JP2021144671A - 工事事業者マッチングサーバ、工事事業者マッチングシステム、工事事業者マッチング方法 - Google Patents

Abstract

【課題】工事の種類や内容、元請企業の希望、受注候補企業の職人数や保有資格などの情報から受注候補企業を評価することで、当該工事に対して適切なパフォーマンスを期待できると考えられる受注候補企業を元請企業に提案する工事事業者マッチングサーバ、工事事業者マッチングシステム、工事事業者マッチング方法を提供する。【解決手段】工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチングサーバであって、受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付部と、発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付部と、受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、発注者が当該案件を発注する先として、受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティング部と、発注者からの求めに応じて、レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチング部と、を備える。【選択図】図４

Description

本開示は、工事事業者マッチングサーバ、工事事業者マッチングシステム、工事事業者マッチング方法に関する。

各種工事は、仕事を元請けした企業が発注者となり、更にその仕事を複数の専門工事業者（受注者）に割り振ることで、技術を補い、人員を確保して行われていることが一般的である。一方で、受注候補業者となる専門工事業者は、従業員数が２〜９名程度の小さい法人が全体の７０％を占めている。このため、近年、発注者が受注候補企業を探索し、仕事を依頼するために必要な経済的、時間的コストが嵩むことが大きな課題となっている。一方で、受注候補業者側にとっては、人員が限られた中、新たな発注者を探索することが困難となってきている。従って、元請企業と受託候補企業との間で、効率的、効果的なマッチングシステムの需要が高まっている。

例えば、特許文献１には、建築工事において新規取引業者を開拓するシステムが開示されている。しかし、特許文献１に開示されるシステムは、工事の種類、または工事が行われる現場からの距離などを、受注の可能性がある企業の情報と単純に突き合わせて受注企業が選定されることから、そのマッチングの精度が高いとは言えなかった。

特開２００６−１１７７３

本開示は以上のような従来の欠点に鑑み、工事の種類や内容、元請企業の希望、受注候補企業の職人数や保有資格などの情報から受注候補企業を評価することで、当該工事に対して適切なパフォーマンスを期待できると考えられる受注候補企業を元請企業に提案する。更に、受注候補企業の過去の実績や評価などの信用情報を提供することで、元請企業が効果的、効率的に受注候補企業の選定を行うことができるサーバ及び方法、プログラムを提供することを目的としている。なお、これにより、受注候補企業から見れば、これまで取引のなかった発注者の案件も含め、自社の得意とする案件について、効率的に受注できることに繋がる。

本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より明らかになるであろう。ただし、図面は解説のためのものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

上記課題を解決するための本開示の主たる発明は、
工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチングサーバであって、
受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付部と、
発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付部と、
前記受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、前記発注者が当該案件を発注する先として、前記受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティング部と、
前記発注者からの求めに応じて、前記レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチング部と、
を備えることを特徴とする。

本発明によれば、元請企業が効果的、効率的に受注候補企業の選定を行うことができ、受注候補企業が、これまで取引のなかった発注者の案件も含め、自社の得意とする案件について、効率的に受注できることに繋がる。
る。

本実施形態に係る工事事業者マッチングシステムの全体構成例を示す図。 各端末間での情報のやり取りとサーバ装置１の情報処理内容を示す模式図。 サーバ装置１のハード構成例を示す図。 サーバ装置１の機能構成例を示す図。 発注者情報記憶部１３１に記憶される情報の構成例を示す図。 受注候補者情報記憶部１３２に記憶される情報の構成例を示す図。 案件情報記憶部１３３に記憶される情報の構成例を示す図。 受注候補者レーティング部１１４が作成するリスト画面の例を示す図。 評価情報記憶部１３４に記憶される情報の構成例を示す図。 受注候補者レーティング部が比較する案件情報と受注候補者情報の例を示す図。 案件情報提示処理の例を示す模式図。

