JP7210308B2 - 丼型の食品包装用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、本体と中皿と蓋とを備えた丼型の食品包装用容器に関する。
近年、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で、店頭で購入後に調理不要でそのまま食べられる、冷やし中華等の冷やし麺やラーメン、とろろ蕎麦等の各種の麺類や、中華丼等の各種の丼物等が販売されている。これらの食品は例えば下記特許得文献1記載のように丼型の食品包装用容器に収容される。これらの丼型の容器は、特に丸形の容器形状が好まれている。
丼型の食品包装用容器は、例えば麺と具材とを分離して収容するために、本体と蓋の他に中皿が使用される。本体と中皿と蓋は、それぞれ合成樹脂製シートによって成形される。本体には、例えば麺等の食材が収容され、中皿には、例えば麺に載せる具材が収容される。中皿が収容空間を区画する仕切り壁部を備えている場合には、仕切り壁部によって区画された複数の収容室にそれぞれ異なる種類の具材が収容される。そして、食品を収容した包装状態において、食品の名前等の各種の情報が印刷された帯状ラベルが、蓋の天面部から本体の底面部にかけて上下方向に巻回される。
例えば、冷やし中華等の冷やし麺を例にして商品完成までの作業工程を説明すると、まず本体に麺を収容し、その後、本体に中皿を載せる。その中皿に、卵、胡瓜、トマト等の各種の具材を載せる。そして、蓋を被せた後、帯状ラベルを巻きつけて商品が完成する。
購入者は、帯状ラベルに記載された情報を見ると同時に、中皿に収容された具材を見るため、中皿に収容された各具材の向きと帯状ラベルの向きとが綺麗に揃っていることが求められる。丼型の容器は丸形形状であるため、本体に中皿を載せる際に、本体に対する中皿の周方向の位置決めを行うと共に更にその中皿に対して蓋の周方向の位置決めを行うことは容易ではないが、従来においては、その位置決め作業を手作業で一つ一つ行う必要があり、大きな作業労力が必要であった。
これに対して下記特許文献2に記載された容器においては、中皿の外縁に切欠部を設けて、その切欠部を本体に係止させることによって中皿の位置決めを行う構成が提案されている。しかしながら、中皿に切欠部を設けるとその切欠部を起点として中皿を構成するシートに亀裂が生じやすいという問題がある。
特開2015-145285号公報 実用新案登録第3212312号公報
本発明は、丼型の食品包装用容器に求められる丸形の容器形状を維持しつつ、中皿の周方向の位置を容易に位置決めすることができる丼型の食品包装用容器を提供することを課題とする。
本発明に係る丼型の食品包装用容器は、各々合成樹脂製シートからなり、平面視外縁が略円形である本体と、中皿と、平面視外縁が略円形である蓋と、を備え、本体と中皿と蓋とが合体した合体状態において帯状ラベルが上下方向に巻回されて使用される、丼型の食品包装用容器であって、本体は、本体底面部と本体側壁部と本体フランジ部とを備え、本体フランジ部は、本体側壁部の上端から外側に向けて略水平に延びる本体水平面部と、該本体水平面部の外側に位置し、略全周に亘って上側に突出した突条と、該突条の外側に位置する平面視略円形の本体外嵌合部と、本体フランジ部の外縁の所定箇所に形成された本体摘み部とを備え、突条は、本体水平面部の外縁から上側に立ち上がる内側の側面部と、該内側の側面部の外側に位置する外側の側面部と、内側の側面部の上端と外側の側面部の上端とを連結する頂面部とを備え、突条の内側の側面部は、平面視略多角形であり、中皿は、中皿底面部と中皿側壁部と仕切り壁部と中皿フランジ部とを備え、中皿フランジ部は、中皿側壁部の外縁から外側に延びるベース面部と、該ベース面部の外縁から上側に立ち上がる立ち上がり壁部と、該立ち上がり壁部の上端から外側に向けて略水平に延びる中皿水平面部とを備え、立ち上がり壁部は、本体の突条の内側の側面部に対応した平面視略多角形であり、蓋は、天面部と蓋側壁部と蓋フランジ部とを備え、天面部の周縁部には互いに対向して一対のガード凸部が上側に向けて突設され、両ガード凸部の間に合体状態において帯状ラベルが巻回され、蓋フランジ部は、合体状態において本体外嵌合部の外側に嵌合する平面視略円形の蓋外嵌合部と、蓋フランジ部の外縁の所定箇所に形成された蓋摘み部とを備え、合体状態において、本体の突条の内側の側面部に中皿の立ち上がり壁部が係合することにより中皿が周方向に位置決めされる。
該構成の丼型の食品包装用容器にあっては、本体に麺等の主の食材を収容した状態で中皿を載せる。本体に中皿を載せると、本体の本体水平面部に中皿のベース面部が載置される。尚、中皿の中皿水平面部は、本体の突条の頂面部に当接しても当接しなくてもよい。本体に中皿を載せる際に、本体の本体摘み部と中皿の仕切り壁部を目安にして本体に対して中皿の周方向の位置を合わせることができる。そして、本体に中皿を載せると、本体の突条の内側の側面部に中皿の立ち上がり壁部が係合して中皿の本体に対する周方向の位置が定まる。尚、本体の突条の内側の側面部の内面と、中皿の立ち上がり壁部の外面とは、当接しても当接しなくてもよく、当接しない場合であっても、本体の突条の内側の側面部に対して中皿の立ち上がり壁部が周方向に回転しない程度のクリアランスであればよい。そして、本体の突条の内側の側面部と中皿の立ち上がり壁部が平面視略多角形となっているので、本体に対して中皿の周方向の位置を容易に位置決めすることができる。中皿には、例えば具材を収容する。中皿には仕切り壁部が設けられていてその仕切り壁部によって中皿の収容空間が複数の収容室に区画されている。複数の収容室にそれぞれ異なる具材を収容することができる。そして、蓋を被せる際には、蓋摘み部を目安にして本体及び中皿に対して所定の向きに蓋を被せることができる。その後、帯状ラベルを巻回するが、中皿が本体及び蓋に対して周方向の所定位置に位置決めされているため、帯状ラベルと中皿とが綺麗に揃った状態となる。即ち、中皿に収容された具材等の食品と帯状ラベルとが綺麗に揃った状態となり、見栄えのよい商品となる。
