JP4446590B2 - 電子部品収納用パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子や圧電振動子、表面弾性波素子等の電子部品を収容するための電子部品収納用パッケージおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子や圧電振動子等の電子部品を収容するための小型の電子部品収納用パッケージは、図7に断面図で示すように、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結体・ガラス−セラミックス等の電気絶縁材料から成り、その上面中央部に電子部品24を搭載するための凹状の搭載部21aを有するとともに搭載部21a内から下面外周部にかけて導出する複数のメタライズ配線導体25および上面に搭載部21aを取り囲むように被着されたろう付け用メタライズ層26を有する絶縁基体21と、この絶縁基体21のろう付け用メタライズ層26に、搭載部21aを取り囲むようにして銀−銅ろう等のろう材27を介して接合された鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属から成る略四角枠状の金属枠体22と、この金属枠体22の上面にシームウエルド法等により接合される鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属から成る金属蓋体23とから構成されている。
【0003】
そして、この従来の電子部品収納用パッケージによれば、絶縁基体21の搭載部21a底面に電子部品24を搭載するとともにこの電子部品24の電極を搭載部21a内のメタライズ配線導体25に例えば半田や導電性樹脂等から成る導電性接合材28を介して電気的に接続し、しかる後、金属枠体22の上面に金属蓋体23をシームウエルド法により溶接することによって絶縁基体21と金属枠体22と金属蓋体23とから成る容器の内部に電子部品24が気密に封止され、それにより製品としての電子装置となる。
【0004】
なお、金属枠体22は、通常であれば、鉄−ニッケル−コバルト合金等の板材に打ち抜き金型により打ち抜き加工を施すことにより枠状に形成されており、打ち抜き加工時にその上下面と側面との間の角部の一方にバリが形成されるので、例えば特開平5-343548号公報に記載されているように、打ち抜き加工後にこのバリを除去するためのバレル研磨が施され、それにより金属枠体の上下面と側面との間の角部には、それぞれ曲率半径が30〜50μmの略同じ程度の丸みが形成されている。
【0005】
また、絶縁基体21のろう付け用メタライズ層26に金属枠体22をろう付けするには、ろう付け用メタライズ層26の上に厚みが10〜100μm程度の銀−銅合金から成るろう材箔および金属枠体22を順次載置するとともにこれらを還元雰囲気中で800〜900℃程度の温度に加熱してろう材箔を溶融させてろう付けする方法が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の電子部品収納用パッケージにおいては、近時の電子装置の小型化の要求に伴って急激な小型化が進められており、そのため例えばろう付け用メタライズ層26の幅を0.2〜0.5mm程度の狭いものとするとともに金属枠体22の幅を0.15〜0.45mm程度の狭いものとしている。このようにろう付け用メタライズ層26の幅を0.2〜0.5mm程度の狭いものとするとともに金属枠体22の幅を0.15〜0.45mm程度の狭いものとすることにより、電子部品24を収容するための空間を可能な限り大きく取るとともにその外形を可能な限り小さくしている。
【0007】
しかしながら、このように小型化した電子部品収納用パッケージによれば、ろう付け用メタライズ層26の幅が0.2〜0.5mm程度と狭く、かつ金属枠体22の幅が0.15〜0.45mm程度と狭いことから、金属枠体22の上下面と側面との間の角部に形成された丸みの曲率半径が小さい場合、ろう付け用メタライズ層26と金属枠体22との間に十分な大きさのろう材27の溜まりが形成されにくい。そのため、ろう付け用メタライズ層26と金属枠体22との接合強度が小さくなり、絶縁基体21の搭載部21aに電子部品24を搭載固定した後、金属枠体22の上面に金属蓋体23をシームウエルド法等により溶接すると、溶接の際に発生する熱応力により金属枠体22にろう付け用メタライズ層26からの剥離が発生しやすくなる。また逆に、金属枠体22の上下面と側面との間の角部に形成された丸みの曲率半径が大きな場合、ろう付け用メタライズ層26と金属枠体22との間に十分な大きさのろう材27の溜まりを形成して両者を強固に接合させることができるものの、金属枠体22の上面に金属蓋体23をシームウエルド法等により溶接する際に、金属枠体22の外周部と金属蓋体23の外周部との間に金属枠体22の上面と側面との間の角部に形成された丸みに起因して隙間が発生しやすくなる。そのため、このパッケージを用いた電子装置の気密信頼性が低くなってしまうという問題点を有していた。
