JP4361070B2 - 廃棄物管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物が排出事業者から排出され、中間処理施設での中間処理を経て、最終処分場にて最終処分される過程を管理するための廃棄物管理システムに関する。
廃棄物処理法では、最終処分場にて埋め立てされた廃棄物(産業廃棄物)にも排出事業者の管理責任が問われる。排出事業者は、廃棄物の処理を委託する際にその廃棄物の性状を委託業者に正しく伝え、適正な処理が行われたことを確認する義務があり、その情報伝達を媒介するしくみとして産業廃棄物管理表(マニフェスト)が用いられている。従来は、書面マニフェストが一般的に用いられており、廃棄物の種類、数量、荷姿、取扱い上の注意事項、運搬業者名、処理業者名、最終処分の場所等を排出事業者が記入し、廃棄物の搬出時に運搬業者に引き渡す。書面マニフェストは複数枚綴りになっており、その後、中間処理施設への搬入時、中間処理終了時、最終処分終了時等の折々に、各工程の完了を示す承認済みの書面が排出事業者に返送されるようになっている。
特許文献1には、廃棄物の収集から最終処分に至る工程において、各処理工程毎の廃棄物を撮像手段により撮影し、得られた画像データを画像転送手段によりデータ管理部に転送し、さらに、データ管理部にアクセスすることにより廃棄物の処理状況を画像データにより追跡管理するシステムが開示されている。
また、最近では、書面マニフェストに替わり電子マニフェストも導入されている。電子マニフェストは、管理センターサーバと排出事業者、運搬業者、処理業者の各々の保有する端末とをネットワークで接続し、書面マニフェストと同じ情報を電子データにより伝送するものである。電子マニフェストは、書面マニフェストに比べて登録手続が迅速かつ容易であり、電子データ化により廃棄物の処理状況を即時に確認することが可能であり、またマニフェスト伝票の保存が不要である等の利点がある。
特許第3361802号公報
廃棄物処理工程は、上記のようにマニフェストにより管理されているが、書面マニフェストの場合、改ざん等の不正が可能あり不法な廃棄物処理が行われるおそれが大きい。また、書面マニフェストおよび電子マニフェストのいずれの場合も廃棄物の運搬、処理が行われた実際の状況を確認することはできない。
また、特許文献1では、廃棄物の運搬、処理の状況を画像データ特に動画像データとして取得し、これを閲覧することにより廃棄物の実際の状況を確認することはできる。しかしながら、実際の廃棄物の多くは、焼却や破砕等を行う中間処理において異なる複数の排出事業所からきた廃棄物が混合され、分別されて各種別毎に処理されることとなる。この中間処理により複数の二次生成物が発生した場合、たとえ処理状況を動画像データにより記録していたとしても、異なる排出事業所からきた個々の廃棄物がそれぞれどの程度、各二次生成物に含まれているかを把握することはできない。さらに、複数の二次生成物の各々がそれぞれ別の経路で別の最終処分場へ運搬されていく場合には、もはや個々の廃棄物を適切に追跡することは、マニフェストのデータと詳細に突き合わせなければ困難であり、非常に煩雑な作業が必要となる。
このように廃棄物の処理過程においては、当初は個別に識別可能であった廃棄物が分別され、混合され、性状が変化または分離したりすることにより、幾重にも分岐されて次第に識別困難となっていくという本質的な特性がある。従って、このような特性を踏まえた上で、廃棄物処理工程の適切な管理を行うことができるシステムが要望されている。
さらに、電子マニフェストは上記のように書面マニフェストに比べて利点はあるが、データ入力作業は各々の排出事業所や中間処理施設に委ねられるため、実際に正確かつ迅速なデータ伝送が行われることは保証できない。また、書面に比べて負担が少ないとはいえ、排出事業所等にとって煩雑な手続であることは否めない。
以上の状況に鑑み、本発明は、個々の廃棄物が排出事業所から搬出され、最終処分場で処分されるまでの工程を正確に追跡管理できるとともに、その途上の状況を確認可能であり、電子マニフェスト登録にも対応した廃棄物管理システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の構成は次の通りである。
(1)請求項1に係る廃棄物管理システムは、排出事業所から中間処理施設を経て最終処分場へと運搬および処理される廃棄物に関するデータ管理を行うサーバを有する廃棄物管理システムであって、前記サーバが、前記廃棄物が排出事業所から搬出されたことを通知する搬出完了通知を受信することに応じて、前記廃棄物に対し固有の一次トラッキングIDを割り当てその関連情報と共に保存する手段と、
中間処理施設における中間処理により前記廃棄物から1または複数の二次生成物が発生した場合に前記中間処理の完了通知を受信することに応じて、前記1または複数の二次生成物の各々に対しその種別を示す1または複数の二次トラッキングIDをそれぞれ割り当て、1または複数の前記二次トラッキングIDを前記一次トラッキングIDと関連付けて保存する手段とを有する。
(2)請求項2に係る廃棄物管理システムは、請求項1において、前記中間処理により前記廃棄物から複数の二次生成物が発生する場合に個々の二次生成物の生成割合を示す係数が予め設定されており、前記二次生成物全体の発生量に対し前記係数を適用することにより、個々の前記二次生成物の発生量を算出する算出手段と、算出された個々の前記二次生成物の発生量をそれぞれの前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて保存する手段とを有する。
(3)請求項3に係る廃棄物管理システムは、請求項1または2において、前記廃棄物の排出事業所からの搬出状況、前記廃棄物の排出事業所から中間処理施設への運搬状況、前記廃棄物の中間処理施設への搬入状況、前記廃棄物の中間処理施設における中間処理状況、前記二次生成物の中間処理施設からの搬出状況、前記二次生成物の中間処理施設から最終処分場への運搬状況、前記二次生成物の最終処分場への搬入状況、および前記二次生成物の最終処分場における最終処分状況を撮影した映像データをそれぞれ受信し、その受信した時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて各映像データを保存する手段をさらに有する。
(4)請求項4に係る廃棄物管理システムは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記廃棄物の排出事業所からの搬出時、前記廃棄物の中間処理施設への搬入時、前記二次生成物の中間処理施設からの搬出状況、および前記二次生成物の最終処分場への搬入時における重量計測データを受信し、その受信した時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて各重量計測データを保存する手段をさらに有する。
(5)請求項5に係る廃棄物管理システムは、請求項1において、前記サーバが、電子マニフェスト管理センターサーバとの間で前記廃棄物に関する情報を送受信する電子マニフェスト連動手段をさらに有し、
前記電子マニフェスト連動手段が、前記廃棄物の排出事業所からの搬出完了通知を受信することに応じて、電子マニフェスト管理センターサーバに対し一次電子マニフェスト登録情報を送信し、かつ、前記電子マニフェスト管理センターサーバから一次電子マニフェスト番号を受信し、この一次マニフェスト番号を前記一次トラッキングIDと関連付けて保存する。
(6)請求項6に係る廃棄物管理システムは、請求項5において、前記サーバが、前記廃棄物の中間処理施設端末への搬入完了通知を受信することに応じて予め設定した中間処理時間の経過を計測するタイマーを始動させる手段をさらに有し、前記電子マニフェスト連動手段が前記タイマーの終了に応じて前記電子マニフェスト管理センターサーバに対し前記一次マニフェスト登録情報に関する中間処理完了通知を送信する。
