JP2018004931A - 眼鏡レンズ加工装置および加工制御データ作成プログラム - Google Patents

眼鏡レンズ加工装置および加工制御データ作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】あおり角が考慮された角度の穴を適切にレンズに形成するための眼鏡レンズ加工装置および加工制御データ作成プログラムを提供する。【解決手段】眼鏡レンズ加工装置は、処理を制御する制御部を備える。制御部は、レンズに形成する穴の位置とあおり角を取得する。あおり角とは、加工後のレンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、使用者の視軸とレンズの光軸の鉛直面内の角度である。制御部は、取得された穴の位置に穴を形成する際の、穴あけ加工具とレンズの相対角度を、取得されたあおり角に基づいて決定する。その結果、あおり角が考慮された角度の穴が、適切にレンズに形成される。【選択図】図7

Description

本開示は、眼鏡のレンズに穴を形成することが可能な眼鏡レンズ加工装置、および、前記眼鏡レンズ加工装置の加工制御データを作成するための加工制御データ作成プログラムに関する。
眼鏡のレンズにリムレスフレーム(ツーポイントフレームと言われる場合もある)を取り付けるために、レンズに穴を形成する眼鏡レンズ加工装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の眼鏡レンズ加工装置は、レンズに形成する穴の角度を、穴が形成される位置のレンズ表面の角度に対して垂直となるように決定する。また、特許文献2に記載の眼鏡レンズ加工装置は、レンズに形成する穴の角度を、リムレスフレームが取り付けられていたデモレンズの表面の角度に対して垂直となるように決定する。さらに、特許文献2に記載の眼鏡レンズ加工装置では、作業者は、レンズに形成する穴の横方向(X軸方向)の傾き角度と縦方向(Y軸方向)の傾き角度の各々を任意に設定することもできる。
特開2003−145328号公報 特開2008−30181号公報
眼鏡を装用した場合の使用者の見え方を向上させるためには、使用者の視線(視軸)とレンズの光軸を極力近づけることが好ましい。使用者に合わせて眼鏡を調整する際に、あおり角を調整すれば、使用者の視線とレンズの光軸が近づきやすくなる。例えば、使用者が近距離の物を見る場合には、使用者の視線は水平方向よりも下方に傾きやすい。従って、主に近距離の物を見るための近用眼鏡では、正面を見た場合の使用者の視軸に対してレンズの光軸が下方に傾くように(つまり、レンズが前傾するように)、あおり角が調整される場合がある。
レンズの形状(例えば、被加工レンズまたはデモレンズの表面の角度)のみに応じて穴の角度を決定する方法では、作業者はあおり角を調整することはできない。一方で、穴の角度を任意に設定する方法では、作業者はあおり角を考慮して穴の角度を設定することは可能だが、設定の内容、設定の手順、および設定する数値の決め方等が複雑になる。つまり、従来の眼鏡レンズ加工装置は、あおり角が考慮された角度の穴を適切にレンズに形成することは困難であった。
本開示の典型的な目的は、あおり角が考慮された角度の穴を適切にレンズに形成するための眼鏡レンズ加工装置および加工制御データ作成プログラムを提供することである。
本開示における典型的な実施形態が提供する眼鏡レンズ加工装置は、レンズに穴を形成する穴あけ加工具を備えた眼鏡レンズ加工装置であって、前記レンズに形成する穴の位置を取得する穴位置取得手段と、加工後の前記レンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、前記使用者の視軸と、前記レンズの光軸の鉛直面内の角度であるあおり角を取得するあおり角取得手段と、前記レンズにおける前記穴の位置に穴を形成する際の、前記穴あけ加工具と前記レンズの相対角度を、前記あおり角取得手段によって取得されたあおり角に基づいて決定する相対角度決定手段と、を備える。
本開示における典型的な実施形態が提供する加工制御データ作成プログラムは、レンズに穴を形成する穴あけ加工具を備えた眼鏡レンズ加工装置において用いられる加工制御データを作成するために、データ作成装置によって実行される加工制御データ作成プログラムであって、前記データ作成装置の制御部によって実行されることで、前記レンズに形成する穴の位置を取得する穴位置取得ステップと、加工後の前記レンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、前記使用者の視軸と、前記レンズの光軸の鉛直面内の角度であるあおり角を取得するあおり角取得ステップと、前記レンズにおける前記穴の位置に穴を形成する際の、前記穴あけ加工具と前記レンズの相対角度を、前記あおり角取得手段によって取得されたあおり角に基づいて決定する相対角度決定ステップと、を前記データ作成装置に実行させる。
本開示に係る眼鏡レンズ加工装置および加工制御データ作成プログラムによると、あおり角が考慮された角度の穴が、適切にレンズに形成される。
眼鏡レンズ加工装置1の加工機構の概略構成図である。 第2加工具ユニット400を側方から見た図である。 眼鏡レンズ加工装置1の電気的構成を示すブロック図である。 加工制御データ作成処理のフローチャートである。 使用者が装用している状態の眼鏡の側面図である。 使用者が装用している状態の眼鏡の平面図である。 あおり角反映前の第1相対角度A1と、あおり角反映後の第2相対角度A2の関係を示す模式図である。 レンズ保持軸102R,102LがレンズLEを光心で保持している状態を示す図である。 レンズ保持軸102R,102LがレンズLEを光心ではない位置で保持している状態を示す図である。
<概要>
