JP2017222114A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアルタイム処理プログラムのキャッシュロックダウンを行いながら、メカニカル制御のリアルタイム性を確実に保証する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成処理に先立って、他のプログラムの実行を停止させた状態で(S503)、模擬実行によって画像形成プログラムをキャッシュメモリに記憶させた後(S504)、キャッシュメモリロックダウンした状態で(S505)、画像形成処理を実行する(S507)。これによって、画像形成処理のリアルタイム性が保証される。画像形成処理の完了後にはキャッシュロックダウンを解除する(S510)。これによって、他のプログラムもキャッシュメモリを利用した高速実行が可能になる。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、リアルタイム処理とベストエフォート処理とでキャッシュメモリを共有する場合にリアルタイム性を保証する技術に関する。
従来、画像形成装置は、画像処理やグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI: Graphical User Interface)処理などのベストエフォート型の処理と、画像形成時のメカニカル制御などのリアルタイム処理とを実行するために、それぞれ専用のCPU(Central Processing Unit)が搭載されている。
これに対して、近年、組み込みシステム向けの汎用CPUの高性能化が著しく、コスト低減の要請とも相俟って、単一のCPUでベストエフォート処理とリアルタイム処理との両方を実行する画像形成装置が提案され始めている。
更に、ベストエフォート処理やリアルタイム処理を高速に実行するためには小容量で高速アクセスが可能なキャッシュメモリの利用が効果的である。
しかしながら、リアルタイム処理とベストエフォート処理とでキャッシュメモリを共用すると、リアルタイム処理のキャッシュデータがベストエフォート処理によってキャッシュアウトしてしまい、メカニカル制御のリアルタイム性が破たんする恐れがある。例えば、用紙の搬送方向下流の搬送ローラーの駆動開始が遅れると、停止している搬送ローラーに用紙が押し付けられて紙詰まりが発生する可能性がある。
このような問題に対して、リアルタイム処理とベストエフォート処理とでキャッシュメモリの利用領域を区分けする構成が考えられる。このような構成によれば、リアルタイム処理のキャッシュデータがベストエフォート処理によってキャッシュアウトされないので、メカニカル制御のリアルタイム性を保証することができる。
特開2000−250518号公報
しかしながら、リアルタイム処理とベストエフォート処理とで1つのキャッシュメモリの利用領域を区分けすると、もともと小容量であるキャッシュメモリを更に区分けするので、キャッシュヒットし難くなり高速化の効果も薄れてしまう。
キャッシュメモリを専用領域に区分けすることなく、リアルタイム処理の破たんを防止するためには、リアルタイム処理プログラムをキャッシュロックダウンする方法が有効である。リアルタイム処理の完了後にキャッシュロックダウンを解除すれば、ベストエフォート処理についてもキャッシュメモリを利用することができるので高速化が可能になる。
しかしながら、リアルタイム処理プログラムをキャッシュロックダウンするためには、一旦リアルタイム処理プログラムを実行して、キャッシュメモリに記憶させる必要がある。このリアルタイム処理プログラムの実行の際に、ベストエフォート処理との間でキャッシュメモリアクセスの競合が発生すると、メカニカル制御のリアルタイム性が破たんする恐れがある。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、リアルタイム処理プログラムのキャッシュロックダウンを行いながら、メカニカル制御のリアルタイム性を確実に保証する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、リアルタイム性が要求される画像形成プログラムと、必ずしもリアルタイム性が要求されない他のプログラムとを1のキャッシュメモリを共有して実行する画像形成装置であって、前記他のプログラムの実行動作を停止する停止手段と、前記画像形成プログラムの実行中、装置各部へ送信する制御出力を遮断し、装置各部に設けられたセンサーの検出信号を模擬的に作成する入出力模擬手段と、前記画像形成プログラムの用紙搬送に係る制御周期を変更する制御周期変更手段と、前記停止手段によって前記他のプログラムの動作が停止され、前記入出力模擬手段によって前記制御出力が遮断され、前記センサーの検出信号が模擬され、かつ、前記制御周期変更手段によって前記制御周期が画像形成時よりも短くされている状態で、前記画像形成プログラムを模擬実行する模擬実行手段と、前記画像形成プログラムの本実行に先立って、前記キャッシュメモリの記憶領域のうち、少なくとも前記画像形成プログラムの模擬実行箇所を記憶した領域のキャッシュロックダウンを実行するキャッシュロックダウン手段と、前記キャッシュロックダウンの実行後、前記他のプログラムの動作停止を解除する停止解除手段と、前記画像形成プログラムの本実行後、前記キャッシュロックダウンを解除するキャッシュロックダウン解除手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、他のプログラムの動作を停止した状態で画像形成プログラムを模擬実行するので、画像形成プログラムをキャッシュメモリに確実に記憶させることができる。その後、キャッシュロックダウンした状態で画像形成プログラムを本実行するので、画像形成処理のリアルタイム性を確実に保証することができる。