特に、本体側壁部の上部の全周のうち所定箇所には、本体水平面部を一部切り欠くようにして本体側壁部の上部から突条にかけて外側に向けて凹設された、食品取り出し用の飲み口部が形成されていることが好ましい。このように飲み口部が形成されていると、その飲み口部から例えば麺等の食材を容易に食することができる。また、飲み口部は外面側に膨出した突形状であるため、出荷時に本体同士を積み重ねて梱包した際に、飲み口部の突形状によって本体の周方向の位置を容易に揃えることができる。そのため、本体摘み部の位置が揃うことになり、本体摘み部が梱包時に折れ曲がったりすることも防止される。
また、本体の突条の内側の側面部は、少なくとも一辺が他の辺よりも長い平面視略多角形であり、中皿の立ち上がり壁部は、本体の突条の内側の側面部に対応して、少なくとも一辺が他の辺よりも長い平面視略多角形であると、中皿を本体に対して所定の向きに容易に位置合わせすることができ、組み立て作業性が向上する。
以上のように、中皿の周方向の位置を容易に位置決めすることができ、中皿に収容された具材等の食品と帯状ラベルとが綺麗に揃った状態となって、美感に優れた商品が得られる。また、丼型の食品包装用容器に求められる丸形の容器形状も維持できる。
本発明の一実施形態における丼型の食品包装用容器の分離状態を示す斜視図。 同容器の本体の平面図。 同容器の本体の主要部分のみを示した平面図。 同容器の中皿の平面図。 同容器の中皿の底面図。 同容器の蓋の平面図。 同容器の本体、中皿、蓋のそれぞれのA-A線、B-B線、C-C線における端面図。 図7の要部拡大図。 図2のD-D端面図。 図9の要部拡大図。 同容器の合体状態(包装状態)を示す斜視図。 同容器の合体状態(包装状態)を示す平面図。 同容器の合体状態(包装状態)を示す図7に対応した端面図。 図13の要部拡大図。 本発明の他の実施形態における容器の本体の主要部分のみを示した図3に対応した平面図。 本発明の他の実施形態における容器の本体の主要部分のみを示した図3に対応した平面図。 本発明の他の実施形態における容器の合体状態(包装状態)を示す図14に対応した要部拡大図。 本発明の他の実施形態における容器の合体状態(包装状態)を示す図14に対応した要部拡大図。 本発明の他の実施形態における容器の本体の主要部分のみを示した図3に対応した平面図。 同本体に装着される中皿の主要部分のみを示した平面図。 本発明の他の実施形態における容器の本体の主要部分のみを示した図3に対応した平面図。 同本体に装着される中皿の主要部分のみを示した平面図。
以下、本発明の一実施形態に係る丼型の包装用容器(以下、単に容器という。)について図1~図14を参酌しつつ説明する。図1に、容器の全体構成を分離状態で示している。容器には種々の食品を収容することができる。特に、各種の麺類や丼物が適している。
容器は、本体1と中皿2と蓋3とを備えている。本体1の上に中皿2が載せられ、その上から蓋3が被せられる。本体1と中皿2と蓋3は、何れも合成樹脂製シートからなり、真空成形や圧空成形等の各種の熱成形(シート成形)によって形成されている。本体1と中皿2と蓋3を構成する合成樹脂製シートは、同種のものであってもよいし、異種のものであってもよい。合成樹脂製シートは、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン等、各種合成樹脂シート、これらのシート素材として無機物を充填したシート、更には、これらのシートを延伸させた延伸シートなどを使用できる。例えば、耐熱性に優れたポリプロピレンに無機物を充填したシート、ポリエチレンテレフタレート・ポリスチレン・ポリプロピレン・ポリエチレンなどのシートを延伸して耐熱性を向上させた耐熱シートを使用できる。これらのシートの片面や両面に樹脂フィルムを積層してもよい。尚、透明性に優れたシートを使用することも好ましく、特に、蓋3には好ましい。尚、電子レンジ用とする場合には電子レンジによる加熱に耐え得るように耐熱性のシートを用いる。シートの厚みは例えば0.1~1mmである。
<本体1>
本体1は、図2のように、平面視外縁が略円形である。図7及び図8にも示しているように、本体1は、本体底面部10と本体側壁部11と本体フランジ部12とを備えている。本体底面部10と本体側壁部11とによって上面開口の本体収容空間が形成される。本体底面部10は平面視略円形である。本体底面部10には各種の脚部を設けてよく、例えば本体底面部10の周縁部に周回する脚部を設けたり複数の脚部を周方向に間隔をあけて配置したりしてよい。本体底面部10には上げ底部を設けてよい。本体側壁部11は本体底面部10の周縁から立ち上がっている。本体側壁部11は、全体として上方に向けて拡径しつつ延びた筒状である。本体側壁部11は平面視略円形である。本体側壁部11には各種のリブや凹凸模様を形成してよく、リブは本体底面部10から本体側壁部11にかけて延びた形状としてよい。本体側壁部11の上端であって且つ外縁から本体フランジ部12が外側に向けて延設されている。本体フランジ部12は本体側壁部11の外側に全周に亘って形成されている。
