JP5951038B2 - エレベータの吊り車装置 - Google Patents
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Description
この発明は、昇降体(例えばかごや釣合おもり等)に設けられ、昇降体を吊り下げる主索が巻き掛けられるエレベータの吊り車装置に関するものである。
従来、一対のガイドレール間に配置されたかごを主索により吊り下げるために、主索が巻き掛けられる吊り車を、かご室を囲むかご枠の下梁に設けるようにしたエレベータが知られている。かご枠の縦柱には、ガイドレールに案内されるガイドシューが設けられている。吊り車及びガイドシューは、水平方向について互いに離して配置されている。主索は、かご枠の縦柱の背面とかご室との間を通して吊り車に巻き掛けられている。これにより、ガイドシューと吊り車とが高さ方向について並ぶことが回避され、かご全体の高さ寸法の縮小化が図られている(特許文献1参照)。
しかし、上記のような従来のエレベータでは、ガイドシューが設けられた縦柱と吊り車との間に主索を通す空間を確保する必要があるので、ガイドシュー、吊り車及び主索を配置するためのスペースが大きくなってしまう。かごは、一対のガイドレール間の限られたスペースに配置されるので、ガイドシュー、吊り車及び主索を配置するためのスペースが大きくなることにより、かごの容積が小さくなってしまう。
また、従来のエレベータでは、ガイドシューと吊り車とが互いに離して別個に設けられているので、ガイドシュー及び吊り車を別個に取り付ける必要があり、ガイドシュー及び吊り車をかごに取り付ける作業に手間がかかってしまう。
さらに、ガイドシューと吊り車との干渉を避けるために、かご枠の下梁の下面に吊り車梁を傾斜させて取り付け、吊り車梁に一対の吊り車を取り付けることも考えられるが、かご全体の重量が吊り車梁の分だけ重くなってしまうだけでなく、吊り車梁をかごに取り付ける作業の手間もかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、設置スペースを縮小化することができるとともに、昇降体に対する取付作業を容易にすることができるエレベータの吊り車装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの吊り車装置は、昇降体を吊り下げる主索が巻き掛けられ、昇降体に設けられた吊り車、及び昇降体の移動方向に沿ったガイドレールに案内され、吊り車の回転方向に沿って吊り車に設けられ、吊り車と一体に回転するガイド体を備えている。
この発明によるエレベータの吊り車装置によれば、吊り車及びガイド体を互いに離して配置する必要がなくなり、吊り車装置の設置スペースの縮小化を図ることができる。また、昇降体に対して吊り車とガイド体とを別個に取り付ける必要がなくなるので、昇降体に対する吊り車装置の取付作業を容易にすることができる。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す模式的な構成図である。また、図2は、図1のかごを示す正面図である。さらに、図3は、図1のかごを示す下面図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2(図2及び図3)及び一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)が上下方向に沿ってそれぞれ設置されている。一対のかごガイドレール2間にはかご(昇降体)3が配置され、一対の釣合おもりガイドレール間には釣合おもり(昇降体)4が配置されている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す模式的な構成図である。また、図2は、図1のかごを示す正面図である。さらに、図3は、図1のかごを示す下面図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2(図2及び図3)及び一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)が上下方向に沿ってそれぞれ設置されている。一対のかごガイドレール2間にはかご(昇降体)3が配置され、一対の釣合おもりガイドレール間には釣合おもり(昇降体)4が配置されている。
