JP2022151311A - 補修材料の使用管理方法及び施工管理方法 - Google Patents

補修材料の使用管理方法及び施工管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】種・多量に搬入された補修材料の使用状態や施工情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用できるトレーサビリティシステムによる補修材料の使用管理方法及び施工管理方法を提供する。【解決手段】データベースサーバ11は、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージ毎に、少なくとも製造日、使用期限日、補修材料の残量、及び最終使用日のデータが入力された台帳18を作成すると共に、少なくとも施工時における温度、湿度、調合時間、及び可使時間のデータが、管理判定値のデータと共に入力された台帳19を作成する。管理者がこれら台帳18,19をn閲覧可能とすることで、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージの使用状況や、各々の施工領域おける補修材料の施工状況を管理できるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、補修材料の使用管理方法及び施工管理方法に関し、特に、構造物の補修・補強工事に用いる補修材料の履歴から、構造物の補修・補強箇所の品質を管理するためのトレーサビリティシステムによる、補修材料の使用管理方法及び施工管理方法に関する。
例えば高度経済成長時代に築造されたインフラ構造物の多くが耐用年数50年を迎えるなか、点検、調査・診断、補修・補強の適切な維持管理サイクルの実施によって、構造物をリニューアルすることで、各種の構造物の長寿命化を図ることが可能になる。また特に、補修・補強工事を実施する際に用いる補修材料の履歴を記録して、把握しておくことは、補修・補強工事の品質や、補修・補強工事を行った後の各種の構造物の耐久性の証明等に役立つだけでなく、その後の構造物の維持管理を行うためデータとして有効に用いることが可能なことから、詳細かつ適切な情報の集約と記録の保管が求められると共に、これらの情報を、必要な時にいつでも容易に活用できるようにする体制が求められる。
このような各種の構造物をリニューアルするための補修・補強工事に用いる補修材料は、好ましくは袋体、缶体、ボトル体、ロール体等として、梱包されてパッケージ化された状態で、補修・補強工事の工事現場に多種・多量に搬入されるようになっており、搬入された補修材料は、構造物の補修・補強箇所の種別や部位に応じて、1種又は2種以上の補修材料が適宜選択され、混練りされたり組み合わされたりすることで、例えば多数の補修・補強箇所毎に、各々、必要な所定の数量が使用されることになる。このため、これらの多数の補修・補強箇所毎に使用される補修材料を各々管理するための情報は、データが膨大に且つ複雑になることで、情報集約のための負担が大きくなると共に、各々の補修・補強箇所における施工時の環境や条件等を考慮して、補修材料の履歴から構造物の補修・補強箇所の品質を適切に管理できるようにすることは困難である。
一方、建設材料などの運搬物の流通過程を管理するためのトレーサビリティシステム(例えば、特許文献1参照)や、製品メーカが、製品の出荷後に製品に不具合や事故が発生した場合に備えて、製品の位置情報を管理するためのトレーサビリティサポートシステム(例えば、特許文献2参照)が開発されている。特許文献1のトレーサビリティシステムでは、建設材料等の運搬物に直接ICタグ等を付するのではなく、運搬物の受け渡しをする設備間で運搬物に関する管理情報の受け渡しを行なうことで、運搬物の流通履歴を管理するようになっている。特許文献2のトレーサビリティサポートシステムでは、製品の納品後に、製品の所有者が携帯端末によって製品に貼付されたバーコードを読み込んで、携帯端末から所有者情報を、携帯端末の位置情報と共にトレーサビリティサポート装置に送信することで、製品毎に製品の保証期間、所有者情報、位置情報を管理するようになっている。
特許第5324357号公報 特開2018-63473号公報
しかしながら、上記の従来のトレーサビリティシステムは、補修・補強工事の工事現場で多種・多量に搬入された補修材料を用いて補修・補強された、構造物の種別や部位に応じた複数の補修・補強箇所の品質を、適切に管理することは困難であることから、このような構造物の種別や部位に応じた複数の補修・補強箇所の品質を適切に管理できるようにすると共に、多種・多量に搬入された補修材料の使用状態や、多種・多量に搬入された補修材料の施工情報や、使用された補修材料の製造元の情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用できるようにする技術の開発が望まれている。
本発明は、各々の補修・補強箇所で用いる補修材料の履歴を記録し、把握しておくことで、構造物の種別や部位に応じた複数の補修・補強箇所の品質を、適切に管理できるようにすると共に、多種・多量に搬入された補修材料の使用状態や、多種・多量に搬入された補修材料の施工情報や、使用された補修材料の製造元の情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用することを可能にする、トレーサビリティシステムによる補修材料の使用管理方法及び施工管理方法を提供することを目的とする。
本発明は、構造物の補修・補強工事に用いる補修材料の履歴から、構造物の補修・補強箇所の品質を管理するためのトレーサビリティシステムによる、補修材料の使用管理方法であって、前記トレーサビリティシステムは、データベースサーバと、補修材料のパッケージ毎に取り付けられる、各々のパッケージを識別可能な情報を含む識別情報ラベルと、補修・補強工事現場における補修材料保管領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える保管領域情報端末と、補修・補強工事現場における補修・補強工事の施工領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える施工領域情報端末とを含んで構成されており、前記データベースサーバは、前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた、補修・補強箇所を特定する欄を含む帳票を記憶する帳票記憶部を備えており、前記データベースサーバは、前記補修材料保管領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記保管領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の搬入・保管時記入欄に、各々のパッケージに関する搬入時及び保管時における管理項目のデータを、管理者によって前記保管領域情報端末から入力可能とすると共に、前記施工領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記施工領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の施工時記入欄に、各々のパッケージに関する施工時における管理項目のデータを、管理者によって前記施工領域情報端末から入力可能とし、且つ前記データベースサーバは、搬入記録台帳部を備えており、該搬入記録台帳部は、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージ毎に、前記識別情報ラベルの情報と共に、少なくとも製造日、使用期限日、補修材料の残量、及び最終使用日のデータが入力された台帳を作成して、管理者が閲覧可能とすることで、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージの使用状況を管理できるようにする補修材料の使用管理方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明の補修材料の使用管理方法は、前記データベースサーバが、少なくとも製造日及び製造ロット番号を含む搬入情報と、少なくとも施工日及び施工場所を含む施工情報とが入力された台帳を作成する、トレーサビリティ情報台帳部を備えており、前記搬入記録台帳部における前記識別情報ラベルの情報を介して、前記トレーサビリティ情報台帳部による台帳を閲覧可能とするようになっていることが好ましい。
