JP2017529047A - ワイヤレス給電のための周波数分割多重 - Google Patents

ワイヤレス給電のための周波数分割多重 Download PDF

Info

Publication number
JP2017529047A
JP2017529047A JP2017514537A JP2017514537A JP2017529047A JP 2017529047 A JP2017529047 A JP 2017529047A JP 2017514537 A JP2017514537 A JP 2017514537A JP 2017514537 A JP2017514537 A JP 2017514537A JP 2017529047 A JP2017529047 A JP 2017529047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide probe
surface waveguide
frequency
wave
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017514537A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェームス エフ. コルム、
ジェームス エフ. コルム、
ケネス エル. コルム、
ケネス エル. コルム、
バジル エフ. ピンゾーン、
バジル エフ. ピンゾーン、
マイケル ジェー. ダウレリオ、
マイケル ジェー. ダウレリオ、
Original Assignee
シーピージー テクノロジーズ、 エルエルシー
シーピージー テクノロジーズ、 エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シーピージー テクノロジーズ、 エルエルシー, シーピージー テクノロジーズ、 エルエルシー filed Critical シーピージー テクノロジーズ、 エルエルシー
Publication of JP2017529047A publication Critical patent/JP2017529047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/20Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using microwaves or radio frequency waves
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/52Systems for transmission between fixed stations via waveguides

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

電力を伝達するために誘導表面導波路プローブを用いたワイヤレス給電のための周波数分割多重のための様々な実施形態を開示する。誘導表面導波路プローブは、潜在的に重複するサービスエリアを有して、複数の周波数上で電力を伝達することができる。周波数アジャイルワイヤレス電力受信機は、1つ以上の周波数に同調することができる。コスト、可用性、および/またはその他の情報がワイヤレス電力受信機に提供されてよい。ワイヤレス電力受信機は、電力供給者に電力使用量を報告してもよい。

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2015年9月9日に出願された、「FREQUENCY DIVISION MULTIPLEXING FOR WIRELESS POWER PROVIDERS」と題された、同時係属中の米国特許出願第14/849,246号、および2014年9月11日に出願された、「FREQUENCY DIVISION MULTIPLEXING FOR WIRELESS POWER PROVIDERS」と題された、同時係属中の米国特許仮出願第62/049,232号について優先権を主張する。これらの文献は、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2013年3月7日に出願され、出願番号第13/789,538号が付され、米国特許出願公開第2014/0252886号として2014年9月11日に公開された、「Excitation and Use of Guided Surface Wave Modes on Lossy Media」と題された同時係属中の米国非仮特許出願に関する。この文献は、その全体を、参照により本明細書に組み込む。本出願は、2013年3月7日に出願され、出願番号第13/789,525号が付され、米国特許出願公開第2014/0252865号として2014年9月11日に公開された、「Excitation and Use of Guided Surface Wave Modes on Lossy Media」と題された同時係属中の米国非仮特許出願にも関する。この文献は、その全体を、参照により本明細書に組み込む。本出願はさらに、2014年9月10日に出願され、出願番号第14/483,089号が付された、「Excitation and Use of Guided Surface Wave Modes on Lossy Media」と題された同時係属中の米国非仮特許出願に関する。この文献は、その全体を、参照により本明細書に組み込む。本出願はさらに、2015年6月2日に出願され、出願番号第14/728,507号が付された、「Excitation and Use of Guided Surface Waves」と題された同時係属中の米国非仮特許出願に関する。この文献は、その全体を、参照により本明細書に組み込む。本出願はさらに、2015年6月2日に出願され、出願番号第14/728,492号が付された、「Excitation and Use of Guided Surface Waves」と題された同時係属中の米国非仮特許出願に関する。この文献は、その全体を、参照により本明細書に組み込む。
一世紀以上にわたり、電波によって伝達される信号は、従来のアンテナ構造を使用して発せられる放射場を含んでいた。無線科学とは対照的に、前世紀における電力分配システムは、導電体に沿って誘導されるエネルギーの伝達を含んでいた。無線周波数(RF)と電力伝達との間の区別についてのこの知識が、1900年代初頭から存在していた。
本開示の各実施形態は、ワイヤレス電力供給者(wireless power providers)のための周波数分割多重に関する。ワイヤレス電力供給者は、異なる周波数で電力を伝達でき、受信機は、適切な周波数に同調することにより、ワイヤレス電力供給者のうちの1つ以上からの電力を消費できる。
実施形態の内の一つでは、装置は、陸上媒体に沿って伝わる誘導表面波から電気的エネルギーを取得するように構成される誘導表面波受信構造と、誘導表面波受信構造に結合される電気的負荷であって、電気的負荷は、誘導表面波を生成する誘導表面導波路プローブに結合される励起源における負荷として作用する、電気的負荷と、電気的エネルギーが伝達される周波数を判定し、前記周波数上の電気的エネルギーを受信するように電気的負荷を同調することを少なくとも行うように構成される制御回路とを備える。
制御回路は少なくとも、給電システムに対して、前記周波数における電気的エネルギーにアクセスするための要求を送信するようにさらに構成されてよい。制御回路は少なくとも、給電システムに対して、装置の固有識別子を報告するようにさらに構成されてよい。制御回路は少なくとも、電気的エネルギーが伝達される複数の周波数を判定し、複数の周波数から前記周波数を選択することを行うようにさらに構成されてよい。制御回路は少なくとも、電気的エネルギーが伝達される第2の周波数を判定し、前記周波数の代わりに、または前記周波数に加えて第2の周波数上の電気的エネルギーを受信するよう電気的負荷を再同調することを行うようにさらに構成されてよい。制御回路は少なくとも、装置が行う周波数走査に少なくとも部分的に基づいて前記周波数を判定することを行うようにさらに構成されてよい。制御回路は少なくとも、電気的負荷が消費した電気的エネルギーを監視し、給電システムに対して、電力使用量指標を報告することを行うようにさらに構成されてよい。制御回路はさらに、誘導表面波上で変調されたデータを受信可能であってよい。
本装置は、電気的負荷を変調することによって、データ信号を誘導表面導波路プローブに伝達するように構成される負荷変調器をさらに備えてよい。制御回路は、ネットワークを介して給電システムにデータを伝達するようにさらに構成されてよい。制御回路は少なくとも、前記周波数を介した電力消費に関連するコストを示すコストデータを受信し、前記周波数を介した電気的エネルギーの可用性を示す可用性データを受信し、コストデータと可用性データとに少なくとも部分的に基づいて前記周波数を判定すること行うようにさらに構成されてよい。制御回路は少なくとも、装置の現在位置を判定し、誘導表面導波路プローブの位置と、電気的エネルギーを伝達するために誘導表面導波路プローブが使用する対応する周波数とを示すデータを受信し、装置の現在位置と、誘導表面導波路プローブの位置と、電気的エネルギーを伝達するために誘導表面導波路プローブが使用する対応する周波数とに少なくとも部分的に基づいて前記周波数を判定することを行うようにさらに構成されてよい。
別の実施形態では、装置は、第1の周波数上で電気的エネルギーを伝達するように構成される第1の誘導表面導波路プローブであって、第1の誘導表面導波路プローブは、第1のサービスエリアを有する、第1の誘導表面導波路プローブと、第2の周波数上で電気的エネルギーを伝達するように構成される第2の誘導表面導波路プローブであって、第1の誘導表面導波路プローブは、第2のサービスエリアを有する、第2の誘導表面導波路プローブとを備え、第1のサービスエリアは、重複サービスエリアにおいて第2のサービスエリアと重なる。本装置は、重複サービスエリアに配置されるワイヤレス電力受信機システムをさらに備えてよく、ワイヤレス電力受信機システムは、第1の誘導表面導波路プローブが伝達した電気的エネルギーまたは第2の誘導表面導波路プローブが伝達した電気的エネルギーを選択的に受信可能である。
第1のサービスエリアは、第2のサービスエリアとはサイズが異なっていてよい。第1の誘導表面導波路プローブおよび第2の誘導表面導波路プローブはそれぞれ、損失性導電性媒体に複素ブルースター角(θi、B)で入射する入射波面を合成する、少なくとも1つの場を生じるように構成された、損失性導電性媒体の上方に位置を上げて配置されたそれぞれの帯電端子を備え得る。それぞれの帯電端子は、複数の帯電端子のうちの1つとすることができる。本装置は、それぞれの帯電端子に電気的に結合されたそれぞれの給電ネットワークをさらに備えることができ、この給電ネットワークは、第1の誘導表面導波路プローブまたは第2の誘導表面導波路プローブのうちの対応する1つの近位の損失性導電性媒体と関連付けられた複素ブルースター入射角(θi、B)と関連付けられたウェーブチルト角度(Ψ)に整合する位相遅れ(Φ)を提供する。
別の実施形態では、方法は、プロセッサとメモリとを備えるコンピューティングデバイスにより、ワイヤレス電力受信機から電気的エネルギーを消費する要求を受信し、コンピューティングデバイスにより、複数の電力供給者のうちの特定の電力供給者が、要求へのサービスに利用可能な容量を有することを判定し、コンピューティングデバイスにより、ワイヤレス電力受信機に指示して、特定の電力供給者が誘導表面導波路プローブを介して電気的エネルギーを伝達する、対応する電力伝達周波数に同調させることを含む。本方法は、コンピューティングデバイスを介して、ワイヤレス電力受信機に対して、特定の電力供給者に関連する電力コスト情報を送信することをさらに含んでよい。
本開示の他のシステム、方法、特徴、および利点が、以下の図面および詳細な説明を吟味すれば、当業者に明らかになることになるか、明らかになる。そのような追加のシステム、方法、特徴、および利点のすべてが、本記載の範囲内に含まれ、本開示の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
さらに、記載された実施形態のすべての任意選択的および好ましい特徴および変更は、本明細書に教示された開示のすべての態様に使用できる。さらに、従属請求項の個別の特徴、ならびに、記載された実施形態のすべての任意選択的および好ましい特徴および変更は、相互に組み合わせることが可能であるか、置き換えが可能である。
本開示の多くの態様が、以下の図面を参照することにより、よりよく理解され得る。各図面の要素は必ずしも正確な縮尺ではなく、本開示の原理を明確に示すことに主眼が置かれている。さらに、図面では、同様の参照符号は、いくつかの図を通して、対応する部品を示している。
誘導電磁場および放射電磁場に関する、距離の関数としての場の強度を示すチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面波の伝達のために採用された2つの領域を有する伝播界面を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図2の伝播界面に関して配置された誘導表面導波路プローブを示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、一次ハンケル関数の近傍漸近線および遠方漸近線の大きさの例のプロットを示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって合成された電場の複素入射角を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって合成された電場の複素入射角を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図5Aの電場がブルースター角で損失性導電性媒体と交差する位置に対する帯電端子の高さの影響を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る誘導表面導波路プローブの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図3および図7の誘導表面導波路プローブの、等価の像平面モデルの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図3および図7の誘導表面導波路プローブの、等価の像平面モデルの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図3および図7の誘導表面導波路プローブの、等価の像平面モデルの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図8Bの誘導表面導波路プローブの、等価の像平面モデルの、単一ワイヤの伝達線および基本的な伝達線のモデルの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図8Cの誘導表面導波路プローブの、等価の像平面モデルの、単一ワイヤの伝達線および基本的な伝達線のモデルの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、損失性導電性媒体の表面に沿って誘導表面波を発するための、図3および7の誘導表面導波路プローブの調整の例を示すフローチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る、図3および7の誘導表面導波路プローブの、ウェーブチルトの角度と位相遅れとの間の関係の例を示すプロットである。 本開示の様々な実施形態に係る誘導表面導波路プローブの例を示す図である。 本開示の様々な実施形態において、誘導表面導波モードを整合させるために、合成された電場が、ハンケル交差距離において複素ブルースター角で入射する様子を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図12の誘導表面導波路プローブの例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る誘導表面導波路プローブの、帯電端子Tの位相遅れ(Φ)の虚数部分と実数部分との例のプロットを含む図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図14の誘導表面導波路プローブの概略図である。 本開示の様々な実施形態に係る誘導表面導波路プローブの例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、図16の誘導表面導波路プローブの例を線図で示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形式で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る受信構造の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形式で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る受信構造の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形式で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る受信構造の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、受信構造の調整の例を示すフローチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形式で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る追加の受信構造の例を示す図である。 本開示の各実施形態に関して使用される、様々な概略的シンボルの例の図である。 本開示の各実施形態に関して使用される、様々な概略的シンボルの例の図である。 本開示の各実施形態に関して使用される、様々な概略的シンボルの例の図である。 本開示の各実施形態に関して使用される、様々な概略的シンボルの例の図である。 本開示の各実施形態に関して使用される、様々な概略的シンボルの例の図である。 本開示の様々な実施形態に係る複数のワイヤレス電力供給者のサービスを受ける地理的領域の一例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信機システムの一例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係るネットワーク環境を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信機システムの一例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信機システムの一例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係るワイヤレス電力供給者を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る給電システムの各部の動作の例を提供するフローチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る給電システムの各部の動作の例を提供するフローチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る、図22の受信機システムの一部の動作の一例を提供するフローチャートである。 本開示の一実施形態に係る給電システムの概略的なブロック図である。 本開示の一実施形態に係る電力計の概略的なブロック図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信回路の一例の図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信回路の一例の図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信回路の一例の図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信回路の一例の図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信回路の一例の図である。 本開示の様々な実施形態に係る受信回路の機能の一例を示すフローチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形態で伝達されたエネルギーを受信するために採用され得る可変周波数受信機の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る可変周波数受信機の各部として実装された機能の一例を示すフローチャートである。 本開示の様々な実施形態に係る、図38の誘導表面波受信構造で採用される処理回路の一説明例を提供する概略的なブロック図である。 本開示の様々な実施形態に係る、復調要素を有する誘導表面導波路プローブを有する伝送器を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形態で伝達されたエネルギーを受信し、受信したエネルギーを取り出す電気的負荷を変調するために採用され得る誘導表面波受信構造の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形態で伝達されたエネルギーを受信し、受信したエネルギーを取り出す電気的負荷を変調するために採用され得る誘導表面波受信構造の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブによって発せられた誘導表面波の形態で伝達されたエネルギーを受信し、受信したエネルギーを取り出す電気的負荷を変調するために採用され得る誘導表面波受信構造の例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、取り出した電気的負荷を変調する受信回路に通信可能に結合される誘導表面導波路プローブの電流計が検出した電流の波形例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、取り出した電気的負荷を変調する受信回路に通信可能に結合される誘導表面導波路プローブの電流計が検出した電流の波形例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、取り出した電気的負荷を変調する受信回路に通信可能に結合される誘導表面導波路プローブの電流計が検出した電流の波形例を示す図である。 本開示の様々な実施形態に係る、受信回路と誘導表面導波路プローブとの一部の動作の一例を示すフローチャートである。
初めに、以下に続く概念の説明を明確にするために、いくつかの用語を定義する。第1に、本明細書で意図するように、放射(radiated)電磁場と誘導(guided)電磁場とを明確に区別する。
本明細書で意図するように、放射電磁場には、導波路に束縛されていない波の形式で発生源構造から発せられた電磁エネルギーが含まれている。たとえば、放射電磁場は概して、アンテナなどの電気的構造を離れ、大気または他の媒体を通って伝播し、いずれの導波路構造にも束縛されない場である。放射電磁波がアンテナなどの電気的構造を離れると、電磁波は、発生源が動作し続けているかに関わらず、その発生源とは独立して、電磁波が消散するまで伝播媒体(空気など)内を伝播し続ける。電磁波は、一旦放射されると遮断されない限り復元不可能であり、放射電磁波に固有のエネルギーは遮断されない場合に永遠に失われる。アンテナなどの電気的構造は、構造損失抵抗に対する放射抵抗の比を最大化することにより、電磁場を放射するように設計されている。放射エネルギーは空間に広がり、受信機が存在するかに関わらず、失われる。放射場のエネルギー密度は、幾何学的広がりに起因する距離の関数である。したがって、本明細書において使用されるすべての形式の「放射(radiate)」との用語は、この形式の電磁気伝播に関する。
誘導電磁場は、異なる電磁的特性を有する媒体間の境界内または境界付近でそのエネルギーが凝縮された伝播電磁波である。この意味で、誘導電磁場は、導波路に束縛された電磁場であり、導波路を流れる電流によって搬送されるものとして特徴付けられてもよい。誘導電磁波において搬送されたエネルギーを受信および/または消散する負荷がない場合、誘導媒体の導電性により消散されたエネルギーを除き、エネルギーは失われない。別の言い方をすると、誘導電磁波に対して負荷がない場合、エネルギーは消費されない。したがって、誘導電磁場を生成する生成器または他の発生源は、負荷抵抗が存在しない限り、実際の力を送ることはない。このため、そのような生成器または他の発生源は基本的に、負荷が与えられるまでアイドリング状態で動作する。このことは、電気的負荷が存在しない電力線にわたって伝達される60ヘルツの電磁波を発生する生成器を動作させることと同質である。誘導電磁場または誘導電磁波は、「伝達線モード」と呼ばれるものに等しいことに留意されたい。このことは、放射波を発生させるために実際の電力がすべての時点で供給される放射電磁波と相違する。放射電磁波とは異なり、誘導電磁エネルギーは、エネルギー源を停止した後に、有限の長さの導波路に沿って伝播し続けることはない。したがって、本明細書において使用されるすべての形式の「誘導(guide)」との用語は、この形式の電磁気伝播に関する。
ここで図1を参照すると、放射電磁場と誘導電磁場との間の差異をさらに示すために、ボルト/メートルでの任意の基準を超えるデシベル(dB)での場の強度が、対数−dBのプロット上のキロメートル単位での距離の関数としてグラフ100に示されている。図1のグラフ100は、誘導電磁場の場の強度を距離の関数として示す、誘導場の強度曲線103を示している。この誘導場の強度曲線103は基本的に、伝達線モードと同じである。図1のグラフ100は、放射電磁場の場の強度を距離の関数として示す、放射場の強度曲線106も示している。
誘導波と放射の伝播にそれぞれ対応する曲線103と106との形状が重要である。放射場の強度曲線106は、幾何学的に減少しており(1/d、ここで、dは距離である)、このことは、対数−対数スケール上に直線で示されている。一方、誘導場の強度曲線103は、e−αd/√dの特徴的な指数関数的減衰を有し、対数−対数スケール上で特有の屈曲部109を示している。誘導場の強度曲線103と放射場の強度曲線106とは、点112で交差している。この交差は、交差距離において生じる。交差点112における交差距離より短い距離においては、誘導電磁場の場の強度がほとんどの位置において放射電磁場の場の強度よりも著しく大きい。交差距離よりも長い距離においては、これとは反対になる。したがって、誘導場の強度曲線103と放射場の強度曲線106とはさらに、誘導電磁場と放射電磁場との間の根本的な伝播の差異を示している。誘導電磁場と放射電磁場との間の差異の簡単な説明については、Milligan,T.,Modern Antenna Design,McGraw−Hill,1st Edition,1985,pp.8−9を参照し、その全体を参照により本明細書に組み込む。
上述の、放射電磁波と誘導電磁波との間の差異は、容易に定式化して厳密な議論に基づかせることが可能である。同一の線形偏微分方程式、即ち、波動方程式から、2つの一般解が問題に課される境界条件から解析的に導かれる。波動方程式に関するグリーン関数は、それ自体が、放射波の性質と誘導波の性質との間の差異を含んでいる。
空の空間において、波動方程式は、その固有関数が、複素波数平面上で固有値の連続スペクトルを有する、微分演算子である。この横電磁場(TEM場)は、放射場と呼ばれ、その伝播場は「ヘルツ波」と呼ばれる。しかし、導電性の境界が存在する場合、波動方程式と境界条件とを合わせると、数学的に、連続スペクトルと離散スペクトルとが合わさって構成された波数のスペクトル表現に繋がる。このため、Sommerfeld,A.,「Uber die Ausbreitung der Wellen in der Drahtlosen Telegraphie」,Annalen der Physik,Vol.28,1909,pp.665−736を参照する。Partial Differential Equations in Physics − Lectures on Theoretical Physics、Volume VI,Academic Press,1949,pp.236−289,295−296のChapter 6に発表されたSommerfeld,A.「Problems of Radio」、Collin,R.E.,「Hertzian Dipole Radiating Over a Lossy Earth or Sea:Some Early and Late 20th Century Controversies」,IEEE Antennas and Propagation Magazine,Vol.46,No.2,April 2004,pp.64−79、ならびに、Reich,H.J.,Ordnung,P.F,Krauss,H.L.,およびSkalnik,J.G.,Microwave Theory and Techniques, Van Nostrand,1953,pp.291−293をも参照されたい。これら参考文献の各々は、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
「地上波」との用語と、「表面波」との用語とは、2つの明確に異なる物理的伝播現象を示す。表面波は、平面波スペクトルの離散成分を生じる特定の極から解析的に生じる。たとえば、Cullen,A.L.による「The Excitation of Plane Surface Waves」(Proceedings of the IEE (British),Vol.101,Part IV,August 1954,pp.225−235)を参照されたい。この文脈では、表面波は誘導表面波であると考えられている。表面波(Zenneck−Sommerfeldの誘導波の意味)は、物理的かつ数学的に、(無線放送においてよく知られる)地上波(Weyl−Norton−FCCの意味)と同じものではない。これら2つの伝播メカニズムは、複素平面上における固有値スペクトルの異なるタイプ(連続または離散)の励起から生じる。誘導表面波の場の強度は、図1の曲線103によって示すように、距離とともに指数関数的に減衰する(これは、損失性導波路内の伝播に類似している)。また、球状に伝播し、固有値の連続値を有し、図1の曲線106によって示すように幾何学的に減少し、分枝切断積分に起因する、地上波の古典的なヘルツ放射とは対照的に、径方向の伝達線の伝播を示している。「The Surface Wave in Radio Propagation over Plane Earth」(Proceedings of the IRE,Vol.25,No.2,February,1937,pp.219−229)および「The Surface Wave in Radio Transmission」 (Bell Laboratories Record,Vol.15,June 1937,pp.321−324)においてC.R.Burrowsにより試験的に示されたように、垂直アンテナは、地上波を放射するが、誘導表面波は発しない。
上述のことをまとめると、第1に、分枝切断積分に対応する、波数固有値スペクトルの連続部分は、放射場を生成し、第2に、離散スペクトル、および、これに対応する積分路によって囲まれた極から生じる留数の和が、伝播方向と横断する方向において指数関数的に減衰する、非TEMの進行表面波を生成する。そのような表面波は、誘導伝達線モードである。さらなる説明のために、Friedman,B.,Principles and Techniques of Applied Mathematics,Wiley,1956,pp.pp.214,283−286,290,298−300を参照する。
自由空間では、アンテナは、放射場である、波動方程式の連続固有値を励起し、ここでは、EおよびHφが同相で外側に伝播するRFエネルギーは、永遠に失われる。一方、導波路プローブは、離散固有値を励起し、伝達線伝播を生じる。Collin,R.E.,FieldTheory of Guided Waves,McGraw−Hill,1960,pp.453,474−477を参照されたい。そのような理論上の分析により、損失性均質媒体の平面または球面にわたって、開表面誘導波を発生する可能性を示す仮説が提供されてきたが、一世紀を超える間、これを実際に達成するための構造は工学の分野において知られていない。不幸にも、1900年代前半にこのことが明らかになってからは、上に説明した理論分析は、基本的に理論の範囲に留まり、損失性一様媒体の平面または球面にわたって開表面誘導波を生成することを実際に達成するための構造は知られていない。
本開示の様々な実施形態によれば、損失性導電性媒体の表面に沿って誘導表面導波モードに結合した電場を励起するように構成された様々な誘導表面導波路プローブが記載されている。そのような誘導電磁場は、大きさおよび位相が損失性導電性媒体の表面上の誘導表面波モードに、実質的にモード整合している。そのような誘導表面波モードは、Zenneck導波モードとも呼ばれる。本明細書に記載の誘導表面導波路プローブによって励起された結果として得られる場が、損失性導電性媒体の表面上の誘導表面導波モードに、実質的にモード整合しているという事実により、誘導表面波の形態の誘導電磁場は、損失性導電性媒体の表面に沿って発せられる。一実施形態によれば、損失性導電性媒体は、地球などの陸上媒体を含んでいる。
図2を参照すると、Jonathan Zenneckの文献のZenneck,J.,「On the Propagation of Plane Electromagnetic Waves Along a Flat Conducting Surface and their Relation to Wireless Telegraphy」,Annalen der Physik,Serial 4,Vol.23,September 20,1907,pp.846−866に説明されているように、1907年にJonathan Zenneckにより示されたマクスウェル方程式に対する境界値解を検討する際の伝播界面が示されている。図2は、領域1として特定された損失性導電性媒体と、領域2として特定された絶縁体との間の界面に沿って径方向に伝播する波のための円筒座標を示している。領域1は、たとえば、任意の損失性導電性媒体を含み得る。一実施例では、そのような損失性導電性媒体は、地球または他の媒体などの陸上媒体を含み得る。領域2は、領域1と境界面を共有し、領域1とは異なる構成パラメータを有する第2の媒体である。領域2は、たとえば、大気または他の媒体などの任意の絶縁体を含み得る。そのような境界面の反射係数は、たとえば、複素ブルースター角における入射に関してのみゼロになる。Stratton,J.A.,Electromagnetic Theory,McGraw−Hill,1941,p.516を参照されたい。
様々な実施形態によれば、本開示は、領域1を含む損失性導電性媒体の表面上の誘導表面導波モードに実質的にモード整合した電磁場を生成する様々な誘導表面導波路プローブを示す。様々な実施形態によれば、そのような電磁場は、反射がゼロになり得る、損失性導電性媒体の複素ブルースター角における波面入射を実質的に合成する。
さらなる説明のために、ejωtの場の変動を推定し、ρ≠0かつz≧0(zは、領域1の表面に対して直角な垂直座標、ρは、円筒座標における径方向の寸法である)である領域2では、界面に沿う境界条件を満たすマクスウェル方程式の、Zenneckによる閉形式の厳密な解が、以下の電場要素と磁界要素によって表される。

(1)

(2)

(3)
jωtの場の変動を推定し、ρ≠0かつz≧0である領域1では、界面に沿う境界条件を満たすマクスウェル方程式の、Zenneckによる閉じた形式の厳密な解が、以下の電場要素と磁界要素によって表される。

(4)

(5)

(6)
これらの数式表現において、zは、領域1の表面に対して直角な垂直座標であり、ρは径方向座標であり、H (2)(−jγρ)は、第2種および次数nの複素引数のハンケル関数であり、uは、領域1における正の垂直(z)方向の伝播定数であり、uは、領域2における垂直(z)方向の伝播定数であり、σは領域1の導電性であり、ωは2πfに等しく、ここで、fは励起周波数であり、εは自由空間の誘電率であり、εは領域1の誘電率であり、Aは、供給源によって課される供給源定数であり、γは表面波の径方向伝播定数である。
±z方向の伝播定数は、領域1と領域2との間の界面の上と下とで、波動方程式を分離し、境界条件を課すことによって特定される。これを行うと、領域2において

(7)
が与えられ、領域1において

(8)
が与えられる。
径方向の伝播定数γは、

(9)
によって与えられる。この式は、nが、以下の式で与えられる複素屈折率である、複素数表現である。

(10)
上述の方程式すべてにおいて、

(11)
かつ

(12)
である。ここで、εは、領域1の相対誘電率を含んでおり、σは領域1の導電性であり、εは自由空間の誘電率であり、μは自由空間の透磁性を含んでいる。したがって、発生した表面波は、界面に平行に伝播し、界面に垂直に、指数関数的に減衰する。このことは、消散として知られている。
したがって、方程式(1)〜(3)は、円筒状に対称であり、径方向に伝播する導波モードであると見なすことができる。Barlow,H.M.,およびBrown,J.,Radio Surface Waves,Oxford University Press,1962,pp.10−12,29−33を参照されたい。本開示は、この「開境界」導波モードを励起する構造を詳述する。具体的には、様々な実施形態によれば、誘導表面導波路プローブには、電圧および/または電流が供給され、領域2と領域1との間の境界面に関して配置された、適切なサイズの帯電端子が設けられている。このことは、図3を参照することにより、よりよく理解されるであろう。図3は、損失性導電性媒体203によって与えられた平面に対して直角である垂直軸zに沿って、損失性導電性媒体203(たとえば、地球)上に位置を上げて配置された帯電端子Tを含む誘導表面導波路プローブ200aの例を示している。損失性導電性媒体203は領域1を形成しており、第2の媒体206は領域2を形成し、境界面を損失性導電性媒体203と共有している。
一実施形態によれば、損失性導電性媒体203は、惑星である地球などの陸上媒体を含み得る。このために、そのような陸上媒体は、自然のものであるか人工のものであるかに関わらず、その上に含まれるすべての構造または構成を含んでいる。たとえば、そのような陸上媒体は、我々の惑星を形成する、岩、土、砂、淡水、海水、木、植物などの自然の要素、および他のすべての自然の要素を含み得る。さらに、そのような陸上媒体は、コンクリート、アスファルト、建築材料、および他の人工の材料などの人工の要素を含み得る。他の実施形態では、損失性導電性媒体203は、自然に発生するか人工であるかに関わらず、地球とは別のいくつかの媒体を含み得る。他の実施形態では、損失性導電性媒体203は、自動車、航空機、人工材料(合板、プラスチックシート、もしくは他の材料など)、または他の媒体などの、人工の表面および構造などの他の媒体を含み得る。
損失性導電性媒体203が陸上媒体または地球を含んでいる場合では、第2の媒体206は、地上の大気を含み得る。そのように、大気は、地球の大気を形成する空気および他の要素を含む「大気媒体」と呼ばれ得る。さらに、第2の媒体206は、損失性導電性媒体203に関係する他の媒体を含み得ることが可能である。
誘導表面導波路プローブ200aは、励起源212を帯電端子Tに、たとえば垂直供給線導体を介して結合する給電ネットワーク209を含んでいる。様々な実施形態によれば、電荷Qが帯電端子Tに印加されて、特定の瞬間に端子Tに印加された電圧に基づき、電場を合成する。電場(E)の入射角(θ)に応じて、電場を、領域1を含む損失性導電性媒体203の表面上の誘導表面導波モードに実質的にモード整合させることが可能である。
方程式(1)〜(6)の、Zenneckの閉じた形態の解を考慮することにより、領域1と領域2との間のLeontovichインピーダンスの境界条件を以下のように示すことができる。

(13)

方程式(13)は、方程式(1)〜(3)に特定された電場および磁界が、境界面に沿っての径方向表面電流密度になる場合があることを示している。ここで、径方向表面電流密度は、以下の式によって特定することができる。

(14)
ここで、Aは定数である。
さらに、誘導表面導波路プローブ200(ρ<<λに関する)の近傍では、上の方程式(14)が以下のような振る舞いを示すことに留意されたい。

(15)
マイナス記号は、電源電流(I)が、図3に示すように、垂直方向に上方に流れる場合、「近傍の(close−in)」接地電流が径方向内側に流れることを意味している。Hφの「近傍」に整合する場により、以下を導出することができる。

(16)
ここで、方程式(1)〜(6)および(14)において、q=Cである。したがって、方程式(14)の径方向表面電流密度は、以下のように言い換えることができる。

(17)
方程式(1)〜(6)および(17)によって表される場は、地上波の伝播に関連付けられた放射場ではなく、損失性界面に束縛された伝達線モードの性質を有している。Barlow,H.M.,およびBrown,J.,Radio Surface Waves,Oxford University Press,1962,pp.1−5を参照されたい。
ここで、方程式(1)〜(6)および(17)に使用されたハンケル関数の性質の再検討をこれら波動方程式の解について行う。第1種および第2種、ならびに次数nのハンケル関数が、第1種および第2種の標準ベッセル関数の複素数結合として規定されることが分かる。

(18)
および

(19)
これら関数は、径方向内側に伝播する円筒状の波(H (1))と、径方向外側に伝播する円筒状の波(H (2))とをそれぞれ示している。この規定は、e±jx=cosx±jsinxの関係に相似している。たとえば、Harrington,R.F.,Time−Harmonic Fields,McGraw−Hill,1961,pp.460−463を参照されたい。
(2)(kρρ)が外に向かう波であることは、その独立変数を大きくした場合にJ(x)およびN(x)の級数定義から直接得られる漸近挙動から確認できる。誘導表面導波路プローブの遠方において、

(20a)
となり、この式は、ejωtで乗算すると、空間的変位を1/√ρとしたej(ωt−kρ)の形式の、外側に伝播する円筒状の波である。一次解(n=1)は、方程式(20a)から導かれ、以下の式を得る。

(20b)
誘導表面導波路プローブ(ρ<<λに関する)の近傍では、第2種の1次ハンケル関数が以下のように振る舞う。

(21)
これら漸近的表現は複素数であることに留意されたい。xが実数である場合、方程式(20b)および(21)は、位相が、45度、または等価的にはλ/8の、余分な位相進行または「位相の増大(phase boost)」に対応する√jだけ異なる。第2種の一次ハンケル関数の近傍または遠方漸近線は、距離ρ=Rにおいて大きさが等しくなるハンケル「交差点」または遷移点を有している。
したがって、ハンケル交差点を超えると、ハンケル関数の「遠方」表現が「近傍」表現を圧倒している。ハンケル交差点までの距離(すなわち、ハンケル交差距離)は、方程式(20b)および(21)を、−jγρにおいて等式で結び、これをRについて解くことにより得ることができる。x=σ/ωεでは、遠方および近傍のハンケル関数漸近線が周波数に依存しており、ハンケル交差点が、周波数が低下するに従い、外側に移動することを見て取ることができる。ハンケル関数の漸近線は、損失性導電性媒体の導電性(σ)が変化するのに応じても変化する場合があることにも留意されたい。たとえば、土の導電性は、天候条件の変化に応じて変化し得る。
図4を参照すると、動作周波数1850kHzにおける、導電性σ=0.010mhos/m、相対誘電率ε=15の領域1に関する、方程式(20b)および(21)の一次ハンケル関数の大きさのプロットの例が示されている。曲線115は、方程式(20b)の遠方の漸近線の大きさであり、曲線118は、方程式(21)の近傍の漸近線の大きさである。ハンケル交差点121は、R=54フィートの距離で生じている。大きさが等しい一方、ハンケル交差点121において、2つの漸近線間に位相のオフセットが存在している。ハンケル交差距離が、動作周波数の波長よりかなり小さいことも見て取ることができる。
領域2におけるZenneckの閉形式の解の、方程式(2)および(3)によって与えられた電場成分を考慮すると、EとEρとの比は漸近的に、以下のようになることを見て取ることができる。

