JP2014084000A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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一貴 河原
Mitsuhiro Takeda
光弘 武田
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Abstract

【課題】エンジンの出力軸と車軸の軸間距離を短くし、車体NV性能の悪化を抑制可能な車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車両用駆動装置10は、エンジンENGと、第1及び第2電動機M1,M2と、変速機Tと、を備える。変速機Tでは、チェーンCH1、第2遊星歯車装置PS2、差動装置DGの順に動力が伝達される。エンジンENGと第1及び第2電動機M1,M2は、チェーンCH1を挟んで一方側と他方側に配置され、第2遊星歯車装置PS2はチェーンCH1に対しエンジンENG側に配置され、差動装置DGはチェーンCH1に対し第1及び第2電動機M1,M2側に配置される。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両用駆動装置、特にエンジンと電動機とを備え、チェーンにより動力伝達を行う車両用駆動装置に関するものである。
従来より、エンジンと電動機とを備え、チェーンにより動力伝達を行う車両用駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の車両用駆動装置100は、図5に示すように、エンジンENGに第1電動機M1が接続され、第1電動機M1が第1遊星歯車装置PS1を介して第2電動機M2に接続されている。第1遊星歯車装置PS1は、エンジン出力軸12の外側に設けられた駆動スプロケット31と右車軸14の外側に設けられた従動スプロケット32間に巻回されたチェーンCH、第2遊星歯車装置PS2、差動装置DGを介して車軸14,14に接続される。第2遊星歯車装置PS2は、ギヤによる動力伝達に比べて減速比を確保しづらいチェーンCHによる動力伝達において、所望のレシオを確保するためにチェーンCHの下流に配置されている。
国際公開第2011/013589号
しかしながら、特許文献1に記載の車両用駆動装置100では、チェーンCHの回転平面に対し第2遊星歯車装置PS2と差動装置DGが同一方向に位置しているため、ギヤによる動力伝達を行う従来の車両駆動装置と比較して差動装置DGの中心がずれてしまうという課題があった。差動装置DGの中心がずれると、一方の車軸が極端に短くなるため、車体NV(noise vibration)に大きな影響を与えてしまう。このとき、差動装置DGをチェーンCHに対してエンジンENG側に配置すれば車軸の長さを大きく変更することはないが、差動装置DGとエンジンENGが干渉するため、エンジン出力軸12と車軸14,14の軸間距離が長くなり、駆動装置が大型化してしまう。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジンの出力軸と車軸の軸間距離を短くし、車体NV性能の悪化を抑制可能な車両用駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
エンジン(例えば、後述の実施形態におけるエンジンENG)と、
電動機(例えば、後述の実施形態における第1電動機M1又は第2電動機M2)と、
前記エンジンと前記電動機との少なくとも一方と動力伝達可能に接続される変速機(例えば、後述の実施形態における変速機T)と、を備え、
前記変速機は、チェーン(例えば、後述の実施形態におけるチェーンCH1)と、前記チェーンと動力伝達可能に接続される差動装置(例えば、後述の実施形態における差動装置DG)と、前記チェーンと前記差動装置との動力伝達経路上に配置される遊星歯車装置(例えば、後述の実施形態における第2遊星歯車装置PS2)と、を備えた車両用駆動装置(例えば、後述の実施形態における車両用駆動装置10)であって、
前記エンジンは、前記チェーンの回転平面(例えば、後述の実施形態における回転平面RP)の一方側に配置され、
前記電動機は、前記回転平面の他方側に配置され、
前記遊星歯車装置は、前記一方側に配置され、
