JP2017228501A - 電気コネクタ - Google Patents

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Tomoyuki Funayama
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Abstract

【課題】電気コネクタの側部における排水性能を向上できる電気コネクタを提供すること。
【解決手段】本発明の電気コネクタ10は、相手コネクタ30を受容する受容空間19が形成されたフード13を有するハウジング11と、ハウジング11に保持されるコンタクト29と、を備える。電気コネクタ10は、相手コネクタ30と嵌合された使用状態において、フード13は、受容空間19に臨み、水平方向に間隔を隔てて設けられる、一対の内側面21と、受容空間19に臨み、鉛直方向に間隔を隔てて設けられる、一対の内側面23と、を備える。一対の内側面21のそれぞれは、フード13の前端からフード13の奥に向かう所定の範囲に、傾斜面T1を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気コネクタに関し、特に軽度の防水性能を備える電気コネクタに関する。
電気コネクタは、内部に水が浸入するのを避けるために、例えば、オス型ハウジングとメス型ハウジングの間に、ゴム製のシールリングと称される、ハウジングとは別体の部材を介在させることが行われている。
また、シールリングとは別に、浸入した水を排出するために、ハウジングに傾斜面を設けることが提案されている。例えば、特許文献1は、ケースとコネクタの間に浸入した水が開口側に流れるように、ケースの内側面に傾斜面を形成することを提案している。特許文献1は、この傾斜面に、開口側に向かって溝を形成し、この溝に起因する毛細管現象により、排水性能を向上できる、としている。
特開2011−150895号公報
特許文献1の傾斜面は、ケースとコネクタの間に設けられており、浸入した水を排出することを目的とするものであり、水の浸入自体を止めることはできない。つまり、特許文献1は、シールリングを備えているために、シールリングまでの範囲には、水の浸入を許容するものと解される。
シールリングを設けることは防水という観点からは優れているが、部材の点数が多くなるなどの問題がある。したがって、水が降りかかる可能性が低い位置に置かれる電気コネクタについては、シールリングを設けることなく、ある程度の、つまり軽度の防水性能を確保できれば足りる。
通常、電気コネクタには鉛直方向の上部に水が降りかかるので、上部で受けた水は、鉛直方向に沿う側部を伝って下部に至る。つまり、上部で受けた水は、ケースとコネクタの間の隙間を広がりながら、水の浸入を避けたいケースの内部に浸入するとともに、側部に至る。この側部においても、水はケースとコネクタの間の隙間を広がるので、水の浸入を避けたいケースの奥に水が達することもある。
以上より、本発明は、電気コネクタの側部における排水性能を向上できる電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明の電気コネクタは、相手コネクタを受容する受容空間が形成されたフードを有するハウジングと、ハウジングに保持されるコンタクトと、を備える。
本発明におけるフードは、相手ハウジングと嵌合された使用状態において、受容空間に臨み、水平方向に間隔を隔てて設けられ、鉛直方向に沿う一対の第一内側面と、受容空間に臨み、鉛直方向に間隔を隔てて設けられ、水平方向に沿う一対の第二内側面と、を備える。
そして、本発明における一対の第一内側面は、フードの前端から奥に向かう所定の範囲に第一傾斜面を有する、ことを特徴とする。
本発明の電気コネクタは、使用状態において鉛直方向に沿うことになる第一内側面に第一傾斜面が設けられており、第一傾斜面に達した水が重力により第一傾斜面に沿って鉛直方向の下向きに誘導されるので、電気コネクタの側部において高い排水性能を得ることができる。
本発明における第一傾斜面は、第一内側面の鉛直方向の一部に限って設けることもできるが、その全域に設けることが好ましい。そうすることにより、排水径路を広くできるので、第一傾斜面による排水性能を向上できる。
本発明の電気コネクタにおいて、一対の第二内側面の一方又は双方は、前端からフードの奥に向かう所定の範囲に、第二傾斜面を有することが好ましい。
