JP2018001776A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル端子を折り曲げることなく、コイル端子を端子箱から延びる導電体に接続することができるインホイールモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】モータ部(21)は、筒状のモータケーシング(25c)と、モータケーシングの外側に設けられる端子箱(25b)と、一端(76m)が端子箱の内部に設けられて端子箱外部から差し込まれる動力線(71)と接続し他端(76n)がモータケーシングの内部空間に設けられる導電体(76)と、ステータコア(24b)およびステータコイル(24c)を含みステータコアがモータケーシングの内周面と嵌合し導電体の他端を軸線(M)方向一方としステータコイルのコイル端子(24d)を軸線方向他方として該コイル端子が導電体の他端に軸線方向に接続するステータ(24)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輪の内空領域に配置されて当該車輪を駆動するインホイールモータ駆動装置に関し、特にステータコイルと端子箱との接続構造に関する。
インホイールモータは、車体側の電源から延びる動力線(電力ケーブル)と接続する。かかる接続構造として従来、例えば特開2014−193715号公報に記載の構造が知られる。図6〜図8は従来のインホイールモータからモータ部を取り出して示す模式図である。図6はモータ軸線を含む切断面を表す縦断面図である。図7はモータ部の組み立て手順を表す分解図であって図6に対応する。図8はモータ部からモータケーシングを取り出してモータ軸線方向にみた状態を表す背面図である。モータ部121はモータ回転軸121mと、ロータ121rと、ステータコア124bと、ステータコイル124cと、円筒形状のモータケーシング122cと、椀状のモータケーシングカバー122vとを有する。モータケーシング122cの外周部分には端子箱125が設けられる。モータ部121のモータ軸線M方向にみて、図8に示すように端子箱125には動力線131の受け入れ孔126が3個貫通形成される。図6および図7に示すように各受け入れ孔126には、動力線131の端部がモータ軸線Mと平行に差し込まれる。動力線131の端部は、端子箱125内部で、被覆133を伴わない芯線132にされる。芯線132の先端には動力線端子134が取り付けられる。動力線端子134は芯線132から直角に延び、基台127に固定される。基台127はモータケーシング122cの径方向厚みT3と重なるように配置される。基台127の端子箱125内の面は動力線131の端部を支持する。基台127の内周面127dは、モータケーシング内周面122dと連続する面であり、ステータコア124bを支持する。基台127の端子箱125内の面から内周面までの径方向厚みは、T3よりも大きい。
モータケーシング122cの内周面にはステータコア124bが嵌合する。ステータコア124bにはステータコイル124cが巻回される。ステータコイル124cのコイル端子124dは、モータ部121の組み立て当初は図6に示すように基台127を超えてモータ軸線Mと平行に延びる。次にコイル端子124dは、モータ部121の組み立て中に図6に破線で示すように直角に折り曲げられて基台127に固定される。基台127には導電棒128が予め設けられている。導電棒128はモータ軸線Mから遠い一端と、モータ軸線Mに近い他端を有する。導電棒128の一端は動力線端子134と結合する。導電棒128の他端は、上述の折り曲げられたコイル端子124dと結合する。モータ部121の軸線Mに関し、折り曲げられたコイル端子124dは、寸法T4で被さるようにして導電棒128の他端に接続する。寸法T4は、厚みT3よりも大きく、厚みT3の径方向位置に重なり、内周面127dよりも外径側に配置される。端子箱125の軸線M方向一端には作業用開口135が形成され、端子箱125の軸線M方向他端には受け入れ孔126が形成される。作業用開口135は端子箱カバー136で封止される。折り曲げ作業は端子箱カバー136を取り外して行われる。
モータケーシング122cのモータ軸線M方向端面は、環状の合わせ面122fを構成する。モータケーシングカバー122vのモータ軸線M方向端面も環状の合わせ面を構成し、両者の合わせ面と突き合せることにより、モータケーシングカバー122vはモータケーシング122cに取付固定される。
特開2014−193715号公報
しかし、図6〜図8に示す従来のステータコイルと端子箱との接続構造にあっては、さらに改善すべき点があることを本発明者は見いだした。つまり導電棒128の他端とコイル端子124dとの結合箇所129は、図8に示すように合わせ面122fの外径側に配置される。具体的にはモータケーシング122cの内周面122dよりも外径側に位置する。
モータ部121の組み立ては、図7に示すようにステータコア124bおよびステータコイル124cを、合わせ面122fによって区画される円形開口122pから、モータケーシング122c内部に差し込む。このときコイル端子124dはモータケーシング122cの内周面122dよりも内径側に位置する。ステータコア124bがモータケーシング122c内周に形成される段差122gが当接すると、ステータコア124bおよびステータコイル124cの軸線M方向位置が位置出しされる。次にコイル端子124dを上述のようにコイル端子124dを外径側に折り曲げて、基台127上の導電棒128に接続する。
