JP4511214B2 - 電子部品収納用パッケージおよび電子装置 - Google Patents

電子部品収納用パッケージおよび電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4511214B2
JP4511214B2 JP2004050339A JP2004050339A JP4511214B2 JP 4511214 B2 JP4511214 B2 JP 4511214B2 JP 2004050339 A JP2004050339 A JP 2004050339A JP 2004050339 A JP2004050339 A JP 2004050339A JP 4511214 B2 JP4511214 B2 JP 4511214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
electronic component
frame
input
frame body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004050339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005243838A (ja
Inventor
晃子 松崎
信幸 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2004050339A priority Critical patent/JP4511214B2/ja
Publication of JP2005243838A publication Critical patent/JP2005243838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4511214B2 publication Critical patent/JP4511214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Description

本発明は、電子部品を収容するため電子部品収納用パッケージおよび電子装置に関する。
従来の半導体素子などの電子部品を収容するための電子部品収納用パッケージ(以下、単にパッケージともいう)としては、金属またはセラミックスから成る中空の容器の内部に電子部品を気密封止した気密封止型のパッケージが知られている。この気密封止型のパッケージは、気密性に優れるため、高信頼性が要求される場合に多用されている。
従来の気密封止型のパッケージの一例を示す斜視図を図6に示す。同図において、21は基体、22は枠体である。基体21は、例えば鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金などの金属から成り、基体21の上側主面の外周部にはFe−Ni−Co合金などの金属から成る枠体22が立設されている。この枠体22は、基体21に銀(Ag)ロウなどのロウ材を介してロウ付けされるなどして設けられる。
枠体22は上下方向に横断するようにして溝22dが設けられた帯板を溝22dで枠体状に折り曲げし、その枠体状に折り曲げした帯板の両端部を突き合わせて気密に接合したものである。枠体22となる帯板には、その折り曲げ箇所にあたる内側数箇所(図では、3箇所)に、断面U字状またはV字状をした溝22dが帯板を横断するようにして刻設されており、帯板を溝22dで折り曲げることによって、図6に示すように溝22dが消滅した状態となって、枠体22が完成する。この枠体22の側部にはセラミックス製の入出力端子(図示せず)を嵌着接合するための取付部22cが設けられている。
このような構造より、枠体22を形成する際、無駄な金属屑を多量に排出したり、多大な加工費をかけたりせずに、容易かつ迅速に形成できる。
また、パッケージは、枠体22となる帯板の両端部ならびに基体21と帯板の下端開口部周縁とをカーボン製の治具(図示せず)内に組み込み、それらを互いに位置決め固定した状態で高温炉内などで同時にロウ付けなどすることにより作製される。
このようなパッケージは、その表面に耐蝕性やロウ材などとの濡れ性に優れる金属、具体的にはNi層や金(Au)層などをメッキ法により被着させることで基体21が酸化腐食するのを有効に防止できるとともに、基体21上面に電子部品を強固に接着固定できる。
そして、パッケージの内部に電子部品を載置固定するとともに入出力端子と電子部品の電極とを電気的接続手段を介して接続し、枠体22の上面にFe−Ni−Co合金などの金属からなる蓋体をシームウエルド法などの溶接法で取着することにより製品としての電子装置が作製される。
特開平5−90433号公報
しかしながら、上記従来のパッケージでは、枠体22を作製する際、折り曲げした帯板の両端部を1箇所だけで突き合わせて接合することから、枠体22が所望形状になるように、帯板を寸法精度よく折り曲げることや折り曲げ度合を調整することが困難であるという問題点があった。例えば、平面視形状が長方形状になるように帯板を折り曲げようとすると、枠体22が平行四辺形状や台形状になり易かった。また、折り曲げが正確でないと、帯板の端同士を正確に突き合わせることができず、枠体22が捻れてしまう場合があった。
また、枠体22の溝22dは、溝22dが消滅する状態にまで折り曲げられることにより、基体21と枠体22とを接合する際などに枠体22に熱が加わると、折り曲げられている溝22dに熱による膨張や伸びが集中して溝22dの内面同士が互いに押し合い、折り曲げられている溝22dの底面の部位(帯板の薄肉とされた部位)がついには開くように変形し易く、枠体22を所望の形状に維持したままパッケージを完成させるのが困難であるという問題点もあった。
