JP2017226488A - ロープ清掃器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープを短時間のうちに効率よく清掃できるロープ清掃器具を提供する。【解決手段】ロープ清掃器具は、互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室を有する筐体と、筐体のロープ清掃室に配置された清掃具と、を備えている。清掃具は、ロープ清掃室内を通過する全てのワイヤーロープに摺動可能に接することでワイヤーロープを清掃する。【選択図】図14

Description

本発明の実施形態は、複数本のワイヤーロープからグリースを取り除くロープ清掃器具に関する。
例えばエレベータの乗りかごおよび釣合錘を昇降路に吊り下げる複数本のワイヤーロープは、心綱の周囲に螺旋状に撚り合わされた複数の鋼鉄製ストランドを備えている。この種のワイヤーロープでは、ストランドの潤滑および防錆のためにグリースが塗布されている。
グリースは、エレベータの運転時間の経過と共に硬化したり劣化するのを避けられない。このため、硬化した古いグリースを取り除くために、定期的にワイヤーロープを清掃するメンテナンス作業が必要となる。
ワイヤーロープを自動的に清掃する従来の清掃器具は、ワイヤーロープの外周面に取り外し可能に装着されたリング状の回転部材を備えている。回転部材は、走行するワイヤーロープに追従して回転することで、撚り合わされたストランドの外周面および隣り合うストランドの間の溝から硬化したグリースを掻き出すようになっている。
特許第5427918号公報 特開2008-110829号公報
隣り合うワイヤーロープの間のピッチが狭いエレベータでは、各ワイヤーロープの周囲にグリースを掻き出す回転部材を収めるスペースを確保することができない。このため、従来の清掃器具は、狭ピッチで並んだワイヤーロープに適用することが困難であり、それ故、狭ピッチで並んだワイヤーロープからグリースを取り除くには、スクレーパあるいはブラシを用いた作業者の手作業に頼らざるを得ない。
しかしながら、ワイヤーロープに固着したグリースを手作業で取り除く作業は、多大な手間と労力を必要とし、ワイヤーロープの清掃作業に膨大な時間が掛かるといった問題がある。
本発明の目的は、互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープを短時間のうちに効率よく清掃できるロープ清掃器具を得ることにある。
実施形態によれば、ロープ清掃器具は、互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室を有する筐体と、前記筐体の前記ロープ清掃室に配置された清掃具と、を備えている。前記清掃具は、前記ロープ清掃室内を通過する全ての前記ワイヤーロープに摺動可能に接することで前記ワイヤーロープを清掃する。
実施形態に係るマシンルームレスエレベータを概略的に示す断面図である。 昇降路に乗りかごおよび釣合錘を吊り下げるメインロープの引き回し経路を模式的に示す図である。 実施形態で用いるメインロープの構成を示す側面図である。 実施形態で用いるメインロープの断面図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をマシンルームレスエレベータの昇降路に設置した状態を示す斜視図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をサイドカバーの側から見た斜視図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をヒンジの側から見た斜視図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をヒンジの側から見た側面図である。 実施形態に係るロープ清掃器具の平面図である。 実施形態に係るロープ清掃器具の断面図である。 複数のチャンネルブラシで一列に並んだ複数のメインロープを挟み込んだ状態を示すロープ清掃器具の平面図である。 ロープ清掃器具をブラケットで昇降路に吊り下げた状態を示す斜視図である。 ロープ清掃室を開放した状態を示すロープ清掃器具の断面図である。 図12AのA部を拡大して示す断面図である。 第1の支持板と複数のチャンネルブラシとの位置関係を示す正面図である。 筐体のロープ清掃室を開放した状態を示す斜ロープ清掃器具の斜視図である。 一対のヒンジと筐体の第1のケースとの位置関係を分解して示す斜視図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、専用の機械室を不要としたマシンルームレスエレベータ1を開示している。マシンルームレスエレベータ1は、建屋に設けられた昇降路2を有している。乗りかご3および釣合錘4が昇降路2に沿って昇降動可能に支持されている。昇降路2の上端には、支持梁5が設置されている。トラクションシーブ6を有する巻上機7が支持梁5の上に据え付けられている。
乗りかご3および釣合錘4は、複数本のメインロープ8で昇降路2に吊り下げられている。メインロープ8は、ワイヤーロープの一例であって、図4に示すように、昇降路2の高さ方向に延びているとともに、互いに間隔を存して一列に配列されている。
本実施形態では、メインロープ8として例えば直径が5mmのワイヤーロープを用いている。さらに、図8に示すように、隣り合うメインロープ8の間のピッチPは、例えば8.5mmに設定されている。当該ピッチPは、例えば機械室を有するエレベータで用いられるメインロープのピッチよりも格段に狭くなっている。メインロープ8の間のピッチPは、8.5mmに特定されるものではなく、例えば使用するワイヤーロープの径や本数に応じて適宜変更が可能である。
図2に示すように、各メインロープ8の一端8aは、昇降路2の上端の第1のロープヒッチ9aに連結されている。同様に、各メインロープ8の他端8bは、昇降路2の上端の第2のロープヒッチ9bに連結されている。
各メインロープ8は、一端8aと他端8bとの間に跨る中間部8cを有している。メインロープ8の中間部8cは、乗りかご3に設けた一対のかご下シーブ11a,11b、巻上機7のトラクションシーブ6および釣合錘4に設けた錘シーブ12に連続的に巻き掛けられている。トラクションシーブ6、かご下シーブ11a,11bおよび錘シーブ12は、夫々昇降路2の奥行き方向に延びた水平な回転軸線O1を中心に回転する。
図1に示すように、メインロープ8の中間部8cは、第1のそらせシーブ13aおよび第2のそらせシーブ13bを介して昇降路2内での走行方向が案内されている。第1のそらせシーブ13aは、トラクションシーブ6の直下に位置するように昇降路2の上部に支持されている。第2のそらせシーブ13bは、一方のかご下シーブ11aの真上に位置するように昇降路2の上部に支持されている。
第1のそらせシーブ13aおよび第2のそらせシーブ13bは、昇降路2の幅方向に延びた水平な回転軸線O2を中心に回転する。そのため、トラクションシーブ6の回転軸線O1と第1のそらせシーブ13aの回転軸線O2とは、昇降路2内で互いに直交し合うような位置関係に保たれている。同様に、かご下シーブ11aの回転軸線O1と第2のそらせシーブ13bの回転軸線O2とは、昇降路2内で互いに直交し合うような位置関係に保たれている。
図1に示すように、メインロープ8の中間部8cは、乗りかご3のかご下シーブ11aから昇降路2に沿って上方に引き回された後、第2のそらせシーブ13bを経て第1のそらせシーブ13aに導かれている。第1のそらせシーブ13aを通過したメインロープ8の中間部8cは、昇降路2に沿って再び上方に導かれた後、トラクションシーブ6を経て釣合錘4の錘シーブ12に導かれている。
したがって、巻上機7のトラクションシーブ6でメインロープ8を巻き上げたり巻き戻すことで、乗りかご3および釣合錘4が昇降路2に沿ってつるべ式に駆動される。
さらに、本実施形態によると、メインロープ8の中間部8cのうち、トラクションシーブ6と第1のそらせシーブ13aとの間に跨る区間、およびかご下シーブ11aと第2のそらせシーブ13bとの間に跨る区間は、昇降路2の高さ方向に一直線状に延びているとともに、メインロープ8の配列方向が90°捩じられている。
