JP2002366718A - 作業情報管理方法および作業情報管理システム - Google Patents
作業情報管理方法および作業情報管理システムInfo
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Abstract
に作業情報のより効率のよい管理を行うことのできる作
業情報管理方法および作業情報管理システムを提供す
る。 【解決手段】コンピュータネットワーク上に工事情報管
理サーバ10を設け、このサーバ10が、工事情報を格
納する工事情報データベース11(DB)などに加え
て、工事にて行われる単位作業とその作業方法によって
決まるリスク度合いとを格納するリスク情報DB20と
を管理しつつ、ネットワーク上の各端末に工事情報に関
する各種サービスを提供する。工事情報は、その工事に
含まれる単位作業ごとにその作業方法に応じたリスク度
合いが関連付けられ、さらにそれらリスク度合いの集計
結果に基づいて1日分の工事に対するリスクレベルが演
算され、これがその工事に関連付けられて、統括的に管
理される。
Description
作業に関する情報をコンピュータ支援のもとに管理する
作業情報管理方法および作業情報管理システムに関す
る。
や撤去、移転、補修、改修、点検などのための多数の工
事が日常的に行われている。こうした工事にあたって
は、生産施設を有する工事発注元の事前承認が必要とな
る。そうした事前承認のための申請は、予め用意された
用紙に必要事項を記載して各種申請書類の起票を行い、
工事発注元の管理部署に提出することで行われている。
そして工事発注元の管理部署では、提出された申請書類
を検討し、必要に応じて工事計画等を修正した上で、承
認済の証書を工事請負先に発行して、申請にかかる一連
の手続が行われている。
ては、作業の安全性の確認や同時期に行われる他の工事
との日程調整等のため、工事計画の詳細を提示する必要
がある。このため、記入洩れ等の不備のない正確な申請
書類の記標が困難となっており、またそうした申請書類
の作成にかかる業務にたいへんな労力が必要となってい
る。
ことから、それら情報を管理するにも、重点指向の管理
等、効率のよい管理を行うことが難しい実情にある。本
発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、工事作業等の申請に係る手続の簡易化、なら
びに作業情報のより効率のよい管理を行うことのできる
作業情報管理方法および作業情報管理システムを提供す
ることにある。
るための手段およびその作用効果について記載する。請
求項1記載の発明は、作業情報管理方法として、申請に
必要とされる作業情報をコンピュータ支援のもとに管理
する方法であって、各種作業の内容に対応してそれら作
業のリスク度合いを示すリスク情報を用意し、作業内容
の入力に併せて、このリスク情報に基づき当該作業内容
に対応するリスク度合いが選択されることで、それら作
業内容とリスク度合いとを関連付けした情報を作業情報
として出力することをその要旨とする。
度合いと関連付けられて作業情報として出力される。こ
のため、上記作業が複数ある場合においてもそれらを管
理する際の重要度の付与が可能となり、それら複数の作
業に対する重点指向の管理が可能となる。したがって、
作業情報をより効率よく管理することができるようにな
る。
業情報管理方法において、前記作業内容の入力は、それ
ら作業の内容を単位作業別に時間帯を区切るかたちで行
われ、前記リスク情報は、それら単位作業に対して前記
リスク度合いを付与した情報として用意され、前記作業
情報の出力は、前記入力された単位作業毎にその対応す
るリスク度合いが選択されることに基づいて該当する作
業内容全体としてのリスク評価基準であるリスクレベル
を演算したのち、該演算結果を同作業内容に関連付けす
るかたちで行われることをその要旨とする。
で入力された単位作業に対して付与されるリスク度合い
に基づいて、作業内容全体としてのリスク評価基準であ
るリスクレベルが演算される。そしてその演算されたリ
スクレベルが同作業内容に関連付けされる。これによ
り、複数の作業を同時に管理する場合においても、それ
ら作業ごとのリスクレベルを容易に把握することができ
るようになる。また、各々の作業について、リスク度合
いの高い単位作業がどの時間帯に行われるかも容易に把
握することができるようになる。したがって、作業情報
をさらに効率よく管理し、それらを有効に利用すること
ができるようになる。
業情報管理方法において、前記作業情報の出力は、前記
リスクレベルを1日単位で演算して、その結果を1日分
の作業内容に関連付けするかたちで、かつ前記単位作業
毎に選択されたリスク度合いをそれら単位作業の行われ
る時間帯に関連付けするかたちで行われることをその要
旨とする。
リスクレベルは1日分の作業内容に関連付けするかたち
で、かつ単位作業毎に選択されたリスク度合いはそれら
単位作業の行われる時間帯に関連付けするかたちで、作
業情報として出力される。このため、日毎および時間帯
毎の作業情報をもとに、複数の作業に対しても容易に重
点指向による作業管理をすることができるようになる。
記載の作業情報管理方法において、前記リスクレベルの
演算が、任意の作業内容においてこれに含まれる単位作
業の別に選択されたリスク度合いの最高値に基づいて行
われることをその要旨とする。
てこれに含まれる単位作業の別に選択されたリスク度合
いの最高値に基づいてリスクレベルの演算が行われる。
このため、リスクレベルの演算が容易に行われるととも
に、その演算されるリスクレベルもリスク度合いの最高
値が反映されたより的確なものとなる。
ずれかに記載の作業情報管理方法において、前記リスク
情報は、前記各単位作業に対するリスク度合いを標準化
するための情報を含むかたちで用意されることをその要
旨とする。
ク度合いの選択に際して、リスク度合いを標準化するた
めの情報を含むかたちで用意されるリスク情報から、該
単位作業のリスク度合いを選択することができる。この
ため、作業情報の入力者によるリスク度合い選択のあい
まい性を排除して、統一された判断基準に基づく作業情
報の入力がなされるようになる。したがって、リスク管
理も含めてより的確な作業情報の管理を行うことができ
るようになる。
業情報管理方法において、前記各単位作業に対するリス
ク度合いを標準化するための情報が、それら単位作業お
よびリスクの内容を具体的に画像表示する情報であるこ
とをその要旨とする。
るリスク度合いを画像情報を参照しつつ選択することが
できるため、標準化されたリスク度合いの選択をより的
確かつ確実に行うことができるようになる。
ずれかに記載の作業情報管理方法において、前記入力さ
れた作業内容に関する情報および前記出力された作業情
報は、ネットワークを介してその評価者と共有されるこ
とをその要旨とする。
容に関する情報および上記出力された作業情報は、ネッ
トワークを介して容易にその評価者と共有される。そし
て、その作業情報が一元管理されることにより、そのメ
