JP4789766B2 - 気密端子およびこれを用いた電気装置 - Google Patents

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本発明は、気密容器の内外に電気信号を導通させる気密端子に関し、特に、中心導体と固定金具とのロウ付け構造を向上した気密端子に関するものである。
従来、気密端子は、例えば筒状の貫通孔を有するセラミック絶縁体と貫通孔に挿通される中心導体とが鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金等の金属から成る固定金具を介してロウ付けされていた(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。このような気密端子の一例を図3、図4に示す。
図3は従来の気密端子の一例を示す断面図である。従来の気密端子は、中心導体22と、中心導体22が挿通される貫通孔21aを有する筒状のセラミック絶縁体21と、筒23aの一端が筒の内側に向けて突出する環状部23bを有する固定金具23とから成る。固定金具23における環状部23bの内周側は筒の内側に向けて斜め方向に曲げられた絞りとされている。そして、固定金具23の筒23aの内周面とセラミック絶縁体21の外周面21bおよび固定金具23の環状部23b内周側と中心導体22の外周面22bとの間をロウ付けすることによって、中心導体22がセラミック絶縁体21に固定されている。
図4は従来の気密端子の他の例を示す断面図である。図4に示す気密端子は、中心導体22と、中心導体22が挿通される貫通孔21aを有する筒状のセラミック絶縁体21と、中心導体22をセラミック絶縁体21に固定する固定金具23とから成る。セラミック絶縁体21には、一端面にモリブデン(Mo)−マンガン(Mn)等のメタライズ層24が形成されている。中心導体22は銅(Cu),鉄(Fe),Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等から成る。固定金具23はFe−Ni−Co合金等から成り、筒23aの一端に筒の内側に向けて突出する環状部23bを有し、筒23aの他端に筒23aの外側に向けて突出するように設けられた環状の鍔部23cを有している。そして、セラミック絶縁体21のメタライズ層24と固定金具23の鍔部23c、および中心導体22の外周面22bと固定金具23の環状部23bの内周側とがおのおの、銀(Ag)ろう等のロウ材25によってロウ付け接合される。この構成により、セラミック絶縁体21に中心導体22との熱膨張差による応力を大きく作用させることなく、セラミック絶縁体21と中心導体22とを気密にロウ付け接合することができる。
特許第2903976号公報 特開2006−210172号公報
しかしながら、図3、4に示した上記従来の気密端子においては、固定金具23と中心導体22とをロウ付け後に、ロウ材25が中心導体22の外周面22bに這い上がり、中心導体22にネジ部22a等を設ける場合、ネジ溝がロウ材25で埋まってしまうために、気密端子に外部接続線等をネジ止めによって固定する際に、ネジが根元まで締められなくなるという問題があった。
従って、本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、中心導体にロウ材が這い上がり、外部機器との接続等に支障を及ぼすことがなく、気密性を保持できる気密端子を提供することにある。
本発明の気密端子は、第1の部位および該第1の部位より太さが細い第2の部位を有する柱状の中心導体と、中央部に前記中心導体が挿通される貫通孔を有し、該貫通孔の開口
周囲にメタライズ層が形成されている筒状のセラミック絶縁体と、外筒の内側に内筒が配置され、前記外筒と前記内筒との一端が前記外筒と前記内筒との間で閉じられているとともに前記内筒の他端に前記内筒の内側に向けて突出する環状部を有する固定金具とから成り、前記貫通孔の軸方向延長線上から見て、前記環状部の内側開口が前記貫通孔の開口範囲内に位置するようにして前記外筒の他端と前記メタライズ層とがロウ付けされ、前記中心導体の前記第2の部位が前記内筒および前記貫通孔を挿通するとともに前記第1の部位と前記第2の部位との間の段部が前記環状部にロウ付けされており、前記環状部の内面と前記第2の部位の外周面との距離に比べ、前記内筒の内面と前記第1の部位の外周面との距離がより大きいことを特徴とする。

また、本発明の気密端子は、好ましくは、前記貫通孔の開口部に、前記貫通孔と連続するように筒状の突出部が設けられており、前記外筒の内周面が前記突出部の外周面および前記セラミック絶縁体の端面に接合されていることを特徴とする。
また、本発明の気密端子は、好ましくは、前記中心導体がステンレス鋼から成ることを特徴とする。
また、本発明の電気装置は、気密容器と、該気密容器の外壁に取着された請求項1乃至3のいずれかに記載の気密端子とを備えることを特徴とする。
本発明の気密端子は、第1の部位および該第1の部位より太さが細い第2の部位を有する柱状の中心導体と、中央部に前記中心導体が挿通される貫通孔を有し、該貫通孔の開口周囲にメタライズ層が形成されている筒状のセラミック絶縁体と、外筒の内側に内筒が配置され、前記外筒と前記内筒との一端が前記外筒と前記内筒との間で閉じられているとともに前記内筒の他端に前記内筒の内側に向けて突出する環状部を有する固定金具とから成り、前記貫通孔の軸方向延長線上から見て、前記環状部の内側開口が前記貫通孔の開口範囲内に位置するようにして前記外筒の他端と前記メタライズ層とがロウ付けされ、前記中心導体の前記第2の部位が前記内筒および前記貫通孔を挿通するとともに前記第1の部位と前記第2の部位との間の段部が前記環状部にロウ付けされており、前記環状部の内面と前記第2の部位の外周面との距離に比べ、前記内筒の内面と前記第1の部位の外周面との距離がより大きいことから、溶けたロウ材が固定金具の内筒と中心導体との間に流れ込み、毛細管現象によって環状部と段部の間の隙間に流れることによりロウ付けされる。余分なロウ材は、内筒と中心導体との間に溜まり、固定金具の上側にロウ材が這い上がることはなく、中心導体への外部接続線等の取り付けを確実に行なうことができる。
また、本発明の気密端子は、好ましくは、貫通孔の開口部に、貫通孔と連続するように筒状の突出部が設けられており、外筒の内周面が突出部の外周面およびセラミック絶縁体の端面に接合されていることから、固定金具をセラミック絶縁体の突出部外周面と端面との両方に接合するので、中心導体とセラミック絶縁体とを強い接合強度で接合できる。
また、本発明の気密端子は、好ましくは、中心導体がステンレス鋼からなることから、気密端子が取り付けられる装置内部の温度、雰囲気に対して耐酸化性、耐食性があり、またネジ部の耐磨耗性も優れている。
また、本発明の電気装置は、気密容器と、この気密容器の外壁に取着された上記本発明の気密端子とを備えることから、外部接続線等を確実に接続することができる信頼性の高い気密装置とできる。
本発明の気密端子について、以下に詳細に説明する。図1は本発明の気密端子の実施の形態の一例を示す断面図であり、図2は図1の気密端子におけるロウ付け部を拡大して示す要部拡大断面図である。なお、本発明の気密端子は、中心軸に関してほぼ線対称に形成されている。すなわち、例えば、図1の断面図の上下方向中心線で示される断面の断面図は、図1と同じ断面形状を有している。
これら図において、1は中央部に貫通孔1aを有するセラミック絶縁体、1bはセラミック絶縁体1の端面1cに貫通孔1aと連続するように設けられた筒状の突出部、1cはセラミック絶縁体1の端面、2は柱状の中心導体、2aは中心導体2の第1の部位、2bは第1の部位2aの太さW1よりも細い太さW2を有する中心導体2の第2の部位、2a’は中心導体2の第1の部位2aに設けられたネジ部、2cは第1の部位2aと第2の部位2bとの間に形成される段部、3は固定金具、3aは固定金具3の外筒、3bは固定金具3の内筒、3cは外筒3aと内筒3bとの一端において外筒3aと内筒3bとの間で閉じられている固定金具3の閉塞部、3dは内筒3bの他端において内筒3bの内側に向けて突出するように環状に設けられた環状部、4は貫通孔1aの開口周囲に形成されたメタライズ層である。5はロウ材であり、5aはセラミック絶縁体1のメタライズ層4と固定金具3とを接合するロウ材、5bは固定金具3と中心導体2とを接合するロウ材である。
本発明の気密端子は、図1,図2に示すように、第1の部位(頭部)2aおよび第1の部位2aの太さW1より太さW2が細い第2の部位(胴部)2bを有する円柱状,多角柱状等の中心導体2と、中央部に中心導体2が内外に挿通される円柱状,多角柱状等の貫通孔1aを有し、貫通孔1aの開口周囲の端面1cまたは突出部1bの外周面に形成されているメタライズ層4を有する筒状のセラミック絶縁体1と、外筒3aの内側に内筒3bが配置され、外筒3aと内筒3bとの一端(上端)が外筒3aと内筒3bとの間で閉塞部3cによって閉塞されているとともに内筒3bの他端(下端)に内筒3bの内側に向けて突出する環状部3dを有する中心導体2とセラミック絶縁体1のメタライズ層4とを接合するための固定金具3とから成る。そして、固定金具3は、貫通孔1aの上側の軸方向延長線上から見て、環状部3dの中心導体2が挿通される内側開口が貫通孔1aの開口範囲内に位置するように配置されて、外筒2aの他端(下端)とメタライズ層4とがロウ材5aでロウ付けされ、中心導体2は、固定金具3の内筒2bおよび貫通孔1aを挿通するとともに段部2cと環状部3dとの間がロウ材5bでロウ付けされる。
また、本発明の気密端子においては、図1,図2に示すように、貫通孔1aと連続するように筒状の突出部1bが設けられ、固定金具3の外筒3aの内周面が突出部1bの外周面およびセラミック絶縁体1の端面1cにかけて形成されているメタライズ層4に接合されているのが好ましい。しかしながら、突出部1bが設けられず、例えば、外筒3aの下端に外側に突出するように設けられた環状の鍔部等によりセラミック絶縁体1の端面1cに形成されたメタライズ層4に接合されていてもよい。
突出部1bが設けられ、固定金具3の外筒3aが突出部1bおよび端面1cに接合されるようにすると、固定金具3とセラミック絶縁体1との接合面積が増え、接合強度を大きくすることができるのに加えて、中心導体2に加わった外力が、固定金具3に伝わり、固定金具3からセラミック絶縁体1に加わるセラミック絶縁体1へのせん断力が、セラミック絶縁体1の端面1cの面方向と、これに垂直な垂直方向の2方向に分散されるために、セラミック絶縁体1にクラックが入りにくいものとできる。
また、本発明の気密端子においては、中心導体2がステンレス鋼から成るのが好ましい。
また、上記構成の気密端子の例として、図1,図2において、気密端子を電気装置へ取り付けるための取付部としてセラミック絶縁体1の外周面に側部メタライズ層6が形成され、Fe−Ni−Co合金等から成るスリーブ7がロウ付けされている構成を示す。そして、半導体製造装置、電子機器、半導体装置等の電気装置の気密容器部分を構成する壁部に貫通穴を開け、この貫通穴の内周面または貫通穴の開口の周囲の金属部材と気密端子のスリーブ7とが溶接やロウ付け等により接合されることにより、電気装置を密閉するとともに中心導体2によって気密容器の内外に電気信号を導通させることができる。
以下、図1,2を用いて本発明の気密端子を説明する。
セラミック絶縁体1は、例えばアルミナ(Al)質セラミックス等から成る絶縁性のものであり、電気装置との電気絶縁性を保って中心導体2を保持する機能を有する。セラミック絶縁体1が例えばAl質セラミックスから成る場合、アルミナ,酸化珪素(SiO),酸化マグネシウム(MgO)および酸化カルシウム(CaO)等の原料粉末にポリビニルアルコール等のバインダを添加混合するとともに、これを所定形状のプレス型内に充填し、所定の圧力でプレスすることにより、貫通孔1aが設けられたプレス成形体を得る。しかる後、このプレス成形体を約1600℃の温度で焼成する。
