JP2005234664A - コンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム、コンクリート施工管理支援方法及びコンクリート施工管理支援プログラム - Google Patents

コンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム、コンクリート施工管理支援方法及びコンクリート施工管理支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができるコンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム、コンクリート施工管理支援方法及びコンクリート施工管理支援プログラムを得る。
【解決手段】 管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力し(ステップ122)、入力した受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示し(ステップ126)、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す仕上がり検査結果情報を入力し(ステップ146)、入力した仕上がり検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示する(ステップ150)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、コンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム、コンクリート施工管理支援方法及びコンクリート施工管理支援プログラムに係り、より詳しくは、コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム、コンクリート施工管理支援方法及びコンクリート施工管理支援プログラムに関する。
コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理の支援に関する従来の技術としては次のものがあった。
まず、コンクリートの品質試験結果表を作成する際の省力化を図ることを目的として、予め作成されたデータベースからコンクリート品質試験結果表固有のコンクリート打設情報を抽出し、当該打設情報を表示する表示欄と品質試験結果を入力装置により入力可能な入力欄とを備えるコンクリート品質試験結果表画像データを作成し、出力装置により、作成したコンクリート品質試験結果表画像データに基づいてコンクリート品質試験結果表を出力する技術があった(例えば、特許文献1参照。)。
また、コンクリートの配合・混練から実際のコンクリート打設に至る時間差及び環境変化等を適切に把握し、打設時のコンクリートのワーカビリティを適切な状態に維持・管理すると共に、配合・混練から脱型に至る全コンクリート工事を一貫した製造管理及び責任の下で遂行することを目的として、現場端末機及び製造所端末機を相互通信可能に接続し、現場端末機によりレディミクストコンクリートの強度条件及び工事条件を含む配合設計情報及び工事の進捗状態を製造所端末機に送信し、製造所端末機によりレディミクストコンクリートを配合設計し、かつコンクリート原料の配合表及びコンクリート工事の情報を現場端末機に送信すると共に、生コン製造所において、コンクリート打設日に、計量及び混練を行い、工事予定時刻に相応した時刻にレディミクストコンクリートを出荷する技術もあった(例えば、特許文献2参照。)。
また、現場でのコンクリート工事の遅滞を招くことなく十分な品質管理を行うことを目的として、コンクリートを製造する生産者側に設置された生産者側コンピュータと、該生産者側コンピュータにネットワークを介して接続され前記生産者によって製造されたコンクリートを購入する購入者側に設置された購入者側コンピュータとを備え、生産者側コンピュータにコンクリートの製造情報を入力するための入力手段を設けると共に、該製造情報を蓄積するための品質管理用データベースを生産者側コンピュータ又は購入者側コンピュータに設け、購入者側コンピュータに前記製造情報を表示する表示手段を設けた技術もあった(例えば、特許文献3参照。)。
また、打設管理データを一元的に管理できるようにすることを目的として、コンクリートプラント操作室に設備され、少なくともコンクリート材料の計量、混練及び貯留、投入を制御し、コンクリートの製造から出荷までを管理するコンクリートプラント制御部、及び該コンクリートプラント制御部に対するデータの出入を中継管理する出荷管理装置と、該出荷管理装置と交信可能とされると共に、打設管理システムを構成する少なくとも他の1台のコンピュータと交信可能とされ、前記出荷管理装置に対する直接的なコンクリートの出荷指令及び打設実績の収集、記録・保存を行う出荷管理コンピュータと、打設管理システムを構成する少なくとも他の1台のコンピュータと交信可能とされ、出荷指令者がコンクリートの出荷状況を把握可能とすると共に、主として出荷指令を実行し、かつコンクリート品質試験結果及び品質観測記録の少なくとも一方を入力するための出荷指令コンピュータと、打設管理システムを構成する少なくとも他の1台のコンピュータと交信可能とされ、打設指揮者がコンクリートの出荷状況を把握可能とすると共に、出荷指令を実行可能とし、かつ品質観測記録を入力することができる打設指揮者支援コンピュータとからなり、各々のコンピュータが取得した出荷管理データ、打設管理データ及び入力された入力データが他のコンピュータに配信されると共に、各コンピュータがこれらのデータに基づいて記録又は既データを更新することにより、コンクリート打設作業に関する一連のデータを一元的に管理可能とした技術もあった(例えば、特許文献4参照。)。
更に、建設作業地の複数の地域に分散配置され生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理し、効率的な運用を可能とすることを目的として、複数の生コンクリートプラントをプラントセンタとネットワークを介して接続すると共に、生コンクリートプラントに、特定の生コンクリートプラントに属さず、プラントセンタからの指示に従って最寄りの生コンクリートプラントと建設作業地の間を運行する生コンクリート運送車を配備する技術もあった(例えば、特許文献5参照。)。
特開2002−267658公報 特開2002−236723公報 特開2001−347521公報 特開2001−164754公報 特開2001−282352公報
ところで、打設施工後のコンクリートを高品質なものとするためには、打設時においてコンクリートが固まってしまう前に、当該コンクリートに不具合があるか否かを判断し、不具合がある場合には適切な対策を講じることが重要であることは言うまでもない。
しかしながら、上述した従来の技術では、実際に用いられたコンクリートそのものの不具合の発生状態についてまでは考慮されておらず、打設施工後のコンクリートを必ずしも高品質なものとすることができるとは言えない、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができるコンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム、コンクリート施工管理支援方法及びコンクリート施工管理支援プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のコンクリート施工管理支援装置は、コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援装置であって、管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力する第1入力手段と、前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示する第1提示手段と、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力する第2入力手段と、前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示する第2提示手段と、を備えている。
請求項1記載のコンクリート施工管理支援装置によれば、管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報が第1入力手段によって入力され、当該受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報が第1提示手段によって提示される。なお、上記第1入力手段による受け入れ検査結果情報の入力には、キーボード、ポインティング・デバイス等の入力装置を介した入力の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置からの入力が含まれる。また、上記第1提示手段による受け入れ検査是正情報の提示には、ディスプレイ装置による表示による提示やプリンタによる印刷による提示の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置への提示が含まれる。
また、本発明では、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報が第2入力手段によって入力され、当該打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報が第2提示手段によって提示される。なお、上記第2入力手段による打設後検査結果情報の入力には、キーボード、ポインティング・デバイス等の入力装置を介した入力の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置からの入力が含まれる。また、上記第2提示手段による打設後検査是正情報の提示には、ディスプレイ装置による表示による提示やプリンタによる印刷による提示の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置への提示が含まれる。
すなわち、本発明では、打設現場における受け入れ時と、打設後でかつ固化するまでの期間と、の2つのタイミングでコンクリートの検査を行わせ、これらの検査結果に問題があった場合には当該問題を是正するための情報をリアルタイムで提示するようにしており、これによって当該コンクリートが固化してしまう前に上記問題に対する適切な対処の実施を可能とし、この結果として打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができるようにしている。