第二内側面は、鉛直方向の上側に配置されるものと下側に配置されるものがある。上側の第二内側面の第二傾斜面は、降りかかった水が下方に伝う前に排出する機能を有する。下側の第二内側面の第二傾斜面は、第一側面を伝ってきた水を排出する機能を有する。このように、第一傾斜面に加えて第二傾斜面を設けることにより、より高い排水性能を実現できる。
本発明における第二傾斜面は、第二内側面の水平方向の一部に限って設けることもできるが、その全域に設けることが好ましい。そうすることにより、排水径路が広くなるので、第二傾斜面による排水性能を向上できる。
本発明の電気コネクタにおいて、第一傾斜面が、第一内側面の鉛直方向の全域に設けられ、かつ、第二傾斜面が、第二内側面の水平方向の全域に設けられことで、第一傾斜面の端部と第二傾斜面の端部が繋がることが好ましい。
第一傾斜面の端部と第二傾斜面の端部を繋げると、上述した上側の第二内側面の第二傾斜面については、第二傾斜面を伝ってくる水を第一傾斜面に誘導できる。また、上述した下側の第二内側面の第二傾斜面については、第一傾斜面を伝ってくる水を第二傾斜面に誘導できる。つまり、第一傾斜面の端部と第二傾斜面の端部を繋げる本発明によれば、第一傾斜面と第二傾斜面を連携させて水を排出できるので、より高い排水性能を実現できる。
本発明の電気コネクタにおいて、一対のうちで鉛直方向の下方に配置される第二内側面は、第二傾斜面よりもフードの奥に、第二傾斜面に隣接する貫通孔を備えることが好ましい。貫通孔を設けることにより、貫通孔に隣接する第二傾斜面の端部である突起部に接触した水が、突起部及び貫通孔を伝わるように誘導され、確実に外部に排出される。
本発明の電気コネクタによれば、上部に降りかかり、側部からフードの内部に浸入しようとする水を、重力により第一傾斜面に沿って鉛直方向の下向きに誘導できるので、高い排水性能を得ることができる。
本発明の実施形態に係る電気コネクタを示す斜視図である。 本実施形態に係る電気コネクタを示し、図1とは異なる向きから示す斜視図である。 図1のIII−III線矢視断面図である。 本実施形態に係る電気コネクタを示し、(a)は側面図、(b)は図1のIVb−IVb線矢視断面図である。 本実施形態に係る傾斜面の効果を説明するための図であり、(a)は電気コネクタの平断面図、(b)は電気コネクタの一部を切除した斜視図である。 本実施形態に係る傾斜面の効果を説明するための図であり、(a)は平断面図、(b)は側断面図である。 本実施形態に係る傾斜面の効果を説明するための図であり、(a)及び(b)ともに、正面図である。 好ましい本実施形態に係る電気コネクタを示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る電気コネクタ10は、図1〜図3に示すように、例えばプリント配線板(図示せず)に固定されて使用されるリセプタクルコネクタをなし、プラグコネクタをなす相手コネクタ30と互いに嵌合される。本実施形態の電気コネクタ10は、一例として3つの相手コネクタ30が一方向に並べて嵌合される。なお、図1〜図3には、一つの相手コネクタ30だけを示している。
[電気コネクタ10]
電気コネクタ10は、電気絶縁性の樹脂から一体的に形成されるハウジング11と、高い導電性を備える、例えば銅系材料から形成されたコンタクト29と、を備えている。ハウジング11及びコンタクト29の材質は、相手コネクタ30においても同様である。
ハウジング11には、図3に示すように、複数のコンタクト29を、互いに間隔を隔てて配列した状態で保持する保持壁12が設けられている。保持壁12の一面側には、相手コネクタ30が嵌合されるフード13が形成されている。フード13は、保持壁12から一方の側に突出する筒状の部材であり、保持壁12と対向する、フード13の開口である挿入間口18が設けられている。フード13は、保持壁12と挿入間口18の間に、相手コネクタ30を受容するための受容空間19が設けられている。本実施形態において、フード13は仕切壁17によって3つに区切られており、これら3つのフード13に対応するそれぞれの受容空間19に相手コネクタ30が挿入される。