本開示で例示する眼鏡レンズ加工装置の第1態様は、処理を制御する制御部を備える。制御部は、レンズに形成する穴の位置とあおり角を取得する。あおり角とは、加工後のレンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、使用者の視軸とレンズの光軸の鉛直面内の角度である。制御部は、取得された穴の位置に穴を形成する際の、穴あけ加工具とレンズの相対角度(以後、「穴角度」という場合もある)を、取得されたあおり角に基づいて決定する。従って、あおり角が考慮された角度の穴が、適切にレンズに形成される。
制御部は、作業者が操作部を操作することで指定されたあおり角を取得してもよい。この場合、作業者は、所望するあおり角となる穴を、容易且つ適切に眼鏡レンズ加工装置に形成させることができる。
なお、作業者があおり角を指定する方法は適宜選択できる。例えば、あおり角の値を直接入力する方法、複数個のあおり角の候補値(例えば、5度、10度、15度等)の中の1つを指定する方法、眼鏡の使用形態(例えば、遠用、常用、近用等)の中の1つを指定する方法等を採用できる。眼鏡の使用形態の1つを指定させる場合には、それぞれの使用形態に対してあおり角が予め対応付けられていてもよい(例えば、遠用では5度、常用では10度、近用では15度等)。また、制御部は、作業者によって指定されたあおり角を用いずに、予め定められた適切な1つのあおり角に基づいて穴角度を決定してもよい。
制御部は、加工されるレンズの形状、またはリムレスフレームに取り付けられていたデモレンズの形状と、穴の位置と、あおり角とに基づいて、穴あけ加工具とレンズの相対角度を決定してもよい。この場合、被加工レンズまたはデモレンズの形状に適合し、且つあおり角も考慮された穴角度が、適切に決定される。
詳細には、制御部は、加工されるレンズの形状、または、リムレスフレームに取り付けられていたデモレンズの形状と、穴の位置とに基づいて、あおり角の情報が反映されていない仮の相対角度を決定してもよい。制御部は、取得したあおり角に基づいて、仮の相対角度を補正することで、実際に穴を形成する際の相対角度を決定してもよい。
なお、仮の相対角度を決定する方法は適宜選択できる。例えば、レンズ(被加工レンズまたはデモレンズ)における穴の位置のレンズ表面に対して穴の角度を垂直とする方法、レンズコバ部の角度に対して穴の角度を所定角度とする方法等を採用できる。また、仮の相対角度を決定する手順を経ずに、レンズ形状、穴の位置、およびあおり角に基づいて相対角度を直接決定してもよい。
制御部は、そり角を取得してもよい。そり角とは、加工後のレンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、使用者の視軸とレンズの光軸の水平面内の角度である。制御部は、あおり角に応じて変動するレンズの乱視軸のずれを、あおり角およびそり角に基づいて補正してもよい。あおり角を付ける場合、そり角が大きい程乱視軸がずれやすくなる。従って、あおり角およびそり角を共に考慮することで、乱視軸のずれが適切に補正される。よって、あおり角を調整する場合でも、乱視軸のずれの発生が抑制される。
なお、乱視軸のずれを補正する方法は適宜選択できる。例えば、レンズチャック軸によってレンズを保持する際のレンズの回転方向の角度を補正することで、乱視軸のずれを補正してもよい。また、穴あけ加工具とレンズの相対角度(穴角度)を補正することで、乱視軸のずれを補正してもよい。また、穴角度と穴の位置を補正することで、乱視軸のずれを補正してもよい。
制御部は、調整可能なあおり角の範囲を、リムレスフレームの留め具の種類に応じて制限してもよい。例えば、1つの穴でレンズを固定する留め具であれば、穴角度を調整することで容易にあおり角が調整される。一方で、縦方向に並んだ複数の穴でレンズを固定する留め具等では、あおり角を調整することが困難となり得る。調整可能なあおり角の範囲を留め具の種類に応じて制限することで、留め具の種類に適さない穴がレンズに形成される可能性が低下する。
本開示で例示する眼鏡レンズ加工装置の第2態様は、動作を制御する制御部を備える。制御部は、レンズに形成する穴の位置を取得する。制御部は、取得した穴の位置に穴を形成する際の、穴あけ加工具とレンズの相対角度を、レンズ保持軸によって保持されたレンズの角度に基づいて決定する。その結果、レンズ保持軸によって保持されているレンズの角度変化の影響が低下し、適切な角度の穴がレンズに形成される。
制御部は、レンズ保持軸によって保持されたレンズの形状を測定することで得られる、レンズの角度情報を取得してもよい。制御部は、角度情報に基づいて相対角度を決定してもよい。この場合、レンズ保持軸によって保持されているレンズの角度変化の影響を、より適切に低下させることができる。
なお、保持されたレンズの角度情報を取得する方法は、適宜選択できる。例えば、保持されたレンズのレンズ面の球面形状が、レンズ形状測定装置によって測定されてもよい。この場合、制御部は、測定されたレンズ面に仮想的な球を当てはめて、当てはめた球の中心と、レンズ保持軸によって保持されているレンズの位置(チャック位置)とを通る仮想線を特定してもよい。制御部は、仮想線の角度に基づいて角度情報を取得してもよい。また、保持されたレンズのコバ部における複数点の位置が、レンズ形状測定装置によって測定されてもよい。この場合、制御部は、計測された複数点の位置を通る仮想的な平面を求め、平面の角度に基づいて角度情報を取得してもよい。
また、制御部は、レンズの角度情報を取得せずに、穴あけ加工具とレンズの相対角度を決定してもよい。この場合、例えば制御部は、レンズと穴あけ加工具の相対角度が適切な角度となるまで、穴あけ加工具およびレンズ保持軸の少なくとも一方の角度を調整することで、穴あけ加工具とレンズの相対角度を適切な角度に決定してもよい。
制御部は、レンズ保持軸によってレンズを光心で保持した場合のレンズの角度に対する、実際に保持されているレンズの角度のずれを、角度情報として取得してもよい。制御部は、取得した角度のずれに基づいて相対角度を決定してもよい。この場合、光心以外の位置でレンズが保持されても、レンズの角度変化の影響が適切に抑制される。