かかる従来の組み立て方法にあっては、組み立て工数が多いという問題がある。またコイル端子124dを組み立て作業中に変形させるため、コイル端子124dの形状の精度が悪化する。また変形させることにより、コイル端子124dが破損する懸念がある。
本発明は、上述の実情に鑑み、折り曲げ加工の工程をなくし、従来よりも組み立て工数を少なくしたステータコイルと端子箱との接続構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、車輪ハブを回転自在に支持する車輪ハブ軸受部、および車輪ハブを駆動するモータ部を具備する。そしてモータ部は、モータ軸線に沿って延び軸線方向一端の内周が小径に形成され軸線方向他端の内周が大径に形成されて開口を構成する筒状のモータケーシングと、開口よりも軸線方向一方側でモータケーシングの外側に設けられる端子箱と、一端が端子箱の内部に設けられて端子箱外部から差し込まれる動力線と接続し他端がモータケーシングの内部空間に設けられる導電体と、開口に対応する断面形状のステータコアおよびステータコアに巻回されるステータコイルを含みステータコアがモータケーシングの内周面と嵌合し導電体の他端を軸線方向一方としステータコイルのコイル端子を軸線方向他方としてコイル端子が他端に軸線方向に接続するステータとを備える。
かかる本発明によれば、ステータをモータケーシング開口からモータケーシング内部に挿入して組み立てる際に、コイル端子を折り曲げることなく、コイル端子を端子箱から延びる導電体に接続することができる。したがってインホイールモータ駆動装置の組み立てにおいてコイル端子を折り曲げ加工する工程をなくし、従来よりも組み立て工数を少なくすることができる。
本発明の一実施形態として、端子箱はモータケーシングの外周面よりも外径側に配置される。かかる実施形態によればモータケーシングの内部空間にステータを軸線方向に差し込む際、モータケーシングの外周面よりも内径側に配置されるコイル端子を折り曲げることなく、該コイル端子を端子箱から延びる導電体に接続することができる。他の実施形態として端子箱はモータケーシングの軸線方向一端よりもさらに軸線方向一方側に配置されてもよい。
本発明の好ましい実施形態としてコイル端子は、ステータコアの外周面よりも外径側へ突出する。かかる実施形態によれば、モータケーシングの外周面よりも外径側に配置される導電体に、コイル端子を折り曲げることなく接続することができる。他の実施形態としてコイル端子は、ステータコアの外周面に設けられてもよい。あるいはコイル端子はステータの軸線方向一方端面に設けられてもよい。
本発明のさらに好ましい実施形態としてモータケーシングの内部空間は、ステータを収容するステータ領域と、ステータ領域の外径側に隣接配置されてステータ領域および端子箱間に介在する接続領域とを含む。モータケーシングの開口はステータ領域および接続領域に面する。導電体の他端は接続領域に配置される。かかる実施形態によれば、モータケーシングの開口はステータ領域および接続領域を含み、これらと直接に通じていることから、モータケーシングの内部空間にステータを軸線方向に差し込む際、コイル端子を折り曲げることなく、該コイル端子を導電体の他端に当接させることができる。
本発明の一実施形態として導電体は、モータケーシングの軸線方向両端部のうち開口とは反対側の一方端部に配置される。かかる実施形態によればモータケーシングの内部空間にステータを軸線方向に差し込む際、奥まで差し込むことによって、コイル端子を導電体に当接させることができる。他の実施形態として導電体は、軸線方向中央部あるいは軸線方向一方端部に配置されてもよい。
導電体の配置は特に限定されないが一実施形態として導電体は軸線方向位置が互いに重なるよう複数配置される。係る実施形態によればモータケーシングの内部空間にステータを軸線方向に差し込む際、複数のコイル端子を各導電体に同時に接続することができる。なお軸線方向位置が互いに重なるよう複数配置される導電体は、軸線方向にみて、互いに離隔されて配置されること勿論である。
本発明のインホイールモータ駆動装置は、コイル端子を折り曲げることなく端子箱の導電体に接続する。本発明のインホイールモータ駆動装置は、車輪ハブを回転自在に支持する車輪ハブ軸受部、および車輪ハブを駆動するモータ部を具備する。そしてモータ部は、モータ軸線に沿って延び軸線方向一端の内周が小径に形成され軸線方向他端の内周が大径に形成されて開口を構成する筒状のモータケーシングと、開口よりも軸線方向一方側でモータケーシングの外側に設けられる端子箱と、一端が端子箱の内部に配置されて端子箱外部から差し込まれる動力線と接続し他端がモータケーシングの内部空間に配置される導電体と、開口に対応する断面形状のステータコアおよびステータコアに巻回されるステータコイルを含み開口からモータケーシング内部に挿入されてステータコアがモータケーシングの内周面と嵌合するとともにコイル端子が他端と接続するステータとを備える。
かかる本発明によれば、ステータをモータケーシング開口からモータケーシング内部に挿入して組み立てる際に、コイル端子を折り曲げることなく、コイル端子を端子箱から延びる導電体に接続することができる。したがってインホイールモータ駆動装置の組み立てにおいてコイル端子を折り曲げ加工する工程をなくし、従来よりも組み立て工数を少なくすることができる。