昇降路1の底部(ピット部)には、図1に示すように、かご3及び釣合おもり4を移動させる駆動力を発生する巻上機(駆動装置)5が設置されている。巻上機5は、モータを含む巻上機本体6と、巻上機本体6により回転される駆動綱車7とを有している。かご3及び釣合おもり4は、駆動綱車7に巻き掛けられた複数本の主索(例えばロープやベルト等)8によって昇降路1内に吊り下げられている。なお、図1では、簡単のために1本の主索8のみを示している。この例では、主索8がロープとされている。駆動綱車7が巻上機5の駆動力によって回転すると、かご3が各かごガイドレール2に沿って移動され、釣合おもり4が各釣合おもりガイドレールに沿って移動される。
昇降路1内の上部には、かご側返し車9、釣合おもり側返し車10、第1の綱止め装置11及び第2の綱止め装置12が設けられている。かご3の下部には、一対のかご吊り車装置(吊り車装置)13が設けられている。釣合おもり4の上部には、釣合おもり吊り車装置(吊り車装置)14が設けられている。
主索8の一端部は第1の綱止め装置11に接続され、主索8の他端部は第2の綱止め装置12に接続されている。主索8は、第1の綱止め装置11から、各かご吊り車装置13、かご側返し車9、駆動綱車7、釣合おもり側返し車10及び釣合おもり吊り車装置14の順に巻き掛けられ、第2の綱止め装置12に達している。従って、この例では、かご3及び釣合おもり4の吊り下げ方式が2:1ローピング方式とされている。
かご3は、図2及び図3に示すように、乗客が乗車可能なかご本体15と、かご本体15の下部に設けられた非常止め枠16とを有している。非常止め枠16には、各かごガイドレール2を個別に把持することによりかご3に制動力を与える一対の非常止め装置(図示せず)が設けられている。
各かご吊り車装置13は、かごガイドレール2に個別に対向した状態で非常止め枠16の下部に設けられている。また、各かご吊り車装置13は、かご3の移動方向に沿ってかごを見たときに、図3に示すように、一対のかごガイドレール2間を結ぶ直線上に配置されている。さらに、各かご吊り車装置13は、非常止め枠16に支持された回転軸17(図2)を中心に回転可能な吊り車18と、吊り車18に設けられ、かごガイドレール2に案内されるガイド体19とを有している。従って、かご吊り車装置13は、主索8が巻き掛けられた状態でかご3の重量を支持する機能と、かごガイドレール2に沿ってかご3を案内する機能とを兼ね備えた装置となっている。
図4は、図2のかご吊り車装置13を示す側面図である。また、図5は、図4のかご吊り車装置13を示す要部断面図である。吊り車18は、図5に示すように、吊り車18の軸線上に設けられたボス部18aと、ボス部18aを囲み、吊り車18の外周部を構成する円環状の環状部18bと、ボス部18a及び環状部18b間を繋ぐ繋ぎ部18cとを有している。ボス部18a及び環状部18bのそれぞれの厚さ寸法(吊り車18の軸線方向についての寸法)は、繋ぎ部18cの厚さ寸法よりも大きくなっている。ボス部18aには、ボス部18aを貫通する軸受穴30が設けられている。軸受穴30には、回転軸17に取り付けられた軸受(図示せず)が嵌められている。吊り車18は、軸受を介して回転軸17に回転可能に取り付けられている。
環状部18bの外周面には、複数本(この例では、4本)の主索用溝20が吊り車18の回転方向に沿って設けられている。各主索8は、主索用溝20に挿入された状態で主索用溝20に沿って吊り車18に巻き掛けられている。
ガイド体19は、吊り車18の回転方向に沿って各主索用溝20と平行に環状部18b(吊り車18の外周部)に設けられた環状体である。ガイド体19は、吊り車18と同軸に配置されている。また、ガイド体19は、回転軸17を中心に吊り車18と一体に回転される。ガイド体19は、同一材料により吊り車18と一体成形されている。この例では、ガイド体19及び吊り車18が、例えば鉄等の金属材料により鋳造で一体成形されている。さらに、ガイド体19は、回転軸17の軸線方向(即ち、吊り車18の厚さ方向)について吊り車18の中央に設けられている。これにより、かご吊り車装置13の形状は、回転軸17の軸線方向について左右対称の形状となっている。この例では、図4及び図5に示すように、ガイド体19の両側に主索用溝20が2本ずつ設けられている。
