JP2019513772A - シリコーン層を形成する方法 - Google Patents

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Abstract

泡ディスペンサ中に濃縮ヘアケア組成物を提供する工程を含む、毛髪を処理する方法。濃縮ヘアケア組成物は、1つ以上のシリコーン、香料、及び6%未満の高融点脂肪族化合物を含む。方法はまた、泡ディスペンサから、ある投与量の泡として、濃縮ヘアケア組成物を分配する工程と、泡を毛髪に塗布する工程と、毛髪から泡を濯ぐ工程と、を含む。泡は、泡ディスペンサから分配されたとき、約0.025g/cm3〜約0.40g/cm3の密度を有する。1つ以上のシリコーンは、約0.8〜約4.0の毛髪損傷修復指数を有するシリコーン層を形成する。

Description

本明細書に記載されるのは、濃縮ヘアケア組成物が泡ディスペンサ中に提供される、シリコーン層を形成する方法である。
今日のヘアコンディショナは、そのほとんどが例外なく高濃度の高融点脂肪族化合物を含み、最も一般的なものが、C16〜C18脂肪族アルコールである。これらの高融点脂肪族化合物は、構造化剤として用いられ、これらは、1つ以上の界面活性剤及び水性担体と混合されて、ゲルネットワークを形成する。ゲルネットワークによって、粘性かつ高降伏点のレオロジーがもたらされ、消費者によってコンディショナをボトル又はチューブから分配し、その後、製品を髪全体に分布して広げることが容易となる。ゲルネットワーク構造によって、相安定な水中油型エマルジョンの形態中にシリコーン、香料、及び油を組み込むことも可能となる。これらシリコーン及び油は、毛髪に付着させ、湿潤時又は乾燥時の櫛通り摩擦低減、毛髪取り扱いやすさなどを含む、主要なヘアコンディショニング効果をもたらすことを意図している。
しかしながら、現在のゲルネットワークヘアコンディショナは、複数サイクルにわたって毛髪への高融点脂肪族化合物の過剰な共付着を引き起こす。加えて、付着した高融点脂肪族化合物は、複数サイクルにわたって使用すると毛髪に蓄積し、毛髪に著しくワックス状の蓄積物をもたらし、毛髪が重くなる。実際に、ヘアコンディショナに対する主な消費者からの苦情の1つは、毛髪の見た目を油っぽくする、又は重い感触にする、ワックス状残留物である。多くの既存のゲルネットワークヘアコンディショナは、技術試験において、約10回の処理サイクル後のシリコーン又は油の最大10倍を超える高融点脂肪族化合物(脂肪族アルコール)を付着させる。理論に束縛されるものではないが、これは、製品中における、シリコーン又は油と比較して、〜10倍より高濃度の高融点重量脂肪族化合物によるものと仮定される。かかる高融点脂肪族化合物(脂肪族アルコール)は、消費者が許容可能な粘性及びレオロジーに対して十分構造化している、貯蔵安定性のあるゲルネットワークを形成するために必要とされ得る。
本明細書に記載されるのは、ゲルネットワークコンディショナに関連する現在の短所に対処することによって、新製品の機会及び消費者の利益を可能にするヘアケア組成物である。濃縮され、超低粘度のヘアコンディショナ組成物は、泡の形態で毛髪に送達され得ることが分かっている。これらの新たな濃縮シリコーンナノエマルジョン組成物は、泡の送達形態から十分な投与量が可能である一方で、毛髪に著しい共付着、蓄積、重さを引き起こし得る、高融点脂肪族化合物又は他の「不溶性」構造化剤の必要性も排除する。最終結果は、今日のリンスオフ製品に対してシリコーン付着を格段に改善し、かかる純粋で透明な付着シリコーン層による技術的性能利益が改善されている。これらの利益としては、毛髪を重くしない複数サイクルでのヘアコンディショニング、コンディショニングの持続性、毛染めの色あせの低減、及び色の鮮やかさの増強が挙げられる。
ナノエマルジョン技術の開発は、液滴直径がナノスケールになると現れる、錯体安定度の問題によって阻まれている。これは、かかる濃縮製品に必要とされ得るより高濃度の香油の存在下で、特に問題となる可能性がある。したがって、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、安定性の改善も重視している。
本明細書には、毛髪の処理方法が記載され、方法は、(a)リンスオフ濃縮ヘアケア組成物を泡ディスペンサ中に提供する工程であって、濃縮ヘアケア組成物は、(i)濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ以上のシリコーンと、(ii)濃縮ヘアケア組成物の約6重量%未満の高融点脂肪族化合物と、(iii)濃縮ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%の水と、(iv)濃縮ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約7重量%の香料と、を含み、濃縮ヘアケア組成物は、約100:0〜約50:50のシリコーン対高融点脂肪族化合物の重量比を有し、濃縮ヘアケア組成物は、約98:2〜約50:50のシリコーン対香料の重量比を有する、工程と、(b)泡ディスペンサから濃縮ヘアケア組成物を泡として分配する工程であって、泡は、約0.025g/cm〜約0.40g/cmの密度を有する、工程と、(c)泡を毛髪に塗布する工程であって、1つ以上のシリコーンは、泡を毛髪に塗布するときに毛髪に付着する、工程と、(d)毛髪から泡を濯ぐ工程と、を含み、1つ以上のシリコーンは、毛髪上にシリコーン層を形成し、シリコーン層は、約0.8〜約4.0の毛髪損傷修復指数を有する。
本明細書にはまた、濃縮ヘアケア組成物を含む泡ディスペンサが記載され、濃縮ヘアケア組成物は、(i)濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ以上のシリコーンと、(ii)濃縮ヘアケア組成物の約6重量%未満の高融点脂肪族化合物と、(iii)濃縮ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%の水と、(iv)濃縮ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約7重量%の香料と、を含み、濃縮ヘアケア組成物は、リンスオフ濃縮ヘアケア組成物であり、濃縮ヘアケア組成物は、約100:0〜約50:50のシリコーン対高融点脂肪族化合物の重量比を有し、濃縮ヘアケア組成物は、約98:2〜約50:50のシリコーン対香料の重量比を有し、泡は、約0.025g/cm〜約0.40g/cmの密度を有し、リンスオフ濃縮ヘアケア組成物は、毛髪にシリコーン層を付着させ、シリコーン層は、約0.8〜約4.0の毛髪損傷修復指数を有する。
本明細書は特許請求の範囲をもって結論となすものであるが、以下の説明を添付図面と併せて考慮することで本発明のより深い理解が得られるものと考えられる。
Pantene Clarifying Shampoo及びPantene Anti−breakage Conditionerで処理された毛髪のSEM画像である。 Pantene Clarifying Shampoo及び表2からの実施例1のエアゾール泡コンディショナで処理された毛髪のSEM画像である。 Pantene Clarifying Shampoo及び表2からの実施例2のエアゾール泡コンディショナで処理された毛髪のSEM画像である。 Pantene Clarifying Shampoo及び表2からの実施例3のエアゾール泡コンディショナで処理された毛髪のSEM画像である。 Pantene Clarifying Shampoo及び表2からの実施例4のエアゾール泡コンディショナで処理された毛髪のSEM画像である。 表1からの泡シャンプー1及び表2からの実施例2のエアゾール泡コンディショナで処理された毛髪のSEM画像である。 表1からの泡シャンプー2及び表2からの実施例2のエアゾール泡コンディショナで処理された毛髪のSEM画像である。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本発明は、以下の記載からよりよく理解されるものと考えられる。
本明細書で使用するとき、「a」及び「an」などの冠詞は、「特許請求の範囲」に使用するとき、請求又は記載されているもののうちの1つ以上を意味するものと理解される。
本明細書で使用するとき、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には、「〜からなる」及び「〜から本質的になる」という用語が含まれる。
本明細書で使用するとき、「混合物」は、材料の単純な組み合わせと、結果としてそれらの組み合わせから得られ得る任意の化合物とを含むことを意味する。
本明細書で使用するとき、「分子量」又は「M.Wt.」は、特に記述のない限り、重量平均分子量を指す。
本明細書で使用するとき、「含む(include、includes、及びincluding)」という用語は、非限定的であることを意味し、それぞれ「含む(comprise、comprises、及びcomprising)」を意味すると理解される。
本明細書で使用するとき、「濃縮」という用語は、ヘアケア組成物の約5重量%〜約22重量%の1つ以上のシリコーンを含むヘアケア組成物を意味する。
本明細書で使用するとき、「ナノエマルジョン」という用語は、約1nm〜約100nmの範囲の平均粒径を有する水中油型(o/w)エマルジョンを意味する。本明細書で示される粒径は、動的光散乱によって測定されるz平均である。本明細書に記載されるナノエマルジョンは、以下の方法によって調製され得る:(1)エマルジョンの液滴直径を機械的に破壊する方法、(2)エマルジョンを自然に形成させる方法(文献ではマイクロエマルジョンと称される場合もある)、及び(3)本明細書に記載される標的範囲内の平均粒径を得るためにエマルジョン重合を使用する方法。
全ての百分率、部、及び比率は、特に指定されない限り、本発明の組成物の総重量を基準とする。全てのかかる重量は、提示された成分に関する場合、活性成分の濃度に基づき、したがって市販材料に含まれ得る担体又は副生成物を包含しない。
特に明記しない限り、成分又は組成物の濃度は全て、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる成分又は組成物の市販の供給源中に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
本明細書の全体を通して記載される全ての最大数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して与えられる全ての最小数値限定は、それよりも高い全ての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明示的に記載されているかのように含むことになる。本明細書全体を通して与えられる全ての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に含まれるより狭い全ての数値範囲を、かかるより狭い数値範囲があたかも全て本明細書に明示的に記載されているかのように含むことになる。
ヘアケア組成物
A.シリコーン付着純度
毛髪の処理方法は、エアゾール泡ディスペンサから、ある投与量の泡として、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物を分配する工程を含む。泡は、泡を毛髪に塗布し、その泡を毛髪から濯いだ後に、約40%〜約100%、代替的に約50%〜約100%、代替的に約60%〜約100%、代替的に約70%〜約100%、代替的に約80%〜約100%、代替的に約85%〜約100%、代替的に約90%〜約100%、代替的に約70%〜約97%、代替的に約75%〜約97%、及び代替的に約80%〜約97%のシリコーン付着純度を含み得る。
付着純度は、毛髪重量当たりの付着したシリコーンと毛髪重量当たりの他の成分の総付着量との比率によって判定される。シリコーンは、毛髪を抽出又は消化し、その後、総ケイ素についてICPなどの定量元素手法を用いて分析し、シリコーン中のケイ素重量%に基づいてシリコーンに変換することで判定される。総付着量は、別個の付着測定の合計、又は総付着量の単回包括的測定によって判定され得る。別個の付着測定としては、脂肪族アルコール、EGDS、四級化剤、及びシリコーンが挙げられるが、これらに限定されない。典型的には、これらの測定は、毛髪を抽出し、次に、クロマトグラフィによって対象とする成分を分離し、試験溶液濃度に基づく外部較正によって定量化することを含む。総付着量の単回包括的測定は、重量測定である。毛髪を完全に抽出し、溶媒の蒸発後、抽出物中に溶解している残留物の重量を測定することによって、残留物を判定する。この残留物は、付着した成分と、自然に存在する毛髪から抽出可能な化合物(主に脂質)の両方を含有する。自然に存在する抽出可能な化合物を定量化し、合計から差し引く。これらには、脂肪酸、スクアレン、コレステロール、セラミド、ワックスエステル、トリグリセリド、及びステロールエステルが含まれる。定量化の方法は、付着測定と同様である。付着純度の他の裏付けとなる証拠としては、毛髪表面の分光学的又は局所分布的マッピングを挙げることができる。
B.シリコーン
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約5重量%〜約20重量%、代替的に約8重量%〜約18重量%、及び代替的に約10重量%〜約14重量%の1つ以上のシリコーンを含んでもよい。更なる実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%、代替的に約4重量%〜約20重量%、代替的に約5重量%〜約15重量%の1つ以上のシリコーン、及び代替的に約6重量%〜約12重量%の1つ以上のシリコーンを含んでもよい。1つ以上のシリコーンの粒径は、約1nm〜約100nm、代替的に約5nm〜約80nm、代替的に約10nm〜約60nm、及び代替的に約12nm〜約50nmであってもよい。更なる実施形態では、1つ以上のシリコーンの粒径は、約1nm〜約500nm、代替的に約5nm〜約300nm、代替的に約8nm〜約200nm、及び代替的に約10nm〜約100nmであってもよい。
1つ以上のシリコーンの粒径は、動的光散乱法(DLS)によって測定され得る。He−Neレーザ633nmを使用するMalvern Zetasizer Nano ZEN3600システム(www.malvern.com)を、25℃における測定に使用し得る。従来の低レベル遠心分離は、エマルジョン粒子から単離される必要があるより大きい不溶性構造(例えば、脂肪アルコール)を含む不透明な配合物において必要であり得る。
自己相関関数は、Malvern Instrumentsが提供するZetasizer Softwareを使用して解析され得、Stokes−Einstein方程式を使用して、有効な流体力学的半径を判定する:
Figure 2019513772
式中、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、ηは媒体の粘度であり、Dは散乱種の平均拡散係数であり、Rは粒子の流体力学的半径である。
粒径(すなわち、流体力学的半径)は、ブラウン運動によって生じる観察されたスペックルパターンと相関させ、Stokes−Einstein方程式を解くことによって得ることができ、これは、当該技術分野において既知であるように、粒径を測定された拡散定数と関連付けられる。
低温SEM、低温TEM、及びレーザ回折法を含む当該技術分野において既知の他の方法もまた、粒径を測定するために用いられ得る。
各サンプルについて、3回の測定が実施され得、Z平均値が粒径として報告され得る。
一実施形態では、1つ以上のシリコーンは、ナノエマルジョンの形態であり得る。本明細書で定義されるナノエマルジョンは、粒径が100nm未満であるエマルジョンである。ナノエマルジョンは、皮膚及び/又は毛髪への塗布に好適な任意のシリコーンを含み得る。一実施形態では、ヘアケア組成物の約25重量%〜約100重量%の1つ以上のシリコーンが、ナノエマルジョンの形態であり、別の実施形態では、約50重量%〜約100重量%の1つ以上のシリコーンが、ナノエマルジョンの形態であり、また別の実施形態では、約75重量%〜約100重量%の1つ以上のシリコーンが、ナノエマルジョンの形態である。