このように本発明によれば、ステータをモータケーシング開口からモータケーシング内部に挿入して組み立てる際に、コイル端子を折り曲げることなく、コイル端子を端子箱から延びる導電体に接続することができる。したがってインホイールモータ駆動装置の組み立てにおいてコイル端子を折り曲げ加工する工程をなくし、従来よりも組み立て工数を少なくすることができる。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す模式図であり、車幅方向外側からみた状態を表す。 同実施形態のインホイールモータ駆動装置を模式的に示す横断面図である。 同実施形態のインホイールモータ駆動装置を模式的に示す展開断面図である。 同実施形態の組み立て手順を示す分解図である。 同実施形態のモータケーシングを取り出して開口を示す図である。 従来のインホイールモータからモータ部を取り出して示す模式的な縦断面図である。 従来のモータ部の組み立て手順を示す分解図である。 従来のモータケーシング開口を表す背面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す模式図である。図2は、第1実施形態のインホイールモータ駆動装置を模式的に示す横断面図である。図1および図2は、車幅方向外側からみた状態を表す。図2中、減速部内部の各歯車は歯先円で表され、個々の歯を図略する。図3は、第1実施形態のインホイールモータ駆動装置を模式的に示す展開断面図である。図3で表される切断面は、図2に示す軸線Mおよび軸線Nfを含む平面と、軸線Nfおよび軸線Nlを含む平面と、軸線Nlおよび軸線Oを含む平面を、この順序で接続した展開平面である。
インホイールモータ駆動装置10は、車輪ハブ軸受部11と、モータ部21と、モータ部21の回転を減速して車輪ハブ軸受部11に伝達する減速部31を備え、電気自動車あるいはハイブリット車両といった電動車両(図示せず)の車幅方向左右両側に対称配置される。このとき図3に示すように、車輪ハブ軸受部11は車幅方向外側に配置され、モータ部21は車幅方向内側に配置される。
インホイールモータ駆動装置10は、図1に仮想線で表される車輪ホイールWの内空領域に配置されるとともに、図3に仮想線で表される車輪ホイールWの中心と連結し、車輪の車輪ホイールWを駆動する。
各インホイールモータ駆動装置10は、図示しないサスペンション装置を介して電動車両の車体と連結される。インホイールモータ駆動装置10は、公道で電動車両を時速0〜180km/hで走行させることができる。
モータ部21および減速部31は、図1および図2に示すように車輪ハブ軸受部11の軸線Oと同軸に配置されず、図3に示すように車輪ハブ軸受部11の軸線Oからオフセットして配置される。つまりインホイールモータ駆動装置10は、詳しくは後述するが、電動車両の前向きに配置される部位と、電動車両の後ろ向きに配置される部位と、上方に配置される部位と、下方に配置される部位とを含む。
車輪ハブ軸受部11は、図3に示すように車輪ホイールWと結合する車輪ハブとしての外輪12と、外輪12の中心孔に通される内側固定部材13と、外輪12と内側固定部材13との環状隙間に配置される複数の転動体14を有し、車軸を構成する。内側固定部材13は、非回転の固定軸15と、1対のインナーレース16と、抜け止めナット17と、キャリア18とを含む。固定軸15は根元部15rが先端部15eよりも大径に形成される。インナーレース16は、根元部15rと先端部15eの間で、固定軸15の外周に嵌合する。抜け止めナット17は固定軸15の先端部15eに螺合して、抜け止めナット17と根元部15rの間にインナーレース16を固定する。
固定軸15は軸線Oに沿って延び、減速部31の外郭をなす本体ケーシング43を貫通する。固定軸15の先端部15eは、本体ケーシング43の正面部分43fに形成される開口43pを貫通し、正面部分43fよりも車幅方向外側へ突出する。固定軸15の根元部15rは、本体ケーシング43の背面部分43bよりも車幅方向内側から、背面部分43bに形成される開口43qを貫通する。なお正面部分43fと背面部分43bは軸線O方向に間隔を空けて互いに向き合うケーシング壁部分である。根元部15rにはキャリア18が取付固定される。キャリア18は本体ケーシング43の外部で図示しないサスペンション装置およびタイロッドと連結する。
転動体14は、軸線O方向に離隔して複列に配置される。軸線O方向一方のインナーレース16の外周面は、第1列の転動体14の内側軌道面を構成し、外輪12の軸線O方向一方の内周面と対面する。軸線O方向他方のインナーレース16の外周面は、第2列の転動体14の内側軌道面を構成し、外輪12の軸線O方向他方の内周面と対面する。以下の説明において、車幅方向外側(アウトボード側)を軸線O方向一方ともいい、車幅方向内側(インボード側)を軸線O方向他方ともいう。図3の紙面左右方向は、車幅方向に対応する。外輪12の内周面は転動体14の外側軌道面を構成する。
外輪12の軸線O方向一方端にはフランジ部12fが形成される。フランジ部12fはブレーキディスクBDおよび車輪ホイールWのスポーク部Wsと同軸に結合するための結合座部を構成する。外輪12はフランジ部12fでブレーキディスクBDおよび車輪ホイールWと結合して、車輪ホイールWと一体回転する。なお図示しない変形例として、フランジ部12fは周方向に間隔を空けて外径側へ突出する突出部であってもよい。