前記差動装置は、前記他方側に配置されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記チェーンは、前記エンジンの出力軸(例えば、後述の実施形態におけるエンジン出力軸12)と同軸上に配置された駆動スプロケット(例えば、後述の実施形態における駆動スプロケット31)と前記差動装置に接続される車軸(例えば、後述の実施形態における車軸14,14)と同軸上に配置された従動スプロケット(例えば、後述の実施形態における従動スプロケット32)とに巻回され、
前記変速機は、さらにパーキングギヤ(例えば、後述の実施形態におけるパーキングギヤ43)を備え、
前記パーキングギヤは、前記従動スプロケットと一体回転可能に形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2の構成に加えて、
前記パーキングギヤは、前記出力軸の回転軸線(例えば、後述の実施形態における回転軸線O)方向で、前記チェーンと前記遊星歯車装置との間に配置され、且つ、前記電動機のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ63又はステータ67)と径方向でオーバーラップすることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3の構成に加えて、
前記出力軸の回転軸線方向で前記駆動スプロケットの前記エンジン側には補機(例えば、後述の実施形態における補機AM)を駆動する補機駆動ギヤ(例えば、後述の実施形態における補機駆動ギヤ33)が設けられ、
前記遊星歯車装置は、前記補機駆動ギヤと前記回転軸線方向でオーバーラップすると共に、前記電動機のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ63又はステータ67)と径方向でオーバーラップすることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加えて、
前記パーキングギヤは、前記補機駆動ギヤと前記回転軸線方向でオーバーラップすることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項の構成に加えて、
前記チェーンは、前記エンジンの出力軸(例えば、後述の実施形態におけるエンジン出力軸12)と同軸上に配置された駆動スプロケット(例えば、後述の実施形態における駆動スプロケット31)と前記差動装置に接続される車軸(例えば、後述の実施形態における車軸14,14)と同軸上に配置された従動スプロケット(例えば、後述の実施形態における従動スプロケット32)とに巻回され、
前記差動装置のデフケース(例えば、後述の実施形態におけるデフケースDC)と、前記遊星歯車装置のキャリア(例えば、後述の実施形態における第2キャリアC2)は中間軸(例えば、後述の実施形態における中間軸20)によって動力伝達可能に接続され、
前記デフケースと前記従動スプロケットとの間、及び、前記キャリアと前記遊星歯車装置を収容する電動機ハウジング(例えば、後述の実施形態におけるモータハウジング11)との間には、それぞれ軸受(例えば、後述の実施形態における軸受B1,B2,B4)が配置され、
前記デフケースと前記中間軸、及び、前記キャリアと前記中間軸はそれぞれスプライン結合されることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6の構成に加えて、
前記従動スプロケットは、前記出力軸の回転軸線方向で前記デフケースとオーバーラップして配置されることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項の構成に加えて、
前記電動機は、電動機ハウジング(例えば、後述の実施形態におけるモータハウジング11)に収容されており、
前記差動装置は、差動装置ハウジング(例えば、後述の実施形態におけるデフハウジング29)に収容されており、
前記電動機ハウジングと前記差動装置ハウジングとは一体に形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、遊星歯車装置よりも径寸法の小さい差動装置を、エンジンよりも径寸法の小さい電動機側に配置することで、エンジンの出力軸と車軸との軸間距離を短くすることができる。
また、チェーンに対し同じ側に差動装置と遊星歯車装置とがある場合に比べて、車軸の左右長さの違いを抑制することができる。従って、チェーンを使用した場合でも遊星歯車装置により所望の減速比を確保できると共に、遊星歯車装置を搭載した場合でも差動装置の中心位置を大幅に変更することがないので、車体NV(noise vibration)に与える影響を最小限にすることができる。
