JP2011051754A - エレベータおよびブレーキディスク清掃装置 - Google Patents

エレベータおよびブレーキディスク清掃装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータのブレーキ装置を安全に且つ効率よく清掃する。
【解決手段】エレベータのブレーキディスク清掃装置40は、巻き上げ機1に着脱可能な取付け部材15と、取付け部材15に取り付けられて、ブレーキディスク9の外側で回転軸7に平行な清掃部連結ボルト16a、16bと、ディスク面に接しているときにディスク面に付着している油分を除去する吸油部材23a、23bと、吸油部材23a、23bが取り付けられた第1および第2プレート20a、20bと、を有する。第1および第2プレート20a、20bは、清掃部連結ボルト16a、16bに固定されて吸油部材23a、23bがブレーキディスク9を押圧しながら互いに挟み込む。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータおよびブレーキディスク清掃装置に関する。
エレベータの巻上げ機は、一般に、駆動力を発生させるモータと、モータの回転軸と共に回転して駆動力をメインロープに伝達するメインシーブを有する。さらに、この巻上げ機は、回転軸と共に回転可能でメインシーブと同軸上に配置されたブレーキディスクと、このブレーキディスクに接離可能なブレーキパッドを有するディスク式のブレーキ装置を有する。このようなディスク式のブレーキ装置は、例えば特許文献1に開示されているようなものが知られている。
このブレーキ装置に設けられたブレーキディスクは、使用し続けていくうちに、そのディスク面に油分や不純物等が付着する。ブレーキの機能を保つために、定期的にこれらの油分等の汚れを除去する必要がある。従来は作業者が、ウエス等の布材を用いて手作業で当該汚れを拭き取っていた。
特開2005−350149号公報
ところが、上記のような清掃方法では、作業者によって拭き取り方法が異なり、清掃後のディスク面の品質にばらつきが生じることがある。また、両側のディスク面を清掃するためには長時間の作業が必要となり、作業効率が悪くなることがある。
また、可動部分、すなわち回転するブレーキディスクに手を近づけて作業することが必要になるため、上記のような清掃方法は危険な作業でもある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、エレベータ用巻上げ機のブレーキ装置を安全に且つ効率よく清掃することである。
上記目的を達成するための本発明に係るエレベータは、昇降路内を上下移動可能に構成された乗りかごと、前記乗りかごを吊るメインロープと、水平な回転軸を回転させるモータ部と、この回転軸の一方の端部近傍に固定されて前記回転軸と共に回転し前記メインロープが懸架された円板状のメインシーブと、前記回転軸と共に回転可能なブレーキディスクと、前記ブレーキディスクのディスク面と接離可能で接しているときに前記ブレーキディスクの回転を制動するブレーキパッドと、を有する巻き上げ機と、前記巻き上げ機近傍に配置され、前記ブレーキディスクを清掃するためのブレーキ清掃部と、を有するエレベータにおいて、前記ブレーキ清掃部は、前記巻き上げ機近傍に着脱可能に設けられた取付け部材と、前記取付け部材に取り付けられて、前記ブレーキディスクの半径方向外側で前記回転軸に平行に配置されたシャフトと、それぞれが前記シャフトに固定されて前記ブレーキディスクを前記回転軸方向両側から挟みこむように配置された第1押え部材および第2押え部材からなる押え部材対と、前記第1押え部材および第2押え部材それぞれに取り付けられて、それぞれが前記ディスク面に接しているときに前記各ディスク面それぞれに付着している少なくとも油分を除去可能に構成された吸油部材と、を有し、前記第1押え部材および第2押え部材それぞれの前記ディスク面と対向する部位に、前記回転軸方向に貫通する貫通穴が形成されて、前記各吸油部材は、前記ディスク面に対向する側と反対側の前記貫通穴の反ディスク面開口部を覆うように配置されて、それぞれの前記吸油部材の一部が、対向する前記ディスク面に面する側に形成されたディスク面側開口部から、対向する前記ディスク面がある方へ突出した状態を保ちながら前記各ディスク面を押付け可能に配置されていること、を特徴とする。
