JP2017531409A - 損失性媒体上での誘導表面波モードの励起および使用 - Google Patents

損失性媒体上での誘導表面波モードの励起および使用 Download PDF

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Abstract

誘導表面導波路プローブを励起することにより、たとえば陸上の媒体などの損失性媒体の表面に沿って、誘導表面導波モードの形態で搬送されたエネルギーを伝達するための様々な実施形態が開示されている。

Description

[関連出願の相互参照]
本PCT出願は、2014年9月10日に出願され、「Excitation and Use of Guided Surface Wave Modes on Lossy Media」と題された、同時係属中の米国特許出願第14/483,089号の優先権および利益を主張する。この文献は、その全体が、参照することにより本明細書に組み込まれる。
一世紀以上にわたり、電波によって伝達される信号は、従来のアンテナ構造を使用して発せられる放射場を含んでいた。無線科学とは対照的に、前世紀における電力分配システムは、導電体に沿って誘導されるエネルギーの伝達を含んでいた。無線周波数(RF)と電力伝達との間の区別についてのおの知識が、1900年代初頭から存在していた。
本開示の多くの態様が、以下の図面を参照することにより、よりよく理解され得る。各図面の要素は必ずしも正確な縮尺ではなく、本開示の原理を明確に示すことに主眼が置かれている。さらに、図面では、同様の参照符号は、いくつかの図を通して、対応する部品を示している。
誘導電磁場および放射電磁場に関する、距離の関数としての場の強度を示すチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面波の伝達のために採用された2つの領域を有する伝播界面を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって合成された電場の入射複素角度を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって合成された電場の入射複素角度を示す図である。 本開示の一実施形態に係る、図2の伝播界面に関して配置された誘導表面導波路プローブを示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、一次のハンケル関数の近傍漸近線および遠方漸近線の大きさの例のプロットである。 本開示の様々な実施形態に係る、球上に拘束された電荷を示すプロットである。 本開示の様々な実施形態に係る、静電容量の影響を示すプロットである。 本開示の様々な実施形態に係る、ブルースター角が損失性導電性媒体と交差する位置に対する帯電端子の高さの影響を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態において、誘導表面導波モードを整合させるために、合成された電場が、ハンケル交差距離において複素ブルースター角で入射する様子を示す図である。 本開示の様々な実施形態において、誘導表面導波モードを整合させるために、合成された電場が、ハンケル交差距離において複素ブルースター角で入射する様子を示す図である。 本開示の一実施形態に係る誘導表面導波路プローブの例を線図で示す図である。 本開示の一実施形態に係る誘導表面導波路プローブの例を線図で示す図である。 本開示の一実施形態に係る、図9Aの誘導表面導波路プローブの概略図である。 本開示の一実施形態に係る、図9Aの誘導表面導波路プローブの、帯電端子T1の位相遅れ(Φ)の虚数部分と実数部分との例のプロットを含む図である。 本開示の一実施形態に係る、図9Aの誘導表面導波路プローブが実施された例のイメージである。 本開示の一実施形態に係る、図12の誘導表面導波路プローブの、測定された場の強度と理論上の場の強度とを比較するプロットである。 本開示の一実施形態に係る誘導表面導波路プローブのイメージを示す図である。 本開示の一実施形態に係る誘導表面導波路プローブを線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、一次のハンケル関数の近傍漸近線および遠方漸近線の大きさの例のプロットを示す図である。 本開示の一実施形態に係る、図14Aおよび図14Bの誘導表面導波路プローブの、測定された場の強度と理論上の場の強度とを比較するプロットである。 本開示の一実施形態に係る誘導表面導波路プローブの例を線図で示す図である。 本開示の一実施形態に係る誘導表面導波路プローブの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形式で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る受信機の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形式で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る受信機の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形態で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る追加の受信機の例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る、図19Aおよび19Bに示した受信機のテブナン方程式を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係る、図17に示した受信機のノートン方程式を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係る、導電性測定プローブの例を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係る、架空裸線路プローブの例を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る、図4のプローブ制御システムによって採用される適応制御システムの例を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る、図4のプローブ制御システムによって採用される適応制御システムの例を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る、図4のプローブ制御システムによって採用される適応制御システムの例を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係る帯電端子として使用するための可変端子の例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る帯電端子として使用するための可変端子の例を示す図である。
初めに、以下のコンセプトの議論における明確性を提供するために、いくつかの用語が確立されるものとする。第1に、本明細書に熟慮されるように、放射電磁場と誘導電磁場との間に正式な差異が示されている。
本明細書に熟慮されるように、放射電磁場には、導波路に束縛されていない波の形式で発生源構造から発せられた電磁エネルギーが含まれている。たとえば、放射電磁場は概して、アンテナなどの電気的構造を離れる場であり、大気または他の媒体を通って伝播し、いずれの導波路構造にも束縛されない場である。放射電磁波がアンテナなどの電気的構造を離れると、電磁波は、発生源が動作し続けているかに関わらず、その発生源とは独立して、電磁波が消散するまで伝播媒体(空気など)内を伝播し続ける。電磁波は、一旦放射されると、遮断されない限り復元不可能であり、放射電磁波に固有のエネルギーは遮断されない場合に永遠に失われる。アンテナなどの電気的構造は、構造損失抵抗に対する放射抵抗の比を最大化することにより、電磁場を放射するように設計されている。放射エネルギーは空間に広がり、受信機が存在するかに関わらず、失われる。放射場のエネルギー密度は、幾何学的広がりに起因する距離の関数である。したがって、本明細書において使用されるすべての形式の「放射(radiate)」との用語は、この形式の電磁気伝播に関する。
誘導電磁場は、異なる電磁的特性を有する媒体間の境界内または境界付近でそのエネルギーが凝縮された伝播電磁波である。この意味で、誘導電磁場は、導波路に束縛された電磁場であり、導波路を流れる電流によって搬送されるものとして特徴付けられてもよい。誘導電磁波において搬送されたエネルギーを受信および/または消散する負荷がない場合、誘導媒体の導電性により消散されたエネルギーを除き、エネルギーは失われない。別の言い方をすると、誘導電磁波に対して負荷がない場合、エネルギーは消費されない。したがって、誘導電磁場を生成する生成器または他の発生源は、負荷抵抗が存在しない限り、実際の力を送ることはない。このため、そのような生成器または他の発生源は基本的に、負荷が与えられるまでアイドリング状態で動作する。このことは、電気的負荷が存在しない電力線にわたって伝達される60ヘルツの電磁波を発生する生成器を動作させることと同質である。誘導電磁場または電磁波は、「伝達線モード」と呼ばれるものに等しいことに留意されたい。このことは、放射波を発生させるために実際の電力がすべての時点で供給される、放射電磁波と相違する。放射電磁波とは異なり、誘導電磁エネルギーは、エネルギー源が停止した後に、有限の長さの導波路に沿って伝播し続けることはない。したがって、本明細書において使用されるすべての形式の「誘導(guide)」との用語は、この形式の電磁気伝播に関する。
ここで図1を参照すると、放射電磁場と誘導電磁場との間の差異をさらに示すために、メートル毎のボルト/メートルでの任意の基準を超えるデシベル(dB)での場の強度が、対数−dBのプロット上のキロメートル単位での距離の関数としてグラフ100に示されている。図1のグラフ100は、誘導電磁場の場の強度を距離の関数として示す、誘導場の強度曲線103を示している。この誘導場の強度曲線103は基本的に、伝達線モードと同じである。図1のグラフ100は、距離の関数としての放射電磁場の場の強度を示す、放射場の強度曲線106をも示している。
誘導波と放射の伝播にそれぞれ対応する曲線103と106との形状が重要である。放射場の強度曲線106は、幾何学的に下がっており(1/d、ここで、dは距離である)、このことは、対数−対数スケール上に直線で示されている。一方、誘導場の強度曲線103は、e−αd/√dの特徴的な指数関数的減衰を有し、対数−対数スケール上に特有の屈曲部109を示している。誘導場の強度曲線103と放射場の強度曲線106とは、点113で交差している。この交差は、交差距離において生じる。交差点113における交差距離より短い距離においては、誘導電磁場の場の強度がほとんどの位置において、放射電磁場の場の強度よりも著しく大きい。交差距離よりも長い距離においては、これとは反対になる。したがって、誘導場の強度曲線103と放射場の強度曲線106とはさらに、誘導電磁場と放射電磁場との間の根本的な伝播の差異を示している。誘導電磁場と放射電磁場との間の差異の簡単な説明については、Milligan,T.,Modern Antenna Design,McGraw−Hill,1st Edition,1985,pp.8−9を参照する。この文献は、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
上述の、放射電磁波と誘導電磁波との間の差異は、容易に定式化して厳密な議論に基づかせることが可能である。その2つのそのような異なる解は、同一の線形偏微分方程式、即ち、波動方程式から、2つの一般解が問題に課される境界条件から解析的に導かれる。波動方程式に関するグリーン関数は、それ自体が、放射波の性質と誘導波の性質との間の差異を含んでいる。
空の空間では、波動方程式は、固有関数が、複素波数平面上の固有値の連続スペクトルを有する、微分演算子である。この横電磁場(TEM場)は、放射場と呼ばれ、その伝播場は「ヘルツ波」と呼ばれる。しかし、導電性の境界が存在する場合、波動方程式と境界条件とを合わせると、数学的に、連続スペクトルと離散スペクトルの合計とが合わさって構成された波数のスペクトル表示に繋がる。このため、Sommerfeld,A.,「Uber die Ausbreitung der Wellen in der Drahtlosen Telegraphie」,Annalen der Physik,Vol.28,1909,pp.665−736を参照する。Partial Differential Equations in Physics − Lectures on Theoretical Physics、Volume VI,Academic Press,1949,pp.236−289,295−296のChapter 6に発表されたSommerfeld,A.「Problems of Radio」、Collin,R.E.,「Hertzian Dipole Radiating Over a Lossy Earth or Sea:Some Early and Late 20th Century Controversies」,IEEE Antennas and Propagation Magazine,Vol.46,No.2,April 2004,pp.64−79、ならびに、Reich,H.J.,Ordnung,P.F,Krauss,H.L.,およびSkalnik,J.G.,Microwave Theory and Techniques, Van Nostrand,1953,pp.291−293をも参照されたい。これら参考文献の各々は、その全体が、参照することにより本明細書に組み込まれる。
上述のことをまとめると、第1に、分枝切断積分に対応する、波数固有値スペクトルの連続部分は、放射場を生成し、第2に、離散スペクトル、および、これに対応する積分路によって囲まれた極から生じる留数の和が、伝播方向と横断する方向において指数関数的に減衰する、非TEMの進行表面波を生成する。そのような表面波は、誘導伝達線モードである。さらなる説明のために、Friedman,B.,Principles and Techniques of Applied Mathematics,Wiley,1956,pp.pp.214,283−286,290,298−300を参照する。
自由空間では、アンテナは、放射場である、波動方程式の連続固有値を励起し、ここでは、EおよびHφが同相で外側に伝播するRFエネルギーは、永遠に失われる。一方、導波路プローブは、離散固有値を励起し、伝達線伝播を生じる。Collin,R.E.,Field Theory of Guided Waves,McGraw−Hill,1960,pp.453,474−477を参照されたい。そのような理論上の分析により、損失性均質媒体の平面または球面にわたって、開表面誘導波を発する可能性を示す仮説が提供されてきたが、一世紀を超える間、これを実際に達成するための構造は工学の分野においては知られていない。不幸にも、1900年代前半にこのことが明らかになってからは、上に説明した理論分析は、基本的に理論の範囲に留まり、損失性一様媒体の平面または球面にわたって開表面誘導波を生成することを実際に達成するための構造は知られていない。
本開示の様々な実施形態によれば、損失性導電性媒体の表面に沿って誘導表面導波モードに結合した電場を励起するように構成された様々な誘導表面導波路プローブが記載されている。そのような誘導電磁場は、大きさおよび位相が損失性導電性媒体の表面上の誘導表面波モードに、実質的にモード整合している。そのような誘導表面波モードは、Zenneck導波モードとも呼ばれる。本明細書に記載の誘導表面導波路プローブによって励起された結果として得られる場が、損失性導電性媒体の表面上の誘導表面導波モードに、実質的にモード整合しているという事実により、誘導表面波の形態の誘導電磁場は、損失性導電性媒体の表面に沿って発せられる。一実施形態によれば、損失性導電性媒体は、地球などの陸上媒体を含んでいる。
図2を参照すると、Jonathan Zenneckの文献のZenneck,J.,「On the Propagation of Plane Electromagnetic Waves Along a Flat Conducting Surface and their Relation to Wireless Telegraphy」,Annalen der Physik,Serial 4,Vol.23,September 20,1907,pp.846−866に説明されているように、1907年にJonathan Zenneckにより示されたマクスウェル方程式に対する境界値解を検討する際の伝播界面が示されている。図2は、領域1として特定された損失性導電性媒体と、領域2として特定された絶縁体との間の界面に沿って径方向に伝播する波のための円筒座標を示している。領域1は、たとえば、任意の損失性導電性媒体を含み得る。一実施例では、そのような損失性導電性媒体は、地球または他の媒体などの陸上媒体を含み得る。領域2は、領域1と境界面を共有し、領域1とは異なる構成パラメータを有する第2の媒体である。領域2は、たとえば、大気または他の媒体などの任意の絶縁体を含み得る。そのような境界面の反射係数は、たとえば、複素ブルースター角における入射に関してのみゼロになる。Stratton,J.A.,Electromagnetic Theory,McGraw−Hill,1941,p.516を参照されたい。
様々な実施形態によれば、本開示は、領域1を含む損失性導電性媒体の表面上の誘導表面導波モードに実質的にモード整合した電磁場を生成する様々な誘導表面導波路プローブを説明している。様々な実施形態によれば、そのような電磁場は、反射がゼロになり得る、損失性導電性媒体の複素ブルースター角における波面入射を実質的に合成する。
さらなる説明のために、ejωtの場の変動が推定され、ρ≠0かつz≧0(zは、領域1の表面に対して直角な垂直座標、ρは、円筒座標における径方向の寸法である)である領域2では、界面に沿う境界条件を満たすマクスウェル方程式の、Zenneckの閉じた形態の厳密な解が、以下の電場要素と磁界要素によって表される。

(1)

(2)
jωtの場の変動を推定し、ρ≠0かつz≧0である領域1では、界面に沿う境界条件を満たすマクスウェル方程式の、Zenneckによる閉じた形式の厳密な解が、以下の電場要素と磁界要素によって表される。

