JP2017519011A - 濃縮コンディショナーを用いて毛髪を処理する方法 - Google Patents
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Abstract
機械的フォームディスペンサー内に濃縮ヘアケア組成物を準備することを含む、毛髪を処理する方法。濃縮ヘアケア組成物は、1つ又は複数のシリコーンと、約1%〜約5%の香料を含み、高融点脂肪族化合物を実質的に含まない。またこの方法は、濃縮ヘアケア組成物を、機械的フォームディスペンサーから泡の投与形態として分配することと、泡を毛髪に塗布することと、泡を毛髪からすすぐことと、も含む。この泡は、機械的フォームディスペンサーから分配されるとき、約0.025g/cm3〜約0.3g/cm3の密度を有する。
Description
本明細書に記載されるのは、機械的フォームディスペンサー内に提供される濃縮ヘアコンディショニング組成物を用いて、毛髪を処理する方法である。
現在のヘアコンディショナーは、一般に高濃度の高融点脂肪族化合物を含むことが多く、そのうち最も一般的であるのは、C16〜C18脂肪族アルコールである。これらの高融点脂肪族化合物は、1つ又は複数の界面活性剤及び水性キャリアと組み合わされると構造化剤として働き、ゲルネットワークを形成する。ゲルネットワークは、粘性かつ高降伏点のレオロジーをもたらし、消費者によってコンディショナーをボトル又はチューブから分配し、その後、製品を髪全体に分布して広げることを容易にする。ゲルネットワーク構造はまた、相安定な水中油型エマルションの形態中に、シリコーン、香料、及び油の取り込みを可能にもする。これらシリコーン及び油は、毛髪に付着させ、湿潤時又は乾燥時の櫛通り摩擦軽減、毛髪取り扱いやすさなどを含む、主なヘアコンディショニング効果をもたらすことを意図している。
しかしながら、現在のゲルネットワークヘアコンディショナーは、複数回使用すると、毛髪への高融点脂肪族化合物の過剰な共付着をもたらす。加えて、付着した高融点脂肪族化合物は、複数回使用すると毛髪に蓄積し、毛髪に極めてワックス状の蓄積物をもたらし、毛髪が重くなる。実際に、ヘアコンディショナーに対する主な消費者からの苦情の1つは、毛髪の見た目を油っぽく、又は感触を重くするワックス状残留物である。多くの既存のゲルネットワークヘアコンディショナーは、技術試験において、およそ10回の処理後、シリコーン又は油の最大10倍以上の高融点脂肪族化合物(脂肪族アルコール)を付着させる。理論に束縛されるものではないが、これは、製品中における、シリコーン又は油に対する〜10×高い濃度の高融点重量脂肪族化合物によるものと仮定される。重要なことには、このような高融点脂肪族化合物(脂肪族アルコール)は、消費者が許容可能な粘度及びレオロジーに対して十分構造化している、貯蔵安定性のあるゲルネットワークを形成するために必要とされる。
本明細書に記載されるのは、ゲルネットワークコンディショナーに関連する既存のデメリットに対処することにより、新たな製品機会と消費者利益を可能にする、濃縮ヘアケア組成物である。濃縮かつ超低粘度ヘアコンディショナー組成物は、泡の形態で毛髪に送達され得ることがわかっている。これらの新規濃縮シリコーンナノエマルション組成物は、泡の送達形態から十分な投与量が可能である一方で、毛髪の顕著な共付着、蓄積、重さをもたらし得る、高融点脂肪族化合物又はその他「不溶性」構造化剤の必要性も排除する。最終結果は、今日の洗い流し製品に対してシリコーン付着純度を格段に改善し、かかる純粋で透明な付着シリコーン層による技術的性能利益を改善している。これらの利益は、毛髪を重くしない複数回ヘアコンディショニング、コンディショニングの持続性、毛染めの色あせの低下、及びカラー強度の改善を含む。
ナノエマルション技術の開発は、液滴直径がナノスケールになると現れる、複雑な安定性及び粘度の問題によって阻まれている。これは、このような濃縮製品に必要とされる高濃度の香油の存在下で、特に問題となる。したがって、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、安定性の改善も重視している。
本明細書に記載されるのは、毛髪を処理する方法であり、この方法は、(1)機械的フォームディスペンサー内に濃縮ヘアケア組成物を準備することであって、濃縮ヘアケア組成物は、(a)濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ又は複数のシリコーンであって、1つ又は複数のシリコーンの粒径が約1nm〜約100nmである、シリコーンと、(b)濃縮ヘアケア組成物の約1重量%〜約5重量%の香料と、を含み、濃縮ヘアケア組成物は、高融点脂肪族化合物を実質的に含まず、濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約80センチポアズの液相粘度を有し、濃縮ヘアケア組成物は、約100:0のシリコーン対高融点脂肪族化合物比を有し、濃縮ヘアケア組成物は、約95:5〜約50:50のシリコーン対香料比を有する、ことと、(2)濃縮ヘアケア組成物を機械的フォームディスペンサーから泡の投与形態として分配することと、(3)泡を毛髪に塗布することと、(4)泡を毛髪からすすぐことと、を含み、この泡は、機械的フォームディスペンサーから分配されるとき、約0.025g/cm3〜約0.30g/cm3の密度を有する。
本明細書に更に記載されるのは、濃縮ヘアケア組成物を含む機械的フォームディスペンサーであり、濃縮ヘアケア組成物は、(1)濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ又は複数のシリコーンであって、粒径が約1nm〜約100nmである、1つ又は複数のシリコーンと、(2)濃縮ヘアケア組成物の約1重量%〜約5重量%の香料と、を含み、濃縮ヘアケア組成物は、高融点脂肪族化合物を実質的に含まず、濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約80センチポアズの液相粘度を有し、濃縮ヘアケア組成物は、約100:0のシリコーン対高融点脂肪族化合物比を有し、濃縮ヘアケア組成物は、約95:5〜約50:50のシリコーン対香料比を有し、この泡は、機械的フォームディスペンサーから分配されるとき、約0.025g/cm3〜約0.3g/cm3の密度を有し、濃縮ヘアケア組成物は洗い流される。
本明細書は特許請求の範囲をもって結論となすものであるが、以下の説明を添付図面と併せて考慮することで本発明のより深い理解が得られるものと考えられる。図中、
Pantene Clarifying ShampooとPantene Moisture Renewal Conditionerで処理した、10回の処理サイクル後の毛髪の画像である。
Pantene Clarifying Shampooと実施例1のコンディショナーで処理した、10回の処理サイクル後の毛髪の画像である。
Pantene Clarifying Shampooと実施例2のコンディショナーで処理した、10回の処理サイクル後の毛髪の画像である。
Pantene Clarifying Shampooと実施例3のコンディショナーで処理した、10回の処理サイクル後の毛髪の画像である。
Pantene Clarifying Shampooと実施例4のコンディショナーで処理した、10回の処理サイクル後の毛髪の画像である。
Pantene Clarifying Shampooと実施例5のコンディショナーで処理した毛髪の画像である。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本発明は、以下の記載からよりよく理解されるものと考えられる。
本明細書で使用するとき、「1つの(a及びan)」を包含する項目は、請求項に使用するとき、請求又は記載されているものの1つ又はそれ以上を意味すると理解される。
本明細書で使用するとき、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には、「〜からなる」及び「〜から本質的になる」という用語が含まれる。
本明細書で使用するとき、「混合物」は、複数の材料の単純な組み合わせと、結果としてそのような組み合わせから得られる場合がある任意の化合物と、を含むことを意味する。
本明細書で使用するとき、「分子量」又は「M.Wt.」は、特に記述のない限り、重量平均分子量を指す。
本明細書で使用するとき、用語「含有する(include、includes、及びincluding)」は非限定的なものであることを意味し、それぞれ「含む(comprise、comprises、及びcomprising)」を意味するものと理解される。
本明細書で使用するとき、用語「濃縮」は、ヘアケア組成物の約5重量%〜約22重量%の1つ又は複数のシリコーンを含むヘアケア組成物を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「ナノエマルション」は、約1nm〜約100nmの範囲の平均粒径を有する水中油型(o/w)エマルションを意味する。本明細書で示される粒径は、動的光散乱によって測定されるz平均である。本明細書に記載されるナノエマルションは、(1)エマルションの液滴直径を機械的に破壊し、(2)エマルションを自然に形成させ(文献ではマイクロエマルションと称される場合もある)、(3)本明細書に記載される標的範囲内の平均粒径を得るためにエマルション重合を用いる方法によって、調製できる。
百分率、部、及び比は全て、特に指定しない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。全てのこのような重量は、提示された成分に関する場合、活性成分の濃度に基づき、したがって市販材料に含まれる場合のあるキャリア又は副生成物を包含しない。
別途記載のない限り、構成成分又は組成物のレベルは全て、その構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、こうした構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
本明細書の全体を通して示されている全ての最大数値の限定は、それよりも小さい数値限定を、こうしたより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのごとく、包含するものと理解すべきである。本明細書の全体を通して示されている複数の最小数値の限定は、それよりも大きい数値限定を、こうしたより大きい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのごとく、包含する本明細書全体を通して示されている全ての数値範囲は、より狭い数値範囲が本明細書に明確に記載されているかのごとく、こうしたより広い数値範囲内に収まる全てのこうしたより狭い数値範囲を包含することになろう。
ヘアケア組成物
本明細書に記載される毛髪を処理する方法は、機械的フォームディスペンサー内に濃縮ヘアケア組成物を準備することを含む。濃縮ヘアケア組成物は、1つ又は複数のシリコーンと、香料と、を含む。
本明細書に記載される毛髪を処理する方法は、機械的フォームディスペンサー内に濃縮ヘアケア組成物を準備することを含む。濃縮ヘアケア組成物は、1つ又は複数のシリコーンと、香料と、を含む。
A.シリコーン付着純度
毛髪を処理する方法は、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物を、機械的フォームディスペンサーから、泡の投与形態として分配することを含む。この泡は、泡を毛髪に塗布し、その泡を毛髪からすすいだ後に、約90%〜約100%のシリコーン付着純度を含んでよい。
毛髪を処理する方法は、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物を、機械的フォームディスペンサーから、泡の投与形態として分配することを含む。この泡は、泡を毛髪に塗布し、その泡を毛髪からすすいだ後に、約90%〜約100%のシリコーン付着純度を含んでよい。
