JP2018013061A - ダクト構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力損失を低減しつつ剥離を抑制できるダクト構造の提供。
【解決手段】フィン後端面32が、フィン高さ方向にダクト20の内面24とフィン頂面31の後端31cとの間にわたって延びフィン長手方向にフィン後端面32の後方に渦104を発生させるため、フィン30の後方に意図的に渦104を発生させることができる。渦104が発生している流体部分は、渦104の周囲の流体に比べて低圧であるため、渦104の周囲の流体を引き寄せることができる。よって、フィン30の後方の流れのダクト内面24からの剥離を抑制できる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、整流フィンを有するダクト構造に関する。
特許文献1は、図20に示すように、ダクト2内を流れる流体のダクト内面からの剥離を抑えるために、ダクト2の入口側の端部2aに整流板3を設ける技術を開示している。整流板3は、入口側の端部2aの幅方向と高さ方向の全域にわたって設けられている。
しかし、上記特許文献1開示の技術には、つぎの問題点がある。
整流板3がダクト2の入口側の端部2aの幅方向と高さ方向の全域にわたって設けられているため、整流板3を設けることによる流れの圧力損失が比較的大きい。そのため、圧力損失を低減しつつ剥離を抑制する点において改善の余地がある。
特開2012−246933号公報
本発明の目的は、圧力損失を低減しつつ剥離を抑制できるダクト構造を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) (実施例1、2)
ダクトと、フィンと、を有し、
前記ダクトは、入口と、出口と、前記入口と前記出口とを連結する連結部と、を有しており、前記ダクトは内側に流体流路を形成する内面を備えており、
前記フィンは、フィン高さ方向に前記ダクトの内面から前記流体流路内に立ち上がっており、フィン長手方向にフィン前端からフィン後端に向って延びており、
前記フィンは、フィン後端面を有しており、
前記フィン後端面は、該フィン後端面の前記フィン長手方向の後方に渦を発生させる、ダクト構造。
(2) (実施例1、2)
前記入口には、該入口の断面積より大きい断面積を有する空間部が接続しており、流体は前記空間部から前記入口を通って前記流体流路に流れるようにされており、
前記フィンは、前記ダクトの内面の前記入口側の端部に設けられる第1のフィンを有する、(1)記載のダクト構造。
(3)(実施例1、2)
前記ダクトは、前記連結部に曲がり部を有しており、
前記第1のフィンは、前記曲がり部よりも前記ダクトの前記入口側に設けられている、(2)記載のダクト構造。
(4)(実施例1、2)
前記第1のフィンは、前記フィン後端が前記フィン前端より前記曲がり部の曲がりの内周側に向く方向に傾けられている、(3)記載のダクト構造。
(5)(実施例1、2)
前記ダクトは、前記連結部に曲がり部を有しており、
前記フィンは、前記ダクトの内面のうち前記曲がり部かそれより前記出口側で前記曲がり部の曲がりの内周側に位置する部位に設けられる、第2のフィンを有する、(1)〜(4)のいずれか1つに記載のダクト構造。
(6)(実施例1、2)
前記フィンの高さは、前記フィン高さ方向における前記ダクトの内面間距離の1/5以下とされている、(1)〜(5)のいずれか1つに記載のダクト構造。
(7)(実施例1、2)
前記フィンは、前記ダクトに一体成形されている、(1)〜(6)のいずれか1つに記載のダクト構造。
(8)(実施例1、2)
前記ダクトは、車両のエンジンに空気を供給する吸気管であり、前記流体流路を流れる流体は空気である、(1)〜(7)のいずれか1つに記載のダクト構造。
(9)(実施例1)
前記フィンは、フィン幅方向の両側にフィン側面を有しており、
前記フィン側面は、前記フィン高さ方向かつ前記フィン長手方向に互いに平行な平行側面部を有する、(1)〜(8)のいずれか1つに記載のダクト構造。
(10)(実施例1)
前記フィンは、フィン頂面を有しており、
前記フィン頂面は、前記フィン前端から前記フィン後端に向って延び、後端で前記ダクトの内面から離れた位置で終わっている、(9)記載のダクト構造。
(11)(実施例1)
前記フィンは、前記フィン高さ方向に最も高いフィン最高部を有しており、
前記フィン頂面は、前記フィン前端から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記フィン最高部に向う方向に延びる、第1の傾斜面を有する、(10)記載のダクト構造。
(12)(実施例1)
前記フィン頂面は、前記フィン最高部から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記ダクトの内面に向う方向に延びる第2の傾斜面を有する、(11)記載のダクト構造。
(13)(実施例1)
前記フィン最高部は、前記フィンのフィン長手方向中央より前記フィン前端側にある、(12)記載のダクト構造。
(14)(実施例2)
前記フィンの幅は、前記フィン高さ方向の先端にいくにしたがって小となっている、(1)〜(8)のいずれか1つに記載のダクト構造。
(15)(実施例2)
前記フィンは、稜線を有しており、
