JP2017226209A - インクジェット記録方法、記録ヘッド、インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラインヘッドを利用するような厳しい条件であっても、インクの間欠吐出安定性を満足できるインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路と、を具備する記録ヘッドからインクを吐出して、画像を記録するインクジェット記録方法であって、吐出口からインクを吐出する吐出工程と、吐出工程とは別に、第1流路内のインクを吐出口と吐出素子との間の部分に流動させる流動工程と、を有し、インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】図6
【解決手段】インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路と、を具備する記録ヘッドからインクを吐出して、画像を記録するインクジェット記録方法であって、吐出口からインクを吐出する吐出工程と、吐出工程とは別に、第1流路内のインクを吐出口と吐出素子との間の部分に流動させる流動工程と、を有し、インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】図6
Description
本発明は、インクジェット記録方法、記録ヘッド、及びインクジェット記録装置に関する。
近年、高速に画像を記録するために、ライン型の記録ヘッド(ラインヘッド)を搭載したインクジェット記録装置が利用されるようになってきている(特許文献1参照)。ラインヘッドは、インクを吐出する吐出口が記録媒体の幅全域にわたって配置されているため、予備吐出を行いにくい。予備吐出とは、インクの吐出頻度の低い吐出口で、インクの粘度上昇による吐出性の低下が起こらないようにするために行う、吐出口の回復処理のひとつである。異物による吐出口の詰まりを抑制するために、吐出口近傍でインクを流動させることが知られている(特許文献2参照)。一方、インクを流動させない記録ヘッドを用いる際に、インクの吐出安定性を向上するために、インクにオレイン酸を含有させることが知られている(特許文献3及び4参照)。
ラインヘッドを利用する場合、インクの吐出頻度の低い吐出口で、インクの吐出性の低下が起こらないように、これまで以上にインクの間欠吐出安定性を向上させる必要があるが、特許文献2〜4のいずれかの構成を利用しても、そのレベルは不十分だった。
したがって、本発明の目的は、ラインヘッドを利用するような厳しい条件であっても、インクの間欠吐出安定性を満足できるインクジェット記録方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、前記インクジェット記録方法を使用する記録ヘッド、及び前記インクジェット記録方法を使用するインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明は、インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路と、を具備する記録ヘッドからインクを吐出して、画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記吐出口からインクを吐出する吐出工程と、前記吐出工程とは別に、前記第1流路内のインクを前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に流動させる流動工程と、を有し、前記インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法に関する。
また、本発明は、インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路及び第2流路と、前記吐出素子とは別に、前記第1流路から前記第2流路へ前記インクを流動させる流動手段と、を具備する記録ヘッドであって、前記インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とする記録ヘッドに関する。
さらに、本発明は、インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路及び第2流路と、を具備する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、前記インクジェット記録装置が、さらに、前記吐出素子とは別に、前記第1流路から前記第2流路へ前記インクを流動させる流動手段を有し、前記インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録装置に関する。
本発明によれば、ラインヘッドを利用するような厳しい条件であっても、インクの間欠吐出安定性を満足できるインクジェット記録方法、及び前記インクジェット記録方法を使用する記録ヘッド、及び前記インクジェット記録方法を使用するインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に述べる。本発明においては、以下、水性インクは、「インク」と記載することがある。第1流路及び第2流路を、まとめて「流路」と記載する場合がある。各種の物性値は、特に断りのない限り、温度25℃における値である。「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、それぞれ「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を表すものとする。
インクの吐出頻度の低い吐出口では、インクの吐出が行われていない間に吐出口から水分が蒸発する。したがって、インクの間欠吐出安定性の低下は、吐出口からの水分蒸発が原因である。シリアルヘッドなどの従来の記録ヘッドと比べて、特許文献1のラインヘッドは、吐出口の回復処理のひとつである予備吐出を行いにくいため、そもそも吐出口からの水分蒸発を抑制するような工夫をしなければならない。特許文献2のインクを流動させる記録ヘッドでインクの間欠吐出安定性が得られないのは、吐出口近傍に新しいインクが次々に供給されるため、吐出口から水分が蒸発しやすくなるからである。したがって、インクの間欠吐出安定性を向上させるためには、吐出口からの水分蒸発を抑制することが重要である。
本発明では、蒸発していない状態のインク中では安定に存在できるが、水分蒸発をトリガーとして界面に配向するような親疎水性のバランスを持つ化合物をインクに含有させる。そして、流路内での流動により化合物を吐出口近傍に供給し続けることで、吐出口に形成されるメニスカスの全体に化合物を均一に配向させ、膜を形成する。この膜は、以降の水分蒸発を抑制しつつ、吐出のパワーによって容易に除去されるので、インクの固着は抑制しながらも、間欠吐出安定性を向上することができる。