言い換えると、トラクションシーブ6と第1のそらせシーブ13aとの間、およびかご下シーブ11aと第2のそらせシーブ13bとの間では、メインロープ8のロープドローが昇降路2の高さ方向に沿う垂直軸回りに捩じれている。
図3Aおよび図3Bに示すように、各メインロープ8は、例えば心綱15、内部被覆層16および複数本のストランド17で構成されている。心綱15は、例えば複数の鋼鉄製素線15aを螺旋状に撚り合わすことで構成されている。内部被覆層16は、例えばポリエチレン樹脂により円筒状に形成されており、心綱15の外周面を全面的に覆っている。
各ストランド17は、複数の鋼鉄製素線17aを撚り合わすことで構成されている。複数本のストランド17は、内部被覆層16の周囲に所定のピッチで螺旋状に撚り合わされている。このため、隣り合うストランド17の間には、メインロープ8の外周面に開放された複数のストランド溝18が形成されている。ストランド溝18は、螺旋状に捩じれており、メインロープ8の軸線O3に対し傾いている。
さらに、心綱15が鋼鉄製のメインロープ8では、ストランド17の潤滑および防錆のために、ストランド17にグリース(図示せず)が塗布されている。
ストランド17に塗布されたグリースは、時間の経過と共に劣化したり硬化するので、定期的にメインロープ8から取り除くとともに、新たなグリースをストランド17に塗布することが必要となる。
図4ないし図9は、メインロープ8から硬化したグリースを取り除く際に使用するロープ清掃器具21を開示している。ロープ清掃器具21は、金属製の筐体22、複数のチャンネルブラシ23が取り付けられた第1の支持板24、同じく複数のチャンネルブラシ23が取り付けられた第2の支持板25、上部スクレーパ26および下部スクレーパ27を主要な要素として備えている。
図5ないし図9に示すように、筐体22は、中空の四角い箱状の要素であって、本実施形態では、第1のケース28および第2のケース29を組み合わすことで構成されている。
第1のケース28は、メインロープ8に沿うように起立された四角い外側板30と、外側板30の上縁から外側方に向けて直角に折り返された上フランジ31と、外側板30の下縁から外側方に向けて直角に折り返された下フランジ32と、外側板30の前縁から直角に折り返されたフランジ状のヒンジ受け33と、を有している。
上フランジ31および下フランジ32は、水平方向に延びているとともに、外側板30の高さ方向に互いに向かい合っている。ヒンジ受け33は、上フランジ31および下フランジ32とは逆方向に延びているとともに、外側板30の高さ方向に沿うように起立されている。
第1の天板35が上フランジ31の上面に重ねられている。第1の天板35は、上フランジ31に沿うように水平に配置されているとともに、メインロープ8の配列方向に沿う両端部が二本のボルト36を介して上フランジ31に固定されている。
第1の天板35は、第1のスクレーパ受け部37を有している。第1のスクレーパ受け部37は、外側板30の上を通して上フランジ31とは反対側に水平に張り出している。第1のスクレーパ受け部37の先端には、下向きに直角に折り返されたロープガイド37aが形成されている。
第1の底板38が下フランジ32の下面に重ねられている。第1の底板38は、下フランジ32に沿うように水平に配置されているとともに、メインロープ8の配列方向に沿う両端部が二本のボルト39を介して下フランジ32に固定されている。
第1の底板38は、第2のスクレーパ受け部40を有している。第2のスクレーパ受け部40は、外側板30の下を通して下フランジ32とは反対側に水平に張り出している。第2のスクレーパ受け部40の先端には、上向きに直角に折り返されたロープガイド40aが形成されている。
第2のケース29は、基本的に第1のケース28と同様の構成を有している。具体的には、第2のケース29は、メインロープ8に沿うように起立された四角い外側板42と、外側板42の上縁から外側方に向けて直角に折り返された上フランジ43と、外側板42の下縁から外側方に向けて直角に折り返された下フランジ44と、外側板42の前縁から直角に折り返されたフランジ状のヒンジ受け45と、を有している。
上フランジ43および下フランジ44は、水平方向に延びているとともに、外側板42の高さ方向に互いに向かい合っている。ヒンジ受け45は、上フランジ43および下フランジ44とは逆方向に延びているとともに、外側板42の高さ方向に沿うように起立されている。
第2の天板47が上フランジ43の上面に重ねられている。第2の天板47は、上フランジ43に沿うように水平に配置されているとともに、メインロープ8の配列方向に沿う両端部が二本のボルト48を介して上フランジ43に固定されている。
第2の天板47は、第3のスクレーパ受け部49を有している。第3のスクレーパ受け部49は、外側板42の上を通して上フランジ43とは反対側に水平に張り出している。第3のスクレーパ受け部49の先端には、下向きに直角に折り返されたロープガイド49aが形成されている。
第2の底板50が下フランジ44の下面に重ねられている。第2の底板50は、下フランジ44に沿うように水平に配置されているとともに、メインロープ8の配列方向に沿う両端部が二本のボルト51を介して下フランジ44に固定されている。
第2の底板50は、第4のスクレーパ受け部52を有している。第4のスクレーパ受け部52は、外側板42の下を通して下フランジ44とは反対側に水平に張り出している。第4のスクレーパ受け部52の先端には、上向きに直角に折り返されたロープガイド52aが形成されている。
図6および図7に示すように、第1のケース28および第2のケース29は、一対のヒンジ55を介して連結されている。一対のヒンジ55は、第1のケース28および第2のケース29の高さ方向に間隔を存して配置されている。
各ヒンジ55は、第1のヒンジ片56および第2のヒンジ片57を有している。第1のヒンジ片56および第2のヒンジ片57は、フラットな板状の要素であって、ヒンジ軸58を介して相対的に回動可能に連結されている。ヒンジ軸58は、メインロープ8の軸方向に延びている。メインロープ8の軸方向は、第1のケース28および第2のケース29の高さ方向と言い換えることができる。
各ヒンジ55の第1のヒンジ片56は、第1のケース28のヒンジ受け33の外面に二本のボルト60で結合されている。図12A、図12Bおよび図15に示すように、ボルト60は、第1のヒンジ片56およびヒンジ受け33を貫通して共通のナット部材61にねじ込まれている。
本実施形態では、ボルト60に対応する複数の長孔62がヒンジ受け33に形成されている。長孔62は、メインロープ8の軸線と直交する方向に沿って水平に延びている。さらに、各長孔62に円筒状のスリーブ63が嵌合されている。スリーブ63は、ヒンジ受け33に対し長孔62の長軸の方向にスライド可能である。ボルト60は、スリーブ63を貫通してナット部材61にねじ込まれている。
そのため、図12Bに示すように、ボルト60が挿通されたスリーブ63は、第1のヒンジ片56とナット部材61との間で挟持されている。これにより、第1のヒンジ片56は、スリーブ63および長孔62をガイドとして水平方向にスライド可能に第1のケース28のヒンジ受け33に支持されている。
各ヒンジ55の第2のヒンジ片57は、第2のケース29のヒンジ受け45の外面に二本のボルト64で固定されている。ボルト64は、第2のヒンジ片57を貫通して第2のケース29のヒンジ受け45にねじ込まれている。
図12Aおよび図12Bに示すように、第1のケース28と第2のケース29との間をヒンジ55で連結した状態では、ヒンジ55のヒンジ軸58が第1のケース28のヒンジ受け33と第2のケース29のヒンジ受け45との境界に位置されている。
この結果、第1のケース28および第2のケース29は、外側板30,42が互いに間隔を存して向かい合う第1の位置と、外側板30,42が互いに遠ざかる第2の位置との間で回動可能に組み合わされている。図9は、第1のケース28および第2のケース29が第1の位置に回動された状態を示し、図12Aは、第1のケース28および第2のケース29が第2の位置に回動された状態を示している。
