JP6506607B2 - 包装用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばどんぶり類の食品に使用される包装用容器に関し、さらに詳しくは、好適な盛り付けを実現させ、使用態様に適した剛性を有する包装用容器に関する。
従来から、例えばスーパーやコンビニエンスストアでは、親子丼やカツ丼等のどんぶり類を販売する場合、プラスチック製の容器本体にごはん(ご飯)及び惣菜を盛り付けて蓋を閉め、需要者が簡単に持ち帰れるようにしていた。このため、需要者が持ち易く、かつ運搬時や積み重ね時の加重に耐えうる剛性を有する包装用容器が求められていた。
そこで、容器本体の開口縁部より小さい円形状の底面部と、開口縁部及び底面部と一体に成型された側壁部とを備え、側壁部が容器本体の内側へ向けて凸となる湾曲部及び湾曲部から開口縁部まで延出された延出部とで形成され、湾曲部と延出部の間に設けられた屈曲部の周方向の一部に形成された突出部が側壁部の平面視多角形状を構成する発想が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この発想により、需要者は湾曲部に手の指をあて易く、屈曲部及び突出部が容器本体の剛性を向上させているため、加重に耐え得る形状を実現させた。
特開2012−20782号公報
しかしながら、従来の発想では、ごはん又は惣菜の量目で盛り付けの見栄えを調整せざるを得ない。すなわち、商品に対する視覚的な官能を高め、需要者の購買意欲を高めるには、ごはんの量目で全体を底上げしたり、惣菜の量目で全体の高さを維持したりしなければならない。上述したどんぶり形状の包装用容器の場合、惣菜が収容される上部の容積に対してごはんが収容される下部の容積が大きいため、ごはんや惣菜の量目を減らすのは商品の品質上好ましくない。
食品の購入を検討する需要者は、包装用容器内の食品の状態を確認して購入するか否かを判断する傾向がある。例えば、どんぶり類の売れ行きは、食品の見栄えが影響する。すなわち、食品を観察したときに伝わる、作り立てでふんわりとおいしく食べられる感覚やボリュームがあり満腹中枢が満たされる感覚を需要者は購入の判断材料としている。
ところが、近年では食材の購入価格の高騰や商品の販売価格の値下げが影響し、収容する食品の量目も制限しなければならなくなった。そのため、どんぶり類ではごはんの量目で全体の底上げができない上、惣菜の量目で全体の高さを維持することもできず、沈み込みが発生する恐れがある。すなわち、ごはんの量目が少ないと、惣菜が包装用容器の下部に流れ込み、所望の盛り付け状態を維持できない点が懸念される。
一方、包装用容器のサイズを小さくすれば、従来よりも食品の量目が少なくても、容積に対してバランスよく盛り付けでき、どんぶり類特有の沈み込みも発生し難い。しかしながら、包装用容器のサイズの縮小に対して需要者の購買意欲の減少も懸念される。食品業界において、顧客満足度の低下を防ぐ対策は最優先事項であると共に、食材価格の高騰や商品価格の値下げに対応できる食品コストの抑制を実現するには、盛り付けた食品の見栄えを維持できる包装用容器が期待されている。
また、スーパーやコンビニエンスストアの販売形態や需要者の食卓事情に合わせ、陳列時や持ち運び時の積み重ねに対応できる包装用容器が注目されている。すなわち、上又は下方向からの加重に対して変形し難いことが条件となる。
そこで、本発明の第1の目的は、食品の沈み込みを防止し、所望の盛り付け状態を維持できる包装用容器を提供することにある。また、第2の目的は、陳列時や持ち運び時の加重に耐え、変形を防止できる包装用容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明による包装用容器は、容器本体の開口の周縁に形成されるフランジ部と、上記開口より面積が小さい底部と、上記底部から所定のギャップ高さまで立ち上がる壁部と、上記ギャップ高さから上記フランジ部までの間に容器本体の内側に膨らむ膨出部とを備えることを特徴とする。
また、上記膨出部同士の間には、容器本体の外側に突出する引入部が形成されることが望ましい。
また、上記包装用容器の材厚が0.4mm以下であることが望ましい。
ここで、「開口」及び「底部」の形状は、例えば円形、楕円形、正方形や長方形を含む矩形、五角形以上の多角形が該当する。「底部」は「開口」より角が多い構成が望ましい。
