JP2018009317A - 出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法、及び同工法で使用する水切金具 - Google Patents

出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法、及び同工法で使用する水切金具 Download PDF

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伸輔 宮原
Shinsuke Miyahara
伸輔 宮原
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Abstract

【課題】本発明は水切りあごの出の浅いパラペットの立ち上がり壁に施されている既設の防水構造体及び押さえ金具を一切撤去することなく施工できる、出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法、及び同工法で使用する水切金具の提供を課題とする。【解決手段】出の浅い水切りあごの垂直壁面に、長尺の断面I字型板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型板材とで成形された水切金具A、又は長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材とで成形された水切金具Bの断面I字型板材の上部を固着し、あるいは長尺の長方形状板体の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられた水切金具Cの上部を固着して、パラペットの立ち上がり壁の既設防水構造体を保護する防水工法、及び同工法で使用する水切金具による。【選択図】図1

Description

水切りあごの出が浅く形成されてなるパラペットの防水機能劣化を補修する工法に係り、前記パラペットの立ち上がり壁に施されている既設の防水構造体を一切撤去することなく施工可能な、出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法、及び同工法で使用する水切金具に関する。
本特許出願人は、先に「屋上の防水補修工法、及び同工法で使用する押さえ金具」として、防水機能の劣化した屋上の既存防水構造体をパラペットの防水構造体を含めて一切撤去することなく施工できる屋上の防水補修方法について特許出願(特願2015−189502)を行った。
この出願の発明は、図7に示すように、パラペット1の水切りあご3の出が深く、雨水が前記水切りあご3の下面を伝わって立ち上がり壁2まで達するのを防止する水切り溝21を有するパラペット1への適用を想定してなされたものであり、この発明を、出の浅い水切りあごを有するパラペットの防水補修に適用するには、下記に示すような問題点が存在する。
即ち、図8に見られるようにパラペット1の立ち上がり壁2と水切りあご3の垂直壁面との間隔が狭くなるため、
a.水切りあごの3の下面を伝わる雨水が、立ち上がり壁2まで達しやすく、補修によって既設の防水構造体11の上に重設された防水シート22及び同防水シート22の上部を立ち上がり壁3から剥離せぬよう固定した押さえ金具23との防水効果を損なうおそれがある。特に前記出願の「請求項2」に記載した「断面視が略Γ字状の上部の水平面を下方に傾斜させた形状の庇部を有する押さえ金具」23にあっては、庇部23aの上面に設けられたスポンジ状素材24が前記水切りあご3の下面を伝わる雨水を多量に吸ってしまうことになりかねず脱落の懸念があり、
b.また、既設の防水構造体11上に重設された防水シート22と、該防水シート22の上部を立ち上がり壁2に固定した押さえ金具23とが水切りあご3の垂直壁面に近接して配置されることから、太陽光や紫外線、或いは風雨に直接曝されることになり、防水機能の劣化が早まるおそれもある。前記押さえ金具23の庇部23aの上面に設けられたスポンジ状素材24に変えて、該庇部23aと水切りあご3の下面との間に防水シール材を充填したとしても、このような状態では防水シール材の劣化は免れ得ない。
特願2015−189502
本発明は前記背景技術に存在する問題点に鑑みて行ったもので、水切りあごの出の浅いパラペットの立ち上がり壁に施されている既設の防水構造体や押さえ金具を一切撤去することなく施工できる、出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法、及び同工法で使用する水切金具を提供しようとするものである。
本発明者は、上記課題を下記の手段により解決した。
(1)パラペットの出の浅い水切りあごの垂直壁面に、
長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材との一体成形板材からなる水切金具の前記断面I字型の板材の上部を固着して、パラペットの立ち上がり壁の既製の防水構造体を保護することを特徴とする水切りパラペットの防水工法。