なお、レンズの角度のずれを取得する方法は適宜選択できる。例えば、制御部は、前述した仮想線とレンズ保持軸の角度のずれを、レンズの角度のずれとして取得してもよい。また、制御部は、前述した仮想的な平面に対して垂直な垂線とレンズ保持軸の角度のずれを、レンズの角度のずれとして取得してもよい。
制御部は、レンズ保持軸によってレンズを光心で保持した場合の穴あけ加工具とレンズの仮の相対角度を決定し、決定した仮の相対角度をレンズの角度のずれに応じて補正することで、実際に穴を形成する際の相対角度を決定してもよい。この場合、光心以外の位置でレンズが保持されても、レンズの角度変化の影響が適切に抑制される。
穴あけ加工具とレンズの相対角度を決定する場合に、穴あけ加工具の角度と、レンズ保持軸によって保持されたレンズの角度とを常に用いて相対角度を決定する必要は無い。例えば、制御部は、穴あけ加工具の角度とレンズ保持軸の角度を決定することで、穴あけ加工具と、レンズ保持軸によって保持されているレンズの相対角度を決定することも当然可能である。また、レンズ保持軸によって保持されているレンズの角度が変動する場合には、制御部は、穴あけ加工具の角度と、保持されているレンズの角度と、レンズ保持軸の角度とを用いることで、穴あけ加工具とレンズの相対角度を決定してもよい。つまり、角度の具体的な決定方法に関わらず、穴あけ加工具とレンズの相対的な角度が適切な角度となれば、適切な角度の穴がレンズに形成される。
<実施形態>
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の眼鏡レンズ加工装置1は、レンズ保持部100、レンズ形状測定ユニット200、第1加工具ユニット300、および第2加工具ユニット400を備える。
レンズ保持部100は、レンズLEを挟み込んで保持するレンズ保持軸(レンズチャック軸)102R,102Lを備える。さらに、レンズ保持部100は、レンズ回転ユニット100a、保持軸移動ユニット100b、および軸間距離変動ユニット100cを備える。
レンズ回転ユニット100aは、一対のレンズ保持軸102R,102Lを軸回りに回転させる。保持軸移動ユニット100bは、レンズ保持軸102R,102Lを軸方向(これをX方向とする)に移動させる。軸間距離変動ユニット100cは、第1加工具ユニット300および第2加工具ユニット400の各々に設けられた加工具(詳細は後述する)の回転軸に対して、レンズ保持軸102R,102Lを接近または離間させる方向(これをY方向とする)に移動させる。また、軸間距離変動ユニット100cは、レンズ形状測定ユニット200とレンズ保持軸102R,102Lの距離を変動させる。
以下、眼鏡レンズ加工装置1における各構成の具体例を詳細に説明する。レンズ保持部100は、眼鏡レンズ加工装置1の本体のベース170上に搭載されている。
レンズ回転ユニット100aについて説明する。レンズ保持部100のキャリッジ101の右腕101Rにレンズ保持軸102Rが、左腕101Lにレンズ保持軸102Lが、それぞれ回転可能に、且つ互いに同軸となるように保持されている。レンズ保持軸102Rが、右腕101Rに取り付けられたモータ110によってレンズ保持軸102L側に移動されると、レンズLEが2つのレンズ保持軸102R,102Lに挟み込まれて保持される。2つのレンズ保持軸102R,102Lは、右腕101Rに取り付けられたモータ120によって同期して回転される。
保持軸移動ユニット100bについて説明する。レンズ保持軸102R,102Lおよび砥石回転軸161aと平行に延びるシャフト103,104に、X軸移動支基140が設けられている。X軸移動支基140は、X軸移動用モータ145の動力によって、シャフト103,104に沿ってX軸方向に移動することができる。キャリッジ101はX軸移動支基140に搭載されている。なお、X軸移動用モータ145の回転軸にはエンコーダ146(図3参照)が設けられている。本実施形態では、エンコーダ146で検知されるレンズ保持軸102R,102LのX方向の位置は、レンズLEの前面および後面の形状を測定するために使用される。
軸間距離変動ユニット100cについて説明する。X軸移動支基140には、レンズ保持軸102R,102Lと砥石回転軸161aとを結ぶ方向に延びるシャフト156が固定されている。Y軸移動用モータ150が回転すると、Y方向に延びるボールねじ155が回転する。その結果、キャリッジ101は、シャフト156に沿ってY軸方向に移動する。Y軸移動用モータ150の回転軸には、キャリッジ101のY方向の位置を検出するエンコーダ158が設けられている。
レンズ形状測定ユニット200について説明する。本実施形態のレンズ形状測定ユニット200は、キャリッジ101を介して第1加工具ユニット300と反対側の位置において、ベース170に固定されている。レンズ形状測定ユニット200は、レンズコバ位置測定部200F、およびレンズコバ位置測定部200Rを備える。レンズコバ位置測定部200Fは、レンズLEの前面に接触される測定子を有する。レンズコバ位置測定部200Rは、レンズLEの後面に接触される測定子を有する。レンズコバ位置測定部200F,200Rの各々の測定子がレンズLEの前面および後面に接触された状態で、玉型データに基づいてキャリッジ101がY軸方向に移動され、且つレンズ保持軸102R,102Lが回転されることで、レンズLEの前面および後面のコバ位置が同時に測定される。レンズコバ位置測定部200F,200Rの構成には、例えば、特開2003−145328号公報に記載された構成等を使用できる。
第1加工具ユニット300について説明する。第1加工具ユニット300は、レンズ加工具の1つである周縁加工具168を備える。本実施形態の周縁加工具168は、ガラス用粗砥石162、レンズにヤゲンを形成するV溝(ヤゲン溝)及び平坦加工面を持つ仕上げ用砥石164、平鏡面仕上げ用砥石165、高カーブレンズの仕上げ用砥石166、プラスチック用粗砥石167、等を備える。周縁加工具168の複数の砥石は、砥石回転軸(砥石スピンドル)161aに同軸に取り付けられている。砥石回転軸161aは、モータ160によって回転される。レンズ保持軸102L,102Rによって保持されたレンズLEの周縁は、第1レンズ加工具168に圧接されて加工される。
