JP2018006616A - 基板処理装置 - Google Patents

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大輔 菅長
昌弘 ▲吉▼田
昌弘 ▲吉▼田
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Abstract

【課題】基板の裏面が薬液により処理されるのを抑制することが可能な基板処理装置を提供する。【解決手段】この基板処理装置100は、基板200を搬送する搬送部10と、搬送部10の上方に配置され、搬送部10によって搬送される基板200の表面200aに薬液を吐出するスリットノズル20と、搬送部10によって搬送される基板200の裏面200bよりも下方に配置され、薬液が吐出されている状態の基板200の裏面200bに基板200の裏面200bを洗浄するための洗浄液を吐出するフラットノズル30とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、基板処理装置に関する。
従来、基板処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、基板を移動する基板移動手段と、基板移動手段により移動される基板へ薬液を吐出する薬液ノズルとを備える基板処理装置が開示されている。この基板処理装置では、基板は、基板移動手段によって、水平方向に沿って移動される。また、薬液ノズルは、基板の上方に配置されている。そして、薬液が、薬液ノズルから下方の基板に向かって吐出される。
特開2012−245503号公報
ここで、上記特許文献1に記載のような従来の基板処理装置では、基板の表面上に薬液が吐出されるため、基板の表面上に吐出された薬液が、基板の裏面に回り込む場合があるという不都合がある。また、薬液ノズルから吐出された薬液や、基板の裏面に回り込んだ薬液が、基板移動手段に付着する場合がある。このため、裏面に回り込んだ薬液や基板移動手段に付着した薬液によって、基板の裏面が処理されてしまう場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、基板の裏面が薬液により処理されるのを抑制することが可能な基板処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による基板処理装置は、基板を搬送する搬送部と、搬送部の上方に配置され、搬送部によって搬送される基板の表面に薬液を吐出する第1吐出部と、搬送部によって搬送される基板の裏面よりも下方に配置され、薬液が吐出されている状態の基板の裏面に基板の裏面を洗浄するための洗浄液を吐出する第2吐出部とを備える。
この発明の一の局面による基板処理装置では、上記のように、搬送部によって搬送される基板の裏面よりも下方に配置され、薬液が吐出されている状態の基板の裏面に基板の裏面を洗浄するための洗浄液を吐出する第2吐出部を備える。これにより、基板の裏面に洗浄液が吐出されているので、基板の表面から裏面に薬液が回り込むのを、基板の裏面に吐出されている洗浄液により抑制することができる。また、基板を搬送する搬送部に薬液が付着している場合でも、第2吐出部から吐出される洗浄液により、搬送部に付着した薬液、および、搬送部から薬液が付着した基板の裏面を洗浄することができる。その結果、基板の裏面が薬液により処理されるのを抑制することができる。
たとえば、薬液による処理がエッチングであり、かつ、エッチングレートが比較的高い場合、薬液が吐出されている状態において、基板の裏面に回り込んだ薬液によって基板の裏面がエッチングされてしまう。そこで、上記一の局面のように、薬液が吐出されている状態の基板の裏面を洗浄するための洗浄液を吐出することは、基板に対する様々な処理のうちの比較的早い段階で基板の裏面を洗浄し、基板の裏面のエッチングを抑制することができる点において、特に有効である。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、搬送部は、複数のローラ部を含み、第2吐出部は、隣接するローラ部の間の隙間から、洗浄液を基板の裏面に吐出するように構成されている。このように構成すれば、洗浄液の吐出が、ローラ部に遮られるのを、容易に抑制することができる。
この場合、好ましくは、第2吐出部は、隣接するローラ部の間の隙間から、斜め上方でかつ基板の搬送方向の前方に向かって洗浄液を吐出するように構成されている。このように構成すれば、基板の裏面に対して垂直に洗浄液が吐出される場合と比べて、第2吐出部から基板の裏面の洗浄液が吐出される部分までの間の距離が長くなる。これにより、第2吐出部から基板の裏面に向かって広がるように洗浄液を吐出した場合には、洗浄液が吐出される基板の裏面の部分の領域が大きくなる。すなわち、洗浄液を広範囲に吐出することができる。
上記隣接するローラ部の間の隙間から洗浄液を吐出する基板処理装置において、好ましくは、第2吐出部は、隣接するローラ部の間の隙間から吐出される洗浄液の吐出方向の延長線上を基板の先端が通過後、洗浄液の吐出を開始するように構成されている。このように構成すれば、洗浄液が基板の裏面に確実に吐出されるので、洗浄液が搬送部よりも上方に吐出されるのを容易に抑制することができる。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、第2吐出部は、基板の表面への薬液の吐出が終了し、基板の搬送が停止された際、洗浄液の吐出を停止するように構成されている。このように構成すれば、第2吐出部からの洗浄液の吐出が継続される場合と異なり、洗浄液の使用量を低減することができる。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、第1吐出部は、鉛直下方に向かって薬液を吐出するように構成されており、第2吐出部は、基板の後端が、第1吐出部の直下を通過した後、洗浄液の吐出を停止するように構成されている。