本発明の電子部品収納用パッケージは、上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、該基体の前記上側主面に前記載置部を取り囲むように設けられた、側部に貫通孔または切欠き部から成る入出力端子の取付部が形成された直方体状の金属製の枠体と、前記取付部に嵌着された、前記枠体の内外を導通させる線路導体が形成された絶縁体から成る前記入出力端子とを具備しており、前記枠体は、連続した3つの側壁部から成るとともに2つの角部を有する第1の側壁と、該第1の側壁の両端面間にわたって接合された1つの側壁部から成る第2の側壁とから成り、前記2つの角部は、内面に第1の内壁面と第2の内壁面を有し、上下端にわたる溝がそれぞれ形成されて薄肉化されており、平面視したときに前記第1の内壁面に沿った仮想線と、前記第2の内壁面に沿った仮想線との間の角度が40〜60°に設定されていることを特徴とする。
従って、本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、電子部品を収容するパッケージにおいて、寸法精度が良好であるとともに、内部の腐食などにより気密性が破壊されることがなく、電子部品を長期にわたって常に正常かつ安定に作動させ得る電子部品収納用パッケージおよび電子装置を提供することにある。
本発明の電子部品収納用パッケージは、上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、該基体の前記上側主面に前記載置部を取り囲むように設けられた、側部に貫通孔または切欠き部から成る入出力端子の取付部が形成された直方体状の金属製の枠体と、前記取付部に嵌着された、前記枠体の内外を導通させる線路導体が形成された絶縁体から成る前記入出力端子とを具備しており、前記枠体は、連続した3つの側壁部から成るとともに2つの角部を有する第1の側壁と、該第1の側壁の両端面間にわたって接合された1つの側壁部から成る第2の側壁とから成り、前記2つの角部は、内面に上下端にわたる溝がそれぞれ形成されて薄肉化されていることを特徴とする。
本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記入出力端子は、前記第2の側壁に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の電子装置は、上記本発明の電子部品収納用パッケージと、前記載置部に載置されるとともに前記線路導体に電気的に接続された電子部品と、前記枠体の上面に前記枠体の内側を塞ぐように取着された蓋体とを具備していることを特徴とする。
本発明の電子部品収納用パッケージは、上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、基体の上側主面に載置部を取り囲むように設けられた、側部に貫通孔または切欠き部から成る入出力端子の取付部が形成された直方体状の金属製の枠体と、取付部に嵌着された、枠体の内外を導通させる線路導体が形成された絶縁体から成る入出力端子とを具備しており、枠体は、連続した3つの側壁部から成るとともに2つの角部を有する第1の側壁と、第1の側壁の両端面間にわたって接合された1つの側壁部から成る第2の側壁とから成り、2つの角部は、内面に上下端にわたる溝がそれぞれ形成されて薄肉化されていることから、帯板を折り曲げて形成される第1の側壁はコの字形状になり、第1の側壁の両端部を第2の側壁に突き当てて接合することができるので、一つの帯板を環状にする必要がないことから、第2の側壁を基準として第1の側壁が所望形状になるように折り曲げ度合を調整し易くすることができる、即ち、寸法精度が良好な枠体とすることができる。
また、第1の側壁の2つの角部は、内面に上下端にわたる溝が消滅することなく形成されているので、メッキ液等が残留して第1の側壁が腐食し、パッケージとしての気密性が破壊されることを有効に抑止することができる。即ち、内部に収容する電子部品を長期にわたって正常かつ安定に作動させることが可能となる。
さらには、基体と枠体とを接合する際、第1の側壁が折り曲げられることで形成される内周面の角部に上端から下端にかけて溝部が形成された状態、即ち、溝部が消滅することがない状態で枠体に熱が加えられるので、枠体の角部に熱による膨張や伸びが発生しても、この溝部で吸収することができ、溝部の内面同士が互いに押し合い枠体の角部(薄肉部)が開くように変形することを抑制でき、所望の形状のパッケージを完成させることができる。
好ましくは、本発明の電子部品収納用パッケージは、入出力端子は、第2の側壁に取り付けられていることから、第2の側壁は曲げ加工による残留応力や歪みが極めて少ないため、入出力端子を精度良く取り付けられるとともに、側壁の残留応力による入出力端子の変形や応力の発生を極めて少なくすることができる。
本発明の電子装置は、上記構成の電子部品収納用パッケージと、載置部に載置されるとともに線路導体に電気的に接続された電子部品と、枠体の上面に枠体の内側を塞ぐように取着された蓋体とを具備していることにより、枠体を容易かつ寸法精度良く形成できるとともに、内部の腐食などにより気密性が破壊されることがなく、電子部品を長期にわたって常に正常かつ安定に作動させ得る電子部品収納用パッケージおよび電子装置を提供することができる。