第2加工具ユニット400について説明する。図2に示すように、第2加工具ユニット400は、仕上げ加工具430、穴あけ加工具440、第1旋回ユニット470、第2旋回ユニット480、およびモータ421等を備える。仕上げ加工具430と穴あけ加工具440は、保持部410によって連結されて保持されている。仕上げ加工具430は、回転軸を中心として軸回りに回転することで、レンズLEの周縁の仕上げ加工(例えば、溝掘り加工、ヤゲン形成加工、段差形成加工等の少なくともいずれか)を行う。
穴あけ加工具440は、レンズLEに穴を形成する。本実施形態の穴あけ加工具440は、回転軸を中心として軸回りに回転しながら軸方向に移動することで、軸方向に延びる穴をレンズLEに形成する。従って、穴あけ加工具440の回転軸とレンズLEの相対角度に応じて、レンズLEに形成される穴の角度が変化する。つまり、本実施形態では、レンズLEに形成される穴の角度は、レンズLEに対する穴あけ加工具440の穴あけ方向(本実施形態では、回転軸の軸方向)に応じて定まる。ただし、穴あけ加工具440の構成は適宜変更できる。例えば、レーザーを出射することでレンズLEに穴を形成する穴あけ加工具が用いられてもよい。この場合、穴あけ方向は、レーザーの出射方向となる。また、高圧で水を噴射することでレンズLEに穴を形成する穴あけ加工具が用いられてもよい。この場合、穴あけ方向は、水の噴射方向となる。
本実施形態における穴あけ加工具440の回転軸は、保持部410の内部において、クラッチ(図示せず)を介して仕上げ加工具430の回転軸に連結されている。モータ421が一方の方向に回転すると、仕上げ加工具430の回転軸が回転する。また、モータ421が逆の方向に回転すると、モータ421の動力の伝達先がクラッチによって穴あけ加工具440の回転軸に変更されて、穴あけ加工具440の回転軸が回転する。
第1旋回ユニット470は、モータ471を備える。モータ471が回転すると、略鉛直方向に延びる旋回軸A1を中心として、仕上げ加工具430および穴あけ加工具440が旋回する。また、第2旋回ユニット480は、モータ482を備える。モータ482が回転すると、旋回軸A1に対して平行ではない旋回軸A2を中心として、仕上げ加工具430および穴あけ加工具440が旋回する。従って、本実施形態の眼鏡レンズ加工装置1は、第1旋回ユニット470および第2旋回ユニット480を駆動させることで、レンズLEに対する穴あけ加工具440の角度を変更することができる。つまり、本実施形態の眼鏡レンズ加工装置1は、レンズLEの角度を固定した状態で、穴あけ加工具440の穴あけ方向(本実施形態では、穴あけ加工具440の回転軸の軸方向)を変化させることで、穴あけ加工具440とレンズLEの相対角度を変化させる。
ただし、穴あけ加工具440とレンズLEの相対角度を変化させる方法は適宜変更できる。例えば、眼鏡レンズ加工装置1は、穴あけ加工具440の穴あけ方向を固定した状態で、レンズ保持軸102R,102Lの角度(レンズ保持軸102R,102Lの軸方向)を変化させることで、穴あけ加工具440とレンズLEの相対角度を変化させてもよい。また、眼鏡レンズ加工装置1は、穴あけ加工具440の穴あけ方向と、レンズ保持軸102R,102Lの角度を共に変化させてもよい。
図3を参照して、眼鏡レンズ加工装置1の電気的構成について説明する。眼鏡レンズ加工装置1は、眼鏡レンズ加工装置1の制御を司るCPU(プロセッサ)5を備える。CPU5には、RAM6、ROM7、不揮発性メモリ8、操作部50、ディスプレイ55、および外部通信I/F59が、バスを介して接続されている。さらに、CPU5には、前述したモータ等の各種デバイス(モータ110、モータ120、X軸移動用モータ145、Y軸移動用モータ150、モータ160、モータ421、モータ471、モータ482、エンコーダ146、エンコーダ158)が、バスを介して接続されている。
RAM6は、各種情報を一時的に記憶する。ROM7には、各種プログラム、初期値等が記憶されている。不揮発性メモリ8は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体(例えば、フラッシュROM,ハードディスクドライブ等)である。不揮発性メモリ8には、眼鏡レンズ加工装置1の動作を制御するための制御プログラム(例えば、図4に示す加工制御データ作成処理を実行するための加工制御データ作成プログラム等)が記憶されていてもよい。操作部50は、作業者からの各種指示の入力を受け付ける。例えば、ディスプレイ55の表面に設けられたタッチパネル、または操作ボタン等を操作部50として用いてもよい。ディスプレイ55は、レンズLEの形状、フレームの形状等の各種情報を表示することができる。外部通信I/F59は、眼鏡レンズ加工装置1を外部機器に接続する。
CPU5は、加工制御データに従って各種モータ等の駆動を制御することで、レンズLEを適切に加工する。一例として、本実施形態では、眼鏡レンズ加工装置1自体が加工制御データを作成する。詳細には、本実施形態では、眼鏡レンズ加工装置1の制御部(CPU5を含む)が加工制御データ作成プログラムを実行することで、加工制御データの少なくとも一部を作成する。つまり、本実施形態では、眼鏡レンズ加工装置1が、加工制御データを作成するデータ作成装置を兼ねる。しかし、眼鏡レンズ加工装置1以外のデバイスがデータ作成装置として機能してもよい。例えば、眼鏡レンズ加工装置1に接続されたパーソナルコンピュータが、データ作成装置として機能してもよい。この場合、パーソナルコンピュータの制御部が加工制御データ作成プログラムを実行することで、加工制御データが作成される。