この場合において、画像形成時に搬送される用紙の先端及び後端を検出する搬送センサーを備え、前記入出力模擬手段は、前記搬送センサーによる用紙の先端及び後端の検出信号を模擬することによって、前記画像形成プログラムに用紙搬送量を算出させてもよい。
また、トナー像を形成するための作像手段と、前記作像手段による作像状態を検出する作像センサーと、を備え、前記入出力模擬手段は、前記作像センサーの検出信号を模擬して作成することによって、前記画像形成プログラムに画像形成位置を算出させてもよい。
また、画像形成ジョブにおいて指定されたモード情報を特定するモード情報特定手段を備え、前記模擬実行手段は、前記モード情報に応じて前記画像形成プログラムを模擬実行してもよい。
この場合において、前記モード情報は、用紙の給紙口、用紙サイズ、カラーモード、プリント速度及び印字面の少なくとも1を指定する情報であってもよい。更に、前記模擬実行手段は、前記モード情報特定付手段が前記モード情報を特定した後、前記画像形成プログラムを模擬実行してもよい。
また、前記画像形成プログラムの本実行後、引き続いて画像形成プログラムを本実行する場合には、先行する本実行後で後続の本実行前における前記模擬実行と、当該引き続く本実行が完了するまで前記キャッシュロックダウンの解除とを禁止する禁止手段を備えてもよい。
この場合において、前記禁止手段は、前記画像形成プログラムの先行する本実行と後続の本実行とでモード情報が異なる場合には、前記模擬実行と前記キャッシュロックダウンの解除との何れも禁止しなければ更に好適である。
また、前記リアルタイム性が要求されない他のプログラムは、メカコン制御を行わない画像処理プログラム及びユーザーインターフェイス処理プログラムを含む。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 制御部100の主要な構成を示す図である。 コントローラー制御用コア201の処理を表すフローチャートである。 メカコン制御用コア割り込み処理を表すフローチャートである。 メカコン制御用コア202の処理を表すフローチャートである。 キャッシュロックダウン用プログラムの処理を表すフローチャートである。 モード情報と模擬データとの対応を例示する表である。 画像形成装置1の搬送系の主要な構成を示す図である。 画像形成装置1の搬送系を駆動するための構成を示す図である。 模擬実行時のタイミングチャート例である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係る画像形成装置1は所謂タンデム型のカラープリンターである。画像形成装置1は、画像形成部110と給紙部120とを備えており、画像形成部110はイメージングユニット111を有している。イメージングユニット111は、トナーボトル112からイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色のトナーの補給を受けてトナー像を形成し、各色のトナー像が互いに重なり合うように中間転写ベルト113上に一次転写してカラートナー像を形成する。
中間転写ベルト113はカラートナー像を二次転写ローラー対114まで搬送する。これと並行して、給紙部120は給紙カセットに収容されている用紙を1枚ずつ供給する。カラートナー像は二次転写ローラー対114の二次転写ニップにおいて中間転写ベルト113から用紙上に二次転写された後、定着装置115において熱定着され、機外に排出される。なお、給紙カセットに代えて手差しトレイ121上に載置されている用紙を用いてもよい。
画像形成部110には制御部100が内蔵されており、制御部100は画像形成装置1の各動作を制御する。
[2]制御部100の構成
次に、制御部100の構成について説明する。
図2に示されるように、制御部100はCPU200、HDD(Hard Disk Drive)210等を備えている。CPU200は、所謂マルチコアプロセッサであって、2つのコア201、202とキャッシュメモリ203とを内蔵している。本実施の形態においては、コア201はコントローラー制御を行い、コア202はメカコン制御を行う。
ここで、コントローラー制御とは画像処理や画像形成装置1全体の制御であって、具体的には、画像データを取得してビットマップ展開などを行う画像処理、PCやその他機器と通信を行うネットワーク通信、ユーザー等からの指示を受け付ける操作パネルなどを制御する。コントローラー制御は、画像処理やネットワーク通信による大量データ処理、ユーザーからの応答などを可能な限り高速に行うベストエフォート型の処理である。
また、メカコン制御とは、コントローラー制御によって指定された画像形成処理を実行するために画像形成装置1の機械的な制御を行うものであって、具体的には、印刷媒体の搬送、半導体レーザーの制御、温度調整などのメカニカル制御を行う。メカコン制御は印刷画像の品質に直結しており、高いリアルタイム性が要求される。
コア201、202はキャッシュメモリ203、ROM(Read Only Memory)220、RAM(Random Access Memory)221及びHDD210を共有する。ROM220には画像形成装置1の電源投入時にCPU200を起動するためのブートプログラムが記憶されている。RAM221はCPU200の作業用記憶領域として使用される。HDD210はコントローラー制御用プログラム211とメカコン制御用プログラム212とを記憶している。
