JP2014233914A - 生コンクリート誤納防止プログラム及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】生コンクリートの発注者と製造者と(運送業者と)現場の各々の作業の確認と現状の把握し生コンクリートの誤納を防ぐ方法を提供する。
【解決手段】プログラムPは、ホストコンピュータに、各端末で共用されるフォーマットを蓄積したフォーマット蓄積部11と、各端末から入力されたデータがフォーマット上のデータに一致するか否かを判別するチェック部17とが、各端末の各々に、フォーマットを表示する表示部12と、フォーマットへの必要データの入力を受け付ける入力部13と、入力データとフォーマット上の必要データとがチェック部で一致しない場合に報知する結果出力部16と、が各々インストールされる。
【選択図】図3

Description

本発明は、生コンクリートの発注者、製造者、現場において、共通して閲覧・入力が可能な、生コンクリートを中心とした仕様や現場及び出荷に関するフォーマットを持つことで、運送業者及び現場の生コンクリートの誤納、製造業者の生コンクリートの誤製造を防止する生コンクリート誤納防止プログラム及びシステムに関するものである。
なお、本願では、硬化前のコンクリートを生コンクリートと称することとする。
一般的な生コンクリートの納入形態は、発注者から生コンクリート協同組合を通して、組合加盟の生コンクリート製造工場へ発注され、発注の指示を受けた生コンクリート製造工場は、事前に発注者立ち会いのもとに、納入する生コンクリートのうち、代表的なものを注出して室内試験練りを実施し、生コンクリート性状や圧縮強度などの特性を発注者と製造者で確認する。
生コンクリートの納入は、発注者から指示された生コンクリートを生コンクリート製造工場で混練製造し、その生コンクリートを運送車に積み込み、指定された日時に、指定された場所へ運送する。生コンクリート製造工場で混練製造した担当者あるいは出荷担当者は、JISA5308規格に基づく納入書を作成し、運送車を運転する担当者にその納入書を手渡す。
運送車の運転担当者は、指定された現場に生コンクリートを運送し、現場管理者に納入書を手渡す。現場管理者は、納入書に記載された生コンクリートの内容を確認し、納入書に署名し、納入書に添付された受領書を運送車の運転担当者に手渡す。こうした一連の作業を終えて、運送車の運転担当者が現場の例えばポンプ車などに生コンクリートを投入して運送車の運転担当者の運送作業が完了する。
上記の一連の作業において、生コンクリート製造者と現場管理者は、打設日の計画を打合せ会議などを重ねて生コンクリートの内容及び打設計画を詳細に把握しているが、運送車の運転担当者及び生コンクリートの打設関係者の全員が上記詳細を把握できていない可能性がある。
例えば現場が広範囲かつ巨大な規模であって、打設する生コンクリートの種類が複数あって、なおかつ生コンクリートの運送箇所が複数ある場合、運送車の運転担当者及び生コンクリート打設関係者や現場の担当者が、間違った判断を下す可能性がある。仮に、運送車の運転担当者や現場の生コンクリートの受け入れ担当者が間違った納入書に気付けば、現場の納入先を即座に指示するなど対応は可能であるが、生コンクリート製造工場で運送先やその現場における生コンクリートの配合を間違っていると対処不可能となる。
生コンクリートの硬化は、混練開始から約1時間〜2時間後に硬化し始めるので、生コンクリート運送時間は上記時間の制約を受けることとなる。しかし、運送車の運転担当者は納入書に記載された情報や見た目では生コンクリートの詳細内容、例えば配合詳細や出荷情報などを瞬時に把握できない場合が多いにもかかわらず、上記の運送する生コンクリートの詳細内容に応じた適切な場所に、所定の時間内に、運送することが求められる。
仮に所定の時間内に運送できなかった場合、発注者(現場)で生コンクリートの受け入れを拒否され、生コンクリート製造工場に持ち帰って、廃棄することとなる。廃棄する場合、生コンクリートの製造、運送、廃棄に伴う諸費用は、関係者による負担(生コンクリート製造工場の負担となる場合が多い)となる。