一実施形態では、1つ以上のシリコーンは、分子構造中に、Si−OH(ジメチコノール中に存在)、一級アミン、二級アミン、三級アミン、及び四級アンモニウム塩などの極性官能基を含み得る。1つ以上のシリコーンは、アミノシリコーン、ペンダント四級アンモニウムシリコーン、末端四級アンモニウムシリコーン、アミノポリアルキレンオキシドシリコーン、四級アンモニウムポリアルキレンオキシドシリコーン、及びアミノモルホリノシリコーンからなる群から選択され得る。
1つ以上のシリコーンは:
(a)式(V)に相当する少なくとも1つのアミノシリコーンを含み得る:
R’3−a−Si(OSiG−(OSiGR’2−b−O−SiG3−a−R’ (I)
式中:
Gは、水素原子、フェニル基、OH基、及びC〜Cアルキル基、例えばメチルから選択され、
aは、0〜3の範囲の整数であり、一実施形態では、aは0であり、
bは、0及び1から選択され、一実施形態では、bは1であり、
m及びnは、合計(n+m)が、例えば50〜150などの、例えば1〜2000の範囲となるような数であり、nは、例えば49〜149などの、0〜1999の範囲の数から選択することができ、mは、例えば1〜10などの、例えば1〜2000の範囲の数から選択することができ、
R’は、式−C2qLの一価基であり、式中、qは、2〜8の数であり、Lは、任意に四級化された、以下の群から選択されるアミン基である:
−NR’’−CH−CH−N’(R
−N(R’’)
−N(R’’)
−NH(R’’)
−NH(R’’)、及び
−N(R’’)−CH−CH−NR’’H
(ここで、R’’は、水素原子、フェニル基、ベンジル基、及び、例えば、1〜20個の炭素原子を含むアルキル基などの飽和一価炭化水素系基から選択することができ、Aは、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、及びヨウ化物などのハロゲン化物イオンから選択される)。
一実施形態では、1つ以上のシリコーンは、式(1)に相当するものを含んでよく、式中、a=0、G=メチル、m及びnは、合計(n+m)が、例えば50〜150などの、例えば1〜2000の範囲となるような数であり、nは、例えば49〜149などの、0〜1999の範囲の数から例えば選択することができ、mは、例えば1〜10などの、例えば1〜2000の範囲の数から選択することができ、Lは、−N(CH又は−NH、代替的に−NHである。
本発明の追加の当該少なくとも1つのアミノシリコーンとしては、以下のものが挙げられる:
(b)式(VII)のペンダント四級アンモニウムシリコーン:
Figure 2019513772
式中:
は、1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、例えばC〜C18アルキル基及びC〜C18アルケニル基、例えばメチルから選択され、
は、二価炭化水素系基、例えば、二価C〜C18アルキレン基及び二価C〜C18アルキレンオキシ基、例えばC〜Cアルキレンオキシ基から選択され、当該Rは、SiC結合によってSiに結合され、
は、例えば、ハロゲン化物イオン、例えば塩化物、及び有機酸塩(例えば酢酸塩)から選択され得るアニオンであり、
rは、2〜20、例えば2〜8の範囲の平均統計値であり、
sは、20〜200、例えば20〜50の範囲の平均統計値である。
かかるアミノシリコーンは、米国特許第4,185,087号により詳細に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
この種に含まれるシリコーンは、Union Carbide社から「Ucar Silicone ALE 56」の名称で販売されるシリコーンである。
当該少なくとも1つのアミノシリコーンの更なる例としては、以下のものが挙げられる。
c)式(VIIb)の四級アンモニウムシリコーン:
Figure 2019513772
式中:
基Rは、同一であっても異なっていてもよく、各々が1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、例えばC〜C18アルキル基、例えばメチル、C〜C18アルケニル基、及び5又は6個の炭素原子を含む環から選択され、
は、二価炭化水素系基、例えば二価C〜C18アルキレン基及び二価C〜C18アルキレンオキシ、例えばC〜C、SiC結合によってSiと結合する基から選択され、
は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、特にC〜C18アルキル基、C〜C18アルケニル基、又は基−R−NHCORを表し、
は、ハロゲン化物イオン、特に塩化物、又は有機酸塩(酢酸塩など)などのアニオンであり、
rは、2〜200、特に5〜100の平均統計値を表す。
かかるシリコーンは、例えば、欧州特許出願公開第0530974(A)号に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
この種に含まれるシリコーンは、Goldschmidt社からAbil Quat 3270、Abil Quat 3272、及びAbil Quat 3474の名称で販売されるシリコーンである。
当該少なくとも1つのアミノシリコーンの更なる例としては、以下のものが挙げられる。
d)四級アンモニウム及びポリアルキレンオキシドシリコーン
(四級窒素基が、ポリシロキサン骨格中、末端、又は両方に位置する。)
かかるシリコーンは、国際公開第2002/010257号に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
この種に含まれるシリコーンは、Momentive社から、すなわち、Silsoft Qの名称で販売されるシリコーンである。
(e)式(V)のモルホリノ基を有するアミノ官能シリコーン:
Figure 2019513772
式中、
Aは、−O−を介して結合される構造ユニット(I)、(II)、若しくは(III)、
Figure 2019513772
又は、式(I)、(II)、若しくは(III)の構造ユニットを含む−O−を介して結合されるオリゴマー又はポリマー残基、又は、構造ユニット(III)に連結している酸素原子の半分を示し、又は、−OHを示し、
は、構造ユニット(I)、(II)、若しくは(III)のうち1つへの結合を示し、又は、末端基B(Si結合)又はD(O結合)を示し、
Bは、−OH、−O−Si(CH、−O−Si(CHOH、−O−Si(CHOCH基を示し、
Dは、−H、−Si(CH、−Si(CHOH、−Si(CHOCH基を示し、
a、b、及びcは、0〜1000の整数を示し、ただしa+b+c>0であり、
m、n、及びoは、1〜1000の整数を示す。
この種のアミノ官能性シリコーンは、INCI名:アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサンコポリマーという名称が付けられている。特に好適なアモジメチコンは、商品名Wacker Belsil(登録商標)ADM8301Eを有する製品である。
かかるシリコーンの例は、以下の供給元から入手可能である:
Dow Corning社によって提供されるもの:
流体:2−8566、AP 6087、AP 6088、DC 8040流体、流体8822A DC、DC 8803&8813ポリマー、7−6030、AP−8104、AP 8201、
エマルジョン:CE−8170AFマイクロエマルジョン、2−8177、2−8194マイクロエマルジョン、9224エマルジョン、939、949、959、DC 5−7113Quatマイクロエマルジョン、DC 5−7070エマルジョン、DC CE−8810、CE 8401エマルジョン、CE 1619、Dow Corning Toray SS−3551、Dow Corning Toray SS−3552、
Wacker社によって提供されるもの:
Wacker Belsil ADM652、ADM 656、1100、1600、1650(液体)ADM 6060(直鎖アモジメチコン)エマルジョン、ADM 6057 E(分岐状アモジメチコン)エマルジョン、ADM 8020 VP(マイクロエマルジョン)、SLM28040(マイクロエマルジョン)、
Momentive社によって提供されるもの:
Silsoft 331、SF1708、SME 253&254(エマルジョン)、SM2125(エマルジョン)、SM 2658(エマルジョン)、Silsoft Q(エマルジョン)
Shin−Etsu社によって提供されるもの:
KF−889、KF−867S、KF−8004、X−52−2265(エマルジョン)、
Siltech Silicones社によって提供されるもの:
Siltech E−2145、E−Siltech 2145−35、
Evonik Industries社によって提供されるもの:
Abil T Quat 60th。
アミノシリコーンのいくつかの非限定例としては、シリコーンクオタニウム−1、シリコーンクオタニウム−2、シリコーンクオタニウム−3、シリコーンクオタニウム−4、シリコーンクオタニウム−5、シリコーンクオタニウム−6、シリコーンクオタニウム−7、シリコーンクオタニウム−8、シリコーンクオタニウム−9、シリコーンクオタニウム−10、シリコーンクオタニウム−11、シリコーンクオタニウム−12、シリコーンクオタニウム−15、シリコーンクオタニウム−16、シリコーンクオタニウム−17、シリコーンクオタニウム−18、シリコーンクオタニウム−20、シリコーンクオタニウム−21、シリコーンクオタニウム−22、クオタニウム−80のINCI名を有する化合物、並びに、シリコーンクオタニウム−2パンテノールスクシナート及びシリコーンクオタニウム−16/グリシジルジメチコンクロスポリマーが挙げられる。
一実施形態では、アミノシリコーンは、ナノエマルジョンの形態で供給される場合があり、MEM 9049、MEM 8177、MEM 0959、MEM 8194、SME 253、及びSilsoftQが挙げられる。
一実施形態では、1つ以上のシリコーンとしては、ジメチコン、及び/又はジメチコノールが挙げられ得る。ジメチコノールは、以下の一般化学式によって表されるヒドロキシル末端化ジメチルシリコーンであり、
Figure 2019513772
式中、Rは、アルキル基(Rはメチル又はエチルであってもよい)であり、xは、所望の分子量を達成するように選択される最大約500の整数である。市販のジメチコノールは、典型的には、ジメチコン又はシクロメチコンとの混合物として販売される(例えば、Dow Coming(登録商標)1401、1402、及び1403流体)。
C.非イオン性乳化剤
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約20重量%、代替的に約5重量%〜約15重量%、及び代替的に約7.5重量%〜約12重量%の非イオン性乳化剤を含んでもよい。一実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0重量%〜約20重量%、代替的に約0.01重量%〜約20重量%、代替的に約1重量%〜約15重量%、代替的に約2重量%〜約12重量%、代替的に約3重量%〜約10重量%、及び代替的に約4重量%〜約8重量%の非イオン性乳化剤を含んでもよい。非イオン性乳化剤は、アルキレンオキシド基(本質的に親水性)と、本質的に脂肪族又はアルキル芳香族であり得る疎水性化合物とを含有する化合物を含むとして広義に定義され得る。非イオン性乳化剤の例としては、以下のものが挙げられる:
1.直鎖又は分岐鎖配置の、約8〜約18個の炭素原子を有する脂肪族アルコールと、約2〜約35モルのエチレンオキシドとの縮合生成物であるアルコールエトキシレート、例えば、ココナッツアルコール1モル当たり約2〜約30モルのエチレンオキシドを有するココナッツアルコールエチレンオキシド縮合体(このココナッツアルコール画分は、約10〜約14個の炭素原子を有する)。
2.アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合体、例えば、直鎖又は分岐鎖配置の、約6〜約20個の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルキルフェノールと、エチレンオキシドとの縮合生成物(当該エチレンオキシドは、アルキルフェノール1モル当たり約3〜約60モルのエチレンオキシドと等量で存在する)。
3.エチレンオキシドと、プロピレンオキシド生成物とエチレンジアミン生成物との反応から得られる生成物との縮合から誘導されるもの。
4.長鎖三級アミンオキシド、例えば、以下の一般式:R1R2R3N−−>Oに相当し、式中、R1は、約8〜約18個の炭素原子のアルキル、アルケニル、又はモノヒドロキシアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R2及びR3は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、又はヒドロキシプロピルラジカルなどの約1〜約3個の炭素原子及び0〜約1個のヒドロキシ基を含有するもの(式中の矢印は、半極性結合を表す)。
5.以下の一般式:RR’R”P−−>Oに相当する長鎖三級ホスフィンオキシド(式中、Rは、鎖長が約8〜約18個の炭素原子の範囲のアルキル、アルケニル又はモノヒドロキシアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R’及びR”は各々、約1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル又はモノヒドロキシアルキル基である)。式中の矢印は、半極性結合を表す。
6.約1〜約3個の炭素原子の1つの短鎖アルキル又はヒドロキシアルキルラジカル(通常はメチル)と、約8〜約20個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル、又はケトアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分とを含む1つの疎水性長鎖とを含有する長鎖ジアルキルスルホキシド。
7.ポリソルベート、例えば、脂肪酸のスクロースエステル。かかる材料は、米国特許第3,480,616号に記載されており、例えば、ヤシ脂肪酸スクロース(主にモノエステルからなり、商標名GRILLOTEN LSE 87KでRITAから、及びCRODESTA SL−40でCrodaから販売されている、ココナツ酸のスクロースエステルの混合物)である。
8.アルキル多糖非イオン性乳化剤は、1986年1月21日発行の米国特許第4,565,647号(Llenado)に開示されており、約6〜約30個の炭素原子、代替的に約10〜約16個の炭素原子を含有する疎水性基、及び多糖類、例えばポリグリコシドである親水性基を有する。多糖類は、約1.0〜約10個、代替的に約1.3〜約3個、及び代替的に約1.3〜約2.7個の糖単位を含有し得る。5又は6個の炭素原子を含有するいずれかの還元糖、例えば、グルコースが使用され得、ガラクトース及びガラクトシル部分がグルコシル部分に置換され得る。(任意に、疎水基は、2−、3−、4−位などで結合され、よって、グルコシド又はガラクトシドとは対照的にグルコース又はガラクトースが得られる。)糖間結合は、例えば、追加の糖単位の1位と先行する糖単位上の2−、3−、4−、及び/又は6位との間にあり得る。任意に、疎水部分及び多糖部分を結合するポリアルキレンオキシド鎖が存在する場合がある。アルキル基は、最大約3個のヒドロキシ基を含有してもよく、かつ/又はポリアルキレンオキシド鎖は、最大約10、代替的に5未満のアルキレン部分を含有し得る。好適なアルキル多糖類は、オクチル、ノニルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、及びオクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、及びヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクトシド、フルクトース、並びに/又はガラクトースである。