(4)

(5)

(6)
これらの数式表現において、zは、領域1の表面に対して直角な垂直座標であり、ρは径方向座標であり、H (2)(−jγρ)は、第2種および次数nの複素引数のハンケル関数であり、uは、領域1における正の垂直(z)方向の伝播定数であり、uは、領域2における垂直(z)方向の伝播定数であり、σは領域1の導電性であり、ωは2πfに等しく、ここで、fは励起周波数であり、εは自由空間の誘電率であり、εは領域1の誘電率であり、Aは、供給源によって課される供給源定数であり、γは表面波の径方向伝播定数である。
±z方向の伝播定数は、領域1と領域2との間の界面の上と下とで、波動方程式を分離し、境界条件を課すことによって特定される。これを行うと、領域2において

(7)
が与えられ、領域1において

(8)
が与えられる。
径方向の伝播定数γは、

(9)
によって与えられる。この式は、nが、以下の式で与えられる複素屈折率である、複素数表現である。

(10)
上述の方程式すべてにおいて、

(11)
かつ

(12)
である。ここで、μは、自由空間の透磁性を含んでおり、εは、領域1の相対誘電率を含んでいる。したがって、発生した表面波は、界面に平行に伝播し、界面に垂直に、指数関数的に減衰する。このことは、消散として知られている。
したがって、方程式(1)〜(3)は、円筒状に対称であり、径方向に伝播する導波モードであると見なすことができる。Barlow,H.M.,およびBrown,J.,Radio Surface Waves,Oxford University Press,1962,pp.10−12,29−33を参照されたい。本開示は、この「開境界」導波モードを励起する構造を詳述する。具体的には、様々な実施形態によれば、誘導表面導波路プローブには、適切なサイズの帯電端子が設けられている。帯電端子は、反射がないか、反射が最小である表面導波モードを励起するような境界面における複素ブルースター角を提供するために、電圧および/または電流が供給され、また、領域2と領域1との間の境界面に関して配置される。適切なサイズの補償端子を帯電端子に対して配置することができ、境界面におけるブルースター角を微調整するために電圧および/または電流が供給され得る。
続けると、領域1と領域2との間のLeontovichインピーダンスの境界条件を以下のように示すことができる。

方程式(13)は、方程式(1)〜(3)に特定された電場および磁界が、境界面に沿っての径方向表面電流密度になる場合があることを示している。そのような径方向表面電流密度は、以下の式によって特定される。

(14)
ここで、Aは定数である。
さらに、誘導表面導波路プローブ(ρ<<λに関する)の近傍では、上の方程式(14)が以下のような振る舞いを示すことに留意されたい。

(15)
マイナス記号は、電源電流(I)が、垂直方向に上方に流れる場合、必要とされる「近傍の(close−in)」接地電流が径方向内側に流れることを意味している。Hφの「近傍」に場を整合させることにより、方程式(1)〜(6)および(14)から

(16)
が求められる。したがって、方程式(14)の径方向表面電流密度は、以下のように言い換えることができる。

(17)
方程式(1)〜(6)および(17)によって表される場は、地上波の伝播に関連付けられたような放射場ではなく、損失性界面に束縛された伝達線モードの性質を有している。Barlow,H.M.,およびBrown,J.,Radio Surface Waves,Oxford University Press,1962,pp.1−5を参照されたい。
ここで、方程式(1)〜(6)および(17)に使用されたハンケル関数の性質の再検討をこれら波動方程式の解について行う。第1種および第2種、ならびに次数nのハンケル関数が、第1種および第2種の基本的なベッセル関数の複素数結合として規定されることが分かる。

(18)
および

(19)
これら関数は、径方向内側に伝播する円筒状の波(H (1))と、径方向外側に伝播する円筒状の波(H (2))とをそれぞれ示している。この規定は、e±jx=cosx±jsinxの関係に相似している。たとえば、Harrington,R.F.,Time−Harmonic Fields,McGraw−Hill,1961,pp.460−463を参照されたい。
(2)(kρρ)が外に向かう波であることは、その独立変数を大きくした場合にJ(x)およびN(x)の級数定義から直接得られる漸近挙動から確認できる。誘導表面導波路プローブの遠方において

(20a)
となり、この式は、ejωtで乗算すると、空間的変位を1/√ρとしたej(ωt−kρ)の形式の、外側に伝播する円筒状の波である。一次(n=1)の解は、方程式(20a)から導かれ、以下の式を得る。

(20b)
誘導表面導波路プローブ(ρ<<λにに関する)の近傍では、第2種の1次ハンケル関数が以下のように振舞う。

(21)
これら漸近的表現は複素数であることに留意されたい。xが実数である場合、方程式(20b)および(21)は、位相が、45度、または等価的にはλ/8の、余分な位相進行または「位相の増大(phase boost)」に対応する√jだけ異なる。第2種の一次ハンケル関数の近傍または遠方漸近線は、距離ρ=Rにおいて大きさが等しくなるハンケル「交差点」または遷移点を有している。ハンケル交差点までの距離は、方程式(20b)および(21)を等式で結び、これをRについて解くことにより得ることができる。x=σ/ωεでは、遠方および近傍ハンケル関数漸近線が周波数に依存しており、ハンケル交差点が、周波数が低下するに従い、外側に移動することを見て取ることができる。ハンケル関数の漸近線は、損失性導電性媒体の導電性(σ)が変化するのに応じても変化する場合があることにも留意されたい。たとえば、土の導電性は、天候条件の変化に応じて変化し得る。
誘導表面導波路プローブは、複素角度において損失性導電性媒体の表面に照射される波に対応するウェーブチルトを有する電場を確立するように構成され得、それにより、Rのハンケル交差点における誘導表面波モードに実質的にモード整合させることにより、径方向表面電流を励起する。
ここで図3Aを参照すると、入射面に対して平行に偏光された入射場(E)の光線光学的解釈が示されている。電場ベクトルEは、入射面に対して平行に偏光された、入って来る非一様な平面波として合成されることになる。電場ベクトルEは、以下のように、個別の水平成分と垂直成分とから構成することができる。

(22)
幾何学的に、図3Aに示すものは、電場ベクトルEは以下によって与えられ得ることを示唆している。

(23a)
および

(23b)
このことは、場の比が以下であることを意味している。

(24)
電場の要素と磁場の要素との解からの電場の要素と磁場の要素とを使用して、表面導波路インピーダンスを表すことができる。径方向の表面導波路インピーダンスは、

(25)
として記述することができ、直角表面インピーダンスは、

(26)
として記述することができる。
「ウェーブチルト」と呼ばれる、一般化されたパラメータWは、本明細書において、以下によって与えられる、垂直電場成分に対する、水平電場成分の比として示されている。

(27)
これらは、複素数であり、大きさと位相との両方を有している。
領域2のTEM波に関して、ウェーブチルトの角度は、領域1との境界面における波面の法線と、境界面の接線との間の角度に等しい。このことは、径方向の円筒状の誘導表面波に関するTEM波の等位相表面およびその法線を示す、図3Bからより容易に見て取ることが出来る。完全導体との境界面(z=0)においては、波面の法線は、境界面の接線に平行であり、W=0の結果となる。しかし、損失性誘電体の場合、波面の法線がz=0における境界面の接線と平行ではないためにウェーブチルトWが存在する。
このことは、図4を参照することでよりよく理解され得、この図4には、損失性導電性媒体403によって与えられた面に対して直角である垂直軸zに沿って配置された、位置を上げて配置された帯電端子Tおよび下方の補償端子Tを含む誘導表面導波路プローブ400aの例が示されている。これに関して、帯電端子Tは、補償端子Tの直上に配置されているが、2つ以上の帯電端子および/または補償端子Tのいくつかの他の構成を使用することが可能である。誘導表面導波路プローブ400aは、本開示の一実施形態に従って、損失性導電性媒体403の上に配置されている。損失性導電性媒体403は領域1(図2、3A、および3B)を形成しており、第2の媒体406は、境界面を損失性導電性媒体403と共有し、領域2(図2、3A、および3B)を形成している。
誘導表面導波路プローブ400aは、励起源412を帯電端子T1および補償端子T2に結合する結合回路409を含んでいる。様々な実施形態によれば、特定の瞬間において端子Tと端子Tとに印加される電圧に応じて、電荷Qと電荷Qとが、それぞれの帯電端子Tと補償端子Tとに印加され得る。Iは、帯電端子Tに電荷Qを供給する導電電流であり、Iは、補償端子Tに電荷Qを供給する導電電流である。
電気的に有効な高さの概念により、誘導表面導波路プローブ400aの構成および動作に対する洞察を得ることができる。電気的に有効な高さ(heff)は、hの物理的高さ(または長さ)の単極に関して、以下のように規定されている。

(28a)
また、二重項または双極に関しては、以下のようになる。

(28b)
これらの表現は、2の因数によって異なっているが、この理由は、双極の物理的長さ2hが、単極の物理的高さhの2倍であるためである。この表現は、発生源の分布の大きさおよび位相に基づくため、有効高さ(または長さ)は、通常は複素数である。単極アンテナ構造の分布電流I(z)の積分が、構造の物理的高さ(h)にわたって実施され、構造の基底(または入力)を通って上方に流れる接地電流(I)に正規化される。構造に沿って分布する電流は、以下によって示すことができる。

(29)
ここで、βは、自由空間の伝播因子である。図4の誘導表面導波路プローブ400aの場合では、Iが、垂直構造に沿って分布する電流である。
このことは、構造の底部の低損失コイル(たとえば螺旋コイル)、および、帯電端子T1に接続された供給導電体を含む結合回路409を使用して理解され得る。コイルまたは螺旋遅れ線の物理的長さはlであり、伝播因子は

(30)
である。ここで、Vは構造上の速度因子、λは供給周波数における波長、λは任意の速度因子Vからの伝播波長であり、構造上の位相遅れはθ=βであり、物理構造の底部からコイルの頂部に供給される電流は

(31)
である。位相Φは、接地(杭)の電流Iに対して測定される。結果として、図4の誘導表面導波路プローブ400aの電気的に有効な高さは、以下によって近似され得る。

(32)
これは、物理的高さがh<<λで、供給周波数の波長の場合に関する。双極アンテナ構造は、同様の方式で評価することができる。Φの角度における単極の複素有効高さheff=h(または双極に関する複素有効長さheff=2hjΦ)は、供給される場を誘導表面導波モードに整合させるとともに、誘導表面波が損失性導電性媒体403上で発せられるように、調整することができる。
図4の実施形態によれば、帯電端子Tは、物理的高さHにおいて損失性導電性媒体403上に位置しており、補償端子Tは、物理的高さHにおいて、垂直軸zに沿ってTの直下に位置している。ここで、HはHよりも小である。伝達構造の高さhは、h=H−Hとして計算することができる。帯電端子Tは、絶縁された静電容量Cを有し、補償端子Tは、絶縁された静電容量Cを有する。相互静電容量Cも、端子Tと端子Tとの間に、その間の距離に応じて存在し得る。動作時には、電荷QとQとが、特定の瞬間において帯電端子Tと補償端子Tとに印加された電圧に応じて、帯電端子Tと補償端子Tとにそれぞれ印加される。
一実施形態によれば、損失性導電性媒体403は、惑星の地球などの陸上の媒体を含んでいる。このために、そのような陸上の媒体は、自然のものであるか人工のものであるかに関わらず、その上に含まれるすべての構造または構成を含んでいる。たとえば、そのような陸上の媒体は、我々の惑星を形成する、岩、土、砂、淡水、海水、木、植物などの自然の要素、および他のすべての自然の要素を含み得る。さらに、そのような陸上の媒体は、コンクリート、アスファルト、建築材料、および他の人工の材料などの人工の要素を含み得る。他の実施形態では、損失性導電性媒体403は、自然に発生するか人工であるかに関わらず、地球とは別のいくつかの媒体を含み得る。他の実施形態では、損失性導電性媒体403は、自動車、航空機、人工材料(合板、プラスチックシート、もしくは他の材料など)、または他の媒体などの、人工の表面および構造などの他の媒体を含み得る。
損失性導電性媒体403が陸上の媒体または地球を含んでいる場合では、第2の媒体406は、地上の大気を含み得る。そのように、大気は、地球の大気を形成する空気および他の要素を含む「大気媒体」と呼ばれ得る。さらに、第2の媒体406は、損失性導電性媒体403に関係する他の媒体を含み得ることが可能である。
ふたたび図4を参照すると、領域1における損失性導電性媒体403の影響を、鏡像論理分析を使用して検討することができる。損失性導電性媒体に関するこの分析は、印加された有効鏡像電荷Q’およびQ’が、図4に示すように、帯電端子Tと補償端子Tとの電荷QとQとに一致する誘導表面導波路プローブの下方に存在することを推定している。完全導体の場合のように、そのような鏡像電荷Q’とQ’とは単に、帯電端子Tと補償端子Tとの最初のもとの電荷QとQとに対して180度位相がずれているわけではない。たとえば、陸上の媒体などの損失性導電性媒体は、位相がシフトした鏡像を与えている。すなわち、鏡像電荷Q’およびQ’は、複素深さにある。複素像の議論に関し、Wait,J.R.,「Complex Image Theory−Revisited」,IEEE Antennas and Propagation Magazine,Vol.33,No.4,August 1991,pp.27−29を参照する。この文献は、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
電荷QとQとの物理的高さ(H)に等しい深さにある鏡像電荷Q’とQ’との代わりに、導電性の像地面415(完全導体を示している)が、z=−d/2の複素深さに位置しており、鏡像電荷は、複素深さに表れ(すなわち、「深さ」は大きさと位相との両方を有している)、−Dn=−(d/2+d/2+Hn)≠−Hnによって与えられる。ここで、n=1,2,…,であり、垂直に偏光された供給源に関しては、

(33)
である。ここで、方程式(12)に示したように、

(34)
および

(35)
である。損失性導電性媒体では、波面に直角の面が、領域1と領域2との間の境界面においてではなく、z=−d/2において導電性の像地面415の接線に平行である。
鏡像電荷Q’およびQ’の複素空間は、次いで、外部の場が、界面が無損失誘電体か完全導体のいずれかである場合には直面しなかった追加の位相シフトを経ることになることを示している。損失性誘電性鏡像論理技術の本質は、有限的に導電性の地球(または損失性誘電体)を、源鏡像がD=d+Hの複素深さに位置している、複素深さz=−d/2に位置する完全導体と置き換えることである。後に、地面より上(z≧0)の場は、(z=+Hにおける)物理的電荷Qと(z’=−Dにおける)鏡像電荷Q’との重ね合わせを使用して計算され得る。
上述の議論がされると、損失性導電性媒体における放射表面導波路電流Jρ(ρ)の漸近線は、近傍ではJ(ρ)として判定され得、遠方ではJ(ρ)として判定され得る。ここで、
近傍(ρ<λ/8):

