JP2017222365A - 中容器を有する包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂シートを材料として安価に提供でき、型抜き後の模様40を立体的に表すことができて、側壁の一部に豪華な凹凸模様を存在させることができて使い捨てもできる包装用容器であって、店内にてある程度豪華な食事として楽しむことができる包装用容器を提供すること。【解決手段】底面11から立ち上がる側面12の上端縁にフランジ部13を有する容器本体10の少なくとも側面12に模様40を形成した包装用容器100であって、模様40を、平面部を有する単一模様40Aの多数が、前記各平面部の傾斜を同一としながら連続したものとするとともに、かつ、各単一模様40Aを構成している前記平面部を階段状に位置させながら側面12の表面に順次漸近させたこと。【選択図】図8

Description

本発明は、主として食品を収納する少なくとも容器本体を有する包装用容器に関し、容器本体と、この容器本体内に収納される中容器と、この中容器を覆う蓋体とからなる包装用容器に関しても言及するものである。
例えば、容器本体と、この容器本体内に収納される中容器と、この中容器を覆う蓋体とからなる包装用容器は、一般的には「3点式容器」と称されているが、包装すべき食品を、容器本体と中容器とで区別しながら包装できるものであり、各食品を区画できるというメリットのために種々な使い方がなされる。また、この種の「3点式容器」は、使い捨て容器とできるように、それぞれの部分が合成樹脂シートから製造されることが多い。
出願人も、特許文献1等において、目的に応じた「3点式容器」(中容器を有する包装用容器)を種々提案してきており、また、特許文献2や特許文献3にも、種々な目的に応じた「3点式容器」が提案されている。
特開2009−107725号公報、要約 実用新案登録第3031841号公報 実用新案登録第3052893号公報 特開平05−64836号公報、要約
出願人が特許文献1で提案している「中容器を有する包装用容器」は、「作り立ての収納物自体から滴り出した油や液汁が再び収納物に吸収されてしまうことを防止することのできる包装用容器を、簡単な構成によって提供する」ことを目的としてなされたもので、図10に示すように、「上方からのものを支持する支持部12を有した容器本体10と、支持部上に係止部によって支持されて、底部に通孔を形成した中容器20と、容器本体または中容器側に係止される蓋体30とを備える」ものであり、要約にも記載されているように、「容器本体の底面21のコーナー部に脚部を膨出形成するとともに、容器本体の底面21の中央部分を僅かに下方へ膨出させた」ものである。この特許文献1で提案した「3点式容器」は、収納物を別々に区画して収納するものではないが、「作り立ての収納物自体から滴り出した油や液汁」を中容器20の下方に落とし込むようにするものである。
特許文献2にて提案されている3点式容器である「麺容器」は、図11にも示すように、「具材を入れるための無発泡の合成樹脂シートから成形した中容器と、調理済麺を入れるための発泡または無発泡の合成樹脂シートから成形した断熱性の高い外容器からなる食品包装用容器において、該中容器の底面の一部がスープ袋を収納できる一段と深い凹部に成形され、該凹部の底面が中容器の他の部分の底面より低くなっていて、麺を温めるために注いだ湯に、該凹部が浸されるようになっていること」を特徴とするものである。
この特許文献2の「麺容器」は、当該文献2の段落0004〜0005に記載されているように、「麺を温める湯でスープを積極的に温める(当該特許文献2がいう従来技術の)麺容器は、中容器の一部を切り取り、この切り取った穴にカップを嵌め、そのカップの中にスープを収納してカップの上縁をフィルム等でシールしておき、そのカップの下方を、麺を温めるために入れた湯の中に浸漬するようにしておいて、この湯の熱により中に収納したスープを温め、次に麺を温めた湯を捨てて、新たに麺の入った外容器に湯を注ぎ、ついで温まったスープを入れる方式である。上記方式の麺容器は、…スープ製造業者においてスープ充填後にシールを行ったり、専用のカップを用いて行わなければならない等、スープを袋に入れて収納する方式と比べて、製作工程が煩瑣になると共に製作コストも上昇することが避けられない。一方、…衛生管理上や衛生観念上好ましくない」といった経緯に基づいてなされたものであり、上記のようにした結果、「特別な設備を追加する必要がなく経済的で、かつ簡便にスープを温めることができ、喫食に際しスープを混合したときの湯の温度低下を効果的に防止する湯かけ麺用の麺容器を提供すること」ができたものである。
また、特許文献3には、図12に示すように、「合成樹脂材料にて成形され、少なくとも下容器、中容器及び蓋を有する包装用容器であって、下容器の口縁に係止部を設け、この係止部に係止可能な凸部を、蓋の口縁に形成した垂下部分に設けており、中容器には、口縁端部を上記蓋の垂下部分に係止可能な構造を設けていることを特徴とする包装用容器」が提案されているのであるが、この「包装用容器」は、「下容器、中容器、蓋からなる包装用容器において、下容器から中容器を取外し易くしており、また、中容器を安定良く支持することができる包装用容器を提供することを目的」として、上記のような構成のものとして提案されたのである。
要するに、従来より特許文献1〜3等において提案されている「3点式容器」は、
・作り立ての収納物(食品)自体から滴り出した油や液汁が再び収納物に吸収されてしまうことを防止する(特許文献1)
・特別な設備を追加する必要がなく経済的で、かつ簡便にスープを温めることができ、喫食に際しスープを混合したときの湯の温度低下を効果的に防止する(特許文献2)