モータ部21は図3に示すように、モータ回転軸22、ロータ23、ステータ24、モータケーシング25c、および端子箱25bを有し、この順序でモータ部21の軸線Mから外径側へ順次配置される。モータケーシング25cは筒状であり、モータ部21のモータケーシングカバー25vは、モータケーシング25cのうち軸線M方向他方の開口を覆う。モータ部21は、径方向隙間を介して対面する内径側のロータおよび外径側のステータを有することから、ラジアルギャップモータであるが、他の形式であってもよい。例えば図示しなかったがモータ部21はアキシャルギャップモータであってもよい。ステータ24は、車体側から延びる動力線71と接続する。モータ部21は、車体側から動力線を介して電力を供給されて、力行運転し、あるいは外輪12の回転を電力に変換し動力線を介して車体側へ供給する回生運転を行う。
図4はモータ部の組み立てを表す分解図であり、図3中のモータ部21に対応する。図5は軸線M方向他方側からみたモータケーシング25cを示す背面図である。端子箱25bはモータケーシング25cの外側に設けられる。本実施形態の端子箱25bは図5に示すようにモータケーシング25cの外周面から突出する。端子箱25bの内部空間S1と、モータケーシング25cの内部空間S2,S3は、仕切壁75によって間仕切りされる。仕切壁75は図3に示すように厚みT1で端子箱25bの軸線M方向一方端と結合する。
モータケーシング25cの内部空間は、図3に示すように接続領域S2およびステータ領域S3を含む。ステータ領域S3は図5に示すように軸線Mを中心とする円形であり、ステータ24を収容する。接続領域S2はステータ領域S3よりも外径側にあって、端子箱25bおよびステータ領域S3間に介在し、具体的には仕切壁75およびステータコア24b間を占める。
仕切壁75には複数の貫通孔が形成され各貫通孔を導電体76が貫通する。導電体76の一端76mは端子箱25bの内部空間に配置され、導電体76の他端76nはモータケーシング25cの内部空間に配置される。仕切壁75は絶縁体からなり、複数の導電体76同士を電気的に絶縁する。軸線M方向位置に関し、各導電体76は全て同位置となるよう配置される。仕切壁75は後述するステータコア24bの外周面から外径方向に離隔している。
端子箱25bには複数の受け入れ孔77が貫通形成されている。各受け入れ孔77には外側から動力線71が差し込まれる。各動力線71の先端部はスリーブ78で包囲される。スリーブ78には外側へ突出する舌部79が形成される。舌部79は受け入れ孔77を覆うとともにボルト等によって端子箱25bに取付固定される。これにより各動力線71の先端部は端子箱25bに確りと固定される。
本実施形態では、図5に示すようにモータ部21の上部に端子箱25bが設けられる。端子箱25bには3個の受け入れ孔77が設けられる。複数の受け入れ孔77は同じ高さ位置に配置される。各受け入れ孔77は丸孔であり、車両前後方向に間隔を空けて1列をなす。軸線M方向位置に関し、各受け入れ孔77は全て同位置となるよう配置される。また各導電体76は、各受け入れ孔77よりも下方に設けられる。受け入れ孔77の配列に対応するように、導電体76は車両前後方向に間隔を空けて配列される。各導電体76は、一端76mを外径側の上方とし、他端76nを内径側の下方として、上下方向に延びる。
各動力線71の先端部は、端子箱25b内部で軸線Mと平行に延び、被覆73を剥がされ、芯線72が露出する。芯線72の先端には動力線端子74が取り付けられる。
動力線端子74は、図3に示すように導電体76の軸線M方向位置まで延出する。そして動力線端子74は、導電体76の一端76mと接続し、ボルト等で一端76mに確りと固定される。かかるボルトの締め付けおよび緩め作業は、仕切壁75および全ての導電体76と向き合う端子箱カバー25uを、図4に示すように端子箱25bから取り外すことにより行われる。
円筒形状のステータ24は、ステータコア24bおよびステータコイル24cを含む。ステータコイル24cはステータコア24bの軸線M方向両端に少なくとも設けられる。ステータコイル24cのコイル端子24dは、ステータ24の軸線M方向一端に配置され、外径方向に突出する。本実施形態のモータ部21は三相交流回転電機であることから、3個のコイル端子24dを有する。各コイル端子24dは間隔を空けて平行に配列される。軸線M方向位置に関し、各コイル端子24dは全て同位置となるよう配置される。
コイル端子24dは、ステータコイル24cから外径側に延び、ステータコア24bの外周面よりも突出する。コイル端子24dの軸線M方向位置は、図3に示すように導電体76の軸線M方向位置と重なる。そしてコイル端子24dは、導電体76の他端76nと接続する。かかる導電体76とコイル端子24dの接続は、図4に示すようにステータ24をモータケーシング25cに差し込む組み立て作業によって達成される。モータ部21の軸線Mに関し、コイル端子24dと導電体76の他端76nは、半径方向寸法T2の接続箇所を実現する。該接続箇所は、仕切壁75よりも内径側に位置する。