このように構成すれば、基板への薬液の吐出が終了した時点で、確実に、第2吐出部からの洗浄液の吐出を停止することができる。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、第1吐出部は、スリットノズルを含み、スリットノズルの基板が搬送される搬送方向に直交する方向の幅は、基板の搬送方向に直交する方向の幅以上である。このように構成すれば、基板の搬送方向に直交する方向の一方端から他方端に渡って、薬液を吐出することができる。これにより、基板の表面上に吐出される薬液の吐出量を略均一にすることができる。その結果、薬液による基板の処理を略均一にすることができる。また、スリットノズルは、シャワーノズルなどのように大量に薬液を吐出する他のノズルと比べて比較的吐出量の制御が行いやすい。これにより、基板の表面上に吐出される薬液の吐出量を略均一にすることができるので、薬液による基板の処理をより略均一にすることができる。
たとえば、薬液による処理がエッチングであり、かつ、エッチングレートが比較的高い場合、基板に対するエッチングの均一性が要求される。そこで、上記一の局面のように、第1吐出部がスリットノズルを含むことは、エッチングレートが比較的高い場合において、薬液の吐出量を略均一にし、基板の全体におけるエッチングの均一性を確保できる点において、特に有効である。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、第2吐出部は、洗浄液を扇状に吐出する複数のフラットノズルを含み、複数のフラットノズルの各々から吐出される扇状の洗浄液の基板が搬送される搬送方向に直交する方向の合計の幅は、基板の搬送方向に直交する方向の幅以上である。このように構成すれば、基板の搬送方向に直交する方向の一方端から他方端に渡って、容易に、洗浄液を吐出することができる。その結果、基板の表面からの薬液の回り込み、および、搬送部に付着した薬液が基板の裏面に付着することを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、第2吐出部よりも基板の搬送方向の下流側でかつ、搬送部によって搬送される基板の裏面よりも下方に配置され、基板の表面への薬液の吐出が終了した後の基板の裏面に洗浄液を吐出する第3吐出部をさらに備える。このように構成すれば、基板の表面への薬液の吐出が終了した後の薬液による基板の表面の処理の間に、薬液が基板の表面から裏面に回り込むのを、第3吐出部から吐出される洗浄液により抑制することができる。
この場合、好ましくは、搬送部は、複数のローラ部を含み、第3吐出部は、基板の搬送方向に沿って、複数設けられ、複数の第3吐出部は、それぞれ、隣接するローラ部の間の隙間から、基板の裏面に洗浄液を吐出するように構成されている。このように構成すれば、洗浄液の吐出が、ローラ部に遮られるのを、容易に抑制することができる。また、第3吐出部が複数設けられていることにより、基板の搬送が停止された状態であっても、基板の裏面の比較的広範囲の洗浄を行うことができる。
上記第3吐出部を備える基板処理装置において、好ましくは、第3吐出部は、第3吐出部の上方に基板が搬送された後、洗浄液の吐出を開始するように構成されている。このように構成すれば、第3吐出部の上方に基板が搬送されているので、洗浄液が搬送部よりも上方に吐出されるのを容易に抑制することができる。
上記第3吐出部を備える基板処理装置において、好ましくは、第3吐出部は、基板の裏面の周縁部近傍に洗浄液を吐出する周縁部用シャワーノズルと、基板の裏面の中央部側に洗浄液を吐出する中央部用シャワーノズルとを含み、周縁部用シャワーノズルから吐出される洗浄液の吐出量は、中央部用シャワーノズルから吐出される洗浄液の吐出量よりも小さい。ここで、周縁部用シャワーノズルを配置せずに中央部用シャワーノズルのみを配置した場合、基板の裏面の周縁部に対する洗浄液の吐出量が不足する場合がある。そこで、周縁部用シャワーノズルを設けることにより、基板の裏面の周縁部に対する洗浄液の吐出量が不足するのを抑制することができる。また、基板の裏面の周縁部に吐出される洗浄液は、基板の表面に回り込みやすい。そこで、周縁部用シャワーノズルから吐出される洗浄液の吐出量を、中央部用シャワーノズルから吐出される洗浄液の吐出量よりも小さくすることによって、基板の表面に洗浄液が回り込むのを抑制することができる。
上記第3吐出部を備える基板処理装置において、好ましくは、第3吐出部の下方に設けられ、基板の裏面から滴下する洗浄液を回収する洗浄液回収部をさらに備える。このように構成すれば、基板の裏面から滴下した洗浄液を再利用することができるので、洗浄液の使用量を低減することができる。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、搬送部は、複数のローラ部を含み、第1吐出部は、隣接するローラ部の間において、鉛直下方に向かって薬液を吐出するように構成されており、鉛直下方に向かって薬液を吐出する第1吐出部に対向するように配置され、第1吐出部から吐出される薬液を回収する薬液回収部をさらに備え、第2吐出部は、薬液回収部よりも基板の搬送方向の下流側に配置されている。このように構成すれば、薬液回収部により回収された薬液を再利用することができるので、薬液の使用量を低減することができる。なお、第1吐出部と薬液回収部との間に基板が存在しない状態では、第1吐出部から吐出された薬液が基板に接触せず直接薬液回収部により回収されるので、この基板に接触していない未使用の薬液を再利用することができる。また、第1吐出部と薬液回収部との間に基板が侵入した直後において基板に接触した薬液や、薬液回収部の上方を通過する基板の表面から滴下する薬液などの処理廃液が薬液回収部により回収される場合がある。すなわち、未使用の薬液に処理廃液が混入する場合がある。一方、この混入する処理廃液は比較的少ないので、薬液の再利用に対する影響は小さい。
