JP2018021607A - シフト位置切替装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者による誤ったシフタの操作やエネルギー消費を抑えつつ、誤発進を抑制できるシフト位置切替装置を提供すること。【解決手段】ECU10は、車両における自動変速機のシフト位置の切替制御を行う。ECU10は、車両が停止状態であり、運転者によって操作されるシフタから走行系のシフト位置への切り替えを示す目標シフト情報が入力されたか否かを判定する(S10)。また、ECU10は、目標シフト情報が示す車両の進行方向に障害物がある場合に誤発進すると判定する(S16)。そして、ECU10は、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を待機閾値が示す時間の間だけ禁止し、待機閾値が示す時間が経過した後に、目標シフト情報が入力されたと判定された場合、誤発進するか否かの判定結果にかかわらず、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、シフト位置切替装置に関する。
従来、特許文献1に開示された危険障害物判定装置がある。危険障害物判定装置は、車両が停止状態から発進する状況下において、車両前方に存在する対象物が車両にとって危険な対象物であるか否かを判定する。そして、危険障害物判定装置は、危険な対象物であると判定した場合、運転者に注意喚起を行うべくスピーカ及びディスプレイを駆動し、又は、車両を強制制動させるべくブレーキアクチュエータを駆動する。
特開2004−106701号公報
上記危険障害物判定装置は、車両前方に存在する対象物が車両にとって危険な対象物であると判定した場合に車両を強制制動させるため、車両の進行方向に障害物があるにもかかわらず車両を障害物の方向に発進させる誤発進を抑制できる。しかしながら、特許文献1では、車両が強制制動されるため、このことに焦った運転者がシフタを意図せぬ方向へ操作する可能性がある。また、特許文献1では、車両を強制制動させた状態を保持するために、油圧や電圧などをかける必要があり、エネルギーを消費してしまうという問題がある。
本開示は、上記問題点に鑑みなされたものであり、運転者による誤ったシフタの操作やエネルギー消費を抑えつつ、誤発進を抑制できるシフト位置切替装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本開示は、
車両における自動変速機のシフト位置の切替制御を行うシフト位置切替装置であって、
車両が停止状態であり、運転者によって操作されるシフタから走行系のシフト位置への切り替えを示す目標シフト情報が入力されたか否かを判定する発進判定部(S10)と、
目標シフト情報が入力されたと判定された場合に、車両が誤発進するか否かを判定するものであり、目標シフト情報が示す車両の進行方向に障害物がある場合に誤発進すると判定する誤発進判定部(S16)と、
目標シフト情報が入力されたと判定され、かつ、誤発進すると判定された場合、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を待機時間だけ禁止し、待機時間が経過した後に、目標シフト情報が入力されたと判定された場合、誤発進判定部の判定結果にかかわらず、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を行うシフト切替禁止部(S45)と、
目標シフト情報が入力されたと判定され、かつ、誤発進すると判定された場合、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を待機判定時間の間だけ禁止し、待機判定時間が経過した後に、目標シフト情報が入力されたと判定された場合、誤発進判定部の判定結果にかかわらず、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を行うシフト切替禁止部(S45)と、を備えていることを特徴とする。
このように、本開示は、目標シフト情報が入力され、目標シフト情報が示す車両の進行方向に障害物があると判定した場合に誤発進すると判定する。そして、本開示は、目標シフト情報が入力され、かつ、誤発進すると判定した場合に、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を待機判定時間の間だけ禁止する。
これによって、本開示は、障害物の方向へ車両が発進する誤発進を抑制できる。また、本開示は、シフト切替指示を禁止することで誤発進を抑制できるため、車両を強制制動させる場合よりも、エネルギー消費を抑えつつ誤発進を抑制できる。
さらに、本開示は、待機判定時間が経過した後に、目標シフト情報が入力された場合、誤発進判定部の判定結果にかかわらず、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を行う。このため、本開示は、車両が走行しないことに焦った運転者がシフタを意図せぬ方向へ操作することを抑制できる。また、本開示は、運転者が意図して障害物の方向に車両を走行させたい場合、待機判定時間が経過すると障害物の方向に車両を走行可能にするため、利便性が低下することを抑制できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態におけるSBW‐ECUを含む車載システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態におけるSBW‐ECUの全体処理を示すフローチャートである。 実施形態におけるSBW‐ECUのフラグ設定と時間計測の処理を示すフローチャートである。 実施形態におけるSBW‐ECUの切替処理を示すフローチャートである。 実施形態におけるSBW‐ECUの誤発進判定処理を示すフローチャートである。 実施形態におけるSBW‐ECUのシフト切替拒絶処理を示すフローチャートである。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。本実施形態では、シフト位置切替装置を図1などに示すSBW‐ECU10に適用した例を採用する。以下においては、SBW‐ECU10を単にECU10と記載する。また、SBWは、Shift by Wireの略称である。