請求項2の発明によれば、パーキングギヤを従動スプロケットと一体回転可能に形成することで、車軸から入力されるパーキング入力時に発生する荷重を遊星歯車装置のレシオ分低減することができ、パーキングギヤの幅を薄くすることによる軽量化、コストダウンが可能である。
請求項3の発明によれば、比較的径寸法の大きいパーキングギヤをデッドスペースに配置することで、エンジンの出力軸と車軸との軸間距離を短くすることができる。
請求項4の発明によれば、回転軸線方向で補機を駆動する補機駆動ギヤとオーバラップする位置及び電動機のステータと径方向でオーバラップする位置はデッドスペースになる傾向があるが、その位置に遊星歯車装置を配置することで車両用駆動装置の径方向及び回転軸線方向の小型化が可能となる。
請求項5の発明によれば、デッドスペースにパーキングギヤを配置することで車両用駆動装置の回転軸線方向の小型化が可能となる。
請求項6の発明によれば、遊星歯車装置の調心効果を利用することにより、中間軸に直接ラジアル軸受を配置することなく双方の位置関係を規制することができる。
請求項7の発明によれば、従動スプロケットを回転軸線方向でデフケースとオーバーラップするように配置することで車両用駆動装置の回転軸線方向の小型化が可能となる。
請求項8の発明によれば、電動機ハウジングと差動装置ハウジングとを一体に形成することにより、車両用駆動装置の径方向の拡大を抑制して小型化することができ、組み付け性も向上する。なお、本発明において「一体に形成」とは、分離不能に形成されていることを意味している。
本発明に係る一実施形態の車両用駆動装置の断面図である。 図1の車両用駆動装置のスケルトン図である。 図1の部分拡大図である。 本発明の変形例に係る車両用駆動装置のスケルトン図である。 従来の特許文献1に記載の車両用駆動装置の概略構成図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る一実施形態の車両用駆動装置の断面図、図2は図1の車両用駆動装置のスケルトン図である。以下の説明では、ギヤ、チェーンなどの変速部材を介さずに各要素をシャフトなどで直接的に連結することを適宜、「直結」という。
本発明に係る一実施形態による車両用駆動装置10は、車両(図示せず)の左右の駆動輪DW、DWを駆動するためのものである。車両用駆動装置10は、動力源としてのエンジンENG、第1電動機M1及び第2電動機M2と、変速機Tと、を備えている。エンジンENG、第1電動機M1及び第2電動機M2は、それぞれの回転軸線Oを同一直線上に配置させている。また、第1電動機M1及び第2電動機M2は、不図示の制御装置を介してバッテリに接続されており、バッテリからの電力供給と、バッテリへのエネルギー回生が可能となっている。
エンジンENGは、ガソリンエンジンであり、動力を出力するためのエンジン出力軸12、燃料噴射弁、スロットル弁(いずれも図示せず)を有している。
第1電動機M1及び第2電動機M2と、変速機Tとは、モータハウジング11に収容され、モータハウジング11内にエンジンENGとは反対側から第1電動機M1、第2電動機M2がこの順に配置され、第2電動機M2とエンジンENGとの間に後述するチェーンCH1が配置されている。
第1電動機M1は、2ロータタイプのものであり、ステータ63と、ステータ63の径方向内側に対向するように設けられた第1ロータ64と、両者63、64の間の径方向の間隙に設けられた第2ロータ65を有している。これらのステータ63、第2ロータ65および第1ロータ64は、入力軸22の径方向に、外側からこの順で並んでおり、互いに同軸状に配置されている。第2ロータ65は、エンジンENGに接続される入力軸22に直結されている。
なお、この2ロータタイプの第1電動機M1は、図4に示す、1ロータタイプの電動機M3と遊星歯車装置PS3に置き換えることができ、詳細は省略するが、1ロータタイプの電動機M3と遊星歯車装置PS3の作用効果を一台の電動機で行うことができる。図4に示す車両用駆動装置10Aでは、図1、2に示す車両用駆動装置10の2ロータタイプの第1電動機M1を1ロータタイプの電動機M3と遊星歯車装置PS3に置き換えた以外は、車両用駆動装置10と同一構成を有するので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図1及び図2に戻って、第2電動機M2は、一般的な1ロータタイプのブラシレスDCモータであり、不動のステータ67と、回転自在のロータ68を有している。