このように、請求項1記載のコンクリート施工管理支援装置によれば、管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力し、入力した前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示し、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力し、入力した前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示しているので、打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測する予測手段と、前記予測手段により満足することができないと予測されたときに警告を報知する報知手段と、を更に備えることが好ましい。これにより、コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間を、予め定められた許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。なお、上記報知手段による警告の報知には、ディスプレイ装置による表示による報知やプリンタによる印刷による報知、ブザーの鳴動、ランプの点灯・点滅等による報知の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置による報知が含まれる。
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により満足することができなかったと判定されたときに警告を報知する第2報知手段と、を更に備えることが好ましい。これにより、コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間を、予め定められた許容期間を満足させることができなかった場合の適切な対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。なお、上記第2報知手段による警告の報知には、ディスプレイ装置による表示による報知やプリンタによる印刷による報知、ブザーの鳴動、ランプの点灯・点滅等による報知の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置による報知が含まれる。
また、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができるか否かを予測する第2予測手段と、前記第2予測手段により満足することができないと予測されたときに警告を報知する第3報知手段と、を更に備えることが好ましい。これにより、コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合における前回の打設時から次回の打設時までの経過期間を予め定められた第2許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。なお、上記「重ね打ち」は「打重ね」と呼ばれる場合もあるが、本明細書並びに特許請求の範囲では、「重ね打ち」と統一して記載する。また、上記第3報知手段による警告の報知には、ディスプレイ装置による表示による報知やプリンタによる印刷による報知、ブザーの鳴動、ランプの点灯・点滅等による報知の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置による報知が含まれる。
また、本発明は、請求項5に記載の発明のように、前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができたか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により満足することができなかったと判定されたときに警告を報知する第4報知手段と、を更に備えることが好ましい。これにより、コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合における前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足させることができなかった場合の適切な対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。なお、上記第4報知手段による警告の報知には、ディスプレイ装置による表示による報知やプリンタによる印刷による報知、ブザーの鳴動、ランプの点灯・点滅等による報知の他、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置による報知が含まれる。
また、本発明は、請求項6に記載の発明のように、前記打設後検査結果情報を、管理対象とするコンクリートのジャンカの発生状況の検査結果を示す情報とすることが好ましい。これにより、コンクリートが固化する前にジャンカの発生を防止するための対処(一例として締め固め)を行うことができ、この結果として打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
更に、本発明は、請求項7に記載の発明のように、前記受け入れ検査結果情報及び前記打設後検査結果情報を記憶する記憶手段を更に備えることが好ましい。これにより、記憶手段に記憶されている受け入れ検査結果情報及び打設後検査結果情報を読み出すことによって、各検査結果を任意のタイミングで把握することができる。
なお、上記記憶手段には、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュEEPROM(Flash EEPROM)等の半導体記憶素子、スマート・メディア(SmartMedia(R))、xDピクチャーカード(xD-Picture Card)、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、ATA(AT Attachment)カード、マイクロドライブ、フロッピィディスク、CD−R(Compact Disc-Recordable)、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)、光磁気ディスク等の可搬記録媒体やハードディスク等の固定記録媒体、或いはネットワークに接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられた外部記憶装置が含まれる。
一方、上記目的を達成するために、請求項8記載のコンクリート施工管理支援システムは、請求項1乃至請求項7の何れか1項記載のコンクリート施工管理支援装置と、前記コンクリート施工管理支援装置により提示された前記受け入れ検査是正情報及び前記打設後検査是正情報を表示する表示手段を備えたクライアント装置と、前記コンクリート施工管理支援装置と前記クライアント装置との間に介在された通信回線と、を含むものである。
請求項8記載のコンクリート施工管理支援システムによれば、本発明のコンクリート施工管理支援装置により受け入れ検査是正情報及び打設後検査是正情報が提示される。
一方、本発明では、クライアント装置により、前記コンクリート施工管理支援装置から提示された受け入れ検査是正情報及び打設後検査是正情報が表示手段によって表示される。なお、上記表示手段には、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置が含まれる。
ここで、コンクリート施工管理支援装置とクライアント装置との間には通信回線が介在されており、前記受け入れ検査是正情報及び打設後検査是正情報は、コンクリート施工管理支援装置からクライアント装置に対し、当該通信回線を介して提示される。なお、上記通信回線には、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の各種ネットワークが含まれる。
このように、請求項8記載のコンクリート施工管理支援システムでは、本発明のコンクリート施工管理支援装置により提示された受け入れ検査是正情報及び打設後検査是正情報を、コンクリート施工管理支援装置に通信回線を介して接続されたクライアント装置によって表示するようにしているので、当該クライアント装置をコンクリートの打設現場に接近した位置に設けられているものとすることにより、短時間で各検査結果に対する問題に対処することが可能となり、この結果として、打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項9記載のコンクリート施工管理支援方法は、コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援方法であって、管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力し、入力した前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示し、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力し、入力した前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示するものである。
従って、請求項9記載のコンクリート施工管理支援方法は、請求項1記載の発明と同様に作用するので、請求項1記載の発明と同様に、打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができる。
なお、請求項9記載の発明は、請求項10に記載の発明のように、前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測し、満足することができないと予測したときに警告を報知することが好ましい。これにより、コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間を、予め定められた許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
また、請求項9又は請求項10に記載の発明は、請求項11に記載の発明のように、前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができるか否かを予測し、満足することができないと予測したときに警告を報知することが好ましい。これにより、コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合における前回の打設時から次回の打設時までの経過期間を予め定められた第2許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項12記載のコンクリート施工管理支援プログラムは、コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援プログラムであって、管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力する第1入力ステップと、前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示する第1提示ステップと、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力する第2入力ステップと、前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示する第2提示ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
