JP2008084224A - 廃棄物管理システム、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄物が発生する前に予め廃棄物搬送業者が廃棄物の発生予定を把握することができて、該廃棄物が発生したときに廃棄物搬送業者が速やかに収集することが可能な廃棄物管理システムを提供する。
【解決手段】現場端末10には、建築工程の進捗状況を管理サーバ30へ送信可能な手段を備え、前記管理サーバ30には、建築物に対応した建築工程と、該建築工程の進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時が記憶されているデータベース35aと、前記現場端末10から受信した進捗状況に応じた予定排出量及び予定排出時を選択して搬送者端末20へ送信可能な手段とを備え、前記搬送者端末20には、前記管理サーバ30から受信した予定排出量及び予定排出時を出力表示する手段を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、建築現場から排出される廃棄物を管理する廃棄物管理技術に関する。
従来より、国内において排出される産業廃棄物を処理する場合には、マニフェストの使用・交付が義務付けられている。マニフェストとは、排出事業者(廃棄物を出す会社)が産業廃棄物の処理を委託する際に産業廃棄物種類・数量・現場名・運搬業者名・処理業者名等を記入する産業廃棄物管理票のことであり、産業廃棄物の流れを排出事業者が把握・管理することができるものである。
このため、住宅等の小規模な建築現場において、建築現場から排出される建築廃棄物を処理する場合についても、個々の現場毎にマニフェストの交付が必要であり、現場管理者が産業廃棄物種類及び数量を記入することが法律で義務づけられている。
住宅等の小規模な建築現場においては、建築廃棄物の廃棄管理責任を負う現場管理者は一人で複数の現場を管理する場合が多く複数の現場を巡回管理していることが多い。このため、自己が担当する全ての現場を1日に何回も見に行くことはできない。つまり、現場管理者が建築廃棄物の排出時に立ち会えずに、現場管理者が排出物自体の内容確認を行うことができないことがある。このような場合に、廃棄管理責任の所在が不明確となり、排出物の種類・排出時刻・排出手法等を把握することができず、建築廃棄物について適切な管理をすることができないという問題があった。
そこで、建設現場から排出された廃棄物を収集運搬業者が収集運搬し、処理場で処理業者が処理する廃棄物処理工程において、接続中継センタを介することによって、排出する廃棄物の廃棄物処理情報を移動接続式端末機器から情報処理センタへ登録する廃棄物処理情報管理システム等が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、建築現場で排出された廃棄物を収納するための廃棄物容器に電子タグを装着することにより、廃棄物を正確に管理してリサイクル率を向上させる技術も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−80103号公報 特許第3743983号公報
しかし、上記特許文献に示す廃棄物処理システムでは、建築現場において廃棄物が排出されてから、現場管理者が排出された廃棄物の量を該現場管理者の管理する端末から送信し、廃棄物搬送業者が廃棄物の収集指令を該端末にて受け取って、その現場で廃棄物の収集を終了するまでに時間を要してしまう。そのため、建築現場において排出された廃棄物が不要にスペースを占領してしまったり、湿気で廃棄物が湿ってしまうという不具合があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、廃棄物が発生する前に予め廃棄物搬送業者が廃棄物の発生予定を把握することができて、該廃棄物が発生したときに廃棄物搬送業者が速やかに収集することが可能な廃棄物管理システムを提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、建築現場管理者が使用する現場端末と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末と、通信ネットワークを介して前記現場端末と前記搬送者端末と情報の送受信可能な管理サーバとを備えた廃棄物管理システムであって、前記現場端末には、建築工程の進捗状況を前記管理サーバへ送信可能な手段を備え、前記管理サーバには、建築物に対応した建築工程と、該建築工程の進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時が記憶されているデータベースと、前記現場端末から受信した進捗状況に応じた予定排出量及び予定排出時を選択して前記搬送者端末へ送信可能な手段とを備え、前記搬送者端末には、前記管理サーバから受信した予定排出量及び予定排出時を出力表示する手段を備えるものである。
請求項2においては、前記搬送者端末に、廃棄物収集量を前記管理サーバへ送信可能な手段を備え、前記管理サーバに、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を算出する手段を備えるものである。
請求項3においては、前記データベースに、予定排出量に関する上下の閾値を予め記憶し、前記管理サーバに、前記廃棄物収集量と前記予定排出量との差異が該上下の閾値を超えた場合に、該管理サーバから前記現場端末に異常警告を送信する手段を備えるものである。
請求項4においては、建築現場管理者が使用する現場端末と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末とに、通信ネットワークを介して情報の送受信可能な管理サーバに、前記現場端末より受信した進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時を選択するステップと、該選択された予定排出量と予定排出時を前記搬送者端末へと送信するステップと、を実行させるものである。
請求項5においては、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を演算するステップと、該演算された差異をデータベースに記憶するステップとを、前記管理サーバに、更に実行させるものである。
