JP2017500600A - 光ファイバ被覆塗布装置および方法 - Google Patents

光ファイバ被覆塗布装置および方法 Download PDF

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Abstract

本開示の一実施の形態は、ファイバ入口開口と、壁が2から25°の間の半角でテーパし、高さ(本書では長さとも称する)L1が0.25mmから2mmの間である、円錐状部分と、0.1から0.5mmの間の内径d2および0.05から1.25mmの間の高さ(長さ)L2の、円筒状ランド部分とを備えた、ファイバ被覆装置に関する。

Description

関連出願の説明
本出願は、その内容が引用されその全体が参照することにより本書に組み込まれる、2013年11月26日に出願された米国仮特許出願第61/908863号の優先権の利益を米国特許法第119条の下で主張するものである。
本開示は、一般に光ファイバを被覆する装置および方法に関し、より具体的には、線引き中に光ファイバを被覆するために使用され得る被覆ダイに関する。
光ファイバの製造に通常使用される被覆材料は、紫外線(UV)光に露出することで硬化可能なアクリレートベースの組成物である。この材料は液体状態でファイバの表面に塗布され、続いて硬化のために熱またはUV光に露出される。被覆材料は、好適な実施形態とされることが多い二層被覆システムを用いて、1以上の層の状態で塗布され得る。一次被覆はファイバの表面に直接塗布され、二次被覆は一次被覆上に塗布される。
線引き速度が高速になると、光ファイバを製造するコストは低減される。光ファイバを被覆する際、均一な直径を有する被覆、およびファイバと同心の被覆を、高速の線引き速度で生成することが重要である。この両属性は、ファイバの接合およびコネクタ化(connectorization)を容易にするのに寄与し、それにより、組み込まれたファイバの用途における損失を低減させることができる。市場の需要は、光ファイバの被覆の直径および同心性に、ますます厳しい公差を課し続けている。
本書で引用されるいずれの参照も、従来技術を構成すると承認されたものではない。本出願人は、引用されたいずれの文献の正確さおよび適切性にも、意義を申し立てる権利を明確に有する。
本開示の一実施の形態は、ファイバ入口開口と、壁が2から25°の間の半角でテーパし、高さ(本書では長さとも称する)L1が0.25mmから2mmの間である、円錐状部分と、0.1mm≦d2≦0.5mmとなるような内径d2および0.05mmから1.25mmの間の高さ(長さ)L2を有する、円筒状ランド部分とを備えた、ファイバ被覆装置に関する。いくつかの実施形態では0.5mm≦L1≦1.75mmであり、またいくつかの実施形態において高さL2は0.5d2≦L2≦2.5d2である。
本開示のさらなる実施形態はファイバ被覆装置に関し、この装置は、
本体を有するサイジングダイであって、
(a)ファイバ入口開口、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを含み、ファイバ入口開口に直接隣接して位置している、第1の部分であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、および、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmである実質的に一定の内径d2および高さL2を有している、円筒状ランド部分、
を備えているサイジングダイ、
を含んでいる。
いくつかの実施形態では0.125mm≦d2≦0.5mmであり、また0.5d2≦L2≦2.5d2である。いくつかの実施形態では5°≦α≦25°であり、また0.5mm≦L1≦1.75mmである。いくつかの実施形態では8°≦α≦25°である。
本開示のさらなる実施形態はファイバ被覆装置に関し、この装置は、
(I)ガイドダイと、
(II)ガイドダイに隣接して位置している第1のサイジングダイであって、
(a)ファイバ入口開口、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α1≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、および、
(d)d2よりも大きい内径を有し、第1の部分の上方または円筒状ランド部分の下方のいずれかに位置している、円筒状脚部分、
を含む、第1のサイジングダイと、
(III)第1のサイジングダイに隣接して位置している、第2のサイジングダイと、
を備えている。
本開示のさらなる実施形態は光ファイバを被覆する方法に関し、この方法は、
(I)光ファイバを被覆装置の第1のサイジングダイに通して動かすことによって、光ファイバを一次被覆材料で被覆するステップであって、第1のサイジングダイが、
(a)ファイバ入口開口、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α1≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、および、
(d)d2よりも大きい内径を有し、第1の部分の上方または円筒状ランド部分の下方のいずれかに位置している、円筒状脚部分、
を含んでいる、ステップ、および、
(II)一次被覆をその表面に備えている光ファイバを、被覆装置の第2のサイジングダイに通して動かすことによって、二次被覆を塗布するステップであって、第2のサイジングダイが、
(a)ファイバ入口開口、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α2≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、および、
(d)d2よりも大きい内径を有し、第1の部分の上方または円筒状ランド部分の下方のいずれかに位置している、円筒状脚部分、
を含んでいる、ステップ、
を有してなる。
さらなる特徴および利点は以下の詳細な説明の中に明記され、ある程度はその説明から当業者には容易に明らかになるであろうし、あるいは書かれた説明およびその請求項、並びに添付の図面において説明されたように実施形態を実施することにより認識されるであろう。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、単なる例示であり、請求項の本質および特徴を理解するための概要または構成を提供することを意図したものであることを理解されたい。
添付の図面はさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれかつその一部を構成する。図面は1以上の実施形態を示し、そしてその説明とともに、種々の実施形態の原理および動作の説明に役立つ。