【0008】
さらに、このような電子部品収納用パッケージにおいては、その生産性を向上させるために、下面にろう材箔が予め接合された金属板を枠状に打ち抜くことによってろう材27付きの金属枠体22を準備するとともに、このろう材27付きの金属枠体22をろう材27を下にしてろう付け用メタライズ層26上に載置し、しかる後、これらを加熱してろう材27を溶融させることにより金属枠体22をろう付け用メタライズ層26にろう付けすることも行なわれているが、このようにろう材27付きの金属枠体22をろう付け用メタライズ層26にろう付けする場合、金属枠体22の上下面と側面との間の角部に形成された丸みの曲率半径がそれぞれ略同一であることから金属枠体22の上下面の判別が紛らわしく、そのため金属枠体22の上下を間違えてしまい、その結果、金属枠体22をろう付け用メタライズ層26に正常にろう付けすることができないという問題点を有していた。
【0009】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、ろう付け用メタライズ層に金属枠体が強固に接合されているとともに金属枠体に金属蓋体をシームウエルド法等により隙間なく接合することが可能な気密信頼性の高い電子部品収納用パッケージを提供することにある。また、本発明の別の目的は、絶縁基体のろう付け用メタライズ層に金属枠体を効率良くかつ正常に接合することが可能な電子部品収納用パッケージの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子部品収納用パッケージは、上面に電子部品が搭載される搭載部およびこの搭載部を取り囲む枠状のろう付け用メタライズ層を有する絶縁基体のろう付け用メタライズ層に、上下面と側面との間の角部にそれぞれ丸みを有する金属枠体を絶縁基体の搭載部を取り囲むようにろう付けして成り、この金属枠体上面に金属蓋体を接合するようになした電子部品収納用パッケージにおいて、金属枠体は、上面側の丸みの曲率半径が5〜30μmであり、かつ下面側の丸みの曲率半径が40〜80μmであることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法は、下面にろう材層が接合された金属板を枠状に打ち抜いて、上面と側面との間の角部にバリを有するとともに下面と側面との間の角部に曲率半径が40〜80μmの丸みを有するろう材付きの金属枠体を形成する工程と、次にこのろう材付きの金属枠体の前記バリをバレル研磨して上面と側面との間の角部に曲率半径が〜30μmの丸みを形成する工程と、次にこの金属枠体を、上面に電子部品が搭載される搭載部およびこの搭載部を取り囲む枠状のろう付け用メタライズ層を有する絶縁基体のろう付け用メタライズ層に金属枠体の下面に接合させたろう材を介してろう付けする工程とを具備することを特徴とするものである。
【0012】
本発明の電子部品収納用パッケージによれば、金属枠体の上面側の丸みの曲率半径を5〜30μmとしたことから、金属枠体の外周部と金属蓋体の外周部との間に金属枠体の丸みに起因する隙間を形成することなく両者を強固に接合することができる。また金属枠体の下面側の丸みの曲率半径を40〜80μmとしたことから、金属枠体の下面側の角部とろう付け用メタライズ層との間にろう材の大きな溜まりを形成して両者を強固に接合することができる。
【0013】
また、本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法によれば、上面と側面との間の角部に曲率半径が5〜30μmの丸みが形成され、下面と側面との間の角部に曲率半径が40〜80μmの丸みが形成されたろう材付きの金属枠体を絶縁基体のろう付け用メタライズ層にろう付けすることから、このろう材付きの金属枠体の上面側と下面側との丸みの大きさの違いにより金属枠体の上下面を目視や画像認識装置により確実に認識させることができ、その結果、金属枠体を絶縁基体のろう付け用メタライズ層に容易かつ正常にろう付けすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を添付の図面を基に説明する。
