JP2018022130A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hiroyuki Shimada
浩幸 島田
加幡 利幸
Toshiyuki Kahata
利幸 加幡
藤田 貴史
Takashi Fujita
貴史 藤田
洋 瀬尾
Hiroshi Seo
洋 瀬尾
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Abstract

【課題】画像形成装置内で発生した超微粒子の外部への放出数を良好に削減することができる。【解決手段】複写機1等の画像形成装置内の空気を外部へ導く排気ダクト100等の排気路に放出されるプラスイオンを発生するプラスイオン発生器105と、排気路に放出されるマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器104とを備えた画像形成装置において、プラスイオン発生器とマイナスイオン発生器とは、排気路を流れる空気の流れ方向で、互いに異なる位置に設けた。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置内の空気を外部へ導く排気路に放出されるプラスイオンを発生するプラスイオン発生器と、その排気路に放出されるマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器とを備えた画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1には、係る画像形成装置であって、プラスイオン又はマイナスイオンを、マイナス又はプラスに帯電している揮発性有機化合物に付着させ、その揮発性有機化合物を中和している画像形成装置が開示されている。
上記特許文献1に開示の画像形成装置では、画像形成装置内で発生し、かつ上記揮発性有機化合物よりも粒径の小さい超微粒子の外部への放出数を十分に削減することができないおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、画像形成装置内の空気を外部へ導く排気路に放出されるプラスイオンを発生するプラスイオン発生器と、前記排気路に放出されるマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器とを備えた画像形成装置において、前記プラスイオン発生器と前記マイナスイオン発生器とは、前記排気路を流れる空気の流れ方向で、互いに異なる位置に設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、画像形成装置内で発生した超微粒子の外部への放出数を良好に削減することができるという特有の効果が得られる。
実施形態の画像形成装置である複写機1の全体の概略構成図。 複写機1の全体の斜視説明図。 定着装置とダクトとを透視して説明する斜視説明図。 (a)は、実施例1の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例2の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例3の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例4の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例5の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例6の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例6の変形例における排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例7の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例8の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例9の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例10の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例11の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例12の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例13の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 (a)は、実施例14の排気ダクトを上方から見たときの模式図、(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図。 実験条件(1)〜(5)のUFPの測定結果を説明する図。 実験条件(1)と実験条件(5)とにおけるUFPの粒径分布を示す図。 実験条件(5)〜(12)のUFPの測定結果を説明する図。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態について説明する。実施形態では、電子写真方式の複写機(以下、単に「複写機1」という。)として、カラー画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、公知のモノクロ画像形成装置についても同様に適用することができる。
図1は、実施形態の画像形成装置である複写機1の全体の概略構成図である。図2は、複写機1の全体の斜視説明図である。図3は、定着装置と排気ダクトとを透視して説明する斜視説明図である。
図1に示すように、複写機本体の画像形成部110には、4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)、中間転写装置3、二次転写装置4、用紙搬送装置5、定着装置6及びトナー補給装置7等を備えている。また、画像形成部110の図1中の下方には、記録媒体である用紙Pを収容する記録媒体収納容器である給紙トレイ40を備える記録媒体収納部である給紙装置111を備え、画像形成部110の図1中の右方には両面装置113を備える。さらに、画像形成部110の図1中の上方には画像読取装置114を備え、画像形成部110と画像読取装置114との間に胴内排紙部112を形成する。また、画像形成部110内の各部材は、外装カバー10内に収容されている。
4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のトナーを用いて異なる単色画像を形成するものである。それぞれの作像装置2は、回転可能に支持するドラム状の潜像担持体である感光体12を備え、複写機1の画像形成部110では、4つの感光体12をタンデム式に並べて備える。個々の作像装置2には、感光体12の周りに、帯電手段である帯電装置13、現像手段である現像装置14、一次転写手段である一次転写ローラ15、潜像担持体クリーニング手段である感光体クリーニング装置16、除電手段である除電装置17を配置している。
さらに、画像形成部110内の4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)の下方には、個々の感光体12の表面上を各々別々に露光する潜像形成手段である共通の露光装置18が設けられている。図1では、イエロー用作像装置2aについてのみ、作像装置2を構成する各部材の符号を付しているが、マゼンタ用作像装置2b、シアン用作像装置2c及びブラック用作像装置2dでも同様の構成を備える。
露光装置18は、光源やレンズ等の光学部品を備え、光源が照射したレーザ光を光学部品によって感光体12の表面に向けて照射し、感光体12の表面を光学的に走査し、光書き込みを行うものである。