図4を参照して、筒状のモータケーシング25cは、軸線Mを中心として延び、軸線M方向一端から他端まで一定半径の内周面25dと、内周面25dの軸線M方向一端に形成される段差25gと、軸線M方向他端面になる合わせ面25fとを有する。合わせ面25fは、図5に示すように環状の平坦面である。またモータケーシングカバー25v(図3)の軸線M方向一端面も同一形状の合わせ面25fを構成する。軸線M方向一方のモータケーシング25cと軸線M方向他方のモータケーシングカバー25vはこれら合わせ面25f,25f同士で突き合されて、図3に示すように結合する。端子箱25bは、合わせ面25fに隣接する位置でモータケーシング25cの外周に設けられる。端子箱25bは、モータケーシング25cの軸線M方向他端に位置する合わせ面25fおよび開口からみて、軸線方向一方に配置される。
モータケーシング25cの合わせ面25fは、図4に示すようにモータケーシング25cの端部で開口25pを区画する。かかる開口は、接続領域S2およびステータ24を受け入れる円形のステータ領域S3に面する。モータケーシング25cの開口25pおよび段差25gは軸線方向他方へ指向する。モータケーシング25cの軸線M方向両端における内周形状を比較すると、モータケーシング25cの軸線M方向一端の内周は相対的に小径にされ、モータケーシング25cの軸線M方向他端の開口は相対的に大径にされ、両者の差分は図5に示すように段差25gになる。
モータ部21の組み立て作業においてステータ24は、図4に示すように軸線方向他方からモータケーシング25cの開口25pに差し込まれ、ステータコア24bが段差25gに当接してステータ24の軸線M方向位置が位置決めされる。
コイル端子24dの周方向位置は、図5に示すよう端子箱25bおよび接続領域S2によって明示されている。モータ部21の組み立て作業において作業者は、ステータコア24bの外周面から突出するコイル端子24dの周方向位置を、軸線M方向他方側から確認することができる。したがって作業者は、図3に示すように軸線M方向他方側からステータ24をモータケーシング25c内部へ差し込む際、コイル端子24dの周方向位置が、図5に示す導電体76の他端76bに一致しているか否か視認することができる。
本実施形態によれば、図3に示すようにステータ24をモータケーシング25cに差し込むのみで、ステータ24のコイル端子24dを導電体76に接続することができる。そしてステータコア24bの外周面がモータケーシング25cの内周面に嵌合して、ステータ24は軸線Mに同軸に保持される。またステータコア24bが両端で段差25gおよびモータケーシングカバー25vに挟まれて、軸線M方向の移動を規制される。これによりステータ24はモータ部21内部に取付固定される。
モータ回転軸22およびロータ23の回転中心になる軸線Mは、車輪ハブ軸受部11の軸線Oと平行に延びる。つまりモータ部21は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oから離れるようオフセットして配置される。モータ回転軸22の先端部を除いたモータ部21の大部分の軸線方向位置は、図3に示すように内側固定部材13の軸線方向位置と重ならない。円筒状のモータケーシング25cは、軸線M方向一方端で本体ケーシング43の背面部分43bと結合し、背面部分43bから連続して広がるケーシング壁部分で覆われる。かかるケーシング壁部分の中心には、軸線Mに沿って貫通孔が形成される。この貫通孔にはモータ回転軸22の端部22eが通される。また円筒状のモータケーシング25cは、軸線M方向他方端で椀状のモータケーシングカバー25vに封止される。モータ回転軸22の両端部は、転がり軸受27,28を介して、モータケーシング25cおよびモータケーシングカバー25vに回転自在に支持される。モータ部21は外輪12(つまり車輪)と、ポンプ軸51(図2)を駆動する。
減速部31は、入力軸32、入力歯車33、中間歯車34、中間軸35、中間歯車36、中間歯車37、中間軸38、中間歯車39、出力歯車40、出力軸41、および本体ケーシング43を有する。入力軸32は、モータ回転軸22の先端部22eよりも大径の筒状体であって、モータ部21の軸線Mに沿って延びる。先端部22eは入力軸32の軸線M方向他方端部の中心孔に受け入れられて、入力軸32はモータ回転軸22と同軸に結合する。入力軸32の両端は転がり軸受42a,42bを介して、本体ケーシング43に支持される。入力歯車33は、モータ部21よりも小径の外歯歯車であり、入力軸32と同軸に結合する。具体的には入力歯車33は、入力軸32の軸線M方向中央部の外周に一体形成される。
出力軸41は、外輪12の円筒部分よりも大径の筒状体であって、車輪ハブ軸受部11の軸線Oに沿って延びる。外輪12の軸線O方向他方端は、出力軸41の軸線O方向一方端の中心孔に受け入れられて、出力軸41は外輪12と同軸に結合する。出力歯車40は外歯歯車であり、出力軸41と同軸に結合する。具体的には出力歯車40は出力軸41の軸線O方向他方端の外周に一体形成される。出力軸41の軸線O方向両端部には転がり軸受44,46が配置される。
転がり軸受44は出力歯車40よりも軸線O方向一方に配置され、出力軸41の外周面および開口43pの内周面間に設けられる。また転がり軸受44は、外輪12よりも外径側で外輪12の軸線O方向位置と重なるように配置される。