光ファイバの製造に使用されるファイバ線引きおよび被覆システムの概略図 光ファイバを被覆するプロセスにおいて使用される典型的な被覆ダイアセンブリの概略図 図2の被覆ダイアセンブリにおいて使用されるサイジングダイアセンブリの概略断面図 図3のサイジングダイの上方に位置している被覆材料の渦流(vortex)を示した図 典型的なウェット・オン・ウェット二重被覆塗布器の概略断面図 一実施の形態のサイジングダイの概略断面図 サイジングダイの別の実施形態の概略断面図 ウェット・オン・ウェット二重被覆塗布器の一実施の形態の典型的な概略断面図 ウェット・オン・ウェット二重被覆塗布器の別の実施形態の典型的な概略断面図 ウェット・オン・ウェット二重被覆塗布器の別の実施形態の典型的な概略断面図 2つの異なるサイジングダイで生成された二次被覆を有するファイバの、一次被覆の中心からの二次被覆の中心のずれを示した図 標準的なダイを用いて塗布された単一層被覆の、ずれの大きさ(半径方向成分)およびずれの方位配向を示した図 図6Aのものに類似した実施形態により生成された単一層被覆のずれを示した図 ガイドダイとサイジングダイとの間に2つの異なる距離(間隙)が存在している被覆塗布器において生成された、単一層被覆の直径対ファイバが被覆塗布器に入るときのファイバの温度を示した図 2つの被覆のウェット・オン・ドライ(WOD)塗布の他、2つの異なるタイプのウェット・オン・ウェット(WOW)被覆塗布プロセスに対し、一次被覆のずれの関数として全体の被覆のずれを示した図
光ファイバの製造に使用されるファイバ線引きおよび被覆システムが図1に示されている。炉1内で加熱された母材11から、ファイバ10が線引きされる。ファイバ21はファイバ冷却機器2を通過し、その後ファイバ21を一次被覆材料の層で被覆する、一次コータ3を通過する。一次被覆層は一次被覆硬化機器4において硬化され、硬化された一次被覆を含むファイバの直径を機器5で測定する。硬化機器4は典型的には、照射器のアレイを備えている。ファイバ21は、ファイバ21を二次被覆材料の層で被覆する二次コータ6を通過し、二次被覆材料は、硬化機器4に類似した硬化機器7において硬化される。硬化された二次被覆を含むファイバの直径を、例えば機器8で測定する。牽引手段9が、炉1から中間の機器を通過させてファイバを引っ張る。線引きされたファイバは典型的には、さらなる処理のためにワインダ(図示なし)によってスプール上に巻き取られる。被覆材料はコータ3および6に、夫々供給源12および14から供給される。被覆材料の注入口での温度、すなわち送出温度は、コーティング送出ラインと連通している夫々機器13および15によって所望の値で維持することができる。
あるいは、ファイバは一次コータ3を通過した後に二次コータ6を通過し、この2つのコータの間で一次被覆硬化機器4を通過することはない。第2の被覆は一次被覆上に直接塗布され、その後両方の被覆が硬化される。これは「ウェット・オン・ウェット」または「WOW」塗布プロセスとして知られている。
比較例
図2は、光ファイバを被覆するプロセスにおいて図1のファイバ線引きおよび被覆システムのコータ3および6として現在使用されている、従来の被覆ダイアセンブリを示している。この図は、従来の被覆アセンブリのガイドダイ、スリーブ、およびサイジングダイの断面図を示している。ファイバ21は、被覆ダイアセンブリ20に入ってガイドダイ22を通過する。被覆材料が、スリーブ23の貫通孔24を通じて被覆ダイアセンブリ20に送出される。被覆材料は典型的には、加圧下で一定の温度で、ファイバ21に向かって半径方向にダイアセンブリ20へと供給される。(本書では、被覆材料がスリーブ23に入るときの被覆材料の平均温度を、被覆材料の送出温度と称する。)加圧されたコータによって、ダイアセンブリ20内部の被覆材料の高さはファイバ被覆プロセス全体を通じて確実に維持される。ファイバ21は、サイジングダイ25の孔の出口開口(直径d2)を通って被覆ダイアセンブリ20から出て行く。ファイバ21が被覆ダイアセンブリ20を通過するとき、ファイバに隣接している被覆材料にせん断応力が作用し、ファイバの動きと同じ方向に被覆材料が引き込まれる(加速される)。被覆材料およびファイバ21がサイジングダイ25に入ると、被覆材料の一部分がファイバと共に引き出される。ファイバによって加速され、しかしファイバと共に引き出されなかった被覆材料は、名目上のファイバの動きの方向から向きを変え、再循環して被覆ダイアセンブリ20内に渦巻き(gyre)Gを形成する。
サイジングダイ25(本書では被覆ダイとも称される)の構成によって、ファイバ21に塗布される被覆の量は決定される。サイジングダイ25はさらに、被覆がファイバと同心になるようにファイバを中心に置く機能も果たす。市販のサイジングダイ25は典型的には、サイジングダイの中を通るファイバの通路の上方領域を形成する、凸状壁28(本書では、ダイのベル領域またはベル部分28´とも称される)と、本質的に円錐状の壁によって形成された、通路のテーパ状中間部分(テーパ領域27)と、サイジングダイ25の通路の円筒状ランド部分26とを有している(例えば図3参照)。ダイの円筒状ランド領域26はサイジングダイ25の出口または出口付近の領域として画成され、この位置でサイジングダイ25の内壁の直径は、サイジングダイ25の出口からの距離によらず実質的に一定である(すなわち、1%を超えて変化せず、好適には0.2%未満しか変化しない)。
ファイバ10と共に引き出される被覆材料の量は、サイジングダイ25内部での被覆材料の速度プロファイルに依存する。この被覆材料の速度プロファイルは、ファイバ21が被覆ダイアセンブリ20を通って線引きされる速さ、サイジングダイ25の形状、およびサイジングダイ25内での被覆材料の粘度プロファイル、に最も影響される。被覆材料の粘度プロファイルは、その温度の関数である。被覆材料の温度を制御することによって領域の粘度プロファイルを制御すると、被覆されるファイバの直径のまさに応答性の制御を達成することができる。
スリーブ23内部でのコーティングの流圧は、ガイドダイ22の円筒状ランド領域沿いの低い位置の、ガイドダイ22の出口オリフィス近傍で被覆材料がメニスカスを形成するほどに、十分に高いものであるべきである。ガイドダイ22は、加圧された被覆アセンブリのキャップとして機能し、被覆材料が被覆アセンブリの上部から流れ出るのを防ぐ。被覆アセンブリ内部の不十分なまたは過度の加圧状態に起因して、ガイドダイ22がこの機能を果たすのに失敗すると、いわゆる「コーティング溢れ」が起こり、線引きプロセスを中断しなければならない。
動作中、ファイバ21は被覆材料の境界層を引き込み(一緒に引っ張り)、そのほとんどはサイジングダイ25の凸状上方領域(ベル部分)28´およびテーパ領域27内で戻される。この戻されたことによって、サイジングダイ25のテーパ領域27内の円錐の頂点で、800psi(5.52MPa)と同程度に圧力が上昇する。この圧力が、さらなるコーティングをサイジングダイ25の円筒状ランド領域26に押し込む。この圧力はさらに、ファイバ21をサイジングダイ25内で中心に置くのを助ける力を生成する。
図4に示されているように、被覆プロセスの際に市販のサイジングダイ25を使用すると、戻された被覆材料は、コーティングの渦流または渦巻きGとして知られている、被覆材料の円環状の循環セルを形成する。渦巻きGは、円筒状ランド領域26の上方のエリア内(より具体的には、サイジングダイ25の入口開口に隣接したエリア内、すなわち、凸状壁28に隣接したエリア内)で形成され、また渦巻きGは不変ではない。渦巻きGの再循環領域(渦流)は、サイジングダイ25のベル部分を通ってダイのテーパ領域27内へと下方に延在する。我々の実験によって、渦巻きGが概して方位角的に均一ではないことが示されたが、さらに気泡トレーサ(分析目的で導入される)によって、渦巻きGがファイバ21の周りですりこぎ運動をし得る(すなわち、回転軸の向きが変化し得る)ことが明らかにされる。すなわち渦巻き/渦流の回転運動は軸対称ではない。この渦巻きの動きの影響で、ファイバに非軸対称の準ランダムな力が生成され、これはファイバ被覆の偏心の増加、すなわちファイバ軸を中心としないファイバ被覆として現れる。