請求項6においては、前記データベースに予め記憶された前記予定排出量に関する上下の閾値を読み出すステップと、前記演算された差異が該上下の閾値内か否かを判断するステップと、該演算された差異が該上下の閾値を超えた場合に、前記現場端末に異常警告を送信するステップとを、前記管理サーバに実行させるものである。
請求項7においては、建築現場管理者が使用する現場端末と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末と、通信ネットワークを介して該現場端末と該搬送者端末と情報の送受信可能な管理サーバと、を用いた廃棄物管理方法であって、該現場端末が、建築工程の進捗状況を前記管理サーバへと送信し、該管理サーバが、データベースに記憶されている進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時を選択して前記搬送者端末へと送信し、該搬送者端末が、前記管理サーバから受信した予定排出量及び予定排出時を出力表示するものである。
請求項8においては、前記搬送者端末が、廃棄物収集量を前記管理サーバへと送信し、該管理サーバが、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を演算するものである。
請求項9においては、前記管理サーバが、前記データベースに予め記憶された前記予定排出量に関する上下の閾値を読み出し、前記演算された差異が該上下の閾値内か否かを判断し、該演算された差異が該上下の閾値を超えた場合に、前記現場端末に異常警告を送信するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、廃棄物が発生する前に予め廃棄物搬送業者が廃棄物の発生予定を把握することができて、該廃棄物が発生したときに廃棄物搬送業者が速やかに収集することができる。
また、予定されている廃棄物の発生量と実際に発生した廃棄物の発生量との差異を把握することができ、施工方法等にフィードバックすることができる。
更に、廃棄物収集量が閾値を超えた場合に、現場管理者が速やかに原因究明や予防措置を行うことができ、施工方法等についてより確実なフィードバックを行うことができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る廃棄物管理システムの全体構成を示す模式図、図2は建築現場から最終処理工場までの廃棄物の流れを示す概略図、図3は(a)現場端末等の内部構成を示すブロック図(b)管理サーバの内部構成を示すブロック図、図4は管理サーバが有する進捗管理データベースを示した概念図、図5は廃棄物管理システムにおける廃棄物処理工程を示す流れ図、図6は管理サーバの動作を示すシステムフロー図、図7は実施例1に係る管理サーバの処理の流れ図、図8は工程開始処理の流れ図、図9は廃棄物収集処理の流れ図である。
図1に示すように、本発明の廃棄物管理システム1は、主に、建築現場101の工事管理者又は現場監督者が使用する現場端末10や、廃棄物収集センター102へ建築現場101で排出される廃棄物を搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末20や、管理サーバ30や、廃棄物収集センター102に設置される集荷端末40等から成るものであって、インターネット等の無線又は有線の通信ネットワーク100を通じて該現場端末10・該搬送者端末20・該管理サーバ30・該集荷端末40同士が様々なデータを送受信可能に構成されている。
そして、後述するように、本発明の廃棄物管理システム1は、前記現場端末10に入力若しくは選択されて送信された建築工程の進捗状況報告に応じて、管理サーバ30が、該当する現場のその建築工程における「廃棄物予定排出量」や「廃棄物予定排出時」等(以下、「廃棄物予定排出情報」とする。)を自動で選択して、搬送者端末20に送信することによって、この「廃棄物予定排出情報」が廃棄物搬送業者の搬送者端末20に自動で配信されるものである。
そして、図2に示すように、施工業者等によって建築現場101において排出された廃棄物は、廃棄物搬送業者によって建築現場101から廃棄物収集センター102へと搬送され、その後、資源循環センター103へと搬送されて再資源化される。
以下、本実施例における建築現場101は、住宅建築等の土木建築工事全般の現場をいうものとし、解体工事等のような廃棄物が排出される工事現場等も含むものとする。
まず、建築現場管理者用現場端末10は、メール機能やweb機能を有した携帯電話等の携帯型個人情報端末である。そして、後述する搬送者端末20a・20bや集荷端末40の構成も該現場端末10の構成と略同様であって、携帯型搬送者端末20aは廃棄物を建築現場101から廃棄物収集センター102まで搬送する廃棄物搬送業者のドライバが携帯するメール機能やweb機能を有した携帯電話等をいうものであり、設置型搬送者端末20bは廃棄物搬送業者の営業所104等に常設されるパーソナル・コンピュータ等をいうものであり、集荷端末40は廃棄物収集センター102等に常設されるパーソナル・コンピュータ等をいうものである。
図3(a)に示すように、現場端末10はCPU11とROM12とRAM13と入力部14と表示部16と通信部17とを有する。
CPU11は、ROM12に格納された各種制御プログラムに基づいて各種制御を実行するものである。また、CPU11は、入力部14によって生成された操作情報が入力されると、入力された操作情報に基づいて制御情報を生成し、生成した制御情報を各部に出力するものである。
ROM12は、CPU11に実行させる各種制御プログラムが格納されているメモリである。
RAM13は、各種アプリケーションプログラムや様々な建築物の詳細な建築工程や進捗状況等が格納されるメモリであって、CPU11のワーク領域等に使用されるものである。
入力部14は、各種情報を入力する入力キー(テンキー、上下左右キー、各種機能キー等)であって、ユーザの入力操作に応じて操作情報を生成し、生成した操作情報をCPU11に出力するものである。但し、入力部14はタッチパネル等で構成しても良い。
表示部16は、CPU11の制御に基づいて、CPU11が生成した画像情報等の各種画像情報を表示する表示パネルである。そして、搬送者端末20の表示部26は、廃棄物管理サーバ30から受信した「廃棄物予定排出情報」を表示することができるものである。