図9に示すように、第1のケース28および第2のケース29が第1の位置に回動された状態では、第1のケース28と第2のケース29との間に、外側板30,42、ヒンジ受け33,45、および第1ないし第4のスクレーパ受け部37,40,49,52で囲まれたロープ清掃室66が規定されている。ロープ清掃室66は、一列に並んだ複数本のメインロープ8が挿通される要素であって、筐体22の内側に位置されている。
さらに、第1のケース28および第2のケース29が第1の位置に回動された状態では、第1のスクレーパ受け部37のロープガイド37aと第3のスクレーパ受け部49のロープガイド49aとがロープ清掃室66の上端部で互いに間隔を存して向かい合っている。ロープガイド37a,49aは、互いに協働して筐体22の上端に第1のロープ挿通口67を規定している。第1のロープ挿通口67は、ロープ清掃室66の上端に開口されている。
同様に、第2のスクレーパ受け部40のロープガイド40aと第4のスクレーパ受け部52のロープガイド52aとがロープ清掃室66の下端部で互いに間隔を存して向かい合っている。ロープガイド40a,52aは、互いに協働して筐体22の下端に第2のロープ挿通口68を規定している。第2のロープ挿通口68は、ロープ清掃室66の下端に開口されている。
第1のロープ挿通口67および第2のロープ挿通口68は、一列に並んだ複数本のメインロープ8の配列方向に沿うスリット状の開口形状を有している。複数本のメインロープ8は、第1のロープ挿通口67および第2のロープ挿通口68を通じてロープ清掃室66に導かれている。
本実施形態では、外側板30のヒンジ受け33とは反対側の後縁に第1のサイドカバー70が配置されている。第1のサイドカバー70は、ヒンジ受け33と向かい合うように外側板30から張り出すとともに、二本の蝶ボルト71を介して外側板30に取り外し可能に支持されている。
同様に、外側板42のヒンジ受け45とは反対側の後縁に第2のサイドカバー72が配置されている。第2のサイドカバー72は、ヒンジ受け45と向かい合うように外側板42から張り出すとともに、二本の蝶ボルト73を介して外側板42に取り外し可能に支持されている。
図5に示すように、第1のケース28および第2のケース29が第1の位置に回動された状態では、第1のサイドカバー70の先端および第2のサイドカバー72の先端が互いに重なり合うとともに、ヒンジ受け33,45の反対側に位置されたロープ清掃室66の開口端を閉塞している。そのため、ロープ清掃室66は、略密閉された空間となっている。
図5、図6および図9に示すように、第1のケース28および第2のケース29は、第1の位置に回動された状態において、例えば締結具としての四本の連結ボルト75を介して互いに結合されている。連結ボルト75は、ロープ清掃室66の四隅を貫通して第1のケース28の外側板30と第2のケース29の外側板42との間に跨っている。外側板30を貫通した連結ボルト75の先端は、ナット76にねじ込まれている。
そのため、ナット76に対する連結ボルト75のねじ込み量を調整することで、第1のケース28の外側板30と第2のケース29の外側板42とが前記長孔62の長さの範囲内で互いに近づいたり遠ざかる方向に移動可能となっている。
図9、図13ないし図15に示すように、前記第1の支持板24は、第1のケース28の外側板30に沿って起立した姿勢でロープ清掃室66に取り出し可能に収容されている。第1の支持板24は、所定の厚さを有する四角い板であって、第1の天板35の第1のスクレーパ受け部37と第1の底板38の第2のスクレーパ受け部40との間に介在されている。
第1の支持板24は、第1のスクレーパ受け部37と向かい合う上縁78と、第2のスクレーパ受け部40と向かい合う下縁79と、を有している。上縁78は、第1のスクレーパ受け部37のロープガイド37aと外側板30の上端部との間に挿入されている。下縁79は、第2のスクレーパ受け部40のロープガイド40aと外側板30の下端部との間に挿入されている。
図13に示すように、複数の第1のスリット80および第2のスリット81が第1の支持板24に形成されている。第1のスリット80は、第1の支持板24の上縁78から下縁79に向けて直線状に切り込まれた要素であって、メインロープ8の配列方向に互いに間隔を存して平行に配列されている。
第2のスリット81は、第1の支持板24の下縁79から上縁78に向けて直線状に切り込まれた要素であって、メインロープ8の配列方向に互いに間隔を存して平行に配列されている。本実施形態によると、第1のスリット80および第2のスリット81は、メインロープ8のストランド溝18に沿うように傾斜されている。
さらに、第1のスリット80および第2のスリット81から外れた第1の支持板24の外周部に連結ボルト75が貫通する四つの通孔82が形成されている。このため、第1の支持板24は、第1のケース28と第2のケース29との間に跨る連結ボルト75を利用して第1のケース28に支持されている。
第2の支持板25は、基本的に第1の支持板24と同様の構成を有するため、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。第2の支持板25は、第2のケース29の外側板42に沿って起立した姿勢でロープ清掃室66に取り出し可能に収容されている。第2の支持板25は、第2の天板47の第3のスクレーパ受け部49と第2の底板50の第4のスクレーパ受け部52との間に介在されている。
第2の支持板25の上縁78は、第3のスクレーパ受け部49のロープガイド49aと外側板42の上端部との間に挿入されている。第2の支持板25の下縁79は、第4のスクレーパ受け部52のロープガイド52aと外側板42の下端部との間に挿入されている。
さらに、第2の支持板25は、第1のケース28と第2のケース29との間に跨る連結ボルト75を利用して第2のケース29に支持されている。第1のケース28および第2のケース29が連結ボルト75を介して連結された状態では、第1の支持板24および第2の支持板25は、ロープ清掃室66内で複数本のメインロープ8を間に挟んで互いに向かい合っている。
第2の支持板25に形成された複数の第1のスリット80および第2のスリット81は、第1の支持板24に形成された第1のスリット80および第2のスリット81とは逆方向に傾斜されている。
第1の支持板24および第2の支持板25に取り付けられた複数のチャンネルブラシ23は、夫々清掃具の一例であって、全てが共通の構成を有している。図9および図12Aに示すように、チャンネルブラシ23は、直線状のチャンネル部85と、チャンネル部85に支持された多数の金属ブラシ材86と、を主要な要素として備えている。
チャンネル部85は、例えば真っ直ぐな溝形鋼で構成され、第1のスリット80および第2のスリット81に取り外し可能に嵌め込まれている。チャンネル部85を第1のスリット80および第2のスリット81に嵌め込んだ状態では、金属ブラシ材86が第1の支持板24および第2の支持板25から突出され、金属ブラシ材86の毛先がロープ清掃室66内でメインロープ8に摺動可能に接するようになっている。
具体的に述べると、図9、図10および図14に示すように、第1の支持板24に取り付けられたチャンネルブラシ23の金属ブラシ材86は、ロープ清掃室66内で第1の支持板24からメインロープ8に向けて突出されている。さらに、チャンネルブラシ23は、メインロープ8の配列方向および軸方向に間隔を存して並んでいるとともに、捩じれたストランド溝18に沿うように傾いている。
第2の支持板25に取り付けられたチャンネルブラシ23の金属ブラシ材86は、ロープ清掃室66内で第2の支持板25からメインロープ8に向けて突出されている。さらに、チャンネルブラシ23は、メインロープ8の配列方向および軸方向に間隔を存して並んでいるとともに、捩じれたストランド溝18に沿うように傾いている。
これにより、第1の支持板24のチャンネルブラシ23および第2の支持板25のチャンネルブラシ23は、ロープ清掃室66に挿通された全てのメインロープ8を径方向から挟み込んでいる。