・下容器(以下で言う容器本体)から中容器を取外し易くしており、また、中容器を安定良く支持することができる(特許文献3)
ことをそれぞれ目指しているのであるが、その基本思想は、やはり、収納空間を容器本体及び中容器によって区画することにより、収納物(食品)を個別に収納することである。
勿論、複数種類の収納物あるいは食品を、容器本体及び中容器によって区画した複数の部分に個別に収納することは、それはそれで意味のあることであるが、この種の「3点式容器」について近年の消費者が望んでいることには次のような変化がある。
近年の消費者の望みは、合成樹脂シートからなる「3点式容器」についても、単なる「使い捨てイメージ」から、「少しでも豪華さを感じさせる食事を楽しみたい」あるいは「この容器は料理全体の豪華さが演出されているな、と感じたい」というように変化してきており、なおかつ、「リーズナブルなコストパフォーマンスがあるネ」という理由も必要としてきているのである。これに対して、上述した従来の「3点式容器」は、消費者が食する種々な食品を、隙間無くギッシリと詰めることができるという効率性はあるものの、豪華さに欠けるという嫌いがあったことは否めない。
換言すれば、消費者にとってみれば、所謂「コンビニ弁当」を買って帰る「中食」よりもやはり「外食」したいという思いがあり、かといって、外食で漆塗りの容器に入った「懐石料理」や「丼物」を食べるという程にお金を掛けたくない。容器の使用自体にお金を掛けるのは無駄であるし、容器自体が安っぽいのものであれば、豪華な食事というわけにはいかないからである。
なお、本発明者等の調査によると、店内で食される食品としては、次の表1に示すように、米飯を使用する「丼物」や「お重物」が好まれるようになってきている。この表1では、店内にて食される米飯商品を、「丼・重」(米飯を使用する丼物やお重物)、「弁当」、及び「その他」として、販売数をカウントして結果を%で表している。
Figure 2017222365
この表1から分かるように、米飯商品である「丼・重」は、2012年秋から2015年秋までの3年間で約9%上昇しており、同時期の「弁当」では、約15%下降していて、近年「丼・重」が店内で食されるものとして人気が高まってきている。
一方で、そのような外食を作り販売する店側にとっては、その製造作業を容易に行うことができなければ、例え使い捨て容器としての「3点式容器」を採用したとしても、料理提供原価の低下をより強力に行うことはできない。食事時ともなれば、外食をしたい消費者が集中するから、短い時間内で料理が出せるようにしておかなければならないからである。
また、上述したように、店内で食事をする顧客にしてみれば、容器自体が安っぽいのものであれば豪華な食事をしたと感じられないのであるから、合成樹脂シートを材料として成形した「3点式容器」であっても、ある程度豪華な食事として楽しむことができるようになっていて欲しい。そうなると、この種の3点式容器に「模様」を付けて、容器自体に豪華さが現れるようにすることが考えられる。
合成樹脂シートを材料として成形した容器に模様を付す方法としては、材料である合成樹脂シートに「印刷」を施しておくことが考えられるが、この方法だと豪華さを醸し出すことは困難であると考えられる。何故なら、合成樹脂からなる容器に印刷を施すだけでは、あまりにも一般的であることと、容器全体がノッペリしたままになっていることによって、「豪華さ」とはほど遠い模様とならざるを得ないからである。
そこで、本発明者等は、「3点式容器」を構成する合成樹脂シートの「地色」を有効に利用しながら、乱反射が期待できる複雑な面によって模様を形成すべく、様々な試作を行った。これらの様々な試作で知見できたことは、複雑な面によって模様を形成する場合に、模様を複雑化すると豪華さは出せるが、所謂「型抜き」時に模様が消失してしまうことであった。
この「型抜き」時に模様が消失してしまうという問題は、例えば特許文献4にその1つの解決策が見い出せる。この特許文献4で提案されている「耐陰圧性に優れた熱成形容器及びその製造方法」では、「成形金型からの型抜きが容易であるような比較的凹凸の少ない多面体壁でありながら、耐陰圧性の向上が著しく、しかも貯蔵時或いは輸送時においては小容積へのスタックも可能であるプラスチック圧空乃至真空成形容器及びその製造方法を提供する」ことを目的としてなされたもので、図13に示すように、「プラスチックを熱時圧空または真空成形して成るカップ状の熱成形容器を製造する際、カップの胴部に周状多面体壁を形成し、この多面体壁を構成単位面と、構成単位面同士が接する境界稜線と、境界稜線同士が交わる交叉部とを有するようにし、この境界稜線及び交叉部を構成単位面に比して相対的に容器外側に凸となるようにし、構成単位面を対向する交叉部間で窪んだ部分を有するようにし、構成単位面の周方向に隣合った容器軸方向配列を位相差をなすようにし、且つ構成単位面の各寸法を、カップのテーパ角度及びプラスチックの熱収縮率との関係で一定範囲とする」ものである。
しかしながら、この特許文献4の「容器及びその製造方法」では、対象が「カップ状の熱成形容器」であるから、その型抜き方向は当該容器の中心軸線方向とならざるを得ず、各模様(図13では、構成単位面1となる)は、上記目的の項でも記載されているように、「比較的凹凸の少ない多面体壁」としなければならない。それだけでなく、上記型抜き方向を考えれば、各「構成単位面1」に、所謂「アンダーカット部」が形成されることになって、この「アンダーカット部」を構成するための型の特に「凸部分」が模様の一部を潰しながら抜き出させることになる。つまり、折角型成形した模様が型抜き時に潰れて、シッカリとした模様にはならないのである。そうなると、各模様は、「比較的凹凸の少ない多面体壁」であることと、型抜き時に潰されてしまうこと、によって「豪華さ」を演出することができなくなってしまうのである。