また、本発明に係るブレーキディスク清掃装置は、水平な回転軸と共に回転可能なブレーキディスクと、前記ブレーキディスクのディスク面と接離可能で接しているときに前記ブレーキディスクの回転を制動するブレーキパッドと、を備えた巻き上げ機を有するエレベータのブレーキディスク清掃装置において、前記ブレーキ清掃部は、前記巻き上げ機近傍に着脱可能に設けられた取付け部材と、前記取付け部材に取り付けられて、前記ブレーキディスクの半径方向外側で前記回転軸に平行に配置されたシャフトと、それぞれが前記シャフトに固定されて前記ブレーキディスクを前記回転軸方向両側から挟みこむように配置された第1押え部材および第2押え部材からなる押え部材対と、前記第1押え部材および第2押え部材それぞれに取り付けられて、それぞれが前記ディスク面に接しているときに前記各ディスク面それぞれに付着している少なくとも油分を除去可能に構成された吸油部材と、を有し、前記第1押え部材および第2押え部材それぞれの前記ディスク面と対向する部位に、前記回転軸方向に貫通する貫通穴が形成されて、前記各吸油部材は、前記ディスク面に対向する側と反対側の前記貫通穴の反ディスク面開口部を覆うように配置されて、それぞれの前記吸油部材の一部が、対向する前記ディスク面に面する側に形成されたディスク面側開口部から、対向する前記ディスク面がある方へ突出した状態を保ちながら前記各ディスク面を押付け可能に配置されていること、を特徴とする。
本発明によれば、エレベータ用巻上げ機のブレーキ装置を安全に且つ効率よく清掃することが可能になる。
本発明に係るエレベータの一実施形態の構成を示す概略立面図である。 図1の巻上げ機を示す正面図である。 図1の巻上げ機に装着可能なブレーキディスク清掃装置の概略正面図である。 図3の部分上面図である。 図3のV-V矢視側面図である。 図3の第1プレート単体のVI-VI矢視側面図である。 図6の第1プレートのVII-VII矢視縦断面図である。 図3の第1プレートの第1吸油部材用貫通穴を覆う第1吸油部材等を示す正断面図である。 図8の第1吸油部材を第1押付け部材で押し付けている状態を示す正断面図である。 図9の状態から第1押付け部材および第1固定ふたで、第1吸油部材等が固定された状態を示す正断面図である。 図9の第1プレートに第1固定ふたが固定用ボルトで固定された状態を示す概略正面図である。 図11のXII-XII矢視側面図である。
本発明に係るエレベータの一実施形態について、図1〜図12を用いて説明する。図1は、本実施形態のエレベータの構成を示す概略立面図である。図2は、図1の巻上げ機1を示す正面図である。図3は、図1の巻上げ機1に装着可能なブレーキディスク清掃装置40の概略正面図である。図4は、図3の部分上面図である。なお、図4では、ブレーキディスク9の図示は省略している。図5は、図3のV-V矢視側面図である。
図6は、図3の第1プレート20a単体のVI-VI矢視側面図である。図7は、図6の第1プレート20aのVII-VII矢視縦断面図である。図8は、図3の第1プレート20aの第1吸油部材用貫通穴70を覆う第1吸油部材23aを示す正断面図である。
図9は、図8の第1吸油部材23aを第1押付け部材24aで押し付けている状態を示す正断面図である。図10は、図9の状態から第1押付け部材24aおよび第1固定ふた26aで、第1吸油部材23aが固定された状態を示す正断面図である。図11は、図9の第1プレート20aに第1固定ふた26aが固定用ボルト100で固定された状態を示す概略正面図である。図12は、図11のXII-XII矢視側面図である。なお、図8〜図12は、ブレーキディスク9を2点鎖線により仮想的に示している。
先ず、本実施形態のエレベータの構成について説明する。
このエレベータは、図1に示すように、昇降路内を上下移動可能に構成された乗りかご3と、この乗りかご3を吊るためのメインロープ2と、そらせシーブ5と、このメインロープ2に吊られた釣合い錘4と、巻上げ機1とを有する。そらせシーブ5にメインロープ2を掛けることで、釣合い錘4が昇降する位置を決めている。
この巻上げ機1は、図2に示すように、水平な回転軸7を回転させるモータ部8と、この回転軸7の一方の端部に固定されて回転軸7と共に回転するメインシーブ6を有する。このメインシーブ6には、メインロープ2が懸架されており、モータ部8の駆動力をメインロープ2に伝達する機能を備えている。さらに、メインシーブ6が配置されている側と反対側の回転軸7の端部には、ブレーキ装置50が設けられている。
このブレーキ装置50は、モータの回転軸7と共に回転可能なブレーキディスク9を有する。このブレーキディスク9は、ディスク面が回転軸7に垂直になるように配置されている。また、当該ブレーキ装置50は、クランパ12を有し、このクランパ12内にブレーキディスク9の一部と、このブレーキディスク9のディスク面と接離可能なブレーキパッド10と、が収容されている。このブレーキパッド10は、ディスク面に接しているときにブレーキディスク9の回転を制動する機能を備えている。
さらに、このエレベータは、巻上げ機1に着脱可能な、ブレーキディスク清掃装置40を有している。このブレーキディスク清掃装置40は、ブレーキディスク9を清掃するためのものである。