9.式RC(O)OCH2CH(OH)CH2(OCH2CH2)nOHにより示されるポリエチレングリコール(PEG)グリセリル脂肪エステル(式中、nは約5〜約200、代替的に約20〜約100、代替的に約30〜約85であり、RC(O)−はエステルであり、ここで、Rは、約7〜約19個の炭素原子、代替的に約9〜17個の炭素原子、代替的に約11〜17個の炭素原子、代替的に約11〜14個の炭素原子を有する脂肪族ラジカルを含む)。一実施形態では、起泡による悪影響を最小化するため、nの組み合わせは、C12〜C18、代替的にC12〜C15脂肪酸エステルにおいて、約20〜約100であってもよい。
一実施形態では、非イオン性乳化剤は、シリコーン乳化剤であってよい。多種多様なシリコーン乳化剤が本明細書で有用であり得る。これらのシリコーン乳化剤は、典型的には、有機的に変性されたシロキサンであり、当業者にはシリコーン界面活性剤としても既知である。有用なシリコーン乳化剤としては、ジメチコンコポリオールが挙げられる。これらの材料は、ポリエチレンオキシド鎖、ポリプロピレンオキシド鎖、これらの鎖の混合物などのポリエーテル側鎖、並びにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの両方に由来する部分を含有するポリエーテル鎖を含むように変性されたポリジメチルシロキサンである。他の例としては、アルキル変性ジメチコンコポリオール、すなわち、C2〜C30のペンダント側鎖を含有する化合物が挙げられる。更に他の有用なジメチコンコポリオールとしては、様々なカチオン性、アニオン性、両性、及び双性イオン性のペンダント部分を有する材料が挙げられる。
一実施形態では、非イオン性乳化剤は、約16〜約20個の炭素原子の炭化水素鎖長、及び約20〜約25モルのエトキシレートを有し得る。
一実施形態では、非イオン性乳化剤は、約19〜約11個、代替的に約9〜約11個の炭素原子の炭化水素鎖長、及び約2〜約4モルのエトキシレートを有し得る。
一実施形態では、非イオン性乳化剤は、(a)約11〜約15個の炭素原子長及び約5〜約9モルのエトキシレートを有する、分岐状である炭化水素鎖を有する非イオン性乳化剤、(b)約11〜約13個の炭素原子長及び約9〜約12モルのエトキシレートを有する、炭化水素鎖を有する非イオン性乳化剤、の組み合わせを含み得る。
本発明で使用されるナノエマルジョンは、(1)機械的、及び(2)エマルジョン重合の2つの異なる方法によって調製することができる。
ナノエマルジョンを調製する第1の方法は、機械的な方法であり、ナノエマルジョンは、(1)一次成分である界面活性剤を水に溶解し、(2)シリコーンを加えて、二相混合物を形成し、(3)単純に混合しながら、水中シロキサン型の透明な等方性マイクロエマルジョンが形成されるまで、この二相混合物に共界面活性剤をゆっくりと加える工程によって、調製される。
ナノエマルジョンを調整する第2の方法は、エマルジョン重合によるものである。ポリマーのナノエマルジョンを作製するエマルジョン重合法は、ポリマー前駆体、すなわち、水に不混和性であるモノマー又は反応性オリゴマー;ポリマー前駆体の液滴を水中に安定化させる界面活性剤;及び水溶性重合触媒で開始する工程を包含する。典型的には、触媒は、塩酸などの強鉱酸、水酸化ナトリウムなどの強アルカリ触媒である。これらの成分を水に加え、混合物を撹拌し、反応が完了する、又は所望の重合度(DP)に達成するまで重合を進めると、ポリマーのエマルジョンが形成される。
D.香料
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約7重量%、代替的に約1重量%〜約6重量%、及び代替的に約2重量%〜約5重量%の香料を含み得る。
一実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、約98:2〜約50:50、代替的に約95:5〜約50:50、代替的に約90:10〜約60:40、及び代替的に約85:15〜約70:30のシリコーン対香料重量比を有し得る。
好適な香料の例は、CFTA Publications発行のCTFA(Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association)1992 International Buyers Guide及びSchnell Publishing Co.発行のOPD 1993 Chemicals Buyers Directory 80th Annual Editionに提供され得る。複数の香料成分がヘアケア組成物中に存在し得る。
E.高融点脂肪族化合物
濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の10重量%未満の高融点脂肪族化合物、代替的に8重量%未満の高融点脂肪族化合物、代替的に6重量%未満の高融点脂肪族化合物、代替的に5重量%未満の高融点脂肪族化合物、代替的に3重量%未満の高融点脂肪族化合物を含み得、代替的に高融点脂肪族化合物を実質的に含まず、及び代替的に0重量%の高融点脂肪族化合物を含み得る。一実施形態では、ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0重量%〜約8重量%の脂肪アルコール、代替的に約0.5重量%〜約6重量%、代替的に約1.0重量%〜約4重量%、及び代替的に約1.5重量%〜約3.0重量%の脂肪アルコールを含み得る。濃縮ヘアケア組成物は、約100:0〜約40:60、代替的に約100:0〜約50:50、代替的に約100:0〜約60:40、代替的に約100:0〜約65:35、代替的に約100:0〜約75:25、代替的に約100:0〜約80:20、代替的に約100:0〜約85:15、代替的に約95:5〜約65:35、代替的に約95:5〜約75:25、代替的に約95:5〜約80:20、及び代替的に約80:20〜約65:35のシリコーン対高融点脂肪族化合物重量比を有し得る。一実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、約100:0〜約70:30のシリコーン対高融点脂肪族化合物重量比を有し得る。
高融点脂肪族化合物は、約25℃以上の融点を有してもよく、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物から選択され得る。当業者は、本明細書のこの項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属し得る(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体は、脂肪酸誘導体としても分類され得る)ということを理解している。しかしながら、所定の分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、二重結合の数と位置、及び分岐の長さと位置によっては、特定の所要炭素原子を有する特定の化合物の融点が約25℃未満である場合がある。かかる低融点の化合物は、この項に含まれることが意図されていない。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary,Fifth Edition,1993、及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition,1992に記載されている。
本明細書に記載される脂肪族アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、代替的に約16〜約22個の炭素原子を有するものであってもよい。これらの脂肪族アルコールは、飽和しており、直鎖アルコール又は分岐鎖アルコールであり得る。脂肪アルコールの非限定例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な脂肪酸は、約10〜約30個の炭素原子、代替的に約12〜約22個の炭素原子、及び代替的に約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪酸は、飽和しており、直鎖又は分岐鎖の酸であり得る。二塩基酸、三塩基酸、及び他の複数の酸もまた含まれる。また本明細書には、これらの脂肪酸の塩も包含される。脂肪酸の非限定例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、セバシン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体としては、脂肪族アルコールのアルキルエーテル、アルコキシル化脂肪族アルコール、アルコキシル化脂肪族アルコールのアルキルエーテル、脂肪族アルコールのエステル、エステル化可能なヒドロキシ基を有する化合物の脂肪酸エステル、ヒドロキシ置換脂肪酸、及びこれらの混合物が挙げられる。脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体の非限定例としては、メチルステアリルエーテル;セテス−1〜セテス−45などの一連のセテス化合物(これらは、セチルアルコールのエチレングリコールエーテルであり、この数値表示は、エチレングリコール部分の存在数を指す);ステアレス1〜ステアレス10などの一連のステアレス化合物(これらは、ステアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであり、この数値表示は、エチレングリコール部分の存在数を指す);セテアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであるセテアレス1〜セテアレス10、すなわち、主にセチル及びステアリルアルコールを含有する脂肪族アルコールの混合物(この数値表示は、エチレングリコール部分の存在数を指す);上記のセテス、ステアレス、及びセテアレス化合物のC16〜C30アルキルエーテル;ベヘニルアルコールのポリオキシエチレンエーテル;エチルステアレート、セチルステアレート、セチルパルミテート、ステアリルステアレート、ミリスチルミリステート、ポリオキシエチレンセチルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンステアリルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールジステアレート、トリメチロールプロパンジステアレート、ソルビタンステアレート、ポリグリセリルステアレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルジステアレート、グリセリルトリステアレート、及びこれらの混合物が挙げられる。
一実施形態では、脂肪族化合物は、高純度の単一の高融点化合物であり得る。選択される純粋な脂肪族アルコールの単一化合物は、純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールからなる群から選択され得る。本明細書において「純粋な」とは、化合物が少なくとも約90%、代替的に少なくとも約95%の純度を有することを意味する。
本明細書に記載される市販の高融点脂肪族化合物としては、Shin Nihon Rika(Osaka,Japan)から入手可能な商標名KONOLシリーズ及びNOF(Tokyo,Japan)から入手可能なNAAシリーズのセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;WAKO(Osaka,Japan)から入手可能な商品名1−DOCOSANOLの純粋なベヘニルアルコール、Akzo(Chicago,Illinois USA)から入手可能なNEO−FAT、Witco Corp.(Dublin,Ohio USA)から入手可能なHYSTRENE、及びVevy(Genova,Italy)から入手可能なDERMAの商標名を有する、様々な脂肪酸が挙げられる。
F.カチオン性界面活性剤
一実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の0重量%、代替的に約0.25重量%〜約5重量%、代替的に約0.5重量%〜約4重量%、及び代替的に約1重量%〜約3重量%のカチオン性界面活性剤を含み得る。
カチオン性界面活性剤は、以下の式(XIII)を有するモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩であってもよい[国際公開第2013148778号より]:
Figure 2019513772
式中、R71、R72、R73、及びR74のうちの少なくとも1つは、約14〜約30個の炭素原子の脂肪族基、又は、最大約30個の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基若しくはアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73及びR74の残りは、独立して、約1〜約8個の炭素原子の脂肪族基、又は、最大約8個の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基若しくはアルキルアリール基から選択され、Xは、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルホネート、サルフェート、アルキルサルフェート、グルタメート、及びアルキルスルホネートラジカルから選択されるものなどの塩形成アニオンである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基などの他の基を含有してよい。より長鎖の脂肪族基、例えば、炭素数が約16個以上のものは、飽和であっても不飽和であってもよい。一実施形態では、R71、R72、R73、及びR74のうちの1つは、約14〜約30個の炭素原子、代替的に約16〜約22個の炭素原子、代替的に約16〜約18個の炭素原子のアルキル基から選択され、R71、R72、R73、及びR74の残りは、CH、C、COH、CH、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択され、(X)は、Cl、Br、CHOSO及びこれらの混合物からなる群から選択される。かかるモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、湿潤毛髪に改良されたツルツルとした、滑らかな感触を与えることができると考えられる。
かかるモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の非限定的な例としては、例えば、ClariantからGenamine KDMPの商標名で、CrodaからINCROQUAT TMC−80の商標名で、及びSanyo KaseiからECONOL TM22で入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、Nikko ChemicalsからCA−2450の商標名で入手可能なステアリルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、Nikko ChemicalsからCA−2350の商標名で入手可能なセチルトリメチルアンモニウムクロリド;FeiXiangから入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート;水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;並びに、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジルアンモニウムクロリドが挙げられる。
これらのうち、より好ましいカチオン性界面活性剤は、より短鎖のアルキル基、すなわち、C16アルキル基を有するものである。かかるカチオン性界面活性剤としては、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。より短鎖のアルキル基を有するカチオン性界面活性剤は、カチオン性界面活性剤を含み、貯蔵安定性が改善した本発明の濃縮ヘアケアシリコーンナノエマルジョン組成物にとって有利であると考えられる。