本発明の電子部品収納用パッケージについて以下に詳細に説明する。図1は本発明のパッケージの実施の形態の一例を示す平面図、図2は図1のパッケージの断面図である。これらの図において、1は基体、2は枠体、3は入出力端子を示し、主として基体1、枠体2、入出力端子3で、内部空間に電子部品5を収容する容器が構成される。
本発明のパッケージは、図1および図2に示すように、上側主面に電子部品5が載置される載置部1aが形成された金属製の基体1と、内外を導通させるための線路導体3aを有する入出力端子3を取り付けるための取付部2cを有するとともに基体1の上側主面に載置部1aを囲繞するように設けられた四角枠状の金属製の枠体2と、枠体2の取付部2cに嵌め込まれた入出力端子3とを具備する。
また、枠体2はコの字状に折り曲げてなる第1の側壁2aと平板状の第1の側壁2bとが接合されて成るとともに、第1の側壁2aが有する2つの角部は、上端から下端にかけて内面に上下端にわたる溝2dがそれぞれ形成されて薄肉化されている。
本発明の基体1は、金属から成り、例えばFe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金や銅(Cu)−タングステン(W),Cu−モリブデン(Mo)合金などのCu系材料(CuまたはCuを主成分とする合金)などから成る。特に、基体1の熱伝導性をよくして内部に収容する電子部品5が作動時に発する熱を効率よく外部へ放散させるという観点からは、Cu系材料が好ましい。
このような基体1は、金属のインゴットに圧延加工や打ち抜き加工などの従来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に製作される。基体1の上側主面の中央部には、電子部品5を載置する載置部1aが設けられている。この基体1は、電子部品5が作動時に発する熱を外部に放熱させる放熱板の役割をも果たす。図1,2では、載置部1aの上側主面に基台7が載置され、電子部品5が基台7に搭載されている例を示す。基台7はアルミナ(Al)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体などの絶縁体から成り、基体1と電子部品5とを電気的に絶縁する役割を果たす。
また、基体1の上側主面の載置部1aの周囲には、載置部1aを囲繞するようにしてAgロウやAg−Cuロウなどのロウ材を介して接合されるとともに、内外を導通させるための線路導体3aを有する入出力端子3を取り付けるための取付部2aを有する金属製の枠体2が設けられる。枠体2は基体1とともにその内側に電子部品5を収容する空所を形成する役割を果たす。
本発明の枠体2は、コの字状に折り曲げて成る第1の側壁2aと平板状の第2の側壁2bとが接合されて成るとともに、第1の側壁2aが折り曲げられることで形成される内周面の角部に上端から下端にかけて溝部2dが形成されている。
本発明の枠体2を構成する第1の側壁2aと平板状の第2の側壁2bは、それぞれFe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金などの金属から成り、それぞれ金属のインゴットに圧延加工や打ち抜き加工などの従来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に製作される。第1の側壁2aはあらかじめ折り曲げられる箇所の一主面に上端から下端にかけて溝部が形成されており、第1の側壁2aが折り曲げられることで形成される内周面の角部に上端から下端にかけて溝部2dが形成されている。
この構成により、枠体2はコの字状に折り曲げてなる第1の側壁2aの両端を第2の側壁2bに突き当て第1の側壁2aと第2の側壁2bとを接合することで作製できる。その際、第2の側壁2bを基準にして第1の側壁2aの折り曲げ度合を調整し易くできるので、第1の側壁2aを所望形状に寸法精度よく折り曲げるのが容易となる。従って、確実に所望の形状のパッケージを作製することができるようになる。
好ましくは、図4において、溝部2dの幅Wは0.3mm以上であるのがよく、メッキ工程後にメッキ液等が溝部2dに残留してしまうのを防止できる。溝部2dの幅が0.3mm未満であると、毛細管現象によってメッキ工程後にメッキ液が溝部2dに残留し易くなり、枠体2の溝部2dが腐食してパッケージの気密性が破壊され易くなる。
溝部2dは、図4に示すように平面視で40〜60°の角度で開くように設けられているのがよい。この構成により、溝部2dにおけるメッキ液等がより流れ易くなり、さらに、基体1と枠体2とを接合する際、枠体2に熱が加えられても、枠体2の角部に熱により膨張や伸びが発生しても、溝部2dは消滅しないことから、この溝部2dの空間で膨張や伸びを吸収するので枠体2の角部(枠体2の薄肉部)が開くように変形することをより確実に抑制でき、所望の形状のパッケージとすることができる。溝部2dの開き角が40°未満であると、メッキ液等の流れが悪くなり残留し易くなる点で不都合であり、開き角が60°を超えると、枠体2の薄肉化される領域が増加し、角部周辺での枠体2の強度が低下する点で不都合である。
さらには、溝部2dの薄肉部の最小厚みtは、第1の側壁2aの厚みをTとした時、0.3mm≦t≦2T/3であるのがよい。この構成により、第1の側壁2aの内部に大きな残留歪みを生じさせることなく、第1の側壁2aを所望の形状に折り曲げられるとともに、枠体2内部を気密に遮断できるようになる。t<0.3mmであると、溝部2dの薄肉部が薄くなりすぎて、溝部2dで第1の側壁2aを折り曲げると、薄肉部に応力が集中して第1の側壁2aにクラックや破損が発生し易くなり、パッケージの気密性を保持することが困難となる。また、t>2T/3であると、第1の側壁2aを折り曲げる際に多大な折り曲げ力を必要とし、大きなスプリングバックや折り曲げた後に第1の側壁2a内部に大きな残留応力や歪みが生じ易い。この状態で、基体1と枠体2とを接合するために、第1の側壁2aに熱を加えると、第1の側壁2aの残留応力や歪みが解放され、第1の側壁2aに変形が生じて枠体2を所望の形状とするのが困難となってしまう。