ECU10は、車両に搭載可能に構成されている。ECU10は、車両における自動変速機のシフト位置(シフトレンジ)を電気的に切り替える切替制御を行う制御装置である。ECU10は、CPU、ROM、RAMなどを含んで構成されている。なお、ECU10の処理動作に関しては、後程説明する。
ECU10は、図1に示すように、イグニッションスイッチ20、シフタ30、障害物識別部40、シフト切替機構50、運転者識別部60、ナビシステム70、報知部80が接続されている。なお、図面においては、イグニッションスイッチをIGSWと略称で記載している。そして、以下においては、イグニッションスイッチをIGSWと記載する。
IGSW20は、運転者によって操作されるものであり、運転者の操作に応じたIG情報を出力する。よって、ECU10は、運転者によるIGSW20の操作に応じたIG情報を取得することになる。ECU10は、運転者によってIGSW20がIGオン操作されるとIGオンを示すIG情報を取得し、IGオフ操作されるとIGオフを示すIG情報を取得する。
シフタ30は、運転者によって操作されるものであり、運転者の操作に応じた目標シフト情報を出力する。よって、ECU10は、運転者によるシフタ30の操作に応じた目標シフト情報を取得することになる。シフタ30は、例えば、Pレンジを示す位置、Rレンジを示す位置、Nレンジを示す位置、Dレンジを示す位置に操作可能に構成されている。運転者は、シフタ30を操作することで、自動変速機のシフト位置の切り替えを要求、すなわちシフト要求を行うと言える。なお、運転者によるシフタ30の操作は、シフト操作とも言える。また、目標シフト情報が示すシフト位置は、目標シフト位置とも言える。
ECU10は、例えば、運転者によってシフタ30がPレンジ(パーキングレンジ)を示す位置に操作されると、Pレンジへの切り替えを示す目標シフト情報を取得する。つまり、ECU10は、目標シフト位置がPレンジであることを示す目標シフト情報を取得する。同様に、ECU10は、Rレンジ(リバースレンジ)への切り替えを示す目標シフト情報、Nレンジ(ニュートラルレンジ)への切り替えを示す目標シフト情報、Dレンジ(ドライブレンジ)への切り替えを示す目標シフト情報を取得可能に構成されている。
なお、DレンジとRレンジは、走行系レンジと言える。よって、DレンジやRレンジを示す目標シフト情報は、走行系の目標シフト情報と言える。一方、PレンジとNレンジは、非走行系レンジと言える。よって、PレンジやNレンジを示す目標シフト情報は、非走行系の目標シフト情報と言える。
障害物識別部40は、例えば、周知のレーダなどを備えており、少なくとも車両の前方及び車両の後方の障害物を識別し、車両の前方に障害物があることを示す障害物情報や、車両の後方に障害物があることを示す障害物情報を出力する。よって、ECU10は、車両の前方や後方に障害物があった場合、障害物情報を取得することになる。
シフト切替機構50は、例えば、周知のアクチュエータ51、エンコーダ52、減速機53、ディテントプレート54などを備えている。なお、図面においては、アクチュエータをACTと略称で記載している。以下においては、同様に、アクチュエータをACTと記載する。
シフト切替機構50は、ECU10からのシフト切替指示に応じて、自動変速機のシフト位置をPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの間で切り換える機構である。ECU10は、例えばACT51にシフト切替指示を出力することで、自動変速機のシフト位置の切り替えを指示する。また、ECU10は、Pレンジへのシフト切替指示、Rレンジへのシフト切替指示、Nレンジへのシフト切替指示、Dレンジへのシフト切替指示を出力可能に構成されている。そして、ECU10は、取得した目標シフト情報を対向したシフト切替指示を出力する。
しかしながら、ECU10は、後程説明するシフト拒絶処理時に関しては、目標シフト情報に対応したシフト切替指示を出力しない。この場合、ECU10は、Pレンジへのシフト切替指示を出力したり、シフト切替指示の出力を中止したりする。
なお、エンコーダ52は、現在のシフト位置を示すシフト位置情報を出力する。ECU10は、シフト位置情報を取得することで、現在のシフト位置がPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを把握できる。
運転者識別部60は、カメラ、着圧センサ、電子キー、シートメモリなどによって、運転者を認識し、認識した運転者を示す運転者情報を出力する。運転者識別部60は、例えば、電子キーの信号や、着圧センサの信号や、カメラで撮像された画像や、シート位置とシートメモリから、運転者を認識できる。そして、運転者識別部60は、現在、車両を運転している運転者を示す運転者情報を出力する。よって、ECU10は、運転者情報を取得することで、現在の運転者を把握することができる。
