JP2021154763A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

インホイールモータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021154763A
JP2021154763A JP2020054028A JP2020054028A JP2021154763A JP 2021154763 A JP2021154763 A JP 2021154763A JP 2020054028 A JP2020054028 A JP 2020054028A JP 2020054028 A JP2020054028 A JP 2020054028A JP 2021154763 A JP2021154763 A JP 2021154763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
wheel hub
motor
axis
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020054028A
Other languages
English (en)
Inventor
真也 太向
Masaya Taiko
真也 太向
四郎 田村
Shiro Tamura
四郎 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2020054028A priority Critical patent/JP2021154763A/ja
Priority to PCT/JP2021/007271 priority patent/WO2021192813A1/ja
Priority to PCT/JP2021/007269 priority patent/WO2021192812A1/ja
Publication of JP2021154763A publication Critical patent/JP2021154763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車輪内部の空間上の制約の中で、インホイールモータ駆動装置の出力増大を図る技術を提供する。【解決手段】インホイールモータ駆動装置10は、車輪と結合する車輪ハブ12を複数の転動体で回転自在に支持する車輪ハブ軸受部と、車輪ハブ12の軸線Oからオフセットして配置されて車輪ハブを駆動するモータ部21と、モータ部21の回転を減速して車輪ハブ12に伝達する減速部とを備え、車輪ハブの軸線Oに関し、車輪ハブ軸受部11はモータ部21よりも軸線O方向一方に配置され、減速部はモータ部21よりも軸線O方向他方に配置され、車輪ハブ軸受部11は、外径側および内径側に、転動体が転動接触する外側軌道面および内側軌道面をそれぞれ有し、軸線O方向にみて外側軌道面の底部分13jとモータ部21が重なり合う。【選択図】図2

Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド車等の電動車両の車輪に設けられ、当該車輪を駆動するインホイールモータ駆動装置に関する。
インホイールモータ駆動装置として例えば、特許第5565388号公報(特許文献1)に記載されるものが知られている。特許文献1記載のインホイールモータ駆動装置では、車輪のハブベアリングよりも車幅方向内側に、当該ハブベアリングと結合する遊星歯車組が配置される。またハブベアリングの軸線からオフセットするように回転電機が配置される。かかる軸線からみて、回転電機は遊星歯車組よりも外径側に配置される。
特許第5565388号公報
しかし、上記従来のようなインホイールモータ駆動装置にあっては、さらに改善すべき点があることを本発明者は見いだした。つまりインホイールモータ駆動装置の出力増大を図るには、回転電機の寸法を大きくしなければならないところ、回転電機の軸線方向寸法が大きくなると、インホイールモータ駆動装置が車輪から車幅方向内側にはみ出してしまい、車体に干渉してしまう。
あるいは回転電機の径方向寸法を大きくしようとしても、空間上の制約があって不可能である。ハブベアリングの軸線に関し、回転電機の軸線方向位置と遊星歯車組の軸線方向位置が重なるため、回転電機の外径は、車輪のリムと遊星歯車組の間の空間に限定されるためである。
仮に回転電機の径方向寸法を大きくする場合、リム径を大きくしなければならない。そうすると、騒音振動が大きくなって乗り心地の悪化が懸念される。
