JP2017223967A - マルチコア光ファイバ、マルチコア光ファイバケーブル、および、マルチコア光ファイバ伝送システム - Google Patents

マルチコア光ファイバ、マルチコア光ファイバケーブル、および、マルチコア光ファイバ伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】MIMO技術を効果的に用いた計算を可能にするマルチモード光ファイバ、マルチコア光ファイバケーブル、および、マルチコア光ファイバ伝送システムを提供する。
【解決手段】マルチモード光ファイバ1は、複数のコア10と、クラッド20を備え、コアファイバ軸を中心に回転しており、コア回転の絶対値平均γ(rad/m)、コアの中心間最短距離Λ(m)、群屈折率n、使用時曲げ半径をR(m)、真空中の光速c(m/s)、円周率πで規定される条件式が、一例として、7.91×10−12(s/m1/2)以下となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、マルチコア光ファイバ、マルチコア光ファイバケーブル、および、マルチコア光ファイバ伝送システムに関するものである。
所定軸に伸びたコアの内部に光を閉じ込めて伝送する光ファイバにおいて偏波モード分散(PMD)を低減させるために、コアを捻る技術が用いられる。例えば、特許文献1では、シングルコア光ファイバの線引き時に、溶融された状態のガラスを捻る(スピン)ことで、コアが非円であることや円対称ではない残留応力の影響を特定の方向に偏らせずランダマイズし、ファイバ自体に起因するPMDを減少させる構成が示されている。また、特許文献2では、ガラスが固化した後に、シングルコア光ファイバを捻る(ツイスト)ことで、ファイバ曲げや側圧等のファイバの外部に起因するPMDを減少させる構成が示されている。
また、マルチコア光ファイバにおいてもコアを捻る技術について検討されている。例えば、非特許文献1では、複数のコア間のクロストークを小さくして信号同士の干渉を抑えた非結合型マルチコア光ファイバにおいて、クロストークの大きさ(統計的平均値)は、少なくとも光ファイバの捻れに依存しないということが示されている。また、非特許文献2では、単位長さあたりの捻れレートを精密にコントロールし、且つ、100回転/m程度の一定の短ピッチとした場合に、非結合型マルチコア光ファイバにおけるコア間クロストークを大きく低減することができる可能性を示すシミュレーション結果が示されている。
特許第2981088号明細書 国際公開第2009/107667号
T.Hayashi etal., "CrosstalkVariation of Multi-Core Fibre due to Fibre Bend,"ECOC2010, We.8.F.6 J.M. Fini etal., "Crosstalk inmulticore fibers with randomness: gradual drift vs. short-length variations," OpticsExpress, vol.20, no. 2, pp.949-959 R. Ryf, et al.,"Space-DivisionMultiplexed Transmission over 4200-km 3-Core Microstructured Fiber," OFC/NFoEC2012paper PDP5C.2, March 8, 2012
発明者は、従来のマルチコア光ファイバについて検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、近年、MIMO(Multiple-Inputand Multiple-Output)技術を用いて、空間モード間のクロストークを補償し、空間多重伝送を行う技術が用いられるようになった。しかしながら、空間多重伝送の場合は、空間モード間の群遅延差(空間モード間DGD)が大きいことに由来し、MIMO技術を用いたクロストーク補償のための計算(MIMO計算)の負荷が大きいという課題があった。なお、非特許文献3には、結合型マルチコア光ファイバ(コア間のクロストークの高いマルチコア光ファイバ)を用いて信号を伝送し、クロストークにより混ざり合った各コアの信号をMIMO技術により分離、復号する手法が記載されている。
これに対して、空間多重伝送に用いられるような結合型マルチコア光ファイバでは、各コアにおける光の封じ込めを強めることやコア間隔を大きくすることでスーパーモード間のDGDを低減させることは既に知られているものの、個別のコアの空間モード間のDGD(コア間DGD)については検討が必ずしも十分ではなく、コアを捻った(スピン・ツイスト)場合のコア間DGDに対する影響についても検討されておらず、MIMO技術を用いるために好ましいマルチコア光ファイバを選択することが困難であった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、MIMO技術を効果的に用いた計算を可能にするマルチコア光ファイバ、マルチコア光ファイバケーブル、および、マルチコア光ファイバ伝送システムを提供することを目的としている。
本実施形態に係るマルチコア光ファイバは、第1の態様として、所定軸(当該マルチコア光ファイバの長手方向に沿って伸びる軸)に沿ってそれぞれ伸びるとともに該所定軸に対して垂直な断面上に配置された複数のコアと、複数のコアそれぞれを一体的に取り囲んだクラッド領域とを備え、複数のコアは、所定軸を中心に回転している。この第1の態様に係るマルチコア光ファイバは、当該マルチコア光ファイバの単位長さ当たりの、複数のコアが回転する回数の絶対値を当該マルチコア光ファイバの長手方向に沿って平均した値で規定されるコア回転の絶対値平均をγ(rad/m)とし、複数のコアそれぞれの中心の間における最短距離をΛ(m)とし、複数のコアそれぞれにおける基底モードに対する群屈折率をnとし、当該マルチコア光ファイバの使用時における曲げ半径で規定される使用時曲げ半径をR(m)とし、真空中の光速をc(m/s)とし、円周率をπとするとき、以下の第1〜第3の条件のうち少なくとも何れかの条件を満たし、且つ、以下の第4〜第5の条件のうち少なくとも何れかの条件を満たす。
なお、上記第1の条件は、下記の式(1)が7.91×10−12(s/m1/2)以下であることで規定される。上記第2の条件は、半径Rbobbin(m)のボビンに巻かれた状態において、下記の式(2)が7.91×10−12×1/Rbobbin(s/m1/2)以下であることで規定される。上記第3の条件は、最短距離Λが約25×10−6m以下であり、且つ、絶対値平均γが約4.72rad/m以上であることで規定される。上記第4の条件は、最短距離Λが約25×10−6m以下であることで規定される。上記第5の条件は、最も近い隣接コア同士のクロストークが−15dB以上であることで規定される。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