生コンクリートは、建築物を建設する上で、重要な材料の一つとされている。建築物は、地震や台風などの自然災害から人命を守るように構造設計され、それにより各構造部材には所定の強度が設定されている。
つまり、建築物においてコンクリートの強度が異なるものを間違って打設した場合、その建築物の安全性が損なわれるおそれもあり、最悪の事態としては、建築物を解体する場合もある。そうなると、関係する企業にとっては甚大な費用負担が発生すると共に、社会的な責任、特に品質管理の不備を指摘され、社会的な信用を失墜することになる。
そこで、下記の特許文献1には、生コンクリート製造プラントにおいて、製造・出荷される生コンクリートの出荷管理方法が記載されている。該特許文献1は、操作盤と出荷管理装置との間で送受信される製品の製造・出荷指示に関する指令データの整合性を事前にかつ自動的にチェックすることで、計量ミスや出荷ミスの発生を未然に防止して製品の誤納を阻止することを目的として以下のような構成としている。
すなわち特許文献1は、操作盤が受信した指令データに基づいて製品の製造・出荷を開始する前に、製造・出荷開始予定の製品の配合値や出荷量、出荷車両番号等を開始確認データとして出荷管理装置に送信し、出荷管理装置では受信した開始確認データと操作盤に送信した指令データとの整合性を確認し、両データが一致する場合には操作盤に製品の製造・出荷開始を指示する開始指示信号を送信する一方、不一致の場合には警報を発報してオペレータに警告する構成としている。
しかしながら、特許文献1では、開始確認データと指令データとが一致しても操作盤に製品の製造・出荷開始を指示するだけで、出荷先に正しく生コンクリートが所定時間内に運送されたか否かを管理する構成ではなかった。
特開2012−43317号公報
解決しようとする問題点は、特許文献を含めた従来では、生コンクリートの発注者と製造者と運送車と生コンクリートの納入先となる現場とで、共通したフォーマットを有していないと共に、発注時から製造時、製造時から運送時、運送時から納入時、までの各工程時点での正確な確認ができていなかったため、生コンクリートが誤納される可能性がある点、である。
本発明の生コンクリート誤納防止プログラムは、上記課題を解決すべく、生コンクリートの、発注者端末と、製造者端末と、現場端末と、がホストコンピュータにネットワークを介して接続された環境下で稼働する生コンクリート誤納防止プログラムであって、ホストコンピュータは、少なくとも、前記各端末において共用するフォーマットを蓄積したフォーマット蓄積部と、前記各端末から入力されたデータを前記フォーマット蓄積部に蓄積されたフォーマットに存在するデータと照合一致するかを判別するチェック部と、がインストールされ、前記各端末は、それぞれ、少なくとも、フォーマットを前記ホストコンピュータの前記フォーマット蓄積部より読み出して表示する表示部と、フォーマット上の必要データの入力を受け付けて前記ホストコンピュータの前記チェック部へ送る入力部と、この入力部から送られたフォーマット上の必要データが前記ホストコンピュータの前記チェック部により照合一致しない場合にその旨報知する結果出力部と、がインストールされ、前記ホストコンピュータを介して前記各端末から共用するフォーマットの閲覧と正誤確認を行うようにしたことを最も主要な特徴とする。
本発明は、発注者端末と、製造者端末と、現場端末とが生コンクリートの発注、製造、納入で用いるフォーマットを一元管理し、このフォーマットをホストコンピュータに蓄積し、各端末から閲覧・確認・入力可能に蓄積している。したがって、本発明は、製造者側であるいは現場側で、正しく納入されるべき生コンクリートの仕様、納入場所(現場)、の一方又は両方に不備があった場合には、即座にどの時点で不備があったかが把握できる。また、生コンクリートの、仕様、納入先、のいずれか一方の不備が未然に防止でき、現場で誤って生コンクリートを打設する最悪の事態を確実に防ぐことができる。
本発明の生コンクリート誤納防止システムの概略図である。 本発明の生コンクリート誤納防止システムにおける各端末及びホストコンピュ ータのハードウェア構成を示す図である。 本発明の生コンクリート誤納防止プログラムの構成を示す図である。 本発明の生コンクリート誤納防止プログラムの動作を説明するためのフローチ ャートである。 本発明の生コンクリート誤納防止プログラムの動作を説明するためのフローチ ャートである。 本発明の生コンクリート誤納防止プログラム及びシステムで用いられる規格の 納入書を示す図である。
