JP6365576B2 - ハイブリッド車及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車軸上に配設されたモータ又はジェネレータを有するハイブリッド車等の車両に関する。
近年、駆動源としてエンジン及びモータを備えたハイブリッド車として、種々の構成のものが提案され或いは実用化されている。例えば、特許文献1には、フロントエンジン・リヤドライブ方式(FR式)のハイブリッド車において、差動装置のデフケースに動力を伝達するモータが、左右の車軸のそれぞれに配設された構造が開示されている。
特許文献1のハイブリッド車によれば、エンジンの駆動中にモータが駆動されると、デフケースにおいて、エンジンから変速機及びプロペラシャフトを介して伝達される動力に、モータから伝達される動力が統合されることで、モータによるトルクアシストが行われ、デフケースで統合された動力が車軸を介して駆動輪に伝達される。また、エンジンが停止された状態でモータが駆動されると、モータの動力が差動装置及び車軸を介して駆動輪に伝達されることで、モータ走行が行われる。
特許第2582505号公報
図7に示すように、一般に、差動装置520と駆動輪538L,538Rとの間を車体幅方向に延びる左右の各車軸530L,530Rは、車体幅方向の内側から順に差動装置側軸部531、中間軸部532、及び、駆動輪側軸部533の3本に分割されており、隣り合う軸部間は、自在継手534,535を介して連結されている。
このような車軸530L,530Rにおいて、差動装置520から駆動輪538L,538Rへの動力伝達効率の向上を図るためには、駆動輪側軸部533及び差動装置側軸部531に対する中間軸部532の各折れ角を小さくすることが好ましい。したがって、中間軸部532はなるべく長く構成されることが好ましく、そのためには、車体幅方向内側の自在継手534は、車体幅方向中央(プロペラシャフト514の軸線上)の差動装置520に近づけて配置され、車体幅方向外側の自在継手535は、駆動輪538L,538Rに近づけて配置されることになる。
また、各自在継手534,535での折れ角が左右の車軸530L,530R間で異なっていれば、両車軸530L,530Rの動力伝達効率に差が生じることから、左右の駆動輪538L,538Rに伝達されるトルクに差が生じやすくなる。そのため、車軸530L,530R上の自在継手534,535は略左右対称に配置されることが好ましい。
しかしながら、図8に示すように、FR式のハイブリッド車において、左右いずれか一方の車軸630R上にモータ650が配設される場合、当該車軸630Rの差動装置側軸部631R上にモータ650が配設されて、該モータ650よりも車体幅方向外側に、内側の自在継手634R、中間軸部632R、外側の自在継手635R、駆動輪側軸部633Rが順に配置されることになる。
そうすると、モータ650が配設された車軸630Rにおいて、差動装置620と内側の自在継手634Rとの間にモータ650が介在することにより、内側の自在継手634Rを差動装置620側に寄せて配置し難くなることから、中間軸部632Rが短くなってしまうため、各自在継手634R,635Rでの折れ角の増大によって駆動輪638Rへの動力伝達効率が低下しやすくなる。
また、モータ650が配設された車軸630Rに比べて、他方の車軸630Lにおいては、内側の自在継手634Lを差動装置620側に近づけて配置することで、中間軸部632Lを長く構成しやすいが、この場合、左右の車軸630L,630R間で、自在継手634L,634R,635L,635Rでの折れ角ひいては動力伝達効率が異なってしまうため、左右の駆動輪638L,638Rに伝達されるトルクに差が生じやすくなる。
そこで、本発明は、車軸上にモータ又はジェネレータが配設されたハイブリッド車等の車両において、車軸の動力伝達効率の低下を抑制すると共に、左右の駆動輪に伝達されるトルクに差が生じ難くすることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るハイブリッド車等の車両は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
エンジンと、
前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたモータと、を備えたハイブリッド車であって、
前記モータは、前記右側の車軸上に配設されており、
前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
前記減速機構は、前記ドライブギヤと前記モータとの間に配設されていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、
エンジンと、
前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたモータと、を備えたハイブリッド車であって、
前記モータは、前記右側の車軸上に配設されており、
前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
車体幅方向において、前記減速機構と前記ドライブギヤが相互にオーバラップして配置されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、
エンジンと、
前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたモータと、を備えたハイブリッド車であって、
前記モータは、前記右側の車軸上に配設されており、
前記デフケースは、車体幅方向において前記収容部が前記ドライブギヤの左側に隣接して位置するように配設されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係るハイブリッド車は、前記請求項に記載の発明において、
前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
前記減速機構は、前記ドライブギヤと前記モータとの間に配設されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係るハイブリッド車は、前記請求項3又は請求項4に記載の発明において、
前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
車体幅方向において、前記減速機構と前記ドライブギヤが相互にオーバラップして配置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係るハイブリッド車は、前記請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発明において、
前記プロペラシャフトの車体幅方向右側に、前記モータに電気的に接続されたバッテリが配設されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係るハイブリッド車は、前記請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発明において、
前記プロペラシャフトの車体幅方向左側に、車体前後方向に延びる前記エンジンの排気管が配設されていることを特徴とする。
また、本願の請求項に記載の発明は、
エンジンと、
前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたジェネレータと、を備えた車両であって、
前記ジェネレータは、前記右側の車軸上に配設されており、
前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
前記ジェネレータは、該ジェネレータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
前記減速機構は、前記ドライブギヤと前記ジェネレータとの間に配設されていることを特徴とする。
また、本願の請求項9に記載の発明は、
エンジンと、
前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたジェネレータと、を備えた車両であって、
前記ジェネレータは、前記右側の車軸上に配設されており、
前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
前記ジェネレータは、該ジェネレータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
車体幅方向において、前記減速機構と前記ドライブギヤが相互にオーバラップして配置されていることを特徴とする。
さらに、請求項10に記載の発明は、
エンジンと、
前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたジェネレータと、を備えた車両であって、
前記ジェネレータは、前記右側の車軸上に配設されており、
