以下に添付図面を参照して、この発明に係る管理システム及び管理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、管理システム、及び管理プログラムに関する。本発明に係る管理システムは、管理対象を管理するシステムであり、例えば、管理対象を管理するための専用システム、あるいは、汎用的に用いられるコンピュータ(一例としては、サーバ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の如き携帯端末等)に対して管理対象を管理するための機能を実装することにより実現されるシステム等を含む概念である。また、管理システムは、例えば、いわゆる多重下請け構造が採用される業界又はその他の業界に適用され、一例としては、建設業界、IT業界等に適用される。また、管理システムは、例えば、管理状態特定情報格納手段、及び管理手段を備え、任意で、格納制御手段を備える。
なお、「管理対象」とは、管理システムに管理される対象であり、具体的には、有体物、及び無体物等を含む概念であり、例えば建設現場又はその他の任意の現場で用いられる資材や機材(資材や機材を「資機材」と適宜総称する)等の有体物、及び仕事(つまり、タスク)等の無体物を含む概念である。「資材」とは、例えば、木材やパネルのように動力を有さないものの総称であり、「機材」とは、例えば、高所作業車、フォークリフト、立馬、又はエレベータのように動力を有するものの総称である。
また、「管理状態特定情報格納手段」とは、多重下請け構造の相互に異なる階層に属する事業者間における管理対象の管理状態を特定する管理状態特定情報が格納されている手段である。
なお、「管理状態特定情報」とは、多重下請け構造の相互に異なる階層に属する事業者間における管理対象の管理状態を特定する情報である。なお、事業者とは、任意の業界の事業を営む個人又は団体(会社等の法人を含む)であり、例えば、建設事業者又はコンピュータ関連事業者等を含む概念である。また、「管理状態」とは、管理対象について管理する又は管理されるありさまであり、例えば、いずれの事業者が管理対象を管理するかを示す状態、又はどのような手法で管理対象を管理するかを示す状態等を含む概念である。
また、「管理対象を管理する」とは、例えば、管理対象についての任意の権利又は義務を有すること等を含む概念である。また、「どのような手法で管理対象を管理するか」とは、例えば、前述の管理対象についての任意の権利又は義務の具体的な内容に対応する概念等を含む概念である。なお、管理対象についての「権利」とは、管理対象に関する任意の権利であり、例えば、管理対象である資材又は機材を使用又は貸し出す権利、あるいは、管理対象である作業を実施する又は実施の依頼を行う権利等を含む概念である。また、管理対象についての「義務」とは、管理対象に関する任意の義務であり、例えば、管理対象である資材又は機材を監視又は維持する義務、あるいは、管理対象である作業を実施する義務等を含む概念である。
また、前述の「管理状態特定情報」とは、例えば、管理対象を管理する事業者を特定する情報、あるいは、管理対象を管理する手法を特定する情報(つまり、どのような手法で管理対象を管理するかを特定する情報)等を含む概念であり、一例としては、第1管理状態特定情報、及び第2管理状態特定情報を含む概念である。
また、「第1管理状態特定情報」とは、第1事業者と当該第1事業者の下請け事業者である第2事業者との間における管理対象の管理状態を特定する情報である。特に、管理対象が資機材である場合、「第1管理状態特定情報」とは、例えば、第2事業者が第1事業者から資機材を借り受けることに関する状態を特定する情報を含む概念である。「第2事業者が第1事業者から資機材を借り受けることに関する状態」とは、前述の「管理状態」に含まれるありさまの概念であり、例えば、第2事業者が第1事業者から資機材を借り受けることにより、当該第2事業者が管理対象を管理することを示す状態を含む概念である。つまり、「第2事業者が第1事業者から資機材を借り受けることに関する状態」とは、例えば、第1事業者が第2事業者に資機材を貸し出すことにより、当該第2事業者が管理対象を管理することを示す状態を含む概念であると解釈することもできる。
また、「第2管理状態特定情報」とは、第2事業者と当該第2事業者の下請け事業者である第3事業者との間における管理対象の管理状態を特定する情報である。特に、管理対象が資機材である場合、「第2管理状態特定情報」とは、例えば、第3事業者が第2事業者から資機材を借り受けることに関する状態を特定する情報を含む概念である。「第3事業者が第2事業者から資機材を借り受けることに関する状態」とは、前述の「管理状態」に含まれるありさまの概念であり、例えば、第3事業者が第2事業者から資機材を借り受けることにより、当該第3事業者が管理対象を管理することを示す状態を含む概念である。つまり、「第3事業者が第2事業者から資機材を借り受けることに関する状態」とは、例えば、第2事業者が第3事業者に資機材を貸し出すことにより、当該第3事業者が管理対象を管理することを示す状態を含む概念であると解釈することもできる。
また、資機材を借り受ける手法又は貸し出す手法は任意であるが、例えば、借り受ける手法としては第1借受手法又は第2借受手法を適用し、また、貸し出す手法としては第1貸出手法又は第2貸出手法を適用する場合を例示して説明する。
なお、「第1借受手法」とは、例えば、借り受け期間(つまり、管理対象を借り受ける期間)を定めて借り受ける手法を示す概念であり、また、「第2借受手法」とは、例えば、借り受け期間を定めずに借り受ける手法を示す概念である。また、「第1貸出手法」とは、例えば、貸し出し期間(つまり、管理対象を貸し出す期間)を定めて貸し出す手法を示す概念であり、また、「第2貸出手法」とは、例えば、貸し出し期間を定めずに貸し出す手法を示す概念である。
また、これらの各手段の具体的な適用手法は任意であり、例えば、第2事業者が第1事業者から管理対象を借り受ける手法に関わらず、当該第2事業者が第1事業者に対して当該管理対象を任意の手法で貸し出し可能となるように適用してもよいし、あるいは、第2事業者が第1事業者から管理対象を借り受ける手法に基づいて、当該第2事業者が第1事業者に対して当該管理対象を貸し出す手法を制限するように適用してもよい。
なお、以下の実施の形態では、限定されるものではないが、例えば、第2事業者が第1事業者から第1借受手法で管理対象を借り受けた場合、当該第2事業者が第1事業者に対して当該管理対象を第1貸出手法でのみ貸し出し可能となり、また、第2事業者が第1事業者から第2借受手法で管理対象を借り受けた場合、当該第2事業者が第1事業者に対して当該管理対象を第1貸出手法又は第2貸出手法の何れかで貸し出し可能となる場合について説明する。
また、「管理手段」とは、管理状態特定情報格納手段に格納されている管理状態特定情報(つまり、第1管理状態特定情報及び第2管理状態特定情報)に基づいて、管理対象を管理するための処理である管理処理を行う手段である。なお、「管理処理」とは、管理対象を管理するための処理であり、具体的には、管理対象を管理することに関連する処理等を含む概念であり、例えば、管理対象を管理することに関連する情報を出力する処理、及びその他の任意の処理を含む概念であり、一例としては、第1管理処理、及び第2管理処理等を含む概念である。
また、「第1管理処理」は、例えば、第1表示処理及び第2表示処理を含む処理等を含む概念である。「第1表示処理」とは、例えば、第1管理状態特定情報に基づいて、第1事業者と第2事業者との間における管理対象の管理状態を表示する第1表示画面を生成し、生成した第1表示画面を表示装置であって第2事業者に用いられる表示装置に表示する処理等を含む概念である。「第2表示処理」とは、例えば、第2管理状態特定情報に基づいて、第2事業者と第3事業者における管理対象の管理状態を表示する第2表示画面を生成し、生成した第2表示画面を表示装置に表示する処理等を含む概念である。なお、ここでの第1表示画面及び第2表示画面については、相互に同じ表示装置に表示してもよいし、あるいは、相互に異なる表示装置に表示してもよい。
また、「第2管理処理」は、例えば、第2事業者が第1事業者から資機材を第2借受手法で借り受けていることに関する状態を特定する第1管理状態特定情報が管理状態特定情報格納手段に格納されている場合、第1管理状態特定情報において第1事業者から資機材を第2借受手法で借り受けていることに関する状態が特定されている第2事業者が、当該資機材を、当該第2事業者の下請け事業者である第3事業者に対して、貸し出し期間を定めて貸し出す第1貸出手法、又は、貸し出し期間を定めずに貸し出す第2貸出手法で貸し出し可能であることを示す情報を出力する処理等を含む概念である。
「格納制御手段」とは、第1管理状態特定情報又は第2管理状態特定情報を管理状態特定情報格納手段に格納する手段である。「格納制御手段」とは、例えば、第1管理情報が管理システムに入力された場合に、当該入力された第1管理情報に基づいて、第1管理状態特定情報を管理状態特定情報格納手段に格納し、また、第2管理情報が管理システムに入力された場合に、当該入力された第2管理情報に基づいて、第2管理状態特定情報を管理状態特定情報格納手段に格納する等を含む概念である。また、「格納制御手段」とは、例えば、第3管理情報が管理システムに入力された場合に、当該入力された第3管理情報に基づいて、第2管理状態特定情報を管理状態特定情報格納手段に格納し、また、第4管理情報が管理システムに入力された場合に、当該入力された第4管理情報に基づいて、第1管理状態特定情報を管理状態特定情報格納手段に格納する手段等を含む概念である。
なお、「第1管理情報」~「第4管理情報」は、管理状態特定情報を格納するための情報であり、例えば、ユーザによって管理システムに入力される情報である。
「第1管理情報」とは、例えば、第1事業者と複数の第2事業者との間で管理対象の権利又は義務を配分するための情報であり、一例としては、第1事業者が複数の第2事業者に対して管理対象についての権利又は義務の配分を行うための情報である。なお、「第1事業者が複数の第2事業者に対して管理対象についての権利又は義務の配分を行う」とは、例えば、第1事業者の管理対象についての権利又は義務を、複数の第2事業者の内の少なくとも1つの第2事業者に配分することを含む概念である。
また、「第2管理情報」とは、例えば、第2事業者と複数の第3事業者との間で管理対象の権利又は義務を配分するための情報であり、一例としては、第2事業者が複数の第3事業者に対して管理対象についての権利又は義務の配分を行うための情報である。なお、「第2事業者が複数の第3事業者に対して管理対象についての権利又は義務の配分を行う」とは、例えば、第2事業者の管理対象についての権利又は義務を、複数の第3事業者の内の少なくとも1つの第3事業者に配分することを含む概念である。
「第3管理情報」とは、例えば、複数の第3事業者の内の少なくとも1個の第3事業者が第2事業者に対して管理対象についての権利の返却又は義務に関する報告を行うため情報である。なお、「義務に関する報告」とは、例えば、配分された義務に関連する任意の報告であり、一例としては、義務を遂行した旨の報告等を含む概念である。
「第4管理情報」とは、例えば、複数の第2事業者の内の少なくとも1個の第2事業者が第1事業者に対して管理対象についての権利の返却又は義務に関する報告を行うための情報である。
そして、以下に示す実施の形態においては、「管理対象」が資機材としての高所作業車(例えば、作業時にユーザを載せた状態で昇降する作業床を有する高所作業用の車両)である場合においてについて説明する。特に、例えば、建設中の建物(例えば、10階建の建物等)(以下、「所定の建設中建物」とも称する)に複数台の高所作業車が設けられており、本願の管理システムを用いて、高所作業車を予約することにより当該高所作業車を管理する場合を例示して説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態の予約管理システムが適用される事業者について説明する。図1は、本実施の形態が適用される事業者における下請け構造を例示した図である。図1の事業者は、建設業界における多重下請け構造に組み込まれている建設事業者であり、例えば、「所定の建設中建物」の建設に携わっている事業者である。この図1の「〇〇工務店」が、顧客である注文主から直接注文を受ける事業者(元請会社)であり、「A建設」及び「B建設」等が「〇〇工務店」の直接の下請け事業者(一次請会社)であり、また、「A1建設」及び「A2建設」等が「A建設」の直接の下請け事業者(二次請会社)であり、また、「B1建設」及び「B2建設」等が「B建設」の直接の下請け事業者(二次請会社)である。つまり、本実施の形態では、図1の「〇〇工務店」と「A建設」及び「B建設」等との間では、「〇〇工務店」が業務に関する委託元の事業者となり、「A建設」及び「B建設」等が業務に関する委託先(下請け)の事業者となる。また、「A建設」と「A1建設」及び「A2建設」等との間では、「A建設」が業務に関する委託元の事業者となり、「A1建設」及び「A2建設」等が業務に関する委託先(下請け)の事業者となる。また、「B建設」と「B1建設」及び「B2建設」等との間では、「B建設」が業務に関する委託元の事業者となり、「B1建設」及び「B2建設」等が業務に関する委託先(下請け)の事業者となる。
また、実際には、「〇〇工務店」の直接の又は間接の下請け事業者としては、図示されている事業者以外にも複数存在しているが、ここでは、図1に図示されている事業者を例示して説明する。特に、「A建設」及び「B建設」に所属するユーザが、「〇〇工務店」と自己が所属する事業者との間における高所作業車の予約を行い、また、当該ユーザが、自己が所属する事象者と当該事業者の直接の下請け事業者(「A1建設」及び「A2建設」又は「B1建設」及び「B2建設」)との間における高所作業車の予約を行う場合を例示して説明する。
また、ここでは、基本的には、「A建設」及び「B建設」が、高所作業車を「〇〇工務店」から借り受けて、当該借り受けた高所作業車を自己の直接の下請け事業者に貸し出して、当該高所作業車を用いて当該下請け事業者の作業員に建設作業を行わせる場合を例示して説明するが、「A建設」及び「B建設」の作業員が「〇〇工務店」から借り受けた高所作業車を利用して作業を行ってもよい。
なお、例えば、ここでの「〇〇工務店」が「第1事業者」に相当し、また、「A1建設」及び「A2建設」が「第2事業者」に相当し、また、「A1建設」、「A2建設」、「B1建設」、及び「B2建設」が「第3事業者」に相当するものと解釈してもよい。
(構成)
次に、予約管理システムの構成について説明する。図2は、予約管理システムを機能概念的に示すブロック図である。この図2に示すように、予約管理システム100は、管理システムであり、例えば、端末装置1、及びサーバ装置2を備える。なお、図2においては、説明の便宜上、端末装置1として、A建設に所属するユーザが利用する端末装置101、及びB建設に所属するユーザが利用する端末装置102が図示されているが、これらの各端末装置101、102を相互に区別する必要がない場合、端末装置1と総称する。また、A建設及びB建設に所属するユーザが共通の端末装置1を利用するように構成してもよいが、ここでは、端末装置101、102に分けて利用する場合について説明する。
(構成‐端末装置)
端末装置1は、第2事業者に用いられる表示装置であり、例えば、タブレット端末である。端末装置1は、例えば、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、記録部14、及び制御部15を備える。
(構成-端末装置-通信部)
通信部11は、外部装置(例えば、サーバ装置2)との間で通信するための通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を用いて構成することができる。
(構成-端末装置-タッチパッド)
タッチパッド12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド12の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
(構成-端末装置-ディスプレイ)
ディスプレイ13は、制御部15の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド12とディスプレイ13と相互に重畳させてタッチパネルとして一体形成しても構わない。
(構成-端末装置-記録部)
記録部14は、端末装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのフラッシュメモリを用いて構成されている。ただし、フラッシュメモリに代えてあるいはフラッシュメモリと共に、ハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の装置の記録部も同様とする)。
(構成-端末装置-制御部)
制御部15は、端末装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する(他の装置の制御部も同様とする)。
(構成-サーバ装置)
サーバ装置2は、例えば、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
(構成-サーバ装置-通信部)
通信部21は、外部装置(例えば、端末装置1)との間で通信するための通信手段である。この通信部21の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、通信部11と同様にして構成することができる。
(構成-サーバ装置-記録部)
記録部22は、サーバ装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、ユーザ情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)221、下請構造情報DB222、資機材情報DB223、及び予約情報DB224を備える。
(構成-サーバ装置-記録部-ユーザ情報DB)
図2のユーザ情報DB221とは、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。「ユーザ情報」とは、予約管理システム100のユーザを特定する情報であり、例えば、前述の「所定の建設中建物」の建設に携わっている事業者(本実施の形態では、例えば、一次請会社)に所属する作業員であるユーザを特定する情報である。図3は、ユーザ情報を例示した図である。「ユーザ情報」においては、例えば、図3に示すように、項目「ユーザID」に対応する情報と、項目「氏名情報」に対応する情報と、項目「一次請会社情報」に対応する情報とが相互に関連付けられて格納されている。項目「ユーザID」に対応する情報は、予約管理システム100のユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報(以下、「識別情報」を「ID」とも称する)である(図3では、「UID0001」等)。項目「氏名情報」に対応する情報は、ユーザの氏名を特定する氏名情報である(図3では、A建設に所属するユーザである「AAA1」、「AAA2」、及びB建設に所属するユーザである「AAA3」等)。なお、ここでの「AAA1」等の記載は、説明の便宜上の記載である。項目「一次請会社情報」に対応する情報は、ユーザが所属する事業者(つまり、一次請会社)を特定する一次請会社情報である(図3では、図1に図示されている一次請会社情報の会社名である「A建設」、「B建設」等)。
そして、例えば、図3のユーザ情報の最上段の情報については、「UID0001」が識別するユーザの氏名が「AAA1」であり、また、当該「AAA1」のユーザが「A建設」に所属していることが示されている。
なお、このようなユーザ情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、予約管理システム100の管理者が、各事業者からのユーザ情報の登録の申請を受け付けて、当該受け付けた申請に基づいて氏名情報及び会社情報をサーバ装置2の不図示の入力手段(例えば、キーボード又はマウス等)を介して当該サーバ装置2に入力した場合に、サーバ装置2の制御部23が、ユーザ情報DB221で一意となるユーザIDを生成し、生成したユーザIDと、前述の入力された氏名情報及び会社情報を相互に関連付けて格納することにより、ユーザ情報が格納されることとする。なお、ここで説明した手法とは異なる他の任意の手法(例えば、所定の通信を行ってサーバ装置2が他の装置から情報を受信し、受信した情報に基づいて格納する手法等)によって格納されることとしてもよく、前述の説明した各情報が格納される限りにおいて任意である(後述する下請構造情報及び資機材情報も同様である)。
(構成-サーバ装置-記録部-下請構造情報DB)
図2の下請構造情報DB222とは、下請構造情報を格納する下請構造情報格納手段である。「下請構造情報」とは、予約管理システム100が適用される事業における各事業者間の下請け構造を特定する情報である。図4は、下請構造情報を例示した図である。「下請構造情報」とは、例えば、図4に示すように、項目「元請会社情報」に対応する情報と、項目「一次請会社情報」に対応する情報と、項目「二次請会社情報」に対応する情報とが相互に関連付けられて格納されている。項目「元請会社情報」に対応する情報は、元請会社を特定する元請会社情報である(図4では、図1に図示されている元請会社の会社名である「〇〇工務店」)。項目「一次請会社情報」に対応する情報は、元請会社情報で特定される元請会社の直接の下請け事業者である一次請会社を特定する一次請会社情報である(図4では、図1に図示されている一次請会社の会社名である「A建設」等)。項目「二次請会社情報」に対応する情報は、一次請会社情報で特定される一次請会社の直接の下請け事業者である二次請会社を特定する二次請会社情報である(図4では、図1に図示されている二次請会社の会社名である「A1建設」等)。