以下、メニスカスに化合物が配向するメカニズムを模式的に示す図1を参照して、効果が得られるメカニズムを詳細に説明する。図1は、第1流路を具備する記録ヘッドを用いる場合の、メニスカスに化合物が配向するメカニズムを示す模式図である。第1流路17は、吐出口1と吐出素子4との間の部分に連通する。インクは、色材13、及び炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物14を含有する。吐出口1から水が蒸発する((a))と、まず吐出口1と吐出素子4の間のインク中の化合物14が、吐出口1のメニスカス12に配向する((b))。この間にも第1流路17内のインクが吐出口1と吐出素子4との間の部分へ移動するので、メニスカス12と吐出素子4の間のインクも流動する。これにより、メニスカス12と吐出素子4の間には、化合物14が次々に供給され、メニスカス12に配向する。その結果、メニスカス12に化合物14の均一な膜が形成する。この均一な膜が、吐出口からの水分蒸発を抑制する。
第1流路17内のインクが吐出口1と吐出素子4との間の部分へ移動しない場合を考える。吐出口1から水が蒸発する((d))と、まずメニスカス12と吐出素子4の間のインク中の化合物14が、吐出口1のメニスカス12に配向する((e))。インクが吐出口1と吐出素子4との間の部分へ移動しないと、メニスカス12と吐出素子4の間のインクも流動しないため、メニスカス12と吐出素子4の間に化合物14は供給されない。これにより、吐出口からさらに水が蒸発し、メニスカス12と吐出素子4の間のインク中の化合物14がさらにメニスカスに配向する。しかし、メニスカス12に化合物14の均一な膜を形成する前に、吐出口からの水分蒸発に伴い、色材13が析出し、インクの粘度が上昇する。その結果、インクの間欠吐出安定性が得られない。
インクは、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する。この化合物は、疎水性である炭化水素と、親水性であるヒドロキシ基又はアニオン性基とを有するため、両親媒性を示す。水となじみにくい疎水性部分は、大気側に向き、水となじみやすい親水性部分は、インク側に向くように配向することで、メニスカスに膜を形成することが可能となる。炭化水素の炭素数が8未満である場合、化合物の親水性が高いため、メニスカスと吐出素子との間のインクが蒸発する際に、化合物がメニスカスに配向しにくくなる。そのため、メニスカスに化合物の均一な膜が形成されず、吐出口から水分が蒸発し、インクの間欠吐出安定性が得られない。炭化水素の炭素数が18を超える場合、化合物の疎水性が高いため、水分蒸発をトリガーとしたメニスカスでの配向は生じず、インクの間欠吐出安定性が得られない。ところで、本発明と同じような化合物を含有する特許文献3及び4のインクで間欠吐出安定性が得られないのは、インク中の色材が析出することで、インクの粘度が上昇し、色材などの凝集物が吐出口に固着しやすいからである。
図2は、第1流路及び第2流路を具備する記録ヘッドを用いる場合の、メニスカスに化合物が配向するメカニズムを示す模式図である。吐出口1と吐出素子4との間の部分に連通する流路として、第1流路17と第2流路18がある。吐出口1から水が蒸発する((a))と、まず吐出口1と吐出素子4の間のインク中の化合物14が、吐出口1のメニスカス12に配向する((b))。この間にも第1流路17内のインクが吐出口1と吐出素子4との間の部分を通って、第2流路18へ移動するので、メニスカス12と吐出素子4の間のインクも流動する。これにより、メニスカス12と吐出素子4の間には、化合物14が次々に供給され、メニスカス12に配向する。その結果、メニスカス12に化合物14の均一な膜が形成する。この均一な膜が、吐出口からの水分蒸発を抑制する。メニスカス12と吐出素子4の間のインクを効率的に流動させるためには、吐出口1と吐出素子4との間の部分に連通する流路は2つあることがより好ましい。以下の説明では、吐出口1と吐出素子4との間の部分に連通する第1流路17及び第2流路18を具備する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置を例に挙げる。勿論、吐出口1と吐出素子4との間の部分に連通する第1流路17を具備する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置にも本発明を適用することができる。
図3は、ラインヘッド11の斜視図である。ラインヘッド11は、吐出口列が配置された吐出素子基板10を直線状に配列したラインヘッドである。吐出素子基板10には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(CMYK)の各インクに対応する吐出口列が設けられている。図4は、上記の吐出素子基板10の断面を示す斜視図である。吐出口形成部材5には、吐出口1が形成されている。基板3は吐出素子4(不図示)を有する。吐出口形成部材5と基板3とにより、インクの第1流路17及び第2流路18が形成される。第1流路17は、流入路6からインクが流入する流入口8から、吐出口1と吐出素子4との間の部分までの領域のことである。第2流路18は、吐出口1と吐出素子4との間の部分から、流出路7へインクが流出する流出口9までの領域のことである。例えば、圧力の高い流入口8と圧力の低い流出口9といったように、流入口8と流出口9との間に圧力差を持たせれば、インクは流路内を圧力の高い方から低い方へ(図4の矢印の方向へ)流動する。流入口8と流出口9との間に圧力差を持たせる手段については、後述する。このように、インクは、流入路6、及び流入口8を経て、第1流路17内に入り、吐出口1と吐出素子4との間の部分を通って、第2流路18、及び流出口9を経て、流出路7に流れていく。
第1流路内のインクを吐出口と吐出素子との間の部分に流動させる流動工程は、吐出口からインクを吐出する吐出工程とは別に行う。流動工程は、このインクの流動は、インクを吐出口と吐出素子との間の部分に充填する充填工程とは別に行うことが好ましい。さらに、吐出口と吐出素子との間の部分のインクを第2流路に流動させる流動工程を行うことが好ましい。第2流路を具備しない記録ヘッドを用いる場合には、第1流路内のインクを吐出口と吐出素子との間の部分に流動させる流動工程のみを行う。流動工程は、吐出口からインクを排出することなく、インクを流動させる工程であることが好ましい。吐出口からのインクの排出には、予備吐出、吸引などの回復動作を含む。流動工程は、記録ヘッドの回復動作を行っている際などには停止してもよい。さらに、流動工程におけるインクは、吐出素子とは別の流動手段により流動することが好ましい。