【0015】
図1は、本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の一例を示す断面図であり、図中、1は絶縁基体、2は金属枠体、3は金属蓋体である。そして、主にこれらで電子部品4を気密に収容する容器が構成される。
【0016】
絶縁基体1は、一辺の長さが2〜20mm程度で厚みが0.5〜3mm程度の略四角形状であり、その上面中央部に電子部品4を搭載するための略四角凹状の搭載部1aが設けてある。この搭載部1aには電子部品4が搭載固定される。
【0017】
このような絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結体・ガラス−セラミックス等の電気絶縁材料から成り、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウム・酸化珪素・酸化カルシウム・酸化マグネシウム等の原料粉末に適当な有機バインダ・溶剤を添加混合して泥漿状となすとともにこれを従来周知のドクタブレード法等を採用してシート状となすことによって複数枚のセラミックグリーンシートを得、しかる後、これらのセラミックグリーンシートの各々に適当な打ち抜き加工を施すとともにこれらを上下に積層し、約1600℃の温度で焼成することによって製作される。
【0018】
また、絶縁基体1には、搭載部1aの底面から側面を介して下面に導出する複数のメタライズ配線導体5が被着形成されている。メタライズ配線導体5は、搭載部1aに搭載される電子部品4の各電極を外部の電気回路に電気的に接続するための導電路として機能し、その搭載部1a底面部位には電子部品4の各電極が半田や導電性樹脂等の導電性接合材8を介して電気的に接続され、また絶縁基体1の下面に導出した部位は半田等から成る導電性接合材を介して外部電気回路に接続される。
【0019】
このようなメタライズ配線導体5は、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉末メタライズから成り、タングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ・溶剤を添加混合して得た金属ペーストを絶縁基体1用のセラミックグリーンシートにスクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布し、これを絶縁基体1用のセラミックグリーンシート積層体とともに焼成することによって絶縁基体1の搭載部1a底面から側面を介して下面に導出するように被着形成される。
【0020】
なお、メタライズ配線導体5の表面には、メタライズ配線導体5が酸化腐食するのを有効に防止するとともにメタライズ配線導体5と導電性接合材との接続性を良好なものとするために、通常であれば、厚みが1〜10μm程度のニッケルめっき層および厚みが0.1〜3.0μm程度の金めっき層が従来周知の電解めっき法や無電解めっき法により順次被着されている。
【0021】
さらに、絶縁基体1の上面には、搭載部1aを取り囲むようにしてタングステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉末メタライズから成る略四角枠状のろう付け用メタライズ層6が被着形成されている。このろう付け用メタライズ層6は、厚みが10〜20μm程度、各辺の幅が0.2〜0.5mm程度であり、絶縁基体1に金属枠体2を接合するための下地金属として機能する。そして、このろう付け用メタライズ層6の上面には、搭載部1aを取り囲む略四角枠状の金属枠体2が銀ろう等のろう材7を介してろう付けされている。このようなろう付け用メタライズ層6は、例えばタングステン等の金属粉末に適当な有機バインダ・溶剤を添加混合して得た金属ペーストを絶縁基体1用のセラミックグリーンシートにスクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布し、これを絶縁基体1用のセラミックグリーンシート積層体とともに焼成することによって絶縁基体1の上面に搭載部1aを取り囲むようにして被着形成される。
【0022】
なお、ろう付け用メタライズ層6の表面には、ろう付け用メタライズ層6とろう材7との濡れ性を良好とするために、通常であれば、厚みが0.5〜5μm程度のニッケルめっき層がろう付けの前に予め被着されている。また、ろう付け用メタライズ層6に金属枠体2をろう付けした後は、ろう付け用メタライズ層6およびろう材7および金属枠体2の露出表面にはこれらのろう付け用メタライズ層6およびろう材7および金属枠体2が酸化腐食するのを防止するために、通常であれば、厚みが0.5〜5μm程度のニッケルめっき層と厚みが0.1〜3μm程度の金めっき層とが順次被着されている。