本発明は、上述の実情に鑑み、車輪内部の空間上の制約の中で、インホイールモータ駆動装置の出力増大を図る技術を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、車輪と結合する車輪ハブを複数の転動体で回転自在に支持する車輪ハブ軸受部と、車輪ハブの軸線からオフセットして配置されて車輪ハブを駆動するモータ部と、モータ部の回転を減速して車輪ハブに伝達する減速部とを備え、車輪ハブの軸線に関し、車輪ハブ軸受部はモータ部よりも軸線方向一方に配置され、減速部はモータ部よりも軸線方向他方に配置され、車輪ハブ軸受部は、外径側および内径側に、転動体が転動接触する外側軌道面および内側軌道面をそれぞれ有し、車輪ハブの軸線に関し、軸線方向にみて、外側軌道面の底部分とモータ部が重なり合う。
かかる本発明によれば、モータ部の外径が車輪ハブ軸受部の軸線に接近する程度まで大きいことから、インホイールモータ駆動装置の出力増大を図ることができる。外側軌道面の底部分とは、外側軌道面のうちの最大外径部分をいう。外側軌道面の底部分と重なり合うモータ部の部位は、モータケーシングであってもよいし、インナロータ・アウタステータ型であればステータ外周面であってもよいし、アウタロータ・インナステータ型であればロータ外周面であってもよい。
本発明の一局面として、車輪ハブから減速部まで延びる回転軸が、モータ部の外周面に隣り合うよう配置される。かかる局面によれば、モータ部の外径を従来よりも大きくし得て、インホイールモータ駆動装置の出力増大を図ることができる。
本発明の好ましい局面として、減速部は平行軸歯車減速機である。かかる局面によれば、1または複数の中間軸を減速部31に設けることができ、減速比を高めることができる。平行軸歯車減速機は遊星歯車組を含まないものが好ましいが、減速部は一部に遊星歯車組を含んでもよい。
本発明のさらに好ましい局面として、車輪ハブの軸線に関し、モータ部の軸線方向位置と車輪の軸線方向位置が重なり合う。かかる局面によれば、インホイールモータ駆動装置を車輪の内空領域に設置することから、インホイールモータ駆動装置がコンパクト化される。
このように本発明によれば、モータ部の外径寸法が従来よりも大きくなり、インホイールモータ駆動装置の出力増大を図ることができる。また車輪ハブの軸線からオフセットして配置されるモータ部に関し、軸線からモータ部のうち最も遠い部位までの距離を小さくすることができるので、インホイールモータ駆動装置をロードホイールの内空領域に設置することが容易になる。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す展開断面図である。 同実施形態を模式的に示す側面図である。 同実施形態を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す展開断面図である。図3は、同実施形態を示す縦断面図である。図1および図3において、紙面左側は車幅方向外側(アウトボード側、軸線方向一方ともいう)を表し、紙面右側は車幅方向内側(インボード側、軸線方向他方ともいう)を表す。参考のため図3には車輪を示す。図2は同実施形態を模式的に示す側面図であって、車輪ハブの軸線方向にみた状態を表す。なお図2では、インホイールモータ駆動装置の端子ボックスが図略される。
図3に示すように、インホイールモータ駆動装置10は、ロードホイールWの内空領域に配置される。ロードホイールWの外周にはタイヤTが嵌装される。ロードホイールWおよびタイヤTは車輪を構成する。ロードホイールWの中心は後述する車輪ハブ12と結合する。
図1を参照して、インホイールモータ駆動装置10は、車輪ハブ軸受部11と、モータ部21と、モータ部21の回転を減速して車輪ハブ軸受部11に伝達する減速部31とを備える。モータ部21および減速部31は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oからオフセットして配置される。軸線Oは、車幅方向に延びる車輪ハブ12の中心軸線であり、車軸に一致する。軸線O方向位置に関し、車輪ハブ軸受部11はインホイールモータ駆動装置10の軸線方向一方に配置され、モータ部21はインホイールモータ駆動装置10の軸線方向他方に配置され、減速部31はモータ部21よりもさらに軸線方向他方に配置される。本実施形態では、モータ部21が軸線方向中央領域に配置される。
インホイールモータ駆動装置10は、電動車両の車輪を駆動する車両用モータ駆動装置である。インホイールモータ駆動装置10は、電動車両を時速0〜180km/hで走行させることができる。
インホイールモータ駆動装置10は、キングピンを具備する図示しないサスペンション装置を介して、車体に取り付けられる。またインホイールモータ駆動装置10は、図示しないタイロッドを介して操舵装置と連結する。操舵装置は電動車両の車体に搭載される。これによりインホイールモータ駆動装置10および車輪は、キングピン回りに転舵する。つまり本実施形態のインホイールモータ駆動装置10と結合する車輪は転舵輪である。