また、本発明は、構造物の補修・補強工事に用いる補修材料の履歴から、構造物の補修・補強箇所の品質を管理するためのトレーサビリティシステムによる、補修材料の施工管理方法であって、前記トレーサビリティシステムは、データベースサーバと、補修材料のパッケージ毎に取り付けられる、各々のパッケージを識別可能な情報を含む識別情報ラベルと、補修・補強工事現場における補修材料保管領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える保管領域情報端末と、補修・補強工事現場における補修・補強工事の施工領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える施工領域情報端末とを含んで構成されており、前記データベースサーバは、前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた、補修・補強箇所を特定する欄を含む帳票を記憶する帳票記憶部を備えており、前記データベースサーバは、前記補修材料保管領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記保管領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の搬入・保管時記入欄に、各々のパッケージに関する搬入時及び保管時における管理項目のデータを、管理者によって前記保管領域情報端末から入力可能とすると共に、前記施工領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記施工領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の施工時記入欄に、各々のパッケージに関する施工時における管理項目のデータを、管理者によって前記施工領域情報端末から入力可能とし、且つ前記データベースサーバは、施工記録台帳部を備えており、該施工記録台帳部は、各々の施工領域毎に、少なくとも施工時における温度、湿度、調合時間、及び可使時間のデータが、管理判定値のデータと共に入力された台帳を作成して、管理者が閲覧可能とすることで、各々の施工領域おける補修材料の施工状況を管理できるようにする補修材料の施工管理方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のトレーサビリティシステムによる補修材料の使用管理方法及び施工管理方法によれば、各々の補修・補強箇所で用いる補修材料の履歴を記録し、把握しておくことで、構造物の種別や部位に応じた複数の補修・補強箇所の品質を、適切に管理できるようにすると共に、多種・多量に搬入された補修材料の使用状態や、多種・多量に搬入された補修材料の施工情報や、使用された補修材料の製造元の情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用することができる。
図1は、本発明の好ましい一実施形態に係る構造物の補修・補強箇所の管理方法が実施される、トレーサビリティシステムのシステム構成を説明する模式図である。 図2(a)~(d)は、データベースサーバの帳票記憶部に記憶される帳票を例示する説明図である。 図3は、補修材料保管領域における作業手順を例示するフローチャートである。 図4は、施工領域における作業手順を例示するフローチャートである。 図5は、補修・補強箇所を指定する情報を入力することで抽出された、当該補修・補強箇所において用いた複数の補修材料の履歴を説明する図表である。 図6は、搬入記録台帳部で作成される台帳を例示する説明図である。 図7は、施工記録台帳部で作成される台帳を例示する説明図である。 図8は、トレーサビリティ情報台帳部で作成される台帳を例示する説明図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る補修材料の使用管理方法及び施工管理方法は、構造物の補修・補強工事に用いる補修材料の履歴から、構造物の補修・補強箇所の品質を管理するための、図1に示す構成のトレーサビリティシステム10によって、例えば高度経済成長時代に築造されたインフラ構造物として、例えばコンクリート構造物である、ボックスカルバート形の道路トンネルの覆工構造物や地下鉄トンネルの覆工構造物、或いは高架橋構造物等に生じたひび割れ等による損傷箇所や、地下水や塩害等による劣化箇所などを補修・補強する補修・補強箇所の品質を、当該補修・補強箇所に用いる各種の補修材料の履歴を記録し、把握しておくことによって、適切に管理できるようにすると共に、多種・多量に搬入された補修材料の使用状態や、多種・多量に搬入された補修材料の施工情報や、使用された補修材料の製造元の情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用できるようにするための方法として採用されたものである。
すなわち、例えばボックスカルバート型の道路トンネルの覆工構造物や地下鉄トンネルの覆工構造物、或いは高架橋構造物等に生じた損傷箇所や劣化箇所を、補修したり補強したりする補修・補強工事の工事現場(補修・補強工事現場)は、施工延長が長くなり、また補修や補強が必要とされる補修・補強箇所が多数生じていると共に、補修・補強箇所の状況も、例えばセメント系や樹脂系の補修材料を用いて、補修・補強箇所に補修材料を充填して補修・補強すべきものであったり、補修・補強箇所に補修材料を吹き付けて補修・補強すべきものであったり、補修・補強箇所に補強用のシートを巻き付けた後にセメント系や樹脂系の硬化材料で被覆して補修・補強すべきものであったりするなど、様々な形態が考えられることから、多種・多量の補修材料を、好ましくは袋体、缶体、ボトル体、ロール体等として梱包して、パッケージ化した状態で工事現場に搬入して保管しておく必要がある。
また、補修・補強工事現場では、搬入されて保管された多種・多量の補修材料は、構造物の多数の補修・補強箇所の種別や部位に応じて、1種又は2種以上の補修材料が適宜選択され、混練りされたり組み合わされたりすることで、例えば多数の補修・補強箇所毎に、各々、必要とされる限られた所定の数量の補修材料のみが使用されることになる。このため、これらの多数の補修・補強箇所毎に使用される補修材料を各々管理するための情報は、例えば補修材料が所定の数量に分けして使用されることから、データ量が膨大に且つ複雑になることで、情報集約のための負担が大きくなる。
本実施形態では、このような多種・多量の補修材料を用いて、構造物の多数の補修・補強箇所を各々補修・補強する工事に特有の技術的課題を解決せんとする意図の下、各々の補修・補強箇所に用いる各種の補修材料の履歴を記録し、把握しておくことが可能な図1に示す構成のトレーサビリティシステム10を用いることで、構造物の補修・補強箇所の管理方法として、多数の補修・補強箇所毎に所定の限られた数量に分けて使用される補修材料のデータを、適切に効率良く管理できるようにして、情報集約のための負担を軽減すると共に、構造物の種別や部位に応じた複数の補修・補強箇所の品質を適切に管理できるようにし、且つ補修・補強される構造物をさらに補修・補強するための情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用できるようにするものである。また、本実施形態の補修材料の使用管理方法や施工管理方法では、多種・多量に搬入された補修材料の使用状態や、多種・多量に搬入された補修材料の施工情報や、使用された補修材料の製造元の情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用できるようにするものである。