前記デフケースは、車体幅方向において前記収容部が前記ドライブギヤの左側に隣接して位置するように配設されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、デフケースの収容部がプロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に配置されることにより、従来のようにプロペラシャフトの軸線上にデフケースの収容部が配置される場合に比べて、右側の車軸上に配設されたモータを車体幅方向中央側に寄せて配置しやすくなる。
また、減速機構によってモータの出力トルクを増大させてデフケースに伝達できることにより、モータの小型化を図ることができる。また、モータよりも小径の減速機構がドライブギヤとモータとの間に配設されることで、ドライブギヤ及びその周辺部材に対する減速機構の干渉を回避しつつ、減速機構をドライブギヤに近づけて配置しやすくなる。したがって、車体幅方向の限られたスペースにおいて、ドライブギヤ、減速機構及びモータをコンパクトに配置しやすくなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、デフケースの収容部がプロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に配置されることにより、従来のようにプロペラシャフトの軸線上にデフケースの収容部が配置される場合に比べて、右側の車軸上に配設されたモータを車体幅方向中央側に寄せて配置しやすくなる。
また、減速機構によってモータの出力トルクを増大させてデフケースに伝達できることにより、モータの小型化を図ることができる。また、車体幅方向において、モータよりも小径の減速機構とドライブギヤとがオーバラップして配置されることで、車体前後方向におけるドライブギヤと車軸との間の間隔の増大を抑制しつつ、減速機構と共にモータを車体幅方向左側に寄せて配置しやすくなる。したがって、車体幅方向の限られたスペースにおいて、ドライブギヤ、減速機構及びモータを一層コンパクトに配置することができる。また、減速機構とモータのレイアウトスペースが車体幅方向に拡大されることで、減速機構やモータを車体幅方向に拡大させて、出力の増大を図ることも可能である。
また、請求項に記載の発明によれば、車体幅方向において、プロペラシャフト後端部のドライブギヤの左側に隣接してデフケースの収容部が配置されることにより、従来のようにデフケースの収容部がドライブギヤと同じ車体幅方向位置に配置される場合に比べて、右側の車軸上に配設されたモータを車体幅方向中央側に寄せて配置しやすくなる。
したがって、請求項1及び請求項2及び請求項3に記載の発明によれば、右側の車軸において、モータから駆動輪までの領域を車体幅方向に拡大することができる。そのため、当該車軸領域に設けられる自在継手間の距離を確保しやすくなり、これにより、各自在継手での折れ角を低減しやすくなる。よって、モータが配設される右側の車軸において、動力伝達効率の低下を抑制できる。
また、左側の車軸においては、差動装置と自在継手との間にモータが介在しないことにより、差動装置から駆動輪までの車体幅方向領域を十分に確保することができ、当該領域に設けられる自在継手間の距離を十分に確保することができる。そのため、左右の車軸において、自在継手を左右対称に配置しやすくなることで、左右の車軸間で動力伝達効率に差が生じ難くなり、これにより、左右の駆動輪に伝達されるトルクに差が生じ難くすることができる。
請求項に記載の発明によれば、減速機構によってモータの出力トルクを増大させてデフケースに伝達できることにより、モータの小型化を図ることができる。また、モータよりも小径の減速機構がドライブギヤとモータとの間に配設されることで、ドライブギヤ及びその周辺部材に対する減速機構の干渉を回避しつつ、減速機構をドライブギヤに近づけて配置しやすくなる。したがって、車体幅方向の限られたスペースにおいて、ドライブギヤ、減速機構及びモータをコンパクトに配置しやすくなる。
請求項に記載の発明によれば、減速機構によってモータの出力トルクを増大させてデフケースに伝達できることにより、モータの小型化を図ることができる。また、車体幅方向において、モータよりも小径の減速機構とドライブギヤとがオーバラップして配置されることで、車体前後方向におけるドライブギヤと車軸との間の間隔の増大を抑制しつつ、減速機構と共にモータを車体幅方向左側に寄せて配置しやすくなる。したがって、車体幅方向の限られたスペースにおいて、ドライブギヤ、減速機構及びモータを一層コンパクトに配置することができる。また、減速機構とモータのレイアウトスペースが車体幅方向に拡大されることで、減速機構やモータを車体幅方向に拡大させて、出力の増大を図ることも可能である。
請求項に記載の発明によれば、プロペラシャフトの車体幅方向右側にバッテリが配設されている場合において、モータは、バッテリと同じ側である右側の車軸上に配設されているため、バッテリとモータを相互に近づけて配置しやすくなり、これにより、バッテリとモータとの間を接続する電線の配索を簡素化ないし短縮しやすくなる。
請求項に記載の発明によれば、プロペラシャフトの車体幅方向左側にエンジンの排気管が配設されているのに対して、モータは、排気管とは反対側である右側の車軸上に配設されているため、排気管による熱害がモータに及ぶことを抑制できる。
また、請求項に記載の発明に係る車両によれば、請求項1に記載の発明と同様にデフケースの収容部が配置されていることにより、右側の車軸において、ジェネレータから駆動輪までの領域を車体幅方向に拡大することができるため、左右のいずれの車軸においても自在継手間の間隔を確保しやすくなる。したがって、左右の車軸において自在継手を左右対称に配置しやすくなることで、左右の車軸間で動力伝達効率に差が生じ難くなり、これにより、左右の駆動輪に伝達されるトルクに差が生じ難くすることができる。
また、減速機構によってモータの出力トルクを増大させてデフケースに伝達できることにより、モータの小型化を図ることができる。また、モータよりも小径の減速機構がドライブギヤとモータとの間に配設されることで、ドライブギヤ及びその周辺部材に対する減速機構の干渉を回避しつつ、減速機構をドライブギヤに近づけて配置しやすくなる。したがって、車体幅方向の限られたスペースにおいて、ドライブギヤ、減速機構及びモータをコンパクトに配置しやすくなる。
また、請求項に記載の発明に係る車両によれば、請求項に記載の発明と同様にデフケースの収容部が配置されていることにより、右側の車軸において、ジェネレータから駆動輪までの領域を車体幅方向に拡大することができるため、左右のいずれの車軸においても自在継手間の間隔を確保しやすくなる。したがって、左右の車軸において自在継手を左右対称に配置しやすくなることで、左右の車軸間で動力伝達効率に差が生じ難くなり、これにより、左右の駆動輪に伝達されるトルクに差が生じ難くすることができる。
また、減速機構によってモータの出力トルクを増大させてデフケースに伝達できることにより、モータの小型化を図ることができる。また、車体幅方向において、モータよりも小径の減速機構とドライブギヤとがオーバラップして配置されることで、車体前後方向におけるドライブギヤと車軸との間の間隔の増大を抑制しつつ、減速機構と共にモータを車体幅方向左側に寄せて配置しやすくなる。したがって、車体幅方向の限られたスペースにおいて、ドライブギヤ、減速機構及びモータを一層コンパクトに配置することができる。また、減速機構とモータのレイアウトスペースが車体幅方向に拡大されることで、減速機構やモータを車体幅方向に拡大させて、出力の増大を図ることも可能である。
さらに、請求項10に記載の発明に係る車両によれば、請求項に記載の発明と同様にデフケースの収容部が配置されていることにより、右側の車軸において、ジェネレータから駆動輪までの領域を車体幅方向に拡大することができるため、左右のいずれの車軸においても自在継手間の間隔を確保しやすくなる。したがって、左右の車軸において自在継手を左右対称に配置しやすくなることで、左右の車軸間で動力伝達効率に差が生じ難くなり、これにより、左右の駆動輪に伝達されるトルクに差が生じ難くすることができる。
本発明の第1実施形態に係るFR式のハイブリッド車の駆動系の全体構成を示す平面図である。 同駆動系における差動装置及びその周辺部の構成を示す骨子図である。 同駆動系部分を示す断面図である。 第2実施形態に係る4WD式のハイブリッド車の駆動系の全体構成を示す平面図である。 同駆動系におけるリヤ側差動装置及びその周辺部の構成を示す断面図である。 第3実施形態に係るハイブリッド車の駆動系における差動装置及びその周辺部の構成を示す断面図である。 FR車の駆動系の従来例を示す平面図である。 車軸上に配設されたモータを有するFR式のハイブリッド車の駆動系の従来例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
先ず、図1〜図3を参照しながら、第1実施形態に係るハイブリッド車10について説明する。
[全体構成]
図1に示すように、ハイブリッド車10は、左右の後輪38L,38Rが駆動輪、左右の前輪37L,37Rが従動輪とされたFR式の自動車であり、車両走行用駆動源としてエンジン11とモータ51(図2及び図3参照)を備えている。