(22)
ここで、nは方程式(10)の複素屈折率であり、θは電場の入射角である。さらに、方程式(3)のモード整合電場の垂直成分は、漸近的に以下のようになる。

(23)
この式は、端子の電圧における、上昇させた帯電端子の静電容量の絶縁された要素の自由電荷に線形的に比例している。すなわち、qfree=Cfree×Vである。
たとえば、図3の位置を上げて配置した帯電端子Tの高さHは、帯電端子Tの自由電荷の量に影響する。帯電端子Tが領域1の地面に近い場合、端子上の電荷Qの多くは、「拘束」されている。帯電端子Tが位置を上げて配置されているため、拘束された電荷は、帯電端子Tが、絶縁された電荷のほぼすべてが自由になる高さに達するまで低減される。
帯電端子Tのための静電容量の高さが増大することの利点は、位置を上げて配置した帯電端子Tの電荷が地面からさらに除去され、自由電荷qfreeの量が増大して、エネルギーを誘導表面導波モードに結合することになることである。帯電端子Tが地面から離れるように移動するにつれて、電荷の分布は、端子の表面の周りにより一様に分布されるようになる。自由電荷の量は、帯電端子Tの自己容量に関連する。
たとえば、球状端子の静電容量は、地面上の物理的高さの関数として表すことができる。完全な地面の上の物理的高さhにおける球の静電容量は、以下により与えられる。

(24)
ここで、球の直径は2aであり、また、M=a/2hであり、hは球状端子の高さである。端子の高さhの増大により、帯電端子の静電容量Cが低減されることを見て取ることができる。直径の約4倍(4D=8a)以上の高さに帯電端子Tを配置することにより、球状端子の周りで電荷の分布はほぼ一様となり、これにより、誘導表面導波モードへの結合が向上され得ることが示され得る。
十分に絶縁された端子の場合では、導電性の球の自己容量は、C=4πεaによって近似することができる。ここで、aはメートル単位での球の半径である。ディスクの自己容量は、C=8εaによって近似することができる。ここで、aは、メートル単位でのディスクの半径である。帯電端子Tは、球、ディスク、円筒、円錐、トーラス、フード、1つまたは複数のリング、または、任意の他の無作為に選ばれた形状または形状の組合せなどの任意の形状を含むことができる。帯電端子Tの位置決めのために同等の球の直径を特定して、これを使用することができる。
このことは、図3の例を参照してさらに理解することができる。ここで、帯電端子Tは、損失性導電性媒体203上のh=Hの物理的高さに配置されている。「拘束された」電荷の影響を低減するために、帯電端子Tは、帯電端子Tの球の直径(または同等の球の直径)の少なくとも4倍の物理的高さに配置されて、拘束された電荷の影響を低減することができる。
次に図5Aを参照すると、図3の帯電端子T上の高められた電荷Qによって生成された電場の光線光学的解釈が示されている。光学系のように、入射電場の反射を最小化することにより、損失性導電性媒体203の誘導表面導波モードに結合したエネルギーを増大および/または最大化することができる。



(25)
ここで、θは、表面法線に対して測定された通常の入射角である。

入射角が以下の場合に、方程式(25)の分子がゼロになることを見て取ることができる。

(26)
ここで、x=σ/ωεである。この複素入射角(θi、B)は、ブルースター角と呼ばれる。再び方程式(22)を参照すると、同じ複素ブルースター角(θi、B)の関係が、方程式(22)と方程式(26)との両方に存在することを見て取ることができる。
図5Aに示されているように、電場ベクトルEは、入射面に対して平行に偏光された、非一様入射平面波として示すことができる。電場ベクトルEは、以下のように、個別の水平成分と垂直成分とから構成することができる。

(27)
幾何学的に、図5Aに示すものは、電場ベクトルEは以下によって与えられ得ることを示唆している。

(28a)
および

(28b)
このことは、場の比が以下であることを意味している。

(29)
「ウェーブチルト」と呼ばれる、一般化されたパラメータWは、本明細書において、以下によって与えられる、垂直電場成分に対する、水平電場成分の比として示されている。

(30a)
または

(30b)
これらは、複素数であり、大きさと位相との両方を有している。領域2の電磁波に関して、ウェーブチルトの角度(Ψ)は、領域1との境界面における波面の法線と、境界面の接線との間の角度に等しい。このことは、径方向の円筒状の誘導表面波に関する電磁波の等位相表面およびその法線を示す、図5Bからより容易に見て取ることができる。完全導体との境界面(z=0)においては、波面の法線は、境界面の接線に平行であり、W=0となる。しかし、損失性誘電体の場合、波面の法線がz=0における境界面の接線と平行ではないためにウェーブチルトWが存在する。
方程式(30b)を誘導表面波に適用すると、以下の式が与えられる。

(31)
複素ブルースター角(θi、B)に等しい入射角では、方程式(25)のフレネルの反射係数は、以下に示すようにゼロになる。

(32)
方程式(22)の複素数の場の比を調整することにより、反射が低減されるか除去される複素角で入射するように入射場を合成することができる。この比をn=√(ε−jx)として確立することにより、合成された電場が複素ブルースター角で入射する結果となり、反射はゼロになる。
電気的に有効な高さの概念が、誘導表面導波路プローブ200により複素入射角を有する電場を合成することに関してさらなる洞察を与えることができる。電気的に有効な高さ(heff)は、hの物理的高さ(または長さ)の単極に関して、以下のように規定されている。

(33)
この表現が、構造に沿う発生源の分布の大きさおよび位相に基づくため、有効高さ(または長さ)は、通常は複素数である。構造の分布電流I(z)の積分が、構造の物理的高さ(h)にわたって実施され、構造の基底(または入力)を通って上方に流れる接地電流(I)に正規化される。構造に沿った分布電流は、以下によって示すことができる。

(34)
ここで、βは、構造上を伝播する電流の伝播因子である。図3の例では、Iは、誘導表面導波路プローブ200aの垂直構造に沿った分布電流である。
たとえば、構造の底部の低損失コイル(たとえば螺旋コイル)、および、コイルと帯電端子Tとの間に接続された垂直供給線導体を含む給電ネットワーク209を考慮する。コイル(または螺旋遅れ線)に起因する位相遅れは、θ=βであり、lは物理的長さであり、以下は伝播因子である。

(35)
ここで、Vは構造上の速度因子であり、λは供給周波数における波長であり、λは、速度因子Vの結果としての伝播波長である。位相遅れは、接地(杭)電流Iに対して測定される。
さらに、垂直供給線導体の長さlに沿う空間的な位相遅れは、θ=βによって与えられ得る。ここで、βは、垂直供給線導体に関する伝播位相定数である。いくつかの実施態様では、空間的位相遅れは、θ=βによって近似してもよい。この理由は、誘導表面導波路プローブ200aの物理的高さhと、垂直供給線導体の長さlとの間の差が、供給周波数(λ)において、波長よりもかなり小さいためである。結果として、コイルと垂直供給線導体とを通しての総位相遅れはΦ=θであり、物理的構造の底部からコイルの頂部へと供給される電流は以下のようになる。

(36)
ここで、総位相遅れΦは、接地(杭)電流Iに対して測定される。結果として、誘導表面導波路プローブ200の電気的に有効な高さは、以下によって近似され得る。

(37)
これは、物理的高さがh<<λの場合に関する。Φの角度(または位相シフト)における単極の複素有効高さheff=hは、供給される場を誘導表面導波モードに整合させるとともに、誘導表面波が損失性導電性媒体203上で発せられるように、調整することができる。
図5Aの例では、光線光学が、ハンケル交差距離(R)121において複素ブルースター角(θi、B)で入射する入射電場(E)の複素角度三角法を示すために使用されている。方程式(26)から想起されるのは、損失性導電性媒体に関して、ブルースター角が複素数であり、以下によって特定されることである。

(38)
電気的に、幾何学的パラメータは、以下により、帯電端子Tの電気的に有効な高さ(heff)によって関連付けられる。

(39)
ここで、ψi、B=(π/2)−θi、Bは、損失性導電性媒体の表面から測定されたブルースター角である。誘導表面導波モードに結合するために、ハンケル交差距離における電場のウェーブチルトは、電気的に有効な高さとハンケル交差距離との比として表され得る。

(40)
物理的高さ(h)とハンケル交差距離(R)との両方が実量であるため、ハンケル交差距離(R)における所望の誘導表面ウェーブチルトの角度(Ψ)は、複素有効高さ(heff)の位相(Φ)に等しい。このことは、コイルの供給点における位相、そしてひいては、方程式(37)の位相シフトを変化させることにより、複素有効高さの位相Φが、ハンケル交差点121における誘導表面導波モードのウェーブチルトの角度Ψに整合する(Φ=Ψ)ように操作され得ることを示している。
図5Aでは、直角三角形が、損失性導電性媒体表面に沿う長さRの隣接する辺、および、Rにおけるハンケル交差点121と帯電端子Tの中心との間に延びる光線124と、ハンケル交差点121と帯電端子Tとの間の損失性導電性媒体表面127と、の間で測定された複素ブルースター角ψi、Bを有して示されている。物理的高さhに位置し、適切な位相遅れΦを有する電荷で励起された帯電端子Tにより、結果として得られる電場は、ハンケル交差距離Rおよびブルースター角で損失性導電性媒体境界面に入射する。これら条件下で、誘導表面導波モードは、反射なしで、または実質的に無視できる反射で励起され得る。
帯電端子Tの物理的高さを、有効高さ(heff)の位相シフトΦを変化させることなく低減した場合、誘導表面導波路プローブ200からの距離が減少された位置において、ブルースター角で損失性導電性媒体203と交差する電場が結果として得られる。図6は、帯電端子Tの物理的高さを低減することが、電場がブルースター角において入射する距離に与える影響を図示している。高さがhからhを通してhへと低減されるにつれて、電場がブルースター角で損失性導電性媒体(たとえば、地球)と交差する点は、帯電端子の位置に近付くように移動する。しかし、方程式(39)が示すように、帯電端子Tの高さH(図3)は、ハンケル関数の遠方成分を励起するために、物理的高さ(h)以上であるものとする。帯電端子Tが有効高さ(heff)またはそれより高い位置に配置されている場合、損失性導電性媒体203は、図5Aに示すように、ハンケル交差距離(R)121において、またはこの距離を超えて、入射ブルースター角(ψi、B=(π/w)−θi、B)において照射され得る。帯電端子T上に拘束された電荷を低減するか最小化するために、高さは、上述のように、帯電端子Tの球の直径(または同等の球の直径)の少なくとも4倍であるものとする。
誘導表面導波路プローブ200は、損失性導電性媒体203の表面に複素ブルースター角で照射する波に対応するウェーブチルトを有する電場を確立するように構成することができ、それにより、Rのハンケル交差点121における(またはそれを越える)誘導表面波モードに実質的にモード整合させることにより、径方向表面電流を励起する。
図7を参照すると、帯電端子Tを含む誘導表面導波路プローブ200bが図示されている。AC源(交流電源)212は、誘導表面導波路プローブ200bに、たとえば螺旋コイルなどのコイル215を備えた給電ネットワーク209(図3)を通して結合した、帯電端子Tのための励起源として作用する。他の実施態様では、AC源212は、一次コイルを通してコイル215に誘導的に結合され得る。いくつかの実施形態では、AC源212のコイル215への結合を向上および/または最大化するためにインピーダンス整合ネットワークを含めてもよい。
図7に示すように、誘導表面導波路プローブ200bは、損失性導電性媒体203によって与えられた面に対してほぼ直角である垂直軸zに沿って配置された上方の帯電端子T(たとえば、高さhの球)を含み得る。第2の媒体206は、損失性導電性媒体203の上に位置している。帯電端子Tは、自己容量Cを有している。動作時には、電荷Qが、所定の時間に端子Tに印加された電圧に基づき、端子Tに印加される。
図7の例では、コイル215は、第1の端部で接地杭218に結合し、垂直供給線導体221を介して帯電端子Tに結合している。いくつかの実施態様では、図7に示すように、帯電端子Tへのコイルの接続は、コイル215のタップ224を使用して調整され得る。コイル215は、コイル215の下方部分において、タップ227を通してAC源212によって動作周波数で通電され得る。他の実施態様では、AC源212は、一次コイルを通してコイル215に誘導的に結合され得る。
誘導表面導波路プローブ200の構成および調整は、伝達周波数、損失性導電性媒体(たとえば、土の導電性σおよび相対誘電率ε)の条件、ならびに、帯電端子Tのサイズなどの様々な作動条件に基づいている。屈折率は、方程式(10)および(11)から、以下のように計算することができる。

(41)
ここで、x=σ/ωεであり、ω=2πfである。導電性σおよび相対誘電率εは、損失性導電性媒体203の試験測定を通して特定され得る。直角表面から測定される複素ブルースター角(θi、B)も、方程式(26)から以下のように特定され得る。

(42)
または、図5Aに示すように、その表面から、以下のように測定される。

(43)
ハンケル交差距離におけるウェーブチルト(WRx)も、方程式(40)を使用して見出され得る。
ハンケル交差距離も、図4によって示されるように、方程式(20b)および(21)の大きさを−jγρに関して等しくし、Rに関して解くことによって見出され得る。このため、電気的に有効な高さは、ハンケル交差距離および複素ブルースター角を使用して、方程式(39)から以下のように特定され得る。

(44)
方程式(44)から見て取ることができるように、複素有効高さ(heff)は、帯電端子Tの物理的高さ(h)に関連付けられた大きさと、ハンケル交差距離(R)におけるウェーブチルトの角度(Ψ)に関連付けられることになる位相遅れ(Φ)とを含んでいる。これら変数および選択された帯電端子Tの構成により、誘導表面導波路プローブ200の構成を決定することが可能である。
帯電端子Tが物理的高さ(h)またはそれより上に位置していると、給電ネットワーク209(図3)および/または、給電ネットワークを帯電端子Tに接続する垂直供給線は、帯電端子Tの電荷Qの位相(Φ)を、ウェーブチルト(W)の角度(Ψ)に整合するように調整され得る。帯電端子Tのサイズは、端子に印加される電荷Qのための十分に大きい表面を提供するように選択してよい。通常は、帯電端子Tを実施できる程度に大きく形成することが望ましい。帯電端子Tのサイズは、周囲の空気のイオン化を避けるために十分に大きいものとする。周囲の空気のイオン化は、帯電端子の周囲での放電またはスパーキングに繋がり得る。
螺旋状に巻かれたコイルの位相遅れθは、Corum,K.L.およびJ.F.Corum,「RF Coils,Helical Resonators and Voltage Magnification by Coherent Spatial Modes」,Microwave Review,Vol.7,No.2,September 2001,pp.36−45に論じられたように、マクスウェル方程式から特定され得る。この文献は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。H/D>1の螺旋コイルに関して、コイルの長手軸に沿う波の伝播速度(ν)の、光速(c)に対する比、すなわち「速度因子」は、以下によって与えられる。

(45)
ここで、Hは螺旋構造の軸方向の長さ、Dはコイルの直径、Nはコイルの巻き数、s=H/Nは、コイルの隣接する巻回の間隔(または螺旋ピッチ)、λは自由空間の波長である。この関係に基づき、螺旋コイルの電気的長さ、または位相遅れは、以下によって与えられる。

(46)
螺旋が渦巻き状に巻かれているか、短く太い場合、原理は同じであるが、Vおよびθは、試験的測定によって得ることが容易である。螺旋状の伝達線の特性(波)インピーダンスの表示も、以下のように得られる。

(47)
構造の空間的位相遅れθは、垂直供給線導体221(図7)の進行波の位相遅れを使用して特定することができる。理想地面上の円筒状の垂直導電体の静電容量は、以下のように表すことができる。

(単位:ファラド)(48)
ここで、hは、導電体の垂直長さ(または高さ)、aは半径(mks単位)である。螺旋コイルのように、垂直供給線導体の進行波位相遅れは、以下によって与えられ得る。

(49)
ここで、βは垂直供給線導体に関する伝播位相定数であり、hは垂直供給線導体の垂直長さ(または高さ)であり、Vはワイヤ上の速度因子であり、λは供給周波数における波長であり、λは、速度因子Vの結果としての伝播波長である。一様な円筒状の導電体に関して、速度因子はVは約0.94で一定であるか、約0.93〜約0.98の範囲にある。支柱が一様な伝達線であると見なされる場合、その平均的特性インピーダンスは、以下によって近似される。

(50)
ここで、一様な円筒状の導電体ではVが約0.94であり、aは導電体の半径である。単一ワイヤの供給線の特性インピーダンスに関する、アマチュア無線の記述で採用されてきた代替的表示は、以下によって与えられ得る。

(51)
方程式(51)は、単一ワイヤフィーダに関するZは周波数とともに変化することを暗示している。位相遅れは、静電容量および特性インピーダンスに基づいて特定され得る。
図3に示すように、帯電端子Tが損失性導電性媒体203上に位置していると、給電ネットワーク209は、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトの角度(Ψ)に等しい複素有効高さ(heff)の位相シフト(Φ)、すなわちΦ=Ψで、帯電端子Tを励起するように調整され得る。この条件が満たされると、帯電端子T上で振動する電荷Qによって生じる電場は、損失性導電性媒体203の表面に沿って進行する誘導表面導波モードに結合される。たとえば、ブルースター角(θi、B)、垂直供給線導体221(図7)に関連付けられた位相遅れ(θ)、およびコイル215(図7)の構成が知られている場合、タップ224(図7)の位置は、帯電端子Tに位相Φ=Ψで振動する電荷Qを印加するように決定および調整され得る。タップ224の位置は、伝わっている表面波の誘導表面導波モードへの結合を最大化するように調整してもよい。タップ224の位置を越える余分なコイルの長さは、静電容量の影響を低減するために除去してもよい。螺旋コイルの垂直ワイヤ長さおよび/または幾何学的パラメータも、様々な値を取るよう変化させてよい。
誘導表面導波モードへの損失性導電性媒体203の表面上での結合は、帯電端子T上の電荷Qに関連付けられた複素像平面に関する定常波共振のために、誘導表面導波路プローブ200を同調させることにより、向上および/または最適化され得る。こうすることにより、誘導表面導波路プローブ200の性能は、帯電端子T上の増大したおよび/または最大の電圧(そしてひいては電荷Q)のために調整され得る。再び図3を参照すると、領域1における損失性導電性媒体203の影響が、鏡像論理分析を使用して試験され得る。
物理的に、完全導電性面上で位置を上げて配置した電荷Qは、完全導電性面上の自由電荷を集め、次いで、位置を上げて配置した電荷Qの下の領域で「蓄積」される。結果として得られる、完全導電性面上の「拘束された」電気の分布は、ベル形状の曲線に類似している。位置を上げて配置した電荷Qの電位と、電荷Qの下の「蓄積」された電荷が印加された電位の重ね合わせにより、完全導電性面に関してゼロ等電位面が強要される。完全導電性面の上の領域の場を示す境界値の問題の解は、鏡像電荷の古典的概念を使用して得ることができ、ここで、位置を上げて配置した電荷からの場は、完全導電性面の下の対応する「鏡像」電荷からの場と重ね合わせられる。
この分析は、誘導表面導波路プローブ200の下に有効な鏡像電荷Q’が存在すると仮定することにより、損失性導電性媒体203に関して使用することもできる。有効な鏡像電荷Q’は、図3に示すように、導電像平面130の周りの帯電端子T上の電荷Qと同時に生じる。しかし、完全導体の場合のように、鏡像電荷Q’は単に、いくつかの実際の深さで、帯電端子T上の一次供給源の電荷Qに対して180度位相がずれて位置しているわけではない。むしろ、損失性導電性媒体203(たとえば、陸上媒体)は、位相がシフトした像を与えている。すなわち、鏡像電荷Q’は、損失性導電性媒体203の表面(または物理的境界)の下の複素深さにある。複素像深さの議論に関し、Wait,J.R.,「Complex Image Theory−Revisited」,IEEE Antennas and Propagation Magazine,Vol.33,No.4,August 1991,pp.27−29を参照する。この文献は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
電荷Qの物理的高さ(H)に等しい深さにある鏡像電荷Q’の代わりに、導電性の像基底面130(完全導体を示している)が、z=−d/2の複素深さに位置しており、鏡像電荷Q’は、複素深さに表れ(すなわち、「深さ」は大きさと位相との両方を有している)、−D=−(d/2+d/2+H)≠Hによって与えられる。地球上で垂直に偏光された供給源は、以下のようになる。

(52)
ここで、方程式(12)に示すように、

(53)
および

(54)
である。鏡像電荷の複素変位により、外部の場が、界面が誘電体か完全導体のいずれかである場合には直面しなかった追加の位相シフトを経ることになることを示している。損失性導電性媒体では、波面の法線が、領域1と領域2との間の境界面においてではなく、z=−d/2において導電性の像基底面130の接線に平行である。
損失性導電性媒体203が、物理的境界136を有する、有限導電性の地球133である図8Aに示すケースを考慮する。有限導電性の地球133は、物理的境界136の下の複素深さzに位置する、図8Bに示す完全導電性の像基底面139によって置き換えてもよい。この等価表現は、物理的境界136において界面内を見下ろす場合に、同じインピーダンスを示している。図8Bの等価表現は、図8Cに示すように、等価伝達線としてモデル化することができる。等価構造の断面は、(z方向の)端部に負荷のある伝達線として示されており、完全導電性の像平面のインピーダンスは短絡している(z=0)。深さzは、地球において見下ろすTEM波のインピーダンスを、図8Cの伝達線を見る像基底面インピーダンスzinと等しくすることにより特定することができる。
図8Aの場合、上方領域(空気)142の伝播定数および波固有のインピーダンスは以下のようになる。

(55)
および

(56)
損失性の地球133では、伝播定数および波固有のインピーダンスは以下のようになる。

(57)
および

(58)
直角方向の入射に関して、図8Bの等価表現は、特性インピーダンスが空気の特性インピーダンス(z)であり、伝播定数がγであり、長さがzである、TEM伝達線と同等である。そのように、図8Cの短絡した伝達線に関する界面に見られる像基底面のインピーダンスZinは、以下によって与えられる。

(59)
図8Cの等価モデルに関連付けられた像基底面のインピーダンスZinを、図8Aの直角の入射波のインピーダンスに等しくし、zについて解くことにより、短絡(完全導電性の像基底面139)への距離が以下のように与えられる。

(60)
ここで、逆双曲線正接に関する級数展開の第1項のみが、この近似に関して考慮される。空気の領域142において、伝播定数がγ=jβであるため、Zin=jZtanβとなる(これは、zが実数である場合に、純虚数量である)が、σ≠0である場合、zは複素数値であることに留意されたい。したがって、zが複素距離である場合のみ、Zin=Zeである。
図8Bの等価表現が完全導電性の像基底面139を含み、地球の表面(物理的境界136)にある電荷または電流に関する像の深さが、像基底面139の他方側において距離zに等しく、または、地球の表面下では、d=2×zである(z=0の位置にある)。したがって、完全導電性の像基底面139への距離は、以下によって近似され得る。

(61)
さらに、「鏡像電荷」は、実際の電荷と「等しくかつ反対」であり、このため、深さz1=−d/2における完全導電性の像基底面139の電位はゼロになる。
図3に示すように、地球の表面から距離Hだけ上に電荷Qの位置を上げた場合、鏡像電荷Q’は、表面下のD=d+Hの複素距離にあるか、像基底面130の下の複素距離d/2+Hにある。図7の誘導表面導波路プローブ200bは、図8Bの完全導電性の像基底面139に基づく等価の単一ワイヤ伝達線像平面モデルとしてモデル化することができる。図9Aは、等価の単一ワイヤ伝達線像平面モデルの例を示している。図9Bは、図8Cの短絡した伝達線を含む、等価の古典的な伝達線モデルの例を示している。
図9Aおよび9Bに示された等価の像平面モデルでは、Φ=θは、地球133(または損失性導電性媒体203)を規準とした誘導表面導波路プローブ200の、進行波の位相遅れである。θ=βHは、角度で表される、物理長さHの、(図7の)コイル215の電気的長さである。θ=βは、角度で表される、物理長さhの、(図7の)垂直供給線導体221の電気的長さである。θ=βd/2は、像基底面139と、地球(133または損失性導電性媒体203)の物理的境界136との間の位相シフトである。図9Aおよび9Bの例では、Zは、オームで表される位置を上げて配置した垂直供給線導体221の特性インピーダンスであり、Zは、オームで表されるコイル215の特性インピーダンスであり、zは、自由空間の特性インピーダンスである。


(62)
ここで、Cは、帯電端子Tの自己容量であり、垂直供給線導体221(図7)を「見上げている」ように見られるインピーダンスは、以下によって与えられる。

(63)
コイル215(図7)を「見上げている」ように見られるインピーダンスは、以下によって与えられる。

(64)


(65)
ここで、Z=0である。

したがって、誘導表面導波路プローブ200内を「見上げる」物理的境界136におけるインピーダンスは、損失性導電性媒体203内を「見下ろす」物理的境界136におけるインピーダンスの共役である。進行波の位相遅れΦを媒体のウェーブチルトの角度Ψに等しくなるように維持し、それによりΦ=Ψとしつつ、帯電端子Tの負荷インピーダンスZを調整する。このことが、損失性導電性媒体203(たとえば地球)の表面に沿う、プローブの電場の、誘導表面導波モードへの結合を向上および/または最大化することにより、図9Aおよび9Bの等価の像平面モデルが、像基底面139に関して共振するように同調され得る。この方式で、等価の複素像平面のモデルのインピーダンスは純粋に抵抗性であり、これにより、電圧および、端子T上で位置を上げて配置した電荷を最大化するプローブ構造上の重ね合わせられた定常波が維持される。また、方程式(1)〜(3)および(16)により、伝播する表面波が最大化される。
ハンケル解から、誘導表面導波路プローブ200によって励起された誘導表面波は、外側に伝播する進行波であることが導かれる。帯電端子Tと、誘導表面導波路プローブ200の接地杭218(図3および7)との間の給電ネットワーク209に沿う供給源の分布は、実際に、構造上の進行波と定常波の重ね合わせで構成されている。帯電端子Tが物理的高さhまたはその上に位置していると、給電ネットワーク209を通って移動する進行波の位相遅れは、損失性導電性媒体203に関連付けられたウェーブチルトの角度に整合している。このモード整合により、進行波が損失性導電性媒体203に沿って発せられることを可能にしている。位相遅れが進行波に関して確立されると、帯電端子Tの負荷インピーダンスZが、プローブ構造を、−d/2の複素深さにある像基底面(図3の130または図8の139)に対して定常波共振するように調整される。その場合、像基底面から見られるインピーダンスは、リアクタンスがゼロであり、帯電端子Tの電荷が最大化される。
進行波現象と定常波現象との間の差異は、(1)長さdの伝達線(「遅れ線」と呼ばれる場合がある)の部分の進行波の位相遅れ(θ=βd)が、伝播時間の遅れに起因していることと、一方、(2)定常波(前方または後方に伝播する波で構成されている)の位置に応じた位相が、線の長さの伝播時間の遅れと、異なる特性インピーダンスの線部分間の界面におけるインピーダンスの遷移との両方に基づくことと、である。正弦波の定常状態で動作する伝達線の部分の物理的長さに起因して生じる位相遅れに加え、zoa/zobの比に起因する、インピーダンスの不連続性における追加の反射係数の位相が存在する。ここで、zoaおよびzobは、たとえば特性インピーダンスzoa=zの螺旋コイル部分(図9B)と、特性インピーダンスzob=zの垂直供給線導体の直線部分(図9B)などの、伝達線の2つの部分の特性インピーダンスである。
この現象の結果として、大きく異なる特性インピーダンスを有する比較的短い2つの伝達線部分が、かなり大きい位相シフトを提供するために使用され得る。たとえば、1つが低インピーダンスで、1つが高インピーダンスであり、あわせて、いわゆる0.05λの物理的長さになる、伝達線の2つの部分で構成されたプローブ構造が、0.25λの共振と等価である90度の位相シフトを提供するように形成され得る。このことは、特性インピーダンスの大きい飛躍に起因する。この方法で、物理的に短いプローブ構造は、合わせられた2つの物理的長さより電気的に長くなり得る。このことは、図9Aおよび9Bに示されており、インピーダンスの比の不連続性により、位相の大きい飛躍が与えられている。インピーダンスの不連続性により、各部分が結合している場所において実質的な位相シフトが提供される。
図10を参照すると、誘導表面導波路プローブ200(図3および7)を調整して、損失性導電性媒体203(図3)の面に沿う誘導表面進行波を発する、損失性導電性媒体の表面上の誘導表面導波モードに実質的にモード整合させる例を示すフローチャート150が示されている。最初に、153において、誘導表面導波路プローブ200の帯電端子Tが損失性導電性媒体203上の規定の高さに配置される。損失性導電性媒体203の特性と、誘導表面導波路プローブ200の動作周波数を利用して、ハンケル交差距離も、図4に示すように、方程式(20b)および(21)の大きさを−jγρに関して等しくし、Rに関して解くことによって見出され得る。複素屈折率(n)は、方程式(41)を使用して特定することができ、また、複素ブルースター角(θi、B)は次いで、方程式(42)から特定することができる。帯電端子Tの物理的高さ(h)は次いで、方程式(44)から特定され得る。帯電端子Tは、ハンケル関数の遠方の要素を励起するために、物理的高さ(h)以上にあるものとする。この高さの関係は、表面波を発する際に最初に考慮される。帯電端子T上の拘束された電荷を低減するか最小化するために、高さは、帯電端子Tの球の直径(または同等の球の直径)の少なくとも4倍の物理的高さであるものとする。
156では、帯電端子T上の位置を上げて配置した電荷Qの電気的位相遅れΦが複素ウェーブチルトの角度Ψに整合される。螺旋コイルの位相遅れ(θ)および/または垂直供給線導体の位相遅れ(θ)は、Φを、ウェーブチルト(W)の角度(Ψ)と等しくするように調整され得る。方程式(31)に基づき、ウェーブチルトの角度(Ψ)は、以下から特定され得る。

(66)
電気的位相Φは、次いで、ウェーブチルトの角度に整合され得る。この角度(または位相)の関係は次に、表面波を発する際に考慮される。たとえば、電気的位相遅れΦ=θは、コイル215の幾何学的パラメータ(図7)および/または垂直供給線導体221(図7)の長さ(または高さ)を変化させることにより調整することができる。Φ=Ψに整合させることにより、電場が、表面の導波モードを励起するとともに損失性導電性媒体203に沿って進行波を発するために、境界面における複素ブルースター角でハンケル交差距離(R)またはそれを越える位置で確立され得る。
次に159において、帯電端子Tの負荷インピーダンスが、誘導表面導波路プローブ200の等価の像平面モデルを共振させるように同調する。図9Aおよび9Bの導電性の像基底面139(または図3の130)の深さ(d/2)は、方程式(52)、(53)、および(54)、ならびに、測定され得る損失性導電性媒体203(たとえば地球)の値を使用して特定され得る。その深さを使用して、像基底面139と、損失性導電性媒体203の物理的境界136との間の位相シフト(θ)は、θ=βd/2を使用して特定され得る。損失性導電性媒体203を「見下ろす」ように見られるインピーダンス(Zin)は、次いで、方程式(65)を使用して特定され得る。この共振関係は、発せられた表面波を最大化するように考慮され得る。
コイル215の調整されたパラメータおよび垂直供給線導体221の長さに基づき、速度因子、位相遅れ、ならびに、コイル215のインピーダンスおよび垂直供給線導体221が、方程式(45)〜(51)を使用して特定され得る。さらに、帯電端子Tの自己容量(C)は、たとえば、方程式(24)を使用して特定され得る。コイル215の伝播因子(β)は、方程式(35)を使用して特定され得、垂直供給線導体221のための伝播位相定数(β)は、方程式(49)を使用して特定され得る。コイル215および垂直供給線導体221の自己容量および特定された値を使用して、コイル215を「見上げる」ように見られる誘導表面導波路プローブ200のインピーダンス(Zbase)は、方程式(62)、(63)、および(64)を使用して特定され得る。
誘導表面導波路プローブ200の等価の像平面モデルは、Zbaseの共振要素Xbaseが、Zinの共振要素Xinをキャンセルする、すなわち、Xbase+Xinであるように、負荷インピーダンスZを調整することにより、共振するように同調し得る。したがって、誘導表面導波路プローブ200内を「見上げる」物理的境界136におけるインピーダンスは、損失性導電性媒体203内を「見下ろす」物理的境界136におけるインピーダンスの共役である。負荷インピーダンスZは、帯電端子Tの電気的位相遅れΦ=θを変化させることなく、帯電端子Tの静電容量(C)を変化させることにより、調整され得る。導電性の像基底面139(または130)に対する等価の像平面モデルの共振のために、負荷インピーダンスZを同調させるために反復法を用いてもよい。この方式で、電場の、損失性導電性媒体203(たとえば、地球)の表面に沿っての誘導表面導波モードへの結合が向上されるか最大化され得る。
このことは、複数の例の場合を説明することによってよりよく理解されるであろう。帯電端子Tが頂部にある、物理的高さhの、頂部に負荷された垂直スタッドを備えた誘導表面導波路プローブ200を考慮する。ここで、帯電端子Tは、螺旋コイルおよび垂直供給線導体を通して、1.85MHzの動作周波数(f)で励起される。16フィートの高さ(H)、ならびに、ε=15の相対誘電率およびσ=0.010mhos/mの導電性を有する損失性導電性媒体203(たとえば、地球)により、いくつかの表面波伝播パラメータが、f=1.85MHzに関して計算され得る。これら条件下で、ハンケル交差距離が、物理的高さh=5.5フィートにおいてR=54.5フィートであることが分かる。このことは、帯電端子Tの実際の高さより十分に下にある。H=5.5フィートの帯電端子の高さが使用されてきたが、より高いプローブ構造が拘束静電容量を低減し、帯電端子Tの自由電荷のより高いパーセンテージを許容し、より高い場の強度および、進行波の励起を提供してきた。
波長は以下のように特定され得る。

(67)
ここで、cは光速である。複素屈折率は、方程式(41)から、以下のようになる。

(68)
ここで、x=σ/ωεは、ω=2πfである。また、複素ブルースター角は、方程式(42)から、以下のようになる。

(69)
方程式(66)を使用すると、ウェーブチルトの値は、以下のように特定され得る。

(70)
したがって、螺旋コイルは、Φ=Ψ=40.614°に整合するように調整され得る。
垂直供給線導体の速度因子(直径0.27インチの一様な円筒状の導電体として近似される)は、V=約0.93として与えられる。h<<λであるため、垂直供給線導体に関する伝播位相定数は、以下のように近似され得る。

(71)
方程式(49)から、垂直供給線導体の位相遅れは、以下のようになる。

(72)
螺旋コイルの位相遅れをθ=28.974°=40.614°−11.640°となるように調整することにより、ΦはΨと等しくなって、誘導表面導波モードに整合する。ΦとΨとの間の関係を説明するために、図11は、周波数領域上のΦとΨとの両方のプロットを示している。ΦとΨとの両方が周波数依存であるため、ΦとΨとのそれぞれの曲線が、約1.85MHzにおいて相互に交差していることを見て取ることができる。
0.0881インチの導電体直径、30インチのコイルの直径(D)、および、4インチの巻回間の間隔(s)の螺旋コイルに関して、コイルに関する速度因子は、方程式(45)を使用して以下のように特定され得る。