コントローラー制御用コア201は、HDD210からコントローラー制御用プログラム211を読み出し、RAM221を作業用記憶領域として、コントローラー制御対象部231を制御する。コントローラー制御対象部231は、例えば、画像処理用回路やネットワークデバイス、操作パネル等である。更に、コントローラー制御用コア201は、メカコン制御用コア202に画像形成処理の実行を指示する。
メカコン制御用コア202は、HDD210からメカコン制御用プログラム212を読み出し、RAM221を作業用記憶領域として、I/O(Input/Output)制御部233を介して、メカコン制御対象部232を制御する。メカコン制御対象部232は、例えば、モーターやクラッチ、センサー等である。
メカコン制御用コア202からメカコン制御対処部232へのI/Oアクセスは所謂メモリマップドI/Oになっている。従って、レジスターがマッピングされた各アドレスにデータを書き込むことによって制御出力がなされ、また、当該アドレスからデータを読み出すことによってセンサー入力を取得することができる。
I/O制御部233は、メカコン制御用コア202から指示に従って動作する。通常動作時には、I/O制御部233は、メカコン制御用コア202にメカコン制御対象部232へI/Oアクセスを行わせる。また、画像形成処理を模擬的に実行する際には、I/O制御部233は、画像形成処理に関して、メカコン制御用コア202に、メカコン制御対象部232にはアクセスさせずに、I/O制御部233の内部メモリにアクセスさせる。
I/O制御対象部232は、画像形成処理以外の処理に関するメカコン制御対処部232へのアクセスについては、本実行でも模擬実行でもメカコン制御対象部232へI/Oアクセスを行わせる。
このため、画像形成処理を模擬的に実行する際に、画像形成処理のためにメカコン制御用コア202が制御出力を行うと、I/O制御部233の内部メモリに制御内容が書き込まれる。また、メカコン制御用コア202が画像形成処理のためにセンサー入力を取得する場合には、I/O制御部233の内部メモリの記憶内容が読み出される。これによって、画像形成処理に必要な入出力が模擬される。
以下、I/O制御部233の動作モードのうち、メカコン制御用コア202をメカコン制御対象部232にアクセスさせる動作モードを「通常モード」といい、メカコン制御用コア202をI/O制御部233の内部メモリにアクセスさせる動作モードを「模擬モード」というものとする。
CPU200は、キャッシュロックダウン機能を有している。キャッシュロックダウン機能とは、キャッシュメモリ203に登録されているアドレスの更新を禁止して、既に登録しているアドレスに対するアクセスをキャッシングし続ける機能である。またCPU200、HDD210、ROM220、RAM221、コントローラー制御対象部231及びメカコン制御対象部232は相互に通信できるように内部バス222に接続されている。CPU200は内部バス222へのアクセスの調停も行う。
[3]キャッシュロックダウン処理
次に、本実施の形態に係るキャッシュロックダウン処理について説明する。
キャッシュロックダウンを行う際は、実際に画像形成処理を実行する画像形成プログラムを動作させる。しかしながら、画像形成プログラムを通常通りに実行すると、モーターやセンサーが動作したり、通常時と同じだけ実行時間がかかって生産性が低下したりしてしまう。
このため、画像形成時のセンサー入力を模擬するキャッシュロックダウン用のプログラムを用いる。キャッシュロックダウン用プログラムは、メカコン制御用コア202に画像形成プログラムを通常通り実行させる一方、モーターやセンサー制御、作像プロセス(帯電、露光、現像、転写)に関する制御出力は行わず、また、センサー入力を模擬する。
また、キャッシュロックダウン用プログラムは画像形成プログラムの制御周期を短縮して、上述のような模擬実行を行わせる。このようにすれば、画像形成処理のリアルタイム性を確実に保証するだけでなく、画像形成プログラムを短時間でキャッシュロックダウンすることができる。従って制御周期を短縮しない場合よりも画像形成処理の開始遅延を抑制して、画像形成処理の開始を早めることができる。
なお、画像形成処理においては、必ずしも画像形成プログラムの全コードが実行される訳ではなく、画像形成ジョブの内容に応じて実行されるコードが異なってくる場合がある。すなわち、画像形成ジョブにおいて指定された用紙サイズ、カラー/モノクロ、紙種などの指定に応じてメカコン制御用コアが実行するコードが異なる。このため、画像形成プログラムを模擬実行する際には、本実行に供されるモード情報が模擬データとして使用される。
(3−1)キャッシュメモリ203に関する基本動作
まず、キャッシュメモリ203を利用する際の基本動作について説明する。
CPU200は、キャッシュメモリ203が有効になっている場合、コア201、202がROM220やRAM221へのメモリアクセスを実行すると、読み出しの場合はメモリから読み出したデータをキャッシュメモリ203にコピーし、次回以降、同アドレスからデータを読み出す場合にはキャッシュメモリ203からデータ(キャッシュデータ)が読み出される。
また、書き込みの場合には、キャッシュメモリ203にデータが一旦、書き込まれた後、当該データ(キャッシュデータ)が本来の書き込み先アドレスに書き込まれる。このようにすれば、キャッシュメモリ203に対するメモリアクセスはROM220やRAM221へのメモリアクセスよりも高速に行われるので、コア201、202を高速動作させることができる。メモリアクセスしようとしたデータがキャッシュメモリ203上に記憶されている場合、キャッシュヒットしたという。