ナビシステム70は、車両の現在位置や道路の渋滞状況などを取得可能に構成されており、車両が渋滞中の道路を走行しているか否かを示す渋滞情報を出力する。よって、ECU10は、ナビシステム70から渋滞情報を取得可能に構成されている。このため、ECU10は、車両が渋滞中の道路を走行しているか否かを把握することができる。
報知部80は、ECU10からの指示に応じて、運転者に情報を報知(通知)する。運転者に報知する情報としては、例えば、現在のシフト位置や、シフト拒絶処理を実施していることなどをあげることができる。よって、ECU10は、現在のシフト位置の報知や、シフト拒絶処理を実施していることの報知などを報知部80に指示する。
また、報知部80は、例えば、現在のシフト位置を表示可能なメータや、シフト拒絶処理を実施していることを示す警告音を発生可能なブザーなどを備えている。しかしながら、報知部80は、これに限定されない。報知部80は、メータとは異なるディスプレイや、音声を出力可能な音声出力装置を備えていてもよい。
ここで、図2〜図6を用いて、ECU10の処理動作に関して説明する。ECU10は、例えば、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わると図2のフローチャートに示す処理と図3のフローチャートに示す処理をスタートし、所定時間毎に実行する。また、ECU10は、電源の供給が開始されると、図2のフローチャートに示す処理と図3のフローチャートに示す処理をスタートし、所定時間毎に実行してもよい。
よって、図2及び図3のフローチャートに示す処理は、ECU10のベースタスクで実行されると言うこともできる。これに対して、図4〜図6のフローチャートに示す処理は、サブルーチンと言うこともできる。
まず、図2のフローチャートに関して説明する。
ステップS10では、走行系の目標シフト情報を取得したか否かを判定する(発進判定部)。ECU10は、車両が停止状態であり、運転者によって操作されるシフタ30から走行系のシフト位置への切り替えを示す目標シフト情報が入力されたか否かを判定する。
そして、ECU10は、シフタ30からDレンジを示す目標シフト情報かRレンジを示す目標シフト情報を取得した場合、走行系の目標シフト情報を取得したと判定してステップS11へ進む。また、ECU10は、シフタ30からDレンジを示す目標シフト情報とRレンジを示す目標シフト情報のいずれも取得しなかった場合、走行系の目標シフト情報を取得していないと判定して図2の処理を終了する。
さらに、ECU10は、取得した走行系の目標シフト情報が、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから最初に取得した走行系の目標シフト情報であるか否かを判定するための初回判定情報を有していてもよい。この初回判定情報としては、例えば、初回判定フラグを採用できる。
ECU10は、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わると初回判定フラグをオフからオンに切り替える。つまり、初回判定フラグは、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わったタイミングでのみオフからオンに切り替わる。そして、ECU10は、走行系の目標シフト情報を取得して、シフト切替機構50に対して、取得した走行系の目標シフト情報に対応する目標シフト位置への切り替えを指示した場合に、初回判定フラグをオンからオフに切り替える。
このため、初回判定フラグは、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから、走行系の目標シフト情報に対応する目標シフト位置への切り替えが指示されるまでの間だけ、オンの状態となる。よって、ECU10は、初回判定フラグがオンの場合に、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから最初に取得した走行系の目標シフト情報であると判定することができる。また、ECU10は、初回判定フラグがオフの場合に、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから最初に取得した走行系の目標シフト情報でないと判定することができる。
初回判定情報は、これに限定されず、取得した走行系の目標シフト情報が、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから最初に取得した走行系の目標シフト情報であるか否かを判定できる情報であれば採用できる。
なお、ECU10は、非走行系の目標シフト情報を取得した場合、走行系の目標シフト情報を取得していないと判定することになる。この場合、ECU10は、シフト切替機構50に対して、取得した目標シフト情報に対応する目標シフト位置への切替を指示する(S30)。また、ECU10は、報知部80に対して、切替を指示した目標シフト位置、すなわち現在のシフトの表示を指示する(S31)。
ステップS11では、待機完了フラグがオフであるか否かを判定する。待機完了フラグは、待機時間が待機閾値に達したか否かを示す情報であり、待機時間が待機閾値に達したことを示す値(オン)と、待機時間が待機閾値に達していないことを示す値(オフ)を設定できる。また、待機時間が待機閾値に達した場合は、待機時間が完了したとみなすことができる。一方、待機時間が待機閾値に達していない場合は、待機時間が完了していないとみなすことができる。待機閾値は、時間の閾値であり待機判定時間に相当する。