(7)請求項7に係る廃棄物管理システムは、請求項5または6において、前記電子マニフェスト連動手段が、前記二次生成物の中間処理施設からの搬出完了通知を受信することに応じて前記電子マニフェスト管理センターサーバに対し二次電子マニフェスト登録情報を送信し、かつ、前記電子マニフェスト管理センターサーバから二次電子マニフェスト番号を受信し、この二次マニフェスト番号を前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて保存する。
(8)請求項8に係る廃棄物管理システムは、請求項5〜7のいずれかにおいて、前記電子マニフェスト連動手段が、最終処分場における最終処分の完了通知を受信することに応じて前記電子マニフェスト管理センターサーバに対し前記一次および二次の電子マニフェスト登録情報に関する最終処分完了通知を送信する。
(9)請求項9に係る廃棄物管理システムは、請求項1〜8のいずれかにおいて、前記サーバが、前記排出事業所から前記中間処理施設まで前記廃棄物を運搬する車両の運行経路および運行速度の記録データ、および前記中間処理施設から前記最終処分場まで前記二次生成物を運搬する車両の運行経路および運行速度の記録データを受信し、その受信した時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて前記車両の運行経路および運行速度の記録データを保存する手段をさらに有する。
(10)請求項10に係る廃棄物管理システムは、請求項1〜9のいずれかにおいて、前記サーバが、ネットワークアクセスに応じて、その時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDに関連付けられた各データを閲覧可能とするウェブページを作成し送信する。
(A)本発明の廃棄物管理システムにおけるサーバは、廃棄物が排出事業所からの搬出された時点でその廃棄物に対し固有の一次トラッキングIDを割り当てる。さらに、中間処理においてその廃棄物から1または複数の二次生成物が発生した場合には、個々の二次生成物に対しその種別を示す1または複数の二次トラッキングIDを割り当て、一次トラッキングIDと関連付けて保存する。この一次トラッキングIDと二次トラッキングIDを連結したIDは、各二次生成物に固有のIDとなり、個々の二次生成物を識別することができる。なお、本システムは、このような中間処理が1回のみ行われる場合に限られず、複数回行われる場合も含む。つまり本明細書では「二次」トラッキングIDと称しているが、中間処理の回数によっては「三次」、さらに「四次」トラッキングIDを割り当てる場合も含まれるものとする。また、その場合は、「三次生成物」、「四次生成物」と称するべきであるが、本明細書では全て「二次生成物」とまとめて称することとする。またさらに、「中間処理」には、廃棄物の内容物自体の形態や性状が変化しない単なる分別等の場合も含まれるものとする。例えば、単なる分別の場合には、「二次生成物」といっても処理前の内容物と比べて形態や性状には変化がないが、本システムではそのような場合も「二次生成物」と称することとする。
このように本システムにおいては、中間処理において当初の廃棄物が分離、混合、変化等した場合には、新たに別のトラッキングIDを割り当て、その処理以前に付与されている既存のトラッキングID(1または複数の場合がある)と関連付けて保存する。こうして複数のトラッキングIDを次々に連結して形成されるIDは、いずれもその時点での二次生成物に固有のものとなる。これにより、廃棄物がその処理過程において分岐して別々の処理工程へ振り分けられていく場合にも、当初の排出事業所からの移動経路を確実に追跡管理することが可能となる。
(B)さらに本システムにおいては、中間処理により廃棄物から複数の二次生成物が発生する場合に各二次生成物の生成比率を示す係数が予め設定されており、二次生成物全体の発生量に対しこの係数を適用することにより、個々の二次生成物の発生量を算出することができる。これを二次トラッキングIDと関連付けて保存することにより、廃棄物がその処理過程において分岐して別々の処理工程へ振り分けられていく場合にも、当初の排出事業所からの排出量との比較できる量的な追跡管理が可能となる。
(C)さらに本システムにおいては、廃棄物の排出事業所からの搬出状況、廃棄物の排出事業所から中間処理施設への運搬状況、廃棄物の中間処理施設への搬入状況、廃棄物の中間処理施設における中間処理状況、二次生成物の中間処理施設からの搬出状況、二次生成物の中間処理施設から最終処分場への運搬状況、二次生成物の最終処分場への搬入状況、および二次生成物の最終処分場における最終処分状況を撮影した映像データを、一次トラッキングIDまたは二次トラッキングIDと関連付けて保存する。これにより、適正な搬出、運搬、搬入および処理が行われているかを監視できるとともに、不正の防止効果もある。
(D)さらに本システムにおいては、廃棄物の排出事業所からの搬出時、廃棄物の中間処理施設への搬入時、二次生成物の中間処理施設からの搬出状況、および二次生成物の最終処分場への搬入時における重量計測データを、一次トラッキングIDまたは二次トラッキングIDと関連付けて保存する。これにより、廃棄物の量的な追跡管理が可能となる。
(E)さらに本システムにおいては、サーバが、電子マニフェスト管理センターサーバとの間で廃棄物情報を送受信する電子マニフェスト連動手段をさらに有し、廃棄物の排出事業所からの搬出完了通知を受信することに応じて、電子マニフェスト管理センターサーバに対し一次電子マニフェスト登録情報を送信し、電子マニフェスト管理センターサーバから一次電子マニフェスト番号を受信し、この一次マニフェスト番号を一次トラッキングIDと関連付けて保存する。これにより、排出事業者に替わり電子マニフェスト手続の代行をすることができ、運搬業者の負担を軽減できる。
(F)さらに本システムにおいては、サーバが、廃棄物の中間処理施設端末への搬入完了通知を受信することに応じて予め設定した中間処理時間の経過を計測するタイマーを始動させ、そして電子マニフェスト連動手段がタイマーの終了に応じて電子マニフェスト管理センターサーバに対し一次マニフェスト登録情報に関する中間処理完了通知を送信する。これにより、中間処理業者に替わり電子マニフェスト手続の代行をすることができ、中間処理業者の負担を軽減できる。
(G)さらに本システムにおいては、電子マニフェスト連動手段が、二次生成物の中間処理施設からの搬出完了通知を受信することに応じて電子マニフェスト管理センターサーバに対し二次電子マニフェスト登録情報を送信し、電子マニフェスト管理センターサーバから二次電子マニフェスト番号を受信し、この二次マニフェスト番号を二次トラッキングIDと関連付けて保存する。これにより、中間処理業者に替わり電子マニフェスト手続の代行をすることができ、中間処理業者の負担を軽減できる。
(H)さらに本システムにおいては、電子マニフェスト連動手段が、最終処分場における最終処分の完了通知を受信することに応じて電子マニフェスト管理センターサーバに対し一次および二次の電子マニフェスト登録情報に関する最終処分完了通知を送信する。これにより、最終処分業者に替わり電子マニフェスト手続の代行をすることができ、最終処分業者の負担を軽減できる。
(I)さらに本システムにおいては、サーバが、排出事業所から中間処理施設まで前記廃棄物を運搬する車両の運行経路および運行速度の記録データ、および中間処理施設から最終処分場まで二次生成物を運搬する車両の運行経路および運行速度の記録データを受信し、一次トラッキングIDまたは二次トラッキングIDと関連付けて車両の運行経路および運行速度の記録データを保存する。これにより、適正な運搬が行われていることを監視できるとともに、不正の防止効果もある。