ガイド体19の外径は、吊り車18の外径よりも大きくなっている。また、ガイド体19には、かごガイドレール2の突出部(一部)が挿入されるガイド溝21が吊り車18の回転方向に沿って設けられている。ガイド溝21は、吊り車18及びガイド体19の径方向外側に開放されている。かごガイドレール2の突出部は、図3に示すように、かご3の幅方向両端部でガイド溝21に挿入されている。
主索8の吊り車18に巻き掛けられた部分の中心線、及びガイド溝21の底面は、回転軸17の軸線を中心とする共通の仮想円筒面上に存在している。即ち、回転軸17の軸線方向に沿って吊り車18及びガイド体19を見たときに、主索8の吊り車18に巻き掛けられた部分の中心線によって形成される円弧と、ガイド溝21の底面によって形成される円とが、回転軸17の軸線を中心とする共通の仮想円上に重なっている。この例では、図5に示すように、吊り車18の外周面が存在する仮想円筒面A上に、主索8の吊り車18に巻き掛けられた部分の中心線及びガイド溝21の底面のそれぞれが存在するように、各主索用溝20及びガイド溝21のそれぞれの深さが設定されている。これにより、かご3がかごガイドレール2に沿って移動されるときには、吊り車18の回転速度、かご3に対する主索8の移動速度、及びかご3の移動速度のそれぞれが一致するようになる。
釣合おもり吊り車装置14の構成は、かご吊り車装置13の構成と同様である。釣合おもり吊り車装置14のガイド溝には、釣合おもりガイドレールの突出部が挿入されている。従って、釣合おもり吊り車装置14は、主索8が巻き掛けられた状態で釣合おもり4の重量を支持する機能と、釣合おもりガイドレールに沿って釣合おもり4を案内する機能とを兼ね備えた装置となっている。
次に、動作について説明する。巻上機5の駆動力により駆動綱車7が回転されると、主索8が移動されて、かご3がかごガイドレール2に沿って移動されるとともに、釣合おもり4が釣合おもりガイドレールに沿って移動される。このとき、かご吊り車装置13は、かごガイドレール2の突出部がガイド溝21に挿入された状態でかごガイドレール2に案内されるとともに、主索8の移動に応じて回転されながら、かご3と一体に移動される。また、このとき、釣合おもり吊り車装置14は、釣合おもりガイドレールの突出部が釣合おもり吊り車装置14のガイド溝に挿入された状態で釣合おもりガイドレールに案内されるとともに、主索8の移動に応じて回転されながら、釣合おもり4と一体に移動される。
かご3がかごガイドレール2に沿って移動されるときには、一対のかごガイドレール2のうち、一方のかごガイドレール2に対してはかご吊り車装置13の回転方向がかご3の移動方向に対して順方向となるが、他方のかごガイドレール2に対してはかご吊り車装置13の回転方向がかご3の移動方向に対して逆方向になる。このとき、かご3には、図2に示すように、主索8がかご吊り車装置13から送り出されることによって生じるモーメントBが作用している。主索8がかご吊り車装置13から送り出されることによって生じるモーメントBは、かご3の移動方向に対して逆方向に回転されるかご吊り車装置13をかごガイドレール2に押し付ける力を弱める方向へ作用し、かご3の移動方向に対して順方向に回転されるかご吊り車装置13をかごガイドレール2に押し付ける力を強める方向へ作用する。
例えば、図2に示すように、かご3が下方向へ移動するときには、図2の左右のかご吊り車装置13のうち、左側のかご吊り車装置13の回転方向がかご3の移動方向に対して順方向となり、右側のかご吊り車装置13の回転方向がかご3の移動方向に対して逆方向となる。このとき、主索8が各かご吊り車装置13から送り出されることによってかご3に生じるモーメントBは、回転方向が逆方向となっている図2の右側のかご吊り車装置13をかごガイドレール2に押し付ける力を弱め、回転方向が順方向となっている図2の左側のかご吊り車装置13をかごガイドレール2に押し付ける力を強める方向へかご3に作用する。これにより、かご3がかごガイドレール2に沿って移動されるときには、かご3の移動に対する抵抗力のうち、かご吊り車装置13の回転によって生じる抵抗力は極めて小さい状態となる。