エンジン11は、車体前部のエンジンルームに搭載されている。エンジン11は縦置き式であり、エンジン11の出力軸は、エンジン11の車体後方側に並設された変速機13を介して、プロペラシャフト14に連結されている。これにより、プロペラシャフト14は、エンジン11によって回転駆動可能とされている。プロペラシャフト14は、車体前後方向に延びるように配設されている。プロペラシャフト14の軸心は、車体幅方向の略中央に配置されている。なお、プロペラシャフト14には自在継手(図示せず)が設けられており、自在継手を介して連結された複数のシャフト部材でプロペラシャフト14が構成されている。
エンジン11の排気管12は、プロペラシャフト14に沿って車体前後方向に延びるように配設されている。排気管12は、プロペラシャフト14の車体幅方向左側を通るように配設されている。
ただし、排気管12は、必ずしも全長に亘ってプロペラシャフト14の左側に配置されているのではなく、車体前後方向において少なくともプロペラシャフト14の後端部が位置する領域において、該プロペラシャフト14の車体幅方向左側に間隔を空けて排気管12が配置されている。
プロペラシャフト14の車体幅方向右側には、電線4を介してモータ51に電気的に連絡されたバッテリ2が配設されている。バッテリ2は、モータ51の駆動時には該モータ51に電力を供給し、モータ51が発電機として作動するときは、該モータ51から供給された電力によってバッテリ2が充電される。バッテリ2は、例えば後部座席の下方のスペースに配設されている。なお、プロペラシャフト14を挟んでバッテリ2の左側には燃料タンク(図示せず)が配設されている。
プロペラシャフト14の後端側は、差動装置20を介して、車体幅方向に延びる左右の車軸30L,30Rに連絡されている。各車軸30(30L,30R)には、車体幅方向に間隔を空けて配置された内外一対の自在継手34(34L,34R),35(35L,35R)が設けられている。
各車軸30は、差動装置側軸部31(31L,31R)、中間軸部32(32L,32R)及び駆動輪側軸部33(33L,33R)を備えている。差動装置側軸部31、中間軸部32及び駆動輪側軸部33は、車体幅方向の差動装置20側からこの順で配置されている。
差動装置側軸部31は、一端側において差動装置20に連結されており、他端側において内側の自在継手34を介して中間軸部32に連結されている。駆動輪側軸部33は、一端側において駆動輪38(38L,38R)に連結されており、他端側において外側の自在継手35を介して中間軸部32に連結されている。
[駆動系の要部の概略構成]
図2に示すように、プロペラシャフト14の後端部にはドライブギヤ16が設けられており、差動装置20は、ドライブギヤ16に噛み合うドリブンギヤ22と、該ドリブンギヤ22と共に回転するデフケース21とを備えている。
デフケース21は収容部21aを有し、該収容部21aには、車体幅方向に直角な方向に延びるピニオンシャフト23が貫通されている。また、デフケース21の収容部21aには、ピニオンシャフト23上に回転可能に設けられると共に相互に対向する一対のピニオンギヤ24,25と、これらのピニオンギヤ24,25に跨がって噛み合う左右一対のサイドギヤ26,27とが収容されている。
デフケース21は、収容部21aから車体幅方向両側に延びる左右一対の筒状部21b,21cを更に備えている。各筒状部21b,21cの内側には、車軸30の差動装置側軸部31が挿通され、差動装置側軸部31の先端は、サイドギヤ26,27にスプライン嵌合されている。
これにより、図1及び図2に示すように、左側の車軸30Lは、一対の自在継手34L,35Lを介して左側のサイドギヤ27と左側の駆動輪38Lとの間を連絡し、右側の車軸30Rは、一対の自在継手34R,35Rを介して右側のサイドギヤ26と右側の駆動輪38Rとの間を連絡している。
以上の構成により、エンジン11から変速機13及びプロペラシャフト14を介して差動装置20のデフケース21に伝達された動力は、車両走行状況に応じた回転差となるように左右の車軸30L,30R及び駆動輪38L,38Rに伝達される。
右側の車軸30Rの差動装置側軸部31R上には、上記のモータ51を有するモータユニット50が配設されている。モータユニット50は、モータ51に加えて、車軸30R上において差動装置20とモータ51との間に配設された減速機構60を備えており、モータ51と減速機構60とは、ユニットケース80に収容された状態でユニット化されている。
モータ51の動力は、減速機構60によって減速されてデフケース21に伝達される。これにより、モータ51の出力トルクは減速機構60によって増大されるため、モータ51側からデフケース21に入力されるトルクの増大を図りつつ、モータ51の小型化を図ることができる。
デフケース21では、エンジン11側から伝達される動力と、モータ51側から伝達される動力とが合流し得るようになっているが、モータ51からデフケース21に至る動力伝達経路は、エンジン11からデフケース21に至る動力伝達経路から独立している。そのため、エンジン11側の動力伝達経路に関連する構成を変更することなく、予めアセンブリされたモータユニット50を車軸30R上に搭載することで、エンジン自動車を容易にハイブリッド車に変更することが可能である。
[プロペラシャフトの後端部]
図3に示すように、プロペラシャフト14の後端部は、後端軸部15で構成されている。後端軸部15の後端部には、上記のドライブギヤ16が例えば一体に設けられている。ドライブギヤ16は、歯部16aを車体後方側に向けて配置された傘歯ギヤである。ドライブギヤ16は、差動装置20と共に1つのハウジング40に収容されている。
ハウジング40は、相互に結合された複数のハウジング部材41,42,43で構成されている。より具体的に、ハウジング40は、後端軸部15におけるドライブギヤ16よりも車体前方側の一部を収容する第1ハウジング部材41、ドライブギヤ16及び差動装置20の一部を収容する第2ハウジング部材42、並びに、差動装置20の残りの部分を収容する第3ハウジング部材43を備えている。第2ハウジング部材42は、ドライブギヤ16よりも径方向外側且つ車体前方側に位置する環状の結合部42aにおいて、ボルト41aによって第1ハウジング部材41に結合されている。
ハウジング40には潤滑用のオイルが封入されている。該オイルとしては、特に大きな荷重がかかるドライブギヤ16とドリブンギヤ22との噛合部における焼付きを確実に防止し得る成分を含むものが用いられる。
後端軸部15は、例えば前後一対の軸受44,45を介して第1ハウジング部材41に支持されている。各軸受44,45は、例えば、タンデム型のアンギュラコンタクトボールベアリングである。これらの軸受44,45のうち車体後方側の軸受45は、車体前方側の軸受44よりも大径とされている。一対の軸受44,45のインナレース間には、後端軸部15の外側に嵌合された筒状のディスタンスピース46が介装されている。
後端軸部15における車体前方側の軸受44よりも車体前方側部分の外側には連結部材17が嵌合されている。連結部材17は、プロペラシャフト14上の自在継手(図示せず)に連結されている。
後端軸部15の前端部にはナット18が螺合されている。該ナット18が締め付けられることで、後端軸部15上においてナット18とドライブギヤ16との間に挟み込まれた連結部材17、一対の軸受44,45のインナレース、及びディスタンスピース46は、軸方向に位置決めされて後端軸部15に固定される。後端軸部15に固定された連結部材17の外周と第1ハウジング部材41の内周との間には、これらの相対回転を許容するようにオイルシール39が介装されている。
組付け時においてナット18を締め付けるとき、ディスタンスピース46は、弾性変形状態を経て塑性変形し、ディスタンスピース46が塑性変形した状態で、軸受44,45の予圧が調整される。このように軸受44,45の予圧が精密に管理されることで、車体前方側から片持ち状に支持される後端軸部15の支持剛性が高められる。
[差動装置]
差動装置20のドリブンギヤ22は、例えばボルトによってデフケース21に固定されている。ただし、ドリブンギヤ22は、デフケース21と一体に設けられてもよい。ドリブンギヤ22は、歯部22aを車体幅方向右側に向けて配置された傘歯ギヤである。
ドリブンギヤ22は、ピニオンシャフト23よりも車体幅方向右側に配置されている。ドリブンギヤ22の歯部22aは、車体幅方向において収容部21aの右側面部及び右側サイドギヤ26の右端部よりも右側に突出して配置されている。ドリブンギヤ22は、車体幅方向においてドライブギヤ16の左側に隣接して配置されており、該ドライブギヤ16に噛み合わされている。
デフケース21の収容部21a及び右側筒状部21bは、プロペラシャフト14の軸線L1よりも車体幅方向左側に位置している。また、収容部21aは、車体幅方向においてドライブギヤ16の左側に隣接した位置に配置されている。左右の筒状部21b,21cは、それぞれ軸受47,48を介してハウジング40に支持されており(図2参照)、これらの軸受47,48は、プロペラシャフト14の軸線L1よりも車体幅方向左側に位置している。
