JP2017228716A - コイルユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】外部からの衝撃力からフェライト板を保護することができると共に、電力送電または電力受電を実施しているときにおいて、フェライト板に割れなどが生じることを抑制する。
【解決手段】コイルユニットは、厚さ方向に配列する上面30および下面31を含むフェライト板15と、上面30側に配置されたコイルと、コイルとフェライト板15との間に配置された絶縁板18と、フェライト板15の下面31側に設けられた支持板とを備える。絶縁板18は、支持板に向けて突出する複数の支持部38を含む。フェライト板15には、支持部38が挿入される複数の穴部39が形成される。複数の穴部39の少なくとも一部の穴部39は、上面30のうちコイルと対向する対向部分から離れた位置に形成される。
【選択図】図4

Description

コイルユニットに関し、特に、非接触充電システムに適用されるコイルユニットに関する。
従来から送電装置から受電装置に非接触で電力を送電する非接触充電システムについて各種提案されており、送電装置および受電装置は、各々コイルユニットを含む(特許文献2〜6)。
特開2016−073018号公報に記載された送電装置は、コイルユニットを含み、このコイルユニットは、板状のフェライト板と、このフェライト板の上面上に配置された渦巻型の送電コイルとを含む。
特開2016−073018号公報 特開2013−154815号公報 特開2013−146154号公報 特開2013−146148号公報 特開2013−110822号公報 特開2013−126327号公報
電力を送電装置から受電装置に送電する際には、送電コイルに交流電力が供給され、送電コイルに交流電流が流れる。この際、送電コイルをフェライト板の上面に直接配置したのでは、送電コイルに電流が流れた際に、フェライト板の表面を電流が流れるおそれがある。そのため、コイル溝が形成された板状の絶縁板がフェライト板と送電コイルとの間に配置される。
このようなコイルユニットにおいて、外部から大きな衝撃力が加えられた際に、コイルユニットが損傷することを抑制する必要がある。特に、フェライト板は衝撃力が加えられると割れやすく、フェライト板を特に保護する必要がある。そこで、絶縁板に加えられた衝撃力がフェライト板に伝えられることを抑制するために、本願発明者等は、下記のようなコイルユニットについて検討した。
検討したコイルユニットは、板状のフェライト板と、フェライト板の上面側に配置した板状の絶縁板と、絶縁板の上面に形成されたコイル溝に配置した渦巻型のコイルと、絶縁板の下面に形成された複数の突起部と、フェライト板に形成されると共に突起部が挿入される複数の穴部と、突起部の下端部を支持する支持板とを備える。
上記のコイルユニットによれば、絶縁板がフェライト板の上面側に配置されているため、外部からの衝撃力は、フェライト板よりも絶縁板にまず加えられる。
絶縁板は、突起部を通して支持板によって支持されているため、絶縁板に加えられた衝撃力を突起部および支持板で支持し、フェライト板に衝撃力が加えられることを抑制することができる。
しかし、発明者等は、上記のコイルユニットにおいて、電力送電を実施していると、フェライト板に割れやクラックが生じることを見出した。
本明細書に記載されたコイルユニットは、上記のような課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、外部からの衝撃力からフェライト板を保護することができると共に、電力送電または電力受電を実施しているときにおいて、フェライト板に割れなどが生じることを抑制することである。
本明細書に記載されたコイルユニットは、厚さ方向に配列する第1主表面および第2主表面を含むフェライト板と、第1主表面側に配置されたコイルと、コイルとフェライト板との間に配置された絶縁部材と、フェライトの第2主表面側に設けられた支持板とを備える。上記絶縁部材は、支持板に向けて突出する複数の支持部を含む。上記フェライト板には、支持部が挿入される複数の穴部が形成される。上記複数の穴部の少なくとも一部の穴部は、第1主表面のうちコイルと対向する対向部分から離れた位置に形成される。