中間転写装置3は、個々の作像装置2(2a、2b、2c及び2d)で形成された各色のトナー像が一次転写ローラ15によってそれぞれ一次転写されて担持する、ベルト状の一次転写像担持体である中間転写ベルト20を備える。中間転写装置3では、3つの支持ローラである中間転写ベルト第1支持ローラ21、中間転写ベルト第2支持ローラ22及び中間転写ベルト第3支持ローラ23に中間転写ベルト20を掛け回している。また、中間転写ベルト20を、それぞれの感光体12に接触させ、感光体12とそれに対応するそれぞれの一次転写ローラ15との間に中間転写ベルト20を通している。さらに、中間転写ベルト20の周りに、中間転写ベルトクリーニング装置24と、二次転写手段である二次転写ローラ25とを配置している。
二次転写装置4は、両面印刷の際に、中間転写ベルト20に担持されたトナー像を二次転写ローラ25によって二次転写されて担持するベルト状の二次転写像担持体である二次転写ベルト30を備える。二次転写装置4では、3つの支持ローラである二次転写ベルト第1支持ローラ31、二次転写ベルト第2支持ローラ32及び二次転写ベルト第3支持ローラ33に二次転写ベルト30を掛け回している。また、二次転写ベルト30を、中間転写ベルト20に接触させ、中間転写ベルト20と二次転写ローラ25との間に通して、中間転写ベルト20と二次転写ベルト30との間で所定の二次転写ニップを形成している。さらに、二次転写ベルト30の周りに、二次転写ベルトクリーニング装置35と、二次転写ベルト30に担持された裏面用の画像を用紙Pに転写する裏面画像転写装置36とを配置している。
給紙装置111は、給紙トレイ40と、給紙トレイ40内の用紙Pを送り出す給紙ローラ41とを上下に二段備える構成であり、2つの給紙トレイ40のそれぞれに用紙Pを収納する。給紙ローラ41は二段の給紙トレイ40のそれぞれから用紙Pを上から一枚ずつ送り出す。
記録媒体搬送手段である用紙搬送装置5は、給紙装置111から給紙された用紙Pが、中間転写装置3と二次転写装置4との間を通過して図1中の下方から上方へと伸びる記録媒体搬送路である用紙搬送路を通過するように用紙Pを搬送するものである。用紙搬送装置5は、給紙ガイド42、レジストローラ対43、排紙ガイド44及び排紙ローラ対45等を備えている。
給紙ガイド42は、給紙ローラ41によって送り出された用紙Pをレジストローラ対43の2つのローラによって形成されるレジストニップに向けて案内する。レジストローラ対43は、給紙ガイド42によって案内され搬送されてくる用紙Pの先端をレジストニップに突き当てて止め、用紙Pの傾きを補正する。その後、中間転写ベルト20及び二次転写ベルト30の表面上の画像とタイミングを取って、用紙Pを二次転写ニップに向けて送り出す。
排紙ガイド44は定着装置6で画像が定着された後の用紙Pを排紙口51に向けて案内する。排紙口51に配置された排紙ローラ対45は、排紙ガイド44で案内されて搬送されてきた用紙Pを胴内排紙部112に向けて図1中の矢印a方向の外装カバー10の外部に向けて排紙する。
定着装置6は、中間転写ベルト20及び二次転写ベルト30から用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着するものであり、トナー像が担持された用紙Pを加熱・圧着し、トナー像を用紙Pに定着するものである。定着装置6は、一対の加熱ローラからなる定着ローラ対47を備えている。
トナー補給装置7は、4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)のそれぞれに粉体ポンプ等を用いて新規トナーを補給するものである。トナー補給装置7のトナー収納部52内には各色のトナーをそれぞれ収容するトナーカートリッジ53(53a、53b、53c及び53d)を備えている。
複写機1には、定着装置6の周辺の空気を排出する排気手段としての排気ダクト100が設けられている。
複写機1で、用紙Pの表裏両面にカラー画像を形成するときは、画像読取装置114のコンタクトガラス上に原稿をセットし、図2に示す操作表示部115にあるスタートスイッチを押す。すると、感光体12、中間転写ベルト20の支持ローラの一つ(21、22または23)、二次転写ベルト30の支持ローラの一つ(31、32または33)、給紙ローラ41などが、それぞれタイミングを取って回転する。
4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)では、個々の感光体12が図1中の時計回り方向に回転するのに伴い、それぞれの帯電装置13で感光体12の表面を一様に帯電する。そして、共通の露光装置18からの個別の書き込み光で感光体12に書き込みを行って、色別の潜像を形成し、それぞれの現像装置14で各色のトナーを感光体12の表面上付着させ、個々の感光体12上にそれぞれ色別のトナー像を形成する。
中間転写装置3では、中間転写ベルト20の支持ローラの一つ(21、22または23)が駆動回転するとともに、他の二つの支持ローラが従動回転し、中間転写ベルト20を感光体12に同期させて図1中の反時計回り方向に回転移動する。中間転写ベルト20を挟んで感光体12と対向する一次転写ローラ15のそれぞれに一次転写バイアスを印加し、それぞれの感光体12の表面上のトナー像を中間転写ベルト20に順次転写する。これにより、中間転写ベルト20の表面上に4色のトナー像を重ね合わせた第一のフルカラー画像(裏面用の画像)を形成する。
中間転写ベルト20にトナー像を転写した後の4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)の感光体12は、表面上に残留した転写残トナーを感光体クリーニング装置16によって除去され、表面上の電位を除電装置17によって除電される。その後、再び、それぞれの帯電装置13で帯電して露光装置18で潜像の書き込みを行い、それぞれの現像装置14で現像して個々の感光体12上にそれぞれ再度色別のトナー像が形成される。
二次転写装置4では、二次転写ベルト30の支持ローラの一つ(31、32または33)が駆動回転するとともに、他の二つの支持ローラが従動回転し、二次転写ベルト30を中間転写ベルト20に同期させて図1中の時計回り方向に回転移動する。二次転写ニップでは、二次転写ベルト30を挟んで中間転写ベルト20と対向する二次転写ローラ25に二次転写バイアスを印加し、中間転写ベルと20の表面上のトナー像を二次転写ベルト30に転写する。このとき、二次転写ベルトクリーニング装置35は、クリーニング装置支持軸56を中心に回動して二次転写ベルト30から離れた、非クリーニング状態にある。
中間転写装置3では、二次転写ベルト30に第1のフルカラー画像を転写した後の中間転写ベルト20の表面上に残留した転写残トナーを、中間転写ベルトクリーニング装置24で静電的に除去する。その後、再び中間転写ベルト20の表面上に個々の一次転写ローラ15によって個の感光体12の表面上のトナーを順次転写し、中間転写ベルト20の表面上に4色のトナー像を重ね合わせた第2のフルカラー画像(おもて面用の画像)を形成する。
第2のフルカラー画像を形成する各色のトナー像が転写された後の4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)の感光体12は、表面上に残留した転写残トナーを感光体クリーニング装置16によって除去される。そして、表面上の電位を除電装置17によって除電され、次の作像サイクルに備える。
一方、給紙装置111では、2つの給紙ローラ41のうちの一つを適宜選択的に回転して、給紙トレイ40内の用紙Pを送り出す。用紙搬送装置5では、給紙装置111から送り出された用紙Pを給紙ガイド42で案内し、用紙Pの先端をレジストローラ対43のレジストニップに突き当てて止める。そして、上述した第1のフルカラー画像及び第2のフルカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ対43を回転し、中間転写ベルト20と二次転写ベルト30との間である二次転写ニップに用紙Pを送り込む。
二次転写ニップでは、用紙Pの裏面側に位置する二次転写ローラ25に二転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト20の表面上の上述した第2のフルカラー画像を用紙Pのおもて面に転写する。
次に、用紙Pを若干上方へと搬送した裏面画像転写装置36と二次転写ベルト30との対向部では、裏面画像転写装置36によって裏面画像転写バイアスを印加する。これによって、二次転写ベルト30の表面上の上述した第1のフルカラー画像を用紙Pの裏面に転写する。