メモリアクセスが繰り返された結果、キャッシュメモリ203に新たなデータを書き込むための空き領域が無くなった場合には、最も古いキャッシュデータが記憶されている領域に新たなキャッシュデータが書き込まれる。このとき、古いキャッシュデータはキャッシュアウトされたという。キャッシュアウトされたデータにアクセスするためには、再度ROM220やRAM221にアクセスしなければならない。このため、メモリアクセスが高速でなくなる。
キャッシュロックダウンは、キャッシュデータがキャッシュアウトされないようにする機能である。キャッシュロックダウン中はキャッシュメモリ203の指定された記憶領域に対して新たにデータを書き込むことが禁止されるので、指定領域に記憶されているキャッシュデータはキャッシュアウトされず、当該キャッシュデータに対するアクセスは常にキャッシュヒットする。
また、キャッシュメモリ203は、一部の領域のみをキャッシュロックダウンすることもできる。この場合においては、まず、(a)当該一部の領域以外の領域をキャッシュロックダウンし、(b)この状態でキャッシュロックダウンしたいデータにアクセスすることによって、当該一部の領域にキャッシュロックダウンしたいデータを書き込む。当該書き込みが完了したら、(c)当該一部の領域をキャッシュロックダウンした後、(d)当該一部の領域以外の領域のキャッシュロックダウンを解除する。
このようにすれば、キャッシュメモリ203の一部の領域に所望のデータを書き込んでキャッシュロックダウンすることができる。また、当該一部の領域以外の領域はキャッシュロックダウンされないので、他のプログラムを実行する際に利用することができる。
従って、メカコン制御用プログラム212をキャッシュメモリ203に記憶した状態でキャッシュロックダウンすれば、メカコン制御用プログラム212は常にキャッシュヒットするので、メカコン制御のリアルタイム性を保証することができる。
(3−2)コントローラー制御用コア201の動作
次に、コントローラー制御用コア201の動作について、特に画像形成処理とメカコン制御用コア割り込み処理について説明する。
(3−2−1)画像形成処理
まず、画像形成処理について説明する。
図3に示されるように、コントローラー制御用コア201は、操作パネルにてユーザーから画像形成ジョブを受け付けたり、或いはネットワーク経由でPC(Personal Computer)等、他の装置から画像形成ジョブを受け付けたりすると(S301:YES)、当該画像形成ジョブに係る画像データを取得する(S302)。
画像形成ジョブにおいてはモード情報が指定されている。モード情報は、例えば、用紙の給紙口や用紙サイズ、カラーモード、印字面などである。次に、画像形成するページ番号を表す作業用変数nの値を1にして(S303)、次のようなループ処理を実行する。
まず、第nページの画像データについて画像処理を実行して(S304)、当該第nページの画像形成処理をメカコン制御用コア202に指示する(S305)。この画像形成処理の指示(以下、「画像形成指示」という。)には、画像形成ジョブで指定されたモード情報が含まれている。その後、変数nの値を1だけ増加させて、画像形成ジョブに係る全画像形成枚数Nと変数nの値とを比較する。
変数nの値がN以下ならば(S307:NO)、ステップS304に進んで上記の処理を繰り返す。また、変数nの値がNよりも大きい場合には(S307:YES)、ステップS301に進む。
(3−2−2)メカコン制御用コア割り込み処理
次に、メカコン制御用コア割り込み処理について説明する。
メカコン制御用コア割り込み処理は、コントローラー制御用コア201がメカコン制御用コア202から割り込みを受けた場合に起動され、コントローラー制御用コア201が実行する処理である。
図4に示されるように、メカコン制御用コア割り込み処理において、コントローラー制御用コア201はRAM221の所定アドレスを参照して、キャッシュロックダウン完了フラグがセットされているか否かを確認する(S401)。キャッシュロックダウン完了フラグがセットされていなければ(S402:NO)、メカコン制御用コア202によるキャッシュロックダウン処理が未だ完了していないと判断されるので、ステップS401に進んで更にキャッシュロックダウン完了フラグを監視する。
キャッシュロックダウン完了フラグがセットされていたら(S402:YES)、メカコン制御用コア202によるキャッシュロックダウン処理が完了したと判断し、キャッシュロックダウン完了フラグをリセットして(S403)、割り込み処理を終了して、通常の処理に復帰する。
このようにすれば、メカコン制御用コア202がキャッシュロックダウン処理を行っている間、コントローラー制御用コア202はキャッシュロックダウン完了フラグを参照する処理を繰り返すだけなので、キャッシュメモリ203からメカコン制御用プログラムがキャッシュアウトされなくなる。
(3−3)メカコン制御用コア202による画像形成処理
次に、メカコン制御用コア202による画像形成処理について説明する。
図5に示されるように、メカコン制御用コア202は、コントローラー制御用コア201から画像形成指示を受け付けると(S501:YES)、印刷準備動作を開始する(S502)。次いで、コントローラー制御用コア201にメカコン制御用コア割り込みを入れて(S503)、コントローラー制御用コア201を割り込み処理による待機状態に遷移させる。