前記稜線は、前記フィン前端から前記フィン後端に向って延び、後端で前記ダクト内面から離れた位置で終わっている、(14)記載のダクト構造。
(16)(実施例2)
前記フィンは、前記フィン高さ方向に最も高いフィン最高部を有しており、
前記稜線は、前記フィン前端から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記フィン最高部に向う方向に延びる、第1の傾斜部を有する、(15)記載のダクト構造。
(17)(実施例2)
前記稜線は、前記フィン最高部から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記ダクトの内面に向う方向に延びる第2の傾斜部を有する、(16)記載のダクト構造。
(18)(実施例2)
前記フィン最高部は、前記フィンのフィン長手方向中央より前記フィン前端側にある、
(17)記載のダクト構造。
上記(1)のダクト構造によれば、フィン後端面が、フィン後端面のフィン長手方向の後方に渦を発生させるため、フィンの後方に意図的に渦を発生させることができる。渦が発生している流体部分は、渦の周囲の流体に比べて低圧であるため、渦の周囲の流体を引き寄せることができる。よって、フィンの後方の流れのダクト内面からの剥離を抑制できる。
また、渦が発生している流体部分は、渦の周囲の流体を引き寄せることができるため、フィンの高さを比較的低くできる。そのため、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(2)のダクト構造によれば、入口には、入口の断面積より大きい断面積を有する空間部が接続しており、流体は空間部から入口を通って流体流路に流れるようにされているため、入口にて流体の流れが急激に変化する。そのため、流体流路の入口側の端部に、流れのダクト内面からの剥離が起きる。ここで、フィンがダクトの内面の入口側の端部に設けられる第1のフィンを有するため、第1のフィンの後方の流れのダクト内面からの剥離を抑制できる。よって、第1のフィンが設けられていない場合に比べて、流体流路の入口側の端部に起きる流れのダクト内面からの剥離を抑制できる。
上記(3)のダクト構造によれば、第1のフィンが曲がり部よりもダクトの入口側に設けられているため、曲がり部より入口側の流れの向きを第1のフィンでコントロールできる。よって、曲がり部よりダクトの入口側の流れを、第1のフィンで曲がり部に向う流れにすることができる。したがって、流れの、曲がり部かそれより出口側に起きるダクト内面からの剥離を抑制できる。
上記(4)のダクト構造によれば、第1のフィンが、フィン後端がフィン前端より曲がり部の曲がりの内周側に向く方向に傾けられているため、曲がり部よりダクトの入口側の流れを、第1のフィンで曲がり部に向う流れにすることができる。よって、流れの、曲がり部かそれより出口側に起きるダクト内面からの剥離を抑制できる。
上記(5)のダクト構造によれば、フィンが、ダクトの内面のうち曲がり部かそれより出口側で曲がり部の曲がりの内周側に位置する部位に設けられる、第2のフィンを有するため、第2のフィンの後方の流れのダクト内面からの剥離を抑制できる。
上記(6)のダクト構造によれば、フィンの高さが、フィン高さ方向におけるダクトの内面間距離の1/5以下とされているため、フィンがダクト内面間の全域にわたって設けられる場合に比べて、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(7)のダクト構造によれば、フィンが、ダクトに一体成形されているため、フィンがダクトと別体に成形される場合に比べて、部品点数の削減を図ることができる。また、ダクトの成形と同時にフィンを成形でき、フィンを設けることによる工数増加を伴わずに済む。
上記(8)のダクト構造によれば、ダクトが車両のエンジンに空気を供給する吸気管であり、流体流路を流れる流体が空気である場合であっても、上記(1)で得られる効果を得ることができる。そのため、エンジン出力向上に寄与できる。
上記(9)のダクト構造によれば、フィン側面が、フィン高さ方向かつフィン長手方向に互いに平行な平行側面部を有するため、フィンを薄板形状にすることができる。そのた
め、フィンを設けることによる流体流路の断面積の減少を抑えることができる。よって、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(10)のダクト構造によれば、フィン頂面が、フィン前端からフィン後端に向って延び、後端でダクトの内面から離れた位置で終わっているため、フィンの後方に意図的に渦を発生させることができる。
上記(11)のダクト構造によれば、フィン頂面が、フィン前端から、フィン長手方向にフィン後端に向う方向かつフィン高さ方向にフィン最高部に向う方向に延びる、第1の傾斜面を有するため、抵抗増加を抑えつつ、流体の流れをフィンの第1の傾斜面に沿う流れにすることができる。よって、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(12)のダクト構造によれば、フィン頂面が、フィン最高部から、フィン長手方向にフィン後端に向う方向かつフィン高さ方向にダクトの内面に向う方向に延びる第2の傾斜面を有するため、流体のフィン頂面からの剥離を抑制できる。よって、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(13)のダクト構造によれば、フィン最高部が、フィンのフィン長手方向中央よりフィン前端側にあるため、フィン最高部がフィン長手方向中央よりフィン後端側にある場合に比べて、第2の傾斜面の長さを長くすることができる。その結果、第2の傾斜面の傾斜角度を緩やかにでき、流れの第2の傾斜面からの剥離を抑制できる。
