JP7076315B2 - コンクリート打設管理システム - Google Patents
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Description
しかし、コンクリートは時間とともに水和反応が進行し、性状が変化するため、上層と下層の打重ね部にいわゆるコールドジョイント(CJ)が発生し、構造物の弱点になるリスクがあった。
このリスクを防ぐため、土木学会のコンクリート標準示方書では、コンクリートの許容打重ね時間間隔の標準(外気温25℃以下:2.5時間、25℃超:2.0時間)が示されている。
工事担当者は、この条件を満足するように施工区画、打設ピッチ、打設手順等を計画し、この打設計画に基づき、実際の打込み時刻を野帳に記録し、打重ね時間の管理を行っている。
これまで多くの現場では、打設管理表の手書きなどによる管理を行ってきたが、打設箇所の筒先が多数にわたると管理が複雑となって人力での対応が困難であった。
この製品(以下、従来製品という。)は、打設場所のCAD図面を登録して、打設場所での打設状況(打設中、打設済、打重ね時間超過)の色表示を行って施工品質の確保を実現可能としている。
また、本願発明は、前記発明において、前記表示制御手段が、少なくとも、前記ブロックに対する打重ね可能な許容時間に応じて、前記ブロックの表示を変更するよう構成してもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記全体画面で選択したブロックに対するコンクリートの打設状況の入力を行うための入力画面を、前記ユーザ端末に表示する、入力画面表示手段と、を更に具備し、前記入力画面には、打設するコンクリートの打設開始時間および打設終了時間を登録するための、時刻登録欄と、を少なくとも設けて構成してもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記管理サーバが、工事現場にコンクリートを運搬する運搬車の荷卸時間を少なくとも登録する、荷卸登録手段と、前記ブロックへのコンクリートの打設開始時間から打設終了時間の間に、前記荷卸時間の少なくとも一部が含まれる運搬車の情報を、前記ブロックの打設状況に追加登録する、運搬車登録手段と、をさらに具備して構成してもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記全体画面または前記入力画面で選択したブロックに対するコンクリートの打設状況を示した詳細画面を前記ユーザ端末に表示する、詳細画面表示手段と、を更に具備し、前記詳細画面には、選択したブロックの打設状況を表示する、選択ブロック表示欄と、選択したブロックの平面方向に隣接するブロックの打設状況を表示する、隣接ブロック表示欄と、選択したブロックの上下の層にあるブロックの打設状況を表示する、上下層ブロック表示欄と、隣りあうブロック間の打重ね状況を表示する、打重ね状況表示欄と、を設け、前記打重ね状況表示欄に、コンクリートの継ぎ足しを行った時間を登録する、継ぎ足しボタンを設けて構成してもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記設計データに、各ブロックの打設計画が予め含まれてあり、前記データベースに取り込まれる前記設計データに基づいて行った、工事現場でのコンクリート打設作業のシミュレーション結果を、前記ユーザ端末に表示する、シミュレーション手段をさらに具備して構成してもよい。
また、本願発明は、前記発明において、前記打設状況を少なくとも含んだ帳票を出力可能な、帳票出力手段をさらに具備して構成してもよい。
(1)システムに取り込む設計データを、汎用的な表計算ソフトで生成可能な表計算データを用いるため、三次元モデルやCAD図などを用意する必要が無い。
(2)設計データを取り込んだ全体画面に表示するブロックを、表示制御手段でもってブロック単位で作業の進捗状況や、打重ね可能な残り時間に応じた表示変更を行うことで、現状の把握が容易となる。