図8のように、本体フランジ部12は、内側から順に、内側本体水平面部13と、突条14と、外側本体水平面部15と、本体垂下壁部16と、本体縁取り部17とを備えている。内側本体水平面部13は、本体側壁部11の外縁から外側に向けて略水平に延びている。
突条14は、内側本体水平面部13の外縁に接続されている。突条14は、内側本体水平面部13と外側本体水平面部15との間に位置していて、内側本体水平面部13と外側本体水平面部15とを連結している。即ち、突条14は、内側本体水平面部13の外縁と外側本体水平面部15の内縁にそれぞれ接続されている。突条14は、内側本体水平面部13及び外側本体水平面部15に対して上側に突出している。突条14は周方向に沿って延びていて、本体フランジ部12の略全周に亘って形成されている。本実施形態では突条14は無端環状であって全周に亘って途切れることなく形成されているが、一部に途切れた部分を有していてもよい。
突条14は、上下方向に切断した断面視において略コの字状である。突条14は、内側の側面部14aと頂面部14bと外側の側面部14cとを備えている。内側の側面部14aは、内側本体水平面部13の外縁から上側に向けて立ち上がっている。内側の側面部14aは、内側本体水平面部13に対して垂直に立ち上がっていてもよいし、外側に傾斜しつつ立ち上がっていてもよい。内側の側面部14aは傾斜角度が異なる複数のテーパ面から構成されてもよい。頂面部14bは、内側の側面部14aの上端と外側の側面部14cの上端とを連結している。頂面部14bは、略水平な平坦面であることが好ましいが、内外方向に沿って上側に向けて湾曲した湾曲面であってもよい。外側の側面部14cは内側の側面部14aの外側に間隔をあけて位置している。外側の側面部14cは内側の側面部14aと平行であってもよいし、非平行であってもよい。即ち、内側の側面部14aと外側の側面部14cは平面視において互いに同じ形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。外側の側面部14cは頂面部14bの外縁から下側に向けて延びている。換言すれば、外側の側面部14cは、外側本体水平面部15の内縁から上側に向けて立ち上がっている。外側の側面部14cは外側本体水平面部15に対して垂直に立ち上がっていてもよいし内側に傾斜しつつ立ち上がっていてもよい。本実施形態では、内側の側面部14aと外側の側面部14cとの間の間隔は、下側に向けて徐々に広がっていて、内側の側面部14aと外側の側面部14cは下側に向けて略ハの字状に広がっている。
図3に、本体1の内側本体水平面部13と突条14のみを平面図で示している。突条14の内側の側面部14aは、平面視略多角形であり、特に平面視略正多角形である。多角形は、例えば六角形~十二角形であって、好ましくは八角形~十角形である。尚、多角形の各辺は、直線状であってもよいし、外側に向かって若干湾曲していてもよいし、内側に向かって若干湾曲していてもよい。突条14の外側の側面部14cは、平面視略円形であってもよいし平面視略多角形であってもよい。本実施形態では、突条14の外側の側面部14cは平面視略多角形である。突条14の外側の側面部14cが平面視略多角形である場合、その多角形は、例えば六角形~十二角形であって、好ましくは八角形~十角形である。多角形の各辺は、外側に向かって若干湾曲していてもよい。突条14の外側の側面部14cが平面視略多角形である場合、突条14の内側の側面部14aと同じ多角形であることが好ましい。即ち、内側の側面部14aが例えば平面視略八角形である場合には外側の側面部14cも同様に平面視略八角形であることが好ましく、更に、内側の側面部14aにおける各辺と外側の側面部14cにおける各辺の周方向の位相が互いに揃っていることが好ましい。
外側本体水平面部15は、突条14の外側の側面部14cの下端から外側に向けて略水平に延びている。外側本体水平面部15は、突条14の外側の側面部14cの下端と本体垂下壁部16の上端とを連結している。外側本体水平面部15の高さは任意であって、内側本体水平面部13の高さと略同じであってもよいし異なっていてもよく、本実施形態では内側本体水平面部13の高さよりも低い。従って、本実施形態では、突条14の外側の側面部14cの全高は、突条14の内側の側面部14aの全高よりも大きい。
本体垂下壁部16は、平面視略円形である。本体垂下壁部16は、外側本体水平面部15の外縁から下側に向けて延びている。本体垂下壁部16は、その上部に、本体外嵌合部18を備えている。本体外嵌合部18は、本体垂下壁部16の下部に対して外側に突出している。本体外嵌合部18は本体垂下壁部16の全周に亘って連続的に形成されていてもよいし、一部に切欠部を有していてもよい。本体垂下壁部16の最下部には外側に向けて下降しつつ傾斜したテーパ部19を有している。
本体縁取り部17は、本体垂下壁部16の下端から外側に向けて略水平に延びている。本体縁取り部17は、本体フランジ部12の外周縁部を構成していると共に本体1の外周縁部を構成している。本体縁取り部17は、平面視略円形である。本体縁取り部17の全周のうちの一箇所には本体摘み部20が形成されている。本体摘み部20は、本体縁取り部17の外縁の一部が局所的に外側に膨出したものであってその形状、大きさは任意であって指先で摘むことができる程度の形状、大きさであればよい。本体摘み部20は例えば略三角形や舌片形状とすることができる。
<飲み口部21>