(J)さらに本システムにおいては、サーバが、ネットワークアクセスに応じて、一次および/または二次トラッキングIDに関連付けられた各データを閲覧可能とするウェブページを作成し送信する。これにより、排出事業者、中間処理業者、最終処分業者のいずれもが廃棄物の処理工程を閲覧し、確認することができる。
以下、一実施例を示した図面を参照しつつ本発明による廃棄物管理システムの実施形態を説明する。
図1は、本発明による廃棄物管理システムの概略構成図である。システムの主幹となる廃棄物管理サーバ1は、適宜のコンピュータにより実施可能であり、本システムに含まれる各機能を実現するプログラムを導入することにより実現される。図1では、廃棄物管理サーバ1の実現する主要な機能を各処理部として示している。
廃棄物の処理工程の概略は次の通りである。排出事業者が廃棄物を排出する。運搬業者が排出事業者の事業所から廃棄物を搬出し、中間処理業者の中間処理施設へ搬入し、中間処理が行われる。
中間処理では、通常、他の排出事業所から収集された廃棄物とともに種類別に分別され、それぞれの種類毎に適切な中間処理が行われる。典型的な処理としては、例えば、焼却や破砕等がある。種類によっては、分別後そのまま最終処分業者またはリサイクル業者へ搬送される場合もある。本明細書では、廃棄物の分別も中間処理の一つに含めることとする。廃棄物を中間処理することにより二次生成物が生成される。二次生成物は一種とは限らず複数生成される場合もある。また、本システムに関しては、分別も中間処理の一つに含めることとするため、廃棄物の内容物の形態や性状が変化しない場合も、二次生成物の一つと見なすこととする。
中間処理後、二次生成物は中間処理施設から搬出され、最終処分業者の最終処分場へ搬入され、最終処分が行われる。典型的な最終処分としては、埋め立てがある。あるいは、二次生成物は中間処理施設からリサイクル業者へ納品される。
マニフェスト制度における電子マニフェスト手続きでは、排出事業所から廃棄物が運搬業者により中間処理施設まで運搬され、中間処理施設で中間処理が完了する工程に関して一次マニフェスト登録が必要であり、それに対して一次マニフェスト番号が付与される。さらに、中間処理施設から二次生成物が運搬業者により最終処分場まで運搬され、最終処分場で最終処分が完了する工程に関して二次マニフェスト登録が必要であり、それに対して二次マニフェスト番号が付与される。
図1を参照すると、廃棄物管理サーバ1は、インターネットを好適とするネットワークを介して本システムに関連する各端末装置と接続されている。各端末装置は、廃棄物処理工程に関与する各メンバーにより使用される。例えば、運搬業者の管轄する運搬車両基地には運搬車両基地端末20が配置され、排出事業者の管轄する排出事業所には排出事業所端末30が配置され、中間処理業者の管轄する中間処理施設には中間処理施設端末50が配置され、最終処分業者の管轄する最終処分場には最終処分場端末70が配置されている。また、必須ではないが、リサイクル物買取業者の管轄するリサイクル物納品先にはリサイクル物納品先端末60が配置されている。
各端末は、典型的には適宜のコンピュータが好適であり、インターネットへ接続するための通信装置と、ウェブページへアクセスして所望するデータをダウンロードし、各端末に備えられた表示装置に表示させるブラウザソフトウェアとを具備する。各端末は、通信装置により廃棄物管理サーバ1に対して電子データをアップロードすることができる。このアップロードはウェブページへのアクセスにより行うようにしてもよい。その他、各端末はデータ入力のためのキーボード等の入力装置を備えている。
廃棄物処理工程の起点から終点までの主要な拠点である中間処理施設および最終処分場、並びに運搬車両については、廃棄物または二次生成物の取り扱い状況および運搬状況を動画として撮影するためのビデオカメラ等の映像記録装置をそれぞれ備えている。必須ではないが、図示の例のように排出事業所についても同様の目的で映像記録装置を備えることが好適である。この映像記録装置は、撮影した映像の電子データを記憶する記憶装置および/または撮影した映像の電子データを各端末に転送するデータ転送装置を具備する。さらに、排出事業所、中間処理施設および最終処分場は、廃棄物または二次生成物の重量を計測するための重量計測装置を備えている。好適には、車両に積載した状態で計測できるトラックスケール等の計測装置をそれぞれ備えている。
なお、リサイクル物納品先についても映像記録装置および重量計測装置を備えていることが好適である。
廃棄物を運搬する車両は、上記の映像記録装置に加えて、走行中の速度と移動距離を記録するデジタルタコグラフと、GPS衛星41からの信号を受信し走行中の位置を一定時間間隔で記録するGPS受信装置と、これらの計測値を電子データとして記憶するメモリ等の記憶装置とを含む車両搭載装置40を搭載している。さらに、車両搭載装置40には、中間処理施設端末50、最終処分場端末70および廃棄物管理サーバ1の各々との間で通信(通話および/またはデータ伝送を含む)を行う通信装置、好適には無線通信装置が含まれる。なお、車両搭載装置40の記憶装置に記憶された計測値の電子データは、通常は、車両搭載装置40から運搬車両基地端末20に一旦転送される。この転送は、記憶装置の備える着脱可能な記憶媒体を介して、またはデータ転送ラインで接続することにより行う。転送された電子データは、運搬車両基地端末20から廃棄物管理サーバ1へアップロードされる。なお、別の形態として、車両搭載装置40から直接、廃棄物管理サーバ1にアップロード可能としてもよい。
電子マニフェスト管理センターサーバ80は、電子マニフェストの登録を受け付け、電子マニフェスト番号を付与し、電子マニフェストの管理に関するデータ処理を担っている。廃棄物管理サーバ1は、インターネットを介して電子マニフェスト管理センターサーバ80との間で電子マニフェストに関するデータ伝送可能である。
廃棄物管理サーバ1の各機能は、図1に示す主要な処理部の各々により実行される。さらに、廃棄物管理サーバ1は、廃棄物管理データベース100を構築し適宜の補助記憶装置に記憶し、登録/更新等の制御を行う。廃棄物管理データベース100は、本システムの処理に関連する種々のデータを格納するための複数のテーブル(後述する)から構成されており、各処理部と連動している。
マスターデータ登録処理部11は、本システムの基本データの管理機能を具備する。例えば、本システムに関与するメンバーである排出事業所、中間処理施設、最終処分場の関連情報(名称、住所、連絡先、位置情報(緯度・経度)等)をそれぞれ所定のテーブルに登録し、変更・削除等の更新を行う。また、廃棄物に関する基本情報(名称、種別、性状、処理方法等)をそれぞれ所定のテーブルに登録し、変更・削除等の更新を行う。
契約データ登録処理部12は、排出事業所との間の廃棄物処理委託契約に関するデータの管理機能を具備する。例えば、各契約の件毎の内容情報(契約先排出事業所、廃棄物数量、単価等)並びに搬出計画に関する情報(予定日時、数量、配車等)を所定のテーブルに登録し、変更・削除等の更新を行う。
トラッキングデータ処理部13は、排出事業所から搬出されてから最終処分またはリサイクル先への納品までの廃棄物の移動状況および処理状況等に関するデータを追跡管理する機能を具備する。一次トラッキングデータ処理部13aおよび二次トラッキングデータ処理部13bのみが示されているが、状況に応じて、三次、四次の処理部が設けられる場合もある。一次トラッキングデータ処理部13aは、通常、排出事業所から最初の中間処理施設への搬送および中間処理完了までの工程における廃棄物に関するデータを所定のテーブルに保存する。最初の中間処理の完了時点で当初の廃棄物から1または複数の二次生成物が発生する。そして、二次トラッキングデータ処理部13bは、最初の中間処理完了時から第2の処理拠点(同じ施設内の場合もあり得る)への搬送および第2の処理完了までの工程における二次生成物に関するデータを所定のテーブルに格納する。