「壁部」は、例えば円形の底部の周縁から立ち上がり周方向に面一に形成されたもの又は矩形や多角形の底部の周縁から立ち上がる板状の部位が周方向に連結し若しくは所定の間隔をもって隣接して形成されたものが該当する。「板状の部位」の形状は、例えば水平段面視で直線状若しくは円弧状又はこれらが縦方向の上下に組み合わさった形状が該当する。「板状の部位」同士の間に存在する隙間には、容器本体の剛性を維持する部位の一部分が介在してもよい。「ギャップ高さ」とは、容器本体の外側に位置する底部の最下部から膨出部との連設部分に該当する壁部の最上部までの垂直高さを意味する。
「膨出部」は、例えば壁部の最上部と連設して外側上方に拡開した板状の部位の一部から容器本体の内側に膨らむドーム状若しくはアーチ状の部位又は壁部の最上部と連設して容器本体の内側に膨らむドーム状若しくはアーチ状の部位が該当する。「膨出部」の数は、1つ若しくは2つ以上周方向に連結し若しくは所定の間隔をもって隣接して形成されたものが該当する。「膨出部」の形状は、例えば容器本体の内側に向かって水平段面視で同一の曲率半径の円弧状又は異なる曲率半径の円弧状が縦方向の上下に組み合わさった形状が該当する。「膨出部」同士の間に存在する隙間には、容器本体の剛性を維持する部位の一部分が介在してもよい。
「引入部」は、少なくとも膨出部同士の間に介在するもの又は膨出部同士の間から壁部を構成する板状の部位同士の間に渡って介在するものが該当する。
本発明による包装用容器は、開口より面積が小さい底部から壁部が所定のギャップ高さまで立ち上がり、上記ギャップ高さからフランジ部までの間に膨出部が容器本体の内側に膨らんでいることで、食品を収容する包装用容器の上部に対して下部の容積を小さくでき、上部に盛り付けられる食材の底上げを実現することができる。すなわち、所定のギャップ高さまで立ち上がった壁部により、下部に収容される食品の量目を抑制でき、上記ギャップ高さ以上の上部に収容される食品が下部に沈み込むのを防止できる。さらに、上部には膨出部が形成されているため、上部に収容される食品の量目も抑制でき、膨出部の傾斜面の緩やかな部分が食品のズレ落ちを防止する役目も果たす。したがって、食材コストの低減が実現する上、盛り付けた食品のふんわり感を演出できるので、需要者の購買意欲を低下させない食品の見栄えを維持することができる。さらに、持ち上げ時に容器本体の外側から膨出部に指がフィットするため、良好なホールド感を得られ、手から滑り落ちる心配も少ない。
また、容器本体の外側に突出する引入部が膨出部同士の間に形成さていることにより、包装用容器の材厚を薄くしても所望の剛性を維持することができる。すなわち、ギャップ高さからフランジ部までの間に位置する包装用容器の上部は、収容した食材の加重、上に積まれた別の包装用容器の加重又は包装用容器の持ち運び時や蓋の開封時の加重を受け易いため、引入部が包装用容器の上部の変形を抑制する機能を発揮する。
また、所望の剛性を有すれば、包装用容器の材厚を0.4mm以下にしても設計上問題はなく、これにより材料コストを抑制することができる。
包装用容器の斜視図である。 包装用容器の正面図である。 包装用容器の平面図である。 包装用容器の底面図である。 包装用容器の右側面図である。 包装用容器の部分拡大端面図である。 包装用容器の別の部分拡大端面図である。 包装用容器に装着する蓋の正面図及び右側面図である。
以下、図1〜図3を参照しつつ、本発明の一実施形態における包装用容器の概要を説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態における包装用容器は、容器本体Pの開口Oの周縁に形成されるフランジ部1と、この開口より面積が小さい底部2と、この底部から所定のギャップ高さHまで立ち上がる壁部3と、このギャップ高さからこのフランジ部までの間に容器本体の内側に膨らむ膨出部4とを備える。
膨出部4同士の間には、容器本体Pの外側に突出する引入部5が形成されてもよい。
容器本体Pの材厚は0.4mm以下であることが好ましい。
次に、図1〜図8を参照しつつ、本実施形態における包装用容器を構成する各部の構造を説明する。
図1〜図5に示すとおり、容器本体Pには、略円形の開口Oの周縁に形成されるフランジ部1に所定の蓋が外嵌合してもよい。容器本体Pは、フランジ部1と、開口Oの面積より小さい略六角形状の底部2と、この底部の周縁から略垂直にギャップ高さHまで立ち上がる壁部3と、このギャップ高さに位置する壁部の最上部から外側上方に拡開しながらこの容器本体の内側に膨らむ膨出部4と、この膨出部同士の間から壁部に渡って設けられ容器本体の外側に向かって突出する引入部5とを備え、この膨出部及び引入部の上部がフランジ部1と連設していてもよい。フランジ部1、底部2、壁部3、膨出部4及び引入部5は、一体に成型されてもよい。