本体側壁部11の上部の全周のうち所定箇所には飲み口部21が形成されていることが好ましい。飲み口部21は、食品取り出し用であって、本体収容空間に収容される食品を取り出す際に好適に使用される。飲み口部21の形状や大きさ、個数は任意であるが、本実施形態では180度対向して一対形成されている。一つの飲み口部21は、突条14の内側の側面部14aの一つの辺の内側に位置していることが好ましい。飲み口部21の周方向の長さは、突条14の内側の側面部14aの一辺の長さと略同じであることが好ましい。飲み口部21は、本体側壁部11の上部に外側に向けて凹設されている。図9及び図10のように、飲み口部21の内面は本体側壁部11の内面に対して外側に凹んでおり、飲み口部21の外面は本体側壁部11の外面に対して外側に膨らんでいる。本体側壁部11の上部に飲み口部21が形成されることにより、内側本体水平面部13は飲み口部21によって一部切り欠かれる。図10に示す二点鎖線は、飲み口部21が形成されていない場合の本体側壁部11の上部と内側本体水平面部13である。
また、飲み口部21は、内側本体水平面部13を上下方向に跨ぐように、本体側壁部11の上部から突条14の内側の側面部14aにかけて形成されている。飲み口部21が突条14の内側の側面部14aの上端に達していることが好ましい。突条14の内側の側面部14aのうち飲み口部21が形成されている部分は局所的に外側に凹んでおり、突条14の頂面部14bは、飲み口部21の形成箇所において局所的に幅狭となっている。飲み口部21は、本体側壁部11の上部から突条14の内側の側面部14aにかけて滑らかに連続的に形成されていてもよいし、内側本体水平面部13の位置で上下に緩やかに区画されていてもよい。飲み口部21が内側本体水平面部13の位置で上下に区画されている場合、飲み口部21は、本体側壁部11の上部に形成された飲み口下部21aと、突条14の内側の側面部14aに全高に亘って形成された飲み口上部21bとから構成される。飲み口下部21aの上下方向の寸法は、飲み口上部21bの上下方向の寸法よりも大きい。
一対の飲み口部21の対向方向に対して平面視において直交する方向の二箇所の外側本体水平面部15に、本体フランジ部12を指先で持つ際に適した把持部22を設けることも好ましい。即ち、一対の飲み口部21と直交する方向の二箇所において、突条14の外側の側面部14cに局所的に内側に凹んだ逃げ凹部23が形成されることが好ましい。突条14の外側の側面部14cに逃げ凹部23が形成されることにより、外側本体水平面部15の内外方向の幅が局所的に内側に広がることになり、その広がった部分を把持部22とすることができる。把持部22は180度対向して一対形成されることが好ましい。
尚、図2において、左右方向を矢印Xで示し、前後方向を矢印Yで示している。平面視において本体摘み部20は本体1の中心に対して左手前45度の位置にある。即ち、平面視において本体摘み部20が本体1の中心に対して左手前45度に位置する状態を本体1の基準状態とし、その基準状態で左右方向と前後方向を定義する。突条14の内側の側面部14aが例えば平面視略八角形である場合には、八角形の八つの辺のうち前後方向に一対の辺が対向し且つ左右方向に一対の辺が対向することが好ましい。また、一対の飲み口部21は例えば図2のように前後方向に対向する配置態様としてよく、一対の把持部22は左右方向に対向する配置態様としてよい。但し、一対の飲み口部21が左右方向に対向し、一対の把持部22が前後方向に対向する配置態様としてもよく、それらの配置態様は任意でよい。
<中皿2>
図4に中皿2の平面図を示し、図5に中皿2の底面図を示している。中皿2は、図4のように、平面視外縁が略円形であるが、略円形でなくてもよい。図7のように、中皿2は、中皿底面部30と中皿側壁部31と中皿フランジ部32と仕切り壁部33とを備えている。中皿底面部30は平面視略円形である。中皿底面部30の高さは一定であってもよいし一定でなくてもよい。中皿底面部30には仕切り壁部33が突設されている。中皿底面部30と中皿側壁部31とによって中皿収容空間が画成されるが、その中皿収容空間が仕切り壁部33によって複数に区画されて複数の収容室34が形成される。仕切り壁部33の配置や個数は任意である。仕切り壁部33は例えば平面視において所定方向に沿って延びる形状とすることができ、その場合、複数の収容室34は仕切り壁部33の方向と直交した方向に並ぶことになる。本実施形態では所定方向に沿って延びる二つの仕切り壁部33を有していて、その二つの仕切り壁部33によって中皿収容空間は三つの収容室34に仕切られている。
中皿底面部30の周縁から中皿側壁部31が立ち上がっている。中皿側壁部31は本実施形態では平面視略円形であるが、平面視略円形でなくてもよい。中皿底面部30や中皿側壁部31には各種のリブを形成してよい。中皿側壁部31は、主側壁部31aと外部側壁部31bとを備えている。主側壁部31aは中皿底面部30の周縁から上側に立ち上がっている。主側壁部31aは、全体として上側に向けて拡径しつつ延びている。主側壁部31aの上端から下側に向けて外部側壁部31bが延びている。主側壁部31aと外部側壁部31bとの間の折り返し部31cは、中皿側壁部31において最も高い位置にある。外部側壁部31bは主側壁部31aの外側に位置する。外部側壁部31bは、全体として下側に向けて拡径しつつ延びている。