典型的には、第2の処理拠点は最終処分場であり、第2の処理は最終処分となる。しかしながら、二次生成物に対して最終処分以外の更なる複数の中間処理が行われる場合には、三次トラッキングデータ処理、あるいは四次トラッキングデータ処理も必要となる。これらについては、全て二次トラッキングデータ処理と同様に行われる。従って、これらの三次、四次のトラッキングデータ処理が行われる場合も含めて、二次トラッキングデータ処理と称することとする。
これに関連して、当初の中間処理で発生した二次生成物から、それ以降の更なる中間処理により三次生成物、四次生成物等が発生する場合があるが、これらの三次生成物、四次生成物等についても、データ処理上は二次生成物と同様に取り扱われるため、本発明ではまとめて二次生成物と称することとする。
映像データサーバ15は、運搬車両基地端末20、中間処理施設端末50および最終処分場端末70(好適には排出事業所端末30およびリサイクル物納品先端末60も含む)からアップロードされた映像データを適宜処理し、保存する機能を具備する。
ウェブサーバ16は、排出事業所端末30、中間処理施設端末50および最終処分場端末70(好適には、運搬車両基地端末20およびリサイクル物納品先端末60も含む)からのアクセスに対して、要求されたデータを廃棄物管理データベース100から抽出し、ウェブページを形成するHTML文書を作成し、各端末へ送信する。これにより、各端末では、所望する廃棄物および/または二次生成物に関するデータをいつでも閲覧することができる。さらに、ウェブサーバ16は、各端末から入力される登録情報等のデータ、並びにアップロードされる計測値等の電子データを受信し、関連する各処理部へ引き渡す機能を備えている。
電子マニフェスト連動処理部17は、電子マニフェスト管理センターサーバ80とネットワーク接続する機能を備えている。主として、トラッキングデータ処理部13と連係して機能し、電子マニフェスト登録データを電子マニフェスト管理センターサーバ80へ送信するとともに、それに対して付与された電子マニフェスト番号を受信し、トラッキングデータ処理部13へ引き渡す。
図2A〜図2Cは、廃棄物管理データベース100に含まれるテーブルの一例を示し、これらのテーブルはそれに含まれる共通の情報項目を介して互いに関連しており、全体として関連データベースを構成している。
図2Aは、図1に示したマスタデータ登録処理部11により管理される主要なテーブルの一例を示している。
排出事業所マスタ101は、各排出事業所の関連情報を格納するテーブルであり、排出事業所ID(識別番号)、これを管轄する取引先ID、排出事業所名、住所、電話番号、緯度、経度、担当者名等を定義または登録する。
施設マスタ102は、中間処理施設または最終処分場の関連情報を格納するテーブルであり、施設ID、名称、住所、電話番号等を定義または登録する。
処理方法マスタ103は、廃棄物の中間処理方法の種類を格納するテーブルであり、処理法コード、名称等を定義または登録する。
廃棄物マスタ104は、廃棄物の種別情報を格納するテーブルであり、廃棄物の種別により定義された廃棄物種別コード、廃棄物名称、処理法コード、電子マニフェストで定義されたコード、受入単価等が登録されている。
性状係数マスタ105は、各施設における廃棄物の中間処理により発生する二次生成物に関連する情報を格納するテーブルであり、施設ID、廃棄物種別コード、処理法コード、二次生成物コード、生成比率が定義または登録されている。1つの廃棄物の中間処理から発生する二次生成物が複数の場合は、それぞれの二次生成物に対してコードが定義され、経験的に得られたぞれぞれの生成比率(以下、「係数」と称する場合がある)が登録される。
図2Bは、図1に示した契約データ登録処理部12により管理される主要なテーブルの一例を示している。
契約情報データ121は、各契約件を格納するテーブルであり、契約件毎に付与された契約情報ID、排出ID、取引先IDおよび契約年度が登録されている。例えば、契約は一年単位で行われる。
契約明細データ122は、契約件毎の明細情報を格納するテーブルであり、契約情報ID、廃棄物種別コード、契約数量、契約単価、車種ID等が登録される。例えば、契約情報ID「1」には3種の廃棄物が含まれ、そのうち廃棄物種別コードが「1」のものは、契約数量が年間「100000kg」、契約単価が「35000円」、運搬車両は車種ID「1」に規定されている。
搬出計画データ123は、排出事業所から提出された搬出依頼内容に基づいて決定された各搬出計画の内容情報を格納するテーブルであり、搬出計画ID、搬出希望日時、契約情報ID、廃棄物種別コード、数量等が含まれる。例えば、搬出計画毎に付与された搬出計画ID「1」の件では、搬出予定日時が「2006年6月12日13時30分」であり、契約情報ID「1」の件の廃棄物種別コード「2」の廃棄物を「8765kg」を搬出する予定となっている。この搬出計画データ123の情報は、該当する排出事業所に予め通知される。
配車データ124は、排出事業所から廃棄物を搬出し中間処理施設に搬入する運搬車両の手配情報を格納するテーブルであり、配車ID、搬出予定日時、搬入予定日時、契約情報ID、廃棄物種別コード、予定数量、車両ID、ドライバーID、搬入予定施設ID等が含まれる。この配車データ124の情報は、該当する運搬車両基地に予め通知される。
図2Cは、図1に示したトラッキングデータ処理部13により管理される主要なテーブルの一例を示している。
廃棄物トラッキングデータ131は、排出事業所から搬出された廃棄物毎に移動状況、処理状況を管理するためにその関連情報を格納するテーブルである。なお、テーブル131の情報項目は概略的なものであり、実際に必要な情報項目も一部省略していることを注記する。一次トラッキングIDは、排出事業所から廃棄物が搬出完了した時点で当該廃棄物に割り当てられる固有の識別番号である。排出事業所からの搬出完了時点で確定しているデータについては、その時点のデータが格納される。例えば、契約情報ID、廃棄物種別コード、一次数量、車両ID、搬出施設ID、搬出日時分等である。
二次トラッキングIDは、中間処理が完了した時点で発生した1または複数の二次生成物の各々の種別を示すIDである。例えば、一次トラッキングID「1」の廃棄物を中間処理して1つの二次生成物が発生し、その二次生成物の種別ID「5」であるとする。その時点での当該二次生成物の連結IDは「1−5」となる。複数の二次生成物が発生した場合には、当該一次トラッキングIDに対する新たな行がテーブルに追加され、複数の二次生成物の各種別を示す複数の二次トラッキングIDが格納される。図示しないが、例えば、各二次生成物が連結ID「1−4」または「1−6」等で識別可能となる。
なお、廃棄物が搬出事業所から搬出された時点で電子マニフェスト連動処理部17が一次電子マニフェスト登録処理を行い、それに対して付与された一次電子マニフェスト番号がトラッキングデータ処理部13に引き渡されるが、トラッキングデータ処理部13は、一次電子マニフェスト番号を一次トラッキングIDと関連付けて格納する。
また、中間処理が完了し、二次生成物が中間処理施設から搬出された時点で電子マニフェスト連動処理部17が二次電子マニフェスト登録処理を行い、それに対して付与された二次電子マニフェスト番号がトラッキングデータ処理部13に引き渡されるが、トラッキングデータ処理部13は、二次電子マニフェスト番号を一次トラッキングIDおよび二次トラッキングIDと関連付けて格納する。
本システムにおいては、中間処理により複数の二次生成物が生じた場合には、各二次生成物に対してその種別を示す二次トラッキングIDを割り当て、一次トラッキングIDと関連付けてテーブルに格納する。そして、一次トラッキングIDと二次トラッキングIDとを連結した連結IDは、当該二次生成物に固有のものとなる。さらに、中間処理が完了した時点で確定しているデータについては、その時点でのデータが格納される。例えば、二次数量等である。