そして、ECU10は、待機完了フラグがオンの場合、待機時間が完了したとみなしてステップS12へ進み、待機完了フラグがオフの場合、待機時間が完了していないとみなしてステップS13へ進む。つまり、ECU10は、後程説明するシフト切替拒絶処理を行ったとしても、待機時間が待機閾値に達したことを示す値であり、再度、走行系の目標シフト情報を取得した場合、ステップS12に進んで目標シフト位置への切替処理を行う。
後程説明するが、ECU10は、走行系の目標シフト情報を取得したにもかかわらず、所定時間、目標シフト位置までの切替処理を行わない、すなわちシフト切替を拒絶することがある。つまり、ECU10は、シフト切替拒絶処理を行うことがある。また、ECU10は、シフト切替拒絶処理を行う際、シフト拒絶フラグをオフからオンに切り替える。このように、シフト拒絶フラグは、シフト切替拒絶処理中であるか否かを示す情報であり、シフト拒絶処理中であることを示す値(オン)と、シフト拒絶処理中でないことを示す値(オフ)を設定できる。
そして、ECU10は、シフト切替拒絶処理を行うと判定してからの経過時間が所定時間に達すると、取得した目標シフト位置までの切替処理を行う。このため、ECU10は、シフタ30を操作することによってシフト切替の要求を行った運転者に対して、上記経過時間が所定時間に達するまで、シフト切替がなされるのを待たせることになる。つまり、運転者は、シフタ30を操作することによってシフト切替の要求を行ったにもかかわらず、シフト切替がなされるまで所定時間待たされる。
上記待機時間は、シフト切替拒絶処理を行うと判定してからの経過時間に相当する。なお、待機時間は、図4のステップS33に示すように、ステップS10で対象となった目標シフト情報に対応する、目標シフト位置への切替処理が実行されるとクリアされる。また、待機時間は、IGSW20がIGオンからIGオフに切り替わった場合もクリアされる。
待機閾値は、シフト切替拒絶処理を行うと判定してから経過時間が所定時間に達したか否かを判定するための閾値である。待機閾値は、予め設定されてROMなどに記憶されている。
このように待機時間が待機閾値に達したか否かを判定する一つの理由は、シフタ30を操作したにもかかわらず、シフト切替がなされなかった場合、すなわち車両が発進しなかった場合に、運転者が意図しない方向へシフト操作をすることを抑制するためである。言い換えると、ECU10は、シフト切替指示が禁止されたことでシフタ30の誤操作が行われること抑制するために、待機時間が待機閾値に達したか否かを判定する。よって、待機閾値は、現在の運転者に応じて変更すると好ましい。現在の運転者に応じて変更する場合、ROMには、複数の運転者情報のそれぞれに関連付けて待機閾値を記憶しておく。なお、運転者が、意図している走行方向とは異なる方向への走行を示すシフト操作を行うことを、誤操作と言える。
例えば、この車両に乗りなれている運転者は、シフト切替拒絶処理が行われたとしても、意図せぬ方向へのシフト操作を行う可能性が低いとみなせる。また、比較的若い運転者や男性の運転者の場合も同様に、意図せぬ方向へのシフト操作を行う可能性が低いとみなせる。つまり、これらの運転者は、誤操作を行わない運転者であると推測できる。
これに対して、この車両に乗りなれていない運転者や、高齢者の運転者や、女性の運転者は、シフト切替拒絶処理が行われた場合、意図せぬ方向へシフト操作を行ってしまう可能性が高いとみなせる。つまり、これらの運転者は、誤操作を行う運転者であると推測できる。
なお、この車両に乗りなれている運転者とは、この車両を運転した回数が比較的多い人や、この車両の所有者などである。一方、この車両に乗りなれている運転者とは、この車両を運転した回数が比較的少ない人や、この車両の所有者以外の人などである。
よって、意図せぬ方向へのシフト操作を行う可能性が低いとみなせる運転者を示す運転者情報には、例えば3秒程度の待機閾値を関連付けておく。一方、意図せぬ方向へのシフト操作を行う可能性が高いとみなせる運転者を示す運転者情報には、例えば10秒程度の待機閾値を関連付けておく。
例えば、普段乗り慣れている20〜30代の男性を示す運転者情報には、3秒程度の待機閾値を関連づける。一方、普段乗り慣れていない60〜70代の女性を示す運転者情報には、10秒程度の待機閾値を関連付ける。
また、年齢層Aの運転者を示す運転者情報に待機閾値X、年齢層Bの運転者を示す運転者情報に待機閾値Y、年齢層Cの運転者を示す運転者情報に待機閾値Zを関連付けておいてもよい。各年齢層の関係は、年齢層A<年齢層B<年齢層Cである。そして、年齢層Cの運転者は、年齢層Aや年齢層Bの運転者よりも、誤操作を行う運転者であると推測できる。さらに、年齢層Bの運転者は、年齢層Aの運転者よりも、誤操作を行う運転者であると推測できる。よって、各待機閾値の関係は、待機閾値X<待機閾値Y<待機閾値Zである。
さらに、レンタカーの運転者は、通常、そのレンタカーに乗りなれていないことが多い。このため、待機閾値は、ECU10がレンタカーなどに搭載されている場合、ECU10が自家用車に搭載されている場合よりも長い時間が設定される。
しかしながら、本発明は、これに限定されない。待機閾値は、運転者にかかわらず一つの値であってもよい。また、待機閾値は、製品毎、車種毎、あるいは車両毎で設定可能としても良い。
