JP2017515687A - 非接触式の溶融金属流れの制御 - Google Patents

非接触式の溶融金属流れの制御 Download PDF

Info

Publication number
JP2017515687A
JP2017515687A JP2016568501A JP2016568501A JP2017515687A JP 2017515687 A JP2017515687 A JP 2017515687A JP 2016568501 A JP2016568501 A JP 2016568501A JP 2016568501 A JP2016568501 A JP 2016568501A JP 2017515687 A JP2017515687 A JP 2017515687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
flow
metal
mold
inducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016568501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6625065B2 (ja
Inventor
サミュエル・アール・ワグスタッフ
ウェイン・ジェイ・フェントン
ロバート・ビー・ワグスタッフ
ミラン・フェルバーバウム
トッド・エフ・ビショフ
ティナ・ジェイ・コズミッキ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novelis Inc Canada
Original Assignee
Novelis Inc Canada
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=53298620&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2017515687(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Novelis Inc Canada filed Critical Novelis Inc Canada
Publication of JP2017515687A publication Critical patent/JP2017515687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6625065B2 publication Critical patent/JP6625065B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D37/00Controlling or regulating the pouring of molten metal from a casting melt-holding vessel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D41/00Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
    • B22D41/50Pouring-nozzles
    • B22D41/507Pouring-nozzles giving a rotating motion to the issuing molten metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/103Distributing the molten metal, e.g. using runners, floats, distributors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/11Treating the molten metal
    • B22D11/114Treating the molten metal by using agitating or vibrating means
    • B22D11/115Treating the molten metal by using agitating or vibrating means by using magnetic fields
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/16Controlling or regulating processes or operations
    • B22D11/18Controlling or regulating processes or operations for pouring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D21/00Casting non-ferrous metals or metallic compounds so far as their metallurgical properties are of importance for the casting procedure; Selection of compositions therefor
    • B22D21/02Casting exceedingly oxidisable non-ferrous metals, e.g. in inert atmosphere
    • B22D21/04Casting aluminium or magnesium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D27/00Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
    • B22D27/02Use of electric or magnetic effects
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D46/00Controlling, supervising, not restricted to casting covered by a single main group, e.g. for safety reasons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C21/00Alloys based on aluminium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D45/00Equipment for casting, not otherwise provided for

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

鋳造作業(例えばインゴット、ビレットまたはスラブの鋳造作業)において磁場(変化する磁場)を利用して金属が流れる状態を制御するためのシステム及び方法が開示されている。この磁場は、回転永久磁石または電磁石を利用して導入することができる。このような磁場を使用して、例えば熔融金属溜まりの表面を囲む回転パターンなどの所望の方向で溶融金属の移動を誘発することができる。この磁場を使用して熔融金属溜まりの中に金属が流れる状態を誘発することで、熔融金属溜まり及び結果として生じるインゴット内の均質性を高めることができる。【選択図】図3