また、打設層単位ではなく施工するブロック単位で打設作業の開始及び完了を記録できるため、急な打設順変更への対応にも適する。
(3)全体画面とは別に、選択したブロックに対する打設の開始・終了時間を入力可能な入力画面を用意することで、ユーザ端末のディスプレイが小さくても、視認性に優れ入力作業に支障がない。
(4)施工するブロック単位で打設開始時間・打設終了時間を登録しておき、これらの情報とコンクリートの運搬車の荷卸時間を用いて、打設したコンクリートを運搬してきた運搬車の情報を施工ブロック単位で登録しておくことができる。よって、施工ブロック単位で使用したコンクリートの出所表示が可能となり、トレーサビリティの向上に寄与する。
(5)全体画面とは別に、選択したブロックとその周辺のブロックの状態を表示する詳細画面を用意することで、周辺のブロックとの打重ね状況の確認作業が容易となる。
(6)詳細画面に表示する打重ね状況表示欄に、コンクリートの継ぎ足しを行った時間を登録する、継ぎ足しボタンを設けておくことで、コンクリートの部分的な継ぎ足しによるコールドジョイント対策に添った記録・管理が可能となる。
(7)シミュレーション手段により、各ブロックの打設計画を取り込んでコンクリート打設作業のシミュレーションを行うことで、最適な打設計画の立案が可能となる。
(8)データベースに登録した打設状況を帳票出力できるため、帳票を新たに作成する事務負担が無くなり、業務の効率化につながる。
図1に、本実施例に係るコンクリート打設管理システムの概略を示す。
本実施例に係るコンクリート打設管理システムは、データベースB1を備えた管理サーバBと、前記管理サーバBとの間でネットワークを介して情報の送受信を可能に構成した、複数のユーザ端末Aとを少なくとも含んで構成する。
以下、各構成要素の詳細について説明する。
ユーザ端末Aは、本発明に係るコンクリート打設管理システムのユーザが使用する端末である。
ユーザ端末Aは、インターネットに接続可能な、ノートPC、タブレット、スマートフォンなどの情報処理装置を用いることができる。
ユーザ端末Aを使用するユーザにはコンクリートプラントの出荷担当者A1、工事事務所の事務担当者A2、工事現場で運搬車の受入担当者A3、打設現場の筒先担当者A4などの、打設作業の施工管理のために情報共有を必要とする関係者が含まれる。
各ユーザ端末Aと管理サーバBとの間での情報の送受信の権限などは、ユーザの属性に応じて後述する管理サーバBにおいて任意に設定することができる。例えば、ユーザが打設現場の筒先担当者A4であれば、打設の開始時間や終了時間を入力可能な権限を与え、工事事務所の事務担当者であれば、施工完了後の帳票の作成のみが可能な権限を与えておけばよい。
これらの権限の与え方は、システムにログインする各担当者のIDによってユーザ端末Aで使用可能な機能を制限する方法や、使用可能な機能が予め固定されてあるユーザ端末を、各ユーザの属性に併せて配布して使用させる方法などが考えられる。
管理サーバBは、本発明に係るコンクリート打設管理システムのユーザによって、データベースB1に登録または入力される各種の情報を用いて情報処理を行うための装置である。
図1に示すように、本実施例では、管理サーバBとしてデータベースB1を備えるクラウドサーバを想定しており、クラウドサーバにインストールしたプログラムでもって、データベースB1の情報を用いた各種画面を、WEBブラウザを介してユーザ端末A上に表示し、さらに、ユーザ端末Aからコンクリートの打設作業に関する情報の入力を受け付けてデータベースB1に登録可能に構成している。
図2に、本発明に係る管理サーバBの構成を機能別に表した概略図を示す。
本実施例に係る管理サーバBは、前記した各種画面を表示させる手段として、全体画面表示手段20、表示制御手段30、入力画面表示手段40、詳細画面表示手段50、荷卸登録手段60、運搬車登録手段70および帳票出力手段80を有している。