付着純度は、毛髪重量当たりのその他成分の総付着量に対する、毛髪重量当たりの付着したシリコーンの比率によって決定する。毛髪を抽出又は消化し、その後、総ケイ素についてICPなどの定量元素手法を用いて分析し、シリコーン中のケイ素重量%に基づいてシリコーンに変換することによって、シリコーンを定量する。総付着量は、別個の付着測定の合計によって、又は、総付着量の単回包括的測定によって判定される。別個の付着測定として、脂肪族アルコール、EGDS、四級化剤、及びシリコーンが挙げてよいが、これらに限定されなくてよい。典型的には、これらの測定は、毛髪を抽出し、次に、クロマトグラフィーによって対象とする成分を分離し、試験溶液濃度に基づく外部校正によって定量化することを含む。総付着量の単回包括的測定は、重量測定である。毛髪を完全に抽出し、溶媒の蒸発後、抽出物中に溶解している残留物の重量を測定することによって、残留物を定量する。この残留物は、付着した成分と、自然に存在する毛髪から抽出可能な化合物(主に脂質)の両方を含む。自然に存在する抽出可能な化合物を定量化し、合計から差し引く。これらには、脂肪酸、スクアレン、コレステロール、セラミド、ワックスエステル、トリグリセリド、及びステロールエステルが含まれる。定量化の方法は、付着測定と同様である。付着純度の他の裏付けとなる証拠として、毛髪表面の分光学的又は局所分布的マッピングを挙げてよい。
B.シリコーン
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約5重量%〜約20重量%、あるいは約8重量%〜約18重量%、あるいは約10重量%〜約14重量%の1つ又は複数のシリコーンを含んでよい。更なる実施形態では、ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%、あるいは約4重量%〜約20重量%、あるいは約5重量%〜約15重量%、あるいは約6重量%〜約12重量%の1つ又は複数のシリコーンを含んでよい。一実施形態では、ヘアケア組成物は、約8%〜約15%の1つ又は複数のシリコーンを含んでよい。1つ又は複数のシリコーンの粒径は、約1nm〜約100nm、あるいは約5nm〜約80nm、あるいは約10nm〜約60nm、あるいは約12nm〜約50nmであってよい。更なる実施形態では、1つ又は複数のシリコーンの粒径は、約1nm〜約500nm、あるいは約5nm〜約300nm、あるいは約8nm〜約200nm、あるいは約10nm〜約100nmであってよい。
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約5重量%〜約20重量%、あるいは約8重量%〜約18重量%、あるいは約10重量%〜約14重量%の1つ又は複数のシリコーンを含んでよい。更なる実施形態では、ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%、あるいは約4重量%〜約20重量%、あるいは約5重量%〜約15重量%、あるいは約6重量%〜約12重量%の1つ又は複数のシリコーンを含んでよい。一実施形態では、ヘアケア組成物は、約8%〜約15%の1つ又は複数のシリコーンを含んでよい。1つ又は複数のシリコーンの粒径は、約1nm〜約100nm、あるいは約5nm〜約80nm、あるいは約10nm〜約60nm、あるいは約12nm〜約50nmであってよい。更なる実施形態では、1つ又は複数のシリコーンの粒径は、約1nm〜約500nm、あるいは約5nm〜約300nm、あるいは約8nm〜約200nm、あるいは約10nm〜約100nmであってよい。
1つ又は複数のシリコーンの粒径は、動的光散乱法(DLS)によって測定できる。He−Neレーザー633nmを用いるMalvern Zetasizer Nano ZEN3600システム(www.malvern.com)を、25℃において測定に使用できる。
自己相関関数を、Malvern Instrumentsが提供するZetasizer Softwareを用いて解析でき、ストークス−アインシュタインの式を用いて有効な流体力学的半径を決定する。
粒径(すなわち、流体力学的半径)は、ブラウン運動によって生じる観察されたスペックルパターンの関連性を示し、ストークス−アインシュタインの式を解くことによって得ることができ、当該技術分野において既知であるように、粒径を測定された拡散定数と関連付ける。
各サンプルについて、3回測定を実施し、Z平均値を粒径として報告してよい。粒径の測定には、クライオ走査電子顕微鏡、クライオ透過電子顕微鏡、及びレーザー回折法が挙げられるがこれらに限定されないその他方法も利用できる。
ある実施形態では、1つ又は複数のシリコーンは、ナノエマルションの形態であってよい。本明細書で定義されるとき、ナノエマルションは、粒径が100nm未満のエマルションであってよい。ナノエマルションは、皮膚及び/又は毛髪への塗布に好適な任意のシリコーンを含んでよい。一実施形態では、約25%〜約100%の1つ又は複数のシリコーンがナノエマルションの形態であり、別の実施形態では、約50%〜約100%の1つ又は複数のシリコーンがナノエマルションの形態であり、別の実施形態では、約75%〜約100%の1つ又は複数のシリコーンがナノエマルションの形態である。
ある実施形態では、1つ又は複数のシリコーンは、その分子構造中に、Si−OH(ジメチコノール中に存在)、一級アミン、二級アミン、三級アミン、及び四級アンモニウム塩などの極性官能基を含んでよい。1つ又は複数のシリコーンは、アミノシリコーン、ペンダント四級アンモニウムシリコーン、末端四級アンモニウムシリコーン、アミノポリアルキレンオキシドシリコーン、四級アンモニウムポリアルキレンオキシドシリコーン、及びアミノモルホリノシリコーンからなる群から選択されてよい。
1つ又は複数のシリコーンは、以下のものを含んでよい。
(a)式(V)に相当する少なくとも1つのアミノシリコーン:
R’aG3-a−Si(OSiG2)n−(OSiGbR’2-b)m−O−SiG3-a−R’a (I)
式中、
Gは、水素原子、フェニル基、OH基、及びC1〜C8アルキル基、例えばメチルから選択され、
aは、0〜3の範囲の整数であり、一実施形態では、aは0であり、
bは、0及び1から選択され、一実施形態では、bは1であり、
m及びnは、合計(n+m)が、例えば50〜150などの、例えば1〜2000の範囲となるような数であり、このとき、nは、例えば49〜149などの、0〜1999の範囲の数から例えば選択でき、mは、例えば1〜10などの、例えば1〜2000の範囲の数から選択でき、
R’は、式−CqH2qLの一価基であり、式中、qは、2〜8の数であり、Lは、所望により四級化された、以下の群から選択されるアミン基であり、
−NR”−CH2−CH2−N’(R1)2、
−N(R”)2、
−N+(R”)3A-、
−N+H(R”)2A-、
−N+H2(R”)A-、及び
−N(R”)−CH2−CH2−N+R”H2A-、
式中、R”は、水素原子、フェニル基、ベンジル基、及び、例えば、1〜20個の炭素原子を含むアルキル基などの飽和一価炭化水素系基から選択することができ、A-は、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、及びヨウ化物などのハロゲン化物イオンから選択される。
(a)式(V)に相当する少なくとも1つのアミノシリコーン:
R’aG3-a−Si(OSiG2)n−(OSiGbR’2-b)m−O−SiG3-a−R’a (I)
式中、
Gは、水素原子、フェニル基、OH基、及びC1〜C8アルキル基、例えばメチルから選択され、
aは、0〜3の範囲の整数であり、一実施形態では、aは0であり、
bは、0及び1から選択され、一実施形態では、bは1であり、
m及びnは、合計(n+m)が、例えば50〜150などの、例えば1〜2000の範囲となるような数であり、このとき、nは、例えば49〜149などの、0〜1999の範囲の数から例えば選択でき、mは、例えば1〜10などの、例えば1〜2000の範囲の数から選択でき、
R’は、式−CqH2qLの一価基であり、式中、qは、2〜8の数であり、Lは、所望により四級化された、以下の群から選択されるアミン基であり、
−NR”−CH2−CH2−N’(R1)2、
−N(R”)2、
−N+(R”)3A-、
−N+H(R”)2A-、
−N+H2(R”)A-、及び
−N(R”)−CH2−CH2−N+R”H2A-、
式中、R”は、水素原子、フェニル基、ベンジル基、及び、例えば、1〜20個の炭素原子を含むアルキル基などの飽和一価炭化水素系基から選択することができ、A-は、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、及びヨウ化物などのハロゲン化物イオンから選択される。
ある実施形態では、1つ又は複数のシリコーンは、式(1)に相当するものを含んでよく、式中、a=0、G=メチルであり、m及びnは、合計(n+m)が、例えば50〜150などの、例えば1〜2000の範囲となるような数であり、このとき、nは、例えば49〜149などの、0〜1999の範囲の数から例えば選択でき、mは、例えば1〜10などの、例えば1〜2000の範囲の数から選択でき、Lは、−N(CH3)2又は−NH2、あるいは−NH2である。
本発明の追加の少なくとも1つのアミノシリコーンとして、以下のものが挙げられる。
(b)式(VII)のペンダント四級アンモニウムシリコーン:
(b)式(VII)のペンダント四級アンモニウムシリコーン:
R5は、1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、例えばC1〜C18アルキル基及びC2〜C18アルケニル基、例えばメチルから選択され、
R6は、二価炭化水素系基、例えば、二価C1〜C18アルキレン基及び二価C1〜C18アルキレンオキシ基、例えばC1〜C8アルキレンオキシ基から選択され、このときR6は、SiC結合によってSiに結合され、
Q-は、例えば、ハロゲン化物イオン、例えば塩化物、及び有機酸塩(例えば酢酸塩)から選択され得るアニオンであり、
rは、2〜20、例えば2〜8の範囲の平均統計値であり、
sは、20〜200、例えば20〜50の範囲の平均統計値である。
かかるアミノシリコーンは、米国特許第4,185,087号により詳細に記載されており、その開示は参照することにより本明細書に組み込まれる。
この種に含まれるシリコーンは、Union Carbide社から「Ucar Silicone ALE 56」の名称で販売されるシリコーンである。
かかる少なくとも1つのアミノシリコーンの更なる例として、以下のものが挙げられる。
c)式(VIIb)の四級アンモニウムシリコーン:
c)式(VIIb)の四級アンモニウムシリコーン:
基R7は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれが、1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、例えばC1〜C18アルキル基、例えばメチル、C2〜C18アルケニル基、及び5又は6個の炭素原子を含む環から選択され、
R6は、二価炭化水素系基、例えば二価C1〜C18アルキレン基及び二価C1〜C18アルキレンオキシ、例えばC1〜C8、SiC結合によってSiに結合される基から選択され、
R8は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、特にC1〜C18アルキル基、C2〜C18アルケニル基、又は、基−R6−NHCOR7を表し、
X-は、ハロゲン化物イオン、特に塩化物、又は有機酸塩(酢酸塩など)などのアニオンであり、
rは、2〜200、特に5〜100の平均統計値を表す。
かかるシリコーンは、例えば、欧州特許出願公開第0 530 974号に記載されており、その開示は参照することにより本明細書に組み込まれる。
この種に含まれるシリコーンは、Goldschmidt社からAbil Quat 3270、Abil Quat 3272、及びAbil Quat 3474の名称で販売されるシリコーンである。
かかる少なくとも1つのアミノシリコーンの更なる例として、以下のものが挙げられる。
d)四級アンモニウム及びポリアルキレンオキシドシリコーン