そこで、本発明者等は、合成樹脂シートを材料として成形した「3点式容器」であっても、その側壁の一部に豪華な凹凸模様を存在させることによって、ある程度豪華な食事として楽しむことができ、食器にはお金は掛かっていないなと消費者がリーズナブル性に納得でき、「中食」にはない良い雰囲気で外食を楽しむことのできる容器とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、合成樹脂シートを材料として安価に提供でき、側壁の一部に豪華な凹凸模様を存在させることができて使い捨てもできる「3点式容器」であって、店内にてある程度豪華な食事として楽しむことができる、中容器を備えた包装用容器を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「底面11から立ち上がる側面12の上端縁にフランジ部13を有する容器本体10の少なくとも側面12に模様40を形成した包装用容器100であって、
模様40を、平面部を有する単一模様40Aの多数が、前記各平面部の傾斜を同一としながら連続したものとするとともに、かつ、各単一模様40Aを構成している前記平面部を階段状に位置させながら側面12の表面に順次漸近させたことを特徴とする包装用容器100」
である。
この請求項1に係る包装用容器100は、少なくとも容器本体10からなるものであるが、図2、図3、及び図5の(c)に示すように、容器本体10の少なくとも側面12に模様40を形成したものである。
この模様40は、後述する実施形態である包装用容器100の、容器本体10、中容器20、あるいは蓋体30の何れか1つまたは2つに形成してもよいが、3点全部に形成してもよく、後述する実施形態では、一番外側になっていて、目立つものであるという点から、容器本体10にのみ形成したものである。また、実施形態では、この容器本体10でも、その長辺側側面12が人目を引くことに着目して、この長辺側側面12に模様40を形成してあるが、この形成位置は限定されることはない。これが、包装用容器100を構成している少なくとも容器本体10の、少なくとも側面12に模様40を形成した意味である。
さて、包装用容器100を構成している容器本体10の少なくとも側面12に形成した模様40であるが、この模様40は、図5の(c)、図8の(b)〜(d)等に示すように、平面部を有する単一模様40Aの多数を、その各平面部の傾斜が同一となるようにしながら連続させたものである。この模様40は、図9の(a)〜(c)示すように、種々な形状のものが考えられるが、これを構成しているそれぞれの単一模様40Aが平面部を有していることが必要である。各平面部は、図9の(a)〜(c)では、一番下の列で言うと、線で囲まれた部分である。
そして、当該模様40を構成している各単一模様40Aの平面部は、図8の(b)〜(d)に示すように、その傾斜を同一としながら階段状に連続したものであるが、これら各平面部の延長傾斜線が側面12の延長傾斜線に上方側で交差するようにすることによって、各単一模様40Aを構成している平面部が上方になるに従って側面12の表面に順次漸近するのである。換言すれば、各平面部は、下方になるに従って側面12の表面から順次離れることになる。
以上の通り、各平面部が、下方になるに従って側面12の表面から階段状に順次離れることになり、底面11に一番近い平面部は、側面12の表面から最大限離れており、底面11に一番遠い平面部は、側面12の表面に最大限近づいているから、これを成形する型にはアンダーカットを形成するための凸部を存在させる必要はない。また、当該包装用容器100を「型抜き」する方向は底面11側方向であり、型にアンダーカットを形成する部分が存在しないのであるから、各単一模様40Aを潰すこと無く型抜きが行えるのである。
換言すれば、当該包装用容器100の容器本体10を成形する成形型側には、「階段状」の段部を形成すればよく、「凸部」または「凹部」を形成する必要がないので、型抜きした後において模様40の凹凸を立体的に表すことができるだけでなく、容器本体10の型成形は低コストで行えるのである。
以上の結果、各単一模様40Aを構成している平面部は、光線に対して同一角度で傾斜することになるから、各平面部における光の反射方向は同一となって、当該側面12が模様40によってキラキラ光ることになり、当該包装用容器100全体の豪華さを演出することになるのである。
従って、この請求項1に係る包装用容器100は、合成樹脂シートを材料として安価に提供でき、少なくとも側面12の一部に模様40を存在させることができて使い捨てもできる包装用容器100であって、型抜き後の模様40を立体的に表すことができ、この模様40において豪華さを演出する乱反射を可能にして店内にて豪華な食事を楽しむことができるものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の包装用容器100について、
「各単一模様40Aを、上側境界線41aと下側境界線41bに囲まれた法面部41と、法面側境界線42aと連続境界線42bに囲まれた平面部42とにより構成して、
各平面部42が、その各法面部41を介して階段状に連続するようにしたこと」
である。
この請求項2に係る包装用容器100は、各単一模様40Aを、上側境界線41aと下側境界線41bに囲まれた法面部41と、法面側境界線42aと連続境界線42bに囲まれた平面部42とにより構成したものであり、各単一模様40Aを構成している平面部42を、これに連続する法面部41によって支えることにより、各平面部42を階段状に位置させたものである。