中皿フランジ部32は、中皿側壁部31の外縁から外側に向けて延設されている。中皿フランジ部32は本実施形態では平面視略円形であるが、平面視略円形でなくてもよい。中皿フランジ部32は中皿側壁部31の外側に全周に亘って形成されている。中皿フランジ部32は、外部側壁部31bの下端から外側に向けて延びている。図8のように中皿フランジ部32は、内側から順に、ベース面部35と、立ち上がり壁部36と、中皿水平面部37とを備えている。ベース面部35は、中皿側壁部31の外部側壁部31bの外縁から外側に延びている。ベース面部35は外部側壁部31bの外縁から外側に向けて略水平に延びている。ベース面部35は平坦面であってもよいし径方向に沿って下側に向けて湾曲した湾曲面であってもよい。
立ち上がり壁部36は、ベース面部35の外縁から上側に向けて立ち上がっている。立ち上がり壁部36は、外側に傾斜しつつ立ち上がっていてもよい。立ち上がり壁部36は、傾斜角度が異なる複数のテーパ面から構成されてもよい。立ち上がり壁部36は、平面視略多角形であり、特に平面視略正多角形である。多角形は、例えば六角形~十二角形であって、好ましくは八角形~十角形である。立ち上がり壁部36の平面視の形状は、本体1の突条14の内側の側面部14aの平面視の形状に対応している。従って、本体1の内側の側面部14aが例えば平面視略八角形である場合には、立ち上がり壁部36はそれに対応して平面視略八角形であり、本体1の内側の側面部14aにおける辺の数と立ち上がり壁部36における辺の数は等しい。多角形の各辺は、直線状であってもよいし、外側に向かって若干湾曲していてもよいし、内側に向かって若干湾曲していてもよい。
中皿水平面部37は、立ち上がり壁部36の上端から外側に向けて略水平に延びている。中皿水平面部37は、中皿フランジ部32の外周縁部を構成していると共に中皿2の外周縁部を構成している。中皿水平面部37は、平面視略円形である。
尚、図4において、左右方向を矢印Xで示し、前後方向を矢印Yで示している。例えば仕切り壁部33は平面視において前後方向に延びた形状とすることができる。本実施形態では、仕切り壁部33が前後方向に沿っている状態を中皿2の基準状態とする。
<蓋3>
図6のように蓋3は平面視外縁が略円形である。図7のように、蓋3は、天面部40と蓋側壁部41と蓋フランジ部42とを備えている。天面部40は、平面視略円形である。天面部40の主要部分は略水平な平坦面である。天面部40の周縁部には互いに対向して一対のガード凸部43が上側に向けて突設されている。ガード凸部43の平面視の形状は任意である。例えば、ガード凸部43は、所定幅を有する形状とすることができ、また、天面部40の周縁部の周方向に沿って長い形状とすることができる。例えば、ガード凸部43は、所定の中心角を有する円弧状とすることができる。ガード凸部43を設けることにより、容器を上下に積み重ねた際に、容器の横方向の位置ずれを防止することができる。
蓋側壁部41は、天面部40の周縁から下側に向けて延びている。蓋側壁部41には各種のリブを形成してよい。蓋側壁部41は平面視略円形である。蓋側壁部41は下側に向けて徐々に拡径しつつ延びている。蓋フランジ部42は、蓋側壁部41の下端から外側に向けて延設されている。蓋フランジ部42は平面視略円形である。蓋フランジ部42は蓋側壁部41の外側に全周に亘って形成されている。
図8のように蓋フランジ部42は、内側から順に、蓋フランジ主部44と、蓋垂下壁部45と、蓋縁取り部46とを備えている。蓋フランジ主部44は、蓋側壁部41の下端から外側に向けて延びている。蓋フランジ主部44の断面形状は任意である。例えば、蓋フランジ主部44は、蓋側壁部41の下端から上側且つ外側に傾斜つつ延びる傾斜部44aと、該傾斜部44aの上端から外側に向けて略水平に延びる蓋水平面部44bとを備えることができる。傾斜部44aの径方向の寸法は小さくてよく、蓋水平面部44bを蓋フランジ主部44の主要部分とする構成としてよい。
蓋垂下壁部45は、蓋フランジ主部44の外縁から下側に向けて延びている。蓋垂下壁部45は、平面視略円形である。蓋垂下壁部45は、その下部に、蓋外嵌合部47を有している。蓋外嵌合部47は、蓋垂下壁部45の上部に対して一段外側に突出している。蓋外嵌合部47の下端部には内側に向けて突出した係止凸部48が形成されている。係止凸部48は全周に亘って連続的に形成されていてもよいし、一部に切欠部を有して断続的に形成さされていてもよく、所定長さのものが周方向に間隔をあけつつ複数箇所に形成されていてもよい。蓋垂下壁部45の最下部には外側に向けて下降しつつ傾斜したテーパ部49が設けられている。
蓋縁取り部46は、蓋垂下壁部45の下端から外側に向けて略水平に延びている。蓋縁取り部46は、蓋フランジ部42の外周縁部を構成していると共に蓋3の外周縁部を構成している。蓋縁取り部46は、平面視略円形である。蓋縁取り部46の全周のうちの一箇所には蓋摘み部50が形成されている。蓋摘み部50は、蓋縁取り部46の外縁の一部が局所的に外側に膨出したものであってその形状、大きさは任意であって指先で摘むことができる程度の形状、大きさであればよい。蓋摘み部50は例えば略三角形や舌片形状とすることができる。蓋摘み部50は例えば本体摘み部20と同じ形状としてよい。
尚、図6において、左右方向を矢印Xで示し、前後方向を矢印Yで示している。平面視において蓋摘み部50は蓋3の中心に対して左手前45度の位置にある。即ち、平面視において蓋摘み部50が蓋3の中心に対して左手前45度に位置する状態を蓋3の基準状態とし、その基準状態で左右方向と前後方向を定義する。一対のガード凸部43は例えば図6のように左右方向に対向する配置態様としてよい。天面部40の周縁部のうち前後方向に対向した一対の箇所を外側に向けて徐々に下降した傾斜面とすることが好ましく湾曲面とすることが好ましい。
