JP7205857B2 - 資機材の管理装置 - Google Patents
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Description
このシステムでは、レンタル業者と元請会社とにおいて貸出情報を送受信してレンタル機材が管理され、この貸出情報を利用業者が閲覧できるようにしていた。
その結果、元請業者が多数の資機材について施工期間を通して十分に把握することは容易でなく、多数の資機材に故障、破損、滅失などが生じて元請業者に多大な損害が生じることが多かった。
その結果、元請業者が各資機材の貸出状況を確実且つ容易に把握でき、作業所内の各資機材についての元請業者による一括管理を行うことが可能となる。そのため作業所内の各資機材の追跡管理などにより、適宜、資機材の確認や点検を実施することも可能であり、故障、破損、滅失などによる損失を防止することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の管理システム10は、元請業者から利用業者に貸出される各種の資機材11を管理する管理システム10である。
各端末15はインターネットXを介してそれぞれ管理装置13に接続されており、端末15に各種の入力を行うこうとで、管理システム10に各種の情報の入出力が行え、各種の申請を送信したり通知を受取ることが可能となっている。
元請業者の資機材11には、例えば建設機械、重機、搬送機械などの大型の資機材11や、各種の工具などの小型の資機材11などが含まれている。また元請業者が所有して作業所に搬入した資機材11の他、元請業者がリース業者からリースした資機材11、元請業者がレンタル業者からレンタルした資機材11などが含まれていてもよい。
管理装置13には作業所内のできるだけ多くの資機材11が登録されるのがよく、全ての元請業者の資機材11が登録されるのが好ましい。本実施形態では、利用業者が作業所内に搬入した各種の資機材11の情報も管理装置13に登録されている。
この識別情報表示部29は、各資機材11の外部から視認される部位に装着されることで、各資機材11に識別情報が付与される。
各資機材11の情報としては、資機材11及び作業所などに応じて設定することが可能であるが、例えば資機材11の基本情報、資機材11の作業所内における位置情報、資機材11の貸出及び返却の履歴やスケジュール等の貸出情報、資機材11を使用するために必要な資格についての資格情報、日常の点検項目や点検記録等を示す点検情報などが含まれている。
位置情報は、各資機材11の作業所内における位置であり、履歴も含まれる。この位置情報は各資機材11の位置を例えば各端末15で確認することで位置情報を検知したときに、その位置情報が送られて管理ベース部19に記録される。
位置情報は、例えば各資機材11の識別情報表示部29の識別情報を端末15の画像取込機能で取込み、GPSを用いた各端末15の位置情報取得機能により得られた位置情報であってもよく、手入力された位置情報であってもよい。これらの位置情報は識別情報とともに管理ベース部19に送られ、その時点の日時とともに管理ベース部19に記録される。
貸出情報は、例えば各資機材11の貸出を受ける利用業者、貸出期間、貸出日時及び返却日時などが含まれ、貸出の履歴、現状、貸出スケジュールなどである。
端末15から送られる利用申請情報は、貸出を受けようとする資機材11の識別情報及び利用業者名とともに、希望する貸出日時、貸出期間などを含有している。この利用申請情報は貸出受付部21から貸出処理部23に伝えられる。
貸出が可能であるか否かの判定では、当該資機材11の有無や貸出期間が重複するか否かの判定を行うとともに、例えば資格情報の適否や点検情報の適否などを判定してもよい。
この貸出処理部23では、資機材11の貸出が可能な場合、貸出処理が行なわれる。貸出処理では、例えば利用申請情報の内容を貸出情報として管理ベース部19に記録し、さらに貸出処理に付随する処理を行うことができる。
端末15から送られてくる返却申請情報は、返却しようとする資機材11の識別情報及び利用業者名などを含有している。本実施形態の返却申請情報では、返却時における位置情報が返却位置情報として含まれるとともに、端末15で撮影された返却時の写真が含まれている。
本実施形態では、返却申請情報に含まれる返却位置情報が適正であるか否かを確認する返却確認判定が含まれている。ここでは現実に配置された資機材11の識別情報表示部29から端末15により識別情報を読み取るとともに、その資機材11の位置情報が入力又は取得され、これらが返却処理部25に送られる。そしてこの位置情報と管理ベース部19に記録された返却位置情報とが一致するか否かを判定して返却確認判定が行われる。
例えば利用業者が、端末15に資機材11の種類と利用可能な期間とを検索条件として入力したとき、管理ベース部19において特定期間に利用可能な特定種類の資機材11が通知される。利用業者はこの検索結果を利用申請に活用することができる。
まずステップS1として、各資機材11がそれぞれ作業所内に搬入されたときに、識別情報付与部17にて各資機材11に識別情報を付与し、その識別情報を表示する識別情報表示部29を各資機材11に装着する。識別情報はシールやタグなどにより、直接資機材11の外部から視認可能な位置に表示する。
ステップS1及びステップS2の識別情報の付与及び各資機材11の登録は、予め行うことも可能であるが、本実施形態では、各資機材11が作業所に搬入されるときに行う。
各利用業者が資機材11の利用を希望するときには、貸出予約を行う。貸出予約では、利用業者が端末15から貸出を希望する利用申請を行う。例えば端末15には、図4(a)のような表示画面31aが表示され、希望資機材名、希望貸出日、返却予定日を入力した後、利用業者の名前とともに端末15からインターネットXを介して利用申請情報として管理装置13に送る。
