JP2018001658A - 生コンクリートの納入および打設管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】生コンプラントと工事現場の双方が現在の状況を共有することのできる、生コンクリートの納入および打設管理システムを提供する。【解決手段】データベースを備えたホストコンピュータ1と、データベースにデータを送信するとともに、データベースの内容を確認する複数の通信機2,3とから構成され、データベースは、少なくとも以下の内容を備えている、生コンクリートの納入および打設管理システム10であり、その内容は、生コンクリートの仕様、生コンクリートの練混ぜ開始時刻、生コンクリートを積んだ運搬車の生コンプラント出荷順、工事現場での生コンクリート納入時刻、工事現場での生コンクリート打設完了時刻、生コンクリートの練混ぜ開始時刻からの経過時間、現在の、生コンクリート打設に供されている運搬車の台数と生コンクリート運搬中の運搬車の台数、工事現場での生コンクリートの納入容積の累計である。【選択図】図1

Description

本発明は、生コンクリートの納入および打設管理システムに関するものである。
コンクリート構造物を施工する工事現場においては、コンクリート打設日に、予めその仕様(配合)が定められた所定量の生コンクリート(フレッシュコンクリート)が運搬車(トラックアジテータ、ダンプトラック)にて随時搬送され、打設に供されている。
通常、生コンプラントに対して、工事現場からコンクリート打設日に所定の仕様で所定量の生コンクリートの搬送が発注されるが、大規模な工事現場では、生コンプラントから生コンクリートを積んだ多数台の運搬車が随時工事現場へ出発することから、これら多数台の運搬車が工事現場にて錯綜し得ることが往々にしてある。したがって、生コンクリートの納入管理は工事現場にとって極めて煩雑でかつ重要になる。
また、運搬車が突発的な渋滞に巻き込まれることもあり得るし、運搬車の現場到着を現場におけるコンクリート打設状況に応じて調整する必要があり、さらには、たとえば夏場の25℃を超える打設日においては、コンクリートの品質管理の観点から、練混ぜから打設完了までの経過時間が90分を超えないように生コンクリートの出荷から納入および打設までの時間を厳格に管理する必要があることなどからも、生コンクリートの納入管理の重要性は極めて高い。
工事現場における生コンクリートの打設の進捗状況が運搬車の納入に追いつかない等の場合、複数台の運搬車が長時間待機せざるを得なくなり、このことは生コンクリートの品質に影響を与える。
このような事態を回避するべく、工事現場と生コンプラントの間では、電話での状況確認が頻繁におこなわれている。しかしながら、たとえば打設ブロックが複数に及ぶ工事現場では、電話での状況確認のみでは事態回避が不十分になることが往々にしてあり、運搬車の納入のタイミングと工事現場での打設進捗状況がマッチングしない場合は運搬車の長時間待機に至り、場合によっては生コンクリートの廃棄に至る。
以上のことより、生コンプラントと工事現場の双方が現在の状況(工事現場における打設状況、生コンプラントからの運搬車の出荷状況)を共有できるシステムの開発が望まれている。
ここで、特許文献1には、生コンクリートの発注者と生コンプラント(ここでは製造者)と運送車と生コンクリートの納入先となる現場とで、共通したフォーマットを有することにより、発注時から製造時、製造時から運送時、運送時から納入時、までの各工程時点での正確な確認を可能とした、生コンクリート誤納防止プログラム及びシステムが開示されている。
具体的には、生コンクリートを中心とした、発注者端末と、製造者端末と、現場端末と、で共有可能なフォーマットをホストコンピュータに蓄積し、各時点でネットワークを介してホストコンピュータへ接続してフォーマットにあるデータと入力するデータとを確認するようにしたものである。ここでは、各端末およびホストコンピュータが、共通の入力手段、演算手段、データ格納手段、出力手段、および接続手段を備えていることを必須の構成としている。
特開2014−233914号公報
特許文献1に記載の生コンクリート誤納防止プログラム及びシステムによれば、製造者側あるいは現場側にて、正しく納入されるべき生コンクリートの仕様、納入場所(現場)、の一方もしくは両方に不備があった場合に、即座にどの時点で不備があったかが把握でき、したがって生コンクリートの仕様、納入先のいずれか一方の不備を未然に防止でき、現場で誤って生コンクリートを打設する最悪の事態を確実に防ぐことができるとしている。