上記(14)のダクト構造によれば、フィンの幅がフィン高さ方向の先端にいくにしたがって小となっているため、フィンを設けることによる流体流路の断面積の減少を抑えることができる。よって、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(15)のダクト構造によれば、フィンが稜線を有しており、稜線が、フィン前端からフィン後端に向って延び、後端でダクト内面から離れた位置で終わっているため、フィンの後方に意図的に渦を発生させることができる。
上記(16)のダクト構造によれば、稜線が、フィン前端から、フィン長手方向にフィン後端に向う方向かつフィン高さ方向にフィン最高部に向う方向に延びる、第1の傾斜部を有するため、抵抗増加を抑えつつ、流体の流れをフィンに沿う流れにすることができる。よって、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(17)のダクト構造によれば、稜線が、フィン最高部から、フィン長手方向にフィン後端に向う方向かつフィン高さ方向にダクトの内面に向う方向に延びる第2の傾斜部を有するため、流体のフィンからの剥離を抑制できる。よって、フィンを設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
上記(18)のダクト構造によれば、フィン最高部が、フィンのフィン長手方向中央よりフィン前端側にあるため、フィン最高部がフィン長手方向中央よりフィン後端側にある場合に比べて、第2の傾斜部の長さを長くすることができる。その結果、第2の傾斜部の傾斜角度を緩やかにでき、流れのフィンからの剥離を抑制できる。
本発明実施例1のダクト構造の斜視図である。ただし、本図は、フィンの形状を変えることにより、本発明実施例2にも適用可能である。 本発明実施例1のダクト構造の正面図である。ただし、本図は、フィンの形状を変えることにより、本発明実施例2にも適用可能である。 本発明実施例1のダクト構造の側面図である。ただし、本図は、本発明実施例2にも適用可能である。 本発明実施例1のダクト構造の底面図である。ただし、本図は、フィンの形状を変えることにより、本発明実施例2にも適用可能である。 図2のA−A線拡大断面図である。 図2のB−B線拡大断面図である。 (a)本発明実施例1のダクト構造の図2のA−A線部位における流れを示す模式断面図と、(b)本発明実施例1の比較例を示すフィンが設けられていない場合の模式断面図である。ただし、本図は、フィンの形状を変えることにより、本発明実施例2にも適用可能である。 (a)本発明実施例1のダクト構造の図3のC−C線部位における流れを示す模式断面図と、(b)本発明実施例1の比較例を示すフィンが設けられていない場合の模式断面図である。ただし、本図は、フィンの形状を変えることにより、本発明実施例2にも適用可能である。 本発明実施例1のダクト構造におけるフィンの拡大側面図である。 本発明実施例1のダクト構造におけるフィンの拡大平面図である。 本発明実施例1のダクト構造におけるフィンの、フィン頂面が平面である場合の部分拡大断面図である。 本発明実施例1のダクト構造におけるフィンの、フィン頂面が湾曲面である場合の部分拡大断面図である。 本発明実施例1のダクト構造がエンジン吸気系に設けられる場合の、エンジン吸気系の系統図である。ただし、本図は、本発明実施例2にも適用可能である。 本発明実施例2のダクト構造におけるフィンの拡大側面図である。 本発明実施例2のダクト構造におけるフィンの拡大平面図である。 図14のD−D線拡大断面図である。 本発明実施例2のダクト構造におけるフィンの、断面が三角形状である場合の拡大断面図である。 本発明実施例2のダクト構造におけるフィンの、フィン高さ方向先端面が湾曲面である場合の拡大断面図である。 本発明実施例2のダクト構造におけるフィンの、フィン高さ方向先端面が平面である場合の拡大断面図である。 従来のダクト構造の斜視図である。
図1〜図13は、本発明実施例1のダクト構造を示しており、図14〜図19は、本発明実施例2のダクト構造を示している。本発明全実施例にわたって共通する部分には、本発明全実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明全実施例にわたって共通する部分を説明する。
本発明実施例のダクト構造(ダクト装置といってもよい)10は、図1に示すように、ダクト20と、フィン30と、を有する。
ダクト20は、図13に示すように、たとえば、車両のエンジン100に空気を供給する吸気管である。ただし、ダクト20は、エンジン100の排気管(図示略)であってもよい。ダクト20が吸気管の場合、ダクト20は、エアクリーナ101から吸気流れ方向上流側に延びるインレットダクト20aであってもよく、エアクリーナ101から吸気流れ方向下流側に延びる管部またはエアクリーナホース20bであってもよく、サージタンク102から吸気流れ方向下流側に延びるインテークマニホールド20cであってもよい。