以下の説明では、熱エネルギーを発生する吐出素子を利用し、気泡を発生させて、インクを吐出するサーマル方式を例に挙げる。しかし、ピエゾ方式、及びその他の吐出方式が採用された記録ヘッドにも本発明を適用することができる。さらに、インク収容部と記録ヘッドとの間でインクを循環させる形態であるが、その他の形態であっても良い。例えばインクを循環せずに、記録ヘッドの上流側と下流側に2つのインク収容部を設け、一方のインク収容部から他方のインク収容部へインクを流すことで、流路内のインクを流動させる形態であっても良い。
また、以下の説明では、CMYKの4色のインクを吐出可能な吐出素子基板を直線状に配列されるラインヘッドを例に挙げる。CMYKのインクごとに吐出素子基板を設けるラインヘッドを用いることもできる。さらに、記録ヘッドを走査させながら記録を行うシリアルヘッドにも本発明を適用できる。
図5は、インクジェット記録装置の主要部を示す斜視図である。インクジェット記録装置1000は、記録媒体15を搬送する搬送部16と、記録媒体の搬送方向と直交して配置されるラインヘッド11とを備える。インクジェット記録装置1000は、複数の記録媒体15を連続して、又は間欠的に搬送しながら記録を行うラインヘッドを有する。記録媒体15はカット紙に限らず、ロール紙であってもよい。
流動工程は、インクを連続的に流動させる、又はインクを間欠的に流動させることにより行うことが好ましい。インクを連続的に流動させる方法、及びインクを間欠的に流動させる方法を詳細に説明する。
インクの供給系を示す模式図である図6を参照して、吐出素子基板10の第1流路17及び第2流路18(図4)内にインクを連続的に流動させる方法について、まず説明する。図6は、ラインヘッド11を、第1循環ポンプ(高圧側)1001、第1循環ポンプ(低圧側)1002、バッファタンク1003、及び第2循環ポンプ1004などに流体的に接続した図である。図5では、説明を簡略化するために、CMYKインクのうちの1色のインクが流動する経路のみを示しているが、実際には4色分の流動経路が、ラインヘッド11に設けられる。インク収容部であるメインタンク1006と接続されるバッファタンク1003は、大気連通口(不図示)を有し、インク中の気泡を外部に排出することが可能である。バッファタンク1003は、補充ポンプ1005とも接続されている。インクを吐出しての記録や吸引回復など、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出(排出)することによってラインヘッド11でインクが消費される。その際に、補充ポンプ1005は、消費された量に対応するインクをメインタンク1006からバッファタンク1003へ移送する。
2つの第1循環ポンプ1001及び1002は、ラインヘッド11の液体接続部111からインクを引き出して、バッファタンク1003へ流す。第1循環ポンプとしては定量的な送液能力を有する容積型ポンプが好ましい。具体的にはチューブポンプ、ギアポンプ、ダイヤフラムポンプ、シリンジポンプなどが挙げられる。吐出ユニット300の駆動時には、第1循環ポンプ(高圧側)1001、及び第1循環ポンプ(低圧側)1002によって、共通流入路211、及び共通流出路212内をインクが流れる。
負圧制御ユニット230は、それぞれが互いに異なる制御圧が設定された2つの圧力調整機構を備えている。2つの負圧調整機構の内、相対的に高圧側(図6でHと記載)、相対的に低圧側(図6でLと記載)は、それぞれ、インクから異物を取り除くフィルタ221を設けた供給ユニット220内を経由して、吐出ユニット300内の共通流入路211、共通流出路212に接続されている。吐出ユニット300には、共通流入路211、共通流出路212、及び各吐出素子基板10と連通する流入路6と流出路7が設けられている。流入路6と流出路7は、共通流入路211及び共通流出路212と連通しているので、液体の一部が、共通流入路211から吐出素子基板10の内部流路を通過して共通流出路212へと流れる流れ(図6の矢印)が発生する。この吐出素子基板10の内部流路におけるインクの流れは、図4の矢印で示されており、第1流路17から、吐出口と吐出素子との間の部分を通って、第2流路18にインクが流動する。共通流入路211には圧力調整機構Hが、共通流出路212には圧力調整機構Lが接続されているため、流入路6と流出路7との間には、圧力差が生じる。これにより、流入路6と連通する流入口8(図4に記載)、及び流出路7と連通する流出口9(図4に記載)との間にも圧力差が生じることとなる。流入口と流出口の圧力差により流動させる場合、インクの流速(mm/s)は、0.1mm/s以上10.0mm/s以下であることが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法では、吐出口からインクを吐出する吐出工程を有する。その吐出工程とは別に、第1流路に充填されているインクを吐出口と吐出素子との間の部分に流動させる流動工程を有する必要があるが、記録ヘッドの回復動作を行っているときにも、インクを流動させることができる。この場合、記録ヘッドの回復動作を行っているときでもインクが流動しているため、定常的にインクが流動することになる。定常的にインクが流動すると、水が蒸発しやすく、循環しているインクの濃度が上昇しやすくなる。そのため、インクジェット記録装置に、インクの濃度上昇を抑えるために、一定の時間が経過すると、インクに水を加える装置を備えたり、インクの濃度を検出する検出器によりインクの濃度上昇を検出し、インクに水を加える装置を備えることができる。
図7は、吐出口近傍におけるインクの流動状態を示す模式図である。流路の吐出口近傍におけるインクの流動形態は2つに大別される。1つ目は(a)で示すようにメニスカス近傍に循環流が生じない態様であり、2つ目は(b)で示すようにメニスカス近傍に循環流が生じる態様である。流路におけるインクの流速が同等であっても、メニスカス近傍におけるインクの流動状態は上記2種類のいずれかの態様を取る。これらの態様のいずれを取るかは流路におけるインクの流速よりも、吐出口形成部材の厚さ(μm)(c)、流路の高さ(μm)(d)、及び吐出口の直径(μm)(e)の3つの値の方が支配的である。dとeの大きさが同じである場合、cが大きいと、メニスカス近傍に循環流が生じやすくなる。
インクを流動させる別の方法としては、インクを間欠的に流動させる方法がある。ラインヘッドの断面図である図8を参照して、インクを間欠的に流動させる方法について説明する。インクの流入口210からインクが流入すると、インク流動手段としての循環ポンプ206により図8中の矢印の方向にインクが流動し、流出口212からインクが流出する。つまりインクは、吐出口116と吐出素子216との間を流動する。この循環ポンプは、インクを間欠的に流動させる。インクを間欠的に流動させる場合、インクの流速(m/s)は、1.0m/s以上10.0m/s以下であることが好ましい。