金属ブラシ材86は、第1の支持板24と第2の支持板25との間の寸法Lが予め決められた適正値となるように、第1のケース28と第2のケース29との間に跨る四本の連結ボルト75を締め付けることで、全てのメインロープ8に対し万遍なく押し付けられる。メインロープ8に対する金属ブラシ材86の押し付け力は、連結ボルト75のねじ込み量を変えることで自由に調整することができる。
本実施形態によると、第1の支持板24は、ストッパ部87を備えている。ストッパ部87は、例えば第1および第2のサイドカバー70,72に隣接した第1の支持板24の一側縁部を第2の支持板25に向けて直角に折り返すことで構成されている。ストッパ部87の先端は、連結ボルト75の過度のねじ込みにより第1の支持板24と第2の支持板25との間の寸法Lが適正値Lを下回った時に、第2の支持板25の一側縁部に突き当たる。
この結果、連結ボルト75の過剰なねじ込みが制限され、チャンネルブラシ23の金属ブラシ材86がメインロープ8に過度に押し付けられることはない。
それとともに、金属ブラシ材86が適正な圧力でメインロープ8に接した状態では、第1および第2のスリット80,81から食み出したチャンネル部85の端部が第1のケース28の外側板30および第2のケース29の外側板42に突き当たっている。そのため、チャンネルブラシ23は、がたつきが生じないように第1の支持板24および第2の支持板25に強固に保持されている。
図5、図6、図9および図14に示すように、上部スクレーパ26は、筐体22の第1のロープ挿通口67の上に配置されている。上部スクレーパ26は、合成樹脂製の一対のブロック90a,90bを備えている。ブロック90a,90bは、メインロープ8の配列方向に延びた四角い柱状の要素であり、互いに突き合わされるフラットな合面91a,91bを有している。
複数の円弧状の凹部92が合面91a,91bに形成されている。凹部92は、一列に並んだメインロープ8のピッチPに対応するように、ブロック90a,90bの長手方向に間隔を存して配列されている。凹部92は、ブロック90a,90bの合面91a,91bが互いに突き合わされた時に、各メインロープ8を挟み込むように合致する。
この結果、図8に示すように、メインロープ8が貫通する円形の貫通孔93が規定される。貫通孔93は、例えばメインロープ8の径よりも0.1〜0.2mm程度大きな直径を有するとともに、メインロープ8の配列方向に沿って一列に並んでいる。
図5ないし図9に示すように、一方のブロック90aは、板金製の第1のスクレーパカバー95を介して第1のスクレーパ受け部37の上に支持されている。第1のスクレーパカバー95は、第1のケース28の第1の天板35から立ち上がる側板部96と、側板部96の上縁から第1のスクレーパ受け部37の上方に進出するように直角に折り返されたフランジ部97と、を備えている。
第1のスクレーパカバー95の側板部96は、メインロープ8の配列方向に延びている。さらに、側板部96の下縁に第1の天板35の上に進出するように直角に折り返された一対の支持片98a,98bが形成されている。支持片98a,98bは、第1の天板35を上フランジ31に固定するボルト36を利用して第1の天板35に共締めされている。
本実施形態によると、ボルト36は、支持片98a,98bに開けた長孔(図示せず)を貫通している。長孔の長軸は、メインロープ8の配列方向と直交する方向に沿って水平に延びている。
さらに、一方のブロック90aは、その合面91aとは反対側の外側面が側板部96の内側面に複数のねじ99で固定されている。このため、ボルト36を緩めた状態では、一方のブロック90aが第1のスクレーパカバー95と一緒にメインロープ8に近づいたり遠ざかる方向に移動可能となっている。
他方のブロック90bは、板金製の第2のスクレーパカバー101を介して第3のスクレーパ受け部49の上に支持されている。第2のスクレーパカバー101は、第2のケース29の第2の天板47から立ち上がる側板部102と、側板部102の上縁から第3のスクレーパ受け部49の上方に進出するように直角に折り返されたフランジ部103と、を備えている。
第2のスクレーパカバー101の側板部102は、メインロープ8の配列方向に延びている。さらに、側板部102の下縁に第2の天板47の上に進出するように直角に折り返された一対の支持片104a,104bが形成されている。支持片104a,104bは、第2の天板47を上フランジ43に固定するボルト48を利用して第2の天板47に共締めされている。
本実施形態によると、ボルト48は、支持片104a,104bに開けた長孔(図示せず)を貫通している。長孔の長軸は、メインロープ8の配列方向と直交する方向に沿って水平に延びている。
さらに、他方のブロック90bは、その合面91bとは反対側の外側面が側板部102の内側面に複数のねじ105で固定されている。このため、ボルト48を緩めた状態では、他方のブロック90bが第2のスクレーパカバー101と一緒にメインロープ8に近づいたり遠ざかる方向に移動可能となっている。
第1のスクレーパカバー95のフランジ部97と第2のスクレーパカバー101のフランジ部103とは、互いに間隔を存して向かい合っている。フランジ部97,103の間には、メインロープ8の配列方向に延びた隙間G1が形成されている。メインロープ8は、隙間G1を通じてロープ清掃器具21の上方に導かれている。
本実施形態によると、上部スクレーパ26を構成するブロック90a,90bは、締結具としての二本のスクレーパボルト106を介して互いに結合されている。スクレーパボルト106は、ブロック90a,90bの長手方向に沿う両端部の間に跨っている。ブロック90aを貫通したスクレーパボルト106の先端は、夫々ナット107にねじ込まれている。
このねじ込みにより、ブロック90a,90bが全てのメインロープ8を挟み込んだ状態で一体化されている。
図5、図6、図9および図14に示すように、下部スクレーパ27は、筐体22の第2のロープ挿通口68の下に配置されている。下部スクレーパ27は、上部スクレーパ26と同様の構成を有する共通の要素であるため、その各部に上部スクレーパ26と同一の参照符号を付して説明を省略する。
図5ないし図9に示すように、下部スクレーパ27の一方のブロック90aは、板金製の第3のスクレーパカバー110を介して第2のスクレーパ受け部40の下に支持されている。第3のスクレーパカバー110は、第1のケース28の第1の底板38から下向きに延びた側板部111と、側板部111の下縁から第2のスクレーパ受け部40の下方に進出するように直角に折り返されたフランジ部112と、を備えている。
第3のスクレーパカバー110の側板部111は、メインロープ8の配列方向に延びている。さらに、側板部111の上縁に第1の底板38の下に進出するように直角に折り返された一対の支持片113a,113bが形成されている。支持片113a,113bは、第1の底板38を下フランジ32に固定するボルト39を利用して第1の底板38に共締めされている。
本実施形態によると、ボルト39は、支持片113a,113bに開けた長孔(図示せず)を貫通している。長孔の長軸は、メインロープ8の配列方向と直交する方向に沿って水平に延びている。
さらに、一方のブロック90aは、その合面91aとは反対側の外側面が側板部111の内側面に複数のねじ114で固定されている。このため、ボルト39を緩めた状態では、一方のブロック90aが第3のスクレーパカバー110と一緒にメインロープ8に近づいたり遠ざかる方向に移動可能となっている。
他方のブロック90bは、板金製の第4のスクレーパカバー116を介して第4のスクレーパ受け部52の下に支持されている。第4のスクレーパカバー116は、第2のケース29の第2の底板50から下向きに延びた側板部117と、側板部117の下縁から第4のスクレーパ受け部52の下方に進出するように直角に折り返されたフランジ部118と、を備えている。
第4のスクレーパカバー116の側板部117は、メインロープ8の配列方向に延びている。さらに、側板部117の上縁に第2の底板50の下に進出するように直角に折り返された一対の支持片119a,119bが形成されている。支持片119a,119bは、第2の底板50を下フランジ44に固定するボルト51を利用して第2の底板50に共締めされている。