上記第1の態様に適用可能な第2の態様として、半径Rbobbin(m)のボビンに巻かれた状態において、上記式(2)は7.91×10−12×0.2/Rbobbin(s/m1/2)以下であるのが好ましい。また、上記第1および第2の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第3の態様として、上記第1の条件が、上記式(1)が1.58×10−13(s/m1/2)以下であることで規定され、上記第2の条件が、半径Rbobbin(m)のボビンに巻かれた状態において、上記式(2)が1.58×10−13×1/Rbobbin(s/m1/2)以下であることで規定され、上記記第1〜第2の条件のうち少なくとも何れかの条件を満たすのが好ましい。上記第1〜第3の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第4の態様として、半径Rbobbin(m)のボビンに巻かれた状態において、上記式(2)は1.58×10−13×0.2/Rbobbin(s/m1/2)以下であるのが好ましい。上記第1〜第4の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第5の態様として、使用時曲げ半径Rは1m以上であるのが好ましい。上記第1〜第5の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第6の態様として、使用時曲げ半径Rは0.2m以上であるのが好ましい。
さらに、上記第1〜第6の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第7の態様として、当該マルチコア光ファイバは、複数のコアのうち断面において同一円の円周上に等間隔で配置された複数のコアにより構成された少なくとも1つのコア群を備えてもよい。この場合、コア郡に属するコアそれぞれは同一構造であり、該記コア郡に属するコアのうち隣接コア同士のクロストークは−15dB以上であるのが好ましい。更に、この第7の態様に係るマルチコア光ファイバは、上述の複数のコアにより複数のコア群が構成されてもよく、このように複数のコア群は配置された構成において、コア群間のクロストークが−15dB以下になる様に、それぞれのコア群は十分離された状態で配置される。なお、上記第1〜第7の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第8の態様として、当該マルチコア光ファイバにおいて上述の複数のコアにより複数のコア群が構成されている場合、全てのコア群に属するコアは、複数の同心円の何れかの円周上に配置されるのが好ましい。
本実施形態に係るマルチコア光ファイバケーブルは、第9の態様として、所定軸に沿ってそれぞれ伸びるとともに該所定軸に対して垂直な断面上に配置された複数のコアと、複数のコアそれぞれを一体的に取り囲んだクラッド領域とを備えたマルチコア光ファイバを内蔵し、複数のコアは、前記所定軸を中心に回転している。この第9の態様に係るマルチコア光ファイバケーブルは、マルチコア光ファイバの単位長さ当たりの、複数のコアが回転する回数の絶対値を該マルチコア光ファイバの長手方向に沿って平均した値で規定されるコア回転の絶対値平均をγ(rad/m)とし、複数のコアそれぞれの中心の間における最短距離をΛ(m)とし、複数のコアそれぞれにおける基底モードに対する群屈折率をnとし、マルチコア光ファイバの使用時における曲げ半径で規定される使用時曲げ半径をR(m)とし、真空中の光速をc(m/s)とし、円周率をπとするとき、下記の式(3)が7.91×10−12(s/m1/2)以下となるような状態を保持して、マルチコア光ファイバが内蔵されている。
Figure 2017223967
上記第9の態様に適用可能な第10の態様として、上記式(3)は1.58×10−13(s/m1/2)以下となるような状態を保持して、マルチコア光ファイバが内蔵されるのが好ましい。また、上記第9および第10の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第11態様として、当該マルチコア光ファイバケーブルにおいて、マルチコア光ファイバは、その長手方向に沿った曲げ半径の平均値が0.2m以上となるように内蔵されるのが好ましい。上記第9〜11の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第12態様として、最短距離Λは25×10−6m以下であるのが好ましい。更に、上記第9〜12の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第13態様として、複数のコアのうち最も近い隣接コア同士のクロストークが−15dB以上であるのが好ましい。
本実施形態に係るマルチコア光ファイバ伝送システムは、第14の態様として、所定軸に沿ってそれぞれ伸びるとともに該所定軸に対して垂直な断面上で配置された複数のコアと、複数のコアそれぞれを一体的に取り囲んだクラッド領域とを備えたマルチコア光ファイバを伝送路として用いる。この第14の態様に係るマルチコア光ファイバ伝送システムは、マルチコア光ファイバの単位長さ当たりの、複数のコアが回転する回数の絶対値を当該マルチコア光ファイバの長手方向に沿って平均した値で規定されるコア回転の絶対値平均をγ(rad/m)とし、複数のコアそれぞれの中心の間における最短距離をΛ(m)とし、複数のコアそれぞれにおける基底モードに対する群屈折率をnとし、マルチコア光ファイバの、その長手方向に沿った曲げ半径の平均値で規定される長手方向平均値をR(m)とし、真空中の光速をc(m/s)とし、円周率をπとし、信号変調のシンボルレートをfsymbol(Baud)とするとき、MIMO技術による復号計算を行う際のタップ数Ntapが、以下の式(4)で規定される関係を満たすように設定される。
Figure 2017223967
なお、上記第14の態様に適用可能な第15の態様として、最短距離Λが25×10−6m以下であるのが好ましい。
本実施形態に係るマルチコア光ファイバ伝送システムは、第第16の態様として、上記第1〜第8の態様のうち少なくとも何れかの態様に係るマルチコア光ファイバが伝送路として適用されても良い。この場合、第16の態様に係るマルチコア光ファイバ伝送システムにおいて、送信機と受信機の間のファイバリンク長をL(m)とし、信号変調のシンボルレートをfsymbol(Baud)とするとき、MIMO技術による復号計算を行う際のタップ数Ntapが、以下の式(5)で規定される関係を満たすように設定されるのが好ましい。
Figure 2017223967
さらに、本実施形態に係るマルチコア光ファイバ伝送システムは、第17の態様として、上記第9〜第13の態様のうち少なくとも何れかの態様に係るマルチコア光ファイバケーブルが伝送路として適用されても良い。この場合、第17の態様に係るマルチコア光ファイバ伝送システムにおいて、送信機と受信機の間のファイバリンク長をL(m)とし、信号変調のシンボルレートをfsymbol(Baud)とするとき、MIMO技術による復号計算を行う際のタップ数Ntapが、以下の式(6)で規定される関係を満たすように設定されるのが好ましい。
Figure 2017223967
更に、上記第14〜第17の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第18の態様として、複数のコアのうち最も近い隣接コア間のクロストークが−15dB以上であるのが好ましい。