(36)
遠方(ρ>>λ/8):

(37)
である。ここで、αとβとはそれぞれ、遠方の径方向表面電流密度の減衰と伝播位相とに関する。図4に示すように、Iは、上昇した帯電端子Tに電荷Qを供給する導電電流であり、Iは、下方の補償端子Tに電荷Qを供給する導電電流である。
一実施形態によれば、帯電端子Tの形状は、実際に可能であるだけ多くの電荷を保持するものとして特定される。最終的に、誘導表面導波路プローブ400aによって発せられる誘導表面波の場の強度は、端子Tの電荷の量に正比例している。さらに、拘束静電容量は、損失性導電性媒体403に対するそれぞれの帯電端子Tおよび補償端子Tの高さに基づき、それぞれの帯電端子Tおよび補償端子Tと、損失性導電性媒体403との間に存在するものとしてよい。
上方の帯電端子Tの電荷Qは、Q=Cによって判定され得る。ここで、Cは帯電端子Tの絶縁静電容量であり、Vは帯電端子Tに印加される電圧である。図4の例では、球状の帯電端子Tは、コンデンサと見なされ得、補償端子Tは、ディスクまたは下方のコンデンサを備え得る。しかし、他の実施形態では、端子Tおよび/またはTは、電荷を保持することができる任意の導電性質量を備え得る。たとえば、端子Tおよび/またはTは、球、ディスク、円筒、円錐、トーラス、フード、1つもしくは複数のリング、または、任意の他の無作為に選ばれた形状もしくは形状の組合せなどの任意の形状を含むことができる。端子Tおよび/またはTが球またはディスクである場合、それぞれの自己容量CとCとは、計算することができる。完全な地面上のhの物理的高さにおける球の静電容量は、以下によって与えられる。

(38)
ここで、球の直径は2aであり、また、M=a/2hである。
十分に絶縁された端子の場合では、導電性の球の自己容量は、C=4πεaによって近似することができる。ここで、aはメートル単位での球の半径を含んでいる。ディスクの自己容量は、C=8εaによって近似することができる。ここで、aは、メートル単位でのディスクの半径を含んでいる。帯電端子Tと補償端子Tとが、図4に示すように、同一である必要がないことにも留意されたい。各端子は、別々のサイズおよび形状を有し得、異なる導電性材料を含んでいる。プローブ制御システム418は、誘導表面導波路プローブ400aの動作を制御するように構成されている。
位置を上げて配置した帯電端子T上の電荷Qに関して、損失性導電性媒体403との界面の幾何学形状を考慮する。図3Aに示すように、場の比とウェーブチルトとの関係は、以下のようになる。

(39)
および

(40)
伝達モード(TM)で発せられた誘導表面波の特定の場合に関して、ウェーブチルトの場の比は、(x→∞):H (2)(x)→j (2)(x)の場合、以下によって与えられる。

(41)
方程式(40)を誘導表面波に適用すると、以下の式が与えられる。

(42)
複素ブルースター角(θi、B)に等しい入射角では、反射係数は、以下に示すようにゼロになる。

(43)
複素数の場の比を調整することにより、反射が低減されるか除去される複素角で入射するように入射場を合成することができる。光学系のように、入射電場の反射を最小化することにより、損失性導電性媒体403の誘導表面導波モードに結合したエネルギーを増大および/または最大化することができる。反射がより大きければ、誘導表面波が発せられることを妨げ、かつ/または防止することができる。この比をn=√(ε−jx)として確立することにより、複素ブルースター角で入射する結果となり反射はゼロになる。
図5を参照すると、動作周波数1850kHzにおける、σ=0.010mhos/mの導電性、ε=15の相対誘電率の領域1に関する、方程式(20b)および(21)の一次のハンケル関数の大きさのプロットの例が示されている。曲線503は、方程式(20b)の遠方の漸近線の大きさであり、曲線506は、方程式(21)の近傍漸近線の大きさである。ハンケル交差点509は、R=54フィートの距離で生じている。大きさが等しい一方、位相のオフセットが、ハンケル交差点509において、2つの漸近線間に存在している。様々な実施形態によれば、誘導電磁場は、複素ブルースター角(θi、B)をハンケル交差点509において整合させることにより、反射がほとんどないか存在しない状態で、損失性導電性媒体の表面に沿って誘導表面波の形態で発せられ得る。
ハンケル交差点509を越えた外側では、引数を大きくした場合の漸近線が、ハンケル関数の「近傍」の表現に対して優勢であり、方程式(3)のモード整合電場の垂直成分は、漸近的に以下のようになる。

(44)
この式は、端子の電圧における、位置を上げて配置した帯電端子の静電容量の絶縁された要素の自由電荷に線形的に比例している、qfree=Cfree×V。位置を上げて配置した帯電端子Tの高さH(図4)は、帯電端子Tの自由電荷の量に影響する。帯電端子Tが像地面415に近い場合(図4)、端子上の電荷Qの多くは、その鏡像電荷に対して「拘束」されている。帯電端子Tが位置を上げて配置されているため、拘束された電荷は、帯電端子Tが、絶縁された電荷のほぼすべてが自由になる高さに達するまで低減される。
帯電端子Tのための静電容量の高さが増大することの利点は、上昇した帯電端子T1の電荷が像地面415からさらに除去され、自由電荷qfreeの量が増大して、エネルギーを誘導表面導波モードに結合することになることである。
図6Aおよび6Bは、D=32インチの直径の球状の帯電端子の自由電荷の分布への、上昇(h)の影響を示すプロットである。図6Aは、完全なグラウンド面上の6フィート(曲線603)、10フィート(曲線606)、および34フィート(曲線609)の物理的高さに関する球状端子周りの電荷の角度分布を示している。帯電端子がグラウンド面から離れるように移動するにつれて、電荷の分布は、球状端子の周りにより一様に分布されるようになる。図6Bでは、曲線612は、方程式(38)に基づく、フィートでの物理的高さ(h)の関数としての球状端子の静電容量のプロットである。32インチの直径の球に関して、絶縁された静電容量(Ciso)は45.2pFであり、このことは、図6Bに線615として示されている。図6Aおよび6Bから、直径の約4倍(4D)以上の高さの帯電端子Tの上昇について、球状端子の周りでは、電荷の分布はほぼ一様であり、これにより、誘導表面導波モードへの結合が向上され得ることが見られ得る。結合の量は、誘導表面導波モードで誘導表面波が発せられる効率(すなわち「発信効率」)として表されるものとしてよい。100%に近い発信効率が可能である。たとえば、99%より大、98%より大、95%より大、90%より大、85%より大、80%より大、および、75%より大である発信効率が達成され得る。
しかし、入射場の光線光学的解釈(E)では、より大である帯電端子の高さにおいて、ブルースター角で損失性導電性媒体と交差する光線は、それぞれの誘導表面導波路プローブから実質的により大きい距離において、そのようになる。図7は、電場がブルースター角において入射する距離における球の物理的高さを増大させることの影響を線図で示している。高さがhからhを通してhへと増大されるにつれて、ブルースター角で電場が損失性導電性媒体(たとえば、地球)と交差する点は、電荷からさらに離れるように移動する。それらより大である距離における幾何学的広がりにより生じるより弱い電場強度により、誘導表面導波モードへの結合の効率が低減される。別の言い方をすると、誘導表面波が発せられる効率(すなわち「発信効率」)は低減される。しかし、後述するように、ブルースター角において損失性導電性媒体へ電場が入射する距離を低減する補償が提供され得る。
ここで図8Aを参照すると、複素角度三角法の例が、ハンケル交差距離(R)における複素ブルースター角(θi、B)の帯電端子Tの入射電場(E)の光線光学的解釈に関して示されている。方程式(42)から想起されるのは、損失性導電性媒体に関して、ブルースター角が複素数であり、以下によって特定されることである。

(45)
電気的に、幾何学的パラメータは、以下により、帯電端子Tの電気的に有効な高さ(heff)によって関連付けられる。

(46)
ここで、ψi、B=(π/2)−θi、Bは、損失性導電性媒体の表面から測定されたブルースター角である。誘導表面導波モードに結合するために、ハンケル交差距離における電場のウェーブチルトは、電気的に有効な高さとハンケル交差距離との比として表され得る。

(47)
物理的高さ(h)とハンケル交差距離(R)との両方が実量であるため、ハンケル交差距離(WRx)における所望の誘導表面のウェーブチルトの角度は、複素有効高さ(heff)の位相(Φ)に等しい。このことは、コイルの供給点における位相、そしてひいては、方程式(32)の位相シフトを変化させることにより、複素有効高さが操作され得、ハンケル交差点509において、ウェーブチルトが、誘導表面導波モードに合成的に整合するように調整されることを暗示している。
図8Aでは、直角三角形が、損失性導電性媒体表面に沿う長さRの隣接する辺、および、Rにおけるハンケル交差点と帯電端子Tの中心との間に延びる光線と、ハンケル交差点と帯電端子Tとの間の損失性導電性媒体表面と、の間で測定された複素ブルースター角ψi、Bを有して示されている。物理的高さhに位置し、適切な位相Φを有する電荷で励起された帯電端子Tにより、結果として得られる電場は、ハンケル交差距離Rにおいてブルースター角で損失性導電性媒体境界面に入射する。これら条件下で、誘導表面導波モードは、反射なしで、または実質的に無視できる反射で励起され得る。
しかし、方程式(46)は、誘導表面導波路プローブ400a(図4)の物理的高さが比較的小さくなり得ることを意味している。このことが誘導表面導波モードを励起する一方、位置を上げて配置された電荷Qが、その鏡像Q’(図4を参照)に対して近くなることにより、自由電荷がほとんどなく、拘束された電荷が過度に大きくなる結果となり得る。これに対して補償するために、帯電端子Tは、自由電荷の量を増大させるために、適切な高さに上げて配置され得る。1つの例示的経験則のように、帯電端子Tは、帯電端子Tの有効直径の約4〜5倍(またはそれより大)の高さに位置され得る。課題は、帯電端子の高さが増大するにつれて、ブルースター角において損失性導電性媒体に交差する光線が、電場が√(R/R)の因数だけ弱い、図7に示すように、より大である距離においてそのようになることである。
図8Bは、図8Aの高さの上の、帯電端子Tの配置を高めることの効果を示している。高さの増大により、ウェーブチルトが損失性導電性媒体に入射する距離が、ハンケル交差点509を越えた位置に移動される。誘導表面導波モードにおける結合を向上させるため、そしてひいては、誘導表面波の発信効率をより大きくするために、下方の補償端子Tが、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトがブルースター角であるように、帯電端子Tの総有効高さ(hTE)を調整するために使用され得る。たとえば、線803で示されるように、ハンケル交差点509よりも大である距離において電場が損失性導電性媒体とブルースター角で交差する高さに帯電端子Tが高められた場合、補償端子Tは、増大した高さを補償することにより、hTEを調整するために使用され得る。補償端子Tの効果は、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトが、線806によって示されているようなブルースター角であるように、誘導表面導波路プローブの電気的に有効な高さを低減する(または、損失性媒体界面を効果的に上昇させる)ことである。
総有効高さは、以下のように、帯電端子Tに関連付けられた上方有効高さ(hUE)と、補償端子Tに関連付けられた下方有効高さ(hLE)との重ね合わせとして記載され得る。

(48)
ここで、Φは、上方の帯電端子Tに印加される位相遅れ、Φは、下方の補償端子T2に印加される位相遅れ、β=2π/λは、方程式(30)からの伝播因子である。追加のリード長さを考慮する場合、それら長さは、以下に示すように、帯電端子のリード長さzを帯電端子Tの物理的高さhに加えるとともに、補償端子のリード長さyを補償端子Tの物理的高さhに加えることで対処され得る。

(49)
下方の有効高さは、総有効高さ(hTE)を図8Aの複素有効高さ(heff)と等しくなるように調整するために使用され得る。
方程式(48)または(49)は、ハンケル交差距離における所望のウェーブチルトを得るために、下方の補償端子Tのディスクの物理的高さ、および、端子に供給する位相角度を判定するのに使用され得る。たとえば、方程式(49)は、以下を与えるように、補償端子の高さ(h)の関数として帯電端子Tに印加される位相シフトとして書き直すことができる。
(50)
補償端子Tの位置決めを判定するために、上述の関係が利用され得る。第1に、総有効高さ(hTE)は、方程式(49)に示したように、上方の帯電端子Tの複素有効高さ(hUE)と、下方の補償端子Tの複素有効高さ(hLE)との重ね合わせである。次に、入射角の正接は、幾何学的に以下のように表され得る。

(51)
このことは、ウェーブチルトWの規定である。最後に、所望のハンケル交差距離Rの場合、hTEは、ハンケル交差点509において、入射電場のウェーブチルトを複素ブルースター角に整合させるように調整され得る。このことは、たとえばh、Φ、および/またはhを調整することによって達成され得る。
これらの概念は、誘導表面導波路プローブの例を考察することで、よりよく理解されるであろう。図9Aおよび9Bを参照すると、帯電端子Tを含む誘導表面導波路プローブ400bおよび400cの例が線図で示されている。AC源912は、誘導表面導波路プローブ400bに、たとえば螺旋コイルなどのコイル909を備えた結合回路(図4の409)を通して結合した、帯電端子Tのための励起源(図4の412)として作用する。図9Aに示すように、誘導表面導波路プローブ400bは、損失性導電性媒体403によって与えられた面に対してほぼ直角である垂直軸zに沿って配置された、上方の帯電端子T(たとえば、高さhの球)および下方の補償端子T(たとえば、高さhのディスク)を含み得る。第2の媒体406は、損失性導電性媒体403の上に位置している。帯電端子Tは自己容量Cを有しており、補償端子Tは自己容量Cを有している。動作時には、電荷Qと電荷Qとが、特定の瞬間において端子Tと端子Tとに印加される電圧に応じて、端子Tと端子Tとにそれぞれ印加される。
図9Aの例では、コイル909は、第1の端部でグラウンドの杭915に結合し、第2の端部で補償端子Tに結合している。いくつかの実施態様では、図9A示すように、補償端子Tへの接続は、コイル909の第2の端部において、タップ921を使用して調整され得る。コイル909は、コイル909の下方部分において、タップ924を通してAC源912によって動作周波数で通電され得る。他の実施態様では、AC源912は、一次コイルを通してコイル909に誘導的に結合され得る。帯電端子Tは、コイル909に結合したタップ918を通して給電される。コイル909とグラウンドの杭915との間に位置する電流計927は、誘導表面導波路プローブのベースにおける電流の大きさの表示を提供するのに使用され得る。代替的には、電流の大きさの表示を得るために、電流固定を、接地杭915に結合した導電体周りで使用することができる。補償端子Tは、損失性導電性媒体403(たとえば、地面)上に、損失性導電性媒体403とほぼ水平に配置されている。
誘導表面導波路プローブ400の構成および調整は、伝達周波数、損失性導電性媒体(たとえば、土の導電性σおよび相対誘電率ε)の条件、ならびに、帯電端子Tのサイズなどの様々な作動条件に基づいている。屈折率は、方程式(10)および(11)から以下のように計算され得る。