車輪ハブ軸受部11は、車輪のロードホイールWと結合する車輪ハブ12と、車輪ハブ12の外径側に同軸に配置される固定輪としての外輪13と、車輪ハブ12と外輪13との間の環状空間に配置される複数の転動体14を有する。
図1に示すように外輪13は、減速部ケーシング39の軸線方向一方端面に形成される開口39pを貫通する。減速部ケーシング39は、減速部31の外郭を含み、減速部31の回転要素(減速部回転軸および歯車)を収容する。
外輪13の外周面には外径方向に突出する外輪突出部13gがさらに設けられる。外輪突出部13gには雌ねじ孔が穿設される。また外輪突出部13gにはキャリア41が隣接して配置される。キャリア41には貫通孔が複数形成される。キャリア41の各貫通孔および外輪13の各雌ねじ孔は、軸線Oと平行に延び、互いに一致する。外輪13の雌ねじ孔およびキャリア41の貫通孔には軸線O方向他方側から第1ボルト42が通され、第1ボルト42の軸部はキャリア41の貫通孔を貫通し、第1ボルト42の先端部は外輪突出部13gの雌ねじ孔に螺合し、第1ボルト42の頭部がキャリア41に当接することにより、外輪13は第1ボルト42によってキャリア41に確りと取付固定される。
また、キャリア41の貫通孔は、減速部に形成される雌ねじ穴39rと一致する。キャリア41の貫通孔および雌ねじ穴39rには軸線O方向一方側から第2ボルト43が通され、第2ボルト43の軸部はキャリア41の貫通孔を貫通し、第2ボルト43の先端部は雌ねじ穴39rに螺合し、第2ボルト43の頭部がキャリア41に当接することにより、減速部ケーシング39は第2ボルト43によってキャリア41に確りと取付固定される。
車輪ハブ12は筒状の内輪であり、外輪13の中心孔に通される。車輪ハブ12の軸線方向一端部は外輪13から突出する。かかる軸線方向一端部の外周面には結合部12fが一対形成される。結合部12fは周方向に間隔をあけて複数設けられる突起であり、ブレーキディスクBDおよびロードホイールW(図3)と同軸に結合するための結合部を構成する。
車輪ハブ12および外輪13間の環状空間には、複数列の転動体14が配置される。本実施形態は、軸線方向一方側に第1列の転動体を有し、軸線方向他方側に第2列の転動体を有し、各列に複数の転動体14が配置される。
車輪ハブ12の外周面は、第1列の転動体14の内側軌道面を構成し、転動体14が軸線方向一方へ移動することを規制する。外輪13の内周面は、第1列および第2列にそれぞれ配置される転動体14の外側軌道面を構成する。外側軌道面は外径側に刻設される円環溝であり、底部分13jを含む。外側軌道面は底部分13jで最も大径になる。
内輪である車輪ハブ12の軸線方向他端部の外周面にはリング体12rが固定される。リング体12rの外周面は、第2列の転動体14の内側軌道面を構成し、転動体14が軸線方向他方へ移動することを規制する。
車輪ハブ12および外輪13間の環状空間と、リング体12rおよび外輪13間の環状空間には、シール材16,16がそれぞれ介在する。シール材16は環状空間の両端を封止して、塵埃および異物の侵入を阻止する。
内輪である車輪ハブ12の中心孔には回転軸としての軸体15が挿通される。軸体15の軸線方向一方端は車輪ハブ12にスプライン嵌合(セレーション嵌合を含む、以下同じ)される。軸体15は軸線Oに一致して延び、車輪ハブ軸受部11から軸線方向他方へ突出し、モータ部21の外周面と隣り合う。本実施形態では、軸体15の両端部がモータ部21を超えて突出する。軸体15の軸線方向他方端は、減速部31の後述する出力歯車37にスプライン嵌合される。
図1に示すようにモータ部21は、モータ回転軸22、ロータ23、ステータ24、モータケーシング29、および端子ボックス26を有し、この順序でモータ部21の軸線Mから外径側へ順次配置される。モータ部21は、インナロータ、アウタステータ形式のラジアルギャップモータであるが、他の形式であってもよい。例えば図示しなかったがモータ部21はアキシャルギャップモータであってもよい。モータケーシング29はステータ24の外周を包囲する。またモータケーシング29は、軸体15を収容する減速部ケーシング39と結合する。減速部ケーシング39およびモータケーシング29はインホイールモータ駆動装置10の外郭をなすことから、単にケーシングともいう。
ステータ24は円筒形状のステータコア25と、該ステータコア25に巻回されたコイル27を含む。ステータコア25はリング状の鋼板を軸線M方向に積層してなる。
モータ回転軸22の両端部は、転がり軸受28a,28bを介して、モータケーシング29に回転自在に支持される。端子ボックス26は、モータケーシング29の外周面に付設される。端子ボックス26には動力線の先端部51が差し込まれる。モータ部21は動力線から電力を供給される。