[モータユニット]
モータユニット50のユニットケース80は、相互に結合された複数のケース部材81,82で構成されている。より具体的に、ユニットケース80は、車体幅方向右側に開口した第1ケース部材81と、第1ケース部材81の開口部を塞ぐように該第1ケース部材81の右端部に例えばボルトによって結合された第2ケース部材82とを備えている。
ユニットケース80には、モータ51の冷却及び減速機構60の潤滑に用いられるオイルが封入されている。該オイルとしては、モータ51の性能に悪影響を及ぼすような成分(例えば銅腐食物質)を含まないものが用いられる。
第2ケース部材82は、車体幅方向に直角に配置された第1縦壁部82a、第2縦壁部82b及び端面部82cを備えている。第1縦壁部82aは、モータ51の車体幅方向内側に配置され、第2縦壁部82bは、モータ51の車体幅方向外側に配置され、端面部82cは、第2縦壁部82bの車体幅方向外側に間隔を空けて配置されている。
ユニットケース80は、端面部82cから車体幅方向外側に突出する筒状の突出部82eを更に備えており、突出部82eの先端部に、右側の車軸30Rの差動装置側軸部31Rの半周分を覆うような半割れ状の支持部82fが設けられている。該支持部82fには、差動装置側軸部31Rの残りの半周分を覆うような半割れ状のブラケット78が対向配置されており、ボルト78aによって支持部82fとブラケット78が結合されている。これにより、差動装置側軸部31Rの車体幅方向外側端部は、支持部82fとブラケット78とで形成された筒状部の内周面に軸受79を介して支持されている。
差動装置側軸部31Rの外周面とユニットケース80の突出部82eの内周面との間には、これらの相対回転を許容するように介装されたオイルシール76が配設されている。オイルシール76は、軸受79の車体幅方向差動装置20側に隣接して配置されている。
また、モータユニット50は、軸方向に延びる筒状の仕切部材70を備えており、該仕切部材70の内側に差動装置側軸部31Rが挿通されている。これにより、減速機構60及びモータ51と、差動装置側軸部31Rとは、仕切部材70によって径方向に仕切られている。
仕切部材70の差動装置20側の端部は、Oリング71を介して後述するスリーブ62の内周面に圧入されている。これにより、仕切部材70は、スリーブ62と一体回転するようになっている。仕切部材70の反差動装置20側の端部には環状部材72が固定されており、該環状部材72は、軸受77を介して第2ケース部材82に支持されている。環状部材72と第2ケース部材82との間、及び、環状部材72と差動装置側軸部31Rとの間には、それぞれオイルシール74,75が介装されている。
ユニットケース80内のオイルは、仕切部材70によって径方向内側から封止されており、仕切部材70の両端部は、Oリング71及びオイルシール74によってシールされている。
モータ51は、ユニットケース80に固定されたステータ52と、ステータ52の径方向内側に回転自在に設けられたロータ53と、ロータ53と一体回転するようにロータ53の径方向内側に固定された出力軸54とを備えている。
モータ51は、デフケース21の収容部21aよりも大径且つドリブンギヤ22よりも小径とされている。モータ51は、車体前後方向においてドライブギヤ16とオーバラップして配置されており、減速機構60を挟んでドライブギヤ16の車体幅方向右側に隣接して配置されている。
ステータ52は、磁性体からなるステータコアにコイルが巻回されて構成されている。ステータ52には、複数の被固定部52aが周方向に間隔を空けて設けられており、被固定部52aは、ボルト52bによって第2ケース部材82に固定されている。ロータ53は、筒状の磁性体で構成されており、ステータ52に電力が供給されたときに生じる磁力により回転する。ステータ52及びロータ53は、第2ケース部材82内における第1縦壁部82aと第2縦壁部82bとの間に形成されたモータ収容空間S1に収容されている。
出力軸54は、仕切部材70の外側に隙間を空けて配置された筒状部材である。出力軸54は、ロータ53よりも差動装置20側において軸受55を介して第1縦壁部82aの内周端部に支持され、ロータ53よりも反差動装置20側において軸受56を介して第2縦壁部82bの内周端部に支持されている。
出力軸54上において、軸受56の反差動装置20側には、モータ51の回転角度を検知するレゾルバ57が配設されている。レゾルバ57は、第2ケース部材82内における第2縦壁部82bと端面部82cとの間に形成されたレゾルバ収容空間S2に収容されている。
減速機構60は、軸受55を挟んでモータ51の軸方向差動装置20側に隣接して配置されている。減速機構60は、第1ケース部材81と第2ケース部材82の第1縦壁部82aとの間に形成された減速機構収容空間S3に収容されている。減速機構60は、差動装置側軸部31R上に配設された1つのプラネタリギヤ機構で構成されている。ただし、減速機構60は、相互に連結された複数のプラネタリギヤ機構で構成されてもよい。
減速機構60は、入力要素としてのサンギヤ60S、反力要素としてのリングギヤ60R、及び、出力要素としてのキャリヤ60Cを備えている。
サンギヤ60Sは、仕切部材70の径方向外側に隙間を空けて配置されている。サンギヤ60Sは、モータ51の出力軸54にスプライン嵌合されており、これにより、モータ51の出力がサンギヤ60Sに入力される。ただし、サンギヤ60Sは出力軸54と一体に設けられてもよい。
リングギヤ60Rは、第1ケース部材81の内周面にスプライン嵌合されており、これにより、ユニットケース80に回転不能に固定されている。リングギヤ60Rが固定されていることにより、サンギヤ60Sに入力された回転は、減速機構60によって減速されてキャリヤ60Cから出力される。
減速機構60は、モータ51よりも小径であり、モータ51よりも小さな軸方向寸法を有する。減速機構60は、車体幅方向においてドライブギヤ16の右側に隣接して配置されている。減速機構60は、車体前後方向においてドライブギヤ16とオーバラップして配置されている。このように、減速機構60は、ドライブギヤ16とモータ51との間に挟み込まれるように配設されている。また、減速機構60は、車体幅方向において第2ハウジング部材42の結合部42aとオーバラップして配置されており、該結合部42aの車体後方側に隣接して配置されている。
キャリヤ60Cの内周端部には、差動装置20側へ軸方向に延びるスリーブ62が設けられている。スリーブ62は、キャリヤ60Cと一体に設けられており、これにより、スリーブ62は、減速機構60の出力要素として機能する。ただし、キャリヤ60Cとは別体のスリーブ62が、キャリヤ60Cと一体に回転するように該キャリヤ60Cに連結されるようにしてもよい。
減速機構60の出力要素として機能するスリーブ62は、モータ51よりも低速で回転し、これにより、上記のようにスリーブ62に固定された仕切部材70の回転もモータ51に比べて低速となる。そのため、ユニットケース80に対する仕切部材70の相対回転速度を低減でき、これにより、仕切部材70の反差動装置20側の端部に固定された環状部材72と第2ケース部材82との間に介装されたオイルシール74及び軸受77にかかる負荷を軽減できる。
スリーブ62は、第1ケース部材81を貫通して差動装置20側へ延びており、スリーブ62の先端部は、ハウジング40内に挿入されている。第1ケース部材81の差動装置20側の端部において、第1ケース部材81の内周面とスリーブ62の外周面との間にはオイルシール73が介装されている。
また、ハウジング40の内周面とスリーブ62の外周面との間にもオイルシール49が介装されている。該オイルシール49の差動装置20側には、デフケース21の右側筒状部21b及び軸受47が隣接して配置されており、オイルシール49の反差動装置20側には、第1ケース部材81のオイルシール73が隣接して配置されている。
スリーブ62の先端部は、デフケース21の右側筒状部21bの内側にスプライン嵌合されている。これにより、スリーブ62とデフケース21は一体回転するようになっている。モータ51が駆動されると、該モータ51の動力は減速機構60を介してデフケース21に伝達されるようになっている。特に、エンジン11(図1参照)の駆動中にモータ51が駆動されると、デフケース21においてエンジン11の動力にモータ51の動力が統合され、この統合された動力は、車軸30L,30Rを介して駆動輪38L,38R(図1参照)に伝達される。
ユニットケース80内において、減速機構60の差動装置20側には、モータ収容空間S1、レゾルバ収容空間S2及び減速機構収容空間S3にオイルを供給するオイルポンプ64が配設されている。該オイルポンプ64は、スリーブ62上に配設されたギヤ式のオイルポンプであり、スリーブ62の回転によって駆動される。
オイルポンプ64の反差動装置20側には、スリーブ62の外側に嵌合された環状の位置決め部材66が配設されている。位置決め部材66は、ボルト66aによって反差動装置20側から第1ケース部材81に固定されていると共に、軸受68を介してスリーブ62を支持している。オイルポンプ64は、第1ケース部材81と位置決め部材66によって軸方向の両側から挟み込まれることで軸方向に位置決めされている。