本発明は、生コンクリートの発注者と製造者と運送車と生コンクリートの納入先である現場とで、共通したフォーマットを有していないと共に、発注時から製造時、製造時から運送時、運送時から納入時、までの各時点での正確な確認ができずに生コンクリートが誤納される可能性のある点を、生コンクリートを中心とした、発注者端末と、製造者端末と、現場端末と、で共有可能なフォーマットをホストコンピュータに蓄積し、各時点でネットワークを介してホストコンピュータへ接続してフォーマットにあるデータと入力するデータとを確認するようにすることで防止する。
そして、本発明は、ホストコンピュータのコード生成部によりフォーマットをコード化し、コードを付した規格の納入書を各端末のフォーマット出力部により印刷出力可能とすると共に、このコードを読み取って解読するようにすれば、ホストコンピュータのフォーマットがコードを解読することで読み出され、あるいはフォーマットがデコードされ、一方、今コードを読み取って解読した例えば現場端末の管理された識別番号とフォーマットにおける現場の管理番号との照合が可能となり、現場が誤っている場合、つまり誤納の場合には報知されてこれを知ることができる。
つまり、生コンクリートの運送する運送業者は、フォーマットがコード化された規格の納入書と共に生コンクリートを運送すれば、現場端末においてホストコンピュータと照会し、運送した生コンクリートの運送場所の誤りがあれば報知されるから、上記同様、現場で誤って生コンクリートを打設するといった最悪の事態を未然に防止できる。生コンクリートを運送する運送業者と現場における納入場所の混乱が抑制され、利便性が向上する。
以下、図1〜図6を参照して本発明の具体的実施形態について説明する。本発明の生コンクリート誤納防止システム1(以下、システム1と記す)は、図1に示すように、発注者端末2と、製造者端末3と、現場端末4と、ホストコンピュータ5により構成され、これらが相互にネットワークを介して接続されている。
発注者端末2は、工事の請負業者であり、現場の計画立案を行う立場にある場所で稼働する端末を意味する。発注者端末2からは例えば工事現場におけるどの区画にどのような性状(配合)の生コンクリートがどれだけの量、いつ必要なのかといったオーダーデータがフォーマットに入力され、このフォーマットがホストコンピュータ5に出力される。
製造者端末3は、生コンクリートの製造業者であり、上記発注者端末2からのオーダーを受けて生コンクリートを製造する立場にある場所で稼働する端末を意味する。製造者端末3からは例えば製造した生コンクリートの、配合、量、運送場所、出荷日時、運送業者及び運送車両といった出荷データがフォーマットに入力され、このフォーマットがホストコンピュータ5に出力される。
現場端末4は、生コンクリートを納入し打設する現場で稼働する端末を意味する。現場端末4からは例えば運送された生コンクリートの受入日時、受入場所、運送業者及び運送車両といった受入データがフォーマットに入力され、このフォーマットがホストコンピュータ5に出力される。
発注者端末2、製造者端末3、現場端末4は、具体的にはそれぞれ共通して図2に示す次のハードウェア構成とされている。各端末2,3,4は、データの入力のための例えばキーボードやマウスといった入力手段Iと、入力手段Iから入力されたデータを演算処理する例えばCPU及びここではメモリも含めた演算手段Cと、データやプログラムを蓄積した例えばハードディスクといったデータ格納手段Dと、演算手段Cからの出力を表示する例えばディスプレイ及びここではプリンタも含めた出力手段Oと、ホストコンピュータ5にネットワーク接続を行うためのデバイスでなる接続手段Nと、を有している。
また、各端末2,3,4、特に現場端末4には、後述するJIS規格で定められた所定の納入書に付されたコードを読み取るためのスキャナSを有している。これら各端末2,3,4のデータ格納手段Dには、後述の誤納防止プログラムPのクライアントパートが格納されている。