モータ回転軸22およびロータ23の回転中心になる軸線Mは、車輪ハブ軸受部11の軸線Oと平行に延びる。つまりモータ部21は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oから離れるようオフセットして配置される。例えば図2に示すようにモータ部の軸線Mは、軸線Oから車両前後方向にオフセットして、具体的には軸線Oよりも車両前方、に配置される。また軸線Mは軸線Oよりも上方に配置される。
図2に示すように複数の結合部12fは軸線Oを中心として車輪ハブ12の外周面から放射状に突出する。軸線方向にみて、円筒形状のモータ部21は、車輪ハブ12および外輪13に重なる。具体的には、ステータ24の外周円と、外側軌道面の底部分13jの円が交差する。これにより、モータ部21の径方向寸法を大きくし得て、出力増大を図ることができる。なお図示はしなかったが、本実施形態のインホイールモータ駆動装置10はストラット式サスペンション装置を介して車体に連結される。モータ部21は軸線Oから車両前後方向にオフセットして配置されることから、モータ部21と軸線Oの真上で上下方向に延びるストラットの干渉が回避される。
説明を図1に戻すと、複数列の転動体14のうち、最も軸線方向他方の列(第2列)の転動体14は、モータ部21よりも軸線方向一方に配置される。
ロードホイールWのリム部Wrと、ロードホイールWのスポーク部wsで区画される内空領域には、車輪ハブ軸受部11が配置される。またモータ部21の軸線方向一方端部もロードホイールWの内空領域に配置される。これに対し、減速部31は、ロードホイールWよりも軸線方向他方に配置される。
減速部31は、モータ回転軸22の軸線O方向他方端部の外周面に同軸に設けられる入力歯車33と、複数の中間歯車34,36と、これら中間歯車34,36の中心と結合する中間軸35と、軸体15の外周面に同軸に設けられる出力歯車37と、これら複数の歯車および減速部回転軸を収容する減速部ケーシング39とを有する。
入力歯車33は外歯のはすば歯車である。入力歯車33の中心孔は、モータ回転軸22の軸線方向他方端部と同軸に結合する。減速部31の中間軸35の回転中心になる軸線Nは軸線Oと平行に延びる。中間軸35の両端部は、転がり軸受35a,35bを介して、減速部ケーシング39に回転自在に支持される。中間軸35の軸線N方向中央領域には、第1中間歯車34および第2中間歯車36が同軸に設けられる。第1中間歯車34の中心孔には、中間軸35が差し込まれて相対回転不可能にスプライン嵌合する。第2中間歯車36は中間軸35の外周面に一体形成される。
第1中間歯車34および第2中間歯車36は、外歯のはすば歯車であり、第1中間歯車34の径が第2中間歯車36の径よりも大きい。大径の第1中間歯車34は、小径の入力歯車33と噛合する。小径の第2中間歯車36は、第1中間歯車34よりも軸線N方向他方側に配置されて、大径の出力歯車37と噛合する。
中間軸35の軸線Nは、図2に示すように、軸線Oおよび軸線Mよりも下方に配置される。また中間軸35の軸線Nは、軸線Oよりも車両前方、軸線Mよりも車両後方に配置される。減速部31は、車両前後方向に間隔を空けて配置されて互いに平行に延びる軸線O,N,Mを有する3軸の平行軸歯車減速機であり、2段階に減速する。
説明を図1に戻すと出力歯車37は外歯のはすば歯車であり、軸体15の軸線O方向他端部に同軸に設けられる。出力歯車37の中心孔には、軸体15が差し込まれて相対回転不可能にスプライン嵌合する。
出力歯車37の軸線O方向両端部は、転がり軸受38a,38bを介して、減速部ケーシング39に回転自在に支持される。図1に示すように、出力歯車37の軸線O方向一方端面は凹状に繰りぬかれて円環状の空間を形成し、かかる空間に転がり軸受38aが配置される。これにより、転がり軸受38aの軸線方向位置と出力歯車37の軸線位置が重なり、減速部31は軸線方向に短縮化される。
同様に第1中間歯車34の軸線O方向一方端面は凹状に繰りぬかれて空間を形成し、かかる空間に転がり軸受35aが配置される。これにより、転がり軸受35aの軸線方向位置と第1中間歯車34の軸線位置が重なり、減速部31は軸線方向に短縮化される。転がり軸受38aよりも軸線O方向一方には第1中間歯車34が位置し、軸線方向に互いに隣り合う。
図1に示すように減速部31は、小径の駆動歯車と大径の従動歯車の噛合、即ち入力歯車33と第1中間歯車34の噛合、また第2中間歯車36と出力歯車37の噛合、によりモータ回転軸22の回転を減速して軸体15に伝達する。減速部31の入力歯車33から軸体15までの回転要素は、モータ部21の回転を車輪ハブ12に伝達する駆動伝達経路を構成する。この伝達経路は、モータ部21から減速部31へ軸線方向他方に延び、減速部31で折り返されて、車輪ハブ軸受部11へ軸線方向一方に延びている。
このように本実施形態では、駆動伝達経路が折り返し構造にされるよう、車輪ハブ軸受部11とモータ部21と減速部31が配列される。