しかしながら、特許文献1で記載されるシステムでは、生コンプラントと現場がともに共通の管理システムを備えることを必須としており、したがってこのような技術の具現化は現実的とは言い難い。一般に、一つの工事現場が生コンクリートを発注する生コンプラントは複数に及ぶことから、工事現場とこれら複数の生コンプラントが共通の管理システムを個々に備えることは不可能と言ってよい。
さらに、特許文献1に記載のシステムはあくまでも生コンクリートの誤納防止を図るためのものであり、このシステムを用いたとしても、上記する課題、すなわち、生コンプラントと工事現場の双方が現在の状況(工事現場における打設状況、生コンプラントからの運搬車の出荷状況)を共有できるものではない。
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、生コンプラントと工事現場の双方が現在の状況を共有することのできる、生コンクリートの納入および打設管理システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による生コンクリートの納入および打設管理システムは、データベースを備えたホストコンピュータと、前記データベースにデータを送信するとともに、該データベースの内容を確認する複数の通信機と、から構成され、前記データベースは、少なくとも以下の内容を備えている、生コンクリートの納入および打設管理システムであり、その内容は、(1)生コンクリートの仕様、(2)生コンクリートの練混ぜ開始時刻、(3)生コンクリートを積んだ運搬車の生コンプラント出荷順、(4)工事現場での生コンクリート納入時刻、(5)工事現場での生コンクリート打設完了時刻、(6)生コンクリートの練混ぜ開始時刻からの経過時間、(7)現在の、生コンクリート打設に供されている運搬車の台数と生コンクリート運搬中の運搬車の台数、(8)工事現場での生コンクリートの納入容積の累計である。また、前記データベースにおいて、(9)生コンクリートの現場試験データ(スランプ試験データ等)がさらに含まれていてもよい。
本発明の生コンクリートの納入および打設管理システムは、所定の内容が入力もしくは入力可能なデータベースを備えたホストコンピュータと、このホストコンピュータにアクセス可能な複数の通信機と、からなる簡易な構成のシステムである。
ホストコンピュータはたとえばクラウドサーバーにあり、所定の内容が入力されたデータベースが格納されている。
ここで、通信機は、通信手段を備えたパソコン、スマートフォン、タブレット端末など、いずれの形態であってもよい。
いずれの形態であっても、ホストコンピュータにアクセスしてデータベースを確認できる機能、データベースに所定事項を入力できる機能を有している。たとえば、通信機の画面上に表示された各種のボタンを押すことにより、データベースに生コンクリートの練混ぜ開始時刻が自動入力されたり、運搬車の運搬中の台数がカウントされる。
このシステムを構成する通信機を少なくとも工事現場と生コンプラントが備えていることで、双方が通信機を介してデータベースにアクセスして現在の状況確認をおこなうことができ、必要に応じて双方が所定の情報をデータベースに入力することができる。
具体的には、以下のような流れでデータベースに所定の情報が入力され、工事現場と生コンプラントの双方が確認できるようになる。なお、この情報の共有に関しては、工事現場と生コンプラントのほか、工事を司る施主、工事現場を統括する建設会社の本社や支社等も通信機を介して情報を共有することが可能になる。
まず、データベースには、打設日、工事現場名のほか、工事現場において生コンクリートの打設ブロックが複数存在する場合は工事箇所(既に設定されている打設コンクリートの仕様(配合)、予定打設容積などの必要事項が記載されている。すなわち、複数の打設ブロックが存在する場合は、各打設ブロックに応じた複数のデータベースが作成されており、各打設ブロックの現場担当者および生コンプラント担当者は対応する打設ブロックのデータベースにアクセスすることができ、同時に複数の工事箇所を管理することが可能になる。
生コンプラントでは、既設定の仕様に応じた生コンクリートの練混ぜ開始時に、タブレット端末等の画面に表示されている開始ボタン(もしくは出発ボタン)を押すことで、データベースでは生コンクリートの練混ぜ開始時刻が自動的に入力される。