第2流路を具備せず、第1流路を具備する記録ヘッドを用いる場合は、図1(a)中、第1流路17内の基板3と吐出口形成部材5との間の部分のインクの流速を測定する。その際、図1(a)中の矢印の方向とは別の方向に流動するインクの流速は含めない。
<インク>
インクは、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する必要がある。本発明で用いるインクは、紫外線などのエネルギーにより硬化するものである必要はない。以下、インクを構成する成分について説明する。
インクは、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する必要がある。本発明で用いるインクは、紫外線などのエネルギーにより硬化するものである必要はない。以下、インクを構成する成分について説明する。
(色材)
色材としては、顔料、及び染料が挙げられる。顔料、及び染料としては、従来公知のものをいずれも使用することができる。なかでも、顔料を用いることが好ましい。顔料としては、例えば、カーボンブラック、有機顔料などが挙げられる。また、顔料は1種のみを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。インク中の色材の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.10質量%以上15.00質量%以下であることが好ましく、1.00質量%以上10.00質量%以下であることがより好ましい。
色材としては、顔料、及び染料が挙げられる。顔料、及び染料としては、従来公知のものをいずれも使用することができる。なかでも、顔料を用いることが好ましい。顔料としては、例えば、カーボンブラック、有機顔料などが挙げられる。また、顔料は1種のみを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。インク中の色材の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.10質量%以上15.00質量%以下であることが好ましく、1.00質量%以上10.00質量%以下であることがより好ましい。
顔料の分散方法としては、分散剤として樹脂を用いる樹脂分散タイプの顔料(樹脂分散剤を用いた樹脂分散顔料;顔料の粒子表面が樹脂で被覆されたマイクロカプセル型顔料);などが挙げられる。また、樹脂分散タイプの顔料としては、顔料の粒子表面に樹脂を含む有機基が化学的に結合された樹脂結合型の自己分散顔料が挙げられる。さらに、顔料の粒子表面に親水性基が導入された自己分散タイプの顔料(自己分散顔料)が挙げられる。勿論、水性インクにおいては、分散方法が異なる顔料を併用することも可能である。
樹脂分散タイプの顔料において分散剤として用いる樹脂は、親水性部位と疎水性部位を共に有することが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸などの親水性の単量体と、スチレン、エチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどの疎水性の単量体を用いて重合した樹脂などが挙げられる。分散剤として用いる樹脂の酸価は、50mgKOH/g以上300mgKOH/g以下であることが好ましい。また、分散剤として用いる樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により得られるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、1,000以上15,000以下であることが好ましい。インク中の樹脂分散剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.10質量%以上10.00質量%以下、さらには、0.20質量%以上4.00質量%以下であることが好ましい。また、樹脂分散剤の含有量(質量%)は、顔料の含有量(質量%)に対して、質量比率で0.10倍以上1.00倍以下であることが好ましい。
自己分散タイプの顔料において、顔料の粒子表面と親水性基との間には、他の原子団が存在していてもよい。他の原子団(−R−)としては、炭素原子数1乃至12の直鎖又は分岐のアルキレン基、フェニレン基やナフチレン基などのアリーレン基、アミド基、スルホニル基、アミノ基、イミノ基、カルボニル基、エステル基、エーテル基、及びこれらの基を組み合わせた基などを挙げることができる。
顔料の粒子表面に導入される親水性基としては、例えば、−COOM、−SO3M、−PO3M2などのアニオン性基、−OHなどのノニオン性基が挙げられる。式中のMは、それぞれ独立に、H、Na、K、又はNH4である。アニオン性基が塩を形成している場合、水性インク中の塩は、その一部が解離した状態、及びすべてが解離した状態のいずれであってもよい。
なかでも、顔料は、顔料の粒子表面に親水性基が導入された自己分散タイプの顔料であることが好ましい。親水性基は極性を有するので、分散剤により顔料を分散させる場合よりも、インク中での顔料の凝集が効果的に抑制されるため、インクの間欠吐出安定性が向上する。
(化合物)
化合物は、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している。アニオン性基としては、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、ホスホン酸基などが挙げられる。なかでも、カルボン酸基を用いることが好ましい。カルボン酸基は、水分が蒸発した場合でも、ヒドロキシ基や他のアニオン性基と比べて、水分子と結合しやすく、顔料が凝集しにくいため、インクの間欠吐出安定性が向上する。化合物としては、ラウリルアルコールなどのヒドロキシ基を有する化合物、オクタン酸、ステアリン酸、オレイン酸などのカルボン酸基を有する化合物などが挙げられる。なかでも、オレイン酸を用いることが好ましい。これは、常温で液体であるオレイン酸は、常温で固体であるステアリン酸と比べて、メニスカスに配向した物質が固体ではないため、インクの吐出そのものが抑制されにくいからである。インク中の化合物の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.05質量%以上0.50質量%以下であることが好ましく、0.10質量%以上0.30質量%以下であることがより好ましい。前記含有量が、0.05質量%未満であると、インク中の化合物の量が少なく、メニスカスで化合物の膜を形成しにくくなることで、インク中の水分蒸発が抑制できず、インクの間欠吐出安定性が十分に得られない場合がある。前記含有量が、0.50質量%より大きいと、形成される化合物の膜が厚くなるため、インクの吐出そのものを抑制しやすくなり、インクの間欠吐出安定性が十分に得られない場合がある。