ステップS12では、目標シフト位置への切替処理を行う。ECU10は、待機完了フラグがオンの場合、待機時間が待機閾値に達しているため、目標シフト位置への切替処理を実行する。このように、待機時間が待機閾値に達したことを示す値は、目標シフト位置への切替処理が実行可能であることを示す情報とみなすことができる。一方、待機時間が待機閾値に達していないことを示す値は、目標シフト位置への切替処理が実行可能でないことを示す情報とみなすことができる。この切替処理に関しては、後程、図4を用いて説明する。なお、上記のように待機時間が待機閾値に達したか否かを判定する他の理由は、目標シフト位置への切替処理が実行可能でない状態を解除し、運転者が意図して障害物の方向に車両を走行させる際に、それを可能にして利便性の低下を抑制するためである。
ステップS13では、初回判定情報を取得する。ECU10は、ステップS10での目標シフト情報が、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから最初に取得した走行系の目標シフト情報であるか否か、すなわち発進時であるか否かを判定するために、初回判定情報を取得する。
ステップS14では、発進時であるか否かを判定する(発進判定部)。ECU10は、初回判定情報に基づいて発進時であると判定しなかった場合、ステップS15へ進み、発進時であると判定した場合、ステップS16へ進む。このように、ECU10は、車両の発進時であるか否かを判定するものであり、入力された目標シフト情報が車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わって最初の目標シフト情報である場合に、車両の発進時であると判定する。そして、ECU10は、車両の発進時であると判定された場合、ステップS16へ進んで、車両が誤発進するか否かを判定する。
ステップS15では、操作間隔時間が閾値を超えているか否かを判定する(発進判定部)。ECU10は、操作間隔時間が閾値を超えていると判定しなかった場合、ステップS12へ進み、操作間隔時間が閾値を超えていると判定した場合、ステップS16へ進む。なお、操作間隔時間は、時間的間隔に相当する。
この操作間隔時間は、前回のPレンジを示す位置へのシフト操作から今回のシフト操作までの経過時間である。この操作間隔時間は、図3のステップS21で操作間隔時間がインクリメントされることで計測できる。なお、操作間隔時間は、図4のステップS35に示すように、ステップS10で対象となった目標シフト情報に対応する、目標シフト位置への切替処理が実行されるとクリアされる。また、操作間隔時間は、IGSW20がIGオンからIGオフに切り替わった場合もクリアされる。
また、閾値は、信号待ちからの再発進や縦列駐車を行っている時の発進時ではなく、運転者がIGSW20をIGオフにすることなく買い物をするなど短時間駐車後の再発進か否かを判定するための値である。閾値は、特に限定されないが、信号待ちからの再発進や縦列駐車を行っている時の発進時と、買い物などの短時間駐車後の再発進かを判定できる程度の値が好ましい。つまり、閾値は、信号待ちからの再発進時や縦列駐車を行っている時の発進時にステップS16を行わず、買い物などの短時間停車後の再発進時にステップS16を行うことができるような値が好ましい。よって、閾値は、信号待ちからの再発進時及び縦列駐車を行っている時の発進時に達しない時間と言える。このため、閾値は、例えば、100秒程度などを採用できる。
このように、ECU10は、車両のIGSW20がIGオンのまま駐車された状態からの発進である駐車後発進時か否かを判定するものである。そして、ECU10は、IGSW20がIGオン中における前回の目標シフト情報の入力から今回の目標シフト情報の入力までの時間的間隔が閾値を超えた場合に駐車後発進時であると判定し、ステップS16へ進んで、車両が誤発進するか否かを判定する。
なお、本発明は、ステップS15を行わなくてもよい。この場合、ECU10は、ステップS14でNO判定するとステップS12へ進む。
ステップS16では、誤発進判定処理を行う(誤発進判定部)。ここでの誤発進とは、車両の進行方向に障害物があるにもかかわらず、運転者が車両を発進させることである。よって、ECU10は、ステップS16において、車両の進行方向に障害物があるにもかかわらず、運転者が車両を発進させようとしているか否かを判定する。つまり、ECU10は、目標シフト情報が入力された場合に、車両が誤発進するか否かを判定するものであり、目標シフト情報が示す車両の進行方向に障害物があると誤発進すると判定する。なお、この誤発進判定処理に関しては、後程、図5を用いて説明する。
次に、図3のフローチャートに関して説明する。
ステップS20では、目標シフト情報はPであるか否かを判定する。ECU10は、シフタ30からPレンジへの切り替えを示す目標シフト情報を取得していない場合、目標シフト情報はPであると判定せずにステップS22へ進む。また、ECU10は、シフタ30からPレンジへの切り替えを示す目標シフト情報を取得した場合、目標シフト情報はPであると判定してステップS21へ進む。
ステップS21では、操作間隔時間をインクリメントする。ECU10は、操作間隔時間をインクリメントする。
ステップS22では、シフト拒絶フラグがオンであるか否かを判定する。ECU10は、シフト拒絶フラグを確認して、シフト拒絶フラグがオンであると判定した場合、ステップS23へ進み、シフト拒絶フラグがオンであると判定しなかった場合、図3の処理を終了する。