(73)
伝播因子は、方程式(35)から、以下のようになる。

(74)
θ=28.974°とすると、螺旋形状(H)の軸方向の長さは、方程式(46)を使用して、以下のように特定され得る。

(75)
この高さにより、垂直供給線導体が接続された螺旋コイル上の位置が特定され、結果として8.818巻(N=H/s)のコイルを得る。
コイルおよび垂直供給線導体の進行波位相遅れが、ウェーブチルトの角度に整合するように調整されていることで(Φ=θ=Ψ)、帯電端子Tの負荷インピーダンス(Z)は、誘導表面波プローブ200の等価の像平面モデルの定常波共振に関して調整され得る。測定された地球の誘電率、導電性、および透磁性から、径方向伝播定数が、方程式(57)を使用して特定され得る。

(76)
また、導電性の像基底面の複素深さは、方程式(52)から以下のように近似され得る。

(77)
導電性の像基底面と地球の物理的境界との間の対応する位相シフトは、以下によって与えられる。

(78)
方程式(65)を使用して、損失性導電性媒体203(すなわち、地球)を「見下ろす」ように見られるインピーダンスは、以下のように特定され得る。

(79)
損失性導電性媒体203を「見下ろす」ように見られる無効分(Xin)を、誘導表面波プローブ200を「見上げる」ように見られる無効分(Xbase)と整合させることにより、誘導表面導波モードへの結合を最大化することができる。このことは、コイルおよび垂直供給線導体の進行波位相遅れを変化させることなく、帯電端子Tの静電容量を調整することにより、達成され得る。たとえば、帯電端子静電容量(C)を61.8126pFに調整することにより、方程式(62)からの負荷インピーダンスは以下のようになる。

(80)
また、境界における無効分は整合される。
方程式(51)を使用して、垂直供給線導体(0.27インチの直径(2a)を有する)のインピーダンスは、以下のように与えられる。

(81)
また、垂直供給線導体を「見上げている」ように見られるインピーダンスは、方程式(63)によって以下のように与えられる。

(82)
方程式(47)を使用して、螺旋コイルの特性インピーダンスは、以下のように与えられる。

(83)
また、コイル基からそれを「見上げている」ように見られるインピーダンスは、方程式(64)によって以下のように与えられる。

(84)
方程式(79)の解と比べると、無効分が、逆であるとともにほぼ等しく、したがって、相互に共役であることを見て取ることができる。したがって、完全導電性の像基底面からの、図9Aおよび9Bの等価の像平面モデルを「見上げる」ように見られるインピーダンス(Zip)は、もっぱら抵抗性であるか、Zip=R+j0である。
誘導表面導波路プローブ200(図3)によって提供される電場が、給電ネットワークの進行波位相遅れをウェーブチルトの角度に整合させることによって確立され、また、プローブ構造が複素深さz=−d/2において完全導電性の像基底面に対して共振された場合、場は、損失性導電性媒体の表面上の誘導表面導波モードに、実質的にモード整合しており、誘導表面進行波は、損失性導電性媒体の表面に沿って発せられる。図1に示すように、誘導電磁場の誘導場の強度曲線103は、e−αd/√dの特徴的指数関数的減衰を有し、対数−対数スケール上に特有の屈曲部109を示している
まとめると、解析的かつ試験的に、誘導表面導波路プローブ200の構造上の進行波成分が、その上方の端子において、表面進行波のウェーブチルトの角度(Ψ)に整合する位相遅れ(Φ)を有している(Φ=Ψ)。この条件下では、表面導波路は、「モード整合した」と見なすことができる。さらに、誘導表面導波路プローブ200の構造上の共振定常波の要素は、帯電端子TにおけるVMAXと、下の像平面139(図8B)におけるVMINを有している。ここで、損失性導電性媒体203(図8B)の物理的境界136における接続部においてではなく、z=−d/2の複素深さにおいて、Zip=Rip+j0である。最後に、帯電端子Tは、複素ブルースター角における損失性導電性媒体203上への電磁波の入射が、ある距離においてそれほど離れていない(≧R)ように、図3の十分な高さH(h≧Rtanψi、B)を有している。ここでは、1/√rの項が優勢である。受信回路は、無線伝達および/または電力搬送システムを促進するために、1つまたは複数の誘導表面導波路プローブとともに利用され得る。
再び図3を参照すると、誘導表面導波路プローブ200の動作が、誘導表面導波路プローブ200と関連付けられた動作条件の変化に関して調整するように制御することができる。たとえば、適合されたプローブ制御システム230は、誘導表面導波路プローブ200の動作を制御するために、給電ネットワーク209および/または帯電端子Tを制御するように使用され得る。動作条件には、限定しないが、損失性導電性媒体203の特性(たとえば、導電性σおよび相対誘電率ε)の変化、場の強度の変化、および/または誘導表面導波路プローブ200の負荷の変化が含まれ得る。方程式(31)、(41)、および(42)から見られるように、屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、B)、およびウェーブチルト(|W|ejΨ)は、たとえば天気の条件からの、土の導電性および誘電率の変化によって影響され得る。
たとえば導電性測定プローブ、誘電率センサ、グラウンド・パラメータ・メータ、フィールドメータ、電流モニタ、および/または負荷受信機などの設備が、動作条件の変化について監視し、現在の動作条件に関する情報を、適応したプローブ制御システム230に提供するために使用され得る。プローブ制御システム230はこのため、誘導表面導波路プローブ200に関する特定の動作条件を維持するために、1つまたは複数の調整を誘導表面導波路プローブ200に対して行うことができる。たとえば、湿度および温度が変化するにつれて、土の導電性も変化する。導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、誘導表面導波路プローブ200周りの複数の位置に配置されてもよい。概して、動作周波数に関するハンケル交差距離R、またはその上の導電性および/または誘電率を監視することが望ましい。導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、誘導表面導波路プローブ200周りの複数の位置(たとえば、各象限)に配置されてもよい。
導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、特定の周期で導電性および/または誘電率を評価し、プローブ制御システム230に情報を通信するように構成され得る。情報は、プローブ制御システム230に、限定しないが、LAN、WLAN、セルラネットワーク、または他の適切な有線もしくは無線通信ネットワークなどのネットワークを通して通信することができる。監視された導電性および/または誘電率に基づき、プローブ制御システム230は、屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、B)、および/またはウェーブチルト(|W|ejΨ)の変化を評価するとともに、ウェーブチルトの角度(Ψ)に等しい給電ネットワーク209の位相遅れ(Φ)を維持し、かつ/または、誘導表面導波路プローブ200の等価の像平面モデルの共振を維持するために、誘導表面導波路プローブ200を調整してもよい。このことは、たとえば、θ、θ、および/またはCを調整することによって達成され得る。たとえば、プローブ制御システム230は、誘導表面波の電気的な発信効率を最大またはその近傍に維持するために、帯電端子Tの自己容量、および/または帯電端子Tに印加される位相遅れ(θ、θ)を調整することができる。たとえば、帯電端子Tの自己容量は、端子のサイズを変化させることによって変化し得る。電荷の分布も、帯電端子Tのサイズを増大させることによって向上され得る。このことは、帯電端子Tからの放電の可能性を低減し得る。他の実施形態では、帯電端子Tは、負荷インピーダンスZを変化させるように調整され得る可変インダクタンスを含み得る。帯電端子Tに印加される位相は、発信効率を最大化するために、コイル215上のタップの位置(図7)を変化させること、および/または、コイル215に沿う予め規定された複数のタップを含み、予め規定された様々なタップ位置間で切り換えることにより、調整され得る。
フィールドメータまたは電界強度(FS)メータも、誘導表面波に関連付けられた場の、場の強度を測定するために、誘導表面導波路プローブ200周りに配置することができる。場またはFSメータは、場の強度および/または場強度の変化(たとえば、電場の強度)を探知し、その情報をプローブ制御システム230に通信するように構成され得る。情報は、プローブ制御システム230に、限定しないが、LAN、WLAN、セルラネットワーク、または他の適切な通信ネットワークなどのネットワークを通して通信することができる。動作中に負荷および/または環境条件が変わるか変化するにつれて、誘導表面導波路プローブ200は、受信機への適切な電力伝達および受信機によって供給される負荷を確実にするために、FSメータの位置における特定の場の強度(s)を維持するように調整することができる。
たとえば、帯電端子Tに印加される位相遅れ(Φ=θ)は、ウェーブチルトの角度(Ψ)に整合するように調整され得る。一方または両方の位相遅れを調整することにより、誘導表面導波路プローブ200は、複素ブルースター角に対応するウェーブチルトを確実にするように調整され得る。このことは、帯電端子Tに供給される位相遅れを変化させるために、コイル215上のタップ位置(図7)を調整することによって達成され得る。帯電端子Tに供給される電圧レベルも、電場強度を調整するために増減され得る。このことは、励起源212の出力電圧を調整すること、または、給電ネットワーク209を調整もしくは再構成することにより、達成することができる。たとえば、AC源212のためのタップ227の位置(図7)は、帯電端子Tに見られる電圧を増大させるように調整され得る。場の強度レベルを予め規定された範囲内に維持することにより、受信機による結合が向上し、接地電流の損失を低減し、また、他の誘導表面導波路プローブ200からの伝達との干渉を避けることができる。
プローブ制御システム230は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアによって実行されるソフトウェア、またはそれらの組合せによって実施され得る。たとえば、プローブ制御システム230は、プロセッサおよびメモリを含む処理回路を含み得る。プロセッサとメモリとの両方は、たとえば、当業者に理解され得るように、付随する制御/アドレスバスを伴うデータバスなどのローカルインタフェースに結合することができる。プローブの制御アプリケーションは、監視されている条件に基づいて誘導表面導波路プローブ200の動作を調整するために、プロセッサによって実行することができる。プローブ制御システム230も、様々なモニタリングデバイスと通信するための1つまたは複数のネットワークインターフェースを含み得る。通信は、限定ではないが、LAN、WLAN、セルラネットワーク、または他の適切な通信ネットワークなどのネットワークを通し得る。プローブ制御システム230は、たとえば、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、または同様の能力を有する他のシステムなどのコンピュータシステムを備えていてもよい。
再び図5Aの例を参照すると、複素角度三角法が、ハンケル交差距離(R)における複素ブルースター角(θi、B)の帯電端子Tの入射電場(E)の光線光学的解釈に関して示されている。損失性導電性媒体に関して、ブルースター角が複素数であり、方程式(38)によって特定されることを思い出してもらいたい。電気的に、幾何学的パラメータは、方程式(39)により、帯電端子Tの電気的に有効な高さ(heff)によって関連付けられる。物理的高さ(h)とハンケル交差距離(R)との両方が実量であるため、ハンケル交差距離における所望の誘導表面のウェーブチルト(WRx)の角度は、複素有効高さ(heff)の位相(Φ)に等しい。物理的高さhに位置し、適切な位相Φを有する電荷で励起された帯電端子Tにより、結果として得られる電場は、ハンケル交差距離Rおよびブルースター角における損失性導電性媒体境界面に入射する。これら条件下で、誘導表面導波モードは、反射なしで、または実質的に無視できる反射で励起され得る。
しかし、方程式(39)は、誘導表面導波路プローブ200の物理的高さが比較的小さくなり得ることを意味している。このことは、誘導表面導波モードを励起する一方、自由電荷がほとんどなく、拘束された電荷が過度に大きくなる結果となり得る。これに対して補償するために、帯電端子Tは、自由電荷の量を増大させるために、適切な高さに上げられてもよい。1つの例示的経験則のように、帯電端子Tは、帯電端子Tの有効直径の約4〜5倍(またはそれより大)の高さに位置され得る。図6は、図5Aに示した物理的高さ(h)の上の、帯電端子Tを上昇させることの効果を示している。高さを上げることにより、ウェーブチルトが損失性導電性媒体に入射する距離を、ハンケル交差点121(図5A)を越えるよう移動させる。誘導表面導波モードにおける結合を向上させるため、そしてひいては、誘導表面波の発信効率をより大きくするために、下方の補償端子Tが、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトがブルースター角となるように、帯電端子Tの総有効高さ(hTE)を調整するために使用され得る。
図12を参照すると、損失性導電性媒体203によって与えられた面に対して直角である垂直軸zに沿って位置を上げて配置した帯電端子Tおよび下方の補償端子Tを含む誘導表面導波路プローブ200cの例が示されている。これに関して、帯電端子Tは、補償端子Tの直上に配置されているが、2つ以上の帯電端子および/または補償端子Tのいくつかの他の構成を使用することが可能である。誘導表面導波路プローブ200cは、本開示の一実施形態に従って、損失性導電性媒体203の上に配置されている。損失性導電性媒体203は領域1を形成しており、領域2を形成する第2の媒体206が境界面を損失性導電性媒体203と共有している。
誘導表面導波路プローブ200cは、励起源212を帯電端子Tおよび補償端子Tに結合する給電ネットワーク209を含んでいる。様々な実施形態によれば、特定の瞬間に端子Tと端子Tとに印加される電圧に応じて、電荷Qと電荷Qとが、それぞれの帯電端子Tと補償端子Tとに印加され得る。Iは、端子リードを介して帯電端子Tに電荷Qを供給する伝導電流であり、Iは、端子リードを介して補償端子Tに電荷Qを供給する伝導電流である。
図12の実施形態によれば、帯電端子Tは、物理的高さHにおいて損失性導電性媒体203上に位置しており、補償端子Tは、物理的高さHにおいて、垂直軸zに沿ってTの直下に位置している。ここで、HはHよりも小である。伝達構造の高さhは、h=H−Hとして計算することができる。帯電端子Tは、絶縁された(または自己)静電容量Cを有し、補償端子Tは、絶縁された(または自己)静電容量Cを有する。相互静電容量Cも、端子Tと端子Tとの間に、その間の距離に応じて存在し得る。動作時には、電荷QとQとが、ある瞬間において帯電端子Tと補償端子Tとに印加された電圧に応じて、帯電端子Tと補償端子Tとにそれぞれ印加される。
次に図13を参照すると、図12の帯電端子Tおよび補償端子T上の位置を上げて配置した電荷Qによって与えられた効果の光線光学的解釈が示されている。線163で示されるように、ハンケル交差点121よりも大である距離において光線が損失性導電性媒体とブルースター角で交差する高さに帯電端子Tが上げられると、補償端子Tは、増大した高さを補償することにより、hTEを調整するために使用され得る。補償端子Tの効果は、ハンケル交差距離におけるウェーブチルトが、線166によって示されているようなブルースター角であるように、誘導表面導波路プローブの電気的に有効な高さを低減する(または、損失性媒体界面を効果的に上昇させる)ことである。
総有効高さは、以下のように、帯電端子Tに関連付けられた上方有効高さ(hUE)と、補償端子Tに関連付けられた下方有効高さ(hLE)との重ね合わせとして記載され得る。

(85)
ここで、Φは、上方の帯電端子Tに印加される位相遅れ、Φは、下方の補償端子Tに印加される位相遅れ、β=2π/λは、方程式(35)からの伝播因子、hは、帯電端子Tの物理的高さ、hは、補償端子Tの物理的高さである。追加のリード長さを考慮する場合、それら長さは、以下に示すように、帯電端子のリード長さzを帯電端子Tの物理的高さhに加えるとともに、補償端子のリード長さyを補償端子Tの物理的高さhに加えることで対処され得る。

(86)
下方の有効高さは、総有効高さ(hTE)を図5Aの複素有効高さ(heff)と等しくなるように調整するために使用され得る。
方程式(85)または(86)は、ハンケル交差距離における所望のウェーブチルトを得るために、下方の補償端子Tのディスクの物理的高さ、および、端子に供給する位相角度を特定するのに使用され得る。たとえば、方程式(86)は、以下を与えるように、補償端子の高さ(h)の関数として帯電端子Tに印加される位相シフトとして書き直すことができる。

(87)
補償端子Tの位置決めを特定するために、上述の関係が利用され得る。第1に、総有効高さ(hTE)は、方程式(86)に示したように、上方の帯電端子Tの複素有効高さ(hUE)と、下方の補償端子Tの複素有効高さ(hLE)との重ね合わせである。次に、入射角の正接は、幾何学的に以下のように表され得る。

(88)
このことは、ウェーブチルトWの規定に等しい。最後に、所望のハンケル交差距離Rの場合、hTEは、ハンケル交差点121において、入射光のウェーブチルトを複素ブルースター角に整合させるように調整され得る。このことは、たとえばh、Φ、およびhを調整することによって達成され得る。
これらの概念は、誘導表面導波路プローブの例をとって議論する場合に、よりよく理解されるであろう。図14を参照すると、損失性導電性媒体203によって与えられた面に対してほぼ直角である垂直軸zに沿って配置された、上方の帯電端子T(たとえば、高さhにおける球)と、下方の補償端子T(たとえば、高さhのディスク)を含む誘導表面導波路プローブ200dの例が図示されている。動作時には、電荷Qと電荷Qとが、特定の瞬間に端子Tと端子Tとに印加される電圧に応じて、帯電端子Tと補償端子Tとにそれぞれ印加される。
AC源212は、誘導表面導波路プローブ200dに、たとえば螺旋コイルなどのコイル215を備えた給電ネットワーク209を通して結合した、帯電端子Tのための励起源として作用する。AC源212は、図14に示すように、コイル215の下方部分を越えてタップ227を通して接続され得るか、一次コイルによってコイル215に誘導的に結合され得る。コイル215は、第1の端部で接地杭218に結合され得、第2の端部において帯電端子Tに結合され得る。いくつかの実施態様では、帯電端子Tへの接続は、コイル215の第2の端部において、タップ224を使用して調整され得る。補償端子Tは、損失性導電性媒体203(たとえば、地面または地球)上に、損失性導電性媒体203とほぼ水平に配置され、コイル215に結合したタップ233を通して給電される。コイル215と接地杭218との間に位置する電流計236は、誘導表面導波路プローブの基における電流の大きさ(I)の表示を提供するのに使用され得る。代替的には、電流の大きさ(I)の表示を得るために、電流固定が、接地杭218に結合した導電体周りで使用することができる。
図14の例では、コイル215は、第1の端部で接地杭218に結合し、第2の端部において垂直供給線導体221を介して帯電端子Tに結合している。いくつかの実施態様では、図14に示すように、帯電端子Tへの接続は、コイル215の第2の端部において、タップ224を使用して調整され得る。コイル215は、コイル215の下方部分において、タップ227を通してAC源212によって動作周波数で通電され得る。他の実施態様では、AC源212は、一次コイルを通してコイル215に誘導的に結合され得る。補償端子Tは、コイル215に結合したタップ233を通して給電される。コイル215と接地杭218との間に位置する電流計236は、誘導表面導波路プローブ200dの基における電流の大きさの表示を提供するのに使用され得る。代替的には、電流の大きさの表示を得るために、電流固定が、接地杭218に結合した導電体周りで使用することができる。補償端子Tは、損失性導電性媒体203(たとえば、地面)上に、損失性導電性媒体203とほぼ水平に配置されている。
図14の例では、帯電端子Tとの接続部は、コイル215上の、補償端子Tのためのタップ233の接続ポイントの上に位置している。そのような調整により、増大した電圧(そしてひいては、より高い電荷Q)を上方の帯電端子Tに印加することが可能である。他の実施形態では、帯電端子Tの接続点と補償端子Tの接続点とが逆になり得る。誘導表面導波路プローブ200dの総有効高さ(hTE)を、ハンケル交差距離Rにおいて誘導表面ウェーブチルトを有する電場を励起するように調整することが可能である。ハンケル交差距離も、方程式(20b)および(21)の大きさを−jγρに関して等しくし、図4によって示されるように、Rに関して解くことによって見出され得る。屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、Bおよびψi、B)、ウェーブチルト(|W|ejΨ)、ならびに複素有効高さ(heff=hejΦ)は、上の方程式(41)〜(44)に関して記載したように特定され得る。
選択された帯電端子Tの構成では、球の直径(または有効な球の直径)が特定され得る。たとえば、帯電端子Tが球として構成されていない場合、端子の構成は、有効な球の直径を有する球状の静電容量としてモデル化することができる。帯電端子Tのサイズは、端子に印加される電荷Qのための十分に大きい表面を提供するように選択され得る。通常は、帯電端子Tを実施できる程度に大きく形成することが望ましい。帯電端子Tのサイズは、周囲の空気のイオン化を避けるために十分に大きいものとする。周囲の空気のイオン化は、帯電端子の周囲での放電またはスパーキングに繋がり得る。帯電端子T上の拘束された電荷の量を低減するために、誘導表面波を発するための帯電端子Tに自由電荷を提供する所望の高さは、損失性導電性媒体(たとえば、地球)上の、有効な球の直径の少なくとも4〜5倍であるものとする。補償端子Tは、Rにおいて誘導表面ウェーブチルトを有する電場を励起するように、誘導表面導波路プローブ200dの総有効高さ(hTE)を調整するために使用され得る。補償端子Tは、h=h−hで帯電端子Tの下に配置され得る。ここで、hは、帯電端子Tの総物理的高さである。補償端子Tの位置が固定され、位相遅れΦが上方の帯電端子Tに印加されると、下方の補償端子Tに印加される位相遅れΦが、以下のように、方程式(86)の関係を使用して特定され得る。

(89)
代替的実施形態では、補償端子Tは、高さhに配置され得る。ここで、Im{Φ}=0である。このことは、Φの実数部分と虚数部分とのそれぞれのプロット172とプロット175とを示す図15Aに図示されている。補償端子Tは、プロット172に図示するように、高さhに配置されている。ここで、Im{Φ}=0である。この固定された高さでは、コイルの位相Φは、プロット175に図示するように、Re{Φ}から特定され得る。
AC源212がコイル215(たとえば、結合を最大化する50Ωのポイント)に結合していると、タップ233の位置は、動作周波数におけるコイルの少なくとも一部分との、補償端子Tの並列共振のために調整され得る。図15Bは、図14の概略的な電気接続図の概略図を示している。図中、Vは、AC源212からタップ227を通してコイル215の下方部分に印加される電圧、Vは、上方の帯電端子Tに供給される、タップ224における電圧、Vは、タップ233を通して下方の補償端子Tに印加される電圧である。抵抗Rと抵抗Rとは、帯電端子Tと補償端子Tとのそれぞれの帰地抵抗を示している。帯電端子Tおよび補償端子Tは、球、円筒、トロイド、リング、フード、または、静電容量の構造の任意の他の組合せとして構成することができる。帯電端子Tおよび補償端子Tのサイズは、各端子に印加される電荷Qおよび電荷Qのための十分に大きい表面を提供するように選択され得る。通常は、帯電端子Tを実施できる程度に大きく形成することが望ましい。帯電端子Tのサイズは、周囲の空気のイオン化を避けるために十分に大きいものとする。周囲の空気のイオン化は、帯電端子の周囲での放電またはスパーキングに繋がり得る。帯電端子Tと補償端子Tとのそれぞれの自己容量Cと自己容量Cとは、たとえば、方程式(24)を使用して特定され得る。
図15Bに見て取ることができるように、共振回路は、コイル215のインダクタンスの少なくとも一部分、補償端子Tの自己容量C、および補償端子Tに関連付けられた帰地抵抗Rで形成されている。並列共振は、補償端子Tに印加される電圧Vを調整すること(たとえば、コイル215上のタップ233の位置を調整すること)、または、補償端子Tの高さおよび/もしくはサイズを調整してCを調整することにより、達成され得る。コイルのタップ233の位置は、並列共振のために調整され得る。このことは、接地杭218を通るとともに電流計236を通る接地電流が最大点に達する結果となる。補償端子Tの並列共振が確立された後に、AC源212のためのタップ227の位置は、コイル215上の50Ωの点に調整され得る。
コイル215からの電圧Vは、帯電端子Tに印加することができ、タップ224の位置は、総有効高さ(hTE)の位相(Φ)が、ハンケル交差距離(R)における誘導表面のウェーブチルト(WRx)の角度にほぼ等しくなるように調整され得る。コイルのタップ224の位置は、この動作点に達するまで調整され得る。このことは、電流計236を通る接地電流が最大点に増大する結果となる。この点において、誘導表面導波路プローブ200dによって励起されて得られる場は、結果として、損失性導電性媒体203の表面上の誘導表面導波モードにほぼモード整合しており、誘導表面波を損失性導電性媒体203の表面に沿って発する。このことは、誘導表面導波路プローブ200から延びる放射線に沿って場の強度を測定することにより、証明され得る。
補償端子Tを含む回路の共振は、帯電端子Tの取付け、および/または、タップ224を通して帯電端子Tに印加される電圧の調整とともに変化する場合がある。共振のための補償端子回路の調整が、次の帯電端子の接続の調整の助けになるが、ハンケル交差距離(R)における誘導表面ウェーブチルト(WRx)を確立することは不要である。システムは、AC源212に関するタップ227の位置を、コイル215上の50Ωの点になるように繰返し調整することと、タップ233の位置を、電流計236を通る接地電流を最大化するように調整することとにより、結合を向上させるようにさらに調整することができる。補償端子Tを含む回路の共振は、タップ227およびタップ233の位置が調整されるにつれて、または他の要素がコイル215に取り付けられる場合に、ドリフトする場合がある。
他の実施態様では、コイル215からの電圧Vは、帯電端子Tに印加することができ、タップ233の位置は、総有効高さ(hTE)の位相(Φ)が、Rにおける誘導表面ウェーブチルトの角度(Ψ)にほぼ等しくなるように調整され得る。コイルのタップ224の位置は、この動作点に達するまで調整され得、電流計236を通る接地電流が最大点に実質的に到達する結果となる。結果として得られる場は、損失性導電性媒体203の表面上の誘導表面導波モードにほぼモード整合しており、誘導表面波は、損失性導電性媒体203の表面に沿って発せられる。このことは、誘導表面導波路プローブ200から延びる放射線に沿って場の強度を測定することにより、証明され得る。システムは、AC源212に関するタップ227の位置を、コイル215上の50Ωの点になるように繰返し調整することと、タップ224および/またはタップ233の位置を、電流計236を通る接地電流を最大化するように調整することとにより、結合を向上させるようにさらに調整することができる。
再び図12を参照すると、誘導表面導波路プローブ200の動作を、誘導表面導波路プローブ200と関連付けられた動作条件の変化に関して調整するために制御してもよい。たとえば、プローブ制御システム230は、誘導表面導波路プローブ200の動作を制御するために、給電ネットワーク209、ならびに/または、帯電端子Tおよび/もしくは補償端子Tの位置決めを制御するように使用され得る。動作条件には、限定しないが、損失性導電性媒体203の特性(たとえば、導電性σおよび相対誘電率ε)の変化、場の強度の変化、および/または誘導表面導波路プローブ200の負荷の変化が含まれ得る。方程式(41)〜(44)から見て取ることができるように、屈折率(n)、複素ブルースター角(θi、Bおよびψi、B)、ウェーブチルト(|W|ejΨ)、ならびに複素有効高さ(heff=hjΦ)は、たとえば天気の条件からの、土の導電性および誘電率の変化によって影響され得る。
たとえば導電性測定プローブ、誘電率センサ、グラウンド・パラメータ・メータ、フィールドメータ、電流モニタ、および/または負荷受信機などの設備が、動作条件の変化について監視し、現在の動作条件に関する情報をプローブ制御システム230に提供するために使用され得る。プローブ制御システム230はこのため、誘導表面導波路プローブ200に関する特定の動作条件を維持するために、誘導表面導波路プローブ200に1つまたは複数の調整を行うことができる。たとえば、湿度および温度が変化するにつれて、土の導電性も変化する。導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、誘導表面導波路プローブ200周りの複数の位置に配置されてもよい。概して、動作周波数に関するハンケル交差距離R、またはその上の導電性および/または誘電率を監視することが望ましい。導電性測定プローブおよび/または誘電率センサは、誘導表面導波路プローブ200周りの複数の位置(たとえば、各象限)に配置されてもよい。
図16を参照すると、垂直軸zに沿って配置された、帯電端子Tおよび帯電端子Tを含む誘導表面導波路プローブ200eの例が示されている。誘導表面導波路プローブ200eは、領域1を形成する損失性導電性媒体203の上に配置されている。さらに、第2の媒体206は、境界面を損失性導電性媒体203と共有し、領域2を形成している。帯電端子Tおよび帯電端子Tは、損失性導電性媒体203上に配置されている。帯電端子Tは、物理的高さHに位置しており、帯電端子Tは、物理的高さHにおいて、垂直軸zに沿ってTの直下に配置されている。ここで、HはHよりも小である。誘導表面導波路プローブ200eによって与えられる伝達構造の高さhは、h=H−Hである。誘導表面導波路プローブ200eは、励起源212を帯電端子Tおよび帯電端子Tに結合する給電ネットワーク209を含んでいる。
帯電端子Tおよび/または帯電端子Tは、電荷を保持することが可能である導電性の物質を含んでいる。この物質は、実際に可能な範囲で最大限の電荷を保持するようなサイズとすることができる。帯電端子Tは、自己容量Cを有しており、帯電端子Tは、自己容量Cを有している。これら自己容量は、たとえば方程式(24)を使用して特定され得る。帯電端子Tの直上の帯電端子Tの配置により、相互静電容量Cが帯電端子Tと帯電端子Tとの間に形成される。帯電端子Tと帯電端子Tとは同一である必要はないが、各々が別々のサイズおよび形状を有していてよく、異なる導電性材料を含み得ることに留意されたい。最終的に、誘導表面導波路プローブ200eによって発せられる誘導表面波の場の強度は、端子Tの電荷の量に正比例している。電荷Qは、このため、Q=CVであることから、帯電端子Tに関連付けられた自己容量Cに比例している。ここで、Vは帯電端子Tに印加される電圧である。
予め規定された動作周波数において動作するように適切に調整されている場合、誘導表面導波路プローブ200eは、損失性導電性媒体203の表面に沿って誘導表面波を生成する。励起源212は、構造を励起するために誘導表面導波路プローブ200eに印加される、予め規定された周波数において、電気エネルギーを生じ得る。誘導表面導波路プローブ200eによって生じる電磁場が、損失性導電性媒体203とほぼモード整合している場合、電磁場は、複素ブルースター角における入射波面を実質的に合成し、反射がほとんどないか、反射しない結果となる。したがって、表面導波路プローブ200eは、放射波を生成しないが、損失性導電性媒体203の表面に沿って誘導表面進行波を発する。励起源212からのエネルギーは、Zenneckの表面電流として、誘導表面導波路プローブ200eの有効伝達範囲内に位置する1つまたは複数の受信機に伝達され得る。
損失性導電性媒体203の表面上の放射Zenneck表面電流Jρ(ρ)の漸近線を近傍のJ(ρ)および遠方のJ(ρ)として特定することができる。
近傍(ρ<λ/8):

(90)
および
遠方(ρ>>λ/8):

(91)
ここで、Iは、第1の帯電端子Tに電荷Qを供給する伝導電流であり、Iは、第2の帯電端子Tに電荷Qを供給する伝導電流である。上方の帯電端子Tの電荷Qは、Q=Cによって特定される。ここで、Cは帯電端子Tの絶縁静電容量である。ここで、Eρ Q1/Zρによって与えられる、上に説明したJのための第3の要素が存在することに留意されたい。これは、Leontovich境界条件からくる、第1の帯電端子Qの位置を上げて配置した振動電荷の準静的場によってポンピングされる損失性導電性媒体203の放射電流に由来するものである。Zρ=jωμ/γの量は、損失性導電性媒体の放射インピーダンスであり、ここで、γ=(jωμσ−ωμε1/2である。
方程式(90)と(91)とによって説明した放射電流の近傍と遠方とを示す漸近線は複素数である。様々な実施形態によれば、物理表面電流J(ρ)は、大きさおよび位相が電流の漸近線にできる限り近くに整合するように合成される。すなわち、近傍の|J(ρ)|は、|J|の正接になり、遠方の|J(ρ)|は、|J|の正接になる。やはり、様々な実施形態によれば、J(ρ)の位相は、遠方のJの位相に対する近傍のJの位相からの遷移であるものとする。
伝達の場面において誘導表面波モードを、誘導表面波を発するように整合させるために、遠方の|J|の表面電流の位相は、近傍の|J|の表面電流の位相から、e−jβ(ρ2−ρ1)と、約45度または225度の定数との和に対応する伝播位相だけ異なっているものとする。この理由は、√γに関して2つの根があり、1つはπ/4の近くであり、1つは5π/4の近くであるからである。適切に調整された合成放射表面電流は以下のようになる。

(92)
この方程式は方程式(17)と一致していることに留意されたい。マクスウェル方程式により、J(ρ)などの表面電流が自動的に、以下に適合する場を自動的に形成する。

(93)