なお、開口Oの形状は、円形に限らず、矩形や多角形でもよい。所定の蓋はフランジ部1に内嵌合する形状でもよい。フランジ部1は、開口Oの周縁から上方に拡開する内嵌合用の嵌合部分と、この内嵌合用の嵌合部分の上端から外方に延出している平坦部分と、この平坦部分の周縁から下方に拡開する外嵌合用の嵌合部分とで構成されていてもよい。ここで、フランジ部1の厚さは、0.32〜0.43mmであってもよい。
底部2は、略平坦状の面で構成されていてもよい。底部2と開口Oとの面積比は、開口O/底部2で2.0〜3.5であってもよいし、2.0〜3.0であってもよい。底部2には、剛性を高めるため、底部の外側に向かって突出した直線状の溝部(付番しない)がこの底部の中心に向かって所定の間隔をもって設けてあってもよい。
なお、底部2の形状は、多角形に限らず、円形や楕円形又は矩形でもよい。底部2の中央部分には、円形、矩形又は多角形の段部分が設けてあってもよい。底部2は開口Oより角が多い構成がよく、例えば開口が円形の場合は底部が四角形以上、開口Oが正方形や長方形の場合は底部が五角形以上とのなる構成がよい。これにより、材厚を薄くしても所望の剛性を維持することができる。ここで、底部2の厚みは、0.28〜0.38mmであってもよい。
壁部3は、底部2の周縁を形成する辺の各々から立ち上がる板状部31が周方向に所定の間隔をもって隣接して形成されたもので、略垂直にギャップ高さHまで立設していてもよい。ギャップ高さHは、底部2の最下部(容器本体の外側)から壁部3の最上部(膨出部4との連設部分)までの垂直高さで、容器本体Pの高さ(底部2の最下端からフランジ部1の最上端までの垂直高さ)の1/4〜3/4が好ましい。図6に示す壁部3の立設角度αは、包装用容器を載置した平坦面等に対して90°〜70°が好ましく、90°〜75°がより好ましく、85°〜75°がさらに好ましい。これにより食品収容下部の容量を劇的に小さくすることができる。ギャップ高さHでの壁部3の水平横断面は、底部2と同じ又は近似した形状であり、同サイズ又は相似サイズを形成してもよい。壁部3には、剛性を高めるため、この壁部から底部2に渡り、壁部及び底部の外側に向かって突出した直線状の溝部(付番しない)がこの底部の中心に向かって所定の間隔をもって設けてあってもよい。板状部31同士の間には、引入部5の一部分が介在していてもよい。底部2、壁部3及び引入部5の一部分で、食品が収容される食品収容下部が形成されてもよい。
図1〜図6に示すとおり、膨出部4は、壁部3を構成する板状部31と連設し周方向に所定の間隔を持って6つ形成されたドーム状の部位で、ギャップ高さHの最上部からフランジ部1までの間に位置してもよい。膨出部4の形状は、容器本体Pの内側に膨らむ水平断面視円弧状であり、この容器本体の外側は円弧状に窪んだ状態にあってもよく、この容器本体の内側若しくは外側から正面視して略半円状であってもよい。膨出部4は、曲率半径の異なる第1のドーム面41と第2のドーム面42とで構成されてよく、この第1のドーム面が壁部3側、第2のドーム面がフランジ部1側に位置してもよい。容器本体Pの垂直断面において、図6に示すギャップ高さHにおける膨出部4の角度βは90°〜170°が好ましく、この角度が大きいほど膨出部4は寝そべった状態となる。上述したように、曲率半径の異なる第1のドーム面41と第2のドーム面42とで構成される場合には、第1のドーム面の膨出部4の角度βは第2のドーム面の膨出部4の角度βよりも小さいことが好ましい。具体的には、第1のドーム面の膨出部4の角度βは90°〜135°、第2のドーム面の膨出部4の角度βは120°〜170°であってもよい。
ここで、膨出部の垂直断面における曲率半径は特に制限はないが、第1のドーム面41の曲率半径R1は、第2のドーム面42の曲率半径R2より小さければく、より具体的にはR1は5〜15mmであればよく、R2は40〜60mmであればよい。
また、それぞれの膨出部4の投影面積は特に制限はないが、ギャップ高さH〜フランジ部1の間の投影面積に対して、それぞれの膨出部4の合計が占める投影面積の割合は、30%〜60%であればよく、40%〜60%であってもよく、45〜55%であってもよい。