本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態は、以下のような構成を備える。
［項目１］
工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチングサーバであって、
受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付部と、
発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付部と、
前記受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、前記発注者が当該案件を発注する先として、前記受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティング部と、
前記発注者からの求めに応じて、前記レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチング部と、
を備えることを特徴とする、工事事業者マッチングサーバ。
［項目２］
前記案件情報は、前記発注者が指定する、前記受注候補者に求める、前記案件の受注条件を含むこと、
を特徴とする、項目１に記載の工事事業者マッチングサーバ。
［項目３］
更に、前記発注者の求めに応じて、前記受注候補者の信用情報を発注者に提示する信用情報提示部を備えること、
を特徴とする、項目１または２に記載の工事事業者マッチングサーバ。
［項目４］
更に、発注者と受注者または受注候補者の間での評価情報を受付ける評価情報受付部を備え、
前記受注候補者レーティング部は、前記評価情報を加味してレーティングすること、
を特徴とする、項目１から３に記載の工事事業者マッチングサーバ。
［項目５］
工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチングシステムであって、
受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付機能と、
発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付機能と、
前記受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、前記発注者が当該案件を発注する先として、前記受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティング機能と、
前記発注者からの求めに応じて、前記レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチング機能と、
を備えることを特徴とする、工事事業者マッチングシステム。
［項目６］
工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチング方法であって、
受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付ステップと、
発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付ステップと、
前記受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、前記発注者が当該案件を発注する先として、前記受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティングステップと、
前記発注者からの求めに応じて、前記レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチングステップと、
を備えることを特徴とする、工事事業者マッチング方法。

＜実施の形態の詳細＞
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。

＝＝概要＝＝
図１は工事事業者マッチングシステムの全体構成を示す図である。図１に示すように、工事事業者マッチングシステムは、サーバ装置１、複数の発注者端末３、複数の受注候補者端末４、複数の事業者端末５を含む。サーバ装置１は、ネットワーク２を介して発注者端末３、受注候補者端末４、事業者端末５と接続される。発注者端末３、受注候補者端末４、事業者端末５は１台だけ示してあるが、これ以上存在してもよいことは言うまでもない。また、発注者端末３、受注候補者端末４、事業者端末５の具体的な機器は、携帯端末およびパーソナルコンピュータに限定されず、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、その他の電子機器であってもよい。

＝＝発注者端末３＝＝
発注者端末３は、工事を元請して他の工事事業者に発注をかける発注者が操作するコンピュータである。発注者端末３は、たとえば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。発注者は、たとえば発注者端末３で実行されるアプリケーションやＷｅｂブラウザによりサーバ装置１にアクセスすることができる。

＝＝受注候補者端末４＝＝
受注候補者端末４は、前記発注者からの仕事を受注する受注候補者（及び、当該受注候補者の中から、正式に発注者から発注を受けた場合は受注者となる）が操作するコンピュータである。受注候補者端末４は、たとえば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。受注候補者は、たとえば受注候補者端末４で実行されるアプリケーションやＷｅｂブラウザによりサーバ装置１にアクセスすることができる。

＝＝事業者端末５＝＝
事業者端末５は、サーバ装置１を使用して事業を行う事業者が操作するコンピュータである。事業者端末５は、たとえば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。事業者は、たとえば事業者端末５で実行されるアプリケーションやＷｅｂブラウザによりサーバ装置１にアクセスすることができる。

以下、サーバ装置１の構成について説明する。

図３は、本実施形態のサーバ装置１のハードウェア構成例を示す図である。サーバ装置１は、ＣＰＵ１０１、メモリ１０２、記憶装置１０３、通信インタフェース１０４、入力装置１０５、出力装置１０６を備える。記憶装置１０３は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース１０４は、ネットワーク２に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット（登録商標）に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）コネクタやＲＳ２３２Ｃコネクタなどである。入力装置１０５は、たとえばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどを通じてデータの入力を受け付ける装置である。出力装置１０６は、データを出力する、たとえばディスプレイやプリンタ、スピーカなどを備える。

図４は、サーバ装置１の機能構成を示すブロック図である。図４に示すように、サーバ装置１は、発注者情報受付部１１１と、受注候補者情報受付部１１２と、案件情報受付部１１３と、受注候補者レーティング部１１４と、マッチング部１１５と、メッセージ送受信部１１６と、信用情報提示部１１７と、評価情報受付部１１８の各機能部と、発注者情報記憶部１３１と、受注候補者情報記憶部１３２と、案件情報記憶部１３３と、評価情報記憶部１３４の各記憶部と、を含んで構成される。

なお、上記各機能部は、サーバ装置１が備えるＣＰＵ１０１が記憶装置１０３に記憶されているプログラムをメモリ１０２に読み出して実行することにより実現され、上記各記憶部は、サーバ装置１が備えるメモリ１０２及び記憶装置１０３が提供する記憶領域の一部として実現される。

