JP2017224493A - ハーメチック構造および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐圧性能の高いハーメチック構造を提供する。
【解決手段】高圧側と低圧側とを貫通する貫通孔を有するハーメボディと、貫通孔に通された導体と、を備えたハーメチック構造であって、貫通孔は、低圧側から高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が形成され、導体を通して、テーパ部に嵌め込まれたプロテクタ部と、貫通孔において、プロテクタ部よりも低圧側に延びて導体を封着するガラス部材とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】高圧側と低圧側とを貫通する貫通孔を有するハーメボディと、貫通孔に通された導体と、を備えたハーメチック構造であって、貫通孔は、低圧側から高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が形成され、導体を通して、テーパ部に嵌め込まれたプロテクタ部と、貫通孔において、プロテクタ部よりも低圧側に延びて導体を封着するガラス部材とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハーメチック構造に関し、特に、耐圧性能を高めたハーメチック構造に関する。
ハーメチック構造は、外気を完全に遮断する気密封止構造であり、電子デバイス、計装機器等種々の装置に用いられている。図7は、ハーメチック構造を使用した圧力伝送器のセンサユニット310の一例を示す概略図である。
本図に示すように、内部にシリコン圧力センサ350を備えたセンサユニット310は、圧力導入部381が形成されたカプセル状の圧力容器380に溶接固定されている。センサユニット310では、シリコン圧力センサ350から電気信号を取り出すために複数のハーメチック構造が使用されている。圧力伝送器に使用されるハーメチック構造は、圧力容器380内に高い圧力がかかっても破損しない構造であることが必要である。
センサユニット310は、シリコン圧力センサ350に加え、Fe−Ni系合金等で形成されたハーメボディ320と、磁石340と、磁石340等をホールドするセラミック部材330、ハーメボディ320に形成された貫通孔321に通されたリードピン324、リードピン324とシリコン圧力センサ350とを電気的に接続するリード線352、貫通孔321とリードピン324との隙間を埋めて気密封止するガラス部材326を備えている。
ここで、貫通孔321を備えたハーメボディ320、リードピン324、ガラス部材326でハーメチック構造部を構成している。図8は、ハーメチック構造部を示す図である。
本図に示すように、ハーメチック構造部では、高圧力が印加される面X側と、大気圧となる面Y側とがガラス部材326により仕切られている。ハーメチック構造部は、高温においてガラス部材326を溶融させ、リードピン324とハーメボディ320とを接着固定した構造となっている。
高温下で接着固定されるため、降温した際にガラス部材326にかかる引張応力を抑制して割れが生じないようにしている。具体的には、ガラス部材326、リードピン324、ハーメボディ320の熱膨張係数の関係が適切となるように材料を選択している。
圧力容器380内に圧力がかかると、リードピン324および面Xに対して応力が発生する。ここで、ハーメチック構造は、ガラス部材326とハーメボディ320との境目である円筒状のガラス接着面に大きな引張応力が発生し、ガラス部材326の破壊応力を超えるか、ガラス接着面の接着強度を超えることで破損に至る。このため、リードピン324および面Xにかかる応力の許容値は、ガラス部材326の破壊応力、または、ガラス接着面の接着強度によってほぼ決定され、これにより、ハーメチック構造の破損圧力が決定する。
ハーメボディ320の貫通孔321の径(面積)は、圧力印加時にガラス部材326にかかる応力と比例関係にあり、貫通孔321の径を大きくするとガラス部材326にかかる応力は大きくなる。
圧力が印加されたときの面Xでは、リードピン324、ハーメボディ320よりもヤング率が低いガラス部材326の収縮率が大きくなることで、ガラス接着面に引張応力が発生する。また、ガラス部材326の長さ(面Xから面Yまでの長さ)によって、面Xにおけるガラス部材326の変形量が変わる。ガラス部材326の長さを短くし、変形量が大きくなると、ガラス接着面で、より大きな引張応力が発生する。
ガラス接着面積を増加させるためにガラス部材326を長くしたり、ガラス部材326が受ける圧力を減少するためにハーメボディ320の貫通孔321の径を小さくすることで、ある程度まで耐圧性能を上げることができる。
特許文献1には、図9に示すように、ハーメボディ320の貫通孔321に、ガラス部材326に加え、高圧側に筒状のセラミック部品328を配置し、ガラス部材326を利用してガラス封着することで、耐圧性能を向上させることが開示されている。
ガラス部材326よりもヤング率の大きなセラミック部品328を用いることで、ガラス部材326の変形を抑制できるが、面Zにかかる圧力は、すべてハーメボディ320の貫通孔321に沿ったガラス接着面で支えられることになるため、十分な耐圧性能を得ることができない。