以下、各手段の詳細について説明する。
全体画面表示手段20は、工事現場においてコンクリートの打設領域に相当するブロックを配置して、該ブロックの表示でもって打設状況を確認可能な全体画面21を生成・表示するための手段である。
全体画面21の生成には、データベースB1に予め取り込んでおく工事現場の設計データ10を用いる。設計データ10は、表計算ソフトで生成(取扱)が可能なデータを用いるものとする。
全体画面表示手段20で使用する設計データ10の一例について説明する。
本実施例では、設計データ10を構成する表計算データは、図3に示す、各打設層別に区分けしたブロックを表示した入力シート20A(図3)と、全ての打設層のブロックを一覧表示した一覧シート20B(図4)とによって構成してある。
図3に、一層目~三層目の入力シートの表示例を示す。
入力シートは、打設層の一層毎に一枚のシートで構成してある。
各シートは、セルの行列方向を打設層の平面方向に見立てて、コンクリートの打設を行うブロックのセルに、識別情報を入力することで、打設領域が特定されるよう構成する。
打設層の一層目および二層目は、打設ブロックの配置が同一であるため、同じ識別情報が入力された図3(a)に示した入力シートを、各層毎に用意している打設層の三層目は、一層目および二層目とは打設ブロックの配置が異なっており、図3(b)に示した入力シートを用いている。
図4に、一覧シートの一部を示す。
一覧シートは、セルの行方向に各ブロックの番号を並べて、列方向に各ブロックの打設状況を入力可能に構成する。
図5(a)は、データベースB1に設計データ10を取り込んだ状態で、管理サーバBからユーザ端末Aに表示する全体画面21のイメージ図である。
図5(a)に示す図は、図3(b)に示す設計データ10を取り込んだ三層目の全体画面21を表示している。
各層毎の全体画面21は、入力シートと同様、横軸(X)および縦軸(Y)であるX-Y方向を同一層状の平面方向として各ブロックの打設状況を表している。
各ブロックには、後述する入力画面41へと遷移するハイパーリンク211が配置されている。
表示制御手段30は、前記ユーザ端末Aから前記データベースB1へと入力されるブロックの打設状況や、時間の経過などの各種情報に基づいて前記全体画面21上のブロックの表示を変更するための手段である。
図5(b)は、図5(a)に示した全体画面21において、各ブロックの表示変更が生じた場合のイメージを示した図である。
ユーザが入力したコンクリートの打設状況や、時間の経過に応じて入力することで、各ユーザが使用するユーザ端末A上の全体画面21に示したブロックの着色表示がリアルタイムに更新される。
入力画面表示手段40は、入力画面41を前記ユーザ端末Aに表示するための手段である。
入力画面41は、前記全体画面21からアクセス可能であって、選択したブロックに対するコンクリートの打設状況の入力を行うための画面である。
図6(a)に、入力画面41のイメージ図を示す。
全体画面21の各ブロックに表示しているハイパーリンク211(本実施例では「縦5」)を選択することで、選択したブロックの入力画面41が表示される。
入力画面41には、工事現場の何れの筒先から打設作業を行うかを選択する「打設箇所」の選択フィールドと、「打設開始」または「打設完了」の文字を付して打設開始・終了を選択するボタン、「詳細表示」の文字を付して詳細画面51へと遷移するためのボタン、「キャンセル」の文字を付して全体画面21へと戻るボタンがそれぞれ配置されている。
図6(a)の入力画面41に示した「打設開始」のボタンを選択すると、「打設箇所」の選択フィールドで選択した箇所と、選択時の時刻を打設開始時間としてデータベースB1へと登録される。
また、同時にユーザ端末Aの画面上では、入力画面41から全体画面21へと切り替わる。
その結果、図6(b)に示すように全体画面21中の対象ブロック(縦5)が、打設中の表示へと変更される。