ステップS23では、待機時間が待機閾値を超えているか否かを判定する。ECU10は、待機時間が待機閾値を超えていると判定しなかった場合、ステップS24へ進み、待機時間が待機閾値を超えていると判定した場合、ステップS25へ進む。
ステップS24では、待機時間をインクリメントする。ECU10は、シフト拒絶フラグがオンで、かつ、待機時間が待機閾値に達していない場合、待機時間をインクリメントする。これによって、ECU10は、シフト拒絶フラグがオンになってからの経過時間、すなわちシフト切替拒絶処理を行うと判定してからの経過時間を計測できる。
ステップS25では、待機完了フラグをオンする。ECU10は、待機時間が完了したことを示すために待機完了フラグがオンにする。
ここで、図4のフローチャートに示す切替処理に関して説明する。
ステップS30では、シフト切替機構50へ目標シフト位置への切替指示を行う。そして、ステップS31では、報知部80へ現在シフトの表示指示を行う。ECU10は、自動変速機のシフト位置が、運転者のシフト操作に対応したシフト位置となるように、シフト切替機構50へシフト切替指示をする。そして、ECU10は、報知部80の表示が、運転者のシフト操作に対応したシフト位置となった自動変速機のシフト位置を表示するように、報知部80に表示指示を行う。
ステップS32では、待機完了フラグをオフする。ECU10は、ステップS25でオンした待機完了フラグをオフする。
ステップS33では、待機時間をクリアする。ECU10は、ステップS24で計測していた待機時間をクリアする。
ステップS34では、シフト拒絶フラグをオフする。ECU10は、ステップS55でオンしたシフト拒絶フラグをオフする。
ステップS35では、操作間隔時間をクリアする。ECU10は、ステップS21で計測していた操作間隔時間をクリアする。
ここで、図5のフローチャートに示す誤発進の判定処理に関して説明する。
ステップS40では、渋滞情報を取得する(渋滞判定部)。ECU10は、車両が渋滞中の道路を走行しているか否かを把握するために、ナビシステム70から渋滞情報を取得する。
ステップS41では、渋滞中であるか否かを判定する(渋滞判定部)。ECU10は、取得した渋滞情報に基づいて、渋滞中であるか否か、すなわち渋滞している道路を車両が走行中であるか否かを判定する。そして、ECU10は、渋滞中の道路を走行していると判定した場合、ステップS42へ進み、渋滞中の道路を走行していると判定しなかった場合、ステップS43へ進む。
なお、本発明は、ステップS40、S41を行わなくてもよい。ECU10は、ステップS40、41を行わない場合、スタートするとステップS43を実行する。
ステップS43では、障害物情報を取得する。ECU10は、障害物識別部40から障害物情報を取得する。
ステップS44では、進行方向に障害物があるか否かを判定する。ECU10は、ステップS10で取得した目標シフト情報とステップS43で取得した障害物情報とに基づいて、目標シフト情報が示す車両の進行方向に障害物があるか否かを判定する。ECU10は、進行方向に障害物があると判定した場合、誤発進するとみなしてステップS45へ進み、進行方向に障害物があると判定しなかった場合、誤発進するとみなさずにステップS42へ進む。
ステップS45では、シフト切替拒絶処理を行う(シフト切替禁止部)。ECU10は、車両の進行方向に障害物があると判定した場合、シフト切替拒絶処理を行う。つまり、ECU10は、Dレンジを示す目標シフト情報を取得しており車両の前方に障害物があった場合や、Rレンジを示す目標シフト情報を取得しており車両の後方に障害物があった場合にシフト切替拒絶処理を行う。シフト切替拒絶処理に関しては、図6を用いて説明する。
なお、車両は、渋滞中の道路を走行している場合、前方車両との距離が近い状態で停車することが多い。よって、車両は、渋滞中の道路を走行している場合、通常、進行方向に他車両などの障害物があるとみなせる。また、このような場合、車両は、長時間、運転者によるシフタ30の操作がされないことが考えられる。さらに、運転者のなかには、渋滞中に自動変速機のシフト位置をPレンジに切り替える人もいる。
このため、ECU10は、車両が渋滞中の道路を走行している場合、シフト切替拒絶処理を頻繁に行うことになる可能がある。よって、シフト切替拒絶処理は、渋滞中の道路を車両が走行している場合には実行したくない。
そこで、ステップS42では、目標シフト位置への切替処理を行う。ECU10は、渋滞中の道路を走行していると判定した場合、シフト切替拒絶処理を行うことなく目標シフト位置への切替処理を行う。つまり、ECU10は、渋滞中の道路を走行していると判定した場合、誤発進判定処理の判定結果、すなわち、進行方向に障害物があるか否かの判定結果にかかわらず、目標シフト情報が示す目標シフト位置へのシフト切替指示を行う。これによって、ECU10は、シフト切替拒絶処理が頻繁に行われることを抑制できる。
ここで、図6のフローチャートに示すシフト切替拒絶処理に関して説明する。
ステップS50では、シフト要求を拒絶する。ECU10は、シフト切替機構50対してシフト切替指示を出力したり、非走行系のシフト切替指示を出力することで、シフト要求を拒絶する。つまり、ECU10は、運転者がシフタ30を操作することで、シフタ30からDレンジを示す目標シフト情報かRレンジを示す目標シフト情報を取得したとしても、車両を発進させない。言い換えると、ECU10は、シフト切替機構50対してシフト切替指示を出力したり、非走行系のシフト切替指示を出力することで、車両が発進できない状態とする。