また、釣合おもり4が釣合おもりガイドレールに沿って移動されるときには、一対の釣合おもりガイドレールのうち、一方の釣合おもりガイドレールに対しては釣合おもり吊り車装置14の回転方向が釣合おもり4の移動方向に対して順方向となるが、他方の釣合おもりガイドレールに対しては釣合おもり吊り車装置14の回転方向が釣合おもり4の移動方向に対して逆方向になる。このとき、かご3と同様に、主索8が釣合おもり吊り車装置14から送り出されることによって生じるモーメントが釣合おもり4に作用している。主索8が釣合おもり吊り車装置14から送り出されることによって生じるモーメントは、釣合おもり吊り車装置14の回転方向が逆方向になる側の他方の釣合おもりガイドレールに釣合おもり吊り車装置14が押し付けられる力を弱め、釣合おもり吊り車装置14の回転方向が順方向になる側の一方の釣合おもりガイドレールに釣合おもり吊り車装置14が押し付けられる力を強める方向へ作用する。これにより、釣合おもり4が釣合おもりガイドレールに沿って移動されるときには、釣合おもり4の移動に対する抵抗力のうち、釣合おもり吊り車装置14の回転によって生じる抵抗力は極めて小さい状態となる。
このようなかご吊り車装置13では、かごガイドレール2に案内されるガイド体19が吊り車18の回転方向に沿って吊り車18に設けられ、吊り車18及びガイド体19が一体に回転されるようになっているので、吊り車18及びガイド体19を互いに離して配置する必要がなくなり、かご吊り車装置13の設置スペースの縮小化を図ることができる。また、かご3に対して吊り車18とガイド体19とを別個に取り付ける必要がなくなるので、かご3に対するかご吊り車装置13の取付作業を容易にすることができる。釣合おもり吊り車装置14も、かご吊り車装置13と同様の構成であるので、釣合おもり吊り車装置14の設置スペースの縮小化を図ることができるとともに、釣合おもり4に対する釣合おもり吊り車装置14の取付作業を容易にすることができる。
また、かご吊り車装置13では、主索8の吊り車18に巻き掛けられた部分の中心線、及びガイド溝21の底面は、回転軸17の軸線を中心とする共通の仮想円筒面A上に存在しているので、吊り車18の回転速度、かご3に対する主索8の移動速度、及びかご3の移動速度のそれぞれを一致させることができる。これにより、かご3を円滑に移動させることができる。釣合おもり吊り車装置14が設けられた釣合おもり4も、同様に、円滑に移動させることができる。
また、かご吊り車装置13では、吊り車18及びガイド体19は、一体成形されているので、部品点数を削減することができ、コストの低減化を図ることができる。釣合おもり吊り車装置14についても同様に、部品点数を削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
なお、上記の例では、かご吊り車装置13及び釣合おもり吊り車装置14のそれぞれの吊り車18及びガイド体19が金属材料により一体成形されているが、吊り車18及びガイド体19を同一の樹脂材料により一体成形してもよい。このようにすれば、かご3が移動されるときのガイド体19とかごガイドレール2との接触による騒音、及び釣合おもり4が移動されるときの釣合おもり吊り車装置14のガイド体と釣合おもりガイドレールとの接触による騒音のそれぞれを低減することができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2によるかご吊り車装置13を示す要部断面図である。図において、かご吊り車装置13のガイド体19は、吊り車18と別体となっている。この例では、吊り車18及びガイド体19がいずれも、鉄等の金属材料により構成されている。吊り車18では、繋ぎ部18cの厚さ寸法の範囲から両側へ突出する環状部18bの厚さ方向両端部のうち、一端部のみが除去された状態となっている。ガイド体19は、環状部18bの厚さ方向一端部が除去されて形成された吊り車18の側面に設けられている。従って、この例では、かご吊り車装置13の形状が回転軸17の軸線方向(吊り車18の厚さ方向)について左右非対称の形状となっている。吊り車18に設けられた複数本(この例では、3本)の主索用溝20は、吊り車18の厚さ方向についてガイド体19の一方側にのみ存在している。
図6は、この発明の実施の形態2によるかご吊り車装置13を示す要部断面図である。図において、かご吊り車装置13のガイド体19は、吊り車18と別体となっている。この例では、吊り車18及びガイド体19がいずれも、鉄等の金属材料により構成されている。吊り車18では、繋ぎ部18cの厚さ寸法の範囲から両側へ突出する環状部18bの厚さ方向両端部のうち、一端部のみが除去された状態となっている。ガイド体19は、環状部18bの厚さ方向一端部が除去されて形成された吊り車18の側面に設けられている。従って、この例では、かご吊り車装置13の形状が回転軸17の軸線方向(吊り車18の厚さ方向)について左右非対称の形状となっている。吊り車18に設けられた複数本(この例では、3本)の主索用溝20は、吊り車18の厚さ方向についてガイド体19の一方側にのみ存在している。