フェライト板のうちコイルと対向する対向部分は、コイルに近いため多くの磁束が流れる。
仮に、この対向部分に穴部が形成されていると、穴部が形成されている部分において磁束が通る流路面積が小さくなり、磁束密度が高くなる。磁束密度の高い部分の温度は高くなり易く、磁束密度の低い部分の温度は相対的に低くなる。温度分布にばらつきが生じると、高温部分は熱膨張によって広がろうと変形しようとする一方で、温度の低い部分は変形しようとしない。
その結果、磁束密度の高い高温部分およびその周囲で大きな内部応力が発生しやすい。内部応力が高い部分を磁束が通ると、磁気損失が大ききなり、磁束密度の高い部分で生じる発熱量が増加する。このように、磁束密度の高い部分で温度が急激に高くなり易く、フェライト板内の温度分布のばらつきが大きくなり、内部応力が大きくなり、フェライト板に割れおよびクラックなどが生じやすくなる。
その一方で、本明細書のコイルユニットによれば、複数の穴部の少なくとも一部の穴部が対向部分に形成されておらず、磁束密度が高い部分が生じることを抑制することができる。その結果、温度分布のばらつきを抑制することができ、フェライト板に割れやクラックなどが生じることを抑制することができる。
さらに、上記のコイルユニットによれば、絶縁板は支持部を通して支持板によって支持されており、絶縁部材に衝撃力が加えられた際に、絶縁部材からフェライト板に加えられる荷重を低減することができる。これにより、フェライト板の保護が図られている。
本明細書に記載されたコイルユニットによれば、外部からの衝撃力からフェライト板を保護することができると共に、電力送電または電力受電を実施しているときにおいて、フェライト板に割れなどが生じることを抑制することができる。
非接触充電システム1を模式的に示す模式図である。 非接触充電システム1を模式的に示す電気回路図である。 送電装置3を示す分解斜視図である。 下方から絶縁板18およびフェライト板15を視たときの分解斜視図である。 図3に示すV−V線における断面図である。 送電コイル12およびフェライト板15を示す平面図である。 フェライト板15の一部を示す平面図である。 送電装置3から受電装置4に送電している状態を模式的に示す模式図である。 フェライト板15および送電コイル12の一部を示す斜視図である。 本実施の形態に係る角部ピース43の磁束密度分布を示す平面図である。 比較例に係る角部ピース43Aの磁束密度分布を示す平面図である。
図1から図11を用いて、実施の形態に係るコイルユニットについて説明する。なお、図1から図11に示す構成のうち、同一の構成または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する場合がある。
図1は、非接触充電システム1を模式的に示す模式図であり、図2は、非接触充電システム1を模式的に示す電気回路図である。図1および図2に示すように、非接触充電システム1は、車両2と送電装置3とを含む。
車両2は、送電装置3から非接触で電力を受電する受電装置4と、受電装置4が受電した電力を蓄電するバッテリ7とを含む。受電装置4は、コイルユニット5と、コイルユニット5が受電した交流電力を直流電力に変換してバッテリ7に供給する整流器6とを含む。コイルユニット5は、受電コイル8およびコンデンサ9を含み、受電コイル8とコンデンサ9によってLC共振器が形成されている。
送電装置3は、変換器11と、変換器11に接続されたコイルユニット14とを含む。変換器11は、電源10に接続されており、変換器11は、電源10から供給される交流電力の周波数および電圧を調整してコイルユニット14に供給する。
コイルユニット14は、送電コイル12およびコンデンサ13を含み、送電コイル12およびコンデンサ13によってLC共振器が形成されている。
送電コイル12には変換器11から供給される交流電流が流れ、送電コイル12の周囲に電磁界が形成される。この電磁界が受電コイル8に達することで、コイルユニット5が電力を受電する。
図3は、送電装置3を示す分解斜視図である。この図3に示すように、送電装置3は、コイルユニット5と、コイルユニット5を内部に収容する収容ケース20と、収容ケース20内に設けられた変換器11と、コンデンサ13と、支持板21とを含む。
収容ケース20は、上方に向けて開口する金属製のケース本体22と、ケース本体22の開口部を覆うように設けられた樹脂蓋23とを含む。
ケース本体22の底板27には複数の支持壁24と、内側壁部25と、外側壁部26とが形成されている。内側壁部25は、底板27の中央部付近に形成されており、内側壁部25は環状に形成されている。外側壁部26は、底板27の外周縁部の近傍に形成されており、外側壁部26は、環状に形成されている。
支持壁24は、底板27の中央部側から底板27の角部側に向けて延びるように形成されており、内側壁部25および外側壁部26の間の空間を複数の収容空間に区切るように形成されている。また、支持壁24には、張出部28が形成されている。変換器11およびコンデンサ13は、各収容空間に収容されている。
コイルユニット5は、板状に形成されたフェライト板15と、送電コイル12と、コンデンサ13と、絶縁板18とを含む。
フェライト板15は、板状に形成されており、フェライト板15は、フェライト板15の厚さ方向TDに配列する上面30および下面31を含む。
送電コイル12は、フェライト板15の上面30側に配置されている。送電コイル12は、厚さ方向TDに延びる巻回軸線O1の周囲を取り囲むように形成されており、送電コイル12としては、渦巻型コイルが採用されている。送電コイル12の中央部には開口部32が形成されている。なお、本実施の形態においては、巻回軸線O1が上下方向に延びるように送電コイル12が配置されている。
絶縁板18は、送電コイル12とフェライト板15との間に配置されている。絶縁板18は、板状に形成されており、厚さ方向に配列する上面33および下面34を含む。上面33には、送電コイル12が嵌め込まれるコイル溝35が形成されている。
図4は、下方から絶縁板18およびフェライト板15を視たときの分解斜視図である。この図4に示すように、絶縁板18の下面34には、内側壁部36と、外側壁部37と、複数の支持部38とを含む。内側壁部36は、下面34の中央部付近に形成されている。外側壁部37は、下面34の外周縁部付近に形成されている。なお、図4に示す例においては、内側壁部36および外側壁部37は環状に形成されている。
支持部38は、下面34から下方に向けて突出するように形成されており、支持部38は、内側壁部36および外側壁部37の間に形成されている。フェライト板15には、複数の穴部39が形成されている。穴部39は、支持部38に対応する位置に形成されており、支持部38が穴部39内に挿入されている。
図5は、図3に示すV−V線における断面図である。この図5に示すように、絶縁板18とフェライト板15との間には、隙間Gが形成されている。
支持板21は、ケース本体22の内側壁部25、支持壁24および外側壁部26上に配置されており、支持板21は、内側壁部25、支持壁24および外側壁部26によって支持されている。
支持板21の上面にフェライト板15が配置されており、フェライト板15の上面30側に絶縁板18が配置されている。そして、絶縁板18の内側壁部36および外側壁部37は、支持板21に向けて延びており、各内側壁部36および外側壁部37の下端部は、支持板21の上面に位置している。
絶縁板18の内側壁部36は、支持板21を間に挟んで、内側壁部25上に配置されている。絶縁板18の外側壁部37は、支持板21を間に挟んで、外側壁部26上に配置されている。
絶縁板18の各支持部38は、穴部39を通り、支持部38の下端部は支持板21の上面に達している。なお、この図5に示す断面においては、各支持部38は、支持板21を間に挟んで、支持壁24上に位置している。なお、複数の支持部38のうち、一部の支持部38は、支持壁24上に位置しており、他の支持部38は、図3に示す張出部28上に位置している。
このため、送電装置3の外部から樹脂蓋23に衝撃力Fが加えられたとすると、当該衝撃力Fは、内側壁部36、支持部38および外側壁部37と、内側壁部25、支持壁24および外側壁部26とを通して、ケース本体22の底板27によって支持される。このため、樹脂蓋23に加えられた衝撃力Fを絶縁板18およびケース本体22で支えることができるため、フェライト板15に加えられる荷重を小さく抑えることができる。