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、「MAGNETIC BASED STIRRING OF MOLTEN ALUMINUM」というタイトルで2014年5月21日提出された米国仮出願第62/001,124号、及び「MAGNET-BASED OXIDE CONTROL」というタイトルで2014年10月7日提出された米国仮出願第 62/060,672号の利益を主張しており、その両方がその全体において参照により本明細書に組み込まれている。
本開示は一般に金属の鋳造に関し、より詳細にはアルミニウムの鋳造作業における結晶粒子形成の向上に関する。
金属鋳造の工程において、溶融金属が金型キャビティの中に流される。一部の種類の鋳造作業の場合、仮底、すなわち移動する底部を有する金型キャビティが使用される。溶融金属が概ね頂部から金型キャビティに進入するとき、仮底が溶融金属の流れの速度に関連した一定の速度で下に下がる。側部付近で凝固した溶融金属を利用して液体及び半液体金属を熔融金属溜まりの中に保持することができる。金属は、99.9%の固体(例えば完全な固体)、100%の液体及びその間のいずれかの段階であり得る。溶融金属が冷却する際に固体領域の厚みが増大することにより、熔融金属溜まりはV字型、U字型またはW型を採る場合がある。固体金属と液体金属の間の境界は、凝固境界と呼ばれる場合もある。
熔融金属溜まりにおける溶融金属がおおよそ0%の固体からおおよそ5%の固体になったとき、核生成が生じ、金属の小さな結晶を形成することができる。このような小さな(例えばナノメートルサイズの)結晶は核として形を形成し始め、これは優先的な方向に成長し続け、溶融金属が冷える際に樹枝状結晶を形成する。溶融金属が樹枝状結晶コヒーレンス点(例えば飲料缶の端部用に使用される5182アルミニウムでは632 °C)まで冷却する際、樹枝状結晶は集まってくっつき始める。溶融金属の温度及び固体の割合に応じて、結晶は、例えば特定のアルミニウム合金におけるFeAl、MgSi、FeAl、AlMg及び総H粒子などの様々な粒子(例えば金属間化合物または水素気泡)を含むまたは閉じ込めることができる。
さらに溶融金属溜まりの縁部付近の結晶が冷却中に収縮する際、まだ凝固していない液体組成または粒子がはねられる、または結晶から外に(例えば結晶の樹枝状結晶の間から外に)押し出される場合があり、溶融金属溜まりの中に蓄積し、その結果不均一な粒子バランスになる、あるいはインゴット中の可溶性の合金要素が少なくなる。このような粒子は、凝固境界から自由に移動することができ、多様な密度と浮揚性反応を有するため、凝固インゴット内に優先的に沈殿することになる。さらに、溶融金属溜まりの中には停滞領域も存在し得る。
結晶粒子の長さスケールに対する合金要素の不均質な分布はミクロ偏析として知られている。対照的にマクロ偏析は、例えばメートルの長さスケールまでなど、結晶粒子より大きな長さスケール(または結晶粒子の数)に対する化学的な不均等性である。
マクロ偏析は結果として材料の特性が劣ることになり、これは航空宇宙骨組みなどの特定の利用にとって特に望ましくない場合がある。ミクロ偏析と違って、マクロ偏析は、典型的な粒子の均質化によって(すなわち熱間圧延処理の前に)修正することができない。一部のマクロ偏析金属間化合物は、圧延処理において分解される場合もあるが(例えば、FeAl、FeAlSi)、一部の金属間化合物は、圧延処理において分解が始まるのに耐える形状を採る(例えばFeAl)。
新たな高温の液体金属を金属溜まりに加えることは何らかの混合作用を生み出すが、さらなる混合作業が望まれる場合もある。パブリックドメインにある一部の現行の混合手法は、それらが酸化物の生成を高めるため上手く機能していない。
さらに、アルミニウムの満足のいく混合作業には、他の金属には存在しない難題が含まれる。アルミニウムの接触式の混合作業は、構造を弱体化させる酸化物及び包含物の形成につながる場合があり、これは望ましくない鋳造生成物となり得る。アルミニウムの非接触式の混合作業は、アルミニウムの熱、磁性及び導電特徴により困難であり得る。
一部の混合手法を介して酸化物が形成されることに加えて、溶融金属が金型キャビティ内に流れ落ちる際、金属酸化物が形成され集まる場合がある。金属酸化物、水素及び/または他の包含物は、泡または酸化物スラグとして金型キャビティ内の溶融金属の頂部に集まる可能性がある。例えばアルミニウムの鋳造作業における金属酸化物の一部の例には、酸化アルミニウム、酸化アルミニウムマンガン及び酸化アルミニウムマグネシウムが含まれる。
ダイレクトチル鋳造では、溶融金属が凝固してインゴットになる際に金型キャビティの仮底が下に下がるとき、水または他の冷却剤を使用して溶融金属を冷却する。金属酸化物は、純金属ほど熱を放散しない。形成中のインゴットの側面に到達する(例えば溶融金属の上面からの金属酸化物がメニスカスを超えて上面と側面の間を表面移動する「ロールオーバ(rollover)」を介して)金属酸化物がこの冷却剤と接触し、その表面に熱伝達バリアを形成する可能性がある。金属酸化物を含む領域は、金属の残りの部分と異なる割合で収縮するため、結果として生じるインゴットまたは他の鋳造金属にストレス地点が生じ、及びこれにより割れ目または破損が生じる恐れがある。鋳造金属の一部にあるたとえ小さな欠陥でも、それまでに形成された酸化斑点のいかなる人為的な産物も除去するように適切に削り取れなかった場合、鋳造金属が圧延される際にさらに大きな欠陥となる可能性がある。
金属酸化物のロールオーバの制御は、スキマーの使用によってある程度達成することができる。しかしながらスキマーは、金属酸化物のロールオーバを十分には管理せず、鋳造工程に水分を加える場合がある。さらにスキマーは、アルミニウム−マグネシウム合金などの特定の合金を鋳造する際は典型的には使用されない。スキマーは、熔融した金属中に望ましくない包含物を形成する可能性がある。技師による手を使った酸化物の除去は極めて危険であり、時間を消費させ、金属中に他の酸化物を取り込むリスクがある。したがって鋳造工程において金属酸化物の移動を制御することが望ましい。
明細書は以下の添付の図面を参照しており、図面中では異なる図面における同様の参照番号の使用は、同様のまたは類似の構成要素を示すことが意図されている。
本開示の特定の態様による流れインデューサを持たない金属鋳造システムの部分的な切欠き図である。 本開示の特定の態様による流れインデューサを横方向に配向して使用する金属鋳造システムの上面図である。 本開示の特定の態様による線A-Aで切り取った図2の金属鋳造システムの断面図である。 本開示の特定の態様による流れインデューサを半径方向に配向して使用する金属鋳造システムの上面図である。 本開示の特定の態様による流れインデューサを長手方向に配向して使用する金属鋳造システムの上面図である。 本開示の特定の態様による、図2及び図3の流れインデューサのクローズアップ立面図である。 本開示の特定の態様による、円形の金型キャビティの中で流れインデューサを半径方向に配向して使用する金属鋳造システムの上面図である。 本開示の特定の態様による永久磁石を含む流れインデューサの概略図である。 本開示の特定の態様による金型キャビティの角においてコーナー流れインデューサを使用する金属鋳造システムの上面図である。 本開示の特定の態様による図9のコーナー流れインデューサを描く不等角投影図である。 本開示の特定の態様による、流れ誘導器と共に使用される流れインデューサのクローズアップされた断面立面図である。 本開示の特定の態様による、熔融金属流れに対してフレミングの法則を採用する複数部品の流れインデューサを使用する金属鋳造システムの断面図である。 本開示の特定の態様による鋳造作業の定常状態段階における金型の上面図である。 本開示の特定の態様による定常状態段階において線B-Bで切り取った図13の金型の切欠き図である。 本開示の特定の態様による鋳造作業の最終段階において線C-Cで切り取った図13の金型の切欠き図である。 本開示の特定の態様による熔融金属より上にある磁気源のクローズアップ立面図である。 本開示の特定の態様による鋳造作業の初期段階における図13の金型の上面図である。 本開示の特定の態様による代替の金型の上面図である。 本開示の特定の態様による溶融金属のメニスカスに隣接する磁気源の概略図である。 本開示の特定の態様による溶融金属を運ぶためのトラフの上面図である。 本開示の特定の態様による鋳造工程を描くフローチャートである。
本開示の特定の態様及び特徴は、アルミニウムの鋳造作業(例えばインゴット、ビレットまたはスラブの鋳造作業)において金属が流れる状態を制御するための磁場の利用に関係している。この磁場は、回転永久磁石または電磁石を使用して導入することができる。この磁場を利用して、例えば熔融金属溜まりの表面を回る回転パターンなどの所望の方向に溶融金属の移動を誘導することができる。磁場を利用して熔融金属溜まりの中に金属が流れる状態を誘発することで、熔融金属溜まり及び結果として生じるインゴット内の均質性を高めることができる。増大した流れは、熔融金属溜まりにおける結晶の成熟を高めることができる。凝固結晶の成熟は、結晶の形状に丸みをつけることでそれらをより近づけて一団に集めることを含むことができる。
本明細書に記載される技術は、鋳造金属製品を製造するのに有益であり得る。具体的には本明細書に記載される技術は、鋳造アルミニウム製品を製造するのに特に有益であり得る。
溶融金属の処理において、非接触式の金属流れインデューサによって金属の流れを達成することができる。非接触式の金属流れインデューサは、磁気ベースであって良く、それには永久磁石、電磁石またはそれらの何らかの組み合わせなどの磁気源が含まれる。永久磁石は、一部の状況において、電磁磁石が使用された場合に必要となる資本コストを削減するために望ましい場合がある。例えば永久磁石はより少ない冷却処理しか必要とせず、同量の流れを誘導するのにより少ないエネルギーしか使用しない。好適な永久磁石の例には、AlNiCr、NdFeB及びSaCo磁石が含まれるが、好適な高い飽和保磁力及び残留磁気を有する他の磁石も使用されて良い。永久磁石が使用された場合、永久磁石は、変化する磁場を生成するために特定の軸の周りを回転するように位置決めすることができる。例えばこれに限定するものではないが、単一双極子磁石、均衡した双極子磁石、複数の磁石の配列(例えば4極)、ハルバッハ配列及び回転する際に変化する磁場を生成することが可能な他の磁石などの永久磁石の任意の好適な構成を使用することができる。
金属流れインデューサは、例えば鋳造されるインゴットの金属溜まりなどの金属溜まりの中で溶融金属の速度を半径方向または長手方向に制御することができる。金属流れインデューサは、溶融金属の速度を凝固境界に対して制御することができ、これにより凝固結晶の沈殿のサイズ、形状及び/または組成を変えることができる。例えば凝固境界にわたる金属の流れを増大させるのに金属流れインデューサを利用することで、その場所から押し出されたはねられた遊離合金要素または金属間化合物を分散させ、凝固結晶の周りを移動させることで結晶の成熟を助けることができる。
レンツの法則によって定義されるような、導電性金属内に形成されるローレンツ力によって磁場を利用して金属流れを誘導することができる。溶融金属中に誘発される力の大きさ及び方向は、この磁場を調節することによって(例えば強度、位置及び回転)制御することができる。金属流れインデューサが回転永久磁石を含む場合、溶融金属中に誘発される力の大きさ及び方向の制御は、回転永久磁石の回転速度を制御することによって達成することができる。
非接触式の金属流れインデューサは、一連の回転永久磁石を含むことができる。磁石は、熔融金属溜まりの上に配置することができる断熱された非強磁性のシェルの中に組み込むことができる。回転永久磁石によって形成される磁場は、鋳造において流体流れ状態を生成するために酸化皮膜の下で溶融金属に対して作用する。任意の好適な回転機構を使用して磁気源を回転させることができる。好適な回転機構の例には、電気モータ、流体モータ(例えば油圧または空気圧モータ)、隣接する磁場(例えば磁気源の磁石の回転を誘発させるために別の磁気源を使用する)などが含まれる。他の好適な回転機構を使用することもできる。一部のケースでは、流体モータが使用され、例えば空気などの冷却剤流体を利用してモータを回転させることで、磁気源の冷却と、タービンまたはインペラとの相互作用などによる磁気源の回転の発生の両方を同一の流体が可能にする。永久磁石は、中心の回転軸に対して回転しないようにする、及び中心の回転軸の周りを回転するようにされる場合もあり、または回転可能な中心軸に回転式に固定される場合もある。非制限的な例では、永久磁石は、1分間におおよそ10〜1000回転(RPM)(例えば10RPM、25 RPM、50RPM、100RPM、200RPM、300RPM、400RPM、500RPM、750RPM、1000RPMまたはその間の任意の値など)で回転させることができる。永久磁石は、おおよそ50RPMからおおよそ500RPMの範囲内の速度で回転されることができる。
一部のケースでは、熔融金属溜まりの表面より上に生成される1つまたは複数の変化する磁場の周波数、強度、位置またはそのいずれかの組み合わせを、技師またはカメラによる視覚的な検査に基づいて調節することができる。視覚的な検査には、熔融金属溜まりの表面の乱れ、すなわち乱流の観察が含まれ、熔融金属溜まりの表面に衝突する結晶の有無の観察を含むことができる。
一部のケースでは、隣接する磁気源(例えば隣接する非接触式の熔融流れインデューサ)の間に磁気的に絶縁された材料(例えば磁気遮蔽材)を配置することで、隣接する磁気源を互いから磁気的に遮蔽することができる。
熔融金属溜まりは、円形、対称的または両側方に非対称的な形状であり得る。特定の熔融金属溜まりの上で使用される金属流れインデューサの形状及び数は、熔融金属溜まりの形状及び溶融金属の所望の流れによって決めることができる。
非制限的な例において、永久磁石の集合の第1のセットは、永久磁石の集合の第2のセットと連続して回転することができる。集合の第1及び第2のセットは、単一の筐体または別々の筐体の中に含むことができる。集合の第1及び第2のセットは、互いと位相がずれて(例えば同期しない磁場で)回転することで、線形の流れを、単独の方向に、例えば矩形のインゴット金型の長い側面に沿って誘導し、同一の矩形のインゴット金型の反対側の側面の逆向きの流れを誘導することができる。あるいはこの集合は、互いと同じ位相で(例えば同期した磁場)回転することもできる。この集合は、同一速度でまたは異なる速度で回転することができる。集合は、単一のモータによってまたは別々のモータによって動力を与えることができる。集合は、単一のモータによって動力を与えられ、異なる速度でまたは異なる方向に回転するように調整される場合もある。集合は、熔融金属溜まりより上に均等にまたは不均等に離間される場合がある。
回転軸の周りに均等に離間された位置でまたは不均等に離間された角度を成す位置で磁石を集合に組み込むことができる。回転軸の周りの均等のまたは異なる半径方向の距離のところで磁石を集合に組み込むことができる。
集合の回転軸は、(例えば熔融流れ制御によって)攪拌されるべき溶融金属レベルに対して平行であり得る。集合の回転軸は、凝固等温線に対して平行であり得る。集合の回転軸は、矩形の金型キャビティの概ね矩形の形状に対して平行でない場合もある。その他の配向を使用することもできる。
非接触式の熔融流れインデューサを、インゴットを形成する円筒形を含めた(例えば鋳造または押し出し成形のためにインゴットまたはビレットを形成するのに使用されるような)任意の形状の金型キャビティと共に使用することができる。インゴット金型を形成する円筒形の外周部に沿って一方向に熔融金属の曲線を成す流れを生成するように流れインデューサを配向することができる。インゴット金型を形成する円筒形の概ね円形の形状と異なる弓形の流れパターンを生成するように流れインデューサが配向される場合もある。
非接触式の熔融流れインデューサは、単一の回転軸(金型キャビティの中心線)の周りに互いに隣接するように配向することができ、隣接する単一の回転軸と反対方向の流れを生成するために反対方向に回転することができる。隣接する反対方向の流れは、反対方向の流れの合流点において剪断力を生じさせることができる。このような配向は、大きな直径のインゴットの場合に特に有益であり得る。
複数の流れインデューサを同一直線上にない回転軸の周りに配向し、流体流れの合流点において非円筒形の剪断力を生じさせる反対方向の流体流れを生成する方向に回転することもできる。
隣接する流れインデューサは、平行なまたは平行ではない回転軸を有する場合もある。
一部のケースでは、非接触式の熔融流れインデューサは、流れ誘導器と組み合わせて使用することができる。流れ誘導器は、熔融アルミニウムの中に沈めることができ、特定の様式で流れを誘導するように位置決めされる装置であってよい。例えば溶融金属の表面付近の流れを鋳造物の縁部に向けて誘導する非接触式の熔融流れインデューサを、凝固面付近であるが、そこから離間されて位置決めされた流れ誘導器と組み合わせることで、流れ誘導器は流れを凝固面を下降するように誘導する(例えば、凝固面を下降し始める金属が凝固面のかなりの部分を下降して流れるまで、それが金属溜まりの中心に向かって流れるのを禁止する)。
一部のケースでは、非接触式に誘発された円形の流れが、マクロ偏析した金属間化合物及び/または一部が凝固した結晶(例えば鉄)を熔融金属溜まり全体に極めて均等に分散させることができる。一部のケースでは、鋳造物の長い面に向かってまたはそこから離れるような非接触式に誘発された線形の流れが、マクロ偏析した金属間化合物(例えば鉄)を鋳造製品の中心に沿って分散させることができる。鋳造物製品の中心にそって形成されるように誘導されるマクロ偏析した金属間化合物は、曲げることを必要とするアルミニウムシート製品などの一部の状況において有益であり得る。
一部のケースでは、粒子サイズの(例えば熱間圧延作業において再結晶化を誘発するのに十分な大きさであるが、破損を生じさせるほど大きくはない)金属間化合物の形成を誘発することが望ましい場合もある。例えば一部の鋳造アルミニウムでは、1μm未満の相当直径のサイズを有する金属間化合物は実質的に有益ではなく、およそ60μmの相当直径のサイズを有する金属間化合物は有害であり、場合によって冷間圧延作業の後に圧延されたシート製品の最終的なゲージに破損を生じさせるほどの大きさであり得る。したがっておよそ1〜60μm、5〜60μm、10〜60μm、20〜60μm、30〜60μm、40〜60μmまたは50〜60μmのサイズ(相当直径)を有する金属間化合物が望ましい。非接触式に誘発された金属流れは、金属間化合物を十分に行き渡るように分散させるのを助けることで、このような幾分大きな金属間化合物をより容易に形成することが可能になる。
一部のケースにおいて、熱圧延作業において分解し易い金属間化合物の形成を誘発することが望ましい場合がある。熱圧延作業において分解し易い金属間化合物は、とりわけ例えば熔融金属溜まりの角、ならびに中心及び/または底部などの停滞領域への増強された混合または攪拌作用を伴ってより頻繁に生じる傾向にある。
増強された混合及び攪拌作用を利用して、例えば結晶及び重い粒子を混合することによって、熔融金属溜まり及び結果として生じるインゴットにおける均質性を高めることができる。増強された混合及び攪拌作用はまた、結晶及び重たい粒子を熔融金属溜まりに行き渡るように移動させ、凝固速度を遅くし、合金要素を凝固金属結晶全体にくまなく拡散させることができる。さらに増強された混合及び攪拌作用によって、形成する粒子をより迅速に成熟させ、かつより長い間成熟させる(例えば減速された凝固速度により)ことを可能にすることができる。
本明細書に記載される技術を使用して、熔融金属溜まり全体に流れる感応した流れを誘発することもできる。溶融金属溜まりの形状及び溶融金属の特性により、主要な流れ(例えば、流れインデューサからその金属に対して直接誘発される流れ)は、熔融金属溜まりの深さ全体に到達することはできない。しかしながら主要な流れの適切な配置及び強度によって感応した流れ例えば主要な流れによって誘発される二次的な流れ)を誘発することができ、これは上記に記載されるものなどの熔融金属溜まりの中の停滞領域に到達することができる。
本明細書に記載される技術によるインゴット鋳造物は、均一な結晶粒子サイズ、独自の結晶粒子サイズ、インゴットの外側面に沿った金属間化合物の分散、インゴットの中心における非典型的なマクロ偏析影響、向上した均質性またはそれらの何らかの組み合わせを有して良い。本明細書に記載される技術及びシステムを利用するインゴット鋳造物は、さらなる有益な特性を有する場合もある。結晶粒子サイズがより均一になり、均質性がより向上することによって、溶融金属に加えるべき結晶微細化剤の必要性を低下させる、またはなくすことができる。本明細書に記載される技術は、キャビテーションが生じることなく、かつ酸化物の生成が増大することなく増強された混合作用を生み出すことができる。増強された混合作用は、凝固インゴットの内部の液体と固体の境界がより薄くなる結果となり得る。一例において、アルミニウムインゴットの鋳造作業において、液体と固体の境界がおおよそ4ミリメートルの幅であるならば、非接触式の熔融流れインデューサを使用して溶融金属を攪拌した場合、75%以上(おおよそ1ミリメートル以下の幅まで)まで縮小される可能性がある。
一部のケースでは、本明細書に開示される技術の利用は、結果として生じる鋳造製品の平均結晶粒子サイズを縮小することができ、鋳造製品全体を通して比較的均一な結晶粒子サイズを生じさせることができる。例えば本明細書に開示される技術を利用するアルミニウムインゴット鋳造物は、おおよそ280μm、300μm、320μm、340μm、360μm、380μm、400μm、420μm、440μm、460μm、480μm、または500μm、550μm、600μm、650μmまたは700μm以下の結晶粒子サイズのみを有する場合がある。例えば、本明細書に開示される技術を利用するアルミニウムインゴット鋳造物は、おおよそ280μm、300μm、320μm、340μm、360μm、380μm、400μm、420μm、440μm、460μm、480μm、500μm、550μm、600μm、650μm、または700μm以下の結晶粒子サイズのみを有する場合がある。相対的に均一な結晶粒子サイズは、200、175、150、125、100、90、80、70、60、50、40、30、20以下のあるいはこれより小さい結晶粒子サイズにおいて最大標準偏差を含む場合がある。例えば本明細書に開示される技術を利用する製品鋳造物は、45以下の結晶粒子において最大標準偏差を有する場合がある。