なお、この練混ぜ開始時刻は生コンクリートの運搬車の出発時刻に同定してもよく、練混ぜ開始ボタンを押すことで運搬中の運搬車の台数が自動的に1台とカウントされるようにしてもよい。この場合、練混ぜ開始のボタンは、運搬車の出発ボタンとしてもよい。
後続の運搬車用の生コンクリートの練混ぜ開始時刻にそれぞれ開始ボタン(もしくは出発ボタン)を生コンプラント担当者が押すことで、各運搬車の生コンプラント出荷順や各運搬車の出発時刻(練混ぜ開始時刻)に加えて、運搬中の運搬車の台数の累計が表示される。
したがって、たとえば、未だ工事現場に運搬車が到達していない段階で生コンプラントから3台の運搬車が出発している状況では、運搬中の台数が3台となり、工事現場に到達している運搬車の台数(コンクリート打設中の台数)は0台となり、これらがデータベースに表示される。
運搬車が工事現場に到達したら、工事現場担当者は自身のタブレット端末等の画面に表示されている受領ボタンを押すことで、データベースには対応する出荷順の運搬車の欄に現場納入時刻が入力される。なお、データベースにおける「工事現場での生コンクリート納入時刻」は運搬車の現場納入時刻を示しているが、これ以外にも、コンクリートの打設開始時刻を生コンクリート納入時刻として管理してもよい。
工事現場では、ある出荷順の運搬車の生コンクリートの打設をおこない、打設が完了した段階で、工事現場の担当者が自身のタブレット端末等の画面に表示されている打設完了ボタンを押すことで、データベースには対応する出荷順の運搬車の欄に打設完了時刻と納入容積が入力される。
打設完了時刻が入力されると、データベースでは、練混ぜ開示時刻から打設完了時刻までの経過時間が自動計算され、この経過時間がデータベースに入力される。
生コンクリートの練混ぜ開始時刻からの経過時間に関しては、夏場や冬場等、季節(気温)やさらには現場の状況に応じた閾値がデータベースに設定されており、経過時間が閾値を超えた際にデータベースにNGが表示されるのが望ましい。このNG表示は、打設完了までに限らず、打設中に経過時間が閾値を経過した段階でNG表示をおこなうことで、時間経過した生コンクリートの使用を速やかに中止し、他の運搬車の生コンクリートの使用を開始することが可能になる。
各運搬車からの打設完了に関する情報が入力されると、各運搬車の納入容積の累計がデータベースに表示され、打設予定量に対する現在の打設完了累計から現在の打設の進捗割合が表示される。たとえば、打設予定量100%に対して、現在の打設進捗割合が50%等と表示される。
生コンクリートの打設中、データベースでは、打設中の運搬車の台数、運搬中の運搬車の台数が表示されていることから、工事現場の担当者、生コンプラントの担当者はともに、出荷台数と打設進捗状況を合わせて確認することができる。
さらに、生コンクリートの現場試験の結果が基準値を満たしていない場合や、上記するように経過時間が閾値を超えた場合には、該当する運搬車を返納させるとともに、データベースにおいても該当する運搬車の欄に返納記録を入力することができる。
生コンプラントでは、打設進捗状況と運搬車の運搬中の台数を確認し、運搬中の台数が多過ぎる場合は出荷を一時的に停止し、台数が少な過ぎる場合は出荷を早める等の措置を速やかに講じることができる。すなわち、従来のように、運搬中の運搬車が多過ぎて待ち時間が長くなるといった問題や、運搬車の現場到着が遅過ぎるといった問題が無くなるとともに、工事現場と生コンプラントの間で電話等で頻繁に運搬車の出荷台数の調整をおこなう必要はなくなる。
工事現場での生コンクリートの打設が完了すると、従来は、生コンプラントから納入された納入伝票に基づいて人手によって工事管理記録を作成する必要があった。この納入伝票には、工事現場名、運搬車の車番、出荷時刻(生コンプラントにおいて運搬車に納入された納入時刻)、生コンクリートの出荷量、生コンクリートの仕様(コンクリート種、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメント種)や配合(セメント量、水量、細骨材量、粗骨材量、混練材量)などが情報として盛り込まれている。運搬車が工事現場に到着すると、運搬車の運転手は納入伝票を工事管理者に手渡し、工事管理者は納入伝票の内容を確認するとともに、納入伝票に納入時刻を記載し、納入伝票の控えを受領する。工事現場では、運搬車分の多数の納入伝票の控えを整理し、整理された多数の納入伝票に基づいてコンクリート打設量の管理データをはじめとする各種の工事管理記録の作成が人手にておこなわれていた。したがって、これまでの工事管理記録の作成は多大なる手間と時間を要しており、規模が大きく、一日のコンクリート打設量が多い工事現場ではこの課題が一層顕著になっていた。