インレットダクト20aに流入した流体(空気)は、インレットダクト20aの内部通路を流れてエアクリーナ101のダスティサイド101aに流入し、エレメント101bを通ってエアクリーナ101のクリーンサイド101cに流入する。エアクリーナ101のクリーンサイド101cに流入した流体は、エアクリーナホース20bの内部通路を流れてサージタンク102に流入する。サージタンク102に流入した流体は、インテークマニホールド20cの内部通路を流れてエンジン100に流入する。
ダクト20は、たとえば、樹脂製である。ダクト20は、図1に示すように、入口21と、出口22と、入口21と出口22とを連結する連結部23と、内側に流体流路24aを形成する内面24と、を備える。
入口21と出口22は、それぞれ1個ずつ設けられている。図7、図8に示すように、入口21には、入口21の断面積より大きい断面積を有する空間部Sが接続しており、流体は空間部Sから入口21を通って流体流路24aに流れるようになっている。空間部Sは、図13に示すように、(i)ダクト20がインレットダクト20aの場合、インレットダクト20aより吸気流れ方向上流側にある空間部S1であり、(ii)ダクト20がエアクリーナ101から吸気流れ方向下流側に延びる管部またはエアクリーナホース20bである場合、エアクリーナ101の内部の空間部S2であり、(iii)ダクト20がインテークマニホールド20cの場合、サージタンク102の内部の空間部S3である。
連結部23は、図2に示すように、入口21と出口22との間にわたって設けられている。連結部23には、曲がり部25が設けられている。曲がり部25は、連結部23に1個のみ設けられている。ただし、曲がり部25は、連結部23に複数設けられていてもよい。曲がり部25により、流体流路24aを流れる流体の流れ方向が変えられる。流体流路24aは、入口21から出口22まで延びている。
フィン30は、ダクト20に一体成形されている。フィン30は、図5、図6に示すように、フィン高さ方向にダクト20の内面24から流体流路24a内に立ち上がっている。フィン30は、流体流路24a内を流れる流体の流れ方向に延びて設けられている。フィン30は、フィン長手方向にフィン前端30aからフィン後端30bに向って延びている。
フィン30の高さは、フィン30が設けられる部位でのフィン高さ方向におけるダクト30の内面24間距離の1/3以下とされており、望ましくは1/5以下とされている。フィン30は、フィン高さ方向に最も高いフィン最高部30cを有している。フィン最高部30cは、フィン30のフィン長手方向中央よりフィン前端30a側にある。
フィン30は、図9に示すように、フィン後端面31を有する。フィン後端面31は、フィン長手方向にフィン後端面31の後方に意図的に渦104を発生させる。フィン後端面31とダクト20の内面24とのなす角θは、鋭角であってもよく、直角であってもよく、鈍角であってもよい。
図7に示すように、ダクト20の入口21には、入口21の断面積より大きい断面積を有する空間部Sが接続しており、流体は空間部Sから入口21を通って流体流路24aに流れるようになっているため、入口21にて流体の流れが急激に変化する。そのため、図7(b)に示すように、流体流路24aの入口21側の端部に、流れのダクト内面24からの剥離105が起きる。また、図8に示すように、ダクト20には、曲がり部25が設けられているため、曲がり部25にて流体の流れが急激に変化する。そのため、図8(b)に示すように、曲がり部25かそれより出口22側(下流側)に、流れのダクト内面2
4からの剥離106が起きる。剥離105,106を抑制するために、フィン30は、第1のフィン34と、第2のフィン35と、を有する。
第1のフィン34は、図7(a)に示すように、ダクト20の内面24の入口21側の端部に設けられる。これは、第1のフィン34で図7(b)に示される剥離105の発生を抑制するためである。第1のフィン34は、1個のみ設けられていてもよく、複数設けられていてもよい。ダクト20の内面24の、入口21側の端部における形状が四角形(ほぼ四角形を含む)である場合、第1のフィン34は、四角形の内面24の1面のみに設けられていてもよく、2面のみに設けられていてもよく、3面のみに設けられていてもよく、4面に設けられていてもよい。第1のフィン34は、四角形の内面24の2面のみに設けられる場合、対向2面に設けられていてもよく、連なる2面に設けられていてもよい。
第1のフィン34は、図8(a)に示すように、曲がり部25よりもダクト20の入口21側に設けられている。第1のフィン34の少なくとも1つは、第1のフィン34が設けられる部位でのダクト中心線26aに対して、フィン後端30bがフィン前端30aより曲がり部25の曲がりの内周25a側に向く方向に傾けられている。これは、第1のフィン34で流れの向きをコントロールするためである。また、第1のフィン34で図8(b)に示される剥離106の発生を抑制するためである。第1のフィン34のダクト中心線26aに対する傾斜角度は、15°以下であることが望ましく、さらには10°以下とされていることが望ましい。これは、第1のフィン34による流れの圧力損失増加を抑制するためである。
第2のフィン35は、図6に示すように、ダクト20の内面24のうち曲がり部25かそれより出口22側で曲がり部25の曲がりの内周25a側に位置する部位に設けられる。これは、図8(b)に示される剥離106の発生を抑制するためである。第2のフィン35は、1個のみ設けられていてもよく、複数設けられていてもよい。第2のフィン35の大きさは、第1のフィン34の大きさと同じであってもよく、異なっていてもよい。