一実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、約0.30〜約10、代替的に約0.40〜約8、代替的に約0.50〜約7、代替的に約0.60〜約6、及び代替的に約0.70〜約5のシリコーン対(高融点脂肪族化合物及びカチオン性界面活性剤)重量比を有する。
G.水混和性溶媒
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約25重量%、代替的に約0.1重量%〜約20重量%、及び代替的に約0.1重量%〜約15重量%の水混和性溶媒を含み得る。好適な水混和性溶媒の非限定例としては、ポリオール、コポリオール、ポリカルボン酸、ポリエステル及びアルコールが挙げられる。
有用なポリオールの例としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール(200〜600)、ソルビトール、マンニトール、ラクチトールなどの糖アルコール、及び他のモノ−及び多価低分子量アルコール(例えば、C〜Cアルコール);フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、及び高フルクトース固形コーンシロップ、及びアスコルビン酸などの、モノ、ジ、及びオリゴ−糖類が挙げられるが、これらに限定されない。
ポリカルボン酸の例としては、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、ポリアクリル酸、及びポリマレイン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
好適なポリエステルの例としては、グリセロールトリアセテート、アセチル化モノグリセリド、ジエチルフタレート、トリエチルシトレート、トリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレートが挙げられるが、これらに限定されない。
好適なジメチコンコポリオールの例としては、PEG−12ジメチコン、PEG/PPG−18/18ジメチコン、及びPPG−12ジメチコンが挙げられるが、これらに限定されない。
好適なアルコールの例としては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ヘキサノール、及びシクロヘキサノールが挙げられるが、これらに限定されない。
他の好適な水混和性溶媒としては、アルキル及びアリルフタレート;ナフタレート;ラクテート(例えば、ナトリウム、アンモニウム、及びカリウム塩);ソルベス−30;尿素;乳酸;ピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCA);ヒアルロン酸ナトリウム又はヒアルロン酸;可溶性コラーゲン;変性タンパク質;L−グルタミン酸モノナトリウム;α&βヒドロキシル酸、例えば、グリコール酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸及びサリチル酸;ポリメタクリル酸グリセリル;ポリマー可塑剤、例えばポリクオタニウム;タンパク質及びアミノ酸、例えばグルタミン酸、アスパラギン酸、及びリシン;水素デンプン加水分解産物;その他低分子量エステル(例えば、C〜C10アルコールと酸のエステル);並びに、食品及びプラスチック業界の当業者に既知である任意の他の水溶性可塑剤;並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、水混和性溶媒は、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。欧州特許第0283165(B1)号は、プロポキシル化グリセロールのようなグリセロール誘導体などの他の好適な水混和性溶媒を記載している。
H.粘度調整剤
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約2重量%、代替的に約0.1重量%〜約1重量%、及び代替的に約0.1重量%〜約0.5重量%の粘度調整剤を含み得る。好適な粘度調整剤の非限定的な例としては、水溶性ポリマー及びカチオン性水溶性ポリマーが挙げられる。
水溶性ポリマーの例としては、(1)植物系ポリマー、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、マルメロ種子、藻類コロイド、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、又はコムギ)、及びグリシルリジン酸;(2)微生物系ポリマー、例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、及びプルラン;並びに、(3)動物系ポリマー、例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、及びゼラチンが挙げられるが、これらに限定されない。半合成水溶性ポリマーの例としては、(1)デンプン系ポリマー、例えば、カルボキシメチルデンプン及びメチルヒドロキシプロピルデンプン;(2)セルロース系ポリマー、例えば、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムセルロースサルフェート、ヒドロキシプロピルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶性セルロース、及びセルロース粉末;並びに(3)アルギン酸系ポリマー、例えば、アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸プロピレングリコールが挙げられる。合成水溶性ポリマーの例としては、(1)ビニル系ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル系ポリマー、ポリビニルピロリドン、及びカルボキシビニルポリマー(CARBOPOL 940、CARBOPOL 941);(2)ポリオキシエチレン系ポリマー、例えば、ポリエチレングリコール20,000、ポリエチレングリコール6,000、及びポリエチレングリコール4,000;(3)コポリマー系ポリマー、例えば、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンのコポリマー、及びPEG/PPGメチルエーテル;(4)アクリル系ポリマー、例えば、ポリ(アクリル酸ナトリウム)、ポリ(アクリル酸エチル)、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、及びカチオン性ポリマーが挙げられる。水膨潤性粘度鉱物は、非イオン性水溶性ポリマーであり、三層構造を有するコロイド含有ケイ酸アルミニウムの1種に相当する。より具体的には、これらの例としては、ベントナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、及び無水ケイ酸が挙げられ得る。
カチオン性水溶性ポリマーの例としては、(1)四級窒素修飾多糖類、例えば、カチオン修飾セルロース、カチオン修飾ヒドロキシエチルセルロース、カチオン修飾グアーガム、カチオン修飾イナゴマメガム、及びカチオン修飾デンプン;(2)ジメチルジアリルアンモニウムクロリド誘導体、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマー、及びポリ(ジメチルメチレンピペリジニウムクロリド);(3)ビニルピロリドン誘導体、例えば、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリル酸のコポリマーの塩、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー、及び、ビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムクロリドのコポリマー;並びに、(4)メタクリル酸誘導体、例えば、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレートのコポリマー、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、及びメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド、及びメトキシポリエチレングリコールメタクリレートのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
I.粘度
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約2,500センチポアズ、代替的に約5センチポアズ〜約2,000センチポアズ、代替的に約10センチポアズ〜約1,500センチポアズ、及び代替的に約15センチポアズ〜約1,000センチポアズの液相粘度を有し得る。一実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約15,000センチポアズ、代替的に約1センチポアズ〜約8,000センチポアズ、代替的に約5センチポアズ〜約5,000センチポアズ、代替的に約10センチポアズ〜約2,500センチポアズ、代替的に約15センチポアズ〜約1,500センチポアズ、及び代替的に約20センチポアズ〜約1,000センチポアズの液相粘度を有し得る。一実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、約200センチポアズ〜約15,000センチポアズ、代替的に約300センチポアズ〜約12,000センチポアズ、代替的に約400センチポアズ〜約8,000センチポアズ、代替的に約500センチポアズ〜約5,000センチポアズ、及び代替的に約600センチポアズ〜約2,500センチポアズ、及び代替的に約700センチポアズ〜約2,000センチポアズの液相粘度を有し得る。
粘度値は、25.0℃で任意の好適なレオメータ又は粘度計を用いて、かつ約2レシプロカル秒のせん断速度で測定され得る。本明細書で報告される粘度を、Brookfield Engineering Laboratories(Stoughton,MA)製のCone/Plate Controlled Stress Brookfield Rheometer R/S Plusで測定した。使用したコーン(Spindle C−75−1)は、75mmの直径及び1°の角度を有する。粘度は、一定のせん断速度2s−1及び温度25.0℃で定常状態の流動実験を使用して判定する。サンプルサイズは、2.5mLであり、全測定読み取り時間は、3分間である。液相粘度は、周囲条件下で、噴射剤の添加前に測定され得る。
J.任意成分
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、ヘアケア又はパーソナルケア製品で使用するのに既知の1つ以上の追加成分を、この追加成分が本明細書に記載の必須成分と物理的及び化学的に適合するか、又はそうでなければ製品の安定性、審美性、若しくは性能を過度に損なわない場合に限り、含み得る。かかる任意成分とは、最も典型的には、化粧品での使用が認可され、CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition,The Cosmetic,Toiletries,and Fragrance Association,Inc.1988,1992などの参考文献に記載されている物質である。かかる追加成分の個々の濃度は、濃縮ヘアケア組成物の約0.001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。
本明細書において任意成分として好適であり得る乳化剤としては、モノ−及びジ−グリセリド、脂肪族アルコール、ポリグリセロールエステル、プロピレングリコールエステル、ソルビタンエステル、並びに他の既知の乳化剤、あるいは例えばケーキ及び他の焼き菓子及び菓子製品などの気泡化食品の調製時に、又は毛髪用ムースなどの化粧品の安定化時に使用されるものなどの、空気界面を安定化させるのに一般に使用される乳化剤が挙げられる。
かかる任意成分の更なる非限定的な例としては、防腐剤、香料又は芳香剤、カチオン性ポリマー、粘度調整剤、着色剤又は染料、コンディショニング剤、毛髪脱色剤、増粘剤、保湿剤、泡促進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性共界面活性剤、保湿剤、薬剤活性物質、ビタミン又は栄養素、日焼け止め剤、脱臭剤、知覚剤、植物エキス、栄養素、収れん剤、化粧品粒子、吸収剤粒子、接着剤粒子、毛髪定着剤、繊維、反応剤、皮膚美白剤、皮膚日焼け剤、ふけ防止剤、香料、剥離剤、酸、化粧下地、保湿剤、酵素、懸濁化剤、pH調整剤、毛髪着色剤、ヘアパーマ剤、顔料粒子、にきび抑制剤、抗菌剤、日焼け止め剤、日焼け剤、剥離粒子、増毛又は育毛剤、防虫剤、シェービングローション剤、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、共溶媒又は他の追加の溶媒、並びに類似の他の材料が挙げられる。
K.泡ディスペンサ
泡ディスペンサは、機械的又はエアゾール泡ディスペンサであってもよい。泡ディスペンサは、濃縮ヘアケア組成物を保持するための収容容器を含む。収容容器は、プラスチック、金属、合金、積層体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される任意の好適な材料で作製されてもよい。一実施形態では、収容容器は、1回使い切りであり得る。一実施形態では、収容容器は、泡ディスペンサから取り外し可能であり得る。代替的に、収容容器は、泡ディスペンサと一体化してもよい。一実施形態では、2つ以上の収容容器が存在し得る。
一実施形態では、収容容器は、剛性材料、可撓性材料、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料で構成され得る。収容容器は、内側が不完全真空の対象となるときに、外圧下で潰れない場合、剛性材料で構成されてもよい。
一実施形態では、泡ディスペンサは、直立分配が可能な浸漬チューブを含み得る。
一実施形態では、泡ディスペンサは、容器が内袋と内袋を囲む外側容器とを含み、内袋が開位置と閉位置との間で移動可能な、取り付けられた弁機構を有する、バッグオンバルブ型のエアゾール泡ディスペンサであり得る。外側容器は、金属又はプラスチックなどから形成されてもよく、本明細書に記載される噴射剤のいずれかは、外側容器と内袋との間の空間に充填され得る。内袋は可撓性であってよく、単一の材料、又は少なくともポリマー層と、例えば、アルミニウムなどの金属から作製されるガス障壁の機能を果たす層とを含み得る、プラスチックなどの複合材料から作製され得る。袋の内側材料は、組成物の内容物に対して不活性であってよく、内側材料は、袋内の組成物の内容物が浸透することができない材料でもあり得る。内袋は、袋の内側の噴射剤に対して本質的に不透過性の材料の層を含み得る。内袋は、袋の外側の噴射剤に対して本質的に不透過性である材料の層を含んでもよく、その材料の層は、概して、保管中に内袋内で組成物と混合されるように意図されていない。
一実施形態では、泡は、泡ディスペンサから分配されたときに約1g〜約5gの投与重量を有する。別の実施形態では、泡は、泡ディスペンサから分配されたときに約1g〜約7g、代替的に約2g〜約6g、代替的に約2.5g〜約5g、及び代替的に約3g〜約4.5gの投与重量を有する。投与量は、泡ディスペンサを1回圧搾する、又は作動させる、又はポンプ注入することを介して得られ得るが、泡ディスペンサを2回圧搾する、又は作動させる、又はポンプ注入することを介しても達成され得る。
L.噴射剤