本発明のシステムを適用することにより、工事管理記録の作成が上記するデータベースで自動的に作成されることになる。
自動的に作成された情報データは、工事管理記録として保存が可能なほか、工事竣工の際には情報データの電子納品に供することもできる。
本発明の生コンクリートの納入および打設管理システムによれば、所定の内容が入力もしくは入力可能なデータベースを備えたホストコンピュータと、このホストコンピュータにアクセス可能な複数の通信機と、からなる簡易な構成のシステムを適用することにより、生コンクリートの打設状況と生コンプラントからの運搬車の出荷台数の状況を工事現場と生コンプラントの双方が随時共有することができ、工事現場における打設状況に応じた生コンプラントからの生コンクリートの出荷を実現することができる。
また、クラウドサーバー、PC内で自動的に作成されるデータベースを用いることで、各施工段階での工事管理記録や工事竣工時の工事管理記録を人手をかけることなく、効率的に作成することができる。
本発明の納入および打設管理システムの実施の形態を示した模式図である。 (a)、(b)ともにデータベースの一画面を示した図である。 (a)、(b)ともにデータベースの一画面を示した図である。 (a)、(b)ともにデータベースの一画面を示した図である。 データベースの一画面を示した図である。 データベースの一画面を示した図である。 データベースの一画面を示した図である。 データベースの一画面を示した図である。 作成された生コンクリート納入打設状況報告書を示した図である。 作成された生コンクリート打設管理表を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の生コンクリートの納入および打設管理システムの実施の形態をシステムの適用方法とともに説明する。
(生コンクリートの納入および打設管理システムとその適用方法の実施の形態)
図1は本発明の納入および打設管理システムの実施の形態を示した模式図であり、図2〜8は順にシステムの適用方法をデータベースの一画面を用いて説明した図である。
図示する納入および打設管理システム10は、たとえばクラウドサーバーにあるホストコンピュータ1と、生コンプラントが有する通信機2と、工事現場が有する通信機3と、から構成されている。
ホストコンピュータ1には、通信機2,3を介して以下の内容が入力可能であり、通信機2,3にてデータを確認できるデータベースが内蔵されている(通信方向は双方向X1,X2)。
データベース内に入力可能なデータ内容は、(1)生コンクリートの仕様、(2)生コンクリートの練混ぜ開始時刻、(3)生コンクリートを積んだ運搬車の生コンプラント出荷順、(4)工事現場での生コンクリート納入時刻、(5)工事現場での生コンクリート打設完了時刻、(6)生コンクリートの練混ぜ開始時刻からの経過時間、(7)現在の、生コンクリート打設に供されている運搬車の台数と生コンクリート運搬中の運搬車の台数、(8)工事現場での生コンクリートの納入容積の累計、などであり、さらに、(9)生コンクリートの現場試験データ、が含まれる。
通信機2,3は、通信手段を備えたパソコン、スマートフォン、タブレット端末など、いずれの形態であってもよい。いずれの形態であっても、ホストコンピュータ1にアクセスしてデータベースを確認できる機能、データベースに所定事項を入力できる機能を有している。たとえば、通信機2,3の画面上に表示された各種のボタンを押すことにより、データベースに生コンクリートの練混ぜ開始時刻が自動入力されたり、運搬車の運搬中の台数がカウントされる。
図示する納入および打設管理システム10を構成する通信機2,3を少なくとも生コンプラントと工事現場が備えていることで、双方が通信機2,3を介してホストコンピュータ1内のデータベースにアクセスして現在のコンクリート打設の進捗状況や生コンクリートを積載した運搬車の出荷台数等の状況確認をおこなうことができ、必要に応じて双方が所定の情報をデータベースに入力することができる。なお、この情報の共有に関しては、工事現場と生コンプラントのほか、施主、工事現場を統括する建設会社の本社や支社等も通信機を介して情報を共有することが可能になる。
次に、図2〜8を参照して、図1で示す納入および打設管理システム10の適用方法を説明する。ここで、図2〜8は順に納入および打設管理システム10の適用方法をデータベースの一画面を用いて説明した図である。