オイルポンプ64は、デフケース21の右側筒状部21bを支持する軸受47と比較して小径又は略同径とされている。オイルポンプ64は、ドライブギヤ16よりも車体後方側に配置されており、車体幅方向においてドライブギヤ16とオーバラップして配置されている。
[第1実施形態の効果]
以上のように、第1実施形態では、デフケース21の収容部21aがプロペラシャフト14の軸線L1よりも車体幅方向左側に配置されている。また、収容部21aは、ドライブギヤ16の車体幅方向左側に隣接して配置されている。このように、デフケース21の収容部21aが車体幅方向中央から左側にずらして配置されていることにより、仮にプロペラシャフト14の軸線上においてドライブギヤ16の直後方に収容部21aが配置される場合に比べて、右側の車軸30R上に配設されたモータユニット50を車体幅方向中央側に寄せて配置しやすくなる。
したがって、図1に示すように、右側の車軸30Rにおいて、駆動輪38Rとモータユニット50との間の領域の車体幅方向寸法D1を拡大することができる。そのため、右側の車軸30Rにおいて、内側の自在継手34Rを車体幅方向中央側に寄せて配置しやすくなり、これにより、該自在継手34Rと駆動輪38Rとの間の領域の車体幅方向寸法D2の拡大を図ることができる。よって、中間軸部32Rを長く構成しやすくなり、これにより、内外の各自在継手34R,35Rでの折れ角の増大が抑制されて、右側の車軸30Rの動力伝達効率の低下を抑制できる。
また、左側の車軸30Lにおいては、差動装置20と内側の自在継手34Lとの間にモータユニット50が介在しないことにより、自在継手34Lを車体幅方向中央側に寄せたレイアウトを容易に実現できる。そのため、左側の車軸30Lにおいても、内側の自在継手34Lと駆動輪38Lとの間の領域の車体幅方向寸法を、右側の車軸30Rの同領域の寸法D2に等しくしやすくなる。
したがって、左側の車軸30L上の自在継手34L,35Lと、右側の車軸30R上の自在継手34R,35Rを左右対称に配置しやすくなり、これにより、内側の自在継手34L,34Rでの折れ角、及び、外側の自在継手35L,35Rでの折れ角を、左右の車軸30L,30R間で均一化しやすくなる。よって、左右の車軸30L,30R間で動力伝達効率に差が生じ難くなり、これにより、左右の駆動輪38L,38Rに伝達されるトルクに差が生じ難くすることができる。
さらに、上記のようにデフケース21が従来よりも車体幅方向左側に寄せて配置されることから、上記のように内側の自在継手34Rを左側に寄せた配置を実現しつつ、該自在継手34Rから差動装置20までの領域において、モータユニット50を配設するための車体幅方向スペースを確保しやすくなる。したがって、モータユニット50を軸方向に大型化しやすくなり、これにより、モータユニット50の高出力を利用したトルクアシストやモータ走行を実現しやすくなる。
また、第1実施形態では、右側の車軸30R上に配設されたモータユニット50のモータ51は、プロペラシャフト14よりも車体幅方向右側に配置されている。そのため、同じくプロペラシャフト14の車体幅方向右側に配設されたバッテリ2に対してモータ51を近づけて配置することができる。したがって、バッテリ2とモータ51との間を接続する電線4の配索を簡素化ないし短縮しやすくなる。
さらに、モータ51は、車体幅方向において、プロペラシャフト14を挟んでエンジン11の排気管12とは反対側に配置されているため、排気管12による熱害がモータ51に及ぶことを抑制できる。
また、図3に示すように、第1実施形態では、モータ51よりも小径の減速機構60がドライブギヤ16とモータ51との間に配設されている。ドライブギヤ16に隣接して配置される減速機構60は、モータ51よりも小径であることにより、ドライブギヤ16及びこれを収容するハウジング40、特にハウジング40の結合部42aに対する干渉を回避しつつ、ドライブギヤ16に近づけて配置されやすくなっている。
さらに、減速機構60は、車体幅方向にコンパクトなプラネタリギヤ機構で構成されているため、ドライブギヤ16に対して、減速機構60を挟んでモータ51を近づけて配置しやすくなっている。
したがって、減速機構60とモータ51を有するモータユニット50を、ドライブギヤ16及びその周辺部材との干渉を回避しつつ、車体幅方向の差動装置20側へ寄せて配置しやすくなっており、これにより、車体幅方向の限られたスペースにおいて、ドライブギヤ16とモータユニット50をコンパクトに配置することができる。
[第2実施形態]
図4及び図5を参照しながら、第2実施形態に係るハイブリッド車210について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については、図4及び図5において同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
図4に示すように、ハイブリッド車210は、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF式)の車両をベースにして構築された四輪駆動車である。ハイブリッド車210は、車両走行用の駆動源として、車体前部のエンジンルームに搭載された横置き式のエンジン211と、第1実施形態と同様のモータ51(図5参照)とを備えている。
エンジン211の出力軸には、例えばトルクコンバータ(図示せず)を介して変速機213が連絡されており、変速機13の出力部は前輪用差動装置215のデフケースに連絡されている。前輪用差動装置215は、一対の自在継手218L,218R,219L,219Rが設けられた前輪用の車軸217L,217Rを介して、左右の前輪237L,237Rに連絡されている。
これにより、エンジン211の出力は、変速機213を介して前輪用差動装置215に伝達され、前輪用差動装置215に伝達された動力は、走行状況に応じた回転差となるように、左右の車軸217L,217R及び前輪237L,237Rに伝達される。
右側の車軸217R上には、変速機213を介して前輪用差動装置215に伝達されたエンジン211の出力を後輪38L,38R側へ取り出すトランスファ装置216が配設されている。トランスファ装置216は、右側の車軸217R上において前輪用差動装置215と内側の自在継手218Rとの間に配設されている。トランスファ装置216は、その入力側において前輪用差動装置215のデフケースに連結され、出力側においてプロペラシャフト214に連結されている。
第2実施形態において、プロペラシャフト214は、トランスファ装置216により取り出された動力を後輪38L,38R側へ伝達する機能を果たす。プロペラシャフト214は、車体前後方向に延びるように配設されている。プロペラシャフト214の軸心は、車体幅方向の略中央に配置されている。なお、プロペラシャフト214には自在継手(図示せず)が設けられており、自在継手を介して連結された複数のシャフト部材でプロペラシャフト214が構成されている。プロペラシャフト214の後端部は、第1実施形態と同様の後端軸部15(図5)で構成されている。
プロペラシャフト214には、前後輪のトルク配分を行うカップリング220が設けられている。プロペラシャフト214の後端側は、カップリング220を介して、第1実施形態と同様の後輪用差動装置20に連結されている。これにより、トランスファ装置216から取り出された動力は、プロペラシャフト214及びカップリング220を介して後輪用差動装置20に伝達される。後輪用差動装置20に伝達された動力は、第1実施形態と同様、走行状況に応じた回転差となるように、左右の車軸30L,30R及び後輪38L,38Rに伝達される。
図5に示すように、カップリング220は、プロペラシャフト214を構成する後端軸部15とその車体前方側の中間軸部222との間に設けられている。カップリング220は、ドライブギヤ16の車体前方側に配置されており、ハウジング40の前端部に例えばボルトによって固定されている。
図4及び図5に示すように、プロペラシャフト214後端のドライブギヤ16から後輪38L,38Rに至る駆動系部分の構成は第1実施形態と同様である。すなわち、後端軸部15、ドライブギヤ16、差動装置20、ハウジング40及びモータユニット50の相互の位置関係、及び、これらのプロペラシャフト214の軸線L2に対する位置関係は、第1実施形態と同様となっている。
したがって、第2実施形態における四輪駆動式のハイブリッド車210においても、モータユニット50を車体幅方向左側に寄せて配置しやすくなっており、これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
つまり、モータユニット50が配設される右側の後輪用車軸30Rにおいて、中間軸部32Rを長く構成しやすくなり、これにより、内外の各自在継手34R,35Rでの折れ角の増大が抑制されて、右側の車軸30Rの動力伝達効率の低下を抑制できる。
また、左右の後輪用車軸30L,30R間で、内側の自在継手34L,34R及び外側の自在継手35L,35Rを左右対称に配置しやすくなり、これにより、左右の車軸30L,30R間で、各自在継手34L,34R,35L,35Rでの折れ角を均一化しやすくなる。よって、左右の車軸30L,30R間で動力伝達効率に差が生じ難くなり、これにより、左右の後輪38L,38Rに伝達されるトルクに差が生じ難くすることができる。
また、図4に示すように、第1実施形態と同様にプロペラシャフト14の車体幅方向右側に配設されたバッテリ2に対してモータ51を近づけて配置することができるため、バッテリ2とモータ51との間を接続する電線4の配索を簡素化ないし短縮しやすくなる。
さらに、第1実施形態と同様にプロペラシャフト14の車体幅方向左側に配置されたエンジン11の排気管12に対してモータ51を遠ざけて配置することができるため、排気管12による熱害がモータ51に及ぶことを抑制できる。
[第3実施形態]
図6を参照しながら、第3実施形態に係るハイブリッド車310について説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については、図6において同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
ハイブリッド車310は、第1実施形態と同様の全体構成(図1参照)を有するFR式の自動車であるが、モータユニット350と差動装置320の構成及びレイアウトが第1実施形態と異なっている。以下、第3実施形態において、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図6に示すように、モータユニット350は、右側の車軸30Rの差動装置側軸部31R上に配設されている。モータユニット350は、車両走行用駆動源としての第1モータ51a及び第2モータ51bと、これらのモータ51a,51bと差動装置320との間に設けられた減速機構360と、モータ51a,51b及び減速機構360を収容するユニットケース380とを備えている。
ユニットケース380は、相互に結合された第1ケース部材381、第2ケース部材382、第3ケース部材383、第4ケース部材384及び第5ケース部材385を備えている。第1〜第5ケース部材381〜385は、車体幅方向の差動装置320側からこの順で配置されている。ユニットケース380の大部分は、プロペラシャフト14の軸線L1よりも右側に配置されているが、ユニットケース380の一部は、プロペラシャフト14の軸線L1よりも左側に突出して配置されている。
ユニットケース380には、第1実施形態と同様、モータ51a,51bの冷却及び減速機構360の潤滑に用いられるオイルが封入されている。ユニットケース380内のオイルは、第1実施形態と同様、仕切部材70によって径方向内側から封止されていると共に、Oリング71及びオイルシール74,75,76によって適宜シールされている。
ユニットケース380の第5ケース部材385の車体幅方向外側の端部には、第1実施形態と同様の半割れ状の支持部82fが設けられている。ユニットケース380の支持部82fと、該支持部82fに結合された半割れ状のブラケット78によって、右側の車軸30Rの差動装置側軸部31Rの車体幅方向外側端部が軸受79を介して支持されている。
第1モータ51aと第2モータ51bは、車体幅方向の差動装置320側からこの順で並べて配置されている。各モータ51a,51bは、ユニットケース380の第4ケース部材384に固定されたステータ52と、ステータ52の径方向内側に回転自在に設けられたロータ53とを備えている。これらのステータ52とロータ53は、第3ケース部材383と第4ケース部材384との間に形成されたモータ収容空間S1に収容されている。
第1及び第2モータ51a,51bの両ロータ53の径方向内側には、共通の出力軸354が固定されている。これにより、出力軸54は、2つのロータ53と一体に回転する。出力軸54は、第1モータ51aのロータ53よりも差動装置320側において軸受55を介して第3ケース部材383に支持され、第2モータ51bのロータ53よりも反差動装置320側において軸受56を介して第4ケース部材384に支持されている。
上記のように、出力軸54に連結された駆動源が2つのモータ51a,51bに分割されていることにより、各モータ51a,51bの小径化を図りつつ、全体として出力の増大を図ることができる。第1モータ51aと第2モータ51bは、互いに等しい径を有する。また、これらのモータ51a,51bは、差動装置320のデフケース21の収容部21aと略同径とされ、ドリブンギヤ22よりも小径とされている。第1及び第2モータ51a,51bは、車体前後方向においてドライブギヤ16とオーバラップして配置されている。
出力軸54上において、軸受56の反差動装置320側には、第1及び第2モータ51a,51bの回転角度を検知するレゾルバ57が配設されており、レゾルバ57は、第4ケース部材384と第5ケース部材385との間に形成されたレゾルバ収容空間S2に収容されている。
減速機構360は、軸受55を挟んで第1及び第2モータ51a,51bの軸方向差動装置320側に隣接して配置されている。減速機構360は、第1〜第3ケース部材81〜83で形成された減速機構収容空間S3に収容されている。
減速機構360は、差動装置側軸部31R上に配設された第1プラネタリギヤ機構361及び第2プラネタリギヤ機構365を備えている。第1プラネタリギヤ機構361及び第2プラネタリギヤ機構365は、モータ51a,51b側からこの順で軸方向に並べて配置されている。
第1プラネタリギヤ機構361は、入力要素としてのサンギヤ362、反力要素としてのリングギヤ363、及び、出力要素としてのキャリヤ364を備えている。同様に、第2プラネタリギヤ機構365は、入力要素としてのサンギヤ366、反力要素としてのリングギヤ367、及び、出力要素としてのキャリヤ368を備えている。
第1及び第2プラネタリギヤ機構361,365の両リングギヤ363,367は、相互に一体に設けられている。一体化されたリングギヤ363,367は、第2ケース部材382の内周面にスプライン嵌合されており、これにより、ユニットケース380に回転不能に固定されている。
第1プラネタリギヤ機構361のサンギヤ362は、仕切部材70の径方向外側に隙間を空けて配置されている。該サンギヤ362は、モータ51a,51bの出力軸54にスプライン嵌合されており、これにより、モータ51a,51bの出力がサンギヤ362に入力される。ただし、該サンギヤ362は出力軸54と一体に設けられてもよい。
第1プラネタリギヤ機構361において、リングギヤ363は固定されているため、サンギヤ362に入力された回転は、第1プラネタリギヤ機構361によって減速されてキャリヤ364から出力される。
第2プラネタリギヤ機構365のサンギヤ366は、仕切部材70の径方向外側に隙間を空けて配置されている。サンギヤ366は、第1プラネタリギヤ機構361のキャリヤ364の内周端部に一体に連なっており、これにより、第1プラネタリギヤ機構361の出力が第2プラネタリギヤ機構365のサンギヤ366に入力される。
第2プラネタリギヤ機構365においても、リングギヤ367は固定されているため、サンギヤ366に入力された回転は、第2プラネタリギヤ機構365によって減速されてキャリヤ368から出力される。
このように、減速機構360では、2つのプラネタリギヤ機構361,365によって2段階の減速が行われる。これにより、各プラネタリギヤ機構361,365の小径化を図りつつ、減速機構360全体として十分な減速比を得ることができる。そのため、第1及び第2モータ51a,51bの出力トルクは、減速機構360によって効果的に増大されるため、モータ51a,51bの更なる小型化を図ることができる。
ただし、第3実施形態において、減速機構360は、1つ又は3つ以上のプラネタリギヤ機構で構成されてもよい。
第1及び第2プラネタリギヤ機構361,365は、相互に同径であり、第1及び第2モータ51a,51bよりも小径とされている。また、個々のプラネタリギヤ機構361,365は、1つのモータ51a,51bよりも小さな軸方向寸法を有する。減速機構360全体の軸方向寸法は、1つのモータ51a,51bの軸方向寸法と同程度とされている。
第1及び第2プラネタリギヤ機構361,365は、ドライブギヤ16よりも車体後方側に配置されている。第1プラネタリギヤ機構361は、その差動装置320側の一部においてドライブギヤ16と車体幅方向にオーバラップして配置されている。第2プラネタリギヤ機構365は、その全体においてドライブギヤ16と車体幅方向にオーバラップして配置されている。
第2プラネタリギヤ機構365のキャリヤ368の内周端部には、差動装置320側へ軸方向に延びるスリーブ62が設けられている。スリーブ62は、キャリヤ368と一体に設けられており、これにより、スリーブ62は、減速機構360の出力要素として機能する。ただし、キャリヤ368とは別体のスリーブ62が、キャリヤ368と一体に回転するように該キャリヤ368に連結されるようにしてもよい。
