JP2018016246A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクの断熱性能を向上させつつ、フロア下の空力性能を向上させる。【解決手段】フロアトンネル10の内方には、トンネルインシュレータ6が設けられている。燃料タンク9の底部には、排気管を後側へ通すための凹条部9bが形成されている。凹条部9bの内方には、タンクインシュレータ7が設けられている。トンネルインシュレータ6及びタンクインシュレータ7は、前後方向に延びるように形成されるとともに、前後方向に連続するように配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の下部車体構造に関し、特に、フロアトンネル及び燃料タンクの下側にそれぞれ遮熱部材を設けた構造の技術分野に属する。
一般に、車両のフロアパネルには車室内へ膨出して前後方向に延びるフロアトンネルが形成されており、このフロアトンネルの内方には排気管が後側へ向けて延びるように設けられている。また、フロアパネルにおけるフロアトンネルよりも後側部分は一段高く形成されており、このフロアパネルの後側部分の下方に燃料タンクが収容されている。燃料タンクの底部には、排気管を後側へ通すための凹部が下方に開放するように設けられている。
特許文献1では、排気管の熱が車室内に伝達するのを抑制するトンネル内遮熱板がフロアトンネルの内方に設けられ、また、排気管の熱が燃料タンクに伝達するのを抑制する燃料タンク用遮熱板が燃料タンクの凹部の内方に設けられている。従って、トンネル内遮熱板の後側に燃料タンク用遮熱板が並ぶように配置されることになり、特許文献1では、トンネル内遮熱板と燃料タンク用遮熱板とを互いに前後方向に離して配置している。
特開平8−239059号公報
ところで、特許文献1のようにトンネル内遮熱板と燃料タンク用遮熱板とを互いに前後方向に離して配置した場合には、トンネル内遮熱板と燃料タンク用遮熱板の間に隙間ができるので、排気管の熱がその隙間を介して燃料タンクに伝わりやすくなり、燃料タンクの断熱の面で不利になると考えられる。
また、近年、燃費をより一層低減すべく空力性能向上の要求が強くなっている。特にフロア下の構造に着目したとき、特許文献1のようにトンネル内遮熱板と燃料タンク用遮熱板の間に隙間があると、走行中のフロア下の空気の流れがトンネル内遮熱板に沿って後側へ流れた後、隙間に入る流れと、隙間に入らない流れとに分かれるように流れ、このような空気の流れがフロア下の気流を乱し、ひいては空力性能悪化の原因となり得る。
さらに、トンネル内遮熱板と燃料タンク用遮熱板の間に隙間があると、車室外の騒音がその隙間からフロアパネルに伝達し易く、車室内の静粛性の面でも不利になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃料タンクの断熱性能を向上させつつ、フロア下の空力性能を向上させ、さらに車室の静粛性を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、トンネル内遮熱板と燃料タンク用遮熱板とが車両前後方向に連続するようにした。
第1の発明は、車両のフロアパネルに車室内へ膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルが形成され、上記フロアトンネルの内方には、排気管と、該排気管の熱が車室に伝達するのを抑制するトンネル内遮熱板とが設けられ、上記フロアパネルにおける上記フロアトンネルよりも車両後側部分の下方には燃料タンクが設けられ、該燃料タンクの底部には、上記排気管を車両後側へ通すための凹部が車両前後方向に延びるように形成され、上記凹部の内方には、上記排気管の熱が上記燃料タンクに伝達するのを抑制する燃料タンク遮熱板が設けられている車両の下部車体構造において、上記トンネル内遮熱板及び上記燃料タンク遮熱板は、車両前後方向に延びるように形成されるとともに、車両前後方向に連続するように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、トンネル内遮熱板及び燃料タンク遮熱板が車両前後方向に連続するように配置されているので、トンネル内遮熱板と燃料タンク遮熱板との間に隙間が殆ど無くなるか、全く無くなる。これにより、排気管の熱が燃料タンクに伝達し難くなる。