つぎに、本発明全実施例にわたって共通する作用を説明する。
(A)図9に示すように、フィン後端面31が、フィン後端面31のフィン長手方向の後方に渦104を発生させるため、フィン30の後方に意図的に渦104を発生させることができる。渦104が発生している流体部分は、渦104の周囲の流体に比べて低圧であるため、渦104の周囲の流体を引き寄せることができる。よって、フィン30の後方の流れを整流でき、フィン30の後方の流れのダクト内面24からの剥離を抑制できる。よって、流れの圧力損失を低減できエンジン出力の向上に寄与できる。
また、渦104が発生している流体部分は、渦104の周囲の流体を引き寄せることができるため、フィン30の高さを比較的低くできる。そのため、フィン30を設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
(B)図7に示すように、入口21には、入口21の断面積より大きい断面積を有する空間部Sが接続しており、流体は空間部Sから入口21を通って流体流路24aに流れるようにされているため、入口21にて流体の流れが急激に変化する。そのため、流体流路24aの入口21側の端部に、流れのダクト内面24からの剥離が起きる。ここで、フィン30がダクト20の内面24の入口21側の端部に設けられる第1のフィン34を有するため、第1のフィン34の後方の流れのダクト内面24からの剥離105を抑制できる。よって、第1のフィン34が設けられていない場合に比べて、流体流路24aの入口21側の端部に起きる流れのダクト内面24からの剥離105を抑制できる。
(C)図8に示すように、第1のフィン34が曲がり部25よりもダクト20の入口21
側に設けられているため、曲がり部25より入口21側の流れの向きを第1のフィン34でコントロールできる。よって、曲がり部25よりダクト20の入口21側の流れを、第1のフィン34で曲がり部25に向う流れにすることができる。したがって、流れの、曲がり部25かそれより出口22側に起きるダクト内面24からの剥離106を抑制できる。
(D)第1のフィン34が、フィン後端30bがフィン前端30aより曲がり部25の曲がりの内周25a側に向く方向に傾けられているため、曲がり部25よりダクト20の入口21側の流れを、第1のフィン34で曲がり部25に向う流れにすることができる。よって、流れの、曲がり部25かそれより出口22側に起きるダクト内面24からの剥離106を抑制できる。
(E)図6に示すように、フィン30が、ダクト20の内面24のうち曲がり部25かそれより出口22側で曲がり部25の曲がりの内周25a側に位置する部位に設けられる、第2のフィン35を有するため、第2のフィン35の後方の流れのダクト内面24からの剥離106を抑制できる。
(F)フィン30の高さが、フィン30の高さ方向におけるダクト20の内面24間距離の1/5以下とされているため、フィン30がダクト内面24間の全域にわたって設けられる場合に比べて、フィン30を設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
(G)フィン30が、ダクト20に一体成形されているため、フィン30がダクト20と別体に成形される場合に比べて、部品点数の削減を図ることができる。また、ダクト20の成形と同時にフィン30を成形でき、フィン30を設けることによる工数増加を伴わずに済む。
(H)ダクト20が車両のエンジン100に空気を供給する吸気管であり、流体流路を流れる流体が空気である場合であっても、上記(A)〜上記(G)の効果を得ることができる。そのため、エンジン出力向上に寄与できる。
つぎに、本発明各実施例に特有な部分を説明する。
〔実施例1〕
本発明実施例1では、フィン30は、図9に示されるフィン頂面32と、図10に示される平行側面部33bを有するフィン側面33と、を有する。
フィン頂面32は、図9に示すように、フィン前端30aからフィン後端30bに向って延びており、後端32cでダクト20の内面24から離れた位置で終わっている。フィン頂面32の、フィン長手方向と直交する平面で切断した断面形状は、図11に示すように、直線で構成されていてもよく、図12に示すように、フィン頂面32の両側に位置するフィン側面33の上端部(フィン頂面32側の端部)33aの曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧もしくは楕円で構成されていてもよい。
フィン頂面32は、図9に示すように、第1の傾斜面32aと、第2の傾斜面32bと、を有する。第1の傾斜面32aは、フィン前端30aから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にフィン最高部30cに向う方向に延びている。第1の傾斜面32aは、抵抗増加を抑えつつ、流体の流れを第1の傾斜面32aに沿う流れにすることができる角度とされている。第2の傾斜面32bは、フィン最高部30cから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にダクト20の内面24に向う方向に延びている。このため、フィン30の後方に発生する渦104を、第2の傾斜面32bに沿って流れてきた流れ107で、フィン30より後方にあるダクト2