(94)
および

(95)
したがって、整合されることになる誘導表面波モードに関する、遠方の表面電流|J|の位相と、近傍の表面電流|J|との間の位相差は、方程式(1)〜(3)と一致している方程式(93)〜(95)にハンケル関数の特性に基づいている。方程式(1)〜(6)および(17)、ならびに方程式(92)〜(95)によって表される場が、地上波の伝播に関連付けられた放射場ではなく、損失性界面に束縛された伝達線モードの性質を有していることを確認することは重要である。
所与の位置における誘導表面導波路プローブ200eの所与の設計に関する適切な電圧の大きさおよび位相を得るために、反復法を使用することができる。具体的には、端子Tおよび端子Tへの供給電流、帯電端子Tおよび帯電端子Tの電荷、および、それらの損失性導電性媒体203における鏡像を考慮して、誘導表面導波路プローブ200eの所与の励起および構成について分析を行い、発生した径方向表面電流密度を特定することができる。このプロセスを、所与の誘導表面導波路プローブ200eに関する最適な構成および励起が所望のパラメータに基づいて特定されるまで繰返し実施することができる。所与の誘導表面導波路プローブ200eが最適なレベルで動作しているかどうかの特定を補助するために、誘導場の強度曲線103(図1)は、誘導表面導波路プローブ200eの位置における領域1の導電性(σ)および領域1の誘電率(ε)に関する値に基づき、方程式(1)〜(12)を使用して生成することができる。そのような誘導場の強度曲線103は、測定された場の強度を、誘導場の強度曲線103によって示された大きさと比較することにより最適な伝達が達成されているかを判定することを可能とし、動作に関する基準を提供し得る。
最適な条件に達するために、誘導表面導波路プローブ200eに関連付けられた様々なパラメータを調整することができる。誘導表面導波路プローブ200eを調整するよう変化させることができるパラメータの1つは、損失性導電性媒体203の表面に対する、帯電端子Tおよび/または帯電端子Tの一方または両方の高さである。さらに、帯電端子Tと帯電端子Tとの間の距離または間隔も調整することができる。そのようにする場合、帯電端子Tおよび帯電端子Tと、損失性導電性媒体203との間の相互静電容量Cまたは任意の拘束静電容量を、最小化する別様に変更できることが分かる。帯電端子Tおよび/または帯電端子Tのそれぞれのサイズも、調整され得る。帯電端子Tおよび/または帯電端子Tのサイズを変化させることにより、それぞれの自己容量Cおよび/または自己容量C、ならびに相互静電容量Cを変更できることが分かる。
さらにまた、調整可能である別のパラメータは、誘導表面導波路プローブ200eに関連付けられた給電ネットワーク209である。このことは、給電ネットワーク209を形成する誘導的および/または静電容量のリアクタンスのサイズを調整することにより、達成することができる。たとえば、そのような誘導的リアクタンスがコイルを備えている場合、そのようなコイルの巻き数を調整することができる。最終的に、給電ネットワーク209に対する調整は、給電ネットワーク209の電気的長さを変更し、それにより、帯電端子TおよびTの電圧の大きさおよび位相に影響するために行われ得る。
様々な調整を行うことによって行われる伝達の繰返しが、コンピュータモデルを使用することによって、または、物理的構造を調整することによって、実施可能であることに留意されたい。上述の調整を行うことにより、上に説明した方程式(90)および(91)に特定された誘導表面波モードの同じ電流J(ρ)に近似する、対応する「近傍」表面電流Jと「遠方」表面電流Jとを形成することができる。そのようにする際に、結果として得られる電磁場は、損失性導電性媒体203の表面上の誘導表面波モードに、実質的またはほぼモード整合している。
図16の例には示されていないが、誘導表面導波路プローブ200eの動作は、誘導表面導波路プローブ200と関連付けられた動作条件の変化に関して調整するために制御することができる。たとえば、図12に示すプローブ制御システム230は、誘導表面導波路プローブ200eの動作を制御するために、給電ネットワーク209ならびに/または、帯電端子Tおよび/もしくは帯電端子Tの位置決めおよび/もしくはサイズを制御するように使用され得る。動作条件には、限定しないが、損失性導電性媒体203の特性(たとえば、導電性σおよび相対誘電率ε)の変化、場の強度の変化、および/または誘導表面導波路プローブ200eの負荷の変化が含まれ得る。
ここで図17を参照すると、ここでは誘導表面導波路プローブ200fとして示された図16の誘導表面導波路プローブ200eの例が示されている。誘導表面導波路プローブ200fは、損失性導電性媒体203(たとえば、地球)によって与えられた面に対してほぼ直角である垂直軸zに沿って配置された帯電端子TおよびTを含み得る。第2の媒体206は、損失性導電性媒体203の上に位置している。帯電端子Tは自己容量Cを有しており、帯電端子Tは自己容量Cを有している。動作時には、電荷Qと電荷Qとが、特定の瞬間において帯電端子Tと帯電端子Tとに印加される電圧に応じて、帯電端子Tと帯電端子Tとにそれぞれ印加される。相互静電容量Cは、帯電端子Tと帯電端子Tとの間に、その間の距離に応じて存在するようにしてよい。さらに、拘束静電容量は、損失性導電性媒体203に対するそれぞれの帯電端子Tおよび帯電端子Tの高さに基づき、それぞれの帯電端子Tおよび帯電端子Tと、損失性導電性媒体203との間に存在するようにしてよい。
誘導表面導波路プローブ200fは、帯電端子Tと帯電端子Tとのそれぞれに結合された一対のリードを有するコイルL1aを備えている誘導インピーダンスを備えた給電ネットワーク209を含んでいる。一実施形態では、コイルL1aは、誘導表面導波路プローブ200fの動作周波数における波長の2分の1(1/2)の電気的長さを有するように特定されている。
コイルL1aの電気的長さは動作周波数における波長の約2分の1(1/2)に設定するが、コイルL1aは、他の値における電気的長さによって設定してもよいことを理解されたい。一実施形態によれば、コイルL1aが、動作周波数において波長の約2分の1の電気的長さを有するという事実により、帯電端子Tと帯電端子Tとに最大電圧差が形成されることの利点が与えられる。それにも関わらず、コイルL1aの長さまたは直径は誘導表面波モードの最適な励起を得るように、誘導表面導波路プローブ200fを調整する場合に増減してもよい。コイルの長さの調整は、コイルの一方または両方の端部に位置するタップによって提供することができる。他の実施形態では、誘導インピーダンスが、誘導表面導波路プローブ200fの動作周波数における波長の1/2より著しく小さいか大きい電気的長さを有するように設定することができる。
励起源212は、給電ネットワーク209に磁気結合によって結合され得る。具体的には、励起源212は、コイルL1aに誘導的に結合したコイルLに結合されている。このことは、リンク結合、タップが置かれたコイル、可変リアクタンス、または他の結合の手法によって行うことができることが分かる。このため、コイルLは、一次コイルとして作用し、コイルL1aは二次コイルとして作用することが分かる。
所望の誘導表面波の伝達のための誘導表面導波路プローブ200fを調整するために、それぞれの帯電端子Tおよび帯電端子Tの高さは、損失性導電性媒体203に対して、および、互いに対して変更してもよい。帯電端子Tと帯電端子Tとのサイズも変更することができる。さらに、コイルL1aのサイズは、巻き数を増やすか減らすこと、または、コイルL1aのいくつかの他の寸法を変更することによって変更することができる。コイルL1aは、図17に示すように、電気的長さを調整するための1つまたは複数のタップをも含み得る。帯電端子Tと帯電端子Tのいずれかに接続されたタップの位置も調整され得る。
次に図18A、18B、18C、および19を参照すると、無線給電システムにおいて表面で誘導波を使用するための概略化された受信回路の例が示されている。図18Aと図18B〜18Cとは、線形プローブ303と同調共振器306とをそれぞれ示している。図19は、本開示の様々な実施形態に係る磁気コイル309である。様々な実施形態によれば、線形プローブ303、同調共振器306、および磁気コイル309の各々が、様々な実施形態に係る、損失性導電性媒体203の表面上の、誘導表面波の形態で伝達された電力を受信するために採用することができる。上述のように、一実施形態では、損失性導電性媒体203は、陸上媒体(すなわち地球)を含んでいる。
特に図18Aを参照すると、線形プローブ303の出力端子312における開回路端子の電圧は、線形プローブ303の有効高さに基づいている。このため、端子点の電圧は、以下のように計算することができる。

(96)
ここで、Eincは、ボルト毎メートルでの、線形プローブ303に印加された入射電場の強度であり、dlは、線形プローブ303の方向に沿う積分要素であり、heは、線形プローブ303の有効高さである。電気的負荷315は、インピーダンス整合ネットワーク318を通して出力端子312に結合されている。
線形プローブ303が上述のように誘導表面波を受ける場合、可能性のあるケースとして、共役インピーダンス整合ネットワーク318を通して電気的負荷315に印加することができる出力端子312の両側の電圧が生じる。電気的負荷315への電力の流れを促進するために、電気的負荷315は、以下に記載するように、線形プローブ303に、実質的にインピーダンスが整合するものとする。
図18Bを参照すると、誘導表面波のウェーブチルトに等しい位相シフトを保持する接地電流励起コイル306aは、損失性導電性媒体203上に位置を上げて配置した(またはつるした)帯電端子Tを含んでいる。帯電端子Tは、自己容量Cを有している。さらに、帯電端子Tと損失性導電性媒体203との間にも、損失性導電性媒体203上の帯電端子Tの高さに基づき、拘束静電容量(図示せず)が存在する場合がある。拘束静電容量は、好ましくは、実際に可能である限り最小化されるものとする。しかし、このことは、すべての場合において全体的に必要ではない場合がある。
同調共振器306aも、位相シフトΦを有するコイルLを備えた受信機ネットワークを含んでいる。コイルLの一方の端部は、帯電端子Tに結合しており、コイルLの他方の端部は、損失性導電性媒体203に結合している。受信機ネットワークは、コイルLを帯電端子Tに結合する垂直供給線導体を含み得る。このため、コイルL(同調共振器L−Cとも呼ばれる場合がある)は、帯電端子CとコイルLとが連続して配置されるように列が調整された共振器を備えている。コイルLの位相遅れは、帯電端子Tのサイズおよび/もしくは高さを変更すること、ならびに/または、構造の位相ΦがウェーブチルトΨの角度にほぼ等しくなるように、コイルLのサイズを調整することにより、調整され得る。垂直供給線の位相遅れも、たとえば、導電体の長さを変更することにより、調整することができる。
たとえば、自己容量Cによって与えられたリアクタンスは、1/jωCとして計算される。構造306aの総静電容量も、帯電端子Tと損失性導電性媒体203との間の静電容量を含んでもよいことに留意されたい。ここで、構造306aの総静電容量は、自己容量Cと、任意の拘束静電容量との両方から計算できることが分かる。一実施形態によれば、帯電端子Tは、あらゆる拘束静電容量を実質的に低減するか除去するように、ある高さに上げて配置することができる。拘束静電容量の存在は、すでに論じたように、帯電端子Tと損失性導電性媒体203との間の静電容量測定から判定することができる。
別個の要素のコイルLによって与えられる誘導リアクタンスは、jωLとして計算することができる。ここで、Lは、コイルLの集中素子としてのインダクタンスである。コイルLが分布素子である場合、その等価の端子点の誘導リアクタンスを、従来の手法によって特定することができる。構造306aを同調させるために、動作周波数において表面導波路にモード整合させる目的のために、位相遅れがウェーブチルトに等しくなるように調整することになる。この条件下では、受信構造は、表面導波路と「モード整合した」と見なしてよい。構造および/またはインピーダンス整合ネットワーク324周りのトランスのリンクは、電力を負荷に繋げるために、プローブと電気的負荷327との間に挿入することができる。インピーダンス整合ネットワーク324をプローブ端子321と電気的負荷327との間に挿入することは、電気的負荷327への最大電力の伝達のための共役整合した条件に影響し得る。
動作周波数における表面電流が存在する中に置かれると、電力は、表面誘導波から電気的負荷327に送られる。このために、電気的負荷327は、磁気結合、静電容量結合、または導電性(直接タップによる)結合により、構造306aに結合することができる。結合ネットワークの要素は、集中素子であるか分布素子としてよいことが分かる。
図18Bに示す実施形態では、磁気結合が採用されている。ここでは、コイルLが、トランス一次コイルとして作用するコイルLに対する二次コイルとして配置されている。コイルLは、同じコア構造周りにコイルを幾何学的に巻くこと、および、結合した磁束を調整することにより、コイルLにリンク結合することができる。さらに、受信構造306aが連続同調共振器を備えているが、並列同調共振器または、適切な位相遅れを有する分布要素共振器さえも、やはり使用することができる。
電磁場に浸されている受信構造が、場からのエネルギーと結合する場合があるが、極性が整合した構造が、結合を最大化することにより、最もよく作用することが分かる。ここでは、導波モードへのプローブ結合に関する従来のルールが見られる。たとえば、TE20(横方向電気モード)導波路プローブが、TE20モードで励起された従来の導波路からエネルギーを抽出するのに最適である場合がある。同様に、これら場合では、モード整合し、位相整合した受信構造は、表面で誘導波からの電力を結合するために最適化され得る。損失性導電性媒体203の表面上の、誘導表面導波路プローブ200によって励起された誘導表面波は、開いた導波路の導波モードと見なされ得る。導波路の損失を除き、電源のエネルギーが完全に回復され得る。有用な受信構造は、E場結合されたか、H場結合されたか、表面電流が励起される場合がある。
受信構造は、受信構造の近くでの損失性導電性媒体203の局所的特性に基づいて、誘導表面波との結合を増大するか最大化するように調整され得る。これを達成するために、受信構造の位相遅れ(Φ)は、受信構造における表面進行波のウェーブチルトの角度(Ψ)に整合するように調整され得る。適切に構成された場合、受信構造は、複素深さz=−d/2における完全導電性の像基底面と共振するよう同調させることができる。
たとえば、図18Bの同調共振器306aを備え、コイルL、および、コイルLと帯電端子Tとの間に接続された垂直供給線を含む受信構造を考慮する。帯電端子Tが、損失性導電性媒体203の上の規定の高さに位置していると、コイルLおよび垂直供給線の総位相シフトΦは、同調共振器306aの位置におけるウェーブチルトの角度(Ψ)に整合し得る。方程式(22)から、ウェーブチルトが漸近的に以下となることを見て取ることができる。

(97)
ここで、εは相対誘電率を含んでおり、σは、受信構造の位置における損失性導電性媒体203の導電率であり、εは自由空間の誘電率である。また、ω=2πfであり、ここで、fは励起周波数である。したがって、ウェーブチルトの角度(Ψ)は、方程式(97)から特定され得る。
同調共振器306aの総位相シフト(Φ=θ)は、コイルLを通しての位相遅れ(θ)と、垂直供給線(θ)の位相遅れとの両方を含んでいる。垂直供給線の導体長さlに沿う空間的な位相遅れは、θ=βによって与えられ得る。ここで、βは、垂直供給線導体に関する伝播位相定数である。コイル(または螺旋遅れ線)に起因する位相遅れはθ=βであり、lは物理的長さであり、以下は伝播因子である。

(98)
ここで、Vは構造上の速度因子であり、λは供給周波数における波長であり、λは、速度因子Vの結果としての伝播波長である。一方または両方の位相遅れ(θ)は、位相シフトΦをウェーブチルトの角度(Ψ)に整合させるように調整され得る。たとえば、タップの位置は、総位相シフトをウェーブチルトの角度に整合させる(Φ=Ψ)ようにコイルの位相遅れ(θ)を調整するために、図18BのコイルL上で調整することができる。たとえば、コイルの一部分は、図18Bに示すように、タップ接続によってバイパスされ得る。垂直供給線導体も、コイルLにタップを介して接続され得る。タップのコイル上の位置は、総位相シフトをウェーブチルトの角度に整合させるように、調整することができる。
同調共振器306aの位相遅れ(Φ)が調整されると、帯電端子Tのインピーダンスは、複素深さz=−d/2における完全導電性の像基底面に関する共振に同調するように調整され得る。このことは、コイルLおよび垂直供給線の進行波位相遅れを変化させることなく、帯電端子Tの静電容量を調整することにより、達成され得る。この調整は、図9Aおよび9Bに関して記載した調整に類似している。
複素像平面に対する、損失性導電性媒体203を「見下ろす」ように見られるインピーダンスは、以下によって与えられる。

(99)
ここで、β=ω√(με)である。地球上の垂直に偏光された供給源に関して、複素像平面の深さは以下によって与えられ得る。

(100)
ここで、μは損失性導電性媒体203の透磁性であり、ε=εεである。


(101)
ここで、Cは、帯電端子Tの自己容量であり、同調共振器306aの垂直供給線導体を「見上げている」ように見られるインピーダンスは、以下によって与えられる。

(102)
また、同調共振器306aのコイルLを「見上げている」ように見られるインピーダンスは、以下によって与えられる。

(103)
損失性導電性媒体203を「見下ろす」ように見られる無効分(Xin)を、同調共振器306aを「見上げる」ように見られる無効分(Xbase)に整合させることにより、誘導表面導波モードへの結合を最大化することができる。
次に図18Cを参照すると、受信構造の頂部に帯電端子Tを含まない同調共振器306bの例が示されている。この実施形態では、同調共振器306bは、コイルLと帯電端子Tとの間に結合した垂直供給線を含んでいない。したがって、同調共振器306bの総位相シフト(Φ)は、コイルLを通しての位相遅れ(θ)のみを含んでいる。図18Bの同調共振器306aのように、コイルの位相遅れθは、方程式(97)から特定されたウェーブチルトの角度(Ψ)に整合するように調整され得、これにより、Φ=Ψとの結果となる。電力の抽出が表面導波モードに結合した受信構造で可能であるが、帯電端子Tによって提供された可変無効負荷なしでは、誘導表面波との結合を最大化するように受信構造を調整することは困難である。
図18Dを参照すると、受信構造を調整して、損失性導電性媒体203の表面上の誘導表面導波モードに実質的にモード整合させる例を示すフローチャート180が示されている。181で始まり、受信構造が帯電端子Tを含んでいる(たとえば、図18Bの同調共振器306aの受信構造)場合、184において、帯電端子Tが損失性導電性媒体203上の規定の高さに配置される。表面誘導波が誘導表面導波路プローブ200によって確立されているため、帯電端子Tの物理的高さ(h)は、有効高さの物理的高さより下とすることができる。物理的高さは、帯電端子Tの拘束された電荷を低減するか最小化するように選択することができる(たとえば、帯電端子の球の直径の4倍)。受信構造が帯電端子Tを含んでいない(たとえば、図18Cの同調共振器306bの受信構造)場合、フローは187に進む。
187では、受信構造の電気的位相遅れΦが、損失性導電性媒体203の局所的特性によって規定される複素ウェーブチルトの角度Ψに整合される。螺旋コイルの位相遅れ(θ)および/または垂直供給線の位相遅れ(θ)は、Φを、ウェーブチルト(W)の角度(Ψ)と等しくするように調整され得る。ウェーブチルトの角度(Ψ)は、方程式(86)から特定され得る。電気的位相Φは、次いで、ウェーブチルトの角度に整合され得る。たとえば、電気的位相遅れΦ=θは、コイルLの幾何学的パラメータおよび/または垂直供給線導体の長さ(または高さ)を変化させることにより調整することができる。
次に190において、帯電端子Tの負荷インピーダンスが、同調共振器306aの等価の像平面モデルを共振させるように同調し得る。導電性の像基底面139(図9A)の受信構造の下の深さ(d/2)は、方程式(100)、および、局所的に測定され得る、受信構造における損失性導電性媒体203(たとえば地球)の値を使用して特定され得る。その複素深さを使用して、像基底面139と、または損失性導電性媒体203の物理的境界136(図9A)との間の位相シフト(θ)は、θ=βd/2を使用して特定され得る。損失性導電性媒体203を「見下ろす」ように見られるインピーダンス(Zin)は、次いで、方程式(99)を使用して特定され得る。この共振関係は、誘導表面波との結合を最大化するように考慮され得る。
コイルLの調整されたパラメータおよび垂直供給導体の長さに基づき、コイルLおよび垂直供給線の速度因子、位相遅れ、および、インピーダンスが特定され得る。さらに、帯電端子Tの自己容量(C)は、たとえば方程式(24)を使用して特定され得る。コイルLの伝播因子(β)は、方程式(98)を使用して特定され得、垂直供給線のための伝播位相定数(β)は、方程式(49)を使用して特定され得る。コイルLおよび垂直供給線の自己容量および特定された値を使用して、コイルLを「見上げる」ように見られる同調共振器306aのインピーダンス(Zbase)は、方程式(101)、(102)、および(103)を使用して特定され得る。
図9Aの等価の像平面モデルも、図18Bの同調共振器306aに適用される。同調共振器306aは、Zbaseの共振要素Xbaseが、ZinのXinの共振要素をキャンセルする、すなわち、Xbase+Xin=0であるように、帯電端子Tの負荷インピーダンスZを調整することにより、複素像平面に関して共振するように同調され得る。したがって、同調共振器306aのコイルを「見上げる」物理的境界136(図9A)におけるインピーダンスは、損失性導電性媒体203内を「見下ろす」物理的境界136におけるインピーダンスの共役である。負荷インピーダンスZは、帯電端子Tによって見られる電気的位相遅れΦ=θを変化させることなく、帯電端子Tの静電容量(C)を変化させることにより、調整され得る。導電性の像基底面139に対する等価の像平面モデルの共振のために、負荷インピーダンスZを同調させるため反復法を採用してもよい。この方式で、電場の、損失性導電性媒体203(たとえば、地球)の表面に沿っての誘導表面導波モードへの結合が向上されるか最大化され得る。
図19を参照すると、磁気コイル309は、インピーダンス整合ネットワーク333を通して電気的負荷336に結合された受信回路を備えている。誘導表面波からの電力の受信および/または抽出を促進するために、磁気コイル309は、誘導表面波の磁束Hψが磁気コイル309を通過し、それにより、磁気コイル309内に電流を誘導し、その出力端子330において端子点電圧を生成するように、配置してもよい。単一巻き数のコイルに結合された誘導表面波の磁束は、以下によって示されている。

(104)

磁気コイル309の断面エリアにわたって一様な入射磁界との最大の結合に適合したN巻の磁気コイル309に関して、磁気コイル309の出力端子330において表れる開回路に誘導された電圧は、以下のようになる。