(2)a.パラペットの屋上床面からの立ち上がり壁に施工されている既設の防水構造体と、同既設防水構造体の上端部を前記立ち上がり壁に固定している既設の押さえ金具との上に新たな防水層を重設するとともに、前記押さえ金具と水切りあごの下面との間の空隙に防水シール材を充填する第1の工程と、
b.前記長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材とが一体成形されてなる水切金具(以下水切金具Aという)の前記断面I字型の板材の上部を固着する第2の工程と、
c.前記水切金具Aが固着されたパラペットの上面、及び前記水切金具Aを含む水切りあごの垂直壁面に、新たな防水層を重設する第3工程とでなり、
水切りあごの出の浅いパラペットの立ち上がり壁に施されている防水機能が劣化した既設の防水構造体及び押さえ金具を一切撤去することなく施工可能にしてなることを特徴とする(1)に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。
(3)前記(2)に記載の第2の工程で使用する水切金具が、前記長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材とが一体成形されてなる水切金具(以下水切金具Bという)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。
(4)前記(2)に記載の第2の工程で使用する長尺の水切金具が、長尺の長方形状板材の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられて形成された水切金具(以下水切金具Cという)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。
(5)前記(2)に記載の第3の工程で、前記水切金具A、B、Cのいずれかが固着されたパラペットの上面、及び前記水切金具A、B、Cのいずれかを含む水切りあごの垂直壁面に重設される新設防水層が、塗膜防水材層又はシート防水材層であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。
(6)前記(1)又は(2)に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法に用いられる水切金具Aが、
長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材とが一体成形されてなり、かつ前記長尺の断面Γ字型の板材の下端が、前記長尺の断面I字型の板材の下端より下方に位置するよう形成されてなるものであることを特徴とする水切金具。
(7)前記(3)に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法に用いられる水切金具Bが、
前記長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材とが一体成形されてなり、かつ前記長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材の下端が、前記長尺の断面I字型の板材の下端より下方に位置するよう形成されてなるものであることを特徴とする水切金具。
(8)前記(1)又は(4)に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法に用いられる水切金具Cが、
長尺の長方形状板材の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられて形成されてなるものであることを特徴とする水切金具。
(9)前記水切金具A、及び水切金具Bが、いずれも1枚の長尺の板材の屈曲によって形成されてなるものであることを特徴とする(6)又は(7)に記載の長尺の水切金具。
本発明の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法、及び同工法で使用する水切金具によって、下記の効果が発揮される。
〈1〉本発明の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法が、
パラペットの出の浅い水切りあごの垂直壁面に、長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材との一体成形板材からなる水切金具Aの前記断面I字型の板材の上部を固着して、パラペットの立ち上がり壁の既設の防水構造体を保護するので、
前記パラペットの立ち上がり壁の既設の防水構造体及び及びその押さえ金具には撤去など一切の補修手段を加えることなく、前記水切り金具を水切りあごの垂直壁面に固着するだけで容易に防水でき、工期の短縮、工費の節減が図れるほか、廃材処理も不要となり環境への悪影響も防止できる。
〈2〉本発明の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法が、