図4から図9を参照して、本実施形態の制御部(CPU5)が実行する加工制御データ作成処理について説明する。図4から図9に例示する加工制御データ作成処理では、穴あけ加工具430を用いてレンズLEに穴を形成する際の、穴あけ加工具430とレンズLEの相対角度が少なくとも決定される。穴あけ加工具430とレンズLEの相対角度によって、レンズLEに形成される穴の角度が定まる。従って、以後の説明では、穴あけ加工具430とレンズLEの相対角度を「穴角度」という場合もある。
まず、CPU5は、穴角度設定モードを選択するための作業者からの指示を入力する(S1)。穴角度設定モードとは、穴角度の基本的な設定方法を定めるモードである。一例として、本実施形態では、作業者は、「被加工レンズ倣い」、「デモレンズ倣い」、「コバ角度」、および「任意角度指定」の穴角度設定モードの1つを選択できる。例えば、CPU5は、ディスプレイ55に複数の穴角度設定モードを表示させた状態で、作業者に操作部50を操作させることで、穴角度設定モードを選択するための指示を入力してもよい。
なお、「被加工レンズ倣い」では、加工されるレンズLEのレンズ表面に対して、形成される穴の角度(つまり、穴あけ加工具による穴あけ方向の角度)が垂直となるように、基本的な穴角度(あおり角およびレンズLEの角度に基づく補正が行われる前の穴角度)が設定される。「デモレンズ倣い」では、リムレスフレームに取り付けられていたデモレンズの表面に対して、形成される穴の角度が垂直となるように、基本的な穴角度が設定される。「コバ角度」では、加工されるレンズLEのコバ部の角度に対して、穴の角度が所定角度となるように、基本的な穴角度が設定される。コバ部の角度に対する穴の角度は変更できてもよい。「任意角度指定」では、レンズLEに対する穴の角度を作業者が任意に指定できる。以下では、基本的な穴角度がレンズ形状に基づいて設定されるモード(つまり、「被加工レンズ倣い」、「デモレンズ倣い」、および「コバ角度」のいずれか)が選択された場合について説明する。
なお、「被加工レンズ倣い」および「デモレンズ倣い」が選択された場合、CPU5は、レンズ表面の形状を何らかの方法で特定すればよい。例えば、CPU5は、レンズのカーブ値に基づいてレンズの表面形状を特定してもよいし、表面カーブの曲率半径に基づいてレンズの表面形状を特定してもよい。レンズの表面形状に関する情報は、例えば、作業者によって入力されてもよいし、レンズ形状測定ユニット200によってレンズLEの形状が測定されることで取得されてもよい。
次いで、CPU5は、リムレスフレームが備える留め具の種類に関する情報を取得する(S2)。留め具の種類に関する情報としては、例えば、レンズLEに形成された穴に挿入されるピンの数、ピンが複数設けられている場合のピンの配置、レンズLEのコバ部に接触するヨロイの有無、および、レンズLEにおけるヨロイの接触位置等の少なくともいずれかが取得されてもよい。
次いで、CPU5は、レンズLEに形成する穴の位置を取得する(S3)。一例として、本実施形態では、レンズLEの光軸方向前側からレンズLEを見た場合の、レンズLEの前面における穴の位置が取得される。CPU5による穴位置の取得方法は適宜選択できる。例えば、CPU5は、作業者に操作部50を操作させることで穴位置を指定させてもよい。CPU5は、レンズLEのエッジから穴までの距離の情報を取得することで、穴位置を取得してもよい。また、CPU5は、リムレスフレームに取り付けられていたデモレンズの穴の位置を、レンズLEに形成する穴の位置として取得してもよい。
次いで、CPU5は、あおり角の情報を取得する(S4)。あおり角とは、加工後のレンズLEが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、使用者の視軸と、レンズLEの光軸の鉛直面内の角度である。図5における眼鏡70の側面図に示すように、使用者が正面を見た場合の視軸をEXとし、レンズLEの光軸をOXとすると、EXとOXの鉛直面内の角度(側面から見た場合の角度)AGがあおり角となる。一般的に、あおり角は、レンズLEの光軸OXが視軸EXよりも斜め下方に前傾するように調整される場合が多い。従って、あおり角は前傾角と言われる場合もある。「JIS T 7330」では、前傾角は、「レンズの光軸と第一眼位にある眼の視軸(通常、水平方向にある)との垂直面内の角度」と定義されている。また、眼鏡の正面方向に対して垂直な面を「垂直平面」とし、レンズLEのレンズ面のうち光軸が通過する点に接する平面を、「レンズの基準平面」とする。この場合、あおり角は、眼鏡を側面方向から見た場合の垂直平面とレンズの基準平面の角度と表現することもできる。
本実施形態では、レンズLEの加工を行う作業者は、操作部50を操作することで、適切なあおり角を指定する。S4では、CPU5は、作業者によって指定されたあおり角を取得する。従って、作業者は、眼鏡が使用される態様等に応じて適切なあおり角を設定することができる。作業者があおり角を指定する方法は、適宜選択できる。例えば、作業者があおり角の値を直接入力してもよい。また、複数個のあおり角の候補値(例えば、5度、10度、15度等)の中の1つを作業者が選択してもよい。また、眼鏡の使用態様(例えば、遠用、常用、近用等)の中の1つを作業者が選択してもよい。この場合、それぞれの使用態様に、適切なあおり角が予め対応付けられていてもよい。
本実施形態のS4では、CPU5は、S2で取得された留め具の種類に応じて、調整可能なあおり角の範囲を制限する。例えば、レンズLEの穴に挿入されるピンの数が複数であれば、ピンの数が1つである場合に比べてあおり角を調整することが困難となり得る。また、ピンの数が複数である場合でも、複数のピンが縦方向に並んでいれば、複数のピンが横方向に並んでいる場合よりも、あおり角を調整することはさらに困難となる。また、レンズLEにおけるヨロイの接触位置がレンズLEの上部または下部であると、接触位置がレンズLEの左右である場合に比べて、あおり角を調整することは困難となる。本実施形態のCPU5は、調整可能なあおり角の範囲を留め具の種類に応じて制限することで、留め具の種類に適さない穴がレンズLEに形成される可能性を低下させることができる。なお、調整可能なあおり角の範囲は、留め具の種類に応じて予め定められていてもよいし、留め具の種類毎に作業者が設定できてもよい。また、調整可能なあおり角の範囲の制限には、留め具が特定の種類である場合にあおり角の調整を禁止することも含む。