従って、請求項12記載のコンクリート施工管理支援プログラムは、コンピュータに対して請求項1記載の発明と同様に作用させることができるので、請求項1記載の発明と同様に、打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができる。
なお、請求項12記載の発明は、請求項13に記載の発明のように、前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測する予測ステップと、前記予測ステップにより満足することができないと予測されたときに警告を報知する報知ステップと、を更に有することが好ましい。これにより、コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間を、予め定められた許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
また、請求項12又は請求項13に記載の発明は、請求項14に記載の発明のように、前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができるか否かを予測する第2予測ステップと、前記第2予測ステップにより満足することができないと予測されたときに警告を報知する第3報知ステップと、を更に有することが好ましい。これにより、コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合における前回の打設時から次回の打設時までの経過期間を予め定められた第2許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
なお、管理支援の対象とするコンクリートが打設現場までコンクリートミキサー車で搬送される場合には、上記各請求項に係る発明に関して実施される検査(受け入れ検査、打設後でかつ固化する前のコンクリートに対する欠陥の発生状況の検査)や、良否判定(コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間に関する良否判定、コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合の前回の打設時から次回の打設時までの経過期間に関する良否判定)を、各コンクリートミキサー車毎に実施することが好ましい。これによって、上記検査や上記良否判定を厳密に行うことが可能となり、この結果として、打設施工後のコンクリートを、より高品質なものとすることができる。
本発明によれば、管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力し、入力した前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示し、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力し、入力した前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示しているので、打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、総合建設会社(所謂ゼネコン)において建設を請け負った建物に打設施工するコンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援システムに適用した場合について説明する。
まず、図1を参照して、本発明が適用されたコンクリート施工管理支援システム10の構成を説明する。
同図に示すように、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10は、当該システム10を総括する総括部門(本実施の形態では、上記総合建設会社における当該システム10の管理部門)が所有すると共に、当該総括部門内に設置されたサーバ装置20と、日本全国に点在する予め定められた複数のコンクリート製造所(以下、「生コンプラント」という。)の各々に設置されたクライアント装置30と、上記総合建設会社が建物の建設を請け負った日本全国各地の建設現場に設けられている現場事務所の各々に設置されたクライアント装置40と、が各々モデム、ルータ、TA(Terminal Adapter:ターミナル・アダプタ)等の接続装置70を介してネットワーク12(本実施の形態では、インターネット)に接続されると共に、現場事務所の各々に所属すると共に、建設現場においてコンクリートを打設するコンクリート打設者や、当該コンクリートの欠陥状態を調査する欠陥調査者等の各種担当者が各々所有するPDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)60を含んで構成されている。
なお、図1では、錯綜を回避するために1箇所の現場事務所についてのみ図示しているが、実際には多数の現場事務所が存在し、各現場事務所に設置されているクライアント装置40もネットワーク12に接続されていることは言うまでもない。
クライアント装置30及びクライアント装置40には、各種情報を入力するためのキーボード、マウス等の入力装置、各種メニュー画面や処理結果等を表示するためのモニタ装置(ディスプレイ)、及び各種情報を印刷するためのプリンタが備えられている。なお、このハードウェア構成は一般的なものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係るサーバ装置20はWWW(World Wide Web)サーバとして機能し、クライアント装置30及びクライアント装置40はWWWクライアントとして機能する。
すなわち、クライアント装置30及びクライアント装置40には、WWWブラウザがインストールされており、このWWWブラウザを起動することにより、ネットワーク12を介してサーバ装置20に任意にアクセスすることができる。このとき、アクセス位置はURL(Uniform Resource Locator)で指定される。なお、クライアント装置30及びクライアント装置40の識別には、IP(Internet Protocol)アドレスが用いられるが、URL等の他の位置指定のコードを用いてもよい。
一方、ネットワーク12には、各国又は各地域の電話会社が構築・提供する公衆電話網14がゲートウェイ・システム50によって相互接続されている。なお、公衆電話網14には、例えば、PSTN(Public Switched Telephone Network)やISDN(Integrated Service Digital Network)が含まれる。
また、電話網として、さらに、PDC(Personal Digital Cellular)やPHS(Personal Handy-phone System)など各種形式の無線電話網14A、14Bを含んでいる。なお、無線電話網14A、14Bは、PDA60や不図示の携帯電話器等の携帯型の情報端末装置に対するデータの送受信機能、発信番号の認証機能等の機能サービスを提供することができる。
このように、ネットワーク12と、無線電話網14A又は無線電話網14Bを通信回線として利用すると共に、PDA60を携帯することによって、各現場事務所のコンクリート打設者や欠陥調査者等の各種担当者は、モバイル環境下において各種情報をサーバ装置20に登録することができると共に、サーバ装置20に登録されている各種情報を参照することができる。
次に、図2を参照して、本コンクリート施工管理支援システム10において特に重要な役割を有するサーバ装置20(本発明における「コンクリート施工管理支援装置」に相当。)の電気系の主要構成を説明する。
同図に示すように、本実施の形態に係るサーバ装置20は、サーバ装置20全体の動作を司るCPU(中央処理装置)20Aと、CPU20Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)20Bと、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)20Cと、各種情報を記憶するために用いられるハードディスク20Dと、各種情報を入力するために用いられるキーボード20Eと、各種情報を表示するために用いられるディスプレイ20Fと、ネットワーク12を介して外部装置との各種情報の授受を行う入出力ポート20Gと、が備えられており、これら各部はシステムバスBUSにより相互に接続されている。
従って、CPU20Aは、RAM20B、ROM20C、及びハードディスク20Dに対するアクセス、キーボード20Eを介した各種入力情報の取得、ディスプレイ20Fに対する各種情報の表示、及び入出力ポート20Gを介したネットワーク12に接続された装置との間の各種情報の授受、を各々行うことができる。
一方、図3には、サーバ装置20に備えられたハードディスク20Dの主な記憶内容が模式的に示されている。同図に示すように、ハードディスク20Dには、各種データベースを記憶するためのデータベース領域DBと、サーバ装置20によって各種処理を行うための処理プログラム等を予め記憶したプログラム領域PGと、が設けられている。
また、データベース領域DBには、上記予め定められた複数の生コンプラントに関する情報を記憶するためのプラント情報データベースDB1と、打設に用いるコンクリートの品質管理に関する情報を記憶するための品質管理情報データベースDB2と、打設するコンクリートの混練終了時点からの経過時間の管理に関する情報を記憶するための経過時間管理情報データベースDB3と、コンクリートを複数回に分けて重ね打ちする際の当該重ね打ち間隔の管理に関する情報を記憶するための重ね打ち間隔管理情報データベースDB4と、が含まれる。以下、これらのデータベースの構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図4(A)に示すように、本実施の形態に係るプラント情報データベースDB1は、管理番号情報、プラント名情報、所在地情報、及びプラント能力情報の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記管理番号情報は、上記予め定められた複数の生コンプラントの各々を識別するために各生コンプラント毎に異なるデータ(本実施の形態では、数値データ)として予め付与されるものである。また、上記プラント名情報は、対応する生コンプラントの名称を示す情報である。また、上記所在地情報は、対応する生コンプラントの所在地を示す情報である。更に、上記プラント能力情報は、対応する生コンプラントにおけるコンクリートの製造能力を示す情報であり、同図に示すように、当該生コンプラントにおいて製造可能なコンクリートの材料品質を示す品質情報及び当該コンクリートの生産能力(所定時間当たりの製造量)を示す生産能力情報等の情報が含まれる。