【0023】
また、ろう付け用メタライズ層6に銀ろう等のろう材7を介してろう付けされた金属枠体2は、例えば鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属から成り、金属蓋体3を絶縁基体1に溶接するための下地金属部材として機能する。この金属枠体2は、その内周が凹部1aの開口と略同じ大きさであり、厚みが0.1〜0.25mm程度、各辺の幅が0.15〜0.45mm程度である。そして、この金属枠体2上に金属蓋体3を載置するとともに、これらをシームウエルド法により溶接することによって金属蓋体3が金属枠体2に接合される。
【0024】
なお、本発明の電子部品収納用パッケージにおいては、金属枠体2は、図2に要部拡大断面図で示すように、その上面と側面との間の角部に曲率半径が5〜30μmの丸みR1が形成されているとともにその下面と側面との間の角部に曲率半径が40〜80μmの丸みR2が形成されている。そして、そのことが重要である。
【0025】
金属枠体2の上面と側面との間の角部に曲率半径が5〜30μmの丸みR1が形成されていることから、この金属枠体2の上面に金属蓋体3をシームウエルド法により溶接する際、金属枠体2の外周部と金属蓋体3の外周部との間に丸みR1に起因する隙間が形成されることがなく、両者を気密信頼性高く強固に接合させることができる。なお、この金属枠体2の上面と側面との間の角部に形成された丸みR1は、その曲率半径が5μm未満であると、後述するように、この金属枠体2を製作する際にその上面と側面との間の角部にバリが残留する危険性が大きくなり、他方、30μmを超えると、金属枠体2の上面に金属蓋体3をシームウエルド法により溶接する際、金属枠体2の外周部と金属蓋体3の外周部との間に丸みR1に起因する隙間が形成される危険性が大きくなり両者を気密信頼性高く強固に接合させることが困難となる傾向にある。したがって、金属枠体2の上面と側面との間の角部に形成された丸みR1の曲率半径は、5〜30μmの範囲に特定される。
【0026】
また、この金属枠体2の下面と側面との間の角部には曲率半径が40〜80μmの丸みR2が形成されていることから、ろう付け用メタライズ層6と金属枠体2の下面側角部との間に丸みR2によりろう材7の大きな溜まりが形成され、金属枠体2とろう付け用メタライズ層6とがろう材7を介して強固に接合される。そのため金属枠体2に金属蓋体3をシームウエルド法により溶接する際に発生する熱応力等により金属枠体2がろう付け用メタライズ層6から剥離するようなことはない。なお、金属枠体2の下面と側面との間の角部に形成された丸みR2は、その曲率半径が40μm未満であると、金属枠体2の下面側の角部とろう付け用メタライズ層6との間にろう材7の溜まりを十分な大きさに形成することができずに金属枠体2のろう付け用メタライズ層6に対する接合強度が低いものとなってしまう傾向にあり、他方、80μmを超えると、そのような大きな丸みR2を形成するために金属枠体2を効率よく製造することが困難となってしまう傾向にある。したがって、金属枠体2の下面と側面との間の角部に形成された丸みR2の曲率半径は、40〜80μmの範囲に特定される。
【0027】
また、金属枠体2の上面にシームウエルド法により溶接される金属蓋体3は、例えば鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属から成り、厚みが0.1〜0.25mm程度で大きさが金属枠体2の外径よりも若干小さな略四角平板であり、金属枠体2の上面にシームウエルド法により溶接されることにより絶縁基体1と金属枠体2と金属蓋体3とから成る容器の内部に電子部品4を気密に封止する。
【0028】
かくして、本発明の電子部品収納用パッケージによれば、絶縁基体1の搭載部1aに電子部品4をその各電極がメタライズ配線導体5に電気的に接続されるようにして導電性接合材8を介して搭載固定した後、絶縁基体1にろう付けされた金属枠体2に金属蓋体3をシームウエルド法により溶接し、内部に電子部品4を気密に封止することによって気密信頼性に優れた電子装置となる。
【0029】
次に、本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法について上述の電子部品収納用パッケージを製造する場合を例にとって説明する。
【0030】