通信部17は、現場端末10を通信ネットワーク100を介して管理サーバ30等と接続して情報の出入力を行うためのものであって、例えば、搬送者端末20や管理サーバ30や集荷端末40の間で各種情報の送受信を行うことができるのである。
また、各現場端末10には、通信ネットワーク100上において各現場端末10を特定する端末IDが付与されており、例えば、IPアドレス等と関連付けられてRAM13に格納されている。尚、現場端末10については現場コードと端末IDとを対応付け、搬送者端末20については業者コード若しくはドライバコードと端末IDとを対応付け、集荷端末40については集荷拠点コードと端末IDとを対応付けるようにしている。
ここで、前記「現場コード」とは建築現場を特定するために建築現場毎に付与される識別番号を示すものであって、後述する管理サーバ30において該現場コードから建築物の種類が特定できるようになっている。前記「業者コード」とは廃棄物搬送業者を特定するために廃棄物搬送業者毎に付与される識別番号を示すものであり、前記「ドライバコード」とは廃棄物収集運搬業者のドライバを特定するためにドライバ毎に付与される識別番号を示すものである。
次に、管理サーバ30は、廃棄物管理システム1全体を管理するサーバであって、様々な種類の建築物の詳細な建築工程や、詳細な進捗状況や、該進捗状況に対応した廃棄物の排出に関する各種情報(「廃棄物予定排出情報」)が格納されたデータベース35aを有している。詳しくは、管理サーバ30は、「廃棄物予定排出情報」や後述する「廃棄物情報」を管理するホストサーバであって、通信ネットワーク100を介して現場端末10や搬送者端末20や集荷端末40との間で、建築現場101にて排出される廃棄物についての「廃棄物予定排出情報」や「廃棄物情報」に関するデータの送受信を行うことができるものである。
図3(b)に示すように、管理サーバ30は、CPU31とROM32とRAM33と入力部34と記憶部35と表示部36と通信部37とを有する。
CPU31は、ROM32に格納された各種制御プログラムに基づいて各種制御を実行するものである。また、CPU31は、入力部34によって生成された操作情報を入力すると、入力された操作情報に基づいて制御情報を生成し、生成した制御情報を各部に出力するものである。
ROM32は、CPU31に実行させる各種制御プログラムが格納されているメモリである。
RAM33は、CPU31のワーク領域等に使用されるメモリである。
入力部34は、各種入力キーを備えており、操作されたキーに応じて操作情報を生成し、生成した操作情報をCPU31に出力するものである。
表示部36は、例えばディスプレイ等のCPU31の制御に基づいて各種情報を表示出力するものである。
通信部37は、管理サーバ30を通信ネットワーク100等を介して現場端末10や搬送者端末20や集荷端末40と接続するための通信カード等であって、該現場端末10と搬送者端末20と管理サーバ30と集荷端末40との間で各種情報の送受信を行うことができるようになっている。
記憶部35は、各種アプリケーションプログラムや前記「廃棄物予定排出情報」や後述する「廃棄物情報」が格納されるハードディスクであって、現場コードやドライバコードや集荷拠点コードや資材コードが記憶されている。つまり、該記憶部35には、建築工程や進捗状況に対応した「廃棄物予定排出情報」を含むデータベース35aが格納されている。
詳しくは、前記データベース35aには、建築物毎に付与された現場コードに基づいて読み出し可能に、「進捗管理データベース35a」が格納される。図4は、当該進捗管理データベース35aのデータ構成を示す概念図である。
前記進捗データには、建築現場にユニークな現場コード及び予め設定された建築工程ごとの廃棄物種類・「廃棄物予定排出量」・廃棄物予定排出期間・搬送車端末アドレスを少なくとも含む「廃棄物予定排出情報」とが、含まれる。
本実施例においては、進捗管理データベース35aには、現場コード・建築現場所在地等の建築現場に関する基本情報や、建築工程・廃棄物種類・「廃棄物予定排出量」・排出下限量・排出上限量・廃棄物予定排出期間・各工程の現場監督者又は工事管理者の端末アドレス(又は端末ID)等の排出される廃棄物の予定排出に関する情報や、必要車種・積載重量等の廃棄物を搬送するための情報や、各工程の開始時・終了時・廃棄物収集完了時・収集量・評価値・走行距離・二酸化炭素発生量等の各工程における処理において追記される情報が記憶されている。
例えば、本実施例においては、図4に示すように躯体・外装工事は第2工程であり、この第2工程の開始してから廃棄物予定排出期間たる「12日」間が経過したときが「廃棄物予定排出時」であって、廃棄物種類たる「製材」が、「廃棄物予定排出量」たる「100kg」排出される予定である旨が、進捗管理データベース35aに記憶されている。また、躯体・外装工事において「製材」は、「廃棄物予定排出量」の排出上限量や排出下限量の範囲内である±40kgまでが正常値(判断基準)である。
本実施例においては、建築工程を、基礎、躯体・外装、内装、仕上げの各工事過程に分けている。但し、建築工程を第一過程から第n過程のより細かな過程に分割して、建築工程の各過程に対応させた廃棄物排出量を算出し、過程と廃棄物算出量とを対応させてデータを作成することができる。建築工程の各工事過程と、該工事過程において排出される廃棄物の量や種類は、特に、工業化住宅においては見積もりが容易である。
尚、上記においては現場端末10・20・40としてWeb機能を有する携帯電話を使用したが、所定のネットワークとの通信機能とを有するPDA等の通信端末を使用するようにしてもよい。
次に、図5乃至図9を用いて、前記廃棄物管理システム1における、実施例1に係る制御の流れについて説明する。
図5に示すフロー図は、上から順番に、基礎工事に関する廃棄物処理の情報の送受信、外装工事に関する廃棄物処理の情報の送受信、内装工事に関する廃棄物処理の情報の送受信、仕上げ工事に関する廃棄物処理の情報の送受信を示すものであって、換言すれば、本発明の廃棄物管理システム1における廃棄物に関する情報の全体的な流れを示すシステムフロー図である。
図5及び図7に示すように、まず、建築現場において工事が開始される際に、建築現場管理者の現場端末10から、工事開始情報が管理サーバ30へ送信される。前記工事開始情報には、工事を開始する旨の情報に加え、現場コード、端末ID等が含まれる。
尚、現場端末10に、建築工程・現場コード・端末ID等の情報の入力及び送信を補助するアプリケーションプログラムをインストールして、このプログラムを起動させて工事開始情報を送信するように構成したり、或いは、現場端末10からインターネット100等を通じて管理サーバ30が運営するウェブページにアクセスし、該ウェブページに設けられた入力フォームに工事開始情報を入力して送信したりする構成であっても良い。以下、現場端末10、搬送者端末20における情報の送受信において同様である。
図7に示すように、工事開始情報を受信した管理サーバ30では(S001のYES)、工事開始処理が開始される(S002)。
前記工事開始処理では、データベース35aを参照して、受信した現場コードに基づいて該当する進捗管理データベース35aが読み出され、建築工程の初期化(第n工程;n=1)と日時の進捗管理データベース35aへの記憶が為されるとともに、図5に示すように、建築工事が開始される旨が廃棄物搬送業者の搬送者端末20、並びに、全ての工程の現場監督者の現場端末10・10・・・へと送信される。
図7に戻って、上記工事開始処理が終了すると、続いて、管理サーバ30では、第n工程の処理が開始される。
第n工程が開始されると、現場管理者若しくは工事監督者の現場端末10より、工程を開始する旨の進捗状況報告と現場コードとが、管理サーバ30へ送信される(図6中、矢印A)。これらの情報を受信した管理サーバ30では(S003のYES)、工程開始処理が行われる(S004)。
図8に示すように、前記工程開始処理では、現場コードから建築物の種類を選択し(S102)、前記データベース35aを用いて建築工程(進捗状況)に対応した廃棄物種類・廃棄物排出量・廃棄物予定排出期間等(「廃棄物予定排出情報」)を抽出する(S103)。抽出された「廃棄物予定排出情報」は記憶部35に格納される(S104)。
このとき、管理サーバ30が、次の建築工程の監督者が使用する現場端末10へと、自動で工程開始報告を送信する構成としても良い(図6中、矢印C)。
前記管理サーバ30は、選択した「廃棄物予定排出情報」から最適な廃棄物搬送業者(ドライバ)若しくは「廃棄物予定収集経路」を選択し(S105)、該「廃棄物予定排出情報」や「廃棄物予定収集時」や「廃棄物予定収集経路」を選択された廃棄物搬送業者(ドライバ)の搬送者端末20a・20bへと送信する(図6中、矢印B)(S106)。換言すれば、廃棄物管理サーバ30は、現場端末10の端末IDに基づいて記憶部35に格納されている現場コードを選択し、データベース35aに蓄積されている他の建築現場に関する該現場コードに基いて「廃棄物予定収集経路」を選択し、「廃棄物予定排出情報」と共に該「廃棄物予定収集経路」を搬送者端末20へと送信するのである。
但し、廃棄物管理サーバ30が「廃棄物予定排出情報」に関する廃棄物の収集運搬についての情報を廃棄物搬送業者に通知し、配車確定登録をしても良い。例えば、廃棄物搬送業者の常設搬送者端末20bに前記廃棄物の収集運搬についての情報を送信して、該廃棄物搬送業者がドライバや車種を選択する構成であっても良い。
管理サーバ30から搬送者端末20へと「廃棄物予定収集時」や「廃棄物予定収集経路」を送信するタイミングを「廃棄物予定収集時」の何日前に行うかは、管理サーバ30において任意に設定できるものとし、現場端末10から進捗状況が送信されてきた直後に搬送者端末20へ送信しても良いし、「廃棄物予定収集時」の2・3日前に送信しても良いし、現場コードや建築物の種類に応じて送信タイミングを変更しても良いものとする。
また、図6に示すように、建築作業が遅れたときには、現場管理者等が現場端末10に建築作業の遅れ(以下、「遅延情報」とする。)を入力し、該建築作業の「遅延情報」が管理サーバへと送信され(図6中、矢印A)、該「遅延情報」が管理サーバ30から自動的に搬送者端末20や他の工事監督者の現場端末10・10・・・へと配信される(図6中、矢印B・C)構成にすると好ましい。
前述したように、1つの建築現場101に関わる各建築工程の監督者それぞれに現場端末10・10・・・を持たせて、前記管理サーバ30のデータベース35aに該現場端末10・10・・・に付与されている端末IDや現場コードを記憶することによって、1つの現場端末10から送信されてきた進捗状況を該建築現場における他の監督者の現場端末10・10・・・に送信することができる。
つまり、前記管理サーバ30を介して、各建築工程の監督者が使用する各現場端末10・10・・・に対して、建築工程に関する進捗工程に関する情報を自動でリレー(送信)する構成にすることによって、標準施工工程の遵守とアクシデント等に対する予防措置を誘導することが可能になる。例えば、建築工程の建築作業が遅れた場合には、該建築工程に投入する作業者を増やしたり、作業者の労働時間の追加を行うことによって、容易に建築工程全体の遅れを取り戻すことができるようになる。
管理サーバ30から搬送者端末20に「廃棄物予定排出情報」や「廃棄物予定収集時」や「廃棄物予定収集経路」に関するデータが送られると(図6中、矢印B)、該搬送者端末20の表示部26に「廃棄物予定排出情報」や「廃棄物予定収集時」や「廃棄物予定収集経路」が表示される。但し、当該送信方法は、本実施例のように管理サーバ30から自動メール送信を行っても良いし、搬送者端末20からWeb上に公開された管理サーバ30のホームページにアクセスして「廃棄物予定排出情報」等をダウンロードする方法であっても良い。
詳しくは、搬送者端末20が「廃棄物予定排出情報」や「廃棄物予定収集時」や「廃棄物予定収集経路」を受信すると、受信した「廃棄物予定排出情報」等をRAM23に格納してから、表示部26に表示する。この場合には、例えば、建築現場名・「廃棄物予定排出時」・廃棄物種類・「廃棄物予定排出量」・「廃棄物予定収集時」・「廃棄物予定収集経路」を表示する。
このように、廃棄物搬送業者やドライバが、廃棄物が排出される前に予め搬送者端末20の表示部26において「廃棄物予定排出情報」・「廃棄物予定収集時」・「廃棄物予定収集経路」等を視覚的に容易に確認することができるので、ドライバが廃棄物の排出直後に建築現場に行くことが容易なものとなり、つまり、ドライバが廃棄物の収集を効率的に行うことができる。尚、RAM23に複数の「廃棄物予定排出情報」等が格納されている場合には、前記「廃棄物予定排出時」や「廃棄物予定収集時」の順番に表示部26に表示させるようにしてもよい。
また、「廃棄物予定排出情報」を搬送者端末20に送信すると共に、廃棄物管理サーバ30が現場端末10に「廃棄物予定排出情報」を送信し表示させるようにしてもよい。これによって、現場管理者も建築現場101において迅速に確認作業を行うことができる。
つまり、建築現場管理者が使用する現場端末10と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末20と、通信ネットワーク100を介して前記現場端末10と前記搬送者端末20と情報の送受信可能な管理サーバ30とを備えた廃棄物管理システム1であって、前記現場端末10には、建築工程の進捗状況を前記管理サーバ30へ送信可能な手段17を備え、前記管理サーバ30には、建築物に対応した建築工程と、該建築工程の進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時が記憶されているデータベース35aと、前記現場端末10から受信した進捗状況に応じた予定排出量及び予定排出時を選択して前記搬送者端末20へ送信可能な手段37とを備え、前記搬送者端末20には、前記管理サーバ30から受信した予定排出量及び予定排出時を出力表示する手段26を備えるので、廃棄物が発生する前に予め廃棄物搬送業者が廃棄物の発生予定を把握することができて、該廃棄物が発生したときに廃棄物搬送業者が速やかに収集することができるのである。
換言すれば、建築現場管理者が使用する現場端末10と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末20とに、通信ネットワーク100を介して情報の送受信可能な管理サーバ30に、前記現場端末10より受信した進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時を選択するステップと、該選択された予定排出量と予定排出時を前記搬送者端末へと送信するステップと、を実行させるので、廃棄物が発生する前に予め廃棄物搬送業者が廃棄物の発生予定を把握することができて、該廃棄物が発生したときに廃棄物搬送業者が速やかに収集することができるのである。
更に換言すれば、建築現場管理者が使用する現場端末10と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末20と、通信ネットワーク100を介して該現場端末10と該搬送者端末20と情報の送受信可能な管理サーバ30と、を用いた廃棄物管理方法であって、該現場端末10が、建築工程の進捗状況を前記管理サーバ30へと送信し、該管理サーバ30が、データベース35aに記憶されている進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時を選択して前記搬送者端末20へと送信し、該搬送者端末20が、前記管理サーバ30から受信した予定排出量及び予定排出時を出力表示するので、廃棄物が発生する前に予め廃棄物搬送業者が廃棄物の発生予定を把握することができて、該廃棄物が発生したときに廃棄物搬送業者が速やかに収集することができるのである。
その後、廃棄物搬送業者は建築現場101において廃棄物を収集する。
詳しくは、建築現場101において発生した廃棄物は、施工業者等によって種類別に廃棄物容器19・19・・・に収容される。廃棄物容器19は、廃棄物種類毎に大きさ若しくは形状若しくは色等が異なる形態とし、廃棄物搬送業者やドライバが一目で廃棄物種類や量を把握することができるようになっている。そして、廃棄物搬送業者であるドライバが、該収集を行う際に廃棄物容器19を視認して廃棄物種類や量(重さ・体積等)を確認し、該廃棄物種類や量を搬送者端末20の入力部24に入力する。つまり、ドライバは指示された廃棄物容器19・19・・・を積み込む際に、搬送者端末20の入力部24に「廃棄物収集時」と収集した廃棄物種類や収集量(「廃棄物情報」とする。)とを入力する。
入力部24に「廃棄物収集時」と「廃棄物情報」とが入力されると、入力された「廃棄物収集時」と「廃棄物情報」とがRAM23に格納されて、該「廃棄物収集時」と「廃棄物情報」とが管理サーバ30へと送信されて(図6中、矢印D)、管理サーバ30の記憶部35に格納される。このとき、搬送者端末20に記憶されている業者コードやドライバコードとが、「廃棄物情報」と共に管理サーバ30へと送信され、管理サーバ30では当該廃棄物の管理責任が廃棄物搬送業者に移転したことを認識することができる。
図7に示すように、廃棄物管理サーバ30が搬送者端末20から「廃棄物情報」を受信すると(S007)、受信した「廃棄物情報」をもとに「廃棄物収集処理」が実行される(S008)。即ち、図9に示すように、「廃棄物情報」が記憶部35のデータベース35aに格納されると共に、該「廃棄物情報」と既に格納されている前記「廃棄物予定排出情報」との差異や、「廃棄物収集時」と「廃棄物予定収集時」との差異が演算される(S107)。即ち、予定よりも実際の「廃棄物収集量」が多かったり少なかったりした旨や、予定より廃棄物の収集が遅れた旨の情報等が、データベース35aに蓄積される。つまり、管理サーバ30が作成した廃棄物の排出に関する予定の情報と、実際の廃棄物の排出に関する実績の情報とを比較し、該比較結果を解析することができるのである。解析した結果は、今後の「廃棄物予定排出情報」の修正や作成の参考にすることができる。
このように、前記搬送者端末20に、廃棄物収集量を前記管理サーバ30へ送信可能な手段27を備え、前記管理サーバ30に、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を算出する手段31を備えるので、予定されている廃棄物の発生量と実際に発生した廃棄物の発生量との差異を把握することができ、施工方法等にフィードバックすることができる。
換言すれば、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を演算するステップと、該演算された差異をデータベース35aに記憶するステップとを、前記管理サーバ30に、更に実行させるので、予定されている廃棄物の発生量と実際に発生した廃棄物の発生量との差異を把握することができ、施工方法等にフィードバックすることができる。