そして、例えば、図3の下請構造情報については、図1に図示されている下請け構造に組み込まれている各事業者の下請構造が示されている。
なお、このような下請構造情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、予約管理システム100の管理者が、予約管理システム100が適用される事業者の下請け構造を把握した上で、把握結果を示す情報を不図示の入力手段を介して当該サーバ装置2に入力した場合に、サーバ装置2の制御部23が、入力された当該情報に基づいて格納することとする。
(構成-サーバ装置-記録部-資機材情報DB)
図2の資機材情報DB223とは、資機材情報を格納する資機材情報格納手段である。「資機材情報」とは、予約管理システム100で利用の予約が行われる資機材である高所作業車(管理対象)を特定する情報である。図5は、資機材情報を例示した図である。「資機材情報」とは、例えば、図5に示すように、項目「資機材ID」に対応する情報と、項目「名称情報」に対応する情報と、項目「階数情報」に対応する情報と、項目「種類情報」に対応する情報とが相互に関連付けられて格納されている。項目「資機材ID」に対応する情報は、資機材を一意に識別するための資機材IDである(図5では、「EID0001」等)。項目「名称情報」に対応する情報は、資機材の名称を特定する名称情報である(図5では、「9m1号」等)。項目「階数情報」に対応する情報は、資機材が設けられている階数を特定する階数情報である(図5では、「所定の建設中建物」の1階を特定する「1階」等)。項目「種類情報」に対応する情報は、資機材の種類を特定する種類情報である(図5では、9mの種類の高所作業車であることを特定する「9m高所作業車」等)。なお、この種類情報についは、図5では不図示であるが、例えば、4mの種類の高所作業車を特定する「4m高所作業車」、6m、8m、12m、14mの各種類の高所作業車を特定する情報等も用いられる。
そして、例えば、図5の最上段の情報については、「EID001」が識別する高所作業車の名称が「9m1号」であることが示されており、また、当該「9m1号」の高所作業車が「所定の建設中建物」の1階に設けられていることが示されており、また、当該「9m1号」の高所作業車の種類が9mの高所作業車であることが示されている。
なお、このような資機材情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、予約管理システム100の管理者が、「所定の建設中建物」で用いられている資機材である高所作業車を把握した上で、把握結果を示す情報を不図示の入力手段を介して当該サーバ装置2に入力した場合に、サーバ装置2の制御部23が、入力された当該情報に基づいて格納することとする。なお、この場合、資機材IDについては、一意となる情報を生成して格納することとする。
(構成-サーバ装置-記録部-予約情報DB)
図2の予約情報DB224とは、前述の第1管理状態特定情報(管理状態特定情報)及び第2管理状態特定情報(管理状態特定情報)を格納する管理状態特定情報格納手段であり、具体的には、予約情報を格納する予約情報格納手段である。「予約情報」とは、前述の管理状態特定情報であり、例えば、資機材である高所作業車を予約して管理する状態を特定する情報である。図6は、予約情報を例示した図である。「予約情報」とは、例えば、図6に示すように、項目「資機材ID」に対応する情報と、項目「日時情報」に対応する情報と、項目「一次側予約情報」に対応する情報と、項目「二次側予約情報」に対応する情報とが相互に関連付けられて格納されている。なお、項目「資機材ID」に対応する情報は、図5の同一名称の情報と同様である。
項目「日時情報」に対応する情報は、予約して管理の対象となる日時を特定する日時情報である。図6では、1日を午前(例えば、8時00分~12時00分)及び午後(例えば、13時00分~17時00分)に分けて、時間として当該午前及び午後を用いることとし、3月1日の午前を示す「0301-AM」、3月1日の午後を示す「0301-PM」等である。
項目「一次側予約情報」に対応する情報は、第1管理状態特定情報であり、具体的には、資機材IDが識別する高所作業車についての、日時情報が特定する日時における、元請会社と一次請会社との間における高所作業車の予約の状態(つまり、高所作業車の管理状態)を示す一次側予約情報であり、詳細には、一次請会社が元請会社から高所作業車を借り受けて(つまり、元請会社が一次請会社に高所作業車を貸し出して)当該一次請会社が高所作業車を管理する予約の状態を示す情報である。この項目「一次側予約情報」に対応する情報は、項目「種別情報」に対応する情報と、項目「会社情報」に対応する情報とを含む。
項目「一次側予約情報」の項目「種別情報」に対応する情報は、資機材である高所作業車を一次請会社が借り受ける手法の種類を特定する種別情報であり、つまり、資機材である高所作業車を元請会社が貸し出す手法の種類を特定する種別情報である。ここでの種別情報は任意であるが、図6では、「スポット」又は「専用」が用いられている。「スポット」とは、前述の第1借受手法(つまり、第1貸出手法)に対応する概念であり、例えば、予約を行う時点で一次請会社の借り受け期間(つまり、元請会社の貸し出し期間)として半日(午前又は午後)単位で規定される期間が定められている手法を特定している。「専用」とは、第2借受手法(つまり、第2貸出手法)に対応する概念であり、例えば、予約を行う時点で一次請会社の借り受け期間(つまり、元請会社の貸し出し期間)が定められていない手法を特定している。
項目「一次側予約情報」の項目「会社情報」に対応する情報は、資機材である高所作業車を元請会社から借り受けることにより当該高所作業車を管理する一次請会社を特定する会社情報であり、つまり、資機材である高所作業車が元請会社によって貸し出されることにより、当該高所作業車を管理する一次請会社を特定する会社情報である。ここでの会社情報は任意であるが、図6では、一次請会社の会社名である「A建設」又は「B建設」等、又は「無」が用いられている。一次請会社の会社名である「A建設」又は「B建設」等は、資機材である高所作業車を借り受けて管理する予約が行われており、且つ、借り受ける一次請会社が「A建設」又は「B建設」等であることを示している。「無」とは、当該予約が行われていないことを示している。
つまり、項目「一次側予約情報」の項目「会社情報」に対応する情報として、「A建設」又は「B建設」等が格納されている場合、例えば、高所作業車を管理する事業者が「A建設」又は「B建設」等であることが示されることになる。また、項目「一次側予約情報」の項目「会社情報」に対応する情報として、「無」が格納されている場合、例えば、高所作業車を管理する事業者が元請会社である「〇〇工務店」であることが示されることになる。
項目「二次側予約情報」に対応する情報は、第2管理状態特定情報であり、具体的には、資機材IDが識別する高所作業車についての、日時情報が特定する日時における、一次請会社と二次請会社との間における高所作業車の予約の状態(つまり、高所作業車の管理状態)を示す二次側予約情報であり、詳細には、二次請会社が一次請会社から高所作業車を借り受けて(つまり、一次請会社が二次請会社に高所作業車を貸し出して)当該二次請会社が高所作業車を管理する予約の状態を示す情報である。この項目「二次側予約情報」に対応する情報は、項目「種別情報」に対応する情報と、項目「会社情報」に対応する情報とを含む。
項目「二次側予約情報」の項目「種別情報」に対応する情報は、資機材である高所作業車を二次請会社が借り受ける手法の種類を特定する種別情報であり、つまり、資機材である高所作業車を一次請会社が貸し出す手法の種類を特定する種別情報である。ここでの種別情報は任意であるが、図6では、前述の項目「一次側予約情報」の項目「種別情報」に対応する情報と同様であり、「スポット」又は「専用」が用いられている。「スポット」とは、前述の第1借受手法(つまり、第1貸出手法)に対応する概念であり、例えば、予約を行う時点で二次請会社の借り受け期間(つまり、一次請会社の貸し出し期間)として半日(午前又は午後)単位で規定される期間が定められている手法を特定している。「専用」とは、第2借受手法(つまり、第2貸出手法)に対応する概念であり、例えば、予約を行う時点で二次請会社の借り受け期間(つまり、一次請会社の貸し出し期間)が定められていない手法を特定している。
項目「二次側予約情報」の項目「会社情報」に対応する情報は、資機材である高所作業車を一次請会社から借り受けることにより当該高所作業車を管理する二次請会社を特定する会社情報であり、つまり、資機材である高所作業車が一次請会社によって貸し出されることにより、当該高所作業車を管理する二次請会社を特定する会社情報である。ここでの会社情報は任意であるが、図6では、前述の項目「一次側予約情報」の項目「会社情報」に対応する情報と同様であり、二次請会社の会社名である「A1建設」、「A2建設」、「B1建設」、又は「B2建設」等、又は「無」が用いられている。二次請会社の会社名である「A1建設」、「A2建設」、「B1建設」、又は「B2建設」等は、資機材である高所作業車を借り受けて管理する予約が行われており、且つ、借り受ける一次請会社が「A1建設」、「A2建設」、「B1建設」、又は「B2建設」等であることを示している。「無」とは、当該予約が行われていないことを示している。
つまり、項目「二次側予約情報」の項目「会社情報」に対応する情報として、「A1建設」等が格納されている場合、例えば、高所作業車を管理する事業者が「A1建設」等であることが示されることになる。また、項目「二次側予約情報」の項目「会社情報」に対応する情報として、「無」が格納されている場合、例えば、高所作業車を管理する事業者が一次請会社である「A建設」等又は元請会社である「〇〇工務店」であることが示されることになる。
そして、このような図6の予約情報の最上段の情報(つまり、「資機材ID」=「EID0001」、「日時情報」=「0301-AM」、「一次側予約情報」の「種別情報」=「スポット」、「一次側予約情報」の「会社情報」=「A建設」、「二次側予約情報」の「種別情報」=「スポット」、「二次側予約情報」の「会社情報」=「無」の組み合わせの情報)については、例えば、「EID0001」が識別する高所作業車について、3月1日の午前に「A建設」が「〇〇〇工務店」から「スポット」で借り受ける予約が行われており、つまり、「〇〇〇工務店」と「A建設」との間では当該高所作業車を「A建設」が管理することが示されている。また、この図6の予約情報の最上段の情報については、例えば、「EID0001」が識別する高所作業車について、3月1日の午前に、「A建設」と「A1建設」との間では当該高所作業車の予約が行われていないことが示されており、つまり、「A建設」と「A1建設」との間では当該高所作業車を「A建設」が管理することが示されている。
また、このような図6の予約情報の2段目の情報(つまり、「資機材ID」=「EID0001」、「日時情報」=「0301-PM」、「一次側予約情報」の「種別情報」=「スポット」、「一次側予約情報」の「会社情報」=「A建設」、「二次側予約情報」の「種別情報」=「スポット」、「二次側予約情報」の「会社情報」=「A1建設」の組み合わせの情報)については、例えば、「EID0001」が識別する高所作業車について、3月1日の午後に「A建設」が「〇〇〇工務店」から「スポット」で借り受ける予約が行われており、つまり、「〇〇〇工務店」と「A建設」との間では当該高所作業車を「A建設」が管理することが示されている。また、この図6の予約情報の2段の情報については、例えば、「EID0001」が識別する高所作業車について、3月1日の午後に「A1建設」が「A建設」から「スポット」で借り受ける予約が行われており、つまり、「A建設」と「A1建設」との間では当該高所作業車を「A1建設」が管理することが示されている。
なお、このような予約情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、資機材IDについては、サーバ装置2の制御部23が、資機材情報DB223にアクセスして、図5の資機材IDを取得し、取得した資機材IDを予約情報の資機材IDとして格納する。また、日時情報については、サーバ装置2の制御部23が、暦に基づいて1日毎に午前及び午後に区切って(つまり、図示されているように、3月1日の午前午後、3月2日の午前午後等に区切って)日時情報を生成し、生成した日時情報を予約情報の資機材IDとして格納する。また、一次側予約情報及び二次側予約情報の種別情報については、初期値として「スポット」が記録されており、また、一次側予約情報及び二次側予約情報の会社情報については、初期値として「無」が記録されており、また、後述する処理を実行することに格納される。
(構成-サーバ装置-制御部)
図2の制御部23は、サーバ装置2を制御する制御手段である。制御部23は、機能概念的に、例えば、管理部231、及び格納制御部232を備える。管理部231は、管理状態特定情報格納手段に格納されている管理状態特定情報に基づいて、管理対象を管理するための処理である管理処理を行う管理手段である。格納制御部232は、第1管理状態特定情報又は第2管理状態特定情報を管理状態特定情報格納手段に格納する格納制御手段である。なお、この制御部23の各部によって実行される具体的な処理については後述する。
(処理)
続いて、本実施の形態に係る予約管理システム100によって実行される処理について説明する。例えば、画面表示処理、専用車予約関連処理、対元請予約関連処理、及び対協力会社予約処理について説明する。
(処理-画面表示処理)
まず、画面表示処理について説明する。図7は、画面表示処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「画面表示処理」とは、概略的には、サーバ装置2で実行される処理であり、例えば、一次請会社のユーザ(作業員)に対して高所作業車の予約に関する各種画面を表示等する処理である。この画面表示処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、サーバ装置2がログイン情報を受け付けた場合に起動することとし、画面表示処理が起動したところから説明する。
「ログイン情報」とは、画面表示処理を起動させるための情報であり、例えば、少なくともユーザIDを含む情報である。なお、このログイン情報には、ユーザID以外にもユーザIDの認証を行うためのパスワード情報を含めてもよいが、ここでは、パスワード情報については省略して、ログイン情報がユーザIDを含む情報である場合を例示して説明する。
ここでは、例えば、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」が、自己が携帯する端末装置101に対してタッチパッド12を介して、ディスプレイ13に表示されているログイン画面(ログイン情報を送信するためにユーザIDを入力するための画面)において、自己のユーザIDである「UID0001」を入力した場合を例示して説明する。この場合、端末装置101の制御部15は、ログイン画面を介してユーザから入力されたユーザIDである「UID0001」を含むログイン情報を、通信部11を介してサーバ装置2に送信する。一方、サーバ装置2の制御部23は、通信部21を介して端末装置101から送信されたユーザIDである「UID0001」を含むログイン情報を受信し、この場合に、画面表示処理が起動される(以下、「A建設のユーザに関する処理」とも称する)。
また、例えば、「B建設」に所属するユーザである「AAA3」が、自己が携帯する端末装置102に対して自己のユーザIDである「UID0003」を入力した場合も適宜例示して説明する。この場合、端末装置102の制御部は、「UID0003」を含むログイン情報をサーバ装置2に送信し、当該サーバ装置2の制御部23は、「UID0003」を含むログイン情報を受信し、この場合も、画面表示処理が起動される(以下、「B建設のユーザに関する処理」とも称する)。
なお、以下に示す各処理は、特記する場合を除いて、基本的には、上述の「A建設のユーザに関する処理」を例示して説明するが、上述の「B建設のユーザに関する処理」も適宜例示して説明する。
また、ここでの処理では、基本的には、サーバ装置2の制御部23が、各種画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報を送信した端末装置1に対して通信部21を介して送信し、当該端末装置1の制御部15が、当該送信された画面情報を通信部11を介して受信し、当該受信した画面情報に基づいて前述の各種画面をディスプレイ13に表示することになるが、このような画面情報の通信処理については、公知の処理を適用できるので、詳細の説明は省略する。
===SA1の処理===
まず、図7のSA1においてサーバ装置2の制御部23は、選択画面を表示する。
図8は、選択画面を例示した図である。「選択画面」とは、表示する画面を選択されるための画面であり、図8に示すように、例えば、第1選択ボタン311及び第2選択ボタン312が表示されている画面である。第1選択ボタン311とは、対元請予約画面を表示する場合にタップされるボタンであり、また、第2選択ボタン312とは、対協力会社管理画面を表示する場合にタップされるボタンである。なお、対元請予約画面及び対協力会社管理画面については、後述する。
図7のSA1の処理について具体的には任意であるが、例えば、サーバ装置2の制御部23は、選択画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を端末装置1に送信することにより、端末装置1のディスプレイ13に選択画面を表示する。
ここでは、例えば、サーバ装置2の制御部23は、図8の選択画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を端末装置101に送信することにより、端末装置101のディスプレイ13に図8の選択画面を表示する。
===SA2の処理===
次に、図7のSA2においてサーバ装置2の制御部23は、対元請予約画面を表示するか対協力会社管理画面を表示するかを判定する。具体的には任意であるが、例えば、端末装置1のユーザがディスプレイ13に表示されている選択画面(つまり、SA1で表示された選択画面)に対する、タッチパッド12を介して行うタップ操作を行うこととし、当該タップ操作に基づいて判定する。詳細には、ユーザが図8の第1選択ボタン311をタップした場合、端末装置1の制御部15は、第1選択ボタン311がタップされたことを示す情報をサーバ装置2に送信し、また、ユーザが図8の第2選択ボタン312をタップした場合、端末装置1の制御部15は、第2選択ボタン312がタップされたことを示す情報をサーバ装置2に送信する。そして、サーバ装置2の制御部23は、第1選択ボタン311がタップされたことを示す情報を受信した場合、対元請予約画面を表示するものと判定し(SA2のYES)、SA3に移行する。また、サーバ装置2の制御部23は、第2選択ボタン312がタップされたことを示す情報を受信した場合、対協力会社管理画面を表示するものと判定し(つまり、対元請予約画面を表示しないものと判定し)(SA2のNO)、SA4に移行する。
ここでは、例えば、ユーザである「AAA1」が、図8の選択画面において第1選択ボタン311をタップした場合、対元請予約画面を表示するものと判定し、また、図8の第2選択ボタン312をタップした場合、対協力会社管理画面を表示するものと判定する。
===SA3の処理===
次に、図7のSA3においてサーバ装置2の制御部23は、対元請予約画面表示処理を実行する。図9は、対元請予約画面表示処理及び対協力会社予約画面表示処理を例示した図である。なお、図9においては、対元請予約画面表示処理が「SB」として図示されており、また、対協力会社予約画面表示処理が「SC」として図示されている。「対元請予約画面表示処理」とは、対元請予約画面を表示する処理である。
=対元請予約画面=
図10は、対元請予約画面の表示例である。「対元請予約画面」とは、第1表示画面であって、元請会社と一次請会社との間における高所作業車の管理状態を表示する画面であり、例えば、高所作業車の予約の状態を表示する画面である。図10の対元請予約画面については、まず、項目「予約一覧」を含んで構成されている。この項目「予約一覧」は、項目「階数」と項目「高車名」から構成されており、これら項目「階数」と項目「高車名」に対応する欄の情報として、それぞれ資機材情報DB223に格納されている図5の階数情報及び名称情報に対応する情報が表示されている。