a.パラペットの屋上床面からの立ち上がり壁に施工されている既設の防水構造体と、同既設防水構造体の上端部を前記立ち上がり壁に固定している既設の押さえ金具との上に新たな防水層を重設するとともに、前記押さえ金具と水切りあごの下面との間の空隙に防水シール材を充填する第1の工程と、
b.前記長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材とが一体成形されてなる水切金具Aの前記断面I字型の板材の上部を固着しする第2の工程と、
c.前記水切金具Aが固着されたパラペットの上面、及び前記水切金具Aを含む水切りあご3の垂直壁面に、新たな防水層を重設する第3工程とでなり、
水切りあごの出の浅いパラペットの立ち上がり壁に施された既設の防水構造体及び押さえ金具を一切撤去することなく施工できるので、
作業が容易で、工期の短縮、工費の節減が図れるほか、廃材処理も不要となり環境への悪影響も防止できる。
〈3〉前記(2)に記載の第2の工程で使用する水切金具を、
前記長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材とが一体成形されてなる水切金具Aに替えて、
前記(3)に記載した長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材とが一体成形されてなる水切金具B、又は前記(4)に記載した横長の長方形の板材の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられてなる水切金具Cを使用しても、
前記〈1〉に記載の効果、即ち、既設の防水構造体及びその押さえ金具を一切撤去することなく施工でき、作業が容易で、工期の短縮、工費の節減が図れるほか、廃材処理も不要となり環境への悪影響も防止できる。
加えて水切金具Cには、1枚の板材を2度直角に折り曲げるだけで形成でき、製造経費が少なくて済むという効果も備えており、また水切金具A、及び水切金具Bにおいても、前記(9)に記載したように1枚の板材を屈曲させて形成されてなるものであってよい。
〈4〉前記(4)に記載の第3の工程で水切金具A、B、Cのいずれかが固着されたパラペットの上面、及び前記水切金具A、B、Cのいずれかを含む水切りあごの垂直壁面に重設される新設防水層が、塗膜防水材層又はシート防水材層であるので、
施工が容易で、施工後のパラペットの垂直壁面が平坦に仕上がることから、間隔が狭小な場所においても容易に施工できる。
なお、塗膜防水材層又はシート防水材層を施工する際には、塗膜防水材及びその下地となるメッシュを、又はシート防水材を前記水切りあごの垂直壁面に固着された水切金具A又は水切金具Bの長尺の断面I字型の板材の下端まで貼着し、その後断面I字型の板材の下端からはみ出した部分は、該板材の下端に沿ってカッターを移動させて切り落とせば、施工も簡便で、切断面も美しく仕上がるという効果も発揮できる。
また、水切金具Cにあっては、その前面全体に塗膜防水材層又はシート防水材層を施すことが好ましく、この場合も塗膜防水材及びその下地となるメッシュを、又はシート防水材を水切金具Cの下端まで貼着し、下端からはみ出した部分を、水切金具Cの下端に沿ってカッターで切り落とせば、施工も簡単で切断面も美しく仕上がるという効果が発揮できる。
〈5〉前記(1)又は(2)に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法に用いられる水切金具Aが、
長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材とが一体成形されてなり、前記長尺の断面Γ字型の板材の下端が、前記長尺の断面I字型の板材の下端より下方に位置するよう形成されているので、
水切りあごの垂直壁面に固着された断面I字型の板材の下端は、水切りあごの下端から下方にはみ出して貼着され、水切あごの垂直壁面を流下する雨水は、前記断面I字型の板材の下端から屋上床面に落下し、水切りあごの下面に流入することなく、また前記長尺の断面Γ字型の板材が、パラペットの立ち上がり壁と防水あご下面との接合部近傍への太陽光や紫外線、あるいは風雨の侵入を抑止することから、前記立ち上がり壁に施された既設の防水構造体、あるいは前記既設防水構造体上に施された新設防水層の防水効果の劣化を抑え、長期間にわたって安定した防水効果が得られる防水工法が提供できる。
〈6〉前記(3)に記載の水切金具Bが、長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材とが一体成形されてなり、前記断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材の下端が、前記長尺の断面I字型の板材の下端より下方に位置するよう形成されているので、
水切りあごの垂直壁面に固着された断面I字型の板材の下端は、水切りあごの下端からより下方にはみ出して貼着され、パラペット垂直壁面を流下する雨水は、前記断面I字型の板材の下端から屋上床面に落下し、水切りあごの下面に流入することなく、また、前記断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜している板材が、パラペットの立ち上がり壁と防水あご下面との接合部近傍への太陽光や紫外線、あるいは風雨の侵入を抑止することから、前記水切金具Aと同様に、立ち上がり壁に施された既設の防水構造体、あるいは前記既設防水構造体上に施された新設防水層の防水効果の劣化を抑え、長期間にわたって安定した防水効果が得られる防水工法が提供できる。