セラミック絶縁体1の外周面下部には、太さの細い部分を設け、この細い部分にメタライズ層6を設けておくことが望ましい。この太さの細い部分との間にできる段差によって、スリーブ6の位置固定を確実にすることができる。
メタライズ層4およびメタライズ層6は、タングステン(W)やモリブデン(Mo)、マンガン(Mn)等の金属粉末を主成分とする金属ペーストを、セラミック絶縁体1の端面1c,上記段差部の端面および/または外周部等の所定の部位に塗布し、水素雰囲気、約1300℃の温度で焼成することによって形成する。なお、ロウ材5との濡れ性を良好とするために、メタライズ層4,6の表面に約3μmの厚みでNiめっきを施しておくのが好ましい。
中心導体2は、セラミック絶縁体1の貫通孔1aに第2の部位2bが挿通され、電気装置の内外を電気的に導通するための端子として機能する部品であり、その一端(上端)の第1の部位2a外周面に、外部機器との接続のためにネジ部2aが形成される。第1の部位2aと第2の部位2bとの間には、それぞれの太さW1,W2が異なることにより段部2cが形成される。この段部2cは、固定金具3の環状部3d上面に当接されて、中心導体2を位置決めする機能とともに、ロウ材5bによってロウ付けされる機能とを有する。中心導体2に段部2cを設けることによって固定金具3との接合面積が大きくなるために、接合強度が増大する。
中心導体2は、CuやFe−Ni−Co合金やステンレス鋼などからなるが、電気装置内部の温度や雰囲気に対する耐酸化性、耐食性、さらにはネジ部2a’の耐磨耗性の観点から、ステンレス鋼を使用するのが望ましい。
固定金具3は、セラミック絶縁体1とロウ付けされる外筒3aと中心導体2が挿通される内筒3bとその間の外筒3aと内筒3bの一端を接続する閉塞部3cと、内筒部3cの他端において内周側に突出した環状部3dとから成り、Fe−Ni−Co合金を絞り加工などで所定形状に成形する。平面視における外筒3aは、突出部1bの外周面と相似形であり、内筒3bおよび環状部3dの中央部に設けられる貫通開口は中心導体2の断面と相似形とされる。
そして、内筒3bの内周面と中心導体2の第1の部位2a外周面との間に形成される隙間は、環状部3dと中心導体2の第2の部位2b外周面との間に形成される隙間よりも大きくなるようにしておく。そして、ロウ材5bとなるプリフォームを第1の部位2aと内筒3bとの間に配置し加熱すると、ロウ材5が溶融して第1の部位2aと内筒3bとの間を流れ、さらに環状部3dと段部2cとの間および環状部3dと第2の部位2bの外周面との間に濡れ広がる。第2の部位2bの外周面と環状部3dとの間の隙間を狭くしておくことにより、ロウ材5の表面張力によって環状部3dと第2の部位2bの外周面との間からロウ材5が流れ落ちることが無く、また、余分なロウ材5は内筒3bと第1の部位2aとの間の大きな隙間に溜まる。
また、固定金具3が外筒3a,閉塞部3c,内筒3b,環状部3dとから成り、各部の間が角を介して接合されている、全体として湾曲した形状になっているために、中心導体2に強い衝撃が加わったとしても固定金具3の各部の間の角によって、衝撃力を吸収することができ、セラミック絶縁体1が破壊されにくくなる。
スリーブ6はFe−Ni−Co合金等を研削加工や押出成形などで筒状に成形する。固定金具3とスリーブ6の表面は、ロウ材5との濡れ性を良好とするために、Niめっきを約2μm施すのが望ましい。
しかる後、セラミック絶縁体1と中心導体2とは固定金具3を介して、Ag−Cuロウなどのロウ材5bによって、またセラミック絶縁体1とスリーブ6とをAg−Cuロウなどのロウ材5aによって、約800℃でロウ付けし、本発明の気密端子が得られる。
ここで、中心導体2の段部2cの高さ(W1とW2との差の1/2の長さ)は、0.05mm〜2mmが好ましい。0.05mm未満では、ロウ付けの精度により中心導体2の段部2cが固定金具3の環状部3dに引掛からない場合がある。また、2mmを超えると接合面積が広くなり過ぎ、ロウ材5の濡れが悪くなり、気密不良が発生する場合がある。
