JP2021020713A - 合成樹脂製容器 - Google Patents
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Abstract
Description
上記構成では、容器の壁のフランジ部の先端の上部の角部が蓋の円筒形部の垂直面と接しているが、合成樹脂製容器の場合、フランジ部の先端上部は成型に際して型に沿った正確な直角面に形成されないことが知られており、前記先端上部に前記垂直面が衝合しても断面で見て点接触とならず、両者を密着させることができない。
また、特開昭62−260674号公報の密封容器では、容器本体の上縁に逆U字形断面の嵌合溝を周縁に具えた蓋を嵌着して密封するようにした密封容器において、前記容器本体に外周方向に張り出した上縁部を形成する一方、前記蓋の嵌合溝には、上記上縁部の内肩に圧接するように傾斜する立ち上り部と.この立ち上り部にバックアップされて上縁部の外周側面に圧着する密着部と.上縁部の外周下縁に弾性的に掛止されて.蓋の持ち上りを掛止するように溝の内側へ向けて突出する掛止部との3部分で前記容器本体を密封するようにした圧着部を形成した構成からなっている。
しかし上記構成では、蓋の環状溝の立ち上り部に容器本体の内肩角が圧接し、上縁部の外周側面が密着部に圧着し、外周下縁が掛止部に掛け止められて圧着部を形成するためするので、蓋勘合部を容器上縁部に嵌合させにくく、また嵌合させた後蓋と容器を分別し難い形状が複雑となり、且つ面接触により圧着するので、容易に成型しにくいという問題点がある。
フランジの下方角部に衝合する傾斜面は、下方角部の角の二等分線に対して直角ないし直角に近い角度で傾斜してなることが好ましい。
容器本体のフランジを覆って掛止められる蓋体の掛止部が、フランジの下方でフランジの径方向内方から外方へ傾斜する傾斜面を有し、該傾斜面をフランジ先端の外端面の下方角部に衝合させて下方角部に線接触する接点部を設け、
フランジの外端面の上方角部で折り返されてフランジの上面側を覆う面にフランジと衝合する支点部を設け、前記接点部から支点部までをフランジと非接触な空間とし、前記接点部にバネ性を持たせてなることを特徴とする。
容器本体30のフランジ11は、図示例の場合、容器本体30の側壁12上部の抽出口13から折れ曲り略水平に延びるやや厚肉のフランジ11からなっている。
一方、下方角部11bは、下型で支えているので、上型に樹脂が引っ張られることなく、型通りに断面が直角な面に成型できる。される。漏れを抑制するためには、断面が直角に成型できる下方角部11bと蓋体2とを接触させる方が良い。
すなわちそこで、フランジ11を覆う掛止め個所3に、フランジ11のカット面15の下方角部11bに、蓋体11の径方向内方側から径方向外方に向かって傾斜する傾斜面4が形成されており、該傾斜面4に前記下方角部11bとに線接触(断面で点接触)する接点部5が形成される。
該接点部5は、前記傾斜面4の範囲の中の任意の一部であればよい。
図示例では、天面部7は、カット面15側が高く、基端17側が低くなる傾斜面となっており、その中途位置で、フランジ11の上面16と接して支点部8を形成している。
また、前記天面部7からフランジ11の基端17で容器本体30の注ぎ口部13側に沿って湾曲する基端湾曲部9を有している。
そして、該基端湾曲部9から連接部23を介して容器本体30の抽出口13の上部を覆う蓋本体20へと連設されている。
一方、接点部5は、傾斜面4がフランジ11のカット面の下方角部11bの角の二等分線に対して直角ないし直角に近い角度となるように接触することが好ましい(図2(b)参照)。
これにより、接点部5では、フランジ11への接触面積を最小にした線接触となりし、下端角部11bにかかる圧力を大きくすることができる。
これにより、掛止め部3の前記接点部5は、線接触している個所でフランジ11を押さえる圧力が集中し、さらにバネの効果により接点部での容器と蓋との密着をより強固にできるので圧力を大きくして、容器本体30に充填された液体の漏れを防止することができる。
そして、前記支点部87と補助支点部8bとの間はフランジの基端17と接することのない補助空間Sbが形成されている。
そこで、補助支点部8bは、前記支点部8の衝合力を高め、支点部8と共に前記接点部5の圧力に反発力を付加してバネ効果を高めている。
その他の構成は前記図1と同様であるので説明を省略する。
傾斜面4の接点部5は、前記実施例1,2と同様であり、支点部8の位置が異なっている。
即ち、この掛止め個所3は、支点部8を有する傾斜面7’がフランジ11の先端のカット面15の上端角部11aに衝合して、その接点を支点部8としている。
そして、傾斜面7’からフランジ11の基端17側に向かう部分は、フランジ11の上面16と隙間を隔てて略平行に延びる天面部7と、フランジ11の基端に沿って隙間を隔てて湾曲する基端湾曲部9とを有しており、接点部54と支点部8の2点でのみフランジ11と接している。
その他の構成は前記実施例に準じるので、その説明を省略する。
傾斜面4の接点部5は、前記実施例1,2と同様であり、支点部8の位置が異なっている。
本実施例では、天面部7がフランジ11のカット面15の上端角部11aを超えて上面16に沿って面接触して、広面で支点部8を構成している。
このように、支点部7は、フランジ11の上面15に面接触する構成であってもよい。
これらの場合も、傾斜面4の接点部5は、前記実施例1〜3と同様であり、支点部8の位置が異なっている。
図8は、前記下向き突部10が断面V字状からなっており、その下端がフランジ11の上面16に接して支点部8となっている。
また、支点部87は少なくとも1個所であればよいので、構成を簡易化することができるが、支点部87を補助するために補助支点部を1または複数個所を設けてもよい。
その場合、接点部は下方角部に対して相対的に傾斜してカット面との間に空間が形成されるようになっていればよい。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 蓋体
3 掛止め個所
4 傾斜面
5 接点部
R 折り返し部
6 下向き突部
7 天面部
8 支点部
8b 補助支点部
9 基端湾曲部
10 下向き突部
11 フランジ
11a 上方角部
11b 下方角部
12 側壁
13 注ぎ口部
15 カット面
16 上面
17 フランジの基端
20 蓋本体
21 把持部
22 立上り部
30 容器本体
S 空間
Claims (6)
- 容器本体のフランジに蓋体を掛止める合成樹脂製容器であって、
容器本体のフランジを覆って掛止められる蓋体の掛止部が、フランジの下方でフランジの径方向内方から外方へ傾斜する傾斜面を有し、該傾斜面をフランジ先端の外端面の下方角部に衝合させて前記下方角部に線接触する接点部を設け、
フランジの外端面の上方角部で折り返されてフランジの上面側を覆う面にフランジと衝合する支点部を設け、前記接点部から前記支点部までをフランジと非接触な空間とし、前記接点部にバネ性を持たせてなることを特徴とする合成樹脂製容器。 - 前記フランジの下方角部に衝合する前記傾斜面が、前記下方角部の角の二等分線に対して直角ないし直角に近い角度で傾斜してなることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製容器。
- 前記フランジの外端面の上方角部と衝合する個所に前記支点部を設けてなることを特徴とする請求項1または2に記載の合成樹脂製容器。
- 前記フランジの基端と衝合する個所に前記支点部を設けてなることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記フランジの上面と対面離間する面に下向き突部を設け、該下向き突部の下端が前記フランジの上面と衝合して前記支点部となることを特徴とする請求項1または2に記載の合成樹脂製容器。
- 前記支点部が、フランジの面の一部と面接触してなることを特徴とする請求項1または2に記載の合成樹脂製容器。
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