図2(a)には、データベースのうち、生コンプラントが生コンクリートの練混ぜ開始時刻を入力する画面である。
この画面には、工事件名が入力されており、さらに、コンクリートの仕様(配合:27-8-20N)が入力されている。このデータ入力は工事現場、生コンプラントのいずれがおこなってもよい。
生コンクリートの練混ぜ開始時に生コンプラントの担当者が「出発」ボタンを押すことで、運搬中の台数が0台であった画面が、図2(b)のように1台に切り替わる。
すなわち、図示する実施の形態では、練混ぜ開始時刻を生コンクリート運搬車の出発時刻とし、当該運搬車が出発したことと同定する。
図2(b)においては、「次は2台目が出発」との表示があり、現在1台目が運搬中であることを示している。
また、この段階では、画面中、「打設中」は0台、「打設完了」は0台であり、コンクリート打設に供されている運搬車は未だ0台であることを示している。
このデータベースの内容は、工事現場担当者および生コンプラント担当者は自身の通信機2,3である、たとえばタブレット端末の画面上で随時確認できる。
図3(a)で示す別画面を選択すると、データベースの別画面が選択されてタブレット端末の画面上に表示され、ここでは、「運搬中」の下段において、運搬車の出発時刻(生コンクリートの練混ぜ開始時刻)を示す「納入時刻 発」の欄に8時33分が入力されている。
生コンプラントにて2台目の運搬車の出発ボタンが押されることにより、図3(b)で示すように2台目の運搬車が8時44分に出発したことが入力される。
なお、最左欄に運搬車の出荷順が自動入力されており、任意の出荷順の運搬車の出荷時刻、現在の状況が確認できるようになっている。
運搬車が工事現場に到着したら、工事現場の担当者はデータベースの中から図4(a)で示す画面を選択してタブレット端末等の画面上に表示し、「受領」ボタンを押すことにより、工事現場での受入れ時刻である8時59分が入力される。
図4(b)の画面では、出荷順1番の運搬車の運搬車番号である7を入力し、納入容積である4m3を入力する。なお、以後の運搬車の納入容積はデフォルトとなっている4m3が自動入力される。
工事現場の担当者は図4(b)の画面内容を確認し、入力内容に間違いがない場合には「確定」ボタンを押すことで、この入力データがデータベースに入力される。
この「確定」ボタンを押した後、図5で示すデータベースの別画面を選択すると、データベースでは現場にて受入れがなされた出荷順1番の運搬車が「運搬中」から「打設中」の下段に移される。一方、未だ工事現場での受入れがなされていない出荷順2番、3番の運搬車は「運搬中」のままである。
工事現場担当者および生コンプラント担当者が自身の通信機2,3である、たとえばタブレット端末の画面上で図5等の内容を随時確認することにより、現在の打設状況と、運搬車の出荷状況を双方が共有することができる。
なお、図5の右上には、生コンクリートの打設進捗割合が表示されており、図5の段階では1台目の運搬車の打設が未だ完了していないことから、累計は0%となっている(予定打設量257.10m3に対して現在0 m3)。
1台目の運搬車の4m3の生コンクリートの打設が完了したら、工事現場の担当者はデータベースから打設完了ボタンのある画面を選択して自身の通信機3の画面上に表示し、打設完了ボタンを押すことで、図6で示す画面に移動する。
図6で示す画面上には、打設完了ボタンを押した際に自動入力された打設完了時刻が入力されており、入力内容に間違いがない場合には「確定」ボタンを押すことで、この入力データがデータベースに入力される。
この「確定」ボタンを押した後、図7で示すデータベースの別画面を選択すると、データベースでは打設が完了した出荷順1番の運搬車が「打設中」から「打設済」の下段に移される。
図7の段階では、出荷順1番目の打設が完了したことで、右上の打設進捗割合は1.56%(4.00/257.10 m3)になっている。
また、打設完了ボタンを押した際に、生コンクリートの練混ぜ開始時刻から打設完了時刻までの経過時間が自動計算され、出荷順1番の運搬車の経過時間の欄に50分が自動入力される。
また、図7の段階では、出荷順2番、3番の運搬車が現在打設中であり、出荷順4番、5番の運搬車が運搬中であることが分かる。
上記する経過時間に関しては、夏場や冬場等、季節に応じた閾値がデータベースに設定されており、経過時間が閾値を超えた際には、データベースにNGが表示されるようになっている。たとえば、図8で示すように、打設中の出荷順2番の運搬車の生コンクリートの練混ぜ開始時刻からの経過時間が閾値の120分を経過していることから、画面上でNG表示(例えば赤色等の表示)をおこなって警告を発することで、工事現場の担当者は当該運搬車の生コンクリートの使用を速やかに中止し、他の運搬車の生コンクリートの使用を開始することができる。
