JPH0115629Y2 - - Google Patents
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- JPH0115629Y2 JPH0115629Y2 JP6123982U JP6123982U JPH0115629Y2 JP H0115629 Y2 JPH0115629 Y2 JP H0115629Y2 JP 6123982 U JP6123982 U JP 6123982U JP 6123982 U JP6123982 U JP 6123982U JP H0115629 Y2 JPH0115629 Y2 JP H0115629Y2
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Landscapes
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Packages (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は容器、更に詳しくは紙製容器にプラス
チツク製容器が内挿された容器に関するものであ
つて、その目的とする処は、耐薬品性にすぐれ、
成型性もよく、炭酸ガス、酸素、水蒸気等を透過
し難く、しかも高温の処理にも耐え得る容器を提
供するにある。
チツク製容器が内挿された容器に関するものであ
つて、その目的とする処は、耐薬品性にすぐれ、
成型性もよく、炭酸ガス、酸素、水蒸気等を透過
し難く、しかも高温の処理にも耐え得る容器を提
供するにある。
紙製容器例えば紙カツプに、プラスチツクフイ
ルム、あるいはプラスチツク成型品による同形の
プラスチツク製容器を内挿した容器は既に知られ
ているがこれらの容器は耐薬品性、成型性、ガス
バリヤー性、耐高温性等種々の性質については一
長一短あつて、これらを満足するものは得られて
いなかつた。
ルム、あるいはプラスチツク成型品による同形の
プラスチツク製容器を内挿した容器は既に知られ
ているがこれらの容器は耐薬品性、成型性、ガス
バリヤー性、耐高温性等種々の性質については一
長一短あつて、これらを満足するものは得られて
いなかつた。
しかもこれらの性質のどの範囲を容器が具備し
ているかによつて容器に充填される物品の種類が
決まつてくるものであつて、この点本考案者は、
通常の物品である粉体、粒体、固体はもちろんの
こと、各種液体、例えばアルコール飲料、各種果
汁類、ジユース、コーヒ等や、マニキユア用液、
タイプライター用消字液等のような揮発性溶剤を
も含有する物品等まで幅広い領域の物品を充填し
得る容器を得るべく鋭意検討し種々実験を重ねた
結果両面がプラスチツクコートされた紙製容器
に、外層がアクリルニトリル樹脂層であり、内層
がポリオレフイン系合成樹脂層であつて、これら
は一体化されたプラスチツク製容器が内挿されて
いる容器とすることによつてよくその目的を達す
ることができたものである。
ているかによつて容器に充填される物品の種類が
決まつてくるものであつて、この点本考案者は、
通常の物品である粉体、粒体、固体はもちろんの
こと、各種液体、例えばアルコール飲料、各種果
汁類、ジユース、コーヒ等や、マニキユア用液、
タイプライター用消字液等のような揮発性溶剤を
も含有する物品等まで幅広い領域の物品を充填し
得る容器を得るべく鋭意検討し種々実験を重ねた
結果両面がプラスチツクコートされた紙製容器
に、外層がアクリルニトリル樹脂層であり、内層
がポリオレフイン系合成樹脂層であつて、これら
は一体化されたプラスチツク製容器が内挿されて
いる容器とすることによつてよくその目的を達す
ることができたものである。
以下、添付図面について本考案の実施の一例を
説明すると、1は紙であつてその両面にはプラス
チツク2がコーテイングされて紙製容器3とされ
る。4はアクリルニトリル樹脂の層であり、外層
となる。5はポリエチレン樹脂の層であり内層と
なる。これらアクリル樹脂の層4とポリエチレン
樹脂の層5とは一体化されてプラスチツク製容器
6とされる。このプラスチツク製容器6は前記し
た紙製容器3に内挿されて容器7となる。プラス
チツク製容器であるアクリルニトリル樹脂の層は
外層であり、ポリエチレン樹脂の層は内層である
が、この外層および内層とは、プラスチツク製容