支持部38間の間隔が狭いため、絶縁板18のうち、支持部38の間に位置する部分が大きく変形することが抑制されている。絶縁板18が衝撃力Fによって変形したとしても、絶縁板18とフェライト板15との間には、隙間Gがあるため、絶縁板18とフェライト板15とが接触することが抑制されている。そのため、絶縁板18からフェライト板15に衝撃力Fの荷重が伝達されることが抑制されており、フェライト板15の保護が図られている。
図6は、送電コイル12およびフェライト板15を示す平面図である。なお、この図6においては、絶縁板18は、省略されており、図6は、図3に示す巻回軸線O1上の観察位置P1から送電コイル12およびフェライト板15を平面視したときの平面図である。
図6に示すように、送電コイル12は、角部が湾曲状とされた多角形形状とされており、この図6に示す例においては、長方形形状とされている。
送電コイル12は、間隔をあけて形成された複数の角部40と、一対の直線部41Aと、一対の直線部41Bとを含む。各角部40は湾曲状に曲げられている。各直線部41A,41Bは、隣り合う角部40を接続しており、直線部41Aの長さは、直線部41Bの長さよりも長い。
送電コイル12は中空状に形成されており、送電コイル12の中央には開口部42が形成されている。
フェライト板15は、間隔をあけて設けられた複数の角部ピース43と、複数の辺部ピース44とを含む。各角部ピース43は、送電コイル12の角部40の下側に配置されており、各辺部ピース44は、直線部41Aの下側に配置されている。
直線部41Bが延びる方向に隣り合う角部ピース43によって、切欠部46が形成されている。切欠部46は、送電コイル12の外側から開口部42に向けて延びるように形成されており、切欠部46の幅W1は、送電コイル12の外側から開口部42に向かうにつれて小さくなるように形成されている。
直線部41Aが延びる方向に隣り合う角部ピース43の間に辺部ピース44が配置されており、辺部ピース44と角部ピース43との間にも切欠部47が形成されている。切欠部47も、送電コイル12の外側から開口部42に向けて延びるように形成されている。切欠部47の幅W2も、送電コイル12の外側から開口部42に向かうにつれて、小さくなるように形成されている。
辺部ピース44は、直線部41Aに対して直交するように配置されている。辺部ピース44の一端は、開口部42内に位置しており、開口部42の他端は送電コイル12の外側に位置している。辺部ピース44は、2つの分割フェライト板45A,45Bを含み、分割フェライト板45A,45B間の空隙も、直線部41Aに対して垂直な方向に延びる。
図6において、接線L1は、角部40の頂点P2における接線である。角部ピース43の一端は開口部42内に位置しており、他端は送電コイル12よりも外側に位置している。
角部ピース43は、頂点P2の下側に配置された分割フェライト板45Cと、分割フェライト板45Cを挟むように配置された分割フェライト板45D,45Eとを含む。
ここで、分割フェライト板45Cの一端から他端に向かう方向が接線L1に直交するように、分割フェライト板45Cが配置されている。また、分割フェライト板45D,45Eも、分割フェライト板45Cと同様に配置されている。
図7において、斜線で示された領域は、各分割フェライト板が送電コイル12と対向する対向部分を示す。具体的には、対向部分50A,50B,50D,50Eは、分割フェライト板45A,45B,45C,45D,45Eが送電コイル12と対向する部分を示す。
分割フェライト板45Aには、穴部39Aが形成されており、分割フェライト板45Bにも穴部39Bが形成されている。穴部39A,39Bは、分割フェライト板45A,45Bのうち、送電コイル12と対向する対向部分50A,50Bに形成されている。また、分割フェライト板45D,45Eには、穴部39D,39Eが形成されており、各穴部39D,39Eも、対向部分50D,50Eに形成されている。
分割フェライト板45Cには、穴部39C1,39C2が形成されており、各穴部39C1,39C2は、対向部分50Cから離れた位置に形成されている。
具体的には、分割フェライト板45Cは、送電コイル12の開口部42内に位置する内側部分51と、送電コイル12よりも外側に位置する外側部分52とを含み、穴部39C1は、外側部分52に形成されており、穴部39C2は、内側部分51に形成されている。なお、内側部分51および外側部分52は、対向部分50Eと隣り合う部分である。