また、ECU10は、ステップS23、S24のように、待機時間が待機閾値に達していない場合、待機時間をインクリメントするとともに、ステップS11で待機完了フラグがオフの場合に、誤発進判定処理及びシフト切替拒絶処理を行う。このため、ECU10は、目標シフト情報が入力され、かつ、誤発進すると判定された場合、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を待機時間だけ禁止する(シフト切替禁止部)。そして、ECU10は、待機時間が経過した後に、目標シフト情報が入力された場合、誤発進の判定結果にかかわらず、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を行う(シフト切替禁止部)。
ステップS51では、報知部80へ警告の出力を指示する。ECU10は、シフト拒絶処理を実施していることを運転者に報知するために、シフト拒絶処理を実施していることを示す表示や音声の出力を報知部80に指示する。これによって、ECU10は、走行系レンジを示す位置にシフタ30を操作した運転者に対して、意図的に車両の発進を中止していることを知らせることができる。
ステップS52では、シフト拒絶フラグがオンであるか否かを判定する。ECU10は、既にシフト拒絶フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ECU10は、シフト拒絶フラグがオンであると判定しなかった場合、ステップS53へ進み、シフト拒絶フラグがオンであると判定した場合、図6の処理を終了する。つまり、ECU10は、既にシフト拒絶フラグがオンの場合、待機閾値を設定する必要がないので、ステップS53、S54を行うことなく図6の処理を終了する。
ステップS53では、運転者情報を取得する(運転者情報取得部)。ECU10は、上記のように、運転者に応じた待機閾値を設定するために、運転者識別部60からの運転者情報を取得する。言い換えると、ECU10は、誤操作を行う運転者であるか否かを推測するための運転者情報を取得する。
ステップS54では、運転者情報に基づいて待機閾値を設定する(時間設定部)。ECU10は、運転者識別部60から取得した運転者情報に基づいて待機閾値を設定する。つまり、ECU10は、運転者識別部60から取得した運転者情報に関連付けられた待機閾値を今回の待機閾値として設定する。言い換えると、ECU10は、運転者情報から誤操作を行う運転者であるか否かの推測を行い、推測の結果に基づいて、運転者情報に対応した待機時間を設定する。また、ECU10は、誤操作を行う運転者であると推測した場合、誤操作を行う運転者であると推測しなかった場合よりも長い待機時間を設定する。なお、待機閾値が運転者に関係なく、一つの場合、ステップS53、S54は必要ない。
ステップS55では、シフト拒絶フラグをオンする。ECU10は、シフト切替拒絶処理中であることを示すためにシフト拒絶フラグをオンする。
このように、ECU10は、車両の前方又は後方に障害物を検知し、且つ、運転者が、その障害物の方向へ車両を走行させるべくシフト操作を行った場合、シフト要求を拒絶する。さらに、ECU10は、シフト要求を拒絶した場合、待機時間が待機閾値に達すると、シフト要求の拒絶を解除して、運転車のシフト操作を受け付ける。つまり、ECU10は、運転者のシフト要求に応じたシフト切替指示を、シフト切替機構50に対して出力する。
このように、ECU10は、目標シフト情報が入力され、目標シフト情報が示す車両の進行方向に障害物があると判定した場合に誤発進すると判定する。そして、ECU10は、目標シフト情報が入力され、かつ、誤発進すると判定された場合に、シフト切替機構50に対する、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を待機時間だけ禁止する。
これによって、ECU10は、障害物の方向へ車両が発進する誤発進を抑制できる。また、ECU10は、シフト切替指示を禁止することで誤発進を抑制できるため、車両を強制制動させる場合よりも、エネルギー消費を抑えつつ誤発進を抑制できる。
さらに、ECU10は、待機時間が経過した後に、目標シフト情報が入力された場合、誤発進判定部の判定結果にかかわらず、シフト切替機構50に対して、目標シフト情報が示すシフト位置へのシフト切替指示を行う。このため、ECU10は、車両が走行しないことに焦った運転者がシフタ30を意図せぬ方向へ操作することを抑制できる。また、ECU10は、運転者が意図して障害物の方向に車両を走行させたい場合、待機時間が経過すると障害物の方向に車両を走行可能にするため、利便性を向上できる。つまり、ECU10は、車両がスタックすることを防止できるとも言える。
なお、ECU10は、障害物識別部40など既存の製品からの情報に基づいて、シフト切替拒絶処理を行うことができる。このため、ECU10は、シフト切替拒絶処理を行うために、新たな機構を設けて、その機構からの情報を取得する必要がない。
また、ECU10は、複数の待機閾値から採用する待機閾値を選択することで、一律に、長い待機閾値を設定する場合より、運転者が意図して障害物方向へ操作したい場合の利便性を向上できる。また、ECU10は、誤操作を行う運転者であると推測した場合、誤操作を行う運転者であると推測しなかった場合よりも長い待機時間を設定する。これによって、ECU10は、誤操作の可能性が高いとみなせる運転者が、車両が走行しないことに焦って誤操作してしまった場合であっても、車両が発進することを抑制できる。言い換えると、ECU10は、誤操作の可能性が高いとみなせる運転者が、待機時間が待機閾値に達した後に誤操作することを抑制できる。