二次数量は、各種別の二次生成物の生成量であり、図2Aに示した性状係数マスタ105に登録された生成比率すなわち係数を用いて算出される。二次生成物全体の発生量を計測し、それに対して係数を掛けることにより算出される。
なお、中間処理施設においては、異なる複数の排出事業所からそれぞれ搬入された廃棄物が混合され、廃棄物種別毎に分別され、それぞれに適した中間処理(焼却や破砕等)が行われることが一般的である。このように複数の排出事業所からの廃棄物が混合されて処理された場合、1つの種類の二次生成物の中に、複数の排出事業所を出所とするものが混合されていることになる。この混合割合は、処理前のそれぞれの廃棄物の一次数量と同じ割合とみなすことができる。
例えば、廃棄物トラッキングデータ131を参照すると、一次トラッキングIDがそれぞれ「1」、「2」、「3」および「4」の廃棄物が混合されて中間処理され、二次トラッキングID「5」で種別を示される二次生成物が生成されている。中間処理後の二次生成物「5」全体は、連結ID「1−5」、「2−5」、「3−5」および「4−5」で識別されるべき各二次生成物が混在した状態である。この場合、二次生成物「5」全体の数量は、図2Aの性状係数マスタ105の係数により算出される。さらに個々の二次生成物「1−5」、「2−5」、「3−5」および「4−5」の二次数量は、二次生成物「5」の全体数量に対して各廃棄物の一次数量の割合を掛けることで算出される。
このように、本システムでは、排出事業所から搬出された当初の廃棄物に固有の一次トラッキングIDを割り当て、その後、混合および/または分別を含む中間処理が完了した時点で当該中間処理により生成した二次生成物の種別毎に二次トラッキングIDを割り当て、一次トラッキングIDと関連付ける。中間処理が複数行われる場合は、その都度新たに二次(実際は三次、四次というべき)トラッキングIDを割り当て、既存の連結IDに関連付ける。こうして作成された連結IDは、その時点での二次生成物に固有のものとなる。従って、その時点での二次生成物が異なる出所からのものを含む混合物であっても、それらがいずれの出所からどの経路を経て由来したものであるかを識別することができる(もちろん、これは物理的に分離された状態で識別できるという意味ではない)。
このように、連結IDで固有に識別される廃棄物および/または二次生成物に関する情報は、その情報が確定した時点で、またはその情報が各端末からアップロードされることにより得られた時点で廃棄物トラッキングデータ131のテーブルの所定のセルに格納される。テーブルのセルが空欄の場合は、その工程が未完了であることを示す。
廃棄物トラッキングデータ131のテーブルにおける最終処理フラグは、最終処分が完了した時点でオンとされる。
搬出入位置情報イベントデータ132は、図1に示した車両搭載装置40により計測されたGPS位置データを格納するテーブルである。図示しないが、デジタルタコグラフによる計測データも同様に格納され、保存される。図示の例では一次トラッキングIDと関連付けて格納されているが、二次トラッキングIDが割り当てられた後は、これらの連結IDと関連付けて格納される。例えば、中間処理が完了すると二次トラッキングIDが割り当てられるので、中間処理施設から最終処分場までの運搬中の計測データは、一次トラッキングIDと二次トラッキングIDとの連結からなる連結IDに関連付けて格納される。
以下、図3〜図7のフロー図を参照し、本システムの処理の流れの一例を説明する。なお、図1に示した各構成要素の符号を用いる。
図3は、排出事業所による搬出依頼が行われた場合の処理フローを示す概略フロー図である。この処理フローでは、本システムの前提となる処理を行う。
・ステップ301:排出事業所端末30が廃棄物管理サーバ1に対し搬出依頼データを送信する。これは、搬出希望日より十分に先立って行われる。搬出依頼データには、搬出対象である廃棄物の情報(種別、数量、性状等)、搬出希望日時、搬出先の中間処理施設等が含まれる。なお、これには一次電子マニフェスト登録に必要な情報が含まれるようにする。
・ステップ302:廃棄物管理サーバ1は、搬出依頼データを受信する。搬出依頼データの情報に基づいて、図2Bに示した搬出計画データ123のテーブルに新規レコードを登録し、必要な情報を格納する。
・ステップ303:廃棄物管理サーバ1は、搬出依頼に対応するように配車計画を決定し、その内容を含む配車依頼データを運搬車両基地端末20に対し送信する。
・ステップ304:運搬車両基地端末20は、配車依頼データを受信する。その後、その内容に基づいて調整等を行る。
・ステップ305:運搬車両基地端末20は、依頼対象の廃棄物搬出のための配車予定情報を含む配車承認データを廃棄物管理サーバ1へ送信する。
・ステップ306:廃棄物管理サーバ1は、配車承認データを受信し、図2Bに示した配車データ124のテーブルに配車計画データを登録する。
・ステップ307:廃棄物管理サーバ1は、配車計画データに基づいて排出事業所端末30に対して搬出依頼に回答する搬出予定データを送信し、一方、中間処理施設端末50に対しては廃棄物の搬入予定を通知するため搬入予定データを送信する。
図4は、排出事業所から中間処理施設への廃棄物搬出に関する処理フローである。
・ステップ401:配車計画に従って運搬車両が排出事業所に到着し、対象とする廃棄物を運搬車両に積載する。廃棄物の性状調査等を行い、トラックスケール等により廃棄物の重量を計測する。この搬出作業の間、排出事業所に設置された映像記録装置を用いて廃棄物の積載、計測および出発等の状況を撮影する。重量等の計測データおよび映像データは、一時的に排出事業所端末30の適宜の記憶装置に保存される。なお、別の実施形態として、排出事業所からの搬出時の状況は、運搬車両に備えられた映像記録装置を用いて撮影してもよい。
・ステップ402:運搬車両の作業者は廃棄物の種類、性状、数量等が予定通りであるかを確認する。確認後、車両搭載装置40の通信機能を用いて廃棄物管理サーバ1に対して搬出完了を通知する搬出完了データを送信する。その後、予め設定された経路に従って中間処理施設へと向かう。
・ステップ403:廃棄物管理サーバ1は、車両搭載装置40から搬出完了データを受信する。これに応じて、図2Cに示した廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに新規レコードを登録し、この搬出された廃棄物に対して固有の一次トラッキングIDを割り当て保存する。併せて、搬出日時分のデータも記録する。さらに、図2Bの搬出計画データ123との連動により当該廃棄物に関連する種々の情報も廃棄物トラッキングデータ131に格納する。その後、必要な廃棄物関連情報を用いて作成した一次電子マニフェスト登録データを電子マニフェスト管理センターサーバ80へ送信する。
・ステップ404:電子マニフェスト管理センターサーバ80は、一次電子マニフェスト登録データを受信すると、所定の電子マニフェストの受付処理を実行し、当該廃棄物に対して一次マニフェスト番号を付与し、廃棄物管理サーバ1へ一次マニフェスト番号を通知するデータを送信する。
・ステップ405:廃棄物管理サーバ1は、一次マニフェスト番号を受信すると、廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに登録する。
・ステップ406:一方、排出事業所から中間処理施設へ向かう運搬車両は、その途上、車両搭載装置40であるデジタルタコグラフにより車両速度と移動距離の計測を行い、また、GPS受信装置によりGPS衛星からの信号を受信し、緯度および経度の位置情報を計測する。いずれの計測も通常、所定時間間隔(例えば10分毎)で行われ計測時点の日時分も同時に記録される。また、映像記録装置を用いて運行状況を撮影し、その映像データを取得する。これらの運行状況計測データは、一時的に車両搭載装置40の備える記憶装置に保存される。