その後、表裏両面にトナー像が転写された後の用紙Pを定着装置6へと導き、定着ローラ対47によって形成される定着ニップを通過させて、熱と圧力とを加えて両面の転写画像を用紙Pに定着する。その後、排紙ガイド44で用紙Pを案内し、排紙ガイド44によって形成される用紙搬送路の途中に配置された経路切換爪によって搬送先を適宜振り分ける。そして、排紙ローラ対45によって排紙口51から外装カバー10の外に用紙Pを排出し、胴内排紙部112のスタック部50上に表面を下にしてフェイスダウンでスタックする。
中間転写装置3では、第2のフルカラー画像を用紙Pに転写した後の中間転写ベルト20の表面上に残留した転写残トナーを、中間転写ベルトクリーニング装置24で除去する。
また、二次転写装置4では、第1のフルカラー画像を用紙Pに転写した後の二次転写ベルト30の表面上に残留した転写残トナーを、二次転写ベルトクリーニング装置35で除去する。このとき、中間転写ベルト20から第一のフルカラー画像が転写される際に非クリーニング状態にあった二次転写ベルトクリーニング装置35を、クリーニング装置支持軸56を中心に回動して二次転写ベルト30に接触させてクリーニング状態としておく。
中間転写ベルト20及び二次転写ベルト30の表面上の転写残トナーを除去し、それぞれ次の画像担持に備える。
画像形成を続けることにより、個々の現像装置14内のトナーがなくなったときには、トナー補給装置Jのトナー収納部52における、現像装置14に対応するトナーカートリッジ53から粉体ポンプ等で搬送して同色のトナーを補給する。また、ジャムにより用紙Pの搬送が妨げられたときには、両面装置113を、両面装置支持軸55を中心として図1中の矢印b方向に開き、用紙搬送路を開放してジャム処理を行う。
図1に示す複写機1で、用紙Pの片面にフルカラー画像を形成するときは、4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)のそれぞれの感光体12の表面上に形成したトナー像を中間転写ベルト20の表面上に転写してフルカラー画像を形成する。次に、そのフルカラー画像を二次転写装置Fの二次転写ベルト30に転写することなく用紙搬送装置5で搬送する用紙Pの片面に転写する。そして、定着装置6で転写画像を用紙Pに定着し、胴内排紙部112のスタック部50上に画像面を下にしてフェイスダウンでページ順に揃えてスタックする。
また、図1に示す複写機1で、用紙Pに二色画像やモノクロ画像を形成するときは、4つの作像装置2(2a、2b、2c及び2d)のうちの対応する色の作像装置2を用いてトナー像を形成する。そのトナー像を中間転写装置3の中間転写ベルト20や二次転写装置Fの二次転写ベルト30を介して用紙Pに転写する。
海外、特に欧州において、環境への関心が非常に高く、電子写真プロセスを用いた複写機、複合機、プリンタ等の画像形成装置においても、画像形成時に発生するVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)、オゾン、ダスト、微粒子及び超微粒子等に対する様々な認定基準が存在する。ドイツ政府の研究機関においては、「ブルーエンジェルマーク」(以下、BAMと略す)というエコラベル制度があり、認証を受けた製品及びサービスにのみラベルの使用を認められる。
BAMの認証には、様々な試験をクリアする必要があり、そのひとつに、2013年より施行されたUFP(Ultra fine particle:超微粒子)の試験がある。
BAMの概略エミッション試験方法は、画像形成装置を所定の条件で換気されたエミッション試験室に配置し、試験室外部からのコントロールにより装置を連続10分間稼動させ、待機状態及び、稼動状態の測定を行う。UFPの測定は、指定されたエアロゾル測定器を試験室に接続して行われ、粒子をカウントする。この測定器で、粒径、及び個数を計測する。代表的な機種として、TSI社製の高速応答型パーティクルサイザー FMPS-3091がある。
また、BAM規格では、具体的には、画像形成装置から発生する5.6[nm]〜560[nm]のUFPを粒子計測器FMPS(Fast Mobility Particle Sizer)で計測する。そして、UFPの数が、3.5×1011[個/10分間]より少ないことが求められている。このため、UFPの質量は関係なく、あくまでも10分間に発生した個数のみが規格対象となる。
その他、ダストは、例えば断面形状が円形である場合おおよそ直径1[μm]以上のもので、測定は重量測定法が用いられ、規格単位は重量[mg/h]である。稼働開始から稼働後の所定時間に試験室から空気を採取し、ポンプによりグラスファイバフィルタに通す。そのフィルタが吸引した空気の体積[m3]を測定する。フィルタの差分測定する。フィルタの差分秤量により、絶対的のダストの重量[μg]を測定する。両方の値から、試験室内のダスト濃度[μgm−3]および機器に固有のエミッション率[μgh−1]を計算する。よって、求められる結果は、粒子の大小に関わらず、捕集された粒子全ての重量で表される。(BAM規格:RAL−UZ171 資料より抜粋)
VOCは、試験対象物から放出され、試験室内の空気中から検出される有機化合物である。この試験方法における定義として、ガスクロマトグラフィにおける分離において、非極性カラム上でnヘキサンとnヘキサデカンの間で溶離する、これらの化合物を含む、確定された有機化合物および確定されない有機化合物である。測定方法は、試験室から空気を採取し、ポンプによりTenax TAに通過させる。その後GC/MSなどで分析を行う。
画像形成装置から発生するUFPは、様々な部材から発生するが、定着装置のみを起動、加熱させることだけでもUFPの発生量が大幅に上昇することから、定着装置がUFPの発生原因の一つであることが分かっている。UFPの総排出量を下げるためには、発生させている定着装置の到達温度を下げることが有効であることがわかっているが、本来必要な定着品質を確保する必要があり、必要以上に温度を下げることはできない。
ダストやVOCが規格を超えてしまった場合、重量規格なので、粒径がどうであれ、装置からの総排出量を削減する必要がある。具体的には発生させている部品の変更や、装置からの排気口にフィルタを追加する対応など、対応方法はいくつか確立されている。しかし、UFPは粒径が小さい上、発生量がVOCに比べて極めて微量(VOCの1/1000以下)であるため、発生成分の特定も難しく、上述の定着装置の到達温度を下げる手段以外には有効な軽減手段が少ない。ダスト、VOCのようにフィルタを通過させても前述のように非常に粒径が小さく(5.6〜560[nm])、従来のフィルタの目の粗さ(数ミクロン以上)では容易に通過してしまい、捕集することができなかった。静電フィルタを用いると捕集効率は上がるが、静電フィルタは高価であり、廉価な商品には搭載しづらい。通常のフィルタだけでUFP発生量をBAM規格に適合させることは非常に困難であった。
ここで、上述のように、画像形成装置から発生するUFPは、ガスとして揮発したものが、凝集して微粒子化したものである。凝集を活発に生じさせ、UFPを構成する粒子の大きさを大きくさせていくと、粒径の大きい粒子の割合が増加する。BAMにおけるUFPの基準ではUFPの個数(10分間あたりの排出個数[個/10分間])を規定している。このため、UFPの総発生量(総重量)が同じであっても、UFPの大きさが大きくなれば、BAMにおけるUFP(個数)は少なくなる。例えば、UFPの粒径が2倍になれば、UFPの数は1/8となる。粒子の粒径が大きくなることで、画像形成装置の表面や画像形成装置の周辺の床面等に付着したときの付着力が大きくなり、フィルタに捕集される確率も上昇し、電荷保持量も増えることで、電気的に誘引させることも容易になる。画像形成装置から排出された微粒子が周辺環境に拡散することを抑制することが可能となる。
以下に、効率よくUFP同士を凝集させることでUFP排出個数を軽減する画像形成装置について説明する。
次に、本発明の特徴部分である排気機構について説明する。
(実施例1)
上記実施形態の一実施例(以下、本実施例を「実施例1」という。)について説明する。
図4は、実施例1の排気機構を説明する模式図である。図4(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図4(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