渦流における被覆材料の温度は、スリーブ23への被覆材料の送出温度に比べて上昇しており、これは渦流/渦巻きG内での非常に高いせん断速度によるせん断加熱のためである。有限要素コンピュータモデルは、トロイダル状渦流/渦巻きGの中央のコーティングの温度は、ファイバ線引き速度が増加すると急速に増加し、被覆材料の送出温度よりも80℃程度高くなり得ることを示している。送出温度と比較した渦流/渦巻きG内部の被覆材料での温度増加は、例えば孔径d2≦0.15mmのダイなど、より小さいサイジングダイでは、より大きい孔径d2のダイに比べてより多くの被覆材料が戻されるためさらに大きくなり、またファイバ線引き速度がより速くなると、渦巻きGの回転が速くなるため同様に大きくなる。すなわち孔径d2が減少すると、ダイのテーパ部分において戻されるコーティングの量は増加する。これがさらに渦流のサイズを増加させ、渦巻きGの中央で温度が増加する。渦流/渦巻きGは不変ではないため、この高温の被覆材料のいくらかは渦流または他の摂動により漏れ出る可能性があり、また高温のコーティングが標準的なサイジングダイ25のテーパ状部分(すなわち中間部分27)に入ると、ファイバ21に作用するセンタリング力はもはや軸対称ではなくなる。この不平衡力がさらに品質の悪いファイバ被覆のずれをもたらす。本書ではこのずれを、塗布された被覆の中心と被覆されたファイバの中心との間の距離として、典型的にはμmで測定する。恐らくさらにいっそう重要なことであるが、高温の被覆材料がガイドダイ22へと移動して、その後ガイドダイ22において上方のメニスカス形状を形成する可能性がある。高温の被覆材料の粘度が(より高い温度、およびずり減粘に起因して)より低いことで、被覆プロセスはより溢れ易くなり、すなわちファイバのディウェッティングを起こし易く、結果として生じる被覆材料の流れは、ファイバ21を上向きに通り過ぎて気体空間を上方に通過し、ガイドダイ22の内部へ、さらに外へと流れる。溢れが起こると、ファイバ21は典型的には破損する。破損すると延伸プロセスを再始動させることが必要になり、これは製造コストに著しく寄与し得る。
ずり減粘は、ポリマーなどの非ニュートン流体で通常見られる現象である。流体がより大きいせん断速度を受けると、流体の粘度がゼロせん断での値よりも低く降下するように流体内の分子自体が整列する。
粘性加熱は、ニュートン流体および非ニュートン流体の両方で見られる現象である。流体がより大きいせん断速度を受けると、流体分子間の摩擦が熱を生じさせる。この熱の生成は、流体の温度を局所的に増加させる。光導波路ファイバの場合には、被覆材料の中を通るファイバの速さに起因してせん断応力が生じる。このせん断応力が熱を生じさせ、被覆材料の温度を上昇させる。被覆材料の温度が増加すると、その粘度は減少する。サイジングダイの円筒状ランド領域26内ではかなりの量の粘性加熱が起こり、この粘性加熱によって、局所的な被覆材料の温度は、被覆材料の送出温度よりも高くなり得る。この温度の増加が、サイジングダイ25の円筒状領域26内のコーティングの粘度を著しく減少させる。
さらに、2つの上で論じた構成のサイジングダイを図5に示されているように積み重ねて、2つの被覆をその塗布の間で硬化させることなく順に塗布すると(他にウェット・オン・ウェットとして知られている)、品質の悪い被覆のずれをもたらすことに我々は気付いた。すなわち両被覆(例えば、一次被覆および二次被覆)のずれは、図5のダイ構成を用いて2つのファイバ被覆を生成すると悪くなる。2つのサイジングダイ25からのセンタリング力は一般に同じ方向に作用せず、2つのサイジングダイ25の内部に存在している渦巻きのすりこぎ運動に起因して、これらの力はさらにランダムになる。従ってファイバへの力は、無秩序であり(すなわち、その動きはランダムである)かつ独立している。これらの力は、ファイバの外周の周りの圧力およびせん断の変化によって生成される。
我々は、典型的なサイジングダイの上方部分の凸状形状(すなわち、壁28の凸状形状)が、被覆材料の強い渦流/渦巻きGを生み出す主な機構であることを見出した。我々はさらに、テーパ領域27の高さもまた、渦流/渦巻きGのサイズおよび/または強度に影響を及ぼすことを見出した。いくつかの実施形態において我々は、サイジングダイの凸状壁28のサイズを最小にし/減少させ、その結果凸状壁28の高さL0を≦0.5mmにすることによって、コーティングの渦巻きのサイズおよび強度を、図2、3、および5に示されているダイの設計で生成されるものに比較して、最小限に抑えた(減少させた)。いくつかの実施形態において我々は、被覆/サイジングダイ25の凸状壁28を完全に排除することによって、またテーパした円錐(ダイ25の壁27Aにより形成された、ダイのテーパ領域27)の高さ(本書では長さとも称される)を2mm以下に減少させることによって、コーティングの渦巻きのサイズおよび強度を、図2、3、および5に示されているダイの設計で生成されるものに比較して、最小限に抑えた(減少させた)。これには引き込まれる被覆の境界層のサイズを大幅に減少させる効果があった。これにより円錐(テーパ領域27)内に戻されるコーティングの量は減少し、さらにこれにより被覆材料の渦巻きGの強度は減少する。(境界層は、現代のファイバ線引きタワーで典型的な線引き速度に対し106/s程度の大きさの速度勾配が存在し得る、動いているファイバに隣接している、被覆材料の領域である。)
ファイバの線引き速度が増加するまたはサイジングダイの直径が減少すると、より多くのコーティングがサイジングダイのテーパ領域27内に戻され、市販のサイジングダイの上方部分すなわちベル部分28´における渦巻きG(すなわち、凸状壁28に隣接している領域における渦巻き)はより強くなる。これは、被覆のずれの増加を引き起こす、ファイバ位置の不安定性の増大と、ファイバを破損しコストを増加させる、溢れの発生率の上昇の両方につながる。我々は、1)中間領域27におけるテーパの高さ(長さ)L1を減少させること、および2)ダイのベル領域28´を排除するまたはそのサイズを大幅に減少させることが、ダイによって戻されるコーティングの量を大きく減少させ、結果として渦巻きGのサイズを減少させることを見出した。その結果、被覆のずれは改善され、さらに溢れの傾向は低減される。
我々は、ウェット・オン・ウェットプロセスによって塗布された被覆の形状は、ベル領域の高さが減少し(L0<0.5mm)、またテーパ領域の高さが減少した(L1<2.2mm、さらに好適にはL1≦2mm)サイジングダイ25を利用すると、著しく改善されることを見出した。サイジングダイ25がベル領域28´を有していないこと(すなわち、L0=0mm)、またサイジングダイ25が(L1<2.2mm、好適にはL1<2mmとなるような)高さの低いテーパ領域27を有していることが好ましい。各サイジングダイ25における渦巻きGは独立したものであり、ランダムな形で動くため、図2、3、および5に示されているものなど市販されているサイジングダイを用いることで、両被覆のずれは悪影響を受ける可能性がある。ベル部分28´のサイズの減少(またはその排除)および/またはテーパ部分27のサイズの減少は、渦巻きGのサイズおよび強度を減少させ、従ってセンタリング力が被覆のずれを改善させる/最小限に抑えることができる。好適には、優れた被覆の同心性を得るために、0.25<L1<2mmであり、より好適には0.5<L1<1.8mmであり、いくつかの実施形態では0.7<L1<1.5mmである。
種々の実施形態を以下の実施例によってさらに明らかにする。
実施例1
改善されたサイジングダイ25(「円錐のみ」のダイ)の2つの実施形態が、図6Aおよび6Bに示されている。(本書で称される「円錐のみのダイ」は、円錐部分27を有しているがベル部分28を有していないサイジングダイである。円錐のみのダイは未だ円筒状ランド部分26を有しており、また図6Aに示されているように随意的な出口円筒状脚部分29、あるいは図6Bに示されているように随意的な上方円筒状脚部分32、を有し得る。)図6Aおよび6Bに示されている円錐のみのサイジングダイの実施形態では、例えば図2に示されているような標準的なダイの(凸状壁により形成された)ベル部分28´は既に完全に取り除かれ(すなわち、L0=0mm)、テーパ領域27および円筒状ランド領域26、並びに随意的な円筒状脚部分29および/または32は保持されている。テーパ領域27の高さすなわち長さL1は小さいものであることが好ましく、L1≦2.2mmであり、好適には0.2mm≦L1≦2mmである。例えばいくつかの例示的な実施形態において、テーパ領域27の高さL1は、0.25mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.75mm、1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.7mm、1.75mm、1.8mm、またはこれらの間である。より好適には、渦巻きGのサイズを減少させるために、高さL1は2mm以下であり、さらに好適にはL1≦1.8mm、最も好適にはL1≦1.5mmである。L1≧0.25mmであることが好ましく、より好適にはL1≧0.5mm、さらに好適にはL1≧0.7mmである。いくつかの実施形態によれば、0.9mm≦L1≦1.2mmである。本出願人らは、低い高さ(短い長さ)L1が被覆材料の渦巻きGを安定化させ、そのサイズを減少させ、これがより優れた被覆とプロセスの安定性とをもたらすことを見出した。テーパの長さはある程度、ファイバによって引き込まれるコーティングの量を決定する。さらに同じ理由で、センタリング力に影響を及ぼし、すなわち、テーパ部分が長くなると、センタリング力は高くなるが、より多くのコーティングが戻される。例えば、より長いテーパの影響力(より長いL1)を、単一被覆層のために、あるいはウェット・オン・ウェット塗布における第1の被覆層の生成のために利用してもよく、またより短いテーパ領域(より小さいL1)を、第2のサイジングダイで第2の被覆層の生成に、そのセンタリング力を最小限に抑えるために選択することも可能である。
サイジングダイ25のテーパ部分のテーパ半角θは、2°以上、あるいは25°以下であることが好ましい。より小さいテーパ角でも、またより大きいテーパ角でも、ファイバ21を円錐領域27の中央に拘束するのに十分なセンタリング力が生じない。より好適には5°≦θ≦25°であり、さらに好適には8°≦θ≦25°である。
図6Aおよび6Bに示されているように、サイジングダイ25の円筒状ランド部分26は、テーパ部分27の下方に位置している。ランド部分26は、直径d2および長さL2の円筒状孔を含む。脚部分。
サイジングダイは、円筒状内壁(孔)を有する脚部分29、32をさらに備えていてもよい。例えばいくつかの実施形態において、脚部分の円筒状内壁の内径d3は0.5mmから5mmの間であり、その高さL3は2mmから6mmの間である。
上述したように円錐のみのサイジングダイ25は、円筒状ランド部分26の下方に位置している随意的な出口円筒状脚部分29を有し得る。被覆されたファイバ21の直径は脚部分の内径d3よりも大幅に小さくなるため、ダイ25の出口脚部分29は随意的なものである。しかしながら出口円筒状脚部分29は、サイジングダイ25をダイホルダ(図示なし)内で位置合わせされた状態で保つのに役立ち、それによりサイジングダイ25の傾きと、これに付随する被覆のずれの悪化とを防ぐ。出口円筒状脚部29の高さは、L3<8.7mmとなるようなものであることが好ましく、より好適にはL3<6.7mm、最も好適にはL3<4.8mmである。出口円筒状脚部29の高さは、L3>0.8mmとなるようなものであることが好ましく、より好適にはL3>1.3mm、最も好適にはL3>1.8mmである。円筒状脚部分29の内径d3はd2よりも大きく、好適には2d2よりも大きい。例えば0.4mm<d3<5mmである。
図6Aに示されている実施形態において、円錐のテーパの半角は8°であり、テーパ領域27の高さL1は1.4mmである。本実施形態のサイジングダイ25の外径は6.6mmであり、また図6Aのサイジングダイの全高すなわち全長は4.6mmである。
図6Bは、下方の出口脚部分を含んでいないサイジングダイの実施形態を示している。代わりに、図6Bの円錐1つのみのサイジングダイの実施形態は、テーパ部分27の上方に位置している上方脚部分32を含んでいる。上方脚部分32は、サイジングダイをダイホルダに対して位置合わせされた状態で保つのに役立ち、またサイジングダイをホルダ内に押し込むときにサイジングダイが傾くのを防ぐ助けになる。上方脚部分32の内径は1.2mm〜5mmであることが好ましい。上方脚部分32の内径は、d1よりも大きいことが好ましい。好適には上方脚部分32の高さは5mm未満かつ1mm超であり、例えば1.3mmから4.5mmの間、または1.5mmから3mmの間である。
下記の表1は、本書で説明されるサイジングダイのいくつかの実施形態に対する、いくつかの例示的な幾何学的パラメータを記載したものである。より具体的には、これらの実施形態によれば、サイジングダイ25の全長Lは、サイジングダイが随意的な出口脚部分29を含む場合、好適には3mmから9mm(より好適には4.5mmから7mm)であり、好適な内径d2(円筒状部分26の孔の直径)は0.1mmから0.5mm、より好適には0.125mmから0.41mmの間であり、ダイの円筒状部分26の好適な長さL2は、0.5d2≦L2≦2.5d2、より好適にはd2≦L2≦2d2であり、円錐部分27の好適な高さL1は2mm未満、好適には0.25mmから2mm(より好適には0.9mmから1.2mm)であり、好適な半円錐角は4から25°(より好適には8°から25°の間)である。
Figure 2017500600
従って、いくつかの実施形態によれば、ファイバ被覆装置は、
サイジングダイ25であって、
(a)ファイバ入口開口25A、