また、第1の側壁2aと第2の側壁2bとの接合部の形状は、図1に示すように、コの字状に折り曲げて成る第1の側壁2aの端面が平板状の第2の側壁2bの一主面に当接接合されている形態である他、図5(a)に示すように、第2の側壁2bに凹部2eが形成されていて凹部2eに第1の側壁2aの先端が当接接合されている形態や、図5(b)に示すように、第1の側壁2aの先端に凸部2fが形成されるとともに、第2の側壁2bに凹部2eが形成され、凸部2fが凹部2eに嵌合されるように接合される形態であってもよい。好ましくは、図5(a)または図5(b)の形態であるのがよく、第2の側壁2bの凹部2eを基準として、非常に寸法精度よく第1の側壁2aを位置合わせすることができる。特に図5(b)の形態では、第1の側壁2aを第2の側壁2bで拘束させることができ、基体1と枠体2とを接合などする際に加わる熱により、第1の側壁2aが開くように変形するのを抑制できる。
入出力端子3は、Al質焼結体,AlN質焼結体,3Al・2SiO質焼結体などのセラミックスから成り、例えばAl質焼結体から成る場合以下のようにして作製される。すなわち、Al,SiO,MgO,CaOなどの原料粉末に適当な有機バインダ,有機溶剤,可塑剤,分散剤などを添加混合してスラリー状となし、これを従来周知のドクターブレード法によってシート状となすことにより、複数枚のセラミックグリーンシートを得る。
次に、このセラミックグリーンシートに入出力端子3の内側面や外側面となる適当な打抜き加工を施すとともに、W,Mo,Mnなどの金属粉末に適当なバインダ,溶剤を混合してなる導体ペーストを、セラミックグリーンシートにスクリーン印刷法などにより所定パターンに印刷塗布することによって、電子部品5の電極と電気的に接続される線路導体3aなどとなる導体層を形成する。また、入出力端子3の上面および底面となるセラミックグリーンシートにはロウ付け用の導体層が形成される。その後、これらのセラミックグリーンシートを所定の順序で積層した後、所定の寸法に切断し、最後に約1600℃の温度で焼成することによって、線路導体3aなどの導体層を有した入出力端子3となる焼結体を作製することができる。
線路導体3aの枠体2の内側となる部位で、ボンディングワイヤ6を介して電子部品5と電気的に接続され、線路導体3aの枠体2の外側となる部位で、AgロウやAg−Cuロウなどのロウ材を介して接合されたFe−Ni−Co合金などの金属から成るリード端子10を介して外部電気回路(図示せず)に電気的に接続される。そして、リード端子10は、外部電気回路から供給される電気信号を電子部品5に伝えて電子部品5を駆動させるとともに、電子部品5と外部電気回路との信号の入出力を行なう。
好ましくは、図1,2に示すように、入出力端子3は、第2の側壁2bに取り付けられているのがよく、この構成により、入出力端子3を取付部2cに精度良く取り付られるとともに、入出力端子3に枠体2の加工歪みによる応力が加わり難くなり、入出力端子3にクラックなどの破損が生ずるのを有効に防止できる。即ち、枠体2の第1の側壁2aは折り曲げ加工される際に塑性変形され内部に歪みが生じ易いが、第2の側壁2bは折り曲げ加工されることがなく内部に歪みが生じ難い。従って、入出力端子3を第2の側壁2bに取り付けることで、取付部2cの変形が防止され嵌着可能な形状および寸法が維持され、入出力端子3を枠体2の取付部2cに確実に取り付けることができるとともに、入出力端子3を枠体2の取付部2cに取り付けても枠体2の内部の残留応力や歪みの影響を受けることがなく、入出力端子3がクラックなどによって破損するのを有効に防止できる。
そして、図2に示すように、上記構成のパッケージの載置部1aに基台7を介して電子部品5を載置固定した後、線路導体3aの枠体2の内側の部位と電子部品5の電極とをボンディングワイヤ6で電気的に接続し、枠体2の上面にFe−Ni−Co合金などの金属やセラミックスなどから成る蓋体8を半田付け法や溶接法などにより取着し、電子部品5を気密に封止することで製品としての電子装置となる。
本発明の半導体装置によれば、上記構成のパッケージを用いることによって枠体2を容易かつ精度良く形成できるとともに、内部の腐食などにより気密性が破壊されることがなく、電子部品5を長期にわたって常に正常かつ安定に作動させ得る、電子部品5の動作信頼性の高いものとなる。
次に、本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の他の例について図3(a),(b)を用いて説明する。図3(a),(b)に示すパッケージは、図1,図2のパッケージにおいて、枠体2の上側主面に四角枠状の金属製のシールリング4をロウ付けした形態である。シールリング4は、Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金などの金属から成り、金属のインゴットに圧延加工や打ち抜き加工などの従来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に製作される。そして、シールリング4を枠体2の上側主面にAgロウなどのロウ材を介してロウ付け接合する。