ここで、ブレーキディスク清掃装置40の構成について説明する。
ブレーキディスク清掃装置40は、巻上げ機1に着脱可能に設けられた取付け部材15と、この取付け部材15に着脱可能に取り付けられてねじ部が形成された2本のシャフト部材(第1清掃部連結ボルト16a、第2清掃部連結ボルト16b)を有する。これらの第1清掃部連結ボルト16aおよび第2清掃部連結ボルト16bは、それぞれがモータ部8の回転軸7に平行で、且つ水平に並んで配置されている。さらに、このブレーキディスク清掃装置40は、ブレーキディスク9のディスク面(両面)の汚れを除去する清掃部14を有する。この清掃部14は、第1清掃部連結ボルト16aおよび第2清掃部連結ボルト16b両方に取り付けられている。
取付け部材15は、清掃部連結ボルト固定面部15aと、巻上げ機取付け部15bにより構成されている。巻上げ機取付け部15bに形成された固定用貫通穴(図示せず)に取付け用ボルト17を貫通させて、巻上げ機1に形成された吊ボルト用穴(図示せず)に固定している。
清掃部連結ボルト固定面部15aは、回転軸7に垂直に広がる面を有するものであって、当該面部には、図5に示すように、2つのU字形溝部、すなわち、第1U字形溝部18aおよび第2U字形溝部18bが形成されている。第1U字形溝部18aおよび第2U字形溝部18bそれぞれは、清掃部連結ボルト固定面部15aの上端部から回転軸7に向かって延びるように互いに平行に形成されている。
第1U字形溝部18aおよび第2U字形溝部18bそれぞれには、これらの開口側から第1清掃部連結ボルト16aおよび第2清掃部連結ボルト16bが挿入されて、当該ボルトの軸方向からナット22e等で固定される。このとき、第1清掃部連結ボルト16aおよび第2清掃部連結ボルト16bは、後述する最適位置で固定される。
第1U字形溝部18a内に固定された第1清掃部連結ボルト16aの底側に隣接するように、第1位置決め用ボルト19aが取り付けられている。同様に、第2U字形溝部18b内に固定された第2清掃部連結ボルト16bの底側に隣接するように、第2位置決め用ボルト19bが取り付けられている。これらの第1および第2位置決め用ボルト19a、19bそれぞれは、当該最適位置で固定された第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bを第1および第2U字形溝部18a、18bそれぞれから取り外した後に、再度、最適位置に取り付け易くするためのものである。
第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bには、図3および図4に示すように、一対の板状の押付け部材、すなわち、第1プレート20aおよび第2プレート20bが回転軸方向に互いに間隔をあけて対向するように取り付けられている。第1プレート20aは、第1および第2清掃部連結ボルト16a、16b双方に取り付けられている。第2プレート20bも同様に、第1および第2清掃部連結ボルト16a、16b双方に取り付けられている。
第1プレート20aは、図6および図7に示すように、略長方形状の板材で、第1清掃部連結ボルト16aが貫通する第1貫通穴61と、第2ボルト用清掃連結ボルト16bが貫通する第2貫通穴62とが形成されている。これらの第1および第2貫通穴61、62それぞれは、第1プレート20aの長手方向を鉛直にしたときに、上下2個ずつ形成されている。さらに、この第1プレート20aは、後述する第1吸油部材23aおよび第1押付け部材24a等が挿入可能な長方形状の第1吸油部材用貫通穴70が形成されている。
また、この第1プレート20aには、後述する第1固定ふた26aを取り付けるためのボルト穴65が複数形成されている。本例では、第1吸油部材用貫通穴70の周辺に3箇所形成されている。
この第1吸油部材用貫通穴70は、回転軸方向に貫通するもので、内周に段差部75が形成された座ぐり穴のような形状である。この第1吸油部材用貫通穴7の一方の開口部は、その反対側の開口部よりも開口面積が大きくなるように形成されている。第1吸油部材用貫通穴70の開口部それぞれとブレーキディスク9との位置関係については、後で説明する。
第2プレート20bは、第1プレート20aと同様の形状で且つ各貫通穴等が形成されて、第1および第2清掃部連結ボルト16a、16b、並びに後述する第2吸油部材23b、第2押付け部材(図示せず)および第2固定ふた26b等が取り付け可能に構成されている。
第1プレート20aに形成された第1および第2貫通穴61、62それぞれに、第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bそれぞれを貫通させて、この状態で、第1プレート20aの両側から互いに近づく方向にナット22a等で締め付けることで、第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bに第1プレート20aが固定されている。第2プレート20bも同様に第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bにナット22b等固定されている。
第1プレート20aおよび第2プレート20bは、これらの間にブレーキディスク9があるように配置されている。すなわち、ブレーキディスク9を中心にして、回転軸方向両側それぞれに、第1プレート20aおよび第2プレート20bがそれぞれ配置されている。第1プレート20aは、巻上げ機1がある方と反対側のディスク面と対向するように配置されて、第2プレート20bは、巻上げ機1がある方のディスク面と対向するように配置されている。
この第1吸油部材用貫通穴70は、上記の通り、一方の開口部がその反対側の開口部よりも開口面積が大きい座ぐり穴のような貫通穴である。図8に示すように、第1プレート20aは、ブレーキディスク9の隣に配置されたときに、ブレーキディスク9がある側(ディスク面側91)に形成された開口部(ディスク面側開口部71)が大きい方で、反対側(反ディスク面側92)に形成された開口部(反ディスク面側開口部72)が小さい方の開口部となるように配置される。
第2プレート20bも、ブレーキディスク9の隣に配置されたときに、ディスク面側開口部が大きい方で、反ディスク面側開口部が小さい方の開口部となるように配置される。
ここで本実施形態の第1および第2吸油部材23a、23bそれぞれは、油等を吸い取ることができる布材を用いている。また、第1押付け部材24aおよび第2押付け部材それぞれは、ブレーキパッド9と同じ材質で、複数種類の材料を成型したレジンモールド材等により形成されている。これらの第1押付け部材24a等は、弾性特性を備えており、この弾性力によって第1吸油部材23a等をブレーキディスク9に押し付けることができる。
続いて、第1吸油部材用貫通穴70に第1吸油部材23a等が挿入されて固定される状態について説明する。
先ず、図8に示すように、第1吸油部材23aが、第1吸油部材用貫通穴70の反ディスク面開口部72の全域を、反ディスク面側92から覆うように配置される。次に、図9に示すように、第1押付け部材24aが、反ディスク面開口部72を覆う第1吸油部材23aを、反ディスク面側92からディスク側91に向けて押し付けるように配置される。反ディスク面側92からディスク面側91に向かって、すなわち図中の矢印Xの方向に向けて第1押付け部材24aが第1吸油部材23aを押し付ける。
さらに、図10に示すように、段差部75に第1吸油部材23aを掛合させて、当該掛合部を、第1押付け部材24aが押し付ける。
第1押付け部材24aは、後述する第1固定ふた26aの押圧面部27よって、反ディスク面側92からディスク面側91へ押し付けられて固定される。このとき、第1押付け部材24aは、ディスク面側開口部71からブレーキディスク9がある方へ突出した状態を保つように固定される。このときの突出量は、図10のCで示す量である。このように第1押付け部材24aを固定することで、第1吸油部材23aの一部が、ディスク側開口面71からディスク面側92に突出した状態を保つことが可能になる。
ここで、第1固定ふた26aによって第1吸油部材23a等を固定する方法について以下に説明する。
図11および図12に示すように、第1固定ふた26aは、固定用ボルト100によって第1プレート20aに形成されたボルト穴65に固定される。
この第1固定ふた26aは、長方形状の板の長手側の両端部それぞれが同じ方向に垂直に折り曲げられように形成されており、横断面形状がU字形である。この第1固定ふた26aは、第1押付け部材24aを押し付ける押圧面部27と、この押圧面部27の両側が折り曲げられてなる各折曲げ部28とにより構成されている。
反ディスク面側92の第1プレート20aの表面と接している第1吸油部材23aは、各折曲げ部28および第1プレート20aの間に挟み込まれて固定されている。この第1吸油部材23aは、上記掛合部で第1押付け部材24aにより押さえつけられると共に、第1固定ふた26aでも押え付けられている。これにより、第1吸油部材23aをより確実に第1プレート20aに固定することができる。
図8〜図12では、第2プレート20b等の図示は省略しているが、第2プレート20b等は、第1プレート20aと同様に構成されて、同様の効果を得ることができる。