本発明によれば、MIMO技術を効果的に用いた計算を可能にするマルチコア光ファイバ、マルチコア光ファイバケーブル、および、マルチコア光ファイバ伝送システムが提供される。
本実施形態に係るマルチコア光ファイバにおけるコア配置の第1例を説明する断面図、ボビンに巻かれた状態を説明する斜視図、およびマルチコア光ファイバ伝送システムを示す図である。 本実施形態に係るマルチコア光ファイバにおけるコア配置の第2例を説明する断面図である。 本実施形態に係るマルチコア光ファイバにおけるコア配置の第3例を説明する断面図である。 本実施形態に係るマルチコア光ファイバの構成を説明する断面図である。 本実施形態に係るマルチコア光ファイバの他の構成を説明する断面図である。 本実施形態に係るマルチコア光ファイバケーブルの一例を説明する図である。 螺旋の半径rと螺旋のピッチLとの関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、以下の説明においては、MIMO(multiple-Input and Multiple-Output)技術においてコア間DGDの大きさが与える影響について説明した後、本実施形態に係るマルチコア光ファイバ等について説明する。
MIMO技術において、空間モード間のクロストークを補償し、空間多重(コア多重/モード多重)伝送を行う技術が知られているが、計算量の大きさから、実時間処理は実現されていない。具体的には、空間モード間の群遅延差(空間モード間DGD)が大きいと、その大きさに比例してMIMO計算を行う際の計算量も大きくする必要がある。例えば、DGDの無い場合に、MIMO技術を用いて、Mチャンネル分の混ざり合った信号(x,・・・,x)を元の信号(y,・・・,y)に分離する計算は、簡単にすると、下記の式(7)に示すことができる。
Figure 2017223967
式(7)に示された行列計算では、計算量はMの二乗に比例する。ここで、光ファイバに於けるチャンネル数Mは、空間モード数と偏波モード数との積である。例えば、各コアがシングルモード動作するマルチコア光ファイバ(MCF)の場合は、コア数の2倍がチャンネル数Mとなる。一方、DGDがある場合は、有限インパルス応答(FIR)フィルタを用いた計算が必要となるので、MIMO技術を用いて、混ざり合った信号xを元の信号yに分離する計算は、y[n]およびx[n]をそれぞれ信号列として、用いた場合、下記の式(8)で示すことができる。
Figure 2017223967
この場合、y[n]を複合するために必要な信号がDGDに由来してx[n−N]からx[n]の範囲に広がって分布するために、計算量が式(7)の場合と比較してN+1倍となる。
ここで、N+1のことを一般にタップ数Ntapといい、タップ数が少ないほど計算量を抑えることができる。DGDが小さければ、時間軸上の受信信号の広がりが小さくなりタップ数を小さくできる。シンボルレート(単位時間当たりの変調シンボル個数)が小さい場合、時間軸上での受信信号の広がりが一定であっても、単位時間当たりの信号サンプリング回数が小さくなるため、タップ数は小さくできるが、伝送信号の高速化のためにはシンボルレートは大きい方が望ましい。
このように、MIMO技術を用いた計算を行う場合、空間モード間のDGDは小さい方が望ましいので、数モードの光ファイバでは、DGD低減のための手法が幾つか報告されている。一方、結合型マルチコア光ファイバにおけるスーパーモード間のDGDは、各コアへの光の閉じ込めを強めるかコア間隔を離すことで低減できる可能性があることが知られている。しかしながら、個別のコアの空間モード間のDGD(コア間DGD)についてはあまり検討されておらず、光ファイバのスピンやツイストがコア間DGDに対してどのように影響するかについてもこれまで明らかではなかった。
これに対して、検討した結果をいかに説明する。なお、以下の説明においてコア間のクロストークの値を用いて議論する場合、その値は「クロストークの統計分布の平均値」をいう。例えば、コアmとコアnの間のクロストークの統計分布の平均値XTの場合、XT=Pnm/Pmmと定義した値を用いる。ただし、ここで、Pnmはコアmに光を入射した場合のコアnからの出射光パワーの統計的平均を意味する。
最初に、結合型MCFのコア間DGDの分布を、簡単のために2コアファイバについて考えてみる。
まず、非特許文献1によると、ファイバを曲げると、ファイバ内のコアの位置によって各コアの曲げ径が極僅かに異なるため、各コアの光路差も異なってくる。これを直線導波路として扱う場合、等価屈折率を用いる必要がある。等価屈折率は実際の屈折率に、(1+x/R)を掛けることで求められる。ただし、Rは基準とするコアの曲げ半径、xは曲げ径方向の基準コアからのずれ量である。よって、MCF中の各コアは、MCFの曲げと捻れにより異なる等価屈折率を持ち得る。
また、非特許文献2によるとMCFに含まれるコアmとコアnとの間のクロストーク、または、パワーの交換は、その殆どが、コアmとコアnとの等価屈折率が等しくなる位相整合点で発生することから、MCF中のクロストークを位相整合点でのみ離散的に起こるコア間のパワーの交換というようにモデル化することができる。
このとき、簡単のために、MCF中で等間隔に位相整合点が存在すると考え、各位相整合点でコアm中のパワーの半分がコアnに、コアn中のパワーの半分がコアmに移行すると考えて、DGDがファイバ長に対してどの様に変化するかを考える。
コアmとコアnの群屈折率をそれぞれng,mとng,nとし、コアmとコアnとの中間点を基準とすることで、曲げと捻れの影響を考慮したコアmの等価的な群屈折率を式(9)と表すことができ、コアnの等価群屈折率を式(10)と表すことができる。ただし、Λはコアmの中心とコアnの中心の間の距離(コア間隔)、θは、「コアmとコアnとの中間点」からみた「コアm」の、MCF断面上での位置の曲げ径方向に対する角度(rad)である。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
ここで、簡単のために、MCFが一定の捻れレートγ(rad/単位長さ)で捻れている場合を考えるとθは式(11)のように表すことができる。
Figure 2017223967
上記の式(9)〜式(11)の場合を考えると、ある隣り合う2つの位相整合点に挟まれた1区間(長さπ/γ)は、下記の式(12)の範囲内になると考えられる。
Figure 2017223967
このとき、簡単のためにRを一定とすると、コアmを通った光が式(12)の1区間で感じる平均等価群屈折率は、式(13)の値を実際の群屈折率ng,mに加えた値となる。
Figure 2017223967
同様に、コアnを通った光の感じる平均等価群屈折率は、式(14)の値を実際の群屈折率ng,nに加えた値となる。
Figure 2017223967
式(12)の区間に隣り合う区間では、式(13)と式(14)の符号を逆にした値をそれぞれ実際の群屈折率に加えた値が、それぞれのコアを通った光の感じる平均等価群屈折率となる。