次いで、CPU5は、そり角の情報を取得する(S5)。そり角とは、加工後のレンズLEが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、使用者の視軸と、レンズLEの光軸の水平面内の角度である。図6における眼鏡60の平面図に示すように、使用者が正面を見た場合の視軸EXと、レンズLEの光軸OXの水平面内の角度(上方から見た場合の角度)SGがそり角となる。また、前述した「垂直平面」と「レンズの基準平面」を用いると、そり角は、眼鏡を上方または下方から見た場合の垂直平面とレンズの基準平面の角度と表現することもできる。
次いで、CPU5は、レンズ形状と穴位置に基づいて、基本的な穴角度である第1相対角度A1を決定する(S6)。本実施形態では、前述したように、作業者によって選択されている穴角度設定モードに応じて第1相対角度A1が決定される。つまり、「被加工レンズ倣い」、「デモレンズ倣い」、または「コバ角度」が穴角度設定モードとして選択されていれば、レンズ(被加工レンズLEまたはデモレンズ)の表面形状またはコバ部の形状と穴位置に基づいて、第1相対角度A1が決定される。なお、「任意角度指定」が選択されている場合には、第1相対角度A1は、作業者によって指定された角度とされる。前述したように、第1相対角度A1は、あおり角およびレンズLEの角度に基づく補正が行われる前の仮の相対角度である。また、本実施形態のS6では、レンズ保持軸102R,102Lによって保持されているレンズLEの角度にずれが生じていないと仮定した場合の、穴あけ加工具440とレンズLEの相対角度A1が決定される。詳細には、本実施形態のS6では、レンズ保持軸102R,102LによってレンズLEを光心(レンズLEの光学中心)で保持した場合の、穴あけ加工具440とレンズLEの仮の相対角度A1が決定される。
次いで、CPU5は、あおり角に基づいて第1相対角度A1を補正することで、あおり角が反映された第2相対角度A2を決定する(S7)。図7を参照して、あおり角に基づいて相対角度(本実施形態では第2相対角度A2)を決定する方法について説明する。図7に示す例では、レンズLEのレンズ面に交差する軸をZ0軸とする。Z0軸に垂直に交差し、かつ水平方向に延びる軸をX0軸とする。Z0軸およびX0軸に共に垂直に交差する軸をY0軸とする。あおり角は、レンズLEを前傾または後傾させる角度である。従って、X0軸に平行であり、且つ穴位置を通る軸X’(これは水平方向に延びる軸)を中心として、第1相対角度A1を示すベクトルをあおり角の分だけ回転させることで、あおり角が反映された第2相対角度A2を決定することができる。
あおり角反映後の第2相対角度A2を求める計算式の一例について説明する。まず、本実施形態では、ベクトルが2つの角度成分に分解される。例えば、加工後のレンズLEの枠心(玉型の幾何中心)と穴位置を通る直線と、穴の方向のベクトル(相対角度に依存する)とが成す角度成分をθとする。また、穴位置を通りZ0軸に平行な軸を中心として回転する方向の角度成分をΦとする。穴の方向のベクトルを2つの角度成分(θ,Φ)に分解することで、相対角度の計算が容易になる。ただし、ベクトルを2つの角度成分に分解する方法は変更できる。例えば、X0軸に平行な方向の角度成分と、Y0軸に平行な方向の角度成分にベクトルを分解してもよい。なお、枠心の位置は、例えば、玉型の左右方向の中心、且つ上下方向の中心として求められる場合がある。また、玉型を四角のボックスで囲んだ場合のボックスの中心(ボクシング中心)が枠心の位置として求められることもある。
第1相対角度A1を(θ1,Φ1)に分解した場合、あおり角反映後の第2相対角度A2(θ2,Φ2)は、例えば以下の計算式(1)および(2)によって求められる。ただし、計算式を変更できることは言うまでもない。
θ2≒θ1+(定数×あおり角)・・・・・(1)
Φ2≒Φ1−(定数×あおり角×あおり角)・・・・・(2)
次いで、CPU5は、レンズLEが乱視を矯正するレンズである場合に、あおり角に応じて変動するレンズLEの乱視軸のずれを、あおり角およびそり角の値に基づいて補正する(S8)。あおり角を変動させると、加工されてリムレスフレームに装着されたレンズLEの乱視軸の方向が、適切な方向からずれる場合がある。さらに、そり角が大きい程、あおり角を変動させた場合の乱視軸のずれは大きくなる。従って、あおり角およびそり角の値に基づいて乱視軸のずれを補正することで、乱視軸のずれが適切に抑制される。
乱視軸のずれの補正量を求める計算式の一例、および、補正方法の一例について説明する。乱視軸のずれの補正量は、例えば以下の計算式(3)によって求められる。ただし、計算式を変更できることは言うまでもない。
乱視軸のずれの補正量≒定数×あおり角×そり角・・・・・(3)
また、求めた補正量に基づいて乱視軸のずれを補正する具体的な方法も、適宜選択できる。例えば、CPU5は、レンズ保持軸102R,102LによってレンズLEを保持させる際の、レンズLEの乱視軸の角度を、補正前の乱視軸の角度から補正量だけオフセットさせてもよい。また、CPU5は、レンズLEに配置する玉型のレイアウトを補正量だけ回転させることで、乱視軸のずれを補正してもよい。これらの場合、CPU5は、レンズLEの光心を中心として、レンズLEの乱視軸の角度または玉型のレイアウトを回転させてもよい。また、CPU5は、穴あけ加工具とレンズLEの相対角度を変更することで、乱視軸のずれを減少させてもよい。また、CPU5は、相対角度と穴の位置を変更することで、乱視軸のずれを減少させてもよい。
