JP2018002213A - 断熱複合容器 - Google Patents
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図1は本発明による断熱複合容器の一実施形態を示す概略断面図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる断熱複合容器10は、胴部11と底部12を備えるカップ状の外側容器1と、外側容器の内側に収容される、胴部と底部を備えるカップ状の内側容器2とを、外側容器1と内側容器2との間に保冷保温材3が充填された状態で一体となる上端開口部13を有する二重構造の容器である。
外側容器は、筒状の胴部の下端に底部を備えるカップ状の合成樹脂製の容器である。
外側容器は、容器本体の胴部上部に周状の膨出部(フランジ部)が形成されている。さらに外側容器の胴部の上端にスタッキング用段差部が形成されてもよい。
外側容器は、容器本体の内側に内側容器を収納すると共に、外側容器の胴部および底部の内壁と内側容器の胴部および底部の外壁との間に断面U字状の空間を形成し、この空間に保冷保温材を収容するものである。
図2に示すように、外側容器用積層体20は、少なくともその一部に断熱保温性の発泡材で形成された発泡層22を含んでいることが必要である。
例えば、図2(a)において、外側容器用積層体20は、外側に位置するプラスチック製の基材層21と、基材層21に積層され、内側(内側容器側)に位置する発泡層22とを有している。
または、図2(b)に示すように、外側容器用積層体20が、一対のプラスチック製の基材層21と、その層間に介在する発泡層22とから構成されていても良い。
あるいは、図2(c)に示すように、外側容器用積層体20が発泡層22の単層からなっていても良い。
本実施形態の発泡層は、熱可塑性樹脂の表面が発泡した発泡材で形成されていれば、特に限定されない。熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂などから構成することができる。
本実施形態の基材層は、例えばポリプロプレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、またはアクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合樹脂(ABS)等の熱可塑性樹脂から構成することができる。基材層は、単層だけでなく、複数の層を積層したものであっても良い。なお、各層間には密着性を向上させるため接着層を形成してもよい。
基材層は、着色や印刷などを施してもよい。なお、着色は、カーボンブラック、酸化クロム、酸化鉄、アニリンブラック、シアニンブラック等を用いて、遮光性を付与してもよい。更に、アルミニウム箔を使用することもできる。
使用しうる接着剤としては熱可塑性樹脂系接着剤、熱可塑性エラストマー系接着剤、感圧型接着剤、ホットメルト型接着剤、ゴム系接着剤等の何れでも良い。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体及びこれらの混合物、スチレンブロックブタジエンブロック共重合体エラストマー、スチレンブタジエン共重合体エラストマー等を用いることができる。
内側容器は、筒状の胴部の下端に底部を備えるカップ状の合成樹脂製の容器である。
そして、内側容器は、容器本体の胴部上部に周状の膨出部(フランジ部)が形成されている。
内側を形成する合成樹脂は、特に限定されず、射出成形や、真空成形、圧空成形、真空圧空成形等によって成形加工が容易に行えるような樹脂を用いるのが好ましい。内側容器の材質として具体的には、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合樹脂(ABS)等の熱可塑性樹脂を好適に用いることができる。さらに内側容器としては、樹脂の単層構造に限られず、上記の樹脂層に、エチレン酢酸ビニル共重合物、アイオノマー等の樹脂層を積層し、多層構造としてもよい。
保冷保温材は、内容物の熱が伝道するのを防ぐための材料である。
保冷保温材のうち、保温機能を有する保温材としては、ポリエチレングリコール類、パラフィンワックスの石油系ワックスやポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等の合成ワックスの他に、木ロウ、カルナバロウ、蜜ロウなどの天然系ワックス、さらに、ココナツ油やパーム油のような植物系油脂やラード、牛脂のような動物系油脂、ゼラチン、寒天、カラギーナン等の水溶液を好適に用いることができる。特に本実施形態において保温材としては、内容物を適正な温度に保つために、融点が15℃〜100℃の物質を採用するのがより好ましい。
5mm未満であると、保冷保温材を均一に充填できないので、好ましくない。一方、30mmを超えると、コスト面、重量面から好ましくない。
図3は、本発明による断熱複合容器に蓋材4を装着した一実施形態を示す概略断面図である。図3に示すように、本実施形態の断熱複合容器10においては、容器本体の上端開口部13を閉塞するように蓋材4を配置して内容物を収納できるように密閉するようにしても良い。