ここで、隣り合う2つの位相整合点に挟まれた1区間の長さは、下記の式(15)で表すことができるので、コアm、コアnを通った光の群遅延に、隣り合う2つの位相整合点に挟まれた1区間ごとに、下記の式(16a)および式(16b)で示す変化が生じる(復号同順)。なお、ただし、cは真空中の光速を示す。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
したがって、コアmとコアnの間で生じる群遅延差は、下記の式(17)で示す値となる。
Figure 2017223967
ここで、上記数式(17)で示されるコア間の群遅延差を小さくする為には、まず、ng,m=ng,nであることが、望ましい。ng,m =ng,nであるには、コアmとコアnが同一構造であることが望ましい。
より詳しく考えると、あるコアのあるモードの群屈折率nは、前記あるモードの伝搬定数をβとし、光の角周波数をωとすると、下記の式(18)で表され、更に、前記あるモードの伝搬定数βは、周辺のコアの影響を受ける。
Figure 2017223967
よって、MIMO計算によりクロストーク補償を行う必要のある高クロストークで結合している複数のコア同士で、それぞれのコアのモードの伝搬定数が等しくなり、さらに群屈折率が等しくなる為には、前記高クロストークで結合している複数のコアが同一構造を有し、且つ、それぞれのコアを基準とした他コアの配置が合同であることが望ましい。より具体的に説明するため、図1〜図3には、複数のコア10がクラッド20内に配置されたマルチコア光ファイバ1a〜1cの断面構造等が示されている。すなわち、隣接するコア同士が高クロストーク(例えば−15dB以上)となるコア配置として、図1中のタイプaに示されたマルチコア光ファイバ1aの様に同一円上に等間隔(コア間隔Λ)にコア10が配置されていることが望ましい。なお、図1中のタイプbには、マルチコア光ファイバ1aが巻かれるボビン30(中心軸AXに沿って半径Rbobbin(m)の胴部を有する)に巻かれたマルチコア光ファイバ1aの様子が示されている。図1中のタイプcには、マルチコア光ファイバ1aを伝送路として用いたマルチコア光ファイバ伝送システムが示されている。このマルチコア光ファイバ1aの一方の端部には送信機111が光学的に接続されており、他方の端部には受信機112は光学的に接続されている。以下に説明される種々のマルチコア光ファイバがボビン30に巻かれてもよい。また、図2に示されたマルチコア光ファイバ1bの様に、同一円上に等間隔に複数のコア10が配置されているコア群(図2の例では、それぞれコア間隔Λ、Λ、Λで配置されたコア10により構成された3つのコア群)を複数備え、コア郡内の複数のコア10はそれぞれのコア郡内で同一構造であり、コア郡内の隣接するコア同士のクロストークは−15dB以上であるのも望ましい。このとき、コア群間のクロストークが−15dB以下になる様に、それぞれのコア群は十分離れていることが望ましい。複数のコア群を備えるとき、更に、あるコア郡内のコアの伝搬定数への、他のコア群のコアからの影響を均一化する為には、図3に示されたマルチコア光ファイバ1cの様に、「全てのコア群に属するコアが、複数の同心円上に配置されていること」が、更に望ましい。すなわち、図3の例では、内側円の円周上にはコア間隔Λでコア10が配置され、外側円の円周上にコア間隔Λでコア10が配置されている。なお、コア間隔Λ〜Λは、隣接するコア同士の中心間の最短距離で規定される。これらマルチコア光ファイバ1b、1cも、図1中のタイプcに示されたマルチコア光ファイバ伝送システムの伝送路に適用可能である。
ここで、n=ng,m=ng,nとすると、隣り合う2つの位相整合点に挟まれた1区間で生じる群遅延差の分散は、下記の式(19)で示す値となり、また、ファイバ長をLとしたときに、MCF中の位相整合点の数Nは、下記の数式(20)で求めることができる。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
上記の位相整合点間の群遅延と、位相整合点に於けるクロストーク(コアnとコアm間でのパワーの移行)を考慮すると、Nの数が十分に大きい場合中心極限定理により、MCF各コアのインパルス応答は、正規分布となり、前記正規分布の分散στ はστc Nとなると考えられる。上記の正規分布の標準偏差を、式(15)、式(19)および式(20)を用いて整理すると、下記の式(21)の通りとなる。
Figure 2017223967
ここでは、γが一定の場合について考えたが、γをファイバ長さ当たりの前記回転の回数の絶対値をファイバ長手方向で平均した値とみなすこともできる。ここで、στはコア間DGDの二乗平均平方根と考えられることから、コア間DGDを小さくするためには、コア間隔Λが小さい方が望ましく、ファイバの曲げ半径Rが大きい方が望ましく、ファイバの捻れレートγが大きい方が望ましいことが分かる。
本実施形態に係るMCFを用いて伝送を行う場合、コア間クロストークはMIMO技術により補償可能であり、クロストーク低減のためにコア間隔Λを大きくする必要がないので、例えばΛが25μm以下の短いコア間隔が好適であり、Λが20μm以下の短いコア間隔が更に好適であり、Λが15μm以下の短いコア間隔が更に好適であり、Λが10μm以下の短いコア間隔が更に好適である。
ここで、例えば、元の信号の95.44%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、時間軸上で4στ以上の時間をカバーできるようにタップ数を設定する必要がある。また、99.74%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、時間軸上で6στ以上の時間をカバーできるようにタップ数を設定する必要がある。
ここで、信号のサンプリングレート(単位時間当たりのサンプリング回数)をfsampleとすると、元の信号の95.44%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、4στsample以上のタップ数を設定する必要があり、更に、元の信号の99.74%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、時間軸上で6στsample以上のタップ数を設定する必要がある。
また、fsampleは、シンボルレートfsymbolの倍以上の頻度に設定する必要があるので、元の信号の95.44%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、8στsymbol以上のタップ数を設定する必要があり、更に、元の信号の99.74%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、時間軸上で12στsymbol以上のタップ数を設定する必要がある。
つまり、所望のシンボルレートfsymbolおよびタップ数Ntapが与えられれば、元の信号の95.44%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、下記の式(22)を満たす必要があることを意味する。また、元の信号の99.74%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、下記の式(23)を満たす必要があることを意味する。
Figure 2017223967

Figure 2017223967

を満たす必要があることを意味する。
上記式(21)〜式(23)を整理すると、元の信号の95.44%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、MCFは下記の式(24)を満たすことが望ましく、また、元の信号の99.74%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、MCFは下記の式(25)を満たすことがさらに望ましい。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
ここで、fsymbolが例えば25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上の場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/(cR)・(L/γπ)1/2を、式(24)および式(25)を用いて計算したものを表1に示す。
Figure 2017223967
また、所望の伝送距離がLで与えられる場合、元の信号の95.44%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、MCFは下記の式(26)を満たすことが望ましく、また、元の信号の99.74%以上のパワーをMIMO計算に反映させるためには、MCFは下記の式(27)を満たすことがさらに望ましい。
Figure 2017223967

Figure 2017223967

ここで、例として、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=100km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/(cR)・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表2に示す。また、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=1000km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/(cR)・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表3に示す。式(19)〜式(20)を用いて計算し、表3にまとめた。すなわち、MCFは、2nΛ/(cR)・(γπ)−1/2が表2または表3の値を満たすように、適切なΛとγの値を持ち、適切なRを保持するようにケーブル化されることが望ましい。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
また、ケーブル化後または敷設後のMCF使用時においてMCFの曲げ半径Rを0.1mと仮定した場合、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=100km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/c・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表4に示す。また、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=1000km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/c・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表5に示す。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
また、ケーブル化後または敷設後のMCF使用時においてMCFの曲げ半径Rを1mと仮定した場合、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=100km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/c・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表6に示す。また、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=1000km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/c・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表7に示す。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
また、ケーブル化後または敷設後のMCF使用時においてMCFの曲げ半径Rを10mと仮定した場合、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=100km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/c・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表8に示す。また、fsymbolが25GBaud(=2.5×1010Baud:1秒当たり2.5×1010シンボル)以上で少なくともL=1000km=1×10mの距離を伝送させる場合に、タップ数を500以下、450以下、400以下、350以下、300以下、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下にするためには、ファイバが満たす状態にあることが望ましい2nΛ/c・(γπ)−1/2を、式(26)および式(27)を用いて計算したものを表9に示す。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
ここで、更に、στ/L1/2が汎用シングルモードファイバ(SSMF)におけるPMDと同等以下か、少なくとも10倍以下に抑えることができれば、タップ数の増加を10倍以下に抑えることができるため、さらに望ましい。SSMFのPMDは一般に最大でも0.5ps/km1/2(すなわち約1.58×10−14s/m1/2)以下である。
στ/L1/2が、0.5ps/km1/2の10倍以下、すなわち5.0ps/km1/2(すなわち約1.58×10−13s/m1/2)以下になるためには、上記式(21)に基づいて、本発明のマルチコア光ファイバは、下記の式(28)を満たすことが望ましい。また、στ/L1/2が0.5ps/km1/2の5倍以下、すなわち2.5ps/km1/2(すなわち約7.91×10−14s/m1/2)以下になるためには、下記の式(29)を満たすことが望ましい。さらに、στ/L1/2が0.5ps/km1/2の2倍以下、すなわち1.0ps/km1/2(すなわち約3.16×10−14s/m1/2)以下になるためには、下記の式(30)を満たすことが望ましい。そして、στ/L1/2が0.5ps/km1/2と同等(すなわち約1.58×10−13s/m1/2)以下になるためには、下記の式(31)を満たすことが望ましい。ただし、それぞれのパラメータの単位は、L(m)、Λ(m)、c(m/s)、R(m)、γ(rad/m)である。
Figure 2017223967

Figure 2017223967

Figure 2017223967

Figure 2017223967
ケーブル化後または敷設後のMCF使用時においてMCFの曲げ半径Rを10m以上、5m以上、3m以上、2m以上、1m以上、0.2m以上と仮定した場合に、式(28)〜式(31)を満たすために、本発明のマルチコア光ファイバが満たすことが望ましい2nΛ/(cR)・(γπ)−1/2を表10に示す。また、n=1.46、Λが25μm(=25×10−6m)以下と仮定した場合に、表10の値を実現するために望ましいγ(rad/m)の値を表11に示す。
例えば、一般的なテープスロット型ケーブルを考えた場合、ケーブル化後のファイバに付与される曲げ半径は0.2乃至2mの範囲にあるものが殆どなので、表10より、マルチコア光ファイバにおける2nΛ/c・(γπ)−1/2が3.16×10−14以下であれば、一般的なテープスロット型ケーブルで当該マルチコア光ファイバをケーブル化した際には、στ/L1/2を5.0ps/km1/2以下にすることが可能になると考えられる。また、同様にして、表11より、Λが25μm(=25×10−6m)以下であり、且つ、γが約4.72rad/m以上であれば、一般的なテープスロット型ケーブルで当該マルチコア光ファイバをケーブル化した際には、στ/L1/2を5.0ps/km1/2以下にすることが可能になると考えられる。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
ここで、使用時のファイバの曲げ半径をRとし、ボビン巻き状態でのファイバの曲げ半径をRbobbinとした場合に、使用時にστ/L1/2が目標Aを満たすためには、式(21)に基づいて式(32)を満たすことが望ましい。このとき、ボビン巻き時に満たすべき目標は式(33)より、AR/Rbobbinとなる。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
次に、式(28)を満たす本発明のマルチコア光ファイバを用いた伝送時の望ましいNtapとfsymbolの関係について考える。元の信号の95.44%以上のパワーをMIMO計算に反映させる場合Ntapとfsymbolは式(22)を満たすことが望ましく、元の信号の99.74%以上のパワーをMIMO計算に反映させる場合Ntapとfsymbolは式(23)を満たすことが更に望ましいが、必要以上の割合のパワーをMIMO計算に反映させるとNtapの増加を招き、ひいては計算量の増加を招く。そこで、元の信号の95.44%以上且つ99.74%以下のパワーをMIMO計算に反映させることが望ましく、下記の式(34)を満たす様に、Ntapとfsymbolの関係を設定することが望ましく、また、上記式(21)より、下記の式(35)を満たすことが望ましい。
Figure 2017223967

Figure 2017223967
ここで、式(34)をNtap/fsymbolについて整理すると、下記の式(36)となる。
Figure 2017223967
よって、στ/L1/2が5.0ps/km1/2(すなわち約1.58×10−13s/m1/2)以下のマルチコア光ファイバを用いて伝送を行う場合、式(36)から、Ntapとfsymbolの関係は、少なくとも下記の式(37)を満たすことが望ましい。なお、ここでは、fsymbolの単位はBaud、Lの単位はmである。
Figure 2017223967
本実施形態に係るマルチコア光ファイバは、複数のコアが、物理的に近接し光学的に結合した状態で配置されているのが好適である。この様なマルチコア光ファイバの断面図の例を図4に示す。図4に示されたマルチコア光ファイバ1では、複数のコア10が近接配置され、その周囲にクラッド20が設けられている。複数のコア10同士は物理的に接触していてもよいが、接触せずに離間していた方が各コア10への信号の入出力が容易になる。したがって、各コア10の縁同士が少なくとも約1μm以上離れていることが望ましく、各コア10の縁同士が少なくとも約5μm以上離れていることが更に望ましく、各コア10の縁同士が少なくとも約10μm以上離れていることが望ましい。ここで、光学的に結合した状態とはコア間のクロストークが十分大きいことをいう。隣接コア間のクロストークは、−15dB以上が望ましく、−10dB以上が更に望ましく、−5dB以上が更に望ましく、おおよそ0dBが更に望ましい。コア間のDGDは、前述の通り、コア間隔が大きいほど大きくなることから、ここまでΛとして挙げられてきた値は、少なくともの「複数のコアそれぞれの中心の間の最短距離」であることが望ましく、「物理的に近接し光学的に結合した複数のコアそれぞれの中心の間の最長距離」であることが更に望ましい。
また、本実施形態に係るマルチコア光ファイバとしては、内蔵する複数のコアのうち、全てではない一部且つ複数のコアが、物理的に近接し光学的に結合したコアで構成されるコア群を複数個形成し、それぞれのコア群同士の間のクロストークは適切に抑圧された状態で配置されているのが好適である。コア群内の隣接コア同士の間のクロストークは−15dB以上であることが望ましく、−10dB以上が更に望ましく、−5dB以上が更に望ましく、おおよそ0dBが更に望ましい。コア群同士の間のクロストークは少なくとも−16.7dB以下であることが望ましく、−20dB以下であることが更に望ましく、−30dB以下であることが更に望ましい。この様なマルチコア光ファイバの断面図の例を図5に示す。
図5に示されたマルチコア光ファイバ2は、7個のコア10からなるコア群11が、ファイバ内に7個形成され、これらがクラッド20によりおおわれている。なお、これらの数はこの値に限られない。また、図4の例は、コア群が1つの場合ということも可能である(図1中のタイプa参照)。このようなMCFを伝送路として用いる場合、個別のコア群11内における空間多重信号の分離・復号に個別にMIMO技術を適用し、全てのコアに一体としてMIMO技術を適用しない場合、MIMO計算の計算量を削減できるため好適である。
また、本実施形態に係るマルチコア光ファイバを伝送路として用いたマルチコア光ファイバ伝送システムは、上記のコア群11が一体としてサポートする複数のスーパーモードに信号を多重化するのではなく(すなわち、送信機からマルチコア光ファイバへの結合時に送信機の空間多重用の各信号をMCFのコア群がサポートする各スーパーモードに結合し、マルチコア光ファイバから受信機への結合時にMCFの各スーパーモードから受信機のMIMO処理前の各信号を空間分離するのではなく)、上記のコア群11内の各コア10がサポートする空間モードに信号を多重化する(送信機からMCFへの結合時に送信機の空間多重用の各信号をマルチコア光ファイバの各コアが個別にサポートする空間モードに結合し、MCFから受信機への結合時にマルチコア光ファイバの各空間モードから受信機のMIMO処理前の各信号を空間分離する)ことで、多重化に用いている空間モード間のDGDを小さくすることができる。
また、本実施形態に係るマルチコア光ファイバが内蔵するコアは、それぞれがシングルモード動作することが望ましい。これは、同一コア内でのモード間DGD(すなわちDMD)の発生を抑止できるためである。ここで、「物理的に近接し光学的に結合したコアで構成されるコア群に含まれるコアそれぞれがシングルモード動作する」と言うことは、「コア群は、コア群に含まれるコア数と同じ次数の空間モードまではサポートするが、それよりも大きな次数の空間モードはカットオフされる」と言い換えることも出来る。また、上記実施形態に係るマルチコア光ファイバに内蔵されるコアは、それぞれがマルチモード動作する場合は、DMDが十分小さいことが望ましい。一方、本実施形態に係るMCFが内蔵するコアは、それぞれが複数の空間モードを導波することが望ましい。これは、単一のコアや、非結合の複数のコアそれぞれが、複数の空間モードを導波する場合は、空間モード間のランダムな結合を、長手方向に高い頻度で発生させることは難しい。このようなランダムな結合は、せいぜい数kmごとのファイバ接続点で発生する程度である。これに対して、本実施形態に係るマルチコア光ファイバでは、内蔵されるコアそれぞれが複数の空間モードを導波する様にすることで、コア間で同一次数のコアモード同士の間や、異なる次数のコアモード同士の間におけるランダムなモード結合を、それぞれの位相整合点で発生させることができる。そのため、本実施形態に係るマルチモード光ファイバでは、高い空間モード密度と低いDGDの両立が可能になる。
また、本実施形態に係るマルチコア光ファイバをケーブル化する際には、適切なケーブル化によりマルチコア光ファイバの曲げ半径を制御することができる図6にその一例を示す。図6中のタイプaおよびタイプbに示された光ファイバケーブル(マルチコア光ファイバケーブル)300は、中心部材310と、中心部材310に所定ピッチで巻きつけられた複数の光ファイバ100と、その巻きつけられた状態を保持するように複数の光ファイバ上に巻きつけられた押え巻き250と、押え巻き250の周りを覆う外被200を備える。なお、光ファイバケーブル300も、図1中のタイプcに示されたマルチコア光ファイバ伝送システムの伝送路に適用可能である。また、上述のマルチコア光ファイバ1、2も、図1中のタイプcに示されたマルチコア光ファイバ伝送システムの伝送路に適用可能である。光ファイバ100は、マルチコア光ファイバ100Aと、マルチコア光ファイバ100Aを全体的に覆った樹脂被覆130からなる。複数の光ファイバ100それぞれは、その長手方向に沿って所定のピッチで中心部材310に巻きつけられることにより、一定の曲率半径の曲げが付与されている。外被200は、光ファイバ100を外力から保護するように、押え巻き250の全体を覆っている。なお、図6中のタイプbにおいて、光ファイバ100は、記載簡略のため、1芯のみ記載しているが、実際には当該光ファイバケーブル300に含まれる全光ファイバ100が中心部材310に巻かれている。図6中のタイプaおよびタイプbに示された光ファイバゲーブルのように、テンションメンバなどの所定の軸の周囲にMCFを螺旋状に巻き付けるようにケーブル化すれば、螺旋の半径rと螺旋のピッチLを調整することで、MCFの曲げ半径Rを制御することができる。図7に、螺旋の半径rと螺旋のピッチLの関係を示す。所定軸の長手方向をz軸として、このz軸に直交するxy平面上でz軸を基準に極座標(r,θ)をとると、MCFは、r=r、θ=2πz/Lとなる配置を示している。
以上のように、本実施形態にかかるマルチコア光ファイバ、マルチコア光ファイバケーブル、およびマルチコア光ファイバ伝送システムによれば、MIMO技術を効果的に用いた計算を行うことが可能となる。なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々の変更を行うことができる。
1a〜1c、1、2…マルチコア光ファイバ(MCF)、10…コア、11…コア群、20…クラッド、300…光ファイバケーブル。

Claims (12)

  1. 所定軸に沿ってそれぞれ伸びるとともに前記所定軸に対して垂直な断面上に配置された複数のコアと、前記複数のコアそれぞれを一体的に取り囲んだクラッド領域とを備えたマルチコア光ファイバであって、
    前記複数のコアは、前記所定軸を中心に回転しており、
    当該マルチコア光ファイバの、単位長さ当たりに前記複数のコアが回転する角度の絶対値を当該マルチコア光ファイバの長手方向に沿って平均した値で規定される平均捻じれ率をγ(rad/m)とし、
    前記複数のコアそれぞれの中心の間における最短距離をΛ(m)とし、
    前記複数のコアそれぞれにおける基底モードに対する群屈折率をnとし、
    当該マルチコア光ファイバの使用時における曲げ半径で規定される使用時曲げ半径をR(m)とし、
    真空中の光速をc(m/s)とし、
    円周率をπとするとき、
    前記最短距離Λが25×10−6m以下であり、
    前記使用時曲げ半径Rが0.2m以上であり、
    第1の条件が、[コア間群遅延差の二乗平均平方根στをマルチコア光ファイバの長さLの平方根で割った値(στ/L1/2)の上限設定値(ps/km1/2):στ/L1/2の上限設定値に対応する下記の式(1)の上限設定値(s/m1/2)]の関係が、[5.0:1.58×10−13]、[2.5:7.91×10−14]、[1.0:3.16×10−14]、および[0.5:1.58×10−14]のいずれかであることで規定され、
    第2の条件が、R=1(m)で規定される[コア間群遅延差の二乗平均平方根στをマルチコア光ファイバの長さLの平方根で割った値(στ/L1/2)の上限設定値(ps/km1/2):στ/L1/2の上限設定値に対応するR=1(m)を代入した下記の式(1):
    Figure 2017223967

    の上限設定値(s/m1/2)]の関係が、[5.0:1.58×10−13]、[2.5:7.91×10−14]、[1.0:3.16×10−14]、および[0.5:1.58×10−14]のいずれかであり、前記使用時曲げ半径Rが1m以上であることで規定され、
    第3の条件が、R=0.2(m)で規定される[コア間群遅延差の二乗平均平方根στをマルチコア光ファイバの長さLの平方根で割った値(στ/L1/2)の上限設定値(ps/km1/2):στ/L1/2の上限設定値に対応するR=1(m)を代入した下記の式(1)の上限設定値(s/m1/2)]の関係が、[5.0:3.16×10−14]、[2.5:1.58×10−14]、[1.0:6.32×10−15]、および[0.5:3.16×10−15]のいずれかであることで規定され、
    第4の条件が、前記平均捻じれ率γが4.72rad/mであることで規定され、
    前記第1〜第4の条件のうち少なくとも何れかの条件を満たすことを特徴とするマルチコア光ファイバ。
  2. 前記第1の条件を満たすマルチコア光ファイバであり、前記使用時曲げ半径Rが1m以上であることを特徴とする請求項1に記載のマルチコア光ファイバ。
  3. 前記使用時曲げ半径Rが2m以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチコア光ファイバ。
  4. 前記複数のコアのうち前記断面において同一円の円周上に等間隔で配置された複数のコアにより構成された少なくとも1つのコア群を備え、
    前記コア群に属するコアそれぞれは同一構造であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のマルチコア光ファイバ。
  5. 前記コア群を含む複数のコア群を備え、異なるコア群にそれぞれ属するコア間のクロストークが−15dB以下になるように、前記複数のコア群のそれぞれが十分に離れていることを特徴とする請求項4に記載のマルチコア光ファイバ。
  6. 前記複数のコアにより複数のコア群が構成されている場合、全てのコア群に属するコアが、複数の同心円の何れかの円周上に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のマルチコア光ファイバ。
  7. 所定軸に沿ってそれぞれ伸びるとともに前記所定軸に対して垂直な断面上に配置された複数のコアと、前記複数のコアそれぞれを一体的に取り囲んだクラッド領域とを備えたマルチコア光ファイバを内蔵するマルチコア光ファイバケーブルであって、
    前記複数のコアは、前記所定軸を中心に回転しており、
    前記マルチコア光ファイバの、単位長さ当たりに前記複数のコアが回転する角度の絶対値を前記マルチコア光ファイバの長手方向に沿って平均した値で規定される平均捻じれ率をγ(rad/m)とし、
    前記複数のコアそれぞれの中心の間における最短距離をΛ(m)とし、
    前記複数のコアそれぞれにおける基底モードに対する群屈折率をnとし、
    前記マルチコア光ファイバの使用時における曲げ半径で規定される使用時曲げ半径をR(m)とし、
    真空中の光速をc(m/s)とし、
    円周率をπとするとき、
    前記最短距離Λが25×10−6m以下であり、
    コア間群遅延差の二乗平均平方根στをマルチコア光ファイバの長さLの平方根で割った値(στ/L1/2)の上限設定値(ps/km1/2):στ/L1/2の上限設定値に対応する下記の式(2):
    Figure 2017223967

    の上限設定値(s/m1/2)]の関係が、[5.0:1.58×10−13]、[2.5:7.91×10−14]、[1.0:3.16×10−14]、および[0.5:1.58×10−14]のいずれかとなるような状態を保持して、前記マルチコア光ファイバが内蔵されていることを特徴とするマルチコア光ファイバケーブル。
  8. 前記マルチコア光ファイバは、その長手方向に沿った曲げ半径の平均値が0.2m以上となるように内蔵されていることを特徴する請求項7に記載のマルチコア光ファイバケーブル。
  9. 前記マルチコア光ファイバは、その長手方向に沿った曲げ半径の平均値が2.0m以下となるように内蔵されていることを特徴とする請求項8に記載のマルチコア光ファイバケーブル。
  10. 所定軸に沿ってそれぞれ伸びるとともに前記所定軸に対して垂直な断面上で配置された複数のコアと、前記複数のコアそれぞれを一体的に取り囲んだクラッド領域とを備えたマルチコア光ファイバを伝送路として用いるマルチコア光ファイバ伝送システムであって、
    前記マルチコア光ファイバの、単位長さ当たりに前記複数のコアが回転する角度の絶対値を当該マルチコア光ファイバの長手方向に沿って平均した値で規定される平均捻じれ率をγ(rad/m)とし、
    前記複数のコアそれぞれの中心の間における最短距離をΛ(m)とし、
    前記複数のコアそれぞれにおける基底モードに対する群屈折率をnとし、
    前記マルチコア光ファイバの、その長手方向に沿った曲げ半径の平均値で規定される長手方向平均値をR(m)とし、
    真空中の光速をc(m/s)とし、
    円周率をπとし、
    信号変調のシンボルレートをfsymbol(Baud)とするとき、
    前記最短距離Λが25×10−6m以下であり、
    MIMO技術による復号計算を行う際のタップ数Ntapが、以下の式(3):
    Figure 2017223967

    で規定される関係を満たすように設定されることを特徴とするマルチコア光ファイバ伝送システム。
  11. 請求項1〜6の何れか一項に記載のマルチコア光ファイバを伝送路として用いるマルチコア光ファイバ伝送システムであって、
    送信機と受信機の間のファイバリンク長をL(m)とし、
    信号変調のシンボルレートをfsymbol(Baud)とするとき、
    MIMO技術による復号計算を行う際のタップ数Ntapが、以下の式(4):
    Figure 2017223967

    で規定される関係を満たすように設定されることを特徴とするマルチコア光ファイバ伝送システム。
  12. 請求項7〜9の何れか一項に記載のマルチコア光ファイバケーブルを伝送路として用いるマルチコア光ファイバ伝送システムであって、
    送信機と受信機の間のファイバリンク長をL(m)とし、
    信号変調のシンボルレートをfsymbol(Baud)とするとき、
    MIMO技術による復号計算を行う際のタップ数Ntapが、以下の式(5):
    Figure 2017223967

    で規定される関係を満たすように設定されることを特徴とするマルチコア光ファイバ伝送システム。
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