転がり軸受46は外輪12よりも軸線O方向他方に配置され、出力軸41の内周面および固定軸15の外周面間に設けられる。また転がり軸受46は、出力歯車40の内径側で出力歯車40の軸線O方向位置と重なるように配置される。
軸線O方向位置に関し、転がり軸受44は外輪12の軸線O方向他方領域と重なるよう配置されるが、転がり軸受46は外輪12よりも軸線O方向他方側に配置されて外輪12と重ならない。転がり軸受46は出力歯車40の歯よりも内径側に配置され、転がり軸受46の軸線O方向位置は、出力歯車40の軸線O方向位置と重なる。
2本の中間軸35,38は入力軸32および出力軸41と平行に延びる。つまり減速部31は四軸の平行軸歯車減速機であり、出力軸41の軸線Oと、中間軸35の軸線Nfと、中間軸38の軸線Nlと、入力軸32の軸線Mは互いに平行に延び、換言すると車幅方向に延びる。
各軸の車両前後方向位置につき説明すると、図2に示すように入力軸32の軸線Mは出力軸41の軸線Oよりも車両前方に配置される。また中間軸35の軸線Nfは入力軸32の軸線Mよりも車両前方に配置される。中間軸38の軸線Nlは出力軸41の軸線Oよりも車両前方かつ入力軸32の軸線Mよりも車両後方に配置される。図示しない変形例として入力軸32の軸線Mと、中間軸35の軸線Nfと、中間軸38の軸線Nlと、出力軸41の軸線Oが、この順序で車両前後方向に配置されてもよい。この順序は駆動力の伝達順序でもある。
各軸の上下方向位置につき説明すると、入力軸32は、入力軸32の上下方向位置が出力軸41の上下方向位置と重なるよう配置される。中間軸35の軸線Nfは入力軸32の軸線Mよりも上方に配置される。中間軸38の軸線Nlは中間軸35の軸線Nfよりも上方に配置される。なお複数の中間軸35,38は、入力軸32および出力軸41よりも上方に配置されれば足り、図示しない変形例として中間軸35が中間軸38よりも上方に配置されてもよい。あるいは図示しない変形例として出力軸41が入力軸32よりも上方に配置されてもよい。
中間歯車34および中間歯車36は外歯歯車であり、図3に示すように中間軸35の軸線Nf方向中央領域と同軸に結合する。中間軸35の両端部は、転がり軸受45a,45bを介して、本体ケーシング43に支持される。中間歯車37および中間歯車39は外歯歯車であり、中間軸38の軸線Nl方向中央領域と同軸に結合する。中間軸38の両端部は、転がり軸受48a,48bを介して、本体ケーシング43に支持される。
本体ケーシング43は、減速部31および車輪ハブ軸受部11の外郭をなし、筒状に形成されて、図2に示すように軸線O、Nf、Nl、Mを取り囲む。また本体ケーシング43は、図3に示すように車輪ホイールWの内空領域に収容される。車輪ホイールWの内空領域はリム部Wrの内周面と、リム部Wrの軸線O方向一端と結合するスポーク部Wsとによって区画される。そして車輪ハブ軸受部11、減速部31、およびモータ部21の軸線方向一方領域が車輪ホイールWの内空領域に収容される。またモータ部21の軸線方向他方領域が車輪ホイールWから軸線方向他方へはみ出す。このように車輪ホイールWはインホイールモータ駆動装置10の大部分を収容する。
図2を参照して本体ケーシング43は、軸線Oの真下部分43cと、出力歯車40の軸線Oから車両前後方向に離れた位置、具体的には入力歯車33の軸線Mの真下で、下方へ突出する部分とを有する。この突出する部分はオイルタンク47を形成し、真下部分43cよりも下方に位置する。
本体ケーシング43は、筒状であり、図3に示すように入力軸32、入力歯車33、中間歯車34、中間軸35、中間歯車36、中間歯車37、中間軸38、中間歯車39、出力歯車40、出力軸41、および車輪ハブ軸受部11の軸線O方向中央部を収容する。本体ケーシング43の内部には潤滑油が封入され、減速部31は潤滑される。入力歯車33、中間歯車34、中間歯車36、中間歯車37、中間歯車39、出力歯車40ははすば歯車である。
本体ケーシング43は、図2に示すように真下部分43cおよびオイルタンク47を含み一群の歯車33,34,36,37,39,40を囲繞する筒状部分と、図3に示すように減速部31の筒状部分の軸線方向一方側を覆う略平坦な正面部分43fと、減速部31の筒状部分の軸線方向他方側を覆う略平坦な背面部分43bを有する。背面部分43bは、モータケーシング25cと結合する。また背面部分43bは、固定軸15と結合する。
正面部分43fには外輪12が貫通するための開口43pが形成される。開口43pと出力軸41との環状隙間にはシール材43sが設けられる。シール材43sは、転がり軸受44よりも軸線O方向一方に配置されて環状隙間を封止する。回転体になる外輪12は、軸線O方向一方端部を除いて本体ケーシング43に収容される。
小径の入力歯車33と大径の中間歯車34は、減速部31の軸線方向一方側(フランジ部12f側)に配置されて互いに噛合する。小径の中間歯車36と大径の中間歯車37は、減速部31の軸線方向他方側(モータ部21側)に配置されて互いに噛合する。小径の中間歯車39と大径の出力歯車40は、減速部31の軸線方向一方側(フランジ部12f側)に配置されて互いに噛合する。このようにして入力歯車33と複数の中間歯車34、36,37,39と出力歯車40は、互いに噛合し、入力歯車33から複数の中間歯車34、36,37,39を経て出力歯車40に至る駆動伝達経路を構成する。そして上述した駆動側の小径歯車および従動側の大径歯車の噛合により、入力軸32の回転は中間軸35で減速され、中間軸35の回転は中間軸38で減速され、中間軸38の回転は出力軸41で減速される。これにより減速部31は減速比を十分に確保する。複数の中間歯車のうち中間歯車34は、駆動伝達経路の入力側に位置する第1中間歯車となる。複数の中間歯車のうち中間歯車39は、駆動伝達経路の出力側に位置する最終中間歯車となる。