式中、四級窒素基は、ポリシロキサン骨格中、末端、又は両方に位置する。
d)四級アンモニウム及びポリアルキレンオキシドシリコーン
式中、四級窒素基は、ポリシロキサン骨格中、末端、又は両方に位置する。
かかるシリコーンは、国際公開第2002/010257号に記載されており、その開示は参照することにより本明細書に組み込まれる。
この種に含まれるシリコーン(Siliciones)は、Momentive社からSilsoft Q...の名称で販売されるシリコーンである。
(e)式(V)のモルホリノ基を有するアミノ官能シリコーン:
*は、構造ユニット(I)、(II)、若しくは(III)のうち1つへの結合を示し、又は、末端基B(Siに結合)若しくはD(Oに結合)を示し、
Bは、−OH、−O−Si(CH3)3、−O−Si(CH3)2OH、−O−Si(CH3)2OCH3基を示し、
Dは、−H、−Si(CH3)3、−Si(CH3)2OH、−Si(CH3)2OCH3基を示し、
a、b、及びcは、0〜1000の整数を示し、ただしa+b+c>0であり、
m、n、及びoは、1〜1000の整数を示す。
この種のアミノ官能シリコーンは、INCI名:アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサンコポリマーという名称が付けられている。特に好適なアモジメチコンは、商品名Wacker Belsil(登録商標)ADM 8301Eを有する製品である。
かかるシリコーンの例は、以下の供給元から入手できる。
Dow Corningによって提供されるもの:
液体:2−8566、AP 6087、AP 6088、DC 8040液体、液体8822A DC、DC 8803 & 8813ポリマー、7−6030、AP−8104、AP 8201、
エマルション:CE−8170 AFマイクロエマルション、2−8177、2−8194マイクロエマルション、9224エマルション、939、949、959、DC 5−7113Quatマイクロエマルション、DC 5−7070エマルション、DC CE−8810、CE 8401エマルション、CE 1619、Dow Corning Toray SS−3551、Dow Corning Toray SS−3552、
Wackerによって提供されるもの:
Wacker Belsil ADM 652、ADM 656、1100、1600、1650(液体)ADM 6060(直鎖アモジメチコン)エマルション、ADM 6057 E(分枝状アモジメチコン)エマルション、ADM 8020 VP(マイクロエマルション)、SLM 28040(マイクロエマルション)、
Momentiveによって提供されるもの:
Silsoft 331、SF1708、SME 253&254(エマルション)、SM2125(エマルション)、SM 2658(エマルション)、Silsoft Q(エマルション)
Shin−Etsuによって提供されるもの:
KF−889、KF−867S、KF−8004、X−52−2265(エマルション)、
Siltech Siliconesによって提供されるもの:
Siltech E−2145、E−Siltech 2145−35、
Evonik Industriesによって提供されるもの:
Abil T Quat 60th
Dow Corningによって提供されるもの:
液体:2−8566、AP 6087、AP 6088、DC 8040液体、液体8822A DC、DC 8803 & 8813ポリマー、7−6030、AP−8104、AP 8201、
エマルション:CE−8170 AFマイクロエマルション、2−8177、2−8194マイクロエマルション、9224エマルション、939、949、959、DC 5−7113Quatマイクロエマルション、DC 5−7070エマルション、DC CE−8810、CE 8401エマルション、CE 1619、Dow Corning Toray SS−3551、Dow Corning Toray SS−3552、
Wackerによって提供されるもの:
Wacker Belsil ADM 652、ADM 656、1100、1600、1650(液体)ADM 6060(直鎖アモジメチコン)エマルション、ADM 6057 E(分枝状アモジメチコン)エマルション、ADM 8020 VP(マイクロエマルション)、SLM 28040(マイクロエマルション)、
Momentiveによって提供されるもの:
Silsoft 331、SF1708、SME 253&254(エマルション)、SM2125(エマルション)、SM 2658(エマルション)、Silsoft Q(エマルション)
Shin−Etsuによって提供されるもの:
KF−889、KF−867S、KF−8004、X−52−2265(エマルション)、
Siltech Siliconesによって提供されるもの:
Siltech E−2145、E−Siltech 2145−35、
Evonik Industriesによって提供されるもの:
Abil T Quat 60th
アミノシリコーンの一部の非限定例として、シリコーンクオタニウム−1、シリコーンクオタニウム−2、シリコーンクオタニウム−3、シリコーンクオタニウム−4、シリコーンクオタニウム−5、シリコーンクオタニウム−6、シリコーンクオタニウム−7、シリコーンクオタニウム−8、シリコーンクオタニウム−9、シリコーンクオタニウム−10、シリコーンクオタニウム−11、シリコーンクオタニウム−12、シリコーンクオタニウム−15、シリコーンクオタニウム−16、シリコーンクオタニウム−17、シリコーンクオタニウム−18、シリコーンクオタニウム−20、シリコーンクオタニウム−21、シリコーンクオタニウム−22、クオタニウム−80のINCI名を有する化合物、並びに、シリコーンクオタニウム−2パンテノールスクシナート及びシリコーンクオタニウム−16/グリシジルジメチコンクロスポリマーが挙げられる。
ある実施形態では、アミノシリコーンは、ナノエマルションの形態で供給される場合があり、MEM 9049、MEM 8177、MEM 0959、MEM 8194、SME 253、及びSilsoft Qが挙げられる。
ある実施形態では、1つ又は複数のシリコーンとして、ジメチコン、及び/又はジメチコノールを挙げてよい。ジメチコノールは、以下の一般化学式によって表されるヒドロキシル末端化ジメチルシリコーンであり、
C.非イオン性乳化剤
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約20重量%、あるいは約5重量%〜約15重量%、あるいは約7.5重量%〜約12重量%の非イオン性乳化剤を含んでよい。ある実施形態では、1つ又は複数のシリコーンは、非イオン性乳化剤を含むナノエマルションの形態で供給されてよい。非イオン性乳化剤は、アルキレンオキシド基(本質的に親水性)を含む化合物で、本質的に脂肪族又はアルキル芳香族であってよい疎水性化合物を含むものとして広く定義され得る。非イオン性乳化剤の例として、以下のものが挙げられる。
1.直鎖又は分枝鎖構造のいずれかの、約8〜約18個の炭素原子を有する脂肪族アルコールと、約2〜約35モルのエチレンオキシドとの縮合生成物であるアルコールエトキシレート、例えば、ココナツアルコール1モル当たり約2〜約30モルのエチレンオキシドを有するココナツアルコールエチレンオキシド縮合体、このココナツアルコール画分は、約10〜約14個の炭素原子を有する。
2.アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合体、例えば、約6〜約20個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖構造のいずれかのアルキル基を有するアルキルフェノールと、エチレンオキシドとの縮合生成物、このエチレンオキシドはアルキルフェノール1モル当たり約3〜約60モルのエチレンオキシドの当量で存在する。
3.エチレンオキシドと、プロピレンオキシド及びエチレンジアミン生成物の反応から得られる生成物との縮合から誘導されるもの。
4.長鎖三級アミンオキシド、例えば、一般式、R1 R2 R3 N−−>Oに相当し、式中、R1は、約8〜約18個の炭素原子を持つアルキル基、アルケニル基、又はモノヒドロキシアルキル基、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R2及びR3は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、又はヒドロキシプロピルラジカルなどの約1〜約3個の炭素原子及び0〜約1個のヒドロキシ基を含有するもの(式中の矢印は半極性結合を表す)。
5.RR’R”P−−>Oに相当する長鎖三級ホスフィンオキシド、式中、Rは、鎖長が約8〜約18個の炭素原子の範囲のアルキル、アルケニル又はモノヒドロキシアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R’及びR”は各々、約1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル又はモノヒドロキシアルキル基である。式中の矢印は半極性結合を表す。
6.約1〜約3個の炭素原子の、1本の短鎖アルキル又はヒドロキシアルキルラジカル(通常はメチル)と、約8個〜約20個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル又はケトアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分及び0〜約1個のグリセリル部分を含む1本の長い疎水性鎖と、を含有する長鎖ジアルキルスルホキシド。
7.ポリソルベート、例えば、脂肪酸のスクロースエステル。かかる物質は、米国特許第3,480,616号に記載されており、例えば、スクロースココエートである(主にモノエステルからなるココナツ酸のスクロースエステルの混合物であり、RITAからGRILLOTEN LSE 87K、及びCrodaからCRODESTA SL−40の商標名で販売される)。
8.アルキル多糖非イオン性乳化剤は、1986年1月21日発行の米国特許第4,565,647号(Llenado)に開示されており、約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜約16個の炭素原子を含む疎水性基、及び多糖類、例えばポリグリコシドである親水性基を有する。多糖類は、約1.0〜約10個、好ましくは約1.3〜約3個、最も好ましくは約1.3〜約2.7個の糖単位を含有してよい。5又は6個の炭素原子を含む任意の還元糖、例えば、グルコース、ガラクトースを使用でき、ガラクトシル部分はグルコシル部分で置換されてよい。(所望により、疎水性基が2−、3−、4−などの位置に結合することによって、グルコース又はガラクトースを対応するグルコシド又はガラクトシドにする。)糖間結合は、例えば、追加の糖単位の1つの位置と、先行する糖単位の2−、3−、4−、及び/又は6−位との間であってよい。所望により、疎水性部分と多糖類部分を結合するポリアルキレンオキシド鎖があってよい。アルキル基は、好ましくは最大約3個のヒドロキシ基を含み、かつ/又は、ポリアルキレンオキシド鎖は、最大約10個、好ましくは5個未満のアルキレン部分を含んでよい。好適なアルキル多糖類は、オクチル、ノニルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、及びオクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、及びヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクトシド、フルクトース及び/又はガラクトースである。