一部のケースでは、本明細書に開示される技術の利用は、結果として生じる鋳造製品においてデンドライトアームスペーシング(例えば結晶化した金属におけるデンドライトの隣接する樹枝の間の距離)を縮小することができ、鋳造製品全体を通して相対的に均一なデンドライトアームスペーシングを生じさせることができる。例えば非接触式の熔融流れインデューサを使用するアルミニウムインゴット鋳造物は、インゴット全体にわたって、およそ10μm、15μm、20μm、25μm、30μm、35μm、40μm、45μmまたは50μmの平均デンドライトアームスペーシングを有することができる。相対的に均一なデンドライトアームスペーシングは、16、15、14、13、12、11、10、9、8.5、8、7.5、7、6.5、6、5.5、5 以下の、あるいはこれより小さいデンドライトアームスペーシングの最大標準偏差を含むことができる。例えば鋳造製品は、28μm、39μm、29μm、20μm及び19μmの平均デンドライトアームスペーシング(例えば共通の断面において鋳造インゴットの厚さにわたって特定の場所で測定された)は、おおよそ7.2のデンドライトアームスペーシングの最大標準偏差を有することができる。例えば、本明細書に開示される技術を利用する製品鋳造物は、7.5以下のデンドライトアームスペーシングの最大標準偏差を有することができる。
一部のケースでは、本明細書に記載される技術によって、マクロ偏析(例えば金属間化合物、または金属間化合物が集まる場所)のより精密な制御が可能になり得る。金属間化合物の制御を向上させることによって、最適な結晶粒子構造の形成を通常妨げることになり得る合金要素のより高い含有量またはより高いリサイクル含有量を有する熔融材料によって開始したとしても、鋳造物製品中に生成されるべき最適な結晶粒子構造が可能になる。例えばリサイクルアルミニウムは一般に、新しい、すなわち最良のアルミニウムよりも高い鉄の含有量を有する場合がある。鉄の含有量を希釈するのに時間を消費しかつコスト集中的な追加の処理が行われない限り、鋳造物中でより多くのリサイクルアルミニウムを使用するほど一般に鉄の含有量がより高くなる。鉄の含有量が高くなるにつれて、望ましい製品(例えば全体を通して小さい結晶サイズを有し、かつ望ましくない金属間化合物構造体のない)を製造するのが難しくなる可能性がある。しかしながら本明細書に記載される技術を使用するなどして金属間化合物の制御が向上されることによって、たとえ高い鉄の含有量を有する溶融金属、例えば100%のリサイクルアルミニウムを使用したとしても望ましい製品の鋳造作業が可能にすることができる。環境及び他のビジネス要件のために100%のリサイクル金属の利用が望ましいことは切実である。
一部のケースでは、非接触式の流れインデューサは、放射熱反射器及び/または低熱伝導材など放射及び伝導熱の移動から磁石を遮蔽する要素を有する磁気源を含むことができる。磁気源は、伝導熱の移動を阻止するなどのために、熱伝導性が低いライニング(例えば耐熱性ライニングまたは多泡凝集体)を含むことができる。磁気源は、例えば研磨金属シェル(例えば放射熱を反射するために)などの金属シェルを含むことができる。磁気源は、さらに冷却機構を含むことができる。所望であれば、熱を消散させるためにヒートシンクを磁気源に対応付けることもできる。一部のケースでは、冷却剤流体(例えば水または空気)を磁気源の周りにまたはその中を通るようにすることで磁気源を冷却する場合もある。一部のケースでは、遮蔽及び/または冷却機構を使用して磁石の温度を下げたまま維持することで磁石が消磁されないようにする場合もある。一部のケースでは磁石によって生成される磁場によってマイナスの影響を受ける可能性がある設備及び/またはセンサから磁場を遮蔽する及び/またはその向きを変えるために、磁石がミュー合金(MuMetals)などの遮蔽性及び/または多孔性金属を含む場合もある。
中心の心棒に沿って互い隣接して配置された永久磁石を、ずれた極を有するように配向することができる。例えば連続した磁石のN極は、隣接する磁石からおおよそ60°ずらすことができる。他のオフセット角を使用することもできる。互い違いの極によって、溶融金属の磁性移動による溶融金属内の共振を制限することができる。あるいは隣接する磁石の極はずらされない。非永久磁石が使用されるケースでは、同様の結果を達成するために、生成される磁場を互い違いにする場合もある。
1つまたは複数の磁気源が変化する磁場を形成する際、それは、磁気源の中心の軸(例えば回転永久磁石の磁気源のための回転軸)に概ね垂直な方向で磁気源の下で任意の溶融金属の中を流れる流体を誘発することができる。磁気源の中心軸(例えば回転軸)は、溶融金属の表面と概ね平行であり得る。
開示される概念は、一体式の鋳造作業または多層鋳造作業(例えばクラッドインゴットの同時鋳造作業)において使用することができ、この場合回転磁石を利用して、異なる態様の溶融金属の間にある境界から離れるようにまたはこの境界に向かうように溶融金属の流体流れを制御することができる。開示される概念は、いかなる形状の金型とも使用することができ、これに限定するものではないがこれには矩形、円形及び複雑な形状(例えば押し出し成形または鍛造作業のために成形されたインゴット)が含まれる。
一部のケースでは、1つまたは複数の磁気源を、1つまたは複数の磁気源を金型に対して上げ下げするのに使用することができる高さ調節機構に結合することができる。鋳造工程において、1つまたは複数の磁気源と溶融金属の上面の間に均一な距離を維持することが望ましい。高さ調節機構は、容器の上面が上下した場合、1つまたは複数の磁気源の高さを調節することができる。高さ調節機構は、1つまたは複数の磁気源と上面の間の距離を(例えばその差が変化した場合など)調節するのに適したいずれの機構でも良い。高さ調節機構は、上面の高さの変化を検知することができるセンサを含んで良い。高さ調節機構は、例えば上面の設定値から参照される金属レベルの変化などの金属レベルを検知することができる。1つまたは複数の磁気源は、ワイヤ、鎖または他の好適な器具によってつり下げることができる。1つまたは複数の磁気源は、金型より上の及び/または金型自体に結合されたトラフに結合することができる。
一部のケースでは、本明細書に開示される1つまたは複数の磁気源は、例えば標準化されていない温度が鋳造を開始するのをより困難にする可能性のある初期段階において溶融金属の温度を標準化するのを助けることができる。
一部のケースでは、本明細書に開示される1つまたは複数の磁気源の利用は、金型の壁の間のいずれの角に対しても熔融金属を分散させるのを助けることができる。このような分散は、これらの角におけるメニスカスの影響(例えば小さな0.5から6ミリメートルのギャップ)をなくすのに役立つ場合がある。このような分散は、金型の壁に向かう溶融金属の流体流れを生成することによって初期段階で達成することができる。
一部のケースでは、1つまたは複数の磁気源は、金型の壁の内部またはその周りに位置決めされる、あるいは溶融金属に対して任意の他の好適な場所に位置決めすることができる。非制限的な1つの例において、1つまたは複数の磁気源は、メニスカスに隣接して位置決めされる。別の非制限的な例では、1つまたは複数の磁気源は、溶融金属の上面の中心のほぼ上に位置決めされる。
種々の非接触式の流れインデューサを様々な時点で使用することができる。変化する磁場を生成するタイミングを調節することで、鋳造工程における所定の時間内の様々な時点で所望の結果を提供することができる。例えば鋳造工程の開始時には磁場は全く生成されず、鋳造工程の最初部分において強力な変化する磁場が第1の方向に生成され、鋳造工程の第2の部分では微弱な変化する磁場が反対方向に生成される場合がある。タイミングの他の変形形態を使用することもできる。
さらにメニスカスにおいて1つまたは複数の磁気源を利用することで結晶粒子構造を改変することができる。結晶粒子構造は、強制対流によってこのように改変させることができる。結晶粒子構造は、固体/液体境界における溶融金属の速度を刺激することによって(例えば高温の金属を上面から凝固境界の下方に押しやることによって)改変することができる。このような効果は、本明細書に記載されるように流れ誘導器の利用を通して向上させることができる。
本開示の特定の他の態様及び特徴は、鋳造作業(例えばインゴット、ビレットまたはスラブの鋳造作業)などにおいて、溶融金属の表面上の熔融金属酸化物の移動を制御するための交番磁場の利用に関係している。本明細書に記載されるように、回転永久磁石または電磁石を利用して交番磁場を導入することができる。この交番磁場を使用して、鋳造作業の開始時はメニスカスに向かって、定常状態の鋳造作業においては中心に向かって、及び鋳造作業の終わりにはメニスカスに向かってなど所望の方向に金属酸化物を押し進める、またはそうでなければ金属酸化物の移動を誘導し、これにより鋳造金属インゴットの中間部分における金属酸化物のロールオーバを最小限にし、代わりにいかなる酸化物の形成も鋳造金属の先端に集中させることができる。非鋳造工程、例えば溶融金属の濾過及び脱気作業などにおいてメニスカスを変形させ金属酸化物を特定の方向に向けるのに交番磁場をさらに利用することもできる。溶融金属の上面に形成される渦電流が、溶融金属の壁が交わるいずれの角にも溶融金属が到達するのを助けることによって、メニスカスの影響をさらに阻止することができる。
溶融金属の処理、移動及び鋳造作業において、溶融金属の表面に金属酸化物の層が形成される場合がある。金属酸化物は、それがフィルタを詰まらせ鋳造製品に欠陥を生じさせる可能性があるため一般的に望ましくない。金属酸化物の移動を制御するために非接触式の磁気源を利用することは、金属酸化物の蓄積及び移動の制御を高めることを可能にする。所望の場所(例えば、金属酸化物が詰まる可能性があるフィルタから離れた場所、多様なフィルタを有する金属酸化物の除去経路に向かう場所及び/または技師が金属酸化物を安全に除去するための場所)に向けて金属酸化物を誘導することができる。非接触式の磁気源を使用して、溶融金属の上面にまたはその付近に渦電流(例えば金属流れ)を形成する交番磁場を生成することができ、これを利用して、溶融金属の上面によって支持される金属酸化物を所望の方向に導くことができる。好適な磁気源の例には、流れ制御デバイスを参照して本明細書に記載されるものが含まれる。
磁気源は、任意の好適な回転機構を利用して回転させることができる。一部のケースでは永久磁石は、毎分およそ60〜3000回転で回転させることができる。
本明細書に記載されるように、中心の心棒に沿って互いに隣接して配置された永久磁石を、ずれた極を有するように配向することができる。互い違いになった極によって、溶融金属の磁性移動に起因する溶融金属における共振を制限することができる。溶融金属の移動による酸化物の形成も、互い違いの極の利用を通して同様に制限することができる。
1つまたは複数の磁気源が交番磁場を形成する際、それらは、磁気源の中心軸(例えば回転永久磁石の磁気源のための回転軸)に対して概ね垂直な方向に磁気源の下の任意の溶融金属中に渦電流(例えば金属流れ)を誘発することができる。磁気源の中心軸(例えば回転軸)は、溶融金属の表面と概ね平行であり得る。
鋳造工程において、ディスペンサによって溶融金属を金型の中に投入することができる。スキマーを任意選択で使用して、ディスペンサを直接囲んでいる領域におけるいずれの金属酸化物も捕らえることができる。ディスペンサと金型の壁の間に1つまたは複数の磁気源を位置決めすることで、金属酸化物の移動を溶融金属の表面に沿って制御及び/または誘導するのに十分な渦電流を溶融金属の表面に生成することができる。各々の磁気源は、ディスペンサから磁気源の反対側に金型の壁に垂直な方向に交番磁場(例えば永久磁石の回転からの)を生成することができる。複数の磁気源を利用することによって、金属酸化物の移動を様々なやり方でかつ複数の方向に制御することが可能になり、上面の中心(例えばディスペンサ付近)に金属酸化物を集める、及びこれにより上面のメニスカス(例えば上面が金型の壁とぶつかる場所に隣接して)にそれが接近するのを阻止することが含まれる。金属酸化物の移動はまた、金属酸化物をディスペンサから離れるようにし、上面のメニスカスに向かって押し進めるように制御することもできる。
一部のケースでは、鋳造工程は、初期段階、定常状態段階及び最終段階を含むことができる。初期段階において、まず溶融金属が金型に投入され、鋳造金属の最初の数インチ(例えば5から10インチ)が形成される。鋳造金属のこの部分は鋳造金属の底部またはバットと呼ばれることもあり、これは除去されスクラップにされて良い。初期段階の後、鋳造工程は定常状態段階に到達し、ここで鋳造金属の中間部分が形成される。本明細書で使用される際、用語「定常状態段階」は、鋳造速度のいかなる加速にも関わらず、あるいは鋳造速度が加速されなくても、鋳造金属の中間部分が形成される鋳造工程のいずれの稼働段階も指すことができる。定常状態段階の後、最終段階が始まり、ここでは鋳造金属の頂部が形成され鋳造工程が完了する。鋳造金属のバットと同様に、鋳造金属の頂部(またはインゴットのヘッド)も除去されスクラップにされて良い。
一部のケースでは、金属酸化物の移動が制御され得ることで、金属酸化物は、初期段階において及び任意選択で最終段階において上面のメニスカスに向かって誘導される。しかしながら定常状態段階においては、金属酸化物を上面のメニスカスから離れるように誘導することができる。結果として鋳造金属中に形成された金属酸化物は、金属酸化物の底部及び/または頂部に集中することになり、その両方とも除去されスクラップにされ得るため、鋳造金属インゴットの中間部分は最小限の金属酸化物の蓄積を有することになる。金属酸化物が初期段階においてメニスカスに向かって誘導されることで、定常状態段階では上面により多くの空間を残すことができる。金属酸化物が最終段階においてメニスカスに向かって誘導されることで、上面に集められた金属酸化物を広げることができる(例えばその結果金属酸化物は、できるだけ短い鋳造金属の断片に取り込まれることになる)。
一部のケースでは、溶融金属が金型に進入しておおよそ1分以内に交番磁場が開始される。交番磁場は、最初の段階において、金属レベルの頂点が近づくまで継続することができ、この頂点において、交番磁場は、方向を反対にすることで金属酸化物をメニスカスから離し溶融金属の上面の中心に向かうように誘導することができる。
開示される概念は、一体式の鋳造作業または多層鋳造作業(例えばクラッドインゴットの同時鋳造作用)において使用することができ、この場合回転磁石を利用して、異なる態様の溶融金属の間の境界から離れるように酸化物を誘導することができる。開示される概念は、いかなる形状の金型とも使用することができ、これに限定するものではないがこれには矩形、円形及び複雑な形状(例えば押し出し成形または鍛造作業のために成形されたインゴット)が含まれる。
一部のケースでは、1つまたは複数の磁気源は、溶融金属の上面より上で、かつディスペンサと、鋳造金属の圧延側面を形成する(例えばこれらの側面は、圧延作業において作業ロールによって接触される)鋳造金属の金型の壁の間に限って位置決めすることができる。他のケースでは、1つまたは複数の磁気源は、溶融金属の上面より上で、かつディスペンサと金型の全ての壁の間に位置決めされる。
一部のケースでは、1つまたは複数の磁気源は、金型の壁の内部または壁を囲むように位置決めされる、あるいは溶融金属に対して任意の他の好適な場所に位置決めされる場合もある。一部のケースでは、1つまたは複数の磁気源は、メニスカスに隣接して位置決めされる。他のケースでは、1つまたは複数の磁気源は、溶融金属の上面の中心のほぼ上に位置決めされる。
一部のケースでは、1つまたは複数の磁気源は、メニスカスに隣接して交番磁場を生成することで、例えば溶融金属の上面の残りの部分の高さに対してメニスカスの高さを増大するまたは縮小することによってメニスカスを変形させることができる。メニスカスの高さを増大させることは、ロールオーバに対する物理的なバリアとして機能することによって金属酸化物のロールオーバを阻止するのを助けることができ、定常状態段階において有益であり得る。メニスカスの高さを縮小することは、金属酸化物がより容易にロールオーバするのを可能にするのを助けることができ、これは初期段階及び/または最終段階において使用することができる。
一部のケースでは、非接触式の磁気源は、本明細書に記載されるように流れインデューサ及び金属酸化物制御装置として同時に及び/または選択式に作用することができる。一部のケースでは流れインデューサを溶融金属により近づけて位置決めすることで、より深い金属流れを誘発することができ、より浅い金属流れ(例えば渦電流)を誘発するには金属酸化物制御装置を溶融金属からより遠い距離のところに位置決めされる。
これらの説明的な例は、本明細書で考察される包括的な主題を読み手に提示するために提供されており、開示される概念の範囲を制限することは意図されていない。以下の項目は、同様の数字が同様の要素を示す図面を参照して様々なさらなる特徴及び例を記載しており、指示のために記載を利用して例示となる実施形態を記載しているが、同様の例示の実施形態は、本開示を制限するのに利用すべきではない。本明細書の例示に含まれる要素は、縮尺通りに描かれるとは限らない。
図1は、本開示の特定の態様による流れインデューサのない金属鋳造システム100の部分的な切欠き図である。タンディッシュなどの金属源102が、供給管104を下降するように溶融金属を供給することができる。供給管104の周りでスキマー108を使用することで溶融金属を分散させるのを助け、熔融金属溜まり110の上面における金属酸化物の生成を抑えることができる。油圧シリンダ122によって底部ブロック120を持ち上げて金型キャビティ112の壁と合致させても良い。溶融金属が金型の内部で凝固し始めると、底部ブロック120を徐々に下方に下げることができる。鋳造金属116は、凝固した側面118を含むことができ、その一方で鋳造物に追加される溶融金属を使用して鋳造金属116を継続的に伸張することができる。一部のケースでは、金型キャビティ112の壁が中空の空間を画定し、水などの冷却剤114を収容する場合もある。冷却剤114は、中空の空間から噴流として出て行き、鋳造金属116の側面118を下降して流れることで鋳造金属116を凝固させるのを助けることができる。鋳造されるインゴットは、凝固金属領域128、転移金属領域126及び溶融金属領域124を含むことができる。
流れインデューサが使用されない場合、ディスペンサ106を出て行く溶融金属は、流れライン134によって全体的に示される特定のパターンで流れる。溶融金属は、表面に戻るまではディスペンサ106のおおよそ20ミリメートル下のみを流れる可能性がある。溶融金属の流れライン134は、熔融金属溜まり110の表面付近に概ね留まり、溶融金属領域124の中央及び下方部分には到達しない。それ故、溶融金属領域124の中央及び下方部分にある溶融金属、とりわけ転移金属領域126に隣接する溶融金属領域124の範囲にある溶融金属は十分に混合されない。
上記に記載したように、溶融金属の凝固において形成される結晶の優先的な沈殿に起因して溶融金属領域124の中央部分に結晶の停滞領域130が生じる。停滞領域130におけるこのような結晶の蓄積は、インゴット形成において問題を生じさせる可能性がある。停滞領域130は、固体のおおよそ15%からおおよそ20%の割合に達する可能性があるが、その範囲外の他の値もあり得る。流れインデューサを使用しない場合、溶融金属は停滞領域130内に流れないため(例えば流れライン134を参照)、停滞領域130中で形成し得る結晶が蓄積し、溶融金属領域124全体にわたるように混合されない。
さらに凝固境界において形成する結晶から合金要素がはねられるため、それらが低い位置にある停滞領域132中に蓄積する可能がある。流れインデューサを使用しない場合、溶融金属は低い位置にある停滞領域132内に十分に流れないため(例えば流れライン134を参照)、低い位置にある停滞領域内の結晶及びより重い粒子は通常、溶融金属領域124全体にわたるように十分に混合されなくなる。
さらに上方の停滞領域130及び低い位置にある停滞領域132からの結晶が、溶融金属溜まりの底部に向かって落下しその付近に集まり、転移金属領域126の底部に固体金属の中央の隆起136を形成する可能性がある。このような中央の隆起136は、鋳造金属における望ましくない特性(例えば合金要素、金属間化合物及び/または望ましくない程大きな結晶粒子構造の望ましくない集中)となり得る。流れインデューサを使用しない場合、溶融金属は、溶融金属溜まりの底部付近に蓄積したこのような結晶及び粒子の周りを移動しこれらを混合するほど十分に低い位置まで流れることはない(例えば流れライン134を参照)。
図2は、本開示の特定の態様による流れインデューサ240を横方向に配向して使用する金属鋳造システム200の上面図である。流れインデューサ240は、回転永久磁石を利用する非接触式の熔融流れインデューサである。他の非接触式の熔融流れインデューサ、例えば電磁流れインデューサが使用される場合もある。
金型キャビティ212は、長い壁218と、短い壁234の1つのセットの範囲内に溶融金属210を収容するように構成されている。金型キャビティ212は、矩形の形状であるように示されるが、他の形状の金型キャビティも使用することができる。ディスペンサ206を介して溶融金属210が金型キャビティ212内に投入される。任意選択のスキマー208を使用して、溶融金属がディスペンサ206を出て金型キャビティ212内に入る際に形成され得るいずれの金属酸化物も収集することができる。
各々の流れインデューサ240は、1つまたは複数の磁気源を含むことができる。流れインデューサ240は、溶融金属210の表面202に隣接して、かつこれより上に位置決めすることができる。4つの流れインデューサ240が例示されているが、任意の好適な数の流れインデューサ240が使用されて良い。上記に記載されるように、各々の流れインデューサ240は、つり下げによるものを含めた任意の好適な方法で表面202より上に位置決めすることができる。流れインデューサ240内の磁気源は、変化する磁場を生成するために回転軸204の周りで回転可能な1つまたは複数の永久磁石を含むことができる。永久磁石の代わりにまたはそれに加えて電磁石を使用して変化する磁場を生成しても良い。
流れインデューサ240は、金型の中心線236に平行なそれぞれの回転軸204を有して金型の中心線236の対向する側に位置決めすることができる。金型の中心線236の一方の側(例えば図2に見られる左側)に配置された流れインデューサ240は、第1の方向246に回転して金型の中心線236に向かう金属流れ242を誘発することができる。金型の中心線236の反対側(例えば図2に見られる右側)に配置された流れインデューサ240は、第2の方向248に回転して金型の中心線236に向かう金属流れ242を誘発することができる。本明細書に記載されるように、金型の中心線236の対向する側にある金属流れ242同士の相互作用が溶融金属210内の混合作用を高めることができる。