本体1や中皿2、蓋3には、それらの部材同士を積み重ねた際のブロッキングを防止するためのブロッキング防止用凸部を配置することが好ましい。代表的に、図1及び図6に蓋3にブロッキング防止用凸部51を設けた場合を示している。本体1や中皿2にも同様にブロッキング防止用凸部(図示省略)を配置することが好ましい。
上述のように本体縁取り部17、中皿水平面部37及び蓋縁取り部46の内外方向の全幅のうち外周領域には極細の多数の凹凸を形成することが好ましく、補強効果が得られると共に指の切創が防止される。この凹凸は、正面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山頂と谷底の延びる方向が径方向であることが好ましい。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成されてよく、特には、滑りにくいようにするために綾目ローレット目によって形成することが好ましい。本体摘み部20や蓋摘み部50の全体にローレット目を設けることが好ましい。
<合体状態>
図11~図14に本体1と中皿2と蓋3を合体させた合体状態を示している。本体1に中皿2を載せて、その上から蓋3を装着する。合体状態において、中皿2のベース面部35は、本体1の内側本体水平面部13の上側に対向し、中皿2の立ち上がり壁部36は、本体1の突条14の内側の側面部14aの内側に対向し、中皿2の中皿水平面部37は、本体1の突条14の頂面部14bの上側に対向する。中皿水平面部37は、本体1の突条14の頂面部14bよりも外側にはみ出してよい。
本体1に中皿2を載せると、本体1の内側本体水平面部13に中皿2のベース面部35が当接する。尚、本体1の突条14の頂面部14bに中皿2の中皿水平面部37が当接してもよいし、当接しなくてもよい。即ち、本体1の内側本体水平面部13に中皿2のベース面部35が当接すると共に、本体1の突条14の頂面部14bに中皿2の中皿水平面部37が当接することもある。何れにしても、本体1の内側本体水平面部13、あるいは、本体1の内側本体水平面部13と突条14の頂面部14bの両方によって中皿2が支持される。本体1に中皿2を載せる際、本体1の本体摘み部20と中皿2の仕切り壁部33を目安にして本体1に対して中皿2の周方向の位置を合わせることができる。例えば、図2のように本体摘み部20が左手前45度に位置するように本体1を基準状態として、その上に中皿2を載せる。中皿2も図4のように仕切り壁部33が前後方向を向いた基準状態とし、その状態で本体1に載せる。
合体状態において、本体1の突条14の内側の側面部14aの内側に中皿2の立ち上がり壁部36が係合して本体1に対して中皿2の周方向の位置が定まる。本体1の突条14の内側の側面部14aと中皿2の立ち上がり壁部36が平面視略多角形となっているので、本体1に対して中皿2の周方向の位置を容易に位置決めすることができる。即ち、本体1と中皿2を何れも基準状態に揃えて周方向の位置決めを行うことができ、本体1の前後左右方向と中皿2の前後左右方向を揃えることができる。尚、図14において、中皿2の立ち上がり壁部36の外面が、本体1の突条14の内側の側面部14aの内面に当接しているが、中皿2の立ち上がり壁部36の外面が、本体1の突条14の内側の側面部14aの内面に対して隙間をあけて対向していてもよく、隙間が生じている場合であっても、本体1に対して中皿2が多角形の頂点を越えて周方向に回らなければよい。
蓋3は、本体1に外嵌合する。即ち、本体1に蓋3を装着すると、本体外嵌合部18の外側に蓋外嵌合部47が嵌合し、本体外嵌合部18の下側に蓋3の係止凸部48が係止する。尚、蓋3の天面部40は中皿2の中皿側壁部31の折り返し部31cに当接するが、例えば蓋フランジ主部44が中皿水平面部37に当接してもよい。蓋3を被せる際、蓋摘み部50を目安にして本体1及び中皿2に対して蓋3を所定の向きに揃えることができる。例えば、図6のように蓋摘み部50が左手前45の位置となった基準状態の蓋3を、それぞれ基準状態となっている本体1及び中皿2に被せることができる。
その後、図11及び図12のように帯状ラベル4を巻回する。帯状ラベル4は、幅略一定の帯状であってよい。帯状ラベル4は、蓋3の天面部40から本体1の本体底面部10にかけて、上下方向に巻回される。帯状ラベル4は、蓋3の天面部40の一対のガード凸部43の間に位置する。帯状ラベル4は、その両端部が重ね合わせられて接着されることで環状とされたものや、重ね合わせ部を有しない無端環状のものであってよい。帯状ラベル4は、熱収縮性を有するものであってもよいし、熱収縮性を有しないものであってもよい。帯状ラベル4には、種々の情報が印刷されている。中皿2が本体1及び蓋3に対して周方向の所定位置に位置決めされているため、帯状ラベル4と中皿2とが綺麗に揃った状態となる。本実施形態では、基準状態において一対のガード凸部43が左右方向に対向しているため、蓋3の天面部40の上側において帯状ラベル4は前後方向に沿っている。基準状態において中皿2の仕切り壁部33は前後方向に沿っているので、中皿2の仕切り壁部33と帯状ラベル4は、平面視において、何れも前後方向に沿った状態となる。