打設作業が完了した際には、再度対象ブロックのハイパーリンクを選択して表示した入力画面41(図7(a))では「打設開始」と表示していたボタンの表示が「打設完了」へと変更されているため、このボタンを選択することで、打設終了時間がデータベースB1に登録されるととともに、入力画面41から全体画面21へと戻る。
その結果、図7(b)に示すように全体画面21中の対象ブロックが、打設完了の表示に切り替わる。
詳細画面表示手段50は、前記全体画面21または前記入力画面41からアクセス可能であって、選択したブロックに対するコンクリートの打設状況の詳細を把握するための詳細画面51を前記ユーザ端末Aに表示する。
図8に、詳細画面51のイメージ図を示す。
詳細画面51には、選択したブロックの打設状況を表示する選択ブロック表示欄52と、選択したブロックの平面方向に隣接するブロックの打設状況を表示する隣接ブロック表示欄53と、選択したブロックの上下の層にあるブロックの打設状況を表示する上下層ブロック表示欄54と、隣りあうブロック間の打重ね状況を表示する打重ね状況表示欄55と、がそれぞれ表示されている。
その他、詳細画面51には、入力画面41と同様、打設の開始・終了を選択するボタンや、備考欄56などを表示してもよい。
本実施例では、選択ブロック表示欄52を中心に、X軸、Y軸に添って隣接ブロック欄を表示し、詳細画面51の右隅には、上下層ブロック表示欄54を設けている。
上記レイアウトとすることで、対象とするブロックと、前後左右方向、上下方向に隣接するブロックとの打設状況を一目で確認することができる。
選択ブロック表示欄52、隣接ブロック表示欄53、上下層ブロック表示欄54の各欄には、当該ブロックの打設に要する計画時間が表示されている。
この計画時間は、図4に示した設計データの一覧シートに含まれている計画(開始時間、終了時間、所要時間)の欄に予め入力がされている場合に、この所要時間を当てはめている。
ユーザは、この計画時間と、実際の打設状況を確認しながら、進捗状況の確認が可能となる。
打重ね状況表示欄55は、選択ブロック表示欄52と、隣接ブロック表示3欄との間に配置している。
この打重ね状況表示欄55には、打重ね可能な時間を延長するために、部分的にコンクリートの継ぎ足し作業(CJ対処)を行ったことを登録するための継ぎ足しボタン551を配置している。
図8(a)では継ぎ足しボタン551が「CJ対処」と表示されており、このボタンを選択することで、CJ対処を行った時間が備考欄56に記録されるとともに、許容打重ね時間がリセットされる。
図8(b)は、継ぎ足しボタン551を選択した状態の詳細画面51であり、この継ぎ足しボタン551の表示が「対処取消」へと変更されている。
この継ぎ足しボタン551を選択した場合には、先の「CJ対処」による処理がキャンセルされる。
荷卸登録手段60は、工事現場にコンクリートを運搬する運搬車の荷卸時間を前記データベースB1に登録するための手段である。
荷卸登録手段60は、ユーザ端末Aに対し、受け入れた運搬車の種類(プラント名、車両名など)、打設箇所(筒先)、荷卸時間などを登録可能な画面(荷卸登録画面)を表示する。
運搬車の受入担当者A3(図1)は、自身のユーザ端末Aを用いて、荷卸登録画面から各種情報を入力し、データベースB1の登録を行っていく。
運搬者登録手段は、あるブロック(ブロック1-1)に対し打設したコンクリートに関連する運搬車の情報(運搬車A,B,C)を、当該ブロックの打設状況に追加登録するための手段である。
図9に、打設状況に運搬車情報を紐付ける際のイメージ図を示す。
運搬車が運搬したコンクリートが、あるブロックに打設したコンクリートであると判断する条件としては、打設箇所(筒先)が同一である場合であって、前記荷卸登録手段60で登録した運搬車の荷卸時間の少なくとも一部が、打設開始時間から打設終了時間の間に含まれる場合、が目安となる。
この条件を満足した場合、ブロックの打設状況に対象の運搬車の情報を紐付ける形で追加登録を行う。本例では運搬車A、Bが追加登録され、運搬車Cは登録されないこととなる。