次いで、CPU5は、レンズ保持軸102R,102Lによって実際に保持されたレンズLEの角度情報(換言するとレンズ保持軸102R,102Lによって保持された後のレンズLEの角度情報)を取得する(S9)。一例として、本実施形態のCPU5は、レンズ保持軸102R,102Lによって保持されたレンズLEの形状の測定結果を取得し、取得した測定結果に基づいてレンズLEの角度情報を取得する。本実施形態では、眼鏡レンズ加工装置1が備えるレンズ形状測定ユニット200によってレンズLEの形状が測定される。しかし、CPU5は、外部機器(例えばレンズ形状測定装置)によって測定されたレンズLEの形状の情報を、有線通信、無線通信、または着脱可能なメモリ等を介して取得してもよい。
図8および図9を参照して、保持されたレンズLEの形状の測定結果からレンズLEの角度情報を取得する方法の一例について説明する。本実施形態では、CPU5は、保持されたレンズLEの表面形状(前面および後面の少なくともいずれか)の計測結果(例えば、レンズLEに形成する玉型に沿って表面形状を測定した結果)を取得する。次いで、CPU5は、レンズLEの表面形状に沿う仮想的な球75を当てはめると共に、仮想的な球75の中心位置Oを特定する。さらに、CPU5は、仮想的な球75の中心位置Oと、レンズLEにおけるレンズ保持軸102R,102Lの接触位置(チャック位置)Hとを通る直線OHを特定する。
図8は、レンズ保持軸102R,102LがレンズLEを光心で挟み込んで保持している状態を示す。この場合、レンズ保持軸102R,102Lは、レンズLEの前面および後面に共に垂直に接触するので、保持されたレンズLEの角度は変化しにくい。従って、図8に示す例では、仮想的な球75の中心位置Oは、レンズ保持軸102R,102Lの保持軸線C上に位置する。つまり、図8に示す例では、直線OHと保持軸線Cは一致する。前述したように、本実施形態において決定される第1相対角度A1および第2相対角度A2(つまり、保持されたレンズLEの角度のずれが補正されていない相対角度)は、レンズ保持軸102R,102LによってレンズLEを光心で保持した場合の、穴あけ加工具440とレンズLEの相対角度である。従って、図8に示す状態では、レンズLEに対する穴あけ加工具440の穴あけ方向Kが補正される必要は無い。
図9は、レンズ保持軸102R,102LがレンズLEを光心以外の位置で挟み込んで保持している状態を示す。レンズLEの前面のカーブと後面のカーブは異なる場合が多い。従って、光心以外の位置でレンズLEを保持する場合、レンズ保持軸102R,102Lは、レンズLEの前面および後面の両方に垂直に接触することは少ない。この場合、保持されたレンズLEの角度が変動し得る。図9に示す例では、レンズLEの角度が変動した結果、仮想的な球75の中心位置Oは、保持軸線C上には位置しない。つまり、直線OHと保持軸線Cは交差する。
本実施形態のCPU5は、レンズ保持軸102R,102LによってレンズLEを光心で保持した場合(図8参照)のレンズLEの角度に対する、レンズ保持軸102R,102Lによって実際に保持されているレンズLEの角度のずれを、角度情報として取得する。一例として、本実施形態のCPU5は、保持軸線Cに対する直線OHの角度のずれα(図9参照)を、角度情報として取得する。
なお、レンズLEの角度情報を取得する方法は変更できる。例えば、CPU5は、レンズ保持軸102R,102Lによって保持されたレンズLEの稜部(例えば、レンズ前面とレンズ側面の境界となる稜部)の複数点(例えば3点以上)の位置を、保持されたレンズLEの形状の測定結果から特定してもよい。この場合、CPU5は、特定した複数点を通る基準平面を特定してもよい。レンズ保持軸102R,102LがレンズLEを光心で保持している場合、基準平面は保持軸線Cに対して垂直となる。一方で、保持されているレンズLEの角度が変動すると、基準平面は保持軸線Cに対して垂直とはならない。従って、CPU5は、基準平面の角度に基づいてレンズLEの角度情報を取得することができる。例えば、CPU5は、基準平面の法線と保持軸線Cの角度のずれを、角度情報として取得してもよい。
次いで、CPU5は、保持されているレンズLEの角度が考慮された第3相対角度A3を、レンズLEの角度情報に基づいて決定する(S10)。一例として、本実施形態のCPU5は、レンズLEを光心で保持した場合の仮の相対角度(本実施形態では第2相対角度A2)を、保持されているレンズLEの角度のずれαに応じて補正することで、第3相対角度A3を決定する。
図9に示すように、レンズLEを光心で保持した場合の仮の相対角度のままでは、穴あけ加工具440による穴あけ方向Kは、適切な角度からずれる。従って、CPU5は、角度ずれが考慮されてない穴あけ方向Kを、レンズLEの角度のずれαだけ回転させることで、実際に穴を形成する際の穴あけ方向K’を決定する。穴あけ方向K’とレンズLEの相対角度が、第3相対角度A3となる。
CPU5は、穴あけ加工を行う際の穴あけ加工具440とレンズLEの相対角度がA3となるように、加工制御データを作成する。CPU5は、作成した加工制御データに従って加工動作を制御することで、適切な角度の穴をレンズLEに形成することができる。
上記実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、上記実施形態で例示された技術を変更することも可能である。まず、上記実施形態で例示した加工制御データ作成処理(図4参照)の一部のみを実施することも可能である。例えば、CPU5は、保持されたレンズLEの角度変化を考慮せずに、あおり角のみを考慮して相対角度を決定してもよい。この場合、CPU5は、図4におけるS9,S10の処理を省略してもよい。逆に、CPU5はあおり角を考慮せずに、保持されたレンズの角度変化のみを苦慮して相対角度を決定してもよい。この場合、CPU5は、図4におけるS2,S4,S5,S7,S8の少なくともいずれかの処理を省略してもよい。また、本実施形態におけるS10では、レンズLEの角度のずれαに応じて第2相対角度A2を補正することで、第3相対角度A3が決定される。しかし、CPU5は、S7の処理を省略する場合には、第1相対角度A1を角度ずれαに応じて補正することで、第3相対角度A3を決定してもよい。