器が紙製容器に内挿されている時、紙製容器に接
する側を外層といゝ、充填される内容物に接する
側を内層というものである。8は容器7の上部に
形成された鍔片であり、9は内蓋であり、この内
蓋9はアルミニウム箔10とポリエチレンフイル
ム11とを積層一体化したもので、これを容器に
施すには内蓋9のポリエチレンフイルム11を下
方にして容器の鍔片8に載せ、プラスチツク製容
器6の内層であるポリエチレン樹脂層5と相接せ
しめてこれらをヒートシールすればよい。12は
外蓋であつて適宜のプラスチツク成型品からな
り、前記した内蓋9の上から嵌着される。
説明すると、1は紙であつてその両面にはプラス
チツク2がコーテイングされて紙製容器3とされ
る。4はアクリルニトリル樹脂の層であり、外層
となる。5はポリエチレン樹脂の層であり内層と
なる。これらアクリル樹脂の層4とポリエチレン
樹脂の層5とは一体化されてプラスチツク製容器
6とされる。このプラスチツク製容器6は前記し
た紙製容器3に内挿されて容器7となる。プラス
チツク製容器であるアクリルニトリル樹脂の層は
外層であり、ポリエチレン樹脂の層は内層である
が、この外層および内層とは、プラスチツク製容
器が紙製容器に内挿されている時、紙製容器に接
する側を外層といゝ、充填される内容物に接する
側を内層というものである。8は容器7の上部に
形成された鍔片であり、9は内蓋であり、この内
蓋9はアルミニウム箔10とポリエチレンフイル
ム11とを積層一体化したもので、これを容器に
施すには内蓋9のポリエチレンフイルム11を下
方にして容器の鍔片8に載せ、プラスチツク製容
器6の内層であるポリエチレン樹脂層5と相接せ
しめてこれらをヒートシールすればよい。12は
外蓋であつて適宜のプラスチツク成型品からな
り、前記した内蓋9の上から嵌着される。
本考案にあつてはプラスチツク製容器を構成す
る各樹脂層は、それらの樹脂からなるフイルムを
重ね合わせて作成されてもよく、あるいは溶融樹
脂を各種の成型手段によつて成型されたものであ
つてもよい。
る各樹脂層は、それらの樹脂からなるフイルムを
重ね合わせて作成されてもよく、あるいは溶融樹
脂を各種の成型手段によつて成型されたものであ
つてもよい。
本考案において用いられる紙製容器の両面にコ
ーテイングされるプラスチツクの種類は如何なる
ものであつてもよく、またこの紙製容器は胴部と
底部とが一体化されたものとして説明したがこれ
に限ることなく胴部と底部とが別個に作成され、
その後、一体化されるものであつてもよい。上記
の説明にあつては容器の密封手段として内蓋およ
び外蓋を用いた場合を、その一例としたが本考案
はこれに限られるものではなく、他の如何なる手
段であつても差支えない。それ故、内蓋と外蓋と
の二重による密封でなくても、一重での蓋による
ものであつても差支えないが、二重、一重を問は
ず、容器本体が果たしている耐薬品性、ガスバリ
ヤー性、耐高温性等の性能は蓋にあつても保有さ
れていることが望ましく、それ故、プラスチツク
製容器と同じ材料によつて蓋とすることもよい。
ーテイングされるプラスチツクの種類は如何なる
ものであつてもよく、またこの紙製容器は胴部と
底部とが一体化されたものとして説明したがこれ
に限ることなく胴部と底部とが別個に作成され、
その後、一体化されるものであつてもよい。上記
の説明にあつては容器の密封手段として内蓋およ
び外蓋を用いた場合を、その一例としたが本考案
はこれに限られるものではなく、他の如何なる手
段であつても差支えない。それ故、内蓋と外蓋と
の二重による密封でなくても、一重での蓋による
ものであつても差支えないが、二重、一重を問は
ず、容器本体が果たしている耐薬品性、ガスバリ
ヤー性、耐高温性等の性能は蓋にあつても保有さ
れていることが望ましく、それ故、プラスチツク
製容器と同じ材料によつて蓋とすることもよい。
本考案による容器は内容物を充填後、容器ごと
これを加熱し、その後、これを冷却したり、加熱
された内容物を充填後、これを容器ごと冷却した
り、あるいは、内容物を充填後、これを容器ごと
冷凍し、保管する等、内容物によつて種々の操作
が加えられるものである。
これを加熱し、その後、これを冷却したり、加熱
された内容物を充填後、これを容器ごと冷却した
り、あるいは、内容物を充填後、これを容器ごと