一方、図4(B)に示すように、本実施の形態に係る品質管理情報データベースDB2は、工事管理番号情報、打設箇所情報、搬送車管理番号情報、受け入れ検査情報、及び仕上がり検査情報の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記工事管理番号情報は、上記総合建設会社において建設を請け負った建物に対する建設工事を識別するために各工事毎に異なるデータ(本実施の形態では、数値データ)として予め付与されるものである。
また、上記打設箇所情報は、対応する建設工事におけるコンクリートの打設箇所を識別するために各打設箇所毎に異なるデータ(本実施の形態では、アルファベットデータ+数値データ)として予め付与されるものである。
また、上記搬送車管理番号情報は、対応する建設工事において生コンプラントから建設現場までコンクリートの搬送を行うコンクリートミキサー車を識別するために各コンクリートミキサー車毎に異なるデータ(本実施の形態では、数値データ)として予め付与されるものである。
また、上記受け入れ検査情報は、対応するコンクリートミキサー車で搬送されたコンクリートの各工事現場での受け入れ時の品質に関する検査結果の良否を示す情報であり、上記仕上がり検査情報は、対応するコンクリートミキサー車で搬送されたコンクリートの仕上がり状態に関する検査結果の良否を示す情報である。なお、同図に示すように、本実施の形態では、上記受け入れ検査情報及び仕上がり検査情報を、良好である状態を示す情報として‘OK’との文字情報を、良好でない状態を示す情報として‘NG’との文字情報を、各々適用しているが、これらの文字情報に代えて、各状態に対応させた数字情報を適用することができることは言うまでもない。
一方、図4(C)に示すように、本実施の形態に係る経過時間管理情報データベースDB3は、工事管理番号情報、打設箇所情報、搬送車管理番号情報、搬送開始時刻情報、現場到着時刻情報、打設開始時刻情報、及び打設終了時刻情報の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記工事管理番号情報、打設箇所情報、及び搬送車管理番号情報は、上述した品質管理情報データベースDB2における工事管理番号情報、打設箇所情報、及び搬送車管理番号情報と各々同一のものである。
また、上記搬送開始時刻情報は、対応するコンクリートミキサー車がコンクリートの生コンプラントからの搬送を開始した時刻を示す情報であり、上記現場到着時刻情報は、対応するコンクリートミキサー車が建設現場に到着した時刻を示す情報であり、上記打設開始時刻情報は、対応するコンクリートミキサー車によって搬送されたコンクリートによる打設が開始された時刻を示す情報であり、更に上記打設終了時刻情報は、対応するコンクリートミキサー車によって搬送されたコンクリートによる打設が終了した時刻を示す情報である。
一方、図4(D)に示すように、本実施の形態に係る重ね打ち間隔管理情報データベースDB4は、工事管理番号情報、打設箇所情報、及び打設開始時刻情報の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記工事管理番号情報及び打設箇所情報は、上述した品質管理情報データベースDB2における工事管理番号情報及び打設箇所情報と各々同一のものである。
また、上記打設開始時刻情報は、対応する打設箇所を平面視して複数の区画にメッシュ状に区分した際の、各区画毎のコンクリートの打設開始時刻を示す情報である。
コンクリートを打設する際には、通常、1つの打設箇所を平面視して複数の区画にメッシュ状に区分すると共に、各区画毎に複数回に分けてコンクリートを重ね打ちする。これは、流し込んだコンクリートの高さが高くなるほど型枠を丈夫なものにする必要がある点、コンクリートを落下させる距離が長くなるほどコンクリートが分離してしまう可能性が高くなる点等の種々の問題点を回避するために行うものである。
そこで、本実施の形態に係る重ね打ち間隔管理情報データベースDB4は、同図に示すように、上記打設開始時刻情報として、複数回(本実施の形態では2回)分の各区画毎の打設開始時刻が記憶されるものとして構成されている。なお、当該重ね打ち間隔管理情報データベースDB4では、当該打設開始時刻情報に対応付けて、対応する区画に対して対応する打設回に打ち込んだコンクリートを搬送したミキサー車の搬送車管理番号情報(同図における打設開始時刻欄の括弧内に示されている情報)を記憶するようにしている。
なお、ハードディスク20Dのデータベース領域DBには、以上のデータベースの他、建設を請け負った建物において打設するコンクリートに対して要求される品質を示す要求品質情報や、必要とされるコンクリートの量を示す必要量情報、当該建物の建設地を示す建設地情報、各打設箇所を複数の区画にメッシュ状に区分して各区画毎に順次コンクリートを打設する際の各区画の区分状態を示す区画状態情報等が建物毎に記憶された要求条件情報データベース(図示省略)や、各現場事務所に所属するコンクリート打設者、欠陥調査者等の各種担当者を特定するための担当者管理情報、当該各種担当者の役割を示す役割情報、当該各種担当者が所持しているPDA60へのアクセスを可能とするためのアクセス情報等が担当者毎で、かつ各現場事務所毎に記憶された担当者情報データベース(図示省略)等の各種データベースが記憶されている。
次に、図5を参照して、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10の作用を説明する。なお、図5は、データベースに登録されている建物に対するコンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するプログラムであり、サーバ装置20に対するユーザからの指示入力に応じてサーバ装置20のCPU20Aにて実行されるコンクリート施工管理支援プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはハードディスク20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。また、ここでは、錯綜を回避するために、登録されている複数の建物のうち、ユーザによって予め指定された1つの建物(以下、「管理対象建物」という。)についてコンクリートの品質管理を支援する場合について説明する。
まず、ステップ100では、プラント情報データベースDB1に記憶されている全ての情報を読み出すと共に、上記要求条件情報データベースに記憶されている管理対象建物に関する全ての情報(要求品質情報、必要量情報、建設地情報、区画状態情報)を読み出す。
次のステップ102では、上記ステップ100において読み出した情報に基づいて、管理対象建物に対するコンクリートの打設計画を立案する。
なお、ここでは、読み出した上記要求品質情報により示される品質のコンクリートを、読み出した上記必要量情報により示される量だけ供給可能で、かつ読み出した上記建設地情報により示される建設地に最も近い場所に位置する生コンプラントをコンクリートの発注先として選択する。
また、ここでは、読み出した区画状態情報により示される各打設箇所における区画状態に基づいて、各区画に対するコンクリートの打設順番を決定する。
次のステップ104では、上記ステップ102において立案した打設計画において選択された生コンプラントに設置されているクライアント装置30に対し、コンクリートの発注指示を示す発注指示情報を、ネットワーク12を介して出力する。なお、上記発注指示情報には、上記ステップ100において読み出した要求品質情報、必要量情報及び建設地情報と、上記ステップ102において決定したコンクリートの打設順番を示す打設順番情報と、打設日時を示す打設日時情報と、が含まれる。
以上のような発注指示情報を入力したクライアント装置30が設置されている生コンプラントでは、当該発注指示情報により示される打設日時に応じた時刻に、当該発注指示情報により示される品質のコンクリートを、当該発注指示情報により示される必要量だけ、当該発注指示情報により示される建設地(工事現場)への搬送が開始できるようにコンクリートを製造し、複数台のコンクリートミキサー車に積載した後に、建設現場への搬送を開始する。
この際、各コンクリートミキサー車には、自身を特定するための搬送車管理番号情報、搬送開始時刻を示す搬送開始時刻情報、積載したコンクリートの品質を示す品質情報を記憶させた、記憶内容を更新可能な不揮発性の記憶装置(本実施の形態では、ICタグ)を当該コンクリートミキサー車の所定位置(本実施の形態では、運転席のドア面)に設置する。
そして、当該生コンプラントでは、各コンクリートミキサー車による搬送が開始されるたびに、当該コンクリートミキサー車を特定するための搬送車管理番号情報が含まれた搬送開始情報を、サーバ装置20に対してクライアント装置30、ネットワーク12を介して出力する。
そこで次のステップ106では、当該搬送開始情報が何れかのクライアント装置30から入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ108に移行する。
ステップ108では、入力された搬送開始情報に含まれる搬送車管理番号情報と、この時点の時刻とを、各々、経過時間管理情報データベースDB3における管理対象建物を示す工事管理番号情報に対応し、かつ当該搬送車管理番号情報により示されるコンクリートミキサー車により搬送されたコンクリートの打設予定箇所を示す打設箇所情報に対応する搬送車管理番号情報と、搬送開始時刻情報として記憶する。また、ステップ108では、入力された搬送開始情報に含まれる搬送車管理番号情報を、品質管理情報データベースDB2における管理対象建物を示す工事管理番号情報に対応し、かつ当該搬送車管理番号情報により示されるコンクリートミキサー車により搬送されたコンクリートの打設予定箇所を示す打設箇所情報に対応する搬送車管理番号情報として記憶する。
次のステップ110では、上記ステップ108において記憶した搬送開始時刻を起点としたコンクリートの打設終了までの許容期間を示す打設許容時刻を算出し、ハードディスク20Dの所定領域に、上記ステップ108において記憶した搬送車管理番号情報に対応付けて記憶し、その後にステップ112に移行する。
すなわち、コンクリートを打設する際の、当該コンクリートの練混ぜ終了時から打設が終了するまでの上限期間(以下、「打設終了上限期間」という。)は予め基準仕様として定められている。具体的には、気温が25℃以上の場合の打設終了上限期間は90分で、気温が25℃未満の場合の打設終了上限期間は120分とされている。なお、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10では、上記コンクリートの練混ぜ終了時に略等しい時刻として、当該コンクリートの搬送開始時刻を代用して用いている。