変速機Tは、チェーンCH1と、第1遊星歯車装置PS1と、第2遊星歯車装置PS2と、差動装置DGと、を備えている。第1遊星歯車装置PS1は、一般的なシングルピニオンタイプのものであり、第1サンギヤS1と、第1サンギヤS1の外周に設けられた第1リングギヤR1と、両ギヤS1、R1に噛み合う複数の第1プラネタリギヤP1と、これらの第1プラネタリギヤP1を回転自在に支持する第1キャリアC1を有している。周知のように、これらの第1サンギヤS1、第1キャリアC1および第1リングギヤR1は、互いの間で動力を伝達可能で、動力の伝達中、それぞれの回転数を表す速度線図において、それぞれの回転数を結ぶ直線がこの順に並ぶ共線関係を保ちながら回転するように、構成されている。
また、第1サンギヤS1、第1キャリアC1および第1リングギヤR1は、入力軸22と同軸状に配置され、第1サンギヤS1は、入力軸22に一体回転可能に設けられている。従って、入力軸22を介して接続された第1サンギヤS1と第2ロータ65は一体に回転する。さらに、第1リングギヤR1には、第2電動機M2のロータ68が同軸状に取り付けられており、第1リングギヤR1およびロータ68は一体に回転可能になっている。
第1キャリアC1は、第1キャリアC1から第1電動機M1側に延びる第1回転軸15により第1ロータ64に直結されており、更に第1キャリアC1からエンジンENG側に延びる第2回転軸16により駆動スプロケット31に直結される。従って、第1回転軸15及び第2回転軸16を介して接続された第1キャリアC1、第1ロータ64、駆動スプロケット31は一体に回転可能になっている。第1回転軸15及び第2回転軸16は、中空に構成されており、これらの内側には入力軸22が回転自在に挿通している。
入力軸22には、第2回転軸16に取り付けられた駆動スプロケット31と隣り合うように、補機駆動ギヤ33が一体回転可能に取り付けられており、補機駆動ギヤ33より更にエンジンENG側の端部に、ダンパ13を介してエンジン出力軸12に接続されるダンパ出力軸21が外側に相対回転自在に嵌合している。ダンパ13は、エンジンENGの動力がダンパ出力軸21に入力する際のショックを低減する機能を有する。
補機駆動ギヤ33には入力側伝達ギヤ34が取り付けられ、入力側伝達ギヤ34に隣接するようにダンパ出力軸21には出力側伝達ギヤ35が取り付けられている。シフター36は、入力側伝達ギヤ34と出力側伝達ギヤ35とを共噛みした接続状態と、入力側伝達ギヤ34に噛合しない遮断状態とをとりうる。即ち、ダンパ出力軸21と入力軸22とは、シフター36を介して接続状態と遮断状態とを切り換え可能に接続されており、シフター36が接続状態ではダンパ出力軸21と入力軸22とは一体に回転し、シフター36が遮断状態では入力軸22はダンパ出力軸21に対して回転可能となる。
補機駆動ギヤ33は、入力軸22と平行に配置された第3回転軸17に一体回転可能に取り付けられた補機中間ギヤ37と常時噛合しており、補機中間ギヤ37は、入力軸22及び第3回転軸17と平行に配置された第4回転軸18に一体回転可能に取り付けられた補機従動ギヤ38と常時噛合している。第4回転軸18には、補機用駆動スプロケット39が一体回転可能に取り付けられており、補機出力軸19に一体回転可能に取り付けられた補機用従動スプロケット40との間にチェーンCH2が巻回されている。従って、入力軸22の回転が、補機駆動ギヤ33、補機中間ギヤ37、補機従動ギヤ38、補機用駆動スプロケット39、チェーンCH2、補機用従動スプロケット40を介して補機AMに伝達される。
前述した差動装置DGは、入力された動力を左右の駆動輪DW,DWに分配するためのものであり、歯数が互いに等しい左右のサイドギヤDS,DSと、両ギヤDS,DSに噛み合うピニオンギヤDPと、これらのピニオンギヤDPを回転自在に支持するデフケースDCを有している。左右のサイドギヤDS,DSはそれぞれ、左右の車軸14,14を介して、左右の駆動輪DW,DWに連結されている。この差動装置DGは、モータハウジング11と一体に形成されたデフハウジング29に収容されている。以上の構成の差動装置DGでは、デフケースDCに入力された動力は、ピニオンギヤDPを介して、左右のサイドギヤDS,DSに分配され、さらに、左右の車軸14,14を介して、左右の駆動輪DW,DWに分配される。