流れインデューサ240を他の方向に回転させて他の方向の金属流れ242を誘発することもできる。流れインデューサ240は、金型の中心線236に対して平行なまたは互いに対して平行な回転軸204を有する以外に様々な配向で配置することができる。
図3は、本開示の特定の態様による線A-Aで切り取った図2の金属鋳造システ200の断面図である。溶融金属は、金属源302から供給管304を下ってディスペンサ106から流れ出る。金型キャビティ212内の金属は、凝固金属領域328、転移金属領域326及び溶融金属領域324を含むことができる。
熔融金属溜まり306の表面202より上に2つの流れインデューサ240が見られる。一方の流れインデューサ240は第1の方向246に回転するのに対して、他方の流れインデューサは第2の方向248に回転する。流れインデューサ240の回転は、熔融金属溜まり306の溶融金属342中に熔融流れ242を誘発する。流れインデューサ240によって誘発された熔融流れ242は、熔融金属溜まり306全体にわたって感応した流れ334を誘発する。熔融金属溜まり306全体にわたる感応した流れ334は混合作用を高めることができ、停滞領域の形成を妨げることができる。さらに熱の均一性により、流れインデューサ240が使用されない場合と比べて転移金属領域326がより小さくなる、またはより薄くなり得る。流れインデューサ240が溶融金属210を十分に攪拌することで転移金属領域326の幅を75%またはそれ以上に縮小することができる。例えば転移金属領域326の幅が通常はおおよそ4ミリメートルである、あるいは任意の他の好適な幅である場合、本明細書に記載される流れインデューサを使用することで、その幅をおおよそ4ミリメートル未満まで、例えばこれに限定するものではないが3ミリメートル未満または1ミリメートル未満まで縮小することができる。
図4は、本開示の特定の態様による流れインデューサ440を半径方向に配向して使用する金属鋳造システム400の上面図である。流れインデューサ440は、回転永久磁石を利用する非接触式の熔融流れインデューサである。他の非接触式の熔融流れインデューサ、例えば電磁流れインデューサが使用される場合もある。
金型キャビティ412は、長い壁418と、短い壁434の1つのセットの範囲内に溶融金属410を収容するように構成されている。金型キャビティ412は、矩形の形状であるように示されるが、他の形状の金型キャビティも使用することができる。供給管406を介して溶融金属410が金型キャビティ412内に投入される。任意選択のスキマー408を使用して、溶融金属が供給管406を出て金型キャビティ412内に入る際に形成され得るいずれの金属酸化物も収集することができる。
各々の流れインデューサ440は、1つまたは複数の磁気源を含むことができる。流れインデューサ440は、溶融金属410の表面402に隣接して及びこれより上に位置決めすることができる。6つの流れインデューサ440が例示されているが、任意の好適な数の流れインデューサ440が使用されて良い。上記に記載されるように、各々の流れインデューサ440は、つり下げによるものを含めた任意の好適な方法で上面402より上に位置決めすることができる。流れインデューサ440内の磁気源は、変化する磁場を生成するために回転軸404の周りで回転可能な1つまたは複数の永久磁石を含むことができる。永久磁石の代わりにまたはそれに加えて電磁石を使用して変化する磁場を生成しても良い。
流れインデューサ440は、供給管406を囲むように位置決めされ、概ね円形の方向に金属流れ442を誘発するように配向することができる。図4に見られるように、方向446の流れインデューサ440の回転によって概ね時計方向の金属流れ442を誘発する。流れインデューサ440を方向446と反対の方向に回転させることで概ね反時計方向の金属流れを誘発することができる。本明細書に記載されるように、回転式の金属流れ442が溶融金属410内の混合作用を高めることができる。流れインデューサ440は、示されるもの以外の様々な配向で配置することができる。
一部のケースでは、十分に円形のまたは回転式の流れが誘発されることで渦を形成することもできる。
図5は、本開示の特定の態様による流れインデューサ540を長手方向に配向して使用する金属鋳造システム500の上面図である。流れインデューサ540は、回転永久磁石を利用する非接触式の熔融流れインデューサである。他の非接触式の熔融流れインデューサ、例えば電磁流れインデューサが使用される場合もある。流れインデューサ540は、第1の集合550と、第2の集合552の中に収容されて示されている。
金型キャビティ512は、長い壁518と、短い壁534の1つのセットの範囲内に溶融金属510を収容するように構成されている。金型キャビティ512は、矩形の形状であるように示されるが、他の形状の金型キャビティも使用することができる。供給管506を介して溶融金属510が金型キャビティ512内に投入される。任意選択のスキマー508を使用して、溶融金属が供給管506を出て金型キャビティ512に入る際に形成され得るいずれの金属酸化物も収集することができる。
各々の流れインデューサ540は、1つまたは複数の磁気源を含むことができる。流れインデューサ540は、溶融金属510の上面502に隣接して、かつこれより上に位置決めすることができる。16個の流れインデューサ540が2つの集合550、552にまたがって示されているが、任意の好適な数の流れインデューサ540及び集合550、552が使用されて良い。上記に記載されるように、各々の流れインデューサ540は、つり下げによるものを含めた任意の好適な方法で上面502より上に位置決めすることができる。流れインデューサ540内の磁気源は、変化する磁場を生成するために回転軸の周りで回転可能な1つまたは複数の永久磁石を含むことができる。永久磁石の代わりにまたはそれに加えて電磁石を使用して変化する磁場を生成しても良い。
各々の集合550、552は、金型キャビティ512の上に横向きに、すなわち長い壁518に対して概ね平行に配向することができ、長い壁518と供給管506の間に位置決めすることができる。流れインデューサ540は、概ね円形の方向に金属流れ542を誘発することができる。図5に見られるように、方向546の流れインデューサ540の回転によって、概ね時計方向の金属流れ542を誘発する。流れインデューサ540を方向546と反対の方向に回転させることで概ね反時計方向の金属流れを誘発することができる。本明細書に記載されるように、回転式の金属流れ542が溶融金属510中での混合作用を高めることができる。流れインデューサ540及び集合550、552は、示されるもの以外の様々な配向で配置することができる。
各々の流れインデューサ540は、隣接する流れインデューサ540から位相をずらして(例えば、永久磁石の磁極が90°、60°、180°またはそれ以外の大きさだけ隣接する永久磁石からずらされて回転する)作動させることができる。互いに位相をずらして作動する隣接する流れインデューサ540は、溶融金属510内に形成される波の高調波周波数及び振幅を制御することができる。
図6は、本開示の特定の態様による図2及び図3の流れインデューサ240のクローズアップ断面立面図である。流れインデューサ240を方向246に回転させて熔融金属溜まり306の溶融金属内に熔融流れ242を誘発することができる。この熔融流れ242は、本明細書に記載されるように熔融金属溜まり306の内部のより深くに溶融金属の感応した流れ334を生成することができる。
示されるように、流れインデューサ240は外側シェル602を含むことができる。外側シェル602は、研磨金属シェルまたは任意の他の好適な放射熱反射器などの放射熱反射器であってよい。流れインデューサ240はさらに、伝導熱抑制材604を含むことができる。伝導熱抑制材604は、任意の好適な熱伝導性の低い材料であってよく、例えば耐火材または多泡凝集体または任意の他の好適な熱伝導性の低い材料であってよい。
流れインデューサ240はさらに、永久磁石608と伝導熱抑制材604を隔てる中間シェル606を含むことができる。1つまたは複数の永久磁石608を回転軸614の周りに位置決めすることができる。
一部のケースでは、永久磁石608が、回転軸614に対して回転しない場合もある。軸受612の利用を通して、回転軸614に対して回転しない内側シェル610の周りに永久磁石608を位置決めすることができる。
他の種類及び配置の磁気源を使用することもできる。
図7は、本開示の特定の態様による円形の金型キャビティ712の中で流れインデューサ740を半径方向に配向して使用する金属鋳造システム700の上面図である。流れインデューサ740は、回転永久磁石を利用する非接触式の熔融流れインデューサである。電磁流れインデューサなどの他の非接触式の熔融流れインデューサを使用することもできる。
円形の金型キャビティ712は、単一の円形の壁714の中に溶融金属710を収容するように構成されている。金型キャビティ712は円形として示されているが、任意の数の壁を有する任意の他の形状の金型キャビティを使用することもできる。供給管706を介して溶融金属710が金型キャビティ712内に投入される。金属鋳造システム700は任意選択のスキマーなしで示されている。
各々の流れインデューサ740は、1つまたは複数の永久磁石を含むことができる。
流れインデューサ740は、溶融金属710の上面702に隣接して、かつそれより上に位置決めすることができる。6つの流れインデューサ740が示されているが、任意の好適な数の流れインデューサ740が使用されて良い。上記に記載されるように、各々の流れインデューサ740は、つり下げによるものを含めた任意の好適な方法で上面702より上に位置決めすることができる。流れインデューサ740内の磁気源は、変化する磁場を生成するために回転軸704の周りで回転可能な1つまたは複数の永久磁石を含むことができる。永久磁石の代わりにまたはそれに加えて電磁石を使用して変化する磁場を生成しても良い。
流れインデューサ740は、供給管706の周りに位置決めされ、概ね円形の方向に金属流れ742を誘発するように配向することができる。流れインデューサ740の回転軸704は、金型キャビティ712の中心から伸びる半径上に(例えばそれと同一線上に)位置決めすることができる。図7に見られるように、方向746における流れインデューサ740の回転によって概ね半時計方向に金属流れ742を誘発する。流れインデューサ740が方向746と反対の方向に回転されることで概ね半時計方向に金属流れ742を誘発することができる。本明細書に記載されるように、回転式の金属流れ742は、溶融金属710中の混合作用を高めることができる。流れインデューサ740は、示されるもの以外の様々な配向に配置することができる。
図8は、本開示の特定の態様による永久磁石を含む流れインデューサ800の概略図である。流れインデューサ800は、シェル802と永久磁石804とを含む。永久磁石804は、回転軸806に回転可能に固定される。回転軸806は、モータによって、または任意の他の好適な方法で駆動させることができる。
一部のケースではインペラ808が回転軸806に回転可能に固定される場合もある。冷却剤が方向810で流れインデューサ800中へと押しやられ、この冷却剤がインペラ808の上を通過することで回転軸806を回転させ、これにより永久磁石804を回転させることができる。さらに冷却剤は、流れインデューサ800を下降し続け、永久磁石804の上またはその付近を通過しそれらを冷却する。好適な冷却剤の例には、空気あるいは他の気体または流体が含まれる。
図8に見られるように、隣接する永久磁石804は回転式にずらされた(例えば互い違いに)N極を有する。例えば連続する磁石のN極は、隣接する磁石からおおよそ60°ずらされる場合がある。他のオフセット角を使用することもできる。互い違いになった極によって、溶融金属の磁性運動に起因する溶融金属における共振を制限することができる。他のケースでは、隣接する磁石の極がずらされない場合もある。
図9は、本開示の特定の態様による金型キャビティ912の角においてコーナー流れインデューサ960を使用する金属鋳造システム900の上面図である。コーナー流れインデューサ960は、回転永久磁石を利用する非接触式の熔融流れインデューサである。電磁流れインデューサなどの他の非接触式の熔融流れインデューサを使用することもできる。
溶融金属912は、長い壁918と、短い壁934の1つのセットの範囲内に溶融金属910を収容するように構成されている。壁が隣接する壁と交わる場所に角が存在する。金型キャビティ912は、矩形の形状であり90°の角を有するように示されるが、任意の角度を成す幅を有する任意の数の角を有する他の形状の金型キャビティを使用することもできる。供給管906を介して溶融金属910が金型キャビティ912内に投入される。任意選択のスキマー908を使用して、溶融金属が供給管906を出て金型キャビティ912に入る際に形成され得るいずれの金属酸化物も収集することができる。
コーナー流れインデューサ960は、変化する磁場を生成するために1つまたは複数の磁気源を含むことができる。コーナー流れインデューサ960は、シャフト964によってモータ962に結合された回転プレート966を含むことができる。任意選択で回転プレートは、他の機構によって回転される場合もある。シャフトは、支持体970によって支持することができる。支持体970は、金型キャビティ912の壁に設置される、またはそうでなければ金型キャビティ912に隣接して位置決めすることができる。回転プレート966は、回転プレート966の回転軸974から半径方向に離間されて位置決めされた1つまたは複数の永久磁石968を含むことができる。回転プレート966の回転軸974が溶融金属910の表面に向けてわずかに角度を付けられることで、回転プレート966の回転(例えば方向972での)が、金型キャビティ912の角付近で溶融金属910の表面に向かって及び表面から離れるように1つまたは複数の永久磁石968を連続して移動させることで、金型キャビティ912の角に変化する磁場を生成する。他のケースでは、コーナー流れインデューサ960は、金型キャビティ912の角に変化する磁場を生成するための電磁気源を含む場合もある。
方向972での回転プレート966の回転によって、角を通るように溶融金属910中に熔融流れ942(例えば、概ね時計回りの角を通る流れ)を誘発することができる。例えば、図9に描かれる回転プレート966の回転は、供給管906からコーナー流れインデューサ960を見たときにわかるように、各々のコーナー流れインデューサ960の左側から角を通過し、各々のコーナー流れインデューサ960の右側を通って出て行く溶融流れ942を誘発することができる。反対方向の回転は、熔融流れを反対方向に誘発することができる。
図10は、本開示の特定の態様による、図9のコーナー流れインデューサ960を描く不等角投影図である。コーナー流れインデューサ960は、金型キャビティ912の壁に固定された支持体970を含む。モータ962が、方向972に回転プレート966を回転させるシャフト964を駆動する。任意選択で回転プレートが他の機構によって回転される場合もある。永久磁石968が回転プレート966に設置されて回転プレート966と共に回転する。回転プレート966は、溶融金属910の表面に対して角度が付けられた回転軸974の周りを回転する。代替のケースでは、回転軸974は角度が付けられず、むしろ溶融金属910の表面と平行である。
回転プレート966が回転する際、永久磁石968の他方が溶融金属910の表面から離れるように移動し始めるのにつれて、永久磁石968の一方は溶融金属910の表面に近づくように移動し始める。永久磁石968の最初のものが、溶融金属910の表面付近のその最も近い地点へと回転される際、永久磁石968の他方は、溶融金属910の表面からその最も離れた地点にある。回転が継続することで、永久磁石968の最初のものが溶融金属910の表面から離れるように回転されるのにつれて、永久磁石968の他方を溶融金属910の表面へと動かす。
溶融金属910の表面からの永久磁石968の変動する距離が変化する磁場を生成し、これにより角を通過する溶融金属910の熔融流れ942が誘発される。例えば図10に描かれる回転プレート966の回転は、角の左側から、角を通過し、角の右側から出て行く熔融流れ942を誘発する。反対方向の回転は、反対方向の熔融流れを誘発することができる。
図11は、本開示の特定の態様による流れ誘導器1120と共に使用される流れインデューサ1100のクローズアップされた断面立面図である。流れインデューサ1100は、図2の流れインデューサ240と同様であり得る、あるいは任意の他の好適な流れインデューサ(例えば他の種類及び配置の磁気源を含む)である場合もある。流れインデューサ1100は方向1116に回転されて、熔融金属溜だまり1118の溶融金属中に熔融流れ1122を誘発する。熔融流れ1122は、流れ誘導器1120の頂部の上を通過し、凝固境界1124を下降し続けることができる。
流れ誘導器1120は、溶融金属1118中に沈めるのに適したいずれかの材料で作成することができる。流れ誘導器1120は、翼状またはそうでなければ凝固境界1124を下降する流れを誘発するように(例えば凝固境界1124付近の低い位置にある停滞領域内の流れを増大させるため、及び/または金属結晶の成熟を助けるために)成形することができる。流れ誘導器1120は、熔融金属溜まりの内部の任意の好適な深さまで延在することができる。
一部のケースでは、流れ誘導器1120は、可動アーム(図示せず)を介して金型本体1126に結合される。一部のケースでは、流れ誘導器1120は、場合によって流れインデューサ1100も担持する運搬台(図示せず)に結合される。この方法において、流れインデューサ1100と流れ誘導器1120の間の距離は一定に維持することができる。一部のケースでは、流れ誘導器1120を運搬台または金型本体1126に結合する可動アーム(図示せず)によって、流れ誘導器1120を(例えば熔融溜まり1118の中に位置決めするため、及び/または熔融溜まり1118に挿入する/そこから取り出すために)移動させることを可能にすることもできる。
図12は、本開示の特定の態様による、熔融金属流れに対してフレミングの法則を採用する複数部品の流れインデューサを使用する金属鋳造システム1200の断面図である。複数部品の流れインデューサは、少なくとも1つの磁気源1226(例えば一対の永久磁石)と、一対の電極とを含む。熔融金属1208全体に電流と磁場を同時に印加することによって、電流及び磁場の方向に垂直な力を溶融金属中に誘発することができる。
溶融金属が、金属源1202から供給管1204を下降してディスペンサ1206から流れ出る。金型キャビティ1212内の金属は、凝固金属領域1214、転移金属領域1216及び溶融金属領域1218を含むことができる。
磁気源1226は、溶融金属領域1218の少なくとも一部を通る磁場を誘発するのに適したいずれの場所にも配置することができる。一部のケースでは、磁気源1226は、静止永久磁石、回転永久磁石またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。一部のケースでは磁気源1226は、金型キャビティ1212内、金型キャビティ上、またはその周りに位置決めすることができる。
一対の電極を制御装置1230に結合することができる。底部電極1224は、鋳造製品が下に下がる際、凝固金属領域1214に接触することができる。底部電極1224は、摺動式に凝固金属領域1214に接触するための任意の好適な電極であり得る。一部のケースでは、底部電極1224は、電気メッキブラシなどのブラシ型電極である。一部のケースでは頂部電極は、ディスペンサ1206内に構築される電極1220であり得る。一部のケースでは頂部電極は、溶融金属1208中に沈めることが可能な電極1222である場合もある。
図13は、本開示の特定の態様による鋳造作業の定常状態段階における金型1300の上面図である。本明細書で使用されるように、金型1300は、溶融金属の容器の特定の形態である。金型1300は、金型1300の壁1302の中に溶融金属1304を収容するように構成される。その頁の頂部から始まり時計方向に移動して図13に見られるように、壁1302は、溶融金属1304を取り囲む第1の壁、第2の壁、第3の壁及び第4の壁を含む。溶融金属1304のメニスカス1328が、金型1300の壁1302に隣接して存在している。ディスペンサ1306によって溶融金属1304が金型1300に投入される。任意選択のスキマー1308を使用して、溶融金属がディスペンサ1306を出て金型1300内に進入する際に形成され得るいかなる金属酸化物も収集することができる。
1つまたは複数の磁気源、例えば磁気源1310、1312、1314、1316が、溶融金属1304の上面1340より上に位置決めされる。4つの磁気源が示されているが、4つを超えるまたは4つ未満を含めた任意の好適な数の磁気源が使用されて良い。上記に記載されるように、磁気源1310、1312、1314、1316は、つり下げを含めた任意の好適な方法で上面1340より上に位置決めされて良い。磁気源1310は、変化する磁場を生成するために軸1338の周りを回転可能な1つまたは複数の永久磁石を含む。永久磁石の代わりにまたはそれに加えて電磁石を使用して交番磁場を生成しても良い。磁気源1310が方向1330に回転されることで、溶融金属1304中に方向1318に渦電流を誘発することができる。同様に磁気源1312、1314、1316も同じように構築され位置決めされ、方向1332、1334、1336にそれぞれ回転されることで、溶融金属1304中に方向1320、1322、1324でそれぞれ渦電流を生成することができる。溶融金属1304中に方向1318、1320、1322、1324に誘発される集合としての渦電流を介して、溶融金属1304の上面1340によって支持される金属酸化物1326が、上面1340の中心におけるディスペンサ1306に向けて誘導される。金属酸化物1326のこのような制御は、金属酸化物1326がメニスカス1328を超えて流れ落ちないようにするのを助ける。