なお、この項目「階数」と項目「高車名」に対応する欄の情報は、図面上方の「スポット車&他社専用車」の欄、又は当該欄よりも下方の「専用車」の欄に表示されている。「専用車」の欄(図10では、図面下方の「9m2号」に関する情報が表示されている欄)は、ログインユーザが所属する一次請会社(つまり、画面表示処理の起動時にログイン情報を入力したユーザが所属する会社)である自社が前述の「専用」として借り受けている高所作業車に対応する情報を表示する欄である。すなわち、当該「専用車」の欄については、例えば、一次請会社が当該一次請会社の下請け事業者である二次請会社に対して、貸し出し期間を定めて貸し出す第1貸出手法、又は、貸し出し期間を定めずに貸し出す第2貸出手法で貸し出し可能となっている高所作業車についての情報を表示する欄である。「スポット車&他社専用車」の欄は、前述の「専用車」の欄に表示される高所作業車以外の高所作業車に対応する情報を表示する欄であり、つまり、前述の「スポット」とされている高所作業車に対応する情報、又は、他社(前述の自社以外の会社)が前述の「専用」として借り受けている高所作業車に対応する情報を表示する欄である。
また、対元請予約画面の上方の欄(図10では「AAA1」及び「A建設」と表示されている)には、ログインを行っているユーザの情報として、ユーザ情報DB221に格納されている図3の氏名情報と一次請会社情報に対応する情報が表示されている。また、対元請予約画面には、月日を特定する情報(図10の例では「3月1日」等)と、曜日を特定する情報(図5の例では「月」等)、午前と午後を特定する情報(つまり、時間を特定する情報)(図10の例では「午前」及び「午後」)が表示されている。
また、対元請予約画面には、予約の状態を特定する情報として、「空」、「済」、「不」の予約ボタンが表示されている。これらの予約の状態を特定する情報は、項目「階数」に対応する情報で特定された階数に配置されている高所作業車等であって、項目「高車名」に対応する情報で特定される高所作業車等に関する、月日を特定する情報によって特定される月日であって、午前と午後を特定する情報によって特定される午前又は午後における予約の状態を特定する情報である(以下、これら月日及び午前又は午後の組み合わせを「予約時間帯」とも称する)。
図11は、予約の状態を説明するための図である。図11の項目「番号」に対応する情報においては、予約ボタンを説明上にて識別する番号を示している。また、図11の項目「予約ボタン」に対応する情報においては、各予約ボタンの種類及び表示色(背景色)を示しており、例えば、「空(白色)」は「空」の予約ボタンの表示色が白色であることを示しており、また、「済(青色)」は「済」の予約ボタンの表示色が青色であることを指名しており、また、「不(灰色)」は「不」の予約ボタンの表示色が灰色であることを示している。
また、図11の項目「予約状態(一次請会社)」の項目「自社」に対応する情報においては、前述の自社(例えば、「A建設」)である一次請会社が予約しているか否かを示しており、例えば、「〇」は予約していること(つまり、管理すること)を示し、また、「×」は予約していないこと(つまり、管理しないこと)を示している。また、図11の項目「予約状態(一次請会社)」の項目「他社」に対応する情報においては、委託元会社である元請会社(例えば、「〇〇工務店」)が自社と共通する他の一次請会社である他社(つまり、1個の元請会社の直接の下請会社である自社以外の下請会社である例えば「B建設」)が予約しているか否かを示しており、例えば、項目「予約状態(一次請会社)」の項目「自社」と同様に「〇」又は「×」が図示されている。
また、図11の「予約ボタンタップ時の制御」に対応する情報においては、予約ボタンをタップした場合の制御内容の概要を示している。例えば、「一次側予約情報更新(会社情報=自社)」は、予約を行うことを示しており、具体的には、タップした予約ボタンに対応する図6の一次側予約情報を更新することを示しており、詳細には、一次側予約情報の会社情報を、自社(つまり、ログインユーザが所属する一次請会社)を示す情報に更新することを示している。また、例えば、「一次側予約情報更新(会社情報=無)」は、予約を解除することを示しており、具体的には、タップした予約ボタンに対応する図6の一次側予約情報を更新することを示しており、詳細には、一次側予約情報の会社情報を、「無」に更新することを示している。また、例えば、「情報表示(他の一次請会社情報)」は、情報を表示することを示しており、詳細には、タップした予約ボタンに対応する図6の一次側予約情報の会社情報に対応する情報(つまり、他社である一次請会社を示す情報)を表示することを示している。
図10の「空」の予約ボタンは、図11の「番号」=「1」に対応する予約ボタンであり、例えば、一次請会社である自社及び他社の両社が予約を行っていないことを示している。また、図10の「済」の予約ボタンは、図11の「番号」=「2」に対応する予約ボタンであり、例えば、一次請会社である自社が予約を行っており、且つ、他社が予約を行っていないことを示している。また、図10の「不」の予約ボタンは、図11の「番号」=「3」に対応する予約ボタンであり、例えば、一次請会社である自社が予約を行っておらず、且つ、他社が予約を行っていることを示している。つまり、対元請予約画面を視認することにより、元請会社と一次請会社との間における予約の状態を確認することが可能となる。
そして、例えば、図10の符号321で示す「空」の予約ボタンは、階数「1」に配置されている高車名「9m1号」の高所作業車が、自社が「専用」として借り受けている高所作業車ではなく、月日「3月3日」の「午前」の予約時間帯において、予約が行われていないことを示している。また、当該符号321で示す「空」の予約ボタンは、図6の「資機材ID」=「EID0001」、「日時情報」=「0303-AM」、「一次側予約情報」の「種別情報」=「スポット」、及び「一次側予約情報」の「会社情報」=「無」の組み合わせの情報に対応している。なお、このように図6の各情報を例示する場合、単に、「EID0001、0303-AM、スポット、無」等と適宜簡略化して説明する。
また、例えば、図10の符号322で示す「済」の予約ボタンは、階数「1」に配置されている高車名「9m2号」の高所作業車が、自社(図10では「A建設」)が「専用」として借り受けている高所作業車であり、月日「3月1日」の「午後」の予約時間帯において、自社である「A建設」によって予約が行われていることを示している。また、当該符号322で示す「済」の予約ボタンは、図6の「EID0002、0301-PM、専用、A建設」の組み合わせの情報に対応している。
また、例えば、図10の符号323で示す「不」の予約ボタンは、階数「2」に配置されている高車名「9m3号」の高所作業車が、自社(図10では「A建設」)が「専用」として借り受けている高所作業車ではなく、月日「3月2日」の「午後」の予約時間帯において、他社によって予約が行われていることを示している。また、当該符号323で示す「不」の予約ボタンは、図6の「EID0003、0302-PM、スポット、B建設」の組み合わせの情報に対応している。
===SB1の処理===
まず、図9のSB1においてサーバ装置2の管理部231は、図10の対元請予約画面における、項目「階数」と項目「高車名」に対応する欄に表示する情報を特定する。具体的には任意であるが、例えば、「SB1の第1処理」~「SB1の第5処理」を行う。
=SB1の第1処理=
まず、図3のユーザ情報を参照して、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれるユーザIDに関連付けられている一次請会社情報(つまり、自社を示す情報)を特定する(以下、「SB1の第1処理」)。
ここでは、例えば、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」に入力されたユーザ情報(「ユーザID」=「UID0001」を含むユーザ情報)をサーバ装置2が受信した場合、図3のユーザ情報を参照して、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれるユーザIDである「UID0001」に関連付けられている一次請会社情報である「A建設」を特定する。
=SB1の第2処理=
次に、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材IDの内の未だ選択されていない1個の資機材IDを選択し、選択した1個の資機材IDに関連付けられている一次側予約情報を取得する(以下、「SB1の第2処理」)。
ここでは、例えば、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材IDの内の未だ選択されていない1個の資機材IDとして例えば「EID0001」を選択し、選択した1個の資機材IDである「EID0001」に関連付けられている一次側予約情報として、図6において「EID0001」に関連付けられている一次側予約情報(つまり、図面の最上段~4段目の「スポット」及び「A建設」の組み合わせの情報、図面の5段目の「スポット」及び「無」の組み合わせの情報を含む図示されている情報等)を取得する。
=SB1の第3処理=
次に、「SB1の第2処理」で取得した一次側予約情報の種別情報として「スポット」が格納されている場合、「スポット」を特定し、また、「SB1の第2処理」で取得した一次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されている場合、「専用」を特定する(以下、「SB1の第3処理」)。
ここでは、例えば、「SB1の第2処理」で取得した一次側予約情報の種別情報として「スポット」が格納されているので、「スポット」を特定する。
=SB1の第4処理=
次に、「SB1の第3処理」で「専用」を特定した場合、「SB1の第1処理」で特定した一次請会社情報と、「SB1の第2処理」で取得した一次側予約情報に含まれる会社情報とを相互に比較し、これらが相互に合致している場合、自社が「専用車」として予約していることになるので、後述する「SB1の第5処理」で特定する情報を表示する欄として図10の「専用車」の欄を特定する。一方、これらが相互に合致していない場合、あるいは、「SB1の第3処理」で「スポット」を特定した場合、自社が「専用車」として予約しているわけではないことになるので、後述する「SB1の第5処理」で特定する情報を表示する欄として図10の「スポット車&他社専用車」の欄を特定する。
ここでは、例えば、「SB1の第3処理」で「スポット」を特定したので、後述する「SB1の第5処理」で特定する情報を表示する欄として図10の「スポット車&他社専用車」の欄を特定する。
=SB1の第5処理=
次に、図5の資機材情報を参照して、「SB1の第2処理」で選択した1個の資機材IDに関連付けられている階数情報及び名称情報を取得し、取得した階数情報及び名称情報を、図10の項目「階数」及び項目「高車名」に対応する欄に表示する情報として特定する。そして、この後、図6の予約情報に含まれている全ての資機材IDが選択されるまで、「SB1の第2処理」~「SB1の第5処理」を繰り返し実行する。
ここでは、例えば、図5の資機材情報を参照して、「SB1の第2処理」で選択した1個の資機材IDである「EID0001」に関連付けられている「階数情報」=「1階」及び「名称情報」=「9m1号」を取得し、取得した「階数情報」=「1階」及び「名称情報」=「9m1号」を、図10の項目「階数」及び項目「高車名」に対応する欄に表示する情報として特定する。この後、例えば「資機材ID」=「EID0002」、「EID0003」等を順次選択して「SB1の第2処理」~「SB1の第5処理」を繰り返し実行することにより、図10の対元請予約画面における、項目「階数」と項目「高車名」に対応する欄に表示する情報を特定する。
===SB2の処理===
次に、図9のSB2においてサーバ装置2の管理部231は、図10の対元請予約画面に表示する予約ボタンを特定する。具体的には任意であるが、例えば、「SB2の第1処理」~「SB2の第2処理」を行う。
=SB2の第1処理=
まず、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材ID及び日時情報の組み合わせ内の未だ選択されていない1個の組み合わせを選択し、選択した1個の資機材ID及び日時情報の組み合わせに関連付けられている、1個の一次側予約情報の会社情報を取得する(以下、「SB2の第1処理」)。
ここでは、例えば、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材ID及び日時情報の組み合わせ内の未だ選択されていない1個の組み合わせとして、例えば「EID0001」及び「0303-AM」の組み合わせを選択し、選択した1個の組み合わせである「EID0001」及び「0303-AM」の組み合わせに関連付けられている、1個の一次側予約情報の会社情報である「無」を取得する。
=SB2の第2処理=
次に、「SB2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報に基づいて、「SB2の第1処理」で選択した1個の資機材ID及び日時情報の組み合わせに対応する予約ボタン(つまり、予約ボタンとして表示される画像である予約ボタン画像)を特定する。なお、ここでは、前述の図11で説明した予約の状態に対応する予約ボタンを特定する。具体的には、「SB2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が「無」である場合、自社及び他社が予約を行っていないことになるので、図11の「番号」=「1」に該当するので、予約ボタンとして「空」を特定する。また、「SB2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が「無」でない場合、当該会社情報と「SB1の第1処理」で特定した一次請会社情報とを比較し、これらが合致する場合、自社が予約していることになるので、図11の「番号」=「2」に該当するので、予約ボタンとして「済」を特定し、また、これらが合致しない場合、自社が予約しておらず他社が予約していることになるので、図11の「番号」=「3」に該当するので、予約ボタンとして「不」を特定する。そして、この後、図6の予約情報に含まれている全ての資機材ID及び日時情報の組み合わせが選択されるまで、「SB2の第1処理」~「SB2の第2処理」を繰り返し実行する。
ここでは、例えば、「SB2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が「無」であるので、「資機材ID」=「EID0001」及び「日時情報」=「0303-AM」に対応する予約ボタンとして「空」を特定する。
この後、繰り返し行われる「SB2の第1処理」で図6の「資機材ID」=「EID0002」及び「日時情報」=「0301-PM」の組み合わせが選択された場合、「EID0002」及び「0301-PM」の組み合わせに関連付けられている、1個の一次側予約情報の会社情報である「A建設」を特定する。そして、「SB2の第2処理」において、「SB2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報である「A建設」と、「SB1の第1処理」で特定した一次請会社情報「A建設」とが相互に合致するので、「資機材ID」=「EID0002」及び「日時情報」=「0301-PM」に対応する予約ボタンとして「済」を特定する。
また、繰り返し行われる「SB2の第1処理」で図6の「資機材ID」=「EID0003」及び「日時情報」=「0302-PM」の組み合わせが選択された場合、「EID0003」及び「0302-PM」の組み合わせに関連付けられている、1個の一次側予約情報の会社情報である「B建設」を特定する。そして、「SB2の第2処理」において、「SB2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報である「B建設」と、「SB1の第1処理」で特定した一次請会社情報「A建設」とが相互に合致しないので、「資機材ID」=「EID0003」及び「日時情報」=「0302-PM」に対応する予約ボタンとして「不」を特定する。このようにして、「SB2の第1処理」~「SB2の第2処理」を繰り返し実行する。
===SB3の処理===
次に、図9のSB3においてサーバ装置2の管理部231は、対元請予約画面に表示する。具体的には任意であるが、例えば、SB1及びSB2の処理結果に基づいて、対元請予約画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報を送信した端末装置1に対して送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に対元請予約画面を表示する。詳細には、「SB1の第5処理」で特定した情報を、項目「階数」及び項目「高車名」に対応する欄に表示し、且つ、当該情報を「SB1の第4処理」で特定した欄(つまり「スポット車&他社専用車」の欄又は「専用車」の欄)に表示し、且つ、項目「階数」及び項目「高車名」に対応する欄に対応する予約ボタンとして「SB2の第2処理」で特定した予約ボタンを表示する対元請予約画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、対元請予約画面を表示する。
ここでは、例えば、サーバ装置2の管理部231は、図10に示す対元請予約画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報(ユーザIDである「UID0001」)を送信した端末装置101に対して送信することにより、当該端末装置101のディスプレイ13に対元請予約画面を表示する。そして、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」は、自己の端末装置101に表示される図10の対元請予約画面を視認することにより、元請会社と一次請会社との間における予約の状態を確認することが可能となる。
図12は、対元請予約画面の他の表示例である。なお、具体的に詳細の例示はしていないが、前述したように「B建設」に所属するユーザである「AAA3」が、自己が携帯する端末装置102に対して自己のユーザIDである「UID0003」を入力することにより、画面表示処理が起動された場合(つまり、「B建設のユーザに関する処理」においては)、前述の各処理を行うことにより、SB3においてサーバ装置2の管理部231は、図12に示す対元請予約画面を表示するための画面情報を生成し送信することにより、「AAA3」が携帯する端末装置102のディスプレイ13に対元請予約画面が表示されることになる。そして、「B建設」に所属するユーザである「AAA3」は、自己の端末装置102に表示される図12の対元請予約画面を視認することにより、元請会社と一次請会社との間における予約の状態を確認することが可能となる。
===SB4の処理===
次に、図9のSB4においてサーバ装置2の管理部231は、処理を終了するか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、図10又は図12の対元請予約画面の左上に表示されている「ログアウト」ボタン(図面において「ログアウト」と記載されているボタン)をユーザがタップした場合、端末装置1がログアウト情報をサーバ装置2に送信するように構成されていることとする。そして、サーバ装置2の管理部231は、ログアウト情報を受信していない場合、処理を終了しないものと判定し(SB4のNO)、SB1に移行して、前述の各処理を再度実行する。また、サーバ装置2の管理部231は、ログアウト情報を受信した場合、処理を終了するものと判定し(SB4のYES)、対元請予約画面表示処理をリターンする。この後、図7の画面表示処理を終了する。
===SA4の処理===
また、図7のSA2において対協力会社管理画面を表示するものと判定した(SA2のNO)後のSA4において、サーバ装置2の制御部23は、対協力会社管理画面を表示する。
=対協力会社管理画面=
図13は、対協力会社管理画面の表示例である。「対協力会社管理画面」とは、第2表示画面であって、一次請会社と二次請会社との間における高所作業車の管理状態を表示する画面であり、例えば、高所作業車の予約台数等を表示する画面である。図13の対協力会社管理画面については、項目「会社名」、項目「高所作業車」、及び項目「予約一覧」を含んで構成されている。
項目「会社名」に対応する会社名表示欄331には、ログインユーザが所属する一次請会社の下請け会社である二次請会社の名称が一覧表示されている。また、この会社名表示欄331は、後述する専用車管理画面を表示するためにタップされるボタンでもあり、当該会社名表示欄331をユーザがタップすることにより、タップされた会社名表示欄331に対応する二次請会社を示す情報を、サーバ装置2に対して入力できるように構成されている。
項目「高所作業車」は、項目「4m」~項目「14m」から構成されている。項目「高所作業車」の項目「4m」~項目「14m」に対応する欄は、会社名表示欄331に表示されている二次請会社が「専用」として借り受けている高所作業車の各種類の台数を示す情報が表示される欄である。図13の表示例では、「A1建設」が9mの種類の高所作業車を「専用」として1台借り受けていることが例示されている。
項目「予約一覧」に対応する欄には、一覧ボタン332が設けられている。「一覧ボタン」332は、後述する対協力会社予約画面を表示するためにタップされるボタンであり、当該一覧ボタン332をユーザがタップすることにより、タップされた一覧ボタン332に対応する二次請会社を示す情報を入力できるように構成されている。