この単一模様40Aを構成する第1模様単位40aは、例えば図9の(b)に示すように、他の第1模様単位40aに重なることがない場合を想定しているもので、この第1模様単位40aの多数が重ならずに、換言すれば平面部42の多数を重ならないようにしながら、模様40を形成するものである。しかしながら、各平面部42は、階段状に位置させないと、模様40を潰ささないで型抜きを行うことはできないから、これに連続する法面部41によって支えるようにしているのである。
なお、法面部41の上側境界線41a及び下側境界線41b、平面部42の法面側境界線42a及び連続境界線42bは、各法面部41及び平面部42を概念上区別するために定義したものであり、これらの法面部41及び平面部42からなる単一模様40Aが連続して模様40を形成した状態にあっては、法面部41の上側境界線41a及び下側境界線41bと、平面部42の法面側境界線42a及び連続境界線42bとは実質的に同じ位置、あるいは部分を示すものとなる。
以上の通りであるから、単一模様40Aの各平面部42が、下方になるに従って側面12の表面から階段状に順次離れることになり、底面11に一番近い平面部42は、側面12の表面から最大限離れており、底面11に一番遠い平面部42は、側面12の表面に最大限近づいているから、これを成形する型にはアンダーカットを形成するための凸部を存在させる必要はない。また、当該包装用容器100を「型抜き」する方向は底面11側方向であり、型にアンダーカットを形成する部分が存在しないのであるから、各単一模様40Aを潰すこと無く型抜きが行えるのである。
従って、この請求項2に係る包装用容器100は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮することができるとともに、模様40を構成する単一模様40Aの第1模様単位40aの種類を1種類とすることができて、模様40により豪華な食事を楽しむことができる包装用容器100の製造コストが低減されるのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の包装用容器100について、
「各単一模様40Aを、少なくとも第1模様単位40aと、この第1模様単位40aに連続することになる第2模様単位40bとにより構成し、
第1模様単位40aについては、上側境界線41aと下側境界線41bに囲まれた法面部41と、法面側境界線42aと連続境界線42bに囲まれた平面部42とにより構成し、
第2模様単位40bについては、上側境界線43aと下側境界線43bに囲まれた法面部43と、法面側境界線44aと連続境界線44bに囲まれた平面部44とにより構成して、
各平面部42及び44が、その各法面部41及び43を介して階段状に連続するようにしたこと」
である。
上記請求項1に係る包装用容器100では、図5の(c)に示すように、少なくともその容器本体10の側面12に模様40を形成したのであるが、この模様40は、図3に示すように、多数の単一模様40Aを連続させて構成したものであった。そして、この請求項3に係る包装用容器100では、この模様40を構成している1つの単一模様40Aを、図6の(a)及び(b)に示すように、第1模様単位40aと、この第1模様単位40aに連続することになる第2模様単位40bとにより構成しているのである。
この請求項3に係る包装用容器100では、図9の(a)または(c)の場合を想定しているものであり、図6の(a)の下側部分に示すように、まず、第1模様単位40aについては、上側境界線41aと下側境界線41bに囲まれた法面部41と、法面側境界線42aと連続境界線42bに囲まれた平面部42とにより構成したものである。ここまでは、上記請求項2の場合と同様である。
この単一模様40Aの一部を構成する第1模様単位40aは、例えば図9の(a)または(c)に示すように、他の単一模様40Aに重なることがある場合を想定しているもので、この単一模様40Aの多数を重ならせながら模様40を形成するものである。しかしながら、各平面部42は、階段状に位置させないと、模様40を潰ささないで型抜きを行うことはできないから、これに連続する法面部41によって支えるようにしているのである。
なお、法面部41の上側境界線41a及び下側境界線41b、平面部42の法面側境界線42a及び連続境界線42bは、各法面部41及び平面部42を概念上区別するために定義したものであり、これらの法面部41及び平面部42からなる第1模様単位40aや後述する第2模様単位40bが連続して模様40を形成した状態にあっては、法面部41の上側境界線41a及び下側境界線41bと、平面部42の法面側境界線42a及び連続境界線42bとは実質的に同じ位置、あるいは部分を示すものとなる。
一方、各単一模様40Aについては、図6の(a)の上側部分に示すように、上記第1模様単位40aに連続する第2模様単位40bを有するのであるが、この第2模様単位40bについては、上側境界線43aと下側境界線43bに囲まれた法面部43と、法面側境界線44aと連続境界線44bに囲まれた平面部44とにより構成したものである。
なお、法面部43の上側境界線43a及び下側境界線43b、平面部44の法面側境界線44a及び連続境界線44bは、各法面部43及び平面部44を概念上区別するために定義したものであり、これらの法面部43及び平面部44からなる第2模様単位40bが連続して模様40を形成した状態にあっては、法面部43の上側境界線43a及び下側境界線43b、平面部44の法面側境界線44a及び連続境界線44bとは実質的に同じ位置、あるいは部分を示すものとなる。
以上の第1模様単位40a及び第2模様単位40bを連続させれば、図6の(b)に示すような、単一模様40Aが構成されるが、このような単一模様40Aを順に連続させれば、例えば図3及び図7の(b)に示すような、同じ単一模様40Aが連続した模様40が形成されることになる。なお、図7の(a)では、第1模様単位40a及び第2模様単位40bが、それぞれ横方向に連続している場合が示してあり、これらの上下を連続させれば、図7の(b)に示すような、模様40の一部分が完成できることを示している。