(52)
ここで、ω=2πfとして、x=σ/ωεであり、直角表面から測定される複素ブルースター角(θi、B)は、方程式(42)から

(53)
として判定され得るか、図8Aに示すように、

(54)
として表面から測定され得る。
ハンケル交差距離におけるウェーブチルトも、方程式(47)を使用して見出され得る。
ハンケル交差距離も、方程式(20b)および(21)を等しくし、Rについて解くことにより得ることができる。このため、電気的に有効な高さは、ハンケル交差距離および複素ブルースター角を使用して、方程式(46)から以下のように判定され得る。

(55)
方程式(55)から見て取ることができるように、複素有効高さ(heff)は、帯電端子Tの物理的高さ(h)に関連付けられた大きさと、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトの角度(Ψ)に関連付けられることになる位相(Φ)とを含んでいる。これら変数および選択された帯電端子Tの構成により、誘導表面導波路プローブ400の構成を判定することが可能である。
選択された帯電端子Tの構成では、球の直径(または有効な球の直径)が判定され得る。たとえば、帯電端子Tが球として構成されていない場合、端子の構成は、有効な球の直径を有する球状の静電容量としてモデル化することができる。帯電端子Tのサイズは、端子に印加される電荷Qのための十分に大きい表面を提供するように選択され得る。通常は、帯電端子Tを実施できる程度に大きく形成することが望ましい。帯電端子Tのサイズは、周囲の空気のイオン化を避けるために十分に大きいものとする。周囲の空気のイオン化は、帯電端子の周囲での放電またはスパーキングに繋がり得る。図6Aおよび6Bに関して前述したように、帯電端子T上の拘束された電荷の量を低減するために、帯電端子Tの所望の高さは、有効な球の直径の4〜5倍(またはそれより大)であるものとする。帯電端子Tの上昇が、方程式(55)を使用して判定された複素有効高さ(heff)によって示された物理的高さ(h)より小である場合、帯電端子Tは、損失性導電性媒体(たとえば、地球)の上のh=hの物理的高さに配置されるものとする。帯電端子Tがhに位置している場合、補償端子Tを使用することなく、ハンケル交差距離(R)において誘導表面ウェーブチルトが生成され得る。図9Bは、補償端子Tのない誘導表面導波路プローブ400cの例を示している。
ふたたび図9Aを参照すると、帯電端子Tの上昇が、判定された複素有効高さ(heff)によって示される物理的高さ(h)より大である場合に、補償端子Tが含まれ得る。図8Bに関して論じたように、補償端子Tは、Rにおいて誘導表面ウェーブチルトを有する電場を励起するように、誘導表面導波路プローブ400の総有効高さ(hTE)を調整するために使用され得る。補償端子Tは、h=h−hの物理的高さにおける帯電端子Tの下に配置され得る。ここで、hは、帯電端子Tの総物理的高さである。補償端子Tの位置が固定され、位相遅れΦが下方の補償端子Tに適用されると、上方の帯電端子Tに適用される位相遅れΦが、方程式(50)を使用して判定され得る。
誘導表面導波路プローブ400を導入する場合、方程式(48)〜(50)の位相遅れΦおよびΦを以下のように調整することができる。最初に、複素有効高さ(heff)およびハンケル交差距離(R)が動作周波数(f)に関して判定される。拘束された静電容量および対応する拘束された電荷を最小にするために、上方の帯電端子Tは、帯電端子Tの球の直径(または同等の球の直径)の少なくとも4倍の総物理的高さ(h)に配置される。同時に、上方の帯電端子Tも、少なくとも複素有効高さ(heff)の大きさ(h)の高さに配置されるものとすることに留意されたい。h>hである場合、下方の補償端子Tは、図9Aに示すように、h=h−hの物理的高さに配置され得る。補償端子Tは次いで、コイル909に結合され得、ここで、上方の帯電端子Tはまだ、コイル909には結合していない。AC電源912は、反射を最小化し、コイル909への結合を最大化するような方式で、コイル909に結合される。このため、AC電源912は、結合を最大化するために、50Ωの点などの適切な点において、コイル909に結合することができる。いくつかの実施形態では、AC電源912は、インピーダンス整合ネットワークを介してコイル909に結合することができる。たとえば、コンデンサ(たとえば、タップが付けられているか、可変)、および/または、コンデンサ/インダクタの組合せ(たとえば、タップが付けられているか、可変)を備えた単純なLネットワークは、コイル909に結合した際にAC電源912が50Ωの負荷を満たすように、動作周波数に整合させることができる。次いで、補償端子Tは、動作周波数におけるコイルの少なくとも一部分との、並列共振のために調整され得る。たとえば、コイル909の第2の端部におけるタップ921は、再配置することができる。共振のための補償端子回路の調整が、次の帯電端子の接続の調整の助けになるが、ハンケル交差距離(R)における誘導表面ウェーブチルト(WRx)を確立することは不要である。上方の帯電端子Tは、次いで、コイル909に結合することができる。
この文脈において、図10は、図9Aの概略的な電気接続図の概略図を示している。図中、Vは、AC源912からタップ924を通してコイル909の下方部分に印加される電圧、Vは、上方の帯電端子Tに供給される、タップ918における電圧、Vは、タップ921を通して下方の補償端子Tに印加される電圧である。抵抗Rと抵抗Rとは、帯電端子Tと補償端子Tとのそれぞれの帰地抵抗を示している。帯電端子Tおよび補償端子Tは、球、円筒、トロイド、リング、フード、または、静電容量の構造の任意の他の組合せとして構成することができる。帯電端子Tおよび補償端子Tのサイズは、各端子に印加される電荷Qおよび電荷Qのための十分に大きい表面を提供するように選択され得る。通常は、帯電端子Tを実施できる程度に大きく形成することが望ましい。帯電端子Tのサイズは、周囲の空気のイオン化を避けるために十分に大きいものとする。周囲の空気のイオン化は、帯電端子の周囲での放電またはスパーキングに繋がり得る。自己容量CとCとは、たとえば方程式(38)に関して開示したように、球とディスクとに関して判定され得る。
図10に見て取ることができるように、共振回路は、コイル909のインダクタンスの少なくとも一部分、補償端子Tの自己容量C、および補償端子Tに関連付けられた帰地抵抗Rで形成されている。並列共振は、補償端子Tに印加される電圧Vを調整すること(たとえば、コイル909上のタップ921の位置を調整すること)、または、補償端子Tの高さおよび/もしくはサイズを調整してCを調整することにより、達成され得る。コイルのタップ921の位置は、並列共振のために調整され得る。このことは、接地杭915を通るとともに電流計927を通る接地電流が最大点に達する結果となる。補償端子Tの並列共振が確立された後に、AC源912のためのタップ924の位置は、コイル909上の50Ωの点に調整され得る。
コイル909からの電圧V2を、次いで、タップ918を通して帯電端子Tに印加することができる。タップ918の位置は、総有効高さ(hTE)の位相(Φ)が、ハンケル交差距離(R)における誘導表面のウェーブチルト(Ψ)の角度にほぼ等しくなるように調整され得る。コイルのタップ918の位置は、この動作点に達するまで調整される。このことは、電流計927を通る接地電流が最大点に増大する結果となる。この点において、誘導表面導波路プローブ400b(図9A)によって励起された、結果として得られる場は、損失性導電性媒体403の表面上の誘導表面導波モードにほぼモード整合しており、誘導表面波を損失性導電性媒体403(図4、9A、9B)の表面に沿って発する結果となる。このことは、誘導表面導波路プローブ400(図4、9A、9B)から延びる放射線に沿って場の強度を測定することにより、証明され得る。補償端子Tを含む回路の共振は、帯電端子Tの取付け、および/または、タップ921を通して帯電端子Tに印加される電圧の調整とともに変化させることができる。共振のための補償端子回路の調整が、次の帯電端子の接続の調整の助けになるが、ハンケル交差距離(R)における誘導表面ウェーブチルト(WRx)を確立することは不要である。システムは、AC源912に関するタップ924の位置を、コイル909上の50Ωの点になるように繰返し調整することと、タップ918の位置を、電流計927を通る接地電流を最大化するように調整することとにより、結合を向上させるようにさらに調整することができる。補償端子Tを含む回路の共振は、タップ918およびタップ924の位置が調整されるにつれて、または他の要素がコイル909に取り付けられる場合に、ドリフトさせることができる。
≦hである場合、補償端子Tは、図9Bに示すように、誘導表面導波路プローブ400cの総有効高さ(hTE)を調整する必要はない。帯電端子がhの位置に配置されていると、電圧Vは、コイル909からタップ918を通って帯電端子Tに印加され得る。総有効高さ(hTE)の位相(Φ)が、ハンケル交差距離(R)における誘導表面のウェーブチルトの角度(Ψ)にほぼ等しくなる、タップ918の位置は、次いで、判定され得る。コイルのタップ918の位置は、この動作点に達するまで調整される。このことは、電流計927を通る接地電流が最大点に増大する結果となる。この点において、結果として得られる場は、損失性導電性媒体403の表面上の誘導表面導波モードにほぼモード整合しており、それにより、誘導表面波を、損失性導電性媒体403の表面に沿って発する。このことは、誘導表面導波路プローブ400から延びる放射線に沿って場の強度を測定することにより、証明され得る。システムは、AC源912に関するタップ924の位置を、コイル909上の50Ωの点になるように繰返し調整することと、タップ918の位置を、電流計927を通る接地電流を最大化するように調整することとにより、結合を向上させるようにさらに調整することができる。
1つの実験的例では、誘導表面導波路プローブ400bを、1.879MHzにおける提案された構造の動作を実証するために構築した。誘導表面導波路プローブ400bの場面における土の導電性はσ=0.0053mhos/mと判定され、相対誘電率はε=28であった。これら値を使用して、方程式(52)によって与えられた屈折率は、n=6.555−j3.869と判定した。方程式(53)および(54)に基づき、複素ブルースター角が、θi、B=83.517−j3.783度であるか、ψi、B=6.483+j3.783度であることがわかった。
方程式(47)を使用して、誘導表面ウェーブチルトを、WRx=0.113+j0.067=0.131ej(30.551°)として計算した。R=54フィートのハンケル交差距離も、方程式(20b)および(21)を等しくし、Rについて解くことによってわかった。方程式(55)を使用して、複素有効高さ(heff=hjΦ)は、(損失性導電性媒体に対し)h=7.094フィートであり、(接地電流に対し)Φ=30.551度であると判定された。位相Φが、誘導表面ウェーブチルトΨの偏角に等しいことに留意されたい。しかし、h=7.094フィートの物理的高さは比較的小さい。このことが誘導表面導波モードを励起する一方、上昇した帯電端子Tの、地球(およびその鏡像)に近いことにより、拘束された電荷の量が大きく、また、自由電荷がかなり少なくなることになる。誘導表面波の場の強度が帯電端子上の自由電荷に比例しているため、上昇が増大することが所望であった。
自由電荷の量を増大させるために、帯電端子Tの物理的高さは、補償端子Tが帯電端子Tの下に位置する状態で、h=17フィートに設定された。接続のための余分なリードの長さはおおよそ、y=2.7フィートと、z=1フィートであった。これら値を使用して、補償端子Tの高さ(h)を、方程式(50)を使用して判定した。このことは、Φの虚数部分と実数部分とのそれぞれのプロット130とプロット160とを示す図11に線図で示されている。補償端子Tは、プロット130に線図で示すように、高さhに配置されている。ここで、Im{Φ}=0である。この場合、虚数部分をゼロとすることで、h=8.25フィートの高さが与えられる。この固定された高さでは、コイルの位相Φは、プロット160に線図で示すように、Re{Φ}を+22.84度とすることから判定され得る。
前述のように、総有効高さは、方程式(49)に示したように、帯電端子Tに関連付けられた上方の有効高さ(hUE)と、補償端子T2に関連付けられた下方の有効高さ(hLE)との重ね合わせである。コイルタップが22.84度に調整されると、上方の複素有効高さは、

(56)
(または、35.21°において18.006)として与えられ、下方の複素有効高さは、

(57)
(または、−141.773°において10.950)として与えられる。総有効高さ(hTE)は、これら2つの値の重ね合わせであり、以下が与えられる。

(58)
見て取ることができるように、コイルの位相は、誘導表面ウェーブチルトWRxの計算された角度に整合する。誘導表面導波路プローブは、次いで、接地電流を最大化するように調整され得る。図9Aに関して前述したように、誘導表面導波モードの結合は、AC源912に関するタップ924の位置を、コイル909上の50Ωの点になるように繰返し調整することと、タップ918の位置を、電流計927を通る接地電流を最大化するように調整することとにより、向上され得る。
場の強度の測定は、誘導表面導波路プローブ400b(図9A)が誘導表面波または伝達線モードに結合する能力を実証するために行った。図12を参照すると、場の強度の測定に使用される誘導表面導波路プローブのイメージが示されている。図12は、上方の帯電端子Tと下方の補償端子Tとを含む誘導表面導波路プローブ400bを示している。帯電端子Tと補償端子Tとの両方は、リングとして形成されている。絶縁構造により、補償端子T上の帯電端子Tが支持されている。たとえば、RF絶縁繊維ガラスが、帯電端子Tと補償端子Tとを支持するのに使用され得る。絶縁性支持構造は、理解できるように、たとえば、絶縁された支線および滑車、ねじ歯車装置、または他の適切な機構を使用して、帯電端子Tおよび補償端子Tの位置を調整するように構成され得る。コイルは、このコイルの一方の端部がRF絶縁繊維ガラスのベースの近傍の8フィートの接地ロッドに接地した状態で、結合回路において使用した。AC源は、タップ接続によってコイルの右側に結合され(V)、帯電端子Tのためのタップと補償端子Tのためのタップとは、コイルの中心(V)と左側(V)に位置している。図9Aは、コイル909上のタップの位置を線図で示している。
誘導表面導波路プローブ400bには、1879kHzの周波数の電力を供給した。上方の帯電端子Tの電圧は、64pFの静電容量で、15.6Vpeak−peak(5.515VRMS)であった。場の強度(FS)の測定は、FIM−41 FS meter(Potomac Instruments,Inc.,Silver Spring,MD)を使用して、誘導表面導波路プローブ400bから延びる径方向に沿う所定の距離において行った。電気的発信効率が35%である誘導表面波伝達モードに関して、測定されたデータと予測された値とが以下の表1に示されている。ハンケル交差距離(R)を越えて、大きい偏角の漸近線が、ハンケル関数の「近傍」の表示にわたって優勢であり、モード整合電気垂直成分は、漸近的に方程式(44)にわたされる。この式は、帯電端子の自由電荷に線形的に比例している。表1は、測定値と予測データとを示している。正確なプロットアプリケーション(Mathcad)を使用してプロットする場合、測定された値は、図13に示すように、38%に対応する電気的な発信効率の曲線に適合することがわかった。帯電端子T上の15.6Vppに関して、場の強度曲線(38%におけるZenneck)は、1マイルにおいて363μV/m(および、1kmにおいて553μV/m)を通過し、静電容量(C)および印加された端子電圧に対して線形的にスケーリングする。
より低い電気的発信効率は、上方の帯電端子Tの高さに起因する場合がある。帯電端子Tが17フィートの物理的高さまで上昇している場合であっても、拘束された電荷により、誘導表面導波路プローブ400bの効率が低下する。帯電端子Tの高さを増大させることにより、誘導表面導波路プローブ400bの発信効率が増大する一方、そのような低い高さ(h/λ=0.032)においてさえ、結合した波が38%の電気的発信効率の曲線に整合することがわかった。さらに、図13において、図9Aの適度の17フィートの誘導表面導波路プローブ400b(8フィートの接地ロッド以外の接地システムを有していない)が、広範囲の接地システムを有する完全な1/4波長タワー(λ/4ノートン=131フィートの高さ)よりも、1879kHzにおいて1〜6マイルの範囲で10dBより大だけ、よい場の強度を示していることを見て取ることができる。帯電端子Tの上昇を増大させること、および、補償端子Tの高さとコイルの位相Φを調整することにより、誘導表面導波モードの結合を向上させることができ、ひいては、結果として得られる電場の強度を向上させることができる。
別の実験的例では、誘導表面導波路プローブ400が、52MHz(ω=2πf=3.267×108ラジアン/秒に対応する)における提案された構造の動作を実証するために構築された。図14Aは、誘導表面導波路プローブ400のイメージを示している。図14Bは、図14Aの誘導表面導波路プローブ400の概略図である。二重項のプローブの帯電端子Tと補償端子Tとの間の複素有効高さは、誘導表面波を発するように、ハンケル交差距離において、誘導表面ウェーブチルトWRxのR倍に整合するように調整した。このことは、各端子間の物理的空間、磁気リンク結合、および、AC源912とコイル909との間の磁気リンク結合の位置、端子Tと端子Tとの間の電圧の相対的位相、帯電端子Tと補償端子Tとの、地面もしくは損失性導電性媒体に対する高さ、またはそれらの組合せを変化させることによって達成され得る。誘導表面導波路プローブ400の場面における損失性導電性媒体の導電性はσ=0.067mhos/mと判定され、相対誘電率はε=82.5であった。これら値を使用して、屈折率が、n=9.170−j1.263と判定された。複素ブルースター角が、ψi、B=6.110+j0.8835度であることがわかった。
=2フィートのハンケル交差距離も、方程式(20b)および(21)を等しくし、Rについて解くことによってわかった。図15は、52Hzにおける交差距離Rを線図で示すグラフである。曲線533は、“遠方”の漸近線のプロットである。曲線536は、“近傍”の漸近線のプロットである。2つのセットの数学的漸近線の大きさは、この例では、2フィートのハンケル交差点539において等しくなっている。グラフは、52MHzの動作周波数において、0.067mhos/mの導電性、εr=82.5の相対比誘電率(誘電率)の水に関して計算した。より低い周波数においては、ハンケル交差点539は、さらに外に移動する。誘導表面ウェーブチルトは、WRx=0.108ej(7.851°)として計算した。総高さが6フィートの二重項構成に関して、複素有効高さ(heff=2hjΦ=Rtanψi、B)は、Φ=−172度で2h=6インチと判定された。補償端子Tの位相遅れを実際の条件に調整する場合、Φ=−174度において、誘導表面波のモード整合が最大になることがわかった。このことは、実験誤差であった。
場の強度の測定は、図14Aおよび14Bの誘導表面導波路プローブ400が誘導表面波または伝達線モードに結合する能力を実証するために行われた。10Vの波高値が3.5pFの端子TおよびTに印加された状態で、誘導表面導波路プローブ400によって励起された電場を測定するとともに、図16にプロットした。見て取ることができるように、測定された場の強度は、90%のZenneckの曲線と100%のZenneckの曲線との間となる。ノートンの半波双極アンテナに関して測定された値は、著しく低いものであった。
次に図17を参照すると、損失性導電性媒体403によって与えられた面に対してほぼ直角である垂直軸zに沿って配置された、上方の帯電端子T(たとえば、高さhにおける球)と、下方の補償端子T(たとえば、高さhのディスク)を含む誘導表面導波路プローブ400dの別の例の線図での表示が示されている。動作時には、電荷Qと電荷Qとが、任意の所与の瞬間において端子Tと端子Tとに印加される電圧に応じて、帯電端子Tと補償端子Tとにそれぞれ印加される。
図9Aおよび9Bのように、AC源912は、帯電端子Tのための励起源(図4の412)として作用する。AC源912は、コイル909を備えた結合回路(図4の409)を通して誘導表面導波路プローブ400dに結合されている。AC源912は、図17に示すように、コイル909の下方部分を越えてタップ924を通して接続され得るか、一次コイルによってコイル909に誘導的に結合され得る。コイル909は、第1の端部で接地杭915に結合され得、第2の端部において帯電端子Tに結合され得る。いくつかの実施態様では、帯電端子Tへの接続は、コイル909の第2の端部において、タップ930を使用して調整され得る。補償端子Tは、損失性導電性媒体403(たとえば、地面または地球)上に、損失性導電性媒体403とほぼ水平に配置され、コイル909に結合したタップ933を通して給電される。コイル909と接地杭915との間に位置する電流計927は、誘導表面導波路プローブの基底における電流の大きさ(I)の表現を提供するのに使用され得る。代替的には、電流の大きさ(I)の表示を得るために、電流固定を、接地杭915に結合した導電体周りで使用することができる。
図17の実施形態では、帯電端子Tとの接続部(タップ930)は、図9Aの構成に比べ、補償端子Tのためのタップ933の接続点の上に移動している。そのような調整により、増大した電圧(そしてひいては、より高い電荷Q)を上方の帯電端子Tに印加することが可能である。図9Aの誘導表面導波路プローブ400bのように、誘導表面導波路プローブ400dの総有効高さ(hTE)を、ハンケル交差距離Rにおいて誘導表面ウェーブチルトを有する電場を励起するように調整することが可能である。ハンケル交差距離も、方程式(20b)および(21)を等しくし、Rについて解くことにより得ることができる。屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、Bおよびψi、B)、ウェーブチルト(|W|ejΨ)、ならびに複素有効高さ(heff=hjΦ)は、上の方程式(52)〜(55)に関して記載したように判定され得る。
選択された帯電端子Tの構成では、球の直径(または有効な球の直径)が判定され得る。たとえば、帯電端子Tが球として構成されていない場合、端子の構成を、有効な球の直径を有する球状の静電容量としてモデル化することができる。帯電端子Tのサイズは、端子に印加される電荷Qのための十分に大きい表面を提供するように選択され得る。通常は、帯電端子Tを実施できる程度に大きく形成することが望ましい。帯電端子Tのサイズは、周囲の空気のイオン化を避けるために十分に大きいものとする。周囲の空気のイオン化は、帯電端子の周囲での放電またはスパーキングに繋がり得る。帯電端子T上の拘束された電荷の量を低減するために、誘導表面波を発するための帯電端子Tに自由電荷を提供する所望の高さは、損失性導電性媒体(たとえば、地球)上の、有効な球の直径の少なくとも4〜5倍であるものとする。補償端子Tは、Rにおいて誘導表面ウェーブチルトを有する電場を励起するように、誘導表面導波路プローブ400dの総有効高さ(hTE)を調整するために使用され得る。補償端子Tは、h=h−hで帯電端子Tの下に配置され得る。ここで、hは、帯電端子Tの総物理的高さである。補償端子Tの位置が固定され、位相遅れΦが上方の帯電端子Tに印加されると、下方の補償端子Tに印加される位相遅れΦが、方程式(49)の関係を使用して判定され得る。

(59)
代替的実施形態では、補償端子Tは、高さhに配置され得る。ここで、Im{Φ}=0である。
AC源912がコイル909(たとえば、結合を最大化する50Ωの点)に結合していると、タップ933の位置は、動作周波数におけるコイルの少なくとも一部分との、補償端子Tの並列共振のために調整され得る。コイル909からの電圧Vは、帯電端子Tに印加することができ、タップ930の位置は、総有効高さ(hTE)の位相(Ψ)が、ハンケル交差距離(R)における誘導表面のウェーブチルト(WRx)の角度にほぼ等しくなるように調整され得る。コイルのタップ930の位置は、この動作点に達するまで調整され得る。このことは、電流計927を通る接地電流が最大点に増大する結果となる。この点において、誘導表面導波路プローブ400dによって励起された、結果として得られる場は、損失性導電性媒体403の表面上の誘導表面導波モードにほぼモード整合しており、誘導表面波を損失性導電性媒体403の表面に沿って発する結果となる。このことは、誘導表面導波路プローブ400から延びる放射線に沿って場の強度を測定することにより、証明され得る。
他の実施態様では、コイル909からの電圧V2は、帯電端子Tに印加することができ、タップ933の位置は、総有効高さ(hTE)の位相(Φ)が、Rにおける誘導表面ウェーブチルトの角度(Ψ)にほぼ等しくなるように調整され得る。コイルのタップ930の位置は、この動作点に達するまで調整され得、電流計927を通る接地電流が最大点に実質的に到達する結果となる。結果として得られる場は、損失性導電性媒体403の表面上の誘導表面導波モードにほぼモード整合しており、誘導表面波は、損失性導電性媒体403の表面に沿って発せられる。このことは、誘導表面導波路プローブ400から延びる放射線に沿って場の強度を測定することにより、証明され得る。システムは、AC源912に関するタップ924の位置を、コイル909上の50Ωの点になるように繰返し調整することと、タップ930および/またはタップ933の位置を、電流計927を通る接地電流を最大化するように調整することとにより、結合を向上させるようにさらに調整することができる。
図18は、損失性導電性媒体403によって与えられた面に対してほぼ直角である垂直軸zに沿って配置された、上方の帯電端子T(たとえば、高さhにおける球)と、下方の補償端子T(たとえば、高さhのディスク)を含む誘導表面導波路プローブ400eの別の例の線図での表示である。図18の例では、帯電端子T(たとえば、高さhにおける球)と補償端子T(たとえば、高さhにおけるディスク)とは、コイル909の両端に結合している。たとえば、図18に示すように、帯電端子Tは、コイル909の第1の端部においてタップ936を介して接続され得、補償端子Tは、コイル909の第2の端部においてタップ939を介して接続され得る。補償端子Tは、損失性導電性媒体403(たとえば、地面または地球)上に、損失性導電性媒体403とほぼ水平に配置されている。動作時には、電荷Qと電荷Qとが、特定の瞬間において端子Tと端子Tとに印加される電圧に応じて、帯電端子Tと補償端子Tとにそれぞれ印加される。
AC源912は、帯電端子Tのための励起源(図4の412)として作用する。AC源912は、コイル909を備えた結合回路(図4の409)を通して誘導表面導波路プローブ400eに結合されている。図18の例では、AC源912は、タップによる接続部942と943とを通して、コイル909の中間部分を挟んで接続されている。他の実施形態では、AC源912は、一次コイルを通してコイル909に誘導的に結合され得る。AC源912の一方側は、接地杭915にも結合され、これにより、コイル909の接地点を提供する。コイル909と接地杭915との間に位置する電流計927は、誘導表面導波路プローブ400eのベースにおける電流の大きさの表示を提供するのに使用され得る。代替的には、電流の大きさの表示を得るために、電流固定を、接地杭915に結合した導電体周りで使用することができる。
前述したように、誘導表面導波路プローブ400eの総有効高さ(hTE)を、ハンケル交差距離Rにおいて誘導表面ウェーブチルトを有する電場を励起するように調整することが可能である。ハンケル交差距離も、方程式(20b)および(21)を等号で結び、Rについて解くことにより得ることができる。屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、Bおよびψi、B)、ならびに複素有効高さ(heff=hjΦ)は、上の方程式(52)〜(55)に関して記載したように判定され得る。
球の直径(または有効な球の直径)は、選択された帯電端子Tの構成に関して判定され得る。たとえば、帯電端子Tが球として構成されていない場合、端子の構成を、有効な球の直径を有する球状の静電容量としてモデル化することができる。帯電端子T上の拘束された電荷の量を低減するために、誘導表面波を発するための帯電端子Tに自由電荷を提供する所望の高さは、損失性導電性媒体(たとえば、地球)上の、有効な球の直径の少なくとも4〜5倍であるものとする。補償端子Tは、h=h−hで帯電端子Tの下に配置され得る。ここで、hは、帯電端子Tの総物理的高さである。帯電端子Tおよび補償端子Tの位置が固定され、AC源912がコイル909(たとえば、結合を最大化する50Ωの点)に結合していると、タップ939の位置は、動作周波数におけるコイルの少なくとも一部分との、補償端子Tの並列共振のために調整され得る。共振のための補償端子回路の調整が、次の帯電端子の接続の調整の助けになるが、ハンケル交差距離(R)における誘導表面ウェーブチルト(WRx)を確立することは不要である。上方の帯電端子Tに印加される位相遅れΦと、下方の補償端子Tに印加されるΦとの一方または両方は、コイル909上のタップ936および/または939の一方または両方を再配置することによって調整され得る。さらに、位相遅れΦとΦとは、AC源912の各タップ942の一方または両方を再配置することによって調整することができる。コイルのタップ(複数の場合もある)936、939、および/または942の位置は、この動作点に達するまで調整され得る。このことは、電流計927を通る接地電流が最大点に増大する結果となる。このことは、誘導表面導波路プローブ400から延びる放射線に沿って場の強度を測定することにより、証明され得る。位相遅れは、このため、接地電流を増大させる(または最大化する)ように、これらタップ(複数の場合もある)を再配置することによって調整することができる。
誘導表面導波路プローブ400によって生成された電場が、ハンケル交差距離Rにおける誘導表面ウェーブチルトを有する場合、それら場は、損失性導電性媒体の表面上の誘導表面導波モードに、実質的にモード整合しており、誘導表面波の形態の誘導電磁場は、損失性導電性媒体の表面に沿って発せられる。図1に示すように、誘導電磁場の誘導場の強度曲線103は、e−αd/√dの特徴的指数関数的減衰を有し、対数−対数スケール上に特有の屈曲部109を示している。受信回路は、無線伝達および/または電力搬送システムを促進するために、1つまたは複数の誘導表面導波路プローブとともに利用され得る。
次に図19A、19B、および20を参照すると、無線給電システムにおいて表面で誘導波を使用するための概略化された受信回路の例が示されている。図19Aと図19Bとは、線形プローブ703と同調共振器706とをそれぞれ示している。図20は、本開示の様々な実施形態に係る磁気コイル709である。様々な実施形態によれば、線形プローブ703、同調共振器706、および磁気コイル709の各々を、様々な実施形態に係る、損失性導電性媒体403(図4)の表面上の、誘導表面波の形態で伝達された電力を受信するために採用することができる。上述のように、一実施形態では、損失性導電性媒体403は、陸上の媒体(すなわち地球)を含んでいる。
特に図19Aを参照すると、線形プローブ703の出力端子713における開回路端子の電圧は、線形プローブ703の有効高さに基づいている。このため、端子点の電圧は、以下のように計算することができる。

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ここで、Eincは、ボルト毎メートルでの、線形プローブ703上の電場の強度であり、dlは、線形プローブ703の方向に沿う積分の要素であり、hは、線形プローブ703の有効高さである。電気的負荷716は、インピーダンス整合ネットワーク719を通して出力端子713に結合されている。
線形プローブ703が上述のように誘導表面波を受ける場合、可能性のあるケースとして、共役インピーダンス整合ネットワーク719を通して電気的負荷716に印加することができる、出力端子713の両側の電圧が生じる。電気的負荷716への電力の流れを促進するために、電気的負荷716は、以下に記載するように、線形プローブ703に、実質的にインピーダンスが整合するものとする。
図19Bを参照すると、同調共振器706は、損失性導電性媒体403の上に位置を上げて配置された帯電端子Tを含んでいる。帯電端子Tは、自己容量Cを有している。さらに、帯電端子Tと損失性導電性媒体403との間にも、損失性導電性媒体403上の帯電端子Tの高さに基づき、拘束静電容量(図示せず)が存在するものとしてよい。拘束静電容量は、好ましくは、実際に可能である限り最小化されるものとする。しかし、このことは、誘導表面導波路プローブ400のすべての場合において全体的に必要ではない場合がある。
同調共振器706も、コイルLを含んでいる。コイルLの一方の端部は、帯電端子Tに結合しており、コイルLの他方の端部は、損失性導電性媒体403に結合している。このため、同調共振器706(同調共振器L−Cとも呼ばれる場合がある)は、帯電端子CとコイルLとが連続して配置されるように連続同調された共振器を備えている。同調共振器706は、構造の無効インピーダンスが実質的に除去されるように、帯電端子Tのサイズおよび/もしくは高さを調整すること、ならびに/または、コイルLのサイズを調整することにより、同調される。
たとえば、自己容量Cによって与えられたリアクタンスは、1/jωCとして計算される。同調共振器706の総静電容量も、帯電端子Tと損失性導電性媒体403との間の静電容量を含む場合があることに留意されたい。ここで、同調共振器706の総静電容量は、理解できるように、自己容量Cと、任意の拘束静電容量との両方から計算することができる。一実施形態によれば、帯電端子Tは、あらゆる拘束静電容量を実質的に低減するか除去するように、ある高さに位置を上げて配置することができる。拘束静電容量の存在は、帯電端子Tと損失性導電性媒体403との間の静電容量測定から判定することができる。
別個の要素のコイルLによって与えられる誘導リアクタンスは、jωLとして計算することができる。ここで、Lは、コイルLのまとまった要素のインダクタンスである。コイルLが分布要素である場合、その同等の端子点の誘導リアクタンスが、従来の手法によって判定することができる。同調共振器706を同調させるために、結果として得られる同調共振器706の正味のリアクタンスが、動作周波数においてほぼゼロになるように、コイルLによって与えられた誘導リアクタンスを、同調共振器706によって与えられた静電容量のリアクタンスに等しくするように調整する。インピーダンス整合ネットワーク723は、電気的負荷726への最大電力の伝達のための共役整合した条件に影響するためにプローブ端子721と電気的負荷726との間に挿入され得る。
上述のように、同調共振器706および共役整合ネットワーク723の周波数において生成された誘導表面波が存在する中に置かれる場合、最大電力が表面誘導波から電気的負荷726に送られることになる。すなわち、共役インピーダンス整合が同調共振器706と電気的負荷726との間で確立されると、電力が構造から電気的負荷726に送られる。このため、電気的負荷726は、磁気結合、静電容量結合、または導電性(直接タップによる)結合により、同調共振器706に結合することができる。結合ネットワークの要素は、理解できるように、集中要素であるか分布要素としてよい。図19Bに示す実施形態では、磁気結合が採用されている。ここでは、コイルLが、トランス一次コイルとして作用するコイルLに対する二次コイルとして配置されている。コイルLは、理解できるように、同じコア構造周りにコイルを幾何学的に巻くこと、および、結合した磁束を調整することにより、コイルLにリンク結合させることができる。さらに、同調共振器706が連続同調共振器を備えているが、並列同調共振器または、分配要素共振器さえも、やはり使用することができる。
図20を参照すると、磁気コイル709は、インピーダンス整合ネットワーク733を通して電気的負荷736に結合された受信回路を備えている。誘導表面波からの電力の受信および/または抽出を促進するために、磁気コイル709は、誘導表面波の磁束Hφが磁気コイル709を通過し、それにより、磁気コイル709内に電流を誘導し、その出力端子729において端子点電圧を生成するように、配置することができる。単一巻き数のコイルに結合された誘導表面波の磁束は、以下によって示されている。

磁気コイル709の断面エリアにわたって一様な入射磁界との最大の結合に適合したN巻の磁気コイル709に関して、磁気コイル709の出力端子729において表れる開回路に誘導された電圧は、以下のようになる。

(62)
ここで、変数は上述のように規定される。磁気コイル709は、可能性のあるケースとして、誘導表面波の周波数に、分配された共振器として、または、その出力端子729の両側のコンデンサと、同調され得、次いで、共役インピーダンス整合ネットワーク733を通して外部の電気的負荷736とインピーダンスが整合する。
磁気コイル709および電気的負荷736によって与えられる、結果として得られる回路は、適切に調整され、インピーダンス整合ネットワーク733を介して共役インピーダンスが整合されると推定すると、磁気コイル709内に誘導された電流を、電気的負荷736に最適に給電するように採用することができる。磁気コイル709によって与えられた受信回路は、物理的に地面に接続されている必要がないという利点を提供している。
図19A、19B、および20を参照すると、線形プローブ703、同調共振器706、および磁気コイル709によって与えられた各受信回路は、各々が、上述の誘導表面導波路プローブ400の実施形態のいずれか1つから伝達される電力の受信を促進する。このため、受信されたエネルギーは、理解できるように、電気的負荷716/726/736を、共役整合ネットワークを介して給電するために使用することができる。このことは、放射電磁場の形態で伝達された、受信機で受信される場合がある信号と相反している。そのような信号は、かなり低い有効電力を有し、そのような信号の受信機は、伝達器をロードしない。
線形プローブ703、同調共振器706、および磁気コイル709によって与えられた各受信回路が、誘導表面導波路プローブ400に適用された励起源413(たとえば、図4)をロードし、それにより、そのような受信回路が受ける誘導表面波を生成することも、上述の誘導表面導波路プローブ400を使用して生成された本誘導表面波の特性である。このことは、上述の所与の誘導表面導波路プローブ400によって生成される誘導表面波が伝達線モードを含むという事実を反映している。比較として、放射電磁波を生成する放射アンテナを駆動させる動力源は、採用される受信機の数に関わらず、受信機によってはロードされていない。
したがって、1つもしくは複数の誘導表面導波路プローブ400および1つもしくは複数の線形プローブ703の形態の受信回路、同調共振器706、ならびに/または、磁気コイル709は、ともに、無線分配システムを形成することができる。上に説明した誘導表面導波路プローブ400を使用した誘導表面波の伝達距離が周波数に基づく場合、無線電力分配が広いエリアにわたって、世界的にさえ達成され得ることが可能である。
従来の無線電力伝達/分配システムは今日、放射場、および、やはり、誘導性または無効近接場に結合したセンサからの「エネルギーハーベスティング」を含み、広く研究されている。対照的に、本無線給電システムは、妨げられていなければ永遠に失われる、放射の形式の電力を浪費しない。本件に開示された無線給電システムが、従来の、相互リアクタンスに結合した近接場システムのように、極めて狭い範囲に限定されることもない。本明細書に開示の無線給電システムは、新規の表面で遠方される伝達線モードにプローブ結合し、このことは、導波路によって電力を負荷に送ること、または、遠方の発電機に直接線で繋げられた負荷に電力を送ることと等価である。伝達場の強度を維持するのに必要な電力と、表面導波路内で消散する電力を考慮せず、このことは、極めて低い周波数においては、60Hzにおける従来の高電圧電力線の伝達損失に比べて重要ではなく、発電機の電力はすべて、所望の電気的負荷のみに行く。電気的負荷の要請が切断された場合、供給源の発電機は相対的にアイドリング状態になる。
次に図21Aを参照すると、線形プローブ703および同調共振器706を示す概略が示されている。図21Bは磁気コイル709を示す概略を示している。線形プローブ703と同調共振器706との各々は、開回路端子電圧源VSと、故障ネットワークの端子点インピーダンスZによって表されるテブナン方程式を考慮してよい。磁気コイル709は、短絡端子電流源Iおよび故障ネットワークの端子点インピーダンスZによって表されるノートン方程式として見られる。各電気的負荷716/726/736(図19A、19B、および20)は、負荷インピーダンスZによって表される。発生源インピーダンスZは、実数要素と虚数要素との両方を備え、Z=R+jXの形態を取る。
一実施形態によれば、電気的負荷716/726/736は、各受信回路にそれぞれ整合したインピーダンスである。具体的には、各電気的負荷716/726/736は、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク719/723/733を通して、Z’=R’+jX’として表されるZ’として特定されるプローブネットワーク上の負荷を与える。このことは、Z’=Z =R−jXと等しくなる。ここで、与えられた負荷インピーダンスZ’は、実際の発生源のインピーダンスZの共役複素数である。共役整合定理は、カスケードネットワークにおいて、共役整合がいずれかの端子対で生じた場合、共役整合がすべての端子対で生じることになり、実際の電気的負荷716/726/736も、そのインピーダンスZに共役整合することが仮定されることを示している。Everitt, W.L.およびG.E.Anner,Communication Engineering,McGraw−Hill,3rd edition,1956,p.407を参照されたい。このことは、それぞれの電気的負荷716/726/736が、それぞれの受信回路にインピーダンスが整合しており、その最大電力の伝達がそれぞれに電気的負荷716/726/736に確立されることを確実にする。
誘導表面導波路プローブ400の動作が、誘導表面導波路プローブ400と関連付けられた動作条件の変化に関して調整するために制御することができる。たとえば、プローブ制御システム418(図4)は、誘導表面導波路プローブ400の動作を制御するために、結合回路409、ならびに/または、帯電端子Tおよび/もしくは補償端子Tの位置決めを制御するように使用され得る。動作条件には、限定しないが、損失性導電性媒体403の特性(たとえば、導電性σおよび相対誘電率ε)の変化、場の強度の変化、および/または誘導表面導波路プローブ400の負荷の変化が含まれ得る。方程式(52)〜(55)から見て取ることができるように、屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、Bおよびψi、B)、ウェーブチルト(|W|ejΨ)、ならびに複素有効高さ(heff=hjΦ)は、たとえば天気の条件からの、土の導電性および誘電率の変化によって影響され得る。
たとえば導電性測定プローブ、誘電率センサ、グラウンド・パラメータ・メータ、場メータ、電流モニタ、および/または負荷受信機などの設備が、動作条件の変化について監視し、現在の動作条件に関する情報をプローブ制御システム418に提供するために使用され得る。プローブ制御システム418はこのため、誘導表面導波路プローブ400に関する特定の動作条件を維持するために、1つまたは複数の調整を誘導表面導波路プローブ400に行うことができる。たとえば、湿度および温度が変化するにつれて、土の導電性も変化する。導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、誘導表面導波路プローブ400周りの複数の位置に配置されてもよい。概して、動作周波数に関するハンケル交差距離R、またはその上の導電性および/または誘電率を監視することが望ましい。導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、誘導表面導波路プローブ400周りの複数の位置(たとえば、各象限)に配置されてもよい。
図22Aは、土の導電性の変化を監視するために設置することができる導電性測定プローブの例を示している。図22Aに示すように、一連の測定プローブは、土の直線に沿って挿入される。たとえば、プローブは、侵入深さが12インチ以上で、d=18インチだけ離間した9インチの直径のロッドと16インチの直径のロッドとしてもよい。DS1は、100ワットの白熱電球であり、Rは5ワット、14.6オームの抵抗である。AC電圧を回路に印加し、抵抗の両側のVおよび中心のプローブの両側のVを測定することで、σ=21(V/V)の重み付けされた比によって導電性が判定され得る。測定値には、フィルタがかけられて、AC電圧供給周波数のみに関する測定値を得ることができる。他の電圧、周波数、プローブサイズ、深さ、および/または空間を使用する異なる構成も利用することができる。
架空裸線路プローブも、土の導電性および誘電率を測定するために使用され得る。図22Bに示すように、インピーダンスは、たとえばインピーダンス分析器を使用して、土(損失性媒体)に挿入された2つのロッドの頂部間で測定される。インピーダンス分析器が利用される場合、測定値(R+jX)が、各周波数の領域にわたって形成され得、導電性および誘電率が、