また、固定金具3の環状部3dの内筒3b内周面からの突出長さは、中心導体2の第1の部位2a外周面と固定金具3の内筒3b内周面との隙間が第2の部位2b外周面と固定金具3の環状部3dとの間の隙間よりも0.05mm程度大きくなるように設計するのが望ましい。そうすることにより、溶けたろう材5が毛細管現象により、環状部3dと段部2cとの隙間に流れ込み、ロウ材5bの上面が中心導体2の第1の部位2aと固定金具3との間の隙間にメニスカスを形成し、閉塞部3cより上側のネジ部2a’にロウ材5bが這い上がらないようにすることができる。
中心導体2に形成される段部2cの位置は、中心導体2のネジ部2aの下端が固定金具3の平坦閉塞部3cbの上面と同一面になるように形成するのがよい。そうすることにより、外部機器とネジ止めした際に、相手メネジの端面と平坦部3bの上面とを当接させることができ、ネジが緩んだ際に目視にて容易に察知することができ、脱落などの不具合を未然に防止することができる。
このようにして得られた気密端子は、ネジ部2a’にロウ材5が這い上がることなく、外部機器への取り付けが確実に行なえるとともに、機械的な外力に対して接合強度が強く、耐久性に優れたものとなる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更が可能である。例えば、セラミック絶縁体1に複数の貫通孔1aを形成し、各貫通孔1aに固定金具3を介して中心導体2を固定した気密端子としてもよい。また、段部2cは中心導体2の外周面に対して垂直に形成されているが、これを傾斜させたテーパ状とし、これと呼応させて環状部3dが内筒3bの内周面に対して傾斜したものとしてもよい。
また、上記実施の形態の説明において上下左右という用語は、単に図面上の位置関係を説明するために用いたものであり、実際の使用時における位置関係を意味するものではない。
本発明の気密端子の実施の形態の一例を示す断面図である。 図1の気密端子におけるロウ付け部を拡大して示す要部拡大断面図である。 従来の気密端子の例を示す断面図である。 従来の気密端子の他の例を示す断面図である。
符号の説明
1:セラミック絶縁体
1a:貫通孔
2:中心導体
2a:第1の部位
2b:第2の部位
2a’:ネジ部
2c:段部
3:固定金具
3a:外筒
3b:内筒
3c:閉塞部
3d:環状部
4:メタライズ層
5:ろう材

Claims (4)

  1. 第1の部位および該第1の部位より太さが細い第2の部位を有する柱状の中心導体と、中央部に前記中心導体が挿通される貫通孔を有し、該貫通孔の開口周囲にメタライズ層が形成されている筒状のセラミック絶縁体と、
    外筒の内側に内筒が配置され、前記外筒と前記内筒との一端が前記外筒と前記内筒との間で閉じられているとともに前記内筒の他端に前記内筒の内側に向けて突出する環状部を有する固定金具とから成り、
    前記貫通孔の軸方向延長線上から見て、前記環状部の内側開口が前記貫通孔の開口範囲内に位置するようにして前記外筒の他端と前記メタライズ層とがロウ付けされ、
    前記中心導体の前記第2の部位が前記内筒および前記貫通孔を挿通するとともに前記第1の部位と前記第2の部位との間の段部が前記環状部にロウ付けされており、
    前記環状部の内面と前記第2の部位の外周面との距離に比べ、
    前記内筒の内面と前記第1の部位の外周面との距離がより大きいことを特徴とする気密端子。
  2. 前記貫通孔の開口部に、前記貫通孔と連続するように筒状の突出部が設けられており、前記外筒の内周面が前記突出部の外周面および前記セラミック絶縁体の端面に接合されていることを特徴とする請求項1記載の気密端子。
  3. 前記中心導体がステンレス鋼から成ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の気密端子。
  4. 気密容器と、該気密容器の外壁に取着された請求項1乃至3のいずれかに記載の気密端子とを備えることを特徴とする電気装置。
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