JP2018003173A - 離型シート及び樹脂皮革 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の一実施形態に係る離型シートについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る離型シートの概略構成を示す切断端面図(図1(A))、平面図(図1(B))及び部分拡大切断端面図(図1(C))であり、図2は、本実施形態に係る離型シートの他の態様の概略構成を示す切断端面図(図2(A))、平面図(図2(B))及び部分拡大切断端面図(図2(C))であり、図3〜7は、本実施形態に係る離型シートの第2凹凸構造の態様を概略的に示す切断端面図である。
上述した本実施形態に係る離型シート1は、基材2の第1面2A上に離型層3を構成する材料(樹脂材料)からなる膜を形成し、当該樹脂材料膜の表面(離型層3の第1面3A)に第1凹凸構造4及び第2凹凸構造5を形成することで製造され得る。
続いて、本実施形態における樹脂皮革について説明する。図9は、本実施形態における樹脂皮革の概略構成を示す切断端面図である。なお、後述するように、本実施形態における樹脂皮革は、上記離型シート1を用いて製造される。図9においては、図1(A)〜(C)に示す離型シート1を用いて製造された樹脂皮革を例示して説明する。
上記樹脂皮革10の製造方法としては、本実施形態に係る離型シート1を用い、樹脂皮革10の樹脂表皮層12の表面に第1凹凸構造13及び第2凹凸構造14を形成することのできる方法であればよく、離型シートを用いた従来公知の樹脂皮革(合成皮革、人工皮革)の製造方法を採用することができる。樹脂皮革の製造方法は、乾式法であってもよいし、湿式法であってもよい。
(1)転写版の準備
銅めっきしたシリンダー(径:100mmφ,幅:300mm)の表面に、機械切削により第1凹凸構造21及び第2凹凸構造20を形成した後、表面をクロムめっき処理して転写版20を作製した。転写版20において、第1凹凸構造21の凹部は、寸法20μm、深さ8.0μm、面積率50%の略円柱形状とした。また、第2凹凸構造22は、ピッチ2μm(凹部及び凸部の寸法:1μm)、高さ(深さ)1μmのラインアンドスペース形状とした。
紙製の基材2(厚み:150μm)の第1面2A上に、ポリプロピレンを塗布して離型層3(厚み:50μm)を形成し、下記の条件で離型層3の第1面3Aに転写版20を加熱押圧して第1凹凸構造21及び第2凹凸構造22を転写し、基材2と、第1面3A上に第1凹凸構造4及び第2凹凸構造5が形成されてなる離型層3とを備える離型シート1(原反幅:300mm)を製造した。
(転写条件)
・シリンダー温度:120℃
・押圧力:150kgf/cm
・搬送速度:5m/min
上記離型シート1の離型層3の第1面3A上に、樹脂表皮層形成用組成物として下記組成の合成皮革の表皮層様ポリウレタン組成物をバーコート法で塗布し、100〜120℃の範囲内で2分間、加熱乾燥させた。その後、塗布層上に接着剤を用いて基布(支持層)を貼り合わせ、乾燥、熟成後、離型シート1を剥離して樹脂皮革10を製造した。
(樹脂表皮層形成用組成物)
・ポリウレタン(レザミンNE−8811,大日精化工業社製) 100質量部
・着色剤(セイカセブンNET−5794ブラック,大日精化工業社製) 15質量部
・トルエン 25質量部
・イソプロピルアルコール 25質量部
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を200μmとした以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を1000μmとした以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を10μmとした以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を1200μmとした以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部を、底面が略平坦面であり、平面視略四角形のすり鉢状とした以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革21を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を200μmとした以外は、実施例6と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を1000μmとした以外は、実施例6と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を10μmとした以外は、実施例6と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第1凹凸構造21の凹部の寸法を1200μmとした以外は、実施例6と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第2凹凸構造22のピッチを5μm(凹部及び凸部の寸法:2.5μm)にした以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版の表面に第2凹凸構造22を形成せず、第1凹凸構造21のみを形成した以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版の表面に第1凹凸構造21を形成せず、第2凹凸構造22のみを形成した以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
転写版20における第2凹凸構造22のピッチを0.2μm(凹部及び凸部の寸法:0.1μm)にした以外は、実施例1と同様にして転写版20を準備し、離型シート1及び樹脂皮革10を製造した。
実施例1〜11及び比較例1〜3の樹脂皮革10から100mm角のサンプルを切り出し、当該各サンプルを机の上に置き、照度400ルクス(明るいオフィス相当)環境下で各サンプルの外観について、被験者10名により多色の光沢感が認められるか否か、艶消し感が認められるか否か、並びに第1凹凸構造13及び第2凹凸構造14が視認されるか否かの3つの観点から評価した。
2…基材
3…離型層
4…第1凹凸構造
41…凹部
42…凸部
5…第2凹凸構造
51…凹部
52…凸部
10…樹脂皮革
11…支持層
12…樹脂表皮層
13…第1凹凸構造
131…凹部
132…凸部
14…第2凹凸構造
141…凹部
142…凸部
Claims (10)
- 樹脂皮革を製造するために用いられる離型シートであって、
第1面及びそれに対向する第2面を有し、前記第1面側に凹凸構造が形成されてなる離型層を有し、
前記凹凸構造は、第1凹凸構造と、前記第1凹凸構造上の少なくとも一部に形成されてなる第2凹凸構造とを含み、
前記第1凹凸構造は、前記樹脂皮革に転写されることで当該樹脂皮革に艶消し感を付与可能な寸法であって、前記第1凹凸構造に対応して前記樹脂皮革に転写された凹凸構造が視認され難い寸法を有し、
前記第2凹凸構造は、前記樹脂皮革に多色の光沢感を付与可能な寸法であって、前記第1凹凸構造よりも小さい寸法を有する
ことを特徴とする離型シート。 - 前記第2凹凸構造のピッチは、0.5〜3μmであることを特徴とする請求項1に記載の離型シート。
- 前記第2凹凸構造のアスペクト比が、0.1〜3であることを特徴とする請求項1又は2に記載の離型シート。
- 前記第2凹凸構造の断面形状は、略三角波形状、略矩形波形状、略台形波形状、略正弦波形状又は略鋸歯状波形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の離型シート。
- 前記第2凹凸構造は、ラインアンドスペース形状又は格子形状を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の離型シート。
- 支持層と、前記支持層上に設けられている樹脂表皮層とを備え、
前記樹脂表皮層上には、第1凹凸構造及び第2凹凸構造を含む凹凸構造が形成されており、
前記第1凹凸構造は、視認され難く、かつ艶消し感が奏され得る寸法を有し、
前記第2凹凸構造は、多色の光沢感が奏され得る寸法であって、前記第1凹凸構造よりも小さい寸法を有することを特徴とする樹脂皮革。 - 前記第2凹凸構造のピッチは、0.5〜3μmであることを特徴とする請求項6に記載の樹脂皮革。
- 前記第2凹凸構造のアスペクト比が、0.1〜3であることを特徴とする請求項6又は7に記載の樹脂皮革。
- 前記第2凹凸構造の断面形状は、略三角波形状、略矩形波形状、略台形波形状、略正弦波形状又は略鋸歯状波形状であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の樹脂皮革。
- 前記第2凹凸構造は、ラインアンドスペース形状又は格子形状を有することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の樹脂皮革。
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