ホストコンピュータ5は、特に置き場が定められていないが、例えば発注者端末2、あるいは製造者端末3、と同じ場所に設けられていると後述の誤納防止プログラムPの管理がしやすいといったメリットがある。
ホストコンピュータ5は、図2に示した各端末2,3,4と同様の具体的構成、すなわち、入力手段I、演算手段C、データ格納手段D、出力手段O、接続手段N、必要に応じてスキャナSを有している。そして、ホストコンピュータ5のデータ格納手段Dには、誤納防止プログラムPの上記クライアントパートを含むホストパート(全体)が格納されている。
すなわち、本発明の生コンクリート誤納防止プログラムP(以下、プログラムPと記す)は、上記のとおりホストコンピュータ5の格納手段Dに全体(ホストパート)が、各端末2,3,4の格納手段Dにクライアントパートが、各々格納されて接続手段Nを介してネットワークを介して動作する。
プログラムPは、上記のとおり各端末2,3,4及びホストコンピュータ5のデータ格納手段Dに格納されており、図3に示すようなプログラム構造とされている。
プログラムPは、発注者端末2において発注・計画のフォーマットを蓄積したフォーマット蓄積部11、フォーマット蓄積部11から読み出されたフォーマットを表示する表示部12、この表示部12に表示されたフォーマットに対して各端末2,3,4から入力されるデータを受け付ける入力部13、また、本例では現場端末4に設けたスキャナSによりフォーマットに印刷されたコードを読み取って解読する読取部14、フォーマットをコードを生成した状態で印刷するフォーマット出力部15、発注に対して誤製造、誤納があれば警告音や表示を行う結果出力部16を有している。
プログラムPにおける、上記表示部12、入力部13、入力部13、読取部14、フォーマット出力部15、結果出力部16は、各端末2,3,4においてインストール(データ格納手段Dに格納)されている。
該各端末2,3,4において、プログラムPの、表示部12、フォーマット出力部15、結果出力部16がディスプレイ及びプリンタを含めた出力手段Oと、入力部13がキーボードやマウスといった入力手段Iと、読取部14がスキャナSと、各々協働し、データ処理を演算手段Cにより行い、データ格納手段Dにデータを蓄積したり、接続手段Nを介してデータが送受される。
一方、プログラムPは、ホストコンピュータ5において、表示部12、入力部13、入力部13、読取部14、フォーマット出力部15、結果出力部16(これらクライアントパートは分離していてもよい)と共に、一元管理されるフォーマットを蓄積するフォーマット蓄積部11と、各端末2,3,4から入力又は読み取り結果に対する正誤のチェックを行うチェック部17と、フォーマットを印刷出力する際に当該フォーマットのコードを生成するコード生成部18と、がインストール(データ格納手段Dに格納)されている。
ホストコンピュータ5において、フォーマット蓄積部11はデータ格納手段Dと、チェック部17、コード生成部18は演算手段Cと各々協働し、接続手段Nを介して送受されるデータを一元管理すると共に、入力・照合に対する一致又は不一致の判別を行う。
上記構成のプログラムP及び該プログラムPにより稼働するシステム1は、生コンクリートが必要となる現場に関する計画から、生コンクリートを発注し、製造し、現場に運送し、最終的に納入の間に、図4及び図5に示すように動作する。動作前提として、システム1における各端末2,3,4及びホストコンピュータ5は上記構成とされると共にプログラムPがそれぞれインストールされて、該各端末2,3,4はホストコンピュータ5にそれぞれ接続されているものとする。
発注者端末2は、ホストコンピュータ5のフォーマット蓄積部11より所定の計画フォーマットを読み出し(S1)、該発注者端末2における表示部12でこれを表示する(S2)。発注者端末2は、この表示されたフォーマットに対して生コンクリートの配合、強度、量、必要日時等といった計画を入力する(S3)。
発注者端末2において、上記の入力が完了すると、このフォーマットを固有の番号などで管理可能に登録し、このデータをフォーマット蓄積部11に蓄積する(S4)。なお、発注者端末2において入力したデータはホストコンピュータ5におけるプログラムPのチェック部17を介するが、この時点ではチェックすべきデータが無いので作動しない。
発注者端末2で入力が行われ、フォーマット蓄積部11に管理登録されてフォーマット蓄積部11にフォーマットが蓄積されると、次に、ホストコンピュータ5は当該フォーマットに基づいて生コンクリートの製造を依頼する旨、製造者端末3へ向けて通知する(S5)。
この通知は、プログラムPをインストールすることで、該プログラムPを介して形成されるネットワークに参加した全ての端末がホストコンピュータ5において固有の識別番号で管理されており、別途、例えば電話やファクシミリ、郵送といった連絡の必要はなく、該プログラムPの一連の動作中に即時的に行われる。
製造者端末3へ向けた依頼の通知は、例えば電子メールであってもよいが、望ましくは表示部12に依頼があった旨の表示を行うようにする。また、この通知は、当該計画に関与する発注者端末2、製造者端末3、現場端末4の全端末へ向けて行ってもよい。また、ホストコンピュータ5は、そのような計画が立案発動したことを示すフラグが立てられて管理番号で特定されるフォーマットが管理される(S6)。以降、管理番号で特定されるフォーマットの現状の進捗状況がフラグにより把握できるようになる。
こうすることで、例えば発注者端末2から作業が移った後、該発注者端末2から管理番号を入力して当該フォーマットを読み出せば、現在、作業がどの状況にあるのか(例えば製造者端末3にあるのか、例えば現場端末4にあるのか)を把握できる。例えば、発注者端末2において計画のミスがあった場合にもこのフラグを見て、現状の進行状況下あるいは次の進行状況下にある例えば製造者端末3や現場端末4へ直接的に連絡が行え、当該ミスによる計画の進行を食い止めることができる。
発注者端末2から依頼を受けた製造者端末3では、その管理番号によって当該フォーマットを読み出し(S7)、該製造者端末3において表示する(S8)。そして、製造者端末3において発注者端末2でオーダーされた生コンクリートの具体的な製造配合、量、等を当該フォーマットに入力する(S9)。
このとき、ホストコンピュータ5では、製造者端末3の所定入力データと、発注者端末2でオーダーされた生コンクリートデータとのチェック部17において照合しており(S10)、オーダーに沿ったデータ入力でなければ(S10でNG)、入力をやり直し(S9に戻る)、オーダーに沿ったデータ入力である場合は(S10でOK)、次の製造工程(S11)に進む。
当該フォーマットに入力が完了すると(オーダーに沿ったデータ入力であることがチェック部17で確認されると)、製造者端末3と接続された生コンクリート製造設備が稼働し、生コンクリートを製造する(S11)。
生コンクリートが製造されると、性状や(推定)強度の確認が製造者端末3における製造設備により行われ(S12)、確認データがフォーマット上の発注者端末2でオーダーされたデータとチェック部17において照合され、発注者端末2で要求される条件を満たしていれば(S13でOK)、S9で製造者端末3で入力した当該フォーマットを登録し、ホストコンピュータ5のフォーマット蓄積部11に蓄積する(S14)。一方、製造された生コンクリートが必要条件を満たしていない場合は(S13でNG)はS9に戻って入力からやり直す。
製造された生コンクリートの性状や強度の確認がされて、出荷段階になった際に、製造者端末3においてその旨のデータを入力したうえで、ホストコンピュータ5のフォーマット蓄積部11に登録し、蓄積する(S14)。そして、ホストコンピュータ5は、製造者端末3からの出力指示に基づいて、発注者端末2から製造者端末3までで登録されているフォーマットの管理番号をコード化し(S15)、このコードを付したフォーマットを納入書として出力し(S16)、この段階で、ホストコンピュータ5はフラグを立てる(S17)。
納入書は、生コンクリートと共に運送車両を特定されたうえで運送業者に手渡される(S18)。なお、納入書は、コードが「備考欄」に付されている以外はJIS規格に沿った書式である。
ここで、本発明のメリットについて説明する。従来は、この納入書が、生コンクリートの製造側によって作成されて、運送業者に手渡される。この後、運送業者は納入書を所持して生コンクリートを運送するが、ここで生じ得る4つの誤納要因がある。
