JP2019206359A - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019206359A
JP2019206359A JP2018102153A JP2018102153A JP2019206359A JP 2019206359 A JP2019206359 A JP 2019206359A JP 2018102153 A JP2018102153 A JP 2018102153A JP 2018102153 A JP2018102153 A JP 2018102153A JP 2019206359 A JP2019206359 A JP 2019206359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
container
folded
container body
surface portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018102153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7201201B2 (ja
Inventor
学 平山
Manabu Hirayama
学 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CP Chemicals Inc
Original Assignee
CP Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CP Chemicals Inc filed Critical CP Chemicals Inc
Priority to JP2018102153A priority Critical patent/JP7201201B2/ja
Publication of JP2019206359A publication Critical patent/JP2019206359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7201201B2 publication Critical patent/JP7201201B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】包装用容器の蓋体を容器本体に被せたり容器本体から取り外したりするときに、指をかけて手で持つ部位である蓋体の周辺縁部の強度を高め、あわせてこの部分に装飾を施して包装用容器の見栄えを良くする。【解決手段】食品が収容される容器本体2と、容器本体2に被さる透明な蓋体3からなる包装用容器1において、容器本体2の周側壁23の上部に重なる蓋体3の外側張り出し部33の面内に表面を凹凸させてなるレリーフ形模様34,35を形成して、この部分の強度を高め、蓋体3を着脱する操作で外側張り出し部33を強く把持したり容器本体2側に押し付けたりしても潰れが生じないようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの食品売り場で陳列して販売される、総菜や弁当、デザート、菓子類、その他各種食品の包装に用いられる合成樹脂製の包装用容器に関する。
スーパーマーケットなどの食品売り場で陳列されている総菜や弁当、デザートなどの各種食品は、例えばステーキなどの洋風の総菜や酢豚などの中華料理といった食品や食材の種類や調理方法などに応じて、食品のボリューム感を引き出しておいしそうに見える外観や形状の、透明な蓋付きの包装用容器に収容して販売されている。
このような食品の陳列販売に用いる包装用容器として、例えばオードブルのような複数種類の食品の盛り合わせを収容するための容器において、食品の収容量を増やすため、内部が仕切り壁で複数の区画に仕切られた皿状の容器本体の中央部に略円柱形の台座部を形成し、この台座部上に小皿状の内容器を載せて支持し、つまり容器本体内に嵩上げした食品の収容部を設け、容器本体の前記各区画と内容器内に食品を収容し、その上から略ドーム形の透明な蓋体を被せ、蓋体の周縁部を容器本体の周縁段部外面に緩く嵌合させて取り付けることにより、食品を包装する形態のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、食品を購入する者が、台や棚に陳列された食品の包装用容器を手に取ったり、陳列台上に包装用容器を多段に重ねて陳列したりしたときに、容器本体に被せた蓋体が上方から受ける荷重によって凹むのを防ぐため、平面視矩形状の蓋体の天面部周辺に階段状の突状部を設けて変形しにくくした形態のものが知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2016−37323号公報 特開2012−96810号公報
包装用容器で食品を包装した状態、つまり容器本体に食品を収容し、その上方に蓋体を被せて容器本体に取り付けた状態で、蓋体の天面部の下面は容器本体の収容部に収容された食品が面するが、蓋体を被せるときの不注意により、或いは包装用容器を持ち運ぶときの振動などによって、収容された食品が蓋体に接することがある。