図14は、本開示の特定の態様による定常状態段階において線B-Bで切り取った図13の金型1300の切欠き図である。タンディッシュ1402が、ディスペンサ1306を下降するように溶融金属を供給することができる。任意選択のスキマー1308をディスペンサ1306の周りで使用することができる。初期段階において、油圧シリンダ1422によって底部ブロック1420を持ち上げて金型1300の壁1302に合致させても良い。溶融金属が金型の中で凝固し始めると、底部ブロック1420を徐々に下方に下げることができる。鋳造金属1404は、凝固した側面1412、1414、1416を含むことができるが、その一方で鋳造物に追加される溶融金属を使用して鋳造金属1404を継続的に伸張することができる。鋳造金属1404の最初に形成される部分(例えば底部ブロック1420付近の部分)は、鋳造金属1404の底部またはバットとして知られており、これは鋳造金属1404が形成された後、除去され廃棄されて良い。
壁1302に隣接して上面1340にメニスカス1328が見られる。一部のケースでは壁1302は、中空の空間を画定することができ、水などの冷却剤1410を収容する場合がある。冷却剤1410は中空の空間から噴流として出て行き、鋳造金属1404の側面1412、1414を下降して流れることで鋳造金属1404を凝固させるのを助けることができる。鋳造金属1404の凝固した第3の側面1416が図14に見られる。この第3の側面1416は、鋳造金属1404の底部付近に金属酸化物包含物1418を含んでいる。上記に記載したように、初期段階において金属酸化物はメニスカス1328を超えて流れ落ちるように誘導されており、このことが金属酸化物包含物1418を鋳造金属1404の底部付近に形成させる。図14において鋳造工程1300は定常状態段階において見られることから、磁気源1310、1312、1314、1316の回転により鋳造金属1404の側面には最小限の金属酸化物包含物1418しか形成されていない。
図15は、本開示の特定の態様による鋳造作業の最終段階における、線C-Cで切り取った図13の金型1300の切欠き図である。この切欠き図は、溶融金属1304、凝固金属1504及び転移金属1502で構成されている鋳造金属1404を示している。転移金属1502は、熔融状態と凝固状態の間の金属である。
壁1302に隣接する上面1340にメニスカス1328が見られる。一部のケースでは壁1302は、中空の空間を画定し、水などの冷却剤1410を収容することができる。冷却剤1410は中空の空間から噴流として出て行き、鋳造金属1404の側面1412、1414を下降して流れることで鋳造金属1404を凝固させるのを助けることができる。
鋳造作業の最終段階において、磁気源1310、1312、1314、1316は、定常状態段階においてそれらが回転するのと反対の方向に回転することができる。例えば磁気源1312、1316が方向1506、1508にそれぞれ回転することで、上面1340内に渦電流を方向1510、1512にそれぞれ形成することができる。このような渦電流が金属酸化物をメニスカス1328に向けて推し進めるのを助けることで金属酸化物はロールオーバすることができる。磁気源1310、1312、1314、1316は同様に、鋳造作業の初期段階において、このような同一の方向に回転する場合もある。
図16は、本開示の特定の態様による熔融金属1304より上にある磁気源1316のクローズアップ立面図である。磁気源1316は、図6の流れインデューサ240と全く同一または類似のものであって良く、上記に記載したいずれの変形形態も含むことができる。磁気源1316は、方向1336に回転されることで方向1324に溶融金属1304の上面1340中に渦電流を誘発する。この渦電流が金属酸化物1326を溶融金属1304の中心に向かって誘導することによって、上面1340にある金属酸化物1326がメニスカス1328に到達しそれを超えて流れ落ちるのを阻止するのを助けることができる。
図17は、本開示の特定の態様による鋳造作業の初期段階における図13の金型1300の上面図である。金型1300は、金型1300の壁1302の内部に溶融金属1304を収容する。
鋳造作業の初期段階において、磁気源1310、1312、1314、1316が方向1702、1704、1706、1708にそれぞれ回転することで、溶融金属1304中に方向1710、1712、1714及び1716にそれぞれ渦電流を誘発することができる。このような渦電流は、金属酸化物1326をメニスカス1328に向けて推し進め、ロールオーバを誘発することができる。
図18は、本開示の特定の態様による代替の金型1800の上面図である。金型1800は、複雑な形状の壁1802を含む。ディスペンサ1808によって溶融金属1804が金型1880内に投入される。1つまたは複数の磁気源1806がディスペンサ1808と壁1802の間に位置決めされて、所望のように溶融金属1804の上面に沿った金属酸化物の移動を制御する(例えばメニスカス1810を超えた金属酸化物のロールオーバを阻止する及び/または誘発するように)。
複雑な形状の壁1802を備えたケースでは、複雑な形状の壁1802は、屈曲部1812(例えば内向きまたは外向きの屈曲部)を含む場合がある。各々の磁気源1806の軸が磁気源1806の中心と壁1802の間の最短ラインに概ね垂直である(例えば壁の最も近い部分と平行である)ように、磁気源1806は屈曲部1812の周りに位置決めされる。このような配置によって、磁気源1806が、壁に向かってまたは壁から離れるように誘導される渦電流を誘発することが可能になり得る。
図19は、本開示の特定の態様による溶融金属のメニスカス1906に隣接する磁気源1912の概略図である。磁気源1912は、金型1900の壁1908の内部に配置することができる。金型1900は、鋳造金属の最初に凝固する層を形成するのに使用されるグラファイトの帯1910を含むことができる。メニスカス1906は、溶融金属1904の上面1902が壁1908にぶつかる場所に隣接するように位置することができる。
通常の条件下では(例えば磁気源1912をメニスカス1906に隣接して使用しない)、メニスカス1906は概ね平坦な湾曲部1918を有して良い。磁気源1912がメニスカス1906に隣接するケースでは、磁気源1912はメニスカス1906に高さの変化を誘発することができる。磁気源1912が方向1914に回転する際、メニスカス1906は上昇し湾曲部1920をたどることになり得る。磁気源1912が方向1914と反対方向に回転する場合、メニスカス1906は下げられて湾曲部1916をたどることになり得る。
メニスカス1906が湾曲部1920まで上げられる際、メニスカス1906は、上面1902上に、金属酸化物のロールオーバに対する物理的なバリアを提供することができ、これは鋳造作業の定常状態段階において有利であり得る。メニスカス1906が湾曲部1916まで下げられる際、メニスカス1906は、上面1902上に、金属酸化物のロールオーバに対して縮小したバリアを提供することができ、これは鋳造作業の初期段階及び/または最終段階において有利であり得る。
一部のケースでは、壁1908の内部の磁気源1912を、壁1908の中に既に存在する、及び/または壁を通って流れる水などの冷却剤(図示せず)を使用して冷却することができる。
磁気源1912が方向1914と反対方向に回転するケースでは、溶融金属1904が固体/液体境界(図示せず)に近づく速度を調節することによって、結果として生じる鋳造金属の結晶粒子構造を変えることができる。
図20は、本開示の特定の態様による溶融金属2004を運ぶためのトラフ2002の上面図である。本明細書で使用される際、トラフ2002とは一種の溶融金属の容器である。1つまたは複数の磁気源2006が、溶融金属2004の上面より上に位置決めされて、溶融金属2004の上面に沿って金属酸化物2008の移動を制御する。1つまたは複数の磁気源2006が交番磁場を形成する際、それらは、その中心軸(例えば回転永久磁石磁気源のための回転軸)に垂直な方向に溶融金属2004中に渦電流を誘発する。この渦電流は、例えば収集領域2010へのトラフ2002の代替の経路を下降するように金属酸化物2008の進路を変更することができる。
収集領域2010内の金属酸化物2008は、手を使ってまたは自動的に濾過することができる。一部のケースでは、収集領域2010は、トラフ2002の主要な経路に再接続する場合もある。
一部のケースでは、溶融金属2004が脱ガス装置とフィルタの間を進む際、金属酸化物2008の進路を変えるように磁気源2006を位置決めすることもできる。金属酸化物2008を除去するために収集領域2010に向けて進路変更することによって、金属酸化物2008によるフィルタの早期の目詰まり及び/または閉塞が起こらずに、溶融金属2004をフィルタによって処理することができる。
図21は、本開示の特定の態様による鋳造工程2100を描くフローチャートである。鋳造工程2100は、上記にさらに詳細に記載されるような初期段階2102、後に続く定常状態段階2104、後に続く最終段階2106を含むことができる。
初期段階2102において、形成される鋳造金属の側面に向かって金属酸化物を誘導することが望ましい(例えば金属酸化物のロールオーバを促進する)。初期段階2102において、溶融金属の上面に隣接する1つまたは複数の磁気源が、ブロック2108において金属酸化物をメニスカスへと誘導することができる。所望であれば、初期段階2102においてメニスカスに隣接する1つまたは複数の磁気源が、ブロック2110においてメニスカスを下に下げることもできる。
定常状態段階2104において、形成される鋳造金属の側面から離れるように金属酸化物を誘導し(例えば金属酸化物のロールオーバを阻止する)、最終段階2106まで溶融金属の表面に金属酸化物を収集することが望ましい。定常状態段階2104において、溶融金属の上面に隣接する1つまたは複数の磁気源は、ブロック2112においてメニスカスから離れるように金属酸化物を誘導することができる。所望であれば、定常状態段階2104において、メニスカスに隣接する1つまたは複数の磁気源がブロック2114においてメニスカスを上に上げることもできる。
最終段階2106において、形成される鋳造金属の側面に向けて金属酸化物を誘導することが望ましい(例えば金属酸化物のロールオーバを促進する)。最終段階2106において、溶融金属の上面に隣接する1つまたは複数の磁気源は、ブロック2116において金属酸化物をメニスカスへと誘導することができる。所望であれば、最終段階2106において、メニスカスに隣接する1つまたは複数の磁気源がブロック2118においてメニスカスを下げることもできる。
様々な例において、上記に開示されるブロック2108、2110、2112、2114、2116、2118のうちの1つまたは複数は、任意の組み合わせにおいてそのそれぞれの段階から省略される場合もある。
本明細書に記載される実施形態及び例は、金属酸化物の移動を溶融金属の表面上でより適切に制御することを可能にする。
熔融流れを誘発し金属酸化物を制御するために、様々な配向で使用される様々な流れインデューサが本明細書に記載されてきた。特定の流れインデューサ及び配向の例が本明細書に含まれる図面を参照して提示されているが、流れインデューサのいずれかの組み合わせと、流れインデューサの配置または配向のいずれかの組み合わせを併せて使用することで所望の結果(例えば混合作用、金属酸化物の制御またはそのいずれかの組み合わせ)を達成することができることを理解されたい。非制限的な1つの例として、図9のコーナー流れインデューサ960を、図2の流れインデューサ240と共に使用することで所望の熔融流れを生成することができる。
本明細書に提供される開示は、溶融金属の非接触式の熔融流れ制御を可能にする。本明細書に記載される流れ制御は、より多くの望ましい結晶構造を有し、下流の圧延処理または他の処理のためにより望ましい特性を有するインゴットの鋳造を可能にする。
例示される実施形態を含む実施形態の上述の記載は、単に例示及び説明の目的で提示されており、開示される正確な形態を網羅するまたは限定することは意図されていない。当業者にはその多くの修正、適用及び利用が明らかであろう。
以下で使用される際、一連の実施例に対する言及は、そのような例の各々に対する参照として選言的に理解すべきである(例えば「実施例1〜4」は「実施例1、2、3または4」として理解すべきである)。
実施例1は、溶融金属を受け入れるための金型と、溶融金属中に熔融流れを誘発するのに十分な変化する磁場を溶融金属の表面に近接して生成するために溶融金属の表面より上に位置決めされた少なくとも1つの非接触式の流れインデューサとを備える装置である。
実施例2は実施例1の装置であり、この場合少なくとも1つの非接触式の流れインデューサは、第2の非接触式の流れインデューサとは金型の中心線の反対側に、第2の非接触式の流れインデューサと平行に位置決めされた第1の非接触式の流れインデューサを含む。
実施例3は実施例1または実施例2の装置であり、この場合少なくとも1つの非接触式の流れインデューサは、金型の角を通る熔融流れを誘発するために金型の角に近接して位置決めされる。
実施例4は実施例3の装置であり、この場合少なくとも1つの非接触式の流れインデューサは、回転軸の周りを回転する回転プレート上に位置決めされた複数の永久磁石を含む。
実施例5は実施例1〜4の装置であり、この場合少なくとも1つの非接触式の流れインデューサは、軸の周りを回転する少なくとも1つの永久磁石を備える。
実施例6は実施例5の装置であり、この場合、軸は金型の中心線に対して平行に位置決めされる。
実施例7は実施例5の装置であり、この場合、軸は金型の中心から伸びる半径に沿って位置決めされる。
実施例8は、実施例1〜7の装置を利用する金属製品鋳造物である。
実施例9は、溶融金属を金型キャビティに投入することと、溶融金属の上面に近接して変化する磁場を生成することと、変化する磁場を生成することによって溶融金属中に熔融流れを誘発することとを含む方法である。
実施例10は実施例9の方法であり、溶融流れを誘発することによって溶融金属中に感応した流れを誘発することをさらに含む。
実施例11は実施例10の方法であり、この場合感応した流れを誘発することは、溶融金属を混合し転移金属領域の厚さをおおよそ3ミリメートル未満まで縮小するのに十分な感応した流れを誘発することを含む。
実施例12は実施例10の方法であり、この場合感応した流れを誘発することは、溶融金属を混合し転移金属領域の厚さをおおよそ1ミリメートル未満まで縮小するのに十分な感応した流れを誘発することを含む。
実施例13は実施例9〜12の方法であり、この場合溶融流れを誘発することは、金型キャビティの金型の中心線に向かう第1の熔融流れを誘発することと、第1の熔融流れと反対の方向に金型の中心線に向かう第2の熔融流れを誘発することとを含む。
実施例14は実施例9〜13の方法であり、この場合熔融流れを誘発することは、概ね円形の方向に熔融流れを誘発することを含む。
実施例15は実施例9〜14の方法であり、この場合熔融流れを誘発することは、金型キャビティの角を通る熔融流れを誘発することを含む。
実施例16は、実施例9〜15の方法を利用する金属製品鋳造物である。
実施例17は、溶融金属を受け入れるための金型と、溶融金属の表面のすぐ上に位置決めされた非接触式の流れインデューサと、溶融金属の表面の下に熔融流れを誘発するのに十分な変化する磁場を生成するために非接触式の流れインデューサの中に含まれる磁気源とを備えるシステムである。
実施例18は実施例17のシステムであり、この場合磁気源は、毎分おおよそ10回転から毎分おおよそ500回転の間の速度で回転軸の周りを回転する少なくとも1つの永久磁石を含む。
実施例19は実施例17または実施例18のシステムであり、この場合非接触式の流れインデューサは、金型の壁に平行な方向に熔融流れを誘発するように配向される。
実施例20は実施例17〜19のシステムであり、この場合非接触式の流れインデューサは、金型の中心から伸びる半径に垂直な方向に熔融流れを誘発するように配向される。
実施例21は、溶融金属を受け入れるための金型と、溶融金属の表面にある金属酸化物の移動を誘導するのに十分な交番磁場を溶融金属の表面に近接して誘発するために、金型より上に位置決めされる少なくとも1つの磁気源とを備える装置である。
実施例22は実施例21の装置であり、この場合少なくとも1つの磁気源は、軸の周りを回転する少なくとも1つの永久磁石を備える。
実施例23は実施例22の装置であり、この場合少なくとも1つの磁気源は、ハルバッハ配列で配置された複数の永久磁石を備える。
実施例24は実施例22または23の装置であり、この場合少なくとも1つの磁気源は、少なくとも1つの永久磁石を取り囲む放射熱反射器と、伝導熱抑制材とをさらに備える。
実施例25は実施例21〜24の装置であり、少なくとも1つの磁気源と溶融金属の表面の間の距離を調節するために少なくとも1つの磁気源に結合された高さ調節機構をさらに備える。
実施例26は実施例21〜25の装置であり、金属酸化物のロールオーバを阻止するのに十分な1つまたは複数の追加の渦電流を溶融金属の表面に生成するのに十分な1つまたは複数の追加の交番磁場を生成するために、1つまたは複数の追加の磁気源をさらに備える。
実施例27は溶融金属を容器に投入することと、溶融金属の上面に近接して交番磁場を生成することと、交番磁場を生成することによって溶融金属の上面にある金属酸化物を誘導することとを含む方法である。
実施例28は実施例27の方法であり、この場合交番磁場を生成することは、1つまたは複数の永久磁石を特定の軸の周りで回転させることを含む。
実施例29は実施例27または実施例28の方法であり、この場合、溶融金属を容器に投入することは、金型を充填することを含んでおり、金属酸化物を誘導することは、金型の中心に向かって移動するように金属酸化物を誘導することによって金属酸化物のロールオーバを阻止することを含む。
実施例30は実施例29の方法であり、この場合金型を充填することは、少なくとも1つの初期段階と定常段階とを有し、ロールオーバを阻止することは定常状態段階において行われ、金属酸化物を誘導することはさらに、初期段階において金型の縁部に向かって移動するように金属酸化物を誘導することによって金属酸化物のロールオーバを促進することを含む。
実施例31は実施例27〜30の方法であり、溶融金属の上面のメニスカスに近接して第2の交番磁場を生成することと、第2の交番磁場の生成に基づいてメニスカスの高さを調節することをさらに含む。
実施例32は実施例31の方法であり、この場合溶融金属を容器に投入することは、金型を充填することを含んでおり、金型を充填することは、少なくとも1つの初期段階と定常状態段階とを有し、メニスカスの高さを調節することは、定常状態段階においてメニスカスの高さを上げることを含む。
実施例33は実施例32の方法であり、この場合メニスカスの高さを調節することはさらに、初期段階においてメニスカスの高さを下げることを含む。
実施例34は実施例27〜33の方法であり、溶融金属の上面の垂直移動に応じて交番磁場の高さを調節することをさらに含む。
実施例35は、上面に沿って金属酸化物の移動を制御するのに適した交番磁場を生成するために溶融金属の上面に隣接して位置決め可能な非接触式の磁気源と、交番磁場を制御するために非接触式の磁気源に結合された制御装置とを備えるシステムである。
実施例36は実施例35のシステムであり、この場合非接触式の磁気源は、1つまたは複数の軸の周りに回転可能に設置された1つまたは複数の永久磁石を備え、制御装置は、1つまたは複数の軸の周りの1つまたは複数の永久磁石の回転を制御するように作動可能である。
実施例37は実施例35または36のシステムであり、この場合非接触式の磁気源は、メニスカスを変形させるために上面のメニスカスに隣接して位置決め可能である。
実施例38は実施例35または36のシステムであり、この場合非接触式の磁気源は、溶融金属の上面より上に、かつ金型の壁と溶融金属ディスペンサの間に位置決め可能である。
実施例39は実施例38のシステムであり、この場合非接触式の磁気源は、溶融金属の上面から所望の距離のところに非接触式の磁気源を選択式に離間させるように高さ調節が可能である。
実施例40は実施例38または実施例39のシステムであり、この場合交番磁場が、金型の壁に対して垂直の方向に上面に沿って金属酸化物の移動を制御するように配向される。
実施例41は、16以下のデンドライトアームスペーシングの最大標準偏差を有する結晶構造を有し、溶融金属を金型キャビティに投入し、溶融金属の上面に近接して変化する磁場を生成することによって溶融金属中に熔融流れを誘発することによって得られるアルミニウム製品である。
実施例42は実施例41のアルミニウム製品であり、この場合デンドライトアームスペーシングの最大標準偏差は10以下である。
実施例43は実施例41のアルミニウム製品であり、この場合デンドライトアームスペーシングの最大標準偏差は7.5以下である。
実施例44は実施例41〜43のアルミニウム製品であり、この場合平均デンドライトアームスペーシングは50μm以下である。
実施例45は実施例41〜43のアルミニウム製品であり、この場合平均デンドライトアームスペーシングは30μm以下である。
実施例46は実施例41〜45のアルミニウム製品であり、この場合溶融金属中に熔融流れを誘発することは、溶融金属中に感応した流れを誘発することをさらに含む。
実施例47は、200以下の結晶粒子サイズの最大標準偏差を有する結晶構造を有し、溶融金属を金型キャビティに投入し、溶融金属の上面に近接して変化する磁場を生成することによって溶融金属中に熔融流れを誘発することによって得られるアルミニウム製品である。
実施例48は実施例47のアルミニウム製品であり、この場合結晶粒子サイズの最大標準偏差は、80以下である。
実施例49は実施例47のアルミニウム製品であり、この場合結晶粒子サイズの最大標準偏差は45以下である。
実施例50は実施例47〜49のアルミニウム製品であり、この場合平均結晶粒子サイズは700μm以下である。
実施例51は実施例47〜49のアルミニウム製品であり、この場合平均結晶粒子サイズは400μm以下である。
実施例52は実施例47〜51のアルミニウム製品であり、この場合溶融金属中に熔融流れを誘発することは、溶融金属中に感応した流れを誘発することをさらに含む。
実施例53は実施例47〜52のアルミニウム製品であり、この場合デンドライトアームスペーシングの最大標準偏差は10以下である。
実施例54は実施例47〜52のアルミニウム製品であり、この場合デンドライトアームスペーシングの最大標準偏差は7.5以下である。
実施例55は実施例47〜52のアルミニウム製品であり、この場合平均デンドライトアームスペーシングは50μm以下である。
実施例56は実施例47〜52のアルミニウム製品であり、この場合平均デンドライトアームスペーシングは30μm以下である。