(105)
ここで、変数は上述のように規定される。磁気コイル309は、可能性のあるケースとして、誘導表面波の周波数に、分配共振器として、または、その出力端子330の両側のコンデンサと、同調され得、次いで、共役インピーダンス整合ネットワーク333を通して外部の電気的負荷336とインピーダンスが整合する。
磁気コイル309および電気的負荷336によって与えられる、結果として得られる回路は、適切に調整され、インピーダンス整合ネットワーク333を介して共役インピーダンスが整合されると推定すると、磁気コイル309内に誘導された電流が、電気的負荷336に最適に給電するように採用することができる。磁気コイル309によって与えられた受信回路は、物理的に接地されている必要がないという利点を有している。
図18A、18B、18C、および19を参照すると、線形プローブ303、モード整合構造306、および磁気コイル309によって与えられた各受信回路は、各々が、上述の誘導表面導波路プローブ200の実施形態のいずれか1つから伝達される電力の受信を促進する。このため、受信されたエネルギーは、電気的負荷315/327/336を、共役整合ネットワークを介して給電するために使用できることが分かる。このことは、放射電磁場の形態で伝達された、受信機で受信される場合がある信号と相反している。そのような信号は、かなり低い有効電力を有し、そのような信号の受信機は、伝達器をロードしない。
線形プローブ303、モード整合構造306、および磁気コイル309によって与えられた各受信回路が、誘導表面導波路プローブ200に適用された励起源212(たとえば、図3、12、および16)をロードし、それにより、そのような受信回路が受ける誘導表面波を生成することも、上述の誘導表面導波路プローブ200を使用して生成された本誘導表面波の特性である。このことは、上述の所与の誘導表面導波路プローブ200によって生成される誘導表面波が伝達線モードを含むという事実を反映している。比較として、放射電磁波を生成する放射アンテナを駆動させる動力源は、採用される受信機の数に関わらず、受信機によってはロードされていない。
したがって、1つもしくは複数の誘導表面導波路プローブ200および1つもしくは複数の線形プローブ303の形態の受信回路、同調されたモード整合構造306、ならびに/または、磁気コイル309は、ともに、無線分配システムを形成することができる。上に説明した誘導表面導波路プローブ200を使用した誘導表面波の伝達距離が周波数に基づく場合、無線電力分配が広いエリアにわたって、地球規模でさえ達成され得ることが可能である。
従来の無線電力伝達/分配システムは今日、放射場、および、誘導性または無効近接場に結合したセンサからの「エネルギーハーベスティング」を含み、広く研究されている。対照的に、本無線給電システムは、妨げられていなければ永遠に失われる、放射の形態の電力を浪費しない。本件に開示された無線給電システムが、従来の相互リアクタンスに結合した近接場システムのように、極めて狭い範囲に限定されることもない。本明細書に開示の無線給電システムは、新規の表面誘導伝達線モードにプローブ結合し、このことは、導波路によって電力を負荷に送ること、または、遠方の発電機に直接線で繋げられた負荷に電力を送ることと等価である。伝達場の強度を維持するのに必要な電力と、表面導波路内で消散する電力(極めて低い周波数においては、60Hzにおける従来の高電圧電力線の伝達損失に比べて重要ではないため)を考慮しないことで、発電機の電力はすべて、所望の電気的負荷のみに行く。電気的負荷の要請が切断された場合、供給源の発電機は相対的にアイドリング状態になる。
次に図20A〜20Eを参照すると、以下の議論に関連して使用される、様々な概略的シンボルの例が示されている。図20Aを特に参照すると、誘導表面導波路プローブ200a、200b、200c、200e、200d、もしくは200fのいずれか1つ、またはそれらの任意の変形形態を示すシンボルが示されている。以下の図面および議論では、このシンボルの表示は、誘導表面導波路プローブPと呼ばれる。以下の議論を単純化するために、誘導表面導波路プローブPに対するあらゆる参照は、誘導表面導波路プローブ200a、200b、200c、200e、200d、もしくは200fのいずれか1つ、またはそれらの変形形態に対する参照である。
同様に、図20Bを参照すると、線形プローブ303(図18A)、同調共振器306(図18B〜18C)、または磁気コイル309(図19)のいずれか1つを含んでいてよい誘導表面波受信構造を示すシンボルが記載されている。以下の図面および議論では、このシンボルの表示は、誘導表面波受信構造Rと呼ばれる。以下の議論を単純化するために、誘導表面波受信構造Rに対するあらゆる参照は、線形プローブ303、同調共振器306、もしくは磁気コイル309のいずれか1つ、またはそれらの変形形態に対する参照である。
さらに、図20Cを参照すると、線形プローブ303(図18A)を特に示すシンボルが示されている。以下の図面および議論では、このシンボルの表示は、誘導表面波受信構造Rと呼ばれる。以下の議論を単純化するために、誘導表面波受信構造Rに対するあらゆる参照は、線形プローブ303またはその変形形態に対する参照である。
さらに、図20Dを参照すると、同調共振器306(図18B〜18C)を特に示すシンボルが示されている。以下の図面および議論では、このシンボルの表示は、誘導表面波受信構造Rと呼ばれる。以下の議論を単純化するために、誘導表面波受信構造Rに対するあらゆる参照は、同調共振器306またはその変形形態に対する参照である。
さらに、図20Eを参照すると、磁気コイル309(図19)を特に示すシンボルが示されている。以下の図面および議論では、このシンボルの表示は、誘導表面波受信構造Rと呼ばれる。以下の議論を単純化するために、誘導表面波受信構造Rに対するあらゆる参照は、磁気コイル309またはその変形形態に対する参照である。
図21は、様々な実施形態に係る、誘導表面導波路プローブP1、P2、およびP3を動作させる複数のワイヤレス電力供給者のサービスを受ける地理的領域2100の一例を示す。ワイヤレス電力供給者のそれぞれが、すでに論じたように、誘導表面導波路プローブ電力伝達システムを使用して、それぞれのサービスエリア2106に電力を伝達する。たとえば、誘導表面導波路プローブP1を動作させるワイヤレス電力供給者は、サービスエリア2106aに伝達し、誘導表面導波路プローブP2を動作させるワイヤレス電力供給者は、サービスエリア2106bに伝達し、誘導表面導波路プローブP3を動作させるワイヤレス電力供給者は、サービスエリア2106cに伝達する。
サービスエリア2106内の受信機は、すでに論じたように、伝達線モードを備える誘導表面波を伝達する、それぞれの誘導表面導波路プローブPから電力を受信できる。サービスエリア2106のサイズは、たとえば、ワイヤレス電力供給者によって、対応する誘導表面導波路プローブPによって電力が伝達される周波数の関数であってよい。より低い周波数は、より広いサービスエリア2106に関連付けられる。図21ではサービスエリア2106が円形として示されているが、サービスエリア2106の実際の形状は、たとえば、大地導電率、地形、受信機がかける負荷、および他の因子によって影響され得ることを理解されたい。
図21に示すワイヤレス電力供給者は、互いに重ならない周波数上で伝達するために、周波数分割多重を利用することができる。様々な例において、必要な距離に応じて、多くの異なる周波数を用いることができる。非限定的な例として、誘導表面導波路プローブP1を動作させるワイヤレス電力供給者は、900kHzを用いてよく、誘導表面導波路プローブP2を動作させるワイヤレス電力供給者は、925kHzを用いてよく、誘導表面導波路プローブP3を動作させるワイヤレス電力供給者は、930kHzまたは他の周波数を用いてよい。周波数は、誘導表面導波路プローブPが出す信号が干渉しないように選択されることができる。一実施形態では、ワイヤレス電力供給者の伝達システムは、従来のセルラー電話システムの配置と同様のハニカム配置に配置することができる。そのような配置は、周波数の再利用を最大化することができる。いくつかの実施形態では、単一のワイヤレス電力供給者が、同じ伝達装置または同一位置にある伝達装置を用いて、複数の周波数上で伝達することができる。
しかしながら、地理的領域2100内の人々に最適にサービスを提供する目的から、図21に示す配置が得られ得る。田舎の地理においてサービスを提供するためには、より広いサービスエリア2106(サービスエリア2106bなど)を用いてよく、他方、人口がより密集している地理においてサービスを提供するためには、より狭いサービスエリア(サービスエリア2106cなど)を用いてよい。サービスエリア2106は、複数の周波数上で伝達した電力を利用できる受信機に、増加した負荷を供給するために、重複してよい。一実施形態では、受信機は、受信機における電気的負荷のサイズに少なくとも部分的に基づいて、複数のワイヤレス電力供給者から電力を取り出すように構成されてよい。さらに、ワイヤレス電力供給者は、様々なコストで電力を提供する、競合する供給装置に対応していてよい。周波数アジャイル受信機は、複数のワイヤレス電力供給者を利用できる場合、最も低コストのワイヤレス電力供給者から電力を使用するように構成され得る。
たとえば、位置2109aにある受信機は、誘導表面導波路プローブP1、P2、またはP3の任意の組み合わせから電力を取り出すことができる。しかしながら、位置2109bにある受信機は、誘導表面導波路プローブP1またはP2の任意の組み合わせから電力を取り出すことができる。位置2109bは、誘導表面導波路プローブP3のサービスエリア2106cの中に含まれていない。
ワイヤレス電力供給者の電力供給能力は、総負荷に基づいて変化してよい。空調装置および他の電化製品の電力需要は午後に最も高くなり得るため、午後2時から午後7時の間は、ワイヤレス電力供給者のピーク電力時間に対応するとする。ワイヤレス電力供給者は、需要を満たすために、追加のピーク発電容量をネットワーク上に設けることもある。そのようなピーク発電容量は、より高コストとなることがある、たとえば、水力発電ではなく、石油火力発電や天然ガスタービンとなることがある。したがって、ワイヤレス電力供給者により消費者に渡る電力コストは、ピーク時間の間に増加し得る。一部のケースでは、総負荷は、電力を確実に提供するための、ワイヤレス電力供給者の能力を飽和させることがあり、ワイヤレス電力供給者は電力を制限したり、電力へのアクセスを拒否したりすることもある。
サービス拒否および/または高コストを考慮して、複数のワイヤレス電力供給者のサービスエリア2106内の受信機は、より低コストおよび/またはより良い可用性の代替的な電力源を探すことができる。位置2109aおよび2109bにおいて、代替的なワイヤレス電力供給者に切り替えることは、受信機が同調する周波数を切り替えることと同様に単純であり得る。
また、図21の誘導表面導波路プローブPは、可動式の誘導表面導波路プローブP、ならびに固定式の誘導表面導波路プローブPを含んでよいことに留意されたい。必要に応じて増加した需要を満たすために、可動式の誘導表面導波路プローブPは、所与のエリアに移動し、ネットワークに接続されてよい。たとえば、可動式の誘導表面導波路プローブPは、スポーツイベント、大集会などで予測される需要増加に応じて、所与のエリアでネットワークに接続されてよい。
以下に記載するように、本開示の様々な実施態様は、ある位置において、ワイヤレス電力供給者からの異なる信号の可用性を発見し、所与のワイヤレス電力供給者からコストおよび/または可用性データを受信し、周波数アジャイル受信機において、1つ以上のワイヤレス電力供給者を選択し、各ワイヤレス電力供給者について電力使用量を計測し、ワイヤレス電力供給者に電力使用量を折り返し報告し、報告された使用量に少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレス電力供給者における発電量を調整することを含む。
多周波数電力受信機の様々な実施形態について、図32〜27を参照して説明する。
図38〜40を参照して、周波数アジャイル電力受信機の様々な実施形態を説明する。
図22を参照すると、様々な実施形態に係る受信機システム2400aの一例が示されている。受信機システム2400aは、誘導表面波受信構造R、インピーダンス整合ネットワーク2404、電気的負荷2406、電力計2409、および/または他の構成要素を含んでよい。誘導表面波受信構造Rは、誘導表面波を介して電力を受信できる多周波数および/または周波数アジャイル構造を備える。受信機システム2400aは、同時に複数の周波数を介して電力を受信可能であってよい。受信機システム2400aは、インピーダンス整合回路2404を介して、1つの周波数から別の周波数へと切り替え可能であってよい。
誘導表面波受信構造Rは、インピーダンス整合回路2404を介して、任意のタイプの負荷に対応し得る電気的負荷2406に電力を供給する。様々な実施形態において、電力は、直流電流(DC)または交流電流(AC)を介して供給される。すなわち、負荷は、伝達された周波数からDC電力へと、電力を変換する能力を含んでよい。また、AC−AC変換を利用して、伝達された周波数から負荷のための所望の周波数に電力を変換してもよい。交流電流が望ましい場合、電力は60Hz、50Hz、または別の周波数で供給されてよく、電力を搬送する誘導表面波の周波数と同じである必要はない。電力計2409に結合されるセンサ2412は、誘導表面波受信構造Rと電気的負荷2406との間の電力供給線に配置されてよい。センサ2412は、電気的負荷2406による電力使用量を検出する。この点に関し、センサ2412は、電力供給線を介して使用される電力、電流、および電圧の少なくとも一つを検出してもよい。
電力計2409は、給電制御回路2415、使用量報告回路2418、および/または他の構成要素を備えていてよい。給電制御回路2415は、1つ以上のワイヤレス電力供給者を選択するために、周波数制御線2419を介してインピーダンス整合回路を制御することができる。この点に関し、給電制御回路2415は、誘導表面波受信構造Rが受信する1つ以上の電力周波数を指定して、電力を受信してもよい。周波数制御線2419は、可変コンデンサの調整、可変インダクタの調整、および/または他の類似の動作を行わせて、インピーダンス整合回路2040が特定の周波数に同調されるようにしてよい。
給電制御回路2415は、様々な因子のうちのいずれかに少なくとも部分的に基づいて、電力供給者を選択してよい。受信機システム2400aの現在位置によって、どのワイヤレス電力供給者が利用可能かを判定することができる。このために、給電制御回路2415は位置情報(たとえば、全地球測位システム(GPS)を介して取得した位置情報または手動で入力したアドレス)を使用して、所与の位置において利用可能なワイヤレス電力供給者を調べることができる。ワイヤレス電力供給者がある位置にサービスを提供する能力は、時と共に変わり得る。たとえば、電力供給者Aと電力供給者Bとは、所与の時間Tにおいて位置Qにサービスを提供し得る。
1つ以上のワイヤレス電力供給者に関連付けられている現在のコスト情報は、コストを最小化することに少なくとも部分的に基づく選択を決定づけるものであってよい。たとえば、非ピーク時間の間、電力供給者Aは、$0.10/kWh請求する一方、電力供給者Bは、$0.04/kWh請求し得る。ピーク時間の間、電力供給者Aは、$0.10/kWh(非ピーク時から変更なし)請求する一方、電力供給者Bは、$0.20/kWh(非ピーク時よりも大幅に増加)請求し得る。いくつかの実施形態では、コストは、受信機の位置に少なくとも部分的に基づいて評価されてよい。たとえば、伝達プローブにより近い受信機は、より低い料金を設定される一方、伝達プローブから離れている受信機は、より高い料金を設定され得る。
電気的負荷2406による現在の電力使用量もまた、電力供給者の選択を決定づけるものであってよい。電気的負荷2406の使用する電力が比較的少ない場合、電力のコストは、電力品質よりも低い因子となり得る。対照的に、電気的負荷2406の使用する電力量が多い場合、電力のコストが重要な因子となり得る。
電気的負荷2406によるサービスレベル要件もまた、電力供給者の選択の因子となり得る。異なる電力供給者は、それぞれ異なるレベルの電力品質および/または可用性に関連付けられ得る。品質の問題は、受信機の位置、電力供給者にかかる負荷、および/または他の因子に起因して生じ得る。可用性に関して、たとえば、太陽電池を利用する電力供給者は、夜間に電力を伝達できないことがある。一部のケースでは、ワイヤレス電力供給者は、重要性で劣る受信機をシステムから取り除いて、システム品質および/または可用性を維持することがある。さらに、一部のケースでは、ワイヤレス電力供給者は、特定の承認された顧客だけが受信機を使用する権限を与えられる、クローズドシステムを運営することがある。
電気的負荷2406における電力損失が、人命喪失や傷害の可能性をもたらす場合、コストではなく電力品質が重要因子となり得る。しかしながら、一部の電力使用は、電力のコストが低い他の時間に再スケジューリングされてよい。一部のケースでは、受信機システム2400aは、無線で伝達される電力と、従来の有線ベースの送電網で伝達される電力との間で切り替え可能であってよい。
使用量報告回路2418は、ワイヤレス電力供給者に電力使用量を折り返し伝達するために使用される。いくつかの実施形態では、使用量報告回路2418は、電力計2409のローカルメモリに電力使用量履歴を格納してもよい。使用量報告回路2418は、リアルタイムで、定期的な間隔で、既定のイベントに応じて、および他のタイミングの少なくともいずれかで、電力使用量を折り返し伝達してもよい。使用量報告回路2418は、以下に記載するような様々な手法に従って、使用量データを報告するように構成されることができる。さらに、受信機システム2400aが報告した使用量データをワイヤレス電力供給者が用いて、発電パラメータおよび/または伝達パラメータを調整してもよい。
いくつかの実施形態では、電気的負荷2406は、潜在的に多くの用途による総負荷からなっていてよい。たとえば、電気的負荷2406は、従来の有線送電網を介して、電力会社の顧客がかける負荷に対応し得る。そのような場合、受信機システム2400は、最も低コストの電力供給者から卸電力を取得するために、電力供給者によって操作されてよい。
図23を参照すると、様々な実施形態に係るネットワーク環境2500が示されている。ネットワーク環境100は、複数の給電(電力供給者)システム2503a...2503Nと、複数の電力計2409a...2409Nとを含み、これらはネットワーク2506を介して互いにデータ通信可能である。ネットワーク2506は、たとえば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、ケーブルネットワーク、衛星ネットワーク、セルラネットワーク、または他の好適なネットワークなど、あるいは2つ以上のこのようなネットワークの任意の組み合わせを含む。
各給電システム2503は、たとえば、サーバコンピュータまたはコンピューティング能力を提供する任意の他のシステムを備えていてよい。あるいは、給電システム2503は、たとえば、1つ以上のサーババンクもしくはコンピュータバンクまたは他の配置に配置され得る、複数のコンピューティングデバイスを利用してもよい。そのようなコンピューティングデバイスは、単独設置で配置されてもよいし、多くの異なる地理的位置の中に分散されてもよい。たとえば、給電システム2503は、ホスト型コンピューティングリソース、グリッドコンピューティングリソース、および/または任意の他の分散型コンピューティング構成を全体として構成し得る、複数のコンピューティングデバイスを含んでよい。一部のケースでは、給電システム2503は、処理、ネットワーク、記憶装置、または他のコンピューティング関連リソースの割り当てられた容量が時と共に変化し得る、エラスティックコンピューティングリソースに相当してもよい。
次に、ネットワーク環境2500の様々な構成要素の動作の概要を提供する。給電システム2503は、ネットワーク2506を介して電力計2409にコストデータ2509と可用性データ2512とを伝達するように構成される。コストデータ2509は、特定のワイヤレス電力供給者に適用可能なレートスケジュールを示し得る。コストデータ2509は、現在のレートと、過去のレートと、将来のレートとを含んでもよい。レートは、第1のレベルの使用量があるレートと評価され、第2のレベルの使用量がまた別のレートと評価されるように段階的であってよい。コストデータ2509は、特定の顧客または使用量タイプに特化したものであってもよいし、一般的に適用可能なレートを含んでもよい。コストデータ2509は、位置固有のレートを含んでもよい。たとえば、市または他の区域のレートは、フランチャイズ料、税、および/または他の料金のために、より高くなり得る。
可用性データ2512は、1つ以上のワイヤレス電力供給者が利用可能な電力容量を有するかどうか、また有する場合、どの周波数においてであるかを示していてよい。可用性データ2512は、伝達プローブのための基準位置、潜在的には、様々な距離における信号品質および/または電力伝送容量を示す1つ以上の指標を示していてよい。たとえば、可用性データ2512は、ワイヤレス電力供給者が、所与の基準位置において、100kHzで利用可能な2.5MWの電力容量を有することを示してよい。可用性データ2512は、所与のワイヤレス電力供給者からの電力消費が可能な特定の顧客および/または顧客の分類を示してよい。
電力計2409は、それぞれの給電システム2503に電力使用量データ2515を伝達するように構成される。様々な実施形態において、使用量データ2515は、現在消費された電力、ある期間に消費された電力、一意の顧客識別情報、対応する受信機システム2400a(図22)の識別情報、対応する受信機システム2400aの位置の識別情報、電力が消費された周波数もしくは複数の周波数の識別情報、電力が消費された具体的な伝達局の識別情報、電気的負荷2406のタイプ、および他の情報の少なくとも一つを含んでよい。
一部のケースでは、電力計2409は、電力容量を確保するために、および/または電力を受信する許可を得るために、給電システム2503と通信してもよい。いくつかの実施形態では、認可されるまで電力を取得しないように特に構成される受信機システム2400aに依存してもよい。他の実施形態では、ある形態のスクランブリングおよび/または暗号化が使用されてもよい。たとえば、ワイヤレス電力供給者は、周波数をランダムに切り替えること、および/または電力伝達を有効化もしくは無効化することを行うように構成されてよい。電力をうまく、または少なくとも途切れずに受信するためには周波数をシフトさせるパターンを理解することが必要となり得る。従って、パターンを符号化する鍵(キー)が認可された受信機システム2400aに提供されてよい。鍵は、暗号化通信を介して提供されてよい。
ここで図24を参照すると、様々な実施形態に係る受信機システム2400bの一例が示されている。受信機システム2400a(図22)とは対照的に、受信機システム2400bは、電気的負荷2406の一部分として負荷変調器2530を含む。負荷変調器2530は、電気的負荷2406と並列であってもよいし、直列であってもよい。負荷変調器2530は、電気的負荷2406の振幅を変調することで、電力が取り出されるワイヤレス電力供給者に情報を伝えるように構成される。
一実施形態では、ワイヤレス電力供給者は、誘導表面導波路プローブPから見た総電気的負荷を検出できる。この特徴を使用して、総電気的負荷を変調して、電力計2409が報告する電力使用量データ2515などの情報を伝えてよい。負荷の変調は、電気的負荷2406に供給される電力と干渉または電力を遮断しないように構成される。加えて、電気的負荷2406が消費する電力における自然変動とは区別されるように変調の性質を選択してよい。さらに、負荷変調器2530は、他の受信機システム2400bの負荷変調器2530との競合を回避するように構成されてよい。キャリアセンシング、競合検出、競合回避などに類似の手法を利用してよい。周波数分割および/または時分割多重技法を利用して、所与のワイヤレス電力供給者に関して無数の負荷変調器2530の共存を可能にしてもよい。
続いて図25を参照すると、様々な実施形態に係る受信機システム2400cの一例が示されている。受信機システム2400b(図24)とは対照的に、受信機システム2400cは、ワイヤレス電力供給者からデータをインバンド方式で受信するように構成されてよい。すなわち、電力を搬送する誘導表面波に埋め込まれたデータ伝送を受信可能なデータ復調器2533は、インピーダンス整合回路2404から、または誘導表面波受信構造R自体からの受信信号を傍受(intercept)してもよい。たとえば、誘導表面波は、データ信号を搬送するために、周波数、位相、および/または振幅が変化し得る。データ復調器2533は、これらのデータ伝送を復調して、電力計2409に、具体的には給電制御回路2415に、電力供給者データ2536を供給してよい。電力供給者データ2536は、コストデータ2509(図23)、可用性または容量データ2512(図23)、および他のデータの少なくとも一つを含んでよい。
負荷変調器2530とデータ復調器2533とを追加することにより、ワイヤレス電力伝達システムの往路および帰路の通信がインバンド方式で円滑にされ得る。よって、ネットワーク環境2500(図23)と併せて説明した動作は、別個のネットワーク2506(図23)なしで、インバンド方式で行われることができる。しかしながら、様々な実施形態において、コストデータ2509、可用性データ2512、および/または電力使用量データ2515については、インバンド通信とアウト・オブ・バンド通信とを混合した通信を採用してよいことを理解されたい。
図41〜45を参照して、負荷変調器2530を使用する実施形態に関するさらなる詳細を説明する。
図26を参照すると、様々な実施形態に係るワイヤレス電力供給者2700が示されている。ワイヤレス電力供給者2700は、たとえば、給電システム2503と、ジェネレータ制御部2703と、誘導表面導波路プローブPとを含んでよい。給電システム2503は、電力計2409(図23)から電力使用量データ2515を受信するように動作可能であってよい。給電システム2503は、電力使用量データ2515を処理することで、誘導表面導波路プローブPの総負荷を判定してよい。
総負荷情報を使用して、給電システム2503は、ジェネレータ制御部2703に命令して、誘導表面導波路プローブPに関連付けられている発電機による発電に関連付けられている様々なパラメータを調整することができる。たとえば、ジェネレータ制御部2703は、需要を満たすために追加的な発電容量を組み込むこと、および/または増加した負荷に合うように発電機を動作させることを行ってよい。逆に、総負荷が減少した場合、ジェネレータ制御部2703は、発電容量を除去または無効化する、および/または減少した負荷に合うように発電機を動作させてよい。様々な実施形態において、その時の負荷に効率的な方法で対応するために、電力使用量データ2515に応じて、誘導表面導波路プローブPの様々なパラメータを調整してもよい。最終的に、任意の特定の時間における負荷の性質を考慮して、発電機または他の電源は、それぞれの誘導表面導波路プローブPの帯電端子上に一定の電圧または電荷を維持するように駆動される。
次に図27を参照すると、様々な実施形態に係る、給電システム2503の一部の動作の一例を提供するフローチャートが示されている。図27のフローチャートは、本明細書で説明するような給電システム2503の一部の動作を実施するために採用され得る多くの異なるタイプの機能構成のうちの一例を提供するものにすぎないことを理解されたい。あるいは、図27のフローチャートは、1つ以上の実施形態に係る給電システム2503で実施される方法の要素の一例を描写するものとしてみてもよい。
3003から開始すると、給電システム2503は、受信機システム2400(図22)から電力容量に関する要求を受信してよい。3006において、給電システム2503は、受信機システム2400の位置を判定してよい。一部のケースでは、要求および/または後続の通信において、たとえばGPS座標により、受信機システム2400の位置が特定されてもよい。あるいは、受信機システム2400は、固定した位置に関連付けられてよく、給電システム2503は、データストアで当該固定した位置を調べてもよい。
3009において、給電システム2503は、受信機システム2400に関連する電気的負荷2406(図22)を判定してよい。電気的負荷2406は、可変でなくてもよく、かつ受信機システム2400の識別情報に関連付けられて格納されたデータに格納されていてもよい。あるいは、電気的負荷2406は、受信機システム2400からの要求および/または後続の通信によって指定されてもよい。
3012において、給電システム2503は、受信機システム2400の1つ以上の電力周波数に対する割り当てを判定してよい。給電システム2503は、顧客の位置、顧客のタイプなどに基づいてサービスを顧客に提供できる誘導表面導波路プローブシステムを判定してよい。さらに、給電システム2503は、そのようなシステムが現在利用可能な容量を判定してよい。3015において、給電システム2503は、コスト、可用性、および/または他のパラメータを含む割り当ての提案を受信機システム2400に知らせてよい。
3018において、給電システム2503は、受信機システム2400から電力接続を進めたい旨の確認を得てよい。3021において、給電システム2503は、受信機システム2400を受け入れるために、発電容量を調整する必要があるかどうかを判定してよい。必要がある場合、給電システム2503は、3024に進み、受信機システム2400に関連する予測される電気的負荷2406を受け入れるために発電容量を調整してよい。給電システム2503は、3027に進む。発電容量を調整する必要がない場合、給電システム2503は、3021から3027に進む。
3027において、給電システム2503は、電力容量が利用可能であり準備ができていることを、受信機システム2400に通知してよい。そのような通知において、給電システム2503は、周波数変化パターン(たとえば、周波数ホッピング)および/または盗電防止手段を乗り越えるための他のデータを含む、電力を受信するために必要な情報を伝達してよい。3030において、給電システム2503は、受信機システム2400が負荷を生成すると、受信機システム2400に対するワイヤレス電力伝達を開始する。その後、給電システム2503のこの部分の動作は終了する。
図27のフローチャートは、ワイヤレス電力伝達を開始するために、ハンドシェイク通信手順の一例を説明するものであるが、そのような手順の様々なタスクを任意選択的に設けてよいことを理解されたい。たとえば、受信機システム2400は、電力周波数を自動的に発見可能であってよく、また受信機システム2400は、「自己申告(honor)」システムにより、電力使用量を報告するように構成されてよい。換言すると、いくつかの実施形態では、給電システム2503による事前承認は行われないこともある。受信機システム2400は、それぞれの給電システム2503に電力使用量を適切に報告するように、確実に改ざんされないように様々な技法を用いて堅牢にされてよい。
次に図28を参照すると、様々な実施形態に係る、給電システム2503の別の部分の動作の一例を提供するフローチャートが示されている。図28のフローチャートは、本明細書で説明するような給電システム2503の一部の動作を実施するために採用され得る多くの異なるタイプの機能構成のうちの一例を提供するものにすぎないことを理解されたい。あるいは、図28のフローチャートは、1つ以上の実施形態に係る給電システム2503で実施される方法の要素の一例を描写するものとしてみてもよい。
3103から開始すると、給電システム2503は、複数の受信機システム2400(図22)から電力使用量データ2515(図23)の複数の報告を受信してよい。これらの報告から、3106において、給電システム2503は、誘導表面導波路プローブ上の総負荷を判定してよい。いくつかの実施形態では、給電システム2503は、誘導表面導波路プローブPの接地杭における電流を測定することによって、発電機もしくはソーラーファームなどの電源から誘導表面導波路プローブPに供給される電流および電圧を判定することによって、またはそれぞれの誘導表面導波路プローブPの構成要素に対する他の測定値を取得することによって、総負荷を判定可能であってよい。
3109において、給電システム2503は、システムの総負荷、および/または所与の誘導表面導波路プローブPの上方の端子上の電圧または電荷などの他の動作パラメータに少なくとも部分的に基づいて、電力容量を増加するかどうかを判定してよい。容量を増加する場合、給電システム2503は、3112に進み、発電機または他の電源の動作パラメータを調整して、電力容量を増加させてよい。すなわち、給電システム2503は、多くの発電容量をネットワーク上に設けるように、ジェネレータ制御部2703(図26)と通信してよい。給電システム2503は、3115に進む。
あるいは、3109において、給電システム2503が電力容量を増加しないと判定した場合、給電システム2503は、3109から3118に移る。3118において、給電システム2503は、総負荷に少なくとも部分的に基づいて、電力容量を減少させるかどうかを判定してよい。容量を減少させる場合、給電システム2503は、3121に進み、発電機または他の電源の動作パラメータを調整して、電力容量を減少させてよい。このことは、発電容量をネットワークから切り離すように、ジェネレータ制御部2703と通信することによってなされてよい。給電システム2503は、3115に進む。
3115において、給電システム2503は、1つ以上の受信機システム2400を他の誘導表面導波路プローブに移すかどうかを判定する。たとえば、誘導表面導波路プローブにかかる負荷が最大化し、1つ以上の受信機システム2400を他の周波数で動作するシステムに移動させて、過負荷を防ぐ必要があることがある。いくつかの実施形態では、移動される受信機システム2400は、少なくともなんらかの電力を得るために、既存の周波数上で動作し続けてもよいが、移された周波数でも動作してもよい。1つのシナリオでは、その時の周波数における誘導表面導波路プローブを停止させる程度まで総負荷が低下したことがあり、既存の受信機システム2400は別の周波数に移されることとなる。
1つ以上の受信機システム2400が移される場合、3124において、給電システム2503は、新しい受信機割り当てを生成してよい。次いで、給電システム2503は、3127において、影響される受信機システム2400に通知を送信してよい。その後、給電システム2503のこの部分の動作は終了する。
次に図29を参照すると、様々な実施形態に係る、受信機システム2400(図22)の一部の動作の一例を提供するフローチャートが示されている。図29のフローチャートは、本明細書で説明するような受信機システム2400の一部の動作を実施するために採用され得る多くの異なるタイプの機能構成のうちの一例を提供するものにすぎないことを理解されたい。あるいは、図29のフローチャートは、1つ以上の実施形態に係る受信機システム2400で実施される方法の要素の一例を描写するものとしてみてもよい。
3203から開始すると、受信機システム2400は、利用可能なワイヤレス電力供給者を発見してよい。この発見には、周波数伝達スペクトルのスキャン、インターネットを介した1つ以上の給電システム2503(図23)との通信、または別の手法を含んでよい。発見には、コスト、可用性、および/または他の因子に関する情報を取得することを含まれてよい。3206において、受信機システム2400は、予測される電気的負荷2406(図22)を判定してよい。3209において、受信機システム2400は、電力を得る1つ以上のワイヤレス電力供給者を選択してよい。選択に影響する因子は、たとえば、コスト、可用性、信頼性などを含んでよい。
3212において、受信機システム2400は、選択されたワイヤレス電力供給者(複数可)からの電力を要求してよい。3215において、受信機システム2400は、選択されたワイヤレス電力供給者(複数可)から電力の受信を開始してよい。3218において、受信機システム2400は、電気的負荷2406によるその時点の電力使用量を判定してよい。3221において、受信機システム2400は、対応するワイヤレス電力供給者に電力使用量を報告してよい。
3224において、受信機システム2400は、1つ以上のワイヤレス電力供給者から電力供給者データを受信してよい。この電力供給者データは、更新された可用性、コスト、周波数、および/または他の情報を含んでよい。3227において、受信機システム2400は、その動作を調整するかどうかを判定する。調整しない場合、受信機システム2400は、3215に戻り、ワイヤレス電力供給者(複数可)から電力の受信を続ける。
動作を調整する場合、受信機システム2400は、3230に進み、選択されたワイヤレス電力供給者および/または他の動作パラメータを調整する。たとえば、受信機システム2400は、より低コストの電力供給者に切り替えてよく、または受信機システム2400は、増加した電気的負荷2406を処理するために別の電力供給者を加えてもよい。その後、受信機システム2400は、3215に戻り、調整されたパラメータを用いて電力の受信を続ける。
図30を参照すると、本開示の一実施形態に係る給電システム2503の概略的なブロック図が示されている。給電システム2503は、1つ以上のコンピューティングデバイス4000を含んでよい。各コンピューティングデバイス4000は、たとえばプロセッサ4003とメモリ4006とを有し、それら両方がローカルインタフェース4009に結合される、少なくとも1つのプロセッサ回路を含む。このために、各コンピューティングデバイス4000は、たとえば、少なくとも1つのサーバコンピュータまたは同様のデバイスを備えてよい。ローカルインタフェース4009は、たとえば付随するアドレス/制御バスまたは他のバス構造を有するデータバスを備えてよいことがわかる。
メモリ4006には、データと、プロセッサ4003が実行可能ないくつかのコンポーネントとの両方が格納されている。具体的には、給電ロジック4012と、潜在的には他のアプリケーションとが、メモリ4006に格納され、プロセッサ4003によって実行可能である。また、データストア4015と他のデータとがメモリ4006に格納されていてよい。加えて、オペレーティングシステムがメモリ4006に格納され、プロセッサ4003によって実行可能であってよい。
図31を参照すると、本開示の一実施形態に係る電力計2409の概略的なブロック図が示されている。電力計2409は、たとえばプロセッサ4103とメモリ4106とを有し、それら両方がローカルインタフェース4109に結合される、少なくとも1つのプロセッサ回路を含んでよい。このために、電力計2409は、たとえば、少なくとも1つのコンピュータまたは同様のデバイスを備えてよい。ローカルインタフェース4109は、たとえば、付随するアドレス/制御バスまたは他のバス構造を有するデータバスを備えてよいことがわかる。
メモリ4106には、データと、プロセッサ4103が実行可能ないくつかのコンポーネントとの両方が格納されている。特に、プロセッサ4103を給電制御回路2415(図22)に変換する給電制御ロジック4118と、プロセッサ4103を使用量報告回路2418(図22)に変換する使用量報告ロジック4121と、潜在的には他のアプリケーションとがメモリ4106に格納され、プロセッサ4103によって実行可能である。また、データストア4115と他のデータとがメモリ4106に格納されていてよい。加えて、オペレーティングシステムがメモリ4106に格納され、プロセッサ4103によって実行可能であってよい。
図30と図31との両方を参照すると、メモリ4006、4106に格納され、プロセッサ4003、4103によって実行可能な他のアプリケーションがあってよいことが理解されよう。本明細書で説明したあらゆる構成要素がソフトウェアの形態で実施される場合、たとえば、C、C++、C#、オブジェクティブC、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Perl、PHP、Visual Basic(登録商標)、Python(登録商標)、Ruby、Flash(登録商標)、または他のプログラミング言語などの、多数のプログラミング言語のうちのいずれか1つを採用してよい。
いくつかのソフトウェアコンポーネントが、メモリ4006、4106に格納され、プロセッサ4003、4103によって実行可能である。これに関して、「実行可能」という用語は、プロセッサ4003、4103によって最終的に実行され得るプログラムファイルを意味する。実行可能なプログラムの例は、たとえば、メモリ4006、4106のランダムアクセス部分に読み込みでき、プロセッサ4003、4103が実行可能な形式で機械語に変換され得るコンパイルされたプログラム、メモリ4006、4106のランダムアクセス部分に読み込みでき、プロセッサ4003、4103が実行可能な、オブジェクトコードなどの適切な形式で表現され得るソースコード、またはプロセッサ4003、4103で実行するために、メモリ4006、4106のランダムアクセス部分において命令を生成するように、別の実行可能プログラムで解釈され得るソースコードなどであってよい。実行可能なプログラムは、たとえば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、ハードドライブ、半導体ドライブ、USBフラッシュドライブ、メモリカード、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光ディスク、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ、または他のメモリコンポーネントを含む、メモリ4006、4106の任意の部分または構成要素に格納されてよい。
メモリ4006、4106は、揮発性および不揮発性の両方のメモリおよびデータ記憶コンポーネントを含むものとして本明細書において定義される。揮発性コンポーネントは、電力が失われた際にデータ値を保持しないものである。不揮発性コンポーネントは、電力が失われた際にデータ値を保持するものである。よって、メモリ4006、4106は、たとえば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、ハード・ディスク・ドライブ、半導体ドライブ、USBフラッシュドライブ、メモリカードリーダを介してアクセスされるメモリカード、関連するフロッピーディスク(登録商標)ドライブを介してアクセスされるフロッピーディスク(登録商標)、光ディスクドライブを介してアクセスされる光ディスク、適切なテープドライブを介してアクセスされる磁気テープ、および/または他のメモリコンポーネント、あるいはこれらのメモリコンポーネントのうちの任意の2つ以上の組み合わせを含んでよい。加えて、RAMは、たとえば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、または磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)および他の同様のデバイスを含んでよい。ROMは、たとえば、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、または他の同様のメモリデバイスを含んでよい。
また、プロセッサ4003、4103は、複数のプロセッサ4003、4103および/または複数のプロセッサコアを表してよく、メモリ4006、4106は、それぞれ、並列処理回路で動作する複数のメモリ4006、4106を表してよい。このような場合、ローカルインタフェース4009、4109は、複数のプロセッサ4003、4103のうちの任意の2つの間、任意のプロセッサ4003、4103と任意のメモリ4006、4106との間、またはメモリ4006、4106のうちの任意の2つの間などにおける通信を促進する適切なネットワークであってよい。ローカルインタフェース4009、4109は、の通信を調整するように設計された追加的なシステムを備えてよく、たとえば負荷分散を行うことを含む。プロセッサ4003、4103は、電気的またはなんらかの他の利用可能な構造であってよい。
給電ロジック4012、給電制御ロジック4118、使用量報告ロジック4121、および本明細書で説明される他の様々なシステムは、上述したように、汎用ハードウェアによって実行されるソフトウェアまたはコードで実施されてよいが、これらはまた代替的に、専用ハードウェア、またはソフトウェア/汎用ハードウェアと専用ハードウェアとの組み合わせで実施されてよい。専用ハードウェアで実施される場合、いくつかの技術のいずれか1つまたは組み合わせを利用する回路または状態マシンとしてそれぞれを実現できる。これらの技術は、限定されるものではないが、1つ以上のデータ信号を入力した時に様々なロジック機能を実施するためのロジックゲートを有する離散ロジック回路、適切なロジックゲートを有する特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または他の構成要素などを含んでよい。このような技術は当業者に一般的に周知のものであり、そのため本明細書では詳細に説明しない。
図27、図28、および図29のフローチャートは、給電システム2503と受信機システム2400との一部に実装された機能および動作を示している。ソフトウェアで実施した場合、各ブロックは、特定された論理的機能(複数可)を実施するためのプログラム命令を含むモジュール、セグメント、またはコードの部分を表してよい。プログラム命令は、プログラミング言語で書かれた人間に読める命令文を含むソースコード、またはコンピュータシステムまたは他のシステムにおけるプロセッサ4003、4103などの適切な実行システムによって認識可能な数値命令を含む機械語の形態で実施されてよい。機械語は、ソースコードなどから変換されてよい。ハードウェアで実施した場合、各ブロックは、特定された論理機能(複数可)を実施するための回路またはいくつかの相互に接続された回路を表してよい。
図27、図28、および図29のフローチャートは、具体的な実行順序を示しているが、実行順序は図示のものとは異なってよいことを理解されたい。たとえば、2つ以上のブロックの実行順序は、図示の順番に対してスクランブルされてもよい。また、図27、図28、および図29において連続する2つ以上のブロックは、同時にまたは部分的に同時に実行されてよい。さらに、いくつかの実施形態では、図27、図28、および図29に示すブロックのうちの1つ以上を省略または除外してよい。加えて、任意の数のカウンタ、状態変数、警告セマフォ、またはメッセージが、拡張ユーティリティ、課金、性能測定、またはトラブルシューティング支援機能などを提供する目的で、本明細書で説明する論理フローに加えられてもよい。すべてのこのような変形は、本開示の範囲内であることを理解されたい。
また、給電ロジック4012、給電制御ロジック4118、および使用量報告ロジック4121を含む、ソフトウェアまたはコードからなる本明細書で説明される任意のロジックまたはアプリケーションは、たとえば、コンピュータシステムまたは他のシステムにおけるプロセッサ4003、4103などの命令実行システムで使用するため、またはこれと関連する、任意の持続的コンピュータ可読媒体で実施できる。この意味で、ロジックは、たとえば、コンピュータ可読媒体から取得され、命令実行システムによって実行できる命令および宣言を含む命令文を含んでよい。本開示の文脈では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システムで使用するための、またはこれと関連する、本明細書で説明されるロジックまたはアプリケーションを収容、格納、または保持できる任意の媒体であり得る。
コンピュータ可読媒体は、たとえば、磁気、光、または半導体媒体などの多くの物理媒体のいずれか1つからなっていてよい。好適なコンピュータ可読媒体のより具体的な例は、磁気テープ、磁気フロッピーディスク(登録商標)、磁気ハードドライブ、メモリカード、半導体ドライブ、USBフラッシュドライブ、または光ディスクを含むが、これらに限定されるものではない。また、コンピュータ可読媒体は、たとえば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、または磁気ランダムアクセス・メモリ(MRAM)を含む、ランダムアクセス・メモリ(RAM)であってよい。加えて、コンピュータ可読媒体は、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、または他のタイプのメモリデバイスであってよい。
さらに、給電ロジック4012、給電制御ロジック4118、および使用量報告ロジック4121を含む、本明細書で説明される任意のロジックまたはアプリケーションは、様々な方法で実施および構築されてよい。たとえば、説明される1つ以上のアプリケーションは、単一のアプリケーションのモジュールまたはコンポーネントとして実施されてよい。さらに、本明細書で説明される1つ以上のアプリケーションは、共有または別個のコンピューティングデバイスまたはそれらの組み合わせで実行されてよい。たとえば、本明細書で説明される複数のアプリケーションは、同じコンピューティングデバイスまたは複数のコンピューティングデバイスで実行されてよい。さらに、「アプリケーション」、「サービス」、「システム」、「エンジン」、「モジュール」などの用語は置き換え可能であり、限定を意図するものではないことを理解されたい。
「X、Y、またはZのうちの少なくとも1つ」などの選言的な言葉は、特段具体的に述べない限り、項目、語などが、X、Y、またはZのいずれか、あるいはその任意の組み合わせであること(たとえば、X、Y、および/またはZ)を表すために一般的に使用されるものとして文脈に沿って理解される。よって、このような選言的な言葉は、一般的に、特定の実施形態が、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、Zのうちの少なくとも1つがそれぞれ存在することを必要とすることを意図するものではなく、暗に含むものとすべきではない。
図32を参照すると、様々な実施形態に係る受信回路5100の一例が示されている。図32は、誘導表面導波路受信構造R(図20C)を含む。様々な実施形態によれば、それぞれの誘導表面導波路受信構造Rは、陸上媒体などの損失性導電性媒体203(図3)の表面上を伝達される誘導表面波の形態で電気的エネルギーを受信するために利用されてよい。任意のN個の誘導表面導波路受信構造Rが、誘導表面波の形態で伝達されるエネルギーを受信するために用いられてよい。様々な実施形態によれば、誘導表面導波路受信構造Rのそれぞれは、誘導表面波の形態のエネルギーを同時に受信する。誘導表面導波路受信構造Rのうちのそれぞれが、固有の既定の周波数で動作し、少なくとも1つの負荷5127に電力供給する少なくとも1つの誘導表面導波路プローブPから誘導表面波の形態で伝達されるエネルギーを受信することを促進する。したがって、誘導表面導波路受信構造Rのうちのそれぞれは、すべての他の周波数に対して固有の周波数で、誘導表面波の形態のエネルギーを同時に受信してよい。誘導表面導波路受信構造Rのうちのそれぞれは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nに結合されてよい。誘導表面波受信構造Rのそれぞれは、上述の誘導表面波受信構造R(図20C)、R(図20D)、またはR(図20E)のうちのいずれか1つを含み得ることに留意されたい。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nは、負荷5127への最大電力伝送のための共役整合状態を有効にするために、誘導表面導波路受信構造Rのうちのそれぞれに結合されてよい。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nは、変圧器(トランス)、抵抗器、インダクタ、コンデンサ、または伝達線の組み合わせを含んでよい。様々な実施形態によれば、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nは、各動作周波数について調整可能な単一のコンデンサおよび/または単一のインダクタを含んでよいことが理解されるだろう。
それぞれの変圧器5124a...Nは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nに結合されて、必要に応じてより高くまたはより低くとなるように電圧を効率的に調整してよい。それぞれの変圧器5124a...Nは、調整された電圧出力を維持するために、可変変圧器を含むことによって調整可能にしてよい。
それぞれの波整流器5118a...Nは、任意の受信した誘導表面波からの交流(AC)電圧を直流(DC)電圧に変換するために、それぞれの変圧器5124a...Nに結合されてよい。このようなDC電圧は、リップルDC電圧を含み得ることが理解されるだろう。それぞれの波整流器5118a...Nは、単相整流器および/または多相整流器を含んでよく、全波整流器または半波整流器であってよい。波整流器5118a...Nは、平滑回路および/またはフィルタを含んで、電圧中のリップルを低減させてよい。それぞれの波整流器5118a...Nをコモンバス5112に結合して、それぞれの整流された波形のすべてを電圧調整器(レギュレータ)5115に送信できるようにしてよい。電圧調整器5115は、一定の電圧レベルを維持して負荷5127に送達するために、それぞれの波整流器5118a...Nに結合されてよい。各波整流器5118a...Nの出力がコモンバス5112に結合される他の波整流器5118a...Nに帰還しないよう、あるいはそれ以外の形で悪影響を及ぼさないようにすることを確実するために、波整流器5118a...Nの出力部に様々な回路エレメントを配置してもよい。
誘導表面導波路受信構造Rのそれぞれが、既定の動作周波数で、誘導表面導波路プローブPから損失性導電性媒体203の表面上を伝達される誘導表面波の形態のエネルギーを受信する。各誘導表面導波路プローブPは、他の誘導表面導波路プローブPがエネルギーを伝達する周波数に対して固有の異なる周波数で動作する。したがって、それぞれの誘導表面導波路受信構造Rは、すべての他の伝達周波数に対して固有の周波数で、誘導表面波の形態のーを同時に受信する。したがって、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nは、それぞれの誘導表面導波路受信構造Rに応じて同調されて、それぞれの動作周波数で、誘導表面導波路プローブPからの誘導表面波の形態のエネルギーを同時に受信する。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nは、共役インピーダンス整合を達成して、それぞれの波整流器5118a...Nおよび電圧調整器5115を通る負荷5127への電力の流れを促進するために同調される。
いくつかの実施形態では、誘導表面導波路受信構造Rのそれぞれは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nまたはそれぞれの変圧器5124a...Nには結合されずに、それぞれの波整流器5118a...Nに直接結合される。しかしながら、これらの実施形態は、電力が負荷5127に供給される効率に影響し得る。換言すると、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nまたはそれぞれの変圧器5124a...Nの無い受信回路5100の実施形態では、負荷5127への最適な電力供給が得られないことがある。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5121a...Nは、誘導表面導波路受信構造Rのそれぞれについて、複数の動作周波数のそれぞれにおいて、負荷5127への誘導表面波の形態のエネルギーの送達を促進するように特に構成される。次いで、それぞれの変圧器5124a...Nによって、各誘導表面波の電圧出力を段階的に上昇、または下降させてよい。次いで、各誘導表面波は、それぞれの波整流器5118a...Nによって整流される。それぞれの波整流器5118a...Nは、各整流された誘導表面波をコモンバス5112、またはノード上に出力する。代替的な実施形態では、それぞれの波整流器5118a...Nは、電圧を効果的に変えるために、DC−DC変換器などのそれぞれの電力変換器に結合される。次に、電圧調整器5115は、整流された誘導表面波を受信し、定常DC信号を負荷5127に送達する。
様々な実施形態によれば、単一の電圧調整器5115の入力端子は、図示のように、それぞれの波整流器5118a...Nに結合されてよい。他の実施形態では、2つ以上の電圧調整器5115が使用されてもよい。複数の電圧調整器5115の出力端子は、合成DC出力電流を負荷5127に供給するために、並列結合されてよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5115の出力端子は、合成DC出力電圧を負荷5127に供給するために、直列結合されてよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5115の出力端子は並列結合され、次に、得られた並列結合が直列結合されてもよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5115を並列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5115を並列結合してよい。次いで2つの並列結合を直列結合してよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5115の出力端子は直列結合され、次に、得られた直列結合を並列結合してもよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5115を直列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5115を直列結合してよい。次いで2つの直列結合を並列結合してもよい。選択される並列/直列構成は、負荷5127の電圧および電流の要件に依存し得ることが理解されるだろう。
図33を参照すると、様々な実施形態に係る受信回路5100の一例が示されている。図33は、誘導表面波受信構造R(図20D)を構成する同調共振器5206を含む。同調共振器が示されているが、線形プローブRおよび磁気コイルRもまた使用されてよいことを理解されたい。様々な実施形態によれば、同調共振器5206は、損失性導電性媒体203(図3)の表面上を伝達される誘導表面波の形態でエネルギーを受信するために利用されてよい。同調共振器5206が、負荷5227に供給する既定の固有の周波数で動作する誘導表面導波路プローブPから伝達される誘導表面波の形態のエネルギーを受信することを促進する。同調共振器5206は、コイル5203を含む。
コイル5203は、直接タップ結合を介して分離回路5212a...Nに結合されてよい。分離回路5212a...Nは、同調共振器5206が複数の伝達周波数を同時に受信できるように、タップの下方にあるコイル5203の一部分を短絡するためにコイル5203に接続されていてよい。分離回路5212a...Nは、トラップダイポール、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタ、またはこれらの組み合わせを含んでよい。コイル5203はまた、コイル5209a...Nに誘導結合されてよい。各コイル5209a...Nは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nに結合されてよい。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nは、負荷5227への最大電力伝送のための共役整合状態を有効にするために、それぞれのコイル5209a...Nに結合されてよい。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nは、変圧器、抵抗器、インダクタ、コンデンサ、または伝達線の組み合わせを含んでよい。様々な実施形態によれば、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nは、各動作周波数について調整可能な単一のコンデンサおよび/または単一のインダクタを含んでよいことが理解されるだろう。
それぞれの波整流器5218a...Nは、任意の受信した誘導表面波からの交流(AC)電圧を直流(DC)電圧に変換するために、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nに結合されてよい。それぞれの波整流器5218a...Nは、単相整流器および/または多相整流器を含んでよく、全波整流器または半波整流器であってよい。波整流器5218a...Nは、ACリップル電圧を低減するための平滑回路および/またはフィルタを含んでよい。波整流器5218a...Nは、一定の電圧レベルを維持して負荷5227に送達するために、それぞれの電圧調整器5215a...Nに結合されてよい。
同調共振器5206は、既定の伝達周波数で、誘導表面導波路プローブPによって損失性導電性媒体203の表面上を伝達される誘導表面波の形態のエネルギーを受信する。タップを介して同調共振器5206のコイル5203に結合される各分離回路5212a...Nは、タップの下方にあるコイル5203の一部分を短絡する。このようにして、同調共振器5206は、複数の伝達周波数を同時に受信できる。具体的には、各分離回路5212a...Nがコイル5203の既定の部分を短絡して、残りの部分が提供するインダクタンスによって、同調共振器5206がそれぞれの周波数で共振できるようにする。あるいは、各分離回路5212a...Nがコイル5203の既定の部分を短絡して、コイル5203の一部分を含む対応する受信機ネットワークのそれぞれの位相遅れ(Φ)が、誘導表面波のうちのそれぞれに関連付けられているウェーブチルトの角度(Ψ)と整合するようにし、それぞれのウェーブチルトの角度(Ψ)は、受信構造の近くにある損失性導電性媒体または陸上媒体の特性に少なくとも部分的に基づく。