また、トンネル内遮熱板及び燃料タンク遮熱板は車両前後方向に延びているので、走行中のフロア下の空気は、トンネル内遮熱板及び燃料タンク遮熱板に沿って車両前側から後側へ向けて流れていく。このとき、トンネル内遮熱板と燃料タンク遮熱板との間に隙間が殆ど無いか、全く無いので、トンネル内遮熱板に沿って後側へ流れた空気は燃料タンク遮熱板までスムーズに流れていき、燃料タンク遮熱板に沿って後側へ流れることになる。これにより、従来例のようにトンネル内遮熱板及び燃料タンク遮熱板が車両前後方向に離れている場合に比べてフロア下の空気の流れが乱れにくくなる。
また、トンネル内遮熱板と燃料タンク遮熱板との間に隙間が殆ど無いか、全く無くなることで、車室外の騒音をトンネル内遮熱板と燃料タンク遮熱板によって遮音することが可能になる。よって、車室の静粛性が高まる。
第2の発明は、第1の発明において、上記トンネル内遮熱板の車両後側と上記燃料タンク遮熱板の車両前側とは、互いに厚み方向に重なるように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、トンネル内遮熱板の車両後側と燃料タンク遮熱板の車両前側とが厚み方向に重なることで、両遮熱板の間に隙間ができにくくなる。そして、トンネル内遮熱板に沿って流れた空気がスムーズに燃料タンク遮熱板まで流れていく。
第3の発明は、第2の発明において、上記燃料タンク遮熱板は、上記フロアトンネルの内方まで延びていることを特徴とする。
この構成によれば、燃料タンク遮熱板の車両前側がフロアトンネルの内方に位置することになるので、トンネル内遮熱板に沿って流れた空気が、フロアトンネルの内方において燃料タンク遮熱板に沿って流れるようになり、空気の流れがより一層乱れ難くなる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記燃料タンク遮熱板における車両前側の部分は、当該部分の車両後側へ行くほど下に位置するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、燃料タンク遮熱板の車両前側の部分が後側へ行くほど下に位置しているので、前側から流れてきた空気が下方へ案内されながらスムーズに後側へ流れていく。
第1の発明によれば、車両前後方向に延びるトンネル内遮熱板及び燃料タンク遮熱板を車両前後方向に連続するように配置したので、排気管の熱が燃料タンクに伝達し難くなって燃料タンクの断熱性能を向上させることができ、しかも、フロア下の空気の流れが乱れ難くなってフロア下の空力性能を向上させることができ、さらに車室の静粛性も向上させることができる。
第2の発明によれば、トンネル内遮熱板の車両後側と燃料タンク遮熱板の車両前側とを互いに厚み方向に重ねたことで、フロア下の空気の流れをより一層乱れ難くすることができる。
第3の発明によれば、燃料タンク遮熱板の車両前側がフロアトンネルの内方まで延びているので、フロアトンネルの内方において後側へ向かって流れる空気が燃料タンク遮熱板に沿ってスムーズに流れるようになり、フロア下の空気の流れをより一層乱れ難くすることができる。
第4の発明によれば、燃料タンク遮熱板における車両前側の部分が後側へ行くほど下に位置するように形成されているので、前側から流れてきた空気を下方へ案内しながらスムーズに後側へ流すことができ、フロア下の空気の流れをより一層乱れ難くすることができる。
実施形態に係る車両の下部車体構造を上方から見た斜視図である。 車両の下部車体構造の底面図である。 図1におけるIII−III線に相当する断面構造を示す斜視図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 トンネルインシュレータ及びタンクインシュレータを組み合わせた状態を示す上方から見た斜視図である。 トンネルインシュレータ及びタンクインシュレータを省略した状態を示す車両の下部車体構造の底面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の下部車体構造1を左上方から見た斜視図である。この車両の下部車体構造1は乗用自動車用のものであり、図1では、下部車体構造1の理解を容易にするため、ピラー類、ドア、フェンダーパネル、サスペンション装置、内外装部材等を省略している。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
(自動車の全体構成)