以上のように、多数の単一模様40Aを連続させると、この請求項3の包装用容器100では、図6の(c)に示すように、断面でみたときの各第1模様単位40aの平面部42及び第2模様単位40bの平面部44が、その各第1模様単位40a側の法面部41及び第2模様単位40b側の法面部43を介して階段状に連続することになるのである。
当該単一模様40Aを構成している第1模様単位40aの平面部42、同第2模様単位40bの平面部44が階段状に連続する結果、図8の(a)で示す模様40を断面でみれば、図8の(b)〜(d)に示すように、第1模様単位40aの平面部42及び第2模様単位40bの平面部44が階段状に位置することになり、これらの平面部42及び44は、上方に位置するに従って、容器本体10の側面12が形成する外形面の上側に漸近することになる。
第1模様単位40aの平面部42及び第2模様単位40bの平面部44が階段状に位置する結果、各単一模様40Aを構成している平面部42も、第2模様単位40bを構成している平面部44も、光線に対してそれぞれ一定角度で傾斜することになるから、各平面部42及び44における光の反射方向は一定となって、当該側面12が模様40によってキラキラ光ることになり、当該包装用容器100全体の豪華さが演出されることになるのである。
また、容器本体10を型抜きする場合、図8の(b)〜(d)に示す位置から図示下方側へと抜かれることになるが、図8の(b)〜(d)に示すように、型には当該容器本体10を図示下側に抜く場合の障害となる凹凸を存在させずに済むから、何等の障害もなく型抜きが行えることになるのである。
従って、この請求項3に係る容器本体10は、上記請求項1と同様な機能を発揮する他、単一模様40Aとして第1模様単位40aと第2模様単位40bとからなるものとしたから、第1模様単位40aの平面部42及び第2模様単位40bの平面部44とによって複雑な乱反射をさせることができて、使用時の容器本体10(包装用容器100)により一層の豪華さを付与し得るものとなっている。
以上、説明した通り、本発明は、
「底面11から立ち上がる側面12の上端縁にフランジ部13を有する容器本体10の少なくとも側面12に模様40を形成した包装用容器100であって、
模様40を、平面部を有する単一模様40Aの多数が、前記各平面部の傾斜を同一としながら連続したものとするとともに、かつ、各単一模様40Aを構成している前記平面部を階段状に位置させながら側面12の表面に順次漸近させたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、
合成樹脂シートを材料として安価に提供でき、型抜き後の模様40を立体的に表すことができて、側面12の一部に豪華な凹凸模様40を存在させることができて使い捨てもできる包装用容器100であって、店内にてある程度豪華な食事として楽しむことができる包装用容器100を提供することができるのである。
本発明に係る包装用容器100の中容器20にご飯物を詰めて、蓋体30を外した状態の斜視図である。 同包装用容器100を示すもので、実線の容器本体10と、点線の中容器20と、二点鎖線の蓋体30とを組み合わせた状態の平面図である。 本発明に係る容器本体10であって、側面12に付した模様40を明確に描いた拡大側面図である。 実線の容器本体10と、点線の中容器20と、二点鎖線の蓋体30とを組み合わせからなる同包装用容器100を示すもので、(a)は長辺側側面図、(b)は短辺側側面図である。 同包装用容器100を構成する各部材を示すもので、(a)は蓋体30の平面図、(b)は中容器20の平面図、(c)は容器本体10の平面図である。 本発明で採用している模様40を説明するもので、(a)は模様40を構成する1つの単一模様40Aが第1模様単位40aと第2模様単位40bとの組み合わせであることを説明する分解図、(b)は第1模様単位40aと第2模様単位40bとを組み合わせて1つの単一模様40Aが完成することを説明する一体化図、(c)は(b)中の4−4線に沿って見た断面図である。 同模様40を説明するもので、(a)は模様40を構成する1つの単一模様40Aが第1模様単位40aを横方向に連続させたものと、第2模様単位40bを横方向に連続させたものとの組み合わせでもあることを説明する分解図、(b)は(a)に示したものを組み合わせて模様40を構成した様子を示す拡大図である。 同模様40の平面部42及び44が容器本体10の側面12に対して階段状になっていることを示すもので、(a)は側面側に現れた模様40の一部を示す側面図、(b)は(a)中の1−1線に沿って見た断面図、(c)は(a)中の2−2線に沿って見た断面図、(d)は(a)中の3−3線に沿って見た断面図である。 同模様40を構成している単一模様40Aの他の例を示すもので、(a)は模様40が円である単一模様からなる場合の拡大図、(b)は模様40が四角である単一模様からなる場合の拡大図、(c)は模様40が六角形である単一模様からなる場合の拡大図である。 特許文献1にて提案されている容器を示す側面図である。 特許文献2にて提案されている容器を示す縦断面図である。 特許文献3にて提案されている容器を示す部分縦断面図である。 特許文献4にて提案されている容器を示す図である。
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である包装用容器100について説明すると、図1には、ご飯物を詰めた中容器20を容器本体10内に収納して、蓋体30を外したときの様子が示してある。つまり、本発明に係る包装用容器100は、容器本体10と、この容器本体10内に収納される中容器20と、容器本体10のフランジ部13の外端13aに係合される蓋体30とからなる、「3点式容器」である。