このため、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nは、それぞれの周波数についてコイル5203のアクティブな部分に結合されるべきである。コイル5203は、複数のコイル5209a...Nに誘導結合されてよく、コイル5209a...Nは、変圧器の一次コイルとして働くコイル5203に対する二次コイルとして配置される。したがって、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nは、それぞれの伝達周波数で、誘導表面導波路プローブPからの誘導表面波を同時に受信するために、それぞれの誘導結合および直接タップ結合に応じて同調される。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nは、共役インピーダンス整合を達成して、それぞれの波整流器5218a...Nおよび電圧調整器5215a...Nを通る負荷5227への電力の流れを促進するために同調される。代替的な実施形態では、それぞれが単一のコイル5209、または複数のコイル5209a...Nに結合されるコイル5203を有する、複数の同調共振器5206が使用されてよい。
いくつかの実施形態では、同調共振器5206のそれぞれは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nまたはそれぞれの変圧器5224a...Nには結合されずに、それぞれの波整流器5218a...Nに直接結合される。しかしながら、これらの実施形態は、電力が負荷5227に供給される効率に影響し得る。換言すると、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nまたはそれぞれの変圧器5224a...Nの無い受信回路5100の実施形態では、負荷5227への最適な電力供給が得られないことがある。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nは、それぞれの誘導結合および直接タップ結合について、複数の伝達周波数において、負荷5227への各誘導表面波の同時送達を促進するように特に構成される。次いで、各信号は、それぞれの波整流器5218a...Nによって整流される。それぞれの波整流器5218a...Nは、それぞれの整流された信号をそれぞれの電圧調整器5215a...Nに出力する。代替的な実施形態では、それぞれの波整流器5218a...Nは、単一の電圧調整器5215に送信するために、各信号をコモンバスまたはノード上に出力してよい。他の実施形態では、それぞれの波整流器5218a...Nは、電圧を効果的に変換するために、DC−DC変換器などのそれぞれの電力変換器に各整流した信号を出力してもよい。あるいは、それぞれの波整流器5218a...Nは、負荷5227がAC信号を受け取る場合、DC−ACインバータなどの電力インバータに各整流した信号を出力してもよい。
電圧調整器5215a...Nの出力端子は、合成DC出力電流を負荷5227に供給するために、並列結合されてよい。他の実施形態では、電圧調整器5215a...Nの出力端子は、合成DC出力電圧を負荷5227に供給するために、直列結合されてよい。他の実施形態では、電圧調整器5215a...Nの出力端子は並列結合され、次に、得られた並列結合を直列結合してもよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5215を並列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5215を並列結合してよい。次いで2つの並列結合を直列結合してよい。他の実施形態では、電圧調整器5215の出力端子は直列結合され、次に、得られた直列結合を並列結合してもよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5215を直列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5215を直列結合してよい。次いで2つの直列結合を並列結合してよい。選択される並列/直列構成は、負荷5227の電圧および電流の要件に依存し得ることが理解されるだろう。
図34を参照すると、様々な実施形態に係る受信回路5100の一例が示されている。図34は、磁気コイル5306aおよび5306bを含み、これらは、図20Eにおいて誘導表面受信構造Rとして示されている。磁気コイル5306aおよび5306bが示されているが、他の受信構造R(図20C)およびR(図20D)が使用されてよいことを理解されたい。様々な実施形態によれば、それぞれの磁気コイル5306aおよび5306bは、損失性導電性媒体203(図3)の表面上を伝達される誘導表面波の形態でエネルギーを受信するために利用されてよい。任意のN個の磁気コイル5306aおよび5306bが用いられて、誘導表面波の形態で伝達されるエネルギーを受信してよい。様々な実施形態によれば、各磁気コイル5306aおよび5306bは、誘導表面波の形態で伝達されるエネルギーを同時に受信する。それぞれの磁気コイル5306aおよび5306bが、負荷5327に供給する既定の固有の周波数で誘導表面導波路プローブPから伝達される誘導表面波の形態のエネルギーを受信することを促進する。したがって、各磁気コイル5306aおよび5306bは、すべての他の周波数に対して固有の周波数で、誘導表面波の形態のエネルギーを同時に受信してよい。それぞれの磁気コイル5306aおよび5306bは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aまたは5321bに結合される。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aまたは5321bは、負荷5327への最大電力伝送のための共役整合状態を有効にするために、それぞれの磁気コイル5306aまたは5306bに結合されてよい。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aまたは5321bは、変圧器、抵抗器、インダクタ、コンデンサ、または伝達線の組み合わせを含んでよい。様々な実施形態によれば、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aおよび5321bは、各動作周波数について調整可能な単一のコンデンサおよび/または単一のインダクタを含んでよいことがわかるだろう。
それぞれの波整流器5318aまたは5318bは、任意の受信した誘導表面波からの交流電流(AC)を直流電流(DC)に変換するために、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aまたは5321bに結合されてよい。それぞれの波整流器5318aおよび5318bは、単相整流器および/または多相整流器を含んでよく、全波整流器または半波整流器であってよい。波整流器5318aおよび5318bは、ACリップル電圧を低減するために、平滑回路および/またはフィルタを含んでよい。それぞれの波整流器5318aおよび5318bは、一定の電圧レベルを維持して、負荷5327に送達するために、それぞれの電圧調整器5315aまたは5315bに結合されてよい。
各磁気コイル5306aおよび5306bが、既定の伝達周波数で、誘導表面導波路プローブPから損失性導電性媒体203の表面上を伝達される誘導表面波の形態のエネルギーを受信する。各誘導表面導波路プローブPは、他の誘導表面導波路プローブPとは異なる周波数で伝達する。よって、それぞれの磁気コイル5306aおよび5306bは、すべての他の伝達周波数に対して固有の周波数で、誘導表面波の形態のエネルギーを同時に受信する。したがって、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aおよび5321bは、それぞれの伝達周波数で、誘導表面導波路プローブPからの誘導表面波を同時に受信するために、それぞれの磁気コイル5306aまたは5306bに応じて同調される。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aおよび5321bは、共役インピーダンス整合を達成して、それぞれの波整流器5318aおよび5318bならびにそれぞれの電圧調整器5315aおよび5315bを通る負荷5327への電力の流れを促進するために同調される。
いくつかの実施形態では、各磁気コイル5306aおよび5306bは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5221a...Nには結合されずに、それぞれの波整流器5318a...Nに直接結合される。しかしながら、これらの実施形態は、電力が負荷5327に供給される効率に影響し得る。換言すると、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321a...Nの無い受信回路5100の実施形態では、負荷5327への最適な電力供給が得られないことがある。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5321aおよび5321bは、各磁気コイル5306aまたは5306bについて、複数の動作周波数のそれぞれにおいて、負荷5327へのそれぞれの誘導表面波の送達を促進するように特に構成される。次いで、各誘導表面波は、それぞれの波整流器5318aまたは5318bによって整流される。それぞれの波整流器5318aまたは5318bは、それぞれの整流された誘導表面波をそれぞれの電圧調整器5315aまたは5315bに出力する。次に、電圧調整器5315aおよび5315bは、整流された誘導表面波を受信し、定常DC信号を負荷5327に送信する。代替的な実施形態では、電圧調整器5315aおよび5315bは、負荷5327がAC信号を受け取る場合、DC−AC電力インバータなどの電力インバータに結合されてよい。
様々な実施形態によれば、電圧調整器5315aおよび5315bの入力端子は、それぞれの波整流器5318aおよび5318bに結合されてよい。他の実施形態では、単一の電圧調整器5315の入力端子が、それぞれの波整流器5318aおよび5318bに結合されてよい。様々な実施形態によれば、電圧調整器5315aおよび5315bの出力端子は、合成DC出力電流を負荷5327に供給するために、並列結合されてよい。他の実施形態では、電圧調整器5315aおよび5315bの出力端子は、合成DC出力電圧を負荷5327に供給するために、直列結合されてよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5315の出力端子は並列結合され、次に、得られた並列結合を直列結合してよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5315を並列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5315を並列結合してよい。次いで2つの並列結合を直列結合してよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5315の出力端子は直列結合され、次に、得られた直列結合を並列結合してよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5315を直列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5315を直列結合してよい。次いで2つの直列結合を並列結合してよい。
図35を参照すると、様々な実施形態に係る受信回路5100の一例が示されている。図35は、磁気コイル5406aおよび5406bを含み、これらは、図20Eにおいて誘導表面受信構造Rとして示されている。磁気コイル5306aおよび5306bが示されているが、他の受信構造R(図20C)およびR(図20D)が使用されてよいことを理解されたい。様々な実施形態によれば、それぞれの磁気コイル5406aおよび5406bは、損失性導電性媒体203(図3)の表面上を伝達される誘導表面波の形態でエネルギーを受信するために利用されてよい。任意のN個の磁気コイル5406aおよび5406bが用いられて、誘導表面波の形態で伝達されるエネルギーを受信してよい。様々な実施形態によれば、各磁気コイル5406aおよび5406bは、誘導表面波からのエネルギーを同時に受信する。それぞれの磁気コイル5406aおよび5406bが、負荷5427へ、既定の固有の周波数で誘導表面導波路プローブPから伝達される誘導表面波の形態のエネルギーを受信することを促進する。したがって、各磁気コイル5406aおよび5406bは、すべての他の周波数に対して固有の周波数で、誘導表面波の形態のエネルギーを同時に受信してよい。それぞれの磁気コイル5406aおよび5406bは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aまたは5421bに結合される。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aまたは5421bは、負荷5427への最大電力伝送のための共役整合状態を有効にするために、それぞれの磁気コイル5406aまたは5406bに結合されてよい。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aまたは5421bは、変圧器、抵抗器、インダクタ、コンデンサ、または伝達線の組み合わせを含んでよい。様々な実施形態によれば、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aおよび5421bは、各動作周波数について調整可能な単一のコンデンサおよび/または単一のインダクタを含んでよいことが理解されるだろう。
それぞれの波整流器5418aまたは5418bは、任意の受信した誘導表面波からの交流電流(AC)を直流電流(DC)に変換するために、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aまたは5421bに結合されてよい。それぞれの波整流器5418aおよび5418bは、単相整流器および/または多相整流器を含んでよく、全波整流器または半波整流器であってよい。波整流器5418aおよび5418bは、ACリップル電圧を低減するために、平滑回路またはフィルタを含んでよい。それぞれの波整流器5418aおよび5418bは、逆電流を阻止しながら、電圧調整器5415に電流を通すために、それぞれのダイオード5409aまたは5409bに結合されてよい。
各磁気コイル5406aおよび5406bは、既定の伝達周波数で、誘導表面導波路プローブPから損失性導電性媒体203の表面上を誘導表面波の形態で伝達されるエネルギーを受信する。各誘導表面導波路プローブPは、他の誘導表面導波路プローブPとは異なる周波数で動作する。よって、それぞれ磁気コイル5406aおよび5406bは、すべての他の伝達周波数に対して固有の周波数で、誘導表面波の形態のエネルギーを同時に受信する。したがって、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aおよび5421bは、それぞれの伝達周波数で、誘導表面導波路プローブPからの誘導表面波を同時に受信するために、それぞれの磁気コイル5406aまたは5406bに応じて同調される。それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aおよび5421bは、共役インピーダンス整合を達成して、それぞれの波整流器5418aおよび5418bならびに電圧調整器5415aを通る負荷5427への電力の流れを促進するために同調される。
いくつかの実施形態では、各磁気コイル5406aおよび5406bは、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421a...Nには結合されずに、それぞれの波整流器5418a...Nに直接結合される。しかしながら、これらの実施形態は、電力が負荷5427に供給される効率に影響し得る。換言すると、それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421a...Nの無い受信回路5100の実施形態では、負荷5427への最適な電力供給が得られないことがある。
それぞれのインピーダンス整合ネットワーク5421aおよび5421bは、各磁気コイル5406aまたは5406bについて、複数の伝達周波数のそれぞれにおいて、負荷5427へのそれぞれの誘導表面波の送達を促進するように特に構成される。次いで、各誘導表面波は、それぞれの波整流器5418aまたは5418bによって整流される。それぞれの波整流器5418aおよび5418bは、各整流された誘導表面波をそれぞれのダイオード5409aまたは5409bに出力する。次に、電圧調整器5415は、整流された誘導表面波を受信し、定常DC信号を負荷5427に送信する。代替的な実施形態では、電圧調整器5415は、負荷5427がAC信号を受け取る場合、DC−AC電力インバータなどの電力インバータに結合されてよい。
様々な実施形態によれば、単一の電圧調整器5415は、波整流器5418aおよび5418bに結合されてよい。他の実施形態では、波整流器5418aおよび5418bは、それぞれの電圧調整器5415にそれぞれ結合されてよい。様々な実施形態によれば、複数の電圧調整器5415の出力端子は、合成DC出力電流を負荷5427に供給するために、並列結合されてよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5415の出力端子は、合成DC出力電圧を負荷5427に供給するために、直列結合されてよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5415の出力端子は並列結合され、次に、得られた並列結合を直列結合してよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5415を並列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5415を並列結合してよい。次いで2つの並列結合を直列結合してよい。他の実施形態では、複数の電圧調整器5415の出力端子は直列結合され、次に、得られた直列結合を並列結合してよい。たとえば、2つ1組の電圧調整器5415を直列結合し、別の2つ1組の電圧調整器5415を直列結合してよい。次いで2つの直列結合を並列結合してよい。選択される並列/直列構成は、負荷5427の電圧および電流の要件に依存し得ることが理解されるだろう。
図36を参照すると、様々な実施形態に係る、複数の周波数で信号を同時に受信するためのシステムの一例が示されている。図36は、2つの誘導表面導波路プローブPおよびPと、受信回路5100と、フィールドメータ(電界計)5512とを含む。誘導表面導波路プローブPは、第1の動作領域5503aにおいて第1の伝達周波数fで誘導表面波を伝達してよく、誘導表面導波路プローブPは、第2の動作領域5503bにおいて第2の伝達周波数fで誘導表面波を伝達してよい。受信回路5100は、第1の伝達領域5503aと第2の動作領域5503bとが重なる地点に配置されてよい。フィールドメータ5512もまた、誘導表面波に関連する場の強度を検出するために、第1の動作領域5503aと第2の動作領域5503bとが重なる地点に配置されてよい。
図37を参照すると、様々な実施形態に係る、受信回路5100の動作の一例を提供するフローチャートが示されている。図37のフローチャートは、受信回路5100の動作を実施するために採用され得る機能構成のうちの一例を提供するものにすぎないことを理解されたい。
5603から開始すると、受信回路5100は、誘導表面波の形態の電気的エネルギーを受信する周波数としてどの周波数が利用可能であるかを判定してよい。受信回路5100は、たとえば、利用可能な周波数を判定するために、1つ以上のネットワークを介して誘導表面導波路プローブPと通信する受信制御部を含んでよい。上述したように、受信回路5100は、互いに異なる周波数で動作する誘導表面導波路プローブPから伝達された誘導表面波からエネルギーを同時に受信してよい。次に、5606において、受信回路5100は、誘導表面波の形態の電気的エネルギーが受信される周波数を選択する。次に、5609において、受信回路5100は、選択された周波数で動作するように同調される。上述したように、それぞれのインピーダンス整合ネットワークは、それぞれの誘導表面波受信構造Rに従って、同調される。次いで、5612において、受信回路5100はエネルギーを電気的負荷に送達する。
次に、図38を参照すると、ワイヤレス電力送達システムにおいて誘導表面波からの電気的エネルギーにアクセスする装置で利用され得る汎用回路の一例が示されている。様々な実施形態において、装置は、上述したように、線形プローブ、同調共振器、および/または磁気コイルのうちの少なくとも1つを含んでいてよい、誘導表面波受信構造Rを備える。上述したように、誘導表面波受信構造Rは、損失性導電性媒体の表面に沿って伝わる誘導表面波の形態で電気的エネルギーを得るために利用されてよい。1つ以上の実施形態によれば、損失性導電性媒体は、陸上媒体(たとえば地球)を含んでいる。
誘導表面波受信構造Rが、本開示で先に述べたように、誘導表面波を受ける場合、出力端子6015の両側で、共役インピーダンス整合ネットワーク6021を通して電気的負荷6018に印加され得る、電圧が生じる。電気的負荷6018への電力の流れを促進するために、電気的負荷6018は、図18A〜18C、および19に関して説明したように、誘導表面波受信構造Rに、実質的にインピーダンス整合されてもよい。インピーダンス整合ネットワーク6021が使用されなかったり、特定の周波数でエネルギーを受信するように適切に同調されなかったりすることがあり得る。しかしながら、インピーダンス整合ネットワーク6021が所与の周波数でエネルギーを受信するように適切に調整されない場合、反射および最大電力伝送できないことなどに起因して、電気的負荷6018に電圧をかける能力において効率が損なわれることがある。
おそらく理解されるように、様々な状況において、誘導表面波受信構造Rは、複数の誘導表面導波路プローブPから伝達される複数の誘導表面波が交わる位置にあり得る。このため、誘導表面波のそれぞれが、異なる誘導表面導波路プローブPによって、異なる周波数で伝達されることがある。したがって、誘導表面波受信構造Rは、フィールドセンサ6024、スペクトルアナライザ、または、上で詳述した開示に従って伝達される誘導表面導波路に関連する1つ以上の周波数を識別する任意の類似の電気的構成要素を含むか、またはこれに通信可能に結合されてよい。
周波数同定回路6027は、スペクトルで1つ以上の周波数が識別された際に、誘導表面波受信構造Rが誘導表面波から電気的エネルギーを受信する周波数を調整するように構成されてよい。このため、周波数同定回路6027は、フィールドセンサ6024を制御し、複数の周波数から特定の周波数を識別し、誘導表面波受信構造6000および/またはインピーダンス整合ネットワーク6021を設定または調整して、識別された周波数において電力を受信するように構成される回路を備えてよい。
様々な実施形態によれば、周波数同定回路6027は、誘導表面波受信構造Rが識別された周波数における誘導表面波のうちの1つから電気的エネルギーを受信するようにインピーダンス整合ネットワーク6021を設定し、電気的負荷6018に送達される電力を最大化してよい。インピーダンス整合ネットワーク6021を設定することには、たとえば、可変コンデンサを調整すること、可変インダクタを調整すること、他の可変構成要素を調整すること、スイッチまたは他の構成要素を介してコンデンサおよび/またはインダクタを回路に追加もしくは回路から除去すること、および/または他の類似の手法を含んで、誘導表面波受信構造Rが、フィールドセンサ6024を用いて識別された周波数などの、既定の周波数に同調されるようにしてよい。
いくつかの実施形態では、周波数同定回路6027は、処理回路6033を備えるか、またはこれと通信可能に結合されてよい。処理回路は、たとえば、マイクロコントローラ、コンピューティングデバイス、あるいはフィールドセンサ6024、スペクトルアナライザ、または他の類似のセンサもしくはデバイスを用いて利用可能な周波数をプログラムで識別可能な他の構成要素を備えてよい。
いくつかの実施形態では、処理回路6033は、プロセッサ、メモリ、データバス、および/または識別された周波数にアクセスし、誘導表面波受信構造Rをプログラムで設定して、損失性導電性媒体に沿って伝わる誘導表面波の周波数を整合する他の構成要素を備えてよい。処理回路6033が行うプログラムでの設定は、たとえば、可変コンデンサ、可変インダクタ、または他の可変電気的構成要素を動的に調整する、あるいはコンデンサ、インダクタ、または他の構成要素をなんらかの方法で追加または除去する、プロセッサまたは回路によって実行されるロジックを含んでよく、これは、これらの構成要素に対応する変化を引き起こしてインピーダンス整合ネットワーク6021を調整する、1つ以上の制御信号を生成することによってなされる。このために、可変コンデンサまたは可変インダクタは、処理回路6033のプロセッサが実行するアプリケーションによって制御されるトリマコンデンサまたはインダクタを含んでよい。あるいは、インピーダンス整合ネットワーク6021は、必要に応じてインピーダンス整合ネットワーク6021の内外に切り替えられる、複数のコンデンサ、インダクタ、または他の構成要素を含んでよい。
次に図39を参照すると、様々な実施形態に係る、誘導表面波プローブPから電気的エネルギーを受信するためのシステムの動作の一例を提供するフローチャートが示されている。図39のフローチャートは、本明細書で説明するような誘導表面波受信構造6000の一部の動作を実施するために採用され得る多くの異なるタイプの機能構成のうちの一例を提供するものにすぎないことを理解されたい。いくつかの実施形態では、図39のフローチャートは、誘導表面波受信構造Rに結合される処理回路6033によって実施されてよい。
上述したように、誘導表面波プローブPが伝達する誘導表面波の周波数に一致するように、誘導表面波受信構造Rが同調または調整される。様々なシナリオにおいて、誘導表面波受信構造Rは、たとえば、第1の領域から第2の領域に移動する際に異なるプローブPから伝わる誘導表面波に遭遇することがある。あるいは、他のシナリオでは、誘導表面波プローブPが、誘導表面波を生成する周波数を変更することがある。そのようなシナリオは、盗電防止、伝達範囲の調整、または他の有益な機能を行うために行われ得る。第1の領域で利用可能な誘導表面波の周波数が、第2の領域で利用可能な誘導表面波とは異なると仮定すると、誘導表面波受信構造Rを調整して、周波数を合わせなければならない。同様に、誘導表面導波路プローブPが、誘導表面波を生成する周波数を変更した場合、誘導表面波受信構造Rはそれに応じて調整しなければならない。このために、デバイス、装置、または他のシステムは、周波数の変化にかかわらず、シームレスに電気的エネルギーへアクセスするために、誘導表面波受信構造Rおよび関連する回路を利用してよい。デバイス、装置、または他のシステムは、「周波数非依存」と呼ばれることもある。
6103から開始すると、たとえば、誘導表面波の伝達に関連する1つ以上の周波数から周波数が識別される。このために、フィールドセンサ6024、スペクトルアナライザ、または類似の構成要素を用いて、当該周波数を識別してよい。したがって、誘導表面波受信構造Rは、フィールドセンサ6024またはスペクトルアナライザを備えるか、またはこれと通信可能に結合されてよい。
次に、6106において、2つ以上の周波数が識別されたかどうかが判定される。2つ以上の周波数が識別された場合、プロセスは6109に進み、たとえば、信号強度、ユーザの好み、電力コスト、ネットワークのタイプなどに基づいて周波数のうちの1つが選択され得る。周波数を選択するために使用される基準が、処理回路6033のメモリまたは他のメモリに格納されてよい。様々な実施形態において、ユーザは、たとえば、クライアント装置上で実行可能なクライアントアプリケーションにおいて基準を指定することによって、周波数を選択するために使用される基準を規定することができる。ここで、ユーザは、ある電力供給者を別の電力供給者よりも優先すべきであること、より低い料金に関連付けられている電気的エネルギーを選択すべきであること、信頼できると示されたネットワークを優先すべきであることなどを指定してよい。
再び6106を参照すると、1つの周波数のみが識別されたと仮定すると、プロセスは、誘導表面波受信構造6000が誘導表面波の伝達を受信する周波数が、識別された周波数に基づいた共振周波数に調整される6112に進む。同様に、6109で周波数が選択された後、プロセスは、誘導表面波受信構造6000が誘導表面波の伝達を受信する周波数が、識別された周波数に基づいた共振周波数に調整される6112に進む。
様々な実施形態によれば、誘導表面波受信構造Rが電気的エネルギーにアクセスする周波数を調整することは、処理回路6033によってプログラムで行われる。このため、処理回路6033は、誘導表面波受信構造Rが識別された周波数における誘導表面波のうちの1つから電気的エネルギーを受信するようにインピーダンス整合ネットワーク6021を設定してよい。このことには、たとえば、可変コンデンサを調整すること、可変インダクタを調整すること、他の電気的構成要素を調整すること、コンデンサ、インダクタ、または他の電気的構成要素を回路に追加もしくは除去すること、および/または他の手法を含んで、誘導表面波受信構造Rが、フィールドセンサ6024を用いて識別された周波数などの、既定の周波数に同調または調整されるようにしてよい。
次に、プロセスは6115に進み、誘導表面波受信構造Rによって取得された、および/または電気的負荷6018によって消費された電気的エネルギーの使用量を、受信機が監視し得る。電気的エネルギーを監視して、たとえば、消費された電気的エネルギーが既定の許可された消費量を超えたかどうかを判定してよいことが理解されるだろう。さらなる実施形態では、図39のフローチャートは、複数の誘導表面波受信構造Rが実装される装置で利用されてよい。このために、処理回路6033は、第1の周波数においてデバイスにおいて電気的エネルギーを受信するために第1の誘導表面波受信構造Rを構成してよく、第2の周波数において電気的エネルギーを受信するために第2の誘導表面波受信構造Rをデバイスに構成してよく、これにより装置がアクセスする電気的エネルギーを増加させる。
電気的負荷6018は、異なる周波数の電圧を受け入れるか、または「周波数非依存」であるように構成されて、誘導表面波受信構造Rを通して受信した電力の周波数の変化が電気的負荷6018の動作を阻害しないようにすることに留意されたい。一実施形態では、電気的負荷6018は、波整流器および他の回路を含んで、入力AC電圧の周波数にかかわらずDC電圧を生成してよく、DC電圧はその後、電気的負荷6018の追加的構成要素にさらに印加される。
図40を参照すると、本開示の一実施形態に係る処理回路6033の概略的なブロック図が示されている。処理回路6033は、サーバコンピュータ、デスクトップコンピュータ、またはモバイルコンピューティングデバイスなどのコンピューティングデバイスを含んでよい。他の実施形態では、処理回路6033は、マイクロコントローラを備えてもよい。処理回路6033は、たとえばプロセッサ6303とメモリ6306とを有し、それら両方がローカルインタフェース6309に結合される、少なくとも1つのプロセッサ回路を含んでよい。ローカルインタフェース6309は、たとえば、付随するアドレス/制御バスまたは他のバス構造を有するデータバスを備えてよいことが理解されるだろう。
メモリ6306には、データと、プロセッサ6303が実行可能ないくつかの構成要素との両方が格納されている。特に、周波数モニタリング(監視)アプリケーション6312と、インピーダンス制御アプリケーション6315と、潜在的には他のアプリケーションとが、メモリ6306に格納され、プロセッサ6303によって実行可能である。周波数監視アプリケーション6312は、フィールドセンサ6023、スペクトルアナライザ、または類似のデバイスから取得された測定値にアクセスし、表面波受信構造Rが誘導表面波から電気的エネルギーを受信する周波数を識別するように構成されてよい。インピーダンス制御アプリケーション6315は、可変コンデンサ、可変インダクタ、または他の類似の構成要素をプログラムで調整するように構成されてよい。また、データストア6318および他のデータがメモリ6306に格納されていてよい。加えて、オペレーティングシステムがメモリ6306に格納され、プロセッサ6303によって実行可能であってよい。
メモリ6306に格納され、プロセッサ6303によって実行可能な他のアプリケーションがあってよいことを理解されたい。本明細書で説明したあらゆる構成要素がソフトウェアの形態で実施される場合、たとえば、アセンブリ、C、C++、C#、オブジェクティブC、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Perl、PHP、Visual Basic(登録商標)、Python(登録商標)、Ruby、Flash(登録商標)、または他のプログラミング言語などの、いくつかのプログラミング言語のうちのいずれか1つを採用してよい。
いくつかのソフトウェア構成要素がメモリ6306に格納され、プロセッサ6303によって実行可能である。これに関して、「実行可能」という用語は、プロセッサ6303によって最終的に実行され得る形態のプログラムファイルを意味する。実行可能なプログラムの例は、たとえば、メモリ6306のランダムアクセス部分に読み込みでき、プロセッサ6303が実行可能な形式で機械語に変換され得るコンパイルされたプログラム、メモリ6306のランダムアクセス部分に読み込みでき、プロセッサ6303が実行可能なオブジェクトコードなどの適切な形式で表現され得るソースコード、またはプロセッサ6303で実行するために、メモリ6306のランダムアクセス部分において命令を生成するように、別の実行可能プログラムで解釈され得るソースコードなどであってよい。実行可能なプログラムは、たとえば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、ハードドライブ、半導体ドライブ、USBフラッシュドライブ、メモリカード、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光ディスク、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ、または他のメモリ構成要素を含む、メモリ6306の任意の部分または構成要素に格納されてよい。
メモリ6306は、揮発性および不揮発性の両方のメモリおよびデータ記憶コンポーネント構成要素を含むものとして本明細書において定義される。揮発性コンポーネントは、電力が失われた際にデータ値を保持しないものである。不揮発性コンポーネントは、電力が失われた際にデータ値を保持するものである。よって、メモリ6306は、たとえば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、ハード・ディスク・ドライブ、半導体ドライブ、USBフラッシュドライブ、メモリカードリーダを介してアクセスされるメモリカード、関連するフロッピーディスク(登録商標)ドライブを介してアクセスされるフロッピーディスク(登録商標)、光ディスクドライブを介してアクセスされる光ディスク、適切なテープドライブを介してアクセスされる磁気テープ、および/または他のメモリ構成要素、あるいはこれらのメモリ構成要素のうちの任意の2つ以上の組み合わせを含んでよい。加えて、RAMは、たとえば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、または磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)および他の同様のデバイスを含んでよい。ROMは、たとえば、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、または他の同様のメモリデバイスを含んでよい。
また、プロセッサ6303は、複数のプロセッサ6303および/または複数のプロセッサコアを表してよく、メモリ6306は、それぞれ、並列処理回路で動作する複数のメモリ6306を表してよい。このような場合、ローカルインタフェース6309は、複数のプロセッサ6303のうちの任意の2つの間、任意のプロセッサ6303と任意のメモリ6306との間、またはメモリ6306のうちの任意の2つの間などにおける通信を促進すける適切なネットワークであってよい。ローカルインタフェース6309は、たとえば、この通信を調整するように設計された追加的なシステムを備えてよく、負荷分散を行うことを含んでいてよい。プロセッサ6303は、電気的またはなんらかの他の利用可能な構造であってよい。
周波数監視アプリケーション6312、インピーダンス制御アプリケーション6315、および本明細書で説明される他の様々なシステムは、上述のように、汎用ハードウェアによって実行されるソフトウェアまたはコードで実施されてよいが、代替策として、これらはまた、専用ハードウェアまたはソフトウェア/汎用ハードウェアと専用ハードウェアとの組み合わせで実施されてよい。専用ハードウェアで実施される場合、いくつかの技術のいずれか1つまたは組み合わせを利用する回路または状態マシンとしてそれぞれを実現できる。これらの技術は、1つ以上のデータ信号を入力した時に様々なロジック機能を実施するためのロジックゲートを有する離散ロジック回路、適切なロジックゲートを有する特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または他の構成要素などを含んでよいが、これらに限定されない。このような技術は、当業者に一般的に周知のものであり、そのため本明細書では詳細に説明しない。
いくつかの実施形態では、図39のフローチャートは、周波数監視アプリケーション6312、インピーダンス制御アプリケーション6315、または他の類似のアプリケーションの一部の実装された機能および動作を示している。ソフトウェアで実施した場合、各ブロックは、特定された論理機能(複数可)を実施するためのプログラム命令を含むコードのモジュール、セグメント、または部分を表してよい。プログラム命令は、プログラミング言語で書かれた人間に読める命令文を含むソースコード、またはコンピュータシステムまたは他のシステムにおけるプロセッサ6303などの適切な実行システムによって認識可能な数値命令を含む機械語の形態で実施されてよい。機械語は、ソースコードなどから変換されてよい。ハードウェアで実施した場合、各ブロックは、特定された論理機能(複数可)を実施するための回路またはいくつかの相互に接続された回路を表してよい。
また、周波数監視アプリケーション6312とインピーダンス制御アプリケーション6315とを含む、ソフトウェアまたはコードからなる本明細書で説明される任意のロジックまたはアプリケーションは、たとえば、コンピュータシステムまたは他のシステムにおけるプロセッサ6303などの命令実行システムで使用するため、またはこれと関連する、任意の持続的コンピュータ可読媒体で実施できる。この意味で、ロジックは、たとえば、コンピュータ可読媒体から取得され、命令実行システムによって実行できる命令および宣言を含む命令文を含んでよい。本開示の文脈では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システムで使用するための、またはこれと関連する、本明細書で説明されるロジックまたはアプリケーションを収容、格納、または保持できる任意の媒体であり得る。
コンピュータ可読媒体は、たとえば、磁気、光、または半導体媒体などの多くの物理媒体のいずれか1つをからなっていてよい。好適なコンピュータ可読媒体のより具体的な例は、磁気テープ、磁気フロッピーディスク(登録商標)、磁気ハードドライブ、メモリカード、半導体ドライブ、USBフラッシュドライブ、または光ディスクを含むが、限定されるものではない。また、コンピュータ可読媒体は、たとえば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、または磁気ランダムアクセス・メモリ(MRAM)を含む、ランダムアクセス・メモリ(RAM)であってよい。加えて、コンピュータ可読媒体は、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、または他のタイプのメモリデバイスであってよい。
さらに、周波数監視アプリケーション6312とインピーダンス制御アプリケーション6315とを含む、本明細書で説明される任意のロジックまたはアプリケーションは、様々な方法で実施および構築されてよい。たとえば、説明される1つ以上のアプリケーションは、単一のアプリケーションのモジュールまたはコンポーネントとして実施されてよい。さらに、本明細書で説明される1つ以上のアプリケーションは、共有または別個のコンピューティングデバイスまたはそれらの組み合わせで実行されてよい。たとえば、本明細書で説明される複数のアプリケーションは、同じコンピューティングデバイスまたは複数のコンピューティングデバイスにおいて同じ処理回路6033で実行されてよい。さらに、「アプリケーション」、「サービス」、「システム」、「エンジン」、「モジュール」などの用語は置き換え可能であってよく、限定を意図するものではないことを理解されたい。
図41を参照すると、損失性導電性媒体203の面に対してほぼ直角である垂直軸zに沿って配置された、上方の帯電端子T(たとえば、高さhにおける球)と、下方の補償端子T(たとえば、高さhのディスク)を含む誘導表面導波路プローブP、7100の一例の線図が示されている。誘導表面導波路プローブ7100の本実施形態は、図14の導波路プローブと類似しているが、復調器7110およびフィルタ7120の構成要素からなる追加的な要素を備える。誘導表面導波路プローブ7100は、本開示の様々な実施形態を説明するための一例として示されており、本明細書で説明される誘導表面導波路プローブの他の実施形態が用いられてもよいことを理解されたい。
動作時には、任意の所与の瞬間において端子Tと端子Tとに印加される電圧に応じて、電荷Qと電荷Qとが、帯電端子Tと補償端子Tとにそれぞれ印加される。
AC源212は、誘導表面導波路プローブ200dに、たとえば螺旋コイルなどのコイル215を備えた給電ネットワーク209を通して結合した、帯電端子Tのための励起源として作用する。AC源212は、図14に示すように、コイル215の下方部分に亘ってタップ227を通して接続され得るか、一次コイルによってコイル215に誘導的に結合され得る。コイル215は、第1の端部で接地杭218に結合され、第2の端部において帯電端子Tに結合されてよい。いくつかの実施態様では、帯電端子Tへの接続は、コイル215の第2の端部において、タップ224を使用して調整され得る。補償端子Tは、損失性導電性媒体203(たとえば、地面または地球)上に、損失性導電性媒体203とほぼ平行に配置され、コイル215に結合したタップ233を通してエネルギー供給される。コイル215と接地杭218との間に位置する電流計236は、誘導表面導波路プローブのベースにおける電流の大きさ(I)の表示を提供するために使用され得る。
この測定は、以下に説明するように、誘導表面導波路プローブ7100を調整する際、および受信回路によって埋め込まれたデータを検出するための因子となり得る。検出された電流にフィルタをかけるために、フィルタ7120が電流計236に結合されていてよい。たとえば、受信回路が、既定の周波数またはそれ以上の周波数で制御負荷を変調することによってデータを埋め込む場合、フィルタ7120は、その既定の周波数未満の検出された電流を通過させるローパスフィルタを含んでよい。
電流に埋め込まれた変調をデータに変換するために、復調器7110が電流計236に結合されていてよい。図示のように、復調器7110は、フィルタ7120を介して電流計236に結合されてよい。復調器7110はまた、電流計236に直接結合されてもよいし、あるいは他の中間構成要素を介して電流計236に結合されてもよい。復調器7110は、受信回路によって埋め込まれたデータに適用された変調スキームに対応する復調スキームを適用して、元の埋め込まれたデータ信号を取得するように構成される。
次に図42A、42B、および42Cを参照すると、様々な実施形態における誘導表面導波路電力伝送システムにおいて誘導表面波を使用するための概略化された受信回路の例が示されている。これらの図で表される受信回路は、図18A、18B、および19の受信回路と類似しているが、汎用スイッチという追加的な要素を備える。
図42Aおよび42Bは、線形プローブ303と同調共振器306とを示している。図43は、本開示の様々な実施形態に係る磁気コイル309である。様々な実施形態によれば、線形プローブ303、同調共振器306、および磁気コイル309の各々が、様々な実施形態に係る、損失性導電性媒体203(図41)の表面上の、誘導表面波の形態で伝達された電力を受信するために採用されることができる。上述したように、一実施形態では、損失性導電性媒体203は陸上媒体を含んでいる。電気的負荷315は、インピーダンス整合ネットワーク318(たとえば、電圧調整器)を通じて出力端子312に結合されている。
線形プローブ303が上述のように誘導表面波を受ける場合、可能性のあるケースとして、出力端子312間に電圧が生じる場合があり、これがインピーダンス整合ネットワーク318を通して電気的負荷315に印加される場合がある。電気的負荷315への電力の流れを促進するために、以下に記載するように、電気的負荷315と線形プローブ303との間のインピーダンスを整合させるために、インピーダンス整合ネットワーク318が設けられている。
加えて、可変制御負荷Zは、電気的負荷315と並列に結合される。汎用スイッチ7210は、たとえば、手動制御スイッチ、半導体デバイス、コンピューティングデバイスによって制御されるスイッチ、または回路スイッチを開閉するように構成される他の装置を含んでよい。この実施形態では、可変制御負荷Zの合成インピーダンスは、汎用スイッチ7210が閉である場合、ZとZとの合成インピーダンスであり、汎用スイッチ7210が開である場合、Zのインピーダンスのみである。汎用スイッチ7210の状態を開と閉との間で変調することによって、可変制御負荷Zのインピーダンスが変わるために、可変制御負荷Zと電気的負荷315とがもたらす総負荷がそれに応じて変調される。代替的な実施形態においては、インピーダンスZが省略されて、同調共振器306に結合される総負荷が、電気的負荷315単独(汎用スイッチにより、インピーダンスZを通る経路を開にしておく)と、電気的負荷315と並列なインピーダンスZとの間で変化するようにしてもよい。電気的負荷315と並列なインピーダンスを変えることによって、汎用スイッチは線形プローブ303に結合される総電気的負荷を変調する。加えて、負荷を変調する多くの他の方法があり得ることが理解されるだろう。
別の実施形態では、電気的負荷315は、回路の一部でなくてもよい。そのような場合、可変制御負荷Zが、インピーダンス整合ネットワーク318に結合される唯一の負荷である。
図42Bを参照すると、同調共振器306は、損失性導電性媒体203の上方に位置を上げて配置された帯電端子Tを含む。帯電端子Tは、自己容量Cを有している。さらに、帯電端子Tと損失性導電性媒体203との間にも、損失性導電性媒体203上の帯電端子Tの高さに基づいて、拘束静電容量(図示せず)が存在していてよい。拘束静電容量は、好ましくは、実際に可能である限り最小化されるものとするが、このことは、多相導波路プローブのすべての場合において全体的に必要ではない場合がある。
同調共振器306もまた、コイルLを含む。コイルLの一方の端部は帯電端子Tに結合されており、コイルLの他方の端部は損失性導電性媒体203に結合されている。このため、同調共振器306(同調共振器L−Cとも呼ばれる場合がある)は、帯電端子CとコイルLとが直列に配置される直列同調共振器からなる。同調共振器306は、構造のリアクタンス性インピーダンスが実質的に取り除かれるように、帯電端子Tのサイズおよび/もしくは高さを調整すること、およびコイルLのサイズを調整することの少なくともいずれかによって同調される。
たとえば、自己容量Cによって与えられたリアクタンスは、1/jωCとして計算される。同調共振器306の総静電容量も、帯電端子Tと損失性導電性媒体203との間の静電容量を含む場合があることに留意されたい。ここで、同調共振器306の総静電容量は、自己容量Cと、任意の拘束静電容量との両方から計算されてよいことが理解できるだろう。一実施形態によれば、帯電端子Tは、あらゆる拘束静電容量を実質的に低減するか除去するように、ある高さに上昇されていてよい。拘束静電容量の存在は、帯電端子Tと損失性導電性媒体203との間の静電容量測定から判定されることができる。
個別要素であるコイルLによって与えられる誘導リアクタンスは、jωLとして計算されることができ、ここで、Lは、コイルLの集中定数素子インダクタンスである。コイルLが分布定数素子である場合、その等価の終点誘導リアクタンスは、従来の手法によって判定されてよい。同調共振器306を同調するには、コイルLがもたらす誘導リアクタンスを、同調共振器306がもたらす容量リアクタンスと等しくして、結果として得られる同調共振器306の正味のリアクタンスが動作周波数において実質的にゼロとなるように調整する。電気的負荷327への最大電力の伝送のための共役整合状態を有効にするために、プローブ端子321と電気的負荷327との間にインピーダンス整合ネットワーク324(または電圧調整器)を挿入してもよい。加えて、上述したように、帯電端子Tと損失性導電性媒体203との間に結合される結果として得られる受信機ネットワークが誘導表面波と関連するウェーブチルト角度(Ψ)と整合する位相遅れ(Φ)を有するようにコイルLを調整し、ウェーブチルト角度(Ψ)は、同調共振器306の近くにある損失性導電性媒体203の特性に少なくとも部分的に基づく。
上述したように、同調共振器306の周波数で生成された誘導表面波が存在する中に置かれると、表面誘導波から最大電力が電気的負荷327に送られる。すなわち、同調共振器306と電気的負荷327との間で共役インピーダンス整合が一度確立されると、構造から電気的負荷327へ電力が送られる。このため、電気的負荷327は、磁気結合、静電結合、または導電性(直接タップによる)結合により、同調共振器306に結合されていてよい。結合ネットワークの要素は、集中素子であっても分布素子であってもよいことが理解されるだろう。図42Bに示す実施形態では、磁気結合が採用されており、コイルLは、変圧器一次コイルとして作用するコイルLに対する二次コイルとして配置されている。コイルLは、同じコア構造周りにコイルを幾何学的に巻回し、結合した磁気フラックスを調整することにより、コイルLにリンク結合されていてよいことが理解されるだろう。さらに、同調共振器306が直列同調共振器を備えているが、並列同調共振器または分散要素共振器さえも使用されることができる。
汎用スイッチ7220は、電気的負荷327およびインピーダンス整合ネットワーク324と並列に結合される。汎用スイッチ7220は、たとえば、手動制御スイッチ、半導体デバイス、コンピューティングデバイスによって制御されるスイッチ、または回路スイッチを開閉するように構成される他の装置を含んでよい。そのため、本非限定的な例において、インピーダンス整合ネットワーク324と電気的負荷327とを接続する回路は、並列に結合された抵抗RおよびRを備える、可変制御負荷Zを含む。この実施形態では、回路の合成インピーダンスは、汎用スイッチ7220が閉である場合、RとRとの合成抵抗であり、汎用スイッチ7220が開である場合、Rの抵抗のみである。汎用スイッチ7220の状態を開と閉との間で変調することによって、可変制御負荷Zのインピーダンスが変化するために、可変制御負荷Zと電気的負荷327とがもたらす総負荷がそれに応じて変調される。代替的な実施形態においては、抵抗Rが省略されてよく、同調共振器306に結合される総負荷が、電気的負荷327単独(汎用スイッチにより、抵抗Rを通る経路を開にしておく)と、電気的負荷315と並列な抵抗Rとの間で変化するようにしてよい。電気的負荷315と並列な抵抗を変化させることによって、汎用スイッチは、線形プローブ303に結合される最終的な総電気的負荷を変調する。加えて、負荷を変調する多くの他の方法があってよいことが理解されるだろう。
別の実施形態では、電気的負荷327は、回路の一部でなくてもよい。そのような場合、可変制御負荷Zが、インピーダンス整合ネットワーク324に結合される唯一の負荷である。
図43を参照すると、磁気コイル309は、インピーダンス整合ネットワーク333を通じて電気的負荷336に結合された受信回路を備えている。誘導表面波からの電力の受信および/または取り出しを促進するために、磁気コイル309は、誘導表面波の磁気フラックスHφが磁気コイル309を通過し、それによって磁気コイル309内に電流を誘導し、その出力端子330において終点電圧を生成するように配置されていてよい。
磁気コイル309および電気的負荷336によって得られる回路が適切に調整され、インピーダンス整合ネットワーク333を介して共役インピーダンスが整合されるとすると、磁気コイル309内に誘導された電流を、電気的負荷336に最適に給電するために利用できる。磁気コイル309によって与えられた受信回路は、物理的に接地されている必要がないという利点を提供する。
汎用スイッチ7310は、インピーダンス整合ネットワーク333および電気的負荷336と並列に結合される。汎用スイッチ7310は、たとえば、手動制御スイッチ、半導体デバイス、コンピューティングデバイスによって制御されるスイッチ、または回路スイッチを開閉するように構成される他の装置を含んでよい。図示のように、インピーダンス整合ネットワーク333と電気的負荷336とを接続する回路は、並列に結合された抵抗RおよびRの形態のインピーダンスの可変制御負荷Zを含み得る。この実施形態では、可変制御負荷Zの合成インピーダンスは、汎用スイッチ7310が閉である場合、RとRとの合成抵抗であり、汎用スイッチ7310が開である場合、Rの抵抗のみである。汎用スイッチ7310の状態を開と閉との間で変調することによって、制御負荷Zのインピーダンスが変化するために、可変制御負荷Zと電気的負荷336とを備えることによってもたらされる総負荷がそれに応じて変調される。代替的な実施形態においては、抵抗Rが省略されて、磁気コイル309に結合される総負荷が、電気的負荷336単独(汎用スイッチにより、抵抗Rを通る経路を開にしておく)と、電気的負荷336と並列な抵抗Rとの間で変化するようにしてもよい。電気的負荷336と並列な抵抗を変化させることによって、汎用スイッチ7310は、線形プローブ303に結合される最終的な総電気的負荷を変調する。加えて、負荷を変調する多くの他の方法があってよいことが理解されるだろう。
別の実施形態では、電気的負荷336は、回路の一部でなくてもよい。そのような場合、可変制御負荷Zが、インピーダンス整合ネットワーク324に結合される唯一の負荷である。
図42A、42B、および43を参照すると、線形プローブ303、同調共振器306、および磁気コイル309によって提示された誘導表面波受信構造は、各々が、上述の誘導表面導波路プローブPの実施形態のいずれか1つから伝達される電力の受信を促進する。このため、受信されたエネルギーは、電気的負荷315/327/336に電力供給するために使用されることができる。これは、誘導表面波受信構造で受信されることができる、放射電磁場の形態で伝達された信号とは対照的である。このような信号は、かなり低い有効電力を有し、このような信号の誘導表面波受信構造は、伝達器に負荷をかけない。
汎用スイッチ7210/7220/7310を使用して、線形プローブ303、同調共振器306、および磁気コイル309によって与えられた誘導表面波受信構造によって取り出される負荷を変調することにより、対応する電流変化を誘導表面導波路プローブ7100(図41)の電流計236(図41)により検出することができる。
たとえば、データはバイナリデータとして符号化されてもよく、その後、符号化技術によって規定されるシンボルに変換されてよい。シンボルはそれぞれ、振幅の状態、周波数の状態、位相の状態、またはその他の状態などの異なる電流状態に対応する。汎用スイッチ7210/7220/7310は、シンボルのサンプリングに応じて電流状態に影響を及ぼすために、電気的負荷315/327/336を変調してよい。次いで、電流計236は、検出された電流をサンプリングして埋め込まれたシンボルを取得し、シンボルを再補足する。電気的負荷315/327/336を変調することによって変調信号を埋め込むために、他の手法も使用してよいことが理解されるだろう。
図44A〜44Cを参照すると、様々な実施形態に係る線形プローブ303(図42A)、同調共振器306(図42B)、または磁気コイル309(図43)などの誘導表面波受信構造と通信可能に結合された誘導表面導波路プローブ7100(図41)の電流計236(図41)によって測定される、変調された電流のグラフの一例が示されている。図44Aでは、例示的な誘導表面波受信構造は、上述したように、電気的負荷315/327/336(図42A/42B/43)と、並列な抵抗RとRとの間に設けられた汎用スイッチ7210/7220/7310(図42A/42B/43)を有する制御負荷Zとにより構成される総負荷を有する回路を実施している。したがって、汎用スイッチ7210/7220/7310を接続と切断との間で変動させると、電流計236によって測定される電流は、電流レベルC1とC2との間で変化する。
図44Bでは、例示的な誘導表面波受信構造は、電気的負荷315/327/336と、単一の抵抗Rに直列に接続された汎用スイッチ7210/7220/7310を有する制御負荷Zとにより構成される総負荷を有する回路を実施している。したがって、汎用スイッチ7210/7220/7310を接続と切断との間で変動させると、電流計236によって測定される電流は、閉回路を示す電流レベルC1と、開回路を示す電流なしとの間で変化する。図44Aおよび24Bで説明した実施形態によれば、電流計236によって検出された電流をサンプリングして、電流のエンベロープを測定または処理することによって、埋め込まれたシンボルを検出することができる。次いで、シンボルは、復調器7110によって埋め込まれたデータに変換される。
図44Cでは、例示的な誘導表面波受信構造は、電気的負荷315/327/336と、単一の抵抗Rに直列に接続された汎用スイッチ7210/7220/7310を有する制御負荷Zとにより構成される総負荷を有する回路を実施している。したがって、汎用スイッチ7210/7220/7310を接続と切断との間で変動させると、電流計236によって測定される電流は、閉回路を示す電流Cと、開回路を示す電流なしとの間で変化する。図44A〜44Cで説明した実施形態によれば、電流計236によって検出された電流をサンプリングして、電流のエンベロープを測定または処理することによって、埋め込まれたシンボルを検出することができる。例示的な例では、図44Cに示すように、電流計236によって検出される電流の位相レベルPL1、PL2、PL3を処理して、埋め込まれた信号を判定してもよい。次いで、シンボルは、復調器7110によって埋め込まれたデータに変換される。
次に図45を参照すると、様々な実施形態に係る、誘導表面波受信構造および関連する回路の一部の動作の一例を提供するフローチャートが示されている。7503から開始すると、誘導表面波受信構造303/306/309を用いて、誘導表面波の形態の電気的エネルギーが受信される。次に、7505において、誘導表面波受信構造303/306/309に結合された電気的負荷に電気的エネルギーが供給される。7507において、制御負荷回路(たとえば、可変インピーダンス制御負荷Zに結合される汎用スイッチ7210/7220/7310)により、データ信号に基づいて、誘導表面波受信構造303/306/309に結合される総負荷を変調または変化させ、ここで総負荷は、電気的負荷315/327/336と可変制御負荷Zとにより構成される。あるいは、それぞれの回路に電気的負荷315/327/336が存在しない場合、可変制御負荷Zがそれぞれの誘導表面波受信構造303/306/309に結合される全負荷を構成する。これに伴い、7509において、誘導表面導波路プローブPでは、誘導表面波を生じる誘導表面導波路プローブPの電流の変調を検出できる。次いで、7511において、誘導表面導波路プローブPにおける電流に埋め込まれた、データ信号の少なくとも一部分に対応するシンボルまたは値を判定できる。一実施形態によれば、異なる電流レベル(C1またはC2)が2進数(0または1)に対応してよい。他の実施形態では、変調された信号の異なる位相レベルまたは周波数レベルが、異なる2進数に対応してよい。このようにして、信号からデータを取得できる。
本開示の上述の実施形態は、単に、本開示の原理の明確な理解のために提示された、可能な実施態様の例であることが強調されるものとする。実質的に本開示の精神および原理から逸脱することなく、多くの変形および変更が、上述の実施形態(複数の場合もある)に行われることができる。そのような変更および変形はすべて、本明細書において本開示の範囲内に含まれ、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。さらに、記載された実施形態のすべての任意選択的および好ましい特徴および変更、ならびに従属請求項は、本明細書に教示された開示のすべての態様において使用可能である。さらに、従属請求項の個別の特徴、ならびに、記載された実施形態のすべての任意選択的および好ましい特徴および変更は、相互に組み合わせることが可能であるか、置き換えが可能である。