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約1重量%〜約6重量%の噴射剤、代替的に約2重量%〜約5重量%の噴射剤、及び代替的に約3重量%〜約4重量%の噴射剤を含み得る。一実施形態では、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約1重量%〜約12重量%の噴射剤、代替的に約2重量%〜約10重量%の噴射剤、代替的に約3重量%〜約8重量%の噴射剤、及び代替的に約4重量%〜約6重量%の噴射剤を含み得る。
噴射剤は、1つ以上の揮発性物質を含んでもよく、これは気体状態では、濃縮ヘアケア組成物の他の成分を粒子状又は液滴形態で運ぶことができる。噴射剤は、約−45℃〜約5℃の範囲内の沸点を有し得る。噴射剤は、圧力下で、従来のエアゾール容器中にパッケージ化されるとき、液化され得る。エアゾール泡ディスペンサから出る際の噴射剤の急速沸騰は、濃縮ヘアケア組成物の他の成分の噴霧化に役立ち得る。
エアゾール組成物に利用され得るエアゾール噴射剤は、プロパン、n−ブタン、イソブタン、シクロプロパン、及びこれらの混合物などの化学的に不活性の炭化水素、並びにジクロロジフルオロメタン、1,1−ジクロロ−1,1,2,2−テトロフルオロエタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロ−2,2−トリフルオロエタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロエチレン、1,1−ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、モノクロロジフルオロメタン、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、及びこれらの混合物などのハロゲン化炭化水素を含んでもよい。噴射剤は、イソブタン、プロパン、及びブタンなどの炭化水素を含んでよく、これらの物質は、低いオゾン反応性のために使用することができ、21.1℃で蒸気圧の範囲が約117000Pa〜約745000Pa(約1.17バール〜約7.45バール)、代替的に約117000Pa〜約483000Pa(約1.17バール〜約4.83バール)、及び代替的に214000Pa〜約379000Pa(約2.14バール〜約3.79バール)である場合、個々の成分として使用され得る。
M.泡沫密度
濃縮ヘアケア組成物は、泡として分配され得、泡は、約0.025g/cm〜約0.30g/cm、代替的に約0.035g/cm〜約0.20g/cm、代替的に約0.045g/cm〜約0.15g/cm、及び代替的に約0.055g/cm〜約0.12g/cmの密度を有する。一実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、泡として分配され得、泡は、約0.025g/cm〜約0.40g/cm、代替的に約0.035g/cm〜約0.30g/cm、代替的に約0.045g/cm〜約0.20g/cm、及び代替的に約0.055g/cm〜約0.15g/cmの密度を有する。
N.担体
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、濃縮ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%、代替的に約65重量%〜約87.5重量%、代替的に約67.5重量%〜約85重量%、代替的に約70重量%〜約82.5重量%、及び代替的に約72.5重量%〜約80重量%の担体を含み得る。一実施形態では、担体は、水である。
O.毛髪の処理方法
本明細書に記載される毛髪の処理方法は、(1)泡ディスペンサ中に本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物を提供する工程と、(2)泡ディスペンサから、ある投与量の泡として、濃縮ヘアケア組成物を分配する工程と、(3)泡を毛髪に塗布する工程であって、1つ以上のシリコーンは、泡を毛髪に塗布するときに毛髪に付着する、工程と、(4)毛髪から泡を濯ぐ工程と、を含み、1つ以上のシリコーンは、毛髪上にシリコーン層を形成する。一実施形態では、濃縮ヘアケア組成物は、リンスオフヘアケア組成物である。
P.シリコーン層
一実施形態では、シリコーン層は、約0.8〜約4.0、代替的に約1.0〜約3.8、代替的に約1.2〜約3.6、代替的に約1.4〜約3.4、代替的に約1.6〜約3.2、代替的に約1.8〜約3.0、及び代替的に約2.0〜約2.8の毛髪損傷修復指数を有し得る。
一実施形態では、毛髪は、水の前進接触角を有し、本明細書に記載される毛髪の処理方法の後、水の前進接触角は、約104度〜約125度、代替的に約106度〜約124度、代替的に約108度〜約123度、代替的に約110度〜約122度、代替的に約112度〜約121度、及び代替的に約114度〜約120度の値まで増加する。
一実施形態では、シリコーン層は、約0.001〜約0.019、代替的に約0.003〜約0.016、代替的に約0.006〜約0.013、及び代替的に約0.008〜約0.011の正規化された付着厚(nm/ppm)を有し得る。
一実施形態では、シリコーン層は、約0.001〜約0.075、代替的に約0.003〜約0.070、代替的に約0.006〜約0.065、代替的に約0.009〜約0.060、及び代替的に約0.012〜約0.055の正規化された付着厚の変動係数(%/ppm)を有し得る。
一実施形態では、シリコーン層は、約0.005〜約0.25、代替的に約0.01〜約0.20、代替的に約0.015〜約0.15、代替的に約0.02〜約0.10、代替的に約0.025〜約0.09、及び代替的に約0.03〜約0.08の正規化された最大付着厚(nm/ppm)を有し得る。
一実施形態では、シリコーン層は、約0.8〜約1.6、代替的に約0.9〜約1.5、代替的に約1.0〜約1.4、代替的に約1.05〜約1.35、代替的に約1.10〜約1.30、代替的に約0.85〜約1.30、代替的に約0.90〜約1.30、代替的に約0.95〜約1.30、代替的に約1.0〜約1.30、代替的に約1.10〜約1.30、及び代替的に約1.15〜約1.30の目標付着指数を有する。
一実施形態では、シリコーン層は、約−20%〜約50%、代替的に約−10%〜約40%、代替的に約0%〜約35%、代替的に約5%〜約35%、代替的に約10%〜25%、代替的に約−20%〜約30%、代替的に約−10%〜30%、代替的に約0%〜約30%、代替的に約5%〜約30%、代替的に約10%〜約30%、及び代替的に約15%〜約30%の%目標付着を有する。
実施例及びデータ
以下の実施例は、本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物を例示する。例示する組成物は、従来の配合及び混合技術により調製することできる。シャンプー配合技術分野の当業者の技術範囲内での本発明の他の修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。本明細書における全ての部、比率(%)、及び比は、特に指定しない限り、重量基準である。特定の成分は、供給元から希釈溶液として供給され得る。記載される量は、特に指定しない限り、活性物質の重量%を表す。
高融点脂肪族化合物及びコンディショニング剤を含まない、3つの「Clarifying」シャンプーを以下の実施例で用いる。1つはPantene Clarifying Shampooであり、他の2つは、表1の濃縮泡シャンプーであった。濃縮泡シャンプーは、高温、例えば、約75℃で溶解する必要がある任意の固体とともに、水及び界面活性剤を一緒に混合することで調製され得る。成分を高温で十分に混合し、次に周囲温度まで冷却する。電解質、ポリマー、シリコーンエマルジョン、防腐剤及び芳香剤を含む追加の成分は、冷却した製品に添加してもよい。
Figure 2019513772
1.ウンデシル硫酸ナトリウム(C11、Isachem 123S)、70%活性、供給元:P&G
2.LAPB(Mackam DAB)、35%活性レベル、供給元:Rhodia
3.ラズベリケトン、供給元:Spectrum
4.Dow Chemicalから入手可能なEcoSense 919
5.Kurarayから入手可能なPVA−403
表2のエアゾールコンディショナ組成物は、蒸留水とアミノシリコーンエマルジョンとをステンレス鋼のビーカーに測り入れることで調製され得る。ビーカーを、100〜150rpmのオーバーヘッドミキサで混合しながら、ホットプレート上の水槽中に配置する。脂肪アルコールが配合物中に存在する場合、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加し、混合物を70〜75Cに加熱する。次に、セチルトリメチルアンモニウムクロリドを加えて、粘度増加に応じて、混合速度を250〜350rpmまで増加させる。材料が全て完全に加熱され、均質化されたら、混合物の拡販を続けながら、加熱を停止する。水槽から温水を取り除き、冷水に替えて、バッチを35℃まで冷却する。香料及びKathonを加え、約10分間撹拌し続ける。起泡に関して、噴霧剤Aeron−46を、エアゾール容器内で配合物96部に対して4部のAeron−46の重量比で以下の配合物の各々に加えた。
エアゾール容器を10秒間振り、次いで5グラムが計量ボートに分配され得るかを見ることによって、起泡の能力を評価した。泡を広げ、定性的スケール(+++優、++良好、+十分、−不十分)で、泡が崩壊することなく広がる能力を評価することによって、泡の品質を評価した。
Figure 2019513772
1 Momentiveから入手可能なSilsoft 253(20%活性)ナノエマルジョン(10〜20nm)
泡コンディショナ組成物は、消費者が通常のコンディショナの投与量の約1/3で低密度の泡を投与することが判定されているため、シリコーン中で濃縮されてもよい(12重量%)。したがって、泡から送達される12%のシリコーンは、通常の4%シリコーン液体コンディショナとほぼ同じ投与量のシリコーンを送達する。表2に示されるように、かかるシリコーンの濃縮レベルにおいて、油対高融点脂肪族化合物の比が減少すると、泡を分配し、良好な泡の品質をもたらす能力は減少する。これは粘度とも相関している。重要なことに、50:50の油対高融点脂肪族化合物の比を下回ると、泡は分配されることが不可能であった(配合物が粘性すぎた)。加えて、50:50及び60:40の比は、より高い比と比べて泡の品質が低減した。したがって、優れた分配及び泡の品質の両方を有する実施例1〜4を、以下に記載の性能試験に進めた。
表2の濃縮泡コンディショナ1〜4を、最大6回の処理サイクルのためのPantene Pro−V Clarifying Shampooを用いたレジメンの一部として、母集団の茶色の毛髪及び染色した毛髪(市販のレベル3の酸化染料で染色した)上で処理した。実施例2の泡コンディショナもまた、泡シャンプー1及び泡シャンプー2と一組にした。レジメン対照として、Pantene Pro−V Clarifying ShampooをPantene Anti−Breakage Conditionerと組み合わせた。後者は、油対高融点脂肪族化合物の重量比が32.5:67.5で、2.5%のアミノシリコーン含量及び5.20%の総高融点脂肪族化合物(セチル及びステアリルアルコール)含量を有することが知られている。6回の処理サイクル後に、ヘアピース上で付着データ、湿潤時及び乾燥時の櫛通りのデータ、及び毛髪の量感データを収集した。走査電子顕微鏡、毛髪/水接触角、及び原子間力顕微鏡測定を、6回のサイクル後にヘアピース上で行った。
複数サイクルのシャンプー+コンディショナ処理:
1.6個の4グラム、20センチメートル(8インチ)の母集団ブラウンへアピースを、シャワーヘッド付属品付きシンク(糊/テープで毛の根元が束ねられ、金属ホルダに吊るされている)で、摂氏38度(華氏100度)の水で15〜20秒間(流量は5.7リットル/分(1.5ガロン/分))湿潤させる。
2.液体シャンプーを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラムの製品(例えば、Pantene Pro−V Clarifying Shampoo)を塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーヘッドで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。濃縮液体泡シャンプーを、へらを用いて毛髪1グラム当たり0.05グラムの製品を塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
3.液体コンディショナを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラム(天秤で秤量した)の製品(例えば、Pantene Moisture Renewal Conditionerなど)をヘアピース全体に均一に塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。濃縮液体泡コンディショナを、へらを用いて毛髪1グラム当たり0.033グラムの製品を塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
4.次に、次の処理サイクルを開始する前、又は処理サイクルの完了前に、毛髪を、60℃に設定した加熱ボックス中で〜45分間、又は大部分が乾燥するまで乾燥する。
複数サイクル試験において、上記手順を設定回数繰り返す。例えば、6サイクル試験では、上記工程1〜4を6回繰り返す。
付着データ及び付着純度(6処理サイクル):
付着純度は、毛髪重量当たりの付着したシリコーンと毛髪重量当たりの他の成分の総付着量との比率によって判定され得る。シリコーンは、毛髪を消化し、その後、総ケイ素についてICPなどの定量元素手法を用いて分析し、シリコーン中のケイ素重量%に基づいてシリコーンに変換することで判定され得る。総付着量は、別個の付着測定の合計によって判定され得る。別個の付着測定としては、脂肪族アルコール、EGDS、四級化剤及びシリコーンが挙げられ得るが、これらに限定されない。典型的には、これらの測定は、毛髪を抽出し、次に、対象とする成分をクロマトグラフィによって分離し、試験溶液濃度に基づく外部較正によって定量化することを含む。
ICP−OESシリコーン毛髪消化方法:
異なる製品で処理した毛髪サンプルを、平均サンプルサイズ0.1gの毛髪の塊として提出する。これらの毛髪サンプルを、次いで、テフロン消化容器内の6:1のHNO:Hの混合物、及びメチルイソブチルケトン(MIBK)のアリコートを用いて、単一の反応チャンバマイクロ波消化システム(Milestone Inc.,Shelton,CT)を使用して消化した。95℃までの温度傾斜、及び30℃未満まで冷却した後の手動での吐出を伴う、穏やかな消化プログラムを使用することで、ケイ素の保持が促進される。容量まで希釈した後、サンプルを、軸モードで実行されたOptima 8300 ICP−OESシステム(Perkin Elmer(Waltham,Massachusetts))で作成された無機ケイ素較正曲線に突き合わせる。判定されたケイ素値を、製造元から提供されるポリマーの理論ケイ素濃度を使用して、毛髪サンプルに付着するシリコーンポリマー当量の濃度に変換する。必要であれば、ケイ素のバックグラウンド濃度を判定し、補正するために、未処理の毛髪サンプルを分析する。別の未処理毛髪サンプルを、既知量のポリマーでスパイクし、分析してポリマーを回復し、分析を検証する。
母集団の毛髪
Figure 2019513772
6回の処理サイクル後の母集団毛髪に関する表3の付着データは、本発明の泡コンディショナを伴うレジメンが、毛髪上に高レベルのアミノシリコーンを付着させたが(液体の対照レジメンの1,600ppmと対比して900〜1,600ppm)、重要なことに、有意により少ない脂肪アルコール共付着物(液体の対照レジメンの1,557ppmと対比して1〜700ppmの脂肪アルコール)を伴うことを実証する。それに応じて、測定された油付着純度は、液体レジメン対照(47%の純度)と対比して、本発明のレジメンに関してはるかにより高かった(68%〜99%の純度)。