上記自動車の前部には図示しないエンジンや変速機等が収容されるエンジンルームAが設けられている。エンジンルームAの左側及び右側にはフロントサイドフレームF1、F2が設けられている。エンジンルームAの後方には乗員用の車室Bが設けられており、エンジンルームAと車室BとはダッシュパネルDにより仕切られている。車室Bの前側において右側には運転席シート(図示せず)が配設され、左側には助手席シート(図示せず)が配設されている。運転席シートと助手席シートは左右入れ替わってもよい。また、車室Bにおける運転席シート及び助手席シートの後側には、後席シート(図示せず)が配設されている。また、車室Bの後側、即ち自動車の後部には荷室Cが設けられている。尚、後席シートの無い自動車に本発明を適用することもでき、また、3列シートを備えた自動車に本発明を適用することもできる。
(下部車体構造)
下部車体構造1は、フロアパネル2と、荷室底部パネル3と、左側サイドシル4と、右側サイドシル5と、図5等に示すトンネルインシュレータ6及びタンクインシュレータ7とを少なくとも備えている。尚、図示しないが、フロアパネル2の下方には、別部材からなるフロアアンダーパネルを設けることもできる。
フロアパネル2は、例えば鋼板等からなり、前後方向及び左右方向(車幅方向)に延びている。このフロアパネル2の上方に車室Bが設けられている。フロアパネル2の前部は、該フロアパネル2の前端へ行くほど上に位置するように斜め上方へ延びていて、このフロアパネル2の前部にダッシュパネルDの下部が接続されている。
フロアパネル2の前側は、運転席シート及び助手席シートが固定される前側パネル部2aとされる一方、フロアパネル2の後側は、後席シートが固定される後側パネル部2bとされている。そして、前側パネル部2aは、後席シートに着座する乗員の足元近傍まで延びている。図4にも示すように、後側パネル部2bは、前側パネル部2aよりも一段高く形成されていて、後側パネル部2bの下方には、図3にも示すように燃料タンク9が配設されるようになっている。
燃料タンク9は、例えば樹脂成形品とすることができる。図6に示すように、燃料タンク9の底部9aには上方へ窪んで下方に開放され、かつ、前後方向に延びる凹条部(凹部)9bが形成されている。凹条部9bの前部は、後側パネル部2bの下方において左右方向の中央部に位置する一方、凹条部9bの後部は右側に偏位している。つまり、凹条部9bは左右方向に屈曲しながら延びている。この凹条部9bは、図2に仮想線で示す排気管Hを燃料タンク9よりも後側へ通すためのものである。
図1に示す荷室底部パネル3は、後側パネル部2bの後部から後側へ延びている。荷室底部パネル3の上方に荷室Cが設けられている。
前側パネル部2aの左右方向中央部には、車室B内側(上側)へ膨出して前後方向に延びるフロアトンネル10が形成されている。フロアトンネル10は、フロアパネル2の前部である前側パネル部2aの前部から該前側パネル部2aの後部まで連続して延びており、全体が下方に開放されている。フロアトンネル10の前部はエンジンルールAに達する一方、フロアトンネル10の後部は後側パネル部2bの下方の空間、即ち燃料タンク9が配設される空間に達している。フロアトンネル10の後部と、燃料タンク9の凹条部9bの前部とは共に車体の左右方向中央部に位置している。
フロアトンネル10の内方には、エンジンルームAから延びる排気管H(図2に仮想線で示す)が配置されている。排気管Hは、フロアトンネル10の内方を通って後側へ延び、更に燃料タンク9の凹条部9bの内方を通って荷室底部パネル3の下方に達するまで延びている。尚、上記自動車が後輪駆動車や四輪駆動車の場合は、図示しないが、フロアトンネル10の内方にプロペラシャフトも配置されることになる。フロアトンネル10の幅(左右方向の寸法)は、該フロアトンネル10の下部に近づくほど広くなるように設定されている。
図1に示すように、左側サイドシル4は、フロアパネル2の左縁部に沿って前後方向に延びている。また、右側サイドシル5は、フロアパネル2の右縁部に沿って前後方向に延びている。フロアパネル2の前側パネル部2aの上面には、フロアトンネル10と左側サイドシル4との間に、助手席シートのレール(図示せず)が固定される左側第1クロスメンバ21と左側第2クロスメンバ22とが接合されている。また、フロアパネル2の前側パネル部2aの上面におけるフロアトンネル10と右側サイドシル5との間には、運転席シートのレール(図示せず)が固定される右側第1クロスメンバ23と右側第2クロスメンバ24とが接合されている。