図2に示すように、出力軸41、中間軸38、および入力軸32は、この順序で車両前後方向に間隔を空けて配置される。さらに中間軸35および中間軸38は、入力軸32および出力軸41よりも上方に配置される。かかる第1実施形態によれば、車輪ハブになる外輪12の上方に中間軸を配置し得て、外輪12の下方にオイルタンク47の配置スペースを確保したり、外輪12の真下にサスペンション装置のボールジョイント(図示せず)を受け入れる空間を確保したりすることができる。したがって当該ボールジョイントを通過して上下方向に延びる転舵軸線を車輪ハブ軸受部11に交差して設けることができ、車輪ホイールWおよびインホイールモータ駆動装置10を転舵軸線回りに好適に転舵させることができる。
本体ケーシング43は、図2に示すようにポンプ軸51をさらに収容する。ポンプ軸51の軸線Pは、出力軸41の軸線Oと平行に延びる。またポンプ軸51は、図2に示すように出力軸41から車両前後方向に離れて配置され、軸線P方向両端側で、図示しない転がり軸受を介して回転自在に支持され、ポンプギヤ53と同軸に結合する。ポンプギヤ53は外歯歯車であり、はずば歯車であり、出力歯車40と噛合する。出力歯車40はポンプ軸51を駆動する。
ポンプ軸51の軸線P方向端部には図示しないオイルポンプが配置される。オイルポンプは図2に示す吸入油路59iおよび吐出油路59oと接続する。吸入油路59iはオイルポンプから下方へ延びてオイルタンク47に達し、吸入油路59i下端の吸入口59jはオイルタンク47の底壁近傍に配置される。吐出油路59oはオイルポンプから上方へ延び、吐出油路59o上端の吐出口59pは中間歯車37よりも高い位置に配置される。
ポンプ軸51が出力歯車40に駆動されることにより、図示しないオイルポンプは吸入口59jからオイルタンク47の潤滑油を吸入し、吸入した潤滑油を吐出口59pで吐出する。吐出口59pはすべての歯車(入力歯車33、中間歯車34,36,37,39、および出力歯車40)よりも高い位置にあり、上方からこれら歯車に潤滑油を供給する。また潤滑油は、吐出油路59oからモータ部21内部に噴射される。これによりモータ部21および減速部31は潤滑および冷却される。
図2を参照して本実施形態のポンプ軸51は入力軸32よりも下方に配置され、オイルタンク47はポンプ軸51よりも下方に配置される。オイルポンプは、例えばポンプ軸51と略同軸に配置されるサイクロイドポンプであり、オイルタンク47に貯留した潤滑油を、オイルタンク47の直上へ汲み上げる。またポンプ軸51およびオイルタンク47は、出力軸41よりも車両前方に配置される。車輪ホイールWがインホイールモータ駆動装置10に駆動されて電動車両が走行すると、オイルタンク47は車両前方から走行風を受けて、空気冷却される。
ところで本実施形態のインホイールモータ駆動装置10によれば、モータ部21がモータ軸線Mに沿って延びる筒状のモータケーシング25cと、モータケーシング25cの外側に設けられる端子箱25bと、一端76mが端子箱25bの内部空間S1に設けられて端子箱25b外部から差し込まれる動力線71と接続し他端76nがモータケーシング25cの内部空間まで延びる導電体76と、ステータコア24bおよび該ステータコア24bに巻回されるステータコイル24cを含みモータケーシング25cの軸線M方向一方端の開口からモータケーシング25c内部に挿入されてステータコア24bがモータケーシング25cの内周面25dと嵌合するとともにステータコイル24cのコイル端子24dが導電体76の他端76nと接続するステータ24とを備える。
また本実施形態によれば、ステータコア24bがモータケーシング25cの内周面25dと嵌合し、導電体76の他端76nを軸線M方向一方としステータコイル24cのコイル端子を軸線方向他方としてコイル端子が他端に軸線方向に接続する。
かかる実施形態によれば、ステータ24をモータケーシング25c開口からモータケーシング25c内部に挿入して組み立てる際に、図4および図3を対比して理解されるようにコイル端子24dを折り曲げることなく、コイル端子24dを導電体76に接続することができる。したがってインホイールモータ駆動装置10の組み立てにおいてコイル端子24dを折り曲げ加工する工程をなくし、従来よりも組み立て工数を少なくすることができる。
また本実施形態によれば、端子箱25bは図5に示すようにモータケーシング25cの外周面25oよりも外径側に配置される。またコイル端子は、図3および図4に示すようにステータコア24bの外周面よりも外径側へ突出する。またモータケーシング25cの内部空間は、ステータ24を収容するステータ領域S3と、ステータ領域S3の外径側に隣接配置されてステータ領域S3および端子箱25b間に介在する接続領域S2とを含む。モータケーシング25cの開口も図5に示すようにステータ領域S3および接続領域S2も含んでいる。そして導電体76の他端76nは接続領域S2に配置される。これによりステータ24をモータケーシング25cの開口からモータケーシング25c内部に挿入すれば、ステータ24のコイル端子24dが接続領域S2で導電体76と接続する。