9.式RC(O)OCH2 CH(OH)CH2(OCH2 CH2)n OHで示されるポリエチレングリコール(PEG)グリセリル脂肪族エステル、式中、nは約5〜約200、好ましくは約20〜約100、より好ましくは約30〜約85であり、RC(O)−はエステルであり、Rは、約7〜19個の炭素原子、好ましくは約9〜17個の炭素原子、より好ましくは約11〜17個の炭素原子、最も好ましくは約11〜14個の炭素原子を有する脂肪族ラジカルである。ある実施形態では、気泡による悪影響を最小化するため、nの組み合わせは、C12〜C8、あるいはC12〜C15脂肪酸エステルについて、約20〜約100である。
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約20重量%、あるいは約5重量%〜約15重量%、あるいは約7.5重量%〜約12重量%の非イオン性乳化剤を含んでよい。ある実施形態では、1つ又は複数のシリコーンは、非イオン性乳化剤を含むナノエマルションの形態で供給されてよい。非イオン性乳化剤は、アルキレンオキシド基(本質的に親水性)を含む化合物で、本質的に脂肪族又はアルキル芳香族であってよい疎水性化合物を含むものとして広く定義され得る。非イオン性乳化剤の例として、以下のものが挙げられる。
1.直鎖又は分枝鎖構造のいずれかの、約8〜約18個の炭素原子を有する脂肪族アルコールと、約2〜約35モルのエチレンオキシドとの縮合生成物であるアルコールエトキシレート、例えば、ココナツアルコール1モル当たり約2〜約30モルのエチレンオキシドを有するココナツアルコールエチレンオキシド縮合体、このココナツアルコール画分は、約10〜約14個の炭素原子を有する。
2.アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合体、例えば、約6〜約20個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖構造のいずれかのアルキル基を有するアルキルフェノールと、エチレンオキシドとの縮合生成物、このエチレンオキシドはアルキルフェノール1モル当たり約3〜約60モルのエチレンオキシドの当量で存在する。
3.エチレンオキシドと、プロピレンオキシド及びエチレンジアミン生成物の反応から得られる生成物との縮合から誘導されるもの。
4.長鎖三級アミンオキシド、例えば、一般式、R1 R2 R3 N−−>Oに相当し、式中、R1は、約8〜約18個の炭素原子を持つアルキル基、アルケニル基、又はモノヒドロキシアルキル基、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R2及びR3は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、又はヒドロキシプロピルラジカルなどの約1〜約3個の炭素原子及び0〜約1個のヒドロキシ基を含有するもの(式中の矢印は半極性結合を表す)。
5.RR’R”P−−>Oに相当する長鎖三級ホスフィンオキシド、式中、Rは、鎖長が約8〜約18個の炭素原子の範囲のアルキル、アルケニル又はモノヒドロキシアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R’及びR”は各々、約1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル又はモノヒドロキシアルキル基である。式中の矢印は半極性結合を表す。
6.約1〜約3個の炭素原子の、1本の短鎖アルキル又はヒドロキシアルキルラジカル(通常はメチル)と、約8個〜約20個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル又はケトアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分及び0〜約1個のグリセリル部分を含む1本の長い疎水性鎖と、を含有する長鎖ジアルキルスルホキシド。
7.ポリソルベート、例えば、脂肪酸のスクロースエステル。かかる物質は、米国特許第3,480,616号に記載されており、例えば、スクロースココエートである(主にモノエステルからなるココナツ酸のスクロースエステルの混合物であり、RITAからGRILLOTEN LSE 87K、及びCrodaからCRODESTA SL−40の商標名で販売される)。
8.アルキル多糖非イオン性乳化剤は、1986年1月21日発行の米国特許第4,565,647号(Llenado)に開示されており、約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜約16個の炭素原子を含む疎水性基、及び多糖類、例えばポリグリコシドである親水性基を有する。多糖類は、約1.0〜約10個、好ましくは約1.3〜約3個、最も好ましくは約1.3〜約2.7個の糖単位を含有してよい。5又は6個の炭素原子を含む任意の還元糖、例えば、グルコース、ガラクトースを使用でき、ガラクトシル部分はグルコシル部分で置換されてよい。(所望により、疎水性基が2−、3−、4−などの位置に結合することによって、グルコース又はガラクトースを対応するグルコシド又はガラクトシドにする。)糖間結合は、例えば、追加の糖単位の1つの位置と、先行する糖単位の2−、3−、4−、及び/又は6−位との間であってよい。所望により、疎水性部分と多糖類部分を結合するポリアルキレンオキシド鎖があってよい。アルキル基は、好ましくは最大約3個のヒドロキシ基を含み、かつ/又は、ポリアルキレンオキシド鎖は、最大約10個、好ましくは5個未満のアルキレン部分を含んでよい。好適なアルキル多糖類は、オクチル、ノニルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、及びオクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、及びヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクトシド、フルクトース及び/又はガラクトースである。
9.式RC(O)OCH2 CH(OH)CH2(OCH2 CH2)n OHで示されるポリエチレングリコール(PEG)グリセリル脂肪族エステル、式中、nは約5〜約200、好ましくは約20〜約100、より好ましくは約30〜約85であり、RC(O)−はエステルであり、Rは、約7〜19個の炭素原子、好ましくは約9〜17個の炭素原子、より好ましくは約11〜17個の炭素原子、最も好ましくは約11〜14個の炭素原子を有する脂肪族ラジカルである。ある実施形態では、気泡による悪影響を最小化するため、nの組み合わせは、C12〜C8、あるいはC12〜C15脂肪酸エステルについて、約20〜約100である。
ある実施形態では、非イオン性乳化剤は、シリコーン乳化剤であってよい。多種多様なシリコーン乳化剤が本明細書で有用であり得る。これらのシリコーン乳化剤は、典型的には、有機的に変性されたシロキサンであり、当業者にはシリコーン界面活性剤としても既知である。有用なシリコーン乳化剤として、ジメチコンコポリオールが挙げられる。これらの物質は、ポリエチレンオキシド鎖、ポリプロピレンオキシド鎖、これらの鎖の混合物などのポリエーテル側鎖、並びにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの両方に由来する部分を含有するポリエーテル鎖、を包含するように変性されたポリジメチルシロキサンである。他の例には、アルキル変性ジメチコンコポリオール、すなわち、C2〜C30のペンダント側鎖を含有する化合物が挙げられる。更に他の有用なジメチコンコポリオールには、様々な陽イオン性、陰イオン性、両性、及び双性イオン性のペンダント部分を有する物質が挙げられる。
ある実施形態では、非イオン性乳化剤は、約16〜約20個の炭素原子である炭化水素鎖長、及び約20〜約25モルのエトキシレートを有してよい。
ある実施形態では、非イオン性乳化剤は、約19〜約11個の炭素原子、あるいは約9〜約11個の炭素原子である炭化水素鎖長、及び約2〜約4モルのエトキシレートを有してよい。
ある実施形態では、非イオン性乳化剤は、(a)約11〜約15個の炭素原子長及び約5〜約9モルのエトキシレートを有する、分枝状である炭化水素鎖を有する非イオン性乳化剤、(b)約11〜約13個の炭素原子長及び約9〜約12モルのエトキシレートを有する、炭化水素鎖を有する非イオン性乳化剤、の組み合わせを含んでよい。
本発明で使用されるナノエマルションは、(1)機械的、及び(2)エマルション重合の2種類の方法によって調製できる。
ナノエマルションを調製する第1の方法は、機械的法であり、ナノエマルションは、(1)一次成分である界面活性剤を水に溶解し、(2)シリコーンを加えて、二相混合物を形成し、(3)単純に混合しながら、水中シロキサン型の透明な等方性マイクロエマルションが形成されるまで、この二相混合物に補助界面活性剤をゆっくりと加える工程によって、調製される。
ナノエマルションを調製する第2の方法は、ポリマー前駆体、すなわち、水に不混和性であるモノマー又は反応性オリゴマー;ポリマー前駆体の液滴を水中に安定化させる界面活性剤;及び水溶性重合触媒を用いるエマルション重合によるものである。典型的には、触媒は、塩酸などの強鉱酸、水酸化ナトリウムなどの強アルカリ触媒である。これらの成分を水に加え、混合物を撹拌し、反応が完了する、又は所望の重合度(DP)に達成するまで重合を進めると、ポリマーのエマルションが形成される。
ある実施形態では、配合物中の非イオン性乳化剤は、16〜20個の炭化水素鎖長、及び20〜25モルのエトキシレートを有する。
ある実施形態では、非イオン性乳化剤(emulsifer)の炭化水素鎖長及びエトキシレートモル数は、それぞれ9〜11、2〜4である。
ある実施形態では、非イオン性乳化剤系は、a)分枝構造中のC11〜15、5〜9モルのエトキシレート、b)C11〜13の炭化水素鎖長及び9〜12モルのエトキシレートを有する直鎖非イオン性乳化剤、からなる。
D.香料
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約1重量%〜約5重量%、あるいは約1.5重量%〜約4.5重量%、あるいは約2重量%〜約4重量%の香料を含んでよい。
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約1重量%〜約5重量%、あるいは約1.5重量%〜約4.5重量%、あるいは約2重量%〜約4重量%の香料を含んでよい。
ある実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、約95:5〜約50:50、90:10〜60:40、85:15〜70:30のシリコーン対香料比を有してよい。
好適な香料の例は、CFTA Publications発行のCTFA(Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association)1992 International Buyers Guide及びSchnell Publishing Co.発行のOPD 1993 Chemicals Buyers Directory 80th Annual Editionに提供され得る。複数の香料成分が濃縮ヘアケア組成物中に存在してよい。
E.高融点脂肪族化合物
濃縮ヘアケア組成物は、高融点脂肪族化合物を実質的に含まなくてよく、あるいは、濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%の高融点脂肪族化合物を含んでよい。濃縮ヘアケア組成物は、約100:0のシリコーン対高融点脂肪族化合物比を有する。
濃縮ヘアケア組成物は、高融点脂肪族化合物を実質的に含まなくてよく、あるいは、濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%の高融点脂肪族化合物を含んでよい。濃縮ヘアケア組成物は、約100:0のシリコーン対高融点脂肪族化合物比を有する。