保持壁12に保持されるコンタクト29は、図1〜図3に示すように、相手コネクタ30のコンタクトと電気的に接続される部分が受容空間19に延びるとともに、プリント配線板に接続される部分が保持壁12から後方に引き出されている。コンタクト29は、後方に引き出される部分は、図2に示すように、途中から90度だけ折り曲げられている。コンタクト29は、幅方向xについて複数列に配置され、また、高さ方向zにつても複数行に配置されている。
なお、電気コネクタ10及び相手コネクタ30において、互いに嵌合される側を前、その逆の側を後と定義する。
フード13は、幅方向xに延び、鉛直方向に所定の間隔を隔てて対向する上壁14及び下壁15と、上壁14と下壁15の幅方向xの両端を高さ方向zに繋ぐ一対の側壁16と、を備える。フード13は、前述した仕切壁17が、幅方向xを3部分に区切る位置において、上壁14と下壁15を高さ方向zに繋いでいる。側壁16及び仕切壁17は、水平方向に所定の間隔を隔てて配置される。
なお、本実施形態の電気コネクタ10は、相手コネクタ30と嵌合された使用状態において、高さ方向zが鉛直方向に沿うように、つまり、図1及び図2に示されるように配置され、図示を省略するプリント配線板に接続されるものとする。
フード13は、図1〜図3に示すように、側壁16及び仕切壁17の受容空間19に臨む内側面(第一内側面)21であって前端の部分に傾斜面(第一傾斜面)T1が形成されている。この傾斜面T1は、前方から後方に向けて、側壁16及び仕切壁17の肉厚が連続的に厚くなるように傾斜して形成されている。また、この傾斜面T1は、フード13の前端から後方に向かう所定の範囲に形成される。さらに、この傾斜面T1は、内側面21の高さ方向z、つまり使用状態における鉛直方向の全域に設けられている。なお、側壁16に形成される傾斜面T1と、側壁16に隣接する仕切壁17に形成される傾斜面T1は、テーパ面を構成する。
この側壁16及び仕切壁17は高さ方向z、つまり鉛直方向に沿って配置されるので、側壁16及び仕切壁17に設けられる傾斜面T1は、相手コネクタ30のハウジング31との間に、鉛直方向に水を導く排水経路を形成する。この傾斜面T1による排水機能について、詳しくは後述する。
フード13は、また、図1,図2,図4(b)に示すように、上壁14及び下壁15にも、受容空間19に臨む内側面(第二内側面)23であって前端の部分にそれぞれ傾斜面T2,T3が形成されている。この傾斜面(第二傾斜面)T2,T3も、前方から後方に向けて、上壁14及び下壁15の肉厚が連続的に厚くなるように傾斜して形成されている。さらに、この傾斜面T2,T3は、内側面23の幅方向x、つまり使用状態における水平方向の全域に設けられており、傾斜面T1の端部と傾斜面T2,T3の端部が繋がっている。そして、上壁14及び下壁15に設けられる傾斜面T2,T3もまた、相手コネクタ30のハウジング31との間に排水経路を形成するが、上壁14及び下壁15は水平方向に沿うので、側壁16及び仕切壁17の傾斜面T1とは異なる排水機能を有する。傾斜面T2,T3による排水機能についても後述する。
[相手コネクタ30]
次に、相手コネクタ30を説明する。
相手コネクタ30は、図1〜図4に示すように、ハウジング31と、ハウジング31に保持される図示を省略するコンタクトと、を備える。ハウジング31は、電気コネクタ10が保持するコンタクト29に対応する数及び位置にコンタクトを保持する。
ハウジング31は、コンタクトを保持するハウジング本体33と、ハウジング本体33の後端に設けられる後端壁35と、相手コネクタ30を電気コネクタ10と互いに係止するロックアーム40と、を備える。
ハウジング本体33は、図1及び図2に示すように、複数のコンタクト収容孔34が形成されている。各コンタクト収容孔34には、図示を省略するコンタクトが挿入される。コンタクト収容孔34は、後端壁35を貫通して形成されている。
ロックアーム40は、ハウジング本体33に一体に設けられ、その前端側がハウジング本体33に連なる支持端41をなし、後端側がロックアーム40を押し込む際に操作する操作端42をなす。ロックアーム40は、支持端41と操作端42の間にロック突起43を備えている。このロック突起43は、フード13の内側面に形成されたロック突起27と互いに係止されることで、電気コネクタ10と相手コネクタ30が嵌合した状態から、相手コネクタ30が電気コネクタ10から抜け出るのを阻止する。
[傾斜面による排水機能]
次に、電気コネクタ10のフード13に設けられる傾斜面T1による排水機能について、図5及び図6を参照して説明する。なお、図5及び図6は、電気コネクタ10及び相手コネクタ30のフード13の一部を抜き出し、かつ説明に必要な程度に簡略化して描いている。