Claims (50)

  1. 溶融金属を受け入れるための金型と、
    前記溶融金属中に熔融流れを誘発するのに十分な変化する磁場を前記溶融金属の表面に近接して生成するために前記溶融金属の前記表面より上に位置決めされた少なくとも1つの非接触式の流れインデューサとを備える装置。
  2. 前記少なくとも1つの非接触式の流れインデューサが、第2の非接触式の流れインデューサとは金型の中心線の反対側に、第2の非接触式の流れインデューサと平行に位置決めされた第1の非接触式の流れインデューサを含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記少なくとも1つの非接触式の流れインデューサが、前記金型の角を通る前記熔融流れを誘発するために前記金型の前記角に近接して位置決めされる、請求項1に記載の装置。
  4. 前記少なくとも1つの非接触式の流れインデューサが、回転軸の周りを回転する回転プレート上に位置決めされた複数の永久磁石を含む、請求項3に記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つの非接触式の流れインデューサが、軸の周りを回転する少なくとも1つの永久磁石を備える、請求項1に記載の装置。
  6. 前記軸が金型の中心線に対して平行に位置決めされる、請求項5に記載の装置。
  7. 前記軸が前記金型の中心から伸びる半径に沿って位置決めされる、請求項5に記載の装置。
  8. 請求項1の前記装置を利用する金属製品鋳造物。
  9. 溶融金属を金型キャビティに投入することと、
    前記溶融金属の上面に近接して変化する磁場を生成することと、
    前記変化する磁場を生成することによって前記溶融金属中に熔融流れを誘発することとを含む方法。
  10. 前記溶融流れを誘発することによって前記溶融金属中に感応した流れを誘発することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記感応した流れを誘発することが、前記溶融金属を混合し転移金属領域の厚さをおおよそ3ミリメートル未満まで縮小するのに十分な感応した流れを誘発することを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記感応した流れを誘発することが、前記溶融金属を混合し転移金属領域の厚さをおおよそ1ミリメートル未満まで縮小するのに十分な感応した流れを誘発することを含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記溶融流れを誘発することが、前記金型キャビティの金型の中心線に向かう第1の熔融流れを誘発することと、
    前記第1の熔融流れと反対の方向に前記金型の中心線に向かう第2の熔融流れを誘発することとを含む、請求項9に記載の方法。
  14. 前記熔融流れを誘発することが、概ね円形の方向に前記熔融流れを誘発することを含む、請求項9に記載の方法。
  15. 前記熔融流れを誘発することが、前記金型キャビティの角を通る前記熔融流れを誘発することを含む、請求項9に記載の方法。
  16. 請求項9の方法を利用する金属製品鋳造物。
  17. 溶融金属を受け入れるための金型と、
    前記溶融金属の表面のすぐ上に位置決めされた非接触式の流れインデューサと、
    前記溶融金属の前記表面の下に熔融流れを誘発するのに十分な変化する磁場を生成するために前記非接触式の流れインデューサの中に含まれる磁気源とを備えるシステム。
  18. 前記磁気源が、毎分おおよそ10回転から毎分おおよそ500回転の間の速度で回転軸の周りを回転する少なくとも1つの永久磁石を含む、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記非接触式の流れインデューサが、前記金型の壁に平行な方向に前記熔融流れを誘発するように配向される、請求項17に記載のシステム。
  20. 前記非接触式の流れインデューサが、前記金型の中心から伸びる半径に垂直な方向に前記熔融流れを誘発するように配向される、請求項17に記載のシステム。
  21. 溶融金属を受け入れるための金型と、
    前記溶融金属の表面にある金属酸化物の移動を誘導するのに十分な交番磁場を前記溶融金属の前記表面に近接して誘発するために、前記金型より上に位置決めされる少なくとも1つの磁気源とを備える装置。
  22. 前記少なくとも1つの磁気源が、軸の周りを回転する少なくとも1つの永久磁石を備える、請求項21に記載の装置。
  23. 前記少なくとも1つの磁気源が、ハルバッハ配列で配置された複数の永久磁石を備える、請求項22に記載の装置。
  24. 前記少なくとも1つの磁気源が、少なくとも1つの永久磁石を取り囲む放射熱反射器と、伝導熱抑制材とをさらに備える、請求項22に記載の装置。
  25. 前記少なくとも1つの磁気源と前記溶融金属の前記表面の間の距離を調節するために、前記少なくとも1つの磁気源に結合された高さ調節機構をさらに備える、請求項21に記載の装置。
  26. 金属酸化物のロールオーバを阻止するのに十分な1つまたは複数の追加の渦電流を前記溶融金属の前記表面に生成するのに十分な1つまたは複数の追加の交番磁場を生成するために、1つまたは複数の追加の磁気源をさらに備える、請求項21に記載の装置。
  27. 溶融金属を容器に投入することと、
    前記溶融金属の上面に近接して交番磁場を生成することと、
    前記交番磁場を生成することによって前記溶融金属の前記上面にある金属酸化物を誘導することとを含む方法。
  28. 前記交番磁場を生成することが、1つまたは複数の永久磁石を軸の周りで回転させることを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記溶融金属を前記容器に投入することが、前記金型を充填することを含んでおり、前記金属酸化物を誘導することが、前記金型の中心に向かって移動するように前記金属酸化物を誘導することによって金属酸化物のロールオーバを阻止することを含む、請求項27に記載の方法。
  30. 前記金型を充填することが、少なくとも1つの初期段階と定常段階とを有し、
    前記ロールオーバを阻止することは前記定常状態段階において生じ、
    前記金属酸化物を誘導することはさらに、前記初期段階において前記金型の縁部に向かって移動するように前記金属酸化物を誘導することによって金属酸化物のロールオーバを促進することを含む、請求項29に記載の方法。
  31. 前記溶融金属の前記上面のメニスカスに近接して第2の交番磁場を生成することと、
    前記第2の交番磁場の生成に基づいて前記メニスカスの高さを調節することをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  32. 前記溶融金属を容器に投入することが、前記金型を充填することを含んでおり、
    前記金型を充填することが、少なくとも1つの初期段階と定常状態段階とを有し、
    前記メニスカスの高さを調節することが、前記定常状態段階において前記メニスカスの高さを上げることを含む、請求項31に記載の方法。
  33. 前記メニスカスの高さを調節することがさらに、前記初期段階において前記メニスカスの高さを下げることを含む、請求項32に記載の方法。
  34. 前記溶融金属の前記上面の垂直移動に応じて前記交番磁場の高さを調節することをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  35. 上面に沿って金属酸化物の移動を制御するのに適した交番磁場を生成するために溶融金属の前記上面に隣接して位置決め可能な非接触式の磁気源と、
    前記交番磁場を制御するために前記非接触式の磁気源に結合された制御装置とを備えるシステム。
  36. 前記非接触式の磁気源が、1つまたは複数の軸の周りに回転可能に設置された1つまたは複数の永久磁石を備え、前記制御装置が、前記1つまたは複数の軸の周りの1つまたは複数の永久磁石の回転を制御するように作動可能である、請求項35に記載のシステム。
  37. 前記非接触式の磁気源が、メニスカスを変形させるために前記上面の前記メニスカスに隣接して位置決め可能である、請求項35に記載のシステム。
  38. 前記非接触式の磁気源が、前記溶融金属の前記上面より上に、かつ金型の壁と溶融金属ディスペンサの間に位置決め可能である、請求項35に記載のシステム。
  39. 前記非接触式の磁気源が、前記溶融金属の前記上面から所望の距離のところに前記非接触式の磁気源を選択式に離間させるように高さ調節が可能である、請求項38に記載のシステム。
  40. 前記交番磁場が、前記金型の前記壁に対して垂直の方向に前記上面に沿って前記金属酸化物の移動を制御するように配向される、請求項38に記載のシステム。
  41. 16以下のデンドライトアームスペーシングの最大標準偏差を有する結晶構造を有し、溶融金属を金型キャビティに投入し、前記溶融金属の上面に近接して変化する磁場を生成することによって前記溶融金属中に熔融流れを誘発することによって得られるアルミニウム製品。
  42. デンドライトアームスペーシングの前記最大標準偏差が10以下である、請求項41に記載のアルミニウム製品。
  43. デンドライトアームスペーシングの前記最大標準偏差が7.5以下である、請求項41に記載のアルミニウム製品。
  44. 前記溶融金属中に熔融流れを誘発することが、前記溶融金属中に感応した流れを誘発することをさらに含む、請求項41に記載のアルミニウム製品。
  45. 200以下の結晶粒子サイズの最大標準偏差を有する結晶構造を有し、溶融金属を金型キャビティに投入し、前記溶融金属の上面に近接して変化する磁場を生成することによって前記溶融金属中に熔融流れを誘発することによって得られるアルミニウム製品。
  46. 結晶粒子サイズの前記最大標準偏差が80以下である、請求項45に記載のアルミニウム製品。
  47. 結晶粒子サイズの前記最大標準偏差が45以下である、請求項45に記載のアルミニウム製品。
  48. 平均結晶粒子サイズが700μm以下である、請求項45に記載のアルミニウム製品。
  49. 前記平均結晶粒子サイズが400μm以下である、請求項45に記載のアルミニウム製品。
  50. 前記溶融金属中に熔融流れを誘発することが、前記溶融金属中に感応した流れを誘発することをさらに含む、請求項45に記載のアルミニウム製品。
JP2016568501A 2014-05-21 2015-05-21 非接触式の溶融金属流れの制御 Active JP6625065B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462001124P 2014-05-21 2014-05-21
US62/001,124 2014-05-21
US201462060672P 2014-10-07 2014-10-07
US62/060,672 2014-10-07
PCT/US2015/032026 WO2015179677A1 (en) 2014-05-21 2015-05-21 Non-contacting molten metal flow control