0の内面24に向う方向に移動させることができる。第2の傾斜面32bは、流体の第2の傾斜面32bからの剥離を抑制できる角度とされている。第1の傾斜面32aと第2の傾斜面32bとの間にフィン最高部30cがある。第1の傾斜面32aと第2の傾斜面32bとは、フィン側面視で、フィン最高部30cを介して滑らかに連なっていることが望ましい。
フィン後端面31は、フィン高さ方向にダクト20の内面24とフィン頂面32の後端32cとの間にわたって延びている。フィン後端面31の上端部(フィン頂面32側の端部)31aはフィン頂面32の後端32cに向って湾曲しており、フィン後端面31とフィン頂面32の後端32cとは滑らかに連なっている。フィン頂面32の第2の傾斜面32bとフィン後端面31とのなす角θ1は、鋭角であってもよく、直角であってもよく、鈍角であってもよい。フィン後端面31は、フィン頂面32の後端32cにおける接線の延長線103よりもフィン前端30a側にある。そのため、フィン30の後端部はフィン30の側面視で切り欠かれた形状となっており、フィン長手方向にフィン後端面31の後方に意図的に渦104を発生させることができる。
フィン側面33は、図10に示すように、フィン30のフィン幅方向(厚み方向)の両側にある。フィン側面33は、ダクト20の内面24とフィン頂面32との間にわたって延びている。図11、図12に示すように、フィン側面33の上端部(フィン頂面32側の端部)33aはフィン頂面32に向って湾曲しており、フィン側面33とフィン頂面32とは滑らかに連なっている。フィン側面33は、図10に示すように、フィン高さ方向かつフィン長手方向に互いに平行な平行側面部33bを有する。フィン側面33が平行側面部33bを有するため、フィン30を、板厚一定(略板厚一定を含む)の板形状にすることができる。フィン30を設けることによる流れの圧力損失増加を抑えるために、フィン30は薄板形状とされている。フィン30の厚み(最大厚み)は、1mm以上で1.5mm以下であることが望ましい。フィン30の厚みが1mm以上であるのは、フィン30の成形を可能にするためである。フィン30の厚みが1.5mm以下であるのは、フィン30を設けることによる流れの圧力損失増加を抑えるためである。フィン30は、フィン長手方向の全域にわたって板厚一定とされていてもよく、フィン長手方向の前端部と後端部を除いて板厚一定とされていてもよい。
本発明実施例1では、つぎの作用を得ることができる。
(I−1)図9に示すように、フィン頂面32が、フィン前端30aからフィン後端30bに向って延び、後端32cでダクト20の内面24から離れた位置で終わっているため、フィン30の後方に意図的に渦104を発生させることができる。
(I−2)図10に示すように、フィン30が、フィン厚み方向の両側にダクト20の内面24とフィン頂面32との間にわたって延びるフィン側面33を有しており、フィン側面33が、フィン高さ方向かつフィン長手方向に互いに平行な平行側面部33bを有するため、フィン30を薄板形状にすることができる。そのため、フィン30を設けることによる流体流路24aの断面積の減少を抑えることができる。よって、フィン30による流れの圧力損失を抑制できる。
(I−3)図9に示すように、フィン頂面32が、フィン前端30aから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にフィン最高部30cに向う方向に延びる、第1の傾斜面32aを有するため、抵抗増加を抑えつつ、流体の流れをフィン30の第1の傾斜面32aに沿う流れにすることができる。よって、フィン30を設けることによる流れの圧力損失増加を抑制できる。
(I−4)フィン頂面32が、フィン最高部30cから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にダクト20の内面24に向う方向に延びる第2の傾斜面32bを有するため、流体のフィン頂面32からの剥離を抑制できる。よって、フィン30を設けることによる流れの圧力損失増加を抑制できる。
(I−5)フィン頂面32が、フィン最高部30cから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にダクト20の内面24に向う方向に延びる第2の傾斜面32bを有するため、フィン30の後方に発生した渦104を、第2の傾斜面32bに沿って流れてきた流れ107で、フィン30より後方にあるダクト20の内面24に向う方向に移動させることができる。よって、フィン30の後方の流れを効率よく整流できる。
(I−6)フィン最高部30cが、フィン30のフィン長手方向中央よりフィン前端30a側にあるため、フィン最高部30cがフィン長手方向中央よりフィン後端30b側にある場合に比べて、第2の傾斜面32bの長さを長くすることができる。その結果、第2の傾斜面32bの傾斜角度を緩やかにでき、流れの第2の傾斜面32bからの剥離を抑制できる。
〔実施例2〕
本発明実施例2では、図16、図17に示すように、フィン30の幅は、フィン高さ方向の先端にいくにしたがって小となっている。
フィン30は、図16、図17に示すように、フィン高さ方向先端に稜線36を有している。ただし、フィン30の高さ方向先端は、図18、図19に示すように、湾曲面であってもよく、平面であってもよい。以下、本発明実施例2では、フィン30が稜線36を有する場合を説明する。