これによってコントローラー制御用コア201によるキャッシュメモリ203の書き換えが抑制されるので、キャッシュロックダウン用プログラムを実行する(S504)。なお、ステップS503の処理の完了後で、かつステップS504の処理の開始前にキャッシュメモリ203の記憶領域のうちキャッシュロックダウンする予定の記憶領域をクリアしてもよい。
キャッシュロックダウン用プログラムの実行が完了したら、キャッシュロックダウンし(S505)、キャッシュロックダウン完了フラグをセットする(S506)。これによって、コントローラー制御用コア201が割り込み処理による待機状態から脱して、通常の動作状態に復帰する。
次に、メカコン制御用コア202は画像形成処理を実行し(S507)、画像形成処理が完了したら、コントローラー制御用コア201から次のページの画像形成指示を受け付けたか確認する。次のページの画像形成指示を受け付けている場合には(S508:YES)、今のページと次のページとで画像形成指示に係るモード情報が一致しているか否かを確認する。
モード情報が変更される場合には(S509:YES)、一旦キャッシュロックダウンを解除して(S510)、ステップS503に進む。このようにすれば、次のページのモード情報に合わせて画像形成プログラムをキャッシュメモリ203に記憶させることができるので、次のページの画像形成処理についてリアルタイム性を保証することができる。
モード情報が変更されない場合には(S509:NO)、ステップS507に進んで、次のページの画像形成処理を実行する。この場合には、キャッシュメモリ203に記憶されている画像形成プログラムを用いれば、次のページの画像形成処理についてリアルタイム性を保証することができる。
次のページの画像形成指示を受け付けていない場合には(S508:NO)、キャッシュロックダウンを解除して(S511)、ステップS501に進み、次の画像形成指示を待つ。
(3−4)キャッシュロックダウン用プログラム
次に、キャッシュロックダウン用プログラムについて説明する。
メカコン制御用コア202が実行するメカコン制御用プログラム212には、画像形成プログラムと準備処理プログラムとが含まれている。画像形成プログラムは、画像形成処理に必要なメカニカル制御を実行する。具体的には、一定周期ごとに、センサー入力を参照して制御出力の要否を判定し、必要ならば制御出力を行う。この周期を「制御周期」という。準備処理プログラムは、画像形成処理の実行に先立って、定着装置115のウォームアップ処理などを実行する。
キャッシュロックダウン用プログラムは、I/O制御部233を用いて、メカコン制御用コア202による制御出力を停止したり、メカコン制御用コア202へのセンサー入力を模擬したりする。これによって、メカコン制御対象部232を実際に動作させることなく、画像形成プログラムを模擬実行させて、キャッシュメモリ203に画像形成プログラムを記憶させることができる。
また、キャッシュロックダウン用プログラムは、画像形成プログラムの制御周期を短縮することによって、印刷処理の模擬実行に要する時間を短縮する。従って、キャッシュロックダウン処理によるFCOT(First Copy Out Time)の増大を抑制することができる。
すなわち、図6に示されるように、まず、コントローラー制御用コア201からの画像形成指示に含まれるモード情報に基づいて、画像形成プログラムの模擬実行に用いる模擬データを生成する(S601)。図7は、モード情報と模擬データとの対応を例示する表である。図7に示されるように、モード情報における給紙口の指定からは給紙口の模擬データが生成される。
また、モード情報における用紙サイズの指定からは模擬データとして用紙長が1/100mm単位で生成される。カラーモードからは用紙先端位置が生成される。また、モード情報から生成された給紙口と用紙長からは給紙タイミングとして、用紙先端位置並びに用紙後端位置の各初期値が1/100mm単位で決定される。
更に、カラーモードによって、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)シアン(C)及び黒色(K)の4色のトナー像を形成するイメージングユニット111のうち、K色のイメージングユニット111のみを動作させるのか、YMCK全色のイメージングユニット111のみを動作させるのかが決定される。プリント速度からは制御周期あたりの用紙搬送量が決定される。印字面からは、片面通紙するか両面通紙するかが決まる。
次に、キャッシュロックダウン用プログラムは、画像形成プログラムの制御周期を短縮する(S602)。例えば、通常の画像形成時の制御周期が5ミリ秒である場合には、模擬実行時の制御周期を2.5ミリ秒に設定してもよい。
キャッシュロックダウン用プログラムは、更に、I/O制御部233を模擬モードに設定する(S603)。この場合において、キャッシュロックダウン用プログラムは、I/O制御部233の内部メモリにセンサー入力の初期値を書き込んでおく。例えば、画像形成処理の開始前にオフしているセンサー入力については対応するアドレスにその旨のデータを書き込んでおく。
そして、画像形成プログラムを起動して、画像形成処理を模擬実行させる(S604)。
ここで、本実施の形態において、画像形成装置1の搬送系は図8に示されるような構成を備えている。すなわち、給紙部120は1段目と2段目の2つの給紙トレイを有しており、1段目の給紙トレイに収容されている用紙は1段給紙ローラー801によって搬出されたことが1段給紙センサー802によって検出される。
同様に、2段目の給紙トレイに収容されている用紙は2段給紙ローラー803によって搬出されたことが2段給紙センサー804によって検出され、その後、2段縦搬送ローラー805を通過したことが2段縦搬送センサー806によって検出される。また、手差しトレイ121にセットされている用紙は、マルチ手給紙ローラー807によって搬出される。