定着装置6の上部には、排気路たる排気ダクト100が配置されている(図3参照)。図4(a)、(b)に示すように、排気ダクト100の内部を流れる空気の流れ方向の最下流側には、凝集したVOC203やUFP204を捕集するフィルタ101が設けられている。そのフィルタ101の上流側には、画像形成装置内の空気を排気口102へ流す流れを形成するファン103が設けられている。フィルタ101とファン103との位置関係は逆でもよい。
さらに、フィルタ101やファン103よりも上流側には、マイナスイオン発生器104を排気ダクト100の壁部の一部からマイナスイオンを放出可能に設けられている。そのマイナスイオン発生器104に対向する排気ダクト100の壁部の位置から空気流れ方向下流側にずれた位置の排気ダクト100の壁部に、プラスイオン発生器105を配置した。そのように配置した理由は、空気流れ方向の同じ位置でマイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105とを対向させて配置すると、マイナスイオンとプラスイオンとが排気ダクト100の内部における同一の箇所に放出され、互いに衝突しやすくなる。その結果、マイナスイオンとプラスイオンとが互いに引き合って中和してマイナスイオンとプラスイオンの数が減ってしまい、UFPのイオン化効率が下がるからである。
なお、気流速度や排気ダクトの開口断面形状によっては最適なオフセット量が異なる。排気ダクト100の幅が十分に間隔が空いていれば同じ位置でも効果は期待できる。マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105との少なくともいずれか一方は複数個でも良く、互いに同数でなくても良い。それにより、マイナスイオンやプラスイオンを増やすことで、超微粒子のイオン化効率を高められる。ここで、マイナスイオン発生器104には、村田製作所製のイオナイザのマイナスイオンタイプ(MHMS305-01)を使用し、プラスイオン発生器105には村田製作所製のイオナイザのプラスイオンタイプ(MHMS400-01)を使用した。これらのイオン発生器は、通常、空気清浄機、エアコン、加湿器など家庭内や車内で使用される家電製品に使用されており、コンパクトで実用的である。もちろん、イオン発生器は別のものを使用してもかまわない。
このように、マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105とを排気ダクト100に配置することで、マイナスイオンの放出される排気ダクト100の内部の箇所とプラスイオンの放出される排気ダクト100の内部の箇所とを異ならせている。そのため、画像形成装置側から排気ダクト100へ流れてくるVOCとUFPとには、マイナスイオンのみが付着する。そのマイナスイオンが放出される排気ダクト100の内部箇所には、プラスイオンは放出されていないので、マイナスイオンとプラスイオンとが結合することはない。そのため、十分な数のマイナスイオンが浮遊しているので、VOCに比べて粒径の小さいかつ個数の少ないUFPにも、マイナスイオンが付着し易い。その後、空気流れ方向の下流側に移動し、プラスイオンの放出される排気ダクト100の内部箇所においてマイナスイオンの付着していないVOCとUFPとに対しプラスイオンが付着する。
そして、マイナスに帯電されたVOCと、プラスに帯電されたVOCとが、クーロン力によりVOC201のように結合し、VOC203のように凝集する。マイナスに帯電されたUFPと、プラスに帯電されたUFPとが、クーロン力によりUFP202のように結合し、UFP204のように凝集する。それらの結果、VOCやUFPの数が、排気ダクト100の空気流れ方向の最上流側の空気に含まれるVOCやUFPに比べて減少させることができる。よって、BAM規格で定義されているUFPの個数が軽減する。さらに、VOC同士、あるいはUFP同士が結合することで、その結合したVOCやUFPの粒径は増大する。その結果、フィルタ101によるVOCやUFPの捕集効果が促進し、排気口から外部へ放出されるVOCやUFPの個数を減少させることができる。さらに、排気ダクトの内壁などに沈降、付着することも増え、個数の軽減だけでなく、装置外への排出量自身も軽減することができる。
(実施例2)
次に、上記実施形態の他の実施例(以下、本実施例を「実施例2」という。)について説明する。
図5は、実施例2の排気機構を説明する模式図である。図5(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図5(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図5(a)、(b)に示すように、実施例2では、マイナスイオン発生器104が設けられた排気ダクト100の壁面と同じ壁面に、プラスイオン発生器105が設けられている。そのような配置により、マイナスイオンを放出する方向とプラスイオンを放出する方向とが互いに同じ方向になる。そのため、マイナスイオンとプラスイオンとが互いに衝突し難くなり、マイナスイオンとプラスイオンとが引き合って中和してマイナスイオンとプラスイオンの数が減ってしまいVOCやUFPのイオン化効率が低下するのを抑制する。さらに、図5(b)に示すように、マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105とが上下方向に互いにずらして設けることで、VOCやUFPのイオン化効率を高めることができる。
(実施例3)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例3」という。)について説明する。
図6は、実施例3の排気機構を説明する模式図である。図6(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図6(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図6(a)、(b)に示すように、実施例3では、マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105とが互いに干渉しないように、排気ダクト100内に空気流れ方向に延び、かつ縦方向に延びた仕切り106を設けている。その仕切り106により、排気ダクト100の流路が空気流れ方向から見たとき左右両側を区画している。一方の排気ダクト100の流路にはマイナスイオン発生器104からマイナスイオンが放出され、他方の排気ダクト100の流路にはプラスイオン発生器105からプラスイオンが放出される。マイナスイオンとプラスイオンとは、仕切り106により、反対側の区画流路への移動を阻害され、互いに衝突し難くなるとともに、マイナスイオンとプラスイオンとがそれぞれ個別にVOCやUFPに付着する。そして、仕切り106を抜けたところで、マイナスに帯電されたVOCとプラスに帯電されたVOCとがクーロン力により凝集して結合し、かつ、マイナスに帯電されたUFPとプラスに帯電されたUFPとが、クーロン力により凝集して結合する。
実施例3によれば、VOCやUFPの数が、排気ダクト100の空気流れ方向の最上流側の空気に含まれるVOCやUFPに比べて減少させることができる。よって、BAM規格で定義されているUFPの個数が軽減する。さらに、VOC同士、あるいはUFP同士が結合することで、その結合したVOCやUFPの粒径は増大する。その結果、フィルタ101によるVOCやUFPの捕集効果が促進し、排気口から外部へ放出されるVOCやUFPの個数を減少させることができる。さらに、排気ダクトの内壁などに沈降、付着することも増え、個数の軽減だけでなく、装置外への排出量自身も軽減することができる。
(実施例4)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例4」という。)について説明する。