高融点脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書のこの項に開示される化合物が、場合によっては1つより多い分類に属する場合がある(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体は、脂肪酸誘導体としても分類され得る)ことは、当業者により理解される。しかしながら、所定の分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、二重結合の数及び位置、並びに分枝の長さ及び位置に依存して、特定の必須炭素原子を有する特定の化合物の融点が約25℃未満であり得ることも当業者には理解される。このような低融点の化合物は、この項に含まれないと意図される。高融点化合物の非限定例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary,Fifth Edition,1993、及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition,1992に見出される。
本明細書に記載される脂肪族アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪族アルコールは飽和しており、直鎖又は分岐鎖のアルコールであり得る。脂肪族アルコールの非限定例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な脂肪酸は、約10〜約30個の炭素原子、好ましくは約12〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪酸は飽和しており、直鎖又は分岐鎖の酸であり得る。また、本明細書の要件を満たす、二酸、三酸、及び他の多酸も包含される。また本明細書には、これらの脂肪酸の塩も包含される。脂肪酸の非限定例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、セバシン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体としては、脂肪族アルコールのアルキルエーテル、アルコキシル化脂肪族アルコール、アルコキシル化脂肪族アルコールのアルキルエーテル、脂肪族アルコールのエステル、エステル化可能なヒドロキシ基を有する化合物の脂肪酸エステル、ヒドロキシ置換脂肪酸、及びこれらの混合物が挙げられる。脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体の非限定例として、メチルステアリルエーテル;セチルアルコールのエチレングリコールエーテルであるセテスシリーズの化合物、例えば、セテス−1からセテス−45、このとき、数字の表示は、存在するエチレングリコール部分の数を示す;ステアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであるステアレスシリーズの化合物、例えば、ステアレス−1からステアレス−10、このとき、数字の表示は、存在するエチレングリコール部分の数を示す;セテアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであるセテアレス1からセテアレス−10、すなわち、主にセチル及びステアリルアルコールを含む脂肪族アルコールの混合物、このとき、数字の表示は、存在するエチレングリコール部分の数を示す;今説明したセテス、ステアレス、及びセテアレス化合物のC16〜C30アルキルエーテル;ベヘニルアルコールのポリオキシエチレンエーテル;エチルステアレート、セチルステアレート、セチルパルミテート、ステアリルステアレート、ミリスチルミリステート、ポリオキシエチレンセチルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンステアリルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールジステアレート、トリメチロールプロパンジステアレート、ソルビタンステアレート、ポリグリセリルステアレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルジステアレート、グリセリルトリステアレート、及びこれらの混合物などの物質が挙げられる。
ある実施形態では、脂肪族化合物は、純粋な単一高融点化合物であってよい。選択される純粋な脂肪族アルコールである単一化合物は、純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールからなる群から選択してよい。本明細書において「純粋な」とは、化合物が少なくとも約90%、あるいは少なくとも約95%の純度を有することを意味する。
本明細書に記載される市販の高融点脂肪族化合物として、Shin Nihon Rika(Osaka,Japan)から入手可能なKONOLシリーズ、及びNOF(Tokyo,Japan)から入手可能なNAAシリーズの商標名を有する、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;WAKO(Osaka,Japan)から入手可能な1−DOCOSANOLの商標名を有する、純粋なベヘニルアルコール、Akzo(Chicago,Illinois USA)から入手可能なNEO−FAT、Witco Corp.(Dublin,Ohio USA)から入手可能なHYSTRENE、及びVevy(Genova,Italy)から入手可能なDERMAの商標名を有する、様々な脂肪酸が挙げられる。
F.カチオン性界面活性剤
ある実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%、あるいは約0.25重量%〜約5重量%、あるいは約0.5重量%〜約4重量%、あるいは約1重量%〜約3重量%のカチオン性界面活性剤を含んでよい。
ある実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%、あるいは約0.25重量%〜約5重量%、あるいは約0.5重量%〜約4重量%、あるいは約1重量%〜約3重量%のカチオン性界面活性剤を含んでよい。
カチオン性界面活性剤は、次式(XIII)を有するモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩である[国際公開第2013148778号より]。
このようなモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の非限定例として、例えば、ClariantからGenamine KDMPの商標名で、CrodaからINCROQUAT TMC−80の商標名で、及びSanyo KaseiからECONOL TM22で入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、Nikko ChemicalsからCA−2450の商標名で入手可能なステアリルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、Nikko ChemicalsからCA−2350の商標名で入手可能なセチルトリメチルアンモニウムクロリド;FeiXiangから入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート;水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;並びに、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジルアンモニウムクロリドが挙げられる。
これらのうち、より好ましいカチオン性界面活性剤は、より短鎖のアルキル基、すなわち、C16アルキル基を有するものである。このようなカチオン性界面活性剤として、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。より短鎖のアルキル基を有するカチオン性界面活性剤は、カチオン性界面活性剤を含み、貯蔵安定性が改善した本発明の濃縮ヘアケアシリコーンナノエマルション組成物にとって有利であると考えられる。
G.水混和性溶媒
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0.01重量%〜約25重量%、あるいは約0.01重量%〜約20重量%、あるいは約0.01重量%〜約15重量%の水混和性溶媒を含んでよい。ある実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%の水混和性溶媒を含んでよい。好適な水混和性溶媒の非限定例として、ポリオール、コポリオール、ポリカルボン酸、ポリエステル及びアルコールが挙げられる。
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0.01重量%〜約25重量%、あるいは約0.01重量%〜約20重量%、あるいは約0.01重量%〜約15重量%の水混和性溶媒を含んでよい。ある実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%の水混和性溶媒を含んでよい。好適な水混和性溶媒の非限定例として、ポリオール、コポリオール、ポリカルボン酸、ポリエステル及びアルコールが挙げられる。
有用なポリオールの例としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール(200〜600)、ソルビトール、マンニトール、ラクチトールなどの糖アルコール、及び、その他モノ−及び多価低分子量アルコール(例えば、C2〜C8アルコール);フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、及び高フルクトース固形コーンシロップ、及びアスコルビン酸などの、モノ、ジ、及びオリゴ−糖類が挙げられるが、これらに限定されない。
好適なポリカルボン酸の例としては、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、ポリアクリル酸、及びポリマレイン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
好適なポリエステルの例としては、グリセロールトリアセテート、アセチル化モノグリセリド、ジエチルフタレート、リエチルシトレート、トリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレートが挙げられるが、これらに限定されない。
好適なジメチコンコポリオールの例としては、PEG−12ジメチコン、PEG/PPG−18/18ジメチコン、及びPPG−12ジメチコンが挙げられるが、これらに限定されない。
好適なアルコールの例としては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ヘキサノール、及びシクロヘキサノールが挙げられるが、これらに限定されない。
その他の好適な水混和性溶媒としては、アルキル及びアリルフタレート;ナフタレート;ラクテート(例えば、ナトリウム、アンモニウム、及びカリウム塩);ソルベス−30;尿素;乳酸;ピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCA);ヒアルロン酸ナトリウム又はヒアルロン酸;可溶性コラーゲン;変性タンパク質;L−グルタミン酸モノナトリウム;α&βヒドロキシル酸、例えば、グリコール酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸及びサリチル酸;ポリメタクリル酸グリセリル;ポリマー可塑剤、例えばポリクオタニウム;タンパク質及びアミノ酸、例えばグルタミン酸、アスパラギン酸、及びリシン;水素デンプン加水分解産物;その他低分子量エステル(例えば、C2〜C10アルコールと酸のエステル);並びに、食品及びプラスチック業界の当業者に既知である任意の他の水溶性可塑剤;並びに、これらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
ある実施形態では、水混和性溶媒は、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択されてよい。欧州特許第0283165 B1号は、プロポキシル化グリセロールのようなグリセロール誘導体などの他の好適な水混和性溶媒を記載している。
H.粘度調整剤