ンテナンスが容易になるとともに、入力された作業情報
の評価者による評価が迅速かつ確実に図られるようにな
る。
業情報管理方法において、前記共有される情報に対して
前記評価者による承認操作が行われることにより、同情
報に電子的に承認情報が付加されることをその要旨とす
る。
する必要があり、しかも同時期に複数の作業が行われる
場合には各作業の日程等の調整が必要で、たいへんな労
力を要するものとなっている。この点、上記方法によれ
ば、一元管理される作業情報を身近な端末から参照する
ことにより、より迅速かつ簡便に作業申請に対する承認
の可否を判断することができるようになる。また、承認
操作がなされた場合、その承認情報が上記共有され、一
元管理される作業情報に電子的に付加されるため、申請
者側においてもその承認の有無を迅速かつ簡便に判断す
ることができるようになる。
業情報管理方法において、前記申請が工事申請であると
ともに、前記作業が工事作業であり、少なくとも前記作
業内容の入力およびリスク度合いの選択は1乃至複数の
工事請負先において行われ、前記承認情報の付加は工事
発注元において行われることをその要旨とする。
工事情報管理に適用されることによって、上記各項にお
ける利点もより効果的に得られるようになる。特に同方
法の、上記請求項5や6記載の発明との組み合わせにお
いては、リスク度合い等も含めて、申請される工事情報
が標準化され、それら工事の安全性が統一した基準で的
確に把握されるようにもなる。また、工事請負先が複数
あり、同時に施工される工事が数多くある場合には、上
記工事情報の標準化と安全性の的確な把握とがさらに効
果的に行われるようになる。
作業情報管理方法において、前記共有され、かつ前記承
認情報の付加された情報は工事現場に掲示するためのリ
スク評価シートとして工事請負先において印刷出力され
ることをその要旨とする。
記承認情報の付加された情報が工事現場に掲示するため
のリスク評価シートとして工事請負先において印刷出力
されるため、工事請負先による作業内容の確認が迅速に
行われるようになる。また、工事現場への同シートの掲
示などにより工事当日の工事の照会やその内容の把握を
容易に行うことができるようになる。特に、工事請負先
における印刷出力のための情報を、工事発注元から印刷
書式情報付きファイルの形式で工事請負先の端末にダウ
ンロードすることとすれば、それを印刷した際、印刷フ
ォーマットが統一された見やすいリスク評価シートを得
ることができるようにもなる。
ステムとして、申請に必要とされる作業の内容を入力す
るための作業内容入力手段と、各種作業の内容に対応し
てそれら作業のリスク度合いを示すリスク情報が格納さ
れたリスク情報格納手段と、前記作業内容入力手段を通
じた作業内容の入力に併せて、前記リスク情報格納手段
に格納されているリスク情報に基づき当該作業内容に対
応するリスク度合いが選択されることで、それら作業内
容とリスク度合いとを関連付けして出力する作業情報出
力手段と、を備えることをその要旨とする。
度合いとが関連付けされて上記リスク情報格納手段に格
納されて管理される。このため、申請時に入力された作
業情報をもとに、作業内容にリスク度合いを関連付けて
出力することが可能となる。これにより上記作業が複数
ある場合においてもそれらを管理する際の重要度の付与
と、それら複数の作業に対する重点指向の管理が可能と
なり、作業情報の管理業務をいっそう効率よく行うこと
ができるようになる。
の作業情報管理システムにおいて、前記作業内容入力手
段は、前記作業の内容を単位作業別に時間帯を区切って
入力するものであり、前記リスク情報は、それら単位作
業に対して前記リスク度合いを付与した情報であり、前
記作業情報出力手段は、前記入力された単位作業毎にそ
の対応するリスク度合いが選択されることに基づいて該
当する作業内容全体としてのリスク評価基準であるリス
クレベルを演算し、該演算結果を同作業内容に関連付け
して出力するものであることをその要旨とする。
された単位作業に対してリスク度合いが付与されるとと
もに、それらリスク度合いに基づいて作業内容全体に対
するリスク評価基準であるリスクレベルが演算され、そ
の結果が同作業内容に関連付けて出力されるようにな
る。これにより、複数の作業を同時に管理する場合にお
いても、それら作業ごとに出力されるリスクレベルによ
ってその管理業務がより円滑になされるようになる。ま
た、各々の作業について、リスク度合いの高い単位作業
の行われる時間帯を上記リスクレベルと併せて出力する
ことにより、当該作業情報の効率的管理と有効利用を図
ることができるようになる。
の作業情報管理システムにおいて、前記作業情報出力手
段は、前記リスクレベルを1日単位で演算して、その結
果を1日分の作業内容に関連付けして出力するととも
に、前記単位作業毎に選択されたリスク度合いをそれら
単位作業の行われる時間帯に関連付けして出力すること
をその要旨とする。
けられたリスクレベルが1日単位で演算され、その作業
を構成する単位作業のリスク度合いが各々の単位作業の
行われる時間帯に関連付けて出力される。これにより、
日毎および時間帯毎の作業情報をもとにした複数の作業
の重点指向による管理業務をより容易かつ効率的に行う
ことができるようになる。
は13記載の作業情報管理システムにおいて、前記リス
クレベルの演算が、任意の作業内容においてこれに含ま
れる単位作業の別に選択されたリスク度合いの最高値に
基づいて行われることをその要旨とする。
てこれに含まれる単位作業の別に選択されたリスク度合
いの最高値に基づいて上記リスクレベルの演算が行われ
る。このため、リスクレベルの演算を容易に行うことが
できるとともに、その演算されるリスクレベルもリスク
度合いの最高値を反映してより的確なものとすることが
できるようになる。
4のいずれかに記載の作業情報管理システムにおいて、
前記リスク情報は、前記各単位作業に対するリスク度合
いを標準化するための情報を含むことをその要旨とす
る。
るリスク度合いの標準化が促進され、作業情報の入力者
に依らない判断基準の統一された情報による管理ができ
るようになる。
の作業情報管理システムにおいて、前記各単位作業に対
するリスク度合いを標準化するための情報が、それら単
位作業およびリスクの内容を具体的に画像表示する情報
であることをその要旨とする。
スクの内容が具体的に画像表示されるため、より確実な
判断基準の統一化を図ることができるようになる。請求
項17記載の発明は、請求項11〜16のいずれかに記
載の作業情報管理システムにおいて、前記作業内容入力
手段を通じて入力された情報および前記作業情報出力手
段を通じて出力される情報をネットワークを介してその
評価者と共有させる手段をさらに備えることをその要旨
とする。
業情報の出力までの一連の業務を、それら情報の評価者
による評価も含めて、ネットワークを介してより迅速か
つ円滑に進めることができる。また、容易に情報を一元
管理することが可能となり、その場合にはその一元化さ
れた情報に基づくより的確な業務を容易に遂行すること
ができるようになる。特に、ネットワーク上にサーバを
設置し、関係部署の端末とのやりとりにより情報の授受
ができるような構成とすれば、たとえばウェブサーバや
ウェブブラウザなど、既存の技術を利用することにより
上記システム構成をより簡便に構築することができるよ
うになる。
の作業情報管理システムにおいて、前記共有される情報
に対して前記評価者による承認操作が行われることに基
づき同情報に電子的に承認情報を付加する手段をさらに
備えることをその要旨とする。
事項の詳細な検討や、同時期に複数の作業が行われる場
合の各作業の日程の調整等は、たいへんな労力を要する
ものとなっている。この点、上記構成によれば、一元管
理される作業情報を身近な端末から参照することによ
り、より迅速かつ簡便に作業申請に対する承認の可否を
判断することができるようになる。また、承認操作がな
された場合、その承認情報が上記共有され、一元管理さ
れる作業情報に電子的に付加されるため、申請者側にお
いてもその承認の有無を迅速かつ簡便に判断することが
できるようになる。
の作業情報管理システムにおいて、前記申請が工事申請
であるとともに、前記作業が工事作業であり、少なくと
も前記作業内容入力手段および前記作業情報出力手段は
1乃至複数の工事請負先におかれ、前記承認情報を付加
する手段は工事発注元におかれることをその要旨とす
る。
工事情報管理に適用されることによって、上記各項にお
ける利点もより効果的に得られるようになる。特に同方
法の、上記請求項15や16記載の発明との組み合わせ
においては、リスク度合い等も含めて、申請される工事
情報が標準化され、それら工事の安全性が統一した基準
で的確に把握されるようにもなる。また、工事請負先が
複数あり、同時に施工される工事が数多くある場合に
は、上記工事情報の標準化と安全性の的確な把握とがさ
らに効果的に行われるようになる。
の作業情報管理システムにおいて、前記共有され、かつ
前記承認情報の付加された情報を工事現場に掲示するた
めのリスク評価シートとして印刷出力する手段を前記工
事請負先にさらに備えることをその要旨とする。
れた情報を工事請負先にてリスク評価シートとして印刷
出力することができる。そのため、工事当日にそのリス
ク評価シートを照会することにより、同工事の内容やそ
の妥当性を確実に確認することができるようになる。
理方法および作業情報管理システムを具体的に実施する
一実施の形態を、図1〜図24を使って説明する。
を、複数の単位作業からなる1日分の工事情報につい
て、そのリスク評価基準であるリスクレベルを関連付け
て管理する工事情報管理方法、およびこれを実現するた
めの工事情報管理システムに適用した場合について詳述
する。
タのソフトウェアにより表示装置の画面上に配置表示さ
れる押しボタンについては、これを角括弧”[]”によ
り囲んで、たとえば”[A]ボタン”などと表記するこ
ととする。
発注元の事業者は、複数の施設により構成された大規模
な工場を有しており、同工事発注元の管理部署によって
同工場全体の総合的な設備管理が行われている。また上
記工場の各施設には、各施設の設備の維持運営を担当す
る保全部署がそれぞれ個別に設けられている。
は、工事発注元の保安部署によって行われている。ま
た、工場の各施設への作業者の入退場の管理も、この保
安部署によって行われている。そして、この入退場の管
理を行うため、工場の各施設には作業者の入退場をチェ
ックするゲートが設けられている。
よって様々な工事が行われており、それら工事の統括的
な管理は、主に工事発注元の管理部署によって行われて
いる。そして本実施の形態における、これら工事にかか
る各種情報の管理は、コンピュータネットワーク上に構
築した情報管理システムにより行われている。
構成例を模式的に示したものである。図1に示したよう
に、この工事情報管理システムは工事情報管理サーバ1
0を中心に構成されている。
の管理を司るコンピュータシステムとして構成されてい
る。そして同サーバ10は、上記工事にかかる情報を記
憶するデータベースとして、工事の詳細な情報が電子フ
ァイルとして各件毎に登録される工事情報データベース
(DB)11と、その工事を施工する工事作業者の個人
情報が電子ファイルとして登録される作業者情報データ
ベース12と、工事にて行われる各種作業がその作業方
法に応じたリスク度合いの情報とともに電子ファイルと
して登録されるリスク情報データベース20とを備えて
いる。
業者が敷設しているネットワーク回線を通じて、上述し
た工事発注元の各部署に備えられているコンピュータ端
末13〜16と通信可能になっている。さらに、このサ
ーバ10はインターネットにも接続されており、インタ
ーネットに接続可能な工事請負先など工場外部のコンピ
ュータ端末17とも通信できるようになっている。
b)サーバとしての機能を備えており、工事情報管理シ
ステムに関する各種サービスを提供するウェブサイト
(サービスサイト)を管理している。そして、上記各端
末13〜17にて起動されたウェブブラウザから上記サ
ービスサイトがアクセスされることにより、サーバ10
と端末13〜17との通信が行われる。この情報通信
は、各端末13〜17からのリクエストに応じてサーバ
10が処理を行い、その結果をサーバ10がレスポンス
として該リクエストの発信端末に送信し、これを受信し
た端末がそのブラウザ上に結果を表示することにより行
われる。これにより、情報の入力や参照、あるいは修正
など、リクエストに応じた各種サービスの処理要求を各
端末13〜17からサーバ10に対して行うことができ
る。たとえば、工事請負先の端末17からサーバ10に
工事情報の登録サービスのリクエストを行うと、サーバ
10はそのリクエストに応じた画面のデータを端末17
に送信する。そして端末17は、サーバ10から受信し
た画面のデータを登録のための画面としてブラウザの画
面上に表示する。端末17はその画面に、各種情報が入
力される入力欄と、その入力欄に入力されるべき事項や
入力の仕方等の案内情報とを表示し、案内情報に従った
入力欄への情報入力により、必要な工事情報の登録が行
えるようになっている。
しての機能も有しており、工事発注元の各部署および工
事請負先との間での電子メール(E−mail)の配信
サービスも併せ行っている。
理される工事について、その手続の業務フロー例を示し
たフローチャートである。図2に示したように、まず工
事請負先が、工事の施工に先だってその工事に関する詳
細な情報を端末17から入力して、工事情報管理システ
ムに登録する(図1および図2のステップS1)。
された旨の通知を受信し、同部署に備えられている端末
13からこの登録された工事情報を工事情報管理システ
ムに照会して承認の可否を判断し、承認すべき工事に対
して同システム上で電子承認する(図1および図2のス
テップS2)。なお、この段階で、管理部署は必要に応
じて上記登録された工事情報に修正を加えることができ
る。
に含まれる作業内容によって工事発注元の保安部署の承
認が必要な場合には、同保安部署が同部署に備えられて
いる端末14から上記工事情報を工事情報管理システム
に照会して承認の可否を判断し、承認すべき工事に対し
て同システム上で電子承認する(図1および図2のステ
ップS3)。
その旨の連絡を工事建屋の保全部署など工事発注元の関
係各部署に通知する(図1および図2のステップS
4)。次に、同工事情報が承認された旨の連絡を、工事
請負先に通知する(図1および図2のステップS5)。
受けて、端末17から同工事に必要となる工事通知書な
どの各種証書およびリスク評価シートの印刷用データを
工事情報管理システムに要求して、送信されてきたこれ
らの印刷用データをプリンタ18により印刷する(図1
および図2のステップS6)。
に入場する際にこれら印刷した各種証書類をゲートにて
提示し、そのゲートにおいて工事発注元はハンディ端末
19などを使って工事および工事を施工する作業者を工
事情報管理システムに照会して照合する(図1および図
2のステップS7)。また、工事請負先は持参したリス
ク評価シートを工事現場に掲示して、工事の内容が確認
できるようにする。
日、端末13から工事情報管理システムに当日施工され
る工事一覧を照会し、それら各々の工事について安全パ
トロールなど必要に応じた処置を行う(図2ステップS
8)。
がその結果を工事情報管理システムに登録する(図1お
よび図2のステップS9)。上記のような業務フローが
迅速かつ円滑に行われるように、この工事情報管理シス
テムは、以下に詳述するように動作する。
事情報の登録がなされる。図3は、この工事請負先によ
る工事情報の登録について、サーバ10が行う処理例を
示すフローチャートである。
端末17のブラウザからサーバ10が管理する上記サー
ビスサイトのトップページにアクセスがなされると(図
3ステップS101)、サーバ10は端末17に工事情
報管理システムへのログイン画面を送信する。端末17
に表示されたログイン画面に正しい工事請負先コードと
そのパスワードが入力されてそれらがサーバ10に送信
される(図3ステップS102)と、サーバ10は工事
情報を入力する入力画面を端末17に送信する(図3ス
テップS103)。なお、サーバ10に送信された工事
請負先コードまたはそのパスワードが正しくない場合に
は、サーバ10はそのエラーメッセージを表示する画面
を端末17に送信する(図3ステップS111)。
11に示す入力画面により工事請負先の端末17から入
力される(図3ステップS103、S104)。図4に
示した画面は、工事届起票の入力画面例であり、この画
面においてはその工事の概要、たとえば工事名称や管理
番号、工事場所、そして火気使用の有無などの情報が入
力される。
画面例であり、この画面においては工事月日とその作業
時間およびその工事に使われる火気の使用時間などが入
力される。
力画面例であり、この画面においてはあらかじめ登録さ
れている建屋レイアウトのうち工事を施工するエリアが
選択されて入力される。
画面例であり、この画面においてはその1日分の工事に
含まれる単位作業が時間帯を区切るかたちで入力され
る。このとき、各単位作業のリスクを回避または低減す
るために採られる作業方法が、上記単位作業の各々の入
力に対応して選択される。ここで、「単位作業」とは、
たとえば「既設ケーブル断線撤去」や「電源盤設置」な
どのように、1つのまとまった目的のためになされる作
業の単位を指している。この作業方法が選択されると、
その各々の単位作業にはリスク情報データベース20に
格納されているリスク度合いが関連付けられて入力され
る。
の内容について説明する。まず、たとえば「感電」や
「墜落、転落(高所作業)」などのように、作業を行う
うえでリスクとなる要因が洗い出され、それぞれの作業
を行うときに想定される条件によってそれらが詳細に分
類されて、その各々に対してリスク度合いが割り付けら
れる。図8は、そのリスクとなる要因の例として「感
電」について、さまざまな条件による分類例を示したも
のである。図8に示したように、この例においては対象
とする電気の電圧により「低圧」、「高圧」、「特高
(特別高圧)」に分類され、さらにその電気が既送電か
接続前か、あるいは停電させることが可能かどうか、作
業のための保護具は使用可能かどうかなどの詳細な条件
により、その作業方法に対するリスク度合いが割り付け
られ割り付けられている。
方法の情報は、図9に示される一覧表にまとめられ、こ
の一覧表に基づいてリスク情報データベース20が構築
される。なお、図9は、リスク要因として「墜落、転落
(高所作業)」についてまとめられた一覧表の例であ
る。また、これらリスク度合いはその値が大きいほど作
業のリスクが高いことを示している。
示す端末17の画面上に表示される押しボタンが押され
ることによって、その作業に含まれるリスク要因を回避
または低減する作業方法の選択操作が行われる。すなわ
ち、上記押しボタンが押されると、端末17は対応する
単位作業に関するリスク情報をリスク情報データベース
20から取得するリクエストをサーバ10に送信する。
サーバ10は、そのリクエストを受けてリスク情報デー
タベース20を参照し、抽出した情報を端末17に送信
する。こうして送信されてきた情報を受けて、端末17
は図10に例示する当該単位作業を行う方法の入力画面
を、作業方法すなわちリスク低減策とそれに割り付けら
れたリスク度合いの対応表のかたちにて表示する。
ク低減策の表示欄には、さらに各々のリスク低減策を画
像により確認できる情報のアドレスがリンクされてい
る。たとえば、図10に示した画面においてリスク項目
としての「昇降手段」に対して「脚立」のリンクを開く
操作がなされると、上記図10の画面を表示したときと
同じように、「脚立」の画像情報を取得するリクエスト
がサーバ10に送信され、サーバ10はリスク情報デー
タベース20を参照してその結果を端末17に送信す
る。こうして送信されてきた情報を受けて、端末17は
図11に例示する「昇降手段」のリスク低減策の1つと
しての「脚立」の画像とそれに関する注意事項を含む画
面を表示する。それとともに、そのリスク低減策を採用
する際の禁止行為を画像とともに表示する。このように
して端末17は、工事情報の入力者に、判断基準が統一
され、標準化されたデータに基づく単位作業の入力環境
を提供する。
表示され、リスク低減策についての確認がなされたのち
に、図10に示した画面において採用するリスク低減策
のチェック(Check)欄がチェックされ、入力され
た単位作業に対してリスク度合いが関連付けられる。な
お、各単位作業に関連付けられるリスク度合いは1つと
は限らず、複数のリスク低減策を採用して単位作業が行
われる場合には、その単位作業に関連付けられるリスク
度合いも複数存在することになる。
るすべての単位作業について、各々の作業方法が選択さ
れ、リスク度合いが関連付けられると、工事情報の入力
作業がすべて完了し(図3ステップS104)、端末1
7からサーバ10に対して該工事情報の登録許可のリク
エストが送信される。
バ10は送信されてきた工事情報をもとに、その日1日
分の工事のリスク評価基準であるリスクレベルの演算を
行う(図3ステップS105)。
リスクレベルを、図12に例示するリスクレベルの演算
手順のフローチャートにしたがって演算する。すなわ
ち、上記工事に含まれる単位作業を順に1つずつ選択し
(図12ステップS201)、それに関連付けられてい
るリスク度合いの最大値を各単位作業ごとに求める(図
12ステップS202)。次に、その工事に含まれるす
べての単位作業についてのリスク度合いの最大値を求め
たら、求めたそれら最大値を集計する(図12ステップ
S203、S204)。そしてサーバ10は、集計した
リスク度合いの最大値を図13に例示する判定基準に基
づいてその工事のリスクレベルを決定する(図12ステ
ップS205)。
工事に対してリスクレベルを演算し、演算したリスクレ
ベルを同工事に関連付ける(図3ステップS105)。
なお、上記判定基準には、そのリスクレベルに応じて行
われるべき処置も規定されており、この情報は工事発注
元および工事請負先の双方にて参照される。また、図1
3に示した判定基準は、工事に含まれる単位作業にそれ
ぞれ関連付けられたリスク度合いの最高値(値のもっと
も大きいもの)のうち、さらに一番大きい値に基づいて
判断する比較的簡単なものを例示しているが、この例に
限らず判定基準は場合により適宜変更してもよい。
連付けられた工事に対するリスクレベルに基づいて、端
末17から送信されてきた工事情報のリスク評価を行い
(図3ステップS106)、所定の基準を満たすリスク
レベルの工事については、これを登録許可するものとし
てその工事情報を再度端末17に送信し、同端末17か
らの工事情報の送信により起票された工事届の内容の確
認を促す(図3ステップS107)。この内容の確認の
ための情報の送信は、端末17から送信されてきた工事
情報をすべて端末17に送信してもよいし、たとえば図
14に例示する確認画面のように火気使用許可申請の内
容など特に重要な情報を表示する画面のみを送信しても
よい。
送信された工事情報の確認がなされて(図3ステップS
108)、サーバ10に最終的な登録のリクエストが送
信されると(図3ステップS109)、サーバ10は送
信されてきた工事情報を工事情報データベース11およ
び作業者情報データベース12に格納して、工事情報管
理システムに同工事情報が登録される(図3ステップS
110、図1および図2のステップS1)。なお、上記
演算されたリスクレベルが所定の基準を満たさない場合
には、サーバ10は再度工事届の起票画面を端末17に
送信し、先に入力された内容の修正を促す。
に、サーバ10はその工事が登録された旨の電子メール
を工事発注元の管理部署に送信して通知する。送信され
た電子メールが同管理部署の担当者によって確認され、
必要に応じて端末13からサーバ10にアクセスがなさ
れて上記工事情報が閲覧され、承認される。
る際の、工事情報管理システムの動作を詳細に説明す
る。工事情報の閲覧のために、上記サービスサイト上に
てアクセスがなされ、工事の一覧を表示する操作がなさ
れると、まず端末13が工事一覧の表示のリクエストを
サーバ10に送信する。このリクエストを受けて、サー
バ10は工事情報データベース11を参照し、抽出した
情報を端末13に送信する。
て、図15に例示する工事通知書一覧の画面を表示す
る。この一覧表の中から閲覧対象の工事が選択される
と、端末13は選択された工事情報を取得するリクエス
トをサーバ10に送信する。このリクエストを受けて、
サーバ10は工事情報データベース11および作業者情
報データベース12を参照し、抽出した情報を端末13
に送信する。端末13は、送信されてきた情報を受け
て、図16に例示する当該工事の工事計画画面を表示す
る。
選択された工事について、その工事計画を表示する画面
の例である。この図16に示した画面から、工事の施工
が予定されている期日の詳細日程表欄の[表示]ボタン
が押されると、端末13は選択された工事のうちの指定
された期日の分についての工事情報を取得するリクエス
トをサーバ10に送信する。このリクエストを受けて、
サーバ10は工事情報データベース11および作業者情
報データベース12を参照し、抽出した情報を端末13
に送信する。端末13は、送信されてきた情報を受けて
図17に例示する詳細日程表の画面を表示する。
行われる単位作業が時間帯を区切るかたちで表示され
る。また、各単位作業に対して関連付けられているリス
ク度合いが、採用されるリスク低減策とともにリスクの
要因別に表示される。さらに、この1日分の工事に対し
てリスク評価を行って演算されたリスクレベルも表示さ
れる。こうして、この期日の工事の詳細が容易に把握さ
れるようになっている。なお、上記各単位作業に関連付
けられたリスク度合いの表示欄には、その単位作業に対
するリスク低減策の一覧情報のアドレスがリンクされて
いる。そして、そのリンクが指定されると、端末13は
サーバ10にリクエストを送信して、図18に例示する
リスク低減策の確認画面を表示する。このリスク低減策
の確認画面には、その単位作業を行うために採用される
リスク低減策がそのチェック(Check)欄に表示さ
れる。さらに、各リスク低減策には先に図10に示した
画像情報を含むリスク低減策の詳細についての情報のア
ドレスがリンクされており、それらを適宜表示させて内
容を確認することができるようになっている。これら各
リスク項目に対するリスク低減策の一覧とその画像情報
を表示するときの端末13とサーバ10との情報のやり
とりは、先の図7にて例示した作業手順の入力画面から
リスク低減策を選択して入力するときと同様に行われ
る。
て、期日と建屋とを指定して工事一覧を表示する操作が
なされると、端末13はその期日および建屋の情報を含
む工事一覧の表示のリクエストをサーバ10に送信す
る。このリクエストを受けて、サーバ10は工事情報デ
ータベース11を参照し、抽出した情報をその建屋レイ
アウトの情報とともに端末13に送信する。端末13
は、送信されてきた情報を受けて、図19に例示する期
日と建屋とが指定された建屋別工事一覧画面を、その建
屋のレイアウトとともに表示する。こうして、指定した
期日の指定した建屋において、複数の工事が互いに干渉
しあうことはないか、その工事において火気が使用され
ることがあるか、その工事現場付近に危険物はないか、
などが容易に把握されるようになっている。
部署において、サーバ10から登録の通知を受けた工事
についての安全性が確認され、承認の判断がなされて、
上記サービスサイト上における電子承認のための画面表
示操作が行われると、端末13はその工事についての承
認操作のリクエストをサーバ10に送信する。このリク
エストを受けて、サーバ10は同工事を承認するための
画面を端末13に送信する。端末13は、送信されてき
た情報を受けて、図20に例示する承認実行画面を表示
する。そして、その画面において[承認]ボタンが押さ
れると、端末13はサーバ10に当該工事の承認のリク
エストを送信する。このリクエストを受けてサーバ10
は、工事情報データベース11に格納されている当該工
事情報に保安部署の承認の情報を追加する(図1および
図2のステップS2)。
等の必要がある場合には、同画面の[編集]ボタンが押
されて、先に示した図4〜図7および図10、図11の
画面が表示され、工事発注元による工事情報の編集が可
能とされる。このときの工事情報の編集方法は、上述し
た工事請負先における工事情報の入力方法と同様であ
る。
注元の保安部署等、関連部署の承認がさらに必要となる
場合には、上記管理部署の承認に際して「保安部署、担
当部署の承認を必要とする」のオプション記入欄をチェ
ックしておく。また、対象としている工事が安全性を著
しく欠いている、あるいは他の工事との兼ね合いでスケ
ジュールを調整することができない場合には、[却下]
ボタンが押されて工事の承認はなされない。
承認されると、次に、サーバ10はその工事が承認され
た旨の電子メールを工事発注元の保安部署等の関係各部
署に送信して通知する。ここで、上記管理部署における
承認の際に、他部署における承認が必要なオプションが
選択された場合には、サーバ10はその通知にその旨の
内容を含ませておく。そして、保安部署や現場の担当部
署等においても各々に備えられている端末14〜16か
ら上記サービスサイトへのアクセスがなされることによ
り、上記管理部署における承認と同様の手順で、該工事
情報が閲覧され承認がなされる(図1および図2のステ
ップS3、S4)。
工事発注元にて必要とされるすべての部署の承認がなさ
れると、サーバ10はその旨の電子メールを工事請負先
の端末17に送信して通知する(図1および図2のステ
ップS5)。そして、工事発注元にて工事情報の編集が
行われた場合には、その通知にその旨の内容を含ませて
おく。
れると、工事請負先により上記サービスサイトがアクセ
スされて、当該工事を施工するにあたって必要となる各
種証書などのデータがダウンロードされて、工事請負先
により同証書類が印刷される。
事情報管理システムの動作を、図21に例示する手順の
概念図を参照しつつ詳細に説明する。図21に示される
ように、まず工事請負先の端末17から、対象としてい
る工事を施工するにあたって必要となる各種証書類の印
刷用データをダウンロードするリクエストをサーバ10
に送信する。このリクエストを受けて、サーバ10は工
事情報データベース11を参照し、抽出した情報をもと
に書式情報を含む印刷用データを作成して端末17に送
信する。そして、工事請負先においてこの印刷用データ
の印刷操作がなされると、そこに備えられているプリン
タ18が上記各種証書類を印刷する(図1および図2の
ステップS6)。
としては、図21に示したように、たとえば工事通知
書、火気使用承諾書、設備使用承諾書、詳細日程と作業
手順書、および作業者リスト、そしてリスク評価シート
などが挙げられる。そして、これら各種証書類には、そ
れが工事発注元によって承認されていることを証明する
承認印も上記印刷用データの一部として付与される。ま
た、この工事発注元の工事を請け負って頻繁に工事現場
に入退場する作業者のうち工事発注元が承認した者につ
いては、その作業者個人に対して、たとえば1年間有効
の立入許可証もダウンロードして印刷できるようになっ
ている。
者リストを、図23はリスク評価シートを示したもので
ある。図22に示したように、上記作業者リストには、
その工事を施工する作業者のリストが、各人の会社名、
住所、緊急連絡先、資格、免許、および経歴などととも
に印刷される。また、図23に示したように、上記リス
ク評価シートには、その工事に含まれる主要なリスク要
因を、リスク項目の一覧および各項目に対するリスク低
減策とそれに関連付けられているリスク度合い、そして
そのリスク項目を含む単位作業が、工事名称などその工
事の概要を示すヘッダとともに印刷される。このリスク
評価シートには、その工事に関連付けられているリスク
レベルも明確に印刷されており、そのリスク評価結果が
容易に確認できるようになっている。
日、工事現場に出向く工事請負先にて持参され、工事発
注元の工場におけるゲートにて、承認済みの工事通知書
と作業者リストなどが提示される。そのゲートにおいて
ハンディ端末19などにより該工事とその作業者との照
合操作がなされると、サーバ10に照合のリクエストが
送信される。このリクエストを受けて、サーバ10は工
事情報データベース11および作業者情報データベース
12を参照して、送信されてきた工事と作業者の情報を
事前に登録されている情報と照合する(図1および図2
のステップS7)。
管理部署などにより重要な工事に対して安全パトロール
や現場監督の配置などの必要な処置がとられる。まず、
管理部署において上記サービスサイトがアクセスされ、
先に図15にて例示した工事通知書一覧からその日に行
われる工事の一覧の表示操作がなされると、端末13が
その一覧表を表示するリクエストを送信する。このリク
エストを受けて、サーバ10は工事情報データベース1
1を参照し、抽出した情報を端末13に送信する。端末
13は、送信されてきた情報を受けて、図24に例示す
るその日またはその日を含む連続休日中に施工される工
事の一覧表を表示する。
工事の一覧が表示されている場合の画面について示して
いる。図24に示したように、この施工工事一覧表の画
面ではその期日に施工される工事の一覧が、各々に関連
付けられているリスクレベルとともに表示され、管理部
署の担当者によってそれら工事の重点指向の管理が容易
に行えるようになっている。すなわち、この施工工事一
覧表により安全パトロール等何らかの処置が必要な工事
が把握される。そして、それら処置の必要な工事につい
ては、先の図17に示した詳細日程表の表示操作等によ
り、その工事に含まれる単位作業とそのリスク軽減策お
よびリスク度合いがその時間帯に関連付けられて確認さ
れる。それに基づいて、現場監督の配置や安全パトロー
ルなどが管理部署の担当者などによって実施される(図
2ステップS8)。
宜印刷され、該工事現場において工事通知書やリスク評
価シートなどの各種証書類と照合され、その工事および
作業者の妥当性が確認される。なお、この安全パトロー
ルは、工事発注元の管理部署のみならず工事請負先によ
って適宜なされてもよい。
て工事が完了されると、工事請負先によって再度、工事
情報管理システムのサービスサイトがアクセスされ、そ
の結果の登録操作がなされると、端末17が同結果を登
録するリクエストをサーバ10に送信する。このリクエ
ストを受けて、サーバ10は工事情報データベース11
に同結果を格納する。こうして、上記工事結果の情報が
工事情報管理システムに登録される(図1および図2の
ステップS9)。
る工事情報管理方法および工事情報管理システムによれ
ば、以下のような多くの優れた効果を得ることができる
ようになる。
ば、工事に含まれる単位作業の作業方法(リスク低減
策)と、それによるリスクの程度を客観的数値であらわ
したリスク度合いによって、すべての単位作業が標準化
される。したがって、これら工事に関わる複数の担当
者、および複数の工事請負先あるいは工事発注元などに
おいて、単位作業に対する認識が統一される。そして、
この統一された認識に基づいて工事を施工することによ
り、工事情報を的確に管理することができるようにな
る。
上記単位作業を行う方法、すなわちリスク低減策を画像
情報とともに表示することにより、それら単位作業とそ
のリスク低減策のあいまい性が排除され、標準化がいっ
そう徹底して行われるようになる。このため、工事関係
者の認識をより容易かつ精度高く統一することができる
ようになる。
業にリスク度合いを関連付け、それら関連付けたリスク
度合いを集計して、それをもとに工事のリスク評価基準
であるリスクレベルを演算する。これにより、複数の工
事を扱う際にそれら工事に対して重要度の付与が可能に
なって重点指向の管理が容易に行えるようになり、工事
情報を効率的に管理することができるようになる。
日単位で出力されるため、またその工事に含まれる単位
作業がそれの行われる時間帯に関連付けされるため、工
事をいっそうきめ細かく管理することができる。これに
より、安全パトロールの実施や現場監督の配置など、そ
れら工事を管理するための、日毎あるいは時間帯別のス
ケジュールを容易に立案することができるようになる。
また、工事に含まれる作業内容とその工数を的確に把握
することができるため、それにかかるおおよその費用の
算出が可能となり、適正なコスト管理ができるようにな
る。
細かく管理されるため、工事を申請の段階で、あるいは
工事を施工するときに、各単位作業に対するリスク低減
策を的確に把握することが可能となり、危険を回避して
工事の安全性を確実に確保することができるようにな
る。
事に関連付けられるリスクレベルの演算が行われる。こ
のため、リスク度合いの高い単位作業、すなわち危険性
の高い作業が重点指向されるかたちで工事情報を管理す
ることができるようになる。
する工事請負先によって行われる。したがって、安易な
予想によらない正確な情報に基づいて工事を管理するこ
とができるようになる。
ュータネットワーク上に構築されるため、工事請負先お
よび工事発注元における工事情報の登録や確認、承認、
そしてメンテナンスなど、さまざまな情報の授受がきわ
めて迅速に行われるようになる。そしてこの効果は、工
事請負先や工事発注元の関係各部署が地理的に離隔して
いるほど、またその数が多いほど顕著に得られる。
それをアクセスする端末(クライアント)13〜17に
て構成することにより、工事情報を一元的に管理するこ
とが容易になり、工事請負先および工事発注元において
いっそう的確に情報を共有することができるようにな
る。
トワークやインターネットなどの既存の基盤のうえに構
築するため、同システムを経済的かつ容易に開発するこ
とができる。また、利用者にとっては利用しやすく操作
性の高いものとすることができる。
工する工事請負先が、工事通知書や作業者リスト、リス
ク評価シートなど、その工事に関する各種証書類を承認
印を含むかたちで各々において印刷する。したがって、
当日行われる工事やその工事現場への作業者の入退場な
どを容易に照合することができる。これにより、不正な
工事や部外者の侵入などを未然に防止することができる
ようになる。
して実施してもよい。 ・上記実施の形態においては、単位作業を行う方法すな
わちリスク低減策を選択する際に、そのリスク低減策を
画像情報により確認することができる例について説明し
たが、この画像情報は必ずしも必要ない。画像情報がな
くても、単位作業とそのリスク低減策についての認識を
統一することができれば、工事情報の好適な標準化を図
ることができる。
や承認の依頼、また承認の決定などが工事発注元の関係
各部署や工事請負先などに電子メールを使って通知され
る例について説明したが、必ずしもこれに限定されるも
のではない。たとえば、電話やファクシミリなどによっ
て通知されてもよい。
各種証書類は、工事請負先が工事情報管理サーバ10か
ら送信されてきた書式情報付き印刷用データを印刷する
ことによって発行される例について説明したが、必ずし
もこの場合に限定されるものではない。サーバ10から
工事請負先に送信する印刷用データは書式情報付きとす
る必要はない。もっともこの場合には、あらかじめ印刷
書式を規定して、標準化しておくことが望ましい。
ク評価基準であるリスクレベルは1日単位の工事に対し
て関連付けられる場合について例示したが、必ずしもこ
の場合に限定されるものではない。たとえば、半日単位
あるいは1週間単位の工事に対してリスクレベルを付与
してもよい。
にて工事情報を登録する際のリスク評価の結果に問題が
ある場合には、同工事情報の入力内容を修正する必要が
あったが、この修正は必ずしも必要ではない。他にリス
ク低減策がない場合、あるいは費用の面で制限がある場
合など、入力した工事情報の内容の修正をしないでその
可否の判断を工事発注元に委ねることができるようにし
てもよい。
理システムに対する情報の入力が工事請負先によってな
される場合について例示したが、必ずしもこの場合に限
定されるものではない。工事情報の入力が、工事発注元
によってなされてもかまわない。
となる施設が1つの工場内にある場合について説明した
が、これら工場などは複数あってもよい。その場合、工
事発注元の関連各部署が分散して存在していてもよい。
を1つとして説明したが、複数あってももちろんよい。
この場合、上記工事情報管理システムが管理するサービ
スサイトをアクセス可能な端末は複数存在してもよい。
そしてその端末は、インターネットを介して同システム
にアクセスしてもよいし、工事発注元の敷設するネット
ワークに直接接続されていてもよい。
先、および工事発注元の各部署は各々が備えている固定
端末を使用して上記工事情報管理システムにアクセスす
る場合について例示したが、必ずしもこれに限定される
ものではない。これら端末は他部署のものであってもよ
いし、該工事と関係のない部署に備えられた端末であっ
てもよい。また、携行可能な携帯端末であってもよい。
要は、同システムにアクセスすることができさえすれば
よい。
理システムをコンピュータネットワーク上に構築する例
について説明したが、必ずしもネットワークを必要とし
ない。独立したコンピュータシステム上に同システムを
構築しても、工事に含まれる単位作業やそのリスク低減
策について標準化を図ることができるようになる。ま
た、それら工事および単位作業に客観的数値であるリス
ク度合いおよびリスクレベルを関連付けることにより、
工事を効率的に管理することができるようになる。
業の対象が工事である場合について例示したが、必ずし
もこれに限定されるものではない。その対象は工事に限
らず、広く一般産業において行われる作業についても上
記実施の形態に準じたかたちで適用することができる。
の形態についてそのシステム構成例を示すブロック図。
ー例を示すフローチャート。
バが行う処理手順例を示すフローチャート。
例を示す説明図。
を示す説明図。
例を示す説明図。
を示す説明図。
す説明図。
よるリスク度合い一覧表の例を示す説明図。
ク低減策の入力画面の例を示す説明図。
報表示画面の例を示す説明図。
演算する手順例を示すフローチャート。
判定する基準例を示す説明図。
認画面の例を示す説明図。
例を示す説明図。
例を示す説明図。
示す説明図。
面の例を示す説明図。
例を示す説明図。
を示す説明図。
類の印刷手順例を示す概念図。
の作業者リストの例を示す説明図。
を示す説明図。
例を示す説明図。
ス、12…作業者情報データベース、13〜17…端
末、18…プリンタ、19…ハンディ端末、20…リス
ク情報データベース。
Claims (20)
- 【請求項1】申請に必要とされる作業情報をコンピュー
タ支援のもとに管理する方法であって、 各種作業の内容に対応してそれら作業のリスク度合いを
示すリスク情報を用意し、作業内容の入力に併せて、こ
のリスク情報に基づき当該作業内容に対応するリスク度
合いが選択されることで、それら作業内容とリスク度合
いとを関連付けした情報を作業情報として出力すること
を特徴とする作業情報管理方法。 - 【請求項2】前記作業内容の入力は、それら作業の内容
を単位作業別に時間帯を区切るかたちで行われ、前記リ
スク情報は、それら単位作業に対して前記リスク度合い
を付与した情報として用意され、前記作業情報の出力
は、前記入力された単位作業毎にその対応するリスク度
合いが選択されることに基づいて該当する作業内容全体
としてのリスク評価基準であるリスクレベルを演算した
のち、該演算結果を同作業内容に関連付けするかたちで
行われる請求項1記載の作業情報管理方法。 - 【請求項3】前記作業情報の出力は、前記リスクレベル
を1日単位で演算して、その結果を1日分の作業内容に
関連付けするかたちで、かつ前記単位作業毎に選択され
たリスク度合いをそれら単位作業の行われる時間帯に関
連付けするかたちで行われる請求項2記載の作業情報管
理方法。 - 【請求項4】前記リスクレベルの演算が、任意の作業内
容においてこれに含まれる単位作業の別に選択されたリ
スク度合いの最高値に基づいて行われる請求項2または
3記載の作業情報管理方法。 - 【請求項5】前記リスク情報は、前記各単位作業に対す
るリスク度合いを標準化するための情報を含むかたちで
用意される請求項2〜4のいずれかに記載の作業情報管
理方法。 - 【請求項6】前記各単位作業に対するリスク度合いを標
準化するための情報が、それら単位作業およびリスクの
内容を具体的に画像表示する情報である請求項5記載の
作業情報管理方法。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の作業情報
管理方法において、 前記入力された作業内容に関する情報および前記出力さ
れた作業情報は、ネットワークを介してその評価者と共
有されることを特徴とする作業情報管理方法。 - 【請求項8】請求項7記載の作業情報管理方法におい
て、 前記共有される情報に対して前記評価者による承認操作
が行われることにより、同情報に電子的に承認情報が付
加されることを特徴とする作業情報管理方法。 - 【請求項9】前記申請が工事申請であるとともに、前記
作業が工事作業であり、少なくとも前記作業内容の入力
およびリスク度合いの選択は1乃至複数の工事請負先に
おいて行われ、前記承認情報の付加は工事発注元におい
て行われる請求項8記載の作業情報管理方法。 - 【請求項10】請求項9記載の作業情報管理方法におい
て、 前記共有され、かつ前記承認情報の付加された情報は工
事現場に掲示するためのリスク評価シートとして工事請
負先において印刷出力されることを特徴とする作業情報
管理方法。 - 【請求項11】申請に必要とされる作業の内容を入力す
るための作業内容入力手段と、 各種作業の内容に対応してそれら作業のリスク度合いを
示すリスク情報が格納されたリスク情報格納手段と、 前記作業内容入力手段を通じた作業内容の入力に併せ
て、前記リスク情報格納手段に格納されているリスク情
報に基づき当該作業内容に対応するリスク度合いが選択
されることで、それら作業内容とリスク度合いとを関連
付けして出力する作業情報出力手段と、 を備える作業情報管理システム。 - 【請求項12】前記作業内容入力手段は、前記作業の内
容を単位作業別に時間帯を区切って入力するものであ
り、 前記リスク情報は、それら単位作業に対して前記リスク
度合いを付与した情報であり、 前記作業情報出力手段は、前記入力された単位作業毎に
その対応するリスク度合いが選択されることに基づいて
該当する作業内容全体としてのリスク評価基準であるリ
スクレベルを演算し、該演算結果を同作業内容に関連付
けして出力するものである請求項11記載の作業情報管
理システム。 - 【請求項13】前記作業情報出力手段は、前記リスクレ
ベルを1日単位で演算して、その結果を1日分の作業内
容に関連付けして出力するとともに、前記単位作業毎に
選択されたリスク度合いをそれら単位作業の行われる時
間帯に関連付けして出力する請求項12記載の作業情報
管理システム。 - 【請求項14】前記リスクレベルの演算が、任意の作業
内容においてこれに含まれる単位作業の別に選択された
リスク度合いの最高値に基づいて行われる請求項12ま
たは13記載の作業情報管理システム。 - 【請求項15】前記リスク情報は、前記各単位作業に対
するリスク度合いを標準化するための情報を含む請求項
12〜14のいずれかに記載の作業情報管理システム。 - 【請求項16】前記各単位作業に対するリスク度合いを
標準化するための情報が、それら単位作業およびリスク
の内容を具体的に画像表示する情報である請求項15記
載の作業情報管理システム。 - 【請求項17】請求項11〜16のいずれかに記載の作
業情報管理システムにおいて、 前記作業内容入力手段を通じて入力された情報および前
記作業情報出力手段を通じて出力される情報をネットワ
ークを介してその評価者と共有させる手段をさらに備え
ることを特徴とする作業情報管理システム。 - 【請求項18】請求項17記載の作業情報管理システム
において、 前記共有される情報に対して前記評価者による承認操作
が行われることに基づき同情報に電子的に承認情報を付
加する手段をさらに備えることを特徴とする作業情報管
理システム。 - 【請求項19】前記申請が工事申請であるとともに、前
記作業が工事作業であり、少なくとも前記作業内容入力
手段および前記作業情報出力手段は1乃至複数の工事請
負先におかれ、前記承認情報を付加する手段は工事発注
元におかれる請求項18記載の作業情報管理システム。 - 【請求項20】請求項19記載の作業情報管理システム
において、 前記共有され、かつ前記承認情報の付加された情報を工
事現場に掲示するためのリスク評価シートとして印刷出
力する手段を前記工事請負先にさらに備えることを特徴
とする作業情報管理システム。
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