Claims (20)

  1. 陸上媒体に沿って伝わる誘導表面波から電気的エネルギーを取得するように構成される誘導表面波受信構造と、
    前記誘導表面波受信構造に結合される電気的負荷であって、前記電気的負荷は、前記誘導表面波を生成する誘導表面導波路プローブに結合される励起源における負荷として作用する、電気的負荷と、
    前記電気的エネルギーが伝達される周波数を判定することと、前記周波数上の前記電気的エネルギーを受信するために、前記電気的負荷を同調させることと、を少なくとも行うように構成される制御回路と、
    を備える、装置。
  2. 前記制御回路は、給電システムに対して、前記周波数において前記電気的エネルギーにアクセスするための要求を少なくとも送信するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記制御回路は、給電システムに対して、前記装置の固有識別子を少なくとも報告するようにさらに構成される、請求項1または請求項2に記載の装置。
  4. 前記制御回路は、
    電気的エネルギーが伝達される複数の周波数を判定することと、
    前記複数の周波数から前記周波数を選択することと、
    を少なくとも行うようにさらに構成される、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記制御回路は、
    電気的エネルギーが伝達される第2の周波数を判定することと、
    前記周波数の代わりに、または前記周波数に加えて前記第2の周波数上の前記電気的エネルギーを受信するために、前記電気的負荷を再同調させることと、
    を少なくとも行うようにさらに構成される、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記制御回路は、前記装置が行う周波数スキャンに少なくとも部分的に基づいて前記周波数を判定することを少なくとも行うようにさらに構成される、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記制御回路は、
    前記電気的負荷が消費した前記電気的エネルギーを監視することと、
    給電システムに対して、電力使用量計測を報告することと、
    を少なくとも行うようにさらに構成される、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記制御回路はさらに、前記誘導表面波上で変調されたデータを受信可能である、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記電気的負荷を変調することによって、データ信号を前記誘導表面導波路プローブに伝達するように構成される負荷変調器をさらに備える、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記制御回路は、ネットワークを介して給電システムにデータを伝送するようにさらに構成される、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記制御回路は、
    前記周波数を介して、電力消費に関連するコストを示すコストデータを受信することと、
    前記周波数を介した前記電気的エネルギーの可用性を示す可用性データを受信することと、
    を少なくとも行うようにさらに構成され、
    前記周波数は、前記コストデータと前記可用性データとに少なくとも部分的に基づいて判定される、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記制御回路は、
    前記装置の現在位置を判定することと、
    前記誘導表面導波路プローブの位置と、電気的エネルギーを伝達するために前記誘導表面導波路プローブが使用する対応する周波数とを示すデータを受信することと、
    を少なくとも行うようにさらに構成されてよく、
    前記周波数は、前記装置の現在位置と、前記誘導表面導波路プローブの位置と、前記電気的エネルギーを伝達するために前記誘導表面導波路プローブが使用する前記対応する周波数とに少なくとも部分的に基づいて判定される、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 第1の周波数上で電気的エネルギーを伝達するように構成される第1の誘導表面導波路プローブであって、第1のサービスエリアを有する、第1の誘導表面導波路プローブと、
    第2の周波数上で電気的エネルギーを伝達するように構成される第2の誘導表面導波路プローブであって、前記第1の誘導表面導波路プローブは、第2のサービスエリアを有し、前記第1のサービスエリアは前記第2のサービスエリアと重複サービスエリアにおいて重なる、第2の誘導表面導波路プローブと、
    を備える、装置。
  14. 前記重複サービスエリアに配置されるワイヤレス電力受信機システムであって、前記第1の誘導表面導波路プローブが伝達した前記電気的エネルギー、または前記第2の誘導表面導波路プローブが伝達した前記電気的エネルギーを選択的に受信可能である、ワイヤレス電力受信機システムをさらに備える、請求項13に記載の装置。
  15. 前記第1のサービスエリアは、前記第2のサービスエリアとはサイズが異なる、請求項13または請求項14に記載の装置。
  16. 前記第1の誘導表面導波路プローブおよび前記第2の誘導表面導波路プローブのそれぞれは、損失性導電性媒体に複素ブルースター角(θi、B)で入射する入射波面を合成する、少なくとも1つの場を生じるように構成された、前記損失性導電性媒体の上方に位置を上げて配置されたそれぞれの帯電端子を備える、請求項13〜請求項15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記それぞれの帯電端子は、複数の帯電端子のうちの1つである、請求項16に記載の装置。
  18. 前記それぞれの帯電端子に電気的に結合したそれぞれの給電ネットワークをさらに備え、前記給電ネットワークは、前記第1の誘導表面導波路プローブまたは前記第2の誘導表面導波路プローブのうちの対応する1つの近位の前記損失性導電性媒体に関連する複素ブルースター入射角(θi、B)と関連するウェーブチルト角度(Ψ)に整合する位相遅れ(Φ)を提供する、請求項13〜請求項17のいずれかに記載の装置。
  19. プロセッサとメモリとを備えるコンピューティングデバイスにより、ワイヤレス電力受信機から電気的エネルギーを消費するための要求を受信し、
    前記コンピューティングデバイスにより、複数の電力供給者のうちの特定の電力供給者が、前記要求へのサービスに利用可能な容量を有することを判定し、
    前記コンピューティングデバイスにより、前記特定の電力供給者が誘導表面導波路プローブを介して電気的エネルギーを伝達する、対応する電力伝達周波数に同調するよう、前記ワイヤレス電力受信機に指示すること、
    を含む、方法。
  20. 前記コンピューティングデバイスにより、前記ワイヤレス電力受信機に、前記特定の電力供給者に関連する電力コスト情報を送信することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
JP2017514537A 2014-09-11 2015-09-10 ワイヤレス給電のための周波数分割多重 Pending JP2017529047A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462049232P 2014-09-11 2014-09-11
US62/049,232 2014-09-11
US14/849,246 US10033198B2 (en) 2014-09-11 2015-09-09 Frequency division multiplexing for wireless power providers
US14/849,246 2015-09-09
PCT/US2015/049523 WO2016040700A1 (en) 2014-09-11 2015-09-10 Frequency division multiplexing for wireless power providers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017529047A true JP2017529047A (ja) 2017-09-28

Family

ID=55455747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017514537A Pending JP2017529047A (ja) 2014-09-11 2015-09-10 ワイヤレス給電のための周波数分割多重

Country Status (15)

Country Link
US (2) US10033198B2 (ja)
EP (1) EP3192144A1 (ja)
JP (1) JP2017529047A (ja)
KR (1) KR20170056538A (ja)
CN (1) CN107148716A (ja)
AU (1) AU2015314931B2 (ja)
BR (1) BR112017004921A2 (ja)
CA (1) CA2957599A1 (ja)
HK (1) HK1243829A1 (ja)
IL (1) IL250778A0 (ja)
MA (1) MA40400A (ja)
MX (1) MX362463B (ja)
SG (1) SG11201701372RA (ja)
WO (1) WO2016040700A1 (ja)
ZA (1) ZA201701264B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018074777A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 トヨタ自動車株式会社 車両および供給装置