また、デフケースDCには、第2遊星歯車装置PS2が接続されている。この第2遊星歯車装置PS2は、第1遊星歯車装置PS1と同様に構成されており、第2サンギヤS2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2,R2に噛み合う複数の第2プラネタリギヤP2と、これらの第2プラネタリギヤP2を回転自在に支持する第2キャリアC2を有している。この第2キャリアC2は、右車軸14の径方向外側に配置された中空の中間軸20にスプライン結合されることで、同じく中間軸20にスプライン結合されたデフケースDCと一体回転する。第2リングギヤR2は、モータハウジング11に固定されている。また、第2サンギヤS2は、中空の第5回転軸25に一体に設けられており、第5回転軸25の内側には、上記の中間軸20が回転自在に嵌合している。さらに、第5回転軸25には、従動スプロケット32がデフケースDCと回転軸線方向でオーバラップするように一体に設けられており、従動スプロケット32と、前述した駆動スプロケット31には、チェーンCH1が巻き掛けられている。
デフケースDCは、軸受B1,B2によりデフハウジング29を兼ねるモータハウジング11に回転可能に支持され、デフケースDCと従動スプロケット32との間には軸受B3が配置され、第2キャリアC2とモータハウジング11との間には軸受B4が配置される。また、中間軸20と第2キャリアC2との間にはスラスト軸受B5が配置される。以上の構成により、従動スプロケット32に伝達された動力は、第2遊星歯車装置PS2によって減速された状態で、中間軸20を介して差動装置DGに伝達される。
ここで、第2遊星歯車装置PS2はチェーンCH1の回転平面RPに対しエンジンENG側に配置され、差動装置DGはチェーンCH1の回転平面RPに対し第1及び第2電動機M1,M2側に配置されている。即ち、エンジンENGと第2遊星歯車装置PS2は、チェーンCH1の回転平面RPに対し一方側に配置され、第1及び第2電動機M1,M2と差動装置DGはチェーンCH1の回転平面RPに対し他方側に配置される。第2遊星歯車装置PS2よりも径寸法の小さい差動装置DGを、エンジンENGよりも径寸法の小さい第1及び第2電動機M1,M2側に配置することで、エンジン出力軸12と車軸14,14との軸間距離を短くすることができる。また、チェーンCH1に対し同じ側に差動装置DGと第2遊星歯車装置PS2とがある場合に比べて、車軸14,14の左右長さの違いを抑制することができる。従って、チェーンCH1を使用した場合でも第2遊星歯車装置PS2により所望の減速比を確保できると共に、第2遊星歯車装置PS2を搭載した場合でも差動装置DGの中心位置を大幅に変更することがないので、車体NV(noise vibration)に与える影響を最小限にすることができる。
また、第2遊星歯車装置PS2は、図3に示すように、補機駆動ギヤ33(軸方向幅:L1)と回転軸線方向でオーバーラップすると共に第1及び第2電動機M1,M2のステータ63,67(径方向幅L2)と径方向でオーバーラップしている。補機AMを駆動する補機駆動ギヤ33と回転軸線方向でオーバラップする位置及び第1及び第2電動機M1,M2のステータ63,67と径方向でオーバラップする位置はデッドスペースになる傾向があるが、その位置に第2遊星歯車装置PS2を配置することで車両用駆動装置10の径方向及び回転軸線方向の小型化が可能となる。
また、変速機Tには、さらに従動スプロケット32の第2遊星歯車装置PS2側に一体回転可能にパーキングギヤ43が取り付けられている。パーキングギヤ43を従動スプロケット32と一体回転可能に形成することで、パーキング入力時に発生する、車軸14,14から入力される荷重を第2遊星歯車装置PS2のレシオ分低減することができ、パーキングギヤ43の幅を薄くすることによる軽量化、コストダウンが可能である。
このパーキングギヤ43は、回転軸線方向でチェーンCH1と第2遊星歯車装置PS2との間に配置され、補機駆動ギヤ33と回転軸線方向でオーバーラップすると共に第1及び第2電動機M1,M2のステータ63,67と径方向でオーバーラップしている。比較的径寸法の大きいパーキングギヤ43をチェーンCH1と第2遊星歯車装置PS2との間のデッドスペースに配置することで、エンジン出力軸12と車軸14,14との軸間距離を短くし、車両用駆動装置10の回転軸線方向及び径方向の小型化が可能となる。
また、従動スプロケット32を、回転軸線方向でデフケースDCとオーバーラップするように配置することで、さらなる車両用駆動装置10の回転軸線方向の小型化が可能となる。
さらに、差動装置DGを収容するデフハウジング29と、第1及び第2電動機M1,M2を収容するモータハウジング11は一体形成されているので、車両用駆動装置10の径方向の拡大を抑制して小型化することができ、組み付け性も向上する。