図12及び図13に二点鎖線で食品P1,P2を示している。例えば、冷やし麺の場合、本体1に麺P1を収容し、その後、本体1に中皿2を載せる。その中皿2には、卵や胡瓜、トマト等の各種の具材P2を載せる。中皿2には仕切り壁部33によって複数の収容室34が設けられているので、各収容室34に種類の異なる具材P2を収容することができる。そして、蓋3を被せた後、帯状ラベル4を巻きつけて冷やし麺の商品が完成する。蓋3は透明であるため、中皿2の収容室34に収容された具材P2を蓋3を通して上方から視認できる。上述のように、中皿2の仕切り壁部33の向きと帯状ラベル4の向きが揃っているので、中皿2の具材P2も帯状ラベル4と共に綺麗に揃った状態で見え、優れた見栄えが得られる。しかも、中皿2を本体1に載せる際に中皿2の周方向の位置決めを容易に行うことができるため、作業性にも優れており、見栄えに優れた商品を容易に作製できる。更に、本体1や蓋3は平面視略円形であるため、丼型の容器に求められる丸形の形状も維持できる。
また、飲み口部21を設けていれば、本体1から麺P1を容易に取り出すことができ、飲み口部21に口をつけて麺P1を容易に食することもできる。しかも、梱包に際して本体1同士を重ねる場合にも飲み口部21によって本体1の向きを揃えることができる。そのため、本体摘み部20の向きも揃った状態となり、本体1を綺麗に梱包することができるうえに、本体摘み部20の折れ曲がりも防止できる。
尚、図15及び図16に他の実施形態における本体1の内側本体水平面部13と突条14のみを平面図で示している。図15のように、本体1は飲み口部21を有していない構成であってもよく、把持部22を有していなくてもよい。また、図16のように、本体1の突条14の外側の側面部14cが平面視略円形であってもよい。突条14の内側の側面部14aが平面視略多角形であって外側の側面部14cが平面視略円形である場合には、突条14の頂面部14bの幅は、多角形の各辺において広く、多角形の各頂点において狭くなる。図16のように、本体側壁部11は真円でなくてもよく全体として平面視略円形であればよい。
また、図17のように、中皿2が、中皿水平面部37の外縁から下側に向けて延びる中皿垂下壁部38を備えていてもよい。中皿垂下壁部38は本体1の突条14の外側の側面部14cに係合する形状としてよく、本体1の突条14の外側の側面部14cが図2のように平面視略多角形である場合にはそれに合わせて中皿垂下壁部38も平面視略多角形としてよい。このように中皿垂下壁部38を備える場合には、中皿垂下壁部38の下端から外側に向けて中皿縁取り部39を形成することが好ましい。
また更に、図18のように、中皿2の中皿側壁部31が外部側壁部31bを備えない構成であってもよい。その場合、中皿側壁部31の上端にベース面部35が接続される。
また、図19に他の実施形態における本体1の内側本体水平面部13と突条14のみを平面図で示している。この図では、内側の側面部14aが、多角形の各辺のうち一辺のみが長い形状としている。即ち、内側の側面部14aにおける多角形の各辺は、一つの辺が長辺部140であり、残りの辺が長辺部140よりも短い短辺部141,142である。短辺部141,142は、長辺部140の両側に隣接する第一の短辺部141と、長辺部140から離れた第二の短辺部142とからなる。第一の短辺部141は、第二の短辺部142よりも短い。例えば、内側の側面部14aが平面視略八角形である場合、内側の側面部14aは、一つの長辺部140と、二つの第一の短辺部141と、残る五つの第二の短辺部142とからなる。また、図示しないが、多角形の各辺のうち、隣り合う辺を長辺部とし、残りの辺を短辺部としてもよい。例えば、八角形であれば、隣り合う二~七辺を長辺部とし、残りの辺を短辺部としてもよい。
そして、このように本体1の突条14の内側の側面部14aが、一辺のみが他の辺よりも長い平面視略多角形である場合には、それに対応して中皿2の立ち上がり壁部36は、一辺のみが他の辺よりも長い平面視略多角形としている。中皿2の一例を図20に示している。図20では、中皿フランジ部32のみを図示している。立ち上がり壁部36における多角形の各辺は、一つの辺が長辺部360であり、残りの辺が長辺部360よりも短い短辺部361,362としている。短辺部361,362は、長辺部360の両側に隣接する第一の短辺部361と、長辺部360から離れた第二の短辺部362とからなる。第一の短辺部361は、第二の短辺部362よりも短い。例えば、立ち上がり壁部36が平面視略八角形である場合、立ち上がり壁部36は、一つの長辺部360と、二つの第一の短辺部361と、残る五つの第二の短辺部362とからなる。このように、本体1の突条14の内側の側面部14aと中皿2の立ち上がり壁部36がそれぞれ一辺のみが長い平面視略多角形とした場合には、中皿2を本体1に装着する際に、中皿2の立ち上がり壁部36における長辺部360を、本体1の突条14の内側の側面部14aにおける長辺部140の位置に合わせることにより、中皿2を本体1に対して一つの固有の向きに容易に位置合わせすることができる。従って、組み立て作業性が向上する。また、図示しないが、多角形の各辺のうち、隣り合う辺を長辺部とし、残りの辺を短辺部としてもよい。例えば、八角形であれば、隣り合う二~七辺を長辺部とし、残りの辺を短辺部としてもよい。
同様に、内側の側面部14aと中皿2の立ち上がり壁部36をそれぞれ180度対向する二辺のみが長い平面視略多角形としてもよい。一例を図21と図22に示している。図21には、他の実施形態における本体1の内側本体水平面部13と突条14のみを平面図で示している。突条14の内側の側面部14aにおける多角形の各辺は、180度対向する二つの辺が長辺部140であり、残りの辺が長辺部140よりも短い短辺部141,142である。短辺部141,142は、両長辺部140のそれぞれの両側に隣接する第一の短辺部141と、長辺部140から離れた第二の短辺部142とからなる。第一の短辺部141は、第二の短辺部142よりも短い。例えば、内側の側面部14aが平面視略八角形である場合、内側の側面部14aは、二つの長辺部140と、四つの第一の短辺部141と、残る二つの第二の短辺部142とからなる。