そこで、本発明は、耐圧性能の高いハーメチック構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様であるハーメチック構造は、高圧側と低圧側とを貫通する貫通孔を有するハーメボディと、前記貫通孔に通された導体と、を備えたハーメチック構造であって、前記貫通孔は、前記低圧側から前記高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が形成され、前記導体を通して、前記テーパ部に嵌め込まれたプロテクタ部と、前記貫通孔において、前記プロテクタ部よりも低圧側に延びて前記導体を封着するガラス部材と、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記プロテクタ部と前記貫通孔との間には、前記ガラス部材が入り込んでいてもよい。
また、前記テーパ部が複数個形成されていてもよい。
また、前記貫通孔において、前記プロテクタ部よりも高圧側に延びて前記導体を封着する第2ガラス部材をさらに備えてもよい。
また、前記プロテクタ部は、前記ハーメボディよりもヤング率の大きい材料で形成されていることが好ましい
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様であるハーメチック構造の製造方法は、高圧側と低圧側とを貫通し、前記低圧側から前記高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が形成された貫通孔を有するハーメボディと、前記貫通孔に通された導体と、を備えたハーメチック構造の製造方法であって、前記導体を通すための穴が形成されたプロテクタ部を前記テーパ部に嵌め込むステップと、前記穴に前記導体を通した状態で、前記貫通孔の前記低圧側に配置したガラス部材を溶融して、前記導体を封着するステップと、を有することを特徴とする。
ここで、前記プロテクタ部と前記貫通孔との間には、前記ガラス部材が入り込んでいてもよい。
また、前記テーパ部が複数個形成されていてもよい。
また、前記貫通孔において、前記プロテクタ部よりも高圧側に延びて前記導体を封着する第2ガラス部材をさらに備えてもよい。
また、前記プロテクタ部は、前記ハーメボディよりもヤング率の大きい材料で形成されていることが好ましい
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様であるハーメチック構造の製造方法は、高圧側と低圧側とを貫通し、前記低圧側から前記高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が形成された貫通孔を有するハーメボディと、前記貫通孔に通された導体と、を備えたハーメチック構造の製造方法であって、前記導体を通すための穴が形成されたプロテクタ部を前記テーパ部に嵌め込むステップと、前記穴に前記導体を通した状態で、前記貫通孔の前記低圧側に配置したガラス部材を溶融して、前記導体を封着するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、耐圧性能の高いハーメチック構造が提供される。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のハーメチック構造の一例を示す図である。ハーメチック構造は、高圧力差を扱い、高いS/N特性が要求されるセンサに好適であり、例えば、圧力伝送器、流量計、温度計、コンプレッサ、圧力試験機等に適用することができる。
本図に示すように、ハーメチック構造100は、高圧側と低圧側とを貫通する貫通孔111を有するハーメボディ110と、貫通孔111に通された導体であるリードピン120とを備えている。なお、本図における上方向を高圧側とし、下方向が低圧側とする。ハーメボディ110は、例えば、Fe−Ni系合金等で形成することができる。
ハーメボディ110の貫通孔111には、低圧側から高圧側に向かって径が拡がるテーパ部(面D)が形成されている。貫通孔111に形成されたテーパ部には、リードピン120を通したプロテクタ部140が嵌め込まれている。そして、貫通孔111は、プロテクタ部140よりも低圧側に延びてリードピン120を封着するガラス部材130により埋められている。
プロテクタ部140は、図2に示すように、テーパ部を含む貫通孔111の高圧側端部に対応した形状となっている。ここでは、高圧側の面を面A、低圧側の面を面C、側面を面B、テーパを形成する面を面Dとしている。
ガラス部材130は、封着用のガラスをリードピン120に嵌め込み、本図で上下逆さまにした状態で、高温で溶融させることにより形成され、ハーメボディ110、リードピン120、プロテクタ部140を一緒に封着している。すなわち、プロテクタ部140とハーメボディ110との間、プロテクタ部140とリードピン120との間には、高温での封着時に溶融したガラスが流れ込み、固着されている。また、ガラス部材130とプロテクタ部140との間(面C)も隙間なく固着されている。
このため、ハーメチック構造100は、リードピン120を通すための穴が形成されたプロテクタ部140を貫通孔111に形成されたテーパ部に嵌め込むステップと、穴にリードピン120を通した状態で、貫通孔111の低圧側に配置したガラス部材を溶融して、リードピン120を封着するステップとを含んだ方法で製造することができる。