化合物は、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している。アニオン性基としては、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、ホスホン酸基などが挙げられる。なかでも、カルボン酸基を用いることが好ましい。カルボン酸基は、水分が蒸発した場合でも、ヒドロキシ基や他のアニオン性基と比べて、水分子と結合しやすく、顔料が凝集しにくいため、インクの間欠吐出安定性が向上する。化合物としては、ラウリルアルコールなどのヒドロキシ基を有する化合物、オクタン酸、ステアリン酸、オレイン酸などのカルボン酸基を有する化合物などが挙げられる。なかでも、オレイン酸を用いることが好ましい。これは、常温で液体であるオレイン酸は、常温で固体であるステアリン酸と比べて、メニスカスに配向した物質が固体ではないため、インクの吐出そのものが抑制されにくいからである。インク中の化合物の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.05質量%以上0.50質量%以下であることが好ましく、0.10質量%以上0.30質量%以下であることがより好ましい。前記含有量が、0.05質量%未満であると、インク中の化合物の量が少なく、メニスカスで化合物の膜を形成しにくくなることで、インク中の水分蒸発が抑制できず、インクの間欠吐出安定性が十分に得られない場合がある。前記含有量が、0.50質量%より大きいと、形成される化合物の膜が厚くなるため、インクの吐出そのものを抑制しやすくなり、インクの間欠吐出安定性が十分に得られない場合がある。
(樹脂)
インクは、さらに樹脂を含有することが好ましい。樹脂の疎水性部位が、色材の表面に吸着し、顔料の分散を補助することで、インクの間欠吐出安定性を向上することが可能となる。顔料の粒子表面に親水性基が導入された自己分散タイプの顔料を使用する場合、親水性基が結合していない部位に、樹脂が物理的に吸着し、顔料の分散を補助することができる。インク中の樹脂の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、1.00質量%以上3.00質量%以下であることが好ましく、1.00質量%以上2.00質量%以下であることがより好ましい。
インクは、さらに樹脂を含有することが好ましい。樹脂の疎水性部位が、色材の表面に吸着し、顔料の分散を補助することで、インクの間欠吐出安定性を向上することが可能となる。顔料の粒子表面に親水性基が導入された自己分散タイプの顔料を使用する場合、親水性基が結合していない部位に、樹脂が物理的に吸着し、顔料の分散を補助することができる。インク中の樹脂の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、1.00質量%以上3.00質量%以下であることが好ましく、1.00質量%以上2.00質量%以下であることがより好ましい。
樹脂は、親水性ユニット、及び疎水性ユニットを有することが好ましい。親水性ユニットとは、親水性基を有する単量体に由来するユニットである。疎水性ユニットとは、疎水性基を有する単量体に由来するユニットである。樹脂に占める親水性ユニットの割合(質量%)は、樹脂全質量を基準として、10.00質量%以上30.00質量%以下であることが好ましい。樹脂に占める疎水性ユニットの割合(質量%)は、樹脂全質量を基準として、70.00質量%以上90.00質量%以下であることが好ましい。
親水性基を有する単量体は、カルボン酸基を有する単量体、ホスホン酸基を有する単量体、ヒドロキシ基を有する単量体、及びエチレンオキサイド構造を有する単量体からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。カルボン酸基を有する単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などのα,β−エチレン性不飽和結合を有する単量体が挙げられる。ホスホン酸基を有する単量体としては、例えば、2−ホスホン酸エチル(メタ)アクリレートなどのα,β−エチレン性不飽和結合を有する単量体が挙げられる。カルボン酸、及びホスホン酸は、その無水物、及びその塩であってもよい。塩としては、例えば、リチウム、ナトリウム及びカリウムなどのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及び有機アンモニウム塩が挙げられる。ヒドロキシ基を有する単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシ基を有するアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。さらに、エチレンオキサイド構造を有する単量体としては、例えば、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートなどの1〜3のエチレンオキサイド構造を有するアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート類が挙げられる。これらは必要に応じて1種のみを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なかでも親水性基を有する単量体は、(メタ)アクリル酸であることが好ましい。
疎水性基を有する単量体としては、芳香族基を有する単量体、アルキル(メタ)アクリレート類などが挙げられる。芳香族基を有する単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ベンジル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。なかでも芳香族基を有する単量体は、スチレンであることが好ましい。アルキル(メタ)アクリレート類としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレートなどの炭素数1以上4以下のアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらは必要に応じて1種のみを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なかでもアルキル(メタ)アクリレート類は、ブチル(メタ)アクリレートであることが好ましい。
(水性媒体)
本発明のインクは、水性媒体として少なくとも水を含有する水性のインクである。水性媒体はさらに水溶性有機溶剤を含有してもよい。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤としては特に限定されるものではなく、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などのインクジェット用のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