本実施形態によると、ボルト51は、支持片119a,119bに開けた長孔(図示せず)を貫通している。長孔の長軸は、メインロープ8の配列方向と直交する方向に沿って水平に延びている。
さらに、他方のブロック90bは、その合面91bとは反対側の外側面が側板部117の内側面に複数のねじ120で固定されている。このため、ボルト51を緩めた状態では、他方のブロック90bが第4のスクレーパカバー116と一緒にメインロープ8に近づいたり遠ざかる方向に移動可能となっている。
第3のスクレーパカバー110のフランジ部112と第4のスクレーパカバー116のフランジ部118とは、互いに間隔を存して向かい合っている。フランジ部112,118の間には、メインロープ8の配列方向に延びた隙間G2が形成されている。メインロープ8は、隙間G2を通じてロープ清掃器具21の下方に導かれている。
本実施形態によると、下部スクレーパ27を構成するブロック90a,90bは、上部スクレーパ26と同様に、二本のスクレーパボルト106およびナット117を介して全てのメインロープ8を挟み込んだ状態で一体化されている。
図5に示すように、第1のケース28の下フランジ32および下フランジ32に重ねられた第1の底板38に長孔122が形成されている。長孔122は、作業者が手の指先を差し入れるための要素である。そのため、長孔122を有する下フランジ32および第1の底板38は、ロープ清掃器具21を持ち運ぶ際の取っ手としての機能を兼ねている。
図5、図7および図9に示すように、アタッチメント125が第1のケース28の第1の天板35の上に設置されている。アタッチメント125は、ロープ清掃器具21を昇降路2に設置する際に用いる要素であって、円柱状のゴムブッシュ126を備えている。ゴムブッシュ126は、一本のボルト127を介して第1の天板35の中央部に保持されている。ボルト127は、ゴムブッシュ126を貫通するとともに、昇降路2の高さ方向に沿って垂直に起立されている。
図4、図8および図9は、昇降路2にロープ清掃器具21を設置した状態を開示している。ロープ清掃器具21は、第1のブラケット130および第2のブラケット131を介して昇降路2の上端に設置されている。
第1のブラケット130は、巻上機7が据え付けられた支持梁5に固定されている。第2のブラケット131は、第1のブラケット130に連結されているとともに、第1のブラケット130から支持梁5の下方に向けて延びている。
第2のブラケット131の下端に水平に折り返されたフランジ部132が形成されている。フランジ部132は、アタッチメント125のゴムブッシュ126の上面に重ねられているとともに、当該フランジ部132をボルト127の上端が貫通している。ボルト127の上端には、一対のナット133がねじ込まれている。
これにより、アタッチメント125のゴムブッシュ126がロープ清掃器具21の第1の天板35と第2のブラケット131のフランジ部132との間に介在された状態で、ロープ清掃器具21が昇降路2に吊り下げられている。
ロープ清掃器具21が昇降路2に吊り下げられた状態では、ロープ清掃器具21は巻上機7の直下に位置されるとともに、垂直に起立されたボルト127の軸線O4を中心として回動し得るようになっている。
次に、ロープ清掃器具21を昇降路2に設置する手順について説明する。
最初に図示しないロープ給油器を昇降路2から取り外すとともに、昇降路2に第1のブラケット130および第2のブラケット131を設置する。この後、第2のブラケット131の下端のフランジ部132にアタッチメント125を介してロープ清掃器具21を連結する。これにより、ロープ清掃器具21が昇降路2に設置される。
ロープ給油器を取り外す作業、第1のブラケット130および第2のブラケット131を昇降路2に設置する作業は、乗りかご3の上に乗り込んだ作業者の手作業により行われる。
ロープ清掃器具21を第2のブラケット131に連結した時点では、四本の連結ボルト75が筐体22から取り外されている。そのため、筐体22の第1のケース28および第29のケース29は、図11および図14に示す第2の位置に回動可能な状態に保たれている。
それとともに、上部スクレーパ26および下部スクレーパ27では、スクレーパボルト106およびナット107によるブロック90a,90bの連結が解除されている。このため、ブロック90a,90bは、互いに分離可能な状態に保たれている。
ロープ清掃器具21を昇降路2に設置した後、筐体22の第1のケース28および第29のケース29を第2の位置に回動させ、ロープ清掃室66を昇降路2に開放する。これにより、第1の支持板24に取り付けられたチャンネルブラシ23と、第2の支持板25に取り付けられたチャンネルブラシ23とが互いに遠ざかるとともに、上部スクレーパ26および下部スクレーパ27のブロック90a,90bが互いに遠ざかる。
引き続いて、図14に示すように、第1のケース28の側に支持された上部スクレーパ26のブロック90aおよび下部スクレーパ27のブロック90aに対し、メインロープ8のうちトラクションシーブ6から第1のそらせシーブ13aに向けて垂れ下がる区間が垂直に通過するように第1のケース28を保持する。この状態で、各ブロック90aの凹部92にメインロープ8を個々に嵌め込む。
この後、第2のケース29を第1のケース28に向けて回動させ、両ケース28,29の間にメインロープ8を介在させる。さらに、第1のケース28と第2のケース29との間に四本の連結ボルト75を掛け渡し、第1のケース28および第2のケース29が第2の位置に向けて回動しないように両ケース28,29を仮固定する。連結ボルト75は、第1の支持板24および第2の支持板25の通孔82を貫通することで、第1の支持板24および第2の支持板25をロープ清掃室66に保持している。
本実施形態によると、第1のケース28に支持されたヒンジ55の第1のヒンジ片56は、長孔62をガイドとしてメインロープ8と直交する水平方向に移動可能となっている。このため、第1のケース28および第2のケース29は、第1の支持板24と第2の支持板25とが互いに向かい合った状態で、両支持板24,25が互いに近づいたり遠ざかる方向に平行移動し得るようになっている。
この後、第1の支持板24と第2の支持板25との間の寸法Lが予め決められた適正値となるように、連結ボルト75をナット76にねじ込むことで第1のケース28と第2のケース29とを固定する。これにより、複数のメインロープ8がロープ清掃室66に挿通されるとともに、全てのメインロープ8が複数のチャンネルブラシ23の間で均等に挟み込まれた状態に保持される。
引き続いて、ボルト36,48を緩め、図8に矢印で示すように、上部スクレーパ26のブロック90a,90bを第1のスクレーパカバー95および第2のスクレーパカバー101と共に互いに近づく方向にスライドさせる。
このスライドにより、ブロック90a,90bの合面91a,91bが互いに突き合わされるとともに、合面91a,91bに形成された凹部92がメインロープ8を間に挟んで合致する。そのため、メインロープ8は、凹部92で規定された貫通孔93を摺動可能に貫通した状態に保持される。
ブロック90a,90bの間でメインロープ8を挟んだならば、ボルト36,48を締め付けることで上部スクレーパ26を筐体22に固定する。それとともに、ブロック90a,90bの凹部92が互いに合致した状態を維持するように、ブロック90a,90bをスクレーパボルト106およびナット107で一体的に結合する。
上部スクレーパ26の位置調整が完了したら、ボルト39,51を緩め、下部スクレーパ27のブロック90a,90bを第3のスクレーパカバー110および第4のスクレーパカバー116と共に互いに近づく方向にスライドさせることで、上部スクレーパ26と同様の調整作業を実行する。
下部スクレーパ27のブロック90a,90bの間でメインロープ8を挟んだならば、ボルト39,51を締め付けることで下部スクレーパ27を筐体22に固定する。さらに、ブロック90a,90bをスクレーパボルト106およびナット107で一体的に結合する。
以上により、メインロープ8に対するロープ清掃器具21の取り付け作業が完了する。