図6に示すように、フロアパネル2は、左側トンネルサイドフレーム26及び右側トンネルサイドフレーム27を有している。左側トンネルサイドフレーム26は、フロアパネル2の下面においてフロアトンネル10の左側方、即ちフロアトンネル10の下部から左側に離れた部位に接合されている。また、右側トンネルサイドフレーム27は、フロアパネル2の下面においてフロアトンネル10の右側方、即ちフロアトンネル10の下部から右側に離れた部位に接合されている。
左側トンネルサイドフレーム26の下壁には、締結部材J(図2に示す)が挿通する複数の挿通孔26aが形成されている。これら挿通孔26aは、左側トンネルサイドフレーム26の長手方向に互いに間隔をあけて形成されている。また、同様に、右側トンネルサイドフレーム27の下壁にも締結部材Jが挿通する複数の挿通孔27a(図6にのみ示す)が形成されている。
上記締結部材Jは、例えばネジ、ボルト、各種ファスナ等を挙げることができ、後述するようにトンネルインシュレータ6を左側トンネルサイドフレーム26と右側トンネルサイドフレーム27に締結することができる部材であればよい。また、締結部材Jは、左側トンネルサイドフレーム26の挿通孔26aに螺合させるようにしてもよいし、左側トンネルサイドフレーム26の内部に溶接されたナット(図示せず)に螺合させるようにしてもよい。右側トンネルサイドフレーム27についても同様な螺合構造とすることができる。
また、フロアパネル2は、左側下部フレーム28及び右側下部フレーム29を有している。左側下部フレーム28は、フロアパネル2の下面において左側トンネルサイドフレーム26と左側サイドシル4との間の部分に接合されている。右側下部フレーム29は、フロアパネル2の下面において右側トンネルサイドフレーム27と右側サイドシル5との間の部分に接合されている。
(トンネルインシュレータの構成)
図3〜図5に示すように、トンネルインシュレータ6は、本発明のトンネル内遮熱板に相当する部材であり、前後方向に延びている。トンネルインシュレータ6は、フロアトンネル10の左側(車幅方向一側)から右側(車幅方向他側)に亘るように形成されている。すなわち、トンネルインシュレータ6は、フロアトンネル10の内方に設けられる遮熱本体部61と、遮熱本体部61の左側(車幅方向外側)の下部から左側へ向けて延出する左側インシュレータ締結板部(遮熱部材側締結板部)62と、遮熱本体部61の右側(車幅方向外側)の下部から右側へ向けて延出する右側インシュレータ締結板部(遮熱部材側締結板部)63とを有している。
図3及び図4に示すように、遮熱本体部61は、遮熱性を有する板状部61aと、板状部61aの上面に積層されたより高い遮熱性を有する遮熱材61bとを有しており、全体としてフロアトンネル10の内面形状に沿うように、上方へ膨出する形状となっている。自動車の走行中には、遮熱本体部61の内方を空気が後側へ流れることになる。
遮熱本体部61の内方には排気管Hが配置されている。排気管Hの熱(触媒装置が配設される場合には触媒装置の熱)は、主に遮熱本体部61によって遮られて車室Bに伝達し難くなっている。遮熱本体部61は、主に排気管Hの熱が車室Bに伝達するのを抑制する部分であるが、遮音性も有している。
左側インシュレータ締結板部62及び右側インシュレータ締結板部63は、遮熱本体部61の板状部61aと一体であり、該板状部61aを構成している部材からなるものである。従って、左側インシュレータ締結板部62及び右側インシュレータ締結板部63の厚みは遮熱本体部61の厚みよりも薄く設定されている。
図2に示すように、遮熱本体部61は、フロアトンネル10の前端部から後端部まで連続して延びている。遮熱本体部61の前端部はエンジンルームAの内方に臨むように配置される部分であり、遮熱本体部61の前側部分は前端部に近づくほど上に位置するように形成されている。一方、遮熱本体部61の後端部は、図3及び図4に示すように燃料タンク9の前壁部9cと対向するように配置されている。
図2に示すように、トンネルインシュレータ6の左側インシュレータ締結板部62は、フロアトンネル10から左側(車幅方向外側)へ向けて左側トンネルサイドフレーム26の直下方に達するまで延出している。図5に示すように、左側インシュレータ締結板部62には、締結部材Jが挿通する複数の遮熱部材側挿通孔62aが左側トンネルサイドフレーム26の挿通孔26aに略一致するように形成されている。
トンネルインシュレータ6の右側インシュレータ締結板部63は、フロアトンネル10から右側(車幅方向外側)へ向けて右側トンネルサイドフレーム27の直下方に達するまで延出している。右側インシュレータ締結板部63には、締結部材Jが挿通する複数の遮熱部材側挿通孔63aが右側トンネルサイドフレーム27の挿通孔27a(図6に示す)に略一致するように形成されている。