1つ目は、製造者側で誤った性状の生コンクリートを製造してしまい、これを運送業者が適切な現場へ運送する場合。2つ目は、製造者側では発注者のオーダーに沿った適切な性状の生コンクリートを製造したが、これを運送業者が誤った現場へ運送する場合。3つ目は適切な生コンクリートを製造し、適切な現場へ運送したが、現場において打設(納入)場所を誤ってしまう場合。4つ目は、以上のうちいずれか2以上が誤っている場合。
現場側の最終ミスで生コンクリートを打設してしまった場合は論外であるが、製造ミスや運送ミスがあった場合、上記従来の納入書だけでは、当該計画に関与する関係者で生コンクリートを中心としたデータを共有できていないと共に状況把握と確認ができなかったので、製造段階でミスがあるのか、運送段階でミスがあるのか、つまり食い止めることができたにもかかわらず看過されてしまうことがあった。
そこで、本発明では、当該計画に関与する関係者で生コンクリートを中心としたデータを共有可能にすると共に状況把握と確認を可能にすることとした。このようにすることで、納入書自体はJIS規格に沿ったもので変わりはないが備考欄にコードを付すことで、このコードで照会すれば、計画に関与する関係者における生コンクリートを中心としたデータの確認が可能となる。
説明に戻って、S18で運送業者は納入書を携帯して生コンクリートを現場へ運送し、現場へ到着する(S19)と、現場端末4により納入書に付されたコードを読み取る(S20)する(S19)。
この納入書に付されたコードを読み取ると、コード化された管理番号の当該フォーマットがホストコンピュータ5のフォーマット蓄積部11から読み出され(S21)、あるいはデータがデコードされて現場端末4における出力手段Oに表示されると共に、該現場端末4における納入現場の確認がホストコンピュータ5のチェック部17において行われる(S22)。
S22におけるチェックは、現場端末4が特定されていれば、コードを読み取った該現場端末4の識別番号がホストコンピュータ5へ送信されて、フォーマットにおける現場(端末4)で照会され、また、現場端末4が特定されていなければ、コードを読み取った後に現場番号を現場端末4から入力し、ホストコンピュータ5のチェック部17において入力した現場番号とフォーマットにおける現場番号で照会される。
上記S22における確認がOKである場合(S23でOK)は、S24へ進み、S23でNGであれば、納入すべき現場が間違っている旨の警報をホストコンピュータ5のチェック部17を介してその現場端末4の結果出力部16へ出力する。結果出力部16は、例えば音や音声により誤納を通知する。一方、ホストコンピュータ5は、チェック部17を介して例えば現場端末4の表示部12に納入すべき現場の見取図等を表示し、適正な現場においてS22の表示と確認をやり直す(S25)。
適正な現場に納入されると、現場端末4においてその旨入力して(S24)、当該フォーマットにおける発注から納入までの一連の作業が完了したこととなり(S26)、ホストコンピュータ5は、その旨、フラグを立てる(S27)。こうすることで、当該フォーマットにおける作業は、各端末2,3,4のどの端末からでも現状を把握できる。
なお、S24の納入の入力は、本例の場合、S22の現場番号や現場端末4の識別番号が照合の一致又は不一致を確認したうえで、改めて納入の入力を行うようにしているが、S22の現場番号や現場端末4の識別番号が照合された時点で(S23でOK)、入力が完了するようにし、それを受けて即座にホストコンピュータ5がフラグを立てるようにしてもよい。
このように本発明は、既存のJIS規格の納入書を使った、既存の作業において、生コンクリートリートの発注者と製造者と、生コンクリートを打設する現場と、のいずれにおいてもデータを共有でき、誤りが生じないようにチェックが行われ、そのうえ、状況を把握することができるので、人為的やうっかりといったミスが抑制され、生コンクリートの誤納は劇的に低下する。
1 (生コンクリート誤納防止)システム
2 発注者端末
3 製造者端末
4 現場端末
5 ホストコンピュータ
11 フォーマット蓄積部
12 表示部
13 入力部
14 読取部
15 フォーマット出力部
16 結果出力部
17 チェック部
18 コード生成部