まず、図3に断面図で示すように、鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金から成る厚みが0.1〜0.25mm程度の板材11の下面に厚みが10〜100μm程度の銀−銅合金から成るろう材層12が接合された金属板10を準備する。このような金属板10は、鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金から成る板材の下面に銀−銅合金から成るろう材箔を重ねるとともに、これらを上下からローラーで加圧しながら圧延することによって形成される。
【0031】
次に、この金属板10を打ち抜き金型により枠状に打ち抜いて、図4に断面図で示すように、下面と側面との間の角部に丸みR3が形成され、上面と側面との間の角部にバリBが形成されたろう材7付きの金属枠体2を製作する。なお、ろう材7付きの金属枠体2の下面と側面との間の角部に丸みR3を形成し、上面と側面との間の角部にバリBを形成するには、金属板10の下面を打ち抜き金型のダイ側にして打ち抜けばよい。また、丸みR3の大きさやバリBの大きさは打ち抜き金型のダイとパンチとのクリアランスや打ち抜き速度等を変更することにより調整可能である。なおこのとき、ろう材7のみならず金属枠体2自体の下面側にもR3と同程度の曲率半径の丸みR2が形成される。したがって、このR2の曲率半径を40〜80μmとしておき、その金属枠体2を絶縁基体1のろう付け用メタライズ層6にろう付けすると、金属枠体2とろう付け用メタライズ層6との間に丸みR2によるろう材7の大きな溜まりが形成されて金属枠体2とろう付け用メタライズ層6とを強固に接合させることが可能となる。
【0032】
次に、このろう材7付きの金属枠体2をバレル研磨して図5に断面図で示すように、バリBを除去して金属枠体2の上面と側面との間の角部に曲率半径が5〜30μmの丸みR1を形成するとともに下面と側面との間の角部に曲率半径が40〜80μmの丸みR3を形成する。このとき、丸みR1の曲率半径が5μm未満であると、金属枠体2の上面側にバリBが残留して金属枠体2に金属蓋体3を接合する際に両者の接合が残留したバリBにより阻害される危険性があり、他方、丸みR1の曲率半径が30μmを超えると、金属枠体2の上面に金属蓋体3をシームウエルド法により溶接する際、金属枠体2の外周部と金属蓋体3の外周部との間に丸みR1に起因する隙間が発生して金属枠体2と金属蓋体3とを気密信頼性高く強固に接合することが困難となる。したがって、金属枠体2の上面と側面との間の角部に形成される丸みR1の曲率半径は、5〜30μmの範囲に特定される。また、ろう材7付きの金属枠体2の下面と側面との間の角部に形成される丸みR3の曲率半径が40μm未満の場合、後述するようにこの丸みR3と上面側の丸みR1とを比較して金属枠体2の上下面を判別することが困難となる傾向にあり、他方80μmを超えると、そのような大きな丸みR3を有する金属枠体2を効率よく製作することが困難となる。したがって、ろう材7付きの金属枠体2の下面と側面との間の角部に形成される丸みR3の曲率半径は40〜80μmの範囲に特定される。
【0033】
次に、図6に断面図で示すように、ろう材7付きの金属枠体2をろう材7を下にして絶縁基体1のろう付け用メタライズ層6上に載置するとともにこれを還元雰囲気中約800〜900℃の温度に加熱してろう材7を溶融させ、ろう付け用メタライズ層6と金属枠体2とをろう材7を介して接合させることにより、図1に示す本発明の電子部品収納用パッケージが完成する。
【0034】
このとき、ろう材7付きの金属枠体2は、その上面と側面との間の角部に形成された丸みR1の曲率半径が5〜30μmであり、その下面と側面との間に形成された丸みR3の曲率半径が40〜80μmであることから、これらの丸みR1・R3の大きさの違いによって上下面の判別を目視や画像認識装置を用いて確実に行なうことができる。したがって、絶縁基体1のろう付け用メタライズ層6に金属枠体2を容易かつ正常に接合させることができる。また、金属枠体2の上面と側面との間に形成された丸みR1の曲率半径が5〜30μmと小さいことから、この金属枠体2の上面に金属蓋体3をシームウエルド法により溶接する際に、金属枠体2の外周部と金属蓋体3の外周部との間に丸みR1に起因する隙間が形成されることがなく、金属枠体2と金属蓋体3とを気密信頼性高く強固に接合させることができる。さらに、金属枠体2の下面側に形成された丸みR2の曲率半径を40〜80μmとしておくと、金属枠体2とろう付け用メタライズ層6との間にろう材7の大きな溜まりを形成して金属枠体2とろう付け用メタライズ層6とを強固に接合することができる。