図7は、実施例4の排気機構を説明する模式図である。図7(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図7(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図7(a)、(b)に示すように、実施例4では、実施例3と異なる点として、仕切り106が排気ダクト100内に空気流れ方向に延び、かつ横方向に延びている。その仕切り106により、排気ダクト100の流路が空気流れ方向から見たとき鉛直方向の上下に区画される。そして、鉛直方向の下方の排気ダクト100の流路にはマイナスイオンが放出され、鉛直方向の上方の排気ダクト100の流路にはプラスイオンが放出される。それにより、マイナスイオンとプラスイオンとは、仕切り106により反対側の区画流路への移動を阻害され、互いに衝突し難くなるとともに、マイナスイオンとプラスイオンとがそれぞれ個別にVOCやUFPに付着する。そして、仕切り106を抜けたところで、マイナスに帯電されたVOCとプラスに帯電されたVOCとがクーロン力により凝集して結合し、かつ、マイナスに帯電されたUFPとプラスに帯電されたUFPとが、クーロン力により凝集して結合する。
実施例4によれば、マイナスイオンとプラスイオンとの結合を抑制することができ、VOCとUFPとともにマイナスイオン又はプラスイオンが付着し易くなり、VOCとUFPの帯電が良好になる。VOCやUFPの凝集が促進され、排気口から外部へ放出されるVOCやUFPの個数を減少させることができる。
(実施例5)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例5」という。)について説明する。
図8は、実施例5の排気機構を説明する模式図である。図8(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図8(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図8(a)、(b)に示すように、実施例5では、実施例3と異なる点として、仕切り106の断面形状を波形状や凹凸形状などの非直線形状にしている。その仕切り106により、区画された排気ダクト100を流れる空気が攪拌される。なお、排気ダクト100の壁面も非直線形状にしてもよい。
実施例5によれば、VOCとUFPに対しマイナスイオン又はプラスイオンの付着効率を高めることができ、VOCとUFPの帯電が良好になる。VOCやUFPの凝集が促進され、排気口から外部へ放出されるVOCやUFPの個数を減少させることができる。
(実施例6)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例6」という。)について説明する。
図9は、実施例6の排気機構を説明する模式図である。図9(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図9(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。図10は、実施例6の変形例における排気機構を説明する模式図である。図10(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図10(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図9(a)、(b)に示すように、実施例6では、実施例3と異なる点として、仕切り106の空気流れ方向下流の後端部分の断面形状が、上方から見たとき、三角形状になっている。その仕切り106により、区画された排気ダクト100を流れる空気が仕切り106を抜ける手前で大きく渦巻く現象を発生し、流路内の空気が攪拌される。なお、図10(a)、(b)に示すように、排気ダクト100の壁面も非直線形状にすることで空気の攪拌が促進されてイオン化効率を高めることができる。図10のように、排気ダクト100の壁面を非直線形状にする構成の一例としてその壁面に設けた突起107に限らず、空気が攪拌できれば形態は別形状でも良い。
実施例6によれば、VOCとUFPに対しマイナスイオン又はプラスイオンの付着効率を高めることができ、VOCとUFPの帯電が良好になる。VOCやUFPの凝集が促進され、排気口から外部へ放出されるVOCやUFPの個数を減少させることができる。
UFPの発生量は、画像形成装置の使われる条件や部品材料により変動するため、大量に発生した場合、さらに機外への排出量を軽減させなければならない。この場合に対し、上記実施例1〜6の排気機構では大量発生したUFPの捕集効率を上げるのに限界があった。従来、特許文献2の画像形成装置では、排出する空気の排気流路を2経路に分割して互いに逆極性の帯電手段を設け、帯電した空気を合流させて凝集させた後に、どちらかの極性に帯電させたフィルタによって捕集する手段が提案されている。さらに、特許文献3の画像形成装置では、排気ダクトに、互いに逆極性に帯電された帯電部と捕集部とを構成し、帯電部と捕集部とを排気方向に対し直列に配置する手段も提案されている。
しかし、上記特許文献2の画像形成装置では、排気経路を分岐するなど装置構成が複雑になる。さらに、上記特許文献3の画像形成装置では、排気方向に対し直角に捕集部を構成する捕集部材(フィルタ)を設けることで排気効率の低下が避けられず、補うために容量の大きいファンを必要とするという課題があった。また、上記特許文献1〜3に共通することとして、ターゲットとする超微粒子(直径5〜550nm)を帯電させた後、凝集させてフィルタで捕集するものである。ところが、全ての粒子を凝集させることはできないので、帯電させたものの凝集されずに小粒径のままの粒子が残存する。そのため、その小さい粒子がフィルタを通過して外部へ放出されてしまい、フィルタでの捕集効率を上げることができないことが課題であった。そこで、以下の実施例7〜14に示す構成を有する排気機構を提案する。
(実施例7)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例7」という。)について説明する。
図11は、実施例7の排気機構を説明する模式図である。図11(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図11(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図11(a)、(b)に示すように、実施例7では、実施例1に加え、マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105の下流に、(+)電極121と(−)電極122とを対向に配置した対向電極を設けている。そして、(+)電極121には、高圧電源108から正極性の直流電圧が印加され、(−)電極122には、高圧電源109から負極性の直流電圧が印加される。それにより、マイナスイオンの付着してマイナスに帯電したVOCやUFPは、(+)電極121に静電吸着されて捕集され、プラスイオンの付着してプラスに帯電したVOCやUFPは、(−)電極122に静電吸着されて捕集される。なお、(+)電極121と(−)電極122とは、金属又は導電性樹脂を材料として形成されている。また、(+)電極121と(−)電極122とは、例えばネジなどの係止部材を用いて取り外し可能に構成されている。
実施例7によれば、凝集しないVOCやUFPは、排気ダクトの壁面に設置された対向電極によって静電吸着されて捕集され、外部へ放出されるVOCやUFPを減少させることができる。さらに、排気ダクトの壁面に空気流れ方向に対し平行に設置しているため、排気の流れを妨げることなく、流路の長さに応じて有効面積の柔軟な対応配置が可能である。フィルタでも捕集しづらい未凝集の小さい粒子をフィルタより手前で捕集でき、フィルタの負荷を軽減できるとともに、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(実施例8)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例8」という。)について説明する。