一方、コンクリートの打設に要する期間は、上記ステップ102において決定したコンクリートの打設順番や、上記ステップ100において読み出した必要量情報、過去のコンクリートの打設施工の実績情報等に基づいて高精度に予測することができる。
以上のことから、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10では、搬送開始時刻から打設終了上限期間だけ経過した時刻から、予測した打設に要する期間を遡った時刻を上記打設許容時刻として算出している。すなわち、ここで算出している打設許容時刻は、当該時刻を超えてから打設を開始したのでは、打設終了までの期間が予め定められた基準仕様を満足することができない時刻を表している。
なお、上述したように打設終了上限期間は気温によって規定されるものであるため、本実施の形態に係るサーバ装置20には、建設現場における気温が適宜入力されるようになっている。
一方、上記ステップ106において否定判定となった場合には、上記ステップ108及びステップ110の処理を実行することなくステップ112に移行する。
ステップ112では、それまでに上記ステップ110の処理によってハードディスク20Dに記憶された打設許容時刻の何れかが経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ114に移行する。
ステップ114では、管理対象建物の建設現場に設けられた現場事務所に設置されているクライアント装置40に対して、打設終了までの期間が予め定められた基準仕様を満足することのできない可能性が高いコンクリートが存在する旨を報知するための報知情報を出力し、その後にステップ116に移行する。
なお、本実施の形態では、上記報知情報として、上記ステップ112にて肯定判定の対象となった打設許容時刻に対応付けられてハードディスク20Dに記憶されている搬送車管理番号情報により特定されるコンクリートミキサー車によって搬送されるコンクリートが、基準仕様を満足できない可能性が高いことと、当該コンクリートミキサー車の搬送開始時刻をディスプレイに表示させることのできる画面情報を出力する。なお、上記搬送開始時刻は、当該コンクリートミキサー車に対応する搬送開始時刻情報を経過時間管理情報データベースDB3から読み出すことによって得ることができる。これにより、上記クライアント装置40のディスプレイには、一例として図12に示すような画面が表示されることになる。このような画面が表示されると、当該現場事務所の何れかの所属者は、問題となるコンクリートミキサー車に対して搬送時間を短縮させる旨の指示を行う、といった報知内容に応じた対処を行う。
なお、上記ステップ112において否定判定となった場合は上記ステップ114の処理を行うことなくステップ116に移行する。
ところで、管理対象建物の建設現場のゲートには、上記コンクリートミキサー車が通過した際に当該コンクリートミキサー車に設置されているICタグの記憶内容を読み出すことのできる位置にICタグ・リーダ42(図1も参照。)が設けられており、当該ICタグ・リーダ42は当該建設現場に設けられている現場事務所に設置されたクライアント装置40に接続されている。
従って、当該クライアント装置40は、コンクリートミキサー車のゲートの通過を検知することができると共に、通過するコンクリートミキサー車に設置されているICタグの記憶内容を読み出すことができる。
そして、当該クライアント装置40は、何れかのコンクリートミキサー車に設けられたICタグに記憶されている情報(搬送車管理番号情報、搬送開始時刻情報、品質情報)が読み出された際に、当該コンクリートミキサー車が到着したことを示す到着情報をサーバ装置20に対して出力する。なお、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10では、上記到着情報に、ICタグから読み出した搬送車管理番号情報を含める。
そこでステップ116では、当該到着情報が何れかのクライアント装置40から入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ118に移行し、否定判定となった場合は後述するステップ122に移行する。
ステップ118では、この時点の時刻を、入力された到着情報に含まれる搬送車管理番号情報に対応する現場到着時刻情報として経過時間管理情報データベースDB3に記憶し、次のステップ120では、到着時刻判定処理ルーチンプログラムを実行する。ここで、図6を参照して、当該到着時刻判定処理ルーチンプログラムについて説明する。なお、当該プログラムも、ハードディスク20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。
まず、ステップ200では、建設現場に到着したコンクリートミキサー車の到着時刻が予め定められた基準仕様を満足するか否かを判定する。
すなわち、コンクリートを打設する際の、当該コンクリートの練混ぜ終了時から建設現場に到着するまでの上限期間(以下、「到着上限期間」という。)は予め基準仕様として定められている。具体的には、気温が25℃以上の場合の到着上限期間は90分で、気温が25℃未満の場合の到着上限期間は120分とされている。なお、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10では、上記コンクリートの練混ぜ終了時に略等しい時刻として、当該コンクリートの搬送開始時刻を代用して用いていることは上述した通りである。
そこで、上記ステップ200では、建設現場に到着したコンクリートミキサー車の到着時刻と、当該コンクリートミキサー車に対応して経過時間管理情報データベースDB3に記憶されている搬送開始時刻との差分により示される搬送期間が、この時点の気温に応じた到着上限期間を超えてしまったか否かを判定することにより、予め定められた基準仕様を満足することができなかったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ202に移行する。
ステップ202では、上記担当者情報データベースからコンクリートミキサー車の到着時刻の管理を担当する担当者に対応するアクセス情報を読み出し、次のステップ204にて、当該担当者が所持するPDA60に対して、到着したコンクリートミキサー車の到着時刻が予め定められた基準仕様を満足することができなかった旨を報知するための報知情報を出力し、その後にステップ206に移行する。これにより、上記PDA60のディスプレイには、一例として図13に示すような画面が表示されることになる。なお、同図における‘経過時間’は上記搬送期間と同一のものである。このような画面が表示されると、当該PDA60の所持者は、到着したコンクリートミキサー車により搬送されたコンクリートの使用を中止する、といった対処を行った後、対処内容を示す到着時刻対処情報を、所持しているPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に出力する。
そこでステップ206では、当該到着時刻対処情報の入力待ちを行い、次のステップ208にて、入力した到着時刻対処情報をハードディスク20Dの所定領域に記憶し、その後に本到着時刻判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ122に移行する。
なお、上記ステップ200において否定判定となった場合は、上記ステップ202〜ステップ208の処理を実行することなく、本到着時刻判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ122に移行する。
ところで、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10では、建設現場において、コンクリートの受け入れ検査を行う担当者により、コンクリートミキサー車により搬送されてきたコンクリートに対して、全てのコンクリートミキサー車毎のワーカビリティに関する検査と、所定コンクリート量毎のスランプ検査、連行空気量検査及び塩化物量検査を従来既知の技術によって行い、当該検査の結果を示す受け入れ検査結果情報を、当該担当者が所持するPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に入力する。なお、本実施の形態では、上記受け入れ検査結果情報に、当該情報によって示される検査結果となったコンクリートを搬送したコンクリートミキサー車を示す搬送車管理番号情報を含めるようにしている。
そこでステップ122では、当該受け入れ検査結果情報が処理対象とする現場事務所に所属する何れかの担当者が所持するPDA60から入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ124に移行し、否定判定となった場合は後述するステップ130に移行する。
ステップ124では、入力した受け入れ検査結果情報をハードディスク20Dの所定領域に記憶すると共に、当該受け入れ検査結果情報によって示される検査結果に所定許容条件を満足しないものが含まれるか否かに応じた情報を、当該受け入れ検査結果情報に含まれた搬送車管理番号情報に対応する受け入れ検査情報として品質管理情報データベースDB2に記憶し、次のステップ126では、受け入れ検査判定処理ルーチンプログラムを実行する。ここで、図7を参照して、当該受け入れ検査判定処理ルーチンプログラムについて説明する。なお、当該プログラムも、ハードディスク20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。
まず、ステップ300では、入力した受け入れ検査結果情報によって示される検査結果に所定許容条件を満足しないものが含まれるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ302に移行する。
ステップ302では、上記担当者情報データベースから上記ステップ300において所定許容条件を満足しないとされた検査に対する対処を行う担当者に対応するアクセス情報を読み出し、次のステップ304にて、当該担当者が所持するPDA60に対して、所定許容条件を満足しなかった検査の対象を是正するための報知情報を出力し、その後にステップ306に移行する。これにより、上記PDA60のディスプレイには、一例として図14に示すような画面が表示されることになる。このような画面が表示されると、当該PDA60の所持者は、検査の対象となったコンクリートに対して、報知された内容に応じた対処(一例として、当該コンクリートに対して流動化剤を使用する対処。)を行った後、対処内容を示す受け入れ検査対処情報を、所持しているPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に出力する。
そこでステップ306では、当該受け入れ検査対処情報の入力待ちを行い、次のステップ308にて、入力した受け入れ検査対処情報をハードディスク20Dの所定領域に記憶し、その後に本受け入れ検査判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ128に移行する。