また、第2吐出部が、第1吐出部の鉛直下方に対向するように配置されている薬液回収部よりも基板の搬送方向の下流側に配置されているので、第2吐出部は、第1吐出部よりも下流側に配置されていることになる。これにより、薬液が吐出された基板の表面の部分に対応する裏面の部分に、確実に、洗浄液を吐出することができる。
上記一の局面による基板処理装置において、好ましくは、基板処理装置は、基板に薬液が吐出される薬液槽、基板の洗浄が行われる洗浄槽、および、基板の乾燥が行われる乾燥槽を含み、第1吐出部および第2吐出部は、薬液槽に配置されている。このように構成すれば、薬液槽において薬液による処理が行われている基板において、基板の裏面に薬液が回り込むのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、基板の裏面が薬液により処理されるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による基板処理装置の側面図である。 本発明の一実施形態による基板処理装置の薬液槽の側面図である。 スリットノズルを上方から見た図である。 フラットノズルを上方から見た図である。 スリットノズルから基板に薬液を吐出している状態の薬液槽の側面図である。 シャワーノズルから基板に洗浄液を吐出している状態の薬液槽の側面図である。 シャワーノズルを上方から見た図である。 シャワーノズルから吐出される洗浄液を説明するための図である。 本発明の一実施形態の第1変形例による基板処理装置の側面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例による基板処理装置の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態]
(基板処理装置の構成)
図1〜図8を参照して、本実施形態による基板処理装置100の構成について説明する。基板処理装置100は、基板200に薬液(エッチング液)を吐出して、基板200の表面200aに形成された薄膜をエッチングするように構成されている。なお、基板処理装置100によるエッチングは、基板200の表面200aに形成された薄膜を平坦にするために行われる。また、薄膜は、たとえば、SiO(一酸化ケイ素)などである。また、薬液は、たとえば、HF(フッ化水素)などである。
図1に示すように、基板処理装置100は、基板200に薬液が吐出される薬液槽1、基板200の洗浄が行われる洗浄槽2、および、基板200の乾燥が行われる乾燥槽3を備えている。なお、図1では、後述するスリットノズル20等は省略されている。
また、基板処理装置100は、基板200を搬送する搬送部10を備えている。搬送部10は、薬液槽1、洗浄槽2、および、乾燥槽3に渡って設けられている。基板200は、搬送部10によって、薬液槽1、洗浄槽2、および、乾燥槽3の順に搬送される。また、基板200は、水平方向(X方向)に沿って搬送される。
また、搬送部10は、複数のローラ部11によって構成されている。ローラ部11は、基板200の搬送方向(X方向)に直交するY方向に延びるように設けられている。また、ローラ部11は、Y方向に沿った回転軸を中心として回転するように構成されている。また、複数のローラ部11は、それぞれ、図示しない駆動部により回転されるように構成されている。これにより、基板200の裏面200bとローラ部11との摩擦が低減されるので、基板200の裏面200bに傷が生じるのを抑制することが可能になる。
また、図2に示すように、基板処理装置100の薬液槽1には、搬送部10の上方(Z1方向)に配置され、搬送部10によって搬送される基板200の表面200aに薬液を吐出するスリットノズル20が設けられている。スリットノズル20は、基板200の搬送方向(X方向)に直交するY方向に沿って延びるスリット状の吐出口を有する。これにより、スリットノズル20から、カーテン状の薬液が基板200に吐出される。なお、スリットノズル20は、特許請求の範囲の「第1吐出部」の一例である。
また、本実施形態では、図3に示すように、スリットノズル20の基板200が搬送される搬送方向(X方向)に直交するY方向の幅W1は、基板200の搬送方向に直交するY方向の幅W2以上である。具体的には、基板処理装置100では、スリットノズル20のY方向の幅W1は、基板200の幅W2よりも大きい。
また、図2に示すように、スリットノズル20は、隣接するローラ部11の間において、鉛直下方(Z2方向)に向かって薬液を吐出するように構成されている。そして、鉛直下方に向かって薬液を吐出するスリットノズル20に対向するように、スリットノズル20から吐出される薬液を回収する薬液回収部21が配置されている。
図3に示すように、薬液回収部21のY方向の幅W3は、基板200の幅W2よりも大きく、かつ、スリットノズル20の幅W1よりも大きい。
また、スリットノズル20からの薬液の吐出は、常時行われている。すなわち、スリットノズル20の下方を基板200が通過している場合(図5参照)、基板200から滴下する薬液、および、基板200のY方向の両端部よりも外側に吐出されている薬液が、薬液回収部21により回収される。また、スリットノズル20の下方を基板200が通過していない場合(図2、図6参照)、スリットノズル20から吐出される薬液が、直接、薬液回収部21により回収される。薬液回収部21により回収された薬液は、再利用される。すなわち、薬液回収部21により回収された薬液は、再び基板200に吐出される。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、基板処理装置100の薬液槽1には、搬送部10によって搬送される基板200の裏面200bよりも下方(Z2方向側)に配置され、薬液が吐出されている状態の基板200の裏面200bに基板200の裏面200bを洗浄するための洗浄液を吐出するフラットノズル30が設けられている。具体的には、フラットノズル30は、X方向に隣接するローラ部11の間に配置されている。また、図4に示すように、フラットノズル30は、洗浄液を扇状に吐出するように構成されている。また、洗浄液は、たとえば、純水である。なお、フラットノズル30は、特許請求の範囲の「第2吐出部」の一例である。