==SA4の処理(具体的な処理)==
図7のSA4の処理は任意であるが、サーバ装置2の管理部231は、例えば、「SA4の第1処理」~「SA4の第4処理」を行う。
=SA4の第1処理=
まず、図3のユーザ情報を参照して、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれるユーザIDに関連付けられている一次請会社情報を特定し、図4の下請構造情報を参照して、当該特定した一次請会社情報に関連付けられている二次請会社情報を特定する(以下、「SA4の第1処理」)。
ここでは、例えば、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」に入力されたユーザ情報(「ユーザID」=「UID0001」を含むユーザ情報)をサーバ装置2が受信した場合、図3のユーザ情報を参照して、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれるユーザIDである「UID0001」に関連付けられている一次請会社情報である「A建設」を特定し、図4の下請構造情報を参照して、当該特定した一次請会社情報である「A建設」に関連付けられている二次請会社情報である「A1建設」及び「A2建設」等を特定する。
=SA4の第2処理=
次に、図6の予約情報を参照して、一次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されており、且つ、一次側予約情報の会社情報として「SA4の第1処理」で特定した一次請会社情報に対応する情報が格納されている資機材ID(以下、「SA4での第1資機材ID」とも称する)を特定した上で、図6の予約情報を参照して、前述の特定した「SA4での第1資機材ID」において、二次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されており、且つ、二次側予約情報の会社情報として「SA4の第1処理」で特定した二次請会社情報に対応する情報が格納されている資機材ID(以下、「SA4での第2資機材ID」とも称する)を特定する(以下、「SA4の第2処理」)。
ここでは、例えば、「SA4の第1処理」で特定した一次請会社情報が「A建設」であるので、「SA4での第1資機材ID」として、「資機材ID」=「EID0002」を特定し、また、「SA4の第1処理」で特定した二次請会社情報が「A1建設」及び「A2建設」であるので、前述の特定した「SA4での第1資機材ID」である「EID0002」を、「SA4での第2資機材ID」として特定する。
=SA4の第3処理=
次に、図6の予約情報を参照して、「SA4の第2処理」で特定した「SA4での第2資機材ID」に関連付けられている二次側予約情報の会社情報を特定し、また、図5の資機材情報を参照して、「SA4の第2処理」で特定した「SA4での第2資機材ID」に関連付けられている種類情報を特定した上で、「SA4の第1処理」で特定した二次請会社情報に関連付けられている「SA4での第2資機材ID」の個数を、前述の特定した種類情報が特定する種類毎に計数することにより、二次請会社が「専用」として借り受けている高所作業車を種類毎に計数する(以下、「SA4の第3処理」)。
ここでは、例えば、図6の予約情報を参照して、「SA4の第2処理」で特定した「SA4での第2資機材ID」である「EID0002」に関連付けられている二次側予約情報の会社情報である「A1建設」を特定し、また、図5の資機材情報を参照して、「SA4の第2処理」で特定した「SA4での第2資機材ID」である「EID0002」に関連付けられている種類情報である「9m高所作業車」を特定した上で、「SA4の第1処理」で特定した二次請会社情報である「A1建設」及び「A2建設」等に関連付けられている「SA4での第2資機材ID」の個数を、前述の特定した種類情報が特定する種類毎に計数する。そして、例えば、「A1建設」の「9m」の種類について1台を計数し、また、他の種類について0台を計数する。また、例えば、「A2建設」の全ての種類について0台を計数する。
=SA4の第4処理=
次に、「SA4の第1処理」~「SA4の第3処理」の処理結果に基づいて、対協力会社管理画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報を送信した端末装置1に対して送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に対協力会社管理画面を表示する。詳細には、「SA4の第1処理」で特定した二次請会社情報を、項目「会社名」に対応する会社名表示欄331に表示し、且つ、「SA4の第3処理」で計数した台数を、項目「高所作業車」の項目「4m」~項目「14m」に対応する欄に表示し、且つ、各二次請会社情報に対応する一覧ボタン332を表示する対協力会社管理画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、対協力会社管理画面を表示する。
ここでは、例えば、サーバ装置2の管理部231は、図13に示す対協力会社管理画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報(ユーザIDである「UID0001」)を送信した端末装置101に対して送信することにより、当該端末装置101のディスプレイ13に対協力会社管理画面を表示する。そして、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」は、自己の端末装置101に表示される図13の対協力会社管理画面を視認することにより、一次請会社と二次請会社との間における予約の状態を確認することが可能となる。
===SA5の処理===
次に、図7のSA5においてサーバ装置2の制御部23は、専用車管理画面を表示するか対協力会社予約画面を表示するかを判定する。具体的には任意であるが、例えば、端末装置1のユーザがディスプレイ13に表示されている図13の対協力会社管理画面(つまり、SA4で表示された対協力会社管理画面)に対する、タッチパッド12を介して行うタップ操作を行うこととし、当該タップ操作に基づいて判定する。詳細には、ユーザが図13の会社名表示欄331をタップした場合、端末装置1の制御部15は、会社名表示欄331がタップされたことを示す情報及び当該タップされた会社名表示欄331に対応する二次請会社を示す二次請会社情報を含む情報(以下、「専用車管理画面用情報」とも称する)をサーバ装置2に送信し、また、ユーザが図13の一覧ボタン332をタップした場合、端末装置1の制御部15は、一覧ボタン332がタップされたことを示す情報及び当該タップされた一覧ボタン332に対応する二次請会社を示す二次請会社情報を含む情報(以下、「対協力会社予約画面用情報」とも称する)をサーバ装置2に送信する。そして、サーバ装置2の制御部23は、「専用車管理画面用情報」を受信した場合、専用車管理画面を表示するものと判定し(SA5のYES)、SA6に移行する。また、サーバ装置2の制御部23は、「対協力会社予約画面用情報」を受信した場合、対協力会社予約画面を表示するものと判定し(つまり、専用車管理画面を表示しないものと判定し)(SA5のNO)、SA7に移行する。
ここでは、例えば、ユーザである「AAA1」が、図13の会社名表示欄331において会社名表示欄331をタップした場合、専用車管理画面を表示するものと判定し、また、図13の一覧ボタン332をタップした場合、対協力会社予約画面を表示するものと判定する。
===SA6の処理===
次に、図7のSA6においてサーバ装置2の制御部23は、専用車管理画面を表示する。
=専用車管理画面=
図14は、専用車管理画面の表示例である。「専用車管理画面」とは、第2表示画面であって、一次請会社と二次請会社との間における高所作業車の管理状態を表示する画面であり、例えば、高所作業車を「専用」として予約するための画面である。図14の対協力会社管理画面については、専用表示欄341及びスポット表示欄342を含んで構成されている。
専用表示欄341には、ログインユーザが所属する一次請会社の下請け会社である二次請会社(詳細には、図7のSA5においてタップされた会社名表示欄331(図13)に対応する二次請会社)に対して「専用」として貸し出されている(つまり、二次請会社が「専用」として借り受けている)高所作業車の名称及び当該高所作業車が配置されている階数が表示されている。図14の例では、二次請会社である「A1建設」が「専用」として借り受けている高所作業車の名称が「9m2号」であり、当該高所作業車が「1」階に配置されていることが例示されている。
なお、この専用表示欄341には、解除ボタン3411が設けられている。「解除ボタン」3411は、当該解除ボタン3411に対応付けられて表示されている高所作業車の「専用」としての予約を解除するためにタップされるボタンである。
スポット表示欄342には、ログインユーザが所属する一次請会社が、当該一次請会社の下請け会社である二次請会社(詳細には、図7のSA5においてタップされた会社名表示欄331(図13)に対応する二次請会社)に対して、「専用」として貸し出し可能となっている(つまり、二次請会社が「専用」として借り受け可能となっている)高所作業車の名称及び当該高所作業車が配置されている階数が表示されている。つまり、スポット表示欄342には、ログインユーザが所属する一次請会社が「専用」として借り受けている高所作業車に関する情報が表示されている。図14の例では、二次請会社である「A1建設」が「専用」として借り受け可能である高所作業車の名称が「9m21号」等であり、当該高所作業車が「1」階等に配置されていることが例示されている。なお、図14で例示されている「9m21号」等に対応する情報については、他の図(図5の資機材情報、図6の予約情報、及び各予約画面では不図示)では、説明の便宜上、不図示となっている。
なお、このスポット表示欄342には、登録ボタン3421が設けられている。「登録ボタン」3421は、当該登録ボタン3421に対応付けられて表示されている高所作業車を「専用」としての予約するためにタップされるボタンである。
また、専用車管理画面の上方右側の欄(図14では「AAA1」と表示されている欄)には、ログインを行っているユーザの情報として、ユーザ情報DB221に格納されている図3の氏名情報が表示されている。また、専用車管理画面の上方左の欄(図14では「A1建設」と表示されている欄)には、ログインユーザが所属する一次請会社の下請け会社である二次請会社(詳細には、図7のSA5においてタップされた会社名表示欄331(図13)に対応する二次請会社であって、図14において管理の対象となっている二次請会社)を示す情報が表示されている。
==SA6の処理(具体的な処理)==
図7のSA6の処理は任意であるが、サーバ装置2の管理部231は、例えば、「SA6の第1処理」~「SA6の第4処理」を行う。
=SA6の第1処理=
まず、図3のユーザ情報を参照して、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれるユーザIDに関連付けられている一次請会社情報を特定し、また、SA5で受信した「専用車管理画面用情報」に含まれる二次請会社情報(つまり、図13の対協力会社管理画面においてタップされた会社名表示欄331に対応する二次請会社を示す二次請会社情報)を取得する。
ここでは、例えば、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」に入力されたユーザ情報(「ユーザID」=「UID0001」を含むユーザ情報)をサーバ装置2が受信した場合、図3のユーザ情報を参照して、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれるユーザIDである「UID0001」に関連付けられている一次請会社情報である「A建設」を特定する。また、図13の対協力会社管理画面において「A1建設」に対応する会社名表示欄331(図面上側の「A1建設」と表示される会社名表示欄331)をタップした場合、図7のSA5において「二次請会社情報」=「A1建設」を含む「専用車管理画面用情報」を受信することになるので、当該受信した「専用車管理画面用情報」に含まれる「二次請会社情報」=「A1建設」を取得する。
=SA6の第2処理=
次に、図6の予約情報を参照して、一次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されており、且つ、一次側予約情報の会社情報として「SA6の第1処理」にて特定した一次請会社情報に対応する情報が格納されている資機材ID(以下、「SA6の第1資機材ID」とも称する)を特定する。
ここでは、例えば、図6の予約情報を参照して、一次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されており、且つ、一次側予約情報の会社情報として「SA6の第1処理」にて特定した一次請会社情報である「A建設」が格納されている資機材ID(つまり、「SA6の第1資機材ID」)として、「EID0002」、及び「EID0021」等(なお、「EID0021」等は、図6では不図示であるが、図14の「9m21号」等の高所作業車の資機材IDであることとする)を特定する。
=SA6の第3処理=
次に、図6の予約情報を参照して、「SA6の第2処理」で特定した「SA6の第1資機材ID」の内の、二次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されており、且つ、二次側予約情報の会社情報として「SA6の第1処理」で取得した二次請会社情報が格納されている資機材ID(以下、「SA6の第2資機材ID」とも称する)を特定し、また、当該「SA6の第2処理」で特定した「SA6の第1資機材ID」の内の、二次側予約情報の種別情報として「スポット」が格納されている資機材ID(以下、「SA6の第3資機材ID」とも称する)を特定する。
ここでは、例えば、図6の予約情報を参照して、「SA6の第2処理」で特定した「SA6の第1資機材ID」である「EID0002」、及び「EID0021」等の内の、二次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されており、且つ、二次側予約情報の会社情報として「SA6の第1処理」で取得した二次請会社情報である「A1建設」が格納されている資機材ID(つまり、「SA6の第2資機材ID」)として、「EID0002」を特定する。また、図6の予約情報を参照して、「SA6の第2処理」で特定した「SA6の第1資機材ID」である「EID0002」、及び「EID0021」等の内の、二次側予約情報の種別情報として「スポット」が格納されている資機材ID(つまり、「SA6の第3資機材ID」)として、「EID0021」等を特定する。
=SA6の第4処理=
次に、「SA6の第3処理」で特定した「SA6の第2資機材ID」に対応する情報を専用表示欄341に表示し、且つ、「SA6の第3処理」で特定した「SA6の第3資機材ID」に対応する情報をスポット表示欄342に表示する専用車管理画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報を送信した端末装置1に対して送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に専用車管理画面を表示する。画面情報の生成についてより詳細には、例えば、図5の資機材情報を参照して、前述の「SA6の第2資機材ID」に関連付けられている名称情報及び階数情報を特定し、特定した名称情報及び階数情報に対応する情報を専用表示欄341に表示し、また、前述の「SA6の第3資機材ID」に関連付けられている名称情報及び階数情報を特定し、特定した名称情報及び階数情報に対応する情報をスポット表示欄342に表示する専用車管理画面を表示するための画面情報を生成することとする。
ここでは、例えば、「SA6の第3処理」で特定した「SA6の第2資機材ID」である「EID0002」に対応する情報を専用表示欄341に表示し、且つ、「SA6の第3処理」で特定した「SA6の第3資機材ID」である「EID0021」等に対応する情報をスポット表示欄342に表示する図14の専用車管理画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報を送信した端末装置101に対して送信することにより、当該端末装置101のディスプレイ13に専用車管理画面を表示する。そして、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」は、自己の端末装置101に表示される図14の専用車管理画面を視認することにより、一次請会社と二次請会社との間における予約の状態を確認することが可能となる。
そして、この図7のSA6で表示した図14の専用車管理画面を閉じる操作は任意であるが、例えば、ユーザが図14の右上に図示されている保存ボタン(「保存」と記載されているボタン)をタップした場合に、端末装置1の制御部15が、専用車管理画面を閉じた上で、(図7の画面表示処理)において次のステップに移行させるための命令を含む情報をサーバ装置2に送信することとしてもよい。そして、サーバ装置2の制御部23は、当該情報を受信した場合に、図7において示されているように、SA5に移行してもよい。あるいは、サーバ装置2の制御部23は、当該情報を受信した場合に、処理を終了することにより、画面表示処理を終了するように構成してもよい。
===SA7の処理===
また、図7のSA5において対協力会社予約画面を表示するものと判定した(SA5のNO)後のSA7において、サーバ装置2の制御部23は、図9の対協力会社予約画面表示処理を実行する。「対協力会社予約画面表示処理」とは、対協力会社予約画面を表示する処理である。
=対協力会社予約画面=
図15は、対協力会社予約画面の表示例である。「対協力会社予約画面」とは、第2表示画面であって、一次請会社と二次請会社との間における高所作業車の管理状態を表示する画面であり、例えば、高所作業車の予約の状態を表示する画面である。図15の対協力会社予約画面については、各項目に対応する欄に表示される情報以外は、基本的には、図10の対元請予約画面と同様であり、特徴的な部分のみ説明する。図15の対協力会社予約画面については、まず、項目「予約一覧」を含んで構成されている。この項目「予約一覧」は、項目「階数」と項目「高車名」から構成されており、これら項目「階数」と項目「高車名」に対応する欄の情報として、それぞれ資機材情報DB223に格納されている図5の階数情報及び名称情報に対応する情報が表示されている。
なお、この項目「階数」と項目「高車名」に対応する欄の情報は、図面上方の「スポット車&他社専用車」の欄、又は当該欄よりも下方の「専用車」の欄に表示されている。「専用車」の欄は、ログインユーザが所属する一次請会社の下請け会社である二次請会社(詳細には、SA5においてタップされた一覧ボタン332(図13)に対応する二次請会社)である自社が前述の「専用」として借り受けている高所作業車に対応する情報を表示する欄である。「スポット車&他社専用車」の欄は、前述の「専用車」の欄に表示される高所作業車以外の高所作業車に対応する情報を表示する欄であり、つまり、前述の「スポット」とされている高所作業車に対応する情報、又は、他社(前述の自社以外の会社)が前述の「専用」として借り受けている高所作業車に対応する情報を表示する欄である。
また、対協力会社予約画面の上方右側の欄(図15では「AAA1」と表示されている)には、ログインを行っているユーザの情報として、ユーザ情報DB221に格納されている図3の氏名情報が表示されている。また、対協力会社予約画面の上方左の欄(図15では「A1建設」と表示されている)には、ログインユーザが所属する一次請会社の下請け会社である二次請会社(詳細には、図7のSA5においてタップされた一覧ボタン332(図13)に対応する二次請会社)を示す情報が表示されている。
また、対協力会社予約画面には、予約の状態を特定する情報として、「空1」、「済」、「不」、「空2」、「他1」、「他2」の予約ボタンが表示されている。
図16は、予約の状態を説明するための図である。図16の項目「番号」及び「予約ボタン」に対応する情報においては、図11の同一名称の情報と同様な内容を示している。また、図16の項目「予約状態(一次請会社)」に対応する情報、及び項目「予約状態(二次請会社)」に対応する情報においては、予約しているか否かを示しており、図11の場合と同様に「〇」又は「×」が図示されている。
詳細には、図16の項目「予約状態(一次請会社)」の項目「グループ内」に対応する情報においては、前述の自社(つまり、ログインユーザが所属する一次請会社の下請け会社である二次請会社(詳細には、SA5においてタップされた一覧ボタン332(図13)に対応する二次請会社)である)の委託元会社である一次請会社が予約しているか否かを示しており、また、項目「予約状態(一次請会社)」の項目「グループ外」に対応する情報においては、前述の自社の委託元会社以外の一次請会社が予約しているか否かを示している。
なお、「自社の委託元会社である一次請会社」及び「自社の委託元会社以外の一次請会社」とは、例えば、図4に示す下請構造情報においては、「自社」=「A1建設」である場合、「自社の委託元会社である一次請会社」=「A建設」を示し、また、「自社の委託元会社以外の一次請会社」=「B建設」を示すことになる。