このようにすれば、作業所内に配置されている各資機材11を見て利用を申請できるため、資機材11を探す手間が無く、しかも識別情報表示部29を端末15で読み取るだけで、その資機材11の情報が入手でき、資機材11の利用を容易に申請することができる。
さらに当日に現物を確認して貸出申請を行うような場合には、貸出予約を行わずに、資機材管理センターの端末15により資機材11の識別情報表示部29のQRコード(登録商標)を読み込ませてインターネットXを介さずに直接管理装置13に必要事項を入力してもよい。
貸出受付部21にて受け付けられた利用申請情報は貸出処理部23に送られ、ステップS4で貸出の可否が判定される。貸出の可否の判定基準は、予め設定しておくことができ、例えば利用期間が他の利用業者の利用期間と重なるか否かなどで判定してもよい。
判定の結果、貸出が不可の場合にはステップS5で、利用申請情報が送られた端末15に対して、貸出が不可の通知が送られる。
またステップS7として、管理ベース部19に、利用申請情報に基づいて貸出情報を記録する。
利用業者は、貸出が許可されたら、利用申請情報の内容で資機材11の貸出を受けて資機材11の利用を行うことが可能となる。
各資機材11の返却は、返却の定位置を予め固定して設定しておき、資機材11をその返却位置まで運搬して返却してもよく、返却の定位置を予め定めずに、資機材11を適宜な位置に配置して、その位置を申告することで返却してもよい。
すると管理装置13の返却処理部25では、ステップS9として、この返却申請情報を受付ける。
このとき本実施形態では、利用業者が利用した資機材11の識別情報表示部29を端末15で読み取ることで識別情報を取得するとともに、返却時の資機材11の写真を写し、これらと返却位置情報とをあわせて返却処理部25に送る。各利用業者は、このような返却申請処理も端末15で行うことができるため、返却処理も容易に行える。
返却の定位置が定まっている資機材11の場合、利用業者が資機材11を定位置に返却し、その場で元請業者の担当者により確認されることで、返却申請情報の適否が確認されて返却処理部25に送られる。
一方、返却の定位置が定まっていない資機材11の場合、元請業者の担当者が返却申請情報の送信元の端末15とは異なる端末15を用いて、返却された資機材11に装着されている識別情報を読取って取得し、さらに当該資機材11の位置情報を取得し、これらを返却処理部25に送り、返却申請情報の適否が確認される。
返却完了処理では、返却申請情報に基づいて返却情報を記録する。管理ベース部19に返却日時などを記録するとともに、管理ベース部19の貸出情報に返却の事実が記録される。また、返却された資機材11の位置情報を返却位置として管理ベース部19に記録する。
この返却完了処理では、貸出及び返却の履歴を保存しつつ、管理ベース部19の情報を当該資機材11の貸出が可能な状態に復元する。
そのため資機材11の保管位置の自由度が大きく、資機材11の保管位置を定めなくても管理でき、例えば資機材11の貸出を受ける際に資機材11を探す手間を省くことができ、また資機材11の紛失などを防止できる。
そのため利用されない期間における資機材11の位置を適切に管理することができ、資機材11の点検を実施したり、滅失、盗難を防止することができる。
また上記実施形態では、各資機材11の基本情報を複数の端末15からも入力可能に構成したが、特に限定されるものではなく、全てを資材管理センターの管理装置13で入力するようにしてもよい。
さらに上記実施形態では、利用申請処理、返却申請処理、検索処理等の各種の処理を端末15により行ったが、端末15ではなくて元請業者が管理装置13で処理を行ことも可能である。
さらに上記実施形態では、利用業者が共通に資機材11を使用できる例について説明したが、特定の利用業者だけが貸し出しを受けられる専用の資機材11であっても本発明を適用することは可能である。その場合、当該利用業者の端末15からの利用申請情報以外の利用申請情報について貸出不可の通知を伝達するようにしてもよい。
10 管理システム
11 資機材
13 管理装置
15 端末
17 識別情報付与部
19 管理ベース部
21 貸出受付部
23 貸出処理部
25 返却処理部
27 検索部
29 識別情報表示部
31a~31d 表示画面
Claims (1)
- 元請業者から利用業者に貸出される元請業者の資機材及び利用業者が自ら作業所内に持ち込んだ利用業者の資機材を一元管理する管理装置であって、
互いに異なる識別情報が付与された複数の前記元請業者の資機材の情報を管理するとともに、前記利用業者の資機材の情報を前記元請業者の資機材とは異なる識別情報を付与して管理する管理ベース部と、
前記管理ベース部で管理された前記元請業者の資機材について端末から送られた利用申請情報を受付ける貸出受付部と、
前記利用申請情報に基づいて前記管理ベース部に登録された前記元請業者の資機材の貸出処理を行うとともに、前記元請業者の資機材の貸出許可を前記端末に送る貸出処理部と、
前記端末から前記元請業者の資機材の返却申請情報が送られたときに前記管理ベース部に返却処理を行う返却処理部と、
を備え、
作業所内で利用業者が不明の資機材が生じた際に、当該資機材に付与された識別番号から、前記管理ベース部で管理されている前記元請業者の資機材と前記利用業者の資機材の中の何れの資機材であるかを特定して利用業者を確認可能となっており、
前記元請業者の資機材の中に、前記利用業者が共通に使用できる資機材と、特定の利用業者だけが貸出しを受けられる専用の資機材を有しており、
前記貸出処理部は、前記貸出受付部が前記専用の資機材の利用申請情報を受け付けたときに、前記専用の資機材を貸出し可能な前記特定の利用業者の端末からの利用申請情報かどうかを判断し、前記特定の利用業者の端末からの利用申請情報以外の利用申請情報の場合には、貸出不可の通知を伝達するようなっていることを特徴とする資機材の管理装置。
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