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017515687A true JP2017515687A (ja) 2017-06-15
JP6625065B2 JP6625065B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=53298620

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016568501A Active JP6625065B2 (ja) 2014-05-21 2015-05-21 非接触式の溶融金属流れの制御
JP2016568671A Active JP6529991B2 (ja) 2014-05-21 2015-05-21 混合エダクタノズル及び流動制御デバイス
JP2019092101A Active JP6921893B2 (ja) 2014-05-21 2019-05-15 混合エダクタノズル及び流動制御デバイス
JP2021085480A Active JP7242754B2 (ja) 2014-05-21 2021-05-20 混合エダクタノズル及び流動制御デバイス

Family Applications After (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016568671A Active JP6529991B2 (ja) 2014-05-21 2015-05-21 混合エダクタノズル及び流動制御デバイス
JP2019092101A Active JP6921893B2 (ja) 2014-05-21 2019-05-15 混合エダクタノズル及び流動制御デバイス
JP2021085480A Active JP7242754B2 (ja) 2014-05-21 2021-05-20 混合エダクタノズル及び流動制御デバイス

Country Status (9)

Country Link
US (6) US10118221B2 (ja)
EP (3) EP3145659B1 (ja)
JP (4) JP6625065B2 (ja)
KR (6) KR102130908B1 (ja)
CN (4) CN106457368B (ja)
BR (2) BR112016026739B1 (ja)
CA (5) CA3178979A1 (ja)
ES (1) ES2685871T3 (ja)
WO (2) WO2015179677A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023507583A (ja) * 2019-12-20 2023-02-24 ノベリス・インコーポレイテッド 半連続鋳造(dc)経路を介して製造される非結晶化展伸材の低減された最終結晶粒度
JP2023524615A (ja) * 2020-03-20 2023-06-13 ノベリス・インコーポレイテッド 鋳造中の型のコーナーの加熱

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3178979A1 (en) 2014-05-21 2015-11-26 Novelis Inc. Non-contacting molten metal flow control
AU2016374493A1 (en) * 2015-12-15 2018-06-14 Grandfield Technology Pty Ltd Ingot casting
KR102442578B1 (ko) * 2015-12-17 2022-09-08 재단법인 포항산업과학연구원 티타늄 합금 잉곳의 제조방법
JP2019513082A (ja) * 2016-03-25 2019-05-23 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. 直接チル鋳造における液体金属ジェットの最適化
EP3589435A1 (en) * 2017-02-28 2020-01-08 Novelis Inc. Shear induced grain refinement of a cast ingot
ES2811036T3 (es) * 2017-12-04 2021-03-10 Norsk Hydro As Aparato de fundición y método de fundición
AT521190B1 (de) 2018-04-27 2021-08-15 Fill Gmbh Verfahren zum Gießen einer Schmelze eines metallischen Werkstoffes, sowie zum Durchführen des Verfahrens ausgebildete Gießvorrichtung
CN109829219A (zh) * 2019-01-22 2019-05-31 中国地质大学(武汉) 连轧机轧辊变速能量流模型和连轧机能量流模型建模方法
CN113438993A (zh) 2019-02-13 2021-09-24 诺维尔里斯公司 具有高晶粒圆度的铸造金属产品
CN110014130B (zh) * 2019-05-22 2020-10-20 湖南中科电气股份有限公司 钢连铸结晶器电磁搅拌的控制方法及其控制系统
BR112022010563A2 (pt) * 2019-12-20 2022-08-23 Novelis Inc Diminuição da suscetibilidade de crescimento de lingotes fundidos da série 7xxx de resfriamento direto (dc)
CN111618278A (zh) * 2020-06-08 2020-09-04 西北工业大学 一种用于镁合金件浇铸的气氛保护箱
CN112828250A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 北京科技大学 制备细小晶粒、偏析程度低的合金铸造装置和方法
KR20220104981A (ko) * 2021-01-19 2022-07-26 (주)성전방 초음파 회전자장을 이용한 에멀션처리장치
CZ309098B6 (cs) * 2021-05-28 2022-01-26 Technická univerzita v Liberci Způsob a zařízení pro přípravu kovové pěny
CN113644806B (zh) * 2021-08-24 2022-06-17 南京航空航天大学 一种基于流型主动调节机制的lmmhd发电系统的工作方法
US11806783B2 (en) 2021-09-27 2023-11-07 Xerox Corporation Method of jetting print material and method of printing
US11794241B2 (en) * 2021-09-27 2023-10-24 Xerox Corporation Method of jetting print material and method of printing
US20230102980A1 (en) * 2021-09-27 2023-03-30 Palo Alto Research Center Incorporated Printer jetting mechanism and printer employing the printer jetting mechanism
US11919226B2 (en) 2021-09-27 2024-03-05 Xerox Corporation Method of jetting print material and method of printing
US11872751B2 (en) 2021-09-27 2024-01-16 Xerox Corporation Printer jetting mechanism and printer employing the printer jetting mechanism
WO2023096919A1 (en) * 2021-11-23 2023-06-01 Oculatus Llc Bottom block for direct chill casting
CN114346188B (zh) * 2022-01-14 2023-03-28 华北理工大学 一种超高速连铸结晶器流场控制调节装置
CN115178144B (zh) * 2022-09-08 2022-11-15 乐比(广州)健康产业有限公司 一种含植物精油驱蚊组合物制备用原料混合设备
CN116422126B (zh) * 2023-03-17 2024-04-05 深圳市元美环保科技有限公司 一种有机垃圾发酵处理后臭气净化设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60234754A (ja) * 1984-05-08 1985-11-21 Kawasaki Steel Corp 鋼の連続鋳造方法
JPH07290214A (ja) * 1994-03-04 1995-11-07 Nippon Steel Corp 鋳型内溶融金属流動制御装置ならびに方法
US20040244939A1 (en) * 2001-09-18 2004-12-09 Heinrich Marti Method and device for producing a metal strip in a strip casting machine with rolls
JP2010179363A (ja) * 2009-01-08 2010-08-19 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウム合金鋳塊およびその製造方法