図4は、本発明による断熱複合容器の一実施形態において外側容器1に内側容器2を収納する方法を示す説明図である。
図4に示すように、例えば、外側容器1本体に保冷保温材3を注入し、外側容器の内側に内側容器2を収納し、その収納時の圧力によって保冷保温材を容器全周に均一に行き渡らせ、その後、内側容器を外側容器に溶着して両者を一体化することにより断熱複合容器が製造される。
この溶着部30は、全周にわたって外側容器と内側容器を固定されている。外側容器と内側容器との隙間が密閉されている。
そして、内側容器に内容物Mを充填後、蓋材4を装着して内容物を収納できるように密閉される。
まず、発泡層用ポリスチレン樹脂組成物からなるペレットを押出機に供給し、基材層用ポリプロピレン樹脂組成物からなるペレットを別の押出機に供給して、Tダイから共押出発泡することにより、基材層が積層された3層構造の積層シートを製造した。発泡後の積層シートの厚さは2mm、基材層の厚さは0.03mmであった。
上記シートを加熱軟化させたのち、冷却固化前に型とシートとの隙間を真空状態にし、シートを型に密着させて成形する真空成形により、外側の発泡容器を作製した。
実施例1で用いた内側容器のABS樹脂をポリプロピレン樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の断熱複合容器(層構成:外側容器2mm/保冷保温材3mm/内側容器1.1mm)を作製した。
実施例1で用いた発泡層用ポリスチレン樹脂組成物からなるペレットを押出機に供給し、基材層用ポリプロピレン樹脂組成物からなるペレットを別の押出機に供給して、Tダイから共押出発泡することにより、基材層が積層された5層構造の積層シートを製造した。発泡後の積層シートの厚さは3mm、基材層の厚さは0.03mmであった。
それ以外は、実施例1と同様にして、実施例3の断熱複合容器を作製した。
実施例1で用いた外側容器の発泡層用ポリスチレン樹脂をABS樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の断熱複合容器を作製した。
実施例2で用いた外側容器の発泡ポリプロピレン樹脂をABS樹脂に変更した以外は、実施例2と同様にして、比較例2の断熱複合容器を作製した。
実施例1で用いた外側容器の発泡ポリプロピレン樹脂をポリプロピレン樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例3の断熱複合容器を作製した。
実施例2で用いた外側容器の発泡ポリプロピレン樹脂をポリプロピレン樹脂に変更した以外は、実施例2と同様にして、比較例4の断熱複合容器を作製した。
なお、蓋材用の積層体における接着剤としては、ポリエステル系二液硬化型接着剤を使用した。
23℃の環境下で、冷蔵庫から取り出し直後と、取り出しから10分後と、取り出しから30分後と、取り出しから1時間後との各時点において、断熱複合容器内の水の温度、及び容器外表面の温度を接触式温度計により計測し、水の温度と容器外表面の温度との温度差を求めた。
23℃の環境下で、冷蔵庫から取り出し直後と、取り出しから10分後と、取り出しから30分後と、取り出しから1時間後との各時点において、断熱複合容器の外表面に生じる結露水の発生状況を目視で観察し、以下のように評価した。
○:容器の表面に結露水が目立たない。
△:容器の表面に結露水が目立たないが、表面が濡れた状態。
×:容器の表面に結露水が多く発生して目立つ状態。
また、同様に、23℃に管理された室内に取り出しから10分後と、取り出しから30分後と、取り出しから1時間後との各時点においても実施例1〜3の断熱複合容器の方が比較例1〜4と比べて断熱複合容器内の水の温度とその容器外表面の温度との温度差が大きく、この結果、本発明の断熱複合容器の断熱効果が高いことが判明した。
また、同様に、23℃に管理された室内に取り出しから10分後と、取り出しから30分後と、取り出しから1時間後との各時点においても実施例1〜3の断熱複合容器の方が比較例1〜4と比べて容器外表面に結露水が発生しないことが判明した。
2 内側容器
3 保冷保温材
4 蓋材
10 断熱複合容器
11 胴部
12 底部
13 上端開口部
20 外側容器用積層体
21 基材層
22 発泡層
30 溶着部
40 溶着部
M 内容物
Claims (3)
- 胴部と底部を備えるカップ状の外側容器と、
前記外側容器の内側に収容される、胴部と底部を備えるカップ状の内側容器とを、
前記外側容器と前記内側容器との間に保冷保温材が充填された状態で一体となる二重構造の断熱複合容器であって、
前記外側容器が、少なくともその一部に発泡材で形成された発泡層を備えていることを特徴とする断熱複合容器。 - 前記外側容器が、発泡層と、基材層とを備える積層体からなることを特徴とする請求項1記載の断熱複合容器。
- 前記内側容器の上端開口部を閉塞するように蓋材が配置されたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の断熱複合容器。
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