Families Citing this family (124)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2965978B1 (fr) * 2010-10-07 2012-10-19 Tdf Antenne de grande dimension a ondes de surface et a large bande
US9525524B2 (en) 2013-05-31 2016-12-20 At&T Intellectual Property I, L.P. Remote distributed antenna system
US9999038B2 (en) 2013-05-31 2018-06-12 At&T Intellectual Property I, L.P. Remote distributed antenna system
US8897697B1 (en) 2013-11-06 2014-11-25 At&T Intellectual Property I, Lp Millimeter-wave surface-wave communications
US9768833B2 (en) 2014-09-15 2017-09-19 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for sensing a condition in a transmission medium of electromagnetic waves
US10063280B2 (en) 2014-09-17 2018-08-28 At&T Intellectual Property I, L.P. Monitoring and mitigating conditions in a communication network
US9615269B2 (en) 2014-10-02 2017-04-04 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus that provides fault tolerance in a communication network
US9685992B2 (en) 2014-10-03 2017-06-20 At&T Intellectual Property I, L.P. Circuit panel network and methods thereof
US9503189B2 (en) 2014-10-10 2016-11-22 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for arranging communication sessions in a communication system
US9973299B2 (en) 2014-10-14 2018-05-15 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for adjusting a mode of communication in a communication network
US9627768B2 (en) 2014-10-21 2017-04-18 At&T Intellectual Property I, L.P. Guided-wave transmission device with non-fundamental mode propagation and methods for use therewith
US9577306B2 (en) 2014-10-21 2017-02-21 At&T Intellectual Property I, L.P. Guided-wave transmission device and methods for use therewith
US9653770B2 (en) 2014-10-21 2017-05-16 At&T Intellectual Property I, L.P. Guided wave coupler, coupling module and methods for use therewith
US9780834B2 (en) 2014-10-21 2017-10-03 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for transmitting electromagnetic waves
US9312919B1 (en) 2014-10-21 2016-04-12 At&T Intellectual Property I, Lp Transmission device with impairment compensation and methods for use therewith
US9769020B2 (en) 2014-10-21 2017-09-19 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for responding to events affecting communications in a communication network
US10340573B2 (en) 2016-10-26 2019-07-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Launcher with cylindrical coupling device and methods for use therewith
US9461706B1 (en) 2015-07-31 2016-10-04 At&T Intellectual Property I, Lp Method and apparatus for exchanging communication signals
US9742462B2 (en) 2014-12-04 2017-08-22 At&T Intellectual Property I, L.P. Transmission medium and communication interfaces and methods for use therewith
US10243784B2 (en) 2014-11-20 2019-03-26 At&T Intellectual Property I, L.P. System for generating topology information and methods thereof
US10009067B2 (en) 2014-12-04 2018-06-26 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for configuring a communication interface
US9997819B2 (en) 2015-06-09 2018-06-12 At&T Intellectual Property I, L.P. Transmission medium and method for facilitating propagation of electromagnetic waves via a core
US9544006B2 (en) 2014-11-20 2017-01-10 At&T Intellectual Property I, L.P. Transmission device with mode division multiplexing and methods for use therewith
US9800327B2 (en) 2014-11-20 2017-10-24 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus for controlling operations of a communication device and methods thereof
US9954287B2 (en) 2014-11-20 2018-04-24 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus for converting wireless signals and electromagnetic waves and methods thereof
US9876570B2 (en) 2015-02-20 2018-01-23 At&T Intellectual Property I, Lp Guided-wave transmission device with non-fundamental mode propagation and methods for use therewith
US9749013B2 (en) 2015-03-17 2017-08-29 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for reducing attenuation of electromagnetic waves guided by a transmission medium
US9705561B2 (en) 2015-04-24 2017-07-11 At&T Intellectual Property I, L.P. Directional coupling device and methods for use therewith
US10224981B2 (en) 2015-04-24 2019-03-05 At&T Intellectual Property I, Lp Passive electrical coupling device and methods for use therewith
US9793954B2 (en) 2015-04-28 2017-10-17 At&T Intellectual Property I, L.P. Magnetic coupling device and methods for use therewith
US9748626B2 (en) 2015-05-14 2017-08-29 At&T Intellectual Property I, L.P. Plurality of cables having different cross-sectional shapes which are bundled together to form a transmission medium
US9490869B1 (en) 2015-05-14 2016-11-08 At&T Intellectual Property I, L.P. Transmission medium having multiple cores and methods for use therewith
US9871282B2 (en) 2015-05-14 2018-01-16 At&T Intellectual Property I, L.P. At least one transmission medium having a dielectric surface that is covered at least in part by a second dielectric
US10650940B2 (en) 2015-05-15 2020-05-12 At&T Intellectual Property I, L.P. Transmission medium having a conductive material and methods for use therewith
US9917341B2 (en) 2015-05-27 2018-03-13 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and method for launching electromagnetic waves and for modifying radial dimensions of the propagating electromagnetic waves
US9912381B2 (en) 2015-06-03 2018-03-06 At&T Intellectual Property I, Lp Network termination and methods for use therewith
US9866309B2 (en) 2015-06-03 2018-01-09 At&T Intellectual Property I, Lp Host node device and methods for use therewith
US10812174B2 (en) 2015-06-03 2020-10-20 At&T Intellectual Property I, L.P. Client node device and methods for use therewith
US9913139B2 (en) 2015-06-09 2018-03-06 At&T Intellectual Property I, L.P. Signal fingerprinting for authentication of communicating devices
US9820146B2 (en) 2015-06-12 2017-11-14 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for authentication and identity management of communicating devices
US9640850B2 (en) 2015-06-25 2017-05-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Methods and apparatus for inducing a non-fundamental wave mode on a transmission medium
US9865911B2 (en) 2015-06-25 2018-01-09 At&T Intellectual Property I, L.P. Waveguide system for slot radiating first electromagnetic waves that are combined into a non-fundamental wave mode second electromagnetic wave on a transmission medium
US9509415B1 (en) 2015-06-25 2016-11-29 At&T Intellectual Property I, L.P. Methods and apparatus for inducing a fundamental wave mode on a transmission medium
US9628116B2 (en) 2015-07-14 2017-04-18 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for transmitting wireless signals
US9847566B2 (en) 2015-07-14 2017-12-19 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for adjusting a field of a signal to mitigate interference
US10044409B2 (en) 2015-07-14 2018-08-07 At&T Intellectual Property I, L.P. Transmission medium and methods for use therewith
US9882257B2 (en) 2015-07-14 2018-01-30 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for launching a wave mode that mitigates interference
US10205655B2 (en) 2015-07-14 2019-02-12 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for communicating utilizing an antenna array and multiple communication paths
US10148016B2 (en) 2015-07-14 2018-12-04 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for communicating utilizing an antenna array
US9853342B2 (en) 2015-07-14 2017-12-26 At&T Intellectual Property I, L.P. Dielectric transmission medium connector and methods for use therewith
US9793951B2 (en) 2015-07-15 2017-10-17 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for launching a wave mode that mitigates interference
US20170133754A1 (en) * 2015-07-15 2017-05-11 The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Near Field Scattering Antenna Casing for Arbitrary Radiation Pattern Synthesis
US10090606B2 (en) 2015-07-15 2018-10-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Antenna system with dielectric array and methods for use therewith
US9871283B2 (en) 2015-07-23 2018-01-16 At&T Intellectual Property I, Lp Transmission medium having a dielectric core comprised of plural members connected by a ball and socket configuration
US9948333B2 (en) 2015-07-23 2018-04-17 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for wireless communications to mitigate interference
US9912027B2 (en) 2015-07-23 2018-03-06 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for exchanging communication signals
US9749053B2 (en) 2015-07-23 2017-08-29 At&T Intellectual Property I, L.P. Node device, repeater and methods for use therewith
US9967173B2 (en) 2015-07-31 2018-05-08 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for authentication and identity management of communicating devices
US9735833B2 (en) 2015-07-31 2017-08-15 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for communications management in a neighborhood network
US9857402B2 (en) 2015-09-08 2018-01-02 CPG Technologies, L.L.C. Measuring and reporting power received from guided surface waves
US9997040B2 (en) * 2015-09-08 2018-06-12 Cpg Technologies, Llc Global emergency and disaster transmission
CA2997733A1 (en) * 2015-09-10 2017-03-16 Cpg Technologies, Llc. Global time synchronization using a guided surface wave
US9904535B2 (en) 2015-09-14 2018-02-27 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for distributing software
US9769128B2 (en) 2015-09-28 2017-09-19 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for encryption of communications over a network
US9729197B2 (en) 2015-10-01 2017-08-08 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for communicating network management traffic over a network
US9876264B2 (en) 2015-10-02 2018-01-23 At&T Intellectual Property I, Lp Communication system, guided wave switch and methods for use therewith
US10355367B2 (en) 2015-10-16 2019-07-16 At&T Intellectual Property I, L.P. Antenna structure for exchanging wireless signals
US9860075B1 (en) 2016-08-26 2018-01-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and communication node for broadband distribution
US10135147B2 (en) 2016-10-18 2018-11-20 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for launching guided waves via an antenna
US10811767B2 (en) 2016-10-21 2020-10-20 At&T Intellectual Property I, L.P. System and dielectric antenna with convex dielectric radome
US9991580B2 (en) 2016-10-21 2018-06-05 At&T Intellectual Property I, L.P. Launcher and coupling system for guided wave mode cancellation
US9876605B1 (en) 2016-10-21 2018-01-23 At&T Intellectual Property I, L.P. Launcher and coupling system to support desired guided wave mode
US10374316B2 (en) 2016-10-21 2019-08-06 At&T Intellectual Property I, L.P. System and dielectric antenna with non-uniform dielectric
US10312567B2 (en) 2016-10-26 2019-06-04 At&T Intellectual Property I, L.P. Launcher with planar strip antenna and methods for use therewith
US10498044B2 (en) 2016-11-03 2019-12-03 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus for configuring a surface of an antenna
US10225025B2 (en) 2016-11-03 2019-03-05 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for detecting a fault in a communication system
US10224634B2 (en) 2016-11-03 2019-03-05 At&T Intellectual Property I, L.P. Methods and apparatus for adjusting an operational characteristic of an antenna
US10291334B2 (en) 2016-11-03 2019-05-14 At&T Intellectual Property I, L.P. System for detecting a fault in a communication system
US10178445B2 (en) 2016-11-23 2019-01-08 At&T Intellectual Property I, L.P. Methods, devices, and systems for load balancing between a plurality of waveguides
US10340601B2 (en) 2016-11-23 2019-07-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Multi-antenna system and methods for use therewith
US10340603B2 (en) 2016-11-23 2019-07-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Antenna system having shielded structural configurations for assembly
US10535928B2 (en) 2016-11-23 2020-01-14 At&T Intellectual Property I, L.P. Antenna system and methods for use therewith
US10090594B2 (en) 2016-11-23 2018-10-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Antenna system having structural configurations for assembly
US10305190B2 (en) 2016-12-01 2019-05-28 At&T Intellectual Property I, L.P. Reflecting dielectric antenna system and methods for use therewith
US10361489B2 (en) 2016-12-01 2019-07-23 At&T Intellectual Property I, L.P. Dielectric dish antenna system and methods for use therewith
US10819035B2 (en) 2016-12-06 2020-10-27 At&T Intellectual Property I, L.P. Launcher with helical antenna and methods for use therewith
US10755542B2 (en) 2016-12-06 2020-08-25 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for surveillance via guided wave communication
US10135145B2 (en) 2016-12-06 2018-11-20 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for generating an electromagnetic wave along a transmission medium
US10326494B2 (en) 2016-12-06 2019-06-18 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus for measurement de-embedding and methods for use therewith
US10382976B2 (en) 2016-12-06 2019-08-13 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for managing wireless communications based on communication paths and network device positions
US10637149B2 (en) 2016-12-06 2020-04-28 At&T Intellectual Property I, L.P. Injection molded dielectric antenna and methods for use therewith
US10727599B2 (en) 2016-12-06 2020-07-28 At&T Intellectual Property I, L.P. Launcher with slot antenna and methods for use therewith
US10694379B2 (en) 2016-12-06 2020-06-23 At&T Intellectual Property I, L.P. Waveguide system with device-based authentication and methods for use therewith
US10439675B2 (en) 2016-12-06 2019-10-08 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for repeating guided wave communication signals
US10020844B2 (en) 2016-12-06 2018-07-10 T&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for broadcast communication via guided waves
US9927517B1 (en) 2016-12-06 2018-03-27 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for sensing rainfall
US10359749B2 (en) 2016-12-07 2019-07-23 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for utilities management via guided wave communication
US9893795B1 (en) 2016-12-07 2018-02-13 At&T Intellectual Property I, Lp Method and repeater for broadband distribution
US10446936B2 (en) 2016-12-07 2019-10-15 At&T Intellectual Property I, L.P. Multi-feed dielectric antenna system and methods for use therewith
US10027397B2 (en) 2016-12-07 2018-07-17 At&T Intellectual Property I, L.P. Distributed antenna system and methods for use therewith
US10389029B2 (en) 2016-12-07 2019-08-20 At&T Intellectual Property I, L.P. Multi-feed dielectric antenna system with core selection and methods for use therewith
US10243270B2 (en) 2016-12-07 2019-03-26 At&T Intellectual Property I, L.P. Beam adaptive multi-feed dielectric antenna system and methods for use therewith
US10139820B2 (en) 2016-12-07 2018-11-27 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for deploying equipment of a communication system
US10547348B2 (en) 2016-12-07 2020-01-28 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for switching transmission mediums in a communication system
US10168695B2 (en) 2016-12-07 2019-01-01 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for controlling an unmanned aircraft
US10069535B2 (en) 2016-12-08 2018-09-04 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for launching electromagnetic waves having a certain electric field structure
US10103422B2 (en) 2016-12-08 2018-10-16 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for mounting network devices
US10938108B2 (en) 2016-12-08 2021-03-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Frequency selective multi-feed dielectric antenna system and methods for use therewith
US10411356B2 (en) 2016-12-08 2019-09-10 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for selectively targeting communication devices with an antenna array
US10326689B2 (en) 2016-12-08 2019-06-18 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and system for providing alternative communication paths
US10777873B2 (en) 2016-12-08 2020-09-15 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for mounting network devices
US10601494B2 (en) 2016-12-08 2020-03-24 At&T Intellectual Property I, L.P. Dual-band communication device and method for use therewith
US9911020B1 (en) 2016-12-08 2018-03-06 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for tracking via a radio frequency identification device
US10389037B2 (en) 2016-12-08 2019-08-20 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for selecting sections of an antenna array and use therewith
US9998870B1 (en) 2016-12-08 2018-06-12 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for proximity sensing
US10530505B2 (en) 2016-12-08 2020-01-07 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for launching electromagnetic waves along a transmission medium
US10916969B2 (en) 2016-12-08 2021-02-09 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for providing power using an inductive coupling
US10264586B2 (en) 2016-12-09 2019-04-16 At&T Mobility Ii Llc Cloud-based packet controller and methods for use therewith
US9838896B1 (en) 2016-12-09 2017-12-05 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for assessing network coverage
US10340983B2 (en) 2016-12-09 2019-07-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for surveying remote sites via guided wave communications
US9973940B1 (en) 2017-02-27 2018-05-15 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and methods for dynamic impedance matching of a guided wave launcher
US10298293B2 (en) 2017-03-13 2019-05-21 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus of communication utilizing wireless network devices
CN107681792B (zh) * 2017-10-24 2020-11-24 浙江大学 一种移动中微波无线供能系统
CN109963330B (zh) * 2017-12-26 2021-11-09 北京小米松果电子有限公司 调整天线发射功率的方法、通信设备、遥控设备及计算机可读存储介质

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543255A (ja) * 2005-05-24 2008-11-27 パワーキャスト コーポレイション 電力送信ネットワーク
JP2010028934A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Seiko Epson Corp 受電制御装置、受電装置および無接点電力伝送システム
JP2010114961A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Sony Corp 電力通信装置、電力通信システム、電力通信方法、およびプログラム
WO2010116441A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 富士通株式会社 無線電力供給システム、無線送電装置、および無線受電装置
US20110156494A1 (en) * 2008-08-25 2011-06-30 Governing Dynamics Llc Wireless Energy Transfer System
JP2012055144A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Advantest Corp 給電システムおよびワイヤレス送電装置
JP2012523210A (ja) * 2009-04-03 2012-09-27 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ワイヤレス電力インフラストラクチャ
US20130029595A1 (en) * 2011-07-29 2013-01-31 Qualcomm Incorporated Communications related to electric vehicle wired and wireless charging
EP2568528A2 (en) * 2011-09-08 2013-03-13 Roke Manor Research Limited Apparatus for the transmission of electromagnetic waves
WO2013036533A1 (en) * 2011-09-09 2013-03-14 Qualcomm Incorporated Systems and methods for detecting and identifying a wireless power device
US20130099584A1 (en) * 2011-10-21 2013-04-25 Qualcomm Incorporated Wireless power carrier-synchronous communication
JP2013102693A (ja) * 2007-03-22 2013-05-23 Powermat Technlogies Ltd 信号転送システム
WO2013098948A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 中国電力株式会社 非接触給電装置、及び非接触給電装置の制御方法
JP2014147219A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Canon Inc 無線給電システム、送電装置、受電装置、送電装置の制御方法、受電装置の制御方法及びプログラム

Family Cites Families (143)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3123767A (en) 1964-03-03 Uator
GB189620981A (en) 1896-09-22 1896-11-21 Nikola Tesla Improvements relating to the Production, Regulation, and Utilization of Electric Currents of High Frequency, and to Apparatus therefor.
US645576A (en) 1897-09-02 1900-03-20 Nikola Tesla System of transmission of electrical energy.
US685953A (en) 1899-06-24 1901-11-05 Nikola Tesla Method of intensifying and utilizing effects transmitted through natural media.
US685955A (en) 1899-06-24 1901-11-05 Nikola Tesla Apparatus for utilizing effects transmitted from a distance to a receiving device through natural media.
US685954A (en) 1899-08-01 1901-11-05 Nikola Tesla Method of utilizing effects transmitted through natural media.
US685956A (en) 1899-08-01 1901-11-05 Nikola Tesla Apparatus for utilizing effects transmitted through natural media.
US685012A (en) 1900-03-21 1901-10-22 Nikola Tesla Means for increasing the intensity of electrical oscillations.
US787412A (en) 1900-05-16 1905-04-18 Nikola Tesla Art of transmitting electrical energy through the natural mediums.
US725605A (en) 1900-07-16 1903-04-14 Nikola Tesla System of signaling.
GB190111293A (en) 1901-06-01 1901-11-02 Nikola Tesla Improvements relating to the Utilization of Electromagnetic, Light, or other like Radiations Effects or Disturbances transmitted through the Natural Media and to Apparatus therefor.
GB190113563A (en) 1901-07-03 1901-11-09 Nikola Tesla Improvements in, and relating to, the Transmission of Electrical Energy.
GB190114579A (en) 1901-07-17 1902-04-24 Nikola Tesla Improvements in and relating to the Transmission of Electrical Energy.
GB190508200A (en) 1905-04-17 1906-04-17 Nikola Tesla Improvements relating to the Transmission of Electrical Energy.
US851336A (en) 1905-06-27 1907-04-23 Georg Von Arco Transmitter for wireless telegraphy.
US1119732A (en) 1907-05-04 1914-12-01 Nikola Tesla Apparatus for transmitting electrical energy.
US1452849A (en) 1921-12-13 1923-04-24 Rca Corp Wireless transmitting station
US1691338A (en) 1923-10-05 1928-11-13 Westinghouse Electric & Mfg Co Aerial system
US1652516A (en) 1924-12-23 1927-12-13 Westinghouse Electric & Mfg Co Radio transmitting system
US1947256A (en) 1930-01-11 1934-02-13 Bell Telephone Labor Inc Antenna counterpoise system
NL89862C (ja) 1950-03-21
US2921277A (en) 1956-07-13 1960-01-12 Surface Conduction Inc Launching and receiving of surface waves
US3219954A (en) 1957-05-31 1965-11-23 Giovanni P Rutelli Surface wave transmission system for telecommunication and power transmission
FR1604503A (ja) 1960-05-31 1971-11-29
US3582838A (en) 1966-09-27 1971-06-01 Zenith Radio Corp Surface wave devices
US3445844A (en) 1968-01-11 1969-05-20 Raytheon Co Trapped electromagnetic radiation communications system
US3742511A (en) 1971-06-15 1973-06-26 Smith Electronics Inc Low-loss antenna system with counterpoise insulated from earth
US3742509A (en) 1971-11-11 1973-06-26 Raytheon Co Subsurface traveling wave antenna
GB1471860A (en) 1974-07-02 1977-04-27 Plessey Co Ltd Radio antenna incorporating low-loss high relative permittivity dielectric material
US4751515A (en) 1980-07-09 1988-06-14 Corum James F Electromagnetic structure and method
US4808950A (en) 1986-10-06 1989-02-28 Sanders Associates, Inc. Electromagnetic dispersive delay line
GB8802204D0 (en) 1988-02-02 1988-03-02 Hately M C Twin feeder crossed field antenna systems
IL89468A (en) 1989-03-03 1994-08-26 Gamzon Eliyahu Method and system for supporting an airborne vehicle in space
US5045825A (en) 1990-07-05 1991-09-03 Hewlett-Packard Company Coupling port for multiple capacitor, distributed inductor resonator
US5293308A (en) 1991-03-26 1994-03-08 Auckland Uniservices Limited Inductive power distribution system
US5301096A (en) 1991-09-27 1994-04-05 Electric Power Research Institute Submersible contactless power delivery system
WO1993013495A1 (de) 1992-01-03 1993-07-08 Siemens Aktiengesellschaft Passiver oberflächenwellen-sensor, der drahtlos abfrabgar ist
JPH07506716A (ja) 1992-05-08 1995-07-20 ユニライン リミテッド 単一導線用送電装置及び方法
US6075498A (en) 1993-01-08 2000-06-13 American Nucleonics Corp. Surface wave directional detection system and method
JPH06225481A (ja) 1993-01-21 1994-08-12 Takeo Oe 水中電気機器用の無線方式電力供給装置
WO1995029516A1 (en) 1994-04-26 1995-11-02 Maurice Clifford Hately Radio antennas
US5835067A (en) 1994-04-28 1998-11-10 Goodman; Edward A. Short vertical 160 meter band antenna
US5714917A (en) 1996-10-02 1998-02-03 Nokia Mobile Phones Limited Device incorporating a tunable thin film bulk acoustic resonator for performing amplitude and phase modulation
US5920261A (en) 1996-12-31 1999-07-06 Design Vision Inc. Methods and apparatus for tracking and displaying objects
KR100216885B1 (ko) 1997-07-25 1999-09-01 윤덕용 전기장 센서
PT929926E (pt) 1997-08-08 2007-03-30 Jurgen G Meins Processo e aparelho para fornecer energia sem contacto
GB9718311D0 (en) 1997-08-30 1997-11-05 Hately Maurice C Dual loop radio antenna
RU2143775C1 (ru) 1999-03-25 1999-12-27 Стребков Дмитрий Семенович Способ и устройство для передачи электрической энергии
RU2161850C1 (ru) 1999-07-14 2001-01-10 Стребков Дмитрий Семенович Способ и устройство передачи электрической энергии
US6864849B2 (en) 2000-05-23 2005-03-08 Robert T. Hart Method and apparatus for creating an EH antenna
US6486846B1 (en) 2000-05-23 2002-11-26 Robert T. Hart E H antenna
RU2183376C2 (ru) 2000-07-03 2002-06-10 Стребков Дмитрий Семенович Способ и устройство для передачи электрической энергии (варианты)
US6650556B2 (en) 2001-10-31 2003-11-18 Intel Corporation Multi-phase DC—DC converter
GB2387969B (en) 2002-04-13 2005-11-30 Maurice Clifford Hately Radio antennas
RU2255406C2 (ru) 2003-02-21 2005-06-27 Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ) Способ и устройство для передачи электрической энергии
US7068234B2 (en) 2003-05-12 2006-06-27 Hrl Laboratories, Llc Meta-element antenna and array
JP3924263B2 (ja) 2003-06-09 2007-06-06 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 超音波診断装置
US6956535B2 (en) 2003-06-30 2005-10-18 Hart Robert T Coaxial inductor and dipole EH antenna
US7280033B2 (en) 2003-10-15 2007-10-09 Current Technologies, Llc Surface wave power line communications system and method
US7834813B2 (en) 2004-10-15 2010-11-16 Skycross, Inc. Methods and apparatuses for adaptively controlling antenna parameters to enhance efficiency and maintain antenna size compactness
RU2273939C1 (ru) 2004-12-01 2006-04-10 Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ) Способ и устройство для передачи электрической энергии
US7834718B2 (en) 2004-12-13 2010-11-16 Intest Corporation Signal module with reduced reflections
US9118216B2 (en) 2005-02-18 2015-08-25 Cpg Technologies, Llc Parametric power multiplication
WO2007008646A2 (en) 2005-07-12 2007-01-18 Massachusetts Institute Of Technology Wireless non-radiative energy transfer
US7825543B2 (en) 2005-07-12 2010-11-02 Massachusetts Institute Of Technology Wireless energy transfer
US7586384B2 (en) 2005-08-15 2009-09-08 Nokia Corporation Integrated load impedance sensing for tunable matching networks
US7521890B2 (en) * 2005-12-27 2009-04-21 Power Science Inc. System and method for selective transfer of radio frequency power
US7307589B1 (en) 2005-12-29 2007-12-11 Hrl Laboratories, Llc Large-scale adaptive surface sensor arrays
RU2310964C1 (ru) 2006-02-10 2007-11-20 Российская Академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ РОССЕЛЬХОЗАКАДЕМИИ) Способ и устройство для передачи электрической энергии
JP4278061B2 (ja) 2006-03-06 2009-06-10 国立大学法人京都大学 建物内無線電力伝送システム
US7782264B1 (en) 2006-03-28 2010-08-24 The Board Of Governors For Higher Education, State Of Rhode Island And Providence Plantations Systems and methods for providing distributed load monopole antenna systems
EP2027705A2 (en) 2006-06-14 2009-02-25 Powercast Corporation Wireless power transmission
RU2341860C2 (ru) 2006-07-04 2008-12-20 Виктор Иванович Петрик Способ и устройство для передачи электрической энергии (варианты)
JP4345850B2 (ja) 2006-09-11 2009-10-14 ソニー株式会社 通信システム及び通信装置
JP4893483B2 (ja) 2006-09-11 2012-03-07 ソニー株式会社 通信システム
US7960870B2 (en) 2006-11-27 2011-06-14 Xslent Energy Technologies, Llc Power extractor for impedance matching
EP1965223B1 (en) 2007-03-02 2013-12-18 Saab Ab Subsurface Imaging radar
RU2340064C1 (ru) 2007-03-29 2008-11-27 Российская Академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ РОССЕЛЬХОЗАКАДЕМИИ) Способ и устройство для передачи электрической энергии (варианты)
RU2342761C1 (ru) 2007-09-07 2008-12-27 Российская Академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ РОССЕЛЬХОЗАКАДЕМИИ) Способ и устройство для передачи электрической энергии (варианты)
US8890472B2 (en) 2007-09-26 2014-11-18 Alex Mashinsky Self-charging electric vehicles and aircraft, and wireless energy distribution system
US8350769B1 (en) 2008-03-20 2013-01-08 United States Of America As Represented By Secretary Of The Navy Frequency agile electrically small tactical AM broadcast band antenna system
RU2366057C1 (ru) 2008-04-25 2009-08-27 Российская Академия сельскохозяйственных наук Государственное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ РОССЕЛЬХОЗАКАДЕМИИ) Способ и устройство передачи электроэнергии
CA2724341C (en) 2008-05-14 2016-07-05 Massachusetts Institute Of Technology Wireless energy transfer, including interference enhancement
RU2366058C1 (ru) 2008-05-16 2009-08-27 Российская Академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ РОССЕЛЬХОЗАКАДЕМИИ) Способ и устройство для передачи электроэнергии
WO2010020813A1 (en) 2008-08-20 2010-02-25 Bae Systems Plc High frequency surfacewave radar
JP4911148B2 (ja) 2008-09-02 2012-04-04 ソニー株式会社 非接触給電装置
US8933594B2 (en) 2008-09-27 2015-01-13 Witricity Corporation Wireless energy transfer for vehicles
US8299936B2 (en) 2008-12-18 2012-10-30 Bae Systems Information And Electronic Systems Integration Inc. Method and apparatus for establishing low frequency/ultra low frequency and very low frequency communications
US9130394B2 (en) 2009-02-05 2015-09-08 Qualcomm Incorporated Wireless power for charging devices
JP4752931B2 (ja) 2009-02-18 2011-08-17 ブラザー工業株式会社 無線タグ通信装置
US8338991B2 (en) 2009-03-20 2012-12-25 Qualcomm Incorporated Adaptive impedance tuning in wireless power transmission
US8803474B2 (en) * 2009-03-25 2014-08-12 Qualcomm Incorporated Optimization of wireless power devices
US8237313B2 (en) 2009-04-08 2012-08-07 John Ruocco Method and apparatus for wireless transmission and reception of electric power
EP2419962B1 (en) 2009-04-13 2020-12-23 ViaSat, Inc. Half-duplex phased array antenna system
WO2010129369A2 (en) 2009-04-28 2010-11-11 Mojo Mobility, Inc. System and methods for inductive charging, and improvements and uses thereof
CN102460896B (zh) 2009-05-07 2014-04-23 意大利电信股份公司 无线地传送能量的系统
US8274178B2 (en) 2009-06-21 2012-09-25 Christopher Allen Tucker System of transmission of wireless energy
US8587490B2 (en) 2009-07-27 2013-11-19 New Jersey Institute Of Technology Localized wave generation via model decomposition of a pulse by a wave launcher
US8063717B2 (en) 2009-07-27 2011-11-22 Avago Technologies Wireless Ip (Singapore) Pte. Ltd. Duplexer having resonator filters
US20110049997A1 (en) 2009-09-03 2011-03-03 Tdk Corporation Wireless power feeder and wireless power transmission system
RU2409883C1 (ru) 2009-09-11 2011-01-20 Российская Академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ГНУ ВИЭСХ РОССЕЛЬХОЗАКАДЕМИИ) Способ и устройство для передачи электрической энергии
US8541974B2 (en) 2009-09-17 2013-09-24 Qualcomm Incorporated Movable magnetically resonant antenna for wireless charging
US20110080050A1 (en) 2009-10-02 2011-04-07 Ut-Battelle, Llc Systems and Methods for Directional Reactive Power Ground Plane Transmission
US20110133565A1 (en) 2009-12-03 2011-06-09 Koon Hoo Teo Wireless Energy Transfer with Negative Index Material
US9461505B2 (en) 2009-12-03 2016-10-04 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Wireless energy transfer with negative index material
RU2473160C2 (ru) 2009-12-04 2013-01-20 Российская академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВИЭСХ Россельхозакадемии) Способ и устройство для передачи электрической энергии
US9030363B2 (en) 2009-12-29 2015-05-12 Kathrein-Werke Ag Method and apparatus for tilting beams in a mobile communications network
US8384247B2 (en) 2010-01-13 2013-02-26 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Wireless energy transfer to moving devices
JP2011147271A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Sony Corp 給電装置、受電装置、およびワイヤレス給電システム
US8159385B2 (en) 2010-02-04 2012-04-17 Sensis Corporation Conductive line communication apparatus and conductive line radar system and method
RU2423772C1 (ru) 2010-03-23 2011-07-10 Российская академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВИЭСХ Россельхозакадемии) Способ и устройство передачи электрической энергии (варианты)
RU2459340C2 (ru) 2010-09-21 2012-08-20 Российская академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВИЭСХ Россельхозакадемии) Способ и устройство для передачи электрической энергии
RU2474031C2 (ru) 2010-09-22 2013-01-27 Российская академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВИЭСХ Россельхозакадемии) Способ и устройство для передачи электрической энергии (варианты)
US20120169568A1 (en) 2011-01-03 2012-07-05 Palm, Inc. Multiband antenna with ground resonator and tuning element
JP2012147351A (ja) 2011-01-14 2012-08-02 Sony Corp 信号伝送装置、電子機器、及び、信号伝送方法
JP5058350B1 (ja) 2011-03-30 2012-10-24 株式会社東芝 送電装置及び電力伝送システム
US9030421B2 (en) 2011-04-01 2015-05-12 Qualcomm Incorporated Touchscreen controller with adjustable parameters
US20130049674A1 (en) 2011-08-24 2013-02-28 Qualcomm Incorporated Integrated photo voltaic solar plant and electric vehicle charging station and method of operation
US8941448B2 (en) 2011-10-13 2015-01-27 Mediatek Singapore Pte. Ltd. M-way coupler
RU2488207C1 (ru) 2011-11-17 2013-07-20 Российская академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВИЭСХ Россельхозакадемии) Способ и устройство для передачи электрической энергии
EP2803126A2 (en) 2011-12-21 2014-11-19 Powermat Technologies Ltd. System and method for providing wireless power transfer functionality to an electrical device
RU2488208C1 (ru) 2011-12-22 2013-07-20 Российская академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВИЭСХ Россельхозакадемии) Способ и устройство для передачи электрической энергии
US9156364B2 (en) 2012-02-14 2015-10-13 Ut-Battelle, Llc Wireless power charging using point of load controlled high frequency power converters
US20150280444A1 (en) 2012-05-21 2015-10-01 University Of Washington Through Its Center For Commercialization Wireless power delivery in dynamic environments
US9419476B2 (en) 2012-07-10 2016-08-16 Farrokh Mohamadi Flat panel, stationary or mobile, spatially beam-formed wireless energy delivery system
GB201215152D0 (en) 2012-08-24 2012-10-10 Imp Innovations Ltd Maximising DC to load efficiency for inductive power transfer
US10270289B2 (en) 2012-08-28 2019-04-23 Auckland Uniservices Limited Polyphase inductive power transfer system with individual control of phases
US9252492B2 (en) 2012-08-29 2016-02-02 Intel Deutschland Gmbh Antenna tuning via multi-feed transceiver architecture
US9270248B2 (en) 2012-10-12 2016-02-23 Infineon Technologies Ag Impedance matching network with improved quality factor and method for matching an impedance
RU2544380C2 (ru) 2013-01-24 2015-03-20 Дмитрий Семенович Стребков Способ и устройство для передачи электрической энергии
RU2533060C2 (ru) 2013-02-01 2014-11-20 Дмитрий Семенович Стребков Способ и устройство для передачи электрической энергии
NZ712566A (en) * 2013-03-07 2016-09-30 Cpg Technologies Llc Excitation and use of guided surface wave modes on lossy media
US9912031B2 (en) 2013-03-07 2018-03-06 Cpg Technologies, Llc Excitation and use of guided surface wave modes on lossy media
US9910144B2 (en) 2013-03-07 2018-03-06 Cpg Technologies, Llc Excitation and use of guided surface wave modes on lossy media
RU2548571C2 (ru) 2013-04-04 2015-04-20 Федеральное государственное бюджетное научное учреждение "Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства (ФГБНУ ВИЭСХ) Система для беспроводного электропитания удаленных потребителей электрической энергии по лазерному лучу
GB201306555D0 (en) 2013-04-10 2013-05-22 Roke Manor Research System and Method for Sensing Signal Disruption
JP6164914B2 (ja) 2013-04-30 2017-07-19 キヤノン株式会社 給電装置、制御方法及びプログラム
RU2554723C2 (ru) 2013-06-13 2015-06-27 Федеральное государственное бюджетное научное учреждение "Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства" (ФГБНУ ВИЭСХ) Способ и устройство электроснабжения воздушного летательного аппарата (варианты)
US9647345B2 (en) 2013-10-21 2017-05-09 Elwha Llc Antenna system facilitating reduction of interfering signals
US8897697B1 (en) 2013-11-06 2014-11-25 At&T Intellectual Property I, Lp Millimeter-wave surface-wave communications
JP5839020B2 (ja) 2013-11-28 2016-01-06 Tdk株式会社 送電コイルユニット及びワイヤレス電力伝送装置
GB201401014D0 (en) 2014-01-21 2014-03-05 Welding Inst System and method for transmitting data or power across a structural component
US9722318B2 (en) 2015-07-14 2017-08-01 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for coupling an antenna to a device

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543255A (ja) * 2005-05-24 2008-11-27 パワーキャスト コーポレイション 電力送信ネットワーク
JP2013102693A (ja) * 2007-03-22 2013-05-23 Powermat Technlogies Ltd 信号転送システム
JP2010028934A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Seiko Epson Corp 受電制御装置、受電装置および無接点電力伝送システム
US20110156494A1 (en) * 2008-08-25 2011-06-30 Governing Dynamics Llc Wireless Energy Transfer System
JP2010114961A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Sony Corp 電力通信装置、電力通信システム、電力通信方法、およびプログラム
WO2010116441A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 富士通株式会社 無線電力供給システム、無線送電装置、および無線受電装置
JP2012523210A (ja) * 2009-04-03 2012-09-27 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ワイヤレス電力インフラストラクチャ
JP2012055144A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Advantest Corp 給電システムおよびワイヤレス送電装置
US20130029595A1 (en) * 2011-07-29 2013-01-31 Qualcomm Incorporated Communications related to electric vehicle wired and wireless charging
EP2568528A2 (en) * 2011-09-08 2013-03-13 Roke Manor Research Limited Apparatus for the transmission of electromagnetic waves
WO2013036533A1 (en) * 2011-09-09 2013-03-14 Qualcomm Incorporated Systems and methods for detecting and identifying a wireless power device
JP2014533481A (ja) * 2011-09-09 2014-12-11 クアルコム,インコーポレイテッド ワイヤレス電力デバイスを検出および識別するためのシステムおよび方法
US20130099584A1 (en) * 2011-10-21 2013-04-25 Qualcomm Incorporated Wireless power carrier-synchronous communication
JP2014533075A (ja) * 2011-10-21 2014-12-08 クアルコム,インコーポレイテッド ワイヤレス電力搬送波同期通信
WO2013098948A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 中国電力株式会社 非接触給電装置、及び非接触給電装置の制御方法
JP2014147219A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Canon Inc 無線給電システム、送電装置、受電装置、送電装置の制御方法、受電装置の制御方法及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018074777A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 トヨタ自動車株式会社 車両および供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10033198B2 (en) 2018-07-24
WO2016040700A1 (en) 2016-03-17
US20160079771A1 (en) 2016-03-17
KR20170056538A (ko) 2017-05-23
MA40400A (fr) 2016-03-17
MX362463B (es) 2019-01-18
ZA201701264B (en) 2018-05-30
CA2957599A1 (en) 2016-03-17
AU2015314931B2 (en) 2019-09-26
MX2017003027A (es) 2017-05-30
EP3192144A1 (en) 2017-07-19
US20180342879A1 (en) 2018-11-29
BR112017004921A2 (pt) 2017-12-12
AU2015314931A1 (en) 2017-04-06
HK1243829A1 (zh) 2018-07-20
SG11201701372RA (en) 2017-03-30
CN107148716A (zh) 2017-09-08
IL250778A0 (en) 2017-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017529047A (ja) ワイヤレス給電のための周波数分割多重
JP6568580B2 (ja) 損失性媒体における複数の周波数の誘導表面波の伝達
JP2017529048A (ja) 誘導表面波の同時送信および受信、システム、方法
US10355481B2 (en) Simultaneous multifrequency receive circuits
JP6568581B2 (ja) 階層的な電力分配
JP2017535113A (ja) 誘導表面波送信用の可変周波数受信機
JP2017536790A (ja) 誘導表面波によるジオロケーション、システム、方法、装置
JP2017531387A (ja) 変調誘導表面波
US10320233B2 (en) Changing guided surface wave transmissions to follow load conditions
JP2017534847A (ja) 損失性媒体上での誘導表面波モードを使用した遠隔表面センシング
JP2018528429A (ja) 最適性能のための電界強度監視
JP2018530292A (ja) フレキシブルネットワークトポロジ及び双方向電力フロー
JP2018534897A (ja) 誘導表面波電力供給系における負荷制限
JP2018527876A (ja) 有線電力分配と無線電力分配との共存
JP2018528430A (ja) 誘導表面波から受信した電力の測定及び通知
JP6599445B2 (ja) 電力信号上のデータ埋め込み
JP2018530232A (ja) 画定された領域を照射する誘導表面波伝送
JP2018528752A (ja) 帰路結合無線送電
JP2018530983A (ja) 無線電力システムの窃盗抑止

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200602