そして、本実施形態の補修材料の使用管理方法及び施工管理方法は、例えばボックスカルバート型の道路トンネルの覆工構造物や地下鉄トンネルの覆工構造物、或いは高架橋構造物等(図示せず)の、好ましくはコンクリート製の構造物の補修・補強工事に用いる補修材料の履歴から、これらの構造物の補修・補強箇所の品質を管理するための、トレーサビリティシステム10による管理方法であって、トレーサビリティシステム10は、図1に示すように、データベースサーバ11と、補修材料のパッケージ12a、12b、12c毎に取り付けられる、各々のパッケージ12a、12b、12cを識別可能な情報を含む識別情報ラベル13と、補修・補強工事現場における補修材料保管領域に配設される、識別情報ラベル13の情報を読取り可能な読取り手段を備える保管領域情報端末14と、補修・補強工事現場における補修・補強工事の施工領域に配設される、識別情報ラベル13の情報を読取り可能な読取り手段を備える施工領域情報端末15とを含んで構成されている。データベースサーバ11は、識別情報ラベル13の情報と紐付けされた、補修・補強箇所を特定する欄16aを含む帳票16(図2(a)~(d)参照)を記憶する帳票記憶部11a(図1参照)を備えている。
データベースサーバ11は、補修材料保管領域において、補修材料のパッケージ12a、12b、12c毎に取り付けられた識別情報ラベル13の情報が保管領域情報端末14の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた識別情報ラベル13の情報と紐付けされた帳票16の搬入・保管時記入欄16bに、各々のパッケージ12a、12b、12cに関する搬入時及び保管時における管理項目のデータを、管理者によって保管領域情報端末14から入力可能とすると共に、一又は複数の補修・補強箇所を含む各々の施工領域において、補修材料のパッケージ12a、12b、12c毎に付された識別情報ラベル13の情報が施工領域情報端末15の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた識別情報ラベル13の情報と紐付けされた帳票16の施工時記入欄16cに、各々のパッケージ12a、12b、12cに関する施工時における管理項目のデータを、管理者によって施工領域情報端末15から入力可能としている。
且つデータベースサーバ11は、管理者が例えば現場事務所や支社に設置された情報端末17(図1参照)から補修・補強箇所を指定する情報をトレーサビリティシステム10に入力した際に、帳票16の補修・補強箇所を特定する欄16aに記入された補修・補強箇所を特定するデータから、当該補修・補強箇所に使用した補修材料のパッケージ12a、12b、12cを抽出し、抽出したパッケージ12a、12b、12cに関する帳票16(図5参照)を管理者が閲覧可能とすることで、指定した補修・補強箇所において用いた補修材料の履歴から、各々の補修・補強箇所の品質を管理できるようにする。
また、本実施形態の補修材料の使用管理方法では、データベースサーバ11は、搬入記録台帳部11bを備えており、該搬入記録台帳部11bは、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージ毎に、識別情報ラベル13の情報と共に、少なくとも製造日、使用期限日、補修材料の残量、及び最終使用日のデータが入力された台帳18(図6参照)を作成して(図6参照)、管理者が閲覧可能とすることで、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージの使用状況を管理できるようにする。
さらに、本実施形態の補修材料の使用管理方法では、好ましくはデータベースサーバ11は、少なくとも製造日及び製造ロット番号(製造ロットのLot.No.)を含む搬入情報と、少なくとも施工日及び施工場所を含む施工情報とが入力された台帳(図8参照)を作成する、トレーサビリティ情報台帳部11dを備えており、搬入記録台帳部11bにおける識別情報ラベル13の情報を介して、トレーサビリティ情報台帳部11dによる台帳20(図8参照)を閲覧可能とする。
さらにまた、本実施形態の補修材料の施工管理方法では、データベースサーバ11は、施工記録台帳部11cを備えており、該施工記録台帳部11cは、各々の施工領域毎に、少なくとも施工時における温度、湿度、調合時間、及び可使時間のデータが、管理判定値のデータと共に入力された台帳を作成して(図7参照)、管理者が閲覧可能とすることで、各々の施工領域おける補修材料の施工状況を管理できるようにする。
本実施形態では、トレーサビリティシステム10を構成するデータベースサーバ11は、コンピュータからなり、データベースサーバ11であるコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、I/F(Interface)、HDD(Hard Disk Drive)、記憶手段、入力手段、表示手段、出力手段等を備えている。CPUは、ROMに組み込まれた各種のプログラムに従って、RAMをワークエリアとして使用しながら、各種の処理を制御できるようになっている。また、CPUは、各種のコンピュータプログラムがROMに組み込まれていることにより、記憶手段、入力手段、表示手段、出力手段等を機能させると共に、各種の情報をディスプレイに表示させたり、プリンタから出力させたりすることができるようになっている。
また、本実実施形態では、データベースサーバ11であるコンピュータには、帳票16を作成する公知の帳票作成プログラム(ソフトワェア)として、例えばペーパレス「現場帳票」記録・報告・閲覧システムとして知られる公知の電子帳票ソリューション用のアプリケーションソフトウェアである、好ましくは「i-Reporter」(株式会社シムトップス)が組み込まれており、これによってデータベースサーバ11は、iPad(登録商標)、iPhone(登録商標)、Windowsタブレット等の携帯情報端末と接続可能になっていると共に、オフライン作業によって、帳票16を作成できるようになっている。またこれによって、集計作業の自動化を図ることができるようになっていると共に、帳票データをCSV形式、BIツール形式、エクセル形式、PDF形式等として、出力したり編集したりできるようになっており、さらに、例えば本社内や支社内のシステムのコンピュータと連携できるようになっている。またこれによって、データベースサーバ11は、識別情報ラベル13の情報と紐付けされた、補修・補強箇所を特定する欄16aを含む帳票16(図2(a)~(d)参照)を作成できるようになっている。作成された複数の帳票16は、帳票記憶部11aに保存されるようになっており、また帳票記憶部11aに記憶された帳票16は、適宜取り出され、例えばRAMにおいて、搬入・保管時記入欄16bや施工時記入欄16cに追加の情報が記入されて更新されるようになっており、また追加の情報が記入された更新された帳票16は、帳票記憶部11aに保存し直すことができるようなっている。
トレーサビリティシステム10を構成する識別情報ラベル13は、個々の補修材料のパッケージ12a、12b、12cを識別する管理番号等の情報を取得することが可能な、公知の識別ラベルとして、例えばパーコードによる情報を含むラベルや、QRコード(登録商標)による情報を含むラベルや、RFIDタグによる情報を含むラベルを用いることができる。情報(保持)量の点では、QRコード(登録商標)による情報を含むラベルや、RFIDタグによる情報を含むラベルを用いることが好ましく、汎用性や使用性、及び価格の点から、QRコード(登録商標)による情報を含むラベルを用いることが特に好ましい。