また、図16の項目「予約状態(二次請会社)」の項目「自社」に対応する情報においては、前述の自社である二次請会社が予約しているか否かを示しており、また、項目「予約状態(二次請会社)」の項目「グループ内他社」に対応する情報においては、委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社が予約しているか否かを示しており、また、項目「予約状態(二次請会社)」の項目「グループ外他社」に対応する情報においては、委託元会社である一次請会社が自社と共通しない他の二次請会社が予約しているか否かを示している。
なお、「委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社」及び「委託元会社である一次請会社が自社と共通しない他の二次請会社」とは、例えば、図4に示す下請構造情報においては、「自社」=「A1建設」である場合、「委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社」=「A2建設」を示し、また、「委託元会社である一次請会社が自社と共通しない他の二次請会社」=「B1建設」、及び「B2建設」を示す。
また、図16の「予約ボタンタップ時の制御」に対応する情報においては、予約ボタンをタップした場合の制御内容の概要を示している。例えば、「二次側予約情報更新(会社情報=自社)」は、予約を行うことを示しており、具体的には、タップした予約ボタンに対応する図6の二次側予約情報を更新することを示しており、詳細には、二次側予約情報の会社情報を、自社(つまり、図7のSA5においてタップされた一覧ボタン332(図13)に対応する二次請会社)を示す情報に更新することを示している。また、例えば、「二次側予約情報更新(会社情報=無)」は、予約を解除することを示しており、具体的には、タップした予約ボタンに対応する図6の二次側予約情報を更新することを示しており、詳細には、二次側予約情報の会社情報を、「無」に更新することを示している。また、例えば、「情報表示(グループ内の他の二次請会社情報)」は、情報を表示することを示しており、詳細には、タップした予約ボタンに対応する図6の二次側予約情報の会社情報に対応する情報(つまり、委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社)を表示することを示している。また、例えば、「なし」は、何らの制御も行わないことを示している。また、例えば、「情報表示(グループ外の他の一次請会社情報)」は、情報を表示することを示しており、詳細には、タップした予約ボタンに対応する図6の一次側予約情報の会社情報に対応する情報(つまり、自社の委託元会社以外の一次請会社)を表示することを示している。
図15の「空1」の予約ボタンは、図16の「番号」=「1」に対応する予約ボタンであり、例えば、自社の委託元会社である一次請会社のみが予約を行っていることを示している。また、図15の「済」の予約ボタンは、図16の「番号」=「2」に対応する予約ボタンであり、例えば、自社の委託元会社である一次請会社、及び自社が予約を行っていることを示している。また、図15の「不」の予約ボタンは、図16の「番号」=「3」に対応する予約ボタンであり、例えば、自社の委託元会社である一次請会社、及び委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社が予約を行っていることを示している。また、図15の「空2」の予約ボタンは、図16の「番号」=「4」に対応する予約ボタンであり、例えば、いずれも予約を行っていないことを示している。また、図15の「他1」の予約ボタンは、図16の「番号」=「5」に対応する予約ボタンであり、例えば、自社の委託元会社以外の一次請会社のみが予約を行っていることを示している。また、図15の「他2」の予約ボタンは、図16の「番号」=「6」に対応する予約ボタンであり、例えば、自社の委託元会社以外の一次請会社、及び当該一次請会社の下請け会社である二次請会社(つまり、委託元会社である一次請会社が自社と共通しない他の二次請会社)が予約を行っていることを示している。
そして、例えば、図15の符号351で示す「空1」の予約ボタンは、階数「1」に配置されている高車名「9m1号」の高所作業車が、自社が「専用」として借り受けている高所作業車ではなく、月日「3月1日」の「午前」の予約時間帯において、自社の委託元会社である一次請会社のみが予約を行っていることを示している。また、当該符号351で示す「空1」の予約ボタンは、図6の「資機材ID」=「EID0001」、「日時情報」=「0301-AM」、「一次側予約情報」の「種別情報」=「スポット」、及び「一次側予約情報」の「会社情報」=「A建設」、「二次側予約情報」の「種別情報」=「スポット」、及び「二次側予約情報」の「会社情報」=「無」の組み合わせの情報に対応している。なお、このように図6の各情報を例示する場合、単に、「EID0001、0301-AM、スポット、A建設、スポット、無」と適宜簡略化して説明する。
また、例えば、図15の符号352で示す「済」の予約ボタンは、階数「1」に配置されている高車名「9m2号」の高所作業車が、自社が「専用」として借り受けている高所作業車であり、月日「3月1日」の「午前」の予約時間帯において、自社の委託元会社である一次請会社、及び自社が予約を行っていることを示している。また、当該符号352で示す「済」の予約ボタンは、図6の「EID0002、0301-AM、専用、A建設、専用、A1建設」の組み合わせの情報に対応している。
また、例えば、図15の符号353で示す「不」の予約ボタンは、階数「1」に配置されている高車名「9m1号」の高所作業車が、自社が「専用」として借り受けている高所作業車ではなく、月日「3月2日」の「午前」の予約時間帯において、自社の委託元会社である一次請会社、及び委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社が予約を行っていることを示している。また、当該符号353で示す「不」の予約ボタンは、図6の「EID0001、0302-AM、スポット、A建設、スポット、A2建設」の組み合わせの情報に対応している。
また、例えば、図15の符号354で示す「空2」の予約ボタンは、階数「2」に配置されている高車名「9m3号」の高所作業車が、自社が「専用」として借り受けている高所作業車ではなく、月日「3月3日」の「午後」の予約時間帯において、いずれも予約を行っていないことを示している。また、当該符号354で示す「空2」の予約ボタンは、図6の「EID0003、0303-PM、スポット、無、スポット、無」の組み合わせの情報に対応している。
また、例えば、図15の符号355で示す「他1」の予約ボタンは、階数「1」に配置されている高車名「9m1号」の高所作業車が、自社が「専用」として借り受けている高所作業車ではなく、月日「3月3日」の「午後」の予約時間帯において、自社の委託元会社以外の一次請会社のみが予約を行っていることを示している。また、当該符号355で示す「他1」の予約ボタンは、図6の「0303-AM、スポット、B建設、スポット、無」の組み合わせの情報に対応している。
また、例えば、図15の符号356で示す「他2」の予約ボタンは、階数「1」に配置されている高車名「9m1号」の高所作業車が、自社が「専用」として借り受けている高所作業車ではなく、月日「3月5日」の「午後」の予約時間帯において、自社の委託元会社以外の一次請会社、及び当該一次請会社の下請け会社である二次請会社(つまり、委託元会社である一次請会社が自社と共通しない他の二次請会社)が予約を行っていることを示している。また、当該符号356で示す「他2」の予約ボタンは、図6の「0305-PM、スポット、B建設、スポット、B2建設」の組み合わせの情報に対応している。
===SC1の処理===
まず、図9のSC1においてサーバ装置2の管理部231は、図15の対協力会社予約画面における、項目「階数」と項目「高車名」に対応する欄に表示する情報を特定する。具体的には任意であり、二次請会社に関する処理を行うこと以外は基本的には、SB1の処理と同様であり、例えば、「SC1の第1処理」~「SC1の第5処理」を行う。
=SC1の第1処理=
まず、図7のSA5で受信した「対協力会社予約画面用情報」に含まれる二次請会社情報(つまり、図13の対協力会社管理画面においてタップされた一覧ボタン332に対応する二次請会社を示す二次請会社情報)を取得する(以下、「SC1の第1処理」)。
ここでは、例えば、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」が、自己の下請け会社である「A1建設」の予約を管理するために、図13の対協力会社管理画面において「A1建設」に対応する(図面上側の)一覧ボタン332をタップした場合、図7のSA5において「二次請会社情報」=「A1建設」を含む「対協力会社予約画面用情報」を受信することになるので、当該受信した「対協力会社予約画面用情報」に含まれる「二次請会社情報」=「A1建設」を取得する。
=SC1の第2処理=
次に、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材IDの内の未だ選択されていない1個の資機材IDを選択し、選択した1個の資機材IDに関連付けられている二次側予約情報を取得する(以下、「SC1の第2処理」)。
ここでは、例えば、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材IDの内の未だ選択されていない1個の資機材IDとして例えば「EID0001」を選択し、選択した1個の資機材IDである「EID0001」に関連付けられている二次側予約情報として、図6において「EID0001」に関連付けられている二次側予約情報(つまり、図面の最上段の「スポット」及び「無」の組み合わせの情報、図面の2段目の「スポット」及び「A1建設」の組み合わせの情報含む図示されている情報等)を取得する。
=SC1の第3処理=
次に、「SC1の第2処理」で取得した二次側予約情報の種別情報として「スポット」が格納されている場合、「スポット」を特定し、また、「SC1の第2処理」で取得した二次側予約情報の種別情報として「専用」が格納されている場合、「専用」を特定する(以下、「SC1の第3処理」)。なお、ここでの具体例は、前述の「SB1の第3処理」と同様である。
=SC1の第4処理=
次に、「SC1の第3処理」で「専用」を特定した場合、「SC1の第1処理」で取得した二次請会社情報と、「SC1の第2処理」で取得した二次側予約情報に含まれる会社情報とを相互に比較し、これらが相互に合致している場合、自社(管理の対象となっている二次請会社)が「専用」として予約していることになるので、後述する「SB1の第5処理」で特定する情報を表示する欄として図15の「専用車」の欄を特定する。一方、これらが相互に合致していない場合、あるいは、「SC1の第3処理」で「スポット」を特定した場合、自社が「専用車」として予約しているわけではないことになるので、後述する「SC1の第5処理」で特定する情報を表示する欄として図15の「スポット車&他社専用車」の欄を特定する。なお、ここでの具体例は、前述の「SB1の第4処理」と同様である。
=SC1の第5処理=
次に、図5の資機材情報を参照して、「SC1の第2処理」で選択した1個の資機材IDに関連付けられている階数情報及び名称情報を取得し、取得した階数情報及び名称情報を、図15の項目「階数」及び項目「高車名」に対応する欄に表示する情報として特定する。そして、この後、図6の予約情報に含まれている全ての資機材IDが選択されるまで、「SC1の第2処理」~「SC1の第5処理」を繰り返し実行する。ここでの具体例は、前述の「SB1の第5処理」と同様である。
===SC2の処理===
次に、図9のSC2においてサーバ装置2の管理部231は、図15の対協力会社予約画面に表示する予約ボタンを特定する。具体的には任意であるが、例えば、「SC2の第1処理」~「SC2の第2処理」を行う。
=SC2の第1処理=
まず、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材ID及び日時情報の組み合わせ内の未だ選択されていない1個の組み合わせを選択し、選択した1個の資機材ID及び日時情報の組み合わせに関連付けられている、一次側予約情報の会社情報及二次側予約情報の会社情報を取得する(以下、「SC2の第1処理」)。
ここでは、例えば、図6の予約情報を参照して、当該予約情報に含まれている資機材ID及び日時情報の組み合わせ内の未だ選択されていない1個の組み合わせとして、例えば「EID0001」及び「0301-AM」の組み合わせを選択し、選択した1個の組み合わせである「EID0001」及び「0301-AM」の組み合わせに関連付けられている、一次側予約情報の会社情報である「A建設」及び二次側予約情報の会社情報である「無」を取得する。
=SC2の第2処理=
次に、「SC2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報及二次側予約情報の会社情報に基づいて、図4の下請構造情報を適宜参照して、「SC2の第1処理」で選択した1個の資機材ID及び日時情報の組み合わせに対応する予約ボタンを特定する。なお、ここでは、前述の図16で説明した予約の状態に対応する予約ボタンを特定する。具体的には、「SC2の第2処理(その1)」~「SC2の第2処理(その2)」の処理を行う。
<SC2の第2処理(その1)>
具体的には、まず、「SC1の第1処理」で取得した二次請会社情報を「自社会社情報」(つまり、自社を示す二次請会社情報)として特定し、また、図4の下請構造情報を参照して、当該自社会社情報に関連付けられている一次請会社情報を「第1一次請会社情報」(つまり、前述の「自社の委託元会社である一次請会社」を示す一次請会社情報)として特定し、また、図4の下請構造情報を参照して、自社会社情報に関連付けられていない一次請会社情報を「第2一次請会社情報」(つまり、前述の「自社の委託元会社以外の一次請会社」を示す一次請会社情報)として特定し、また、図4の下請構造情報を参照して、前述の自社会社情報が関連付けられている一次請会社情報に関連付けられている他の二次請会社情報を「第1二次請会社情報」(つまり、前述の「委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社」を示す二次請会社情報)として特定し、また、図4の下請構造情報を参照して、前述の自社会社情報が関連付けられている一次請会社情報以外の一次請会社情報に関連付けられている他の二次請会社情報を「第2二次請会社情報」(つまり、前述の「委託元会社である一次請会社が自社と共通しない他の二次請会社」を示す二次請会社情報)として特定する。
ここでは、例えば、「SC1の第1処理」で「A1建設」を取得したので、「自社会社情報」=「A1建設」を特定し、図4の下請構造情報を参照して、「第1一次請会社情報」=「A建設」、「第2一次請会社情報」=「B建設」、「第1二次請会社情報」=「A2建設」、及び「第2二次請会社情報」=「B1建設」及び「B2建設」を特定する。
<SC2の第2処理(その2)>
次に、「SC2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が前述の特定した「第1一次請会社情報」と合致し、且つ、「SC2の第1処理」で取得した二次側予約情報の会社情報が「無」である場合、図16の「番号」=「1」に該当するので、予約ボタンとして「空1」を特定する。
また、「SC2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が前述の特定した「第1一次請会社情報」と合致し、且つ、「SC2の第1処理」で取得した二次側予約情報の会社情報が前述の特定した「自社会社情報」と合致する場合、図16の「番号」=「2」に該当するので、予約ボタンとして「済」を特定する。
また、「SC2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が前述の特定した「第1一次請会社情報」と合致し、且つ、「SC2の第1処理」で取得した二次側予約情報の会社情報が前述の特定した「第1二次請会社情報」と合致する場合、図16の「番号」=「3」に該当するので、予約ボタンとして「不」を特定する。
また、「SC2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が「無」であり、且つ、「SC2の第1処理」で取得した二次側予約情報の会社情報が「無」である場合、図16の「番号」=「4」に該当するので、予約ボタンとして「空2」を特定する。
また、「SC2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が前述の特定した「第2一次請会社情報」と合致し、且つ、「SC2の第1処理」で取得した二次側予約情報の会社情報が「無」である場合、図16の「番号」=「5」に該当するので、予約ボタンとして「他1」を特定する。
また、「SC2の第1処理」で取得した一次側予約情報の会社情報が前述の特定した「第2一次請会社情報」と合致し、且つ、「SC2の第1処理」で取得した二次側予約情報の会社情報が前述の特定した「第2二次請会社情報」と合致する場合、図16の「番号」=「6」に該当するので、予約ボタンとして「他2」を特定する。そして、この後、図6の予約情報に含まれている全ての資機材ID及び日時情報の組み合わせが選択されるまで、「SC2の第1処理」~「SC2の第2処理」を繰り返し実行する。
ここでは、例えば、「SC2の第1処理」で一次側予約情報の会社情報である「A建設」及び二次側予約情報の会社情報である「無」を取得したので、「A建設」が「第1一次請会社情報」=「A建設」と合致し、且つ、「SC2の第1処理」で取得した二次側予約情報の会社情報が「無」であるので、図16の「番号」=「1」に該当するので、「資機材ID」=「EID0001」及び「日時情報」=「0301-AM」に対応する予約ボタンとして「空1」を特定する。
===SC3の処理===
次に、図9のSC3においてサーバ装置2の管理部231は、対協力会社予約画面に表示する。具体的には任意であるが、例えば、SC1及びSC2の処理結果に基づいて、対協力会社予約画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報を送信した端末装置1に対して送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に対協力会社予約画面を表示する。詳細には、「SC1の第5処理」で特定した情報を、項目「階数」及び項目「高車名」に対応する欄に表示し、且つ、当該情報を「SC1の第4処理」で特定した欄(つまり「スポット車&他社専用車」の欄又は「専用車」の欄)に表示し、且つ、項目「階数」及び項目「高車名」に対応する欄に対応する予約ボタンとして「SC2の第2処理」で特定した予約ボタンを表示する対協力会社予約画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、対協力会社予約画面を表示する。
ここでは、「A建設のユーザに関する処理」について例えば、サーバ装置2の管理部231は、図15に示す対元請予約画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を、画面表示処理の起動時に受信したログイン情報(ユーザIDである「UID0001」)を送信した端末装置101に対して送信することにより、当該端末装置101のディスプレイ13に対協力会社予約画面を表示する。そして、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」は、自己の端末装置101に表示される図15の対協力会社予約画面を視認することにより、一次請会社情報と二次請会社情報との間における予約の状態を確認することが可能となる。
図17~図19は、対協力会社予約画面の他の表示例である。なお、具体的に詳細の例示はしていないが、例えば、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」が、自己の下請け会社である「A2建設」の予約を管理するために、図13の対協力会社管理画面において「A2建設」に対応する(図面下側の)一覧ボタン332をタップした場合、前述の各処理を行うことにより、SC3においてサーバ装置2の管理部231は、図17に示す対協力会社予約画面を表示するための画面情報を生成し送信することにより、端末装置101に対協力会社予約画面が表示されることになる。
また、「B建設のユーザに関する処理」について例えば、「B建設」に所属するユーザである「AAA3」が、自己が携帯する端末装置102に対して自己のユーザIDである「UID0003」を入力することにより、画面表示処理が起動された場合において、図13の対協力会社管理画面の如き不図示の対協力会社管理画面において「B1建設」又は「B2建設」に対応する一覧ボタンを選択した場合、前述の各処理を行うことにより、「AAA3」が携帯する端末装置102のディスプレイ13に図18又は図19の対協力会社予約画面が表示されることになる。そして、「B建設」に所属するユーザである「AAA3」は、自己の端末装置102に表示される図18又は図19の対協力会社予約画面を視認することにより、一次請会社情報と二次請会社情報との間における予約の状態を確認することが可能となる。
===SC4の処理===
次に、図9のSC4においてサーバ装置2の管理部231は、処理を終了するか否かを判定する。具体的には任意であり、SB4の場合と同様であるが、図15等の対協力会社予約画面の左上に表示されている「ログアウト」ボタンをユーザがタップしていない場合、処理を終了しないものと判定し(SC4のNO)、SC1に移行して、前述の各処理を再度実行する。また、前述の「ログアウト」ボタンをユーザがタップした場合、処理を終了するものと判定し(SC4のYES)、対協力会社予約画面表示処理をリターンする。この後、図7の画面表示処理を終了する。
(処理-専用車予約関連処理)
次に、専用車予約関連処理について説明する。「専用車予約関連処理」とは、高所作業車を「専用」として予約する処理であり、第1専用車予約関連処理及び第2専用車予約関連処理を含む。
(処理-専用車予約関連処理-第1専用車予約関連処理)
「第1専用車予約関連処理」とは、例えば、一次請会社が元請会社から高所作業車を「専用」として借り受ける予約に関する処理であり、つまり、元請会社が高所作業車を「専用」として貸し出す予約に関する処理である。また、「第1専用車予約関連処理」とは、例えば、予約を行う「第1専用車予約処理」と、予約の解除を行う「第1専用車解除処理」とを含む。
(処理-専用車予約関連処理-第1専用車予約関連処理-第1専用車予約処理)
「第1専用車予約処理」について具体的には任意であるが、例えば、元請会社と一次請会社との間で、一次請会社が高所作業車を「専用」として借り受ける取り決めを行った場合に、元請会社に所属するユーザが、自己の端末装置(不図示)を介して、「専用」として貸し出す高所作業車を識別する資機材ID及び当該高所作業車の貸し出しの対象となる一次請会社を示す一次請会社情報を含む「第1専用車割当情報」をサーバ装置2に送信することとする。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第1専用車割当情報」を受信し、受信した「第1専用車割当情報」に含まれている資機材ID及び一次請会社情報を取得し、図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている全ての一次側予約情報の種別情報(つまり、全ての日時情報に関連付けられている一次側予約情報の種別情報)として「専用」を格納し、また、当該図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている全ての一次側予約情報の会社情報(つまり、全ての日時情報に関連付けられている一次側予約情報の会社情報)として、前述の取得した一次請会社情報を格納する。これにて、第1専用車予約処理を終了する。
ここでは、例えば、元請会社である「〇〇工務店」と一次請会社である「A建設」との間で、「9m 2号」の高所作業車を「専用」として「A建設」が借り受ける取り決めを行った場合に、「〇〇工務店」に所属するユーザが、自己の端末装置(不図示)を介して、「専用」として貸し出す高所作業車を識別する資機材IDである「EID0002」及び当該高所作業車の貸し出しの対象となる一次請会社を示す一次請会社情報である「A建設」を含む「第1専用車割当情報」をサーバ装置2に送信することとする。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第1専用車割当情報」を受信し、受信した「第1専用車割当情報」に含まれている「資機材ID」=「EID0002」及び「一次請会社情報」=「A建設」を取得し、図6の予約情報に具体的に図示されているように、当該取得した「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての一次側予約情報の種別情報として「専用」を格納し、また、当該「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての一次側予約情報の会社情報として、前述の取得した「一次請会社情報」=「A建設」を格納する。
(処理-専用車予約関連処理-第1専用車予約関連処理-第1専用車解除処理)
「第1専用車解除処理」について具体的には任意であるが、例えば、元請会社と一次請会社との間で、一次請会社が高所作業車を「専用」としての借り受ける取り決めを解除した場合に、元請会社に所属するユーザが、自己の端末装置(不図示)を介して、「専用」としての貸し出しを解除する高所作業車を識別する資機材IDを含む「第1専用車解除情報」をサーバ装置2に送信することとする。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第1専用車解除情報」を受信し、受信した「第1専用車解除情報」に含まれている資機材IDを取得し、図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている全ての一次側予約情報の種別情報(つまり、全ての日時情報に関連付けられている一次側予約情報の種別情報)として「スポット」を格納し、また、当該図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている全ての一次側予約情報の会社情報として「無」を格納する。なお、ここでは、全ての一次側予約情報の会社情報として「無」を格納するものと説明したが、これに限らず、一次側予約情報の会社情報については何等の変更も行わないこととしてもよい。なお、「一次側予約情報の会社情報については何等の変更も行わない場合」については、所定日数(例えば、対元請予約画面に表示されている7日分等)分の日時情報(予約時間帯)における一次側予約情報の会社情報のみついては何らの変更も行わずに、その他の日時情報(予約時間帯)における一次側予約情報の会社情報については「無」を格納するように構成してもよい。
また、この場合(一次側予約情報の会社情報については何等の変更も行わない場合)において、例えば、一次請会社が元請会社から「専用」として高所作業車を借り受けた場合にのみ、当該一次請会社が二次請会社に対して「専用」として高所作業車を貸し出せる運用となっている場合、図6の予約情報において、前述の解除により「スポット」が格納された一次側予約情報の種別情報に関連付けられている二次側予約情報の種別情報として「スポット」を格納するように構成してもよい。つまり、一次請会社が元請会社と二次請会社における「専用」としての予約を解除した場合において、一次請会社と二次請会社における「専用」としての予約が存在する場合、当該予約を「スポット」に変更するように構成してもよい。
また、例えば、当該一次請会社と元請会社との間の「専用」としての予約の解除については、一次請会社と二次請会社との間における「専用」としての予約が存在しない場合(つまり、二次側予約情報の種別情報として「スポット」が格納されている場合)にのみ、実行可能となるように処理してもよい。このように処理する場合、例えば、サーバ装置2の格納制御部232は、受信した「第1専用車解除情報」に含まれている資機材IDを取得し、図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている二次側予約情報の種別情報を取得し、取得した種別情報として「スポット」が格納されている場合に、前述の「専用」としての予約を解除する処理(つまり、一次側予約情報における種別情報として「専用」に代えて、「スポット」を格納する処理)を行い、前述の取得した種別情報として「専用」が格納されている場合に、前述の「専用」としての予約を解除する処理を行わないように構成してもよい。なお、この場合において、「専用」としての予約を解除する処理を行わない場合、サーバ装置2の格納制御部232が、端末装置1におけるディスプレイ13又は元請会社に所属するユーザの不図示の端末装置のディスプレイに、二次請会社にて「専用」としての予約が行われているので、元請会社との間での「専用」としての予約の解除を行うことができない旨をユーザに通知する情報を表示するように構成してもよい。
また、例えば、当該一次請会社と元請会社との間の「専用」としての予約の解除については、一次請会社と二次請会社との間における予約が存在しない場合(つまり、二次側予約情報の会社情報として「無」が格納されている場合)にのみ、実行可能となるように処理してもよい。このように処理する場合、例えば、サーバ装置2の格納制御部232は、「第1専用車解除情報」に含まれている資機材IDを取得し、図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている二次側予約情報の会社情報を取得し、取得した会社情報として「無」が格納されている場合に、前述の「専用」としての予約を解除する処理を行い、前述の取得した会社情報として「A1建設」等が格納されており「無」が格納されていない場合に、前述の「専用」としての予約を解除する処理を行わないように構成してもよい。なお、この場合も前述の場合と同様にして、「専用」としての予約を解除する処理を行わない場合、二次請会社にて予約が行われているので、元請会社との間での「専用」としての予約の解除を行うことができない旨をユーザに通知する情報を表示するように構成してもよい。これにて、第1専用車解除処理を終了する。
ここでは、例えば、元請会社である「〇〇工務店」と一次請会社である「A建設」との間で、「A建設」が「9m 2号」の高所作業車を「専用」として「A建設」が借り受ける取り決めを解除した場合に、「〇〇工務店」に所属するユーザが、自己の端末装置(不図示)を介して、「専用」としての貸し出しを解除する高所作業車を識別する資機材IDである「EID0002」を含む「第1専用車解除情報」をサーバ装置2に送信することとする。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第1専用車解除情報」を受信し、受信した「第1専用車解除情報」に含まれている「資機材ID」=「EID0002」を取得し、図6の予約情報において、当該取得した「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての一次側予約情報の種別情報として「スポット」を格納することにより、「専用」としての予約を解除する。なお、この場合、当該「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての一次側予約情報の会社情報として「無」を格納してもよいし、あるいは、当該一次側予約情報の会社情報としては、何らの情報も格納せずに変更しないこととしてもよい。そして、前者の場合(つまり、一次側予約情報の会社情報として「無」を格納する場合)において、当該二次側予約情報の会社情報として「A1建設」等の具体的な情報が格納されている場合、当該情報についても「無」を格納するように構成してもよい。
(処理-専用車予約関連処理-第2専用車予約関連処理)
「第2専用車予約関連処理」とは、例えば、一次請会社が二次請会社に対して高所作業車を「専用」として貸し出す予約に関する処理であり、つまり、二次請会社が一次請会社から高所作業車を「専用」として借り受ける予約に関する処理である。また、「第2専用車予約関連処理」とは、例えば、予約を行う「第2専用車予約処理」と、予約の解除を行う「第2専用車解除処理」とを含む。
(処理-専用車予約関連処理-第2専用車予約関連処理-第2専用車予約処理)
「第2専用車予約処理」について具体的には任意であるが、例えば、図7のSA6で表示した図14の専用車管理画面において、ユーザがタッチパッド12を介して登録ボタン3421をタップした場合に、端末装置1の制御部15は、タップされた登録ボタン3421に対応する高所作業車を示す情報を含む「第2専用車割当情報」をサーバ装置2に送信することとする。なお、ここで「第2専用車割当情報」に含まれる「タップされた登録ボタン3421に対応する高所作業車を示す情報」は任意であるが、例えば、タップされた登録ボタン3421に対応する高所作業車を識別する資機材IDであることとしてもよいし、あるいは、当該高所作業車の名称情報であることとしてもよいが、ここでは、高所作業車の名称情報であるものとして説明する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第2専用車割当情報」を受信し、受信した「第2専用車割当情報」に含まれている高所作業車を示す情報(具体的には、高所作業車の名称情報)を取得し、また、図7のSA5においてタップされた会社名表示欄331(図13)に対応する二次請会社を示す二次請会社情報(つまり、SA5で受信した「専用車管理画面用情報」に含まれる二次請会社情報)を取得する。
次に、サーバ装置2の格納制御部232は、図5の資機材情報を参照して、前述の取得した高所作業車を示す情報(具体的には、高所作業車の名称情報)に関連付けられている資機材IDを特定し、図6の予約情報において、当該特定した資機材IDに関連付けられている全ての二次側予約情報の種別情報(つまり、全ての日時情報に関連付けられている二次側予約情報の種別情報)として「専用」を格納し、また、当該図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている全ての二次側予約情報の会社情報(つまり、全ての日時情報に関連付けられている二次側予約情報の会社情報)として、前述の取得した二次請会社情報を格納する。これにて、第2専用車予約処理を終了する。
ここでは、例えば、図14に示す「9m2号」の高所作業車が二次請会社に対して未だ「専用」として貸し出されておらず、スポット表示欄342に「9m2号」の高所作業車を示す情報が表示されていることとして、当該「9m2号」の高所作業車を「専用」として予約する場合を例示して説明する。この場合、図7のSA6で表示した図14の専用車管理画面において、ユーザがタッチパッド12を介して(図14では不図示であるがスポット表示欄342に表示されている)「9m2号」の登録ボタン3421をタップした場合に、端末装置1の制御部15は、タップされた登録ボタン3421に対応する高所作業車を示す情報として「名称情報」=「9m2号」を含む「第2専用車割当情報」をサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第2専用車割当情報」を受信し、受信した「第2専用車割当情報」に含まれている「名称情報」=「9m2号」を取得し、また、図7のSA5においてタップされた会社名表示欄331(図13)に対応する二次請会社を示す「二次請会社情報」=「A1建設」を取得する。
次に、サーバ装置2の格納制御部232は、図5の資機材情報を参照して、前述の取得したる「名称情報」=「9m2号」に関連付けられている「資機材ID」=「EID0002」を特定し、図6の予約情報に具体的に図示されているように、当該特定した「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての二次側予約情報の種別情報として「専用」を格納し、また、当該「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての二次側予約情報の会社情報として、前述の取得した「二次請会社情報」=「A1建設」を格納する。
(処理-専用車予約関連処理-第2専用車予約関連処理-第2専用車解除処理)
「第2専用車解除処理」について具体的には任意であるが、例えば、図7のSA6で表示した図14の専用車管理画面において、ユーザがタッチパッド12を介して解除ボタン3411をタップした場合に、端末装置1の制御部15は、タップされた解除ボタン3411に対応する高所作業車を示す情報を含む「第2専用車解除情報」をサーバ装置2に送信することとする。なお、ここで「第2専用車解除情報」に含まれる「タップされた解除ボタン3411に対応する高所作業車を示す情報」は任意であるが、例えば、タップされた解除ボタン3411に対応する高所作業車を識別する資機材IDであることとしてもよいし、あるいは、当該高所作業車の名称情報であることとしてもよいが、ここでは、高所作業車の名称情報であるものとして説明する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第2専用車解除情報」を受信し、受信した「第2専用車解除情報」に含まれている高所作業車を示す情報(具体的には、高所作業車の名称情報)を取得する。
次に、サーバ装置2の格納制御部232は、図5の資機材情報を参照して、前述の取得したる高所作業車を示す情報(具体的には、高所作業車の名称情報)に関連付けられている資機材IDを特定し、図6の予約情報において、当該特定した資機材IDに関連付けられている全ての二次側予約情報の種別情報(つまり、全ての日時情報に関連付けられている二次側予約情報の種別情報)として「スポット」を格納し、また、当該図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている全ての二次側予約情報の会社情報(つまり、全ての日時情報に関連付けられている二次側予約情報の会社情報)として「無」を格納する。なお、ここでは、全ての二次側予約情報の会社情報として「無」を格納するものと説明したが、これに限らず、二次側予約情報の会社情報については何等かの変更も行わないこととしてもよい。これにて、第2専用車解除処理を終了する。
ここでは、例えば、図14に示す「9m2号」の「専用」としての予約を解除する場合を例示して説明する。この場合、図7のSA6で表示した図14の専用車管理画面において、ユーザがタッチパッド12を介して「9m2号」の解除ボタン3411をタップした場合に、端末装置1の制御部15は、タップされた解除ボタン3411に対応する高所作業車を示す情報として「名称情報」=「9m2号」を含む「第2専用車解除情報」をサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第2専用車解除情報」を受信し、受信した「第2専用車解除情報」に含まれている「名称情報」=「9m2号」を取得する。
次に、サーバ装置2の格納制御部232は、図5の資機材情報を参照して、前述の取得したる「名称情報」=「9m2号」に関連付けられている「資機材ID」=「EID0002」を特定し、図6の予約情報において、当該特定した「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての二次側予約情報の種別情報として「スポット」を格納し、また、当該「資機材ID」=「EID0002」に関連付けられている全ての二次側予約情報の会社情報として「無」を格納する。
(処理-対元請予約関連処理)
次に、対元請予約関連処理について説明する。「対元請予約関連処理」とは、元請会社と一次請会社との間において高所作業車を「スポット」として予約することに関連する処理であり、対元請予約処理、対元請予約解除処理、及び対元請情報表示処理を含む。
(処理-対元請予約関連処理-対元請予約処理)
「対元請予約処理」とは、例えば、一次請会社が元請会社から高所作業車を借り受ける予約に関する処理であって、図11の項目「番号」=「1」の項目「予約ボタンタップ時の制御」に対応する制御に対応する処理である。
「対元請予約処理」について具体的には任意であるが、例えば、図9のSB3で表示した図10等の対元請予約画面において、ユーザがタッチパッド12を介して「空」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置1の制御部15は、対元請予約ボタン情報を生成し、生成した対元請予約ボタン情報をサーバ装置2に送信する。なお、「対元請予約ボタン情報」とは、対元請予約画面の予約ボタンがタップされたことを示す情報であり、例えば、タップされて予約ボタンの種類(つまり、「空」の予約ボタンであること等)を示す予約ボタン種類情報と、タップされた予約ボタンに対応付けられている予約時間帯を示す予約時間帯情報と、タップされた予約ボタンに対応付けられている高所作業車の名称情報とを含む情報である。なお、例えば、ここでの「対元請予約ボタン情報」は、第1管理情報に対応すると解釈してもよい。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対元請予約ボタン情報を受信した場合、受信した対元請予約ボタン情報に含まれている予約ボタン種類情報、予約時間帯情報、及び高所作業車の名称情報を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「空」の予約ボタンを示している場合、以下の処理を行う。すなわち、図5の資機材情報を参照して、前述の取得した高所作業車の名称情報に関連付けられている資機材IDを特定し、また、図3のユーザ情報を参照して、図7の画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれるユーザIDに関連付けられている一次請会社情報を特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている一次側予約情報の会社情報として、前述の特定した一次請会社情報を格納する。これにて、対元請予約処理を終了する。
ここでは、例えば、図9のSB3で表示した図10等の対元請予約画面において、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」がタッチパッド12を介して符号321の「空」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置101の制御部15は、「予約ボタン種類情報」=「空」(つまり、「空」の予約ボタンであることを示す情報)、「予約時間帯情報」=「0303-AM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 1号」を含む対元請予約ボタン情報を生成してサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対元請予約ボタン情報を受信した場合、受信した対元請予約ボタン情報に含まれている「予約ボタン種類情報」=「空」、「予約時間帯情報」=「0303-AM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 1号」を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「空」の予約ボタンを示しているので、以下の処理を行う。すなわち、図5の資機材情報を参照して、前述の取得した高所作業車の「名称情報」=「9m 1号」に関連付けられている「資機材ID」=「EID0001」を特定し、また、図3のユーザ情報を参照して、図7の画面表示処理の起動時に受信したログイン情報に含まれる「ユーザID」=「UID0001」に関連付けられている「一次請会社情報」=「A建設」を特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した「資機材ID」=「EID0001」及び前述の取得した、「予約時間帯情報」=「0303-AM」に関連付けられている一次側予約情報の会社情報として、前述の特定した「一次請会社情報」=「A建設」を格納することにより、図6で5段目に例示されている一次側予約情報の会社情報である「無」から「A建設」に更新されることになる。
そして、この場合、繰り返し行われる図9のSB3において、前述のタップされた符号321の「空」の予約ボタンが、「済」の予約ボタンに変更されて表示されることになる。
(処理-対元請予約関連処理-対元請予約解除処理)
「対元請予約解除処理」とは、例えば、一次請会社が元請会社から高所作業車を借り受ける予約の解除に関する処理であって、図11の項目「番号」=「2」の項目「予約ボタンタップ時の制御」に対応する制御に対応する処理である。
「対元請予約解除処理」について具体的には任意であるが、例えば、図9のSB3で表示した図10等の対元請予約画面において、ユーザがタッチパッド12を介して「済」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置1の制御部15は、対元請予約ボタン情報を生成し、生成した対元請予約ボタン情報をサーバ装置2に送信する。なお、例えば、ここでの「対元請予約ボタン情報」は、第4管理情報に対応すると解釈してもよい。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対元請予約ボタン情報を受信した場合、受信した対元請予約ボタン情報に含まれている予約ボタン種類情報、予約時間帯情報、及び高所作業車の名称情報を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「済」の予約ボタンを示している場合、以下の処理を行う。すなわち、前述の「対元請予約処理」の場合と同様にして、資機材IDを特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている一次側予約情報の会社情報として「無」を格納する。これにて、対元請予約解除処理を終了する。
ここでは、例えば、図10等の対元請予約画面において、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」がタッチパッド12を介して符号322の「済」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置101の制御部15は、「予約ボタン種類情報」=「済」、「予約時間帯情報」=「0301-PM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 2号」を含む対元請予約ボタン情報を生成してサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対元請予約ボタン情報を受信した場合、受信した対元請予約ボタン情報に含まれている「予約ボタン種類情報」=「済」、「予約時間帯情報」=「0301-PM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 2号」を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「済」の予約ボタンを示しているので、以下の処理を行う。すなわち、前述の「対元請予約処理」の場合と同様にして、「資機材ID」=「EID0002」を特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した「資機材ID」=「EID0002」及び前述の取得した「予約時間帯情報」=「0301-PM」に関連付けられている一次側予約情報の会社情報として「無」を格納する。
そして、この場合、繰り返し行われる図9のSB3において、前述のタップされた符号322の「済」の予約ボタンが、「空」の予約ボタンに変更されて表示されることになる。
なお、対元請予約解除処理における予約を解除する処理(つまり、図6の予約情報における一次側予約情報の会社情報として「無」を格納する処理)については、前述の「(処理-専用車予約関連処理-第1専用車予約関連処理-第1専用車解除処理)」で説明した場合と同様に、一次請会社と二次請会社との間における予約が存在しない場合(つまり、二次側予約情報の会社情報として「無」が格納されている場合)にのみ、実行可能となるように処理してもよい。このように処理する場合、例えば、サーバ装置2の格納制御部232は、前述の「対元請予約処理」の場合と同様にして、資機材IDを特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている二次側予約情報の会社情報を取得し、取得した会社情報として「無」が格納されている場合に、前述の予約を解除する処理(つまり、図6の予約情報における一次側予約情報の会社情報として「無」を格納する処理)を行い、前述の取得した会社情報として「A1建設」等が格納されており「無」が格納されていない場合に、前述の予約を解除する処理を行わないように構成してもよい。なお、前述の予約を解除する処理を行わない場合、サーバ装置2の格納制御部232が、端末装置1におけるディスプレイ13(例えば、図10の対元請予約画面上の任意の位置)に、二次請会社にて予約が行われているので、元請会社との間での予約の解除を行うことができない旨をユーザに通知する情報を表示するように構成してもよい。
また、対元請予約解除処理における予約を解除する処理については、一次請会社と二次請会社との間における予約に関わらずに実行するように構成し、一次側予約情報の会社情報として「無」を格納した場合に、図6の予約情報において当該「無」が格納された一次側予約情報の会社情報に関連付けられている二次側予約情報の会社情報についても「無」を強制的に格納するように構成してもよい。なお、この場合(二次側予約情報の会社情報についても「無」を強制的に格納した場合)、サーバ装置2の格納制御部232は、端末装置1におけるディスプレイ13(例えば、図10の対元請予約画面上の任意の位置)に、一次請会社と二次請会社との間における予約が強制的に解除された旨を示す情報を表示するように構成してもよい。
(処理-対元請予約関連処理-対元請情報表示処理)
「対元請情報表示処理」とは、例えば、一次請会社が元請会社から高所作業車を借り受ける予約に関する情報を表示する処理であって、図11の項目「番号」=「3」の項目「予約ボタンタップ時の制御」に対応する制御に対応する処理である。
「対元請予約解除処理」について具体的には任意であるが、例えば、図9のSB3で表示した図10等の対元請予約画面において、ユーザがタッチパッド12を介して「不」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置1の制御部15は、対元請予約ボタン情報を生成し、生成した対元請予約ボタン情報をサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対元請予約ボタン情報を受信した場合、受信した対元請予約ボタン情報に含まれている予約ボタン種類情報、予約時間帯情報、及び高所作業車の名称情報を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「不」の予約ボタンを示している場合、以下の処理を行う。すなわち、前述の「対元請予約処理」の場合と同様にして、資機材IDを特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている一次側予約情報の会社情報を取得し、取得した一次側予約情報の会社情報を、前述の対元請予約ボタン情報を送信した端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に前述の取得した一次側予約情報の会社情報を表示する。なお、ここでの表示態様は任意であるが、例えば、ユーザにタップされた予約ボタン上又は周辺に表示するように構成してもよい(後述する対協力会社情報表示処理も同様とする)。これにて、対元請情報表示処理を終了する。
ここでは、例えば、図10等の対元請予約画面において、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」がタッチパッド12を介して符号323の「不」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置101の制御部15は、「予約ボタン種類情報」=「不」、「予約時間帯情報」=「0302-PM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 3号」を含む対元請予約ボタン情報を生成してサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対元請予約ボタン情報を受信した場合、受信した対元請予約ボタン情報に含まれている「予約ボタン種類情報」=「不」、「予約時間帯情報」=「0302-PM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 3号」を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「不」の予約ボタンを示しているので、以下の処理を行う。すなわち、前述の「対元請予約処理」の場合と同様にして、「資機材ID」=「EID0003」を特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した「資機材ID」=「EID0003」及び前述の取得した「予約時間帯情報」=「0302-PM」に関連付けられている一次側予約情報の「会社情報」=「B建設」を取得し、取得した一次側予約情報の「会社情報」=「B建設」を、前述の予約情報を送信した端末装置101に送信することにより、当該端末装置101に前述の取得した一次側予約情報の会社情報である「B建設」に対応する情報を表示する。
そして、この場合、繰り返し行われる図9のSB3において、前述のタップされた符号323の「不」の予約ボタンの表示は変更されないが、前述の表示された「B建設」という情報を視認することにより、「B建設」側で予約していることを確認することが可能となる。
(処理-対協力会社予約関連処理)
次に、対協力会社予約関連処理について説明する。「対協力会社予約関連処理」とは、一次請会社と二次請会社との間において高所作業車を「スポット」として予約することに関連する処理であり、対協力会社予約処理、対協力会社予約解除処理、及び対協力会社情報表示処理を含む。
(処理-対協力会社予約関連処理-対協力会社予約処理)
「対協力会社予約処理」とは、例えば、二次請会社が一次請会社から高所作業車を借り受ける予約に関する処理であって、図16の項目「番号」=「1」の項目「予約ボタンタップ時の制御」に対応する制御に対応する処理である。
「対協力会社予約処理」について具体的には任意であるが、例えば、図9のSC3で表示した図15等の対協力会社予約画面において、ユーザがタッチパッド12を介して「空1」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置1の制御部15は、対協力会社予約ボタン情報を生成し、生成した対協力会社予約ボタン情報をサーバ装置2に送信する。なお、「対協力会社予約ボタン情報」とは、対協力会社予約画面の予約ボタンがタップされたことを示す情報であり、例えば、前述の対元請予約画面情報と同様に、予約ボタン種類情報と、予約時間帯情報と、高所作業車の名称情報とを含む情報である。なお、例えば、「対協力会社予約ボタン情報」は、第2管理情報に対応すると解釈してもよい。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対協力会社予約ボタン情報を受信した場合、受信した対協力会社予約ボタン情報に含まれている予約ボタン種類情報、予約時間帯情報、及び高所作業車の名称情報を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「空1」の予約ボタンを示している場合、以下の処理を行う。すなわち、図5の資機材情報を参照して、前述の取得した高所作業車の名称情報に関連付けられている資機材IDを特定し、また、図15等の対協力会社予約画面を表示するために図13の対協力会社管理画面においてタップされた一覧ボタン332に対応する二次請会社を示す二次請会社情報(つまり、ログインユーザが所属する一次請会社の下請け会社である二次請会社を示す二次請会社情報であり、図7のSA5で受信した「対協力会社予約画面用情報」に含まれている二次請会社情報)を特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている二次側予約情報の会社情報として、前述の特定した二次請会社情報を格納する。これにて、対協力会社予約処理を終了する。
ここでは、例えば、図9のSA4で表示した図13の対協力会社管理画面において、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」がタッチパッド12を介して「A1建設」に対応する一覧ボタン332をタップした場合において、図9のSC3で表示した図15等の対協力会社予約画面において、符号351の「空1」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置101の制御部15は、「予約ボタン種類情報」=「空1」、「予約時間帯情報」=「0301-AM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 1号」を含む対協力会社予約ボタン情報を生成してサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対協力会社予約ボタン情報を受信した場合、受信した対協力会社予約ボタン情報に含まれている「予約ボタン種類情報」=「空1」、「予約時間帯情報」=「0301-AM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 1号」を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「空1」の予約ボタンを示しているので、以下の処理を行う。すなわち、図5の資機材情報を参照して、前述の取得した高所作業車の「名称情報」=「9m 1号」に関連付けられている「資機材ID」=「EID0001」を特定し、また、図13の対協力会社管理画面においてタップされた一覧ボタン332に対応する二次請会社を示す「二次請会社情報」=「A1建設」を特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した「資機材ID」=「EID0001」及び前述の取得した、「予約時間帯情報」=「0301-AM」に関連付けられている二次側予約情報の会社情報として、前述の特定した「二次請会社情報」=「A1建設」を格納することにより、図6で最上段に例示されている二次側予約情報の会社情報である「無」から「A1建設」に更新されることになる。
そして、この場合、繰り返し行われる図9のSC3において、前述のタップされた符号351の「空1」の予約ボタンが、「済」の予約ボタンに変更されて表示されることになる。
(処理-対協力会社予約関連処理-対協力会社予約解除処理)
「対協力会社予約解除処理」とは、例えば、二次請会社が一次請会社から高所作業車を借り受ける予約の解除に関する処理であって、図16の項目「番号」=「2」の項目「予約ボタンタップ時の制御」に対応する制御に対応する処理である。
「対協力会社予約解除処理」について具体的には任意であるが、例えば、図9のSC3で表示した図15等の対協力会社予約画面において、ユーザがタッチパッド12を介して「済」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置1の制御部15は、対協力会社予約ボタン情報を生成し、生成した対協力会社予約ボタン情報をサーバ装置2に送信する。なお、例えば、ここでの「対協力会社予約ボタン情報」は、第3管理情報に対応すると解釈してもよい。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対協力会社予約ボタン情報を受信した場合、受信した対協力会社予約ボタン情報に含まれている予約ボタン種類情報、予約時間帯情報、及び高所作業車の名称情報を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「済」の予約ボタンを示している場合、以下の処理を行う。すなわち、前述の「対協力会社予約処理」の場合と同様にして、資機材IDを特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている二次側予約情報の会社情報として「無」を格納する。これにて、対協力会社予約解除処理を終了する。
ここでは、例えば、図13の対協力会社管理画面において、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」がタッチパッド12を介して「A1建設」に対応する一覧ボタン332をタップした場合において、図15等の対協力会社予約画面において、符号352の「済」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置101の制御部15は、「予約ボタン種類情報」=「済」、「予約時間帯情報」=「0301-AM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 2号」を含む対協力会社予約ボタン情報を生成してサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対協力会社予約ボタン情報を受信した場合、受信した対協力会社予約ボタン情報に含まれている、「予約ボタン種類情報」=「済」、「予約時間帯情報」=「0301-AM」、及び高所作業車の「名称情報」=「9m 2号」を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「済」の予約ボタンを示しているので、以下の処理を行う。すなわち、前述の「対協力会社予約処理」の場合と同様にして、「資機材ID」=「EID0002」を特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した「資機材ID」=「EID0002」及び前述の取得した、「予約時間帯情報」=「0301-AM」に関連付けられている二次側予約情報の会社情報として「無」を格納する。
そして、この場合、繰り返し行われる図9のSC3において、前述のタップされた符号352の「済」の予約ボタンが、「空1」の予約ボタンに変更されて表示されることになる。
(処理-対協力会社予約関連処理-対協力会社情報表示処理)
「対協力会社情報表示処理」とは、例えば、二次請会社が一次請会社から高所作業車を借り受ける予約に関する情報を表示する処理であって、図16の項目「番号」=「3」、「5」、及び「6」の項目「予約ボタンタップ時の制御」に対応する制御に対応する処理である。
「対協力会社情報表示処理」について具体的には任意であるが、例えば、図9のSC3で表示した図15等の対協力会社予約画面において、ユーザがタッチパッド12を介して「不」、「他1」、又は「他2」の予約ボタンをタップした場合に、端末装置1の制御部15は、対協力会社予約ボタン情報を生成し、生成した対協力会社予約ボタン情報をサーバ装置2に送信する。
一方、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して対協力会社予約ボタン情報を受信した場合、受信した対協力会社予約ボタン情報に含まれている予約ボタン種類情報、予約時間帯情報、及び高所作業車の名称情報を取得し、取得した予約ボタン種類情報が「不」、「他1」、又は「他2」の予約ボタンを示している場合、以下の処理を行う。
すなわち、取得した予約ボタン種類情報が「不」の予約ボタンを示している場合、前述の「対協力会社予約処理」の場合と同様にして、資機材IDを特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている二次側予約情報の会社情報を取得し、取得した二次側予約情報の会社情報を、前述の対協力会社予約ボタン情報を送信した端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に前述の取得した二次側予約情報の会社情報を表示する。
一方、取得した予約ボタン種類情報が「他1」又は「他2」の予約ボタンを示している場合、前述の「対協力会社予約処理」の場合と同様にして、資機材IDを特定した上で、図6の予約情報において、前述の特定した資機材ID及び前述の取得した予約時間帯情報に関連付けられている一次側予約情報の会社情報を取得し、取得した一次側予約情報の会社情報を、前述の対協力会社予約ボタン情報を送信した端末装置1に送信することにより、当該端末装置1に当該一次側予約情報の会社情報を表示する。これにて、対協力会社情報表示処理を終了する。
ここでは、例えば、図13の対協力会社管理画面において、「A建設」に所属するユーザである「AAA1」がタッチパッド12を介して「A1建設」に対応する一覧ボタン332をタップした場合において、図15等の対協力会社予約画面において、符号353の「不」の予約ボタンをタップした場合、前述の処理を行うことにより、端末装置101に「A2建設」に対応する情報が表示されることになり、また、符号355の「他1」の予約ボタン又は符号356の「他2」の予約ボタンをタップした場合、端末装置101に「B建設」に対応する情報が表示されることになる。
そして、この場合、繰り返し行われる図9のSC3において、前述のタップされた各予約ボタンの表示は変更されないが、前述の表示された「A2建設」、「B建設」という情報を視認することにより、「A2建設」(つまり、委託元会社である一次請会社が自社と共通する他の二次請会社)側、「B建設」(つまり、自社の委託元会社以外の一次請会社又は当該一次請会社の下請け会社である二次請会社)側で予約していることを確認することが可能となる。
すなわち、ログインユーザがこれらの情報を視認することにより、以下の判断を行うことが可能となる。例えば、「不」の予約ボタンをタップして表示された「A2建設」を視認することにより、自己(つまり、予約の管理を行っている対象の二次請会社の委託元である一次請会社としての「A建設)」)の権限の範囲内で、対象の高所作業車について、現在予約を行っている二次請会社(「A2建設」)との自己による交渉により、当該予約を解除して「A1建設」に予約を行うことが可能であるとの判断を行うことが可能となる。
また、例えば、「他1」の予約ボタンをタップして表示された「B建設」を視認することにより、自己(つまり、予約の管理を行っている対象の二次請会社の委託元である一次請会社としての「A建設)」)の権限の範囲内で、対象の高所作業車について、「A1建設」に予約を行うことが不可能であり、「A1建設」に予約を行うためには、自己の委託元会社である「〇〇工務店」に交渉相手である「B建設」側の予約を解除してもらう交渉を依頼する必要があるとの判断を行うことが可能となる。
また、例えば、「他2」の予約ボタンをタップして表示された「B建設」を視認した場合も、「他1」の予約ボタンをタップして表示された「B建設」を視認した場合と同様な判断を行うことが可能となるが、特に、現在予約を行っている二次請会社である「B2建設」では無く一次請会社である「B建設」が表示されるので、当該一次請会社である「B建設」を認識して、自己の委託元会社である「〇〇工務店」に対して、交渉相手が「B建設」である旨を含む情報を連絡して、「B建設」側の予約を解除してもらう交渉を「〇〇工務店」に依頼することが可能となる。なお、ここでの処理を任意に変更して、現在予約を行っている二次請会社である「B2建設」を、「B建設」と共に又は当該「B建設」の代わりに表示するように構成してもよい。
なお、符号354の「空2」の予約ボタンをタップした場合、いずれの一次請会社にも予約されていないので、図16の項目「番号」=「4」の項目「予約ボタンタップ時の制御」に対応する制御で図示されているように、何らの処理も行わないことになる。なお、ここでの処理を任意に変更して、いずれの一次請会社にも予約されていないので、二次請会社に予約することが不可能な状態であることを示す情報を表示するように構成してもよい。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、一次側予約情報及び二次側予約情報に基づいて、管理対象である高所作業車を管理するための処理である管理処理を行うことにより、例えば、多重下請け構造の相互に異なる階層に属する事業者間で、管理対象を適切に管理することが可能となる。
また、一次側予約情報及び二次側予約情報に基づいて、高所作業車を管理するための処理である管理処理を行うことにより、例えば、元請会社(第1事業者)と元請会社の下請け事業者である一次請会社(第2事業者)との相互間、及び一次請会社と一次請会社の下請け事業者である二次請会社(第3事業者)との相互間で、高所作業車を適切に管理することが可能となる。
また、第1管理情報に基づいて、一次側予約情報を格納し、また、第2管理情報に基づいて、二次側予約情報を格納することにより、例えば、元請会社及び一次請会社の相互間、及び一次請会社と二次請会社の相互間において、高所作業車についての権利又は義務を配分することが可能となる。
また、第3管理情報に基づいて、二次側予約情報を格納し、また、第4管理情報に基づいて、一次側予約情報を格納することにより、例えば、元請会社及び一次請会社の相互間、及び一次請会社と二次請会社の相互間において、高所作業車についての権利の返却又は義務に関する報告を行うことが可能となる。
また、対元請予約画面及び対協力会社管理画面を、一次請会社に用いられる端末装置1(表示装置)に表示することにより、例えば、元請会社と一次請会社との間で高所作業車が管理される状態、及び一次請会社と二次請会社との間で高所作業車が管理される状態を、一次請会社側に確認させることが可能となる。
また、一次側予約情報は、一次請会社が元請会社から高所作業車を借り受けることに関する状態を特定する情報であり、また、二次側予約情報は、二次請会社が一次請会社から高所作業車を借り受けることに関する状態を特定する情報であることにより、例えば、元請会社及び一次請会社の相互間、及び一次請会社と二次請会社の相互間において、高所作業車を適切に管理することが可能となる。
また、一次請会社が元請会社から高所作業車を第2借受手法で借り受けていることに関する状態を特定する一次側予約情報が格納されている場合、当該高所作業車を第1貸出手法又は第2貸出手法で貸し出し可能であることを示す情報を出力することにより、例えば、一次請会社から二次請会社に対して、高所作業車を適切に貸し出すことが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、端末装置1及びサーバ装置2の構成を分散又は統合してもよい。一例としては、端末装置1の一部の機能をサーバ装置2に設けてもよいし、あるいは、サーバ装置2の一部の機能を端末装置1に設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(第1専用車解除処理について)
また、上記実施の形態で説明した第1専用車解除処理について、一次請会社と二次請会社との間による予約の状態に基づいて処理を実行するように構成してもよいし、あるいは、当該予約の状態に関わらず処理を実行するように構成してもよい。
例えば、第1専用車解除処理において、サーバ装置2の格納制御部232は、通信部21を介して「第1専用車解除情報」を受信した場合に、受信した「第1専用車解除情報」に含まれている資機材IDを取得し、図6の予約情報において、当該取得した資機材IDに関連付けられている二次側予約情報の種別情報を特定し、特定した種別情報が「スポット」である場合に、実施の形態で説明したように、元請会社と一次請会社との間の「専用」の予約を解除するための処理を行い、一方、特定した種別情報が「専用」である場合に、当該「専用」の予約を解除するための処理は行わずに、一次請会社と二次請会社との間の「専用」の予約を解除することを促すメッセージを、一次請会社のユーザに対して通知してもよい。具体的には任意であるが、例えば、当該メッセージを、端末装置1に送信して表示してもよい。
(第2専用車予約関連処理について)
また、上記実施の形態では、図14の専用車管理画面を介して入力される情報に基づいて、第2専用車予約関連処理を実行する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1専用車予約関連処理の場合と同様にして、任意の手法で入力される情報に基づいて、一次請会社と二次請会社との間の「専用」の予約を行ったり、あるいは、当該予約を解除したりするように構成してもよい。
(予約画面について)
また、上記実施の形態では、一次請会社に所属するユーザの端末装置1に、対元請予約画面及び対協力会社予約画面を表示することにより、当該一次請会社に所属するユーザが、元請会社及び一次請会社の間における予約、及び一次請会社及び二次請会社の間に予約を行う場合について説明したが、これに限らない。例えば、一次請会社に所属するユーザの端末装置1に対元請予約画面を表示し、また、二次請会社に所属するユーザの端末装置1に対協力会社予約画面を表示することにより、一次請会社に所属するユーザが、元請会社及び一次請会社の間における予約を行い、また、二次請会社に所属するユーザが、一次請会社及び二次請会社の間に予約を行うように構成してもよい。
(用語の解釈について)
また、実施の形態の「(処理-対元請予約関連処理-対元請予約処理)」で説明したように、図10等の対元請予約画面において、「空」の予約ボタンをタップした場合にサーバ装置が受信する「対元請予約ボタン情報」(第1管理情報)については、端末装置1及びサーバ装置2に入力されているものと解釈してもよい。また、この場合、前述したように、図6の予約情報において、一次側予約情報の会社情報が格納されることになるので、当該「対元請予約ボタン情報」は、少なくとも、高所作業車を使用又は貸し出す権利を配分しているものと解釈してもよいし、あるいは、高所作業車を監視又は維持する義務を配分しているものと解釈してもよい。
また、実施の形態の「(処理-対協力会社予約関連処理-対協力会社予約処理)」で説明したように、図15等の対協力会社予約画面において、「空1」の予約ボタンをタップした場合にサーバ装置が受信する「対協力会社予約ボタン情報」(第2管理情報)については、端末装置1及びサーバ装置2に入力されているものと解釈してもよい。また、この場合、前述したように、図6の予約情報において二次側予約情報の会社情報が格納されることになるので、当該「対協力会社予約ボタン情報」は、少なくとも、高所作業車を使用又は貸し出す権利を配分しているものと解釈してもよいし、あるいは、高所作業車を監視又は維持する義務を配分しているものと解釈してもよい。
また、実施の形態の「(処理-対協力会社予約関連処理-対協力会社予約解除処理)」で説明したように、図15等の対協力会社予約画面において、「済」の予約ボタンをタップした場合にサーバ装置が受信する「対協力会社予約ボタン情報」(第3管理情報)については、端末装置1及びサーバ装置2に入力されているものと解釈してもよい。また、この場合、前述したように、図6の予約情報において二次側予約情報の会社情報として「無」が格納されることになるので、当該「対協力会社予約ボタン情報」は、高所作業車を使用又は貸し出す権利を返却しているものと解釈してもよいし、あるいは、高所作業車を監視又は維持する義務を遂行したことを報告しているものと解釈してもよい。
また、実施の形態の「(処理-対元請予約関連処理-対元請予約解除処理)」で説明したように、図10等の対元請予約画面において、「済」の予約ボタンをタップした場合にサーバ装置が受信する「対元請予約ボタン情報」(第4管理情報)については、端末装置1及びサーバ装置2に入力されているものと解釈してもよい。また、この場合、前述したように、図6の予約情報において一次側予約情報の会社情報として「無」が格納されることになるので、当該「対元請予約ボタン情報」は、高所作業車を使用又は貸し出す権利を返却しているものと解釈してもよいし、あるいは、高所作業車を監視又は維持する義務を遂行したことを報告しているものと解釈してもよい。
(タスクの管理への適用について)
また、上記の管理対象を管理する概念を、タスクを管理する場合に適用してもよい。具体的には、第1事業者がタスクを行う義務を第2事業者に配分し、当該第2事業者が当該設定された義務の一部又は全部を第3事業者に配分する場合に適用してもよい。この場合、第3事業者は、自己に配分されたタスクを行う義務を遂行した場合に、当該義務を遂行した旨を第2事業者に報告し、この後、当該第2事業者は、自己に配分されたタスクを行う義務を遂行した旨を第1事業者に報告するように構成してもよい。なお、この場合、実施の形態と同様にして、任意のコンピュータを用いて、前述のタスクの管理を実現するように構成してもよい。
(付記)
付記1の管理システムは、管理対象を管理する管理システムであって、多重下請け構造の相互に異なる階層に属する事業者間における前記管理対象の管理状態を特定する管理状態特定情報が格納されている管理状態特定情報格納手段と、前記管理状態特定情報格納手段に格納されている前記管理状態特定情報に基づいて、前記管理対象を管理するための処理である管理処理を行う管理手段と、を備える。
付記2の管理システムは、付記1に記載の管理システムにおいて、前記管理状態特定情報格納手段には、少なくとも、第1事業者と前記第1事業者の下請け事業者である第2事業者との間における前記管理対象の管理状態を特定する第1管理状態特定情報と、前記第2事業者と前記第2事業者の下請け事業者である第3事業者との間における前記管理対象の管理状態を特定する第2管理状態特定情報とが格納されており、前記管理手段は、前記管理状態特定情報格納手段に格納されている前記第1管理状態特定情報及び前記第2管理状態特定情報に基づいて、前記管理処理を行う。
付記3の管理システムは、付記2に記載の管理システムにおいて、前記第1管理状態特定情報又は前記第2管理状態特定情報を前記管理状態特定情報格納手段に格納する格納制御手段、を備え、前記格納制御手段は、前記第1事業者が複数の前記第2事業者に対して前記管理対象についての権利又は義務の配分を行うための第1管理情報が前記管理システムに入力された場合に、当該入力された前記第1管理情報に基づいて、前記第1管理状態特定情報を前記管理状態特定情報格納手段に格納し、前記第2事業者が複数の前記第3事業者に対して前記管理対象についての権利又は義務の配分を行うための第2管理情報が前記管理システムに入力された場合に、当該入力された前記第2管理情報に基づいて、前記第2管理状態特定情報を前記管理状態特定情報格納手段に格納する。
付記4の管理システムは、付記2又は3に記載の管理システムにおいて、前記第1管理状態特定情報又は前記第2管理状態特定情報を前記管理状態特定情報格納手段に格納する格納制御手段、を備え、前記格納制御手段は、複数の前記第3事業者の内の少なくとも1個の前記第3事業者が前記第2事業者に対して前記管理対象についての権利の返却又は義務に関する報告を行うための第3管理情報が前記管理システムに入力された場合に、当該入力された前記第3管理情報に基づいて、前記第2管理状態特定情報を前記管理状態特定情報格納手段に格納し、複数の前記第2事業者の内の少なくとも1個の前記第2事業者が前記第1事業者に対して前記管理対象についての権利の返却又は義務に関する報告を行うための第4管理情報が前記管理システムに入力された場合に、当該入力された前記第4管理情報に基づいて、前記第1管理状態特定情報を前記管理状態特定情報格納手段に格納する。
付記5の管理システムは、付記2から4の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記第1管理状態特定情報に基づいて、前記第1事業者と前記第2事業者との間における前記管理対象の管理状態を表示する第1表示画面を生成し、生成した前記第1表示画面を表示装置であって前記第2事業者に用いられる前記表示装置に表示する第1表示処理と、前記第2管理状態特定情報に基づいて、前記第2事業者と前記第3事業者における前記管理対象の管理状態を表示する第2表示画面を生成し、生成した前記第2表示画面を前記表示装置に表示する第2表示処理と、を前記管理処理として行う。
付記6の管理システムは、付記2から5の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理対象は、建設現場で用いられる資機材であり、前記第1事業者、前記第2事業者、及び前記第3事業者は、建設事業者であり、前記第2事業者は、複数の事業者であり、前記第3事業者は、前記第2事業者各々の下請け事業者であり、前記第1管理状態特定情報は、前記第2事業者が前記第1事業者から前記資機材を借り受けることに関する状態を特定する情報を含み、前記第2管理状態特定情報は、前記第3事業者が当該第3事業者の委託元の事業者である前記第2事業者から前記資機材を借り受けることに関する状態を特定する情報を含む。
付記7の管理システムは、付記6に記載の管理システムにおいて前記第2事業者が前記第1事業者から前記資機材を借り受ける場合、借り受け期間を定めて借り受ける第1借受手法、又は、前記借り受け期間を定めずに借り受ける第2借受手法の何れかで前記資機材を借り受け、前記管理手段は、前記第2事業者が前記第1事業者から前記資機材を前記第2借受手法で借り受けていることに関する状態を特定する前記第1管理状態特定情報が前記管理状態特定情報格納手段に格納されている場合、前記第1管理状態特定情報において前記第1事業者から前記資機材を前記第2借受手法で借り受けていることに関する状態が特定されている前記第2事業者が、当該資機材を、当該第2事業者の下請け事業者である前記第3事業者に対して、貸し出し期間を定めて貸し出す第1貸出手法、又は、前記貸し出し期間を定めずに貸し出す第2貸出手法で貸し出し可能であることを示す情報を出力する処理を、前記管理処理として行う。
付記8の管理プログラムは、管理対象を管理する管理プログラムであって、コンピュータを、少なくとも、多重下請け構造の相互に異なる階層に属する事業者間における前記管理対象の管理状態を特定する管理状態特定情報が格納されている管理状態特定情報格納手段に格納されている前記管理状態特定情報に基づいて、前記管理対象を管理するための処理である管理処理を行う管理手段、として機能させる。
(付記の効果)
付記1に記載の管理システム、及び付記8に記載の管理プログラムによれば、管理状態特定情報に基づいて、管理対象を管理するための処理である管理処理を行うことにより、例えば、多重下請け構造の相互に異なる階層に属する事業者間で、管理対象を適切に管理することが可能となる。
付記2に記載の管理システムによれば、第1管理状態特定情報及び第2管理状態特定情報に基づいて、管理対象を管理するための処理である管理処理を行うことにより、例えば、第1事業者と第1事業者の下請け事業者である第2事業者との相互間、及び第2事業者と第2事業者の下請け事業者である第3事業者との相互間で、管理対象を適切に管理することが可能となる。
付記3に記載の管理システムによれば、第1管理情報に基づいて、第1管理状態特定情報を格納し、また、第2管理情報に基づいて、第2管理状態特定情報を格納することにより、例えば、第1事業者及び第2事業者の相互間、及び第2事業者と第3事業者の相互間において、管理対象についての権利又は義務を配分することが可能となる。
付記4に記載の管理システムによれば、第3管理情報に基づいて、第2管理状態特定情報を格納し、また、第4管理情報に基づいて、第1管理状態特定情報を格納することにより、例えば、第1事業者及び第2事業者の相互間、及び第2事業者と第3事業者の相互間において、管理対象についての権利の返却又は義務に関する報告を行うことが可能となる。
付記5に記載の管理システムによれば、第1表示画面及び第2表示画面を、第2事業者に用いられる表示装置に表示することにより、例えば、第1事業者と第2事業者との間で管理対象が管理される状態、及び第2事業者と第3事業者との間で管理対象が管理される状態を、第2事業者側に確認させることが可能となる。
付記6に記載の管理システムによれば、第1管理状態特定情報は、第2事業者が第1事業者から資機材を借り受けることに関する状態を特定する情報であり、また、第2管理状態特定情報は、第3事業者が第2事業者から資機材を借り受けることに関する状態を特定する情報であることにより、例えば、第1事業者及び第2事業者の相互間、及び第2事業者と第3事業者の相互間において、資機材を適切に管理することが可能となる。
付記7に記載の管理システムによれば、第2事業者が第1事業者から資機材を第2借受手法で借り受けていることに関する状態を特定する第1管理状態特定情報が格納されている場合、当該資機材を第1貸出手法又は第2貸出手法で貸し出し可能であることを示す情報を出力することにより、例えば、第2事業者から第3事業者に対して、資機材を適切に貸し出すことが可能となる。