〈7〉前記(4)に記載の水切金具Cが、また、長尺の長方形状板材の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられているので、流下する雨水が前記水切金具Cの表面に沿って流れ、前記水切金具Aや水切金具Bに比べて雨水の落下点が立ち上がり壁に近づくが、太陽光や紫外線の遮断効果は前記水切金具Aや水切金具Bと同様に有することから、構造が簡単で製造が容易で低廉であるという特色を生かせる場合に使用されるのが好ましい。
本発明の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法の説明用斜視図 本発明の防水工法を施した浅いあご付きパラペットの防水構造の一実施例を示す断面図 本発明の防水工法が施された浅いあご付きパラペットの防水構造の他の実施例を示す断面図 本発明の防水工法が施された浅いあご付きパラペットの防水構造の第3の実施例を示す断面図 本発明の防水工法が施された浅いあご付きパラペットの防水構造の第4の実施例を示す断面図 本発明の防水工法で使用される水切金具の形状を示す斜視図(a)水切金具A、(b)水切金具B、(c)水切金具C 従来の深い水切りあごを有するパラペットの防水補修構造の断面図 図7に示す防水補修構造を浅い水切りあごを有するパラペットに適用した場合の断面図
本発明の出の浅いあご付きパラペットの防水工法、及び同工法で使用する防水金具について、実施例の図に基づいて説明し、併せて本発明の防水工法が施されたパラペットの防水構造について説明する。
図1は本発明の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法の説明用斜視図、図2〜図5は本発明の防水工法を施された浅いあご付きパラペットの4つの実施例それぞれの断面図、図6は本発明の防水工法で使用される3種の水切金具の形状を示す斜視図である。
図において1はパラペット、2は立ち上がり壁、3は水切りあご、4は立ち上がり壁に施された新設防水層、5は防水シール材、6は水切金A具、6’は水切り金具B、6”は水切り金具C、6aは長尺の断面I字型の板材、6bは前記長尺の断面I字型の板材6aの下方部に並行に突設された長尺の断面Γ字型の板材、6cは前記長尺の断面I字型の板材6aの下方部に並行に突設された長尺の断面Γ字型の上部−字部が下方に傾斜してなる板材、7は孔、8はパラペット1の上面から水切りあご2の垂直壁面に施された新設防水層、9は養生フィルム、11は立ち上がり壁2に施された既設の防水構造体、12は既設の防水構造体11を立ち上がり壁2に固定している既設の押さえ金具、13は既設の押さえ金具12と水切りあご3の下面との間に充填されている既設のシール材を示す。
本発明の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法の第1の実施例は、図2に示すように、防水補修前のパラペット1の立ち上がり壁2の防水機能の劣化した既設の防水構造体11と同既設防水構造体11の上端部を前記立ち上がり壁2に固定している押さえ金具12との上に新設防水層4を重設するとともに、前記押さえ金具12と水切りあご3の下面と間の空隙にシール材5を充填する第1の工程と、
前記水切りあご3の垂直壁面に、長尺の断面I字型の板材6aとその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材6bとが一体成形されてなる水切金具A6[図6(a)参照]の前記断面I字型の板材6aの上部を前記水切りあごの垂直壁面に固着する第2の工程と、
前記水切金具A6が固着されたパラペット1の上面、及び前記水切金具A6を含む水切りあご3の垂直壁面に、ウレタン塗膜等の塗膜防水材又は塩ビシート等のシート防水材による新設防水層8を施工する第3の工程とによって実施される。
そして第3の工程において、塗膜防水材又はシート防水材を前記水切りあご3の垂直壁面に固着された水切金具A6の長尺の断面I字型の板材6aの下端まで貼着し、その後断面I字型の板材6aの下端からはみ出した部分は、該板材6aの下端に沿ってカッター20を移動させて切り落とせば、施工も簡便で、切断面も美しく仕上がり、間隔が狭小な場所においても施工の容易な防水工法となる。
また、前記水切金具A6の長尺の断面Γ字型の板材6bの表面に予め養生フィルム9を貼着しておき、前記水切りあご3の垂直壁面に新設防水層8を形成する際に前記長尺の断面Γ字型の板材6bの表面に接着剤等が付着して汚れるのを防止してなることも好ましい(図1参照)。