ここで、本実施の形態において、発注者情報記憶部１３１と、受注候補者情報記憶部１３２と、案件情報記憶部１３３と、評価情報記憶部１３４とのデータ構成について示す。

発注者情報記憶部１３１は、発注者情報受付部１１１が受け付けた、図５に一例を示す発注者情報を記憶する。図５に示すように、発注者情報は、一例として、会社名、担当者名、会社属性（個人事業主又は法人、対応業務範囲）、本社所在地（都道府県市区町村、住所）、設立年、保有資格（建設業許可の有無）、資本金、主要取引先（公開可、公開不可含む）、加入保険、対応可能エリア、自社請け可能職種、対応可能工事、工事可能な職人数、材工（可否）、基本人工単価、坪単価、平米単価、人工請けの可否、自社職人数、自社現場管理者数、外注にて対応可能な職種、対応可能業務、経営事項審査（有無）、グリーンサイト登録（有無）、得意な案件ジャンル、案件プロジェクト（新築ＯＲ改修工事など）、月間完工額、月間対応件数、過去最大の案件規模、代表者の年齢、代表者の性別、代表者の前職情報や起業背景、受発注に対する希望、経営課題、発注形態、発注者ポジション、協力会社数、売上、平均工事単価、年間工事発注件数（社あたり）（平均値）、年間売上目安（社あたり）（平均値）、現場管理・常駐の有無、着工前金相談可否、繁忙期・閑散期、施工後のメンテナンス対応数、既存協力会社に選ばれている理由、などの情報から構成される。

受注候補者情報記憶部１３２は、受注候補者情報受付部１１２が受け付けた、図６に一例を示す受注候補者情報を記憶する。図６に示すように、前記受注候補者情報は、一例として、大きく基本情報、詳細情報、信用情報の３種類を含むがそれに限定されない。前記基本情報は一例として、企業名、区分、本社所在地、設立年月日、会社形態、資本金、社員数、前年度の売上、担当者名、担当者の連絡先、代表者の年齢、代表者の性別、代表者の業界経験年数、ホームページＵＲＬなどの情報から構成される。前記詳細情報は一例として、自社請け可能職種、対応可能エリア、得意工事、得意物件ジャンル、加入保険、保有資格、建設業許可、作業時間帯、受注方式、自社職人数、自社現場管理者数、対応可能業務、材料工面、月間対応件数、メイン職種における職人雇用数、自社工場の有無と広さ、職人の空きスケジュールなどの情報から構成される。前記信用情報は一例として、最低人工単価、月間平均完工高、月間対応件数、最低坪単価、最大の案件規模、グリーンサイト登録、過去実績、経営事項審査、工事会社ランク、外注にて対応可能工事、反社会的勢力チェック、主要取引先などの情報からなる。なお、前記過去実績には、受注候補者が過去に受注した案件において、指定された工期、予算、工事や施工等の品質等に対する自己評価の情報と、受注候補者情報受付部１１２が、受注候補者端末４上で実行される、スケジュール管理や予算管理機能などを持つアプリケーションやプログラムなどから受け付けた、予定された工期や予算とのずれに関する情報を含む。

案件情報記憶部１３３は、案件情報受付部１１３が受け付けた、図７に一例を示す案件情報を記憶する。図７に示すように、前記案件情報は、例えば、一例として、案件名、募集エリア（都道府県）、現場住所、物件ジャンル、工事分類（新築工事・改修工事・新設工事・維持管理・整備工事・増改築工事・リフォーム工事・修理・修繕工事・大規模修繕工事・新装工事・改装工事・解体等）、募集職種、着工予定日、完工予定、募集期限、現場作業時間、材料手配（有無）、特記事項（材料の指定等）、必要職人数、社員数、工事内容（詳細）、概算発注金額、基本人工単価、現地調査希望（有無）、現調費（有無）、諸経費（有無）、支払日、現場資料（有無）、現場資料・図面（添付）、打合せ方法、打合せ候補日、必要スキル、必要資格、必要な保険、必要書類（保険・資格）、会社形態、物件規模（施工期間目安）、請負形態（人工・一式請負）、緊急性（有無）、完了報告（完工後写真提示の有無）、施主立ち合い工事（在宅可否）、選考基準、希望する企業像、その他特記事項などの情報から構成される。