このように第1プレート20aに第1吸油部材23aが取り付けられた状態で、第1プレート20aは、第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bに固定される。同様に、第2プレート20bに第2吸油部材23bが取り付けられた状態で、第2プレート20bは第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bに固定される。
ここで、第1吸油部材23aおよび第2吸油部材23bそれぞれは、回転軸7等と干渉しないように且つ各ディスク面に付着する汚れを除去できる最適位置になるように調整されている。この調整は、上記の通り、第1清掃部連結ボルト16aが第1U字形溝部18a内に固定されるときの固定位置、および第2清掃部連結ボルト16bが第2U字形溝部18b内に固定されるときの固定位置により調整されている。
続いて、本実施形態のブレーキディスク清掃装置40を巻上げ機1に装着して、ディスク面を清掃する手順について以下に説明する。
先ず、第1清掃部連結ボルト16a等に清掃部14を取り付ける。このとき、第1吸油部材23aおよび第2吸油部材23bは、上記のように、第1プレート20aおよび第2プレート20bそれぞれに取りけられている。
続いて、巻上げ機1に取り付けられている吊ボルト13を取り外して、この巻上げ機1に取付け部材15を固定する。このとき、上記のように、固定用貫通穴に取付け用ボルト17を貫通させて、吊ボルト用穴に固定する。また、取付け部材15の第1U字形溝部18a等には、第1位置決め用ボルト19a等を暫定的に固定しておく。
次に、清掃部14が取り付けられた第1清掃部連結ボルト16a等を、第1U字形溝部18a等の内部に取り付けて、ナット22e等で固定する。このとき、清掃部14の第1吸油部材23aおよび第2吸油部材23bそれぞれが、回転軸7等と干渉しないように且つ各ディスク面に付着する汚れを除去できる最適位置になるように調整する。調整後に第1位置決め用ボルト19a等を第1清掃部連結ボルト16a等に隣接した状態で固定する。
この後に、第1および第2プレート20a、20bそれぞれを固定しているナット22a、22b等によって、第1および第2吸油部材23a、23bが各ディスク面に接して押し付けるように、第1および第2プレート20a、20bの位置を調整する。
この状態で、ブレーキディスク9を回転させて、各ディスク面に付着している油等の汚れを除去する。このとき、各ディスク面を同時に清掃するとこが可能である。
このとき、第1吸油部材23aは、上記のように第1押付け部材24aおよび第1固定ふた26aそれぞれによって固定されているため、第1吸油部材23aがディスク面に押し付けられているときにずれ動くことを抑制している。第2吸油部材23bについても第2押付け部材および第2固定ふた26b等によって、第1吸油部材23aと同様に第2プレート20bに固定されているため、清掃中にずれ動くことを抑制される。
また、第1押付け部材24aが、ディスク面側に突出しているため、仮に清掃中に第1吸油部材の固定位置がずれ動いてしまった場合でも、第1プレート20aが直接ディスク面を擦り付けることを抑制できる。第2押付け部材も同様に配置しているため、第2プレート20bが直接ディスク面を擦り付けることを抑制できる。
ここで、第1および第2吸油部材23a、23bを交換して再び清掃するときは、先ず、清掃部14が取り付けられた状態の第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bそれぞれを、第1および第2U字形溝部18a、18bから取り外す。この後に、第1および第2吸油部材23a、23bそれぞれを交換して、再び、清掃部14が取り付けられた状態の第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bを第1および第2U字形溝部18a、18bそれぞれに取り付ける。
このとき、上記の通り、第1および第2U字形溝部18a、18bそれぞれには、第1および第2位置決め用ボルト19a、19bそれぞれが取り付けられているため、第1および第2吸油部材23a、23bそれぞれの位置決め等の作業を簡素化できる。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、ブレーキディスク9のディスク面の両面を同時に清掃することが可能になるため、清掃効率が向上する。
また、本実施形態によれば、従来の手作業による清掃に比べてディスク面内をほぼ均一に清掃することも可能になる。さらに、回転しているブレーキディスク9に作業者が手を近づけないで清掃することができるため、より安全にブレーキディスク清掃作業を行うことが可能になる。