・ステップ407:運搬車両が中間処理施設に到着すると、トラックスケール等により廃棄物の重量を計測する。また、性状、受入数量等が予定通りであるかを確認する。この搬入作業の間、中間処理施設に設置された映像記録装置を用いて、運搬車両の到着、廃棄物の荷下ろし、計測等の状況を撮影する。重量等の計測データおよび映像データは、一時的に中間処理施設端末50の適宜の記憶装置に保存される。
・ステップ408:中間処理施設端末50は、搬入作業の完了後、廃棄物管理サーバ1に対して搬入完了を通知する搬入完了データを送信する。
・ステップ409:廃棄物管理サーバ1は、搬入完了データを受信すると、図2Cの廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに搬入日時分のデータを記録する。さらに、廃棄物管理サーバ1は、電子マニフェスト管理センターサーバ80に対し、当該廃棄物の一次電子マニフェストに関連して中間処理施設への受入完了を報告するデータを送信する。
・ステップ410:電子マニフェスト管理センターサーバ80は、当該廃棄物の一次電子マニフェストに中間処理施設への受入完了を記録する。
・ステップ411:運搬車両は、車両基地に戻った後、運行状況計測データ(運行状況の映像データを含む)を廃棄物管理サーバ1へ送信する。この送信においては、車両搭載装置40の記憶装置に一時的に記憶されたデータを、運搬車両基地端末20に一旦転送し、運搬車両基地端末20から廃棄物管理サーバ1へ送信することが好適である。なお、別の実施形態として、排出事業所からの搬出状況を運搬車両の映像記録装置を用いて撮影した場合は、搬出状況の映像データも含めて廃棄物管理サーバ1へ送信する。
・ステップ412:廃棄物管理サーバ1は、運行状況計測データを受信すると、当該廃棄物の一次トラッキングIDと関連付けて図2Cに示した搬出入位置情報イベントデータ132のテーブル等に保存する。なお、映像データについては、必要な部分を特定し切り出す等の編集作業を行った後、同様に保存する。
・ステップ413:排出事業所端末30は、搬出後の適宜の時点で廃棄物管理サーバ1に対し、廃棄物の搬出時に撮影した映像データを送信する。
・ステップ414:中間処理施設端末50は、搬入後の適宜の時点で廃棄物管理サーバ1に対し、廃棄物の搬入時に撮影した映像データを送信する。
・ステップ415:廃棄物管理サーバ1は、搬出時および搬入時の映像データから必要な部分を特定し切り出す等の編集作業を行った後、当該廃棄物の一次トラッキングIDと関連付けて保存する。
図5は、中間処理施設における中間処理に関する処理フローである。
・ステップ408:これは図4に示したステップ408と同じである。車両搭載装置40の通信機能を用いて廃棄物管理サーバ1に対して搬入完了を通知する搬入完了データが送信される。
・ステップ501:廃棄物管理サーバ1は、中間処理施設への廃棄物の搬入完了データを受信すると、所定の時間を設定したタイマーを起動する。このタイマーの設定時間は、正常時において想定される中間処理に要する時間であり、経験値から設定される。これは、中間処理施設へ搬入された廃棄物に対して、直ちに所定の中間処理が開始されることを前提としている。中間処理施設において規定通りに処理が進行している場合には、この想定時間にさほど誤差は生じない。このように、中間処理施設端末50から廃棄物管理サーバ1に対して中間処理開始の通知は行われないが、廃棄物管理サーバ1は中間処理が開始されたものとしてタイマーを起動する。このタイマー起動時間は、図2Cの廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに中間処理開始の日時分として記録される。
・ステップ502:正常に業務が行われている場合は、実際に中間処理施設で当該廃棄物に対して中間処理が開始される。そして、その進行中に処理状況に関しする何らかの計測が行われ計測データが取得された場合は、その計測データを廃棄物管理サーバ1にリアルタイムで送信する。複数回計測された場合は、その都度計測データを送信する。また、中間処理の進行中、中間処理施設に備えられた映像記録装置を用いてその状況が撮影され、映像データが一時的に保存される。
・ステップ503:廃棄物管理サーバ1は、中間処理施設端末50から処理中の計測データを受信することにより、処理が正常に進行中であると判断する。取得した計測データもまた当該廃棄物の一次トラッキングIDと関連付けて保存する。なお、何らかの事情により中間処理が停止された場合には、廃棄物管理サーバ1は、予め異常時のために定められた特別の処理を行う。
・ステップ504:所定の設定時間が経過してタイマーが終了すると、廃棄物管理サーバ1は中間処理が正常に完了したものと判断する。この場合も、中間処理施設端末50から、中間処理完了の通知は行われない。このように、タイマーを利用することにより廃棄物管理サーバ1は、中間処理端末50に負担を掛けることなく中間処理完了の判断を自動的に行う。
・ステップ505:その後、廃棄物管理サーバ1は、図2Cの廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに中間処理完了の日時分を記録する。さらに、電子マニフェスト管理センターサーバ80に対し、当該廃棄物の一次電子マニフェストに関連して中間処理完了を報告するデータを送信する。
・ステップ506:電子マニフェスト管理センターサーバ80は、当該廃棄物の一次電子マニフェストに中間処理完了を記録する。
・ステップ507:一方、中間処理施設において実際に中間処理が正常に完了する。中間処理により発生した二次生成物の種別や性状が確認され、重量が計測される。中間処理施設端末50は、二次生成物に関する情報および重量計測データを、処理中に撮影した映像データとともに廃棄物管理サーバ1へ送信する。
・ステップ508:廃棄物管理サーバ1は、二次生成物に関する情報等を受信すると、発生した二次生成物の種別に従って二次トラッキングIDを割り当て、既に割り当てられている一次トラッキングIDと関連付けて、図2Cの廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに記録する。二次生成物が複数種である場合は、必要に応じてこのテーブルの行数を追加する。また、前述の方法に従い、二次生成物の生成比率を示す係数を用いて各二次生成物の二次数量を算出する。算出された二次数量は、それぞれ廃棄物トラッキングデータ131のテーブルの所定のセルに格納される。
図6は、中間処理施設からリサイクル物納品先への廃棄物(二次生成物)搬出に関する処理フローである。
・ステップ601:運搬車両が中間処理施設に到着し、対象とする廃棄物(この時点では二次生成物となっているので、以下「二次生成物」と称する)を運搬車両に積載する。二次生成物の性状調査等を行い、トラックスケール等により二次生成物の重量を計測する。この搬出作業の間、排出事業所に設置された映像記録装置を用いて二次生成物の積載、計測および出発等の状況を撮影する。重量等の計測データおよび映像データは、一時的に中間処理施設端末50の適宜の記憶装置に保存される。
・ステップ602:運搬車両の作業者は二次生成物の種類、性状、数量等が予定通りであるかを確認する。確認後、車両搭載装置40の通信機能を用いて廃棄物管理サーバ1に対して搬出完了を通知する搬出完了データを送信する。その後、予め設定された経路に従ってリサイクル物納品先へと向かう。
・ステップ603:廃棄物管理サーバ1は、車両搭載装置40から搬出完了データを受信する。これに応じて、図2Cに示した廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに、搬出日時分のデータを記録する。この時点において各二次生成物は、一次トラッキングIDおよび二次トラッキングIDにより識別されている。