なお、上記ステップ300において否定判定となった場合は、上記ステップ302〜ステップ308の処理を実行することなく、本受け入れ検査判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ128に移行する。
ステップ128では、以上のような受け入れ検査に合格したコンクリートを用いた打設の開始を指示する打設開始指示情報をコンクリート打設者が所持するPDA60に出力する。これに応じて、当該PDA60を所持するコンクリート打設者は、受け入れ検査に合格したコンクリートにより各打設箇所毎に上記ステップ102において決定された打設順番での各区画に対する打設施工を開始すると共に、各区画に対する打設を開始するたびに当該打設の開始を示す打設開始情報を、当該区画を特定するための区画特定情報及び打設するコンクリートを搬送したコンクリートミキサー車を示す搬送車管理番号情報と共に、所持しているPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に入力する。
そこで次のステップ130では、上記打設開始情報が処理対象とする現場事務所に所属する何れかのコンクリート打設者が所持するPDA60から入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ132に移行し、否定判定となった場合には後述するステップ138に移行する。
ステップ132では、この時点の時刻を示す情報を、打設開始情報と共に入力した区画特定情報により特定される区画に対応する打設開始時刻情報として重ね打ち間隔管理情報データベースDB4に記憶する。ここで、重ね打ち間隔管理情報データベースDB4における当該区画の‘1回目’の記憶領域に打設開始時刻情報が記憶されていない場合には当該‘1回目’の記憶領域に、当該‘1回目’の記憶領域に既に打設開始時刻情報が記憶されている場合には‘2回目’の記憶領域に、この時点の時刻を示す情報を記憶する。また、上記打設開始情報と共に入力した搬送車管理番号情報を、上記打設開始時刻情報に対応付けて重ね打ち間隔管理情報データベースDB4に記憶する。更に、当該搬送車管理番号情報が本ステップ132において1回目に入力された場合に限り、この時点の時刻を示す情報を当該搬送車管理番号情報に対応する打設開始時刻情報として経過時間管理情報データベースDB3に記憶する。
次のステップ134では、上記ステップ132において時刻を示す情報を記憶した重ね打ち間隔管理情報データベースDB4の記憶領域が‘2回目’の記憶領域であったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ136に移行して、重ね打ち期間判定処理ルーチンプログラムを実行する。ここで、図8を参照して、当該重ね打ち期間判定処理ルーチンプログラムについて説明する。なお、当該プログラムも、ハードディスク20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。
まず、ステップ400では、直前の上記ステップ132の処理によって2回目の打設開始時刻情報を記憶した区画に対応する1回目の打設開始時刻情報を重ね打ち間隔管理情報データベースDB4から読み出し、次のステップ402では、当該2回目の打設開始時刻情報により示される打設開始時刻と、当該1回目の打設開始時刻情報により示される打設開始時刻との差分を経過期間として算出する。
次のステップ404では、算出した経過期間が予め定められた基準仕様を満足するか否かを判定する。
すなわち、コンクリートを重ね打ちする際の時間間隔の上限(以下、「重ね打ち上限期間」という。)は予め基準仕様として定められている。具体的には、気温が25℃以上の場合の重ね打ち上限期間は120分で、気温が25℃未満の場合の重ね打ち上限期間は150分とされている。
そこで、上記ステップ400及びステップ402で実際の重ね打ち間隔を経過期間として算出し、本ステップ404にて、算出した経過期間が建設現場における気温に応じた重ね打ち上限期間に収まっているか否かを判定することにより実際の重ね打ち間隔が予め定められた基準仕様を満足しているか否かを判定している。そして、ステップ404において否定判定となった場合はステップ406に移行する。
ステップ406では、上記担当者情報データベースからコンクリートの重ね打ち間隔が予め定められた基準仕様を満足しない場合の対処を行う担当者に対応するアクセス情報を読み出し、次のステップ408にて、当該担当者が所持するPDA60に対して、当該基準仕様を満足しなかった旨を報知するための報知情報を出力し、その後にステップ410に移行する。これにより、上記PDA60のディスプレイには、一例として図15に示すような画面が表示されることになる。このような画面が表示されると、当該PDA60の所持者は、判定の対象となったコンクリートに対して、報知された内容に応じた対処(一例として、当該区画のコンクリートに対して流動化剤を使用する対処。)を行った後、対処内容を示す重ね打ち対処情報を、所持しているPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に出力する。
そこでステップ410では、当該重ね打ち対処情報の入力待ちを行い、次のステップ412にて、入力した重ね打ち対処情報をハードディスク20Dの所定領域に記憶し、その後に本重ね打ち期間判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ138に移行する。
なお、上記ステップ404において肯定判定となった場合は、上記ステップ406〜ステップ412の処理を実行することなく、本重ね打ち期間判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ138に移行する。また、上記ステップ134において否定判定となった場合には上述した重ね打ち期間判定処理ルーチンプログラムを実行することなくステップ138に移行する。
ステップ138では、重ね打ち期間警告処理ルーチンプログラムを実行する。ここで、図9を参照して、当該重ね打ち期間警告処理ルーチンプログラムについて説明する。なお、当該プログラムも、ハードディスク20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。
まず、ステップ500では、それまでに重ね打ち間隔管理情報データベースDB4の1回目の打設開始時刻情報が記憶されている区画のうちの何れか1区画分の当該1回目の打設開始時刻情報を重ね打ち間隔管理情報データベースDB4から読み出し、次のステップ502では、この時点の時刻と、当該1回目の打設開始時刻情報により示される打設開始時刻との差分を経過期間として算出する。
次のステップ504では、算出した経過期間が、上述した重ね打ち上限期間より所定期間(本実施の形態では10分)だけ短い期間とされた所定許容期間以下となっているか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ506に移行して、上記担当者情報データベースからコンクリート打設者に対応するアクセス情報を読み出し、当該コンクリート打設者が所持するPDA60に対して、処理対象としている区画の重ね打ち間隔が基準仕様を満足しなくなるまでの期間(ここでは、10分)を報知するための報知情報を出力し、その後にステップ508に移行する。これにより、上記PDA60のディスプレイには、一例として図16に示すような画面が表示されることになる。このような画面が表示されると、当該PDA60の所持者(コンクリート打設者)は、報知された内容に応じた対処(一例として、コンクリートの打設速度を上げる対処。)を行う。
なお、上記ステップ504において肯定判定となった場合は上記ステップ506の処理を行うことなくステップ508に移行する。
ステップ508では、コンクリートの1回目の打設が終了した全ての区画について上記ステップ500〜ステップ506の処理が終了したか否かを判定し、否定判定となった場合は上記ステップ500に戻り、肯定判定となった時点で本重ね打ち期間警告処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ140に移行する。
ところで、コンクリート打設者は、コンクリートミキサー車1台毎のコンクリートの打設が終了した時点で当該打設の終了を示す打設終了情報を、当該コンクリートミキサー車を特定するための搬送車管理番号情報と共に、所持しているPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に入力する。
そこで次のステップ140では、上記打設終了情報が処理対象とする現場事務所に所属する何れかのコンクリート打設者が所持するPDA60から入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ142に移行し、否定判定となった場合には後述するステップ146に移行する。
ステップ142では、この時点の時刻を示す情報を、打設終了情報と共に入力した搬送車管理番号情報に対応する打設終了時刻情報として経過時間管理情報データベースDB3に記憶し、次のステップ144にて、打設終了時刻判定処理ルーチンプログラムを実行する。ここで、図10を参照して、当該打設終了時刻判定処理ルーチンプログラムについて説明する。なお、当該プログラムも、ハードディスク20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。
まず、ステップ600では、直前の上記ステップ142の処理によって打設終了時刻情報を記憶した搬送車管理番号情報に対応する搬送開始時刻情報を経過時間管理情報データベースDB3から読み出し、次のステップ602では、当該搬送開始時刻情報により示される搬送開始時刻と、この時点の時刻との差分を経過期間として算出する。
次のステップ604では、算出した経過期間が基準仕様(前述した打設終了上限期間)を満足するか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ606に移行する。
ステップ606では、上記担当者情報データベースから打設終了までの経過期間が基準仕様を満足しない場合の対処を行う担当者に対応するアクセス情報を読み出し、次のステップ608にて、当該担当者が所持するPDA60に対して、当該基準仕様を満足しなかった旨を報知するための報知情報を出力し、その後にステップ610に移行する。これにより、上記PDA60のディスプレイには、一例として図17に示すような画面が表示されることになる。このような画面が表示されると、当該PDA60の所持者は、基準仕様を満足しなかったコンクリートに対して、報知された内容に応じた対処(一例として、当該コンクリートに対して流動化剤を使用する対処。)を行った後、対処内容を示す打設期間対処情報を、所持しているPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に出力する。