染色した毛髪
Figure 2019513772
6回の処理サイクル後の染色した毛髪に関する表4の付着データは、本発明の泡コンディショナを伴うレジメンが、毛髪上に高レベルのアミノシリコーンを付着させたが(液体の対照レジメンの1,057ppmと対比して1,385〜2,225ppm)、重要なことに、有意により少ない脂肪アルコール共付着物(液体の対照レジメンの1,557ppmと対比して7〜636ppmの脂肪アルコール)を伴うことを実証する。それに応じて、測定された油付着純度は、液体レジメン対照(40%の純度)と対比して、本発明のレジメンに関してはるかにより高かった(76%〜97%の純度)。更に、本発明の泡コンディショナを伴うレジメンはまた、より極性の染色した毛髪上により少ないシリコーンが付着した液体レジメン対照(染色した毛髪対母集団毛髪付着比68%)と対比して、母集団毛髪上よりも、より極性の染色した毛髪上に有意に大きい量のシリコーンを付着させる(染色した毛髪対母集団毛髪付着比109%〜159%)。
母集団の毛髪の湿潤時の櫛通り、乾燥時の櫛通り、及び毛髪の量感データ(6回の処理サイクル):
毛束についての湿潤時の櫛通り、乾燥時の櫛通り、及び毛髪の量感を、6回の処理サイクル後、12人の官能試験員によって評価した。
湿潤時櫛通り試験(最終処理サイクル当日)
最後の処理サイクル後、処理した毛束をアルミ箔で包み、群に分けてラベリングした。パネル検査中、それぞれの毛束について櫛目が粗い業務用コームを用いてもつれをほぐした、各群の毛束を、金属製のバーにかけた。次に、官能試験員が、業務用コームの「小端部」を用いて、ヘアピースの湿潤時の櫛通りを評価し(必要に応じて櫛でとかしている間、手袋をした手を使用してヘアピースを固定した)、提供される評価泡(0〜10のスケール)にスコアを記録した。5組全ての毛髪を櫛でとかした後(毛髪1組につき官能試験員2人)、カートを毛髪とともにCT室(50% RH、21℃(70F))に吊るす。
乾燥時櫛通り試験(湿潤時櫛通り試験の少なくとも1日後)
各処理群からの乾燥したヘアピースを、金属バー上に並べて吊るした別個の金属ホルダに載置した。官能試験員が、業務用コームの「小端部」を用いて、ヘアピースの乾燥時の櫛通りしやすさを評価し、提供される評価泡(0〜10のスケール、毛髪1組につき官能試験員2人)にスコアを記録した。
母集団の毛髪
Figure 2019513772
上述の、母集団毛髪における6回の処理サイクル後のデータは、本発明の泡コンディショナを伴うレジメンが、液体対照レジメン(湿潤時の櫛通り8.2及び乾燥時の櫛通り9.8)と対比して、許容可能な湿潤時の櫛通り性能(8.2〜9.4平均スコア)、及び乾燥時の櫛通り性能(7.1〜8.6平均スコア)をもたらすことを実証する。しかし、重要なことに、本発明の泡コンディショナを伴うレジメンは、液体レジメン対照(毛髪の量感:4.3)と比較して、処理サイクルの終了後に非常に良好な毛髪の量感性能(毛髪の量感の平均スコア:3.6〜7.6)を伴って、これが可能であった。また、毛髪の量感において、レジメンの組成物内で、油対高融点脂肪族化合物重量比には傾向がある(100:0の比が最良の毛髪の量感性能を提供する)。これは、高融点脂肪族化合物の共付着物が有意により少ないことによるものであると仮定される。
染色した毛髪
Figure 2019513772
酸化損傷毛髪を表す
染色した毛髪における6回の処理サイクル後の表6のデータは、本発明の泡コンディショナを伴うレジメンが、液体対照レジメン(湿潤時の櫛通り8.0及び乾燥時の櫛通り9.6)と比較して、非常に良好な湿潤時の櫛通り性能(8.6〜9.3平均スコア)、及び乾燥時の櫛通り性能(7.5〜8.5平均スコア)をもたらすことを実証する。しかし、重要なことに、本発明の泡コンディショナを伴うレジメンは、液体レジメン対照(毛髪の量感:4.1)と比較して、処理サイクルの終了後に良好な毛髪の量感性能(毛髪の量感の平均スコア:3.9〜8.1)を伴って、これが可能であった。また、毛髪の量感において、レジメンの組成物内で、油対高融点脂肪族化合物重量比には傾向がある(100:0の比が最良の毛髪の量感性能を提供する)。これは、高融点脂肪族化合物の共付着物が有意により少ないことによるものであると仮定される。
走査電子顕微鏡(6回の処理サイクル)
各処理からの1cm長の毛髪を有する10〜12個の母集団毛髪の房を、SEMサンプルホルダ上に載置し、伝導性のために45秒間Au/Pdで被覆し、サンプルホルダをSEMチャンバ内に移し、3kvでの画像分析のためにHitachi S4700 Field Emission High Resolution SEM、及び5kvでの元素情報についてのEDS(Energy Dispersive X−ray Spectrometry)分析のために内蔵型Bruker Quantax Esprit SDDを使用した。高分解能画像は、トポグラフィ、毛髪構造、及びその表面上の付着の詳細を可視化した。EDSは、元素の存在を明らかにし、画像トポグラフィと相関した。
図1〜7の母集団における6回の処理サイクル後のSEM画像は、本明細書に記載される泡コンディショナを伴うレジメンが、液体対照レジメン(より厚く、滑らかではなく、かつ均一な付着を欠いている、不規則な付着物)と対比して、改良された形態(より薄く、より滑らかで、かつより均一な付着)を有する表面付着物を提供することを実証する。これは、液体レジメン対照(シリコーン付着純度40%〜47%)と対比して、高融点脂肪族化合物の有意により少ない共付着物(シリコーン付着純度68%〜99%)に起因し得る。
追加の実施例:
以下の表7及び8のエアゾールコンディショナ組成物は、蒸留水とアミノシリコーンエマルジョンとをステンレス鋼のビーカーに測り入れることで調製され得る。ビーカーを、100〜150rpmのオーバーヘッドミキサで混合しながら、ホットプレート上の水槽中に配置する。脂肪アルコールが配合物中に存在する場合、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加し、混合物を70〜75Cに加熱する。次に、ベヘントリモニウムメトサルフェートを加えて、粘度増加に応じて、混合速度を250〜350rpmまで増加させる。材料が全て完全に加熱され、均質化されたら、混合物の拡販を続けながら、加熱を停止する。水槽から温水を取り除き、冷水に替えて、バッチを35℃まで冷却する。香料及びKathonを加え、約10分間撹拌し続ける。起泡に関して、噴霧剤Aeron−46を、エアゾール容器内で配合物96部に対して4部のAeron−46の重量比で以下の配合物の各々に加える。
Figure 2019513772
1 Momentiveから入手可能なSilsoft 253(20%活性)ナノエマルジョン(10〜20nm)
2 Momentiveから実験的に利用可能なY17045(100%活性)
3 Ashland Chemicals.から入手可能なNatrosol 250HHR
Figure 2019513772
4.Wackerから入手可能なBELSIL(登録商標)ADM 8301 E(20%活性)ナノエマルジョン(50nm未満)
5.Dow Corningから入手可能なCE−8170マイクロエマルション(20%活性)(50nm未満)
前進接触角毛髪損傷修復指数
濃縮ヘアシャンプー泡実施例1
表9のシャンプー組成物を、高温、例えば、約75℃で溶解する必要がある任意の固体とともに、水、ジプロピレングリコール、カチオン性ポリマー、及び界面活性剤を一緒に混合することで調製した。成分を高温で十分に混合し、次に周囲温度まで冷却する。〜10分間撹拌しながら香料及びKathonを加える。起泡のために、このバッチの94部を適切な容器に移し、6部のハイドロフルオロオレフィン(HoneywellからのHFO−1234ze)を加える。
Figure 2019513772
1.ウンデシル硫酸ナトリウム(C11、Isachem 123S)、70%活性、供給元:P&G
2.LAPB(Mackam DAB)、35%活性レベル、供給元:Rhodia
3.Jaguar C500、MW:500,000、CD:0.8、供給元:Rhodia
4.Honeywellからのハイドロフルオロオレフィン(HFO−1234ze)
濃縮ヘアコンディショナ泡実施例2、3、及び4
表10のコンディショナ組成物を、蒸留水と油(アミノシリコーン)エマルジョンとをステンレス鋼のビーカーに測り入れることで調製した。ビーカーを、100〜150rpmのオーバーヘッドミキサで混合しながら、ホットプレート上の水槽中に配置する。脂肪アルコールが配合物中に存在する場合、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加し、混合物を70〜75Cに加熱する。次に、セチルトリメチルアンモニウムクロリドを加えて、粘度増加に応じて、混合速度を250〜350rpmまで増加させる。材料が全て完全に加熱され、均質化されたら、混合物の拡販を続けながら、加熱を停止する。水槽から温水を取り除き、冷水に替えて、バッチを35℃まで冷却する。香料及びKathonを加え、約10分間撹拌し続ける。起泡のために、このバッチの94部を適切な容器に移し、6部の噴射剤(Aeron−46)(Diversified CPC Internationalから入手可能な84.8/15.2のイソブタン/プロパン)を加える。
Figure 2019513772
1 Momentiveから入手可能なアミノシリコーンマイクロエマルジョン(Silsoft 253)
2 Evonikから入手可能なCTAC(Varisoft 100)
3 Clariantから入手可能なBTMAC(Genamin KDMP)
4 Evonikから入手可能なDSDMC(Varisoft TA100)
5 Diversified CPC Internationalから入手可能なA46(イソブタン/プロパン=84.8/15.2)
表9の泡シャンプー実施例1及び表10のコンディショナ実施例2〜4、並びに現在市販されているシャンプー及びコンディショナ製品の選択(表11に示されるシャンプー及びコンディショナの組)を含む、9つの群のマルチサイクル毛髪処理研究を実施した。製品の密度の違いにより、泡製品を、液体製品(毛髪1グラム当たり製品0.1グラム)と対比して、より低い投与量(毛髪1グラム当たり製品0.05及び0.033グラム)で処理した。この研究を20回の処理サイクルを通して実施し、データをサイクル1、5、10、及び20において収集した。
Figure 2019513772
非損傷バージン毛髪及び化学的に損傷した毛髪基質
本明細書に記載される濃縮ヘアケア組成物は、任意の程度の消費者の有意な毛髪損傷、即ち、既知の化学毛髪処理(酸化性若しくは還元性又は高pH若しくは低pH)による毛髪損傷、過剰な機械的磨耗又は剥離(湿潤毛髪の櫛通し、乾燥毛髪の櫛通し/ブラッシング、ブロードライヤバーなど)による毛髪損傷、熱処理(ヘアアイロン、ブロードライヤ、ストレートアイロン、熱でのカーリングなど)からの毛髪損傷、太陽からの紫外線への過剰な曝露による毛髪損傷、化学的に処理又は消毒された水(塩素、二酸化塩素、クロラミン、過酸化水素、臭化物など)への過剰な曝露による毛髪損傷、及びこれらの組み合わせに供された毛髪に適用可能である。毛髪を損傷する化学毛髪処理としては、永久染毛剤、半永久染毛剤、毛髪脱色剤、毛髪明色化製品、毛髪パーマネントウェーブ製品、縮毛矯正剤製品、又は極度のpH(水酸化アンモニウムなどの塩基で8を超えるpH若しくは少なくとも1分を超える酸で4未満のpHのいずれか)に毛髪を供する任意の処理が挙げられるが、これらに限定されない。
以下のデータにおいて、5.5%過酸化水素、2%水酸化アンモニウム、及び0.2% EDTAを含む毛髪脱色組成物で、毛髪を化学的に損傷させた。毛髪をこの毛髪脱色組成物内に35分の期間にわたって浸漬し、続いて完全に濯いだ。次いで、毛髪を3分間(片側当たり1.5分間)連続的にブラッシングしながら乾燥させた。しかしながら、出発非損傷毛髪と損傷した毛髪基質との間に統計的に有意な差が測定され得るという条件で、測定された毛髪損傷修復指数は正規化され、それにより、より短い時間(最短1分間)又はより長い時間(最長数時間)にわたって脱色組成物に毛髪を供することを含む、任意の程度の消費者関連毛髪損傷に適用可能である。
この研究のために用いられる毛髪基質は、International Hair Importers & Products(Glendale,NY)から入手可能な4グラム、20センチメートル(8インチ)の茶色のバージン毛髪の房(母集団)であった。
複数サイクルのシャンプー+コンディショナ処理:
9つの群の各々からの上記のシャンプー及びコンディショナの組を、20回の毛髪処理サイクルを通して、茶色のバージン毛髪及び化学的に脱色し損傷した毛髪上で処理した。
1.6個の4グラム、20センチメートル(8インチ)のヘアピース(茶色のバージン毛髪又は化学的に脱色し損傷した毛髪)を、シャワーヘッド付属品付きシンク(糊/テープで毛の根元が束ねられ、金属ホルダに吊るされている)で、摂氏38度(華氏100度)の水で15〜20秒間(流量は5.7リットル/分(1.5ガロン/分))湿潤させる。
2.液体シャンプーを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラムの製品(例えば、Pantene Pro−V Clarifying Shampoo)を塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーヘッドで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。
3.液体コンディショナを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラム(天秤で秤量した)の製品(例えば、Pantene Anti−breakage Conditionerなど)をヘアピース全体に均一に塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。濃縮液体泡コンディショナを、へらを用いて毛髪1グラム当たり0.033グラムの製品を塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
4.次に、次の処理サイクルを開始する前、又は処理サイクルの完了前に、毛髪を、60℃に設定した加熱ボックス中で〜45分間、又は大部分が乾燥するまで乾燥する。
複数サイクル試験において、上記手順を設定回数繰り返す。例えば、5サイクル試験では、上記工程1〜4を5回繰り返す。
毛髪上の水前進接触角(ACA)
上記の手順の後、1回のサイクル、5回のサイクル、10回のサイクル、及び20回のサイクル後の各シャンプー及びコンディショナ群に関して、毛髪上の水前進接触角(ACA)を測定した。試験した各群のヘアピースからランダムに引き抜かれた5つの異なる毛髪に関して、毛髪上の水前進接触角(ACA)を測定し、5つの毛髪上の水前進接触角(ACA)測定値の平均が以下に提供される。また、バージン毛髪(ACA非損傷バージン毛髪)及び化学的に損傷した毛髪(ACA化学的に損傷した毛髪)に対するベースライン平均前進接触角を、1、5、10、及び20回の処理サイクルにわたってこれらの基質の各々へのClarifying shampooのみの処理(群1)に対する全体的な平均として測定した。
加えて上記のように、1回のサイクル、5回のサイクル、10回のサイクル、20回のサイクル後に測定した毛髪上の水前進接触角(ACA)を使用して、各シャンプー及びコンディショナ群に関して、毛髪損傷修復指数を測定した。
Figure 2019513772
Figure 2019513772
Figure 2019513772
Figure 2019513772
前進接触角試験法
試験条件:
Langmuir 2010,26(10),7365−7369に公開されているFranz J.Wortmann,Gabriele Wortmann,and Erik Schulze zur Wiescheによって開発された方法を使用して、毛髪繊維上の水前進接触角を判定した。概略図が以下のように示される。