次に、ロープ清掃器具21を用いてメインロープ8を清掃する作業について説明する。
ロープ清掃器具21を巻上機7の直下に設置したら、乗りかご3を昇降路2の最上階停止位置から降下させ、昇降路2のピットとの間で少なくとも一往復させる。
本実施形態では、メインロープ8のうちトラクションシーブ6から第1のそらせシーブ13aに向けて垂れ下がる区間にロープ清掃器具21が位置されている。そのため、乗りかご3が降下すると、メインロープ8がロープ清掃器具21のロープ清掃室66内を上から下に向けて通過する。
すなわち、メインロープ8は、最初に上部スクレーパ26の貫通孔93を通過するので、この時、メインロープ8の外周面に付着したグリースが上部スクレーパ26によって掬い取られる。掬い取られたグリースの一部は、上部スクレーパ26の上面に堆積するとともに、残りのグリースは、上部スクレーパ26から離脱して第1のスクレーパカバー95と第2のスクレーパカバー101との間に溜まる。
メインロープ8が上部スクレーパ26を通過して第1のロープ挿通口67からロープ清掃室66に進入すると、全てのメインロープ8が第1の支持板24に取り付けられたチャンネルブラシ23の金属ブラシ材86と、第2の支持板25に取り付けられたチャンネルブラシ23の金属ブラシ材86との間を通過する。
言い換えると、全てのメインロープ8は、複数のチャンネルブラシ23の金属ブラシ材86で径方向から挟み込まれた状態でロープ清掃室66を通過する。
本実施形態によると、金属ブラシ材86は、メインロープ8の螺旋状に捩じれたストランド溝18に沿うように傾いている。このため、メインロープ8がロープ清掃室66を通過する際に、金属ブラシ材86の多くがストランド溝18に入り込み、当該ストランド溝18に詰まった固形状のグリースを掻き出す。
ストランド溝18から掻き出されたグリースの一部は、ロープ清掃室66に溜まるとともに、残りのグリースは、メインロープ8の動きに追従して下部スクレーパ27に導かれる。下部スクレーパ27に達したグリースは、下部スクレーパ27の貫通孔93を通過する過程で下部スクレーパ27により掬い取られ、下部スクレーパ27の上面や第1のロープ挿通口67に堆積する。
昇降路2のピットに到達した乗りかご3が上昇に転じると、今度はメインロープ8がロープ清掃器具21のロープ清掃室66内を下から上に向けて通過する。このため、最初にメインロープ8の外周面に残ったグリースが下部スクレーパ27によって掬い取られる。掬い取られたグリースの一部は、下部スクレーパ27の下面に堆積するとともに、残りのグリースは、下部スクレーパ27から離脱して第3のスクレーパカバー110と第4のスクレーパカバー116との間に溜まる。
メインロープ8が下部スクレーパ27を通過して第2のロープ挿通口68からロープ清掃室66に進入すると、再び全てのメインロープ8が複数のチャンネルブラシ23の金属ブラシ材86で径方向から挟み込まれた状態でロープ清掃室66を通過する。そのため、金属ブラシ材86がストランド溝18に残ったグリースを再度掻き出す。
ストランド溝18から掻き出されたグリースの一部は、ロープ清掃室66に溜まるとともに、残りのグリースは、メインロープ8の動きに追従して上部スクレーパ26に導かれる。上部スクレーパ26に達したグリースは、上部スクレーパ26の貫通孔93を通過する過程で上部スクレーパ27により掬い取られ、上部スクレーパ26の下面や第1のロープ挿通口68に堆積する。
この結果、乗りかご3が昇降路2の最上階停止位置とピットとの間を少なくとも一往復する過程でメインロープ8から固化したグリースが取り除かれる。
メインロープ8の清掃が完了しないうちにチェンネルブラシ23の金属ブラシ材86に多量のグリースが固着すると、清掃能力が低下するのを否めない。この場合には、全ての連結ボルト75およびスクレーパボルト106を取り外すとともに、蝶ボルト71,73を緩めて第1のサイドカバー70および第2のサイドカバー72を筐体22から取り外す。
さらに、第1のカバー28および第2のカバー29を第1の位置から第2の位置に回動させ、チェンネルブラシ23が取り付けられた第1の支持板24および第2の支持板25を新たなものと交換する。
このようなロープ清掃器具21によれば、全てのメインロープ8が通過する筐体22のロープ清掃室66に、全てのメインロープ8を径方向から挟み込むチャンネルブラシ23を配置したので、メインロープ8のピッチPに影響されることなく、全てのメインロープ8から固化したグリースを同時に取り除くことができる。
このため、複数本のメインロープ8を短時間のうちに効率よく清掃することができる。具体的には、作業者の手作業による清掃では数日を要していた作業を、実施形態のロープ清掃器具21を適用することで一時間もしくは数時間で終了させることが可能となる。
したがって、マシンルームレスエレベータ1のメンテナンスを容易に行うことができ、その分、マシンルームレスエレベータ1の運行休止期間を短縮して利便性を高めることができる。
さらに、本実施形態によると、チャンネルブラシ23で掻き取られたグリースは、略密閉されたロープ清掃室66に閉じ込められる。同様に、上部スクレーパ26で掬い取られたグリースは、第1のスクレーパカバー95と第2のスクレーパカバー101との間に溜まり、下部スクレーパ27で掬い取られたグリースは、第3のスクレーパカバー110と第4のスクレーパカバー116との間に溜まる。
このため、メインロープ8から取り除かれたグリースが昇降路2に飛散したり、再度メインロープ8に付着するのを確実に防止することができる。
しかも、本実施形態では、ロープ清掃室66の上に配置された上部スクレーパ26およびロープ清掃室66の下に配置された下部スクレーパ27は、夫々複数のメインロープ8が個別に貫通する複数の貫通孔93を有している。このため、複数のメインロープ8は、上部スクレーパ26および下部スクレーパ27の貫通孔93を通過する過程で軌道が矯正される。
したがって、メインロープ8は、常に垂直に起立した姿勢でロープ清掃室66に挿入されることになり、ロープ清掃室66内でのメインロープ8の絡みを防止できるとともに、全てのメインロープ8をチャンネルブラシ23に均等に接触させることができる。
加えて、チャンネルブラシ23が取り付けられた第1の支持板24および第2の支持板25は、連結ボルト75による第1のケース28と第2のケース29との連結を解除して、両ケース28,29から連結ボルト75を抜き去ることで、第1のケース28および第2のケース29から簡単に取り外すことができる。
そのため、新たなチャンネルブラシが取り付けられた予備の支持板を予め準備すれば、例えばチャンネルブラシ23がグリースで汚れたり劣化した場合に、予備の支持板と交換することでメインロープ8の清掃作業を継続することができる。
さらに、本実施形態によると、メインロープ8のうちトラクションシーブ6から第1のそらせシーブ13aに至る区間では、メインロープ8のロープドローが昇降路2の高さ方向に沿う垂直軸回りに90°捩じれている。このため、乗りかご3の昇降動に伴ってロープ清掃器具21のロープ清掃室66を通過するメインロープ8のロープドローが変化する。
しかるに、ロープ清掃器具21の筐体22は、垂直に起立されたボルト127の軸線O4を中心に回動し得るように昇降路2に吊り下げられている。このため、ロープ清掃室66を通過するメインロープ8のロープドローが変化すると、当該ロープドローに追従するようにロープ清掃器具21の筐体22がボルト127の軸線O4を中心に回動する。
このため、チャンネルブラシ23がメインロープ8に過大な力で押し付けられるのを回避することができ、メインロープ8がロープ清掃室66を通過する際に生じる抵抗を軽減できる。この結果、メインロープ8に対するチャンネルブラシ23の攻撃性を低く抑えることができるとともに、チャンネルブラシ23の金属ブラシ材86が損傷し難くなり、チャンネルブラシ23の寿命が長くなるといった利点がある。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、チャンネルブラシは、螺旋状に捩じれたストランド溝に沿うように傾斜させることは必須ではなく、メインロープと直交する方向に水平に延びたチャンネルブラシをメインロープの軸方向に間隔を存して平行に配置してもよい。