トレーサビリティシステム10を構成する、補修材料保管領域に配設される保管領域情報端末14や施工領域に配設される施工領域情報端末15は、識別情報ラベル13の情報を読取り可能な読取り手段としての機能を備える端末として、例えばiPad(登録商標)、iPhone(登録商標)、Windowsタブレット、ハンディターミナル等の携帯情報端末を用いることができる。これらの携帯情報端末15は、補修材料保管領域や施工領域における実際の使用時の作業環境によって、例えば画面に複数のパーコードやQRコード(登録商標)が映り込んでしまうことで読み込みたいパーコードやQRコード(登録商標)が読み難くなるといった課題がある場合には、例えばBluetooth と接続するコードリーダを併用することで、改善策とすることができる。
上述の構成を備えるトレーサビリティシステム10によって、構造物の補修・補強箇所を管理するには、図3に示すように、例えば補修・補強工事現場の現場事務所に配設された、当該トレーサビリティシステム10と接続するパーソナルコンピュータ等による情報端末17(図1参照)から、データベースサーバ11にログインした後に、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる事前登録画面において、入力データの選択項目、QRコード(登録商標)番号等を事前登録(マスタへ登録)する。しかる後に、システム全体の管理を担うマスタ機能を備える当該データベースサーバ11に、事前登録の完了処理を行って、データ送信することで、識別情報ラベル13として、好ましくはQRコード(登録商標)による情報を含むラベルを作成する準備をする。事前登録されたデータは、データベースサーバ11に送られて、多数のQRコード(登録商標)と各々紐付けされた多数の帳票16の搬入・保管時記入欄16bや施工時記入欄16cにおける、該当箇所に各々記入される。データベースサーバ11の帳票記憶部11aに記憶された多数の帳票16の、例えば搬入・保管時記入欄16bのQRコード(登録商標)番号と各々紐付けされた、QRコード(登録商標)による情報を含むラベルによる多数の識別情報ラベル13は、例えば現場事務所において作成されてプリントアウトされ、好ましくは補修材料の各々のパッケージ12a、12b、12cに貼り付け可能な状態で、補修材料保管領域に持ち込むことができる。
補修材料保管領域では、例えば補修材料の各々の搬入日に、好ましくは保管領域情報端末14からデータベースサーバ11にログインして、搬入情報画面において、当該搬入日における搬入データとして、例えば工事名、搬入日、搬入時刻、搬入場所、管理番号等を登録する。これらの各々の搬入日における搬入データの登録は、例えばデータベースサーバ11の帳票記憶部11aに記憶された複数の帳票16のQRコード(登録商標)番号を指定することにより一括して行って、各々の帳票16に記入することができる。搬入データを登録したら、データベースサーバ11に登録の完了処理を行って、データ送信する。登録された搬入データは、データベースサーバ11に送られて、多数のQRコード(登録商標)と各々紐付けされた多数の帳票16の搬入・保管時記入欄16bにおける、該当箇所に各々記入される。
また、補修材料保管領域では、搬入日に搬入された補修材料の複数のパッケージ12a、12b、12cの各々に、例えば現場事務所から持ち込まれた、好ましくはQRコード(登録商標)による情報を含む識別情報ラベル13を、例えば作業員による手作業によって順次貼り付けることにより取り付ける。QRコード(登録商標)による情報を含む識別情報ラベル13は、破損しているか否かを確認し、破損している場合には識別情報ラベル13を再発行して、補修材料のパッケージ12a、12b、12cに取り付ける。
補修材料保管領域において、補修材料の複数のパッケージ12a、12b、12cの各々に、識別情報ラベル13を取り付けたら、保管領域情報端末14を起動すると共にデータベースサーバ11にログインして、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる搬入実績画面において、好ましくは補修材料の製造工場から送られた資料に基づいて、識別情報ラベル13が各々取り付けられた補修材料のパッケージ12a、12b、12c毎に、製造元の情報を含む搬入実績データとして、例えば材料名、材料種別名、出荷日、製造日、製造ロットのLot.No.、使用期限日等を、例えば管理者が入力することで登録する。
これらの製造元の情報を含む搬入実績データの入力は、各々のパッケージ12a、12b、12cに取り付けられた識別情報ラベル13のQRコード(登録商標)を、保管領域情報端末14の読取り手段によって個別に読み込んで、各々のパッケージ12a、12b、12c毎に表示された搬入実績画面に対して、個別に行うことができる。入力されて登録された搬入実績データは、データベースサーバ11に登録の完了処理を行って、データ送信することにより、データベースサーバ11に送られて、各々のQRコード(登録商標)と紐付けされた帳票16の各々の搬入・保管時記入欄16bにおける、該当箇所に記入されることになる。
また、製造元の情報を含む搬入実績データの入力は、好ましくは、補修材料保管領域に同時に搬入された、同種類の複数の補修材料のパッケージ12aに取り付けられる識別情報ラベル13が、連続番号の情報を含んでいるので、作業員が、搬入実績データを登録すべきパッケージ12aの数量を指定して、パッケージ12aに取り付けられた先頭の番号を含む識別情報ラベル13のQRコード(登録商標)の情報を保管領域情報端末14の読取り手段によって読み取って、搬入実績画面に対して行うことで、後続する指定された数量の連続番号の情報を含むQRコード(登録商標)の識別情報ラベル13が取り付けられたパッケージ12aに関しても、搬入実績データを、一括して同時に入力することを可能にして、同時に登録することができる。入力されて同時に登録された搬入実績データは、データベースサーバ11に登録の完了処理を行って、データ送信することにより、データベースサーバ11に送られて、指定された数量の連続番号の情報を含む各々のQRコード(登録商標)と各々紐付けされた、帳票16の搬入・保管時記入欄16bにおける、各々の該当箇所に同時に入力されて記入されることになる。
登録された搬入データや搬入実績データが、データベースサーバ11に送られて、これらの搬入データや搬入実績データが記入された、各々の補修材料のパッケージ12a、12b、12cに関する帳票16は、例えば補修・補強工事現場の現場事務所に配設された、当該トレーサビリティシステム10と接続するパーソナルコンピュータ等による情報端末17(図1参照)から、これらの登録情報を確認することができる。帳票16に記入された登録情報に不備がある場合には、例えばデータベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる修正画面において、搬入日を追記したり製造ロットのLot.No.を追記したりして、登録情報を適宜修正することができる。
そして、本実施形態では、補修材料保管領域に搬入されて保管された多種・多量の補修材料のパッケージ12a、12b、12cは、施工延長の長い補修・補強工事現場における、補修・補強が必要とされる一又は複数の補修・補強箇所を含む補修・補強工事の複数の施工領域に、必要な種類及び数量のパッケージ12a、12b、12cが各々運搬され、各々の施工領域における補修・補強箇所の状況に応じて、例えば混練りされる補修材料の配合割合を調整したり、補修材料の組み合わせを換えたりしながら、補修・補強箇所毎に、各々、必要とされる限られた所定の数量の補修材料が使用されることになる。