図12は、実施例8の排気機構を説明する模式図である。図12(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図12(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図12(a)、(b)に示すように、実施例8では、実施例7に加え、マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105の下流に、排気ダクト100の壁面を非直線形状にしている。具体的には、排気ダクト100の壁面に非直線形状にする構成の一例として突起107を設けた。実施例8によれば、実施例7に比べ、排気ダクト100の壁面の非直線形状で空気が攪拌されて凝集効率が上がり、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(実施例9)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例9」という。)について説明する。
図13は、実施例9の排気機構を説明する模式図である。図13(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図13(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図13(a)、(b)に示すように、実施例9では、実施例3に加え、マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105の下流に、(+)電極121と(−)電極122とを対向に配置した対向電極を設けている。
実施例9によれば、仕切りがあることでマイナスイオンとプラスイオンとが互いに衝突し難くなり、マイナスイオンとプラスイオンとが引き合って中和してマイナスイオンとプラスイオンの数が減ってしまいVOCやUFPのイオン化効率が低下するのを抑制できる。その後、凝集しないVOCやUFPは、排気ダクトの壁面に設置された対向電極によって静電吸着されて捕集され、外部へ放出されるVOCやUFPを減少させることができる。また、仕切りがあることでイオン発生装置を排気の流れ方向に同じ位置に設置でき、スペースの有効活用ができる。排気ダクトに排気の流れ方向に対し平行に設置できるため、排気の流れを妨げることなく、流路の長さに応じて有効面積の柔軟な対応配置が可能である。フィルタに捕集しづらい未凝集の小さい粒子をフィルタの手前で捕集でき、フィルタの負荷を軽減できるとともに、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(実施例10)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例10」という。)について説明する。
図14は、実施例10の排気機構を説明する模式図である。図14(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図14(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図14(a)、(b)に示すように、実施例10では、実施例9に加え、マイナスイオン発生器104とプラスイオン発生器105の下流に、排気ダクト100の壁面を波形状や凹凸形状などの非直線形状にしている。実施例10によれば、実施例9に比べ、排気ダクトの壁面の非直線形状で空気が攪拌されて凝集効率が上がり、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(実施例11)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例11」という。)について説明する。
図15は、実施例11の排気機構を説明する模式図である。図15(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図15(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図15(a)、(b)に示すように、実施例11では、実施例9に加え、仕切り106の形状を波形状や凹凸形状などの非直線形状にしている。実施例11によれば、実施例9に比べ、仕切りが非直線形状で空気が攪拌されて凝集効率が上がり、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(実施例12)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例12」という。)について説明する。
図16は、実施例12の排気機構を説明する模式図である。図16(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図16(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図16(a)、(b)に示すように、実施例12では、実施例9に加え、仕切り106の形状を波形状や凹凸形状などの非直線形状にし、さらに排気ダクトの壁面も非直線形状にしている。実施例12によれば、実施例9に比べ、非直線形状の仕切りと排気ダクトの壁面とで流路内の空気が攪拌されて凝集効率が上がり、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(実施例13)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例13」という。)について説明する。
図17は、実施例13の排気機構を説明する模式図である。図17(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図17(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図17(a)、(b)に示すように、実施例13では、実施例7の(+)電極121と(−)電極122とからなる対向電極を複数対配置している。実施例13によれば、実施例7に比べ、壁面の対向電極面積を拡大して捕集できる粒子が増えることから、フィルタの負荷を軽減できるとともに、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(実施例14)
次に、上記実施形態のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例14」という。)について説明する。
図18は、実施例14の排気機構を説明する模式図である。図18(a)は、排気ダクトを上方から見たときの模式図であり、図18(b)は、排気ダクトを側方から見たときの模式図である。
図18(a)、(b)に示すように、実施例14では、実施例7と異なる点として、実施例7の(+)電極121と(−)電極122とからなる対向電極を複数対配置し、さらに仕切りと排気ダクトの壁面とを非直線形状にしている。実施例14によれば、実施例7に比べ、非直線形状の仕切りと排気ダクトの壁面とで流路内の空気が攪拌されて凝集効率が上がり、さらに壁面の対向電極面積も拡大して捕集できる粒子が増えることから、フィルタの負荷を軽減できるとともに、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
次に、実験条件を変えて実験を行ったときのUFPの個数軽減効果について説明する。
図19は、UFPの測定結果を説明する図である。
実験装置にはリコー製MP3554改造機を使用した。排気ダクトを改造し、通常ではUFP発生量が少なかったので、強制的に定着温度を上げた設定でテストを行った。装置をチャンバー内に設置し、BAMが定める試験方法で10分間稼動させる。UFPの測定は、TSI社製の高速応答型パーティクルサイザー FMPS-3091を使用した。
実験条件は、図19の左から下記のようになっている。
(1)イオン発生器なし、攪拌なし。
(2)マイナスイオン発生器あり。
(3)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に仕切りなし。(図4参照)
(4)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に仕切りあり。(図6、図7参照)
(5)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に仕切りあり、攪拌部あり。(図8、図9参照)