簡潔に、毛髪の断片を微量天秤に取り付ける。断片を既知の特性(密度、表面張力、及び粘度)の溶媒に垂直に浸漬する。微量天秤は、断片と相互作用する溶媒の質量を判定する。湿潤力(F)は、質量に重力定数を乗算することによって判定される。Wilhelmyロッド方程式を使用して、湿潤力を接触角に変換する。これらの工程の各々の細目は、以下で考察される。
毛髪断片のサンプ調製:
20±2mmの毛髪断片を先端4cm以内、毛髪の中央4cm以内、及び毛髪の根元4cm以内の毛髪から除去した。サンプリングされた領域は、相対的に直線状であった。真直性は、溶媒に挿入される毛髪の断片が実験中に溶媒の表面上で曲がらなかったか又は偏向しなかったように、曲率が十分にないものとして定義される。前進モードにおける疎水性繊維の座屈の問題は、Lodge,R.A.and Bushan,B.J.Appl.Polym.Sci.2006,102,5255−5265によって報告及び考察されている。断片が溶媒の表面を貫通し、溶媒のバルク中に浸漬しない点まで断片が曲がった場合、断片を交換した。
測定原理:
Kruss Tensiometer K100 SF(Kruss,Hamburg,Germany−接触角モジュールを有するLaboratory Desktop build 3.2.2.3064)を用いて測定を実施した。実験室条件は、23±1C及び50±4%の相対湿度であった。動的湿潤力(F)を測定するために、毛髪を、その根元を以下の溶媒(水)の表面に垂直に下向きに向けて、微量天秤の下に吊るす。毛髪断片を、クリップ又は両面粘着テープのいずれかを介して取り付けて、毛髪が水表面に垂直であることを確実にした。毛髪断片の質量を判定した。毛髪の直径を、較正された距離測定により直径の判定を可能にする十分な倍率のカメラで光学的に測定した。初期浸漬速度は、流体の表面が毛髪断片の根元と接触するまで、6mm/分であった。表面の検出時、断片を0.2mm挿入した。表面検出後、測定浸漬速度を0.2mm/分まで、かつ浸漬を0.2mmまで低減した。次いで、断片の質量を1秒の遅延後に判定した。断片を更に100μm浸漬した後、浸漬を1秒間停止して、断片の質量(m)を判定した。毛髪断片の0.5cmの長さが測定されるまで、浸漬を継続した。湿潤力(F)は、質量に重力定数(g)を乗算することによって判定した。これらの測定は前進湿潤力を構成した。
=mg
Wilhelmyロッド方程式を用いて、Fを接触角(θ)に変換した。
=Lσ cos θ
式中、Lは、気液界面又は毛髪の周囲の繊維の湿潤された外周であり、
σは、液体の表面張力であり、
θは、接触角である。
Lを毛髪の直径(d)から判定した。
L=πd
毛髪損傷修復指数試験法
毛髪損傷修復指数は、ベースラインの非損傷バージン毛髪、ベースラインの化学的に損傷した毛髪、及び処理サイクル後の化学的に損傷した毛髪の毛髪上の前進接触角(ACA)に基づく。
Figure 2019513772
毛髪上の前進接触角(ACA)測定を、処理後の非損傷バージン毛髪群に対して行った(かつ上記に提供される)にもかかわらず、これらの値を毛髪損傷修復指数計算に使用しない。しかしながら、それらは、比較目的のために関連している。
原子間力顕微鏡法及び付着したシリコーン層の厚さ
高融点脂肪族化合物及びコンディショニング剤を含まない非付着「Clarifying」シャンプー(Pantene Pro-V Purifying Shampoo)を、以下の実施例で用いた。
以下のコンディショナ組成物を、蒸留水と油(アミノシリコーン)エマルジョンとをステンレス鋼のビーカーに測り入れることで調製した。ビーカーを、100〜150rpmのオーバーヘッドミキサで混合しながら、ホットプレート上の水槽中に配置する。脂肪アルコールが配合物中に存在する場合、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加し、混合物を70〜75℃に加熱する。次に、セチルトリメチルアンモニウムクロリドを加えて、粘度増加に応じて、混合速度を250〜350rpmまで増加させる。材料が全て完全に加熱され、均質化されたら、混合物の拡販を続けながら、加熱を停止する。水槽から温水を取り除き、冷水に替えて、バッチを35℃まで冷却する。香料及びKathonを加え、約10分間撹拌し続ける。起泡のため、バッチを適切な収容容器に移し、噴射剤Aeron−46を加える。
Figure 2019513772
1 Momentiveから入手可能なSilsoft 253(20%活性)
最大6又は7回の処理サイクルについて、Pantene Pro−V Clarifying Shampooを用いたレジメンの一部として、表16のコンディショナの各々を茶色のバージンヘアピース上で処理した。レジメン対照として、Pantene Pro−V Clarifying Shampooは、Pantene Silky Smooth Care Conditioner及びPantene Pro−V Anti−Breakage Conditionerと組み合わせた。これらのコンディショナは、それぞれ43.5:56.5及び32.5:67.5の配合物中のシリコーン対高融点脂肪族化合物の重量比に対して、それぞれ約2.5%及び4.0%のアミノシリコーン含有量、及びそれぞれ5.20%及び5.20%の総高融点脂肪族化合物(セチル及びステアリルアルコール)含有量を有することが知られている。
複数サイクルのシャンプー+コンディショナ処理:
1.6個の4グラム、20センチメートル(8インチ)のヘアピース(茶色のバージン毛髪)を、シャワーヘッド付属品付きシンク(糊/テープで毛の根元が束ねられ、金属ホルダに吊るされている)で、摂氏38度(華氏100度)の水で15〜20秒間(流量は5.7リットル/分(1.5ガロン/分))湿潤させる。
2.液体シャンプーを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラムの製品(例えば、Pantene Pro−V Purifying Shampoo)を塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーヘッドで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。
3.液体コンディショナを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラム(天秤で秤量した)の製品(例えば、Pantene Anti−breakage Conditionerなど)をヘアピース全体に均一に塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。濃縮液体泡コンディショナを、へらを用いて毛髪1グラム当たり0.033グラムの製品を塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
4.次に、次の処理サイクルを開始する前、又は処理サイクルの完了前に、毛髪を、60℃に設定した加熱ボックス中で〜45分間、又は大部分が乾燥するまで乾燥する。
複数サイクル試験において、上記手順を設定回数繰り返す。例えば、6サイクル試験では、上記工程1〜4を6回繰り返す。
Figure 2019513772
Figure 2019513772
バージン毛髪における6〜7回の処理サイクル後のAFMデータ及び画像は、本明細書に記載される濃縮コンディショナが、液体対照レジメン(より厚く、滑らかではなく、かつ均一な付着を欠いている、不規則な付着物)と対比して、改良された形態(より薄く、より滑らかで、かつより均一な付着)を有する表面付着物を提供することを実証する。加えて、AFMは、付着物の厚さを定量化することが可能であり、本明細書に記載される本発明の濃縮コンディショナが以下を提供することを実証する。
・現在市販されている液体対照コンディショナ(32.8+/−55ナノメートル)と対比して、より低い付着物の平均厚さ(平均15.4+/−9.5ナノメートル及び15.1+/−9.8ナノメートル)を有する有意により薄い付着物。
・現在市販されている液体対照コンディショナ(168%)と対比して、非常に低い厚さ変動係数(62%及び65%)を有するより均一な付着物。変動係数(CV)は、標準偏差対平均の比として定義され、百分率として表される。
・現在市販されている液体対照コンディショナ(435.8ナノメートル)と対比して、はるかにより低い付着物の厚さ範囲(74.7ナノメートル及び96.3ナノメートル)を有するより均一な付着物。この範囲は、測定された最大厚の値と最小厚の値との間の差として定義される。
・現在市販されている液体対照コンディショナ(439.4ナノメートル)と対比して、最大70%より低い最大厚(80.2ナノメートル及び100.1ナノメートル)。
更に、AFMデータを測定された付着データと組み合わせることで、本明細書に記載される本発明の濃縮コンディショナが以下を提供することを実証する。
・50%より低い正規化された付着厚。
・最大80%より低い正規化された付着厚の変動係数。
・75%を超えるより低い正規化された最大付着厚。
原子間力顕微鏡試験法(6〜7回の処理サイクル後に実施)
提供される毛髪から2〜4つの毛髪を選択し、長さ約2.5センチメートル(1インチ)の区分を、速硬化型エポキシで硬質基板(例えば、ガラス顕微鏡スライド)に付着させることによって、サンプルをAFM分析のために準備する。分析領域は、毛髪のほぼ中央であった。目的は、サンプルがAFMプローブの影響下で動かないように、少量の張力下でサンプルを固定することであった。画像を、約40〜80ナノメートルの方位分解能において20×20又は40×20マイクロメートルの視野(FOV)を有するタップ(断続的接触)モードで収集した。
AFMで収集された偏向−変位曲線から、硬質基板上にある軟質材料の層の深さ又は厚さが判定され得る。この測定について、カンチレバーの剛性は、軟質フィルムの剛性よりも大きくあるべきであり、下層基板の剛性よりも小さくあるべきである。偏向−変位曲線を分析する際、カンチレバーが軟質材料と接触して留まる点とカンチレバーが基板との接触から強く偏向し始める点との間で、カンチレバーが移動する相対距離を、軟質材料の上層の厚さと見なす。これは、単一点での層厚の測定に適用される。この測定は、所望の空間分解能をもたらすように設計された測定位置間の間隔を有して偏向−変位曲線のアレイを収集することによって、ある領域にわたる層厚の判定へと拡張され得る。偏向−偏位曲線を上記のAFMによって撮像された同じ領域にわたって収集した。個々の偏向−変位曲線のアレイは、通常、撮像された領域縁部を除く〜1マイクロメートルの間隔で、FOV上に均一に分布していた。2〜4つのAFM画像(AFM画像の数)の領域にわたって、約50000〜80000個の個々の曲線(AFM点の数)を収集し、測定されたサンプルの各種類に対して最小付着厚及び最大付着厚の平均、標準偏差を得た。例示的な好適な器具は、Asylum Research model MFP−3Dであり、例示的な好適なカンチレバーは、公称ばね定数42N/mのOlympus AC160−TSである。
付着データ試験法(6〜7回の処理サイクル後に実施):
シリコーン付着は、毛髪を消化し、その後、総ケイ素についてICPなどの定量元素手法を用いて分析し、シリコーン中のケイ素重量%に基づいてシリコーンに変換することによって判定される。総付着量は、別個の付着測定の合計によって判定され得る。別個の付着測定としては、脂肪族アルコール、EGDS、四級化剤及びシリコーンが挙げられ得るが、これらに限定されない。典型的には、これらの測定は、毛髪を抽出し、次に、クロマトグラフィによって対象とする成分を分離し、適切な検出器を使用して試験溶液濃度に基づく外部較正によって定量化することを含む。
ICP−OESシリコーン毛髪消化法:異なる製品で処理した毛髪サンプルを、平均サンプルサイズ0.1gの毛髪の塊として提出する。これらの毛髪サンプルを、次いで、テフロン消化容器内の6:1のHNO:Hの混合物、及びメチルイソブチルケトン(MIBK)のアリコートを用いて、単一の反応チャンバマイクロ波消化システム(Milestone Inc.,Shelton,CT)を使用して消化した。95℃までの温度傾斜、及び30℃未満まで冷却した後の手動での吐出を伴う、穏やかな消化プログラムを使用することで、ケイ素の保持が促進される。容量まで希釈した後、サンプルを、軸モードで実行されたOptima 8300 ICP−OESシステム(Perkin Elmer(Waltham,Massachusetts))で作成された無機ケイ素較正曲線に突き合わせる。判定されたケイ素値を、製造元から提供されるポリマーの理論ケイ素濃度を使用して、毛髪サンプルに付着するシリコーンポリマー当量の濃度に変換する。必要であれば、ケイ素のバックグラウンド濃度を判定し、補正するために、未処理の毛髪サンプルを分析する。別の未処理毛髪サンプルを、既知量のポリマーでスパイクし、分析してポリマーを回復し、分析を検証する。
シリコーン層の目標付着指数及び%目標付着
濃縮ヘアコンディショナ実施例
表17の濃縮ヘアコンディショナ実施例を、水、アミノシリコーン(油)エマルション、及びEDTAをビーカー内で一緒に混合することで調製した。オーバーヘッドミキサ(蒸発を軽減するためにフォイルで被覆されている)を介した連続的かつ完全な混合で、混合物を摂氏65度まで加熱した。次いで、撹拌しながら摂氏85度まで加熱し続けながら、ステアリルアルコール及びセチルアルコールを添加する。次いで、摂氏80度の温度で10分間混合し続けながら、ベヘントリメチルアンモニウムメトサルフェートを添加する。次いで、摂氏30度未満まで混合し続けながらこの混合物を冷却させる。次いで、ベンジルアルコール、香料、カトン、及びクエン酸を添加し、10分混合して、バッチを完成させる。
Figure 2019513772
1 Momentiveから入手可能なアミノシリコーンマイクロエマルジョン(Silsoft 253)
2 Clariantから利用可能なBTMS(Genamin BTMS、77〜85%活性)
Pantene Color Preserve Shine Conditioner、Pantene Anti−breakage Conditioner、及びPantene Sheer Volume Conditionerを含む、小売店から購入したいくつかの現在市販されているヘアコンディショナと対比して、表17の濃縮ヘアコンディショナ実施例を基準に従って評価した。上記のコンディショナを、現在市販されているPantene Clarifying Shampooとともに2段階工程の第2の工程として処理した。
以下のデータにおいて、5.5%過酸化水素、2%水酸化アンモニウム、及び0.2% EDTAを含む毛髪脱色組成物で、毛髪を化学的に損傷させた。毛髪をこの毛髪脱色組成物内に35分の期間にわたって浸漬し、続いて完全に濯いだ。次いで、毛髪を3分間(片側当たり1.5分間)連続的にブラッシングしながら乾燥させた。しかしながら、出発非損傷毛髪と損傷した毛髪基質との間に統計的に有意な差が測定され得るという条件で、本発明の測定された毛髪損傷修復指数は正規化され、それにより、より短い時間(最短1分間)及びより長い時間(最長数時間)にわたって脱色組成物に毛髪を供することを含む、任意の程度の消費者関連毛髪損傷に適用可能である。
この研究のために用いられる毛髪基質は、International Hair Importers & Products(Glendale,NY,inhip@aol.com)から入手可能な4グラム、20センチメートル(8インチ)の茶色のバージン(母集団)毛髪の房であった。
シャンプー+コンディショナ処理:
上記のPantene Clarifying Shampoo及びコンディショナの組を、20回の毛髪処理サイクルを通して、茶色のバージン毛髪及び化学的に脱色し損傷した毛髪上で処理した。
5.6個の4グラム、20センチメートル(8インチ)のヘアピース(茶色のバージン毛髪又は化学的に脱色し損傷した毛髪)を、シャワーヘッド付属品付きシンク(糊/テープで毛の根元が束ねられ、金属ホルダに吊るされている)で、華氏100度の水で15〜20秒間(流量は5.7リットル/分(1.5ガロン/分))湿潤させる。