本実施形態では、コンクリート製の構造物(コンクリート構造物)である、例えばボックスカルバート形の道路トンネルの覆工構造物や地下鉄トンネルの覆工構造物等の補修・補強工事として、好ましくはセメント系硬化材料を含む補修材料を他の材料と共に混練りすると共に、混練後の補修材料を施工領域の各々の補修・補強箇所に対して充填したり吹き付けたりして、補修・補強するものとなっている。本実施形態の構造物の補修・補強箇所の管理方法は、補修材料保管領域における図3に示す作業手順の後に、補修・補強工事の各々の施工領域において、図4に示す以下の作業手順にしたがって、引き続き実施されることになる。
すなわち、上述のようにして、例えば補修・補強工事現場の現場事務所に配設された情報端末17において、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる事前登録画面から、入力データの選択項目、QRコード(登録商標)番号等の事前登録(マスタへ登録)が行われていること、及び各々の補修材料のパッケージ12a、12b、12cの帳票16における搬入・保管時記入欄16bに、搬入データや製造元の情報を含む搬入実績データが記入されていることを前提として、補修・補強工事の施工領域においては、補修材料保管領域から当該施工領域における例えば練り場まで運搬されてきた、所定数の補修材料のパッケージ12a、12b、12cについて、例えば現場事務所でプリントアウトされた各々のパッケージ12a、12b、12cに関する帳票16を使用して、使用期限内のものであるか否かを確認する。補修材料のパッケージ12a、12b、12cが使用期限を超えるものである場合には、当該使用期限を超えたパッケージ12a、12b、12cは廃棄される。また補修材料のパッケージ12a、12b、12cが、使用期限内のものである場合でも、作業員が補修材料の外観や性状を確認して、これらの外観や性状が不適と判断された補修材料は、パッケージ12a、12b、12cごと廃棄される。
しかる後に、補修・補強工事の施工領域では、好ましくは施工領域情報端末15からデータベースサーバ11にログインして、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる施工実績画面において、廃棄されなかった使用に適する補修材料のパッケージ12a、12b、12cに関する各々の帳票16に、例えば施工日、工種、種別、細別、温度、湿度、施工場所の区分等の施工時データを記入する。これらの施工時データの帳票16への記入は、例えばプリントアウトされた帳票16に記載された、補修材料のパッケージ12a、12b、12cの各々のQRコード(登録商標)番号を指定することにより、補修材料の種類毎に一括して行なうことができる。施工時データが帳票16に記入されたパッケージ12a、12b、12cに収容された補修材料は、これらのパッケージ12a、12b、12cから取り出されて、練り場で攪拌されて混練りされた後に、各々の施工領域における一又は複数の補修・補強箇所まで運搬されて、各々の補修・補強箇所における補修・補強する作業に用いられる。
ここで、各々のパッケージ12a、12b、12cから取り出されて攪拌される補修材料のデータは、当該攪拌される補修材料のパッケージ12a、12b、12cに取り付けられた識別情報ラベル13のQRコード(登録商標)の情報を、施工領域情報端末15の読取り手段で読み取ることによって、入力することが可能になる。すなわち、攪拌される補修材料のデータは、読み取られた識別情報ラベル13の情報と紐付けされた帳票16の施工時記入欄16cに、当該攪拌される補修材料に関する施工時における管理項目として、例えば攪拌開始時刻のデータが、管理者によって、施工領域情報端末15から、帳票16の施工時記入欄16cに設けられた作業の開始時刻の記入項目である攪拌開始時刻の欄に、入力されるようになっている。
また、施工領域において、各々の補修材料のパッケージ12a、12b、12cに取り付けられた識別情報ラベル13のQRコード(登録商標)の情報を読み込む際に、QRコード(登録商標)の読み取りの可否を判定して、読み取りが不可能な場合には、ダミーのQRコード(登録商標)を含む識別情報ラベル13を貼り付け直して、読み取り可能とすることができる。
さらに、好ましくはQRコード(登録商標)やバーコード等による時刻入力用識別情報ラベル(図示せず)を、例えば施工領域情報端末15の裏面等に貼り付けておき、施工領域において、時刻入力用識別情報ラベルのQRコード(登録商標)やバーコード等による情報を、施工領域情報端末15の読取り手段や、これに付属するコードリーダ等によって読み取ることで、記入項目である攪拌開始時刻のデータが、帳票16の施工時記入欄16cの攪拌開始時刻(記入項目)の欄に自動的に入力されるようにすることもできる。
これによって、例えば作業員でもある管理者が、補修材料の攪拌のための作業を行っている最中に、施工領域情報端末15の画面をタッチしてデータを入力することが困難な場合でも、好ましくはコードリーダによって時刻入力用識別情報ラベルの情報を読み込むだけの簡単な操作によって、攪拌開始時刻のデータを入力することを可能にして、作業員による入力の手間を低減することが可能になる。
また、例えば施工領域情報端末15の画面にタッチパネル部としての機能を付与しておくことで、施工領域において、作業員が画面のタッチパネル部をタッチすることで、記入項目である攪拌開始時刻のデータが、帳票16の施工時記入欄16cの攪拌開始時刻(記入項目)の欄に自動的に入力されるようにすることもできる。
本実施形態では、各々の施工領域の練り場で攪拌されて混練りされた、混練り後の補修材料は、練り場から当該施工領域における一又は複数の補修・補強箇所まで、例えば台車によって運搬され、各々の補修・補強箇所において、混練り後の補修材料を充填したり吹き付けたりすることによって、補修・補強工事が施工される。
また、本実施形態では、例えば施工領域の練り場で混練りした補修材料が、台車によって各々の補修・補強箇所に運搬される時刻を、当該補修材料の施工開始時刻として、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる施工実績画面において、当該施工開始時刻のデータが、補修材料の各々のパッケージ12a、12b、12cに関する施工時における管理項目として、管理者によって、施工領域情報端末15から帳票16の施工時記入欄16cに設けられた作業の開始時刻の記入項目である施工開始時刻の欄に、入力されるようになっている。
施工開始時刻のデータの入力は、攪拌開始時刻のデータと同様に、好ましくは施工領域情報端末15の裏面等に貼り付けられた時刻入力用識別情報ラベルのQRコード(登録商標)やバーコード等による情報を、施工領域情報端末15の読取り手段や、これに付属するコードリーダ等によって読み取ったり、画面のタッチパネル部をタッチしたりすることで、記入項目である施工開始時刻のデータが、帳票16の施工時記入欄16cの施工開始時刻(記入項目)の欄には自動的に入力されるようにすることもできる。これによって、作業員でもある管理者による入力の手間を低減することが可能になる。
さらに、本実施形態では、例えば各々の補修・補強箇所で補修・補強を行った作業員により作業の終了が報告された時刻を、当該補修材料の施工終了時刻として、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる施工実績画面において、当該施工終了時刻のデータが、補修材料の各々のパッケージ12a、12b、12cに関する施工時における管理項目として、管理者によって、施工領域情報端末15から帳票16の施工時記入欄16cに設けられた作業の終了時刻の記入項目である施工終了時刻の欄に、入力されるようになっている。施工終了時刻のデータの入力もまた、好ましくは施工領域情報端末15の裏面等に貼り付けられた時刻入力用識別情報ラベルのQRコード(登録商標)やバーコード等による情報を、施工領域情報端末15の読取り手段や、これに付属するコードリーダ等によって読み取ったり、画面のタッチパネル部をタッチしたりすることで、容易に行うことができる。