帳票出力手段80は、各ブロックに対する打設状況を少なくとも含んだ帳票90を出力するための手段である。
帳票90の出力態様は、如何なるレイアウトを採用しても良い。
図10に示す帳票90は、最初に取り込んだ設計データ10で空欄部分としていたブロック毎の打設作業の実績データ(打設開始時間、打設終了時間、所要時間、備考)が、データベースB1に入力された打設状況の情報に基づいて自動的に追記された状態となっている。また、備考には、前記運搬車登録手段70によって紐付けられた運搬車の情報や、前記した継ぎ足しボタン551の選択によるコールドジョイント対処の時間などが記載されることとなる。
コンクリート打設管理システムの使用手順について、概略を以下に示す。
(1)設計データの準備
表計算ソフトで、工事現場のコンクリートの打設領域をブロックで特定した設計データ10を予め作成する。
(2)設計データの取り込み・工事現場の全体画面の作成
設計データ10を管理サーバBで取り込んで生成した全体画面をユーザ端末Aに表示可能な状態とする。
(3)運搬車の荷卸情報の登録
運搬車の受け入れ担当者は、自身のユーザ端末Aを用いて、荷卸登録画面から各種情報を入力し、データベースB1への登録を行っていく。
(4)打設状況の入力
打設現場の筒先担当者は、コンクリートの打設作業にあわせて、各ブロックの打設状況(打設箇所(筒先)、打設開始時間、打設終了時間など)の入力を行う。
また、打設状況の入力にあわせて、運搬車の荷卸情報との紐付けが自動的に行われる。
(5)打設状況の監視
打設作業の筒先担当者A4は、全体画面21で、平面方向、上下方向に隣接するブロックに対する許容打重ね時間を監視しながら、随時打設作業を進める。
また、必要に応じて詳細画面51にアクセスし、コールドジョイント対策として、コンクリートの継ぎ足しを行ったブロックに対し、打重ね状況表示欄55にある継ぎ足しボタン551を選択して、許容打重ね時間をリセットする作業を行う。
(6)打設作業の完了・帳票出力
上記(2)~(5)の作業を繰り返しながら、各ブロックの打設作業を完了する。上記(2)~(5)でデータベースB1に入力された情報は、管理サーバBに取り込んだ設計データ10に追記する形で帳票出力することができる。
本発明に係るコンクリート打設管理システムでは、管理サーバBにシミュレーション手段100を更に具備することもできる。
図11(a)は、シミュレーション手段100で用いる打重ね計画ファイルを取り込む画面(計画登録画面)を示す図である。
打重ね計画ファイルには、ブロックの打設計画(打設開始期間、打設終了期間)が含まれている。したがって、打重ね計画ファイルは、全体画面21の生成に用いた設計データ10に含まれる一覧シート(図4)を流用することもできる。
シミュレーション手段100は、前記の打重ね計画ファイルを読みこんでから工事現場でのコンクリート打設作業のシミュレーションを実行し、その結果をユーザ端末Aに表示する。
例えば、前記打設計画に則って打設作業を進めていった際に、あるブロックでコンクリートの打重ねが可能な許容時間を経過してしまったなどの問題が発生した場合には、シミュレーションをストップして、その直後の各ブロックの打設状況を示した全体画面21をユーザ画面に表示する。
図11(b)は、シミュレーションがストップした直後の各ブロックの打設状況を示した全体画面21を示す図である。
図11(b)では、「小5」のブロックが打設開始から75分経過してしまい、打重ね超過の警告メッセージを表示している。
ユーザは、打設計画を再考し、打重ね計画ファイルのブロックの打設計画(打設開始期間、打設終了期間)を修正して、打設作業が最後まで完了するまでシミュレーションを行うことで、より最適な打設計画の立案が可能となる。
B :管理サーバ
B1 :データベースB1
10 :設計データ
20 :全体画面表示手段
21 :全体画面
30 :表示制御手段
40 :入力画面表示手段
41 :入力画面
50 :詳細画面表示手段