評価情報記憶部１３４は、評価情報受付部１１８が受信した、図９に一例を示す評価情報を記憶する。図９に示すように、評価情報には、例えば、一例として、発注者から受注者（受注候補者を含む）に対しての評価の情報と、受注者（受注候補者を含んでもよい）から発注者に対しての評価の情報が含まれる。発注者から受注者に対しての評価情報には、例えば、工事発注先を検討する面談後の評価として、合否結果（発注するか否かの判断）、発注判断予定日、合否結果理由、人柄・印象、コミュニケーション、意欲、対応力、マナー、ＩＴリテラシー、金額、再依頼可能性（有無）、募集期限、着工予定（対象工事）、完工予定（対象工事）、打合せ方法などの情報から構成される。また、発注者から受注者に対しての評価情報には、例えば、完成後（工事完了後）評価として、既存／新規（協力会社属性）、評価する会社名、対人との会話力、現場での対応力、マナー、施工能力、金額、総合点などの情報から構成される。なお、前記施工能力には、発注者が当該受注者に発注した案件において、指定された工期、予算、工事や施工等の品質等に対する評価の情報を含む。更に、受注者から発注者に対しての評価情報には、例えば、発注企業社名、現場段取り（事前資料等）、現場段取り（支給材料）、現場段取り（工程調整）、現場段取り（仮設・安全面）、施工指示、金額、施工評価点合計、レスポンス力、トラブル対応力、報連相力、対応力合計、総合点、評価コメントなどの情報から構成される。

以上がサーバ装置１のデータ構成についての説明である。

ここで、本実施の形態において、発注者情報受付部１１１と、受注候補者情報受付部１１２と、案件情報受付部１１３と、受注候補者レーティング部１１４と、マッチング部１１５と、メッセージ送受信部１１６と、信用情報提示部１１７と、評価情報受付部１１８の機能について示す。

発注者情報受付部１１１は、ネットワーク２を介して、発注者端末３から、発注者に関する情報を受付ける。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。なお、当該発注者情報は、サーバ装置１を用いて事業を行う事業者が、前記発注者へのヒアリングやアンケート等で回収した情報をサーバ装置１に直接入力してもよいし、ネットワーク２を介して、事業者端末５から入力してもよい。

受注候補者情報受付部１１２は、ネットワーク２を介して、受注候補者端末４から、受注候補者に関する情報を受付ける。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。なお、当該受注候補者情報は、サーバ装置１を用いて事業を行う事業者が、前記受注候補者へのヒアリングやアンケート等で回収した情報をサーバ装置１に直接入力してもよいし、ネットワーク２を介して、事業者端末５から入力してもよい。更に、例えば職人の空きスケジュールなど、受注候補者情報の一部の情報は、受注候補者端末４上で実行される、スケジュール管理や予算管理機能などを持つアプリケーションやプログラムなどとの連携で自動的に受け付けてもよい。

案件情報受付部１１３は、ネットワーク２を介して、発注者端末３から、案件に関する情報を受付ける。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。なお、当該案件情報は、サーバ装置１を用いて事業を行う事業者が、前記発注者へのヒアリングやアンケート等で回収した情報をサーバ装置１に直接入力してもよいし、ネットワーク２を介して、事業者端末５から入力してもよい。

受注候補者レーティング部１１４は、前記受注候補者情報と、前記案件情報を比較し、当該案件を発注する先としてどの程度適切であるかをレーティングし、評価が高い順に前記受注候補者のリストを作成する。レーティングは大きく、エリア条件、スペック条件、特徴条件に分けられる。当該比較の一例を図１０に示し、以下に例を記す。また、受注候補者レーティング部１１４が作成するリスト画面例を図８に示す。

受注候補者レーティング部１１４は、一例として、受注候補者をエリア条件によってレーティングする。この場合、受注候補者レーティング部１１４は、例えば、前記案件情報に含まれる工事場所の情報と、前記受注候補者情報に含まれる本社所在地、対応可能エリアなどの情報を比較し、両者の距離が一定のレンジに含まれた場合には加点をする。例えば、前記両者の距離は近いほど余計なコストが掛からないため、２０ｋｍ以内、２０ｋｍ〜５０ｋｍ、５０ｋｍ以上で加点する点数を変えるなどの処理を行ってもよいがこれに限定されない。