図8は、送電装置3から受電装置4に送電している状態を模式的に示す模式図である。この図8において、コイルユニット14の送電コイル12に交流電流が流れ、送電コイル12の周囲に磁束MFが発生し、各種の磁束経路を磁束MFが通る。
この図8に示す例においては、磁束経路MP1は、分割フェライト板45Cを通り、受電コイル8および送電コイル12を通る鎖交経路である。同様に、磁束経路MP2は、分割フェライト板45A通り、受電コイル8および送電コイル12のいずれも通る鎖交経路である。
その一方で、磁束経路MP3は、分割フェライト板45C内を通ると共に、送電コイル12の周囲のみを通り、受電コイル8を通らない経路である。磁束経路MP4も、分割フェライト板45A内を通ると共に、送電コイル12の周囲のみを通り、受電コイル8を通らない経路である。磁束経路MP3,MP4の経路長は、磁束経路MP1,MP2の経路長よりも短く、磁束経路MP3,MP4の磁気抵抗は、磁束経路MP1,MPの磁気抵抗よりも低い。そのため、磁束経路MP3,MP4を通る磁束MFは比較的多い。
その一方で、磁束経路MP1,MP2を通る磁束によって、受電コイル8に受電電流が流れる。
図9は、フェライト板15および送電コイル12の一部を示す斜視図である。この図9において、磁束経路MP5は、分割フェライト板45D、送電コイル12の周囲および切欠部46を通る経路である。ここで、磁束MFが切欠部46を通るときは、空気中を磁束MFが流れることになる。空気の磁気抵抗はフェライトの磁気抵抗よりも遥かに高い。
その一方で、磁束経路MP3などは、切欠部46を通らないため、磁束経路MP3の磁気抵抗は、磁束経路MP5の磁気抵抗よりも低い。その結果、磁束経路MP3を通る磁束量は、磁束経路MP5を通る磁束量よりも多くなる。同様に、磁束経路MP6も、切欠部47を通る経路であり、磁束経路MP3よりも磁気抵抗が高い。
このため、分割フェライト板45Cに多くの磁束MFが流れる。分割フェライト板45Cを通る磁束MFは、たとえば、内側部分51の様々な位置から分割フェライト板45C内に入射する。そして、磁束MFは、対向部分50C内を通り、外側部分52の様々な位置から外部に出射する。
このように、分割フェライト板45Cに入射した磁束MFの殆どは、対向部分50Cを通るため、対向部分50Cを通る磁束量は、内側部分51および外側部分52を通る磁束量よりも多くなる。
その一方で、穴部39C1,39C2は対向部分50Cには形成されておらず、穴部によって、対向部分50Cの断面積(分割フェライト板45Cが延びる方向に対して垂直な方向の断面積)が狭くなる部分はない。そのため、多くの磁束MFが対向部分50C内を流れたとしても、対向部分50C内で磁束密度が過度に高くなる部分が生じることを抑制することができる。
次に、フェライト板15の角部ピース43内の磁束密度分布と、比較例のフェライト板15Aの角部ピース43A内の磁束密度分布とを比較検討する。
図10は、本実施の形態に係る角部ピース43の磁束密度分布を示す平面図である。図11は、比較例に係る角部ピース43Aの磁束密度分布を示す平面図である。なお、図10および図11は、シミュレーション結果であり、JMAG(登録商標)などの電磁界解析ソフトウェアを用いて解析した。
図10および図11において、各領域R1〜R7は磁束密度が同じ領域を示し、領域R1よりも領域R2の方が磁束密度は高いことを示し、順次領域R2,R3,R4,R5,R6、R7に向かうにつれて、磁束密度は高くなることを示す。
図11に示すように、比較例の分割フェライト板45C内においては、穴部39C1の周囲において磁束密度が高い領域R7が生じていることが分かる。磁束密度が高い領域R7の部分の温度は、領域R1〜領域R6の部分よりも温度が高くなる。そのため、領域R7の部分は、周囲の部分よりも熱膨張し、その結果、領域R7の部分およびその周囲に大きな内部応力が発生する。
内部応力が高い部分を磁束MFが通ると、磁気損失が大きくなり、発熱量も増加する。その結果、領域R7の部分の温度が上昇する。その結果、フェライト板15Aの分割フェライト板45C内で大きな温度ばらつきがさらに大きくなり、フェライト板15A内の内部応力が増々大きくなる。その結果として、分割フェライト板45Cにおいて割れやクラックが発生しやすくなる。