シールリング4により、パッケージの蓋体8を接合する面を平坦とし、シールリング4を介して蓋体8をシーム溶接法により気密信頼性の高い状態で接合できるようになる。
このようなシールリング4を有する形態において、好ましくは、図3に示すように、入出力端子3の取付部2cを第2の側壁2bの上側から切り欠くように設け、取付部2cに入出力端子3を嵌め込み、枠体2の上側主面にロウ材のプリフォーム9を敷設し、その上側にシールリング4を載置した状態で高温炉に入れ、ロウ材のプリフォーム9を溶融させるとよい。この構成により、溶融させたロウ材を取付部2cの第2の側壁2bと入出力端子3との隙間に流し込むことができ、入出力端子3を第2の側壁2bに気密かつ強固にロウ付け接合できるとともに、第1の側壁2aと第2の側壁2bとの間にも溶融させたロウ材を流し込み第1の側壁2aと第2の側壁2bとをより気密かつ強固にロウ付け接合できる。
さらには、溝部2dの内面にもロウ材が流れ込み、第1の側壁2aを折り曲げた後の溝部2d表面をロウ材で覆うことができる。その結果、溝部2dの表面を極めて滑らかな状態とすることができ、パッケージにメッキを施してもメッキ液等が溝部2dに残留するのを確実に防止し、パッケージに腐食が起きるのを効果的に防止できるようになる。また、この構成により、パッケージのロウ付け工程を作業効率に優れたものとすることができ、量産に適するものとすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等支障ない。例えば、上記実施の形態において、入出力端子の代わりに同軸コネクターが取り付けられた形態であってもよい。
本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の一例を示す平面図である。 図1の電子部品収納用パッケージの断面図である。 (a),(b)は本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の他の例を示すものであり、(a)は本発明の電子部品収納用パッケージに用いるシールリングの平面図、(b)は本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の他の例を示す平面図であり、枠体の溝部周辺の要部拡大平面図である。 本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の他の例を示す平面図であり、第1の側壁と第2の側壁との接合部周辺の要部拡大平面図である。 従来の電子部品収納用パッケージの例を示す断面図である。
符号の説明
1:基体
1a:載置部
2:枠体
2a:第1の側壁
2b:第2の側壁
2c:取付部
2d:溝部
3:入出力端子
3a:線路導体
5:電子部品
8:蓋体

Claims (3)

  1. 上側主面に電子部品の載置部が形成された金属製の基体と、
    該基体の前記上側主面に前記載置部を取り囲むように設けられた、側部に貫通孔または切欠き部から成る入出力端子の取付部が形成された直方体状の金属製の枠体と、
    前記取付部に嵌着された、前記枠体の内外を導通させる線路導体が形成された絶縁体から成る前記入出力端子とを具備しており、
    前記枠体は、連続した3つの側壁部から成るとともに2つの角部を有する第1の側壁と、該第1の側壁の両端面間にわたって接合された1つの側壁部から成る第2の側壁とから成り、
    前記2つの角部は、内面に第1の内壁面と第2の内壁面を有し、上下端にわたる溝がそれぞれ形成されて薄肉化されており、平面視したときに前記第1の内壁面に沿った仮想線と、前記第2の内壁面に沿った仮想線との間の角度が40〜60°に設定されていることを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
  2. 前記入出力端子は、前記第2の側壁に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品収納用パッケージ。
  3. 請求項1または請求項2記載の電子部品収納用パッケージと、前記載置部に載置されるとともに前記線路導体に電気的に接続された電子部品と、前記枠体の上面に前記枠体の内側を塞ぐように取着された蓋体とを具備していることを特徴とする電子装置。
JP2004050339A 2004-02-25 2004-02-25 電子部品収納用パッケージおよび電子装置 Expired - Fee Related JP4511214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004050339A JP4511214B2 (ja) 2004-02-25 2004-02-25 電子部品収納用パッケージおよび電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004050339A JP4511214B2 (ja) 2004-02-25 2004-02-25 電子部品収納用パッケージおよび電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005243838A JP2005243838A (ja) 2005-09-08