なお、膨出部4の数は6つに限定されることはなく、6つ未満でも6つ以上でも7つ以上でもよく、複数の膨出部の各々が所定の間隔をもって均等に配置されてもよい。膨出部4を形成する曲率半径の異なるドーム面は3つ以上でもよい。膨出部4は、ギャップ高さHに位置する板状部31の最上部に渡って形成され、このギャップ高さの横断面が水平断面視円弧状であってもよい。これにより、食品収容下部に盛り付けられる食品と壁部3との隙間が目立たず食品のボリューム感を損なうことがない。
図1〜図7に示すとおり、引入部5は膨出部4同士の間から壁部3を構成する板状部31同士の間を介して底部4の周縁まで渡って介在してもよく、この壁部及び膨出部より容器本体Pの外側に突出してもよい。引入部5の形状は、中心部分の垂直断面視上では、上層が略直線状の部位、中層が容器本体Pの内側に向う円弧状の部位、下層が傾斜状の部位とが組み合わさったものでもよい。水平段面視上では、上層から下層に渡って容器本体Pの外側に向う円弧状の部位で、下層に行くほど幅が狭まっているもよく、この容器本体の内側若しくは外側から正面視して略逆三角形状であってもよい。引入部5により、材厚が薄くなっても容器本体Pの剛性を確実に維持することができる。
また、それぞれの引入部5の投影面積は特に制限はないが、ギャップ高さH〜フランジ部1の間の投影面積に対して、それぞれの引入部5の合計が占める投影面積の割合は、30%〜60%であればよく、40%〜60%であってもよく、45〜55%であってもよい。
なお、引入部5は開口Oの周縁より下方のいずれの高さからギャップ高さHを跨がない又は跨ぐ高さまで延設されてもよい。ギャップ高さH〜フランジ部1の間の投影面積に対して、膨出部4と引入部5との合計が占める投影面積の割合は、60%以上であってもよいし、75%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよいし、98%以上であってもよい。
次に、図1〜図8に参照しつつ、本実施形態における包装用容器の使用における構造の特徴を説明する。
例えば、ごはんの上に所定の惣菜が盛り付けられるどんぶり類の食品を収容する場合、容器本体Pの内部に開口Oから食品が盛り付けられた後、フランジ部1に天板が透明な所定の蓋を嵌合して店内に陳列することで、収容した食品の盛り付け状態を視認できるため、需要者の購買意欲を向上させることができる。そして、本実施形態における包装用容器によれば、収容した食品の盛り付け状態をより良く見せる効果を発揮する。以下、詳述する。
ここで、底部2、壁部3及び引入部5の一部分で構成される領域を食品収容下部、6つの膨出部4及び引入部5の一部分で構成される領域を食品収容上部とする。どんぶり類の場合、食品収容下部にごはん、食品収容上部に惣菜を盛り付けることで、ごはんの分量に比して惣菜の分量を増やさずに食品全体のボリューム感を維持することができる。
すなわち、開口Oより面積が小さい底部2、この底部の周縁から略垂直に立ち上がる壁部3及びこの壁部を形成する板状部31同士の間に介在する引入部5の一部分で構成される食品収容下部は、食品収容上部より食品を収容する容積が小さいため、ごはんの量目を少なくすることができる。また、引入部5の一部分が板状部31同士の間に介在していることにより、上又は下からの加重に対して底部2及び壁部3の変形を防ぐため、収容したごはんがつぶれたり片寄ったりする不具合を回避することができる。
さらに、壁部3の最上部に位置するギャップ高さHから外側上方に拡開しながら容器本体Pの内側に膨らむ膨出部4、この膨出部同士の間に介在する引入部5の上部で構成される食品収容上部は、この膨出部が容器本体Pの内側に膨らむのみならず、曲率半径の小さい第1のドーム面41がギャップ高さH側に位置することで、より高い位置で惣菜を支えることができるため、惣菜の量目を増やさず沈み込みを防止することができる。すなわち、曲率半径が大きく傾斜角が小さい第2のドーム面42上に惣菜の多くが載るため、ごはんの量目に依存せず食品のボリューム感を損なわないで盛り付けふんわり感を演出することができる。
このように、本実施形態における包装容器をどんぶり類に使用する場合、開口Oより面積が小さい底部2から壁部3が所定のギャップ高さHまで立ち上がり、このギャップ高さからフランジ部1までの間に膨出部4が容器本体Pの内側に膨らんでいることで、ごはんを収容する食品収容上部に対して食品収容下部の容積を小さくでき、食品収容上部に盛り付けられる惣菜の底上げを実現することができる。すなわち、ギャップ高さHまで立ち上がった壁部により、食品収容下部に収容される食品の量目を抑制でき、このギャップ高さより上に位置する食品収容上部に収容される食品が食品収容下部に沈み込むのを防止できる。さらに、食品収容上部には膨出部4が形成されているため、食品収容上部に収容される食品の量目も抑制でき、この膨出部の傾斜面の緩やかな部分が食品のズレ落ちを防止する役目も果たしている。したがって、食材コストの低減が実現させる上、需要者の購買意欲を低下させないどんぶりの盛り付けの見栄えを維持することができる。さらに、持ち上げ時に容器本体Pの外側から膨出部4に指がフィットするため、良好なホールド感を得られ、手から滑り落ちる心配も少ない。