図19からわかるように、実験条件(1)と実験条件(2)〜(5)との比較により、マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器とによるUFP軽減効果が認められる。さらに、実験条件(4)により、仕切りを追加することでより大きくの数が軽減した。さらに、実験条件(5)により、攪拌部を加えたことで、さらなる軽減効果のあることが確認できた。図19に示す実験では、実験条件(4)、(5)でBAMの規格値を満足することができた。
また、UFPの個数が減少した理由を検証した。高速応答型パーティクルサイザーは、UFPの個数だけでなく粒径分布も同時に測定できる。図20に、上記実験条件(1)と上記実験条件(5)で実験したときの粒径分布を示す。図20からわかるように、上記実験条件(1)のイオンなし及び攪拌なしに比べ、上記実験条件(5)では粒径分布が変化しており、UFPがイオン放出と攪拌とにより凝集し、放出個数の削減に繋がっている。
さらに、実験条件を変えて実験を行ったときのUFPの個数軽減効果について説明する。図21は、UFPの測定結果を説明する図である。
実験の形態は上述と同様である。
実験条件は、図21の左から下記のようになっている。
(5)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に仕切りあり、攪拌部あり。(図8、図9参照)
(6)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせて距離を離して設置し、下流の排気経路に非直線部(攪拌部)あり。(図10参照)
(7)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせて距離を離して設置し、下流の排気経路に対向電極あり。(図11参照)
(8)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に仕切りあり、下流の排気経路に対向電極あり。(図13参照)
(9)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に仕切りあり、下流の排気経路に非直線部(攪拌部)があり、さらに下流の排気経路に対向電極あり。(図14参照)
(10)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせて距離を離して設置し、下流の排気経路に複数の対向電極あり。(図17参照)
(11)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に非直線形状の仕切りあり。下流の排気経路に非直線部(攪拌部)があり、さらに下流の搬送経路に対向電極あり。(図16参照)
(12)マイナスイオン発生器とプラスイオン発生器ともあり、互いに向かい合わせに設置し、その間に非直線形状の仕切りあり。下流の排気経路に非直線部(攪拌部)があり、さらに下流の排気経路に複数の対向電極あり。(図18参照)
図21からわかるように、
(a)仕切り形状や排気経路の非直線化形態(実験条件(5)、(6))よりも対向電極を追加(実験条件(7)、(8))したほうが、帯電している粒子を吸着したためUFP個数は軽減した。
(b)対向電極+排気経路の非直線化(実験条件(9))により、気流が攪拌されたことで凝集を促進、電極にも吸着するチャンスが増え、さらにUFP個数は低減した。
(c)対向電極+排気経路の非直線化+仕切りの非直線化(実験条件(11))により、さらに気流の攪拌効率が上がり、凝集と電極への吸着効率が上がり、さらにUFP個数は低減した。
(d)対向電極を複数対並列に配置(実験条件(10)、(12))することで、攪拌効率が良く、電極の吸着面積が大きくなったため、さらにUFP個数は軽減した。なお、一対の対向電極の面積を大きくしても同様の効果を期待できる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
複写機1等の画像形成装置内の空気を外部へ導く排気ダクト100等の排気路に放出されるプラスイオンを発生するプラスイオン発生器105と、前記排気路に放出されるマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器104とを備えた画像形成装置において、前記プラスイオン発生器と前記マイナスイオン発生器とは、前記排気路を流れる空気の流れ方向で、互いに異なる位置に設けたことを特徴とするものである。
上記特許文献1に開示の画像形成装置では、プラスイオン発生器とマイナスイオン発生器とが排気路の内部における気体の流路を挟むように配置される構成しか特定されていない。プラスイオン発生器とマイナスイオン発生器とが、排気路を流れる空気の流れ方向で互いに同じ位置で排気路内の流路を挟んで配置されていると、プラスイオンとマイナスイオンとが排気路に放出された直後に混ざり合い易い。そのため、排気路内を流れる空気に含まれる揮発性有機化合物や超微粒子に付着する前に、プラスイオンとマイナスイオンとの互いに引き付け合って結合する事象が発生するおそれがある。その結果、その結合した分、プラスイオンとマイナスイオンとの数が減ってしまう。揮発性有機化合物は、排気中の濃度が非常に高く、プラスイオン又はマイナスイオンは付着し易く帯電され易い。そのため、プラスイオン又はマイナスイオンの数が多少減ったとしても、揮発性有機化合物にはプラスイオン又はマイナスイオンは付着し、揮発性有機化合物同士はクーロン力により結合し、揮発性有機化合物の個数は減少し易い。一方、超微粒子は、排気中の濃度が低く(揮発性有機化合物の1/1000以下)粒径も小さく、表面積が狭いので、プラスイオン又はマイナスイオンは付着し難く帯電され難い。そのため、プラスイオン又はマイナスイオンの数が減ると、帯電される超微粒子の個数が少なくなり、超微粒子同士の結合発生数も増えず、超微粒子の個数は減り難い。
本態様によれば、プラスイオンとマイナスイオンとの互いに引き付け合って結合する事象は発生し難くなり、その結合によってプラスイオン又はマイナスイオンの数が減ることもなくなる。排気路を流れる空気に含まれる揮発性有機化合物や超微粒子に、プラスイオン又はマイナスイオンが十分付着されて良好に帯電する。その結果、帯電された揮発性有機化合物や超微粒子の個数が増えて、揮発性有機化合物や超微粒子がクーロン力によって結合する数も増え、揮発性有機化合物や超微粒子の個数は減少する。特に、粒径が比較的小さく表面積が狭いためプラスイオン又はマイナスイオンの付着し難い超微粒子にも、プラスイオン又はマイナスイオンが十分付着されて良好に帯電することができる。その結果、超微粒子同士の結合する数も、上記特許文献1の構成に比べて増加し、超微粒子の個数が減少する。よって、画像形成装置内で発生した超微粒子の外部への放出数を良好に削減することができる。
(態様B)
複写機1等の画像形成装置内の空気を外部へ導く排気ダクト100等の排気路に放出されるプラスイオンを発生するプラスイオン発生器105と、前記排気路に放出されるマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器104とを備えた画像形成装置において、前記プラスイオン発生器は、仕切り106を挟んで反対側に、前記マイナスイオン発生器を設けたことを特徴とするものである。
本態様によれば、仕切りにより、プラスイオン発生器から放出されたプラスイオンが存在する領域とマイナスイオン発生器から放出されたマイナスイオンが存在する領域とが区画される。その結果、プラスイオンとマイナスイオンとの互いに結合する事象は発生せず、その結合によってプラスイオン又はマイナスイオンの数が減らない。排気路を流れる空気に含まれる揮発性有機化合物や超微粒子に、プラスイオン又はマイナスイオンが十分付着されて良好に帯電する。その結果、帯電された揮発性有機化合物や超微粒子の個数が増えて、揮発性有機化合物や超微粒子がクーロン力によって結合する数も増え、揮発性有機化合物や超微粒子の個数は減少する。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、前記プラスイオン発生器と前記マイナスイオン発生器との少なくとも一方は、複数個設けることを特徴とするものである。