P プログラム

Claims (3)

  1. 生コンクリートの、発注者端末と、製造者端末と、現場端末と、がホストコンピュータにネットワークを介して接続された環境下で稼働する生コンクリート誤納防止プログラムであって、
    ホストコンピュータは、少なくとも、前記各端末において共用するフォーマットを蓄積したフォーマット蓄積部と、前記各端末から入力されたデータを前記フォーマット蓄積部に蓄積されたフォーマットに存在するデータと照合一致するかを判別するチェック部と、がインストールされ、
    前記各端末は、それぞれ、少なくとも、フォーマットを前記ホストコンピュータの前記フォーマット蓄積部より読み出して表示する表示部と、フォーマット上の必要データの入力を受け付けて前記ホストコンピュータの前記チェック部へ送る入力部と、この入力部から送られたフォーマット上の必要データが前記ホストコンピュータの前記チェック部により照合一致しない場合にその旨報知する結果出力部と、がインストールされ、
    前記ホストコンピュータを介して前記各端末から共用するフォーマットの閲覧と正誤確認を行うようにしたことを特徴とする生コンクリート誤納防止プログラム。
  2. ホストコンピュータにフォーマットをコード化するコード生成部がインストールされ、前記各端末に前記コードが付与された形式のフォーマットを印刷出力するフォーマット出力部と、コードが付与されたフォーマットの該コードを読み取って解読する読取部とがインストールされることを特徴とする請求項1記載の生コンクリート誤納防止プログラム。
  3. 生コンクリートの、発注者端末と、製造者端末と、現場端末と、がホストコンピュータにネットワークを介して接続された環境下で稼働する生コンクリート誤納防止システムであって、
    前記発注者端末において、前記ホストコンピュータよりフォーマットをダウンロードするステップと、ダウンロードしたフォーマットに、生コンクリートを打設する現場、生コンクリートの製造、生コンクリートの仕様、のデータを入力し、前記ホストコンピュータへ送信するステップと、
    前記ホストコンピュータにおいて、前記発注者端末より受信したフォーマットを管理可能に蓄積し、前記製造者端末へフォーマットにおいて生コンクリートの製造依頼があった旨を送信するステップと、
    前記製造者端末において、前記ホストコンピュータに蓄積された前記発注者端末によって入力済みのフォーマットをダウンロードするステップと、ダウンロードしたフォーマットに、生コンクリートの仕様、現場に生コンクリートを搬送する業者、のデータを入力するステップと、
    前記ホストコンピュータにおいて、前記発注者端末でフォーマットに入力されたデータと前記ホストコンピュータに蓄積されたデータとを確認するステップと、
    前記製造者端末において、前記確認の際に誤りがない場合に、前記製造者端末で入力されたフォーマットを前記ホストコンピュータへ送信するステップと、
    前記ホストコンピュータにおいて、前記製造者端末より受信したフォーマットを管理可能に蓄積し、この蓄積したフォーマットに基づいて前記現場端末へ生コンクリートを運搬する際に用いる規格納入書にフォーマットの所定データのコードを付して印刷するステップと、
    前記現場端末において、規格の納入書と共に生コンクリートが現場に運搬された際に、規格の納入書に付されたコードを読み取り解読して、前記ホストコンピュータからフォーマットを読み出すと共に、納入された現場のデータを前記ホストコンピュータに出力するステップと、
    前記ホストコンピュータにおいて、前記現場のデータと読み出したフォーマットの現場のデータとを確認するステップと、確認されて誤りがあった場合に、その旨前記現場端末に対して報知するステップと、
    前記現場端末において、前記ホストコンピュータにおいて確認されて誤りがない場合に、前記現場端末から納入の旨のデータをフォーマットに入力すると共に入力済みフォーマットを前記ホストコンピュータへ送信するステップと、
    を備えたことを特徴とする生コンクリート誤納防止システム。
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