なお、図5に示すように、フラットノズル30は、薬液が吐出されている最中の基板200自身の裏面200bに洗浄液を吐出するように構成されている。すなわち、薬液が吐出されている最中の基板200と、裏面200bに洗浄液が吐出されている基板200とは、同じ基板200である。
また、搬送方向(X方向)において、スリットノズル20とフラットノズル30との間に他のノズルは存在しない。たとえば、基板処理装置100には、薬液槽1の出口近傍(X2方向側)に基板200上に残存する薬液を除去するためのエアナイフを生成するノズルや、基板200の表面200aに洗浄液を吐出するノズルが設けられる場合がある。基板処理装置100では、スリットノズル20とフラットノズル30との間に、エアナイフを生成するノズルや基板200の表面200aに洗浄液を吐出するノズルなどは設けられていない。
また、図5に示すように、フラットノズル30は、隣接するローラ部11の間の隙間12から、洗浄液を基板200の裏面200bに吐出するように構成されている。具体的には、フラットノズル30は、隣接するローラ部11の間の隙間12から、斜め上方(A方向)でかつ基板200の搬送方向の前方(X2方向)に向かって洗浄液を吐出するように構成されている。
また、スリットノズル20は、薬液槽1に基板200が搬入される側(X1方向側)に配置されている。そして、フラットノズル30は、搬送方向(X方向)において、スリットノズル20よりも下流側(X2方向側)でかつ、スリットノズル20の近傍に配置されている。すなわち、スリットノズル20およびフラットノズル30は、薬液槽1のX方向の中央部よりも、X1方向側に配置されている。
また、図4に示すように、フラットノズル30は、複数設けられている。そして、複数のフラットノズル30の各々から吐出される扇状の洗浄液の基板200が搬送される搬送方向(X方向)に直交するY方向の合計の幅W4は、基板200の搬送方向に直交するY方向の幅W2以上である。具体的には、基板処理装置100では、洗浄液の合計の幅W4は、基板200の幅W2に略等しい。
また、図5に示すように、フラットノズル30からの洗浄液の吐出は、フラットノズル30から吐出された洗浄液が、基板200の表面200aに回り込まないようなタイミングで開始される。具体的には、フラットノズル30は、隣接するローラ部11の間の隙間12から吐出される洗浄液の吐出方向(A方向)の延長線上を基板200の先端200cが通過後、洗浄液の吐出を開始するように構成されている。基板200の先端200cが洗浄液の吐出方向(A方向)の延長線上を通過したか否かは、図示しないセンサなどによって検出される。また、フラットノズル30からの洗浄液の吐出の開始の制御は、基板処理装置100に設けられる制御部40により行われる。
なお、基板200の搬送速度、洗浄液の粘度、基板200の表面200aに対する洗浄液の濡れ性などによっては、基板200の表面200aに洗浄液が回り込む可能性があるため、洗浄液の吐出は、基板200の先端200cが吐出方向の延長線上を通過した後、開始するほうがよい。なお、洗浄液の吐出が遅すぎると、基板200の表面200aから裏面200bに薬液が回り込む場合があるので、基板200の先端200cが吐出方向の延長線上を通過したタイミングと略同時に、または通過した直後、洗浄液の吐出を開始するのがよい。
また、フラットノズル30は、基板200の表面200aへの薬液の吐出が終了し、基板200の搬送が停止された際、洗浄液の吐出を停止するように構成されている。具体的には、基板200の表面200aへの薬液の吐出が終了した後、基板200は、後述するシャワーノズル50の上方において停止される。また、フラットノズル30からの洗浄液の吐出の停止の制御は、基板処理装置100に設けられる制御部40により行われる。
また、本実施形態では、フラットノズル30よりも基板200の搬送方向の下流側(X2方向側)でかつ、搬送部10によって搬送される基板200の裏面200bよりも下方には、基板200の表面200aへの薬液の吐出が終了した後の基板200の裏面200bに洗浄液を吐出するシャワーノズル50が配置されている。具体的には、シャワーノズル50は、X方向に隣接するローラ部11の間に配置されている。また、シャワーノズル50は、洗浄液を円錐状に吐出するように構成されている。また、シャワーノズル50は、基板200の搬送方向(X方向)に沿って、複数設けられている。そして、シャワーノズル50は、それぞれ、隣接するローラ部11の間の隙間13から、基板200の裏面200bに洗浄液を吐出するように構成されている。また、シャワーノズル50は、鉛直上方(Z1方向)に向かって洗浄液を吐出するように構成されている。なお、図7に示すように、シャワーノズル50は、基板200の搬送方向(X方向)に直交するY方向に沿っても、複数設けられている。また、シャワーノズル50は、特許請求の範囲の「第3吐出部」の一例である。
また、図6に示すように、シャワーノズル50は、シャワーノズル50の上方に基板200が搬送された後、洗浄液の吐出を開始するように構成されている。具体的には、平面視において、全てのシャワーノズル50が基板200にオーバラップする位置において、基板200の搬送が停止される。基板200が全てのシャワーノズル50にオーバラップする位置に停止したか否かの判断は、基板200の下方に設けられるセンサ60によって検出される。また、シャワーノズル50からの洗浄液の吐出の開始の制御は、基板処理装置100に設けられる制御部40により行われる。