溶融したガラスが、重力または表面張力の作用によって適切な粘度で各隙間に流れ込むように、ガラス部材130に用いるガラス成分の選定、封着温度の調整等を行なうものとする。
また、封着時のガラスの粘度と封着時間を調整することで、面A付近のハーメボディ110上面よりもガラスが突出しないようにすることが好ましい。これにより、センサとして使用する際に、他の部品がガラスに接触することで、ガラスが破損することを防ぐことができる。
製造時において、ハーメボディ110、リードピン120、プロテクタ部140の位置関係は、プロテクタ部140の形状で定めることができる。すなわち、プロテクタ部140は位置決めガイドの役割も担っており、リードピン120を通した状態のプロテクタ部140をハーメボディ110に嵌め込むことで、相互の位置関係が定まることになる。
プロテクタ部140は、リードピン120が貫通孔111の中心に位置し、貫通孔111と平行に延びるような配置となるような形状とする。リードピン120と貫通孔111とが同心円状の構造を形成することにより、温度歪や圧力歪によって生じる応力に対して強い形状構造となる。
ハーメチック構造100を圧力伝送器に適用する場合には、ハーメボディ110は、圧力容器(図7参照)との溶接が可能な材料を使用する。ここでは、シリコン圧力センサ(図7参照)の仕様温度付近において、シリコン圧力センサと熱膨張係数が近いFe−Ni系合金を使用している。
また、リードピン120は、ハーメボディ110と同材料を使用することができる。ハーメボディ110、ガラス部材130、リードピン120、プロテクタ部140は、熱膨張係数が近い材料を選択し、構造形成後の残留応力を抑えることが好ましい。
プロテクタ部140には、絶縁材料を使用し、ハーメボディ110よりもヤング率が大きい材料を用いるものとし、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ)を使用することができる。圧力がかかった際に、ヤング率が大きいことによって、ハーメボディ110から貫通孔111中心方向に向かって圧縮応力が働くようになっている。ハーメボディ110とプロテクタ部140の隙間に入り込んだガラスについても圧縮応力が働く構造であり、耐圧性能が向上している。
プロテクタ部140の選定材料はヤング率・破壊靱性ともにガラス部材130よりも大きいものとしている。ヤング率が大きいことで、ガラス部材130よりも圧力に対する変形量が抑えられる効果も得られ、変形による引張応力による応力集中の発生を抑制することができる。また、破壊靱性が大きいため、プロテクタ部140は、ガラス部材130よりも大きい応力に耐えられる。
圧力がかかった際に受圧面となる面Aは、従来のハーメチック構造の受圧面である面X(図8参照)よりも面積が大きいため、受圧面積は従来よりも大きくなっている。
しかしながら、本実施形態のハーメチック構造100は、受圧面に対する応力は大きくなっても、破壊応力に対しては耐性の高い構造である。なぜならば、プロテクタ部140の材料特性の他に、圧力印加によってプロテクタ部140が受ける応力を、貫通孔111に形成されたテーパ部(面D)によって分散できる構造となっているからである。
このようなテーパ部を設けることによって、従来のハーメチック構造(図8参照)のように、ガラス部材326が面Xから受けた応力をすべて受圧面と垂直方向の面であるガラス接着面で受けるのではなく、テーパ部(面D)によって、受圧面の斜めの方向のハーメボディ110側へ応力を逃がす構造となっている。
また、プロテクタ部140にテーパ形状を形成していることによって、プロテクタ部140自体に引張応力が発生しづらい構造となっており、ハーメチック構造100の耐圧性能を一層向上させている。
プロテクタ部140とリードピン120との隙間にはガラスが入り込んだ構造となっている。プロテクタ部140のリードピン120を通す穴の穴径は、小さく抑えることができるため、圧力がかかった際にプロテクタ部140の穴に入り込んだガラスが受ける応力は、従来のハーメチック構造よりも小さくできるようになっている。
一般に、ガラス接着面積を増加させるためにガラス部材130を長くしたり、ガラス部材130が受ける圧力を減少するためにハーメボディ110の貫通孔111の径を小さくすることで、ある程度まで耐圧性能を上げることができる。しかしながら、ガラス部材130を長くすると、ハーメボディ110とリードピン120との間に誘電率の高い材料が介在する範囲が長くなり、静電容量が増加する。また、ハーメボディ110の貫通孔111の径を小さくすると、ハーメボディ110とリードピン120との間の距離が短くなり、絶縁抵抗が低下する。このため、いずれの場合もS/N特性が劣化してしまう。
これに対し、本実施形態のハーメチック構造100は、貫通孔111にテーパ部を形成し、対応するテーパ形状を有するプロテクタ部140を嵌め込んだ構成としており、ガラス部材130を長くしたり、貫通孔111の径を小さくすることなく、耐圧性能を向上させている。このため、耐圧性能向上に伴うS/N特性の劣化を防いでいる。
なお、上記の例では、ハーメボディ110の材料をFe−Ni系合金としたが、ステンレス系材料等を用いることもできる。ハーメボディ110の材料を、プロテクタ部140よりも熱膨張係数の大きい材料とすると、構造形成後の残留応力を圧縮方向とすることができるため、残留応力の観点から好ましい。
プロテクタ部140とリードピン120との関係も同様であり、残留応力の観点から、熱膨張係数の大きさは、ハーメボディ110>プロテクタ部140>リードピン120とすることが好ましい。
ヤング率については、圧力がかかったときに圧縮応力となることが望ましいため、ハーメボディ110<プロテクタ部140<リードピン120とすることが好ましい。
プロテクタ部140の材料は、熱膨張係数がハーメボディ110、リードピン120の材料に近く、ヤング率・破壊靱性・絶縁抵抗が大きく、誘電率が低い、加工性のよい材料を選定することが望ましい。例えば、酸化アルミニウム以外にもサファイア、ジルコニア、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム等のセラミック材料を使用するようにしてもよい。
なお、上述の例では、プロテクタ部140を1つの貫通孔111のテーパ部に嵌め込ませていたが、図3に示すように、複数個の貫通孔111のテーパ部に嵌めこむ形状のプロテクタ部142を用いてもよい。
この場合、複数個のハーメチック構造を一度に作成することができる。また、面Aとハーメボディ110とで段差が生じる領域を小さくすることができ、ハーメチック構造と別の部品とを組み合わせて使用する場合のデッドスペースを小さく抑えることが可能となる。さらに、リードピン120とプロテクタ部142とを同一平面上に形成することが容易となる。
貫通孔111およびプロテクタ部140は、受圧面に対して斜めのテーパ部(面D)を有していれば足り、例えば、図4に示すプロテクタ部144のように受圧面と垂直方向の面Bを備えない形状としてもよい。また、面Cは湾曲していてもよい。
テーパ部は複数個設けてもよい。例えば、図5に示すように、プロテクタ部146をねじ構造でハーメボディ110に嵌め込む構造とすることで、低圧側から高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が実質的に複数個形成され、テーパ面の面積を大きくすることができる。これにより、圧力かかかった際の応力を一層受圧面の斜めの方向に逃がすことができ、耐圧性能を向上させることができる。このとき、ねじ構造の加工精度や面粗度によって部分的に応力が集中することを防ぐため、ねじ構造に隙間なく封着用のガラスを埋め込むことが好ましい。
プロテクタ部140、142、144とハーメボディ110との隙間を埋める方法として、高温下でガラス封着する際に、ガラス粘度が低いものを使用する方法や、プロテクタ部140、142、144の表面に、あらかじめガラス封止温度で溶融する材料、例えば、セラミック、ガラス等をコーティングしておく方法がある。コーティングはリードピン120との隙間にも適用することができる。
さらには、図6に示すように、プロテクタ部140(142、144)よりも高圧側に第2のガラス部材134を形成することで、低圧側、高圧側の両面からガラス封着を行なうことができる。
100…ハーメチック構造
110…ハーメボディ
111…貫通孔
120…リードピン
130…ガラス部材
134…第2ガラス部材
140…プロテクタ部
142…プロテクタ部
144…プロテクタ部
146…プロテクタ部
110…ハーメボディ
111…貫通孔
120…リードピン
130…ガラス部材
134…第2ガラス部材
140…プロテクタ部
142…プロテクタ部
144…プロテクタ部
146…プロテクタ部
Claims (6)
- 高圧側と低圧側とを貫通する貫通孔を有するハーメボディと、
前記貫通孔に通された導体と、
を備えたハーメチック構造であって、
前記貫通孔は、前記低圧側から前記高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が形成され、
前記導体を通して、前記テーパ部に嵌め込まれたプロテクタ部と、
前記貫通孔において、前記プロテクタ部よりも低圧側に延びて前記導体を封着するガラス部材と、
を備えたことを特徴とするハーメチック構造。 - 前記プロテクタ部と前記貫通孔との間には、前記ガラス部材が入り込んでいることを特徴とする請求項1に記載のハーメチック構造。
- 前記テーパ部が複数個形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハーメチック構造。
- 前記貫通孔において、前記プロテクタ部よりも高圧側に延びて前記導体を封着する第2ガラス部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のハーメチック構造。
- 前記プロテクタ部は、前記ハーメボディよりもヤング率の大きい材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハーメチック構造。
- 高圧側と低圧側とを貫通し、前記低圧側から前記高圧側に向かって径が拡がるテーパ部が形成された貫通孔を有するハーメボディと、前記貫通孔に通された導体と、を備えたハーメチック構造の製造方法であって、
前記導体を通すための穴が形成されたプロテクタ部を前記テーパ部に嵌め込むステップと、
前記穴に前記導体を通した状態で、前記貫通孔の前記低圧側に配置したガラス部材を溶融して、前記導体を封着するステップと、
を有することを特徴とするハーメチック構造の製造方法。
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