各々の施工領域において、例えば1回の攪拌作業によって混練りされた補修材料の量では、当該施工領域における全ての補修・補強箇所を補修できない場合には、引き続いて、当該施工領域に運搬された残りのパッケージ12a、12b、12cを用いて、同様の補修・補強の作業手順を繰り返す。これによって、各々の施工領域において、当該施工領域における全ての補修・補強箇所を補修・補強する作業を行うことができる。
当該施工領域において全ての補修・補強箇所を補修・補強する作業が終了したら、データベースサーバ11に登録の完了処理を行って、データ送信する。データベースサーバ11に送信された当該施工領域における施工データは、補修材料のパッケージ12a、12b、12cに取り付けられた各々のQRコード(登録商標)と各々紐付けされた、帳票16の施工時記入欄16cにおける各々の該当箇所に、同時に入力されて記入されることになる。
また、当該施工領域において全ての補修・補強箇所を補修・補強する作業が終了して、データベースサーバ11に当該施工領域における施工データを送信したら、当該施工領域に運搬されてきた補修材料のパッケージ12a、12b、12cの残量の有無を確認する。補修材料のパッケージ12a、12b、12cの残量の有無を確認して、残ったパッケージ12a、12b、12cに全量の補修材料は収容されている場合には、これらのパッケージ12a、12b、12cを次の施工領域に運搬して、使用することができる。残ったパッケージ12a、12b、12cに全量の補修材料は収容されておらず、例えば半分の量や1/4の量が使用されないままの状態となっている場合には、これらの補修材料が全量収容されていないパッケージ12a、12b、12cについても、次の施工領域に運搬して使用することができる。
例えば半分の量や1/4の量が使用されないままの状態となっていて、補修材料が全量収容されていないパッケージ12a、12b、12cの場合、一つの補修材料のパッケージ12a、12b、12cが、当該施工領域と以後の施工領域との、複数の施工領域において使用されることから、当該一つのパッケージ12a、12b、12cに関する帳票16には、図2(d)に示すように、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによって、複数の施工時記入欄16cを設定することができるようになっている。これによって、複数の施工領域において使用されたパッケージ12a、12b、12cに収容された補修材料の履歴を、より適正に管理することが可能になる。
各々のパッケージ12a、12b、12cについて補修材料の残量の有無を確認して、残量が無い場合には、パッケージ12a、12b、12cが空か否かを、例えば空のパッケージ12a、12b、12cに取り付けられた識別情報ラベル13のQRコード(登録商標)の情報を読み込んで検収すると共に、好ましくは空のパッケージ12a、12b、12cに関する報告書を作成可能とした後に、検収された空のパッケージ12a、12b、12cを廃棄して、各々の施工領域における作業を終了する。
データベースサーバ11に登録の完了処理を行って、データベースサーバ11に施工データが送信されることで、各々のパッケージ12a、12b、12cに関する施工時記入欄16cに、送信された施工データが記入された帳票16は、例えば補修・補強工事現場の現場事務所に配設された、当該トレーサビリティシステム10と接続するパーソナルコンピュータ等による情報端末17(図1参照)から、これらの施工データの登録情報を確認することができる。施工データの登録情報を確認して、帳票16に記入された登録情報に不備がある場合には、例えばデータベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによる修正画面において、例えば読取不可のQRコード(登録商標)を変更したり、施工時の温度を変更したりして、登録情報を適宜修正することができる。
そして、本実施形態では、データベースサーバ11は、管理者が例えば現場事務所や支社に設置された情報端末17(図1参照)から、例えば補修・補強箇所を指定する情報をトレーサビリティシステム10に入力した際に、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによって、帳票16の補修・補強箇所を特定する欄16a(図2参照)に記入された、補修・補強箇所を特定するデータから、当該補修・補強箇所に使用した補修材料のパッケージ12a、12b、12cを抽出し、図5に示すように、抽出したパッケージ12a、12b、12cに関する帳票16を、情報端末17の画面に表示させることができるようになっている。管理者は、画面に表示された抽出したパッケージ12a、12b、12cに関する帳票16を閲覧することで、指定した補修・補強箇所において用いた補修材料の履歴から、各々の補修・補強箇所の品質を管理することが可能になる。
すなわち、管理者が、例えば現場事務所や支社に設置された情報端末17から、帳票16の施工時記入欄16cにおける補修・補強箇所を特定する欄16aである「施工場所 区分名1~10」の欄に、例えば施工時や施工直後において、「○○○環状線、外回り、左車線、○○○トンネル、北側、天井、1層目」等と入力すると、情報端末17の画面には、特定された補修・補強箇所に用いた好ましくは全ての補修材料のパッケージ12a、12b、12cの帳票16が表示されるので、これらの抽出したパッケージ12a、12b、12cに関する帳票16を閲覧することで、管理者は、これらの補修材料の履歴から、例えば設計量との過不足、補修材料の適切な期限、使用方法等を確認して、適切に管理することが可能になる。
また施工後、短期間又は長期間が経過した後においても、管理者が、同様に帳票16の施工時記入欄16cにおける補修・補強箇所を特定する欄16aに、所定の項目を入力することによって、情報端末17の画面に、特定された補修・補強箇所に用いた好ましくは全ての補修材料のパッケージ12a、12b、12cの帳票16を表示させることで、例えば施工後に補修・補強箇所に不備が生じた場合に、その不備があった補修・補強箇所における、使用材料、施工条件、施工時期等のデータを容易に確認して、管理することが可能になる。
したがって、本実施形態によれば、トレーサビリティシステムによる構造物の補修・補強箇所の管理方法によって、各々の補修・補強箇所で用いる補修材料の履歴を記録し、把握しておくことで、構造物の種別や部位に応じた複数の補修・補強箇所の品質を、適切に管理することが可能になると共に、補修・補強される構造物をさらに補修・補強するための情報を、必要な時にいつでも容易に取り出して活用することが可能になる。
また、補修・補強工事の各々の施工領域において、例えば複数の添加材を練り混ぜた時点で品質が変化するため厳密な時間管理が必要は場合や、施工領域の環境によって品質管理値が変化する場合でも、補修・補強箇所の品質を適切に管理することが可能になると共に、オフライン作業を可能にする帳票作成プログラム(ソフトワェア)がデータベースサーバに組み込まれていることで、非通信環境下で情報端末にデータをストックしておき、通信環境下でストックしたデータをまとめてデータベースサーバに送信して、帳票を更新することも可能になる。
そして、本実施形態の補修材料の使用管理方法では、上述のように、データベースサーバ11は、補修材料の搬入記録を管理するための搬入記録台帳部11bを備えており、該搬入記録台帳部11bは、図6に示すように、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージ毎に、識別情報ラベルの情報である好ましくはQRコード(登録商標)番号と共に、少なくとも製造日、使用期限日、補修材料の残量、及び最終使用日のデータが入力された台帳18を作成して、管理者が閲覧可能とすることで、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージの使用状況について管理できるようになっている。
すなわち、本実施形態では、搬入記録台帳部11bは、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによって、上述のようにデータベースサーバ11において作成された帳票16における、各々のパッケージ12a、12b、12cに付された識別情報ラベル13の情報である好ましくはQRコード(登録商標)番号と紐付けされた、施工時記入欄16cや搬入・保管時記入欄16bに記入された項目から、所定の項目のデータを取り出して、所定の搬入時又は搬入日(例えば2020年11月10日)において搬入された、例えば管理番号が1から5までの、材料名;A、材料種別名;α、単位;袋、荷姿;10kgの各々のパッケージ12a、12b、12cについて、少なくとも製造日(製造年月日)、使用期限日、補修材料の残量(残容量)、及び最終使用日のデータが入力された台帳18を作成することができるようになっている。管理者は、作成された台帳18を閲覧することで、例えば特定の日に搬入された各々のパッケージ12a、12b、12cがどのように使用されたかを管理することが可能になる。
また、製造時又は搬入時に附番された好ましくはQRコード(登録商標)番号を、搬入時に登録された際の括りで管理することになるので、製造年月日が異なる補修材料であっても、搬入が同時のものとして、一括して管理することが可能になる。
さらに、各々のパッケージ12a、12b、12cの使用状況(最終使用日、その際の使用量、余った量、廃棄すべき量等)を、日々知ることが可能になり、各々のパッケージ12a、12b、12cが空になったか否を容易に確認できることから、従来は手作業で行っていた空袋チェックを、不要にすることが可能になる。すなわち、台帳18における搬入時の補修材料の荷姿から残容量を差し引くことで、補修材料の使用量を把握することが可能になると共に、残容量が0となった場合には、補修材料を使用しきって空体が破棄されたとして把握することが可能になる。
さらにまた、例えば台帳18におけるQRコード(登録商標)の欄のQRコード(登録商標)番号をクリックすることにより、後述するトレーサビリティ情報台帳部11dで作成された台帳20において、トレーサビリティ情報を閲覧することが可能になる。
また、本実施形態の補修材料の施工管理方法では、上述のように、データベースサーバ11は、例えば補修材料の攪拌等の施工時の条件の是非を判定して、品質管理を行うための施工記録台帳部11cを備えており、該施工記録台帳部11cは、図7に示すように、各々の施工領域(施工箇所)毎に、少なくとも施工時における温度、湿度、調合時間、及び可使時間のデータが、管理判定値のデータと共に入力された台帳19を作成して、管理者が閲覧可能とすることで、各々の施工領域おける補修材料の施工状況を管理できるようになっている。
すなわち、本実施形態では、施工記録台帳部11cは、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによって、上述のようにデータベースサーバ11において作成された帳票16における、各々のパッケージ12a、12b、12cに付された識別情報ラベル13の情報である好ましくはQRコード(登録商標)番号と紐付けされた、施工時記入欄16cや搬入・保管時記入欄16bに記入された項目から、所定の項目のデータを取り出して、例えば施工箇所I及び施工箇所IIにおいて、パッケージ12a、12b、12cによる材料A及び材料Bを混練りすることで調合して得られる補修材料の施工状況として、例えば気温、湿度、材料A及び材料Bの使用量、調合開始時刻、調合完了時刻、施工完了時刻のデータが入力された台帳19を作成することができるようになっている。
ここで、材料A及び材料Bの使用量は、複数のQRコード(登録商標)番号が付されたパッケージ12a、12b、12cから使用された場合には、合計した量が表示されるようになっている。どのQRコード(登録商標)番号が付されたパッケージ12a、12b、12cからどれくらいの量が使用されたかは、この台帳19からは把握することはできないが、例えば上述の搬入記録台帳部11bによる台帳18における、QRコード(登録商標)の欄のQRコード(登録商標)番号をクリックすることにより、後述するトレーサビリティ情報台帳部11dによる台帳20にアクセスして、容易に確認することが可能になる。
図7に示す施工記録台帳部11cによる台帳19では、施工箇所I及び施工箇所IIにおいて、各々2回の材料A及び材料Bの調合、及び調合された補修材料による施工がなされたようになっており、また、管理判定値のデータとして、温度下限;0℃以上、温度上限;5℃以上、湿度下限;5%、湿度上限;85%、配合比;A:B=5:1、攪拌時間;2分以上、可使時間;30.0℃以下で40分以内、といったデータが表示されていると共に、各々の施工箇所I及び施工箇所IIにおける、これらの管理判定値による、各項目の合否の判定結果が表示されるようになっている。
管理者は、図7に示す施工記録台帳部11cによる台帳19を閲覧することで、例えば特定の施工領域(施工箇所)において、各々のパッケージ12a、12b、12cがどのように施工されたか、その施工状況を管理することが可能になる。また補修材料による施工箇所に何等かのトラブルがあった場合に、施工記録台帳部11cによる台帳19を確認することによって、施工時における現場管理にトラブルの要因があったか否かを、容易に確認することが可能になる。
さらに、本実施形態の補修材料の使用管理方法では、上述のように、データベースサーバ11は、トレーサビリティ情報台帳部11dを備えており、該トレーサビリティ情報台帳部11dは、図8に示すように、各々の識別情報ラベル13が付されたパッケージ12a、12b、12cロット毎に、搬入情報に関するデータ及び施工情報に関するデータが入力された台帳20を作成して(図8参照)、管理者が閲覧可能とすることで、各々の補修材料のパッケージ12a、12b、12cの製造元や施工箇所を特定して管理できるようになっている。
すなわち、本実施形態では、トレーサビリティ情報台帳部11dは、データベースサーバ11に組み込まれた帳票作成プログラムによって、上述のようにデータベースサーバ11において作成された帳票16における、各々のパッケージ12aに付された識別情報ラベル13の情報と紐付けされた、施工時記入欄16cや搬入・保管時記入欄16bに記入された項目から、所定の項目のデータを取り出して、所定の製造日における所定の製造ロットで製造された補修材料のパッケージ12a、12b、12cが、いつ出荷され、どこにいつ搬入されたかを示すデータや、どこの施工箇所でどのように使用されたかを示すデータが入力された台帳20を作成することができるようになっている。
図8に示すトレーサビリティ情報台帳部11dによる台帳20では、識別情報ラベル13のQRコード(登録商標)番号毎に、搬入情報として、製造ロットのLot.No.、管理番号、材料名、材料種別名、工事名、搬入日、搬入時刻、搬入場所名、製造年月日、出荷日、使用期限日等のデータが表示されており、施工情報として、施工日、使用量、区分名、温度、湿度、工種、施工方法、攪拌方法、攪拌開始時刻、施工開始時刻、施工終了時刻等のデータが表示されるようになっている。
管理者は、図8に示すトレーサビリティ情報台帳部11dによる台帳20を閲覧することで、補修材料の搬入記録の台帳18bと施工記録の台帳18cとを組み合わせた、より細かなトレーサビリティ情報を確認することが可能になると共に、例えば補修材料による施工トラブルの要因が補修材料の製造元によるものである場合に、要因となった補修材料の製造元を、製造日や製造ロットのLot.No.で特定し、特定された製造日や製造ロットにおいて製造された補修材料が使用された施工領域や施工箇所を把握することで、不具合が発生しそうな他の施工領域や施工箇所を予想して管理することが可能になる。
また、これらの台帳18,19,20によって、例えば補修材料が未開封の場合に、使用期限を管理することが可能になり、製造から施工終了までを、補修材料の使用期限内に終わらせることが可能になる。攪拌時間や練り混ぜ時間等も管理することが可能になる。補修材料の可使時間として、例えば攪拌の完了からの制限がある場合に、これに対応することも可能になる。複数の施工領域で使用される場合に、補修材料の開封後の使用可能期間を管理して、開封から使用の終了までを、使用可能期間内に完了させることも可能になる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の補修材料の使用管理方法や施工管理方法によって補修・補強箇所の品質が管理される構造物は、コンクリート構造物である必要は必ずしもなく、鋼製の構造物等の、その他のコンクリート製以外の種々の構造物であっもて良い。補修材料のパッケージは、好ましくはパッケージ化された袋体、缶体、ボトル体、ロール体である必要は必ずしもなく、その他の形態でパッケージ化されたものであっても良い。補修材料は、セメント系硬化材料を含む補修材料である必要は必ずしもなく、樹脂系の材料や、塗料や、鋼製材料等であっても良い。補修・補強工事が行なわれる構造物が、鋼構造物である場合、補修材料は、好ましくは、ジンクリッチ系、エポキシ系、変性エポキシ系、ふっ素系、ポリウレタン系、フタル系、メッキ用エポキシ系、塩化ゴム系等の塗料を含む補修材料であることが好ましい。識別情報ラベルは、QRコード(登録商標)による情報を含むラベルである必要は必ずしもなく、各々のパッケージの帳票と紐付け可能な、パーコードやRFIDタグによる情報を含むその他の種々のラベルであっても良い。
10 トレーサビリティシステム
11 データベースサーバ
11a 帳票記憶部
11b 搬入記録台帳部
11c 施工記録台帳部
11d トレーサビリティ情報台帳部
12a、12b、12c 補修材料のパッケージ
13 識別情報ラベル
14 保管領域情報端末
15 施工領域情報端末
16 帳票
16a 補修・補強箇所を特定する欄
16b 搬入・保管時記入欄
16c 施工時記入欄
17 情報端末
18 搬入記録台帳部による台帳
19 施工記録台帳部による台帳
20 トレーサビリティ情報台帳部による台帳

Claims (3)

  1. 構造物の補修・補強工事に用いる補修材料の履歴から、構造物の補修・補強箇所の品質を管理するためのトレーサビリティシステムによる、補修材料の使用管理方法であって、
    前記トレーサビリティシステムは、データベースサーバと、補修材料のパッケージ毎に取り付けられる、各々のパッケージを識別可能な情報を含む識別情報ラベルと、補修・補強工事現場における補修材料保管領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える保管領域情報端末と、補修・補強工事現場における補修・補強工事の施工領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える施工領域情報端末とを含んで構成されており、
    前記データベースサーバは、前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた、補修・補強箇所を特定する欄を含む帳票を記憶する帳票記憶部を備えており、
    前記データベースサーバは、前記補修材料保管領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記保管領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の搬入・保管時記入欄に、各々のパッケージに関する搬入時及び保管時における管理項目のデータを、管理者によって前記保管領域情報端末から入力可能とすると共に、前記施工領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記施工領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の施工時記入欄に、各々のパッケージに関する施工時における管理項目のデータを、管理者によって前記施工領域情報端末から入力可能とし、
    且つ前記データベースサーバは、搬入記録台帳部を備えており、該搬入記録台帳部は、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージ毎に、前記識別情報ラベルの情報と共に、少なくとも製造日、使用期限日、補修材料の残量、及び最終使用日のデータが入力された台帳を作成して、管理者が閲覧可能とすることで、各々の搬入時又は搬入日に搬入された補修材料のパッケージの使用状況を管理できるようにする補修材料の使用管理方法。
  2. 前記データベースサーバは、少なくとも製造日及び製造ロット番号を含む搬入情報と、少なくとも施工日及び施工場所を含む施工情報とが入力された台帳を作成する、トレーサビリティ情報台帳部を備えており、前記搬入記録台帳部における前記識別情報ラベルの情報を介して、前記トレーサビリティ情報台帳部による台帳を閲覧可能とする請求項1記載の補修材料の使用管理方法。
  3. 構造物の補修・補強工事に用いる補修材料の履歴から、構造物の補修・補強箇所の品質を管理するためのトレーサビリティシステムによる、補修材料の施工管理方法であって、
    前記トレーサビリティシステムは、データベースサーバと、補修材料のパッケージ毎に取り付けられる、各々のパッケージを識別可能な情報を含む識別情報ラベルと、補修・補強工事現場における補修材料保管領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える保管領域情報端末と、補修・補強工事現場における補修・補強工事の施工領域に配設される、前記識別情報ラベルの情報を読取り可能な読取り手段を備える施工領域情報端末とを含んで構成されており、
    前記データベースサーバは、前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた、補修・補強箇所を特定する欄を含む帳票を記憶する帳票記憶部を備えており、
    前記データベースサーバは、前記補修材料保管領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記保管領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の搬入・保管時記入欄に、各々のパッケージに関する搬入時及び保管時における管理項目のデータを、管理者によって前記保管領域情報端末から入力可能とすると共に、前記施工領域において、補修材料のパッケージ毎に取り付けられた前記識別情報ラベルの情報が前記施工領域情報端末の読取り手段によって読み取られることで、読み取られた前記識別情報ラベルの情報と紐付けされた帳票の施工時記入欄に、各々のパッケージに関する施工時における管理項目のデータを、管理者によって前記施工領域情報端末から入力可能とし、
    且つ前記データベースサーバは、施工記録台帳部を備えており、該施工記録台帳部は、各々の施工領域毎に、少なくとも施工時における温度、湿度、調合時間、及び可使時間のデータが、管理判定値のデータと共に入力された台帳を作成して、管理者が閲覧可能とすることで、各々の施工領域おける補修材料の施工状況を管理できるようにする補修材料の施工管理方法。
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