また、シャワーノズル50からの洗浄液の吐出は、薬液による基板200の表面200aのエッチングが終了後、停止される。具体的には、搬送部10による基板200の洗浄槽2への搬送開始前の所定の時間(たとえば、n秒前)に、洗浄液の吐出が停止される。
また、図7に示すように、シャワーノズル50は、基板200の裏面200bの周縁部近傍に洗浄液を吐出するシャワーノズル51と、基板200の裏面200bの中央部側に洗浄液を吐出するシャワーノズル52とを含む。具体的には、シャワーノズル51は、略長方形形状の基板200の4隅近傍に洗浄液を吐出するように構成されている。また、シャワーノズル52は、基板200の4隅よりも内側の領域に洗浄液を吐出するように構成されている。なお、シャワーノズル51および52は、それぞれ、特許請求の範囲の「周縁部用シャワーノズル」および「中央部用シャワーノズル」の一例である。
また、図8に示すように、シャワーノズル52から吐出される洗浄液同士は、互いにオーバラップする。また、シャワーノズル51から吐出される洗浄液は、シャワーノズル52から吐出される洗浄液にオーバラップする。そして、シャワーノズル51から吐出される洗浄液の吐出量は、シャワーノズル52から吐出される洗浄液の吐出量よりも小さい。すなわち、シャワーノズル51から基板200の裏面200bに吐出される洗浄液の領域は、シャワーノズル52から基板200の裏面200bに吐出される洗浄液の領域よりも小さい。
また、複数のシャワーノズル52から吐出される洗浄液の領域は、基板200の裏面200bよりも少し小さい。具体的には、複数のシャワーノズル52のうち、外側に配置されるシャワーノズル52(52a)の吐出量は、洗浄液が基板200の表面200aに回り込まないように、流量および圧力が調整されている。そして、シャワーノズル52aから吐出された洗浄液は、基板200の端部まで広がった後、下方に滴下する。また、シャワーノズル52aよりも内側に配置されるシャワーノズル52bの吐出量は、シャワーノズル52bの各々から吐出された洗浄液が、外側に配置されるシャワーノズル52aから吐出される洗浄液によって囲まれた領域の略全域を覆うように、流量および圧力が調整されている。
次に、図2、図5および図6を参照して、基板処理装置100の動作について説明する。なお、基板処理装置100の動作の制御は、制御部40により行われる。
まず、図2に示すように、スリットノズル20から薬液回収部21に向けて、薬液が吐出される。
次に、図5に示すように、薬液槽1に基板200が搬送される。これにより、基板200の表面200aに薬液が塗布される。なお、基板200の搬送速度は略一定であるので、基板200の表面200aには、略均一に薬液が塗布される。また、基板200の外に吐出された薬液は、薬液回収部21により回収される。
次に、洗浄液の吐出方向(A方向)の延長線上を基板200の先端200cが通過後、フラットノズル30からの基板200の裏面200bへの洗浄液の吐出が開始される。
次に、図6に示すように、シャワーノズル50の上方において基板200の搬送が停止された後、フラットノズル30からの洗浄液の吐出が停止される。その後、シャワーノズル50からの基板200の裏面200bへの洗浄液の吐出が開始される。
次に、基板200の表面200aの薬液によるエッチング終了後、シャワーノズル50からの基板200の裏面200bへの洗浄液の吐出が停止される。
そして、基板200は、洗浄槽2に搬送されて洗浄された後、乾燥槽3に搬送されて乾燥される。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、搬送部10によって搬送される基板200の裏面200bよりも下方に配置され、薬液が吐出されている状態の基板200の裏面200bに基板200の裏面200bを洗浄するための洗浄液を吐出するフラットノズル30を備える。これにより、基板200の裏面200bに洗浄液が吐出されているので、基板200の表面200aから裏面200bに薬液が回り込むのを、基板200の裏面200bに吐出されている洗浄液により抑制することができる。また、基板200を搬送する搬送部10に薬液が付着している場合でも、フラットノズル30から吐出される洗浄液により、搬送部10に付着した薬液、および、搬送部10から薬液が付着した基板200の裏面200bを洗浄することができる。その結果、基板200の裏面200bが薬液により処理されるのを抑制することができる。
たとえば、薬液による処理がエッチングであり、かつ、エッチングレートが比較的高い場合、薬液が吐出されている状態において、基板200の裏面200bに回り込んだ薬液によって基板200の裏面200bがエッチングされてしまう。そこで、本実施形態のように、薬液が吐出されている状態の基板200の裏面200bを洗浄するための洗浄液を吐出することは、基板200に対する様々な処理のうちの比較的早い段階で基板200の裏面200bを洗浄し、基板200の裏面200bのエッチングを抑制することができる点において、特に有効である。