スリーブ62は、第1ケース部材381を貫通して差動装置320側へ延びており、スリーブ62の先端部は、デフケース21の右側筒状部21bの内側にスプライン嵌合されている。これにより、スリーブ62とデフケース21は一体回転するようになっている。モータ51a,51bが駆動されると、該モータ51a,51bの動力は減速機構360を介してデフケース21に伝達されるようになっている。
ユニットケース380内において、減速機構360の差動装置320側には、オイルポンプ64が配設されている。該オイルポンプ64は、スリーブ62上に配設されたギヤ式のオイルポンプであり、スリーブ62の回転によって駆動される。オイルポンプ64から吐出されたオイルは、モータ収容空間S1、レゾルバ収容空間S2及び減速機構収容空間S3などに供給される。
オイルポンプ64の反差動装置320側には、スリーブ62の外側に嵌合された環状の位置決め部材66が配設されている。位置決め部材66は、第1及び第2ケース部材381,382に固定されている。オイルポンプ64は、第1ケース部材381と位置決め部材66によって軸方向の両側から挟み込まれることで軸方向に位置決めされている。
オイルポンプ64及び位置決め部材66は、第1及び第2プラネタリギヤ機構361,365よりも小径とされており、ドライブギヤ16の車体後方側に隣接して配置されている。オイルポンプ64及び位置決め部材66は、それぞれの全体においてドライブギヤ16と車体幅方向にオーバラップして配置されている。オイルポンプ64は、プロペラシャフト14の軸線L1上又はその近傍に配置されている。
差動装置320は、第1実施形態と同様、ドライブギヤ16と共に1つのハウジング340に収容されている。ハウジング340は、相互に結合された第1ハウジング部材41、第2ハウジング部材342及び第3ハウジング部材343を備えている。
第1ハウジング部材41は、第1実施形態のものと同様であり、後端軸部15の一部を収容すると共に、軸受44,45を介して後端軸部15を片持ち状に支持している。第2ハウジング部材342は、ボルト41aによって第1ハウジング部材41に結合される第1結合部342a、ボルト343aによって第3ハウジング部材343に結合される第2結合部342b、及び、ボルト384aによってユニットケース380に結合される第3結合部342cを備えている。
第1結合部342aは、プロペラシャフト14の軸線L1上に配置された環状部であり、ドライブギヤ16の径方向外側且つ車体前方側に隣接して配置されている。第1結合部342aは、車体幅方向において、第1及び第2モータ51a,51bよりも左側に配置され、第1及び第2プラネタリギヤ機構361,365とオーバラップして配置されている。
第2結合部342bは、車軸30Rの軸線上に配置された環状部であり、第1結合部342aよりも車体幅方向左側に配置されている。第2結合部342bは、車体前後方向においてドライブギヤ16とオーバラップして配置されている。
第3結合部342cは、車軸30Rの軸線上に配置された環状部であり、車体幅方向において第1結合部342aの右端部とオーバラップして配置されている。第3結合部342cは、車体前後方向においてドライブギヤ16とオーバラップして配置されている。第3結合部342cは、車体幅方向において、第1及び第2モータ51a,51bよりも左側に配置され、第1プラネタリギヤ機構361とオーバラップして配置されている。
ハウジング340には潤滑用のオイルが封入されている。該オイルとしては、特に大きな荷重がかかるドライブギヤ16とドリブンギヤ22との噛合部における焼付きを確実に防止し得る成分を含むものが用いられる。
第2ハウジング部材342の右側面部には、ユニットケース380の第1ケース部材381が車体幅方向に貫通されており、第1ケース部材381の一部がハウジング340内に入り込んでいる。ハウジング340内において、第1ケース部材381の内周面とスリーブ62の外周面との間には、左右一対のオイルシール373,374が介装されており、これにより、ハウジング340に封入されたオイルと、ユニットケース380に封入されたオイルとが混ざり合うことが防止されている。
差動装置320のデフケース21は、車体幅方向においてドライブギヤ16及びこれに噛み合うドリブンギヤ22よりも左側に間隔を空けて配置されている。ドリブンギヤ22は、車体幅方向に延びる筒状の延長部材322を介してデフケース21に連結されている。
延長部材322は、デフケース21の右側筒状部21bの外側にスプライン嵌合されている。延長部材322は、右側筒状部21bとの嵌合部から車体幅方向右側へ延びるように設けられている。延長部材322の右端部には、径方向外側に突出した拡径部322aが設けられており、該拡径部322aの左側に隣接する位置において、延長部材322の外側にドリブンギヤ22がスプライン嵌合されている。
延長部材322は、左右一対の軸受344,345を介して第2ハウジング部材342に支持されている。これにより、右側筒状部21bは、延長部材322及び一対の軸受344,345を介してハウジング340に支持されている。各軸受344,345は、例えばアンギュラボールベアリングである。これらの軸受344,345のうち右側の軸受345は、左側の軸受344よりも大径とされている。一対の軸受344,345のインナレース間には、延長部材322の外側に嵌合された筒状のディスタンスピース346が介装されている。
延長部材322における左側の軸受344よりも左側部分の外側にはナット347が螺合されている。該ナット347が締め付けられることで、延長部材322上においてナット347と拡径部322aとの間に挟み込まれた一対の軸受344,345のインナレース、ディスタンスピース346及びドリブンギヤ22は、軸方向に位置決めされて延長部材322に固定される。
組付け時においてナット347を締め付けるとき、ディスタンスピース346は、弾性変形状態を経て塑性変形し、ディスタンスピース346が塑性変形した状態で、軸受344,345の予圧が調整される。このように軸受344,345の予圧が精密に管理されることで、車体幅方向左側から片持ち状に支持される延長部材322の支持剛性が高められている。
以上のように、第3実施形態では、デフケース21がドライブギヤ16よりも車体幅方向左側に間隔を空けて配置されていることにより、ドライブギヤ16の直後方にスペースが形成されており、該スペースを利用して、モータユニット350の左端側の一部、具体的には、上記のように小径化が図られた減速機構360の一部や更に小径のオイルポンプ64などが配置されている。このように、モータユニット350の左端側における小径部分が、ドライブギヤ16と車体幅方向にオーバラップして配置されることで、車体前後方向におけるドライブギヤ16と車軸30Rとの間の間隔の増大を抑制しつつ、モータユニット350を車体幅方向左側に寄せて配置しやすくなっている。
したがって、第3実施形態においても、第1実施形態と同様、右側の車軸30Rにおいて、内側の自在継手34R(図1参照)を車体幅方向中央側に寄せて配置しやすくなり、これにより、内外の各自在継手34R,35R(図1参照)での折れ角の増大が抑制されて、右側の車軸30Rの動力伝達効率の低下を抑制できる。
また、第1実施形態と同様、左側の車軸30L上の自在継手34L,35L(図1参照)と、右側の車軸30R上の自在継手34R,35R(図1参照)を左右対称に配置しやすくなることで、左右の車軸30L,30R間で動力伝達効率に差が生じ難くなり、これにより、左右の駆動輪38L,38Rに伝達されるトルクに差が生じ難くすることができる。
さらに、右側の車軸30R上において従来よりも車体幅方向に拡大されたスペースを利用して、上記のように複数のプラネタリギヤ機構361,365と複数のモータ51a,51bを備えることにより軸方向に大型化されたモータユニット350を配設することができる。これにより、モータユニット350の高出力を利用したトルクアシストやモータ走行を実現しやすくなる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の第3実施形態では、FR式のハイブリッド車310の構成を説明したが、第2実施形態のような四輪駆動式のハイブリッド車の後輪側の駆動系部分において、図6に示す第3実施形態の構成を適用することも可能である。また、上述の各実施形態におけるモータ51,51a,51bは、モータジェネレータ又はジェネレータであってもよい。
以上のように、本発明によれば、車軸上にモータ又はジェネレータが配設されたハイブリッド車等の車両において、車軸の動力伝達効率の低下を抑制すると共に、左右の駆動輪に伝達されるトルクに差が生じ難くすることが可能となるから、この種の車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
2 バッテリ
10 ハイブリッド車
11 エンジン
12 排気管
13 変速機
14 プロペラシャフト
15 後端軸部
16 ドライブギヤ
20 差動装置
21 デフケース
21a 収容部
21b,21c 筒状部
22 ドリブンギヤ
26,27 サイドギヤ
30L,30R 車軸
31L,31R 差動装置側軸部
32L,32R 中間軸部