・ステップ604:一方、中間処理施設からリサイクル物納品先へ向かう運搬車両は、その途上、車両搭載装置40であるデジタルタコグラフにより車両速度と移動距離の計測を行い、また、GPS受信装置によりGPS衛星からの信号を受信し、緯度および経度の位置情報を計測する。いずれの計測も通常、所定時間間隔(例えば10分毎)で行われ計測時点の日時分も同時に記録される。また、映像記録装置を用いて運行状況を撮影し、その映像データを取得する。これらの運行状況計測データは、一時的に車両搭載装置40の備える記憶装置に保存される。
・ステップ605:運搬車両がリサイクル物納品先に到着すると、トラックスケール等により二次生成物の重量を計測する。また、性状、受入数量等が予定通りであるかを確認する。必須ではないが、この搬入作業の間、リサイクル物納品先に設置された映像記録装置を用いて、運搬車両の到着、二次生成物の荷下ろし、計測等の状況を撮影することが好適である。重量等の計測データおよび映像データは、一時的にリサイクル物納品先端末60の適宜の記憶装置に保存される。なお、別の実施形態として、リサイクル物納品先への搬入時の状況は、運搬車両に備えられた映像記録装置を用いて撮影してもよい。
・ステップ606:運搬車両の作業者は、搬入作業の完了後、車両搭載装置40の通信機能を用いて廃棄物管理サーバ1に対して搬入完了を通知する搬入完了データを送信する。
・ステップ607:廃棄物管理サーバ1は、搬入完了データを受信すると、図2Cの廃棄物トラッキングデータのテーブルに搬入日時分のデータを記録する。
・ステップ608:運搬車両は、車両基地に戻った後、運行状況計測データ(運行状況の映像データを含む)を廃棄物管理サーバ1へ送信する。この送信においては、車両搭載装置40の記憶装置に一時的に記憶されたデータを、運搬車両基地端末20に一旦転送し、運搬車両基地端末20から廃棄物管理サーバ1へ送信することが好適である。なお、別の実施形態として、リサイクル物納品先への搬入状況を運搬車両の映像記録装置を用いて撮影した場合は、搬入状況の映像データも含めて廃棄物管理サーバ1へ送信する。
・ステップ609:廃棄物管理サーバ1は、運行状況計測データを受信すると、当該廃棄物の一次トラッキングIDおよび二次トラッキングIDと関連付けて図2Cに示した搬出入位置情報イベントデータ132のテーブル等に保存する。なお、映像データについては、必要な部分を特定し切り出す等の編集作業を行った後、同様に保存する。
・ステップ610:中間処理施設端末50は、搬出後の適宜の時点で廃棄物管理サーバ1に対し、二次生成物の搬出時に撮影した映像データを送信する。
・ステップ611:リサイクル物納品先端末60は、搬入後の適宜の時点で廃棄物管理サーバ1に対し、廃棄物の搬入時に撮影した映像データを送信する(撮影を行った場合のみ)。
・ステップ612:廃棄物管理サーバ1は、搬出時および搬入時の映像データから必要な部分を特定し切り出す等の編集作業を行った後、当該廃棄物の一次トラッキングIDおよび二次トラッキングIDと関連付けて保存する。
図7は、中間処理施設から最終処分場への二次生成物搬出および最終処分場における最終処分に関する処理フローである。
・ステップ701:運搬車両が排出事業所に到着し、対象とする二次生成物を運搬車両に積載する。二次生成物の性状調査等を行い、トラックスケール等により二次生成物の重量を計測する。この搬出作業の間、排出事業所に設置された映像記録装置を用いて二次生成物の積載、計測および出発等の状況を撮影する。重量等の計測データおよび映像データは、一時的に中間処理施設端末50の適宜の記憶装置に保存される。
・ステップ702:運搬車両の作業者は二次生成物の種類、性状、数量等が予定通りであるかを確認する。確認後、車両搭載装置40の通信機能を用いて廃棄物管理サーバ1に対して搬出完了を通知する搬出完了データを送信する。その後、予め設定された経路に従って最終処分場へと向かう。
・ステップ703:廃棄物管理サーバ1は、車両搭載装置40から搬出完了データを受信する。これに応じて、図2Cの廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに搬出日時分のデータを記録する。この時点において各二次生成物は、一次トラッキングIDおよび二次トラッキングIDにより識別されている。その後、必要な二次生成物関連情報を用いて作成した二次電子マニフェスト登録データを電子マニフェスト管理センターサーバ80へ送信する。
・ステップ704:電子マニフェスト管理センターサーバ80は、二次電子マニフェスト登録データを受信すると、所定の二次電子マニフェストの受付処理を実行し、当該二次生成物に対して二次マニフェスト番号を付与し、廃棄物管理サーバ1へ二次マニフェスト番号を通知するデータを送信する。
・ステップ705:廃棄物管理サーバ1は、二次マニフェスト番号を受信すると、廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに登録する。
・ステップ706:一方、中間処理施設から最終処分場へ向かう運搬車両は、その途上、車両搭載装置40であるデジタルタコグラフにより車両速度と移動距離の計測を行い、また、GPS受信装置によりGPS衛星からの信号を受信し、緯度および経度の位置情報を計測する。いずれの計測も通常、所定時間間隔(例えば10分毎)で行われ計測時点の日時分も同時に記録される。また、映像記録装置を用いて運行状況を撮影し、その映像データを取得する。これらの運行状況計測データは、一時的に車両搭載装置40の備える記憶装置に保存される。
・ステップ707:運搬車両が最終処分場に到着すると、トラックスケール等により二次生成物の重量を計測する。また、性状、受入数量等が予定通りであるかを確認する。この搬入作業の間、最終処分場に設置された映像記録装置を用いて、運搬車両の到着、二次生成物の荷下ろし、計測等の状況を撮影する。重量等の計測データおよび映像データは、一時的に最終処分場端末70の適宜の記憶装置に保存される。
・ステップ708:最終処分場端末70は、搬入作業の完了後、廃棄物管理サーバ1に対して、最終処分完了を通知する最終処分完了データを送信する。このとき、最終処分に関するデータ、例えば、最終処分が埋め立ての場合は埋め立てエリア情報等があればそれらのデータを含めて送信する。
・ステップ709:廃棄物管理サーバ1は、最終処分完了データを受信すると、図2Cの廃棄物トラッキングデータ131のテーブルに最終処分場への搬入日時分のデータを記録し、最終処分フラグをオンとする。このように、廃棄物管理サーバ1は、最終処分場への搬入完了をもって最終処分の完了とみなす。さらに、廃棄物管理サーバ1は、電子マニフェスト管理センターサーバ80に対し、当該二次生成物の二次電子マニフェスト(当該廃棄物の一次マニフェストについても同様)に関連して最終処分完了を報告するデータを送信する。
・ステップ710:電子マニフェスト管理センターサーバ80は、当該二次生成物の二次電子マニフェスト(当該廃棄物の一次マニフェストについても同様)に最終処分完了を記録する。
・ステップ711:一方、最終処分場では、実際に二次生成物の最終処分(埋め立て等)が実行される。その状況は映像記録装置を用いて撮影される。最終処分状況の映像データは、一時的に最終処分場端末70の適宜の記憶装置に保存される。
・ステップ712:運搬車両は、車両基地に戻った後、運行状況計測データ(運行状況の映像データを含む)を廃棄物管理サーバ1へ送信する。この送信においては、車両搭載装置40の記憶装置に一時的に記憶されたデータを、運搬車両基地端末20に一旦転送し、運搬車両基地端末20から廃棄物管理サーバ1へ送信することが好適である。
・ステップ713:廃棄物管理サーバ1は、運行状況計測データを受信すると、当該二次生成物の一次トラッキングIDおよび二次トラッキングIDと関連付けて図2Cに示した搬出入位置情報イベントデータ132のテーブル等に保存する。なお、映像データについては、必要な部分を特定し切り出す等の編集作業を行った後、同様に保存する。