図22には、他の実施形態における中皿2を平面図で示している。但し、中皿フランジ部32のみを図示している。立ち上がり壁部36における多角形の各辺は、180度対向する二つの辺が長辺部360であり、残りの辺が長辺部360よりも短い短辺部361,362である。短辺部361,362は、両長辺部360のそれぞれの両側に隣接する第一の短辺部361と、長辺部360から離れた第二の短辺部362とからなる。第一の短辺部361は、第二の短辺部362よりも短い。例えば、立ち上がり壁部36が平面視略八角形である場合、立ち上がり壁部36は、二つの長辺部360と、四つの第一の短辺部361と、残る二つの第二の短辺部362とからなる。このように、本体1の突条14の内側の側面部14aと中皿2の立ち上がり壁部36がそれぞれ180度対向した二辺のみが長い平面視略多角形であると、中皿2を本体1に対して180度対向した二つの向きの何れか一方に容易に位置合わせすることができ、組み立て作業性が向上する。
1 本体
2 中皿
3 蓋
4 帯状ラベル
10 本体底面部
11 本体側壁部
12 本体フランジ部
13 内側本体水平面部(本体水平面部)
14 突条
14a 内側の側面部
14b 頂面部
14c 外側の側面部
15 外側本体水平面部
16 本体垂下壁部
17 本体縁取り部
18 本体外嵌合部
19 テーパ部
20 本体摘み部
21 飲み口部
21a 飲み口下部
21b 飲み口上部
22 把持部
23 逃げ凹部
30 中皿底面部
31 中皿側壁部
31a 主側壁部
31b 外部側壁部
31c 折り返し部
32 中皿フランジ部
33 仕切り壁部
34 収容室
35 ベース面部
36 立ち上がり壁部
37 中皿水平面部
38 中皿垂下壁部
39 中皿縁取り部
40 天面部
41 蓋側壁部
42 蓋フランジ部
43 ガード凸部
44 蓋フランジ主部
44a 傾斜部
44b 蓋水平面部
45 蓋垂下壁部
46 蓋縁取り部
47 蓋外嵌合部
48 係止凸部
49 テーパ部
50 蓋摘み部
51 ブロッキング防止用凸部
140 長辺部
141 第一の短辺部
142 第二の短辺部
360 長辺部
361 第一の短辺部
362 第二の短辺部
P1 食品
P2 食品

Claims (2)

  1. 各々合成樹脂製シートからなり、平面視外縁が略円形である本体と、中皿と、平面視外縁が略円形である蓋と、を備え、本体と中皿と蓋とが合体した合体状態において帯状ラベルが上下方向に巻回されて使用される、丼型の食品包装用容器であって、
    本体は、平面視略円形の本体底面部と、本体底面部の周縁から立ち上がる平面視略円形の本体側壁部と、本体側壁部の上端から外側に延設された本体フランジ部とを備え、
    本体フランジ部は、本体側壁部の上端から外側に向けて略水平に延びる本体水平面部と、該本体水平面部の外側に位置し、略全周に亘って上側に突出した突条と、該突条の外側に位置する平面視略円形の本体外嵌合部と、本体フランジ部の外縁の所定箇所に形成された本体摘み部とを備え、
    突条は、本体水平面部の外縁から上側に立ち上がる内側の側面部と、該内側の側面部の外側に位置する外側の側面部と、内側の側面部の上端と外側の側面部の上端とを連結する頂面部とを備え、突条の内側の側面部は、平面視略多角形であり、
    中皿は、中皿底面部と、中皿底面部の周縁から立ち上がる中皿側壁部と、中皿底面部に突設された仕切り壁部と、中皿側壁部の外縁から外側に延設された中皿フランジ部とを備え、
    中皿フランジ部は、中皿側壁部の外縁から外側に延びるベース面部と、該ベース面部の外縁から上側に立ち上がる立ち上がり壁部と、該立ち上がり壁部の上端から外側に向けて略水平に延びる中皿水平面部とを備え、立ち上がり壁部は、本体の突条の内側の側面部に対応した平面視略多角形であり、
    蓋は、天面部と、天面部の周縁から下側に延びる蓋側壁部と、蓋側壁部の下端から外側に延設された蓋フランジ部とを備え、天面部の周縁部には互いに対向して一対のガード凸部が上側に向けて突設され、両ガード凸部の間に合体状態において帯状ラベルが巻回され、
    蓋フランジ部は、合体状態において本体外嵌合部の外側に嵌合する平面視略円形の蓋外嵌合部と、蓋フランジ部の外縁の所定箇所に形成された蓋摘み部とを備え、
    合体状態において、本体の突条の内側の側面部に中皿の立ち上がり壁部が係合することにより中皿が周方向に位置決めされ
    本体側壁部の上部の全周のうち、突条の内側の側面部における多角形の辺の位置に、本体水平面部を一部切り欠くようにして本体側壁部の上部から突条にかけて外側に向けて凹設された、食品取り出し用の飲み口部が形成され、突条の内側の側面部のうち飲み口部が形成されている部分は局所的に外側に凹んでいる、丼型の食品包装用容器。
  2. 本体の突条の内側の側面部は、少なくとも一辺が他の辺よりも長い平面視略多角形であり、中皿の立ち上がり壁部は、本体の突条の内側の側面部に対応して、少なくとも一辺が他の辺よりも長い平面視略多角形である請求項1記載の丼型の食品包装用容器。
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