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0.001重量%〜約2重量%、あるいは約0.001重量%〜約1重量%、あるいは約0.001重量%〜約0.5重量%の粘度調整剤を含んでよい。ある実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%の粘度調整剤を含んでよい。好適な粘度調整剤の非限定例として、水溶性ポリマー、カチオン性水溶性ポリマーが挙げられる。
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0.001重量%〜約2重量%、あるいは約0.001重量%〜約1重量%、あるいは約0.001重量%〜約0.5重量%の粘度調整剤を含んでよい。ある実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%の粘度調整剤を含んでよい。好適な粘度調整剤の非限定例として、水溶性ポリマー、カチオン性水溶性ポリマーが挙げられる。
水溶性ポリマーの例としては、(1)植物系ポリマー、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、マルメロ種子、藻類コロイド、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、又はコムギ)、及びグリシルリジン酸;(2)微生物系ポリマー、例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、及びプルラン;並びに、(3)動物系ポリマー、例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、及びゼラチンが挙げられるが、これらに限定されない。半合成水溶性ポリマーとして、(1)デンプン系ポリマー、例えば、カルボキシメチルデンプン及びメチルヒドロキシプロピルデンプン;(2)セルロース系ポリマー、例えば、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムセルロースサルフェート、ヒドロキシプロピルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶性セルロース、及びセルロース粉末;並びに(3)アルギン酸系ポリマー、例えば、アルギン酸ナトリウム及びプロピレングリコールアルギネートが挙げられる。合成水溶性ポリマーの例として、(1)ビニル系ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル系ポリマー、ポリビニルピロリドン、及びカルボキシビニルポリマー(CARBOPOL 940、CARBOPOL 941);(2)ポリオキシエチレン系ポリマー、例えば、ポリエチレングリコール20,000、ポリエチレングリコール6,000、及びポリエチレングリコール4,000;(3)コポリマー系ポリマー、例えば、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンのコポリマー、及びPEG/PPGメチルエーテル;(4)アクリル系ポリマー、例えば、ポリ(アクリル酸ナトリウム)、ポリ(アクリル酸エチル)、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、及びカチオン性ポリマーが挙げられる。水膨潤性粘度鉱物は、非イオン性水溶性ポリマーであり、三層構造を有するコロイド含有ケイ酸アルミニウムの1種に相当する。より具体的には、これらの例として、ベントナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、計算マグネシウムアルミニウム、及び無水ケイ酸が挙げられてよい。
カチオン性水溶性ポリマーの例としては、(1)四級窒素修飾多糖類、例えば、カチオン修飾セルロース、カチオン修飾ヒドロキシエチルセルロース、カチオン修飾グアーガム、カチオン修飾イナゴマメガム、及びカチオン修飾デンプン;(2)ジメチルジアリルアンモニウムクロリド誘導体、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマー、及びポリ(ジメチルメチレンピペリジニウムクロリド);(3)ビニルピロリドン誘導体、例えば、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリル酸のコポリマーの塩、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー、及び、ビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムクロリドのコポリマー;並びに、(4)メタクリル酸誘導体、例えば、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレートのコポリマー、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、及びメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド、及びメトキシポリエチレングリコールメタクリレートのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
I.粘度
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約80センチポアズ、あるいは約3〜約60センチポアズ、あるいは約5〜約45センチポアズ、あるいは約10〜約40センチポアズの液相粘度を有してよい。一実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約150センチポアズ、あるいは約2センチポアズ〜約100センチポアズ、あるいは約3センチポアズ〜約60センチポアズ、あるいは約5センチポアズ〜約45センチポアズ、あるいは約10センチポアズ〜約40センチポアズの液相粘度を有してよい。
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約80センチポアズ、あるいは約3〜約60センチポアズ、あるいは約5〜約45センチポアズ、あるいは約10〜約40センチポアズの液相粘度を有してよい。一実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約150センチポアズ、あるいは約2センチポアズ〜約100センチポアズ、あるいは約3センチポアズ〜約60センチポアズ、あるいは約5センチポアズ〜約45センチポアズ、あるいは約10センチポアズ〜約40センチポアズの液相粘度を有してよい。
粘度値は、任意の好適なレオメーター又は粘度計を用いて、25.0℃、約2レシプロカル秒の剪断速度において測定されてよい。本明細書で報告される粘度値は、同心シリンダアタッチメント(直径30.41mmのカップ、直径27.98mm、長さ42.02mmのボブ、及び、同心シリンダジャケットアセンブリ)を備えるTA Instruments AR−G2 Rheometerを用いて、25℃、2レシプロカル秒の剪断速度において測定した。
J.任意成分
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、所望により、ヘアケア又はパーソナルケア製品用として既知の1つ又は複数の追加成分を、この追加成分が本明細書に記載の必須成分と物理的及び化学的に適合するか、製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なわない場合に限り、含有させてもよい。このような任意成分とは、最も典型的には、化粧品での使用が認可され、「CTFA Cosmetic Ingredient Handbook」(Second Edition,The Cosmetic,Toiletries,and Fragrance Association,Inc.1988,1992)のような参考文献に記載されている物質である。このような追加成分の個々の濃度は、コンディショニング組成物の約0.001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、所望により、ヘアケア又はパーソナルケア製品用として既知の1つ又は複数の追加成分を、この追加成分が本明細書に記載の必須成分と物理的及び化学的に適合するか、製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なわない場合に限り、含有させてもよい。このような任意成分とは、最も典型的には、化粧品での使用が認可され、「CTFA Cosmetic Ingredient Handbook」(Second Edition,The Cosmetic,Toiletries,and Fragrance Association,Inc.1988,1992)のような参考文献に記載されている物質である。このような追加成分の個々の濃度は、コンディショニング組成物の約0.001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。
本明細書において任意成分として好適な乳化剤としては、モノ−及びジ−グリセリド、脂肪族アルコール、ポリグリセロールエステル、プロピレングリコールエステル、ソルビタンエステル、並びに他の既知の乳化剤、あるいは例えばケーキ及び他の焼き菓子及び菓子製品などの気泡化食品の調製時に、又は毛髪用ムースなどの化粧品の安定化時に使用されるものなどの、空気界面を安定化させるのに一般に使用される乳化剤が挙げられる。
このような任意成分の更なる非限定例として、防腐剤、香料又は芳香剤、カチオン性ポリマー、粘度調整剤、着色剤又は染料、コンディショニング剤、毛髪漂白剤、増粘剤、保湿剤、泡促進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性補助界面活性剤、保湿剤、薬剤活性物質、ビタミン又は栄養素、日焼け止め剤、脱臭剤、知覚剤、植物エキス、栄養素、収れん剤、化粧品粒子、吸収剤粒子、接着剤粒子、毛髪定着剤、繊維、反応型エージェント、美白剤、日焼け剤、ふけ防止剤、香料、剥離剤、酸、化粧下地、保湿剤、酵素、懸濁化剤、pH調整剤、毛髪着色剤、ヘアパーマ剤、顔料粒子、にきび抑制剤、抗菌剤、日焼け止め剤、日焼け剤、剥離粒子、増毛又は育毛剤、防虫剤、シェービングローション剤、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、共溶媒又は他の追加の溶媒、並びに類似の他の材料が挙げられる。
K.機械的フォームディスペンサー
本明細書に記載される機械的フォームディスペンサーは、しぼり出し式フォームディスペンサー、ポンプ式フォームディスペンサー、その他機械的フォームディスペンサー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてよい。ある実施形態では、機械的フォームディスペンサーはしぼり出し式フォームディスペンサーである。好適なポンプ式ディスペンサーの非限定例として、国際公開第2004/078903号、同第2004/078901号、及び同第2005/078063号に記載されるものが挙げられ、Albea(60 Electric Ave.,Thomaston,CT 06787 USA)又はRieke Packaging Systems(500 West Seventh St.,Auburn,Indiana 46706)によって供給され得る。
本明細書に記載される機械的フォームディスペンサーは、しぼり出し式フォームディスペンサー、ポンプ式フォームディスペンサー、その他機械的フォームディスペンサー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてよい。ある実施形態では、機械的フォームディスペンサーはしぼり出し式フォームディスペンサーである。好適なポンプ式ディスペンサーの非限定例として、国際公開第2004/078903号、同第2004/078901号、及び同第2005/078063号に記載されるものが挙げられ、Albea(60 Electric Ave.,Thomaston,CT 06787 USA)又はRieke Packaging Systems(500 West Seventh St.,Auburn,Indiana 46706)によって供給され得る。