この包装用容器100の、容器本体10、中容器20、及び蓋体30は、合成樹脂シートに対して「圧空」または「真空」を利用したシート成形される安価なものであり、包装用容器100を使い捨て可能とするものである。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1mm以下の厚さである。この包装用容器100は、容器本体10、中容器20、及び蓋体30のそれぞれを個別かつ多数積み重ねておいて、店舗のバックヤードにおいて、手作業によって、個別にご飯物を詰めた中容器20を容器本体10内に収納した後、蓋体30が嵌合されるものである。
容器本体10は、図5の(c)にも示したように、底面11と、この底面11の周囲から立ち上がる側面12と、この側面12の外周縁に形成したフランジ部13を備えているものであり、側面12の上部には、後述する中容器20側の係合片23aが係合される段部14を形成したものである。
また、この容器本体10の底面11には、図2、及び図5の(c)にも示したように、これからそれぞれ独立して盛り上がる分割された複数の上げ底部15を形成したものである。これらの各上げ底部15は、図2に示すように、当該容器本体10、またはこれに収納されることになる中容器20の中心線に対して線対称位置に形成したものであり、中容器20を当該容器本体10内に収納するにあたって、左右を変更しても、各上げ底部15の上面には、常に中容器20の底面21の大部分が当接し得るようにしてある。
そして、本実施形態に係る包装用容器100では、図1、図3、及び図6の(c)に示したように、容器本体10のフランジ部13の一部を下方に湾曲させて臨み窓16が形成してある。この臨み窓16は、当該容器本体10内に中容器20を収納したとき、図1及び図3にも示したように、中容器20の一部が外方に臨み得るようするものである。
この臨み窓16は、容器本体10とは色違いで成形した中容器20の一部を、当該包装用容器100の外側から見えるようにするものであり、例えば黒色の容器本体10の臨み窓16から、赤色の中容器20の一部を臨ませることにより、包装用容器100全体として豪華な印象を与えるようにするものである。勿論、この臨み窓16から臨む中容器20の一部に模様を付す等しておいても、豪華さを演出することができることになる。
そして、この容器本体10の底面11には、図1、図3、図4、及び図6の(c)にも示したように、底面11の一部をさらに下方に膨出させることにより、底面11から下方に突出する膨出脚部17が形成してある。この膨出脚部17は、テーブル上に置いた包装用容器100の水平状態を確保するものであることは勿論、当該膨出脚部17以外の部分の底面11が直接テーブルに接触しないようにするものである。これにより、テーブル面と底面11の下面間に空気層を形成して、この空気層による断熱効果を高めるようにしている。
なお、本実施例の包装用容器100においては、例えば図6の(c)に示したように、容器本体10の側面12の一部に模様40を形成して、この模様40によって包装用容器100の豪華さを演出するようにしている。
中容器20は、底面21と、これから立ち上がる側壁22と、この側壁22の周縁に形成したフランジ部23とを備えることは、上記容器本体10と同じような一般的な形状を有するものであるが、このフランジ部23の外端にある係合片23aが、容器本体10の段部14上に係合されて、容器本体10内に全体が収納されるものである。この中容器20の全体が容器本体10内に収納されるようにしたのは、この中容器20が実質的な「丼物」あるいは「お重」容器となるようにするためであり、容器本体10そのものは、中容器20の中身を豪華に見せるためと、及び中身の保温を行うために使用するのである。この保温は、当該中容器20と容器本体10との間に形成される空気層によってなされる。
換言すれば、この中容器20は、中身を区画するために使用するものではなく、また、中身にあった「漬け物」や「ツマ」、あるいは「調味料」を収納するための小部屋を付けることはあっても、大部分を「ご飯もの」が多く収納できるようにするものである。このようにすることによって、上記表1で示したように、近年「ご飯もの」を外食する要望が増えてきていることに応えようとするものである。
この中容器20においては、図2、図4、図5の(b)、及び図7に示したように、その底面21周縁に膨出脚部21aが形成してあり、この膨出脚部21aは、特に図8に示すように、容器本体10の、各上げ底部15の外側に位置する底面11内面に当接する。このとき、容器本体10側の各上げ底部15は、図2に示すように、当該容器本体10、またはこれに収納されることになる中容器20の中心線に対して線対称位置に形成したものであるから、中容器20を当該容器本体10内に収納するにあたって、左右を変更しても、各上げ底部15の上面には、常に中容器20の底面21の大部分が当接している。
以上の結果、容器本体10内に収納される中容器20は、左右を逆にしても、常に中容器20の底面21の大部分が各上げ底部15の上面に当接している。そして、中容器20側の膨出脚部21aは、容器本体10の、各上げ底部15の外側に位置する底面11内面に当接し、中容器20のフランジ部23に形成してある係合片23aが容器本体10側の段部14に係合するから、当該中容器20は、容器本体10に対して安定した状態で収納されている。勿論、容器本体10の底面11と、中容器20の底面21との間には、図8に示すように、ある程度の隙間が形成されるから、この隙間内の空気によって当該包装用容器100の保温がなされることになる。