蓋体の天面部の下面に食品の一部やソース、汁などがこびり付いていると、包装された食品の見栄えが著しく悪くなり、おいしそうに見えないばかりか、汚らしい感じを食品の購入を考慮している者に与えかねない。
そのため、食品を包装する作業にあっては、蓋体を容器本体に取り付けるときに、蓋体の天面部を手で押さえて容器本体に被せるのではなく、蓋体をその天面部の周りに張り出した周辺縁部に指にかけて持ちながら容器本体の真上から被せ、とりわけ前述した容器本体内に嵩上げした収容部を設け、食品が高く盛られた収容部の上方にドーム形の蓋体を被せるようなときや、収容された食品がこびりつきやすいソースやクリームを含んでいるときなどには、容器本体内に入れられた食品に蓋体の天面部下面が接触しないように蓋体を慎重に操作しながら被せて、容器本体の周辺縁部に蓋体の周辺縁部を嵌め合わせて取り付けるようにしている。
前記のとおり、容器本体への蓋体の取り付けは、蓋体の周辺縁部に指にかけて持ちながら容器本体に被せる操作をして行われるが、この蓋体の周辺縁部はその天面部と比較して幅が狭く、しかも蓋体自体が薄肉なため変形しやすい部位である。
そのため、蓋体を容器本体に取り付ける際にその周辺縁部を指先で強く把持したり容器本体の上面に強く押し当てたりして、蓋体の周辺縁部を潰したり変形させてしまったりすることがあった。前述した天面部周辺に補強用の突状部を設けた形態の蓋体であっても、その周辺縁部は強度が低く、変形しやすい部位であることに変わりはない。
食品の購入者が包装された容器から蓋体を取り外す操作は、容器本体に被さった蓋体の周辺縁部を把持し、そのまま上方に押し上げることにより行われるが、このとき購入者の視線は蓋体の周辺縁部に集中する。
蓋体の天面部に食品が付着しておらず、包装された食品がおいしそうに見えたので購入したものの、購入時には気付かなかった蓋体の周辺縁部の潰れが容器を開けるときになって分かったのでは、購入した食品が実際にはおいしかったとしても、不完全な商品を購入してしまったような残念な気持ちを抱かざるを得ず、その食品の次回の購入を見送るように考えてもおかしくない。
本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、容器本体と透明な蓋体からなる包装用容器において、蓋体を容器本体に被せたり容器本体から取り外したりするときに蓋体を操作する者の視線が集中する部位であり、指をかけて手で持つ部位である蓋体の周辺縁部の強度を高めて潰れにくいようにし、あわせてこの部分に装飾を施して包装用容器の見栄えを良くし、容器に収容された食品が映えるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、上面に食品の収容部が設けられた容器本体と、容器本体の上方を覆う透明な蓋体を有する包装用容器において、
前記容器本体は、前記収容部を囲う周側壁の上部に折り返し部を有し、
前記蓋体は、その周側壁の下部に外方張り出し部を有し、前記容器本体の折り返し部の縁部に前記外方張り出し部を係合させて容器本体に取り付けられるものであり、
前記蓋体の外方張り出し部は、当該蓋体の周側壁の下端から蓋体外方へ折れた外折れ面部と、この外折れ面部の下端部から下方へ折れた下折れ面部と、この下折れ面部の下側に設けられた容器本体との係合部位とを有し、
前記下折れ面部の面内に第1のレリーフ形模様が形成されていることを特徴とする。
これによれば、包装する食品を容器本体の収容部に盛り、蓋体をその周辺縁部である外方張り出し部の端部に指をかけて持ち、食品が盛られた容器本体の上方から蓋体を被せて容器本体上に載せ、前記外方張り出し部の係合部位を容器本体の周側壁の上部に設けられた折り返し部の縁部に係合させて蓋体を容器本体に取り付けることで食品を包装することができる。
容器本体の上面に装着された蓋体の取り外しは、外方張り出し部の縁部に指をかけ、当該縁部が外向きに広がるように引っ張って容器本体の折り返し部の縁部との係合を解除し、そのまま蓋体を上方へ引き上げることで行うことができる。
蓋体を容器本体に着脱操作をする際に指をかけて手に持つ蓋体の外方張り出し部の面内にレリーフ形模様を形成してあるので、外方張り出し部の強度が高くなり、前記着脱操作の過程で外方張り出し部を把持して容器本体側へ押し付けたり外向きに引っ張ったりしても、外方張り出し部の潰れが生じにくく、食品を包装した容器の外観を良好なものに維持することができる。
また、容器本体に蓋体を被せて取り付けた状態で、外方張り出し部の下折れ面部の面内に形成されたレリーフ形模様が表出し、包装用容器の周辺縁部が厚みのある立体的な模様の意匠で装飾された豪華な外観のものとなり、包装用容器の見栄えが良くなって容器に収容された食品の質感や風味が上質なものと見てとれる外見を醸し出すことができる。
前記構成の包装用容器において、第1のレリーフ形模様に加えて、蓋体の外折れ面部の面内に、第1のレリーフ形模様とは模様が異なる、第2のレリーフ形模様が形成されたものとすることができる。