更に換言すると、前記搬送者端末20が、廃棄物収集量を前記管理サーバ30へと送信し、該管理サーバ30が、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を演算するので、予定されている廃棄物の発生量と実際に発生した廃棄物の発生量との差異を把握することができ、施工方法等にフィードバックすることができる。
また、前記データベース35aに「廃棄物予定収集時」が記憶され、前記搬送者端末20は、「廃棄物収集時」を入力可能とし、入力された該「廃棄物収集時」を前記管理サーバ30へと送信可能とし、該管理サーバ30は、受信した「廃棄物収集時」と「廃棄物予定収集時」との差異を出力可能とするので、予定されている廃棄物の収集時と実際の廃棄物の収集時との差異を把握することができ、廃棄物搬送業者の選択や廃棄物収集方法にフィードバックすることができる。
前記「廃棄物収集処理」(S008)は、以下のような工程にすると好ましい。即ち、図9に示すように、管理サーバ30において、「廃棄物収集量」と「廃棄物予定排出量」との差異を算出し(S107)、この差異が排出上限量未満且つ排出下限量以上であるか否かが判断されるのである(S108)。本実施例においては、前記データベース35aに「廃棄物予定排出量」を中心とした上下の触れ幅(閾値)が設定されており、即ち「廃棄物収集量」と「廃棄物予定排出量」との差異が上下の触れ幅以内か否かが判断される構成となっている。
しかし、直接的に排出上限量と排出下限量とが設定されて、前記「廃棄物収集量」が該排出上限量未満且つ排出下限量以上であるか判断される構成であっても良い。そして、管理サーバ30によって、「廃棄物収集量」が排出上限量以上であったり排出下限量未満である場合には、自動的に管理サーバ30から現場端末10へと異常警告が送信される(図6中、矢印E)(S109)。
このように、前記データベース35aに、予定排出量に関する上下の閾値を予め記憶し、前記管理サーバ30に、前記廃棄物収集量と前記予定排出量との差異が該上下の閾値を超えた場合に、該管理サーバ30から前記現場端末10に異常警告を送信する手段を備えるので、廃棄物収集量が閾値を超えた場合に、現場管理者が速やかに原因究明や予防措置を行うことができ、施工方法等についてより確実なフィードバックを行うことができる。
換言すれば、前記データベース35aに予め記憶された前記予定排出量に関する上下の閾値を読み出すステップと、前記演算された差異が該上下の閾値内か否かを判断するステップと、該演算された差異が該上下の閾値を超えた場合に、前記現場端末10に異常警告を送信するステップとを、前記管理サーバ30に実行させるので、廃棄物収集量が閾値を超えた場合に、現場管理者が速やかに原因究明や予防措置を行うことができ、施工方法等についてより確実なフィードバックを行うことができる。
更に換言すれば、前記管理サーバ30が、前記データベース35aに予め記憶された前記予定排出量に関する上下の閾値を読み出し、前記演算された差異が該上下の閾値内か否かを判断し、該演算された差異が該上下の閾値を超えた場合に、前記現場端末10に異常警告を送信するので、廃棄物収集量が閾値を超えた場合に、現場管理者が速やかに原因究明や予防措置を行うことができ、施工方法等についてより確実なフィードバックを行うことができる。
図7に戻って、前記廃棄物収集処理が終了すると、第n工程の処理は終了する。
管理サーバ30では、進捗管理データベース35aが読み出され、当該第n工程が最終工程でない場合は(S009のNO)、第n工程の廃棄物の収集が終了した旨が、管理サーバ30より次工程の現場監督者の現場端末10に送信される(S015)。更に、管理サーバ30は、処理を次の建築工程(n=n+1)に進めて、これを進捗管理データベース35aに更新して(S016)、ステップS102に戻って処理が繰り返される。
一方、第n工程が最終工程である場合には(S009のYES)、廃棄物の収集が終了した旨が、管理サーバ30より現場管理者の現場端末10に送信される(S010)。
そして、現場管理者の現場端末10から管理サーバ30に対して工事終了報告が送信されると、これを受けた管理サーバ30(S011のYES)は全建築工程の現場監督者の現場端末10に工事終了の旨を配信し、一連の処理を終了する。
廃棄物を積み込んだ廃棄物収集車は、該廃棄物を廃棄物収集センター102まで搬送する。また、廃棄物管理サーバ30が搬送者端末20から「廃棄物情報」を受信すると、受信した「廃棄物情報」に対応する廃棄物荷下指示情報(対応する「廃棄物情報」を含ませてもよい)を、ドライバコードとに基づいて搬送者端末20若しくは集荷端末40とに送信する。廃棄物荷下指示情報は、収集した廃棄物容器19・19・・・を搬入する廃棄物収集センター102と廃棄物種類に関するデータとを含んだ情報である。
廃棄物収集センター102において、廃棄物収集車から荷下された廃棄物容器19・19・・・を受け入れると、作業員が受け入れた廃棄物容器19・19・・・を開け、収容されている廃棄物を廃棄物容器19・19・・・から取り出し、取り出した廃棄物について仕分け・分別等の処理を行い、廃棄物種類毎に最終処理工場103へと搬送する準備を行う。そして、搬送準備が整えば、廃棄物種類毎に所定の最終処理工場103へと廃棄物を搬送する。
前述したように、廃棄物容器19・19・・・は廃棄物種類毎に大きさ若しくは形状若しくは色等が異なる形態とし、廃棄物収集センター102の作業員が一目で廃棄物種類と量を把握することができるようになっている。つまり、廃棄物収集センター102の作業員が廃棄物種類と量とを把握して、集荷端末40に入力することによって、管理サーバ30に廃棄物実績情報を送信する構成としても良い。
続いて、図10乃至図13を用いて、前記廃棄物管理システム1における、実施例2に係る制御の流れについて説明する。
図10は実施例2に係る管理サーバの処理の流れ図、図11は工程開始処理の流れ図、図12は工程終了処理の流れ図、図13は廃棄物収集処理の流れ図である。
実施例2に係る制御の流れは、上記実施例1とほぼ同様であるが、図10に示すように、工程開始処理ステップ(S004)と廃棄物収集報告受信ステップ(S007)との間に、工程終了報告受信ステップ(S005)と工程終了処理ステップ(S006)とが加え入れられた処理である。