そして、この包装用容器100は、近年人気が高くなってきているご飯物やお重物を、図1に示したように、容器本体10と略同じ容積を有する中容器20に詰めることができ、そのボリュウーム感を容器本体10で表現できるし、これらの容器本体10及び中容器20を色違いにしたり、容器本体10の側面12に図2及び図3に示したように、模様40を形成すれば、店内にて豪華な食事を楽しむことができる。
さらに、本実施形態の包装用容器100において、当該中容器20の底面21に、容器本体10側の上げ底部15の何れかの外側面に当接し得る膨出突起21bが形成してあり、この膨出突起21bが容器本体10側の上げ底部15の何れかの外側面に当接し得るようにしたものである。
この膨出突起21bは、図5の(b)にも示したように、膨出脚部21aの近傍(内接位置)に形成するとよい。何故なら、中容器20の底面21周縁に形成した膨出脚部21aは、容器本体10の各上げ底部15の外側に位置する底面11内面に当接し得るようにしたものであるから、膨出突起21bを膨出脚部21aの近傍に形成すれば、容器本体10側の上げ底部15の何れかの外側面に当接させ易くなるからであり、当該膨出突起21b自体の型成形も容易となるからである。
また、これら各膨出突起21bは、図7にも示したように、中容器20を容器本体10内に収納した場合の、中容器20の容器本体10に対する位置決めを果たすだけでなく、位置決めした結果、容器本体10側の各上げ底部15側面と中容器20側の膨出脚部21aとの間に空間を形成するから、断熱性確保のための空間形成を積極的に行うことになる。
本実施形態に係る蓋体30は、透明な合成樹脂シートからシート成形したものであり、その外周には、容器本体10側のフランジ部13の外端13aに係合することになる係合部31が形成してあり、この係合部31を、中容器20を収納した容器本体10の外端13aに係合させれば、例えば図1に参考として示すように、中容器20内のご飯物を外部から容易に視認することができる。勿論、この蓋体30は、中身を保護するものであることは言うまでも無い。
本実施形態では、図2、図3、図5の(c)、及び図8の(a)に示したように、容器本体10、中容器20、及び蓋体30からなる包装用容器100を構成している容器本体10の(長)側面12に対して模様40を付すようにしてある。この模様40は、図6の(b)に示したような単一模様40Aの複数を、例えば図5の(c)に示したように、側面12の所定部分を占めるように連続させたものである。
本実施形態では、模様40を容器本体10の長辺側の側面12に形成したものであるが、容器本体10のフランジ部13に形成したり、あるいは容器本体10の臨み窓16から見える中容器20に形成して実施してもよいものであり、このことが少なくとも容器本体10に形成する意味である。
さて、模様40を構成する単一模様40Aであるが、本実施形態では、この単一模様40Aは、図6に示したように、第1模様単位40aと第2模様単位40bとの二種類からなるものとしてある。しかしながら、これらの第1模様単位40a及び第2模様単位40bが同一形状で違いに重なり合う部分がなければ、請求項2のように、一種類だけ使用することも十分可能である。各単一模様40Aが単一の模様単位でよいか、複数の模様単位を組み合わせたものでなければならないかは、模様40の態様によることは言うまでもない。しかしながら、各単一模様40Aが階段状になり得るようにするためには、少なくとも平面部を有する必要はある。
各単一模様40Aを構成している本実施形態における第1模様単位40aは、図6の(a)及び(b)に示したように、法面部41と平面部42を有しており、法面部41はその周囲の上側境界線41a及び下側境界線41bによって囲まれている。同様に、平面部42はその周囲の法面側境界線42a及び連続境界線42bによって囲まれている。これらの上側境界線41a、下側境界線41b、法面側境界線42a、及び連続境界線42bは、単一模様40Aの形状を説明するために採用した概念であって、これらの単一模様40Aを合成樹脂シートから型成形した場合に、第1模様単位40aの平面部42の連続境界線42bは、第2模様単位40bの法面部43の下側境界線43bと実質的に同じとなる。同様に、第1模様単位40aの法面部41の下側境界線41bは、第2模様単位40bの平面部44の連続境界線44bと実質的に同じとなる。
要するに、本実施形態の模様40では、これを構成している各単一模様40Aは、第1模様単位40aと第2模様単位40bとの組み合わせからなり、第1模様単位40aは法面部41と平面部42とを備え、同様に第2模様単位40bは法面部43と平面部44とを備えているのである。従って、これらの第1模様単位40aと第2模様単位40bとを連続させると、各第1模様単位40aの平面部42及び第2模様単位40bの平面部44がそれぞれ模様40のキラキラ反射する部分となるのである。
第1模様単位40aの法面部41、及び第2模様単位40bの法面部43は、当該模様40に階段状部分を形成するための、言わば段差部分を形成するためのものであり、図6の(c)に示したように、それぞれが平面部42及び平面部44の端部を支える部分となるものである。ここで、第1模様単位40aの法面部41及び第2模様単位40bの法面部43を平面的にみてみると、例えば図7の(a)に示したように、図示下側が幅広く、上方になるに従って細くなるものである。このようにしている理由は、図6の(c)に示したように、各単一模様40Aの平面部42及び44のなす傾斜角と側面12がなす傾斜角とが異なっているからである。
各単一模様40Aの平面部42及び44のそれぞれの延長面と側面12との間の角度θは、両面が図示上方で交差すべく規定してあって、各単一模様40Aの平面部42及び44は側面12の上方に行くに従って当該側面12に漸近するようにしてある。一方、各単一模様40Aの平面部42及び44は側面12の下方に行くに従って当該側面12から離れることになる。