また、受注候補者レーティング部１１４は、一例として、受注候補者をスペック条件によってレーティングする。この場合、受注候補者レーティング部１１４は、例えば、前記案件情報に含まれる工事分類、工事内容などの情報と、前記受注候補者情報に含まれる得意工事、得意物件ジャンルなどの情報を比較し、マッチ度が高い場合に加点する。前記案件情報に含まれる募集職種、必要スキルなどの情報と、前記受注候補者情報に含まれる自社請け職種、対応可能業務などの情報を比較し、マッチ度が高い場合に加点する。当該スペック条件の比較の一例を図１０に示すがこれに限定されない。

更に、受注候補者レーティング部１１４は、一例として、受注候補者を特徴条件によってレーティングする。この場合、前記発注者が小規模かつ緊急性が高い案件ほど、個人事業主への依頼を希望し、また緊急性の有無に関わらず、案件の規模が中〜大規模になると法人への依頼を希望することから、受注候補者レーティング部１１４は、例えば、前記案件情報に含まれる緊急性の有無、概算発注金額などの情報と、前記受注候補者情報に含まれる会社形態、設立年月日などの情報を比較し、マッチ度が高い場合に加点する。

更に、受注候補者レーティング部１１４は、一例として、案件の工種に応じて、とある資格を保有していること、とある保険に加入していなければならないことなどの、受注候補者に必須な条件が設定される場合、当該条件をクリアしている受注候補者に更に加点をしてもよい。

更に、受注候補者レーティング部１１４は、一例として、受注者候補情報記憶部１３２に含まれる、予定された工期、予算等に対する実績のずれの情報を基に、当該案件を発注する先としてどの程度適切であるかをレーティングしてもよい。この場合、受注候補者レーティング部１１４は、工期に関しては、予定された工期よりも早く工事が完了、または予定通りに工事が完了した案件を持つ受注候補者には加点しても良く、予算に関しては当初の予算内で工事が完了した案件持つ受注候補者には場合には加点してもよい。なお、受注候補者レーティング部１１４は、工期に関しては、予定された工期よりも遅く工事が完了した案件を持つ受注候補者には減点しても良く、予算に関しては当初の予算を超えて工事が完了した案件持つ受注候補者には減点してもよいし、遅れや予算超過の程度によって減点の程度を変えてもよいが、これに限定されない。

なお、受注候補者レーティング部１１４は、一例として、受注候補者を評価情報によってレーティングしてもよい。この場合、受注候補者レーティング部１１４は、例えば、評価情報記憶部１３４に含まれる、発注者から受注者を評価した情報から、人柄・印象、意欲、対応力、工事や施工等の品質などの項目に対し、高い評価を得ている受注候補者に加点してもよいが、これに限定されない。

マッチング部１１５は、発注者端末３に対して受注候補者のリストを提示する。当該リストは、前記受注候補者レーティング部１１４がレーティングした順に、前記受注候補者情報の一部を含む形で作成される。また、当該リストには、当該点数を含んでもよいし、前記評価情報を含んでもよい。また、マッチング部１１５は、発注者端末３に対して、前記発注者が１件以上の受注候補者に対して、発注先を決定するための面談を依頼（スカウトメール）する機能を提供する。更に、マッチング部１１５は、発注者端末３に対して、前記発注者が１件以上の受注候補者に対して、発注の意思を表明（発注連絡）する機能を提供する。更に、マッチング部１１５は、発注者が検討に当たって条件を追加、削減することができる検索機能を提供してもよい。更に、マッチング部１１５は、発注者が検討中に気になった受注候補者を記憶するための機能（お気に入り機能）を提供してもよい。

メッセージ送受信部１１６は、発注者端末３と受注候補者端末４の間で、案件に関する質疑応答等ができる機能を提供する。メッセージ送受信部１１６は、発注者端末３にメッセージ入力フォームを提示する。前記発注者は案件を指定した上でメッセージを入力し、ネットワーク２を通じて受注候補者端末４に、案件に対する申込の促進や興味の有無等を確認するメッセージを送信する。当該メッセージを受信した受注候補者は、受注候補者端末４に返信を入力することで前記発注者端末３にメッセージを送信できる。また、メッセージ送受信部１１６は、受注候補者端末４にメッセージ入力フォームを提示する。前記受注候補者は案件を指定した上で当該入力フォームにメッセージを入力し、ネットワーク２を通じて発注者端末３に、案件に対する質問や受注のための条件等を確認するメッセージを送信する。当該メッセージを受信した発注者は、発注者端末３に返信を入力することで前記受注候補者端末４にメッセージを送信できる。