これによれば、前記第1のレリーフ形模様が形成された下折れ面部よりも内側の外折れ面部にレリーフ形模様を形成することで、蓋体の外方張り出し部の強度がさらに高まって外方張り出し部の潰れがより生じにくくなる。
また、蓋体を容器本体に被せて取り付けた状態で、外折れ面部が容器本体の周側壁の上部に重なってその面内に形成されたレリーフ形模様が表出し、その下の容器本体の周側壁の上面が透過して見えることと相俟って、包装用容器の周辺縁部が前記第1のレリーフ形模様と第2のレリーフ形模様で装飾された豪華な外観のものとなり、包装用容器の見栄えがより良くなり、その内部に収容された食品の質感などを引き立たせることができる。
ここで、蓋体の外方張り出し部に形成する第1、第2のレリーフ形模様とは、蓋体の外方張り出し部の表面を凹凸させて、当該表面に凸状の浮き上がって見えるように設けた模様をいう。外方張り出し部の表面を凹凸させて形成された、図柄や形、記号、文字、これらの組み合わせなどがこれに含まれる。
レリーフ形模様は、主として外方張り出し部の面内にその周方向に沿って凸状又は凹状の部分を断続的に、或いは列状に並べた配置に設けられたものをいい、図柄や形、記号、文字を立体的に模した装飾模様が該当する。後述する実施形態における第1のレリーフ形模様は、その凹凸させて形成された蓋体の全体を俯瞰することにより「縄」や「丸太」を立体的に模した装飾模様である。
前記構成の包装用容器において、蓋体の下折れ面部に形成された第1のレリーフ形模様は、下折れ面部の上端から下端に亘ってその表面を内方へ凹ませた谷部と外方へ凸ませ(つばくませ)た山部を交互に、かつ互いに傾斜させて配置してなる傾斜縦縞模様であり、これが下折れ面部の全周に亘り形成されていることを特徴とする。
これによれば、蓋体の外方張り出し部の下折れ面部の全周に亘って、第1のレリーフ形模様である谷部と山部を交互に傾斜配置した傾斜縦縞模様を設けてあるので外方張り出し部の全周の強度が増して潰れにくくなり、また、外方張り出し部の全体が連続した統一性のある模様で装飾され、包装用容器の見栄えを良くすることができる。
なお、第1のレリーフ形模様である前記傾斜縦縞模様は、前記下折れ面部の全周に亘ってではなく、その面内に部分的に形成しても外方張り出し部の強度は高まる。傾斜縦縞模様に代わり、これとは異なる模様の第1のレリーフ形模様を下折れ面部の全周に亘って設けてもよい。
また、前記構成の包装用容器において、蓋体の外折れ面部の面内であって第2のレリーフ形模様が形成されていない部分に、少なくとも一つの、蓋体を容器本体に取り付けるときに蓋体を押し下げ操作するための押し下げ用リブが形成されていることを特徴とする。
これによれば、容器本体に蓋体を取り付ける際に、容器本体の上面に蓋体を被せ、前記外折れ面部の面内に形成された押し下げ用リブに指をかけて下方へ押し下げることにより、前記蓋体の内方屈曲部が容器本体の周側壁の上部に設けられた折り返し部の縁部に係合し、蓋体を容器本体に簡単に取り付けることができる。また、押し下げ用リブを押し下げ操作して蓋体を取り付けることができるので、前記外方張り出し部を持って蓋体を操作することによる外方張り出し部の潰れの発生を減らすことが可能である。
さらに、前記構成の包装用容器において、容器本体の折り返し部が、その周側壁の上端から斜め上方に傾斜して容器本体外方へ突出した傾斜面部と傾斜面部の端部から下方へ折れた下折れ面部を連ねて形成され、一方、前記蓋体の外折れ面部が、その周側壁の下端から斜め上方に傾斜して蓋体外方に突出するように形成されて、容器本体に蓋体を取り付けたときに、容器本体の傾斜面部に蓋体の外折れ面部が重なるように設けることができる。
これによれば、容器本体の上面に蓋体を被せた状態で、蓋体をその外方張り出し部の端部に指をかけ、或いは押し下げ用リブに指をかけて下方へ押し下げれば、容器本体の傾斜面部に蓋体の外折れ面部が重なり、蓋体の内方屈曲部が容器本体の周側壁の上部に設けられた折り返し部の縁部に係合して、容器本体に蓋体を取り付けることができる。
このように、蓋体の外方張り出し部の一部である下折れ面部を、容器本体の周側壁の一部である傾斜面部に重ねて蓋体が取り付けられるようにすることで、蓋体の外方張り出し部の全体が容器本体の周側壁の上部全体に重なって蓋体が取り付けられるようにした形態のものと比べて、蓋体を容器本体に取り付けた状態の両体の周辺縁部における接触面積が小さくなるため、前記外方張り出し部を持って蓋体を操作することによる外方張り出し部の潰れが生じにくくなる。
また、蓋体を容器本体に取り付けた状態で、容器本体の傾斜面部上に蓋体の下折れ面部が重なり、下折れ面部に形成されたレリーフ形模様が前記傾斜面部に沿って内向きに傾斜して表出する。食品売り場では包装用容器に収容された食品が見やすいように照明がされた陳列棚に置いて販売することが多いが、前記のように、包装用容器の上部で蓋体のレリーフ形模様が内向きに傾斜して表出していると、前記レリーフ形模様に照明光が入射して乱反射する度合が増して当該レリーフ形模様が一層煌びやかな模様に見え、包装用容器の見栄えが良くなって容器に収容された食品を上質で豪華なものと見てとれる外見を醸し出すことができる。