【0035】
かくして、本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法によれば、ろう材7付きの金属枠体2に形成された上面側の丸みR1と下面側の丸みR3との大きさを比較することにより金属枠体2の上下面の判別を目視や画像認識装置により確実に行なうことができ、その結果、絶縁基体1のろう付け用メタライズ層6に金属枠体2をろう材7を介して容易かつ正常に接合することができる。
【0036】
なお、本発明は、上述の実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であることはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明の電子部品収納用パッケージによれば、金属枠体の上面側の丸みの曲率半径を5〜30μmとしたことから、金属枠体の外周部と金属蓋体の外周部との間に金属枠体の上面と側面との間の角部に形成された丸みに起因する隙間を形成することなく両者を強固に接合することができる。また金属枠体の下面側の丸みの曲率半径を40〜80μmとしたことから、金属枠体の下面側角部とろう付け用メタライズ層との間にろう材の大きな溜まりが形成されて両者を強固に接合することができる。したがって、気密信頼性に優れた電子部品収納用パッケージを提供することができる。
【0038】
また、本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法によれば、上面と側面との間の角部に曲率半径が5〜30μmの丸みが形成され、下面と側面との間の角部に曲率半径が40〜80μmの丸みが形成されたろう材付きの金属枠体を絶縁基体のろう付け用メタライズ層にろう付けすることから、このろう材付きの金属枠体の上面側と下面側との丸みの大きさの違いにより金属枠体の上下面を目視や画像認識装置により確実に認識させることができ、金属枠体を絶縁基体のろう付け用メタライズ層に容易かつ正常にろう付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す電子部品収納用パッケージの要部拡大断面図である。
【図3】本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【図4】本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【図5】本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【図6】本発明の電子部品収納用パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【図7】従来の電子部品収納用パッケージの断面図である。
【符号の説明】
1・・・・絶縁基体
1a・・・搭載部
2・・・・金属枠体
R1・・・・金属枠体2の上面側の丸み
R2・・・・金属枠体2の下面側の丸み
R3・・・・ろう材7付きの金属枠体2の下面側の丸み
3・・・・金属蓋体
4・・・・電子部品
6・・・・ろう付け用メタライズ層
7・・・・ろう材

Claims (2)

  1. 上面に電子部品が搭載される搭載部および該搭載部を取り囲む枠状のろう付け用メタライズ層を有する絶縁基体の前記ろう付け用メタライズ層に、上下面と側面との間の角部にそれぞれ丸みを有する金属枠体を前記搭載部を取り囲むようにろう付けして成り、前記金属枠体上面に金属蓋体を接合するようになした電子部品収納用パッケージにおいて、前記金属枠体は、前記上面側の丸みの曲率半径が5〜30μmであり、かつ前記下面側の丸みの曲率半径が40〜80μmであることを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
  2. 下面にろう材層が接合された金属板を枠状に打ち抜いて、上面と側面との間の角部にバリを有するとともに下面と側面との間の角部に曲率半径が40〜80μmの丸みを有するろう材付きの金属枠体を形成する工程と、次に前記ろう材付きの金属枠体の前記バリをバレル研磨して上面と側面との間の角部に曲率半径が5〜30μmの丸みを形成する工程と、次に前記金属枠体を、上面に電子部品が搭載される搭載部および該搭載部を取り囲む枠状のろう付け用メタライズ層を有する絶縁基体の前記ろう付け用メタライズ層に前記ろう材を介してろう付けする工程とを具備することを特徴とする電子部品収納用パッケージの製造方法。
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