また、本実施形態では、上記のように、フラットノズル30は、隣接するローラ部11の間の隙間12から、洗浄液を基板200の裏面200bに吐出する。これにより、洗浄液の吐出が、ローラ部11に遮られるのを、容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、フラットノズル30は、隣接するローラ部11の間の隙間12から、斜め上方でかつ基板200の搬送方向の前方に向かって洗浄液を吐出する。これにより、基板200の裏面200bに対して垂直に洗浄液が吐出される場合と比べて、フラットノズル30から基板200の裏面200bの洗浄液が吐出される部分までの間の距離が長くなる。その結果、フラットノズル30からの洗浄液が吐出される基板200の裏面200bの部分の領域が大きくなる。すなわち、洗浄液を広範囲に吐出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、フラットノズル30は、隣接するローラ部11の間の隙間12から吐出される洗浄液の吐出方向の延長線上を基板200の先端200cが通過後、洗浄液の吐出を開始する。これにより、洗浄液が基板200の裏面200bに確実に吐出されるので、洗浄液が搬送部10よりも上方に吐出されるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、フラットノズル30は、基板200の表面200aへの薬液の吐出が終了し、基板200の搬送が停止された際、洗浄液の吐出を停止する。これにより、フラットノズル30からの洗浄液の吐出が継続される場合と異なり、洗浄液の使用量を低減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スリットノズル20の基板200が搬送される搬送方向に直交するY方向の幅W1は、基板200の搬送方向に直交するY方向の幅W2以上である。これにより、基板200の搬送方向に直交するY方向の一方端から他方端に渡って、薬液を吐出することができる。これにより、基板200の表面200a上に吐出される薬液の吐出量を略均一にすることができる。その結果、薬液による基板200の処理を略均一にすることができる。また、スリットノズル20は、シャワーノズルなどのように大量に薬液を吐出する他のノズルと比べて比較的吐出量の制御が行いやすい。これにより、基板200の表面200a上に吐出される薬液の吐出量を略均一にすることができるので、薬液による基板200の処理をより略均一にすることができる。
たとえば、薬液による処理がエッチングであり、かつ、エッチングレートが比較的高い場合、基板200に対するエッチングの均一性が要求される。そこで、本実施形態のように、スリットノズル20から薬液を吐出するように構成することは、エッチングレートが比較的高い場合において、薬液の吐出量を略均一にし、基板200の全体におけるエッチングの均一性を確保できる点において、特に有効である。
また、本実施形態では、上記のように、複数のフラットノズル30の各々から吐出される扇状の洗浄液の基板200が搬送される搬送方向に直交するY方向の合計の幅W4は、基板200の搬送方向に直交するY方向の幅W2以上である。これにより、基板200の搬送方向に直交するY方向の一方端から他方端に渡って、容易に、洗浄液を吐出することができる。その結果、基板200の表面200aからの薬液の回り込み、および、搬送部10に付着した薬液が基板200の裏面200bに付着することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、フラットノズル30よりも基板200の搬送方向の下流側でかつ、搬送部10によって搬送される基板200の裏面200bよりも下方に配置され、基板200の表面200aへの薬液の吐出が終了した後の基板200の裏面200bに洗浄液を吐出するシャワーノズル50を設ける。これにより、基板200の表面200aへの薬液の吐出が終了した後の薬液による基板200の表面200aの処理の間に、薬液が基板200の表面200aから裏面200bに回り込むのを、シャワーノズル50から吐出される洗浄液により抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャワーノズル50は、基板200の搬送方向に沿って、複数設けられ、複数のシャワーノズル50は、それぞれ、隣接するローラ部11の間の隙間13から、基板200の裏面200bに洗浄液を吐出する。これにより、洗浄液の吐出が、ローラ部11に遮られるのを、容易に抑制することができる。また、シャワーノズル50が複数設けられていることにより、基板200の搬送が停止された状態であっても、基板200の裏面200bの比較的広範囲の洗浄を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャワーノズル50は、シャワーノズル50の上方に基板200が搬送された後、洗浄液の吐出を開始する。これにより、シャワーノズル50の上方に基板200が搬送されているので、洗浄液が搬送部10よりも上方に吐出されるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、基板200の裏面200bの周縁部近傍に洗浄液を吐出するシャワーノズル51から吐出される洗浄液の吐出量は、基板200の裏面200bの中央部側に洗浄液を吐出するシャワーノズル52から吐出される洗浄液の吐出量よりも小さい。ここで、シャワーノズル51を配置せずにシャワーノズル52のみを配置した場合、基板200の裏面200bの周縁部に対する洗浄液の吐出量が不足する場合がある。そこで、シャワーノズル51を設けることにより、基板200の裏面200bの周縁部に対する洗浄液の吐出量が不足するのを抑制することができる。また、基板200の裏面200bの周縁部に吐出される洗浄液は、基板200の表面200aに回り込みやすい。そこで、シャワーノズル51から吐出される洗浄液の吐出量を、シャワーノズル52から吐出される洗浄液の吐出量よりも小さくすることによって、基板200の表面200aに洗浄液が回り込むのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、鉛直下方に向かって薬液を吐出するスリットノズル20に対向するように配置され、スリットノズル20から吐出される薬液を回収する薬液回収部21を設ける。そして、フラットノズル30は、薬液回収部21よりも基板200の搬送方向の下流側に配置されている。これにより、薬液回収部21により回収された薬液を再利用することができるので、薬液の使用量を低減することができる。なお、スリットノズル20と薬液回収部21との間に基板200が存在しない状態では、スリットノズル20から吐出された薬液が基板200に接触せず直接薬液回収部21により回収されるので、この基板200に接触していない未使用の薬液を再利用することができる。また、スリットノズル20と薬液回収部21との間に基板200が侵入した直後において基板200に接触した薬液や、薬液回収部21の上方を通過する基板200の表面200aから滴下する薬液などの処理廃液が薬液回収部21により回収される場合がある。すなわち、未使用の薬液に処理廃液が混入する場合がある。一方、この混入する処理廃液は比較的少ないので、薬液の再利用に対する影響は小さい。