冷凍し、保管する等、内容物によつて種々の操作
が加えられるものである。
本考案におけるプラスチツク製容器を構成する
各層の厚さの一例を示すと、壁体において内層で
あるポリエチレン樹脂層は50μ、外層であるアク
リルニトリル樹脂層は60μ程度であり、最も薄い
部分にあつても50μ程度であることが望ましい。
各層の厚さの一例を示すと、壁体において内層で
あるポリエチレン樹脂層は50μ、外層であるアク
リルニトリル樹脂層は60μ程度であり、最も薄い
部分にあつても50μ程度であることが望ましい。
本考案におけるプラスチツク製容器の内層を構
成する樹脂であるポリオレフイン系合成樹脂は、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂の単独で
あるか、あるいは両者の共重合体または両者の混
合物を用いることができる。
成する樹脂であるポリオレフイン系合成樹脂は、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂の単独で
あるか、あるいは両者の共重合体または両者の混
合物を用いることができる。
本考案は以上に詳細に説明したように構成され
ているから、内容物が接する内層には、毒性が全
く無いポリオレフイン系樹脂が用いられているか
ら、内容物がたとえ飲食品であつたとしても、内
容物を汚染する心配は全くなく、また耐薬品性が
強く、水蒸気等を透過し難いから、充填する内容
物の適用範囲は拡大されるものであり、さらに、
容器中に高温度のものを充填したり、あるいは充
填後、例えば殺菌等のために容器ごと、高温に接
触させたりすると、容器全体が収縮して変形する
虞れがあるが、ポリオレフイン系樹脂によつてそ
れが防止されるから容器の変形は見られない。そ
れ故、高温度の内容物をそのまゝ容器内に充填し
たり、充填後に高温処理を安心して行えるものと
なつた。例えば日本酒の場合では最高70℃程度、
各種のジヤム類では最高80℃程度、ジユース類に
あつては95℃程度の高温に加熱されて充填される
が、これらの場合でも容器の変形は全く心配な
い。
ているから、内容物が接する内層には、毒性が全
く無いポリオレフイン系樹脂が用いられているか
ら、内容物がたとえ飲食品であつたとしても、内
容物を汚染する心配は全くなく、また耐薬品性が
強く、水蒸気等を透過し難いから、充填する内容
物の適用範囲は拡大されるものであり、さらに、
容器中に高温度のものを充填したり、あるいは充
填後、例えば殺菌等のために容器ごと、高温に接
触させたりすると、容器全体が収縮して変形する
虞れがあるが、ポリオレフイン系樹脂によつてそ
れが防止されるから容器の変形は見られない。そ
れ故、高温度の内容物をそのまゝ容器内に充填し
たり、充填後に高温処理を安心して行えるものと
なつた。例えば日本酒の場合では最高70℃程度、
各種のジヤム類では最高80℃程度、ジユース類に
あつては95℃程度の高温に加熱されて充填される
が、これらの場合でも容器の変形は全く心配な
い。
また外層にはアクリルニトリル樹脂が用いられ
ているから、これによつて、容器としてのガスバ
リヤー性特に炭酸ガスを透過し難く、また湿度が
高くなつても酸素が通り易くならない特性をもつ
ているから、これらによる充填する内容物の適用
範囲は更に拡大されるものとなるばかりでなく、
成型性が極めて良好であることから、容器自体の
成型も容易となるものである。
ているから、これによつて、容器としてのガスバ
リヤー性特に炭酸ガスを透過し難く、また湿度が
高くなつても酸素が通り易くならない特性をもつ
ているから、これらによる充填する内容物の適用
範囲は更に拡大されるものとなるばかりでなく、
成型性が極めて良好であることから、容器自体の
成型も容易となるものである。
更にこのようなプラスチツク製容器は両面プラ
スチツクコートされた紙製容器に内挿されて容器
とされているから、極めて薄く構成されてそれ自
身では自立性は全く無いプラスチツク製容器も紙
製容器に内挿されているため全体としては自立性
のある強固な容器となつたものであり、内挿され
たプラスチツク製容器には接合部が全くないか
ら、液体を充填しても内容物が漏れ出すことは全
くなく、最も外側である紙製容器は両面がプラス
チツクコートされているから内容物を充填する際
や、充填後の工程で水に濡れても変形したり、損