上記実施形態のS6,S7では、CPU5は、レンズLEの形状と穴の位置に基づいて第1相対角度A1を決定し、第1相対角度A1をあおり角に基づいて補正することで、あおり角が反映された第2相対角度A2を決定している。しかし、CPU5は、仮の相対角度を決定する処理を経ずに、あおり角が反映された相対角度を直接決定してもよい。同様に、上記実施形態のS10では、CPU5は、レンズLEが光心で保持された場合の仮の相対角度を、レンズLEの角度情報に基づいて補正することで、保持されたレンズLEの角度変動が反映された相対角度A3を決定している。しかし、CPU5は、仮の相対角度を決定する処理を経ずに、レンズLEの角度変動が反映された相対角度を直接決定してもよい。
上記実施形態では、CPU5は、レンズ保持軸102R,102Lによって保持されたレンズLEの角度情報を取得し、角度情報に基づいて相対角度を決定している。しかし、CPU5は、レンズLEの角度情報を取得せずに、レンズLEの角度変動が反映された相対角度を決定することも可能である。例えば、CPU5は、保持されているレンズLEの形状の測定結果を順次参照しながら、レンズLEの穴あけ加工具440の相対角度が適切な角度となるまで、穴あけ加工具440およびレンズ保持軸102R,102Lの少なくとも一方の角度を変化させてもよい。この場合でも、保持されているレンズLEの角度に基づいて適切な相対角度が決定される。
1 眼鏡レンズ加工装置
5 CPU
200 レンズ形状測定ユニット
440 穴あけ加工具

Claims (7)

  1. レンズに穴を形成する穴あけ加工具を備えた眼鏡レンズ加工装置であって、
    前記レンズに形成する穴の位置を取得する穴位置取得手段と、
    加工後の前記レンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、前記使用者の視軸と、前記レンズの光軸の鉛直面内の角度であるあおり角を取得するあおり角取得手段と、
    前記レンズにおける前記穴の位置に穴を形成する際の、前記穴あけ加工具と前記レンズの相対角度を、前記あおり角取得手段によって取得されたあおり角に基づいて決定する相対角度決定手段と、
    を備えたことを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  2. 請求項1に記載の眼鏡レンズ加工装置であって、
    前記あおり角取得手段は、作業者が操作部を操作することで指定されたあおり角を取得することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  3. 請求項1または2に記載の眼鏡レンズ加工装置であって、
    前記相対角度決定手段は、
    加工される前記レンズの形状、または、リムレスフレームに取り付けられていたデモレンズの形状と、前記穴位置取得手段によって取得された前記穴の位置と、前記あおり角取得手段によって取得されたあおり角とに基づいて、前記相対角度を決定することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  4. 請求項3に記載の眼鏡レンズ加工装置であって、
    前記相対角度決定手段は、
    加工される前記レンズの形状、または、リムレスフレームに取り付けられていたデモレンズの形状と、前記穴位置取得手段によって取得された前記穴の位置とに基づいて、前記穴あけ加工具と前記レンズの仮の相対角度を決定し、
    前記あおり角取得手段によって取得されたあおり角に基づいて前記仮の相対角度を補正することで、実際に穴を形成する際の前記相対角度を決定することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の眼鏡レンズ加工装置であって、
    加工後の前記レンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、前記使用者の視軸と、前記レンズの光軸の水平面内の角度であるそり角を取得するそり角取得手段と、
    あおり角に応じて変動する前記レンズの乱視軸のずれを、あおり角およびそり角の値に基づいて補正する補正手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の眼鏡レンズ加工装置であって、
    前記レンズに形成される穴に挿入されて前記レンズを固定するリムレスフレームの留め具の種類に応じて、調整可能なあおり角の範囲を制限する制限手段をさらに備えたことを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  7. レンズに穴を形成する穴あけ加工具を備えた眼鏡レンズ加工装置において用いられる加工制御データを作成するために、データ作成装置によって実行される加工制御データ作成プログラムであって、
    前記データ作成装置の制御部によって実行されることで、
    前記レンズに形成する穴の位置を取得する穴位置取得ステップと、
    加工後の前記レンズが取り付けられた眼鏡を使用者が装用して正面を見た場合の、前記使用者の視軸と、前記レンズの光軸の鉛直面内の角度であるあおり角を取得するあおり角取得ステップと、
    前記レンズにおける前記穴の位置に穴を形成する際の、前記穴あけ加工具と前記レンズの相対角度を、前記あおり角取得手段によって取得されたあおり角に基づいて決定する相対角度決定ステップと、
    を前記データ作成装置に実行させることを特徴とする加工制御データ作成プログラム。

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