さらに、清掃具は、チャンネルブラシに特定されるものではなく、例えばメインロープが接する面に複数の突起を設けた樹脂製のベルトであってもよい。
加えて、実施形態では、筐体の第1のケースをヒンジの第1のヒンジ片に対し水平方向に移動可能に連結したが、第2のケースもヒンジの第2のヒンジ片に水平方向に移動可能に連結してもよい。
1…マシンルームレスエレベータ(エレベータ)、2…昇降路、8…メインロープ(ワイヤーロープ)、21…ロープ清掃器具21…筐体、23…チャンネルブラシ(清掃具)、28…第1のケース、29…第2のケース、66…ロープ清掃室。
実施形態によれば、互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープを清掃するロープ清掃器具は、ヒンジを介して回動可能に連結された第1のケースおよび第2のケースを有し、前記第1のケースと前記第2のケースとの間に複数本の前記ワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室が規定されるとともに、前記ヒンジとは反対側に前記ロープ清掃室に連なる開口端を有する筐体と、
前記ロープ清掃室を貫通するように前記第1のケースと前記第2のケースとの間に跨り、前記第1のケースと前記第2のケースとを互いに連結するとともに、前記第1のケースおよび前記第2のケースから取り外し可能な複数の締結具と、
前記筐体に取り外し可能に支持され、前記筐体の前記開口端を閉塞するサイドカバーと、
前記ロープ清掃室を貫通する複数本の前記ワイヤーロープを間に挟んで向かい合うように前記ロープ清掃室に収容され、前記締結具を介して前記筐体に取り外し可能に支持された第1の支持板および第2の支持板と、
前記第1の支持板および前記第2の支持板に取り外し可能に支持され、前記ロープ清掃室を通過する全ての前記ワイヤーロープを径方向から挟み込むように前記ワイヤーロープに摺動可能に接することで、当該ワイヤーロープを清掃する複数の清掃具と、を備えている。
実施形態に係るマシンルームレスエレベータを概略的に示す断面図である。 昇降路に乗りかごおよび釣合錘を吊り下げるメインロープの引き回し経路を模式的に示す図である。 実施形態で用いるメインロープの構成を示す側面図である。 実施形態で用いるメインロープの断面図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をマシンルームレスエレベータの昇降路に設置した状態を示す斜視図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をサイドカバーの側から見た斜視図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をヒンジの側から見た斜視図である。 実施形態に係るロープ清掃器具をヒンジの側から見た側面図である。 実施形態に係るロープ清掃器具の平面図である。 実施形態に係るロープ清掃器具の断面図である。 複数のチャンネルブラシで一列に並んだ複数のメインロープを挟み込んだ状態を示すロープ清掃器具の平面図である。 ロープ清掃器具をブラケットで昇降路に吊り下げた状態を示す斜視図である。 ロープ清掃室を開放した状態を示すロープ清掃器具の断面図である。 図12AのA部を拡大して示す断面図である。 第1の支持板と複数のチャンネルブラシとの位置関係を示す正面図である。 筐体のロープ清掃室を開放した状態を示すロープ清掃器具の斜視図である。 一対のヒンジと筐体の第1のケースとの位置関係を分解して示す斜視図である。
ストランド溝18から掻き出されたグリースの一部は、ロープ清掃室66に溜まるとともに、残りのグリースは、メインロープ8の動きに追従して下部スクレーパ27に導かれる。下部スクレーパ27に達したグリースは、下部スクレーパ27の貫通孔93を通過する過程で下部スクレーパ27により掬い取られ、下部スクレーパ27の上面や第2のロープ挿通口68に堆積する。
ストランド溝18から掻き出されたグリースの一部は、ロープ清掃室66に溜まるとともに、残りのグリースは、メインロープ8の動きに追従して上部スクレーパ26に導かれる。上部スクレーパ26に達したグリースは、上部スクレーパ26の貫通孔93を通過する過程で上部スクレーパ26により掬い取られ、上部スクレーパ26の下面や第1のロープ挿通口67に堆積する。
さらに、第1のケース28および第2のケース29を第1の位置から第2の位置に回動させ、チャンネルブラシ23が取り付けられた第1の支持板24および第2の支持板25を新たなものと交換する。
加えて、実施形態では、筐体の第1のケースをヒンジの第1のヒンジ片に対し水平方向に移動可能に連結したが、第2のケースもヒンジの第2のヒンジ片に水平方向に移動可能に連結してもよい。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室を有する筐体と、
前記筐体の前記ロープ清掃室に配置され、前記ロープ清掃室内を通過する全ての前記ワイヤーロープに摺動可能に接することで前記ワイヤーロープを清掃する清掃具と、
を具備したロープ清掃器具。
[2]前記清掃具は、複数の清掃ブラシを含み、当該清掃ブラシが前記ワイヤーロープの配列方向およびワイヤーロープの軸方向に間隔を存して並べられた[1]に記載のロープ清掃器具。
[3]前記清掃具は、前記ロープ清掃室内で前記ワイヤーロープを径方向から挟み込むように配置された[1]又は[2]に記載のロープ清掃器具。
[4]前記ワイヤーロープは、心綱と、前記心綱の周囲に所定のピッチで撚り合わされた複数のストランドと、隣り合うストランドの間に形成された螺旋状に捩じれた複数のストランド溝と、を有し、
前記清掃具は、前記ストランド溝の傾斜角度に沿わせた姿勢で前記ロープ清掃室に配置された[1]ないし[3]のいずれかに記載のロープ清掃器具。
[5]複数の前記清掃ブラシが取り外し可能に支持された支持板をさらに備え、当該支持板が前記筐体の前記ロープ清掃室に取り出し可能に収容された[2]に記載のロープ清掃器具。
[6]前記筐体は、前記ロープ清掃室に開口された第1のロープ挿通口と、前記第1のロープ挿通口の反対側で前記ロープ清掃室に開口された第2のロープ挿通口と、を有し、前記第1のロープ挿通口および前記第2のロープ挿通口に、夫々前記清掃具によって前記ワイヤーロープから掻き取られたグリースを掬い取るスクレーパが設けられた[1]に記載のロープ清掃器具。
[7]前記スクレーパは、複数の前記ワイヤーロープを間に挟んで向かい合う一対のブロックを含み、当該ブロックは、前記ワイヤーロープを挟んだ状態で締結具を介して互いに連結された[6]に記載のロープ清掃器具。
[8]前記スクレーパの前記ブロックは、夫々前記ワイヤーロープが摺動可能に入り込む凹部を有するとともに、互いに近づいたり遠ざかる方向に移動可能に前記筐体に支持された[7]に記載のロープ清掃器具。
[9]互いに向かい合うように組み合わされた第1のケースおよび第2のケースを有し、当該ケースの間に互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室が規定された筐体と、
前記ロープ清掃室に臨むように前記第1のケースおよび前記第2のケースの双方に設けられ、前記ロープ清掃室内を通過する全ての前記ワイヤーロープを径方向から挟み込むことで、前記ワイヤーロープを清掃する清掃具と、
を具備したロープ清掃器具。
[10]前記第1のケースおよび前記第2のケースは、前記ロープ清掃室を規定するように向かい合う第1の位置と、前記ロープ清掃室を開放するように遠ざかる第2の位置との間で回動可能にヒンジを介して連結された[9]に記載のロープ清掃器具。
[11]前記ロープ清掃室に臨むように前記第1のケースに取り外し可能に支持された第1の支持板と、前記ロープ清掃室に臨むように前記第2のケースに取り外し可能に支持された第2の支持板と、をさらに備え、
前記清掃具が前記第1の支持板および前記第2の支持板に取り外し可能に支持された[9]又は[10]に記載のロープ清掃器具。