図5に示すように、フード13の側壁16の前端には、傾斜面T1が形成されている。電気コネクタ10と相手コネクタ30が互いに嵌合されると、傾斜面T1が存在することにより、三角柱状の隙間が形成される。以下説明するように、この隙間が排水経路Rとして機能する。
図5及び図6(b)に示すように、電気コネクタ10の挿入間口18に上方から水Wが降りかかるものとする。この水Wは、図5及び図6(a)に示すように、挿入間口18からハウジング11の上壁14の内側面23とハウジング31の外側面37との間に浸入する。内側面23と外側面37の隙間が狭いために、この水Wは、図6(a)に示すように、内側面23と外側面37の間の隙間を幅方向x及び嵌合方向yに進む。幅方向xに進んだ水Wは、傾斜面T1が設けられる両端に達する。両端に達した水Wは、側壁16の奥に向けて水平方向に進む分と、側壁16の下方に向けて鉛直方向に進む分に大別される。ところが、側壁16には傾斜面T1が設けられているために、図6(b)に示すように、側壁16の奥に向けて流れるよりも、水Wは重力により傾斜面T1に沿って鉛直方向の下向きに優先的に流れる。ここでは、側壁16について説明したが、傾斜面T1が形成されている仕切壁17についても同様である。
また、傾斜面T1は、高さ方向zにおいて、最も高い位置にある上壁14の内側面23まで達しているので、外側面37の幅方向xの両端に達した水Wもまた、側壁16の奥に向けて流れるよりも、傾斜面T1に優先的に流れる。
さらに、傾斜面T1は、高さ方向zにおいて、最も低い位置にある下壁15の内側面23まで達しているので、傾斜面T1に沿って流れ落ちる水Wは、挿入間口18から外部に排出され得る。
以上のように、電気コネクタ10は、使用時に鉛直方向に沿う側壁16及び仕切壁17に傾斜面T1を設けることにより、ハウジング11とハウジング31の間において、挿入間口18から浸入した水Wを、フード13の奥に向かうのを抑制しつつ、鉛直方向の下方に向けて優先的に誘導して外部に排出できる。
電気コネクタ10は、図7(a)に示すように、上壁14にも傾斜面T2を設けている。そして、傾斜面T1が、内側面21の鉛直方向における全域に設けられ、かつ、傾斜面T2が、内側面23の水平方向における全域に設けられることで、傾斜面T1の端部と傾斜面T2の端部が繋がっている。
したがって、図7(a)に示すように、上壁14において、水Wは、奥に流れるよりも、傾斜面T2に沿って幅方向xの両側に向けて流れ、側壁16(又は仕切壁17)に形成される傾斜面T1に達する。つまり、傾斜面T2による排水経路Rは、傾斜面T1による排水経路Rに向けて水Wを運ぶガイドとして機能すると言える。
電気コネクタ10は、図7(b)に示すように、下壁15にも傾斜面T3を設けている。しかも、傾斜面T3が、内側面23の水平方向における全域に設けられることで、傾斜面T1の端部と傾斜面T3の端部が繋がっている。
したがって、傾斜面T1に沿って下端まで流れてきた水Wは、図7(b)に示すように、幅方向xの両端において傾斜面T3に達すると、傾斜面T3による排水経路Rを幅方向xの中央に向けて流れ得る。傾斜面T3は、奥から手前に向けて下向きに傾斜しているので、水Wは傾斜面T3の傾斜に従って流れることで、挿入間口18から外部に排出される。
以上のように、傾斜面T1に加えて傾斜面T2及び傾斜面T3の一方又は双方を設けることにより、排水性能をより向上できる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、図8に示すように、下壁15の傾斜面T3の端部に位置する突起部28に隣接して、下壁15の表裏を貫通する孔25を設けることができる。孔25は、傾斜面T3よりもフード13の奥側に設けられており、突起部28に接触した水Wは突起部28及び孔25を伝わり、ハウジング11の外部に排出される。
また、以上の実施形態は、傾斜面T1は鉛直方向(高さ方向z)の全域に設けられ、また、傾斜面T2,T3は水平方向の全域に設けられているが、本発明はこれに限らず、傾斜面T1は鉛直方向の一部の領域に、また、傾斜面T2,T3は水平方向の一部の領域に限って設けることもできる。ただし、その領域は例えば、鉛直方向の半分以上、水平方向の半分以上と広いことが好ましい。