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を使用した周波数依存測定から判定される。ここで、Cは、空気中のプローブの、pFの静電容量である。
導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、周期ベースで導電性および/または誘電率を評価し、プローブ制御システム418に情報を通信するように構成され得る(図4)。情報は、プローブ制御システム418に、限定ではないが、LAN、WLAN、セルラネットワーク、または他の適切な有線もしくは無線通信ネットワークなどのネットワークを通して通信することができる。監視された導電性および/または誘電率に基付き、プローブ制御システム418は、屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、Bおよびψi、B)、ウェーブチルト(|W|ejΨ)、ならびに/または複素有効高さ(heff=hjΦ)の変化を評価するとともに、照射が複素ブルースター角に依然としてあるように、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトを維持するために、誘導表面導波路プローブ400を調整することができる。このことは、たとえば、h、Φ、Φ、および/またはhを調整することによって達成され得る。たとえば、プローブ制御システム418は、誘導表面波の電気的な発信効率を最大またはその近傍に維持するために、補償端子Tの高さ(h)、または帯電端子Tおよび/もしくは補償端子Tにそれぞれ印加される位相遅れ(Φ,Φ)を調整することができる。帯電端子Tおよび/または補償端子Tに印加される位相は、発信効率を最大化するために、コイル909上のタップの位置を変化させること、および/または、コイル909に沿う予め規定された複数のタップを含み、予め規定された様々なタップ位置間で切り換えることにより、調整され得る。
場または場の強度(FS)メータ(たとえば、FIM−41 FS meter, Potomac Instruments, Inc., Silver Spring, MD)も、誘導表面波に関連付けられた場の、場の強度を測定するために、誘導表面導波路プローブ400周りに配置することができる。場またはFSメータは、場の強度および/または場強度の変化(たとえば、電場の強度)を探知し、その情報をプローブ制御システム418に通信するように構成され得る。情報は、プローブ制御システム418に、限定しないが、LAN、WLAN、セルラネットワーク、または他の適切な通信ネットワークなどのネットワークを通して通信することができる。動作中に負荷および/または環境条件が変わるか変化するにつれて、誘導表面導波路プローブ400は、受信機への適切な電力伝達および受信機によって供給される負荷を確実にするために、FSメータの位置における特定の場の強度(s)を維持するように調整することができる。
たとえば、帯電端子T1および/または補償端子T2にそれぞれ印加される位相遅れ(Φ、Φ)は、誘導表面導波路プローブ400の電気的発信効率を向上および/または最大化するように調整され得る。一方または両方の位相遅れを調整することにより、誘導表面導波路プローブ400は、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトが複素ブルースター角に維持されることを確実にするように調整され得る。このことは、帯電端子Tおよび/または補償端子Tに供給される位相遅れを変化させるために、コイル909上のタップ位置を調整することによって達成され得る。帯電端子Tに供給される電圧レベルも、電場強度を調整するために増減され得る。このことは、励起源412(図4)の出力電圧を調整すること、または、結合回路409(図4)を調整もしくは再構成することにより、達成することができる。たとえば、AC源912(図4)のためのタップ924の位置(図4)は、帯電端子Tに見られる電圧を増大させるように調整され得る。場の強度レベルを予め規定された範囲内に維持することにより、受信機による結合が向上し、接地電流の損失を低減し、また、他の誘導表面導波路プローブ400からの伝達との干渉を避けることができる。
図23Aを参照すると、図4のプローブ制御システム418を含む適応制御システム430の例が示されている。適応制御システム430は、監視される条件に基づき、誘導表面導波路プローブ400の動作を調整するように構成されている。プローブ制御システム418は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアによって実行されるソフトウェア、またはそれらの組合せによって実施され得る。たとえば、プローブ制御システム418は、プロセッサおよびメモリを含む処理回路を含み得る。プロセッサとメモリとの両方は、たとえば、当業者に理解され得るように、付随する制御/アドレスバスを伴うデータバスなどのローカルインターフェースに結合することができる。プローブの制御アプリケーションは、監視されている条件に基づいて誘導表面導波路プローブ400の動作を調整するために、プロセッサによって実行することができる。プローブ制御システム418も、様々なモニタリングデバイスと通信するための1つまたは複数のネットワークインターフェースを含み得る。通信は、限定しないが、LAN、WLAN、セルラネットワーク、または他の適切な通信ネットワークなどのネットワークを通し得る。プローブ制御システム418は、たとえば、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、または同様の能力を有する他のシステムなどのコンピュータシステムを備えていてもよい。
適応制御システム430は、限定しないが、図22Aの導電性測定プローブおよび/または図22Bの架空裸線路プローブなどの、1つまたは複数のグラウンド・パラメータ・メータ(複数の場合もある)433を含み得る。グラウンド・パラメータ・メータ(複数の場合もある)433は、プローブ動作周波数に関連付けられたハンケル交差距離(R)の周りにおける誘導表面導波路プローブ400の周りに配置され得る。たとえば、図22Bの裸線プローブは、前述のように、損失性導電性媒体の導電性および誘電率を監視するために、誘導表面導波路プローブ400周りの各象限に配置することができる。グラウンド・パラメータ・メータ(複数の場合もある)433は、周期ベースで損失性導電性媒体の導電性および誘電率を判定し、誘導表面導波路プローブ400の電位の調整のために、プローブ制御システム418に情報を通信するように構成され得る。いくつかの場合では、グラウンド・パラメータ・メータ(複数の場合もある)433は、監視している条件の変化が探知された場合にのみ、情報をプローブ制御システム418に通信することができる。
適応制御システム430も、限定ではないが、電場強度(FS)メータなどの、1つまたは複数の場メータ(複数の場合もある)436を含み得る。場メータ(複数の場合もある)436は、誘導場の強度曲線103(図1)が放射場の強度曲線106(図1)より優位にある、ハンケル交差距離(R)を越えた誘導表面導波路プローブ400の周りに配置され得る。たとえば、複数の場メータ436は、前述のように、電場強度を監視するように、1つまたは複数の、誘導表面導波路プローブ400から外側に延びる放射状の線に沿って配置することができる。場メータ(複数の場合もある)436は、周期ベースで場の強度を判定し、誘導表面導波路プローブ400の電位の調整のために、プローブ制御システム418に情報を通信するように構成され得る。いくつかの場合では、場メータ(複数の場合もある)436は、監視している条件の変化が探知された場合にのみ、情報をプローブ制御システム418に通信することができる。
他の変数も、監視され、誘導表面導波路プローブ400の動作を調整するために使用され得る。たとえば、接地杭915(図9A〜9B、17、および18)を流れる接地電流は、誘導表面導波路プローブ400の動作を監視するのに使用され得る。たとえば、接地電流は、誘導表面導波路プローブ400の負荷、および/または、電場の、損失性導電性媒体403の表面上の誘導表面波モードへの結合の変化の表示を提供することができる。実際の電力の送達は、AC源912(または図4の励起源412)を監視することによって判定することができる。いくつかの実施態様では、誘導表面導波路プローブ400は、少なくとも部分的に電流の表示に基づき、誘導表面導波モードへの結合を最大化するように調整することができる。帯電端子Tおよび/または補償端子Tに供給される位相遅れを調整することにより、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトは、損失性導電性媒体403(たとえば、地球)内の誘導表面波の伝達のための複素ブルースター角における照射のために維持され得る。このことは、コイル909上のタップ位置を調整することによって達成され得る。しかし、接地電流も受信機の負荷によって影響され得る。接地電流が、予想される電流レベルより上である場合、このことは、誘導表面導波路プローブ400の負荷に関する原因不明であることが生じていることを示す場合がある。
励起源412(またはAC源912)も、過負荷が生じていないことを確実にするために監視され得る。誘導表面導波路プローブ400の実負荷が増大するにつれて、励起源412の出力電圧、または帯電端子Tにコイルから供給される電圧は、場の強度のレベルを増大させ、それによって追加の負荷電流を避けるために、増大され得る。いくつかの場合では、受信機自体は、誘導表面導波モードの条件を監視するセンサとして使用され得る。たとえば、受信機は、受信機における場の強度および/または負荷需要を監視することができる。受信機は、電流の動作条件に関する情報をプローブ制御システム418に通信するように構成され得る。情報は、プローブ制御システム418に、限定ではないが、LAN、WLAN、セルラネットワーク、または他の適切な通信ネットワークなどのネットワークを通して通信することができる。情報に基づき、プローブ制御システム418は次いで、継続的な動作のために、誘導表面導波路プローブ400を調整することができる。たとえば、帯電端子Tおよび/または補償端子Tにそれぞれ印加される位相遅れ(Φ、Φ)は、受信機の負荷需要を供給するために、誘導表面導波路プローブ400の電気的発信効率を向上および/または最大化するように調整され得る。いくつかの場合では、プローブ制御システム418は、励起源412および/または誘導表面導波路プローブ400の負荷を低減するために、誘導表面導波路プローブ400を調整することができる。たとえば、帯電端子Tに供給される電圧は、場の強度を下げるために低減され、最も離れた負荷装置の一部分への結合を防止することができる。
誘導表面導波路プローブ400は、たとえば1つまたは複数のタップコントローラ439を使用して、プローブ制御システム418によって調整され得る。図23Aでは、コイル909から上方の帯電端子Tへの接続が、タップコントローラ439によって制御される。監視されている条件の変化(たとえば、導電性、誘電率、および/または電場強度の変化)に応じて、プローブ制御システムは、タップ位置の変化を開始するために、制御信号をタップコントローラ439に通信することができる。タップコントローラ439は、コイル909に沿って連続的に、または予め規定されたタップ接続に基づいて徐々に、タップ位置を変化させるように構成され得る。制御信号は、特定のタップ位置を含むか、規定の数のタップ接続による変化を示し得る。タップ位置を調整することにより、帯電端子Tの位相遅れは、誘導表面導波モードの発信効率を向上させるように調整され得る。
図23Aは、コイル909と帯電端子Tとの間に結合されたタップコントローラ439を示しているが、他の実施形態では、コイル909から下方の補償端子Tへの接続部442も、タップ制御装置439を含み得る。図23Bは、補償端子Tの位相遅れを調整するためのタップ制御装置439を有する、誘導表面導波路プローブ400の別の実施形態を示している。図23Cは、端子TとTとの両方の位相遅れがタップコントローラ439を使用して制御され得る、誘導表面導波路プローブ400の実施形態を示している。各タップコントローラ439は、プローブ制御システム418により、独立して、または共に制御することができる。両方の実施形態では、インピーダンス整合ネットワーク445が、AC源912のコイル909への結合のために含まれている。いくつかの実施態様では、AC源912は、タップコントローラ439を通してコイル909に結合される場合があり、この結合は、AC源からの最大の電力の伝達のために、整合した条件を維持するように、プローブ制御システム418によって制御することができる。
ふたたび図23Aを参照すると、誘導表面導波路プローブ400は、たとえば帯電端子位置決めシステム448および/または補償端子位置決めシステム451を使用して、プローブ制御システム418によっても調整され得る。帯電端子Tおよび/または補償端子Tの高さを調整すること、および、ひいては帯電端子Tと補償端子Tとの間の距離を調整することにより、誘導表面導波モードへの結合を調整することが可能である。端子位置決めシステム448と451とは、端子を、損失性導電性媒体403に直角であるz軸に沿って線形的に上下させることにより、端子TとTとの高さを変更するように構成することができる。たとえば、リニアモータを、各端子に結合された絶縁シャフトを使用して帯電端子Tおよび補償端子Tを上下に移動させるのに使用することができる。他の実施形態には、帯電端子Tおよび補償端子Tの位置決めを制御することができる、絶縁されたギア装置および/もしくは支線、滑車、ねじ歯車装置、または他の適切な機構が含まれ得る。端子位置決めシステム448および451の絶縁により、帯電端子Tおよび補償端子Tに存在する電荷の放電を防止する。たとえば、絶縁構造により、補償端子T上の帯電端子Tが支持され得る。たとえば、RF絶縁繊維ガラスが、帯電端子Tと補償端子Tとを支持するのに使用され得る。帯電端子Tおよび補償端子Tは、誘導表面導波路プローブ400の電気的発信効率を向上および/または最大化するために、帯電端子位置決めシステム448および/または補償端子位置決めシステム451を使用して個別に配置することができる。
すでに論じたように、適応制御システム430のプローブ制御システム418は、限定ではないが、グラウンド・パラメータ・メータ433および/または場メータ436などの、1つまたは複数の離れて配置されたモニタリングデバイスと通信することにより、誘導表面導波路プローブ400の動作条件を監視することができる。プローブ制御システム418は、たとえば接地電流計927(図23Bおよび23C)ならびに/またはAC源912(もしくは励起源412)からの情報にアクセスすることにより、他の条件も監視することができる。監視される情報に基づき、プローブ制御システム418は、誘導表面導波路プローブ400の調整が、発信効率を向上および/または最大化するのに必要であるかを判定することができる。1つまたは複数の監視される条件の変化に応じて、プローブ制御システム418は、帯電端子Tおよび/もしくは補償端子Tにそれぞれ印加される位相遅れ(Φ、Φ)、ならびに/または、帯電端子T1および/もしくは補償端子T2のそれぞれの物理的高さ(h、h)の、1つまたは複数の調整を開始することができる。いくつかの実施態様では、プローブ制御システム418は、変化の原因を特定するために、監視されている条件を評価することができる。監視されている条件(複数の場合もある)が受信機の負荷の変化によって生じる場合、誘導表面導波路プローブ400の調整は避けることができる。監視されている条件(複数の場合もある)が誘導表面導波路プローブ400の発信効率に影響を及ぼしている場合、プローブ制御システム418は、発信効率を向上および/または最大化するために、誘導表面導波路プローブ400の調整を開始することができる。
いくつかの実施形態では、帯電端子Tのサイズも、誘導表面導波モードへの結合を制御するために調整することができる。たとえば、帯電端子Tの自己容量は、端子のサイズを変化させることによって変化し得る。電荷の分布も、帯電端子Tのサイズを増大させることによって向上され得る。このことは、帯電端子Tからの放電の可能性を低減し得る。帯電端子Tのサイズの制御は、帯電端子位置決めシステム448を通して、または別の制御システムを通して、プローブ制御システム418によって行うことができる。
図24Aおよび24Bは、誘導表面導波路プローブ400の帯電端子Tとして使用され得る、可変端子203の例を示している。たとえば、可変端子203は、外側円筒セクション209の内側にぴったり収まった内側円筒セクション206を含み得る。内側円筒セクション206および外側円筒セクション209は、底部と頂部とのそれぞれにわたるプレートを含み得る。図24Aでは、円筒状の形状の可変端子203が、第1のサイズを有する、収縮状態で示されている。この第1のサイズは、第1の有効な球の直径に関連付けられ得る。端子のサイズ、ひいては、有効な球の直径を変更するために、可変端子203の一方または両方のセクションが、図24Bに示すように、表面積を増大させるために拡張され得る。このことは、端子上の電荷の放電を防止するために、電気的に絶縁されている、電気モータまたは油圧シリンダなどの駆動機構を使用して達成することができる。
上述に加え、本開示の様々な実施形態には、限定ではないが、以下の条項に説明された実施形態が含まれる。
条項1:誘導表面導波路プローブであって、損失性導電性媒体上に上昇した帯電端子と、励起源を帯電端子に結合するように構成された結合回路であって、誘導表面導波路プローブからのハンケル交差距離(R)における、複素ブルースター角(ψi、B)の正接で、損失性導電性媒体と交差するウェーブチルト(W)を有する電場を確立する帯電端子に、電圧を提供するように構成されている、結合回路と、を備えた誘導表面導波路プローブ。
条項2:結合回路が、励起源と帯電端子との間に結合したコイルを備えている、条項1に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項3:コイルが螺旋コイルである、条項2に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項4:励起源が、タップ接続を介してコイルに結合している、条項2または条項3に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項5:タップ接続が、コイル上のインピーダンス整合点にある、条項2〜条項4のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項6:インピーダンス整合ネットワークが、励起源と、コイル上のタップの接続部との間に結合されている、条項2〜条項5のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項7:励起源がコイルに磁気的に結合している、条項2〜条項6のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項8:帯電端子が、タップ接続を介してコイルに結合している、条項2〜条項7のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項9:帯電端子が、誘導表面導波路プローブの有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)に配置され、ここで、有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bであり、Φが有効高さの位相である、heff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられる、条項1〜条項8のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項10:位相Φが、複素ブルースター角に対応する照射のウェーブチルトの角度Ψにほぼ等しい、条項9に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項11:帯電端子が有効な球の直径を有し、帯電端子が、有効な球の直径の少なくとも4倍の高さに位置している、条項1〜条項10のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項12:帯電端子が、球状の端子の直径に等しい有効な球の直径を有する球状の端子である、条項11に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項13:帯電端子の高さが、誘導表面導波路プローブの有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)より大であり、ここで、有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bとしてheff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられる、条項11または条項12に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項14:帯電端子の下方に位置する補償端子をさらに備え、補償端子が結合回路に結合している、条項11〜条項13のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項15:補償端子が、物理的高さ(h)に等しい距離において、帯電端子の下方に配置されている、条項11〜条項14のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項16:Φが、補償端子と帯電端子との間の複素位相差である、条項11〜条項15のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項17:損失性導電性媒体が、陸上の媒体である、条項1〜条項16のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項18:誘導表面導波路プローブであって、損失性導電性媒体上に上昇した帯電端子と、誘導表面導波路プローブからのハンケル交差距離(R)における、複素ブルースター角(ψi、B)の正接で、損失性導電性媒体と交差するウェーブチルト(W)を有する電場を確立する、帯電端子に電圧を提供するように構成された結合回路と、を含む誘導表面導波路プローブと、結合回路を介して帯電端子に結合された励起源と、を備えたシステム。
条項19:損失性導電性媒体の特性に少なくとも部分的に基づき、誘導表面導波路プローブを調整するように構成されたプローブ制御システムをさらに備えた、条項18に記載のシステム。
条項20:損失性導電性媒体が、陸上の媒体である、条項18または条項19に記載の誘導表面導波路プローブ。
条項21:結合回路が、励起源と帯電端子との間に結合したコイルを備え、帯電端子が可変タップを介してコイルに結合している、条項18〜条項20のいずれか一項に記載のシステム。
条項22:コイルが螺旋コイルである、条項21に記載のシステム。
条項23:プローブ制御システムが、損失性導電性媒体の特性の変化に応じて可変タップの位置を調整する、条項21または条項22に記載のシステム。
条項24:可変タップの位置の調整により、ハンケル交差距離(R)における複素ブルースター角(ψi、B)において損失性導電性媒体と交差する波の照射に対応するように、電場のウェーブチルトを調整する、条項21〜条項23のいずれか一項に記載のシステム。
条項25:誘導表面導波路プローブが、帯電端子の下方に位置する補償端子をさらに備え、補償端子が結合回路に結合している、条項21〜条項24のいずれか一項に記載のシステム。
条項26:補償端子が、誘導表面導波路プローブの有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)に等しい距離において帯電端子の下に配置され、ここで、有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bとして、heff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられ、Φが、補償端子と帯電端子との間の複素位相差である、条項21〜条項25のいずれか一項に記載のシステム。
条項27:プローブ制御システムが、損失性導電性媒体の特性の変化に応じて補償端子の位置を調整する、条項21〜条項26のいずれか一項に記載のシステム。
条項28:損失性導電性媒体上の規定の高さに帯電端子を配置することと、帯電端子の下方に補償端子を配置することであって、補償端子は、規定の距離だけ分離している、補償端子を配置することと、複素位相差を有する励起電圧で帯電端子と補償端子を励起することであって、励起電圧により、帯電端子および補償端子からのハンケル交差距離(R)における複素ブルースター角(ψi、B)において、損失性導電性媒体を照射する波に対応するウェーブチルト(W)を有する電場を確立する、帯電端子と補償端子を励起することと、を含む、方法。
条項29:帯電端子が有効な球の直径を有し、帯電端子が、有効な球の直径の少なくとも4倍の規定の高さに位置している、条項28に記載の方法。
条項30:規定された距離が、帯電端子の有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)に等しく、ここで、有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bとして、heff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられ、Φが、補償端子と帯電端子との間の複素位相差である、条項28または条項29に記載の方法。
条項31:帯電端子と補償端子とが、コイルを介して励起源に結合されており、帯電端子が、可変タップを介してコイルに結合されている、条項28〜条項30のいずれか一項に記載の方法。
条項32:ハンケル交差距離(R)における複素ブルースター角(ψi、B)において損失性導電性媒体と交差するウェーブチルトを有する電場を確立するように、可変タップの位置を調整することをさらに含む、条項31に記載のシステム。
本開示の上述の実施形態は、単に、本開示の原理の明確な理解のための、説明された実施態様の可能性のある例であることが強調されるものとする。多くの変形および変更が、実質的に本開示の精神および原理から逸脱することなく、上述の実施形態(複数の場合もある)に行うことができる。そのような変更および変形はすべて、本明細書において、本開示の範囲内に含まれ、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。さらに、すべての任意選択的および好ましい、記載の実施形態および従属請求項の特徴および変更は、本明細書に教示された開示のすべての態様において使用可能である。さらに、従属請求項の個別の特徴、ならびに、すべての任意選択的および好ましい、記載の実施形態の特徴および変更は、適用可能である場合は、相互に組み合わせることが可能であるか、取り換えることが可能である。このため、上述の様々な実施形態により、所望の実施態様に応じて様々な方法で、所望により、組み合わせられ得る要素を開示している。