したがって、エレベータ用の巻上げ機1のブレーキ装置50を安全に且つ効率よく清掃することが可能になる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は本実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態では、第1固定ふた26aを第1プレート20aに固定するときに、固定用ボルト100で固定しているがこれに限らない。例えば、第1プレート20aに第1固定ふた26aが掛合可能な爪部を設けてもよい。
また、第1および第2吸油部材23a、23bを用いずに、第1押付け部材24aおよび第2押付け部材によって、各ディスク面を清掃することも可能である。
また本実施形態では、2本の清掃部連結ボルト、すなわち第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bによって、第1および第2プレート20a、20b等を固定しているが、これに限らない。例えば、第1および第2清掃部連結ボルト16a、16bの他に、第1清掃部連結ボルト16aの下方に、第3の清掃部連結ボルトを設けて、第1および第2プレート20a、20bを固定してもよい。これにより、第1および第2プレート20a、20bの固定強度を増大させることができる。
第1および第2プレート20a、20bそれぞれを板ばねにより形成して、この板ばねの弾性力によって第1および第2吸油部材23a、23bそれぞれをディスク面に押し付けるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ブレーキディスク清掃装置40を巻上げ機1に固定しているが、これに限らない。例えば昇降路壁面に設けられているボルト穴等に固定してもよい。
また、第1および第2吸油部材23a、23bを各ディスク面に押し付ける方法は、上記実施形態に限られない。
1…巻上げ機、2…メインロープ、3…乗りかご、4…釣合い錘、5…そらせシーブ、6…メインシーブ、7…回転軸、8…モータ部、9…ブレーキディスク、10…ブレーキパッド、12…クランパ、13…吊ボルト、14…清掃部、15…取付け部材、15a…清掃部連結ボルト固定面部、15b…巻上げ機取付け部、16a…第1清掃部連結ボルト、16b…第2清掃部連結ボルト、17…取付け用ボルト、18a…第1U字形溝部、18b…第2U字形溝部、19a…第1位置決め用ボルト、19b…第2位置決め用ボルト、20a…第1プレート、20b…第2プレート、22a、22b、22e…ナット、23a…第1吸油部材、23b…第2吸油部材、24a…第1押付け部材、26a…第1固定ふた、26b…第2固定ふた、27…押圧面部、28…折曲げ部、40…ブレーキディスク清掃装置、50…ブレーキ装置、61…第1貫通穴、62…第2貫通穴、65…ボルト穴、70…第1吸油部材用貫通穴、71…ディスク面側開口部、72…反ディスク面側開口部、91…ディスク面側、92…反ディスク面側、100…固定用ボルト

Claims (9)

  1. 昇降路内を上下移動可能に構成された乗りかごと、
    前記乗りかごを吊るメインロープと、
    水平な回転軸を回転させるモータ部と、この回転軸の一方の端部近傍に固定されて前記回転軸と共に回転し前記メインロープが懸架された円板状のメインシーブと、前記回転軸と共に回転可能なブレーキディスクと、前記ブレーキディスクのディスク面と接離可能で接しているときに前記ブレーキディスクの回転を制動するブレーキパッドと、を有する巻き上げ機と、
    前記巻き上げ機近傍に配置され、前記ブレーキディスクを清掃するためのブレーキ清掃部と、
    を有するエレベータにおいて、
    前記ブレーキ清掃部は、
    前記巻き上げ機近傍に着脱可能に設けられた取付け部材と、
    前記取付け部材に取り付けられて、前記ブレーキディスクの半径方向外側で前記回転軸に平行に配置されたシャフトと、
    それぞれが前記シャフトに固定されて前記ブレーキディスクを前記回転軸方向両側から挟みこむように配置された第1押え部材および第2押え部材からなる押え部材対と、
    前記第1押え部材および第2押え部材それぞれに取り付けられて、それぞれが前記ディスク面に接しているときに前記各ディスク面それぞれに付着している少なくとも油分を除去可能に構成された吸油部材と、
    を有し、
    前記第1押え部材および第2押え部材それぞれの前記ディスク面と対向する部位に、前記回転軸方向に貫通する貫通穴が形成されて、
    前記各吸油部材は、前記ディスク面に対向する側と反対側の前記貫通穴の反ディスク面開口部を覆うように配置されて、
    それぞれの前記吸油部材の一部が、対向する前記ディスク面に面する側に形成されたディスク面側開口部から、対向する前記ディスク面がある方へ突出した状態を保ちながら前記各ディスク面を押付け可能に配置されていること、