その一方で、図10に示すように、本実施の形態に係るフェライト板15の分割フェライト板45Cにおいては、領域R7は生じていないことが分かる。
そのため、フェライト板15の分割フェライト板45Cにおいては、過度に温度が高くなる部分がなく、分割フェライト板45C内に大きな内部応力が発生することが抑制されている。その結果、本実施の形態に係るフェライト板15の分割フェライト板45Cにおいては、割れやクラックが発生することを抑制することができる。
ここで、図10に示すように、分割フェライト板45C内には、領域R6の部分がある一方で、分割フェライト板45D,45Eには、領域R6となる部分は生じていない。なお、図10には示されていないが、分割フェライト板45A,45Bにも領域R6となる部分はない。
すなわち、本実施の形態においては、分割フェライト板45A〜45Eのうち、最も磁束密度が高くなる分割フェライト板45Cにおいて、穴部39C1,39C2を対向部分50Cから離れた位置に形成している。
その一方で、分割フェライト板45C以外の分割フェライト板45A,45B,45D,45Eに形成された穴部39A,39B,39D,39Eにおいても、対向部分50A,59B,50D,50Eから離した位置に形成するようにしてもよい。
いずれの分割フェライト板45A,45B,45D,45Eにおいても、対向部分50A,59B,50D,50Eの磁束密度は、送電コイル12と対向していない部分よりも比較的磁束密度が高くなり易い。そこで、各穴部39A〜39Eを対向部分50A〜50E以外の部分に形成することで、穴部によって対向部分50A〜50Eの断面積が小さくなることを抑制し、対向部分50A〜50Eにおいて、高温となる部分が生じることを抑制することができる。
また、上記の実施の形態においては、送電装置3のコイルユニット14について説明したが、コイルユニット14と同様の構成を受電装置4のコイルユニット5にも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本明細書に記載されたコイルユニットは、非接触充電システムに適用することができる。
1 非接触充電システム、2 車両、3 送電装置、4 受電装置、5,14 コイルユニット、6 整流器、7 バッテリ、8 受電コイル、9,13 コンデンサ、10 電源、11 変換器、12 送電コイル、15,15A フェライト板、16,18 絶縁板、20 収容ケース、21 支持板、22 ケース本体、23 樹脂蓋、24 支持壁、25 内側壁部、26,37 外側壁部、27 底板、28 張出部、30,33 上面、39,39A,39B,39C1,39C2,39D,39E 穴部、31,34 下面、32,42 開口部、35 コイル溝、36 内側壁部、38 支持部、40 角部、41A,41B 直線部、43,43A 角部ピース、44 辺部ピース、45A,45B,45C,45D,45E 分割フェライト板、46,47 切欠部、50,50A,50B,50C,50D,50E,59B 対向部分、51 内側部分、52 外側部分、F 衝撃力、G 隙間、L1 接線、MF 磁束、MP,MP1,MP2,MP3,MP4,MP5,MP6 磁束経路、O1 巻回軸線、P1 観察位置、P2 頂点、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7 領域、TD 厚さ方向、W1,W2 幅。

Claims (1)

  1. 厚さ方向に配列する第1主表面および第2主表面を含むフェライト板と、
    前記第1主表面側に配置されたコイルと、
    前記コイルと前記フェライト板との間に配置された絶縁部材と、
    前記フェライト板の前記第2主表面側に設けられた支持板と、
    を備え、
    前記絶縁部材は、前記支持板に向けて突出する複数の支持部を含み、
    前記フェライト板には、前記支持部が挿入される複数の穴部が形成され、
    前記複数の穴部の少なくとも一部の穴部は、前記第1主表面のうち前記コイルと対向する対向部分から離れた位置に形成された、コイルユニット。
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