そこでステップ610では、当該打設期間対処情報の入力待ちを行い、次のステップ612にて、入力した打設期間対処情報をハードディスク20Dの所定領域に記憶し、その後に本打設終了時刻判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ146に移行する。
なお、上記ステップ604において肯定判定となった場合は、上記ステップ606〜ステップ612の処理を実行することなく、本打設終了時刻判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ146に移行する。
ところで、本実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10では、建設現場において、現場事務所に所属する欠陥調査者により、打設されかつ固化していないコンクリートの欠陥状態(本実施の形態では、ジャンカの発生の有無)を従来既知の技術により調査し、当該調査の結果を示す仕上がり検査結果情報を、当該担当者が所持するPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に入力する。なお、本実施の形態では、上記仕上がり検査結果情報に、当該情報によって示される検査結果となったコンクリートを搬送したコンクリートミキサー車を示す搬送車管理番号情報を含めるようにしている。
そこでステップ146では、当該仕上がり検査結果情報が処理対象とする現場事務所に所属する何れかの欠陥調査者が所持するPDA60から入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ148に移行し、否定判定となった場合は後述するステップ152に移行する。
ステップ148では、入力した仕上がり検査結果情報をハードディスク20Dの所定領域に記憶すると共に、当該仕上がり検査結果情報によってジャンカの発生が示されているか否かに応じた情報を、当該仕上がり検査結果情報に含まれた搬送車管理番号情報に対応する仕上がり検査情報として品質管理情報データベースDB2に記憶し、次のステップ150では、仕上がり検査判定処理ルーチンプログラムを実行する。ここで、図11を参照して、当該仕上がり検査判定処理ルーチンプログラムについて説明する。なお、当該プログラムも、ハードディスク20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。
まず、ステップ700では、入力した仕上がり検査結果情報によってジャンカの発生が示されているか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ702に移行する。
ステップ702では、上記担当者情報データベースから打設コンクリートの締め固めを行う担当者に対応するアクセス情報を読み出し、次のステップ704にて、当該担当者が所持するPDA60に対して、ジャンカの発生を是正するための報知情報を出力し、その後にステップ706に移行する。これにより、上記PDA60のディスプレイには、一例として図18に示すような画面が表示されることになる。このような画面が表示されると、当該PDA60の所持者は、検査の対象となったコンクリートに対して、報知された内容に応じた対処を行った後、対処内容を示す仕上がり検査対処情報を、所持しているPDA60及びネットワーク12を介してサーバ装置20に出力する。
そこでステップ706では、当該仕上がり検査対処情報の入力待ちを行い、次のステップ708にて、入力した仕上がり検査対処情報をハードディスク20Dの所定領域に記憶し、その後に本仕上がり検査判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ152に移行する。
なお、上記ステップ700において否定判定となった場合は、上記ステップ702〜ステップ708の処理を実行することなく、本仕上がり検査判定処理ルーチンプログラムを終了してコンクリート施工管理支援プログラムのステップ152に移行する。
ステップ152では、管理対象建物に対する全てのコンクリートの打設が終了したか否かを判定し、否定判定となった場合は上記ステップ106に戻り、肯定判定となった時点で本コンクリート施工管理支援プログラムを終了する。
コンクリート施工管理支援プログラムのステップ122が本発明の第1入力ステップに、ステップ146が本発明の第2入力ステップに、受け入れ検査判定処理ルーチンプログラムのステップ304が本発明の第1提示ステップに、仕上がり検査判定処理ルーチンプログラムのステップ704が本発明の第2提示ステップに、各々相当する。
また、コンクリート施工管理支援プログラムのステップ112が本発明の予測ステップに、ステップ114が本発明の報知ステップに、重ね打ち期間警告処理ルーチンプログラムのステップ504が本発明の第2予測ステップに、ステップ506が本発明の第3報知ステップに、各々相当する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力し、入力した前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報(本実施の形態では、一例として図14に示されるディスプレイに表示された情報)を提示し、打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報(本実施の形態では、仕上がり検査結果情報)を入力し、入力した前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報(本実施の形態では、一例として図18に示されるディスプレイに表示された情報)を提示しているので、打設施工後のコンクリートを確実に高品質なものとすることができる。
また、本実施の形態では、前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測し、満足することができないと予測したときに警告を報知するようにしているので、コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間を、予め定められた許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
また、本実施の形態では、前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができたか否かを判定し、満足することができなかったと判定したときに警告を報知するようにしているので、コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間を、予め定められた許容期間を満足させることができなかった場合の適切な対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
また、本実施の形態では、前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測し、満足することができないと予測したときに警告を報知するようにしているので、コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合における前回の打設時から次回の打設時までの経過期間を予め定められた許容期間を満足させるための対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
また、本実施の形態では、前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができたか否かを判定し、満足することができなかったと判定したときに警告を報知するようにしているので、コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合における前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた許容期間を満足させることができなかった場合の適切な対処の実行を可能とし、この結果として、打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
また、本実施の形態では、前記打設後検査結果情報を、管理対象とするコンクリートのジャンカの発生状況の検査結果を示す情報としているので、コンクリートが固化する前にジャンカの発生を防止するための対処(一例として締め固め)を行うことができ、この結果として打設施工後のコンクリートをより高品質なものとすることができる。
更に、本実施の形態では、前記受け入れ検査結果情報及び前記打設後検査結果情報を記憶手段(本実施の形態では、ハードディスク20D)に記憶しているので、記憶手段に記憶されている受け入れ検査結果情報及び打設後検査結果情報を読み出すことによって、各検査結果を任意のタイミングで把握することができる。
なお、本実施の形態で説明したコンクリート施工管理支援システム10の構成(図1〜図3参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施の形態では、サーバ装置20を上記総括部門内に設置した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の場所に設置する形態とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態で示したコンクリート施工管理支援プログラム及び各種処理ルーチンプログラムの処理の流れ(図5〜図11参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施の形態では、現場事務所に所属する各担当者が、所持しているPDAを介して各種情報をサーバ装置20に出力する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、当該情報を各コンクリートミキサー車に設置されたICタグに順次記憶していき、管理対象建物に対する全てのコンクリートの打設が終了した後にICタグから当該情報を読み出し、サーバ装置20に出力する形態とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、例えば、本実施の形態では、コンクリートの重ね打ち回数を1回とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2回以上の複数回とすることもできる。この場合、重ね打ち間隔管理情報データベースDB4を、当該重ね打ち回数分の打設開始時刻が記憶できるものにすると共に、コンクリート施工管理支援プログラム(図5参照。)のステップ134、ステップ136、ステップ138の処理を当該重ね打ち回数に応じたものにする。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、例えば、本実施の形態では、「打設終了上限期間」及び「重ね打ち上限期間」の各期間を満足するか否かを判定して、当該判定結果に応じた情報を報知する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記各期間を満足させることのできるコンクリートの最適打設順序を決定してコンクリート打設者に提示する形態とすることもできる。これによって、打設施工後のコンクリートを、より高品質なものとすることができる。