    を特徴とするエレベータ。
  2. 前記ブレーキ清掃部は、前記各吸油部材を前記第1押え部材および第2押え部材それぞれに固定するように構成されて弾性特性を備えた押付け部材を有し、
    前記各押付け部材は、前記反ディスク面開口部それぞれを覆う前記吸油部材それぞれを、対向する前記ディスク面に向かって押し付けるように配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記各貫通穴の前記ディスク面側開口部は、前記反ディスク面側開口部よりも小さくなるように形成されて、
    前記各貫通穴それぞれの内周に段差が形成されて、これらの段差それぞれに前記各吸油部材が係合するように配置されて、
    前記各押付け部材は、前記段差および前記吸油部材が互いに係合する部位を、対向する前記ディスク面に向かって押し付けるように構成されていること、
    を特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  4. 前記押付け部材は、前記ブレーキパッドと同じ材質で形成されて、前記各ディスク側開口部よりも前記ディスク面側に突出した状態を保持しながら前記各吸油部材を押し付けるように構成されていること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載のエレベータ。
  5. 前記各吸油部材を、対向する前記ディスク面に向けて押し付けて固定するように構成された固定ふたを有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のエレベータ。
  6. 前記各吸油部材と、前記各吸油部材それぞれに対応する前記押付け部材それぞれと、を対向する前記ディスク面に向けて押し付けて固定するように構成された固定ふたを有することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載のエレベータ。
  7. 前記シャフトは、前記取付け部材に着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のエレベータ。
  8. 前記取付け部材は、前記巻き上げ機近傍に着脱可能に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のエレベータ。
  9. 水平な回転軸と共に回転可能なブレーキディスクと、前記ブレーキディスクのディスク面と接離可能で接しているときに前記ブレーキディスクの回転を制動するブレーキパッドと、を備えた巻き上げ機を有するエレベータのブレーキディスク清掃装置において、
    前記ブレーキ清掃部は、
    前記巻き上げ機近傍に着脱可能に設けられた取付け部材と、
    前記取付け部材に取り付けられて、前記ブレーキディスクの半径方向外側で前記回転軸に平行に配置されたシャフトと、
    それぞれが前記シャフトに固定されて前記ブレーキディスクを前記回転軸方向両側から挟みこむように配置された第1押え部材および第2押え部材からなる押え部材対と、
    前記第1押え部材および第2押え部材それぞれに取り付けられて、それぞれが前記ディスク面に接しているときに前記各ディスク面それぞれに付着している少なくとも油分を除去可能に構成された吸油部材と、
    を有し、
    前記第1押え部材および第2押え部材それぞれの前記ディスク面と対向する部位に、前記回転軸方向に貫通する貫通穴が形成されて、
    前記各吸油部材は、前記ディスク面に対向する側と反対側の前記貫通穴の反ディスク面開口部を覆うように配置されて、
    それぞれの前記吸油部材の一部が、対向する前記ディスク面に面する側に形成されたディスク面側開口部から、対向する前記ディスク面がある方へ突出した状態を保ちながら前記各ディスク面を押付け可能に配置されていること、
    を特徴とするブレーキディスク清掃装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104860167A (zh) * 2014-02-24 2015-08-26 株式会社日立制作所 曳引机
JP2015229578A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 東芝エレベータ株式会社 エレベータ巻上機のブレーキ交換装置、および、エレベータ巻上機のブレーキ交換方法
KR101779149B1 (ko) 2015-09-30 2017-09-18 주식회사 포스코 크레인 장치

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