ガイド体19は、吊り車18の回転方向に沿って各主索用溝20と平行な環状体である。また、ガイド体19は、吊り車18と同軸に配置されている。さらに、ガイド体19は、回転軸17を中心に吊り車18と一体に回転される。
ガイド体19には、複数のボルト通し穴31がガイド体19の周方向(吊り車18の回転方向)について互いに間隔を置いて設けられている。ガイド体19は、各ボルト通し穴31に個別に通された締結具である複数のボルト32によって吊り車18に固定されている。これにより、ガイド体19は、吊り車18に対して着脱可能になっている。釣合おもり吊り車装置14も、かご吊り車装置13と同様の構成とされている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなかご吊り車装置13では、ガイド体19が吊り車18に対して着脱可能になっているので、例えばかごガイドレール2との接触による摩耗がガイド体19で進行した場合に、吊り車18及びガイド体19のうち、ガイド体19のみを交換することができる。これにより、かご吊り車装置13全体を交換する必要がなくなり、かご吊り車装置13のランニングコストの低減化を図ることができる。また、かご3の荷重は、主索8が巻き掛けられた吊り車18で支持されるので、かご3の荷重がガイド体19にかからない状態でガイド体19を交換することができる。これにより、ガイド体19の交換作業も容易にすることができる。釣合おもり吊り車装置14についても、ランニングコストの低減化を図ることができるとともに、ガイド体の交換作業も容易にすることができる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3によるかご吊り車装置13を示す要部断面図である。図において、かご吊り車装置13は、吊り車18と、吊り車18と別体とされたガイド体19と、ガイド体19と吊り車18との間に設けられ、吊り車18がガイド体19から受ける加振力を軽減するゴム製の防振材(弾性体)41とを有している。この例では、吊り車18及びガイド体19がいずれも、鉄等の金属材料により構成されている。
図7は、この発明の実施の形態3によるかご吊り車装置13を示す要部断面図である。図において、かご吊り車装置13は、吊り車18と、吊り車18と別体とされたガイド体19と、ガイド体19と吊り車18との間に設けられ、吊り車18がガイド体19から受ける加振力を軽減するゴム製の防振材(弾性体)41とを有している。この例では、吊り車18及びガイド体19がいずれも、鉄等の金属材料により構成されている。
吊り車18の環状部18bの外周面には、防振材41を収容する防振材用溝42が吊り車18の回転方向に沿って設けられている。吊り車18は、吊り車18の厚さ方向について互いに合わされた第1及び第2の吊り車部品43,44を有している。第1の吊り車部品43と第2の吊り車部品44との境界面は、防振材用溝42の底面に交差する面となっている。従って、防振材用溝42は、第1及び第2の吊り車部品43,44が互いに組み合わされることにより形成される。
第1及び第2の吊り車部品43,44には、第1の吊り車部品43に対する第2の吊り車部品44の位置決めを行う位置決め部45が設けられている。位置決め部45は、第1の吊り車部品43に設けられた突起46と、第2の吊り車部品44に設けられ、突起46が嵌る窪み部47とを有している。
吊り車18には、繋ぎ部18cを吊り車18の厚さ方向へ貫通するボルト通し穴48が設けられている。第1及び第2の吊り車部品43,44は、互いに組み合わされた状態で、ボルト通し穴48に通された通しボルト49と、通しボルト49に螺合された締結ナット50との間で締結されている。
ガイド体19は、吊り車18の回転方向に沿って各主索用溝20と平行な環状体である。ガイド体19の内周部は、防振材用溝42内に配置されている。ガイド体19は、防振材41を介して吊り車18の環状部18bに設けられている。ガイド体19及び防振材41は、第1及び第2の吊り車部品43,44が互いに組み合わされたり分解されたりすることにより、吊り車18に対して着脱可能になっている。また、ガイド体19は、吊り車18と同軸に配置されている。ガイド体19は、回転軸17を中心に吊り車18と一体に回転される。