また、前記構成の包装用容器において、容器本体は周側壁で囲われた収容部をその内部に配置した仕切り壁で複数に区画して形成されているとともに、その周側壁の上部内面に、前記第1及び第2のレリーフ形模様とは異なる模様の、第3のレリーフ形模様が形成されていることを特徴とする。
これによれば、容器本体の周側壁の上部内面にレリーフ形模様が形成されていれば、容器本体に蓋体を被せた状態で透明な蓋体を透過して容器本体内に入射した照明光がその上部内面に形成されたレリーフ形模様に当って乱反射し、蓋体を通して容器本体内を見たときに容器本体内面に光沢感があるように見てとれ、収容部に収容した食品の上質さや豪華さを醸し出し、容器の見栄えをより一層向上させることができる。
容器本体内に形成される第3のレリーフ形模様も、蓋体に形成する第1、第2のレリーフ形模様と同様に、容器本体の内面を凹凸させて、当該内面に凸状の浮き上がって見えるように設けた模様に形成され、図柄や形、記号、文字、これらの組み合わせなどがこれに含まれる。
容器本体内に形成される第3のレリーフ形模様は、包装用容器の表面に設けた模様による装飾性を高める上で、蓋体に形成する第1,第2のレリーフ形模様と異なる模様に設けることが好ましいが、第3のレリーフ形模様を第1又は第2のレリーフ形模様と同じ模様に設けたり、異なる模様であるが同じか似ているモチーフの模様に設けたりして、統一感があると認識される模様で容器本体と蓋体を装飾してもよい。
また、蓋体に形成する第1、第2のレリーフ形模様も、統一感があると認識される同じ模様や同じモチーフの模様に設けてよい。
本発明の包装用容器は、例えば延伸ポリスチレンや耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの適宜なプラスチックを用い、圧空乃至真空成形などのサーモフォーミング法などの熱成形により成形することができる。蓋体は透明なポリプロピレンや二軸延伸ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートなどを用いて成形することが好ましい。その他任意の成形材料を用いて任意の成形方法により形成してもよい。容器本体と蓋体との材質や成形法は同じでも異なっていてもよい。
また、包装用容器の外形状は、収容する食品の種類や盛る分量などに応じて、平面視で方形や五角形などの多角形状、平面視円形状や長円形状など、適宜な形状に設けることができる。
本発明の包装用容器によれば、蓋体を容器本体に着脱操作をする際に指をかけて手に持つ蓋体の外方張り出し部の面内にレリーフ形模様を形成してあるので、外方張り出し部の強度が高くなり、外方張り出し部の潰れが生じにくく、食品を包装した容器の外観を良好なものに維持することが可能である。
また、容器本体に蓋体を被せて取り付けた状態で、蓋体の表面にレリーフ形模様が表出し、包装用容器がその周辺縁部を厚みのある立体的な模様の意匠で装飾された豪華な外観のものとなり、容器に収容された食品の質感や風味が上質なものと見てとれる外見を醸し出すことが可能である。
本発明の一実施形態の包装用容器の外観図である(蓋体は不透明にして表してある)。 図1の容器の平面図である。 図1の容器の蓋体を容器本体から分離してずらした状態の平面図である。 図1の蓋体の平面図である。 図4の蓋体の正面図である。 図2中のA−A線に沿った拡大切断端面図である。 図2中のB−B線に沿った拡大切断端面図である。
以下、本発明の包装用容器の好適な一実施形態について説明する。なお、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図1及び図2は本発明の包装用容器の一実施形態の外観を示している。図示されるように、本形態の包装用容器1は、上部を平面視円形に開口し、この開口面内に食品の収容部21が設けられた容器本体2と、容器本体2に被さって前記収容部21の上方を覆う透明な蓋体3により構成されている。
詳しくは、容器本体2は、底部22から立ち上げた周側壁23で収容部21を平面視円形に囲うとともに、この収容部21をその内部に配置された仕切壁24で複数の収容部に区画して形成してある。
具体的には、図2に示されるように、収容部21は、その中央部が底部22から上方へ突出した円形の仕切壁24aで底上げされた平面視円形の収容部21aに区画されているとともに、前記円形の仕切壁24aの周囲四方から周側壁23の内面に至る仕切壁24bにより、収容部21aの周りを平面視略菱形の四つの収容部21bに区画してある。
前記収容部21を囲う周側壁23の上部は、図6及び図7に示されるように、周側壁23の上端を外方へ折り返した折り返し部25となっている。
この折り返し部25は、周側壁23の上端から斜め上方に傾斜して容器本体2の外方へ突出した傾斜面部25aと傾斜面部25aの端部から下方へ折れた下折れ面部25bを連ねて形成されており、折り返し部25の下端部に、後述する蓋体3の外方張り出し部33の内方屈曲部33dが係合することで、容器本体2に被せた蓋体3が容器本体2の上面に取り付けられるようになっている。折り返し部25の下端部である下折れ面部25bの縁部は外側へ湾曲させてある。