本発明の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法の第2の実施例は、図3に示すように、前記パラペットの立ち上がり壁2の既設の防水構造体11とその押さえ金具12の上に新設防水層4を重設する等の第1の工程実施後、第2の工程として、長尺の断面I字型の板材6aとその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材の上部−字部が下方に傾斜してなる板材6cとが一体成形されてなる水切金具B6’[図6(b)参照]の前記断面I字型の板材6aの上部を前記水切りあご3の垂直壁面に固着し、第3の工程で、前記水切金具B6’が固着されたパラペット1の上面、及び前記水切金具B6’を含む水切りあご3の垂直壁面に、塗膜防水材層又はシート防水材層による新設防水層8を施すもので、実施例1と同様に、施工が簡便で、間隔が狭小な場所においても施工の容易な防水工法となっている。
また、前記水切金具B6’の長尺の断面Γ字型の上部−字部を下方に傾斜させてなる板材6cの表面に予め養生フィルム9を貼着しておき、前記水切りあご3の垂直壁面に新設防水層8を形成する際に前記長尺の断面Γ字型の上部−字部を下方に傾斜させてなる板材6cの表面に接着剤等が付着して汚れるのを防止してなることも好ましい(図1参照)。
本発明の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法の第3の実施例は、図4に示すように、前記パラペット1の立ち上がり壁2の既設の防水構造体11とその押さえ金具12の上に新設防水層4を重設する等の第1の工程実施後、第2の工程として、長尺の長方形状の板材の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられてなる水切金具C6”[図6(c)参照)]の上部を水切りあご3の垂直壁面に固着し、第3の工程で、前記水切金具C6”が固着されたパラペット1の上面、及び前記水切金具C6”を含む水切りあご3の垂直壁面に、塗膜防水材層又はシート防水材層による新設防水層8を施すもので、実施例1と同様に、施工が簡便で、間隔が狭小なる場所においても施工の容易な防水工法となっている。
本発明の出の浅い水切りあご付きパラペット1の防水工法の第4の実施例は、図5に示すように、その第2の工程において、水切り金具B6’を実施例2の場合とは逆向きに、即ち、前記長尺の断面I字型の板材6aの上部を水切りあご3の垂直壁面に固着し、前記水切金具B6’の長尺の断面I字型の板材6aの下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材の上部−字部が下方に傾斜してなる板材6cを、前記水切りあご3の垂直壁面より突出させてなる防水工法である。
この実施例4の防水工法においては、パラペット1の上面、及び前記水切金具B6’を含む水切りあご3の垂直壁面に、新たに重設する防水層8は、雨水に曝される水切金具B6’の形状に沿って前記板材6cの下端まで施される。
本発明の出の浅い水切りあご付きパラペット1の防水工法で使用される水切金具の斜視図を図6に示す。
図において(a)は前記実施例1で使用される水切金具A6であって、
長尺の断面I字型の板材6aとその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材6bとが一体成形されてなり、かつ前記長尺の断面Γ字型の板材6bの下端が、前記長尺の断面I字型の板材6aの下端より下方に位置するよう形成されてなるもの、
(b)は前記実施例2、4で使用される水切金具B6’であって、
長尺の断面I字型の板材6aとその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材の上部−字部が下方に傾斜してなる板材6cとが一体成形されてなり、かつ前記長尺の断面Γ字型の板材の上部−字部が下方に傾斜してなる板材6cの下端が、前記長尺の断面I字型の板材6aの下端より下方に位置するよう形成されてなるもの、
(c)は前記実施例3で使用される水切金具C6”であって、長尺の長方形状の板材の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられてなるものである。
また図6に示した各水切金具A、B、Cには、該水切金具が水切りあご3の垂直壁面にビス留めされた後に施される塗膜防水層又はシート防水材層による新設防水層8の強固な貼着を考慮して複数の孔7を設けているが、強固な貼着が実施可能ならば、前記孔7を設けずフラット面で構成されてよく、また、貼着以外の固着方法を採ることを妨げるものではない。
なお、水切金具の素材としては、ステンレス、アルミ、溶融亜鉛メッキ鋼板、塩ビ被覆鋼板等のいずれかを選択使用できる。
1:パラペット
2:立ち上がり壁
3:水切りあご
4:新設防水層
5:防水シール材
6:水切金具A
6’:水切金具B
6”:水切金具C
6a:長尺の断面I字型の板材
6b:長尺の断面I字型の板材6aの下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材
6c:長尺の断面I字型の板材6aの下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材