図2中、各歯車は歯先円で示される。図2に示すように軸線方向にみて、第1中間歯車34および第2中間歯車36は、モータ部21と重なる。ただし軸線方向にみて、第2中間歯車36は、車輪ハブ12の結合部12fおよび外輪13の外輪突出部13gに重ならない。
本実施形態のインホイールモータ駆動装置10は、ロードホイールWと結合する車輪ハブ12を複数の転動体14で回転自在に支持する車輪ハブ軸受部11と、車輪ハブ12の軸線Oからオフセットして配置されて車輪ハブ12を駆動するモータ部21と、モータ部21の回転を減速して車輪ハブ12に伝達する減速部31とを備え、車輪ハブ12の軸線Oに関し、車輪ハブ軸受部11はモータ部21よりも軸線O方向一方に配置され、減速部31はモータ部21よりも軸線O方向他方に配置され、車輪ハブ軸受部11は外径側および内径側に転動体14が転動接触する外側軌道面および内側軌道面をそれぞれ有し、車輪ハブ12の軸線Oに関し、軸線O方向にみて、外側軌道面の底部分13jとモータ部21が重なり合う。本実施形態によれば、軸線O方向にみて車輪ハブ軸受部11とモータ部21が重なることで、モータ部21が大径化され、インホイールモータ駆動装置10の出力増大を図ることができる。またロードホイールのリム部Wrを大径化する必要がないため、騒音振動が大きくならず、乗り心地の悪化を防止できる。
また本実施形態では図3に示すように、車輪ハブ12から減速部31まで延びる回転軸である軸体15が、モータ部21の外周面に隣り合うよう配置される。これによりモータ部21は従来よりも大径化される。
また本実施形態の減速部31は、軸線O、N、Mという複数の平行軸を有する平行軸歯車減速機であるから、1または複数の中間軸を減速部31に設けることができ、減速比を高めることができる。
また本実施形態は、車輪ハブ12の軸線Oに関し、モータ部21の軸線O方向位置とロードホイールWの軸線O方向位置が重なり合う。これにより、インホイールモータ駆動装置のコンパクト化に資する。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。例えば本実施形態の減速部31は遊星歯車組を含まないが、図示しない変形例として減速部31が遊星歯車組(サンギヤ、リングギヤ、プラネタリギヤ、プラネタリキャリア)を含んでもよい。この遊星歯車組は、モータ回転軸22または中間軸35のいずれかと同軸に配置される。
本発明は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
10 インホイールモータ駆動装置、 11 車輪ハブ軸受部、
12 車輪ハブ、 12f 結合部、 12r リング体、
13 外輪、 13g 外輪突出部、 13j 底部分、
14 転動体、 15 軸体、 21 モータ部、
22 モータ回転軸、 23 ロータ、 24 ステータ、
25 ステータコア、 26 端子ボックス、 27 コイル、
28a,28b,35a,35b,38a,38b 転がり軸受、
29 モータケーシング、 31 減速部、 33 入力歯車、
34 第1中間歯車、 35 中間軸、 36 第2中間歯車、
37 出力歯車、 39 減速部ケーシング、 39r 雌ねじ穴、
M,N,O 軸線、 W ロードホイール。

Claims (4)

  1. 車輪と結合する車輪ハブを複数の転動体で回転自在に支持する車輪ハブ軸受部と、前記車輪ハブの軸線からオフセットして配置されて前記車輪ハブを駆動するモータ部と、前記モータ部の回転を減速して前記車輪ハブに伝達する減速部とを備え、
    前記車輪ハブの軸線に関し、前記車輪ハブ軸受部は前記モータ部よりも軸線方向一方に配置され、前記減速部は前記モータ部よりも軸線方向他方に配置され、
    前記車輪ハブ軸受部は、外径側および内径側に、前記転動体が転動接触する外側軌道面および内側軌道面をそれぞれ有し、
    前記車輪ハブの軸線に関し、軸線方向にみて、前記外側軌道面の底部分と前記モータ部が重なり合う、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記車輪ハブから前記減速部まで延びる回転軸が、前記モータ部の外周面に隣り合うよう配置される、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記減速部は平行軸歯車減速機である、請求項1または2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記車輪ハブの軸線に関し、前記モータ部の軸線方向位置と前記車輪の軸線方向位置が重なり合う、請求項1〜3のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