また、容器本体Pの外側に突出する引入部5が膨出部4同士の間に形成さていることにより、包装用容器の材厚を薄くしても所望の剛性を維持することができる。すなわち、ギャップ高さHからフランジ部1までの間に位置する膨出部4は、食品収容上部に収容される惣菜の加重、上に積まれた別の包装用容器の加重又は包装用容器の持ち運び時や蓋の開封時の加重を受け易いため、引入部5が両側に位置する膨出部4の変形を抑制する機能を発揮する。
なお、図8に示す蓋Cは、フランジ部に外嵌合する形状で、天井を構成する透明な天板部分と、この天板部分の周縁から外側下方に拡開している側壁部分と、この側壁部分の下端の周縁から外側下方に拡開している嵌合部分とを備えていてもよい。側壁部分には略台形状の凸部が所定の間隔をもって設けてあってもよい。蓋Cは、フランジ部の内側に嵌合する内嵌合用の嵌合部分を備え、フランジ部に対して内嵌合するものでもよい。
また、本実施形態における包装用容器及びこの蓋は、例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等のシート成形で、合成樹脂シートを熱成形することにより形成される。合成樹脂シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂で、単層や多層のシートを使用してもよい。樹脂としては、例えば発泡樹脂を使用すれば、軽量かつ断熱性があり好ましい。さらに、シートの表面または裏面を合成樹脂フィルムで覆ってもよく、表面を覆った場合は印刷を施してもよい。合成樹脂シートの厚みは特に制限はないが、0.15mm〜0.5mmであればよく、好ましくは0.30mm〜0.45mm、より好ましくは0.32mm〜0.43mmである。
本発明における包装用容器は、どんぶり類に限らず、肉類、魚介類、野菜類を含む食品全般及び包装用容器に関する産業に広く利用可能である。
P 容器本体
O 開口
1 フランジ部
2 底部
3 壁部
4 膨出部
5 引入部

Claims (4)

  1. 容器本体の開口の周縁に形成されるフランジ部と、
    前記開口より面積が小さい底部と、
    前記底部から所定のギャップ高さまで立ち上がる壁部と、
    前記ギャップ高さから前記フランジ部までの間で外側上方に拡開しながら容器本体の内側に膨らむ膨出部とを備え
    前記壁部は、前記底部に対して略垂直に形成され、
    前記ギャップ高さは、前記底部の最下端から前記フランジ部の最上端までの1/4〜3/4であり、
    前記膨出部は、前記壁部側に位置する第1のドーム面と、前記フランジ部側に位置して当該第1のドーム面より曲率半径が大きい第2のドーム面とを有し、
    前記第1のドーム面の曲率半径は、5〜15mm、前記第2のドーム面の曲率半径は、40〜60mmである
    ことを特徴とする包装用容器。
  2. 容器本体の開口の周縁に形成されるフランジ部と、
    前記開口より面積が小さい底部と、
    前記底部から所定のギャップ高さまで立ち上がる壁部と、
    前記ギャップ高さから前記フランジ部までの間で外側上方に拡開しながら容器本体の内側に膨らむ膨出部とを備え、
    前記壁部は、前記底部に対して略垂直に形成され、
    前記ギャップ高さは、前記底部の最下端から前記フランジ部の最上端までの1/4〜3/4であり、
    前記膨出部同士の間には、容器本体の外側に突出する引入部が形成されている
    ことを特徴とする包装用容器。
  3. 前記膨出部の投影面積が、前記ギャップ高さ〜前記フランジ部の間の投影面積に対して30%〜60%である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
  4. 前記容器本体の開口を閉じる蓋をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1つに記載の包装用容器。
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