タイミングセンサー808は、搬送中の用紙の先頭を検出する。タイミングローラー809は、2次転写タイミングに合わせて用紙を搬送する。2次転写ローラー114は、トナー像を用紙上に2次転写する。定着ループセンサー810は2次転写ローラー114から定着装置115に至る用紙の搬送系路上で、用紙が形成するループの大きさを検出する。
定着ローラー811は、トナー像を用紙に熱定着する。排紙前ローラー812が排紙口へ送り出した用紙は、排紙センサー813に検出される。排紙ローラー814は用紙を機外へ排出する。ADU(Automatic Duplexing Unit: 自動両面印刷ユニット)搬送ローラー815、816、817及び818は両面印刷時に、用紙の裏面にトナー像が2次転写されるように、用紙を搬送する。
図6に戻って、キャッシュロックダウン用プログラムが画像形成プログラムを起動すると、画像形成プログラムは、画像形成指示に従って、例えば、1段給紙ローラー801を起動するために、制御出力を行う。この制御出力は、I/O制御部233によって遮断され、I/O制御部233の内部メモリに書き込まれ、メカコン制御対象部232へは出力されない。
なお、I/O制御部233の内部メモリを監視すれば、画像形成プログラムが制御出力するタイミングを知ることができるので、この制御出力タイミングを利用してキャッシュロックダウン用プログラムを動作させてもよい。本実施の形態においては、キャッシュロックダウン用プログラムは、画像形成プログラムの制御周期をカウントして、給紙センサー801が正常にオンするタイミングを待つ。
給紙センサー801がオンするタイミングになったら(S605:YES)、キャッシュロックダウン用プログラムは、I/O制御部233の内部メモリの給紙センサー801のレジスターに対応するアドレスに給紙センサー801がオンした旨のビットをセットすることによって、給紙センサー801がオンしたことを模擬する(S606)。
次に、上と同様にして、タイミングセンサー808のオンタイミングになったら(S607:YES)、キャッシュロックダウン用プログラムは、タイミングセンサー808のレジスターに対応するアドレスの当該ビットをセットして、タイミングセンサー808のオンを模擬する(S608)。
画像処理プログラムは、タイミングセンサー808のオン後、タイミングローラー809を起動する制御出力を行う。この制御出力もまたI/O制御部233によって遮断され、タイミングローラー809を駆動するためのモーターやクラッチが実際に動作することはない。
画像形成プログラムは、更に、タイミングセンサー808のオンタイミングから用紙後端位置を推定して、用紙後端が1段給紙ローラー801の停止位置を通過したと判断すると、1段給紙ローラー801を停止させる制御出力を行う。キャッシュロックダウン用プログラムは、給紙センサー802のオフタイミングになったら(S609:YES)、1段給紙センサー802を模擬的にオフする(S610)。これによって、画像形成プログラムは、用紙後端が1段給紙センサー802の検出位置を通過したと判断する。
キャッシュロックダウン用プログラムは、タイミングセンサー808のオフタイミングになったら(S611:YES)、タイミングセンサー808を模擬的にオフする(S612)。これによって、画像形成プログラムは、用紙後端がタイミングセンサー808の検出位置を通過したと判断する。
画像形成プログラムは、更に、タイミングセンサー808のオフタイミングから用紙後端位置を推定して、用紙後端がタイミングローラー809の停止位置を通過したと判断すると、タイミングローラー809を停止させる制御出力を行う。
以下、同様の処理を繰り返した後、キャッシュロックダウン用プログラムは、排紙センサー813のオンタイミングになったら(S613:YES)、排紙センサー813を模擬的にオンする(S614)。これによって、画像形成プログラムは、用紙先端が排紙センサー813の検出位置に到達したと判断する。
画像形成プログラムは、排紙センサー813のオンタイミングから用紙先端位置を推定して、用紙先端が排紙ローラー814の停止位置を通過したと判断すると、タイミングローラー809を停止させる制御出力を行う。キャッシュロックダウン用プログラムは、排紙センサー813のオフタイミングになったら(S615:YES)、排紙センサー813を模擬的にオフする(S616)。これによって、画像形成プログラムは、用紙後端が排紙センサー813の検出位置を通過したと判断する。
画像形成プログラムは、更に、排紙センサー813のオフタイミングから用紙後端位置を推定して、用紙後端が排紙ローラー814の停止位置を通過したと判断すると、排紙ローラー814を停止させる制御出力を行う。
その後、キャッシュロックダウン用プログラムは、I/O制御部233を通常モードにして(S617)、処理を終了する。
このようにすれば、実際に画像形成を行うことなく画像形成処理を模擬実行して、画像形成プログラムのモード情報に対応する実行箇所、すなわち画像形成プログラムの本実行の際に必要になる箇所をキャッシュメモリ203に記憶させることができる。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(4−1)上記実施の形態においては、I/O制御部233を用いて模擬実行時の制御出力をすべて遮断すると共にセンサー入力を模擬する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