また本実施形態によれば、導電体76は、モータケーシング25cの軸線M方向両端部のうち開口とは反対側の一方端部に配置されることから、ステータ24をモータケーシング25cの奥まで挿入することにより、ステータ24のコイル端子24dが導電体76と接続する。
また本実施形態によれば、図3に示すように導電体76は軸線方向位置が重なるよう複数配置される。換言すると図5に示すように軸線Mの延在方向にみて、導電体76は間隔を空けて複数配置される。これにより、ステータ24をモータケーシング25cの開口からモータケーシング25c内部に挿入する一作業によって複数のコイル端子24d,24d,24dを各導電体76に接続させることができ、作業効率が向上する。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
10 インホイールモータ駆動装置、 11 車輪ハブ軸受部、
13 内側固定部材、 15 固定軸、 18 キャリア、
21 モータ部、 22 モータ回転軸、 23 ロータ、
24 ステータ、 24d コイル端子、 24b ステータコア、
24c ステータコイル、 25b 端子箱、
25c モータケーシング、 25d 内周面、
25f 合わせ面、 25g 段差、 25o 外周面、
25u 端子箱カバー、 25v モータケーシングカバー、
31 減速部、 47 オイルタンク、 51 ポンプ軸、
71 動力線、 72 芯線、 73 被覆、
74 動力線端子、 75 仕切壁、 76 導電体、
77 受け入れ孔、 78 スリーブ、 79 舌部、
S1 端子箱内部空間、
S2 モータケーシング内部空間(接続領域)、
S3 モータケーシング内部空間(ステータ領域)、
M モータ軸線、 W 車輪ホイール、 Wr リム部、
Ws スポーク部。

Claims (7)

  1. 車輪ハブを回転自在に支持する車輪ハブ軸受部、および前記車輪ハブを駆動するモータ部を具備し、
    前記モータ部は、
    モータ軸線に沿って延び、軸線方向一端の内周が小径に形成され、軸線方向他端の内周が大径に形成されて開口を構成する筒状のモータケーシングと、
    前記開口よりも軸線方向一方側で前記モータケーシングの外側に設けられる端子箱と、
    一端が前記端子箱の内部に設けられて端子箱外部から差し込まれる動力線と接続し、他端が前記モータケーシングの内部空間に設けられる導電体と、
    前記開口に対応する断面形状のステータコアおよび前記ステータコアに巻回されるステータコイルを含み、前記ステータコアが前記モータケーシングの内周面と嵌合し、前記導電体の他端を軸線方向一方とし前記ステータコイルのコイル端子を軸線方向他方として前記コイル端子が前記他端に軸線方向に接続するステータとを備える、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記端子箱は前記モータケーシングの外周面よりも外径側に配置される、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記コイル端子は、前記ステータコアの外周面よりも外径側へ突出する、請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記モータケーシングの内部空間は、前記ステータを収容するステータ領域と、前記ステータ領域の外径側に隣接配置されて前記ステータ領域および前記端子箱間に介在する接続領域とを含み、
    前記開口は前記ステータ領域および前記接続領域に面し、
    前記導電体の他端は前記接続領域に配置される、請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記導電体は、前記モータケーシングの軸線方向両端部のうち前記開口とは反対側の一方端部に配置される、請求項4に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記導電体は軸線方向位置が互いに重なるよう複数配置される、請求項1〜5のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 車輪ハブを回転自在に支持する車輪ハブ軸受部、および前記車輪ハブを駆動するモータ部を具備し、
    前記モータ部は、
    モータ軸線に沿って延び、軸線方向一端の内周が小径に形成され、軸線方向他端の内周が大径に形成されて開口を構成する筒状のモータケーシングと、
    前記開口よりも軸線方向一方側で前記モータケーシングの外側に設けられる端子箱と、
    一端が前記端子箱の内部に配置されて端子箱外部から差し込まれる動力線と接続し、他端が前記モータケーシングの内部空間に配置される導電体と、
    前記開口に対応する断面形状のステータコアおよび前記ステータコアに巻回されるステータコイルを含み、前記開口から前記モータケーシング内部に挿入されて前記ステータコアが前記モータケーシングの内周面と嵌合するとともに前記コイル端子が前記他端と接続するステータとを備える、インホイールモータ駆動装置。
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