尚、図示しないフロアアンダーパネルを設ける場合には、左側サイドシル4からフロアトンネル10近傍まで延びる左側フロアアンダーパネルと、右側サイドシル5からフロアトンネル10近傍まで延びる右側フロアアンダーパネルとで構成することができる。そして、左側フロアアンダーパネルとトンネルインシュレータ6の左側インシュレータ締結板部62とを締結部材Jによって共締めし、右側フロアアンダーパネルとトンネルインシュレータ6の右側インシュレータ締結板部63とを締結部材Jによって共締めすることができる。
(タンクインシュレータの構成)
図2に示すように、タンクインシュレータ7は、本発明の燃料タンク遮熱板に相当する部材であり、前後方向に延びている。図5にも示すように、タンクインシュレータ7は、燃料タンク9の凹条部9bの内方に設けられるタンク遮熱部71と、タンク遮熱部71の左側の下部から左側へ向けて延出する左側タンクインシュレータ締結板部72と、タンク遮熱部71の右側の下部から右側へ向けて延出する右側タンクインシュレータ締結板部73とを有している。左側タンクインシュレータ締結板部72及び右側タンクインシュレータ締結板部73には、締結部材J(図2に示す)が挿通する挿通孔72a、73aがそれぞれ形成されている。左側タンクインシュレータ締結板部72及び右側タンクインシュレータ締結板部73は、挿通孔72a、73aに挿通した締結部材Jによって車体側の部材に締結固定されている。
タンク遮熱部71は、燃料タンク9の凹条部9bの内面形状に沿うように、上方へ膨出する形状となっている。このタンク遮熱部71は、凹条部9bの屈曲形状に対応するように平面視で屈曲しながら前後方向に延びている。タンク遮熱部71は、主に排気管Hの熱が燃料タンク9に伝達するのを抑制する部分であり、遮音性も有している。タンクインシュレータ7のタンク遮熱部71と、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61とは、前後方向に連続するように配置されている。すなわち、タンクインシュレータ7のタンク遮熱部71の前側と、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61の後側とは、互いに厚み方向に重なるように配置されていて、前後方向に連続したトンネル形状を構成している。
図3に示すように、タンク遮熱部71の前側の部分は、燃料タンク9の前壁部9cよりも前側へ延びた延長板部74とされている。タンク遮熱部71の延長板部74は、フロアトンネル10の内方まで延びていて、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61の後側の下に重なるように配置されている。延長板部74は、全体として該延長板部74の後側へ行くほど下に位置するように形成されている。すなわち、延長板部74の略前半部は、後側へ行くほど下に位置するように傾斜して延びる傾斜板部74aとされている。傾斜板部74aの後端部は、燃料タンク9の前壁部9c近傍に位置している。延長板部74の略後半部は、燃料タンク9の凹状部9bの内面に沿うように形成された湾曲板部74bとされている。
延長板部74の前側はトンネルインシュレータ6の遮熱本体部61に接触しており、走行時に前側から流れてきた空気が、延長板部74の前側と、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61との間に入り難くなっている。延長板部74の前側と、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61とは、空気が入り込むような隙間が形成されないように互いに密着させておくのが好ましいが、一部にだけ小さな隙間が形成されていても構わない。