機械的フォームディスペンサーは、濃縮ヘアトリートメント組成物を保持するための収容容器を備えてよい。収容容器は、プラスチック、金属、合金、積層体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される任意の好適な材料で作製されてもよい。収容容器は、注入容器又はネジ付き収容容器などの再充填可能な収容容器であってもよく、又は収容容器は単回使用であってもよい。収容容器は、機械的フォームディスペンサーから取り外し可能であってもよい。あるいは、収容容器は、機械的フォームディスペンサーと一体型であってよい。ある実施形態では、2つ又はそれ以上の収容容器があってもよい。
ある実施形態では、収容容器は、剛性材料、可撓性材料、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、材料で構成されてよい。収容容器は、内側が部分的に真空になるときに、外圧下で潰れない場合、剛性材料で構成され得る。
濃縮ヘアケア組成物は泡で分配されてよく、このとき泡は、約0.025g/cm3〜約0.30g/cm3、あるいは、約0.035g/cm3〜約0.25g/cm3、あるいは、約0.045g/cm3〜約0.20g/cm3、あるいは、約0.055g/cm3〜約0.15g/cm3の密度を有する。
濃縮ヘアケア組成物は、約1g〜約8g、あるいは、約1g〜約7g、あるいは、約1g〜約6g、あるいは、約1g〜約5gの投与重量で分配される。この投与量は、独立した、又は連続的発泡事象において、上記の任意の機械的発泡法によって達成できる。ポンプ式又はしぼり出し式フォーマーの場合、投与量は、約1〜約10回のポンプ又はしぼり出し操作、あるいは、約1〜約7回のポンプ又はしぼり出し操作、あるいは、約1〜約5回のポンプ又はしぼり出し操作、あるいは、約1〜約3回のポンプ又はしぼり出し操作で達成できる。連続的機械的フォーマーは、電池又は電気コンセントなどの別個の電源への接続部も備えてよい。
L.水
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約60重量%〜約90重量%の水、あるいは約65重量%〜約87.5重量%、あるいは約67.5重量%〜約85重量%、あるいは約70重量%〜約82.5重量%、あるいは約72.5重量%〜約80重量%の水を含んでよい。
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約60重量%〜約90重量%の水、あるいは約65重量%〜約87.5重量%、あるいは約67.5重量%〜約85重量%、あるいは約70重量%〜約82.5重量%、あるいは約72.5重量%〜約80重量%の水を含んでよい。
毛髪を処理する方法
本明細書に記載される毛髪を処理する方法は、(1)本明細書に記載されるような濃縮ヘアケア組成物を、機械的フォームディスペンサー内に準備することと、(2)濃縮ヘアケア組成物を機械的フォームディスペンサーから泡の投与形態で分配することと、(3)泡を毛髪に塗布することと、(4)泡を毛髪からすすぐことと、を含む。
本明細書に記載される毛髪を処理する方法は、(1)本明細書に記載されるような濃縮ヘアケア組成物を、機械的フォームディスペンサー内に準備することと、(2)濃縮ヘアケア組成物を機械的フォームディスペンサーから泡の投与形態で分配することと、(3)泡を毛髪に塗布することと、(4)泡を毛髪からすすぐことと、を含む。
実施例及びデータ
以下の実施例及びデータは、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物を説明する。例示する組成物は、従来の配合及び混合技術により調製することできる。シャンプー配合技術分野の当業者の技術範囲内での本発明の他の修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。本明細書での全ての部分、割合、及び比率は全て特に指定しない限り重量による。ある成分は供給元から希釈溶液として提供される場合がある。記載されている量は、別段の指定がない限り、活性物質の重量百分率を表す。
以下の実施例及びデータは、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物を説明する。例示する組成物は、従来の配合及び混合技術により調製することできる。シャンプー配合技術分野の当業者の技術範囲内での本発明の他の修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。本明細書での全ての部分、割合、及び比率は全て特に指定しない限り重量による。ある成分は供給元から希釈溶液として提供される場合がある。記載されている量は、別段の指定がない限り、活性物質の重量百分率を表す。
以下は、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物の非限定例を含む。
表1及び表2の組成物を、シリコーンエマルションを他の組成物と均質になるまで混合することによって調製した。続いて、技術的性能の評価に先立ち少なくとも1日間、配合物を平衡化した。全ての配合物は、低粘度(50センチポアズ未満)を有し、Rexhamなどの供給元から入手できるような、標準的なポンプ式発泡ノズルを通じて機械的に発泡できた。以下の組成は活性物質を規準としている。
2 Momentiveから入手可能なSilsoft Q(20%活性物質)
3 Dow Corningから入手可能なMEM 8194(26%活性物質)
最大10回の処理サイクルについて、Pantene Pro−V Purifying Shampooでの処理群の一環として、表1のコンディショナーそれぞれを、未処理の褐色ヘアピース上で処理した。対照処理群として、Pantene Pro−V Purifying ShampooをPantene Anti−Breakage Conditionerと組み合わせた。後者は、油対高融点脂肪族化合物の重量比が32.5:67.5で、2.5%のアミノシリコーン含量及び5.20%の総高融点脂肪族化合物(セチル及びステアリルアルコール)含量を有することが知られている。コンディショナー間の油対高融点脂肪族化合物の重量比の比較は、表2に示される。
シャンプー+コンディショナー処理群の1サイクル目及び10サイクル目において、湿潤時及び乾燥時の櫛通りデータを収集した。10回の処理サイクル後のヘアピースの画像を撮影し、毛髪の量感を評価した。次に、コンディショニングの持続性を判定するため、ヘアピースを、Pantene Clarifying Shampoo単独で最大10回シャンプーし、シャンプーのみの1、2、5、及び10サイクル目において、湿潤時及び乾燥時の櫛通りデータを収集した。
複数サイクルシャンプー+コンディショナー処理:
1.4グラム、20センチメートル(8インチ)の未処理の褐色ヘアピース6つを、流し台において(根元を接着剤/テープで留め、金属製ホルダーにぶら下げる)、シャワーヘッドを用いて(流量0.095リットル/秒(1.5ガロン/分))、摂氏38度(華氏100度)の水で15〜20秒間濡らす。
2.液体シャンプーを、注射器によって毛髪1グラム当たり製品(例えば、Pantene Pro−V Purifying Shampoo)0.1グラムで塗布し、30秒間乳化/手洗いした後、30秒間シャワーですすぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実にすすぎを均一にする)。濃縮液体フォームシャンプーを、へらを用いて毛髪1グラム当たり製品0.05グラムで塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
3.液体コンディショナーを、注射器によって毛髪1グラム当たり製品(例えば、Pantene Moisture Renewal Conditionerなど)0.1グラム(天秤で秤量した)でヘアピース全体に均一に塗布し、30秒間乳化/手洗いした後、30秒間シャワーですすぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実にすすぎを均一にする)。濃縮液体泡コンディショナーを、へらを用いて毛髪1グラム当たり製品0.033グラムで塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
4.次に、次の処理サイクルを開始する前、又は処理サイクルの完了前に、毛髪を、60Cに設定した加熱ボックス中で〜45分間、又は大部分が乾燥するまで乾燥する。
1.4グラム、20センチメートル(8インチ)の未処理の褐色ヘアピース6つを、流し台において(根元を接着剤/テープで留め、金属製ホルダーにぶら下げる)、シャワーヘッドを用いて(流量0.095リットル/秒(1.5ガロン/分))、摂氏38度(華氏100度)の水で15〜20秒間濡らす。
2.液体シャンプーを、注射器によって毛髪1グラム当たり製品(例えば、Pantene Pro−V Purifying Shampoo)0.1グラムで塗布し、30秒間乳化/手洗いした後、30秒間シャワーですすぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実にすすぎを均一にする)。濃縮液体フォームシャンプーを、へらを用いて毛髪1グラム当たり製品0.05グラムで塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
3.液体コンディショナーを、注射器によって毛髪1グラム当たり製品(例えば、Pantene Moisture Renewal Conditionerなど)0.1グラム(天秤で秤量した)でヘアピース全体に均一に塗布し、30秒間乳化/手洗いした後、30秒間シャワーですすぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実にすすぎを均一にする)。濃縮液体泡コンディショナーを、へらを用いて毛髪1グラム当たり製品0.033グラムで塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
4.次に、次の処理サイクルを開始する前、又は処理サイクルの完了前に、毛髪を、60Cに設定した加熱ボックス中で〜45分間、又は大部分が乾燥するまで乾燥する。
複数サイクル試験では、上記手順を設定回数繰り返す。例えば、6回サイクル試験では、上記工程1〜4を6回繰り返す。
未処理の毛髪の湿潤時の櫛通り、乾燥時の櫛通り、及び毛髪の量感データ(特定回数の処理サイクル後):
ヘアピースの毛髪の量感を、DSLRカメラで撮像することによって評価した(湿潤時及び乾燥時の櫛通り前)。
ヘアピースの毛髪の量感を、DSLRカメラで撮像することによって評価した(湿潤時及び乾燥時の櫛通り前)。
毛束についての湿潤時の櫛通り及び乾燥時の櫛通りを、6回処理サイクル後、12人の官能パネルによって評価した。
湿潤時の櫛通り試験(最終処理サイクル日):
最終処理サイクル後、処理した毛束をアルミホイルで包み、群のラベルを付けた。パネル検査中、それぞれのヘアピースについて櫛目が粗い業務用コームを用いてもつれをほぐした、各群の毛束を、金属製のバーにかけた。続いて、官能試験員が、業務用コームの「小端部」を用いて、ヘアピースの湿潤時の櫛通りを評価し(必要に応じて櫛でとかしている間、手袋をした手を使用してヘアピースを固定した)、提供される評価フォーム(0〜10のスケール)にスコアを記録した。5組全ての毛髪を櫛でとかした後(毛髪1組につき官能試験員2人)、カートを毛髪と共に50% RH、21C(50% RH、70F)のCT室につるす。