図9に示されるように、画像形成装置1は1段給紙ローラー801、タイミングローラー809及び排紙ローラー814を回転駆動する駆動モーター900を備えている。駆動モーター900から1段給紙ローラー801、タイミングローラー809及び排紙ローラー814に駆動力を伝達する経路上にはそれぞれ1段給紙クラッチ901、タイミングクラッチ902及び排紙クラッチ903が設けられており、駆動モーター900から各ローラーへの駆動力を伝達したり、切断したりする。
このため、駆動モーター900への制御出力を遮断しなくても、1段給紙クラッチ901、タイミングクラッチ902及び排紙クラッチ903を切断すれば、画像処理を模擬実行することができる。
図10は、模擬実行時のタイミングチャート例である。模擬実行時にキャッシュロックダウン用プログラムが予め各クラッチを切断している場合、図10に示されるように、画像処理プログラムが1段給紙クラッチ901を接続するために制御出力をオンしても、I/O制御部233に切断されているので、駆動モーター900の駆動力は1段給紙ローラー801には伝達されない。
次に、キャッシュロックダウン用プログラムは給紙センサー802、タイミングセンサー808のオンを順次模擬する。これによって、画像形成プログラムは給紙センサー802、タイミングセンサー808のオンを順次検出して、タイミングクラッチ902を接続するために制御出力をオンしても、I/O制御部233に切断されているので、駆動モーター900の駆動力はタイミングローラー809には伝達されない。
また、画像形成プログラムは、タイミングクラッチ902を接続するタイミングで、用紙搬送を停止して2次転写タイミングを待つために、1段給紙クラッチ901が切断するために制御出力を一旦オフする。その後、2次転写タイミングに合わせて1段給紙クラッチ901を接続する制御出力をオンし、更に、用紙後端が1段給紙ローラー801を通過し後、1段給紙クラッチ901を接続する制御出力をオフする。
キャッシュロックダウン用プログラムは、1段給紙センサー901の検出位置を用紙後端が通過したことを模擬するために1段給紙センサーをオフする。本実施の形態においては、1段給紙センサーのオフを契機として、画像形成プログラムが排紙クラッチを接続する制御出力をオンするが、このオンタイミングは画像形成装置の構成に応じて異なっていてもよい。
その後、キャッシュロックダウン用プログラムは、排紙センサー813のオンを模擬する。キャッシュロックダウン用プログラムが、更にタイミングセンサー808のオフを模擬すると、画像形成プログラムはタイミングクラッチ902を切断するために制御出力をオフする。
更に所定時間経過後、キャッシュロックダウン用プログラムは、排紙センサー813の検出位置を用紙後端が通過したことを模擬するためにセンサー入力をオフする。これを契機として、画像形成プログラムは排紙ローラー814を停止させるために、排紙クラッチ903を切断する制御出力を行う。
このようにしても、メカ制御対象部232を実際に動作させることなく画像形成プログラムを模擬実行することができる。
(4−2)上記実施の形態においては、主に搬送系について画像形成処理を模擬するための動作を説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、メカ制御対象部232の搬送系以外の箇所についても模擬を行う必要がある。
例えば、イメージングユニット111はYMCKの各色のトナー像を中間転写ベルト113の画像形成位置に1次転写するために、それぞれ感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、1次転写ローラー及びクリーナーを備えている。
画像形成プログラムは、実際の画像形成時には、感光体ドラムを回転駆動しながら、帯電装置で感光体ドラムの外周面を一様に帯電させ、露光装置で静電潜像を形成し、現像装置で静電潜像をトナー像にして、一次転写ローラーで中間転写ベルトに静電転写する。一次転写後に感光体ドラムの外周面上に残留するトナーはクリーナーによって除去される。クリーナーは、除電露光によって残留電荷も除去する。
トナー像の1次転写先となる中間転写ベルト113上の転写予定領域は、画像形成処理において指定されるカラーモードに応じて異なる。画像形成プログラムは、YMCK各色のトナー像が中間転写ベルト113上の転写予定領域に転写されるように、帯電装置、露光装置、現像装置、1次転写ローラー及びクリーナーへ制御出力を行うタイミングを画像形成位置情報として管理する。
従って、キャッシュロックダウン用プログラムが適切なタイミングで様々なセンサー入力を模擬するためには、画像形成プログラムの制御周期をカウントするか、画像形成プログラムが管理する画像形成位置情報を参照すればよい。
このようにすれば、イメージングユニット111についても画像形成処理を模擬実行することができる。
(4−3)上記実施の形態においては、I/O制御部233を用いて制御出力を遮断し、センサー入力を模擬する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えてソフトウェア処理のみで模擬実行を行ってもよい。例えば、模擬実行時には、本実行時に実行される画像形成プログラムのコードをすべて実行するのに加えて、制御出力を遮断し、センサー入力を模擬するためのコードを実行してもよい。このようにすれば、本実行時のコードがすべてキャッシュメモリ203に記憶されるので、本実行時のリアルタイム性を保証することができる。