本発明のインクは、水性媒体として少なくとも水を含有する水性のインクである。水性媒体はさらに水溶性有機溶剤を含有してもよい。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤としては特に限定されるものではなく、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などのインクジェット用のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.00質量%以上95.00質量%以下であることが好ましい。また、インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.00質量%以上50.00質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量が3.00質量%未満であると、インクをインクジェット記録装置に用いる場合に耐固着性などの信頼性が十分に得られない場合がある。また、水溶性有機溶剤の含有量が50.00質量%超であると、インクの粘度が上昇して、インク吐出性が十分に得られない場合がある。
(その他の成分)
本発明のインクには、上記成分の他に、尿素やその誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタンなどの温度25℃で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。また、本発明のインクには、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及びキレート剤などの種々の添加剤を含有させてもよい。
本発明のインクには、上記成分の他に、尿素やその誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタンなどの温度25℃で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。また、本発明のインクには、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及びキレート剤などの種々の添加剤を含有させてもよい。
(インクの物性)
本発明においては、インクの温度25℃における粘度は、1.0mPa・s以上5.0mPa・s以下であることが好ましく、1.0mPa・s以上3.5mPa・s以下であることがさらに好ましい。また、インクの温度25℃における静的表面張力は、28.0mN/m以上45.0mN/m以下であることが好ましい。さらに、インクのpHは、7.0以上9.0以下であることが好ましい。
本発明においては、インクの温度25℃における粘度は、1.0mPa・s以上5.0mPa・s以下であることが好ましく、1.0mPa・s以上3.5mPa・s以下であることがさらに好ましい。また、インクの温度25℃における静的表面張力は、28.0mN/m以上45.0mN/m以下であることが好ましい。さらに、インクのpHは、7.0以上9.0以下であることが好ましい。
以下、実施例、及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、成分量に関して「部」、及び「%」と記載しているものは特に断らない限り質量基準である。
<顔料分散液Aの調製>
水5.50gに濃塩酸5.00gを溶かした溶液に、温度5℃で、4−アミノフタル酸4.00gを加えた。温度10℃以下を維持するために、アイスバスで撹拌しながら、上記で得られた溶液に、水9.00gに亜硝酸ナトリウム1.80gを溶かした溶液を加えた。15分撹拌後、比表面積が220m2/gであり、DBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック6.00gを加え、混合した。さらに、15分撹拌後、得られたスラリーをろ紙(標準用ろ紙No.2、アドバンテック製)でろ過し、カーボンブラックを十分に水洗し、温度110℃のオーブンで乾燥させた。得られたカーボンブラックに水を添加して、カーボンブラックの含有量(固形分)が20.00%である顔料分散液Aを得た。
水5.50gに濃塩酸5.00gを溶かした溶液に、温度5℃で、4−アミノフタル酸4.00gを加えた。温度10℃以下を維持するために、アイスバスで撹拌しながら、上記で得られた溶液に、水9.00gに亜硝酸ナトリウム1.80gを溶かした溶液を加えた。15分撹拌後、比表面積が220m2/gであり、DBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック6.00gを加え、混合した。さらに、15分撹拌後、得られたスラリーをろ紙(標準用ろ紙No.2、アドバンテック製)でろ過し、カーボンブラックを十分に水洗し、温度110℃のオーブンで乾燥させた。得られたカーボンブラックに水を添加して、カーボンブラックの含有量(固形分)が20.00%である顔料分散液Aを得た。
<顔料分散液Bの調製>
比表面積が220m2/gであり、DBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック300.00g、及び水2,000.00gを簡易型オートクレーブ(TEM−U1000N、耐圧工業製)に入れて、撹拌した。オゾン発生器(KQS−120、コトヒラ工業製)を使用して発生させたオゾンガスを、11.4g/時間の流量でオートクレーブに導入し、撹拌下で10時間、カーボンブラックのオゾン酸化処理を行い、分散液を得た。水酸化カリウムを用いて、分散液のpHを8〜9に調整した後、限外ろ過を行って、カーボンブラックの含有量(固形分)が20.00%である顔料分散液Bを得た。
比表面積が220m2/gであり、DBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック300.00g、及び水2,000.00gを簡易型オートクレーブ(TEM−U1000N、耐圧工業製)に入れて、撹拌した。オゾン発生器(KQS−120、コトヒラ工業製)を使用して発生させたオゾンガスを、11.4g/時間の流量でオートクレーブに導入し、撹拌下で10時間、カーボンブラックのオゾン酸化処理を行い、分散液を得た。水酸化カリウムを用いて、分散液のpHを8〜9に調整した後、限外ろ過を行って、カーボンブラックの含有量(固形分)が20.00%である顔料分散液Bを得た。
<顔料分散液Cの調製>
酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が8,000のスチレン−アクリル酸共重合体8.00部を、共重合体の酸価と等モル量の水酸化ナトリウム水溶液で中和し、イオン交換水に溶解させた。この溶液に、比表面積が220m2/gであり、DBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック20.00部、及びイオン交換水72.00部を混合した。この混合物を、粒径0.3mmのジルコニアビーズ200.00部を充填したバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)を用いて、3時間分散した。その後、この分散液を遠心分離処理して粗大粒子を除去し、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行った。前記の方法により、カーボンブラックが樹脂によって水中に分散された状態の顔料分散液B(顔料の含有量が15.00%、樹脂の含有量が6.40%)を得た。
酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が8,000のスチレン−アクリル酸共重合体8.00部を、共重合体の酸価と等モル量の水酸化ナトリウム水溶液で中和し、イオン交換水に溶解させた。この溶液に、比表面積が220m2/gであり、DBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック20.00部、及びイオン交換水72.00部を混合した。この混合物を、粒径0.3mmのジルコニアビーズ200.00部を充填したバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)を用いて、3時間分散した。その後、この分散液を遠心分離処理して粗大粒子を除去し、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行った。前記の方法により、カーボンブラックが樹脂によって水中に分散された状態の顔料分散液B(顔料の含有量が15.00%、樹脂の含有量が6.40%)を得た。
<樹脂の合成>
常法により、酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が5,000のスチレン−n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(モル比が、33:44:23である)を、共重合体の酸価と等モル量の水酸化カリウムで中和した。適量のイオン交換水を加えた後、樹脂の含有量(固形分)が10.00%である樹脂の水溶液を得た。
常法により、酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が5,000のスチレン−n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(モル比が、33:44:23である)を、共重合体の酸価と等モル量の水酸化カリウムで中和した。適量のイオン交換水を加えた後、樹脂の含有量(固形分)が10.00%である樹脂の水溶液を得た。
<インク1〜17の調製>
表1に示す各成分を混合し、十分に撹拌した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、インク1〜17を調製した。ここで、アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のノニオン性界面活性剤である。
表1に示す各成分を混合し、十分に撹拌した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、インク1〜17を調製した。ここで、アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のノニオン性界面活性剤である。
<評価>
インク1〜17を、図5に示す主要部を有するインクジェット記録装置のインク収容部(不図示)にそれぞれ充填し、評価を行った。画像を記録する際に、記録ヘッド1〜4を使用した。記録ヘッド1〜3は、第1流路及び第2流路を具備する。記録ヘッド4は、第1流路を具備する。記録ヘッド1は、図8の構成を有する記録ヘッドを使用して、インクを間欠的に流動させる。記録ヘッド1内のインクの流速は、5.0m/sである。記録ヘッド2は、図6の構成を有する記録ヘッドを使用して、インクを連続的に流動させるが、図7(a)で示すようにメニスカス近傍に循環流を生じさせないものである。記録ヘッド2内のインクの流速は、5.0mm/sである。記録ヘッド3は、図6の構成を有する記録ヘッドに使用して、インクを連続的に流動させるが、図7(b)で示すようにメニスカス近傍に循環流を生じさせるものである。記録ヘッド3内のインクの流速は、5.0mm/sである。記録ヘッド1〜3は、第1流路及び第2流路を具備するが、記録ヘッド4は、第2流路を具備せず、第1流路を具備し、インクを間欠的に流動させる。記録ヘッド4内のインクの流速は、5.0m/sである。記録ヘッド4においては、図1(a)中、第1流路17内の基板3と吐出口形成部材5との間の部分のインクの流速を測定した。その際、図1(a)中の矢印の方向とは別の方向に流動するインクの流速は含めなかった。比較例1で使用する記録ヘッド1は、循環ポンプを作動させなかったため、インクは流動しなかった。記録ヘッド1〜3は、温度45℃を維持した状態で、10分間放置した後、図2の吐出素子基板10の有する1色のインクに対応するすべての吐出口から、吐出を行い、横一列に幅1ドット分の罫線を記録した。つまり、記録媒体の搬送方向と直交する方向に、罫線を記録した。記録した罫線を目視で確認して、下記の基準で評価した。本発明においては、下記の各項目の評価基準で、AA、A、又はBを許容できるレベルとし、Cを許容できないレベルとした。評価結果は、表2に記載する。比較例3及び5は、インク中の化合物が溶解せず、インクがゲル化したため、評価できなかった。
AA:罫線に乱れがなかった。
A:罫線にところどころヨレがあったが、不吐出はなかった。
B:罫線のところどころに不吐出があったが、罫線として認識できた。
C:罫線に不吐出が多く、罫線として認識できない部分もあった。