JP4511214B2 true JP4511214B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=35025261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004050339A Expired - Fee Related JP4511214B2 (ja) 2004-02-25 2004-02-25 電子部品収納用パッケージおよび電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4511214B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012094627A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Kyocera Corp 素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置
JP5773835B2 (ja) * 2011-10-18 2015-09-02 京セラ株式会社 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP6496028B2 (ja) * 2015-08-29 2019-04-03 京セラ株式会社 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0590433A (ja) * 1991-07-08 1993-04-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 電子部品用パツケージのメタル壁形成方法
JPH1117041A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 光半導体用パッケージ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0590433A (ja) * 1991-07-08 1993-04-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 電子部品用パツケージのメタル壁形成方法
JPH1117041A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 光半導体用パッケージ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005243838A (ja) 2005-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103222045B (zh) 电子部件搭载用封装体以及利用了该封装体的电子装置
JP4926033B2 (ja) 回路基板及びこれを用いたパッケージ並びに電子装置
JP4511376B2 (ja) 接続端子ならびにこれを用いた電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP4511214B2 (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP5717414B2 (ja) 半導体収納用パッケージ、およびこれを備えた半導体装置
JP5964997B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージおよび光半導体装置
JP2007201335A (ja) 気密端子
JP3556567B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3764669B2 (ja) ろう材付きシールリングおよびこれを用いた電子部品収納用パッケージの製造方法
JP4446590B2 (ja) 電子部品収納用パッケージおよびその製造方法
JP5523199B2 (ja) 素子収納用パッケージ、およびこれを備えた電子装置
JP4562301B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3663343B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP4476129B2 (ja) 気密端子
JP2002170895A (ja) 電子部品収納用パッケージおよびその封止方法
JP4295641B2 (ja) 電子部品収納用パッケージの製造方法
JP2005101376A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP3762261B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージおよび光半導体装置
JP2002158305A (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2003068900A (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP3696817B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージおよび光半導体装置
JP2002231845A (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP4753539B2 (ja) 電子部品搭載用基板およびこれを用いた電子装置
JP2002246494A (ja) 半導体素子収納用パッケージ
WO2013161695A1 (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees