JP2017223086A - ワイヤ架設冶具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体部1aと、床版下鋼桁22を構成する主桁23の下フランジ23bの一方の端部23b1に合わせた位置で本体部1aに固定され、下フランジ23bの一方の端部23b1に固定可能な第一の鋼桁取付部2と、下フランジ23bの他方の端部23b2に合わせた位置で本体部1aに固定され、下フランジ23bの他方の端部23b2に固定可能な第二の鋼桁取付部3と、本体部1aに沿って移動可能で、床版張出部下面21aを撮像する撮像装置30を移動させるためのワイヤ40、41を固定可能なワイヤ固定部5、6とを備えるワイヤ架設冶具である。
【選択図】図1
Description
第一の鋼桁取付部は、床版下鋼桁を構成する主桁の下フランジの一方の端部に合わせた位置で本体部に固定され、下フランジの一方の端部に固定可能である。
ワイヤ固定部は、本体部に沿って移動可能で、床版張出部下面を撮像する撮像装置を移動させるためのワイヤを固定可能である。
図1は、ワイヤ架設冶具1の一実施例を示すA上面図、B側面図、C下面図である。図1に示すワイヤ架設冶具1は、本体部1a、鋼桁取付部2(第一の鋼桁取付部:本体固定部2a、レール支持部2b、レール取付部2c1、レール取付部2c2、挟持部2d(締付部2d1、受付部2d2))、鋼桁取付部3(第二の鋼桁取付部:本体固定部3a、レール支持部3b、レール取付部3c1、レール取付部3c2、挟持部3d(締付部3d1、受付部3d2))、レール4(長ネジ4a1、長ネジ4a2、ナット4b1、ナット4b2、ナット4b3、ナット4b4)、ワイヤ固定部5(保持部5a1、保持部5a2、連結部5b1、連結部5b2、連結部5b3、連結部5b4、ワイヤ固定部5c1、ワイヤ固定部5c2)、ワイヤ固定部6(保持部6a1、保持部6a2、連結部6b1、連結部6b2、連結部6b3、連結部6b4、ワイヤ固定部6c1、ワイヤ固定部6c2)を備える。
本体部1aは、例えば図1に示すような四角柱の棒形状の部材で、一方側に鋼桁取付部2と鋼桁取付部3とレール4とが配置され、他方側にワイヤ固定部5とワイヤ固定部6とが配置されている。また、本体部1aは、鋼桁取付部2又は鋼桁取付部3により、下フランジ23bに取り付けられると、ワイヤ固定部5及びワイヤ固定部6が配置されている他方側が床版張出部下面21aの下に配置される。すなわち、本体部1aの長手方向の長さは、少なくともフランジ23bのX方向の幅より長い。なお、本体部1aは、ワイヤ40、41を架設した際の所定張力に耐えられ、かつ作業者が持ち運べる重量でなければならないため、例えば、炭素繊維強化プラスチックなどの軽量の複合材料を用いることが考えられる。更に、本体部1aは中空であってもよい。なお、本体部1aの形状は四角柱の棒形状に限らず、柱状であってもよい。
レール取付部2c1は長ネジ4a1の一方側を固定する。例えば、本体部1aの長手方向にレール取付部2c1に空けられた嵌合孔に、長ネジ4a1の一方側を通し、レール取付部2c1の両側からボルトで締め付けることで長ネジ4a1を固定する。
鋼桁取付部3は、本体固定部3a、レール支持部3b、レール取付部3c1、3c2、挟持部3dを備える。鋼桁取付部3は、図2Bに示すように下フランジ23bのX方向の他方の端部23b2に合わせた位置で本体部1aに固定され、下フランジ23bの他方の端部23b2に固定可能である。
レール取付部3c1は長ネジ4a1の他方側を固定する。例えば、本体部1aの長手方向にレール取付部3c1に空けられた嵌合孔に、長ネジ4a1の他方側を通し、レール取付部3c1の両側からナット4b1、4b2で締め付けることで長ネジ4a1を固定する。
なお、上記では鋼桁取付部3のみが本体部1aに沿って移動可能としたが、鋼桁取付部2についても、本体固定部2aを本体部1aに沿って長手方向に移動可能とし、下フランジ23bの幅に合わせて本体部1aに固定できるようにしてもよい。
保持部5a1は、ワイヤ40と接続するためのワイヤ固定部5c1を備える。また、保持部5a2はワイヤと接続するためのワイヤ固定部5c2を備える。
保持部6a1は、ワイヤ41と接続するためのワイヤ固定部6c1を備える。また、保持部6a2はワイヤと接続するためのワイヤ固定部6c2を備える。
(1)撮像装置30が備えるワイヤ係合部30a、30b、30c、30dそれぞれの位置に応じて、本体部1aに沿ってワイヤ固定部5及びワイヤ固定部6それぞれを移動させ、移動させた位置でワイヤ固定部5及びワイヤ固定部6それぞれを本体部1aに固定させる。例えば、撮像装置30のワイヤ係合部30a(30b)とワイヤ係合部30c(30d)との幅に応じて、ワイヤ固定部5とワイヤ固定部6とを本体部1aの適切な位置に固定する。
(2)ワイヤ固定部5c1あるいはワイヤ固定部5c2にワイヤ40を接続し、ワイヤ固定部6c1あるいはワイヤ固定部6c2にワイヤ41を接続する。
(3)ワイヤ架設冶具1を対向させて設置する。鋼桁取付部2と鋼桁取付部3との幅を下フランジ23bの幅に合わせて固定し、その後本体部1aと下フランジ23bとを固定する。すなわち、下フランジ23bの一方の端部23b1に合わせた位置で、鋼桁取付部2を本体部1aに固定し、その後鋼桁取付部2を下フランジ23bの一方の端部23b1に固定する。また、下フランジ23bの他方の端部23b2に合わせた位置で、鋼桁取付部3を本体部1aに固定し、その後鋼桁取付部3を下フランジ23bの一方の端部23b2に固定する。
(4)対向させたワイヤ架設冶具1それぞれの取り付けが完了すると、ワイヤ40、41に接続されている不図示のレバーブロック(登録商標)などにより、ワイヤ40、41をY方向に引っ張り所定張力にして固定する。所定張力とは、撮像装置30がワイヤ40、41を安定して移動可能な張力である。
図3は、ワイヤ架設冶具1の設置方法の一実施例を示す図である。図3に示すように牽引ワイヤ42を本体部1aに取り付けた滑車部43に係合させ、その牽引ワイヤ42で撮像装置30を牽引して、床版張出部下面21aの撮像する箇所に移動させる。続いて、撮像装置30の上部に備えられているカメラあるいはビデオカメラなどを用いて床版張出部下面21aを撮像する。撮像を完了すると、撮像装置30は撮像した画像情報を操作装置に送信する。ここで、カメラあるいはビデオカメラの性能は、撮像して生成される画像情報を用いれば、作業者が近接目視検査を行った場合と同等の精度で目視検査ができる撮像性能を有している。操作装置は、撮像装置30と通信可能な情報処理装置又は情報処理端末で、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯用端末(スマートフォン、タブレット)などが考えられる。
また、上記ではワイヤ40、41を用いて撮像装置30を移動させる場合、すなわち複数のワイヤを用いて撮像装置を移動させる場合について説明をしたが、一本のワイヤに係合され、そのワイヤを移動可能な撮像装置を用いる場合にも、ワイヤ架設冶具1を適用することができる。
1a 本体部
2、3 鋼桁取付部
2a、3a 本体固定部
2b、3b レール支持部
2c1、2c2、3c1、3c2 レール取付部
2d、3d 挟持部
2d1、3d1 締付部
2d2、3d2 受付部
4 レール
4a1、4a2 長ネジ
4b1、4b2、4b3、4b4 ナット
5、6 ワイヤ固定部
5a1、5a2、6a1、6a2 保持部
5b1、5b2、5b3、5b4、6b1、6b2、6b3、6b4 連結部
5c1、5c2、6c1、6c2 ワイヤ固定部
20 橋梁
21 床版
21a 床版張出部下面
21b 床版下面
22 床版下鋼桁
23 主桁
23a 上フランジ
23b 下フランジ
24 対傾構
24a 床版下面側対傾構
24b 対傾構
24c 橋脚側対傾構
25 ガセットプレート
26 検査路
27 横構
28 橋脚
30 撮像装置
30a、30b、30c、30d ワイヤ係合部
40、41 ワイヤ
42 牽引ワイヤ
43 滑車部
Claims (4)
- 本体部と、
床版下鋼桁を構成する主桁の下フランジの一方の端部に合わせた位置で前記本体部に固定され、前記下フランジの一方の端部に固定可能な第一の鋼桁取付部と、
前記下フランジの他方の端部に合わせた位置で前記本体部に固定され、前記下フランジの他方の端部に固定可能な第二の鋼桁取付部と、
前記本体部に沿って移動可能で、床版張出部下面を撮像する撮像装置を移動させるためのワイヤを固定可能なワイヤ固定部と、
を備えることを特徴とするワイヤ架設冶具。 - 請求項1に記載のワイヤ架設冶具であって、
前記第一の鋼桁取付部及び前記第二の鋼桁取付部は、前記下フランジの幅に応じて前記本体部に沿って移動可能である、
ことを特徴とするワイヤ架設冶具。 - 請求項2に記載のワイヤ架設冶具であって、
前記第一の鋼桁取付部あるいは前記第二の鋼桁取付部のいずれか一つは、前記本体部に固定される、
ことを特徴とするワイヤ架設冶具。 - 請求項1から3のいずれか一つに記載のワイヤ架設冶具であって、
複数のワイヤを用いて前記撮像装置を移動させる場合、前記複数のワイヤごとに前記ワイヤ固定部を設け、
前記撮像装置が備える前記ワイヤと係合するワイヤ固定部の位置とに応じて、前記本体部に沿って前記ワイヤ固定部それぞれを移動させ、移動させた位置で前記本体部に前記ワイヤ固定部それぞれが固定させる、
ことを特徴とするワイヤ架設冶具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015158112A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 株式会社アイペック | 橋梁構造物監視システム |
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2016
- 2016-06-17 JP JP2016120904A patent/JP6685850B2/ja active Active
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