かかる構成により、多くのプラスイオンとマイナスイオンとを排気路内に放出することで、揮発性有機化合物や超微粒子にプラスイオン又はマイナスイオンが付着する頻度を高められる。それにより、マイナス帯電の揮発性有機化合物や超微粒子に、プラス帯電の揮発性有機化合物や超微粒子が、クーロン力により結合して凝集する。よって、揮発性有機化合物や超微粒子の個数を大幅に減少させることができる。
(態様D)
(態様B)において、前記排気路を流れる空気が接する前記仕切りの面には、前記排気路内の空気の流れ方向に非直線部が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成により、仕切りによって区画された各排気路を流れる空気が攪拌され、その空気に含まれる揮発性有機化合物や超微粒子に、プラスイオン又はマイナスイオンが良好に付着し易くなって良好に帯電する。それにより、揮発性有機化合物や超微粒子がクーロン力によって結合する数もより一層増えて凝集効率が向上し、揮発性有機化合物や超微粒子の個数は格段に減少する。
(態様E)
(態様D)において、前記非直線部は、前記仕切りの前記排気路内の空気の流れ方向の後端部のみに設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成により、仕切りを抜けた揮発性有機化合物や超微粒子を含む空気を攪拌させ、揮発性有機化合物や超微粒子の凝集効率をさらに向上させることができる。
(態様F)
(態様A)又は(態様B)において、前記プラスイオン発生器及び前記マイナスイオン発生器よりも前記排気路内の空気の流れ方向の下流における前記排気路の壁面形状は、非直線形状であることを特徴とするものである。
かかる構成により、排気路を流れる空気が攪拌され、その空気に含まれる揮発性有機化合物や超微粒子に、プラスイオン又はマイナスイオンが良好に付着し易くなって良好に帯電する。それにより、揮発性有機化合物や超微粒子がクーロン力によって互いに結合する数もより一層増えて凝集効率が向上し、揮発性有機化合物や超微粒子の個数は格段に減少する。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)において、前記プラスイオン発生器及び前記マイナスイオン発生器よりも前記排気路内の空気の流れ方向の下流における前記排気路の壁面に、金属又は導電性樹脂を材料とした電極を互いに対向するよう配置して構成する対向電極を設け、該対向電極の各電極間に電圧を印加することを特徴とするものである。
かかる構成によれば、イオン化された揮発性有機化合物や超微粒子は、排気路を形成する壁面に設置された対向電極に静電吸着されて捕集される。それにより、フィルタでも捕集しづらい未凝集の小さい粒子をフィルタよりも手前で捕集でき、フィルタの負荷を軽減できるとともに、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。さらに、対向電極は壁面に配置されていることで排気路に平行に設置できるため、排気の流れを妨げることなく、排気路の長さに応じて有効面積の柔軟な対向配置が可能である。
(態様H)
(態様G)において、前記排気路内の空気の流れ方向に対し平行に複数の前記対向電極を配置したことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、対向電極で捕集できる粒子が増えることで、フィルタの負荷を軽減できるとともに、外部へ放出されるVOC、UFPを減少させることができる。
(態様I)
(態様G)又は(態様H)において、前記対向電極は、取り外し可能に構成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、対向電極を交換、清掃できることで、フィルタの負荷を軽減し、フィルタの寿命を延ばすことができる。
(態様J)
(態様A)乃至(態様I)において、前記排気路に画像形成装置内から外部への空気の流れを形成するファン103を設け、該ファンの駆動と同期して前記プラスイオン発生器と前記マイナスイオン発生器とを駆動させることを特徴とするものである。
かかる構成により、空気が排気路を流れているときに、プラスイオン又はマイナスイオンを放出することができるので、イオン発生器の無駄な駆動を削減しイオン発生器の寿命を延ばすことができる。
1 複写機
2 作像装置
3 中間転写装置
4 二次転写装置
5 用紙搬送装置
6 定着装置
7 トナー補給装置
10 外装カバー
11 画像形成部
12 感光体
13 帯電装置
14 現像装置
15 一次転写ローラ
16 感光体クリーニング装置
17 除電装置
18 露光装置
20 中間転写ベルト
30 二次転写ベルト
40 給紙トレイ
50 スタック部
100 排気ダクト
101 フィルタ
102 排気口
103 ファン
104 マイナスイオン発生器
105 プラスイオン発生器
106 仕切り
107 突起
108 高圧電源
109 高圧電源
110 画像形成部
111 給紙装置
113 両面装置
114 画像読取装置
121 (+)電極
122 (−)電極
201 VOC
202 UFP
203 VOC
204 UFP
特許第4423312号公報 特許第6016823号公報 特開2016−024428号公報

Claims (10)

  1. 画像形成装置内の空気を外部へ導く排気路に放出されるプラスイオンを発生するプラスイオン発生器と、前記排気路に放出されるマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器とを備えた画像形成装置において、
    前記プラスイオン発生器と前記マイナスイオン発生器とは、前記排気路を流れる空気の流れ方向で、互いに異なる位置に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成装置内の空気を外部へ導く排気路に放出されるプラスイオンを発生するプラスイオン発生器と、前記排気路に放出されるマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器とを備えた画像形成装置において、
    前記プラスイオン発生器は、仕切りを挟んで反対側に、前記マイナスイオン発生器を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    前記プラスイオン発生器と前記マイナスイオン発生器との少なくとも一方は、複数個設けることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記排気路を流れる空気が接する前記仕切りの面には、前記排気路内の空気の流れ方向に非直線部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記非直線部は、前記仕切りの前記排気路内の空気の流れ方向の後端部のみに設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    前記プラスイオン発生器及び前記マイナスイオン発生器よりも前記排気路内の空気の流れ方向の下流における前記排気路の壁面形状は、非直線形状であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記プラスイオン発生器及び前記マイナスイオン発生器よりも前記排気路内の空気の流れ方向の下流における前記排気路の壁面に、金属又は導電性樹脂を材料とした電極を互いに対向するよう配置して構成する対向電極を設け、該対向電極の各電極間に電圧を印加することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記排気路内の空気の流れ方向に対し平行に複数の前記対向電極を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7又は8に記載の画像形成装置において、
    前記対向電極は、取り外し可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記排気路に画像形成装置内から外部への空気の流れを形成するファンを設け、該ファンの駆動と同期して前記プラスイオン発生器と前記マイナスイオン発生器とを駆動させることを特徴とする画像形成装置。
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