更に、本実施の形態で示した各種画面の構成(図12〜図18参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
実施の形態に係るコンクリート施工管理支援システム10の構成を示す模式図である。 実施の形態に係るサーバ装置20の電気系の主要構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るサーバ装置20に備えられたハードディスク20Dの主な記憶内容を示す模式図である。 (A)は実施の形態に係るプラント情報データベースDB1の構成を示す模式図であり、(B)は実施の形態に係る品質管理情報データベースDB2の構成を示す模式図であり、(C)は実施の形態に係る経過時間管理情報データベースDB3の構成を示す模式図であり、(D)は実施の形態に係る重ね打ち間隔管理情報データベースDB4の構成を示す模式図である。 実施の形態に係るコンクリート施工管理支援プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る到着時刻判定処理ルーチンプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る受け入れ検査判定処理ルーチンプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る重ね打ち期間判定処理ルーチンプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る重ね打ち期間警告処理ルーチンプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る打設終了時刻判定処理ルーチンプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る仕上がり検査判定処理ルーチンプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係るクライアント装置40のディスプレイにおける表示画面の表示状態例を示す概略図である。 コンクリートミキサー車の到着時刻の管理を担当する担当者が所持するPDA60のディスプレイにおける表示画面の表示状態例を示す概略図である。 所定基準を満足しない受け入れ検査に対する対処を行う担当者が所持するPDA60のディスプレイにおける表示画面の表示状態例を示す概略図である。 コンクリートの重ね打ち間隔が基準仕様を満足しない場合の対処を行う担当者が所持するPDA60のディスプレイにおける表示画面の表示状態例を示す概略図である。 コンクリート打設者が所持するPDA60のディスプレイにおける表示画面の表示状態例を示す概略図である。 打設終了までの経過期間が基準仕様を満足しない場合の対処を行う担当者が所持するPDA60のディスプレイにおける表示画面の表示状態例を示す概略図である。 打設コンクリートの締め固めを行う担当者が所持するPDA60のディスプレイにおける表示画面の表示状態例を示す概略図である。
符号の説明
10 コンクリート施工管理支援システム
12 ネットワーク(通信回線)
20 サーバ装置(コンクリート施工管理支援装置)
20A CPU(第1入力手段、第1提示手段、第2入力手段、第2提示手段、予測手段、報知手段、判定手段、第2報知手段、第2予測手段、第3報知手段、第2判定手段、第4報知手段)
20D ハードディスク(記憶手段)
20G 入出力ポート
30 クライアント装置
40 クライアント装置
60 PDA(クライアント装置)
DB1 プラント情報データベース
DB2 品質管理情報データベース
DB3 経過時間管理情報データベース
DB4 重ね打ち間隔管理情報データベース

Claims (14)

  1. コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援装置であって、
    管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力する第1入力手段と、
    前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示する第1提示手段と、
    打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力する第2入力手段と、
    前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示する第2提示手段と、
    を備えたコンクリート施工管理支援装置。
  2. 前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測する予測手段と、
    前記予測手段により満足することができないと予測されたときに警告を報知する報知手段と、
    を更に備えた請求項1記載のコンクリート施工管理支援装置。
  3. 前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により満足することができなかったと判定されたときに警告を報知する第2報知手段と、
    を更に備えた請求項1又は請求項2記載のコンクリート施工管理支援装置。
  4. 前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができるか否かを予測する第2予測手段と、
    前記第2予測手段により満足することができないと予測されたときに警告を報知する第3報知手段と、
    を更に備えた請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のコンクリート施工管理支援装置。
  5. 前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができたか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段により満足することができなかったと判定されたときに警告を報知する第4報知手段と、
    を更に備えた請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のコンクリート施工管理支援装置。
  6. 前記打設後検査結果情報を、管理対象とするコンクリートのジャンカの発生状況の検査結果を示す情報とした
    請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のコンクリート施工管理支援装置。
  7. 前記受け入れ検査結果情報及び前記打設後検査結果情報を記憶する記憶手段
    を更に備えた請求項1乃至請求項6の何れか1項記載のコンクリート施工管理支援装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項記載のコンクリート施工管理支援装置と、
    前記コンクリート施工管理支援装置により提示された前記受け入れ検査是正情報及び前記打設後検査是正情報を表示する表示手段を備えたクライアント装置と、
    前記コンクリート施工管理支援装置と前記クライアント装置との間に介在された通信回線と、
    を含むコンクリート施工管理支援システム。
  9. コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援方法であって、
    管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力し、
    入力した前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示し、
    打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力し、
    入力した前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示する、
    コンクリート施工管理支援方法。
  10. 前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測し、
    満足することができないと予測したときに警告を報知する、
    請求項9記載のコンクリート施工管理支援方法。
  11. 前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができるか否かを予測し、
    満足することができないと予測したときに警告を報知する、
    請求項9又は請求項10記載のコンクリート施工管理支援方法。
  12. コンクリートによる打設施工時における当該コンクリートの品質管理を支援するコンクリート施工管理支援プログラムであって、
    管理支援の対象とするコンクリートの打設現場における当該コンクリートの受け入れ検査の検査結果を示す受け入れ検査結果情報を入力する第1入力ステップと、
    前記受け入れ検査結果情報により示される検査結果が予め定められた許容条件を満足しないときに検査の対象を是正するための受け入れ検査是正情報を提示する第1提示ステップと、
    打設後でかつ固化する前の前記コンクリートに対する欠陥の発生状況の検査結果を示す打設後検査結果情報を入力する第2入力ステップと、
    前記打設後検査結果情報により示される検査結果が欠陥の発生を示すときに当該欠陥を是正するための打設後検査是正情報を提示する第2提示ステップと、
    をコンピュータに実行させるコンクリート施工管理支援プログラム。
  13. 前記コンクリートの練混ぜ終了時からの経過期間が予め定められた許容期間を満足することができるか否かを予測する予測ステップと、
    前記予測ステップにより満足することができないと予測されたときに警告を報知する報知ステップと、
    を更に有する請求項12記載のコンクリート施工管理支援プログラム。
  14. 前記コンクリートを同一箇所に複数回に分けて重ね打ちする場合において、前回の打設時から次回の打設時までの経過期間が予め定められた第2許容期間を満足することができるか否かを予測する第2予測ステップと、
    前記第2予測ステップにより満足することができないと予測されたときに警告を報知する第3報知ステップと、
    を更に有する請求項12又は請求項13記載のコンクリート施工管理支援プログラム。
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