JP7092330B2 - 包装用容器 - Google Patents
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Description
消費者に購入を促すには食料品の鮮度や盛り付けなども重要であるが、購買をアピールするために、容器の色彩や柄等を工夫することなども必要である。
容器を白色単色にした場合は、食材のタレなどが容器表面に付着し、目立つことがあり、消費者に不快感を与えることがあり避けたいものである。しかし、容器表面にタレなどを付着させないように素早く的確に盛り付けることは困難で熟練を要するものであった。
仕切部24は、図2に示すように、仕切部23の一端部寄りから側壁面部22に向かい斜め状(図2では左から右に上る傾斜状)に突出させてあり、平面視三角形状に収容部2を区画してある。
本実施形態では、収容部2に底面部21と側壁面部22とを備えた構成としてあるが、これに限定されるものではなく、底面部21と側壁面部22とが滑らかにつながる形態、例えば、半球状に凹む収容部2にしてもよい。
本体フランジ部3は、外側に張り出す水平面状の張出部31と、張出部31の外側に下方に傾斜乃至垂下するスカート部32とを備える。側壁面部22と本体フランジ部3との境界(側壁面部22の上端部22a)は、ほぼ垂直状に折れ曲がる角折れ状(微小半径のR部)に形成してある。
スカート部32は、張出部31の外端部から傾斜面状に下り、その下側に湾曲状に外側に膨出させた膨出部32aを設けてある。膨出部32aの下側は、垂直面状に形成し、さらにその下側を放物線状に下る傾斜面としてある。
包装用容器1の各隅部付近には、図2に示すように、水平状に延出する摘み部33が設けてある。
より具体的には、図6(a)には白色が上端部22aを超えて収容部2に表れた場合が示してあり、本体フランジ部3の水平方向の幅Laに対し、上端部22aから収容部2側に入り込む長さLbが0.6La以下、好ましくは0.4La以下の範囲を許容するものである。
また、図6(b)には黒色が上端部22aを超えて本体フランジ部3に表れた場合が示してあり、本体フランジ部3の水平方向の幅Laに対し、上端部22aから本体フランジ部3側に入り込む長さLcが0.6La以下、好ましくは0.5La以下の範囲を許容するものである。
このような場合は、例えば、側壁面部22の延長線Xと本体フランジ部3の頂点における水平方向の接線Yとの交点Zから降ろした垂線と容器1が交わる箇所近辺を境界(側壁面部22の上端部22a)にすることができる。
また、合成樹脂シートとして積層シートを用いることもでき、積層シートとしては、例えば、合成樹脂シートにフィルムを熱ラミネートした積層シート、共押出法による積層シート、押出ラミネート法による積層シートなどを挙げることができる。
包装用容器1は、蓋体(図示せず)を被嵌できるようにしてもよく、膨出部32aに嵌め合せできるようにするのが好ましい。蓋体を設ける場合は、包装用容器1の色が視認できるように透明にするのが好ましい。
包装用容器4は形状的には異なるが、基本的には上記包装用容器1と同じ発明構成であり、同一箇所の詳しい説明は省略する。
本発明の第二の実施形態の包装用容器4、図8又は図9に示すように、収容部5と、本体フランジ部6とを備える。
仕切部53は、底面部51の中央付近に円形状に突出させてあり、容器1の中央付近において円形状に収容部5を区画してある。
仕切部54は、仕切部53から側壁面部52に向かい放射状にほぼ等間隔で突出させてあり、平面視扇状に収容部5を区画してある。
本発明の第三の実施形態の包装用容器7は、図11に示すように、容器本体8と、容器本体8に被せることができ、蓋体フランジ部91を有する蓋体9と、を備え、容器本体8の表面を黒色にし、蓋体9の蓋体フランジ部91を白色、蓋体9のその他の部分を透明にしたことを特徴とするものである。
容器本体8は、収容部10及び本体フランジ部11の表面、つまり表面全面を黒色にしたものである。
蓋体フランジ部91は、側壁面部93の下端部から外側に一定幅で張り出すように形成し、蓋体9の全周に渡り設けてあり、蓋体9を容器本体8に被せた状態で、本体フランジ部11に重なり、本体フランジ部11の表面を覆うようにしてある。蓋体フランジ部91の先端側には、下方に傾斜乃至垂下するスカート部91aが設けてある。
スカート部91aは、本体フランジ部11のスカート部11aに嵌合できるように形成してあり、蓋体9が容器本体8に外嵌合できるようにしてある。
天面部92及び側壁面部93は透明であるため、蓋体9を容器本体8に被せた状態で、内部を視認でき、収容部10の黒色を視認することができる。
蓋体フランジ部91は白色であるため、蓋体9を容器本体8に被せた状態で、包装用容器7の周縁を白色にすることができる。
そのため、上記包装用容器1,4と同様に、陳列時に食材のタレなどが容器本体8の表面に付着しても目立ちにくくなり、食材の彩りが活き、消費者の不快感を低減でき、さらに、容器本体8の収容部10及び本体フランジ部11を黒色としてあるため、熟練者でなくとも盛り付け作業をより一層容易に行うことができる。また、包装用容器7の周囲が白色であるため、収容部10の黒色により蓋体フランジ部91の白色が引き立ち、売り場が明るく見え、消費者の購買意欲を刺激することができるものである。
2,5収容部
21,51底面部
22,52側壁面部
22a,52a上端部
23,24,53,54仕切部
23a,24a,53a,54a上面
23b,24b,53b,54b側面
3,6本体フランジ部
31張出部
32スカート部
32a膨出部
8容器本体
9蓋体
91蓋体フランジ部
91aスカート部
92天面部
93側壁面部
10収容部
11本体フランジ部
11aスカート部
Claims (5)
- 白色と黒色とで印刷した部分を備えた熱可塑性樹脂シートを成形してなる包装用容器であって、
該包装用容器は、底面部と側壁面部とで囲われた収容部と、該側壁面部の上端部から外側に容器全周に渡り張り出す本体フランジ部と、を備え、
該側壁面部と該本体フランジ部との境界を角折れ状にし、該収容部を該黒色印刷部分で成形して表面を黒色にし、該本体フランジ部を該白色印刷部分で成形して表面を白色にした包装用容器。 - 前記底面部を立ち上げて前記収容部を区画し、一方又は両方の端部が前記側壁面部と連結した仕切部を備えた請求項1に記載の包装用容器。
- 前記仕切部の側面と上面との境界を角折れ状にした請求項2に記載の包装用容器。
- 前記仕切部の上面を前記白色印刷部分で成形して白色にした請求項3に記載の包装用容器。
- 前記側壁面部の上端部付近を、複数の凹凸を設けて階段状にした請求項1~4のいずれかに記載の包装用容器。
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