また、前記周側壁23の上部内面であって、前記各平面視略菱形の収容部21bを区画する各収容部21bの両側の仕切壁24b、24bの間の部分には、当該周側壁23の内面に外向きに凹んだ小さな穴部を設け、かつその周りに内向きに膨らんだ山部を設けた形状の複数のレリーフ形模様26(第3のレリーフ形模様)を一定の間隔を開けて並べて複数形成してある。
また、蓋体3は、平面視円形の天面部31の周辺から段部31aを介して斜め下方へ湾曲した周側壁32を張り出し、周側壁32の下部に、外方張り出し部33を設けて形成してある。
蓋体3の外方張り出し部33は、図6及び図7に示されるように、その周側壁32の下端からら蓋体3の外方へ折れた外折れ面部33aと外折れ面部33aの下端部から下方へ折れた下折れ面部33bと下折れ面部の下端部から下方へ伸びた垂れ面部33cとを連ね、この垂れ面部33cの面内に容器本体2との係合部位である内方屈曲部33dを設けて形成してある。
内方屈曲部33dは、蓋体3の内方へ逆テーパ状に折れていて垂れ面部33cの面内に筋状に伸びた部位であり、当該垂れ面部33cの面内にその周方向に沿って一定の間隔を開けて設けてある(図5参照)。
また、前記外折れ面部33aは、容器本体2に蓋体3を被せたときに、容器本体2の傾斜面部25aの上面に重なるように、周側壁32の下端から斜め上方に傾斜させてある。
また、外方張り出し部33の前記下折れ面部33bの面内と、外折れ面部33aの面内には、それぞれレリーフ形模様34,35が形成してある。
下折れ面部33bの面内に形成されたレリーフ形模様34(第1のレリーフ形模様)は、当該下折れ面部33aの上端から下端に亘ってその表面を内方へ凹ませた谷部と外方へ凸ませ(つばくませ)た山部を交互に、かつ互いに傾斜して配置してなる傾斜縦縞模様であり、下折れ面部33aの全周に亘って設けてある。
また、外折れ面部33aの面内に形成されたレリーフ形模様35(第2のレリーフ形模様)は、植物の椿の花や葉、蔓をモチーフとしてこれらの形状を凹凸で表出させた模様であり、適宜な長さのひと塊のレリーフ形模様35を、外折れ面部33aの周方向に沿って所定の間隔を開けて複数配置した形状に設けてある。
さらに、蓋体3の外折れ面部33aの面内であって前記レリーフ形模様34が形成されていない部分には、蓋体3を容器本体2に取り付けるときに蓋体3を押し下げ操作するための押し下げ用リブ36が形成されており、この押し下げリブ36の外側であって当該リブと蓋体3の中心とを結ぶ線上に、前記垂れ面部33cの縁部を外方へ屈曲させてなる摘み部37を形成してある。押し下げ用リブ36と摘み部37は、蓋体3の周辺で対向する位置の二か所にそれぞれ設けてある。
このように形成された本形態の包装用容器1によれば、包装する食品を容器本体2の収容部21に盛り、蓋体3の外方張り出し部33の端部に指をかけて持ち、食品が盛られた容器本体2の上方から蓋体3を被せて容器本体2上に載せ、蓋体3をその外方張り出し部33の端部に指をかけ、或いは押し下げ用リブ36に指をかけて下方へ押し下げれば、容器本体2の傾斜面部25aに蓋体3の外折れ面部33aが重なり、蓋体3の内方屈曲部33dを容器本体2の周側壁23の上部に設けられた折り返し部25の縁部に係合して、容器本体2に蓋体3を取り付けることができる。
また、容器本体2の上面に装着された蓋体3の取り外しは、外方張り出し部33の端部に指をかけて外方張り出し部33が外向きに広がるように引っ張って、或いは蓋体3の摘み部37を把持して上方へ引き上げることで容器本体2の折り返し部25の縁部との係合を解除し、そのまま蓋体3全体を持ち上げることで行うことができる。
蓋体3を容器本体2に着脱操作をする際に指をかけて手に持つ蓋体3の外方張り出し部33の面内にレリーフ形模様34,35を形成してあるので、外方張り出し部33の強度が高くなり、前記着脱操作の過程で外方張り出し部33を把持して容器本体2側へ押し付けたり外向きに引っ張ったりしても、外方張り出し部33の潰れが生じにくく、食品を包装した包装用容器1の外観を良好なものに維持することが可能である。
容器本体2に蓋体3を被せて取り付けた状態で、蓋体3の外側張り出し部33の表面にレリーフ形模様34,35が表出し、包装用容器1がその周辺縁部を厚みのある立体的な模様の意匠で装飾された豪華な外観のものとなり、また、透明な蓋体3を透かして容器本体2の上部内面に形成されたレリーフ形模様26が容器本体2内面に光沢感があるように見てとれることと相俟って、収容部21に収容した食品の上質さや豪華さを醸し出し、食品が包装された包装用容器1の視覚上の訴求力を高めて食品をおいしそうに見せることが可能である。
なお、図示した包装用容器の形態は一例であり、本発明はこれに限定されず、食品の種類や収容部に盛る分量などに応じて、他の適宜な形態に設けることが可能である。
1 包装用容器、2 容器本体、21 収容部、22 底部、23 周側壁、24 仕切壁、25 折り返し部、25a 傾斜面部、25b 下折れ面部、26 レリーフ形模様(第3のレリーフ形模様)、3 蓋体、31 天面部、32 周側壁、33 外方張り出し部、33a 外折れ面部、33b 下折れ面部、33c 垂れ面部、33d 内方屈曲部、34 レリーフ形模様(第1のレリーフ形模様)、35 レリーフ形模様(第2のレリーフ形模様)、36 押し下げ用リブ、37 摘み部