インク1〜17を、図5に示す主要部を有するインクジェット記録装置のインク収容部(不図示)にそれぞれ充填し、評価を行った。画像を記録する際に、記録ヘッド1〜4を使用した。記録ヘッド1〜3は、第1流路及び第2流路を具備する。記録ヘッド4は、第1流路を具備する。記録ヘッド1は、図8の構成を有する記録ヘッドを使用して、インクを間欠的に流動させる。記録ヘッド1内のインクの流速は、5.0m/sである。記録ヘッド2は、図6の構成を有する記録ヘッドを使用して、インクを連続的に流動させるが、図7(a)で示すようにメニスカス近傍に循環流を生じさせないものである。記録ヘッド2内のインクの流速は、5.0mm/sである。記録ヘッド3は、図6の構成を有する記録ヘッドに使用して、インクを連続的に流動させるが、図7(b)で示すようにメニスカス近傍に循環流を生じさせるものである。記録ヘッド3内のインクの流速は、5.0mm/sである。記録ヘッド1〜3は、第1流路及び第2流路を具備するが、記録ヘッド4は、第2流路を具備せず、第1流路を具備し、インクを間欠的に流動させる。記録ヘッド4内のインクの流速は、5.0m/sである。記録ヘッド4においては、図1(a)中、第1流路17内の基板3と吐出口形成部材5との間の部分のインクの流速を測定した。その際、図1(a)中の矢印の方向とは別の方向に流動するインクの流速は含めなかった。比較例1で使用する記録ヘッド1は、循環ポンプを作動させなかったため、インクは流動しなかった。記録ヘッド1〜3は、温度45℃を維持した状態で、10分間放置した後、図2の吐出素子基板10の有する1色のインクに対応するすべての吐出口から、吐出を行い、横一列に幅1ドット分の罫線を記録した。つまり、記録媒体の搬送方向と直交する方向に、罫線を記録した。記録した罫線を目視で確認して、下記の基準で評価した。本発明においては、下記の各項目の評価基準で、AA、A、又はBを許容できるレベルとし、Cを許容できないレベルとした。評価結果は、表2に記載する。比較例3及び5は、インク中の化合物が溶解せず、インクがゲル化したため、評価できなかった。
AA:罫線に乱れがなかった。
A:罫線にところどころヨレがあったが、不吐出はなかった。
B:罫線のところどころに不吐出があったが、罫線として認識できた。
C:罫線に不吐出が多く、罫線として認識できない部分もあった。
Claims (18)
- インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路と、を具備する記録ヘッドからインクを吐出して、画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記吐出口からインクを吐出する吐出工程と、
前記吐出工程とは別に、前記第1流路内のインクを前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に流動させる流動工程と、を有し、
前記インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記流動工程が、前記インクを前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に充填する充填工程とは別に行われる請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録ヘッドが、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第2流路を具備し、
前記吐出口と前記吐出素子との間の部分の前記インクを前記第2流路に流動させる流動工程とを有する請求項1に記載のインクジェット記録方法。 - 前記流動工程が、前記吐出口から前記インクを排出することなく、前記インクを流動させる工程である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記流動工程における前記インクが、前記吐出素子とは別の流動手段により、流動する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記吐出口と前記吐出素子との間の部分の前記インクが、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分の外部との間で循環される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記色材が、顔料である請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記顔料が、自己分散顔料である請求項7に記載のインクジェット記録方法。
- 前記化合物が、カルボン酸基を有する請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記化合物が、オレイン酸である請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記化合物の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として、0.05質量%以上0.50質量%以下である請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インクがさらに、樹脂を含有する請求項1乃至11のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記流動工程を、前記インクを連続的に流動させる、又は前記インクを間欠的に流動させることにより行う請求項1乃至12のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記流動工程において、前記インクを連続的に流動させる場合、前記インクの流速(mm/s)が、0.1mm/s以上10.0mm/s以下であり、前記インクを間欠的に流動させる場合、前記インクの流速(m/s)が、1.0m/s以上10.0m/s以下である請求項13に記載のインクジェット記録方法。
- 前記流動工程を、前記インクを間欠的に流動させることにより行う請求項13又は14に記載のインクジェット記録方法。
- 前記エネルギーが、熱エネルギーである請求項1乃至15のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路及び第2流路と、前記吐出素子とは別に、前記第1流路から前記第2流路へ前記インクを流動させる流動手段と、を具備する記録ヘッドであって、
前記インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とする記録ヘッド。 - インクを吐出する吐出口と、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する吐出素子と、前記吐出口と前記吐出素子との間の部分に連通する第1流路及び第2流路と、を具備する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、
前記インクジェット記録装置が、さらに、前記吐出素子とは別に、前記第1流路から前記第2流路へ前記インクを流動させる流動手段を有し、
前記インクが、色材、及び、炭素数8以上18以下の鎖状炭化水素に、ヒドロキシ基又はアニオン性基が置換している化合物を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録装置。
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