[12]前記第1のケースおよび前記第2のケースは、当該ケースの間に跨る複数の締結具を介して前記第1の位置に固定され、前記締結具の締め付けに応じて前記ワイヤーロープに対する前記清掃具の押し付け力が定まる[10]に記載のロープ清掃器具。
[13]前記第1の支持板および前記第2の支持板のいずれか一方は、他方に向けて突出されたストッパ部を有し、当該ストッパ部は、前記第1のケースおよび前記第2のケースを前記締結具で固定した状態において、前記第1の支持板および前記第2の支持板の他方に突き当たることで前記ワイヤーロープに対する前記清掃具の過度の押し付けを抑制する[12]に記載のロープ清掃器具。
[14]前記ヒンジは、前記ワイヤーロープの軸方向と直交する方向に沿って移動可能に前記第1のケースおよび前記第2のケースの少なくともいずれか一方に連結された[10]に記載のロープ清掃器具。
[15]前記清掃具は、複数の清掃ブラシを含み、当該清掃ブラシが、前記ワイヤーロープの配列方向およびワイヤーロープの軸方向に間隔を存して並べられた[11]に記載のロープ清掃器具。
[16]前記ワイヤーロープは、心綱と、前記心綱の周囲に所定のピッチで撚り合わされた複数のストランドと、隣り合うストランドの間に形成された螺旋状に捩じれた複数のストランド溝と、を有し、
前記清掃ブラシは、前記ストランド溝の傾斜角度に沿わせた姿勢で前記第1の支持板および前記第2の支持板に支持された[15]に記載のロープ清掃器具。
[17]エレベータの昇降路に沿って延びるように互いに間隔を存して配列されるとともに、前記昇降路内で配列方向が変位する複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室を有する筐体と、
前記筐体の前記ロープ清掃室に配置され、前記ロープ清掃室内を通過する全ての前記ワイヤーロープに摺動可能に接することで前記ワイヤーロープを清掃する清掃具と、
を具備し、
前記筐体は、前記昇降路内で変位する前記ワイヤーロープのロープドローに追従するように垂直軸回りに回動可能に前記昇降路に支持されたロープ清掃器具。
1…エレベータ(マシンルームレスエレベータ)、2…昇降路、8…ワイヤーロープ(メインロープ)、21…ロープ清掃器具、22…筐体、23…清掃具(チャンネルブラシ)、24…第1の支持板、25…第2の支持板、28…第1のケース、29…第2のケース、55…ヒンジ、66…ロープ清掃室、70,72…サイドカバー、75…締結具(連結ボルト)。

Claims (17)

  1. 互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室を有する筐体と、
    前記筐体の前記ロープ清掃室に配置され、前記ロープ清掃室内を通過する全ての前記ワイヤーロープに摺動可能に接することで前記ワイヤーロープを清掃する清掃具と、
    を具備したロープ清掃器具。
  2. 前記清掃具は、複数の清掃ブラシを含み、当該清掃ブラシが前記ワイヤーロープの配列方向およびワイヤーロープの軸方向に間隔を存して並べられた請求項1に記載のロープ清掃器具。
  3. 前記清掃具は、前記ロープ清掃室内で前記ワイヤーロープを径方向から挟み込むように配置された請求項1又は請求項2に記載のロープ清掃器具。
  4. 前記ワイヤーロープは、心綱と、前記心綱の周囲に所定のピッチで撚り合わされた複数のストランドと、隣り合うストランドの間に形成された螺旋状に捩じれた複数のストランド溝と、を有し、
    前記清掃具は、前記ストランド溝の傾斜角度に沿わせた姿勢で前記ロープ清掃室に配置された請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のロープ清掃器具。
  5. 複数の前記清掃ブラシが取り外し可能に支持された支持板をさらに備え、当該支持板が前記筐体の前記ロープ清掃室に取り出し可能に収容された請求項2に記載のロープ清掃器具。
  6. 前記筐体は、前記ロープ清掃室に開口された第1のロープ挿通口と、前記第1のロープ挿通口の反対側で前記ロープ清掃室に開口された第2のロープ挿通口と、を有し、前記第1のロープ挿通口および前記第2のロープ挿通口に、夫々前記清掃具によって前記ワイヤーロープから掻き取られたグリースを掬い取るスクレーパが設けられた請求項1に記載のロープ清掃器具。
  7. 前記スクレーパは、複数の前記ワイヤーロープを間に挟んで向かい合う一対のブロックを含み、当該ブロックは、前記ワイヤーロープを挟んだ状態で締結具を介して互いに連結された請求項6に記載のロープ清掃器具。
  8. 前記スクレーパの前記ブロックは、夫々前記ワイヤーロープが摺動可能に入り込む凹部を有するとともに、互いに近づいたり遠ざかる方向に移動可能に前記筐体に支持された請求項7に記載のロープ清掃器具。
  9. 互いに向かい合うように組み合わされた第1のケースおよび第2のケースを有し、当該ケースの間に互いに間隔を存して配列された複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室が規定された筐体と、
    前記ロープ清掃室に臨むように前記第1のケースおよび前記第2のケースの双方に設けられ、前記ロープ清掃室内を通過する全ての前記ワイヤーロープを径方向から挟み込むことで、前記ワイヤーロープを清掃する清掃具と、
    を具備したロープ清掃器具。
  10. 前記第1のケースおよび前記第2のケースは、前記ロープ清掃室を規定するように向かい合う第1の位置と、前記ロープ清掃室を開放するように遠ざかる第2の位置との間で回動可能にヒンジを介して連結された請求項9に記載のロープ清掃器具。
  11. 前記ロープ清掃室に臨むように前記第1のケースに取り外し可能に支持された第1の支持板と、前記ロープ清掃室に臨むように前記第2のケースに取り外し可能に支持された第2の支持板と、をさらに備え、
    前記清掃具が前記第1の支持板および前記第2の支持板に取り出し可能に支持された請求項9又は請求項10に記載のロープ清掃器具。
  12. 前記第1のケースおよび前記第2のケースは、当該ケースの間に跨る複数の締結具を介して前記第1の位置に固定され、前記締結具の締め付けに応じて前記ワイヤーロープに対する前記清掃具の押し付け力が定まる請求項10に記載のロープ清掃器具。
  13. 前記第1の支持板および前記第2の支持板のいずれか一方は、他方に向けて突出されたストッパ部を有し、当該ストッパ部は、前記第1のケースおよび前記第2のケースを前記締結具で固定した状態において、前記第1の支持板および前記第2の支持板の他方に突き当たることで前記ワイヤーロープに対する前記清掃具の過度の押し付けを抑制する請求項12に記載のロープ清掃器具。
  14. 前記ヒンジは、前記ワイヤーロープの軸方向と直交する方向に沿って移動可能に前記第1のケースおよび前記第2のケースの少なくともいずれか一方に連結された請求項10に記載のロープ清掃器具。
  15. 前記清掃具は、複数の清掃ブラシを含み、当該清掃ブラシが、前記ワイヤーロープの配列方向およびワイヤーロープの軸方向に間隔を存して並べられた請求項11に記載のロープ清掃器具。
  16. 前記ワイヤーロープは、心綱と、前記心綱の周囲に所定のピッチで撚り合わされた複数のストランドと、隣り合うストランドの間に形成された螺旋状に捩じれた複数のストランド溝と、を有し、
    前記清掃ブラシは、前記ストランド溝の傾斜角度に沿わせた姿勢で前記第1の支持板および前記第2の支持板に支持された請求項15に記載のロープ清掃器具。
  17. エレベータの昇降路に沿って延びるように互いに間隔を存して配列されるとともに、前記昇降路内で配列方向が変位する複数本のワイヤーロープが挿通されるロープ清掃室を有する筐体と、
    前記筐体の前記ロープ清掃室に配置され、前記ロープ清掃室内を通過する全ての前記ワイヤーロープに摺動可能に接することで前記ワイヤーロープを清掃する清掃具と、
    を具備し、
    前記筐体は、前記昇降路内で変位する前記ワイヤーロープのロープドローに追従するように垂直軸回りに回動可能に前記昇降路に支持されたロープ清掃器具。
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