Family Cites Families (98)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3478808A (en) * 1964-10-08 1969-11-18 Bunker Ramo Method of continuously casting steel
GB1097186A (en) 1965-03-11 1967-12-29 Reynolds Metals Co Continuous casting system
US3517726A (en) 1969-08-04 1970-06-30 Inland Steel Co Method of introducing molten metal into a continuous casting mold
DE1959097C2 (de) 1969-11-20 1973-10-04 Mannesmann Ag, 4000 Duesseldorf Vorrichtung beim Stranggießen zum Ver teilen eiern Stahlschmelze
US4014379A (en) 1970-06-09 1977-03-29 Getselev Zinovy N Method of forming ingot in process of continuous and semi-continuous casting of metals
JPS4734119Y1 (ja) 1970-12-21 1972-10-16
US4273180A (en) 1979-03-08 1981-06-16 Tertishnikov Anatoly S Process and apparatus for continuous casting of metal in electromagnetic field
IT1168118B (it) 1980-04-02 1987-05-20 Kobe Steel Ltd Processo per la colata in continuo di acciaio
US4671335A (en) 1980-04-02 1987-06-09 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Method for the continuous production of cast steel strands
GB2079195B (en) * 1980-06-05 1984-08-08 Ti Group Services Ltd Stirring molten metal in a casting mould
JPS57130745A (en) 1981-02-06 1982-08-13 Nippon Steel Corp Nozzle for continuous casting
JPS57209752A (en) 1981-06-17 1982-12-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd Horizontal continuous casting installation
JPS58356A (ja) 1981-06-25 1983-01-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd 水平連続鋳造設備
KR870000714B1 (ko) 1981-11-18 1987-04-09 하세가와 겐고오 수평 연속 주조방법
LU84103A1 (fr) * 1982-04-22 1984-03-02 Arbed Systeme de decrassage automatique de busettes pendant la coulee de metaux
FR2530510B1 (fr) * 1982-07-23 1985-07-05 Cegedur Procede de coulee electromagnetique de metaux dans lequel on fait agir au moins un champ magnetique different du champ de confinement
US4530404A (en) * 1983-07-07 1985-07-23 Aluminium Pechiney Process for the electromagnetic casting of metals involving the use of at least one magnetic field which differs from the field of confinement
JPS60157048U (ja) 1984-03-26 1985-10-19 株式会社神戸製鋼所 連続鋳造のタンデイツシユ用電磁バルブ
JPS613856A (ja) 1984-06-18 1986-01-09 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 耐熱性、成形加工性及び導電性に優れた銅合金
US4567936A (en) 1984-08-20 1986-02-04 Kaiser Aluminum & Chemical Corporation Composite ingot casting
JPS61108457A (ja) * 1984-10-29 1986-05-27 Nippon Steel Corp 連続鋳造設備における電磁撹拌装置
JPS61152369U (ja) 1985-02-22 1986-09-20
JPS61162254A (ja) 1985-01-11 1986-07-22 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造用鋳型への給湯方法
US4828015A (en) 1986-10-24 1989-05-09 Nippon Steel Corporation Continuous casting process for composite metal material
US4724896A (en) 1987-02-09 1988-02-16 Aluminum Company Of America Apparatus and method for improving the surface characteristics of continuously cast metal ingot
JPS63253854A (ja) * 1987-04-06 1988-10-20 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp タンク内挿入型電磁ポンプ
JPH01266950A (ja) * 1988-04-18 1989-10-24 Nkk Corp 連続鋳造方法
JPH01299747A (ja) * 1988-05-28 1989-12-04 Nippon Steel Corp 注入ノズル,連続鋳造方法および湯面レベル制御装置
AU608445B2 (en) 1988-05-16 1991-03-28 Nippon Steel Corporation Injector for high speed thin continuous casting machine and pouring control method
JPH0241747A (ja) * 1988-08-03 1990-02-09 Kawasaki Steel Corp 溶融金属の誘導管
SU1731413A1 (ru) 1989-06-15 1992-05-07 Белорусский Политехнический Институт Устройство дл непрерывного получени металлической ленты
US4933005A (en) * 1989-08-21 1990-06-12 Mulcahy Joseph A Magnetic control of molten metal systems
JPH03198974A (ja) * 1989-12-26 1991-08-30 Kawasaki Steel Corp 移送流路内の溶融金属の流動制御装置
CA2059030C (en) 1992-01-08 1998-11-17 Jun Kubota Method for continuous casting of slab
US5244032A (en) 1992-03-25 1993-09-14 Reynolds Metals Company One piece spout sock and channel bag assembly for aluminum ingot casting
US5227078A (en) 1992-05-20 1993-07-13 Reynolds Metals Company Flow-vectored downspout assembly and method for using same
JPH06238413A (ja) * 1993-02-15 1994-08-30 Kobe Steel Ltd 低温溶湯の連続鋳造法
JP3186012B2 (ja) * 1993-09-28 2001-07-11 株式会社神戸製鋼所 連続鋳造用注湯ノズルおよび連続鋳造方法
DE19533577C1 (de) 1995-08-29 1996-10-24 Mannesmann Ag Elektromagnetische Einrichtung für eine Stranggießkokille
AU714976B2 (en) * 1996-04-29 2000-01-13 Bhp Steel (Jla) Pty Limited Magnetic braking
DE19623787C2 (de) * 1996-06-04 1998-07-02 Mannesmann Ag Verfahren und Vorrichtung zum Ausgießen von Stahl aus einem Tauchausguß
UA51734C2 (uk) 1996-10-03 2002-12-16 Візувіус Крусібл Компані Занурений стакан для пропускання рідкого металу і спосіб пропускання рідкого металу через нього
WO1998016001A1 (en) 1996-10-04 1998-04-16 The Broken Hill Proprietary Company Limited Method and apparatus for controlling the flow of a liquid
WO1998030346A1 (en) 1997-01-09 1998-07-16 Materials Research Corporation Process for refining the microstructure of metals
KR19980076164A (ko) * 1997-04-07 1998-11-16 김종진 몰드슬래그 유입방지용 날개형 침지노즐
FR2762535B1 (fr) 1997-04-23 1999-05-28 Lorraine Laminage Repartiteur de coulee continue des metaux, du type comportant au moins une torche a plasma pour le rechauffage du metal
JPH11123511A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Kobe Steel Ltd 電磁攪拌方法および電磁攪拌装置
ZA987528B (en) * 1997-11-18 1999-02-23 Inland Steel Co Electromagnetic meniscus control in continuous casting
US6270717B1 (en) 1998-03-04 2001-08-07 Les Produits Industriels De Haute Temperature Pyrotek Inc. Molten metal filtration and distribution device and method for manufacturing the same
JPH11277219A (ja) 1998-03-30 1999-10-12 Itsuo Onaka 導電性高温液体の撹拌・輸送装置
US6355090B1 (en) * 1998-04-08 2002-03-12 The Furukawa Electric Co., Ltd. Method of manufacturing aluminum alloy for flattening material and aluminum alloy flattening material for automobiles
KR100376504B1 (ko) 1998-08-04 2004-12-14 주식회사 포스코 연속주조방법및이에이용되는연속주조장치
JP2000317580A (ja) 1999-05-11 2000-11-21 Dowa Mining Co Ltd 銅合金の鋳造方法
US20040024493A1 (en) * 2000-05-08 2004-02-05 Magnus Fagrell Method, system, and sub-system, for processing a chemical reaction
SE519840C2 (sv) * 2000-06-27 2003-04-15 Abb Ab Förfarande och anordning för kontinuerlig gjutning av metaller
BR0108635A (pt) * 2000-12-25 2002-12-10 Sumitomo Metal Ind Aparelho de suprimento de aço em fusão para fundição contìnua, e método de fundição contìnua para o mesmo
US20040100002A1 (en) 2002-03-25 2004-05-27 Johan Richaud Regulation of a stream of molten metal
JP2003290884A (ja) * 2002-03-29 2003-10-14 Toshiba Ceramics Co Ltd 連続鋳造用の浸漬ノズル
RU2216427C1 (ru) 2002-04-24 2003-11-20 Открытое акционерное общество "АВИСМА титано-магниевый комбинат" Способ литья металлических слитков и устройство для его осуществления
FR2845626B1 (fr) 2002-10-14 2005-12-16 Rotelec Sa Procede pour la maitrise des mouvements du metal, dans une lingotiere de coulee continue de brames
CN1259161C (zh) * 2002-10-18 2006-06-14 上海大学 一种铝合金凝固组织的细化工艺方法
JP2006507950A (ja) * 2002-11-29 2006-03-09 アーベーベー・アーベー コントロールシステム、コンピュータプログラム製品、装置及び方法
EP1439016A1 (fr) * 2003-01-20 2004-07-21 Vesuvius Group S.A Tube de coulée, dispositif de clamage d'un tube de coulée et installation de coulée
EP1452252A1 (en) 2003-02-28 2004-09-01 Hubert Dipl.-Ing. Sommerhofer Continuous casting method
FR2861324B1 (fr) * 2003-10-27 2007-01-19 Rotelec Sa Procede de brassage electromagnetique pour la coulee continue de produits metalliques de section allongee
KR101044764B1 (ko) * 2003-12-23 2011-06-27 주식회사 포스코 쌍롤식 박판 주조 장치의 침지노즐
CN2752271Y (zh) * 2004-06-11 2006-01-18 上海大学 金属熔体双向旋转磁场搅拌净化装置
JP2006017348A (ja) 2004-06-30 2006-01-19 Kenzo Takahashi 攪拌装置付溶解炉及び攪拌装置
KR101213559B1 (ko) 2004-12-22 2012-12-18 겐조 다카하시 교반장치 및 방법과, 그 교반장치를 이용한 교반장치 부착용해로
MX2007009599A (es) * 2005-02-10 2008-01-29 Cyco Systems Corp Pty Ltd Aparato y metodo para mezclar, agitar y transportar materiales compuestos metalicos o de matriz de metal fundido o semisolido.
WO2008010285A1 (fr) 2006-07-20 2008-01-24 Kenzo Takahashi Four de fusion avec agitateur et agitateur pour four de fusion
JP4585504B2 (ja) 2006-12-05 2010-11-24 新日本製鐵株式会社 溶融金属の連続鋳造方法
KR20090056141A (ko) * 2007-11-30 2009-06-03 현대제철 주식회사 연속주조용 침지노즐 예열장치 및 그 방법
BRPI0722296B1 (pt) * 2007-12-17 2016-10-04 Rotelec Sa método e equipamento eletromagnetico associado para a colocação em rotação de um metal em fusão no meio de uma lingoteira de lingotamento contínuo de lingotes
WO2009140762A1 (en) 2008-05-22 2009-11-26 Novelis Inc. Oxide restraint during co-casting of metals
JP5646138B2 (ja) 2008-06-27 2014-12-24 高橋 謙三 攪拌装置付溶解炉
WO2010012099A1 (en) 2008-07-31 2010-02-04 Novelis Inc. Sequential casting of metals having similar freezing ranges
JP4505530B2 (ja) 2008-11-04 2010-07-21 新日本製鐵株式会社 鋼の連続鋳造用装置
JP4995234B2 (ja) 2008-12-26 2012-08-08 株式会社ヂーマグ 非鉄金属溶湯ポンプ及びそれを用いた非鉄金属溶解炉
DE102009039260A1 (de) * 2009-08-28 2011-03-03 Sms Siemag Ag Vorrichtung zur Entgasung einer Stahlschmelze mit einem verbesserten Auslaufrüssel
US8303849B2 (en) 2009-10-27 2012-11-06 Coskata, Inc. HCN removal from syngas using chemical and biological treatment
JP2011115812A (ja) 2009-12-02 2011-06-16 Reizu Eng:Kk 軽合金製車両ホイールの製造方法
KR101286192B1 (ko) * 2009-12-17 2013-07-15 주식회사 포스코 수직 쌍롤식 연속박판 주조기의 용강 균일공급 장치
KR101356924B1 (ko) 2010-02-11 2014-01-28 노벨리스 인코퍼레이티드 금속 온도 보상을 갖는 복합 잉곳 주조 방법 및 장치
JP5546974B2 (ja) 2010-04-07 2014-07-09 株式会社ヂーマグ 非鉄金属溶湯ポンプ及びそれを用いた溶解炉システム
WO2011158477A1 (ja) * 2010-06-14 2011-12-22 日本軽金属株式会社 アルミニウム合金鋳造棒の製造方法および連続鋳造装置ならびに連続鋳造装置用電磁攪拌コイル
JP5669509B2 (ja) 2010-07-16 2015-02-12 高橋 謙三 攪拌装置付き連続鋳造用鋳型装置
GB201015498D0 (en) 2010-09-16 2010-10-27 Univ Brunel Apparatus and method for liquid metal treatment
JP5354687B2 (ja) * 2010-09-29 2013-11-27 山洋電気株式会社 移動磁場発生装置
WO2013004571A1 (en) * 2011-07-06 2013-01-10 Refractory Intellectual Property Gmbh & Co. Kg A nozzle for guiding a metal melt
JP5431438B2 (ja) 2011-11-10 2014-03-05 高橋 謙三 攪拌装置付き連続鋳造用鋳型装置
KR101354940B1 (ko) * 2011-12-26 2014-01-23 주식회사 포스코 쉬라우드 노즐 지지 장치
KR20130099331A (ko) * 2012-02-29 2013-09-06 현대제철 주식회사 래들용 콜렉터노즐
CN103506592B (zh) 2012-06-29 2015-08-26 宝山钢铁股份有限公司 一种连铸浇钢控制方法和装置
JP5819270B2 (ja) 2012-08-08 2015-11-18 高橋 謙三 永久磁石式筒型溶湯攪拌装置及び永久磁石式汲み出しポンプ付溶解炉
CA3178979A1 (en) 2014-05-21 2015-11-26 Novelis Inc. Non-contacting molten metal flow control
JP6238413B2 (ja) 2014-06-12 2017-11-29 日本電信電話株式会社 光信号処理装置
JP3198974U (ja) 2015-05-20 2015-07-30 鄭 宇傑 ハンガーの構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60234754A (ja) * 1984-05-08 1985-11-21 Kawasaki Steel Corp 鋼の連続鋳造方法
JPH07290214A (ja) * 1994-03-04 1995-11-07 Nippon Steel Corp 鋳型内溶融金属流動制御装置ならびに方法
US20040244939A1 (en) * 2001-09-18 2004-12-09 Heinrich Marti Method and device for producing a metal strip in a strip casting machine with rolls
JP2010179363A (ja) * 2009-01-08 2010-08-19 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウム合金鋳塊およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023507583A (ja) * 2019-12-20 2023-02-24 ノベリス・インコーポレイテッド 半連続鋳造(dc)経路を介して製造される非結晶化展伸材の低減された最終結晶粒度
JP7370470B2 (ja) 2019-12-20 2023-10-27 ノベリス・インコーポレイテッド 半連続鋳造(dc)経路を介して製造される非結晶化展伸材の低減された最終結晶粒度
US11925973B2 (en) 2019-12-20 2024-03-12 Novelis Inc. Reduced final grain size of unrecrystallized wrought material produced via the direct chill (DC) route
JP2023524615A (ja) * 2020-03-20 2023-06-13 ノベリス・インコーポレイテッド 鋳造中の型のコーナーの加熱

Also Published As

Publication number Publication date
KR101890903B1 (ko) 2018-08-24
US20190381562A1 (en) 2019-12-19
CA3140968A1 (en) 2015-11-26
JP6625065B2 (ja) 2019-12-25
CN111347018A (zh) 2020-06-30
EP3453472A1 (en) 2019-03-13
CN111347018B (zh) 2022-03-11
EP3145659A2 (en) 2017-03-29
JP2019150883A (ja) 2019-09-12
JP7242754B2 (ja) 2023-03-20
EP3145658A1 (en) 2017-03-29
ES2685871T3 (es) 2018-10-11
US10464127B2 (en) 2019-11-05
CN106457368A (zh) 2017-02-22
US20190030597A1 (en) 2019-01-31
US10118221B2 (en) 2018-11-06
CN107073573B (zh) 2020-05-05
US11383296B2 (en) 2022-07-12
KR20210046851A (ko) 2021-04-28
JP2017515688A (ja) 2017-06-15
KR20170012356A (ko) 2017-02-02
CA2949837A1 (en) 2015-11-26
CN106457368B (zh) 2020-10-30
CN112570696B (zh) 2022-07-19
EP3145659B1 (en) 2021-06-30
US20150336170A1 (en) 2015-11-26
JP6921893B2 (ja) 2021-08-18
US20150336168A1 (en) 2015-11-26
KR102508917B1 (ko) 2023-03-14
US20190030598A1 (en) 2019-01-31
US20220297181A1 (en) 2022-09-22
CN107073573A (zh) 2017-08-18
CN112570696A (zh) 2021-03-30
BR112016026772B1 (pt) 2021-06-01
KR20180115364A (ko) 2018-10-22
CA2946420C (en) 2023-03-28
JP6529991B2 (ja) 2019-06-12
US10835954B2 (en) 2020-11-17
CA3178979A1 (en) 2015-11-26
KR20210120119A (ko) 2021-10-06
KR20170005469A (ko) 2017-01-13
KR102421018B1 (ko) 2022-07-14
WO2015179680A2 (en) 2015-11-26
CA2949837C (en) 2021-07-13
JP2021121448A (ja) 2021-08-26
KR102130908B1 (ko) 2020-07-09
WO2015179680A3 (en) 2016-02-18
CA2946420A1 (en) 2015-11-26
CA3092053A1 (en) 2015-11-26
BR112016026739B1 (pt) 2021-05-04
KR102305894B1 (ko) 2021-09-28
WO2015179677A1 (en) 2015-11-26
EP3145658B1 (en) 2018-07-11
KR20180095129A (ko) 2018-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6625065B2 (ja) 非接触式の溶融金属流れの制御
Tzavaras et al. Electromagnetic stirring and continuous casting—Achievements, problems, and goals
Wei et al. Effect of permanent magnetic stirring on the solidification microstructure and ingot quality of Al-Cu alloys
Liu et al. An investigation of direct-chill cast 2024 aluminum alloy under the influence of high shearing with regards to different shear positions
CN1275724C (zh) 多功能冷坩埚电磁精确成形与定向凝固装置
Lei et al. Heat transfer behavior of AZ80–1% Y alloy during low-frequency electromagnetic casting
Yan et al. Study on horizontal electromagnetic continuous casting of CuNi10Fe1Mn alloy hollow billets
Hao et al. Improvement of casting speed and billet quality of direct chill cast aluminum wrought alloy with combination of slit mold and electromagnetic coil
Hao et al. Twin-strand technology and microstructure analysis for the electromagnetic near net-shape casting of aluminum alloy
Zhou et al. Effect of low-frequency rotary electromagnetic-field on solidification structure of continuous casting austenitic stainless steel
JP2004042068A (ja) 溶融金属の連続鋳造方法及び連続鋳造装置
ABDULLAYEV et al. Effect of linear final electromagnetic stirrer operational parameters on continuous cast high carbon steel billet quality
Qingfeng et al. Effect of combined electromagnetic fields on surface quality and structure of a HDC casting 5182 Al alloy ingot
ACHARYA PALYA VENKATESH Evolution of effect of final linear electromagnetic stirrer on (140mm X 140mm) continuous cast carbon steel billet
JP2023524615A (ja) 鋳造中の型のコーナーの加熱
RU2464123C1 (ru) Способ регулирования режима электромагнитного перемешивания жидкой фазы слитка в машине непрерывного литья слябов и устройство для его осуществления
Pang et al. Effects of medium-frequency electromagnetic field on solidification process of semi-continuous casting AZ31 magnesium alloy
Zhao et al. Effect of low-frequency magnetic fields on microstructures of horizontal direct chill cast 2024 aluminum alloys
Zhu et al. Effect of Combined Electromagnetic Fields on the As-Casting Structure and Mechanical Property of HDC Casting 7075 Al Alloy Ingot
Hao et al. Solidification characteristics of continuously cast aluminum alloy by imposing the higher frequency electromagnetic field
JPH031103B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170118

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6625065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250