Claims (6)

  1. 上面に食品の収容部が設けられた容器本体と、容器本体の上方を覆う透明な蓋体を有する包装用容器において、
    前記容器本体は、前記収容部を囲う周側壁の上部に折り返し部を有し、
    前記蓋体は、その周側壁の下部に外方張り出し部を有し、前記容器本体の折り返し部の縁部に前記外方張り出し部を係合させて容器本体に取り付けられるものであり、
    前記蓋体の外方張り出し部は、当該蓋体の周側壁の下端から蓋体外方へ折れた外折れ面部と、この外折れ面部の下端部から下方へ折れた下折れ面部と、この下折れ面部の下側に設けられた容器本体との係合部位とを有し、
    前記下折れ面部の面内に第1のレリーフ形模様が形成されていることを特徴とする包容用容器。
  2. 蓋体の外折れ面部の面内に、第1のレリーフ形模様とは模様が異なる、第2のレリーフ形模様が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 下折れ面部に形成された第1のレリーフ形模様は、下折れ面部の上端から下端に亘ってその表面を内方へ凹ませた谷部と外方へ凸ませ(つばくませ)た山部を交互に、かつ互いに傾斜させて配置してなる傾斜縦縞模様であり、これが下折れ面部の全周に亘り形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
  4. 蓋体の外折れ面部の面内であって第2のレリーフ形模様が形成されていない部分に、少なくとも一つの、蓋体を容器本体に取り付けるときに蓋体を押し下げ操作するための押し下げ用リブが形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の包装用容器。
  5. 容器本体の折り返し部は、その周側壁の上端から斜め上方に傾斜して容器本体外方へ突出した傾斜面部と傾斜面部の端部から下方へ折れた下折れ面部を連ねて形成され、
    前記蓋体の外折れ面部は、その周側壁の下端から斜め上方に傾斜して蓋体外方に突出させて形成されており、
    容器本体に蓋体を取り付けたときに、容器本体の傾斜面部に蓋体の外折れ面部が重なるように設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の包装用容器。
  6. 容器本体は周側壁で囲われた収容部をその内部に配置した仕切り壁で複数に区画して形成されているとともに、その周側壁の上部内面に、前記第1及び第2のレリーフ形模様とは模様が異なる、第3のレリーフ形模様が形成されていることを特徴とする請求項2から5の何れか一項に記載の包装用容器。
JP2018102153A 2018-05-29 2018-05-29 包装用容器 Active JP7201201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102153A JP7201201B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 包装用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102153A JP7201201B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 包装用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019206359A true JP2019206359A (ja) 2019-12-05
JP7201201B2 JP7201201B2 (ja) 2023-01-10

Family

ID=68767362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018102153A Active JP7201201B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 包装用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7201201B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021020713A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 東罐興業株式会社 合成樹脂製容器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08230874A (ja) * 1994-11-25 1996-09-10 Rubbermaid Inc 把手付きの蓋を有する容器
JP2002362643A (ja) * 2001-04-06 2002-12-18 Fp Corp 包装用容器
JP2006224979A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Chuo Kagaku Co Ltd 包装用容器