稜線36は、図14に示すように、フィン前端30aからフィン後端30bに向って延びており、後端36cでダクト20の内面24から離れた位置で終わっている。稜線36は、第1の傾斜部36aと、第2の傾斜部36bと、を有する。第1の傾斜部36aは、フィン前端30aから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にフィン最高部30cに向う方向に延びている。第1の傾斜部36aは、抵抗増加を抑えつつ、流体の流れをフィン30に沿う流れにすることができる角度とされている。第2の傾斜部36bは、フィン最高部30cから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にダクト20の内面24に向う方向に延びている。このため、フィン30の後方に発生する渦109を、第2の傾斜部36bに沿って流れてきた流れ110で、フィン30より後方にあるダクト20の内面24に向う方向に移動させることができる。第2の傾斜部36bは、流体のフィン30からの剥離を抑制できる角度とされている。第1の傾斜部36aと第2の傾斜部36bとの間にフィン最高部30cがある。第1の傾斜部36aと第2の傾斜部36bとは、フィン側面視で、フィン最高部30cを介して滑らかに連なっていることが望ましい。
フィン後端面31は、稜線36の後端36cにおける接線の延長線108よりもフィン前端30a側にある。そのため、フィン30の後端部はフィン30の側面視で切り欠かれた形状となっており、フィン長手方向にフィン後端面31の後方に意図的に渦109を発生させることができる。稜線36の第2の傾斜部36bとフィン後端面31とのなす角θ2は、鋭角であってもよく、直角であってもよく、鈍角であってもよい。フィン30の断面形状は、図16に示すように、2辺30d、30eが湾曲線の三角形状であってもよく、図17に示すように、2辺30d、20eが直線の三角形状であってもよい。
フィン30は、図15に示すように、フィン30の平面視で、フィン30の幅が最も広い最広幅部37を有する。最広幅部37は、フィン長手方向中間部に設けられる。最広幅部37は、フィン30のフィン長手方向中央よりフィン前端30a側にある。フィン30は、フィン30の幅がフィン前端30aから最広幅部37にいくにしたがって広くなる第3の傾斜部37aを有する。また、フィン30は、フィン30の幅が最広幅部37から後方にいくにしたがって狭くなる第4の傾斜部37bを有する。
本発明実施例2では、つぎの作用を得ることができる。
(J−1)フィン30の幅がフィン高さ方向の先端にいくにしたがって小となっているため、フィン30を設けることによる流体流路24aの断面積の減少を抑えることができる。よって、フィン30を設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
(J−2)フィン30が稜線36を有しており、稜線36が、フィン前端30aからフィン後端30bに向って延び、後端36cでダクト内面24から離れた位置で終わっているため、フィン30の後方に意図的に渦109を発生させることができる。
(J−3)稜線36が、フィン前端30aから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にフィン最高部30cに向う方向に延びる、第1の傾斜部36aを有するため、抵抗増加を抑えつつ、流体の流れをフィン30に沿う流れにすることができる。よって、フィン30を設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
(J−4)稜線36が、フィン最高部30cから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にダクト20の内面24に向う方向に延びる第2の傾斜部36bを有するため、流体のフィン30からの剥離を抑制できる。よって、フィン30を設けることによる流れの圧力損失を低減できる。
(J−5)稜線36が、フィン最高部30cから、フィン長手方向にフィン後端30bに向う方向かつフィン高さ方向にダクト20の内面24に向う方向に延びる第2の傾斜部36bを有するため、フィン30の後方に発生した渦109を、第2の傾斜部36bに沿って流れてきた流れ110で、フィン30より後方にあるダクト20の内面24に向う方向に移動させることができる。よって、フィン30の後方の流れを効率よく整流できる。
(J−6)フィン最高部30cが、フィン30のフィン長手方向中央よりフィン前端30a側にあるため、フィン最高部30cがフィン長手方向中央よりフィン後端30b側にある場合に比べて、第2の傾斜部36bの長さを長くすることができる。その結果、第2の傾斜部36bの傾斜角度を緩やかにでき、流れのフィン30からの剥離を抑制できる。
(J−7)フィン30の幅が、フィン高さ方向の先端にいくにしたがって小となっているため、フィン30の上方だけでなくフィン30の側方の流れもフィン30に沿わせることができる。
10 ダクト構造
20 ダクト
21 入口
22 出口
23 連結部
24 内面
24a 流体流路
25 曲がり部
25a 曲がり部の曲がりの内周
30 フィン
30a フィン前端
30b フィン後端
30c フィン最高部
31 フィン後端面