JP2020054028A 2020-03-25 2020-03-25 インホイールモータ駆動装置 Pending JP2021154763A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020054028A JP2021154763A (ja) 2020-03-25 2020-03-25 インホイールモータ駆動装置
PCT/JP2021/007271 WO2021192813A1 (ja) 2020-03-25 2021-02-26 インホイールモータ駆動装置
PCT/JP2021/007269 WO2021192812A1 (ja) 2020-03-25 2021-02-26 インホイールモータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020054028A JP2021154763A (ja) 2020-03-25 2020-03-25 インホイールモータ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021154763A true JP2021154763A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77916518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020054028A Pending JP2021154763A (ja) 2020-03-25 2020-03-25 インホイールモータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021154763A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6792995B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP5066924B2 (ja) 車輪駆動装置
CN109476228B (zh) 轮内电动机驱动装置、以及轮内电动机驱动装置与车轮的连接结构
JP6706517B2 (ja) インホイールモータ駆動装置とサスペンション装置の連結構造
JP2017171272A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2017065666A (ja) インホイールモータ駆動装置、およびインホイールモータ駆動装置とサスペンション装置の連結構造
EP1979186A1 (en) Wheel rotating device for in-wheel motor vehicle
JP6813370B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2017214014A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6781608B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2021192813A1 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6125066B1 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP4967789B2 (ja) 車輪駆動装置
CN107848401B (zh) 轮内电动机驱动装置
JP5130780B2 (ja) 車輪駆動装置
JP2021154763A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2018043574A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6903534B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2017158933A1 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP7207852B2 (ja) 車両用モータ駆動装置
JP2021154762A (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2017098853A1 (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2017057067A1 (ja) インホイールモータ駆動装置、およびインホイールモータ駆動装置とサスペンション装置の連結構造
JP2020132037A (ja) インホイールモータ駆動装置
US20190176610A1 (en) In-wheel motor drive device for steered wheel