JP2008254755A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Risu Pack Co Ltd 容器本体の側壁にポッチを設けた包装用容器
JP2012020770A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Cp Kasei Kk 食品包装用容器の蓋
US20160288964A1 (en) * 2009-01-05 2016-10-06 Waddington North America, Inc. Lid featuring ease of use and improved release from a tray or container
JP2017222365A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 リスパック株式会社 中容器を有する包装用容器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08230874A (ja) * 1994-11-25 1996-09-10 Rubbermaid Inc 把手付きの蓋を有する容器
JP2002362643A (ja) * 2001-04-06 2002-12-18 Fp Corp 包装用容器
JP2006224979A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Chuo Kagaku Co Ltd 包装用容器
JP2008254755A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Risu Pack Co Ltd 容器本体の側壁にポッチを設けた包装用容器
US20160288964A1 (en) * 2009-01-05 2016-10-06 Waddington North America, Inc. Lid featuring ease of use and improved release from a tray or container
JP2012020770A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Cp Kasei Kk 食品包装用容器の蓋
JP2017222365A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 リスパック株式会社 中容器を有する包装用容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021020713A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 東罐興業株式会社 合成樹脂製容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7201201B2 (ja) 2023-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5739133B2 (ja) 食品包装容器
CN108697269A (zh) 用于配餐托盘及烤盘的装饰载具
CA2887500A1 (en) Blister package with tiered rows of products
JP2019206359A (ja) 包装用容器
JP2005522387A (ja) 卵等の物品の陳列用包装
JP5711806B2 (ja) 包装用容器
JP5562270B2 (ja) 包装用容器
JP7491544B2 (ja) 包装用容器
US3360115A (en) Packaging of food stuffs
JP7417238B2 (ja) 包装用容器
JP2011157113A (ja) 寿司用容器
JP6850082B2 (ja) 中容器を有する包装用容器
JP7313093B2 (ja) 包装用容器
KR101117844B1 (ko) 케이크용 다용도 받침대
JP7193195B2 (ja) 包装用容器
US188687A (en) Improvement in metallic collar-boxes
JP3219109U (ja) 食品容器
JP7153905B2 (ja) 包装用容器
JP2018062366A (ja) 食品容器
JP2961141B1 (ja) 飾り重ね餅
JP2002095429A (ja) 寿司用包装容器
JP2008254756A (ja) 蓋体のフランジ部全体に小突起を形成した包装用容器
US3311258A (en) Nestable container
US10513365B1 (en) Product display container
US2925173A (en) Package

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7201201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150