各運搬車によるコンクリート打設の進捗により、図9で示すような生コンクリート納入打設状況報告書がホストコンピュータ1内に自動的に作成される。
さらに、ホストコンピュータ1内では、図10で示すような生コンクリート打設管理表が自動的に作成される。この管理表では、廃棄の有無に関する情報も記録されている。生コンクリートの現場試験の結果が基準値を満たしていない場合や、生コンクリートの練混ぜ開始時刻からの経過時間が閾値を超えた場合には、該当する運搬車の生コンクリートを使用せず、生コンプラントに返納させるとともに、廃棄有の情報を工事管理者が通信機3を介してホストコンピュータ1に送信することにより、管理表に自動入力される。
生コンプラントでは、打設進捗状況と運搬車の運搬中の台数を確認し、運搬中の台数が多過ぎる場合は出荷を一時的に停止し、台数が少な過ぎる場合は出荷を早める等の措置を速やかに講じることができる。すなわち、従来のように、運搬中の運搬車が多過ぎて待ち時間が長くなるといった問題や、運搬車の現場到着が遅過ぎるといった問題が無くなるとともに、工事現場と生コンプラントの間で電話等で頻繁に運搬車の出荷台数の調整をおこなう必要はなくなる。
工事現場と生コンプラントの双方が納入および打設管理システム10を用いて現在の打設状況と出荷状況を随時確認しながら生コンクリートの打設をおこなうことで、スムーズなコンクリート打設工事を実現できる。
工事現場における生コンクリートの納入容積(打設容積)の累計が100%になり、その日の打設工事が完了すると、データベースでは、既にコンクリート打設量の管理データをはじめとする各種の工事管理記録の作成がなされていることになる。
したがって、図示する納入および打設管理システム10を適用することにより、各施工段階での工事管理記録や工事竣工時の工事管理記録を人手をかけることなく、効率的に作成することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1…ホストコンピュータ、2,3…通信機、10…(生コンクリートの)納入および打設管理システム

Claims (6)

  1. データベースを備えたホストコンピュータと、
    前記データベースにデータを送信するとともに、該データベースの内容を確認する複数の通信機と、から構成され、
    前記データベースは、少なくとも以下の内容を備えている、生コンクリートの納入および打設管理システム。
    (1) 生コンクリートの仕様
    (2) 生コンクリートの練混ぜ開始時刻
    (3) 生コンクリートを積んだ運搬車の生コンプラント出荷順
    (4) 工事現場での生コンクリート納入時刻
    (5) 工事現場での生コンクリート打設完了時刻
    (6) 生コンクリートの練混ぜ開始時刻からの経過時間
    (7) 現在の、生コンクリート打設に供されている運搬車の台数と生コンクリート運搬中の運搬車の台数
    (8) 工事現場での生コンクリートの納入容積の累計
  2. 前記データベースにおいて、(9) 生コンクリートの現場試験データ がさらに含まれている、請求項1に記載の生コンクリートの納入および打設管理システム。
  3. 前記データベースには前記経過時間に関する所定の閾値が設定されており、
    前記経過時間が前記閾値を超えた際に前記データベースにNGが表示される、請求項1または2に記載の生コンクリートの納入および打設管理システム。
  4. 前記データベースにおける(1)〜(9)の内容が工事管理記録として自動的に作成される、請求項2または請求項2に従属する請求項3に記載の生コンクリートの納入および打設管理システム。
  5. 前記データベースは、工事現場の生コンクリート打設ブロックごとに用意されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の生コンクリートの納入および打設管理システム。
  6. 少なくとも工事現場と生コンプラントが前記通信機を備えている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の生コンクリートの納入および打設管理システム。
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