(b)テーパ壁27Aを有する円錐状フェルールを形成する、第1の部分27であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分27、
(c)0.1≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分27の下方に位置している円筒状部分26、
を含む、サイジングダイ25、
を備えている。
好適には1d2≦L2≦2.2d2であり、より好適には1.75d2≦L2≦2.25d2、さらに好適にはL2=2d2である。例えば一実施の形態ではd2=0.28mmであり、L2は0.56mmである。
いくつかの実施形態においてサイジングダイ25は、d3>d2である内径d3と、1mm≦L3≦6.7mmである高さ(または長さ)L3とを有する、随意的な出口円筒状脚部分29をさらに含む。好適にはd3>2d2であり、例えばd3>2.5d2である。
いくつかの実施形態によれば、ファイバ被覆装置は、
サイジングダイ25であって、
(a)ファイバ入口開口25A、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成する第1の部分27であって、第1の部分27が、ファイバ入口開口25Aと第1の部分27との間に位置する凸状断面を有する壁をサイジングダイ25が含まないように、ファイバ入口開口25Aに直接隣接して位置しており、円錐状フェルールの断面が、5°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.5mmから1.8mmの間の高さL1とを有している、第1の部分27、
(c)0.1≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分27の下方に位置している円筒状部分26、
を含む、サイジングダイ25、
を備えている。いくつかの実施形態によれば、この被覆装置は、高さL0<0.5mmの凸状断面を有する壁28を備えた、サイジングダイ25をさらに含む。しかしながら、ファイバ入口開口とテーパ壁27Aを有する円錐状フェルールとの間に位置する凸状断面を有する壁を、被覆装置が含まないことがより好ましい。
実施例2および3および4
円錐のみのサイジングダイ25を利用するウェット・オン・ウェット被覆塗布器のいくつかの実施形態が、図7Aおよび7Bに示されている。上述したように円錐のみのダイは、ベル部分28を含まない(すなわち断面で見ると、その上方部分に凸状の内壁を有していない)ダイであるが、テーパ部分27およびランド領域26に加えて他の部分を含み得る。より具体的には、図7Aおよび7Bに示されているように、ウェット・オン・ウェット被覆塗布器は、ガイドダイ22、第1の(一次)被覆材料を含有している第1のスリーブ231、一次被覆をファイバ21に塗布するための第1のサイジングダイ251、第2の(二次)被覆材料を含有している第2のスリーブ232、および一次被覆上に二次被覆を塗布するための第2のサイジングダイ252(下部ダイ)を備えている。ダイ間の隔たりS1、S2は通常1から10mmであり、より好適には0.25mmから5mmである。図7Aの実施形態において、両方のサイジングダイ251および252は、半角がθ=8°の円錐のみのダイである。図7Aの実施形態において、第1の(上部)サイジングダイ251の寸法は、L1=1.4mm、d1=0.5mmから2mm、L2=0.23mm、d2=0.23mm、L3=2.9mm、およびd3=2.5mmである。図7Aの実施形態において、第2の(下部)サイジングダイの寸法は、L1=1.4mm、L2=0.34mm、L3=2.8mm、d2=0.34mm、およびd3=2.5mmである。図7Aの両方のサイジングダイ251および252の外径dは、6.6mmである。図7Aの実施形態において、ガイドダイ22と第1のサイジングダイ251との間の隔たりS1は1.5mmである。サイジングダイ251と252との間の隔たりS2もまた1.5mmである。
図7Bの実施形態において、第1の(上部)サイジングダイ251の寸法は、θ=25°、L1=1.4mm、d1が0.5mmから2mm、L2=0.43mm、d2=0.22mm、L3=5mm、およびd3=2.5mmである。第2の(下部)サイジングダイ252の寸法は、θ=8°、L1=1.4mm、L2=0.69mm、d2=0.34mm、L3=2.49mm、およびd3=2.5mmである。図7Bの実施形態において、ガイドダイと第1のサイジングダイとの間の隔たりS1は1.5mmであり、第1および第2のサイジングダイ間の隔たりS2は2mmである。各ダイ251および252の全高は、4〜8mmであることが好ましい。
図5に示されている設計などの市販の塗布器に対し、例えば図7Aおよび7Bに示されているような本書で開示されるウェット・オン・ウェット被覆塗布器の実施形態により提供されるいくつかの利点は、(i)両方の被覆のずれが改善(縮小)されること、および(ii)図7Aおよび7Bの塗布器により生成される被覆の直径のばらつきが減少する(すなわち小さくなる)ことである。より具体的には、これらの実施形態ではテーパ領域27の先端で被覆材料の圧力があまり変化しないため、各サイジングダイ25の円筒状部分26に通過させるコーティングの量のばらつきが低減される。さらに、ガイドダイ22は溢れる可能性が低く、これもガイドダイ22の下方に位置している第1のサイジングダイ(251)における渦巻きGが、大きい上方ベル領域(図5の28)および/または比較的長いテーパ領域を有している、市販の被覆ダイによって生成される渦巻きほど被覆材料を加熱しないためである。
いくつかの実施形態によれば、WOW被覆装置は、ガイドダイおよび少なくとも2つのサイジングダイを含み、さらにサイジングダイ25の少なくとも1つ(好適には両方)は、
(a)ファイバ入口開口25A、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口25Aの下方に位置している、第1の部分27であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分27、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分27に隣接して位置している円筒状部分26、
を備えている。図7A、7Bのサイジングダイ251、252は、第1の部分27の上方に位置する、凸状断面を有する壁を備えたベル領域28を有していない。
いくつかの実施形態によれば、WOW被覆装置は、ガイドダイおよび少なくとも2つのサイジングダイを含み、さらにサイジングダイ25の少なくとも1つ(好適には両方)は、
(a)ファイバ入口開口25A、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口25Aの下方に位置している、第1の部分27であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分27、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分27に隣接して位置している円筒状部分26、および、
(d)d2よりも大きい内径を有し、第1の部分27の上方または円筒状部分26の下方(下流)のいずれかに位置している、円筒状脚部分29、32、