33L,33R 駆動輪側軸部
34L,34R 内側の自在継手
35L,35R 外側の自在継手
37L,37R 前輪
38L,38R 後輪(駆動輪)
40 ハウジング
50 モータユニット
51 モータ
51a 第1モータ
51b 第2モータ
52 ステータ
53 ロータ
54 出力軸
60 減速機構
62 スリーブ
64 オイルポンプ
80 ユニットケース
210 ハイブリッド車
211 エンジン
212 排気管
213 変速機
214 プロペラシャフト
215 前輪用差動装置
216 トランスファ装置
217L,217R 前輪用の車軸
220 カップリング
237L,237R 前輪
310 ハイブリッド車
320 差動装置
340 ハウジング
350 モータユニット
360 減速機構
361 第1プラネタリギヤ機構
365 第2プラネタリギヤ機構
380 ユニットケース

Claims (10)

  1. エンジンと、
    前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
    前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
    自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
    自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
    前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたモータと、を備えたハイブリッド車であって、
    前記モータは、前記右側の車軸上に配設されており、
    前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
    前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
    前記減速機構は、前記ドライブギヤと前記モータとの間に配設されていることを特徴とするハイブリッド車。
  2. エンジンと、
    前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
    前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
    自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
    自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
    前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたモータと、を備えたハイブリッド車であって、
    前記モータは、前記右側の車軸上に配設されており、
    前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
    前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
    車体幅方向において、前記減速機構と前記ドライブギヤが相互にオーバラップして配置されていることを特徴とするハイブリッド車。
  3. エンジンと、
    前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
    前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
    自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
    自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
    前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたモータと、を備えたハイブリッド車であって、
    前記モータは、前記右側の車軸上に配設されており、
    前記デフケースは、車体幅方向において前記収容部が前記ドライブギヤの左側に隣接して位置するように配設されていることを特徴とするハイブリッド車。
  4. 前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
    前記減速機構は、前記ドライブギヤと前記モータとの間に配設されていることを特徴とする請求項に記載のハイブリッド車。
  5. 前記モータは、該モータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
    車体幅方向において、前記減速機構と前記ドライブギヤが相互にオーバラップして配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のハイブリッド車。
  6. 前記プロペラシャフトの車体幅方向右側に、前記モータに電気的に接続されたバッテリが配設されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のハイブリッド車。
  7. 前記プロペラシャフトの車体幅方向左側に、車体前後方向に延びる前記エンジンの排気管が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のハイブリッド車。
  8. エンジンと、
    前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
    前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
    自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
    自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
    前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたジェネレータと、を備えた車両であって、
    前記ジェネレータは、前記右側の車軸上に配設されており、
    前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
    前記ジェネレータは、該ジェネレータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
    前記減速機構は、前記ドライブギヤと前記ジェネレータとの間に配設されていることを特徴とする車両。
  9. エンジンと、
    前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
    前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
    自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
    自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
    前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたジェネレータと、を備えた車両であって、
    前記ジェネレータは、前記右側の車軸上に配設されており、
    前記デフケースは、前記プロペラシャフトの軸線よりも車体幅方向左側に前記収容部が位置するように配設されており、
    前記ジェネレータは、該ジェネレータよりも小径の減速機構を介して前記デフケースに連絡されており、
    車体幅方向において、前記減速機構と前記ドライブギヤが相互にオーバラップして配置されていることを特徴とする車両。
  10. エンジンと、
    前記エンジンによって回転駆動され、車体前後方向に延びるように配設されたプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトの後端部に設けられたドライブギヤと、
    前記ドライブギヤに噛み合うドリブンギヤ、該ドリブンギヤと共に回転するデフケース、及び、該デフケースの収容部に収容された左右一対のサイドギヤを有する差動装置と、
    自在継手を介して左側の前記サイドギヤと左側の駆動輪との間を連絡する左側の車軸と、
    自在継手を介して右側の前記サイドギヤと右側の駆動輪との間を連絡する右側の車軸と、
    前記デフケースに動力伝達可能に連絡されたジェネレータと、を備えた車両であって、
    前記ジェネレータは、前記右側の車軸上に配設されており、
    前記デフケースは、車体幅方向において前記収容部が前記ドライブギヤの左側に隣接して位置するように配設されていることを特徴とする車両。
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