上記のように、ECU10は、少なくとも、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから最初の発進時に(S14でYES判定)、及び、操作間隔時間が閾値を超えている時に(S15でYES判定)、誤発進判定処理を行う。
このため、ECU10は、IGSW20がIGオフからIGオンに切り替わってから最初の発進時だけでなく、運転者がIGSW20をIGオンにした状態で、しばらくの間、車両を停車させ、その後に車両を発進させる際にも誤発進を抑制できる。なお、しばらくの間とは、上記閾値が示す時間以上である。
また、ECU10は、車両を駐車させる時、信号待ちからの再発進時、及び車両を縦列駐車させるための発進(前進と後進)時に、誤発進判定処理を行わないようにすることができる。さらに、ECU10は、車両を駐車させる時に誤発進判定処理を行わないため、壁のある場所に車両を駐車させる際に、運転者が意図して車両を壁に近づけようとしても誤発進判定処理を行わないようにすることができる。つまり、ECU10は、これらのシチュエーションで、シフト切替拒絶処理を行わないようにすることができる。従って、ECU10は、運転者の利便性を損なうことを抑制できる。
このように、ECU10は、シチュエーション別に、誤発進判定処理の実行有無を決定するため、運転者の利便性低下の抑制と誤発進の抑制を両立できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
10…SBW‐ECU、20…イグニッションスイッチ、30…シフタ、40…障害物識別部、50…シフト切替機構、51…アクチュエータ、52…エンコーダ、53…減速機、54…ディテントプレート、60…運転者識別部、70…ナビシステム、80…報知部

Claims (5)

  1. 車両における自動変速機のシフト位置の切替制御を行うシフト位置切替装置であって、
    前記車両が停止状態であり、運転者によって操作されるシフタから走行系の前記シフト位置への切り替えを示す目標シフト情報が入力されたか否かを判定する発進判定部(S10)と、
    前記目標シフト情報が入力されたと判定された場合に、前記車両が誤発進するか否かを判定するものであり、前記目標シフト情報が示す前記車両の進行方向に障害物がある場合に前記誤発進すると判定する誤発進判定部(S16)と、
    前記目標シフト情報が入力されたと判定され、かつ、前記誤発進すると判定された場合、前記目標シフト情報が示す前記シフト位置へのシフト切替指示を待機判定時間の間だけ禁止し、前記待機判定時間が経過した後に、前記目標シフト情報が入力されたと判定された場合、前記誤発進判定部の判定結果にかかわらず、前記目標シフト情報が示す前記シフト位置へのシフト切替指示を行うシフト切替禁止部(S45)と、を備えているシフト位置切替装置。
  2. 前記シフト切替指示が禁止されたことで前記シフタの誤操作を行う運転者であるか否かを推測するための運転者情報を取得する運転者情報取得部(S53)と、
    前記運転者情報から前記推測を行い、前記推測の結果に基づいて、前記運転者情報に対応した前記待機判定時間を設定する時間設定部(S54)と、を備えており、
    前記時間設定部は、前記誤操作を行う運転者であると推測した場合、前記誤操作を行う運転者であると推測しなかった場合よりも長い前記待機判定時間を設定する請求項1に記載のシフト位置切替装置。
  3. 渋滞している道路を前記車両が走行中か否かを判定する渋滞判定部(S40、S41)を備えており、
    前記シフト切替禁止部は、渋滞している道路を前記車両が走行中であると判定された場合、前記誤発進判定部の判定結果にかかわらず、前記目標シフト情報が示す前記シフト位置へのシフト切替指示を行う請求項1又は2に記載のシフト位置切替装置。
  4. 前記車両の発進時であるか否かを判定するものであり、入力された前記目標シフト情報が前記車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わって最初の前記目標シフト情報である場合に、前記車両の発進時であると判定する発進判定部(S14)を備えており、
    前記誤発進判定部は、前記車両の発進時であると判定された場合、前記車両が前記誤発進するか否かを判定する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシフト位置切替装置。
  5. 前記車両のイグニッションスイッチがオンのまま駐車された状態からの発進である駐車後発進時か否かを判定するものであり、前記イグニッションスイッチがオン中における前回の前記目標シフト情報の入力から今回の前記目標シフト情報の入力までの時間的間隔が、信号待ちからの再発進時及び縦列駐車を行っている時の発進時に達しない時間である閾値を超えた場合に、前記車両の駐車後発進時であると判定する発進判定部(S15)を備えており、
    前記誤発進判定部は、前記車両の駐車後発進時であると判定された場合、前記車両が前記誤発進するか否かを判定する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシフト位置切替装置。
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