を備えている。
図7Cに示されているものに類似したウェット・オン・ウェット被覆塗布器は、内径d3(孔径)とオリフィス26Bとを有する円筒状ランド部分26のみを含み円錐状壁を含んでいない、第2のサイジングダイ252を利用することによって、ずれの程度が良好なファイバを生成することができる。(本書では、このようなサイジングダイをオリフィスのみのダイとも称する)。すなわち図7Cの実施形態において、第2のすなわち下方サイジングダイ(252)は、円筒状領域26を有し、テーパ領域27およびベル領域28を有していない。
従って、いくつかの実施形態(例えば図7C参照)によれば、被覆装置は、
(I)ガイドダイ、
(II)ガイドダイの下流に位置している、少なくとも2つのサイジングダイであって、
(i)サイジングダイの少なくとも1つが、(a)ファイバ入口開口25A1、(b)テーパ壁27Aを有する円錐状フェルールを形成する第1の部分27であって、第1の部分27が、ファイバ入口開口と第1の部分27との間に位置する凸状断面を有する壁をサイジングダイが含まないように、ファイバ入口開口に直接隣接して位置しており、円錐状フェルールの断面が、2°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分27、(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2と、出口開口26B1とを有している、円筒状部分261、を備え、さらに、
(ii)少なくとも2つのサイジングダイの他方が、凸状断面を有する壁も、テーパ壁を有する円錐状フェルールも含まず、かつ(a)ファイバ入口開口25A2と、ファイバ入口開口25A2に直接隣接している円筒状部分262と、出口開口26B2とを備えている、
ような、少なくとも2つのサイジングダイ、
を備えている。
図7Aおよび7Bの実施形態は、以下の理由で図7Cに示されているものよりも好ましい。開始時、第2の被覆のための材料の流れが、一般に最初に出される。第2のサイジングダイ252にテーパ領域27がない場合、円筒状ランド領域262のオリフィス(出口開口)26B2とファイバ21との間に生成される間隙における、第2の被覆材料の流れに対する抵抗は非常に小さい。このように抵抗が不足していると、漏れおよび二次被覆材料内の塊(すなわち、被覆内の欠陥であり、コーティング送出における圧力変動により頻繁に生じる)につながり得る。オリフィスのみの様式の二次サイジングダイが漏れを生じない場合であっても、得られる第2の被覆の直径が大きくなり、また直径の均一性の制御は困難である。さらに、オリフィス26B2のように、圧力が、二次被覆されるファイバの直径を調整する唯一の手段である場合、傾斜した際に、あるいは定常運転中であっても、やはりより大きな被覆の直径のばらつきが存在する。
オリフィスのみのサイジング(円筒状部分のみを有するサイジングダイ)が(図7Cに示すように)第2のサイジングダイとして使用される被覆塗布器の実施形態に比べて、図7Aおよび7Bのウェット・オン・ウェット被覆塗布器の実施形態は、第2の(下方)サイジングダイ252の高さの低い(0.2mm<L1≦2mm)のテーパ部分27によって、ダイがより高い塗布圧力を維持できるため、有利である。これは、第2のサイジング252のオリフィス26Bが開始時に漏れる傾向を排除し、さらに起動および通常の両動作時の被覆の直径の制御を大きく改善させる。第2のサイジングダイ252のテーパ領域は、開始時に5〜20psi(34.5〜137.9kPa)の印加を可能にし、これはコーティングのメニスカスを生成するのに十分である。
図7A、7B、および7Cの被覆塗布器の実施形態において、3つのダイ用のホルダ31は、ダイが全て同心となるように製造された単一のチューブである。チューブおよびホルダの設計はさらに、サイジングダイ251と252との間、および第1のサイジングダイ251とガイドダイ22との間の、様々な間隙(距離)に適合するものであるべきであり、これは距離S1、S2が、引き込まれるコーティングの量、従って被覆される直径に、影響を及ぼし得るためである。(距離S1、S2は、ダイのエッジ間の距離)
本書で説明されるサイジングダイの実施形態のこの改善された形状(例えば、図6A、6B、7A、および7Bのサイジングダイの実施形態参照)は、1以上の以下の利点をもたらす。すなわち、コーティングの渦巻きGのサイズを減少させ(これは、ベル/テーパのサイズの減少によって、戻されるコーティング量が減少した結果である)、および/または、サイジングダイにおいて相当なセンタリング力(すなわち、ファイバをダイ内で中心に置くのに十分な力)を維持するよう、特により高速の速さおよびより高いコーティング粘度で、十分な被覆材料が戻される。例えば図8は、図3および6Aのサイジングダイ(夫々「標準」および「円錐のみ」と表示する)で生成された二次被覆を有するファイバの、一次被覆の中心からの二次被覆の中心のずれを示している。図8に示されているように、二次被覆材料の送出温度が低い場合(すなわち、45℃未満)、円錐のみのサイジングダイ25により生成された二次被覆のずれは、図5の標準的なダイを用いて生成された場合の5分の1未満である。さらに、被覆材料の温度が増加すると、円錐のみのサイジングダイの実施形態により生成された被覆で二次被覆のずれが増加し、これは、―低温でコーティングの粘度が高くなるとセンタリング力を増加させ、これが被覆のずれを低減する―という、軸対称のコンピュータ流体モデルの予測に一致する。図3の(比較例として使用される)典型的な市販のサイジングダイは反対の挙動を示し、すなわち、二次被覆材料の温度が増加すると被覆のずれは減少する。この場合もこれは、標準的なダイに存在している被覆ダイのベル部分内の、渦巻きの結果である。コーティングがより粘性のあるものになると渦巻き内のせん断加熱が最大になるため、コーティングの温度が低くなると、ファイバと渦巻きの中心領域との間の温度勾配が最大になる。指数関数的に温度に依存するコーティングの粘度勾配は、従って同様に、標準的なダイをより低温(<45℃)で使用すると大幅に大きくなる。前述したように、渦巻き内部の流れおよび温度には方位変動が存在し、すなわち渦巻きはすりこぎ運動をする傾向がある。加熱された低粘度の渦巻きG内の被覆材料が、ファイバの動きによってテーパ領域27の円錐エリア内へと引きずられると、温度すなわち粘度の方位変動が、ファイバ21をダイの軸の中心から外れさせるように作用する合力を生じさせる。この合力は従って、ファイバと同心ではない被覆の塗布に関与する。さらに、この渦巻きのすりこぎ運動を我々が観察すると、方位変動は安定したものではなく、むしり時間と共に変化し、このすりこぎ運動の一時的な特徴が、被覆の同心性を無秩序な、すなわちランダムなものとすることが明らかになる。