以上の通り、各平面部42または44が、下方になるに従って側面12の表面から階段状に順次離れることになり、底面11に一番近い平面部42または44は、側面12の表面から最大限離れており、底面11に一番遠い平面部42または44は、側面12の表面に最大限近づいているから、これを成形する型にはアンダーカットを形成するための凸部を存在させる必要はなくなっているのである。また、当該包装用容器100を「型抜き」する方向は底面11側方向であり、型にアンダーカットを形成する部分が存在しないのであるから、各単一模様40Aを潰すこと無く容器本体10の型抜きが行えるのである。
換言すれば、当該包装用容器100の容器本体10を成形する成形型側には、「階段状」の段部を形成すればよく、「凸部」または「凹部」を形成する必要がないので、型抜きした後において模様40の凹凸を立体的に表せるだけでなく、容器本体10の型成形を低コストで行えるようにするのである。
以上の結果、各単一模様40Aを構成している平面部42または44は、光線に対して同一角度で傾斜することになるから、各平面部42または44における光の反射方向は同一となって、当該側面12が模様40によってキラキラ光ることになり、当該容器本体10、あるいはこれを採用した包装用容器100全体の豪華さを演出することになる。
100 包装用容器
10 容器本体
11 底面
12 側面
13 フランジ部
13a 外端
14 段部
15 上げ底部
16 臨み窓
17 膨出脚部
20 中容器
21 底面
21a 膨出脚部
21b 膨出突起
22 側壁
23 フランジ部
23a 係合片
30 蓋体
31 係合部
40 模様
40A 単一模様
40a 第1模様単位
40b 第2模様単位
41 法面部
41a 上側境界線
41b 下側境界線
42 平面部
42a 法面側境界線
42b 連続境界線
43 法面部
43a 上側境界線
43b 下側境界線
44 平面部
44a 法面側境界線
44b 連続境界線
本発明に係る包装用容器100の中容器20にご飯物を詰めて、蓋体30を外した状態の斜視図である。 同包装用容器100を示すもので、実線の容器本体10と、点線の中容器20と、二点鎖線の蓋体30とを組み合わせた状態の平面図である。 本発明に係る容器本体10であって、側面12に付した模様40を明確に描いた拡大側面図である。 実線の容器本体10と、点線の中容器20と、二点鎖線の蓋体30とを組み合わせからなる同包装用容器100を示すもので、(a)は長辺側側面図、(b)は短辺側側面図である。 同包装用容器100を構成する各部材を示すもので、(a)は蓋体30の平面図、(b)は中容器20の平面図、(c)は容器本体10の平面図である。 本発明で採用している模様40を説明するもので、(a)は模様40を構成する1つの単一模様40Aが第1模様単位40aと第2模様単位40bとの組み合わせであることを説明する分解図、(b)は第1模様単位40aと第2模様単位40bとを組み合わせて1つの単一模様40Aが完成することを説明する一体化図、(c)は(b)中の4−4線に沿って見た断面図である。 同模様40を説明するもので、(a)は模様40を構成する1つの単一模様40Aが第1模様単位40aを横方向に連続させたものと、第2模様単位40bを横方向に連続させたものとの組み合わせでもあることを説明する分解図、(b)は(a)に示したものを組み合わせて模様40を構成した様子を示す拡大図である。 同模様40の平面部42及び44が容器本体10の側面12に対して階段状になっていることを示すもので、(a)は側面側に現れた模様40の一部を示す側面図、(b)は(a)中の1−1線に沿って見た断面図、(c)は(a)中の2−2線に沿って見た断面図、(d)は(a)中の3−3線に沿って見た断面図である。 同模様40を構成している単一模様40Aの他の例を示すもので、(a)は模様40が円である単一模様からなる場合の拡大図、(b)は模様40が四角である単一模様からなる場合の拡大図、(c)は模様40が六角形である単一模様からなる場合の拡大図である。 特許文献1にて提案されている容器を示す側面図である。 特許文献2にて提案されている容器を示す縦断面図である。 特許文献3にて提案されている容器を示す部分縦断面図である。

Claims (3)

  1. 底面から立ち上がる側壁の上端縁にフランジ部を有する少なくとも容器本体の、少なくとも前記側面に模様を形成した包装用容器であって、
    前記模様を、平面部を有する単一模様の多数が、前記各平面部の傾斜を同一としながら連続したものとするとともに、かつ、前記各単一模様を構成している前記平面部を階段状に位置させながら前記側面の表面に順次漸近させたことを特徴とする包装用容器。
  2. 前記各単一模様を、上側境界線と下側境界線に囲まれた法面部と、法面側境界線と連続境界線に囲まれた平面部とにより構成して、
    前記各平面部が、その各法面部を介して階段状に連続するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記各単一模様を、少なくとも第1模様単位と、この第1模様単位に連続することになる第2模様単位とにより構成し、
    前記第1模様単位については、上側境界線と下側境界線に囲まれた法面部と、法面側境界線と連続境界線に囲まれた平面部とにより構成し、
    前記第2模様単位については、上側境界線と下側境界線に囲まれた法面部と、法面側境界線と連続境界線に囲まれた平面部とにより構成して、
    前記各平面部が、その各法面部を介して階段状に連続するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
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