信用情報提示部１１７は、受注候補者情報記憶部１３２に記憶される受注候補者情報のうち、信用に関する情報（以下、信用情報）を、発注者に対して提示する。信用情報提示部１１７は、発注者端末３からのリクエストがあった場合に、発注者端末３に対して前記受注候補者の信用情報を提示する。

評価情報受付部１１８は、ネットワーク２を介して、発注者端末３から、受注候補者または受注者への評価に関する情報、受注候補者端末４から、発注者への評価に関する情報（以下、評価情報）を受付ける。評価情報受付部１１８は、発注者端末３および受注候補者端末４に対して、評価を入力する入力フォームを提示する。当該評価は、当該入力フォームに用意された点数や段階、〇、△、×などの評価を示す記号、表情、サムアップ、ジェスチャー、風景などの心象、印象を表す記号などを選択することで評価してもよいし、前記発注者または前記受注者からテキストを受付けてもよい。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。なお、当該評価情報は、サーバ装置１を用いて事業を行う管理者が、前記発注者および前記受注候補者へのヒアリングやアンケート等で回収した情報をサーバ装置１に直接入力してもよいし、ネットワーク２を介して、事業者端末５から入力してもよい。

また、評価情報受付部１１８が発注者端末３および受注候補者端末４に対して提示する入力フォームには、評価情報記憶部１３４に記載された項目に関して、前段落に記載する手法で評価を入力させる内容が含まれており、発注者が受注者に対し、完成後評価として前記施工能力を評価する入力フォームには、当該発注者が当該受注者に発注した案件において、指定した工期、予算、工事や施工等の品質等を評価する内容を含んでいてもよい。

以上がサーバ装置１の機能構成についての説明である。

１ サーバ装置
２ ネットワーク
３ 発注者端末
４ 求人者端末
１０１ ＣＰＵ
１０２ メモリ
１０３ 記憶装置
１０４ 通信インタフェース
１０５ 入力装置
１０６ 出力装置
１１１ 発注者情報受付部
１１２ 受注候補者情報受付部
１１３ 案件情報受付部
１１４ 受注候補者レーティング部
１１５ マッチング部
１１６ メッセージ送受信部
１１７ 信用情報提示部
１１８ 評価情報受付部
１３１ 発注者情報記憶部
１３２ 受注候補者情報記憶部
１３３ 案件情報記憶部
１３４ 評価情報記憶部

Claims (6)

1. 工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチングサーバであって、
   受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付部と、
   発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付部と、
   前記受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、前記発注者が当該案件を発注する先として、前記受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティング部と、
   前記発注者からの求めに応じて、前記レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチング部と、
   を備えることを特徴とする、工事事業者マッチングサーバ。
2. 前記案件情報は、前記発注者が指定する、前記受注候補者に求める、前記案件の受注条件を含むこと、
   を特徴とする、請求項１に記載の工事事業者マッチングサーバ。
3. 更に、前記発注者の求めに応じて、前記受注候補者の信用情報を発注者に提示する信用情報提示部を備えること、
   を特徴とする、請求項１または２に記載の工事事業者マッチングサーバ。
4. 更に、発注者と受注者または受注候補者の間での評価情報を受付ける評価情報受付部を備え、
   前記受注候補者レーティング部は、前記評価情報を加味してレーティングすること、
   を特徴とする、請求項１から３に記載の工事事業者マッチングサーバ。
5. 工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチングシステムであって、
   受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付機能と、
   発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付機能と、
   前記受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、前記発注者が当該案件を発注する先として、前記受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティング機能と、
   前記発注者からの求めに応じて、前記レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチング機能と、
   を備えることを特徴とする、工事事業者マッチングシステム。
6. 工事の発注者と受注者をマッチングする工事事業者マッチング方法であって、
   受注を希望する受注候補者の情報を受付ける受注候補者情報受付ステップと、
   発注者から、工事の案件に関する情報を受付ける案件情報受付ステップと、
   前記受注候補者情報と前記案件情報のマッチ度をもとに、前記発注者が当該案件を発注する先として、前記受注候補者がどの程度適切であるかをレーティングする受注候補者レーティングステップと、
   前記発注者からの求めに応じて、前記レーティングの結果を基に、マッチングを行うマッチングステップと、
   を備えることを特徴とする、工事事業者マッチング方法。
   
   
   

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