・ステップ714:中間処理施設端末50は、二次生成物の搬出完了後の適宜の時点で廃棄物管理サーバ1に対し、二次生成物の搬出時に撮影した映像データを送信する。
・ステップ715:最終処分場端末70は、最終処分完了後の適宜の時点で廃棄物管理サーバ1に対し、二次生成物の搬入時並びに最終処分時に撮影した映像データを送信する。
・ステップ716:廃棄物管理サーバ1は、搬出時、搬入時および最終処分時の映像データから必要な部分を特定し切り出す等の編集作業を行った後、当該二次生成物の一次トラッキングIDおよび二次トラッキングIDと関連付けて保存する。
本発明による廃棄物管理システムの概略構成図である。 図1に示したマスタデータ登録処理部により管理される主要なテーブルの一例を示している。 図1に示した契約データ登録処理部により管理される主要なテーブルの一例を示している。 図1に示したトラッキングデータ処理部により管理される主要なテーブルの一例を示している。 図3は、排出事業所による搬出依頼が行われた場合の処理フローを示す概略フロー図である。 排出事業所から中間処理施設への廃棄物搬出に関する処理フローである。 中間処理施設における中間処理に関する処理フローである。 中間処理施設からリサイクル物納品先への廃棄物(二次生成物)搬出に関する処理フローである。 中間処理施設から最終処分場への二次生成物搬出および最終処分場における最終処分に関する処理フローである。
符号の説明
1 廃棄物管理サーバ
11 マスタデータ登録処理部
12 契約データ登録処理部
13 トラッキングデータ処理部
15 映像データサーバ
16 ウェブサーバ
17 電子マニフェスト連動処理部
100 廃棄物管理データベース
20 運搬車両基地端末
30 排出事業所端末
40 車両搭載装置
50 中間処理施設端末
60 リサイクル物納品先端末
70 最終処分場端末
80 電子マニフェスト管理センターサーバ

Claims (10)

  1. 排出事業所から中間処理施設を経て最終処分場へと運搬および処理される廃棄物に関するデータ管理を行うサーバを有する廃棄物管理システムであって、前記サーバが、
    前記廃棄物が排出事業所から搬出されたことを通知する搬出完了通知を受信することに応じて、前記廃棄物に対し固有の一次トラッキングIDを割り当てその関連情報と共に保存する手段と、
    中間処理施設における中間処理により前記廃棄物から1または複数の二次生成物が発生した場合に前記中間処理の完了通知を受信することに応じて、前記1または複数の二次生成物の各々に対しその種別を示す1または複数の二次トラッキングIDをそれぞれ割り当て、1または複数の前記二次トラッキングIDを前記一次トラッキングIDと関連付けて保存する手段とを有することを特徴とする廃棄物管理システム。
  2. 前記中間処理により前記廃棄物から複数の二次生成物が発生する場合に個々の二次生成物の生成割合を示す係数が予め設定されており、前記二次生成物全体の発生量に対し前記係数を適用することにより、個々の前記二次生成物の発生量を算出する算出手段と、算出された個々の前記二次生成物の発生量をそれぞれの前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて保存する手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物管理システム。
  3. 前記廃棄物の排出事業所からの搬出状況、前記廃棄物の排出事業所から中間処理施設への運搬状況、前記廃棄物の中間処理施設への搬入状況、前記廃棄物の中間処理施設における中間処理状況、前記二次生成物の中間処理施設からの搬出状況、前記二次生成物の中間処理施設から最終処分場への運搬状況、前記二次生成物の最終処分場への搬入状況、および前記二次生成物の最終処分場における最終処分状況を撮影した映像データをそれぞれ受信し、その受信した時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて各映像データを保存する手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄物管理システム。
  4. 前記廃棄物の排出事業所からの搬出時、前記廃棄物の中間処理施設への搬入時、前記二次生成物の中間処理施設からの搬出状況、および前記二次生成物の最終処分場への搬入時における重量計測データを受信し、その受信した時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて各重量計測データを保存する手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の廃棄物管理システム。
  5. 前記サーバが、電子マニフェスト管理センターサーバとの間で前記廃棄物に関する情報を送受信する電子マニフェスト連動手段をさらに有し、
    前記電子マニフェスト連動手段が、前記廃棄物の排出事業所からの搬出完了通知を受信することに応じて、電子マニフェスト管理センターサーバに対し一次電子マニフェスト登録情報を送信し、かつ、前記電子マニフェスト管理センターサーバから一次電子マニフェスト番号を受信し、この一次マニフェスト番号を前記一次トラッキングIDと関連付けて保存することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物管理システム。
  6. 前記サーバが、前記廃棄物の中間処理施設端末への搬入完了通知を受信することに応じて予め設定した中間処理時間の経過を計測するタイマーを始動させる手段をさらに有し、前記電子マニフェスト連動手段が前記タイマーの終了に応じて前記電子マニフェスト管理センターサーバに対し前記一次マニフェスト登録情報に関する中間処理完了通知を送信することを特徴とする請求項5に記載の廃棄物管理システム。
  7. 前記電子マニフェスト連動手段が、前記二次生成物の中間処理施設からの搬出完了通知を受信することに応じて前記電子マニフェスト管理センターサーバに対し二次電子マニフェスト登録情報を送信し、かつ、前記電子マニフェスト管理センターサーバから二次電子マニフェスト番号を受信し、この二次マニフェスト番号を前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて保存することを特徴とする請求項5または6に記載の廃棄物管理システム。
  8. 前記電子マニフェスト連動手段が、最終処分場における最終処分の完了通知を受信することに応じて前記電子マニフェスト管理センターサーバに対し前記一次および二次の電子マニフェスト登録情報に関する最終処分完了通知を送信することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の廃棄物管理システム。
  9. 前記サーバが、前記排出事業所から前記中間処理施設まで前記廃棄物を運搬する車両の運行経路および運行速度の記録データ、および前記中間処理施設から前記最終処分場まで前記二次生成物を運搬する車両の運行経路および運行速度の記録データを受信し、その受信した時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDと関連付けて前記車両の運行経路および運行速度の記録データを保存する手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の廃棄物管理システム。
  10. 前記サーバが、ネットワークアクセスに応じて、その時点で割り当てられている前記一次および二次トラッキングIDに関連付けられた各データを閲覧可能とするウェブページを作成し送信することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の廃棄物管理システム。
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