(4−4)上記実施の形態においては、CPU200が2つのコア201、202を備える場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、CPU200は所謂シングルコアであってもよいし、3つ以上のコアを備えていてもよい。また、3つ以上のコアを備えている場合、どのコアにどの処理を割り振るかに関わらず本発明の効果は同じである。
(4−5)上記実施の形態においては、画像形成装置がタンデム型のカラープリンターである場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム型以外のカラープリンターやモノクロプリンターであってもよい。また、スキャナーを備えた複写装置や、更に通信機能を備えたファクシミリ装置といった単機能機やこれらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi- Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る画像形成装置は、リアルタイム処理とベストエフォート処理とでキャッシュメモリを共用する場合にリアルタイム性を保証する装置として有用である。
1………画像形成装置
110…画像形成部
100…制御部
200…CPU
201…コントローラー制御用コア
202…メカコン制御用コア
203…キャッシュメモリ
231…コントローラー制御対象部
232…メカコン制御対象部
233…I/O制御部

Claims (9)

  1. リアルタイム性が要求される画像形成プログラムと、必ずしもリアルタイム性が要求されない他のプログラムとを1のキャッシュメモリを共有して実行する画像形成装置であって、
    前記他のプログラムの実行動作を停止する停止手段と、
    前記画像形成プログラムの実行中、装置各部へ送信する制御出力を遮断し、装置各部に設けられたセンサーの検出信号を模擬的に作成する入出力模擬手段と、
    前記画像形成プログラムの用紙搬送に係る制御周期を変更する制御周期変更手段と、
    前記停止手段によって前記他のプログラムの動作が停止され、前記入出力模擬手段によって前記制御出力が遮断され、前記センサーの検出信号が模擬され、かつ、前記制御周期変更手段によって前記制御周期が画像形成時よりも短くされている状態で、前記画像形成プログラムを模擬実行する模擬実行手段と、
    前記画像形成プログラムの本実行に先立って、前記キャッシュメモリの記憶領域のうち、少なくとも前記画像形成プログラムの模擬実行箇所を記憶した領域のキャッシュロックダウンを実行するキャッシュロックダウン手段と、
    前記キャッシュロックダウンの実行後、前記他のプログラムの動作停止を解除する停止解除手段と、
    前記画像形成プログラムの本実行後、前記キャッシュロックダウンを解除するキャッシュロックダウン解除手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成時に搬送される用紙の先端及び後端を検出する搬送センサーを備え、
    前記入出力模擬手段は、前記搬送センサーによる用紙の先端及び後端の検出信号を模擬することによって、前記画像形成プログラムに用紙搬送量を算出させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. トナー像を形成するための作像手段と、
    前記作像手段による作像状態を検出する作像センサーと、を備え、
    前記入出力模擬手段は、前記作像センサーの検出信号を模擬して作成することによって、前記画像形成プログラムに画像形成位置を算出させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成ジョブにおいて指定されたモード情報を特定するモード情報特定手段を備え、
    前記模擬実行手段は、前記モード情報に応じて前記画像形成プログラムを模擬実行する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記モード情報は、用紙の給紙口、用紙サイズ、カラーモード、プリント速度及び印字面の少なくとも1を指定する情報である
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記模擬実行手段は、前記モード情報特定付手段が前記モード情報を特定した後、前記画像形成プログラムを模擬実行する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成プログラムの本実行後、引き続いて画像形成プログラムを本実行する場合には、先行する本実行後で後続の本実行前における前記模擬実行と、当該引き続く本実行が完了するまで前記キャッシュロックダウンの解除とを禁止する禁止手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記禁止手段は、前記画像形成プログラムの先行する本実行と後続の本実行とでモード情報が異なる場合には、前記模擬実行と前記キャッシュロックダウンの解除との何れも禁止しない
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記リアルタイム性が要求されない他のプログラムは、メカコン制御を行わない画像処理プログラム及びユーザーインターフェイス処理プログラムを含む
    ことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の画像形成装置。
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