特に、工業化住宅や、日程に余裕を持たせて工程が計画されている場合においては、建築工程に必要となる日時の増減変更は希であり、工事開始報告さえすれば、工事終了報告は不必要とする処理を行うこともできるが、工事日程の遅延等により細かく対応していくためには、本実施例2のように、工程終了を報告するステップを設けることが望ましい。
尚、工程開始処理ステップ(S004)〜廃棄物収集処理ステップ(S008)を除く他のステップの処理は、上記実施例1にほぼ等しいので、説明を省略する。
以下に、工程開始処理ステップ(S004)〜廃棄物収集処理ステップ(S008)について説明する
図11に示すように、前記工程開始処理が開始されると、現場コードに基づいてデータベースから該当する進捗管理データベース35aが読み出され(S201)、工程開始日時が記憶される。そして、前記データベース35aを用いて建築工程に対応した廃棄物種類・「廃棄物予定排出量」・廃棄物予定排出期間等が抽出される(S202)。更に、抽出されたこれらの情報から、工程開始通知情報が作成され(S203)、管理サーバ30から、工程開始通知情報が搬送者端末20へ送信される(S204)。
前記工程開始通知情報には、その建築工程を開始した日時・廃棄物予定収集日時・廃棄物種類・「廃棄物予定排出量」などの「廃棄物予定排出情報」が含まれる。つまり、工程開始通知情報が搬送者端末20へ送信されることによって、廃棄物搬送業者へ廃棄物排出の予告を行うこととなる。
第n工程の工事が終了すると、現場管理者若しくは工事監督者が、現場端末10を用いて、工程を終了した旨の進捗状況報告と現場コードとを、管理サーバ30へと送信する(図6中、矢印A)。
図10に示すように、これらの情報を受信した管理サーバ30では(S005のYES)、工程終了処理が開始される(S006)。
図12に示すように、前記工程終了処理では、現場コードに基づいてデータベースから該当する進捗管理データベース35aが読み出され(S211)、前記データベース35aを用いて建築工程(進捗状況)に対応した廃棄物種類・「廃棄物予定排出量」・必要車種及び台数・廃棄物予定排出期間・所在地等が抽出される(S212)。
抽出されたこれらの情報から、工程終了通知情報が作成され(S213)、管理サーバ30から、搬送者端末20と次工程の工事監督者の現場端末10へ送信される(S214)。
前記工程終了通知情報には、廃棄物種類・「廃棄物予定排出量」・必要車種及び台数・現場の所在地等の現場情報・廃棄物予定収集日時等が含まれる。
前記工程終了通知情報には、更に廃棄物予定収集経路を含むこともできる。
つまり、管理サーバ30が、現場の所在地等の現場情報、廃棄物予定収集日時等から、同日に設定された廃棄物収集を効率的に行うために、「廃棄物予定収集経路」を算出して、複数の現場を回って廃棄物を収集してから廃棄物収集センター102に搬入するように、指示する構成ともできる。
図10に示すように、上記工程終了通知を搬送者端末20にて受信すると、廃棄物搬送業者はこの情報に基づいて廃棄物の収集を行う。
建築現場101において発生した廃棄物は、施工業者等によって種類別に廃棄物種類毎に大きさ若しくは形状若しくは色等が異なる廃棄物容器19・19・・・に収容され、目視にて廃棄物種類や量を把握することが可能である。つまり、この場合、廃棄物容器19が計量手段ということとなる。
尚、廃棄物搬送業者により廃棄物が廃棄物収集センター102に搬入されたのち、当該廃棄物を該廃棄物収集センター102に設けられた重量計等の計量手段にて計量することもできる。
廃棄物の収集が行われると、廃棄物搬送業者の搬送者端末20より、建築現場101での廃棄物収集日時、廃棄物収集センター102への廃棄物搬入日時、建築現場101から廃棄物収集センター102までの走行距離・廃棄物種類・廃棄物収集量・業者コード・ドライバコード・端末ID等を少なくとも情報して含む廃棄物収集報告が、管理サーバ30へ送信される(図6中、矢印D)。
尚、廃棄物収集報告は搬送者端末20からではなく、集荷端末40から送信することもできる。
前記廃棄物収集報告を受けた管理サーバ30では(S007のYES)、廃棄物収集処理が開始される(S008)。
図13に示すように、前記廃棄物収集処理が開始されると、管理サーバ30では、進捗管理データベース35aが読み出され、該進捗管理データベース35aに廃棄物収集報告の内容が記憶される。
管理サーバ30では、廃棄物収集報告に含まれる廃棄物収集量と、進捗管理データベース35aに含まれる「廃棄物予定排出量」との差異(評価値)が算出され(S205)、進捗管理データベース35aに記憶される。この評価値が、排出下限量や排出上限量等の上下の閾値と比較演算されて(S206)、当該閾値を超える場合は(S207のNO)、異常警告が進捗管理データベース35aに記憶されるとともに、現場管理者の現場端末10に異常警告が送信される(S110)。
前記評価値は、「廃棄物予定排出量」に関する上下閾値(上下の触れ幅)にフィードバックすることができる。
例えば、管理サーバ30は、前記廃棄物収集報告に含まれる廃棄物収集量と評価値とから、予め設定された回数の処理が行われるごとに、或いは所定期間毎に、又は外部からの指令を受けて、最適な排出下限量と排出下限量とを所定の計算式に則って再計算する構成にしても良い。
また、前記廃棄物収集処理では、建築現場101から廃棄物収集センター102までの走行距離・車種・廃棄物収集量とに基づいて、予め設定された演算式を用いて二酸化炭素排出量が算出される(S208)。算出結果は、進捗管理データベース35aに記憶される(S209)。
搬送された廃棄物収集量だけでなく、搬送時に生じた二酸化炭素排出量も知ることで、搬送効率改善のための基礎データとすることができる。
前記廃棄物収集処理が終了すると、第n工程の処理は終了する。
上記廃棄物管理システム及びその処理によれば、建築工事の進捗管理や管理報告の作成とともに、廃棄物の収集指示が自動的に行われることとなる。同時に、建築工事の各建築工程における廃棄物の収集量を評価するので、各建築工程における作業ミスの防止や、作業の適正化を図ることができる。
上記廃棄物管理システム及びその処理によれば、住宅建設における、工事進捗の情報は、次工程の工事監督者に自動的にリレーされる形式となる。
これにより標準施工の順守とアクシデントに対する予防措置を誘導することができる。例えば、前工程で遅れが生じた場合、現工程の工事監督者は、投入人員を増やしたり、作業時間を増大させたり、作業日程を増加させたりする等、全体的な建築工程に係る日数の調整が可能となる。