7:孔
8:パラペット1の上面から水切りあご3の垂直壁面に施された新設防水層
9:養生フィルム
11:既設の防水構造体
12:既設の防水構造体を立ち上がり壁に固定している既設の押さえ金具
13:既設の押さえ金具と水切りあごの下面との間に充填されている既設のシール材
20:カッター

Claims (9)

  1. パラペット(1)の出の浅い水切りあご(3)の垂直壁面に、
    長尺の断面I字型の板材とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材との一体成形板材からなる水切金具の前記断面I字型の板材の上部を固着して、パラペット(1)の立ち上がり壁(2)の既設の防水構造体(11)を保護することを特徴とする水切りパラペットの防水工法。
  2. a.パラペット(1)の屋上床面からの立ち上がり壁(2)に施工されている既設の防水構造体(11)と、同既設防水構造体(11)の上端部を前記立ち上がり壁(2)に固定している既設の押さえ金具(12)との上に新たな防水層(4)を重設するとともに、前記押さえ金具(12)と水切りあご(3)の下面との間の空隙に防水シール材(5)を充填する第1の工程と、
    b.前記長尺の断面I字型の板材(6a)とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材(6b)とが一体成形されてなる水切金具(以下水切金具Aという)の前記断面I字型の板材(6a)の上部を固着する第2の工程と、
    c.前記水切金具A(6)が固着されたパラペット(1)の上面、及び前記水切金具A(6)を含む水切りあご(3)の垂直壁面に、新たな防水層(8)を重設する第3工程とでなり、
    水切りあごの出の浅いパラペット(1)の立ち上がり壁(2)に施されている防水機能が劣化した既設の防水構造体(11)及び押さえ金具(12)を一切撤去することなく施工可能にしてなることを特徴とする請求項1に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。
  3. 請求項2に記載の第2の工程で使用する水切金具が、前記長尺の断面I字型の板材(6a)とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材(6c)とが一体成形されてなる水切金具(以下水切金具Bという)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。
  4. 請求項2に記載の第2の工程で使用する水切金具が、長尺の長方形状板体の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられて形成されてなる水切金具(以下水切金具Cという)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。。
  5. 請求項2に記載の第3の工程で前記水切金具A、B、Cのいずれかが固着されたパラペット(1)の上面、及び前記水切金具A、B、Cのいずれかを含む水切りあご(3)の垂直壁面に重設される新設防水層(8)が、塗膜防水材層又はシート防水材層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法。。
  6. 請求項1又は2に記載の出の浅い水切りあご付きパラペット(1)の防水工法に用いられる水切金具A(6)が、
    長尺の断面I字型の板材(6a)とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の板材(6b)とが一体成形されてなり、前記長尺の断面Γ字型の板材(6b)の下端が、前記長尺の断面I字型の板材(6a)の下端より下方に位置するよう形成されてなるものであることを特徴とする水切金具。
  7. 請求項3に記載の出の浅い水切りあご付きパラペット(1)の防水工法に用いられる水切金具B(6’)が、
    前記長尺の断面I字型の板材(6a)とその下方部に平行に突設された長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材(6c)とが一体成形されてなり、前記長尺の断面Γ字型の上部水平−字部が下方に傾斜してなる板材(6c)の下端が、前記長尺の断面I字型の板材(6a)の下端より下方に位置するよう形成されてなるものであることを特徴とする水切金具。
  8. 請求項4に記載の出の浅い水切りあご付きパラペットの防水工法に用いられる水切金具C(6”)が、
    長尺の長方形状の板材の短辺中央部近傍で後方に直角に折り曲げられ、さらに短い間隔をおいて再度下方に直角に折り曲げられて形成されてなるものであることを特徴とする水切金具。
  9. 前記水切金具A(6)、及び水切金具B(6’)が、いずれも1枚の長尺の板材の屈曲によって形成されてなるものであることを特徴とする請求項6又は7に記載の水切金具。
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