51 :詳細画面
52 :選択ブロック表示欄
53 :隣接ブロック表示欄
54 :上下層ブロック表示欄
55 :打重ね状況表示欄
551:継ぎ足しボタン
56 :備考欄
60 :荷卸登録手段
70 :運搬車登録手段
80 :帳票出力手段
90 :帳票
100:シミュレーション手段
Claims (7)
- データベースを備えた、管理サーバと、
前記管理サーバとの間で情報の送受信を可能に構成した、複数のユーザ端末と、を少なくとも含んで構成した、コンクリート打設管理システムであって、
前記管理サーバが、
前記データベースに取り込まれる工事現場の設計データに基づいて打設対象をブロックに区分して表示する全体画面を、前記ユーザ端末に表示する、全体画面表示手段と、
前記ユーザ端末から前記データベースへと入力されるブロックの打設状況に基づいて前記全体画面に配置してある該当ブロックの表示を変更する、表示制御手段と、
を少なくとも具備し、
前記設計データは、工事現場の打設層毎に打設領域を表示する入力シートを含み、
前記入力シートは、行列方向にセルを並べてなり、当該セルの行列方向を前記打設層の平面方向に見立てて、当該セルが、コンクリートの打設を行うブロックを特定したデータであることを特徴とする、
コンクリート打設管理システム。 - 前記表示制御手段が、少なくとも、前記ブロックに対する打重ね可能な許容時間に応じて、前記ブロックの表示を変更することを特徴とする、
請求項1に記載のコンクリート打設管理システム。 - 前記全体画面で選択したブロックに対するコンクリートの打設状況の入力を行うための入力画面を、前記ユーザ端末に表示する、入力画面表示手段と、を更に具備し、
前記入力画面には、
打設するコンクリートの打設開始時間および打設終了時間を登録するための、時刻登録欄と、
を少なくとも設けてあることを特徴とする、
請求項1または2に記載のコンクリート打設管理システム。 - 前記管理サーバが、
工事現場にコンクリートを運搬する運搬車の荷卸時間を少なくとも登録する、荷卸登録手段と、
前記ブロックへのコンクリートの打設開始時間から打設終了時間の間に、前記荷卸時間の少なくとも一部が含まれる運搬車の情報を、前記ブロックの打設状況に追加登録する、運搬車登録手段と、
をさらに具備したことを特徴とする、
請求項3に記載のコンクリート打設管理システム。 - 前記全体画面または前記入力画面で選択したブロックに対するコンクリートの打設状況を示した詳細画面を前記ユーザ端末に表示する、詳細画面表示手段と、を更に具備し、
前記詳細画面には、
選択したブロックの打設状況を表示する、選択ブロック表示欄と、
選択したブロックの平面方向に隣接するブロックの打設状況を表示する、隣接ブロック表示欄と、
選択したブロックの上下の層にあるブロックの打設状況を表示する、上下層ブロック表示欄と、
隣りあうブロック間の打重ね状況を表示する、打重ね状況表示欄と、を設け、
前記打重ね状況表示欄に、コンクリートの継ぎ足しを行った時間を登録する、継ぎ足しボタンを設けてあることを特徴とする、
請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のコンクリート打設管理システム。 - 前記設計データに、各ブロックの打設計画が予め含まれてあり、
前記データベースに取り込まれる前記設計データに基づいて行った、工事現場でのコンクリート打設作業のシミュレーション結果を、前記ユーザ端末に表示する、シミュレーション手段をさらに具備したことを特徴とする、
請求項1乃至5のうち何れか1項に記載のコンクリート打設管理システム。 - 前記打設状況を少なくとも含んだ帳票を出力可能な、帳票出力手段をさらに具備したことを特徴とする、
請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のコンクリート打設管理システム。
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