防振材41は、防振材用溝42に沿って配置された環状体である。吊り車18に対するガイド体19の加振力は、防振材41の弾性変形により軽減される。釣合おもり吊り車装置14の構成も、かご吊り車装置13と同様の構成である。他の構成は実施の形態1と同様である。
かご吊り車装置13は、以下のようにして組み立てる。まず、互いに離した状態の第1の吊り車部品43と第2の吊り車部品44との間にガイド体19及び防振材41を配置する。このとき、ガイド体19及び防振材41のそれぞれを第1及び第2の吊り車部品43,44の外周部に嵌めておく。
この後、第1の吊り車部品43に対する第2の吊り車部品44の位置を位置決め部45で合わせながら、第1及び第2の吊り車部品43,44を互いに組み合わせる。これにより、ガイド体19の内周部及び防振材41が防振材用溝42内に配置された状態で、吊り車18が形成される。
この後、ボルト通し穴48に通した通しボルト49に締結ナット50を螺合し、締結ナット50を締め付けることにより、第1及び第2の吊り車部品43,44を締結する。このようにして、かご吊り車装置13を組み立てる。釣合おもり吊り車装置14も、かご吊り車装置13と同様にして組み立てる。
このようなかご吊り車装置13では、吊り車18がガイド体19から受ける加振力を軽減する防振材(弾性体)41が吊り車18とガイド体19との間に設けられているので、かご3の移動時にガイド体19からの振動をかご3に伝えにくくすることができる。これにより、かご3を円滑に移動させることができる。従って、例えばかご3内の乗客の乗り心地の改善を図ることができる。釣合おもり吊り車装置14の構成も、かご吊り車装置13と同様の構成となっているので、釣合おもり4の移動時にガイド体からの振動を釣合おもり4に伝えにくくすることができ、釣合おもり4を円滑に移動させることができる。
なお、上記の例では、吊り車18とガイド体19との間に設けられた弾性体がゴム製の防振材41とされているが、吊り車18とガイド体19との間に設けられた弾性体をばね(例えば板ばねや皿ばね等)としてもよい。
また、上記実施の形態2及び3では、吊り車18及びガイド体19がいずれも、鉄等の金属材料により構成されているが、吊り車18及びガイド体19を互いに別の材料で構成するようにしてもよい。例えば、吊り車18を金属材料で構成し、ガイド体19を樹脂材料で構成してもよい。このようにすれば、ガイド体19とかごガイドレール2との接触による騒音の低減化も図ることができる。釣合おもり吊り車装置14についても、吊り車及びガイド体を互いに別の材料で構成するようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、かご3及び釣合おもり4の吊り下げ方式が2:1ローピング方式とされているが、かご吊り車装置13がかご3に設けられ、釣合おもり吊り車装置が釣合おもり4に設けられる吊り下げ方式であれば、これに限定されない。例えば、かご3及び釣合おもり4の吊り下げ方式を4:1ローピング方式としてもよい。
Claims (5)
- 昇降体を吊り下げる主索が巻き掛けられ、上記昇降体に設けられた吊り車、及び
上記昇降体の移動方向に沿ったガイドレールに案内され、上記吊り車の回転方向に沿って上記吊り車に設けられ、上記吊り車と一体に回転するガイド体
を備えているエレベータの吊り車装置。 - 上記ガイド体には、上記ガイドレールが挿入されるガイド溝が上記吊り車の回転方向に沿って設けられ、
上記主索の上記吊り車に巻き掛けられた部分の中心線及び上記ガイド溝の底面は、上記吊り車の回転軸の軸線を中心とする共通の円筒面上に存在している請求項1に記載のエレベータの吊り車装置。 - 上記吊り車及び上記ガイド体は、一体成形されている請求項1又は請求項2に記載のエレベータの吊り車装置。
- 上記ガイド体は、上記吊り車に対して着脱可能になっている請求項1又は請求項2に記載のエレベータの吊り車装置。
- 上記ガイド体と上記吊り車との間に設けられ、上記吊り車が上記ガイド体から受ける加振力を軽減する弾性体
をさらに備えている請求項1、請求項2又は請求項4に記載のエレベータの吊り車装置。
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