図9は、図2および3に示されているものに類似した標準的なサイジングダイを用いて塗布された、単一層被覆のずれの大きさ(半径方向成分)およびずれの方位配向を示している。(すなわち、半径方向座標を使用して、図9に示されている同心性を定義した。大きさは原点から点までの距離であり、向きは真上からの角度である)。渦巻きGの方位変動がランダムに起こると、ファイバはダイの片側から他方の側へと、無秩序すなわちランダムな形で動き得る。このファイバの動きが図9に示されている。渦巻きはファイバの動きによって動かされるため、ランダムさは圧力に無関係であり、またこれはあらゆる温度で起こる。ただしこれはより低温になるとより目立ち、というのも渦巻きの内側と外側との間の温度差は、より低温で最大になるためである。図9は、ずれの大きさが決してゼロにはならないことを示しており、これはファイバが完全にサイジングダイの中心に位置することはないことを意味する。(本書では、被覆のずれという用語は、ファイバの中心(その軸)と被覆層の中心との間の物理的な距離である。ファイバおよび被覆の中心が同じであり、かつ被覆が完全にガラスと同心であるのが理想的である。)
渦巻きGの強度は牽引速度(すなわち、ファイバ線引き速度)にも比例し、従って最速の速さ(すなわち、線引き速度>25m/s)で渦巻きのサイズを制限することがますます重要になる。これは、ベル部分28を形成する凸状壁の高さを、高さL0<1mm、好適にはL0≦0.5mmとなるように最小限に抑える(すなわち、凸状壁のサイズを最小限に抑える)ことによって、またより好適には図6A、6B、および7A〜7Cに示されているように(円錐のみの実施形態を用いて)ベル部分28を完全に排除することによって成し得る。
渦巻きのサイズを減少させることによる別の重要な結果は、被覆材料がファイバに最初に接触する位置である上方の被覆材料のメニスカスが安定化されることである。我々は、60psi(413.7kPa)程度の低い圧力でダイが溢れる(ファイバがディウェットする)こと、またこの圧力は高速になると低くなり、サイジングダイが最大1000psi(6.9MPa)まで安定であるはずであることを圧力と牽引力との間の力平衡が示唆することを見出した。標準的な市販のサイジングダイ(すなわち、比較的大きいベル部分を備えたダイ)を使用すると、渦巻きGからの高温の被覆材料がファイバとガイドダイとの間の空間に入り込んで、溢れに対するガイドダイの抵抗を相当低減させる可能性がある。円錐のみのサイジングダイの実施形態では(例えば図6A、6B、7A、および7B参照)、温度増加と結果として得られる粘度減少がより小さく、これは典型的な製造条件での溢れの可能性を大きく減少させる。
本出願人らは、テーパ領域27の高さL1が、渦巻きGのサイズとその速度を減少させるのを助ける、重要なパラメータであることを見出した。上で論じたように、サイジングダイ25の円錐高さL1はL1<2mmであることが好ましい。好適には1.3mm≦L1≦1.5mmである。好適にはさらに(1/2)d2≦L2≦2.5d2であり、ここで0.5mm≦d2≦1.1mmである。例えばd2≦L2≦2d2である。例えば図10は、サイジングダイ25の円錐高さL1が(1/2)d2および2d2であり、本研究ではd2=0.56mmである、図6のものに類似した実施形態により生成された単一層被覆のずれを示している。
図10に示されているように、被覆のずれは、テーパ(すなわち円錐)の高さL1が直径d2の半分である場合、テーパの高さL1がダイ径d2の2倍である場合に比べて大幅に低い。上で論じたように、重要な考慮事項の1つは、サイジングダイによって戻される被覆材料の量である。サイジングダイ25によって戻される被覆材料の量を減少させることが重要である。テーパ領域27がより長いと、ファイバによって引き込まれるコーティングの量と、また戻される量も増加する。従って、テーパ領域27の高さL1は0.5mmから2mmであることが好ましく、より好適には0.9mmから1.2mmである。図10はさらに、ダイ25のテーパ部分27内に位置している渦巻きGが被覆のずれに強く悪影響を及ぼし、この影響を低減させる必要があることも示唆している。本出願人らは、テーパ領域27の高さL1が2mm以下である場合、渦巻きGの悪影響が著しく最小化されることを見出した。
図11に示されているように、被覆されるファイバの直径は、さらにガイドダイ22とサイジングダイ25との間の間隙(隔たり)の関数である。ファイバで引き込まれる被覆の境界層は、距離S1、S2が長くなるとより厚くなり、サイジングダイ25のテーパ部分27の先端での圧力を増加させ、かつファイバの被覆層の厚さを増加させる。
改善されたサイジングダイを利用すると、ウェット・オン・ウェットで塗布される被覆の形状も大幅に改善される。図12は、2つの被覆のウェット・オン・ドライ(WOD)塗布、並びに2つの異なるタイプのウェット・オン・ウェット(WOW)被覆塗布プロセスに対し、一次被覆のずれの関数として全体の被覆のずれを示している。全体のずれは、第2の被覆の中心とファイバ中心との間の、典型的にはμmで測定される物理的距離であって、一次のずれは、一次被覆の中心とファイバ中心との間の、典型的にはμmで測定される物理的距離である。より具体的には、図12は、1)図5の市販の被覆塗布器(緑色の点)、で塗布された被覆での一次被覆のずれおよび全体のずれ(ファイバ中心に対する二次被覆のずれ)を、2)オリフィスのみのサイジングダイを用いた塗布器(図7C参照、青色)、および3)図3の従来のウェット・オン・ドライ塗布器(赤色)、で塗布されたものに対して示したものである。
図12に示されているように、(例えば図7Cに示されているような)「オリフィスのみ」の第2のサイジングダイを用いたウェット・オン・ウェット塗布器は、図3の市販の塗布器に比べて被覆層のずれを大きく改善させ得るが、上で記したような開始時および制御の問題のため、これは最も好適な解決策ではない。円錐のみの設計の第2のサイジング(例えば図7Aおよび7Bのもの)を利用したウェット・オン・ウェット塗布器では、これらの不利益を伴わずに同等またはより優れた被覆のずれを達成することができる。
従って、いくつかの実施形態によれば、光ファイバを被覆する方法は、
(I)光ファイバを少なくとも1つのサイジングダイに通して動かすことによって、光ファイバを被覆材料で被覆するステップであって、少なくとも1つのサイジングダイが、
(a)ファイバ入口開口、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α1≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、
を備えている、ステップ、
を有してなる。サイジングダイは、第1の部分の上方または円筒状ランド部分の下方のいずれかに位置している、d2よりも大きい内径を有する円筒状脚部分をさらに含み得る。
いくつかの実施形態によれば、光ファイバを被覆する方法は、
(I)光ファイバを被覆装置の第1のサイジングダイに通して動かすことによって、光ファイバを一次被覆材料で被覆するステップであって、第1のサイジングダイが、
(a)ファイバ入口開口、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α1≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、および、
(d)d2よりも大きい内径を有し、第1の部分の上方または円筒状ランド部分の下方のいずれかに位置している、円筒状脚部分、
を含んでいる、ステップ、および、