また、フラットノズル30が、スリットノズル20の鉛直下方に対向するように配置されている薬液回収部21よりも基板200の搬送方向の下流側に配置されているので、フラットノズル30は、スリットノズル20よりも下流側に配置されていることになる。これにより、薬液が吐出された基板200の表面200aの部分に対応する裏面200bの部分に、確実に、洗浄液を吐出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スリットノズル20およびフラットノズル30は、薬液槽1に配置されている。これにより、薬液槽1において薬液による処理が行われている基板200において、基板200の裏面200bに薬液が回り込むのを抑制することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、スリットノズルからエッチング液を吐出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スリットノズルからエッチング液以外の薬液を吐出してもよい。
また、上記実施形態では、基板の裏面に洗浄液である純水を吐出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、基板の裏面に純水以外の洗浄液を吐出してもよい。
また、上記実施形態では、フラットノズルから斜め上方でかつ基板の搬送方向の前方に向かって洗浄液を吐出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フラットノズルから鉛直上方に洗浄液を吐出してもよい。
また、上記実施形態では、吐出される洗浄液の吐出方向の延長線上を基板の先端が通過後、フラットノズルからの洗浄液の吐出を開始するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フラットノズルからの洗浄液の吐出を常時行っていてもよい。
また、上記実施形態では、スリットノズルから薬液が吐出される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スリットノズル以外のノズルから薬液が吐出されていてもよい。
また、上記実施形態では、フラットノズルおよびシャワーノズルから洗浄液が吐出される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フラットノズルおよびシャワーノズル以外のノズルから洗浄液が吐出されていてもよい。
また、上記実施形態では、基板の表面への薬液の吐出が終了し、基板の搬送が停止された際、洗浄液の吐出を停止するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図9の第1変形例による基板処理装置110のように、基板200の後端200dが、鉛直下方に向かって薬液を吐出するスリットノズル20の直下を通過した後、フラットノズル30からの洗浄液の吐出を停止してもよい。これにより、基板200への薬液の吐出が終了した時点で、確実に、フラットノズル30からの洗浄液の吐出を停止することができる。
また、上記実施形態では、フラットノズルおよびシャワーノズルから吐出される洗浄液が回収されない例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図10の第2変形例による基板処理装置120のように、シャワーノズル50の下方に、基板200の裏面200bから滴下する洗浄液を回収する洗浄液回収部121を設けて、洗浄液回収部121により回収された洗浄液をフラットノズル30およびシャワーノズル50から再び基板200の裏面200bに吐出してもよい。これにより、基板200の裏面200bから滴下した洗浄液を再利用することができるので、洗浄液の使用量を低減することができる。
また、上記実施形態では、スリットノズルの幅が、基板の幅よりも大きい例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スリットノズルの幅が、基板の幅と略等しくてもよい。
また、上記実施形態では、複数のフラットノズルの各々から吐出される扇状の洗浄液のY方向の合計の幅が、基板の幅と略等しい例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数のフラットノズルの各々から吐出される扇状の洗浄液のY方向の合計の幅が、基板の幅よりも大きくてもよい。
また、上記実施形態では、互いに吐出量の異なるシャワーノズルが設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、基板の裏面の略全域に洗浄液を吐出するのが可能であれば、複数のシャワーノズルの吐出量を互いに略等しくしてもよい。
1 薬液槽
2 洗浄槽
3 乾燥槽
10 搬送部
11 ローラ部
12 隙間
13 隙間
20 スリットノズル(第1吐出部)
21 薬液回収部
30 フラットノズル(第2吐出部)