Claims (32)

  1. 誘導表面導波路プローブであって、
    損失性導電性媒体上に上昇した帯電端子と、
    励起源を前記帯電端子に結合するように構成された結合回路であって、前記誘導表面導波路プローブからのハンケル交差距離(R)における、複素ブルースター角(ψi、B)の正接で、前記損失性導電性媒体と交差するウェーブチルト(W)を有する電場を確立する前記帯電端子に、電圧を提供するように構成されている、結合回路と、を備えた誘導表面導波路プローブ。
  2. 前記結合回路が、前記励起源と前記帯電端子との間に結合したコイルを備えている、請求項1に記載の誘導表面導波路プローブ。
  3. 前記コイルが螺旋コイルである、請求項2に記載の誘導表面導波路プローブ。
  4. 前記励起源が、タップ接続を介してコイルに結合している、請求項2または請求項3に記載の誘導表面導波路プローブ。
  5. 前記タップ接続が、前記コイル上のインピーダンス整合点にある、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  6. インピーダンス整合ネットワークが、前記励起源と、前記コイル上の前記タップの接続部との間に結合されている、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  7. 前記励起源が前記コイルに磁気的に結合している、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  8. 前記帯電端子が、タップ接続を介して前記コイルに結合している、請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  9. 前記帯電端子が、前記誘導表面導波路プローブの有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)に配置され、ここで、前記有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bであり、Φが有効高さの位相である、heff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられる、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  10. 前記位相Φが、前記複素ブルースター角に対応する照射の前記ウェーブチルトの角度Ψにほぼ等しい、請求項9に記載の誘導表面導波路プローブ。
  11. 前記帯電端子が有効な球の直径を有し、前記帯電端子が、前記有効な球の直径の少なくとも4倍の高さに位置している、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  12. 前記帯電端子が、前記球状の端子の直径に等しい前記有効な球の直径を有する球状の端子である、請求項11に記載の誘導表面導波路プローブ。
  13. 前記帯電端子の高さが、前記誘導表面導波路プローブの有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)より大であり、ここで、前記有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bとして、heff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられる、請求項11または請求項12に記載の誘導表面導波路プローブ。
  14. 前記帯電端子の下方に位置する補償端子をさらに備え、前記補償端子が前記結合回路に結合している、請求項11〜請求項13のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  15. 前記補償端子が、前記物理的高さ(h)に等しい距離において、前記帯電端子の下方に配置されている、請求項11〜請求項14のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  16. Φが、前記補償端子と前記帯電端子との間の複素位相差である、請求項11〜請求項15のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  17. 前記損失性導電性媒体が、陸上の媒体である、請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の誘導表面導波路プローブ。
  18. 誘導表面導波路プローブであって、
    損失性導電性媒体上に上昇した帯電端子と、
    前記誘導表面導波路プローブからのハンケル交差距離(R)における、複素ブルースター角(ψi、B)の正接で、前記損失性導電性媒体と交差するウェーブチルト(W)を有する電場を確立する、前記帯電端子に電圧を提供するように構成された結合回路と、
    を含む誘導表面導波路プローブと、
    前記結合回路を介して前記帯電端子に結合された励起源と、を備えたシステム。
  19. 前記損失性導電性媒体の特性に少なくとも部分的に基づき、前記誘導表面導波路プローブを調整するように構成されたプローブ制御システムをさらに備えた、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記損失性導電性媒体が、陸上の媒体である、請求項18または請求項19に記載の誘導表面導波路プローブ。
  21. 前記結合回路が、前記励起源と前記帯電端子との間に結合したコイルを備え、前記帯電端子が可変タップを介して前記コイルに結合している、請求項18〜請求項20のいずれか一項に記載のシステム。
  22. 前記コイルが螺旋コイルである、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記プローブ制御システムが、前記損失性導電性媒体の前記特性の変化に応じて前記可変タップの位置を調整する、請求項21または請求項22に記載のシステム。
  24. 前記可変タップの前記位置の前記調整により、前記ハンケル交差距離(R)における前記複素ブルースター角(ψi、B)において前記損失性導電性媒体と交差する波の照射に対応するように、前記電場の前記ウェーブチルトを調整する、請求項21〜請求項23のいずれか一項に記載のシステム。
  25. 前記誘導表面導波路プローブが、前記帯電端子の下方に位置する補償端子をさらに備え、前記補償端子が前記結合回路に結合している、請求項21〜請求項24のいずれか一項に記載のシステム。
  26. 前記補償端子が、前記誘導表面導波路プローブの有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)に等しい距離において前記帯電端子の下に配置され、ここで、前記有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bとして、heff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられ、Φが、前記補償端子と前記帯電端子との間の複素位相差である、請求項21〜請求項25のいずれか一項に記載のシステム。
  27. 前記プローブ制御システムが、前記損失性導電性媒体の前記特性の変化に応じて前記補償端子の位置を調整する、請求項21〜請求項26のいずれか一項に記載のシステム。
  28. 損失性導電性媒体上の規定の高さに帯電端子を配置することと、
    前記帯電端子の下方に補償端子を配置することであって、前記補償端子は、規定の距離だけ分離している、補償端子を配置することと、
    複素位相差を有する励起電圧で前記帯電端子と前記補償端子を励起することであって、前記励起電圧により、前記帯電端子および前記補償端子からのハンケル交差距離(R)における複素ブルースター角(ψi、B)において、前記損失性導電性媒体を照射する波に対応するウェーブチルト(W)を有する電場を確立する、前記帯電端子と前記補償端子を励起することと、を含む、方法。
  29. 前記帯電端子が有効な球の直径を有し、前記帯電端子が、前記有効な球の直径の少なくとも4倍の前記規定の高さに位置している、請求項28に記載の方法。
  30. 前記規定された距離が、前記帯電端子の有効高さの大きさに対応する物理的高さ(h)に等しく、ここで、前記有効高さは、ψi、B=(π/2)−θi、Bとして、heff=Rtanψi、B=hjΦによって与えられ、Φが、前記補償端子と前記帯電端子との間の複素位相差である、請求項28または請求項29に記載の方法。
  31. 前記帯電端子と前記補償端子とが、コイルを介して励起源に結合されており、前記帯電端子が、可変タップを介して前記コイルに結合されている、請求項28〜請求項30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記ハンケル交差距離(R)における前記複素ブルースター角(ψi、B)において前記損失性導電性媒体と交差する前記ウェーブチルトを有する前記電場を確立するように、前記可変タップの位置を調整することをさらに含む、請求項31に記載のシステム。
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