尚、図示しないが、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61を延長板部74の下に配置してもよい。また、延長板部74を省略してもよく、この場合、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61を後側へ延長させてタンクインシュレータ7に重ねるようにしてもよい。また、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61の後端部と、タンクインシュレータ7のタンク遮熱部71の前端部とを突き合わせるようにしてもよく、この場合もタンク遮熱部71と遮熱本体部61とが前後方向に連続することになる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61と、タンクインシュレータ7のタンク遮熱部71とが前後方向に連続するように配置されているので、遮熱本体部61とタンク遮熱部71との間に隙間が殆ど無くなるか、全く無くなる。これにより、排気管Hの熱が燃料タンク9に伝達し難くなるので、燃料タンク9の断熱性能を向上させることができる。また、タンク遮熱部71の延長板部74とトンネルインシュレータ6の遮熱本体部61とが互いに重なっているので、多重の遮熱構造とすることができ、特に車室Bへの熱伝達の抑制効果を高めることができる。
また、遮熱本体部61とタンク遮熱部71との間に隙間が殆ど無くなるか、全く無くなるので、車室外の騒音を遮熱本体部61とタンク遮熱部71によって遮音することが可能になる。よって、トンネルインシュレータ6及びタンクインシュレータ7を利用して車室の静粛性を高めることができる。
さらに、自動車の走行中にはフロアパネル2の下側で空気が前側から後側へ流れている。図4に矢印で示すように、フロアトンネル10の内方を流れる空気は、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61の内方を前側から後側へ流れていき、タンクインシュレータ7のタンク遮熱部71の内方に達する。このとき、遮熱本体部61とタンク遮熱部71との間に隙間が殆ど無いか、全く無いので、遮熱本体部61に沿って後側へ流れた空気はタンク遮熱部71までスムーズに流れていき、タンク遮熱部71に沿って後側へ流れることになる。これにより、フロアパネル2の下側の空気の流れが乱れにくくなるので、空力性能を向上させることができる。
タンクインシュレータ7のタンク遮熱部71の前側部分である延長板部74が後側へ行くほど下に位置するように形成されているので、前側から流れてきた空気を延長板部74によって下方へ案内しながらスムーズに後側へ流すことができ、空気の流れをより一層乱れ難くすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両の下部車体構造は、例えばフロアトンネルの内方及び燃料タンクの下方にそれぞれ遮熱部材を設ける場合に適用することができる。
1 車両の下部車体構造
2 フロアパネル
9 燃料タンク
10 フロアトンネル
6 トンネルインシュレータ(トンネル内遮熱板)
7 タンクインシュレータ(燃料タンク遮熱板)
B 車室

Claims (4)

  1. 車両のフロアパネルに車室内へ膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルが形成され、
    上記フロアトンネルの内方には、排気管と、該排気管の熱が車室に伝達するのを抑制するトンネル内遮熱板とが設けられ、
    上記フロアパネルにおける上記フロアトンネルよりも車両後側部分の下方には燃料タンクが設けられ、該燃料タンクの底部には、上記排気管を車両後側へ通すための凹部が車両前後方向に延びるように形成され、
    上記凹部の内方には、上記排気管の熱が上記燃料タンクに伝達するのを抑制する燃料タンク遮熱板が設けられている車両の下部車体構造において、
    上記トンネル内遮熱板及び上記燃料タンク遮熱板は、車両前後方向に延びるように形成されるとともに、車両前後方向に連続するように配置されていることを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 請求項1に記載の車両の下部車体構造において、
    上記トンネル内遮熱板の車両後側と上記燃料タンク遮熱板の車両前側とは、互いに厚み方向に重なるように配置されていることを特徴とする車両の下部車体構造。
  3. 請求項2に記載の車両の下部車体構造において、
    上記燃料タンク遮熱板は、上記フロアトンネルの内方まで延びていることを特徴とする車両の下部車体構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両の下部車体構造において、
    上記燃料タンク遮熱板における車両前側の部分は、当該部分の車両後側へ行くほど下に位置するように形成されていることを特徴とする車両の下部車体構造。
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