50 シャワーノズル(第3吐出部)
51 シャワーノズル(周縁部用シャワーノズル)
52 シャワーノズル(中央部用シャワーノズル)
100、110、120 基板処理装置
121 洗浄液回収部
200 基板
200a 表面
200b 裏面
200c 先端
200d 後端
W1 (スリットノズルの)幅
W2 (基板の)幅
W4 (洗浄液の合計の)幅

Claims (15)

  1. 基板を搬送する搬送部と、
    前記搬送部の上方に配置され、前記搬送部によって搬送される前記基板の表面に薬液を吐出する第1吐出部と、
    前記搬送部によって搬送される前記基板の裏面よりも下方に配置され、前記薬液が吐出されている状態の前記基板の裏面に前記基板の裏面を洗浄するための洗浄液を吐出する第2吐出部とを備える、基板処理装置。
  2. 前記搬送部は、複数のローラ部を含み、
    前記第2吐出部は、隣接する前記ローラ部の間の隙間から、前記洗浄液を前記基板の裏面に吐出するように構成されている、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記第2吐出部は、隣接する前記ローラ部の間の隙間から、斜め上方でかつ前記基板の搬送方向の前方に向かって前記洗浄液を吐出するように構成されている、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第2吐出部は、隣接する前記ローラ部の間の隙間から吐出される前記洗浄液の吐出方向の延長線上を前記基板の先端が通過後、前記洗浄液の吐出を開始するように構成されている、請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記第2吐出部は、前記基板の表面への前記薬液の吐出が終了し、前記基板の搬送が停止された際、前記洗浄液の吐出を停止するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記第1吐出部は、鉛直下方に向かって前記薬液を吐出するように構成されており、
    前記第2吐出部は、前記基板の後端が、前記第1吐出部の直下を通過した後、前記洗浄液の吐出を停止するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  7. 前記第1吐出部は、スリットノズルを含み、
    前記スリットノズルの前記基板が搬送される搬送方向に直交する方向の幅は、前記基板の前記搬送方向に直交する方向の幅以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  8. 前記第2吐出部は、前記洗浄液を扇状に吐出する複数のフラットノズルを含み、
    前記複数のフラットノズルの各々から吐出される扇状の前記洗浄液の前記基板が搬送される搬送方向に直交する方向の合計の幅は、前記基板の前記搬送方向に直交する方向の幅以上である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  9. 前記第2吐出部よりも前記基板の搬送方向の下流側でかつ、前記搬送部によって搬送される前記基板の裏面よりも下方に配置され、前記基板の表面への前記薬液の吐出が終了した後の前記基板の裏面に前記洗浄液を吐出する第3吐出部をさらに備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  10. 前記搬送部は、複数のローラ部を含み、
    前記第3吐出部は、前記基板の搬送方向に沿って、複数設けられ、
    前記複数の第3吐出部は、それぞれ、隣接する前記ローラ部の間の隙間から、前記基板の裏面に前記洗浄液を吐出するように構成されている、請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記第3吐出部は、前記第3吐出部の上方に前記基板が搬送された後、前記洗浄液の吐出を開始するように構成されている、請求項9または10に記載の基板処理装置。
  12. 前記第3吐出部は、前記基板の裏面の周縁部近傍に前記洗浄液を吐出する周縁部用シャワーノズルと、前記基板の裏面の中央部側に前記洗浄液を吐出する中央部用シャワーノズルとを含み、
    前記周縁部用シャワーノズルから吐出される前記洗浄液の吐出量は、前記中央部用シャワーノズルから吐出される前記洗浄液の吐出量よりも小さい、請求項9〜11のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  13. 前記第3吐出部の下方に設けられ、前記基板の裏面から滴下する前記洗浄液を回収する洗浄液回収部をさらに備える、請求項9〜12のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  14. 前記搬送部は、複数のローラ部を含み、
    前記第1吐出部は、隣接する前記ローラ部の間において、鉛直下方に向かって前記薬液を吐出するように構成されており、
    鉛直下方に向かって前記薬液を吐出する前記第1吐出部に対向するように配置され、前記第1吐出部から吐出される前記薬液を回収する薬液回収部をさらに備え、
    前記第2吐出部は、前記薬液回収部よりも前記基板の搬送方向の下流側に配置されている、請求項1〜13のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  15. 前記基板処理装置は、前記基板に薬液が吐出される薬液槽、前記基板の洗浄が行われる洗浄槽、および、前記基板の乾燥が行われる乾燥槽を含み、
    前記第1吐出部および前記第2吐出部は、前記薬液槽に配置されている、請求項1〜14のいずれか1項に記載の基板処理装置。
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