(II)一次被覆をその表面に備えている光ファイバを、被覆装置の第2のサイジングダイに通して動かすことによって、二次被覆を続いて塗布するステップであって、第2のサイジングダイが、
(a)ファイバ入口開口、
(b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、円錐状フェルールの断面が、2°≦α2≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
(c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、および、
(d)d2よりも大きい内径を有し、第1の部分の上方または円筒状ランド部分の下方のいずれかに位置している、円筒状脚部分、
を含んでいる、ステップ、
を有してなる。
いくつかの実施形態によれば、α1>α1である。10°<α1<25°および2°<α2<15°であることが好ましい。例えば第1の(上部)サイジングダイの半角αは15°<α1<25°、さらに5°<α2<10°でもよい。また、上部(第1の)サイジングダイ251において円筒状脚部分は第1の部分(テーパ部分)27の少なくとも上方に位置し、下部(第2の)サイジングダイ252において円筒状脚部分は、円筒状ランド部分26またはその下方に位置していることが好ましい。
他に明確に述べられていなければ、本書に明記されるいずれの方法も、そのステップを特定の順序で実行する必要があると解釈されることを全く意図していない。従って、方法の請求項がそのステップが行われる順序を実際に説明していない場合、あるいはそれ以外に請求項または説明の中でそのステップが特定の順序に限定されるべきであると具体的に述べられていない場合には、何らかの特定の順序が推測されることは全く意図されていない。
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の改変および変形が作製可能であることは当業者には明らかであろう。本発明の精神および本質を組み込んだ、開示された実施形態の改変、コンビネーション、サブコンビネーション、および変形が当業者には思い付き得るため、本発明は添付の請求項およびその同等物の範囲内の全てのものを含むと解釈されるべきである。
21 ファイバ
25 サイジングダイ
26 円筒状ランド部分
27 第1の部分
29、32 円筒状脚部分

Claims (7)

  1. ファイバ被覆装置において、
    本体であって、
    (a)ファイバ入口開口と、
    (b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成する、第1の部分であって、前記円錐状フェルールの断面が、2°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の円錐高さL1とを有している、第1の部分と、
    (c)0.1≦d2≦0.5mmであるような内径d2および0.05≦L2≦1.25mmであるような長さL2を有している、円筒状部分と、
    を備えている本体、
    を有していることを特徴とするファイバ被覆装置。
  2. (i)前記ファイバ入口開口と前記テーパ壁を有する前記円錐状フェルールとの間に位置する、凸状断面を有する壁を含むことなく、0.5mmから5mmの間の内径d3と2から6mmの間の高さL3とを有する円筒状内壁を備えた、脚部分をさらに備えている、または、(ii)高さ<1mmの凸状断面を有する壁を備えている、請求項1記載のファイバ被覆装置。
  3. ファイバ被覆装置において、
    サイジングダイであって、
    (a)ファイバ入口開口、
    (b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、前記ファイバ入口開口に直接隣接して位置している、第1の部分であって、前記円錐状フェルールの断面が、2°≦α≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の円錐高さL1とを有している、第1の部分、および、
    (c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、円筒状部分、
    を備えているサイジングダイ、
    を有していることを特徴とするファイバ被覆装置。
  4. 0.5mm≦L1≦2mmおよび0.2mm≦d2≦0.5mmであり、円筒状内壁を有する脚部分をさらに備え、前記脚部分が前記円筒状部分の下流に前記円筒状部分に隣接して位置しており、前記脚部分の前記円筒状内壁が、0.5mmから5mmの間の内径と2から6mmの間の長さL3とを有し、4°≦α≦25°であることを特徴とする、請求項3記載のファイバ被覆装置。
  5. 1≦d2であることを特徴とする請求項4記載のファイバ被覆装置。
  6. ファイバ被覆装置において、
    (I)ガイドダイと、
    (II)前記ガイドダイに隣接して位置している第1のサイジングダイであって、
    (a)ファイバ入口開口、
    (b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、前記ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、前記円錐状フェルールの断面が、2°≦α1≦25°の半角αで傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
    (c)0.1≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、前記第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、および、
    (d)d2よりも大きい内径を有し、前記第1の部分の上方または前記円筒状ランド部分の下方のいずれかに位置している、円筒状脚部分、
    を含む、第1のサイジングダイと、
    (III)前記第1のサイジングダイに隣接して位置している、第2のサイジングダイと、
    を備え、前記第1のサイジングダイの前記円筒状脚部分が、前記ファイバ入口開口の上方に、前記第1のサイジングダイの前記第1の部分に隣接して位置付けられており、8°≦α1≦25°であることを特徴とするファイバ被覆装置。
  7. 前記第2のサイジングダイが、
    (a)ファイバ入口開口、
    (b)テーパ壁を有する円錐状フェルールを形成し、前記ファイバ入口開口の下方に位置している、第1の部分であって、前記円錐状フェルールの断面が、°≦α1≦25°の半角α2で傾斜している内壁と、0.25mmから2mmの間の高さL1とを有している、第1の部分、
    (c)0.1mm≦d2≦0.5mmおよび0.5d2≦L2≦2.5d2であるような、実質的に一定の内径d2および長さL2を有している、前記第1の部分に隣接して位置している円筒状ランド部分、および、
    (d)d2よりも大きい内径を有し、前記円筒状ランド部分の下方に位置している、円筒状脚部分、
    を備えていることを特徴とする請求項6記載のファイバ被覆装置。
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