傾斜面T1,T2,T3のなす角度は、所望の効果が得られる限り任意であるが、好ましくは5°〜25°、より好ましくは10°〜20°とする。また、フード13の前端から奥に向かう傾斜面T1,T2,T3の占める範囲もまた任意であるが、好ましくは3mm〜10mm、より好ましくは5〜8mmである。
10 電気コネクタ
11 ハウジング
12 保持壁
13 フード
14 上壁
15 下壁
16 側壁
17 仕切壁
18 挿入間口
19 受容空間
27 ロック突起
29 コンタクト
30 相手コネクタ
31 ハウジング
33 ハウジング本体
34 コンタクト収容孔
35 後端壁
37 外側面
40 ロックアーム
41 支持端
42 操作端
43 ロック突起
T1,T2,T3 傾斜面
W 水
x 幅方向
y 嵌合方向
z 高さ方向
本発明の電気コネクタにおいて、一対の第二内側面の一方又は双方は、前端からフードの奥に向かう所定の範囲に、第二傾斜面を有することが好ましい。
第二内側面は、鉛直方向の上側に配置されるものと下側に配置されるものがある。上側の第二内側面の第二傾斜面は、降りかかった水がに伝う前に排出する機能を有する。下側の第二内側面の第二傾斜面は、第一傾斜面を伝ってきた水を排出する機能を有する。このように、第一傾斜面に加えて第二傾斜面を設けることにより、より高い排水性能を実現できる。
図5及び図6(b)に示すように、電気コネクタ10の挿入間口18に上方から水Wが降りかかるものとする。この水Wは、図6()に示すように、挿入間口18からハウジング11の上壁14の内側面23とハウジング31の外側面37との間に浸入する。内側面23と外側面37の隙間が狭いために、この水Wは、図6(a)に示すように、内側面23と外側面37の間の隙間を幅方向x及び嵌合方向yに進む。幅方向xに進んだ水Wは、傾斜面T1が設けられる両端に達する。両端に達した水Wは、側壁16の奥に向けて水平方向に進む分と、側壁16の下方に向けて鉛直方向に進む分に大別される。ところが、側壁16には傾斜面T1が設けられているために、図6(b)に示すように、側壁16の奥に向けて流れるよりも、水Wは重力により傾斜面T1に沿って鉛直方向の下向きに優先的に流れる。ここでは、側壁16について説明したが、傾斜面T1が形成されている仕切壁17についても同様である。

Claims (6)

  1. 相手コネクタを受容する受容空間が形成されたフードを有するハウジングと、
    前記ハウジングに保持されるコンタクトと、を備え、
    前記相手コネクタと嵌合された使用状態において、
    前記フードは、
    前記受容空間に臨み、水平方向に間隔を隔てて設けられ、鉛直方向に沿う一対の第一内側面と、
    前記受容空間に臨み、鉛直方向に間隔を隔てて設けられ、水平方向に沿う一対の第二内側面と、を備え、
    一対の前記第一内側面のそれぞれは、
    前記フードの前端から奥に向かう所定の範囲に、第一傾斜面を有する、
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記第一傾斜面は、
    前記第一内側面の鉛直方向の全域に設けられる、
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 一対の前記第二内側面の一方又は双方は、
    前記前端から前記フードの奥に向かう所定の範囲に、第二傾斜面を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の電気コネクタ。
  4. 前記第二傾斜面は、
    前記第二内側面の水平方向の全域に設けられる、
    請求項3に記載の電気コネクタ。
  5. 前記第一傾斜面が、前記第一内側面の鉛直方向の全域に設けられ、かつ、
    前記第二傾斜面が、前記第二内側面の水平方向の全域に設けられことで、
    前記第一傾斜面の端部と前記第二傾斜面の端部が繋がる、
    請求項4に記載の電気コネクタ。
  6. 一対のうちで鉛直方向の下方に配置される前記第二内側面は、
    前記第二傾斜面よりも前記フードの奥に、前記第二傾斜面に隣接する貫通孔を備える、
    請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
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