最終処理サイクル後、処理した毛束をアルミホイルで包み、群のラベルを付けた。パネル検査中、それぞれのヘアピースについて櫛目が粗い業務用コームを用いてもつれをほぐした、各群の毛束を、金属製のバーにかけた。続いて、官能試験員が、業務用コームの「小端部」を用いて、ヘアピースの湿潤時の櫛通りを評価し(必要に応じて櫛でとかしている間、手袋をした手を使用してヘアピースを固定した)、提供される評価フォーム(0〜10のスケール)にスコアを記録した。5組全ての毛髪を櫛でとかした後(毛髪1組につき官能試験員2人)、カートを毛髪と共に50% RH、21C(50% RH、70F)のCT室につるす。
乾燥時の櫛通り試験(湿潤時の櫛通り試験の少なくとも1日後):
各処理群の乾燥したヘアピースを、金属製のバーに並べてつるし、別々の金属製ホルダーに配置した。官能試験員が、業務用コームの「小端部」を用いて、ヘアピースの乾燥時の櫛通りしやすさを評価し、提供される評価フォーム(0〜10のスケール、毛髪1組につき官能試験員2人)にスコアを記録した。
各処理群の乾燥したヘアピースを、金属製のバーに並べてつるし、別々の金属製ホルダーに配置した。官能試験員が、業務用コームの「小端部」を用いて、ヘアピースの乾燥時の櫛通りしやすさを評価し、提供される評価フォーム(0〜10のスケール、毛髪1組につき官能試験員2人)にスコアを記録した。
湿潤時の櫛通りデータ、乾燥時の櫛通りデータ、及び図1〜6は、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物であるフォームコンディショナーを含む処理群は、10回の処理サイクル後であっても、優れた湿潤時及び乾燥時両方の櫛通りに加え、優れた毛髪の量感を提供することを示す。加えて、本明細書に記載されるアミノシリコーン(実施例1及び4)を含む濃縮ヘアケア組成物は、10回のシャンプーのみのサイクル後であっても、櫛通り効果を持続したまま、顕著な持続性コンディショニングを示すことがわかる。理論に束縛されるものではないが、持続性コンディショニング効果は、非常に高い純度の付着によるものと推測される(液体コンディショナーが32.5:67.5であるのに対して、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物の油対脂肪族アルコール比が100:0と高いため、高融点脂肪族化合物とその共付着がない)。
実施例6:
製造方法:
蒸留水をガラス製ビーカー又は瓶に加える。次に、アミノシリコーン、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び香料を加える。オーバーヘッドミキサーを150〜200rpmで15分間用いて、この混合物を均質になるまで混合する。混合物を一晩放置する。
蒸留水をガラス製ビーカー又は瓶に加える。次に、アミノシリコーン、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び香料を加える。オーバーヘッドミキサーを150〜200rpmで15分間用いて、この混合物を均質になるまで混合する。混合物を一晩放置する。
実施例7
製造方法:
蒸留水をガラス製ビーカー又は瓶に加える。次に、アミノシリコーン、C11エトキシ化アルコール、及び香料を加える。オーバーヘッドミキサーを150〜200rpmで15分間用いて、この混合物を均質になるまで混合する。混合物を一晩放置する。
蒸留水をガラス製ビーカー又は瓶に加える。次に、アミノシリコーン、C11エトキシ化アルコール、及び香料を加える。オーバーヘッドミキサーを150〜200rpmで15分間用いて、この混合物を均質になるまで混合する。混合物を一晩放置する。
実施例8
製造方法:
エトキシ化アルコール原液(蒸留水中10%)を、まず別のガラス瓶に調製し、〜1.5時間撹拌する。続いて、蒸留水、アミノシリコーン、エトキシ化アルコール原液、及び香料をビーカーに加え、均質になるまで、150〜200rpmで15分間、オーバーヘッドミキサーを用いて撹拌することによって、配合物を調製する。混合物を一晩放置する。
エトキシ化アルコール原液(蒸留水中10%)を、まず別のガラス瓶に調製し、〜1.5時間撹拌する。続いて、蒸留水、アミノシリコーン、エトキシ化アルコール原液、及び香料をビーカーに加え、均質になるまで、150〜200rpmで15分間、オーバーヘッドミキサーを用いて撹拌することによって、配合物を調製する。混合物を一晩放置する。
実施例9
製造方法:
エトキシ化アルコール原液(蒸留水中10%)を、まず別のガラス瓶に調製し、〜1.5時間撹拌する。続いて、蒸留水、アミノシリコーン、エトキシ化アルコール原液、及び香料をビーカーに加え、均質になるまで、150〜200rpmで15分間、オーバーヘッドミキサーを用いて撹拌することによって、配合物を調製する。混合物を一晩放置する。
エトキシ化アルコール原液(蒸留水中10%)を、まず別のガラス瓶に調製し、〜1.5時間撹拌する。続いて、蒸留水、アミノシリコーン、エトキシ化アルコール原液、及び香料をビーカーに加え、均質になるまで、150〜200rpmで15分間、オーバーヘッドミキサーを用いて撹拌することによって、配合物を調製する。混合物を一晩放置する。
実施例10
製造方法:
エトキシ化アルコール原液(蒸留水中10%)を、まず別のガラス瓶に調製し、〜1.5時間撹拌する。続いて、蒸留水、アミノシリコーン、エトキシ化アルコール原液、及び香料をビーカーに加え、均質になるまで、150〜200rpmで15分間、オーバーヘッドミキサーを用いて撹拌することによって、配合物を調製する。混合物を一晩放置する。
エトキシ化アルコール原液(蒸留水中10%)を、まず別のガラス瓶に調製し、〜1.5時間撹拌する。続いて、蒸留水、アミノシリコーン、エトキシ化アルコール原液、及び香料をビーカーに加え、均質になるまで、150〜200rpmで15分間、オーバーヘッドミキサーを用いて撹拌することによって、配合物を調製する。混合物を一晩放置する。
実施例11
製造方法:
蒸留水をガラス製ビーカー又は瓶に加える。次に、アミノシリコーン、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び香料を加える。オーバーヘッドミキサーを150〜200rpmで15分間用いて、この混合物を均質になるまで混合する。混合物を一晩放置する。
蒸留水をガラス製ビーカー又は瓶に加える。次に、アミノシリコーン、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び香料を加える。オーバーヘッドミキサーを150〜200rpmで15分間用いて、この混合物を均質になるまで混合する。混合物を一晩放置する。
本明細書において開示されている寸法及び値は、列挙されている正確な数値に厳密に限定されるものと理解すべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外又は別の方法で限定しない限りにおいて、参照によりその全容が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する程度に、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され説明されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び修正を行うことができる点は、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲において網羅することを意図している。
Claims (15)
- 毛髪を処理する方法であって、
a.機械的フォームディスペンサー内に濃縮ヘアケア組成物を準備することであって、前記濃縮ヘアケア組成物が、
i.前記濃縮ヘアケア組成物の5重量%〜20重量%の1つ又は複数のシリコーンであって、粒径が1nm〜100nmである、1つ又は複数のシリコーンと、
ii.前記濃縮ヘアケア組成物の1重量%〜5重量%の香料と、
を含み、前記濃縮ヘアケア組成物が、高融点脂肪族化合物を実質的に含まず、
前記濃縮ヘアケア組成物が、1センチポアズ〜80センチポアズの液相粘度を有し、
前記濃縮ヘアケア組成物が、100:0のシリコーン対高融点脂肪族化合物比を有し、かつ、
前記濃縮ヘアケア組成物が、95:5〜50:50のシリコーン対香料比を有する、ことと、
b.前記濃縮ヘアケア組成物を前記機械的フォームディスペンサーから泡の投与形態として分配することと、
c.前記泡を毛髪に塗布することと、
d.前記泡を毛髪からすすぐことと、
を含み、
前記泡が、前記機械的フォームディスペンサーから分配されるとき、0.05g/cm3〜0.2g/cm3の密度を有する、方法。 - 前記泡が、前記泡を毛髪に塗布し、その泡を毛髪からすすいだ後に、90%〜100%のシリコーン付着純度を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記1つ又は複数のシリコーンが、ナノエマルションの形態である、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記濃縮ヘアケア組成物が、前記濃縮ヘアケア組成物の8重量%〜18重量%の1つ又は複数のシリコーンを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記濃縮ヘアケア組成物が、前記濃縮ヘアケア組成物の10重量%〜14重量%の1つ又は複数のシリコーンを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記濃縮ヘアケア組成物が、前記濃縮ヘアケア組成物の0重量%の高融点脂肪族化合物を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記濃縮ヘアケア組成物が、前記濃縮ヘアケア組成物の1.5重量%〜4.5重量%の香料を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記濃縮ヘアケア組成物が、前記濃縮ヘアケア組成物の2重量%〜4重量%の香料を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記泡が、前記機械的フォームディスペンサーから分配されるとき、1g〜5gの投与重量を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記泡の密度が、0.075g/cm3〜0.175g/cm3である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 濃縮ヘアケア組成物を含む機械的フォームディスペンサーであって、前記濃縮ヘアケア組成物が、
a.前記濃縮ヘアケア組成物の5重量%〜20重量%の1つ又は複数のシリコーンであって、粒径が1nm〜100nmである、1つ又は複数のシリコーンと、
b.前記濃縮ヘアケア組成物の1重量%〜5重量%の香料と、
を含み、
前記濃縮ヘアケア組成物が、高融点脂肪族化合物を実質的に含まず、
前記濃縮ヘアケア組成物が、1センチポアズ〜80センチポアズの液相粘度を有し、
前記濃縮ヘアケア組成物が、100:0のシリコーン対高融点脂肪族化合物比を有し、
前記濃縮ヘアケア組成物が、95:5〜50:50のシリコーン対香料比を有し、
前記泡が、前記機械的フォームディスペンサーから分配されるとき、0.05g/cm3〜0.2g/cm3の密度を有し、かつ、
前記濃縮ヘアケア組成物が洗い流される、機械的フォームディスペンサー。 - 前記泡が、前記泡を毛髪に塗布し、その泡を毛髪からすすいだ後に、90%〜100%のシリコーン付着純度を含む、請求項11に記載の機械的フォームディスペンサー。
- 前記1つ又は複数のシリコーンが、ナノエマルションの形態である、請求項11又は12に記載の機械的フォームディスペンサー。
- 前記濃縮ヘアケア組成物が、前記濃縮ヘアケア組成物の8重量%〜18重量%の1つ又は複数のシリコーンを含む、請求項11、12、又は13に記載の機械的フォームディスペンサー。
- 前記濃縮ヘアケア組成物が、前記濃縮ヘアケア組成物の10重量%〜14重量%の1つ又は複数のシリコーンを含む、請求項11、12、13、又は14に記載の機械的フォームディスペンサー。
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