6.液体シャンプーを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラムの製品(例えば、Pantene Pro−V Clarifying Shampoo)を塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーヘッドで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。
7.液体コンディショナを、注射器によって毛髪1グラム当たり0.1グラム(天秤で秤量した)の製品(例えば、Pantene Anti−breakage Conditionerなど)をヘアピース全体に均一に塗布し、30秒間乳化/こすり洗いした後、30秒間シャワーで濯ぐ(ヘアピースの上部で優しく操作し、確実に濯ぎを均一にする)。本発明の濃縮液体泡コンディショナを、へらを用いて毛髪1グラム当たり0.033グラムの製品を塗布し(泡を秤量皿中に分配し、塗布重量を記録する)、同様の適用手順に従う。
8.次いで、毛髪を〜45分間又は乾燥するまで、60℃に設定されたヒートボックス内で乾燥させた。
シリコーン付着データ及び目標付着比:
シリコーン付着は、毛髪を消化し、その後、総ケイ素についてICPなどの定量元素手法を用いて分析し、シリコーン中のケイ素重量%に基づいてシリコーンに変換することによって判定される。総付着量は、別個の付着測定の合計によって判定され得る。別個の付着測定としては、脂肪族アルコール、EGDS、四級化剤及びシリコーンが挙げられ得るが、これらに限定されない。典型的には、これらの測定は、毛髪を抽出し、次に、クロマトグラフィによって対象とする成分を分離し、試験溶液濃度に基づく外部較正によって定量化することを含む。
ICP−OESシリコーン毛髪消化法:異なる製品で処理した毛髪サンプルを、平均サンプルサイズ0.1gの毛髪の塊として提出する。これらの毛髪サンプルを、次いで、テフロン消化容器内の6:1のHNO:Hの混合物、及びメチルイソブチルケトン(MIBK)のアリコートを用いて、単一の反応チャンバマイクロ波消化システム(Milestone Inc.,Shelton,CT)を使用して消化した。95℃までの温度傾斜、及び30℃未満まで冷却した後の手動での吐出を伴う、穏やかな消化プログラムを使用することで、ケイ素の保持が促進される。容量まで希釈した後、サンプルを、軸モードで実行されたOptima 8300 ICP−OESシステム(Perkin Elmer(Waltham,Massachusetts))で作成された無機ケイ素較正曲線に突き合わせる。判定されたケイ素値を、製造元から提供されるポリマーの理論ケイ素濃度を使用して、ppmで報告される毛髪サンプルに付着するシリコーンポリマー当量の濃度に変換する。必要であれば、ケイ素のバックグラウンド濃度を判定し、補正するために、未処理の毛髪サンプルを分析する。別の未処理毛髪サンプルを、既知量のポリマーでスパイクし、分析してポリマーを回復し、分析を検証する。
得られる付着データは、表18に示される。
Figure 2019513772
この付着データから、目標付着デルタ(化学的に損傷した付着−非損傷バージン毛髪付着)、%目標付着(目標付着デルタ÷非損傷バージン毛髪付着×100%)、及び目標付着指数(化学的に損傷した付着÷非損傷バージン毛髪付着)が表19に示されるように算出され得る。
Figure 2019513772
追加の実施例/組み合わせ
A.毛髪の処理方法であって、
a.泡ディスペンサ中にリンスオフ濃縮ヘアケア組成物を提供する工程であって、当該濃縮ヘアケア組成物が、
i.当該濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ以上のシリコーンと、
ii.当該濃縮ヘアケア組成物の5重量%未満の高融点脂肪族化合物と、
iii.当該濃縮ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%の水と、
iv.当該濃縮ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約7重量%の香料と、を含み、
当該濃縮ヘアケア組成物が、約100:0〜約50:50のシリコーン対高融点脂肪族化合物の重量比を有し、
当該濃縮ヘアケア組成物が、約98:2〜約50:50のシリコーン対香料の重量比を有する、工程と、
b.当該濃縮ヘアケア組成物を泡として当該泡ディスペンサから分配する工程であって、当該泡が、約0.025g/cm〜約0.40g/cmの密度を有する、工程と、
c.当該泡を当該毛髪に塗布する工程であって、当該1つ以上のシリコーンが、当該泡を当該毛髪に塗布するときに当該毛髪に付着する、工程と、
d.当該泡を当該毛髪から濯ぐ工程と、を含み、
当該1つ以上のシリコーンが、当該毛髪上でシリコーン層を形成し、
当該シリコーン層が、約0.8〜約4.0の毛髪損傷修復指数を有する、方法。
B.当該毛髪損傷修復指数が、約1.0〜約3.8である、段落Aに記載の方法。
C.当該毛髪損傷修復指数が、約1.2〜約3.6である、段落A又はBのいずれか1つに記載の方法。
D.当該毛髪損傷修復指数が、約1.4〜約3.4である、段落A〜Cのいずれか1つに記載の方法。
E.当該毛髪損傷修復指数が、約1.6〜約3.2である、段落A〜Dのいずれか1つに記載の方法。
F.当該毛髪損傷修復指数が、約1.8〜約3.0である、段落A〜Eのいずれか1つに記載の方法。
G.当該毛髪損傷修復指数が、約2.0〜約2.8である、段落A〜Fのいずれか1つに記載の方法。
H.当該毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、当該毛髪/水前進接触角が、約104度〜約125度の値まで増加する、段落A〜Gのいずれか1つに記載の方法。
I.当該毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、当該毛髪/水前進接触角が、約106度〜約124度の値まで増加する、段落A〜Hのいずれか1つに記載の方法。
J.当該毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、当該毛髪/水前進接触角が、約108度〜約123度の値まで増加する、段落A〜Iのいずれか1つに記載の方法。
K.当該毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、当該毛髪/水前進接触角が、約110度〜約122度の値まで増加する、段落A〜Jのいずれか1つに記載の方法。
L.当該毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、当該毛髪/水前進接触角が、約112度〜約121度の値まで増加する、段落A〜Kのいずれか1つに記載の方法。
M.当該毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、当該毛髪/水前進接触角が、約114度〜約120度の値まで増加する、段落A〜Lのいずれか1つに記載の方法。
N.当該シリコーン対高融点脂肪族化合物重量比が、約100:0〜約60:40である、段落A〜Mのいずれか1つに記載の方法。
O.当該シリコーン対高融点脂肪族化合物重量比が、約100:0〜約65:35である、段落A〜Nのいずれか1つに記載の方法。
P.当該シリコーン対高融点脂肪族化合物重量比が、約80:20〜約65:35である、段落A〜Oのいずれか1つに記載の方法。
Q.当該泡が、約0.035g/cm〜約0.2g/cmの密度を有する、段落A〜Pのいずれか1つに記載の方法。
R.当該泡が、約0.04g/cm〜約0.15g/cmの密度を有する、段落A〜Qのいずれか1つに記載の方法。
S.濃縮ヘアケア組成物を含む泡ディスペンサであって、当該濃縮ヘアケア組成物が、
i.当該濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ以上のシリコーンと、
ii.当該濃縮ヘアケア組成物の5重量%未満の高融点脂肪族化合物と、
iii.当該濃縮ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%の水と、
iv.当該濃縮ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約7重量%の香料と、を含み、
当該濃縮ヘアケア組成物が、リンスオフ濃縮ヘアケア組成物であり、
当該濃縮ヘアケア組成物が、約100:0〜約50:50のシリコーン対高融点脂肪族化合物の重量比を有し、
当該濃縮ヘアケア組成物が、約98:2〜約50:50のシリコーン対香料の重量比を有し、
当該泡が、約0.025g/cm〜約0.40g/cmの密度を有し、当該リンスオフ濃縮ヘアケア組成物が、毛髪にシリコーン層を付着させ、
当該シリコーン層が、約0.8〜約4.0、約1.0〜約3.8、約1.2〜約3.6、約1.4〜約3.4、約1.6〜約3.2、約1.8〜約3.0、約2.0〜約2.8の毛髪損傷修復指数を有する、泡ディスペンサ。
T.当該毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、当該毛髪/水前進接触角が、約104度〜約125度の値まで増加する、段落Sに記載の泡ディスペンサ。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指示がない限り、かかる各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
相互参照される又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願がその優先権又は利益を主張する全ての特許出願又は特許を含む、本願に引用される文献はいずれも、明示的に除外又は別の方法で限定されない限りにおいて、その全体が本明細書に参照により組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、又はそれを単独で若しくは任意の他の参考文献と組み合わせたときに、任意のかかる発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照として組み込まれた文献内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に付与された意味又は定義が優先される。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれる全てのかかる変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (15)

  1. 毛髪の処理方法であって、
    a)泡ディスペンサ中に濃縮ヘアケア組成物を提供する工程であって、前記濃縮ヘアケア組成物が、
    i.前記濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ以上のシリコーンと、
    ii.前記濃縮ヘアケア組成物の6重量%未満の高融点脂肪族化合物と、
    iii.前記濃縮ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%の水と、
    iv.前記濃縮ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約7重量%の香料と、を含み、
    前記濃縮ヘアケア組成物が、約100:0〜約50:50のシリコーン対高融点脂肪族化合物の重量比を有し、
    前記濃縮ヘアケア組成物が、約98:2〜約50:50のシリコーン対香料の重量比を有する、工程と、
    b)前記濃縮ヘアケア組成物を泡として前記泡ディスペンサから分配する工程であって、前記泡が、約0.025g/cm〜約0.40g/cmの密度を有する、工程と、
    c)前記泡を前記毛髪に塗布する工程であって、前記1つ以上のシリコーンが、前記泡を前記毛髪に塗布するときに前記毛髪に付着する、工程と、
    d)前記毛髪から前記泡を濯ぐ工程と、
    を含み、
    前記1つ以上のシリコーンが、前記毛髪上でシリコーン層を形成し、
    前記シリコーン層が、約0.8〜約4.0の毛髪損傷修復指数を有する、方法。
  2. 前記毛髪損傷修復指数が、約1.0〜約3.8である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記毛髪損傷修復指数が、約1.4〜約3.4である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記毛髪損傷修復指数が、約1.8〜約3.0である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、前記毛髪/水前進接触角が、約104度〜約125度の値まで増加する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、前記毛髪/水前進接触角が、約108度〜約123度の値まで増加する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、前記毛髪/水前進接触角が、約112度〜約121度の値まで増加する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、前記毛髪/水前進接触角が、約114度〜約120度の値まで増加する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記シリコーン対高融点脂肪族化合物重量比が、約100:0〜約60:40である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記シリコーン対高融点脂肪族化合物重量比が、約100:00〜約65:35である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記シリコーン対高融点脂肪族化合物重量比が、約80:20〜約65:35である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記シリコーンが、極性官能性シリコーンである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記極性官能性シリコーンが、アミノシリコーン、ペンダント四級アンモニウムシリコーン、末端四級アンモニウムシリコーン、アミノポリアルキレンオキシドシリコーン、四級アンモニウムポリアルキレンオキシドシリコーン、アミノモルホリノシリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 濃縮ヘアケア組成物を含む泡ディスペンサであって、前記濃縮ヘアケア組成物が、
    a)前記濃縮ヘアケア組成物の約3重量%〜約25重量%の1つ以上のシリコーンと、
    b)前記濃縮ヘアケア組成物の6重量%未満の高融点脂肪族化合物と、
    c)前記濃縮ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%の水と、
    d)前記濃縮ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約7重量%の香料と、を含み、
    前記濃縮ヘアケア組成物が、リンスオフ濃縮ヘアケア組成物であり、
    前記濃縮ヘアケア組成物が、約100:0〜約50:50のシリコーン対高融点脂肪族化合物の重量比を有し、
    前記濃縮ヘアケア組成物が、約98:2〜約50:50のシリコーン対香料の重量比を有し、
    前記泡が、約0.025g/cm〜約0.40g/cmの密度を有し、前記リンスオフ濃縮ヘアケア組成物が、毛髪にシリコーン層を付着させ、
    前記シリコーン層が、約0.8〜約4.0の毛髪損傷修復指数を有する、泡ディスペンサ。
  15. 前記毛髪が、毛髪/水前進接触角を有し、前記毛髪/水前進接触角が、約104度〜約125度の値まで増加する、請求項14に記載の泡ディスペンサ。
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