31a フィン後端面の上端部
32 フィン頂面
32a 第1の傾斜面
32b 第2の傾斜面
32c フィン頂面の後端
33 フィン側面
33a フィン側面の上端部
33b 平行側面部
34 第1のフィン
35 第2のフィン
36 稜線
36a 第1の傾斜部
36b 第2の傾斜部
104,109 渦
105、106 剥離
S 空間部

Claims (18)

  1. ダクトと、フィンと、を有し、
    前記ダクトは、入口と、出口と、前記入口と前記出口とを連結する連結部と、を有しており、前記ダクトは内側に流体流路を形成する内面を備えており、
    前記フィンは、フィン高さ方向に前記ダクトの内面から前記流体流路内に立ち上がっており、フィン長手方向にフィン前端からフィン後端に向って延びており、
    前記フィンは、フィン後端面を有しており、
    前記フィン後端面は、該フィン後端面の前記フィン長手方向の後方に渦を発生させる、ダクト構造。
  2. 前記入口には、該入口の断面積より大きい断面積を有する空間部が接続しており、流体は前記空間部から前記入口を通って前記流体流路に流れるようにされており、
    前記フィンは、前記ダクトの内面の前記入口側の端部に設けられる第1のフィンを有する、請求項1記載のダクト構造。
  3. 前記ダクトは、前記連結部に曲がり部を有しており、
    前記第1のフィンは、前記曲がり部よりも前記ダクトの前記入口側に設けられている、請求項2記載のダクト構造。
  4. 前記第1のフィンは、前記フィン後端が前記フィン前端より前記曲がり部の曲がりの内周側に向く方向に傾けられている、請求項3記載のダクト構造。
  5. 前記ダクトは、前記連結部に曲がり部を有しており、
    前記フィンは、前記ダクトの内面のうち前記曲がり部かそれより前記出口側で前記曲がり部の曲がりの内周側に位置する部位に設けられる、第2のフィンを有する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のダクト構造。
  6. 前記フィンの高さは、前記フィン高さ方向における前記ダクトの内面間距離の1/5以下とされている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のダクト構造。
  7. 前記フィンは、前記ダクトに一体成形されている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のダクト構造。
  8. 前記ダクトは、車両のエンジンに空気を供給する吸気管であり、前記流体流路を流れる流体は空気である、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のダクト構造。
  9. 前記フィンは、フィン幅方向の両側にフィン側面を有しており、
    前記フィン側面は、前記フィン高さ方向かつ前記フィン長手方向に互いに平行な平行側面部を有する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のダクト構造。
  10. 前記フィンは、フィン頂面を有しており、
    前記フィン頂面は、前記フィン前端から前記フィン後端に向って延び、後端で前記ダクトの内面から離れた位置で終わっている、請求項9記載のダクト構造。
  11. 前記フィンは、前記フィン高さ方向に最も高いフィン最高部を有しており、
    前記フィン頂面は、前記フィン前端から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記フィン最高部に向う方向に延びる、第1の傾斜面を有する、請求項10記載のダクト構造。
  12. 前記フィン頂面は、前記フィン最高部から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記ダクトの内面に向う方向に延びる第2の傾斜面を有する、請求項11記載のダクト構造。
  13. 前記フィン最高部は、前記フィンのフィン長手方向中央より前記フィン前端側にある、請求項12記載のダクト構造。
  14. 前記フィンの幅は、前記フィン高さ方向の先端にいくにしたがって小となっている、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のダクト構造。
  15. 前記フィンは、稜線を有しており、
    前記稜線は、前記フィン前端から前記フィン後端に向って延び、後端で前記ダクト内面から離れた位置で終わっている、請求項14記載のダクト構造。
  16. 前記フィンは、前記フィン高さ方向に最も高いフィン最高部を有しており、
    前記稜線は、前記フィン前端から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記フィン最高部に向う方向に延びる、第1の傾斜部を有する、請求項15記載のダクト構造。
  17. 前記稜線は、前記フィン最高部から、前記フィン長手方向に前記フィン後端に向う方向かつ前記フィン高さ方向に前記ダクトの内面に向う方向に延びる第2の傾斜部を有する、請求項16記載のダクト構造。
  18. 前記フィン最高部は、前記フィンのフィン長手方向中央より前記フィン前端側にある、請求項17記載のダクト構造。
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