上記廃棄物管理システム及びその処理によれば、自動的に廃棄物処理の指示、収集(排出)量の集計を行うことにより、各建築工程の安定度が自動的に評価される。
つまり、工程に伴う廃棄物が、予め設定された管理値(閾値)を超えた場合、異常原因によるバラツキが発生したこととなり、よって、工事が標準状態から外れたことがわかる。このため、異常の警告が即時に現場管理者に届くことで、異常を解消するための処置を採るための時間的余裕を得ることができる。
上記廃棄物管理システム及びその処理によれば、進捗管理を廃棄物収集量の管理値(閾値)にフィードバックすることにより、施工品質の安定と施工改善を誘導することができる。
建築工法の改善、施工者の工夫などの作業品質の向上により、廃棄物の排出量が削減された場合に、下限・上限の限界値を見直すことは品質管理の基本であり、この見直し作業の形骸化を防止することができる。
本発明の一実施例に係る廃棄物管理システムの全体構成を示す模式図。 建築現場から最終処理工場までの廃棄物の流れを示す概略図。 (a)現場端末等の内部構成を示すブロック図。(b)管理サーバの内部構成を示すブロック図。 管理サーバが有する進捗管理データベースを示した概念図。 廃棄物管理システムにおける廃棄物処理工程を示す流れ図。 管理サーバの動作を示すシステムフロー図。 実施例1に係る管理サーバの処理の流れ図。 工程開始処理の流れ図。 廃棄物収集処理の流れ図。 実施例2に係る管理サーバの処理の流れ図。 工程開始処理の流れ図。 工程終了処理の流れ図。 廃棄物収集処理の流れ図。
符号の説明
1 廃棄物管理システム
10 現場端末
20 搬送者端末
30 管理サーバ
35a 進捗管理データベース
40 集荷端末
100 通信ネットワーク(電気通信回線・インターネット)

Claims (9)

  1. 建築現場管理者が使用する現場端末と、
    建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末と、
    通信ネットワークを介して前記現場端末と前記搬送者端末と情報の送受信可能な管理サーバとを備えた廃棄物管理システムであって、
    前記現場端末には、建築工程の進捗状況を前記管理サーバへ送信可能な手段を備え、
    前記管理サーバには、建築物に対応した建築工程と、該建築工程の進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時が記憶されているデータベースと、前記現場端末から受信した進捗状況に応じた予定排出量及び予定排出時を選択して前記搬送者端末へ送信可能な手段とを備え、
    前記搬送者端末には、前記管理サーバから受信した予定排出量及び予定排出時を出力表示する手段を備えることを特徴とする廃棄物管理システム。
  2. 前記搬送者端末に、廃棄物収集量を前記管理サーバへ送信可能な手段を備え、
    前記管理サーバに、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を算出する手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の廃棄物管理システム。
  3. 前記データベースに、予定排出量に関する上下の閾値を予め記憶し、
    前記管理サーバに、前記廃棄物収集量と前記予定排出量との差異が該上下の閾値を超えた場合に、該管理サーバから前記現場端末に異常警告を送信する手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の廃棄物管理システム。
  4. 建築現場管理者が使用する現場端末と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末とに、通信ネットワークを介して情報の送受信可能な管理サーバに、
    前記現場端末より受信した進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時を選択するステップと、
    該選択された予定排出量と予定排出時を前記搬送者端末へと送信するステップと、を実行させることを特徴とする廃棄物管理プログラム。
  5. 受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を演算するステップと、
    該演算された差異をデータベースに記憶するステップとを、
    前記管理サーバに、更に実行させることを特徴とする請求項4に記載の廃棄物管理システム。
  6. 前記データベースに予め記憶された前記予定排出量に関する上下の閾値を読み出すステップと、
    前記演算された差異が該上下の閾値内か否かを判断するステップと、
    該演算された差異が該上下の閾値を超えた場合に、前記現場端末に異常警告を送信するステップとを、
    前記管理サーバに実行させることを特徴とする請求項5に記載の廃棄物管理システム。
  7. 建築現場管理者が使用する現場端末と、建築現場で排出される廃棄物を収集場へ搬送する廃棄物搬送業者が使用する搬送者端末と、通信ネットワークを介して該現場端末と該搬送者端末と情報の送受信可能な管理サーバと、を用いた廃棄物管理方法であって、
    該現場端末が、建築工程の進捗状況を前記管理サーバへと送信し、
    該管理サーバが、データベースに記憶されている進捗状況に応じた廃棄物の予定排出量及び予定排出時を選択して前記搬送者端末へと送信し、
    該搬送者端末が、前記管理サーバから受信した予定排出量及び予定排出時を出力表示することを特徴とする廃棄物管理方法。
  8. 前記搬送者端末が、廃棄物収集量を前記管理サーバへと送信し、
    該管理サーバが、受信した廃棄物収集量と前記予定排出量との差異を演算することを特徴とする請求項7に記載の廃棄物管理方法。
  9. 前記管理サーバが、前記データベースに予め記憶された前記予定排出量に関する上下の閾値を読み出し、
    前記演算された差異が該上下の閾値内か否かを判断し、
    該演算された差異が該上下の閾値を超えた場合に、前記現場端末に異常警告を送信することを特徴とする請求項8に記載の廃棄物管理方法。
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