尚、本発明は、前述した各実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記実施形態の車両用駆動装置10では、2つの電動機を搭載した車両用駆動装置を例示したが、電動機は1つでもよく、遊星歯車装置もエンジンと駆動軸との動力伝達経路上に配置されるチェーンの駆動軸側にのみ配置されていればよい。
本発明は、ハイブリッド車両、プラグインハイブリッド車両、レンジエクステンダー等の種々の車両に搭載可能である。
10 車両用駆動装置
11 モータハウジング(電動機ハウジング)
12 エンジン出力軸
14 車軸
20 中間軸
31 駆動スプロケット
33 補機駆動ギヤ
43 パーキングギヤ
63 ステータ
67 ステータ
AM 補機
B1,B2,B4 軸受
C2 第2キャリア
CH1 チェーン
DC デフケース
DG 差動装置
ENG エンジン
M1 第1電動機
M2 第2電動機
O 回転軸線
PS2 第2遊星歯車装置
RP 回転平面
T 変速機

Claims (8)

  1. エンジンと、
    電動機と、
    前記エンジンと前記電動機との少なくとも一方と動力伝達可能に接続される変速機と、を備え、
    前記変速機は、チェーンと、前記チェーンと動力伝達可能に接続される差動装置と、前記チェーンと前記差動装置との動力伝達経路上に配置される遊星歯車装置と、を備えた車両用駆動装置であって、
    前記エンジンは、前記チェーンの回転平面の一方側に配置され、
    前記電動機は、前記回転平面の他方側に配置され、
    前記遊星歯車装置は、前記一方側に配置され、
    前記差動装置は、前記他方側に配置されることを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記チェーンは、前記エンジンの出力軸と同軸上に配置された駆動スプロケットと前記差動装置に接続される車軸と同軸上に配置された従動スプロケットとに巻回され、
    前記変速機は、さらにパーキングギヤを備え、
    前記パーキングギヤは、前記従動スプロケットと一体回転可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記パーキングギヤは、前記出力軸の回転軸線方向で、前記チェーンと前記遊星歯車装置との間に配置され、且つ、前記電動機のステータと径方向でオーバーラップすることを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記出力軸の回転軸線方向で前記駆動スプロケットの前記エンジン側には補機を駆動する補機駆動ギヤが設けられ、
    前記遊星歯車装置は、前記補機駆動ギヤと前記回転軸線方向でオーバーラップすると共に、前記電動機のステータと径方向でオーバーラップすることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記パーキングギヤは、前記補機駆動ギヤと前記回転軸線方向でオーバーラップすることを特徴とする請求項4に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記チェーンは、前記エンジンの出力軸と同軸上に配置された駆動スプロケットと前記差動装置に接続される車軸と同軸上に配置された従動スプロケットとに巻回され、
    前記差動装置のデフケースと、前記遊星歯車装置のキャリアは中間軸によって動力伝達可能に接続され、
    前記デフケースと前記従動スプロケットとの間、及び、前記キャリアと前記遊星歯車装置を収容する電動機ハウジングとの間には、それぞれ軸受が配置され、
    前記デフケースと前記中間軸、及び、前記キャリアと前記中間軸はそれぞれスプライン結合されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
  7. 前記従動スプロケットは、前記出力軸の回転軸線方向で前記デフケースとオーバーラップして配置されることを特徴とする請求項6に記載の車両用駆動装置。
  8. 前記電動機は、電動機ハウジングに収容されており、
    前記差動装置は、差動装置ハウジングに収容されており、
    前記電動機ハウジングと前記差動装置ハウジングとは一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
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