傷したりする心配は全く無く、例えば日本酒を充
填した時には、この容器をそのまゝ温湯中に投入
してお燗を行つても何等差支えがない。このよう
に粉体、粒体、固体等の通常の品物はもちろん、
各種の飲食品をはじめ揮発性溶剤を含有する品物
まで幅広い範囲の内容物を長期間品質に変化なく
安定して保存できる優れた容器を提供し得た優秀
な考案である。
スチツクコートされた紙製容器に内挿されて容器
とされているから、極めて薄く構成されてそれ自
身では自立性は全く無いプラスチツク製容器も紙
製容器に内挿されているため全体としては自立性
のある強固な容器となつたものであり、内挿され
たプラスチツク製容器には接合部が全くないか
ら、液体を充填しても内容物が漏れ出すことは全
くなく、最も外側である紙製容器は両面がプラス
チツクコートされているから内容物を充填する際
や、充填後の工程で水に濡れても変形したり、損
傷したりする心配は全く無く、例えば日本酒を充
填した時には、この容器をそのまゝ温湯中に投入
してお燗を行つても何等差支えがない。このよう
に粉体、粒体、固体等の通常の品物はもちろん、
各種の飲食品をはじめ揮発性溶剤を含有する品物
まで幅広い範囲の内容物を長期間品質に変化なく
安定して保存できる優れた容器を提供し得た優秀
な考案である。
添付図面は本考案の実施の一例を示す縦断側面
図である。 1:紙、2:コーテイングされたプラスチツ
ク、3:紙製容器、4:外層であるアクリルニト
リル樹脂層、5:内層であるポリオレフイン系合
成樹脂層、6:プラスチツク製容器、7:容器。
図である。 1:紙、2:コーテイングされたプラスチツ
ク、3:紙製容器、4:外層であるアクリルニト
リル樹脂層、5:内層であるポリオレフイン系合
成樹脂層、6:プラスチツク製容器、7:容器。
Claims (1)
- 両面がプラスチツクコートされた紙製容器に、
外層がアクリルニトリル樹脂層であり、内層がポ
リオレフイン系合成樹脂層であつて、これらは一
体化されたプラスチツク製容器が内挿されている
ことを特徴とする容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123982U JPS58163417U (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | 容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123982U JPS58163417U (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | 容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58163417U JPS58163417U (ja) | 1983-10-31 |
JPH0115629Y2 true JPH0115629Y2 (ja) | 1989-05-10 |
Family
ID=30071446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6123982U Granted JPS58163417U (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | 容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58163417U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5819663B2 (ja) * | 2011-07-20 | 2015-11-24 | 龍江精工株式会社 | 化粧品容器 |
JP5982547B2 (ja) * | 2015-09-18 | 2016-08-31 | 龍江精工株式会社 | 化粧品容器 |
-
1982
- 1982-04-28 JP JP6123982U patent/JPS58163417U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58163417U (ja) | 1983-10-31 |
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